JP2022071854A - クレーンの組立方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】クレーンの組立を容易に行う。【解決手段】下部ジブ41接続工程は、伏せられた状態のブーム20に、ジブ40のうち下部ジブ41のみが取り付けられた状態とされる工程である。下部ジブ41内抱き工程は、伏せられた状態のブーム20の真下に下部ジブ41が配置された下部ジブ内抱き姿勢になるように下部ジブ41が配置される工程である。下部ジブ41支持工程は、下部ジブ41とブーム20とに支持部材61が接続され、下部ジブ41が支持部材61により下部ジブ内抱き姿勢で支持される工程である。旋回工程は、伏せられた状態のブーム20の真下に先端側ジブ42が配置されるように、下部走行体に対して上部旋回体が旋回させられる工程である。【選択図】図8

Description

本発明は、ブームに起伏可能に取り付けられるジブを有するクレーンの組立方法に関する。
例えば特許文献1に、従来のクレーンの組立方法が記載されている。同文献に記載の技術では、ブームの真下にジブが置かれ(同文献の図9参照)、ジブが補助クレーンで吊り上げられた状態で、ブームにジブが接続される(同文献の図10参照)。
特開2008-44776号公報
ブームとジブとを接続する作業は、例えば高所作業車が必要な高所作業となり、手間がかかる。その結果、クレーンの組立に手間がかかる。
そこで、本発明は、クレーンの組立を容易に行うことができる、クレーンの組立方法を提供することを目的とする。
クレーンの組立方法に係るクレーンは、下部走行体と、上部旋回体と、ブームと、ジブと、を備える。前記上部旋回体は、前記下部走行体に旋回可能に搭載される。前記ブームは、前記上部旋回体に起伏可能に取り付けられる。前記ジブは、前記ブームに起伏可能に取り付けられる。前記ジブは、前記ブームに取り付けられる下部ジブと、前記下部ジブのジブ先端側部分に取り付けられる先端側ジブと、を備える。クレーンの組立方法は、下部ジブ接続工程と、下部ジブ内抱き工程と、下部ジブ支持工程と、先端側ジブ準備工程と、旋回工程と、先端側ジブ接続工程と、を備える。前記下部ジブ接続工程は、伏せられた状態の前記ブームに、前記ジブのうち前記下部ジブのみが取り付けられた状態とされる工程である。前記下部ジブ内抱き工程は、伏せられた状態の前記ブームの真下に前記下部ジブが配置された下部ジブ内抱き姿勢になるように前記下部ジブが配置される工程である。前記下部ジブ支持工程は、前記下部ジブ接続工程、および前記下部ジブ内抱き工程が行われた状態で、前記下部ジブと前記ブームとに支持部材が接続され、前記下部ジブが前記支持部材により前記下部ジブ内抱き姿勢で支持される工程である。前記先端側ジブ準備工程は、前記先端側ジブが地面に置かれた状態とされる工程である。前記旋回工程は、前記下部ジブ支持工程および前記先端側ジブ準備工程が行われた状態で、伏せられた状態の前記ブームの真下に前記先端側ジブが配置されるように、前記下部走行体に対して前記上部旋回体が旋回させられる工程である。前記先端側ジブ接続工程は、前記旋回工程の後に、前記下部ジブと前記先端側ジブとが接続される工程である。
上記構成により、クレーンの組立を容易に行うことができる。
クレーン1を横から見た図である。 図1に示すクレーン1を示す図であり、組立中のクレーン1を示す図である。 図2に示す状態から、ブーム20が起こされた状態を示す図である。 図3に示す状態から、下部ジブ41が後側X2に回転させられた状態を示す図である。 図4に示す下部ジブ41に支持部材61が取り付けられた状態を示す図である。 図5に示す状態から、ブーム20が起こされた状態を示す図である。 図6に示す下部ジブ41に先端側ジブ42が接続された状態を示す図である。 図7に示す支持部材61などを示す図である。 図8に示す状態から、支持部材61がブーム20に格納された状態を示す図である。 図7に示す状態から、先端側ジブ42が吊り上げられた状態を示す図である。 図10に示す状態から、上部ジブ45に装置Dが取り付けられた状態を示す図である。 図11に示す状態から、先端側ジブ42が吊り上げられた状態を示す図である。 図12に示す状態から、ブーム20が起こされた状態を示す図である。
図1~図13を参照して、クレーン1について説明する。
クレーン1は、図1に示すように、ブーム20およびジブ40を用いて作業を行う建設機械である。クレーン1は、下部走行体11と、上部旋回体13と、ブーム20と、ブーム起伏装置30と、ジブ40と、ジブ起伏装置50と、下部ジブ支持装置60(図8参照)と、を備える。
下部走行体11は、クレーン1を走行させる。下部走行体11は、クローラを備えてもよく、ホイールを備えてもよい。クレーン1は、例えば移動式クレーンであり、クローラクレーンでもよく、ホイールクレーンでもよい。
上部旋回体13は、下部走行体11に旋回可能に搭載される。上部旋回体13には、ブーム20などが取り付けられる。下部走行体11に対する上部旋回体13の旋回の回転軸が延びる方向を、上下方向Zとする。上下方向Zにおいて、下部走行体11から上部旋回体13に向かう側(向き)を上側Z1とし、その逆側を下側Z2とする。上部旋回体13に対するブーム20の起伏の回転軸が延びる方向を、横方向Yとする。上下方向Zおよび横方向Yのそれぞれに直交する方向を、前後方向Xとする。図2に示すように、前後方向Xにおいて、ブーム20が伏せられた状態のときに上部旋回体13からブーム20に向かう側を前側X1とし、その逆側を後側X2とする。
ブーム20は、上部旋回体13に起伏可能に取り付けられる。ブーム20は、ラチス構造を有する(図8参照)(ジブ40も同様)。ブーム20は、伏せられた状態になることが可能である。さらに詳しくは、ブーム20は、ブーム20の長手方向が水平方向または略水平方向に延びるように伏せられた状態(倒伏姿勢)になることが可能である。ブーム20は、ブーム腹面20aと、ブーム背面20bと、ブーム側面20cと、を備える。ブーム腹面20aは、ブーム20が伏せられた状態のときに、ブーム20の下面(下側Z2の面)となる面である。ブーム背面20bは、ブーム20が伏せられた状態のときに、ブーム20の上面(上側Z1の面)となる面である。ブーム側面20cは、ブーム背面20bとブーム腹面20aとをつなぎ、ブーム20の横方向Y外側に配置される面である。ブーム20は、ブーム20の長手方向に分解可能である。ブーム20は、下部ブーム21と、中間ブーム23と、上部ブーム25と、を備える。下部ブーム21は、上部旋回体13に接続され、ブーム20の基端部(上部旋回体13側の端部)に配置される。中間ブーム23は、下部ブーム21の先端部(上部旋回体13側とは反対側の端部)に連結される。図1に示すように、中間ブーム23は、複数設けられてもよい。この場合、複数の中間ブーム23は、ブーム20の長手方向に連結される。図2~7、10~13では、複数の中間ブーム23(図1参照)を1つの中間ブーム23として記載した。図1に示すように、上部ブーム25は、中間ブーム23の先端部に連結され、ブーム20の先端部に配置される。上部ブーム25は、ブームヘッドでもよく、ブーム20の長手方向に長い構造物(図示なし)でもよい。
ブーム起伏装置30は、上部旋回体13に対してブーム20を起伏させる装置である。ブーム起伏装置30は、ガントリ31と、下部スプレッダ32と、上部スプレッダ33と、ブームガイライン34と、ブーム起伏ロープ36と、を備える。ガントリ31は、上部旋回体13に取り付けられるコンプレッションメンバ31aと、コンプレッションメンバ31aの先端部と上部旋回体13の後側X2部分とに接続されるテンションメンバ31bと、を備える。下部スプレッダ32は、複数のシーブを有する装置であり、コンプレッションメンバ31aの先端部に設けられる。上部スプレッダ33は、複数のシーブを有する装置であり、コンプレッションメンバ31aの先端部とブーム20の先端部との間に配置される。ブームガイライン34は、上部スプレッダ33とブーム20の先端部とに接続される。ブーム起伏ロープ36は、下部スプレッダ32のシーブと上部スプレッダ33のシーブとに掛けられるロープである。図示しないブーム起伏ウインチが、ブーム起伏ロープ36を、巻き取りおよび繰り出しする。すると、下部スプレッダ32と上部スプレッダ33との間隔が変わる。上部スプレッダ33とブーム20の先端部とがブームガイライン34で接続されているので、下部スプレッダ32と上部スプレッダ33との間隔が変わると、上部旋回体13に対してブーム20が起伏する。
なお、ガントリ31に代えてマストが設けられてもよい。この場合、マストは、上部旋回体13に起伏可能に取り付けられ、コンプレッションメンバ31aと同様の位置に配置される。下部スプレッダ32は、上部旋回体13の後側X2部分に配置される。上部スプレッダ33は、マストの先端部に配置される。ブームガイライン34は、マストの先端部とブーム20の先端部とに接続される。ブーム起伏ロープ36は、下部スプレッダ32と上部スプレッダ33とに掛けられる。図示しないブーム起伏ウインチがブーム起伏ロープ36を巻き取りおよび繰り出しすることで、マストが上部旋回体13に対して起伏する結果、ブーム20が上部旋回体13に対して起伏する。
ジブ40は、ブーム20に起伏可能に取り付けられる。図12に示すように、ジブ40は、内抱き姿勢になることが可能である。内抱き姿勢は、伏せられた状態のブーム20よりも下側Z2かつブーム20と上下方向Zに対向する位置(ブーム20の真下)にジブ40が配置された姿勢である。ジブ40は、ジブ腹面40aと、ジブ背面40bと、ジブ側面40cと、を備える。ジブ腹面40aは、ジブ40が内抱き姿勢のときに、ジブ40の上面(上側Z1の面)となる面である。ジブ背面40bは、ジブ40が内抱き姿勢のときに、ジブ40の下面(下側Z2の面)となる面である。ジブ側面40cは、ジブ背面40bとジブ腹面40aとをつなぎ、ジブ40の横方向Y外側に配置される面である。ジブ40は、ジブ40の長手方向に分解可能である。図1に示すように、ジブ40は、下部ジブ41と、先端側ジブ42と、を備える。
下部ジブ41は、ジブフットピン40p(図8参照)により、上部ブーム25に起伏可能に取り付けられる。下部ジブ41は、ジブ40のジブ基端側J1(上部ブーム25に接続される側)の部分に配置される。ジブ40の長手方向において、ジブ基端側J1とは反対側を、ジブ先端側J2とする。図8に示すように、下部ジブ41は、横方向Yから見たとき、略三角形である。下部ジブ41の高さは、下部ジブ41のジブ先端側J2部分ほど大きい。下部ジブ41の「高さ」とは、下部ジブ41の長手方向および横方向Yのそれぞれに直交する方向における下部ジブ41の長さ(ジブ腹面40aからジブ背面40bまでの距離)である。下部ジブ41は、上コネクタ41aと、下コネクタ41bと、を備える。上コネクタ41aおよび下コネクタ41bのそれぞれは、先端側ジブ42と下部ジブ41とをピンで接続するための部分である。上コネクタ41aは、ピン孔を有する(下コネクタ41bも同様)。上コネクタ41aは、下部ジブ41の先端部(ジブ先端側J2部分)かつジブ腹面40aに配置される。下コネクタ41bは、下部ジブ41の先端部かつジブ背面40bに配置される。
先端側ジブ42は、図1に示すように、下部ジブ41の先端部に連結される。先端側ジブ42は、中間ジブ43と、上部ジブ45と、を備える。中間ジブ43は、下部ジブ41の先端部に連結される。中間ジブ43は、複数設けられてもよい。この場合、複数の中間ジブ43は、ジブ40の長手方向に連結される。なお、図6、7、10~13では、複数の中間ジブ43(図1参照)を1つの中間ジブ43として記載した。図1に示すように、上部ジブ45は、中間ジブ43の先端部に連結され、ジブ40の先端部に配置される。なお、中間ジブ43は設けられなくてもよく、下部ジブ41の先端部に上部ジブ45が直接連結されてもよい。
ジブ起伏装置50は、ブーム20に対してジブ40を起伏させる装置である。ジブ起伏装置50は、ストラット51と、ジブ起伏下部スプレッダ52と、ジブ起伏上部スプレッダ53と、ストラットガイライン54と、ジブガイライン55と、ジブ起伏ロープ56と、を備える。ストラット51(リアストラット51a、フロントストラット51b)は、ブーム20の先端部に前後方向Xおよび上下方向Zに回転可能に取り付けられる。ジブ起伏下部スプレッダ52は、複数のシーブを備え、ブーム20に取り付けられる。ジブ起伏上部スプレッダ53は、複数のシーブを備え、ストラット51(例えばリアストラット51a)とジブ起伏下部スプレッダ52との間に配置される。ストラットガイライン54は、ジブ起伏上部スプレッダ53とストラット51(例えばリアストラット51a)とに接続される。ジブガイライン55は、ストラット51(例えばフロントストラット51b)とジブ40の先端部とに接続される。ジブ起伏ロープ56は、ジブ起伏下部スプレッダ52のシーブとジブ起伏上部スプレッダ53のシーブとに掛けられる。
なお、図示しないジブ起伏ウインチが、ジブ起伏ロープ56を、巻き取りおよび繰り出ししたときに、リアストラット51aの先端部とフロントストラット51bの先端部との間隔が変わる結果、ブーム20に対してジブ40が起伏してもよい。また、ストラット51は、1本のみ設けられてもよい。
下部ジブ支持装置60は、図8に示すように、クレーン1の組立時に、ブーム20に対して下部ジブ41を支持するための装置である。下部ジブ支持装置60は、支持部材61と、ホルダ63と、引上部材65と、を備える。
支持部材61は、ブーム20に対して下部ジブ41を支持する(例えば固縛する)部材である(下部ジブ支持部材、下部ジブ固縛部材)。支持部材61は、例えばひも状部分を含んでもよく、具体的には例えばロープ(例えばワイヤロープ、下部ジブ固縛ワイヤロープ)を含んでもよい(引上部材65も同様)。支持部材61は、チェーン(鎖)を含んでもよい(引上部材65も同様)。支持部材61は、折れ曲がることが可能な部材(例えばリンクなど)を含んでもよい(引上部材65も同様)。支持部材61は、棒状部材(例えば中実の棒、パイプなど)を含んでもよい(引上部材65も同様)。
この支持部材61は、使用状態と、格納状態(図9参照)と、になることが可能である。使用状態の支持部材61は、ブーム20と下部ジブ41とに接続される(詳細は後述)。図9に示すように、格納状態の支持部材61は、ブーム20に格納される(詳細は後述)。図8に示すように、支持部材61のうち、後述するブーム下側ホルダ63aに接続される端部を支持部材基端部61aとし、ブーム下側ホルダ63aに接続される部分とは反対側の端部を支持部材先端部61bとする。なお、支持部材基端部61aは、使用状態の支持部材61のうち下部ジブ41を支持している部分における端部(例えば張られた部分の端部)であり、支持部材61の部材自体の端部である必要はない(支持部材先端部61bも同様)。
ホルダ63は、支持部材61が接続される(取り付けられる)ものである。ホルダ63には、支持部材61が着脱可能に接続される。ホルダ63は、ブーム下側ホルダ63aと、ブーム上側ホルダ63bと、下部ジブ側ホルダ63jと、を備える。ブーム下側ホルダ63aは、ブーム20(例えば中間ブーム23)のブーム腹面20aに取り付けられる。ブーム上側ホルダ63bは、ブーム20(例えば中間ブーム23)のブーム背面20bに取り付けられる。下部ジブ側ホルダ63jは、下部ジブ41に取り付けられ、例えば下部ジブ41の先端部の近傍のジブ腹面40aに取り付けられる。どのようなタイミングで支持部材61がホルダ63に取り付けられるかについては後述する。
引上部材65は、支持部材61をブーム20に格納する際に、支持部材61をブーム背面20b側に引き上げるための部材である。引上部材65の強度は、支持部材61の強度よりも低くてもよい。引上部材65は、取り回しが容易な部材であることが好ましい。引上部材65は、例えば繊維ロープなどである。
(クレーン1の組立方法)
図1に示すクレーン1の組立方法(主にジブ40の組立方法)を、組立の手順に沿って説明する。なお、組立の手順は変更されてもよい。
図2に示すように、下部走行体11、上部旋回体13、ブーム20、ブーム起伏装置30、およびストラット51が、組み立てられた状態とされる。この状態では、ブーム20が伏せられた状態である。ブーム20の先端部(例えば中間ブーム23の先端部)が、地面Gに置かれた置台Sに載せられる。ストラット51が、ブーム20よりも前側X1に配置される。このとき、図9に示すように、支持部材61が、格納状態とされてもよい(詳細は後述)。また、引上部材65が、支持部材61の支持部材先端部61bに接続されてもよい(詳細は後述)。また、引上部材65が、ブーム20に格納されてもよく、例えばブーム背面20bなどに巻き付けられてもよい(詳細は後述)。
(下部ジブ41の取り付け)
図2に示すように、ジブ40(図12参照)のうち下部ジブ41のみが、伏せられた状態のブーム20に取り付けられた状態とされる(下部ジブ41接続工程)。この工程では、ブーム20に下部ジブ41を取り付ける作業が行われてもよく、ブーム20に下部ジブ41が予め取り付けられた状態となっていてもよい。例えば、上部ブーム25と下部ジブ41とが一体的に輸送される場合などには、ブーム20に下部ジブ41が予め取り付けられた状態となる。この場合、ブーム20に下部ジブ41を取り付ける作業を省略することができる。以下では、ブーム20に下部ジブ41を取り付ける作業が行われる場合について説明する。
下部ジブ41がブーム20に取り付けられる前に、下部ジブ41が、ブーム20よりも前側X1に配置される。さらに詳しくは、下部ジブ41の先端部が下部ジブ41の基端部よりも前側X1に配置されるように、下部ジブ41が配置される。下部ジブ41のジブ腹面40aが、地面Gと平行または略平行に配置される。そして、ジブフットピン40pが、下部ジブ41の基端部とブーム20(さらに詳しくは上部ブーム25)とに差し込まれる。これにより、下部ジブ41がブーム20に取り付けられる。
[作用の例1]このとき、ジブ40のうち下部ジブ41のみが、伏せられた状態のブーム20に取り付けられる。このとき、先端側ジブ42(図12参照)は、下部ジブ41に接続されていない。よって、ジブ40の全体がブーム20よりも前側X1に配置される場合に比べ、クレーン1の組立に必要なスペースが小さくなる。
[作用の例2]このとき、下部ジブ41には先端側ジブ42が接続されていないので、ジブ腹面40aが地面Gと平行または略平行になるように、下部ジブ41を容易に配置することができる。この姿勢では、下部ジブ41およびブーム20のジブフットピン40pのピン孔の位置を、地面Gの近傍に配置することができる。よって、作業者は、ジブフットピン40pを差し込む作業を、地面Gの近傍(地上)で行うことができる。ジブフットピン40pは例えば、ブーム20の構成要素同士(例えば中間ブーム23と上部ブーム25)を接続するピンや、ジブ40の構成要素同士を接続するピンよりも大きく、挿入の作業が困難である。このような困難な作業を高所で行う必要がある場合は、作業がさらに困難となる。一方、本実施形態では、作業者は、ジブフットピン40pを差し込む作業を、地上で容易に行うことができる。
[作用の例3]このとき、ジブ40のうち下部ジブ41のみがブーム20に取り付けられるので、ブーム20に対する下部ジブ41の位置を容易に微調整することができ、ジブフットピン40pのピン孔の位置を容易に微調整することができる。
[作用の例4]このとき、下部ジブ41の基端部がブーム20に直接的に(ジブフットピン40pのみを介して)接続される。よって、下部ジブ41が、例えばリンク部材などを介してブーム20に間接的に接続される場合に比べ、下部ジブ41をブーム20に容易に取り付けることができる。
(ブーム20上げ)
次に、下部ジブ41がブーム20に取り付けられた状態で、ブーム起伏ロープ36が巻き取られ、ブーム20がわずかに起こされる。また、ジブ起伏ロープ56が繰り出され、ストラット51が下げられてもよい。ブーム20が起こされるタイミングと、ストラット51が下げられるタイミングとは、例えば同時でも同時でなくてもよい。
図3に示すように、ブーム20が起こされると、下部ジブ41の先端部が後側X2に移動するように、下部ジブ41が、ジブフットピン40pを中心に回転する(図2および図3参照)。すると、下部ジブ41がブーム20から垂下した状態(下部ジブ41の重心が、ジブフットピン40pの真下に配置された状態)になる。なお、図3では、下部ジブ41のジブ背面40bに図示しない装置(例えばバックストップ)が取り付けられている場合を例示したので、下部ジブ41が上下方向Zに対して傾いている。図2に示すように、下部ジブ41が回転する際、ローラRが、下部ジブ41のジブ腹面40aの先端部(例えば上コネクタ41a(図8参照))に取り付けられていてもよい。この場合、ローラRが地面Gを転がりながら、下部ジブ41が地面Gに直接的に接触することなく、下部ジブ41の先端部がスムーズに後側X2に移動できる。
図3に示すように、例えば下部ジブ41がブーム20から垂下した状態などで、リービングロープLが、下部ジブ41(例えば先端部)に取り付けられる。次の工程で下部ジブ41が回転したときに、下部ジブ41と置台Sとが接触しないように、置台Sが移動させられてもよい。ローラRが、ジブ背面40bの先端部(例えば下コネクタ41b(図8参照))に取り付けられてもよい。例えば、ローラRが、図2に示す下部ジブ41のジブ腹面40aの先端部から、図3に示すジブ背面40bの先端部に付け替えられてもよい。
(下部ジブ41の反転およびブーム20下げ)
次に、リービングロープLが、ウインチおよび作業者(人力)の少なくともいずれかにより後側X2に引かれる。これにより、下部ジブ41の先端部が後側X2に移動するように、下部ジブ41が、ジブフットピン40pを中心に回転させられる(引き込まれる)。また、下部ジブ41の先端部が後側X2に引き込まれながら、ブーム20が下げられる。すると、図4に示すように、ローラRが地面Gを転がりながら、下部ジブ41の先端部が後側X2にさらに移動する。その結果、下部ジブ41が、下部ジブ内抱き姿勢とされる(下部ジブ41内抱き工程)。下部ジブ内抱き姿勢は、伏せられた状態のブーム20の真下(ブーム20よりも下側Z2、かつ、ブーム20と上下方向Zに対向する位置)に下部ジブ41が配置された状態である。下部ジブ内抱き姿勢のとき、下部ジブ41のジブ腹面40aとブーム腹面20aとが、上下方向Zに対向する。下部ジブ内抱き姿勢のとき、下部ジブ41の先端部は、下部ジブ41の基端部よりも後側X2に配置される。
(支持部材61の接続)
図5に示すように、下部ジブ41が下部ジブ内抱き姿勢になった状態で(下部ジブ41接続工程および下部ジブ41内抱き工程が行われた状態で)、支持部材61が、下部ジブ41に接続され、支持部材61が使用状態になる。さらに詳しくは、図8に示す支持部材先端部61bが、下部ジブ41に接続され、例えば下部ジブ41の先端部などに接続され、具体的には下部ジブ側ホルダ63jに接続される。支持部材61と下部ジブ41との接続は、着脱可能な接続であり、例えばピンによる接続などである(支持部材61とブーム20との接続も同様)。また、支持部材基端部61aが、ブーム20に接続され、例えばブーム腹面20aなどに接続され、具体的にはブーム下側ホルダ63aに接続される。例えば、支持部材61が格納状態(図9参照)となった後、下部ジブ41が下部ジブ内抱き姿勢になり、その後、支持部材先端部61bが、ブーム上側ホルダ63bから取り外され、下部ジブ側ホルダ63jに接続されることで、支持部材61が使用状態になる。
なお、支持部材基端部61aは、下部ジブ41が下部ジブ内抱き姿勢になる前からブーム20に接続されていてもよく、下部ジブ41が下部ジブ内抱き姿勢になった後にブーム20に接続されてもよい。また、支持部材先端部61bは、下部ジブ41が下部ジブ内抱き姿勢になった後に下部ジブ41に接続されても、下部ジブ41が下部ジブ内抱き姿勢になる前から下部ジブ41に接続されていてもよい。
支持部材61が使用状態になる結果、図5に示すように、下部ジブ41は、支持部材61により、下部ジブ内抱き姿勢で支持される。このとき、ジブフットピン40pを中心とする下部ジブ41の回転が制限される。さらに詳しくは、下部ジブ41の先端部が下側Z2に移動する向きの、ジブフットピン40pを中心とする下部ジブ41の回転が制限される。なお、この向きとは逆向きの下部ジブ41の回転は制限されなくてもよい。また、下部ジブ41が支持部材61に支持された後、ローラRが、下部ジブ41から取り外されてもよい。
(引上部材65の接続)
引上部材65の下側Z2部分が、支持部材61に取り付けられた状態とされる。例えば、引上部材65の下側Z2部分が、支持部材先端部61b(図8参照)またはその近傍などに取り付けられる。引上部材65の上側Z1部分が、ブーム20に取り付けられる。例えば、引上部材65の上側Z1部分が、ブーム背面20b上の作業者から届くような位置に取り付けられ、例えば、ブーム背面20bまたはその近傍に取り付けられる。
(先端側ジブ42の組立など)
次に、図6に示すように、下部ジブ41が地面Gから浮くように(下部ジブ41の下側Z2端部が地面Gよりも上側Z1に配置されるように)、ブーム20が起こされる。このときのブーム20および下部ジブ41の位置を、位置Pとする。次に、上部旋回体13が、下部走行体11に対して旋回する。次に、先端側ジブ42が、組み立てられ、地面Gに置かれた状態とされる(先端側ジブ42準備工程)。なお、先端側ジブ42は、敷板などを介して地面Gに置かれてもよい。先端側ジブ42が敷板を介して地面Gに置かれる場合も「地面Gに置かれた」状態に含まれる。このとき、先端側ジブ42は、例えば位置Pにおけるブーム20の真下(すなわち上部旋回体13を旋回させる前のブーム20の真下)となる位置に配置される。なお、中間ジブ43のジブ背面40bと上部ジブ45のジブ背面40bとを接続するピンは、抜かれた状態とされる。次に、伏せられた状態のブーム20が先端側ジブ42の真上(先端側ジブ42よりも上側Z1かつ先端側ジブ42と上下方向Zに対向する位置)に配置されるように、下部走行体11に対して上部旋回体13が旋回させられる(旋回工程)。具体的には、ブーム20および下部ジブ41が、位置P(または略位置P)に戻るように、上部旋回体13が下部走行体11に対して旋回する。また、図8に示す下部ジブ41の上コネクタ41aと、上コネクタ41aに対応する先端側ジブ42(例えば中間ジブ43)のコネクタと、の位置が合うように、ブーム20が起伏させられる。
(上コネクタ41aの接続)
次に、図7に示すように、下部ジブ41と先端側ジブ42とが、接続される(先端側ジブ42接続工程)。さらに詳しくは、ブーム20の真下に配置された下部ジブ41のジブ先端側J2の上側Z1部分(上部)と、ブーム20の真下に配置されるとともに地面Gに置かれた先端側ジブ42のジブ基端側J1の上側Z1部分(上部)と、が接続される(上部接続工程)。具体的には、図8に示すように、上コネクタ41aと、上コネクタ41aに対応する先端側ジブ42のコネクタと、がピンで接続される。このとき、先端側ジブ42が地面Gに置かれているので、作業者は、ピンの接続の作業を高所で行う必要がなく、この作業を地面Gの近傍で行うことができる。
(支持部材61の格納)
下部ジブ41の上コネクタ41aと先端側ジブ42とが接続された後、支持部材61が、ブーム20に格納される(格納状態になる)(支持部材61格納工程)。具体的には、支持部材61が、下部ジブ41から取り外される。さらに詳しくは、支持部材先端部61bが、下部ジブ側ホルダ63jから取り外される。例えば、支持部材先端部61bと下部ジブ側ホルダ63jとを接続するピンが、取り外される。次に、支持部材61に取り付けられた引上部材65が、引き上げられる。例えばブーム背面20b上の作業者が、引上部材65を上側Z1に引っ張る。すると、支持部材先端部61bが、例えばブーム背面20bの近傍に移動する。作業者が、図9に示す支持部材先端部61bをブーム上側ホルダ63bに接続する。なお、このとき、支持部材基端部61aは、ブーム下側ホルダ63aに接続されたままでもよい。支持部材61は、ブーム20の内部(ブーム側面20cの横方向Y内側)に格納されてもよく、ブーム側面20cに沿うように格納されてもよい。支持部材61は、直線状に配置された状態(例えばたるまない状態など)でブーム20に格納されることが好ましい。例えば、支持部材61の長手方向における長さは、ブーム20のうち支持部材61が格納される部分(具体的には中間ブーム23)の高さと略同じに設定される。中間ブーム23の「高さ」は、中間ブーム23の長手方向および横方向Yに直交する方向における中間ブーム23の長さである。支持部材61が引き上げられた後、引上部材65は、支持部材61から取り外されてもよく、支持部材61に取り付けられたままでもよい。
(支持部材61の格納などの変形例)
図8に示すように下部ジブ41の上コネクタ41aと先端側ジブ42とが接続された後、支持部材61は、ブーム20に格納されなくてもよい。[例1]例えば、支持部材61が、ブーム下側ホルダ63aおよび下部ジブ側ホルダ63jから取り外されてもよい。[例1a]この場合、支持部材61が、クレーン1の外部に配置されてもよい。具体的には例えば、支持部材61が、作業現場に配置されてもよく、作業箱などに格納されてもよい。[例1b]また、支持部材61が、クレーン1の構成要素に格納されてもよい。具体的には例えば、支持部材61が、下部走行体11(図1参照)に格納されてもよく、上部旋回体13(図1参照)に格納されてもよい。支持部材61が、ブーム下側ホルダ63aおよび下部ジブ側ホルダ63jから取り外された状態で、ブーム20に格納されてもよく、ジブ40に格納されてもよい。[例2]例えば、支持部材61が、ブーム下側ホルダ63aから取り外され、下部ジブ側ホルダ63jから取り外されなくてもよい。この場合、支持部材61がジブ40(例えば下部ジブ41など)に格納されてもよい。
(下コネクタ41bの接続)
次に、図10に示すように、クレーン1を組み立てるための補助クレーンが、下部ジブ41および先端側ジブ42の少なくともいずれかを吊り上げ、例えば下部ジブ41と先端側ジブ42との接続部の近傍を吊り上げる。すると、下部ジブ41の中心軸に対して、先端側ジブ42(具体的には中間ジブ43)の中心軸が、折れ曲がった状態(図9参照)から、直線状になる。この状態で、下部ジブ41と先端側ジブ42とが、接続される(先端側ジブ42接続工程)。さらに詳しくは、ブーム20の真下に配置された下部ジブ41のジブ先端側J2の下側Z2部分と、ブーム20の真下に配置された先端側ジブ42のジブ基端側J1の下側Z2部分と、が接続される(下部接続工程)。具体的には、図9に示す下部ジブ41の下コネクタ41bと、下コネクタ41bに対応する先端側ジブ42のコネクタと、がピンで接続される。このとき、上コネクタ41aは接続済みである。よって、下部ジブ41および先端側ジブ42の少なくともいずれかを吊り上げるだけで、下コネクタ41bと、下コネクタ41bに対応する先端側ジブ42のコネクタと、のピン孔の位置が合う。よって、これらのピン孔の位置合わせを容易に行うことができる。また、このとき、上コネクタ41aは接続済みであるため、作業者は、下コネクタ41bでのみピンを差し込む作業を行えばよい。よって、高所作業を回避することができる。具体的には例えば、図10に示す作業台Bに作業者が乗れば、例えば高所作業車を用いなくても、下コネクタ41b(図9参照)でのピンを差し込む作業を行うことができる。作業者が地上で(作業台Bに乗らずに)下コネクタ41bでのピンを差し込む作業を行うことができてもよい。
(上部ジブ45周辺の作業)
次に、図11に示すように、上部ジブ45とブーム20との間に所定の間隔があくように、ブーム20が起こされる。ブーム20とジブ40とを着脱可能にする装置D(ラッチ装置)が、ブーム20およびジブ40に取り付けられる。装置Dは、ブーム20およびジブ40に取り付けられるタイミングは、下部接続工程よりも後でも前でも同時でもよい。装置Dは、ブーム側装置Daと、ジブ側装置Dbと、を備える。ブーム側装置Daは、ブーム20に取り付けられ、例えば、中間ブーム23に取り付けられてもよく、下部ブーム21に取り付けられてもよい。ジブ側装置Dbは、ジブ40に取り付けられ、例えば、上部ジブ45に取り付けられてもよく、中間ジブ43に取り付けられてもよく、下部ジブ41に取り付けられてもよい。
補助クレーンが、中間ジブ43および上部ジブ45の少なくともいずれかを吊り上げ、例えば中間ジブ43と上部ジブ45との接続部の近傍を吊り上げる。このとき、中間ジブ43のジブ腹面40aと、上部ジブ45のジブ腹面40aとは、ピンで接続済みである。よって、補助クレーンが、中間ジブ43および上部ジブ45の少なくともいずれかを吊り上げるだけで、中間ジブ43のジブ背面40bと、上部ジブ45のジブ背面40bと、のピン孔の位置が合う。このピン孔にピンが接続されることで、中間ジブ43および上部ジブ45が接続される。図12に示すように、補助クレーンがジブ40をさらに吊り上げると、ジブ40が、ジブフットピン40pを中心に、ジブ40の先端部が上側Z1に移動する向きに回転する。すると、ブーム側装置Daとジブ側装置Dbとが互いに係合され、ブーム20に対してジブ40が保持される。
次に、図13に示すように、クレーン1が作業可能な状態(作業姿勢)のときのブーム20の姿勢(図1参照)と同様または略同様の姿勢になるように、ブーム20が起こされる。また、ブーム側装置Daとジブ側装置Dbとの係合が解除され、ブーム20に対してジブ40が起こされる。その結果、図1に示すように、クレーン1が作業姿勢になる。なお、クレーン1の分解は、上記のクレーン1の組立とは逆または略逆の手順により行われる。
(第1の発明の効果)
図1に示すクレーン1の組立方法による効果は、次の通りである。クレーン1は、下部走行体11と、上部旋回体13と、ブーム20と、ジブ40と、を備える。上部旋回体13は、下部走行体11に旋回可能に搭載される。ブーム20は、上部旋回体13に起伏可能に取り付けられる。ジブ40は、ブーム20に起伏可能に取り付けられ、下部ジブ41と、先端側ジブ42と、を備える。下部ジブ41は、ブーム20に取り付けられる。先端側ジブ42は、下部ジブ41のジブ先端側J2部分に取り付けられる。クレーン1の組立方法は、下部ジブ41接続工程と、下部ジブ41内抱き工程と、下部ジブ41支持工程と、先端側ジブ42準備工程と、旋回工程と、先端側ジブ42接続工程と、を備える。
[構成1-1]図2に示すように、下部ジブ41接続工程は、伏せられた状態のブーム20に、ジブ40のうち下部ジブ41のみが取り付けられた状態とされる工程である。
[構成1-2]図4に示すように、下部ジブ41内抱き工程は、伏せられた状態のブーム20の真下に下部ジブ41が配置された下部ジブ内抱き姿勢になるように下部ジブ41が配置される工程である。
[構成1-3]下部ジブ41支持工程は、下部ジブ41接続工程、および下部ジブ41内抱き工程が行われた状態で行われる。下部ジブ41支持工程は、図5に示すように、下部ジブ41とブーム20とに支持部材61が接続され、下部ジブ41が支持部材61により下部ジブ内抱き姿勢で支持される工程である。
[構成1-4]図6に示すように、先端側ジブ42準備工程は、先端側ジブ42が地面Gに置かれた状態とされる工程である。
[構成1-5]旋回工程は、下部ジブ41支持工程および先端側ジブ42準備工程が行われた状態で行われる。図7に示すように、旋回工程は、伏せられた状態のブーム20が先端側ジブ42の真上に配置されるように、下部走行体11に対して上部旋回体13が旋回させられる工程である。
[構成1-6]先端側ジブ42接続工程は、旋回工程の後に、下部ジブ41と先端側ジブ42とが接続される工程である。
上記[構成1-1]では、図2に示すように、伏せられた状態のブーム20に、ジブ40のうち下部ジブ41のみが取り付けられた状態とされる。よって、ブーム20に下部ジブ41を取り付ける作業が行われる場合は、地面Gに近い位置で作業できることなどにより、クレーン1の組立を容易に行うことができる(詳細は第2の発明の効果を参照)。また、例えばブーム20の先端部(具体的には上部ブーム25)と下部ジブ41とが一体的に輸送される場合などには、ブーム20に下部ジブ41を取り付ける作業を省略することができる。その結果、クレーン1の組立を容易に行うことができる。一方で、ジブ40のうち下部ジブ41のみがブーム20に取り付けられた状態とされた場合、その後の組立作業を適切に行うために、下部ジブ41を適切に配置や支持することが重要になる。
そこで、上記[構成1-2]では、図5に示すように、下部ジブ41が、下部ジブ内抱き姿勢とされる。そして、上記[構成1-3]では、支持部材61が、ブーム20に対して下部ジブ41を下部ジブ内抱き姿勢で支持する。よって、支持部材61が、下部ジブ41を確実に支持することができる。この状態で、上記[構成1-5]のように、図7に示すように、伏せられた状態のブーム20が先端側ジブ42の真上に配置されるように、下部走行体11に対して上部旋回体13が旋回させられる。よって、上部旋回体13の旋回が完了したときにも、下部ジブ41は、下部ジブ内抱き姿勢を維持している。よって、[構成1-6]の下部ジブ41と先端側ジブ42とを接続する先端側ジブ42接続工程を行う際に、ブーム20に対して下部ジブ41を回転させる必要がない、または、下部ジブ41を回転させる場合でも下部ジブ41の角度を微調整すればよい。その結果、クレーン1の組立を容易に行うことができる。
(第2の発明の効果)
[構成2]下部ジブ41接続工程(上記[構成1-1]参照)は、図2に示すように、伏せられた状態のブーム20に、ジブ40のうち下部ジブ41のみを取り付ける作業が行われる工程である。
上記[構成2]では、ジブ40のうち下部ジブ41のみがブーム20に取り付けられるので、ブーム20に対する下部ジブ41の位置の調整を容易に行うことができる。その結果、クレーン1の組立を容易に行うことができる。
上記[構成2]では、ジブ40のうち下部ジブ41のみがブーム20に取り付けられるので、下部ジブ41のジブ腹面40a(またはジブ背面40b)を地面Gと平行または略平行にした状態で、下部ジブ41をブーム20に取り付けることができる。よって、下部ジブ41とブーム20との取り付け作業を、地面Gに近い位置で行うことができる。その結果、クレーン1の組立を容易に行うことができる。
(第3の発明の効果)
図7に示すように、先端側ジブ42接続工程(上記[構成1-6]参照)は、上部接続工程と、下部接続工程と、を備える。
[構成3-1]上部接続工程は、ブーム20の真下に配置された下部ジブ41のジブ先端側J2の上側Z1部分(上部)と、ブーム20の真下に配置されるとともに地面Gに置かれた先端側ジブ42のジブ基端側J1の上側Z1部分(上部)と、が接続される工程である。
[構成3-2]図10に示すように、下部接続工程は、上部接続工程の後に行われる。下部接続工程は、ブーム20の真下に配置された下部ジブ41のジブ先端側J2の下側Z2部分(下部)と、ブーム20の真下に配置された先端側ジブ42のジブ基端側J1の下側Z2部分(下部)と、が接続される工程である。
図7に示すように、上記[構成3-1]の上部接続工程は、先端側ジブ42が地面Gに置かれた状態で行われる。よって、下部ジブ41と先端側ジブ42とを接続する作業を、地面Gに近い位置で行うことができる。その結果、クレーン1の組立を容易に行うことができる。
図10に示すように、上記[構成3-2]の下部接続工程は、上部接続工程の後、すなわち下部ジブ41と先端側ジブ42との上部が接続済みの状態で行われる。よって、下部ジブ41の下部と先端側ジブ42の下部との位置合わせを容易に行うことができる。その結果、クレーン1の組立を容易に行うことができる。
(第4の発明の効果)
[構成4]図8に示すように、支持部材61格納工程は、旋回工程の後に、下部ジブ41から支持部材61が取り外され、支持部材61に取り付けられた引上部材65が引き上げられることで、支持部材61がブーム20に格納される工程である(図9参照)。
上記[構成4]により、次の効果が得られる。上記[構成1-6]のように、図7に示すように、下部ジブ41と先端側ジブ42とが接続されると、支持部材61により下部ジブ41を支持する必要はなくなる。そこで、上記[構成4]では、図9に示すように、支持部材61がブーム20に格納される。よって、支持部材61が、その後のクレーン1の組立作業の邪魔になることを抑制できる。また、支持部材61がブーム20に格納されるので、次回の下部ジブ41支持工程の際に、図8に示すように、下部ジブ41とブーム20とに支持部材61を容易に接続することができる。その結果、クレーン1の組立を容易に行うことができる。さらに、上記[構成4]では、支持部材61に取り付けられた引上部材65が引き上げられることで、支持部材61がブーム20に格納される。よって、容易な作業で支持部材61をブーム20に格納することができる。その結果、クレーン1の組立を容易に行うことができる。
(変形例)
上記実施形態は様々に変形されてもよい。例えば、上記実施形態の各構成要素の配置や形状が変更されてもよい。例えば、構成要素の数が変更されてもよく、構成要素の一部が設けられなくてもよい。具体的には例えば、支持部材61は1つのみ設けられてもよく複数設けられてもよい(引上部材65も同様)。例えば、ストラット51は1本でもよく、中間ジブ43は設けられなくてもよい。例えば、構成要素どうしの固定や連結などは、直接的でも間接的でもよい。例えば、互いに異なる複数の部材や部分として説明したものが、一つの部材や部分とされてもよい。例えば、一つの部材や部分として説明したものが、互いに異なる複数の部材や部分に分けて設けられてもよい。例えば、各構成要素は、各特徴(作用機能、配置、形状、作動など)の一部のみを有してもよい。
1 クレーン
11 下部走行体
13 上部旋回体
20 ブーム
40 ジブ
41 下部ジブ
42 先端側ジブ
61 支持部材
65 引上部材
G 地面
J1 ジブ基端側
J2 ジブ先端側

Claims (4)

  1. クレーンの組立方法であって、
    前記クレーンは、
    下部走行体と、
    前記下部走行体に旋回可能に搭載される上部旋回体と、
    前記上部旋回体に起伏可能に取り付けられるブームと、
    前記ブームに起伏可能に取り付けられるジブと、
    を備え、
    前記ジブは、
    前記ブームに取り付けられる下部ジブと、
    前記下部ジブのジブ先端側部分に取り付けられる先端側ジブと、
    を備え、
    伏せられた状態の前記ブームに、前記ジブのうち前記下部ジブのみが取り付けられた状態とされる下部ジブ接続工程と、
    伏せられた状態の前記ブームの真下に前記下部ジブが配置された下部ジブ内抱き姿勢になるように前記下部ジブが配置される下部ジブ内抱き工程と、
    前記下部ジブ接続工程、および前記下部ジブ内抱き工程が行われた状態で、前記下部ジブと前記ブームとに支持部材が接続され、前記下部ジブが前記支持部材により前記下部ジブ内抱き姿勢で支持される下部ジブ支持工程と、
    前記先端側ジブが地面に置かれた状態とされる先端側ジブ準備工程と、
    前記下部ジブ支持工程および前記先端側ジブ準備工程が行われた状態で、伏せられた状態の前記ブームが前記先端側ジブの真上に配置されるように、前記下部走行体に対して前記上部旋回体が旋回させられる旋回工程と、
    前記旋回工程の後に、前記下部ジブと前記先端側ジブとが接続される先端側ジブ接続工程と、
    を備える、
    クレーンの組立方法。
  2. 請求項1に記載のクレーンの組立方法であって、
    前記下部ジブ接続工程は、伏せられた状態の前記ブームに、前記ジブのうち前記下部ジブのみを取り付ける作業が行われる工程である、
    クレーンの組立方法。
  3. 請求項1または2に記載のクレーンの組立方法であって、
    前記先端側ジブ接続工程は、
    上部接続工程と、
    前記上部接続工程の後に行われる下部接続工程と、
    を備え、
    前記上部接続工程は、前記ブームの真下に配置された前記下部ジブのジブ先端側の上部と、前記ブームの真下に配置されるとともに地面に置かれた前記先端側ジブのジブ基端側の上部と、が接続される工程であり、
    前記下部接続工程は、前記ブームの真下に配置された前記下部ジブのジブ先端側の下部と、前記ブームの真下に配置された前記先端側ジブのジブ基端側の下部と、が接続される工程である、
    クレーンの組立方法。
  4. 請求項1~3のいずれか1項に記載のクレーンの組立方法であって、
    前記旋回工程の後に、前記下部ジブから前記支持部材が取り外され、前記支持部材に取り付けられた引上部材が引き上げられることで、前記支持部材が前記ブームに格納される支持部材格納工程を備える、
    クレーンの組立方法。
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