JP2000153992A - 移動式クレーンのジブ着脱装置 - Google Patents
移動式クレーンのジブ着脱装置Info
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- JP2000153992A JP2000153992A JP10327846A JP32784698A JP2000153992A JP 2000153992 A JP2000153992 A JP 2000153992A JP 10327846 A JP10327846 A JP 10327846A JP 32784698 A JP32784698 A JP 32784698A JP 2000153992 A JP2000153992 A JP 2000153992A
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Abstract
え、特に、ジブの軸線と直交する軸線回りで傾斜したま
までも連結作業ができる。 【解決手段】 ジブ21の上面あるいは下面に配置され
た着脱用シリンダ23の可動側先端に可動シーブ26を
設け、ジブ基端部に固定シーブ29を設ける。ジブ基端
部にはジブの中心線と直交する軸回りに揺動可能なエコ
ライザリンク24を設け、エコライザリンクに一端が固
定され、可動シーブのジブ先端側周面および固定シーブ
の下周面に掛け回された上で他端がブームトップ側に固
定された軸回りに平行するワイヤ25、25’を備え
る。着脱用シリンダの伸長時には可動シーブが伸長移動
することでワイヤが牽引されるのに応じて固定シーブを
上方に引き上げてジブサポート21Aをブームヘッド1
Aに向け引き上げる。
Description
ジブ着脱装置に関し、さらに詳しくは、旋回台側に設置
されている伸縮ブームの先端に対して新たにボックスジ
ブで構成されたラフィングジブを継ぎ足しあるいは取り
外す際に用いられる着脱装置に関する。
ーンには、図6に示すように、旋回台A側に設置されて
いる伸縮可能なブームBに加えてそのブームBの先端に
対して、自らが伸縮および起伏可能な複数段のボックス
ジブCを継ぎ足し、ブームBだけでは不可能な高所での
作業を可能にしたジブ付きブームとした構成がある。ジ
ブ付きブームにおいては、ブーム(伸縮ブーム)のみで
クレーン作業を行う場合と、ブーム先端部にジブを継ぎ
足した状態でクレーン作業を行う場合とがある。このた
め、ジブを使用する場合には、該ジブをブーム先端部に
対して装着させる作業と使用後にジブをブーム先端部か
ら離脱させる作業が必要となる。
部に対して着脱するにはそのための装置を設けることが
必要となり、その着脱装置の一例としては特開平2−1
75593号公報に示された構成を備えたものがある。
図7は、上記公報に示されたジブ付きブームの先端部を
示す図であり、同図に示されたジブ付きブームにおいて
は、ジブ3はジブ取付用の枠体2を介してブーム1の先
端部6に継ぎ足して使用される。このジブ付きブームで
は、ジブ基端部7と枠体先端部8の上部とが支軸9によ
り枢支されるとともに、ジブ3の下面と枠体先端部8の
下部との間に枠体起伏用(ジブチルト用)の油圧シリン
ダ4が介設されている。枠体2の基端部10とブーム先
端部6とには、それぞれ上下2位置にピン穴が設けられ
ており、該各ピン穴同士(図中、便宜上、符号11で示
すブーム先端部側上部ピン穴と符号11aで示す枠体基
端部側上部ピン穴、符号12で示すブーム先端部側下部
ピン穴と符号12aで示す枠体基端部側下部ピン穴)を
それぞれ水平支軸で着脱自在に連結し得るようになって
いる。なお、該各ピン穴11と12、および11aと1
2aをそれぞれ水平支軸で連結すればジブ3をブーム先
端部6に継ぎ足して使用でき、また該各ピン穴同士の連
結を解除すればジブ3をブーム先端部6から分離でき
る。
れているジブ脱着装置では、ブーム先端部6の上部に上
向き傾斜状態で前方に突出させたアーム13(左右一対
ある)が取付けられている。このアーム13の先端部に
は、水平ピン14とワイヤロープ巻掛け用のシーブ15
とが取付けられている。枠体2の上部には、上記アーム
先端部の水平ピン14に下方から嵌合し得るU形受溝1
6つきのアーム17が取付けられている。
3をブーム先端部6に装着するには、ブーム1をほぼ水
平姿勢まで倒し、かつ、ジブ3を地上に横置きしてお
く。クレーン作業用のウインチ装置から繰出されたワイ
ヤロープ18をアーム先端部のシーブ15に巻掛けた
後、ワイヤロープ先端18aを枠体側アーム17に係止
・連結する。そして、まずウインチ装置を巻上げ駆動さ
せてジブ先端部側を接地させたままジブ基端部側を上方
に向けて引き上げると、ジブが鎖線3’で示すように、
ジブ先端部側が接地したままでジブ基端郡側が上方に向
け移動した状態に傾斜する。これにより、枠体2上のU
形受溝16がブーム先端部側アーム13の水平ピン14
に下方から嵌合する。次に、この状態で枠体起伏用(ジ
ブチルト用)の油圧シリンダ(ジブが、図中、符号3’
で示す傾斜状態にあるときの油圧シリンダを符号4’で
示す)を伸長させることにより、U形受溝16と水平ピ
ン14との嵌合部を中心として枠体2’を図において反
時計方向に回転させる。これにより、枠体側の上部ピン
穴11aをブーム先端部側の上部ピン穴11に、また、
枠体側の下部ピン穴12aをブーム先端部側の下部ピン
穴12にそれぞれ同時に重合させることができる。重合
させた上下各ピン穴同士をそれぞれ水平支軸で枢支した
状態に維持させた後、ワイヤロープ18の先端部18a
をアーム17’から外すとジブ継ぎ足し作業は完了す
る。一方、ブーム先端部6に継ぎ足したジブ3’を分離
させるときには、上記継ぎ足し作業とは逆の手順によ
り、まずワイヤロープ18をブーム先端部側アーム13
のシーブ15に巻掛けした後、そのワイヤロープ先端部
18aを枠体側アーム17’に連結し、枠体2とブーム
先端部6とを連結している上下各水平支軸を抜き外して
油圧シリンダ4’を縮小させ、ワイヤロープ18を繰出
させてジブ基瑞部(および枠体)を地上まで降ろし、ワ
イヤロープ18の先端部18aをアーム17から分離さ
せるようにして行う。
えたジブ着脱装置には、次のような問題があった。つま
り、ジブをブームの先端側に装着する際にはジブ3が地
上で横置きにされており、この状態からジブ3の基端部
が引き上げられてブーム先端側の連結部に対向させ、各
ピン穴同士を支軸により枢支することになるが、横置き
されているジブ3は地面の凹凸や傾斜状態によってジブ
基端部でのピン穴の軸線方向、詳しくは、ジブの中心線
と直交する方向の軸回りでの軸線の向きがブーム先端側
でのピン穴の軸線方向と一致せず、いわゆる、お互いの
ピン穴同士の軸線方向が水平方向にない場合がある。こ
のため、各ピン穴同士の軸線方向が一致していないと、
ジブ基端側とブーム先端側との連結部での連結作業が円
滑に行われなくなる。そこで、上記公報には、このよう
な不具合を解消する目的で、図6に示すように、ジブ3
の先端側に車輪5Aを有する支持架台5を配置し、この
支持架台5の頂部中央にジブの中心線と平行する支軸を
設け、この支軸によってジブ3を懸垂支持する構成が開
示されている。この構成によれば、支軸により懸垂支持
されているジブ3は、重力方向と直角な方向、詳しく
は、ジブ中心線と直交する軸回りに揺動することができ
るので、各ピン穴の軸線方向を水平方向に矯正すること
ができる。しかし、このような構成では、横置きされて
いるジブの先端側を一旦持ち上げて支持架台5に挿通す
る作業が必要となると共に、支持架台という構造物が必
須となり、着脱作業の手順の増加や構造が大掛かりとな
るという不具合がある。
るために用いられるブーム着脱装置における問題に鑑
み、構成が簡単でしかも正確にかつ円滑に着脱作業が行
え、特に、ジブの中心線と直交する軸回りで傾斜したま
までも正確に連結作業を行うことができる構成を備えた
移動式クレーンのジブ着脱装置を提供することにある。
め、請求項1記載の発明は、その一端の枢着軸によりジ
ブが起伏可能に枢支されたジブサポートをブームヘッド
先端の上下のジブ連結手段により継ぎ足して使用しうる
移動式クレーンのジブ着脱装置において、前記ジブ上面
あるいは下面にて前記ジブの伸縮方向に平行した状態で
可動側をジブ先端側に向けて配置された着脱用シリンダ
と、前記ジブにおける前記着脱用シリンダが配置された
面のジブ基端部に設けられていて、ジブ中心線と直交す
る軸回りに揺動可能なエコライザリンクと、前記ジブ基
端側で前記ジブ枢着軸と平行な軸方向に配置された一対
のシーブからなる固定シーブと、前記ブームヘッドの上
部に設けられている一対のワイヤ固定部と、前記ジブ先
端側で前記着脱用シリンダの可動側先端部にてジブ中心
線と直交する軸回りに一対で配置された可動シーブと、
一端が前記エコライザリンクに固定され、前記ジブの伸
縮方向に平行した状態の展張部途中が前記着脱用シリン
ダの伸長時に牽引されるように可動シーブに掛け回され
るとともに、前記着脱用シリンダの伸長時に前記ジブサ
ポートが前記ブームヘッドに向け引き上げられるように
前記固定シーブに掛け回され、他端が前記ワイヤ固定部
にそれぞれ固定される一対の着脱用ワイヤとを備え、前
記着脱用シリンダの可動側先端部を伸長することで前記
可動シーブをジブ先端側に向け移動させることにより、
前記可動シーブと前記エコライザリンクとの間の展張部
が牽引されて長くなるのに連動して前記固定シーブと前
記ワイヤ固定部との間の展張部を牽引して固定シーブを
引き上げることにより前記ジブサポートを前記ブームヘ
ッドに向け引き上げることを特徴としている。
動式クレーンのジブ着脱装置において、前記ワイヤは、
展張部途中が前記可動シーブにおけるジブ先端側の周面
に掛け回され、前記固定シーブのうちで少なくともワイ
ヤ固定部に隣接する固定シーブの下周面に掛け回され、
可動シーブがジブ先端側に移動した際に可動シーブとワ
イヤ固定部との間の展張部が牽引されるのに連動してワ
イヤ固定部に隣接する固定シーブ下周面に掛け回されて
いる展張部を牽引することで前記ジブサポートをブーム
ヘッドに向け引き上ることを特徴としている。
記載の移動式クレーンのジブ着脱装置において、前記ワ
イヤはその他端部が前記ワイヤ固定部から連結解除され
た際に前記ジブサポート内部に格納可能であることを特
徴としている。
でジブ中心線に直交する軸回りで揺動可能なエコライザ
リンクに一端が固定され、展張途中が着脱用シリンダと
連動して伸縮する可動シーブおよびジブ基端部に設けら
れている固定シーブに掛け回され、他端がブームヘッド
に固定されているワイヤを設けることにより、着脱用シ
リンダを伸長させるだけで可動シーブの移動により牽引
されるワイヤが掛け回されている固定シーブを引き上げ
てジブサポートをブームヘッドに向けて引き上げること
ができる。特に、ワイヤは可動シーブのジブ先端側の周
面に、そしてワイヤ固定部に隣接する固定シーブの下周
面にそれぞれ掛け回されているので、可動シーブが伸長
するのに合わせて可動シーブとワイヤ固定部との間を牽
引して直線状に展張させてワイヤ固定部に隣接する固定
シーブを下側から押し上げてジブサポートを確実にブー
ムヘッド側に向け引き上げることができる。さらに、着
脱用シリンダの伸長に伴いジブサポートの一方側が先に
ブームヘッドに当接して、いわゆる片当たりした場合に
は、片当たりした側のワイヤの一端が固定されているエ
コライザリンクの揺動端の一方が係止された状態で揺動
端の他方が着脱用シリンダの伸長動作に合わせて揺動す
ることができるので、エコライザリンクの揺動端の他方
に固定されているワイヤの牽引が継続され、片当たりし
ていない側のジブサポートの他方側がブームヘッドに向
け引き上げられる。これにより、横置きされているジブ
がジブ中心線と直交する軸回りで傾斜していても、その
傾斜を矯正しなくてもジブサポートをブームヘッドに装
着することができる。
ら連結解除されたワイヤがジブサポート内に格納できる
ので、ジブの着脱時には敢えてワイヤを準備することな
くジブサポート内に格納されているワイヤをワイヤ固定
部に固定するだけでジブの着脱操作が可能となる。
する。図1は、本発明実施例によるジブ着脱装置20に
よりジブ21がブーム(便宜上、図7に示した符号1を
用いる)先端に装着された状態を示す図であり、同図に
おいて、ジブ21は、ブーム1の先端に設けられている
ブームヘッド1Aに対してジブサポート21Aが装着さ
れるようになっており、このジブサポート21Aに対し
て枢着軸21Bを介してジブ本体が起伏可能に支持され
ている。ジブ着脱装置20には、詳細を図2および図3
において説明するが、ジブ21の起伏用シリンダ22と
は別に着脱用シリンダ23が設けられている。図2およ
び図3において、着脱用シリンダ23は、ジブ21の下
面にてジブ21の伸縮方向に平行した状態で取り付けら
れており、ピストンロッド23Aがジブ21の先端側に
向けて伸長するように配置されている。ジブ21の下面
には、その基端部にジブ21の中心線と直交する軸回り
に揺動可能なエコライザリンク24(図3参照)が設け
られている。エコライザリンク24には、上記軸回りに
対応するジブ21の幅方向中央部に揺動支点をなす支軸
24Aが、そしてその両端にはジブ21の伸縮方向に平
行する一対のワイヤ25、25’の一端が固定されてい
る。
固定シーブ27、28、29に掛け回されてブームヘッ
ド1A側に設けられているフックなどのワイヤ固定部
(図示されず)に対して係脱可能に支持されるようにな
っている。図3に示すように可動シーブ26は、着脱用
シリンダ23のピストンロッド先端に配置されており、
ワイヤ25、25’がジブ先端側の周面に掛け回されて
いる。固定シーブ27〜29は、本実施例の場合、図2
に示すように、着脱用シリンダ23の基部側に設けられ
ているもの(符号27で示す)、ブームヘッド1Aに有
するワイヤ固定部(図示されず)に隣接する位置でジブ
サポート21Aに設けられているもの(符号29で示
す)およびこれら各シーブの間でジブ21の端板に設け
られているもの(符号28で示す)が用いられて3段と
されている。これら各固定シーブのうちで、ワイヤ固定
部に隣接する固定シーブ29は、図4に示すように、ジ
ブ21が地面に横置きされた状態の時にブームヘッド1
Aの上面に設けられているワイヤガイド部1Cの一部と
自らの周面とを結ぶ線が垂直線状となる位置に設けられ
ている。図2においてワイヤ25、25’は、一端がエ
コライザリンク24に固定され、この位置から延長され
た展張部が可動シーブ26におけるジブ先端側の周面に
巻き掛けられ、さらに、固定シーブ27の下周面に掛け
られ、さらに固定シーブ28の上周面に掛けられて方向
変換された後、固定シーブ29の下周面に掛け回されて
ブームヘッド1Aのワイヤガイド部1Cを介して他端が
ワイヤ固定部に固定されるようになっている。このよう
なワイヤ25、25’の掛け回しにより、固定シーブ2
7、28および29に掛け回されているワイヤ25、2
5’が牽引されると、他端がワイヤ固定部に固定されて
いる関係上、これら固定シーブに掛け回されているワイ
ヤの引き出しが生じないので、可動シーブ26とワイヤ
固定部との間で直線状に展張されることにより固定シー
ブ29が上方に向けて移動することができる。
ジブ21をブーム側に装着する場合には図4に示す状態
とされる。つまり、ジブ21が地面に横置きされ、この
状態で着脱用シリンダ23への油圧配管および伸縮制御
のための配線が行われる。着脱用シリンダ23は収縮状
態が初期状態とされており、この状態ではワイヤ25、
25’がジブサポート21Aに格納されており、可動シ
ーブ26および各固定シーブ27〜29に掛け回された
状態で他端をブームヘッド1A側のワイヤガイド部1C
を介してワイヤ固定部に固定する。
と、着脱用シリンダ23が伸長される。着脱用シリンダ
23が伸長するとピストンロッド23Aの先端に位置す
る稼働シーブ26がジブ先端側に向けて移動することで
ワイヤ25、25’が牽引される。ワイヤ25、25’
が牽引されると、エコライザリンク24に固定されてい
る一端と可動シーブ26との間のワイヤ25、25’の
展張部が伸びる一方、ワイヤの他端がワイヤ固定部に固
定されているために可動シーブ26との間で繰り出され
ることがないので、可動シーブ26とワイヤ固定部との
間の展張部が直線状をなすように展張され、これによっ
て、着脱用シリンダ23の伸長量に応じた量に基づき、
ワイヤが下周面に掛け回されている固定シーブ29が上
方に引き上げられる。この結果、固定シーブ29が設け
られているジブサポート21Aがブームヘッド1Aに向
け引き上げられる。
で、ジブサポート21Aの片側が先にブームヘッド1A
のピン結合部(便宜上、図2において符号31で示す)
に当接して片当たりした場合には、片当たりした側のワ
イヤ(仮に符号25で示すワイヤとする)が固定されて
いるエコライザリンク24の一端が係止された状態とな
り、着脱用シリンダ23の伸長動作に合わせてエコライ
ザリンク24の他端が揺動する。このため、エコライザ
リンク24の他端に固定されているワイヤの他方(仮に
符号25’で示すワイヤとする)はエコライザリンク2
4が揺動する間、着脱用シリンダ23の伸長動作に合わ
せて牽引が継続されることになるので、ジブサポート2
1Aのもう一方の片側がブームヘッド1Aのピン結合部
に当接することができる。ジブトップ21Aの片当たり
が生じる場合としては、地面に横置きされているジブ2
1の枢着軸21B(図2参照)の軸線方向が地面の凹凸
や傾斜によってブームヘッド1A側のピン連結部での軸
線方向と一致しないで水平方向にない場合であり、ジブ
21が傾斜したままであってもジブサポート21Aとブ
ームヘッド1Aとのピン結合部で軸線方向を一致させた
状態とすることができる。
ッド1Aから離脱させて取り外す場合には、上記の手順
と逆の操作が行われる。つまり、図2に示すようにブー
ムヘッド1Aにジブサポート21Aが取り付けられてい
る状態で着脱用シリンダ23を収縮させると、ピストン
ロッド23Aが収縮移動するのに応じて可動シーブ26
がワイヤ25、25’を弛める方向に移動するので、ジ
ブサポート21Aがブームヘッド1Aから下方に向け下
降することができる。この場合には、当然のことである
が、ピン結合部の結合は解除されている。ブームヘッド
1Aのワイヤ固定部から取り外されたワイヤ25、2
5’の他端はジブサポート21Aに格納されるので、再
度装着する場合にはそれを引き出せばよい。
3はその伸縮量が異なるものを容易に製作可能であるの
で、ワイヤ25、25’の巻き掛け段数に拘わらず牽引
量を調整することができる。これにより、ウインチのよ
うな駆動手段を用いた場合のワイヤの巻き掛け数を多く
しなくて済むので、ジブサポート21のサイズを大きく
しないようにすることで重量増加によるブーム1側への
負荷の増大を防止することができる。さらに、ジブ21
の着脱に用いるワイヤ25、25’は、ジブサポート2
1Aに格納されて装備されているので、旋回台側から繰
り出されるワイヤを用いる場合のようにジブの着脱操作
の際に付け替え操作が要らない分、ジブの着脱に要する
作業時間を低減することができる。なお、上記実施例で
は着脱用シリンダをジブ21の下面に配置した例を示し
たが、本発明はこの構成に限らず、ジブ21の上面に配
置することも可能である。
に関しては、上記例のように、ブーム21の下面に設け
ることに限らず、例えば、図5に示すように、ブーム2
1の上面に配置することも可能である。なお、図5で
は、便宜上、着脱用シリンダを含めたジブ着脱装置に関
連する部材の符号が図4に示した符号に「’」を付して
示してある。
ジブの下面あるいは上面に配置された着脱用シリンダに
よって牽引される一対のワイヤの一端をジブ中心線と直
交する方向に揺動可能なエコライザリンクに固定し、ワ
イヤの他端をブームヘッド側のワイヤ固定部に固定し、
展張部の一部、つまり、ワイヤ固定部に隣接する固定シ
ーブに対応する展張部をそのシーブの下周面に巻き掛け
ることでジブの接地状態が傾斜した状態であってもジブ
サポートをブームヘッドの連結部に対して良好かつ正確
に対応させて装着することができる。これにより、従来
のようなジブの姿勢矯正を必要としないので、そのため
に用いられた構成を不要にして簡単な構成によってジブ
の傾斜に拘わらず正確な装着を可能にすることができ
る。
部から連結解除されたワイヤがジブサポート内に格納で
きるので、ジブの着脱時には敢えてワイヤを準備するこ
となくワイヤ固定部に固定するだけでジブの着脱操作が
可能となる。これにより、旋回台側のウインチ機構から
繰り出されるワイヤを用いた場合のようなワイヤの付け
替え操作を必要としないので、ジブの着脱操作を簡単に
行うことが可能になる。
ブームに装着された状態を示す図である。
の側面図である。
ある。
ための図であり、(A)は側面図、(B)は(A)中、
符号Bで示す方向の矢視図である。
ムの側面図である。
るための模式図である。
装置の従来例を説明するための模式的な側面図である。
ブ 30、31 ピン結合部
Claims (3)
- 【請求項1】 その一端の枢着軸によりジブが起伏可能
に枢支されたジブサポートをブームヘッド先端の上下の
ジブ連結手段により継ぎ足して使用しうる移動式クレー
ンのジブ着脱装置において、 前記ジブ上面あるいは下面にて前記ジブの伸縮方向に平
行した状態で可動側をジブ先端側に向けて配置された着
脱用シリンダと、 前記ジブにおける前記着脱用シリンダが配置された面の
ジブ基端部に設けられていて、ジブ中心線と直交する軸
回りに揺動可能なエコライザリンクと、 前記ジブ基端側で前記ジブ枢着軸と平行な軸方向に配置
された一対のシーブからなる固定シーブと、 前記ブームヘッドの上部に設けられている一対のワイヤ
固定部と、 前記ジブ先端側で前記着脱用シリンダの可動側先端部に
てジブ中心線と直交する軸回りに一対で配置された可動
シーブと、 一端が前記エコライザリンクに固定され、前記ジブの伸
縮方向に平行した状態の展張部途中が前記着脱用シリン
ダの伸長時に牽引されるように可動シーブに掛け回され
るとともに、前記着脱用シリンダの伸長時に前記ジブサ
ポートが前記ブームヘッドに向け引き上げられるように
前記固定シーブに掛け回され、他端が前記ワイヤ固定部
にそれぞれ固定される一対の着脱用ワイヤとを備え、 前記着脱用シリンダの可動側先端部を伸長することで前
記可動シーブをジブ先端側に向け移動させることによ
り、前記可動シーブと前記エコライザリンクとの間の展
張部が牽引されて長くなるのに連動して前記固定シーブ
と前記ワイヤ固定部との間の展張部を牽引して固定シー
ブを引き上げることにより前記ジブサポートを前記ブー
ムヘッドに向け引き上げることを特徴とする移動式クレ
ーンのジブ着脱装置。 - 【請求項2】 請求項1記載の移動式クレーンのジブ着
脱装置において、 前記ワイヤは、展張部途中が前記可動シーブにおけるジ
ブ先端側の周面に掛け回され、前記固定シーブのうちで
少なくともワイヤ固定部に隣接する固定シーブの下周面
に掛け回され、可動シーブがジブ先端側に移動した際に
可動シーブとワイヤ固定部との間の展張部が牽引される
のに連動してワイヤ固定部に隣接する固定シーブ下周面
に掛け回されている展張部を牽引することで前記ジブサ
ポートをブームヘッドに向け引き上ることを特徴とする
移動式クレーンのジブ着脱装置。 - 【請求項3】 請求項1または2記載の移動式クレーン
のジブ着脱装置において、 前記ワイヤはその他端部が前記ワイヤ固定部から連結解
除された際に前記ジブサポート内部に格納可能であるこ
とを特徴とする移動式クレーンのジブ着脱装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32784698A JP4138972B2 (ja) | 1998-11-18 | 1998-11-18 | 移動式クレーンのジブ着脱装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32784698A JP4138972B2 (ja) | 1998-11-18 | 1998-11-18 | 移動式クレーンのジブ着脱装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JP2000153992A true JP2000153992A (ja) | 2000-06-06 |
JP4138972B2 JP4138972B2 (ja) | 2008-08-27 |
Family
ID=18203644
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP32784698A Expired - Fee Related JP4138972B2 (ja) | 1998-11-18 | 1998-11-18 | 移動式クレーンのジブ着脱装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP4138972B2 (ja) |
Cited By (5)
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