JPH0761776A - クレーンのジブ張出し、格納方法および同装置 - Google Patents

クレーンのジブ張出し、格納方法および同装置

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JPH0761776A
JPH0761776A JP20747193A JP20747193A JPH0761776A JP H0761776 A JPH0761776 A JP H0761776A JP 20747193 A JP20747193 A JP 20747193A JP 20747193 A JP20747193 A JP 20747193A JP H0761776 A JPH0761776 A JP H0761776A
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JP
Japan
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jib
boom
rope
tip
crane
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JP20747193A
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English (en)
Inventor
Itaru Nakamura
格 中村
Koji Koyama
弘二 小山
Shigeru Muta
茂 牟田
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Kobe Steel Ltd
Original Assignee
Kobe Steel Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ジブを格納位置から垂下位置まで移動させる
ジブ振出し工程、および逆に垂下位置から格納位置に移
動させるジブ引寄せ工程において、ジブの転倒を防止す
る。 【構成】 ジブ振出し、引寄せ両工程において、ウィン
チ17によって巻取り駆動される補巻ロープ16の先端
に補フック19を介して補助ロープ20を連結し、この
補助ロープ20を上部旋回体21のガイドシーブ22、
ブーム11のガイドシーブ24を介してジブ12の先端
で、かつ、ジブ12に張出し時の捻転方向と反対方向の
回動モーメント(転倒防止モーメント)が作用する位置
に止め付け、補巻ロープ16の巻戻し操作によってジブ
11を振出し、巻取り操作によってジブ12を引寄せる
ようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はジブをブームの側面に竪
置き格納するクレーンのジブ張出し、格納方法および同
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、圧縮柱式ジブの張出し、格納方式
として、所謂ジブツイスト方式が公知である(たとえ
ば、特公昭62−837号、同63−3827号、同6
3−59953号、特公平1−17993号各公報参
照)。
【0003】このジブツイスト方式は、図7に示すよう
にジブ2を伸縮ブーム1における固定ブーム1aの側面
に竪置き姿勢で格納し、張出し時には次の操作を行う。
【0004】なお、ブーム1は、通常、三段以上のブー
ムによって伸縮自在に構成されるが、ここでは説明をわ
かり易くするためにブーム1を固定ブーム1aと一段の
可動ブームのみからなる二段ブームとして示している。
【0005】 ジブ2の基端部一側に設けられた二股
状の可動ジブフット3を、可動ブーム1bの先端部左側
面に設けられたジブ取付軸(以下、左側ジブ取付軸とい
う)5aに連結する。
【0006】 図8のようにブーム1を起こした後、
上記連結点(左側ジブ取付軸5a)を支点として、ジブ
2を格納位置から垂下させる。
【0007】 次いで、図9に示すように地上の作業
員がジブ2の下端部を手で持って可動ジブフット3の軸
心Xまわりに捻転操作できる位置までジブ2を降下(ブ
ーム1を倒伏)させる。
【0008】 図10〜図12に示すようにジブ2を
ほぼ270°捻転させる。
【0009】 ジブ基端部における可動ジブフット3
と反対側に設けられた二股状の固定ジブフット4を、ブ
ーム先端部の右側面に設けられたジブ取付軸(以下、右
側ジブ取付軸という)5bに係合させる。
【0010】 図示しないウィンチから引出された補
巻ロープ6(または同ロープ先端に取付けられた補フッ
ク)をジブ先端に止め付けて巻上げることにより、ジブ
2全体を引上げ、かつ前方に振り上げる(図10仮想線
の状態)。
【0011】 最後にジブ2とブーム先端との間に図
示しないサスペンションロッドを懸け渡す。
【0012】また、ジブ2の格納はこれと逆の手順によ
って行う。
【0013】従来、このジブツイスト方式をとるクレー
ンにおいて、ジブ2を、張出し時には図7の格納位置か
ら図9の垂下位置へ、格納時にはこの逆に移動させる手
段として、固定ブーム1aの先端部側面にガイドレール
7、ジブ2の基端部にこのガイドレール7に対して係合
・離脱しうるガイドローラ8をそれぞれ設け、ブーム1
の伸縮動作によりガイドローラ8をガイドレール7内で
移動させてジブ2を移動させる手段が公知である。
【0014】また、図10に示す補巻ロープ6を、ブー
ム先端→ジブ先端→ブーム基部(またはここからさらに
折り返してジブ先端部)に亘る経路で掛け通し、同ロー
プ6を巻取りまたは巻戻し操作することにより、ジブ2
を格納、垂下両位置間で移動させる手段も公知となって
いる。
【0015】一方、このジブ移動時、ジブ2は、可動ジ
ブフット3と左側ジブ取付軸5aの連結点のみで1点支
持され、可動ジブフット軸心Xまわりに自由に回動しう
る状態にあるため、クレーンの傾き等により、移動中
(図示のガイドレール方式の場合は図8の位置と図9の
垂下位置との間での移動中)、ジブ2が可動ジブフット
軸心Xまわりに張出し時の捻転方向に回ってしまい(以
下、これをジブ2の転倒という)、ジブ2の振出し、引
寄せ操作に支障を来すおそれがある。
【0016】そこで従来、可動ブーム1bの先端部側面
に、ジブ連結点を中心とする円弧状のガイドブラケット
9、ジブ2の基端部に、ジブ移動中このガイドブラケッ
ト9に係合するガイドプレート10を設け、これらの係
合作用によりジブ2の転倒を防止するようにしている。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】ところが、この構成に
よると、ジブ振出し工程の終期に、次の捻転工程のため
に、ジブ2を図9の垂下位置で矢印イ方向に振ってガイ
ドプレート10をガイドブラケット9から外すという労
力と熟練を要する面倒な操作を行わなければならない。
また、ジブ引寄せ工程の初期にはこれと逆の操作を行う
必要がある。
【0018】さらに、ジブ引寄せ時に、ガイドプレート
10をガイドブラケット9の先端入口部分に正確に位置
合せしなければならないため、クレーンの僅かな傾斜も
許されない等、クレーンの設置条件が厳しくなる。
【0019】これらの点により、ジブ張出し、格納作業
の能率が悪くなり、かつオペレータの負担が重くなって
いた。
【0020】そこで本発明は、ブーム側のガイドブラケ
ットとジブ側のガイドプレートを省略しながら、ジブ振
出し、引寄せ両工程におけるジブの転倒を防止すること
ができるクレーンのジブ張出し、格納方法および同装置
を提供するものである。
【0021】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、ブー
ムの側面に竪置き格納されたジブの基端部をブームの先
端部に連結し、ジブを、この連結点を支点として、上記
格納位置から垂下させる振出し工程、および垂下位置で
捻転させる捻転工程を経てブーム先端に張出し、これと
逆に捻転工程、および上記垂下位置から格納位置に引き
寄せる引寄せ工程を経てブームに格納するように構成し
たクレーンにおいて、上記ジブの振出し工程および引寄
せ工程に際して、ウィンチによって巻取駆動されるジブ
操作ロープを、ロープ張力によってジブを上記格納位置
と垂下位置との間で支えながらジブに上記張出し時の捻
転方向と反対方向の回動モーメントが作用する状態でジ
ブ先端部とブームとの間に掛け渡し、このジブ操作ロー
プの巻戻し操作によってジブを振出し、巻取り操作によ
ってジブを引寄せるものである。
【0022】請求項2の発明は、請求項1の方法におい
て、ジブ操作ロープを、補巻ウィンチによって巻取駆動
される補巻ロープと、一端がこの補巻ロープの先端に補
フックを介して連結された補助ロープとによって構成
し、この補助ロープの他端を、クレーンの上部旋回体お
よびブームに設けたガイドシーブを経由してジブの先端
部に止め付けるものである。
【0023】請求項3の発明は、ブームの側面に竪置き
格納されたジブの基端部をブームの先端部に連結し、ジ
ブを、この連結点を支点として、上記格納位置から垂下
させる振出し工程、および垂下位置で捻転させる捻転工
程を経てブーム先端に張出し、これと逆に捻転工程、お
よび上記垂下位置から格納位置に引き寄せる引寄せ工程
を経てブームに格納するように構成したクレーンにおい
て、上記ジブの振出し工程および引寄せ工程でジブ先端
部とブームとの間に掛け渡されてジブを上記格納位置と
垂下位置との間で支えるジブ操作ロープと、このジブ操
作ロープを巻取駆動するウィンチとを具備し、かつ、上
記ジブ先端部に対する上記ジブ操作ロープの連結点が、
ジブ捻転中心に対してジブ格納状態での外側方にずれた
位置に設定されたものである。
【0024】
【作用】上記構成によると、ジブ操作ロープの巻取り、
巻戻し操作によってジブを格納位置と垂下位置との間で
移動させることができる。
【0025】そして、この移動中、同ロープ張力によっ
てジブに張出し捻転方向と反対方向のモーメント(転倒
防止モーメント)が作用するため、ジブの転倒が確実に
防止される。従って、従来、この転倒防止のための設備
としてブーム側に設けられていたガイドブラケットと、
ジブ側に設けられていたガイドプレートを省略すること
ができる。
【0026】
【実施例】本発明の実施例を図1〜図6によって説明す
る。
【0027】図1〜図3において、11は固定ブーム1
1aと可動ブーム11bとから成る伸縮ブーム、12は
ジブ、13はジブ基端部一側に設けられた可動ジブフッ
ト、14は反対側に設けられた固定ジブフット、15a
は可動ジブフット13が係合する左側ジブ取付軸、16
は補巻ロープである。
【0028】この補巻ロープ16は、固定ブーム11a
の基端部上面に設けられたウィンチ17から引出され
て、可動ブーム11bの先端に設けられた補助シーブ1
8に通され、その先端に補フック19が取付けられる。
【0029】この補フック19には、ジブ張出し時の振
出し工程、およびジブ格納時の引寄せ工程に際して補助
ロープ20の一端が掛止される。
【0030】この補助ロープ20は、クレーン本体の上
部旋回体21に設けられた旋回体側ガイドシーブ22
と、固定ブーム11aの基端部側面にシーブブラケット
23を介して取付けられた2枚のブーム側ガイドシーブ
24,24とに通され、その先端が、ジブ12の先端部
に設けられたロープエンド止着具25に止め付けられ
る。
【0031】このロープエンド止着具25によるロープ
エンド止め付け点は、ジブ振出し、引寄せ工程におい
て、ジブ2の捻転中心である可動ジブフット軸心Xより
も外側方(ブーム11と反対側)にずれる位置(図3の
Yはこのずれ量を示す)に設定されている。
【0032】これにより、図1,3に示すように、ジブ
振出し、引寄せ中、補助ロープ20の張力によってジブ
2に張出し時の捻転方向と反対方向の回動モーメントM
が作用するように構成されている。
【0033】なお、ジブ12は、図2,3に示すように
少し傾斜した竪置き姿勢で格納されるが、図1では図の
簡略化のためこのジブ12の傾きを無視して示してい
る。
【0034】次にジブ振出し作用を説明する。
【0035】 可動ジブフット13を左側ジブ取付軸
15aに係合させ、離脱不能にピン固定する。
【0036】 ブーム11を起こし、補フック18を
地上近くまで降下させる。
【0037】 補助ロープ19を、前記したように補
フック19、旋回体側ガイドシーブ22、ブーム側ガイ
ドシーブ24,24、ジブ12のロープエンド止着具2
5の経路で掛け渡す。
【0038】 補フック19を図1仮想線の位置まで
巻上げて補助ロープ20および補巻ロープ16を緊張さ
せる。この状態で、ジブ12の自重は補巻ロープ16
(補フック19)によって支持される。
【0039】 ジブ12を固定ブーム11aに固定し
ている図示しない格納固定ピンを外す。
【0040】 補フック19を図1実線の位置、さら
に破線の位置まで降下させる。これにより、補助ロープ
20がブーム側シーブ24,24からジブ12側に繰り
出される形となり、ジブ12が二点鎖線で示す格納位置
から実線の位置、さらに破線で示す垂下位置まで移動す
る。
【0041】このジブ振出し中、前記した転倒防止モー
メントMによってジブ12の転倒が防止され、ジブ12
は固定ブーム11aの側面に沿って一定の垂直面内を移
動する。
【0042】 補助ロープ20を補フック19および
ロープエンド止着具25から取外す。
【0043】この後、ジブ12を可動ジブフット軸心X
まわりに捻転させる工程、補フック19をジブ先端部に
掛止させた状態で補巻ロープ16を巻上げてジブ12を
引上げ、かつ前方に振り上げる工程を経てジブ12の張
出しが完了する。
【0044】また、ジブ12の格納(引寄せ)は上記と
逆の手順によって行うことができる。
【0045】ところで、従来技術において、ジブ張出し
時の捻転操作は、図10〜図12に示すように固定ジブ
フット4が右側ジブ取付軸5bに当るまで行われる。
【0046】そして、この後、図11仮想線で示すよう
に固定ジブフット4が右側ジブ取付軸5bの下方に来る
までジブ2を振り、この状態でジブ2を張出し方向に捻
転させて、図12仮想線で示すように固定ジブフット4
を右側ジブ取付軸5bに係合させる。
【0047】また、ジブ格納時は、捻転前に、上記と逆
の操作によって固定ジブフット4を右側ジブ取付軸5b
から外す。
【0048】このように、従来技術によると、固定ジブ
フット4と右側ジブ取付軸5bの係脱操作が非常に面倒
なものとなっていた。
【0049】そこで、この実施例では次の構成をとって
いる(図4〜図6参照)。
【0050】二股状の固定ジブフット14を構成する両
側脚部26,27のうち、ジブ張出し時にほぼ270°
捻転させたときに右側ジブ取付軸15bに当接する脚部
(以下、当接脚部という)は、他方の脚部27よりも短
尺に形成され、この当接脚部26に、短尺分を補う形で
ブラケット28が取付けられている。
【0051】このブラケット28は、右側ジブ取付軸1
5bと平行な水平軸29を中心として、図4,5に示す
張出し時位置と、図6に示すようにこの張出し時位置に
対して上下関係が逆転する格納時位置との間で回動可能
に取付けられている。
【0052】また、ブラケット28には、張出し時位置
で当接脚部26に外側から当接する張出し時ストッパ3
0と、格納時位置で当接脚部26に内側から当接する格
納時ストッパ31がそれぞれ設けられ、この両ストッパ
30,31によりブラケット28が上記2位置間のほぼ
180°範囲でのみ回動しうるようになっている。
【0053】さらに、ブラケット28における水平軸2
9から少しずれた位置と当接脚部26との間に引っ張り
コイルバネ32が設けられ、このバネ32のバネ力が、
張出し時位置では張出し時ストッパ30を、格納時位置
では格納時ストッパ31をそれぞれ当接脚部26に押し
付ける方向に作用してブラケット28を両位置に保持し
うるように構成されている。
【0054】33はこのバネ32の一端が止着されたブ
ラケット側ピン、34は同バネ32の他端が止着された
当接脚部側プレート、35,35は両側脚部26,27
に設けられたジブフット固定用のピン穴である。
【0055】この構成において、ジブ張出し時にジブ1
2を垂下位置からほぼ270°捻転させると、図4の仮
想線イで示すようにブラケット28が右側ジブ取付軸1
5bに当接する。
【0056】この状態からさらにジブ12を捻転させる
と、ブラケット28が図4仮想線で示すようにバネ32
に抗してジブ取付軸15bから逃げるように回動し、ジ
ブ取付軸15bを両側脚部26,27間に受け入れた
後、元位置に復帰する。
【0057】そして、この状態で張出し時ストッパ30
が当接脚部26に当ることにより、ブラケット28の反
対方向の回動、すなわちジブ取付軸15bの離脱が阻止
される。
【0058】従って、この後、ジブ12全体を引き上げ
ればジブ取付軸15bが両側脚部26,27間の根元部
分にセットされる。
【0059】一方、ジブ格納時は、図6に示すようにブ
ラケット28を格納時位置にセットしておく。
【0060】こうすれば、ジブ12の捻転力によってブ
ラケット28が仮想線のように回動してジブ取付軸15
bから逃げるため、当接脚部26をジブ取付軸15bか
ら離脱させることができる。
【0061】なお、ブラケット28は、張出し時位置で
は上端部が先細りとなり、格納時位置で上端部が先太に
なる形状に形成され、ジブ取付軸15bから逃げるため
の必要回動角度が、図4仮想線で示す張出し時よりも図
6仮想線で示す格納時の方が大きくなる。
【0062】これにより、ジブ格納時に、ブラケット2
8が図6仮想線の位置まで回動した状態で、バネ32の
中心線Zが水平軸29を超えて反対側に移動するように
構成され、ブラケット28が図6仮想線の位置から図
4,5の張出し時位置まで自動的に回動復帰するように
なっている。
【0063】上記構成により、ジブ張出し、格納時に、
固定ジブフット14を右側ジブ取付軸15bに対して係
脱させるための特別な操作が不要となり、張出し、格納
操作が格段に容易となる。
【0064】他の実施例 (1)上記実施例では、補巻ロープ16と補助ロープ2
0を補フック19を介して連結することによってジブ操
作ロープを構成したが、他の構成として、たとえばロー
プエンド止着具25に代えてガイドシーブを設け、補フ
ック19を補巻ロープ16から取外した状態で同ロープ
16をジブ先端部のガイドシーブに通し、その先端をブ
ーム基端部に止め付けてもよい。あるいは、ブーム基端
部にウィンチを設け、このウィンチから引出したジブ操
作ロープの先端をジブ先端に止め付けてもよい。
【0065】(2)上記実施例では、ジブ12の左側ジ
ブフット13を左側ジブ取付軸15aに直接係合連結
し、この連結点を支点としてジブ12を垂下、捻転させ
る方式をとるクレーンを例示したが、左側ジブフット1
3とは別に連結具を設け、この連結具と左側ジブ取付軸
15aとの係合連結点を支点としてジブ12を垂下、捻
転させる方式をとるクレーンにも適用することができ
る。
【0066】
【発明の効果】上記のように本発明によるときは、ジブ
を格納位置から垂下させる振出し工程、逆に垂下位置か
ら格納位置に引寄せる引寄せ工程において、ウィンチに
よって巻取り駆動されるジブ操作ロープを、ロープ張力
によってジブを上記格納位置と垂下位置との間で支えな
がらジブに張出し時の捻転方向と反対方向の回動モーメ
ント(転倒防止モーメント)が作用する状態でジブ先端
部とブームとの間に掛け渡し、このジブ操作ロープの巻
戻し操作によってジブを振出し、巻取り操作によってジ
ブを引寄せるジブ操作ロープの巻取り、巻戻し操作によ
ってジブを格納位置と垂下位置との間で移動させるよう
にしたから、この移動中、ジブの転倒を確実に防止する
ことができる。
【0067】従って、従来、この転倒防止のための設備
としてブーム側に設けられていたガイドブラケットて、
ジブ側に設けられていたガイドプレートを省略すること
ができる。このため、 ジブ振出し工程の終期およびジブ引寄せ工程の初期
に、ガイドプレートをガイドブラケットに対して離脱、
係合させるための面倒な操作が不要となる。
【0068】 ジブ引寄せ時に、ガイドプレートをガ
イドブラケットの先端に位置合せする必要がなくなるた
め、クレーンの設置条件が緩やかとなる。
【0069】これらの点により、ジブ張出し、格納作業
の能率が向上し、かつオペレータの負担が軽減される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示す概略側面図である。
【図2】図1の一部拡大平面図である。
【図3】図2のIII-III線断面図である。
【図4】同実施例にかかるジブにおける右側ジブフット
の拡大正面図である。
【図5】同側面図である。
【図6】図4の状態から右側ジブフットのブラケットを
ほぼ180°回動させた状態の図4相当図である。
【図7】従来技術を説明するためのジブ格納状態の概略
側面図である。
【図8】同ジブ張出しの初期工程を示す概略側面図であ
る。
【図9】図8の状態からさらにジブを垂下させた状態の
概略側面図である。
【図10】図9の状態からジブを捻転させた状態の概略
側面図である。
【図11】図10の状態の概略正面図である。
【図12】図10,11の状態の側面図である。
【符号の説明】
11 ブーム 12 ジブ 13 ジブをブームに連結するためのジブフット X ジブ捻転中心 15a ジブ張出し、格納時にジブが連結されるブーム
のジブ取付軸 16 ジブ操作ロープを構成する補巻ロープ 17 補巻ロープを巻取駆動するウィンチ 19 補フック 20 補助ロープ 24 補助ロープが通されるブーム側ガイドシーブ 25 同ロープの先端が止め付けられるロープエンド止
着具

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ブームの側面に竪置き格納されたジブの
    基端部をブームの先端部に連結し、ジブを、この連結点
    を支点として、上記格納位置から垂下させる振出し工
    程、および垂下位置で捻転させる捻転工程を経てブーム
    先端に張出し、これと逆に捻転工程、および上記垂下位
    置から格納位置に引き寄せる引寄せ工程を経てブームに
    格納するように構成したクレーンにおいて、上記ジブの
    振出し工程および引寄せ工程に際して、ウィンチによっ
    て巻取駆動されるジブ操作ロープを、ロープ張力によっ
    てジブを上記格納位置と垂下位置との間で支えながらジ
    ブに上記張出し時の捻転方向と反対方向の回動モーメン
    トが作用する状態でジブ先端部とブームとの間に掛け渡
    し、このジブ操作ロープの巻戻し操作によってジブを振
    出し、巻取り操作によってジブを引寄せることを特徴と
    するクレーンのジブ張出し、格納方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のクレーンのジブ張出し、
    格納方法において、ジブ操作ロープを、補巻ウィンチに
    よって巻取駆動される補巻ロープと、一端がこの補巻ロ
    ープの先端に補フックを介して連結された補助ロープと
    によって構成し、この補助ロープの他端を、クレーンの
    上部旋回体およびブームに設けたガイドシーブを経由し
    てジブの先端部に止め付けることを特徴とするクレーン
    のジブ張出し、格納方法。
  3. 【請求項3】 ブームの側面に竪置き格納されたジブの
    基端部をブームの先端部に連結し、ジブを、この連結点
    を支点として、上記格納位置から垂下させる振出し工
    程、および垂下位置で捻転させる捻転工程を経てブーム
    先端に張出し、これと逆に捻転工程、および上記垂下位
    置から格納位置に引き寄せる引寄せ工程を経てブームに
    格納するように構成したクレーンにおいて、上記ジブの
    振出し工程および引寄せ工程でジブ先端部とブームとの
    間に掛け渡されてジブを上記格納位置と垂下位置との間
    で支えるジブ操作ロープと、このジブ操作ロープを巻取
    駆動するウィンチとを具備し、かつ、上記ジブ先端部に
    対する上記ジブ操作ロープの連結点が、ジブ捻転中心に
    対してジブ格納状態での外側方にずれた位置に設定され
    たことを特徴とするクレーンのジブ張出し、格納装置。
JP20747193A 1993-08-23 1993-08-23 クレーンのジブ張出し、格納方法および同装置 Pending JPH0761776A (ja)

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JP20747193A Pending JPH0761776A (ja) 1993-08-23 1993-08-23 クレーンのジブ張出し、格納方法および同装置

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JP (1) JPH0761776A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100355185B1 (ko) * 2000-09-20 2002-10-11 이건직 지브 크레인

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR100355185B1 (ko) * 2000-09-20 2002-10-11 이건직 지브 크레인

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