JPH0940373A - ジブ付きクレーン車におけるジブ張り出し・格納装置 - Google Patents

ジブ付きクレーン車におけるジブ張り出し・格納装置

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JPH0940373A
JPH0940373A JP18943295A JP18943295A JPH0940373A JP H0940373 A JPH0940373 A JP H0940373A JP 18943295 A JP18943295 A JP 18943295A JP 18943295 A JP18943295 A JP 18943295A JP H0940373 A JPH0940373 A JP H0940373A
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jib
boom
auxiliary rope
tip
auxiliary
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JP18943295A
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Yasuhiko Inoue
康彦 井上
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Tadano Ltd
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Tadano Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ジブ張り出し・格納装置における補助ロープ
の装着・取外し作業が面倒で、且つ作業員による補助ロ
ープの装着・取外し作業をジブ先端部付近においてジブ
が不安定な状態で行わなければならず、さらに車両側に
補助ロープの格納スペースが必要である。 【解決手段】 ジブ5を格納位置とブーム先端部31か
ら鉛直姿勢に吊下げた位置との間で変位させる際に補助
ロープ8を使用して行うようにしたジブ張り出し・格納
装置において、補助ロープ8の一端81をブーム適所に
常時固定しておき、さらにジブ5の格納姿勢において補
助ロープ8の自由側端82をジブ先端部52のシーブ5
3に巻掛けした状態でブーム3又はジブ5に対して着脱
自在に連結しておく。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願発明は、車両上にジブ付
きのブームを搭載したジブ付きクレーン車に関し、さら
に詳しくはそのようなジブ付きクレーン車におけるジブ
張り出し・格納装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種のジブ付きクレーン車として、図
8〜図10に示すようなものが知られている。この従来
のジブ付きクレーン車は、車両1上に設けられた旋回台
2にブーム(伸縮ブーム)3を起伏自在に取付け、さら
にジブ5をブーム3に沿った格納位置とブーム先端部3
1の前方に張り出した使用位置との間で変位させ得るよ
うに構成している。ジブ5の格納状態では、図8に示す
ように、該ジブ5をジブ支持装置10によってブーム3
の側面に横抱き状態で支持している。
【0003】そして、この従来のジブ付きクレーン車で
は、横抱き格納状態のジブ5をブーム先端部31前方の
使用位置まで変位させるには、ジブ張り出し・格納装置
を使用して次の順序で行われる。まず、図8に示すよう
に、ブーム3を鎖線図示する如く所定小長さ(1m程
度)だけ伸長させ、横抱き状態のジブ5を鎖線図示(符
号5′)するようにジブ支持装置10のサイドアップシ
リンダ(図示省略)で下方向に角度90°だけ回動させ
た後、ブーム3を縮小させて、ジブ基端部51′をブー
ム先端部31の回動軸32に連結する。次に、図9に示
すように、起伏シリンダ4によりブーム3を所定角度
(例えば60〜65°程度)だけ起仰させた状態で、作
業員が補助ロープ8をもって旋回台2上に上がり、その
補助ロープ8の一端81をブーム3の側面に設けたサポ
ート83に固定し、さらに該補助ロープ8をジブ先端部
52のシーブ53に巻掛け(シーブ53と抜止めピン5
4間に通す)した後、補助ロープ8の自由側端82を車
両1の前方位置まで導く。そして、該補助ロープ8の自
由側端82をブーム先端部31から吊下げたワイヤーロ
ープ7の先端部(補助フック)72に係止した後、ウイ
ンチ6を巻上げ操作して補助ロープ8を鎖線図示(図9
の符号8′)するように緊張させた状態で、ブーム3を
僅かに伸長させてジブ5側の係合ピン11をブーム3側
のジブ支持装置10部分から外す。この状態では、ジブ
5がブーム先端部31の回動軸32を中心としてブーム
起伏面内で前後に回動可能となる。続いて、図10に示
すように、ウインチ6をゆっくりと巻下げ操作してジブ
5を鉛直姿勢に吊下げ(補助フックが符号72′の位置
まで下がる)、該補助フック72′が地上から手の届く
高さになるまでブーム3を倒伏させ、補助ロープ8′の
先端部82′を補助フック72′から外し、補助フック
72をジブ先端部52に係止する。尚、鉛直姿勢に吊下
げられたジブ5は、図10の状態からウインチ6を巻上
げ操作することにより、ブーム先端部31の前方まで持
ち上げられ、その後、ブーム3をほぼ水平姿勢まで倒伏
させて、テンションロッド9の基端部91をブーム先端
部31の上部の係合部33に連結すれば、ジブ5を使用
状態にセットできる。又、補助フックから外された補助
ロープ8は、その固定側端81をブーム3から外して車
両1の所定収納場所に収納しておく。
【0004】又、ジブ5の使用状態から、図8に示すよ
うにジブ5をブーム3に沿う格納位置まで変位させるに
は、ブーム3をほぼ水平姿勢まで倒伏させた状態で、作
業員が補助ロープ8を持って旋回台2上に上がり、補助
ロープ8の一端81をブーム側のサポート83に固定し
た後、上記張り出し操作とは逆順序で作業を行い、図9
の状態(係合ピン11をジブ支持装置10部分に係合さ
せた状態)で、再度作業員が旋回台2上に上がって補助
ロープ8をジブ5及びブーム3から取外す。
【0005】ところで、上記した従来のジブ付きクレー
ン車において、補助ロープ8をジブ先端部52に通す作
業は、図9に示すようにブーム3を角度60〜65°程
度まで起仰させた状態で行われるが、この状態では、ジ
ブ5はブーム3に対して、ジブ先端部52がブーム先端
部31の回動軸32に連結され且つジブ5の長さ方向中
間部が係合ピン11でジブ支持装置10部分に係合され
て、2点支持されている。ところが、この状態では、誤
ってブーム3を伸長させると、係合ピン11がジブ支持
装置10部分から外れて、ジブ5が自重により回動軸3
2を中心として鉛直姿勢方向に回動しようとする作用が
働く。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、図8〜
図10に示す従来のジブ付きクレーン車に使用されてい
るジブ張り出し・格納装置では、ジブ5の張り出し及び
格納作業の度に、図9に示すようにブーム3を所定角度
だけ起仰させた状態で、作業員が補助ロープ8を持って
旋回台2上に上がり、該補助ロープ8の一端81をブー
ム3側のサポート83に固定したり取外したり、及び補
助ロープ8をジブ先端部52に挿通させたり抜外したり
する等の作業が必要であり、それら補助ロープ8に関す
る作業が面倒となるとともに、それらの作業を旋回台2
上の比較的高所で行わなければならないので作業に危険
性を伴うという問題があった。又、該補助ロープ一端8
1の固定・取外し作業あるいは補助ロープ8のジブ先端
部52に対する挿通・抜外し作業は、図9に示すように
ジブ5側の係合ピン11をブーム3側のジブ支持装置1
0部分に係合させた状態で行われるが、それらの作業中
に、もし誤ってブーム3が伸長操作されると、係合ピン
11の係合が外れた時点でジブ5が急激に鉛直姿勢方向
に回動するようになり、旋回台2上に作業員がいると大
変危険であるという問題がある。さらに、補助ロープ8
は、ジブ5の張り出し・格納操作時以外には、ジブ5及
びブーム3のサポート83から取外して車両1側に格納
されるが、このように補助ロープ8を完全にブーム3又
はジブ5から取外すようにしたものでは、その取外した
補助ロープ8を格納するために車両1側に特別の格納ス
ペースが必要となるという問題もあった。
【0007】本願発明は、上記した従来の問題点に鑑
み、補助ロープのジブに対する装着・取外し作業が簡単
に行え、且つ作業員による補助ロープの装着・取外し作
業をジブが安定した姿勢状態で行えるようにするととも
に、車両側に補助ロープの格納スペースを不要とし得る
ようにしたジブ張り出し・格納装置を提供することを目
的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】本願発明は、上記課題を
解決するための手段として次の構成を有している。
【0009】即ち、本願発明は、図1〜図7に例示する
ように、ジブ5を車両1上に搭載したブーム3に沿わせ
た格納位置からブーム下方を通ってブーム先端部31の
前方に張り出し得るようにし、さらにジブ5を前記格納
位置とブーム先端部31から鉛直姿勢に吊下げた位置と
の間で変位させる際に、補助ロープ8の一端81をブー
ム3の適所に連結し且つ該補助ロープ8の自由側端82
をジブ先端部52のシーブ53に巻掛けた後に該補助ロ
ープ8の自由側端82とウインチ6から繰出されたワイ
ヤーロープ7の先端部72とを連結させるとともに、ウ
インチ6の巻上げ・巻下げ操作によって補助ロープ8で
ジブ先端側を支持しながら行うようにしたジブ付きクレ
ーン車におけるジブ張り出し・格納装置において、補助
ロープ8の一端81はブーム適所に常時固定しておく一
方、ジブ5の格納姿勢において、補助ロープ8の自由側
端82をジブ先端部52のシーブ53に巻掛けした状態
でブーム3又はジブ5に対して着脱自在に連結したこと
を特徴としている。
【0010】
【発明の実施の形態】図1〜図7を参照して本願発明に
かかるジブ張り出し・格納装置の実施形態を説明する。
図1〜図5には本願の第1実施形態が示され、又図6〜
図7には同第2実施形態が示されている。尚、本願の各
実施形態にかかるジブ張り出し・格納装置は、ジブ付き
クレーン車に適用されるものである。
【0011】図1〜図5に示す第1実施形態のジブ付き
クレーン車は、図8〜図10に示す従来例のものと同様
のものが採用されている。即ち、この第1実施形態のジ
ブ付きクレーン車は、車両1上に設けられた旋回台2に
ブーム(伸縮ブーム)3を起伏自在に取付け、さらにジ
ブ5をブーム3に沿った格納位置とブーム先端部31の
前方に張り出した使用位置との間で変位させ得るように
構成している。ジブ5の格納状態では、図1に示すよう
に、ジブ5をジブ支持装置10によってブーム3の側面
に横抱き状態で支持している。尚、ジブ支持装置10
は、この種のジブ付きクレーンにおいて汎用されている
ものであり、ジブ5側の係合ピン11を自動的に係脱さ
せる機構と、横抱き状態のジブ5を上下に角度90°程
度だけ回動させるサイドアップシリンダ(図示省略)と
を有している。
【0012】ジブ5を使用位置で支持するテンションロ
ッド9は、ジブ本体50の上面(ジブ使用状態における
上面)に格納されている。尚、このテンションロッド9
は左右2本有している。
【0013】そして、このジブ付きクレーン車では、横
抱き格納状態のジブ5をブーム先端部31の前方の使用
位置まで変位させるには、ジブ張り出し・格納装置を使
用して行われる。
【0014】本願のジブ張り出し・格納装置は、所定長
さ(例えば3〜4m)の補助ロープ8を使用して行われ
るが、この第1実施形態では、図1に示すジブ格納状態
において、ジブ先端部52付近のブーム側面に、補助ロ
ープ8の一端81を固定するためのサポート83と、該
補助ロープ8を巻回するための巻付けドラム85と、補
助ロープ8の他端(自由側端)82を着脱自在に連結す
るための連結部84とがそれぞれ設けられている。サポ
ート83と巻付けドラム85と連結部84とは、例えば
1m以内の小範囲のスペース内に設けており、補助ロー
プ8の取り扱いを旋回台2上の定位置から(移動しない
で)行えるようにしている。尚、連結部84は、補助ロ
ープ8の自由側端82を着脱自在に連結し得るものであ
ればよく、例えばピンやボルトによる連結手段あるいは
フックに係止する形式の連結手段等を採用できる。
【0015】この第1実施形態では、補助ロープ8は、
その一端81をブーム3の側面に設けたサポート83に
常時固定しており、又、補助ロープ8の自由側端82側
を巻付けドラム85に適数回巻付けた後、自由側端82
を連結部84に着脱自在に連結し得るようになってい
る。
【0016】又、図1に示すジブ格納状態では、補助ロ
ープ8は、一端81をサポート83に固定した状態で、
その自由側端82側を、ジブ先端部52のシーブ53に
巻掛けする(シーブ53と抜止めピン54間に挿通させ
る)とともに巻付けドラム85に適数回だけ巻回させた
後、該自由側端82を連結部84に着脱自在に固定して
セットされている。尚、図5に示すように、ジブ5をブ
ーム先端部31の前方に張り出させた使用位置にセット
した状態では、補助ロープ8をジブ先端部52から外し
た状態で、巻付けドラム85に巻付けた後、自由側端8
2を連結部84に固定しておく。
【0017】そして、この第1実施形態では、ジブ5を
ブーム3に沿わせた格納位置(図1)からブーム先端部
31の前方に張り出させた使用位置(図5)まで変位さ
せる際には、次のようにして行われる。尚、図1に示す
ジブ格納状態においては、補助ロープ8がジブ先端部5
2のシーブ53に巻掛けされた状態でセットされてい
る。
【0018】図1のジブ格納状態において、まず、作業
員が旋回台2上に上がって、連結部84による補助ロー
プの自由側端82の連結を解除した後、補助ロープ8を
巻付けドラム85から巻解いて、該補助ロープ8を符号
8′で示すようにジブ先端部52のシーブ53に巻掛け
したままで、補助ロープの自由側端82′を車両1の前
方近傍に導いておく。この場合、補助ロープ8は予めジ
ブ先端部52のシーブ53部分に通しているので、単に
補助ロープ8の自由側端82を外すとともに巻付けドラ
ム85から巻解くだけの作業でよい。又、補助ロープ8
の自由側端82側を外した後は、作業員は旋回台2から
降りてジブ5の下方から離れることができる。尚、図1
に実線図示するジブ格納状態では、ジブ5はブーム3に
対して強固に固定されており、作業員がジブ先端部52
の近傍で作業をしてもジブ5が不用意に動くことがない
ので該ジブ5による危険性はない。
【0019】次に、図1において、ブーム3を鎖線図示
するように所定小長さ(1m程度)だけ伸長させ、続い
て横抱き状態のジブ5を鎖線図示(符号5′)するよう
にジブ支持装置10のサイドアップシリンダで下方向に
角度90°だけ回動させた後、ブーム3を縮小させて、
ジブ基端部51′をブーム先端部31の回動軸32に連
結する。尚、このようにジブ基端部51′をブーム先端
部31の回動軸32に連結した状態では、もし誤ってブ
ーム3を伸長させるとジブ5側の係合ピン11(図2参
照)がジブ支持装置10のピン受部から抜けて、不用意
にジブ5が下方に旋回する危険があるが、作業員がジブ
5の下方位置から離れているので、作業員に対する危険
性がなくなる。
【0020】次に、図2に示すように、起伏シリンダ4
によりブーム3を所定角度(例えば60〜65°程度)
だけ起仰させた状態で、ウインチ(補巻きウインチ)6
に巻回されているワイヤーロープ7の先端部(補助フッ
ク)72を地上付近まで降下させ、該補助フック72に
補助ロープ8の自由側端82を連結(係止)させる。そ
して次に、ウインチ6を巻上げ操作して補助ロープ8を
図2に鎖線図示(符号8′)するように緊張させた状態
で、ブーム3を僅かに伸長させてジブ支持装置10部分
に係合している係合ピン11を外す。この状態では、ジ
ブ先端部52が補助ロープ8′(緊張している)で支持
されているので、ジブ5が不用意に回動することがな
い。
【0021】次に、図3に示すように、ウインチ6をゆ
っくりと巻下げ操作して、ジブ5を自重で鉛直姿勢まで
回動させる。続いて、図3の状態から、図4に示すよう
にウインチ6を巻解きながら補助フック72′が地上か
ら手の届く高さになるまでブーム3を倒伏させ、補助ロ
ープ8′の先端部82′を該補助フック72′から外し
た後、補助フック72をジブ先端部52に係止する。
尚、ジブ先端部52の抜止めピン54は着脱自在となっ
ており、ジブ先端部52に対して補助ロープ8やワイヤ
ーロープ7を係脱させる際には、該抜止めピン54を抜
き外して行うことができる。
【0022】次に、図4に示すようにジブ5を鉛直姿勢
に吊下げた後、ウインチ6を巻上げ操作しながらブーム
3を倒伏させることにより、ジブ5をブーム先端部31
の前方に張り出させることができ、その後、図5に示す
ようにブーム3をほぼ水平姿勢まで倒伏させて、テンシ
ョンロッド9の基端部91をブーム先端部31の上部の
係合部33に連結すれば、ジブ5を使用状態にセットで
きる。
【0023】又、このとき、図5に示すように、補助ロ
ープ8は、その自由側端82側を巻付けドラム85に所
定回数だけ巻回させた後、該自由側端82を連結部84
に固定しておく。このようにすると、ジブ5の使用時に
おいて、補助ロープ8を収納するための特別な収納スペ
ースが不要となる。
【0024】又、図5に示すジブの張り出し状態から、
図1に示すようにジブ5をブーム3に沿う格納位置まで
変位させるには、まず、連結部84による補助ロープ自
由側端82の連結を解除し且つ補助ロープ8を巻付けド
ラム85から巻解いて、該自由側端82を車両1の前方
位置まで導いておき、その後、上記張り出し操作とは逆
順序で作業を行う。即ち、図5の状態で、補助フック7
2をジブ先端部52に係止させた後、テンションロッド
9の連結を解除し、ブーム3をゆっくり起仰させながら
ウインチ6をゆっくり巻解いて、ジブ5を図4に示す鉛
直姿勢に吊下げ、補助フック72をジブ先端部52から
外し、補助ロープ8の自由側端82をジブ先端部52の
シーブ53に巻掛けした後、該自由側端82′を補助フ
ック72′に係止し、ブーム3を図3に示すように角度
60〜65°まで起仰させた状態でウインチ6を巻上げ
操作して、図2に示すようにジブ5をブーム3に近接さ
せ、且つブーム3縮小させてジブ5側の係合ピン11を
ブーム3側のジブ支持装置10部分に係止させ、図2の
状態から図1に示すようにブーム3をほぼ水平姿勢まで
倒伏させてジブ基端部51をブーム先端部31の回動軸
32から外し、ジブ支持装置10のサイドアップシリン
ダによりジブを符号5′(図1)の状態からブーム側面
に沿った格納位置まで回動させて、該ジブ5をブーム側
面に完全ロックする。そして、ウインチ6を巻戻して補
助ロープ8の緊張を緩め、補助ロープ8の自由側端82
を補助フック72から外し、作業員が旋回台2上に上が
って垂れ下がっている補助ロープ8を、ジブ先端部52
のシーブ53に巻掛けしたまま(シーブ53と抜止めピ
ン54間に挿通させた状態)で巻付けドラム85に所定
回数巻付けるとともに、その自由側端82を連結部84
に固定すると全作業が完了する。
【0025】このように、本願第1実施形態のジブ張り
出し・格納装置では、補助ロープ8の一端81がブーム
側面のサポート83に常時固定されており、ジブ5の張
り出し又は格納作業時において、作業員が補助ロープ8
をサポート83部分まで持ち運ぶ必要がなく、作業員は
何も持たない状態で旋回台2上に上がればよい。又、補
助ロープ8の一端81はサポート83に常時固定されて
いるので、該補助ロープの固定側端81をサポート83
に着脱させる作業が不要となる。さらに、ジブ格納状態
において、補助ロープ8をジブ先端部52のシーブ53
に巻掛けした状態(シーブ53と抜止めピン54間に挿
通させた状態)でセットしているので、ジブ5を格納位
置から使用位置に張り出す際に、ジブ5が不安定な状態
(ジブ基端部51が回動軸32に連結され、係合ピン1
1がジブ支持装置10に係合しただけの状態)のとき
に、作業員がジブ先端部52に近づいて行う作業がなく
なり、ジブ5が不測の事態(例えばオペレータの誤操作
によるブーム伸長動作)で下方に回動した場合でも作業
員に対する危険性が生じない。さらに、この第1実施形
態では、補助ロープ8の一端81をサポート83に固定
し、且つ補助ロープ8の自由側端82もブーム3側に連
結し得るようにしているので、ジブ5の張り出し又は格
納作業を行わないときの、補助ロープ8の特別な格納ス
ペース(従来は主として車両1側に設けている)が不要
となる。
【0026】図6〜図7に示す第2実施形態のジブ張り
出し・格納装置では、第1実施形態の巻付けドラム85
及び連結部84に変えて、ジブ本体50の側面(図6の
ジブ格納状態におけるジブ本体50の上面)に、所定間
隔をもって複数個のガイド86,86・・と1つの係止
片87をそれぞれ取付けている。補助ロープ8の一端8
1は、第1実施形態と同様にブーム3の基端寄り側面に
設けたサポート83に常時固定されている。各ガイド8
6は、リング状に形成されており、且つリングの一部に
補助ロープ8をガイド内に嵌入・離脱させるための割り
溝が形成されている。係止片87の取付位置は、図6に
示すジブ格納状態において、補助ロープ8をジブ先端部
52のシーブ53に巻掛けした状態で補助ロープ8の自
由側端82をジブ基端部51側に延ばしたときの、該自
由側端82の位置に合うように位置決めされている。
尚、この係止片87は、例えば鉤フックのようなもので
もよいが、補助ロープ8の自由側端82を係止させた状
態で該自由側端82が不用意に係止片87から離脱しな
いように構成したものが好ましい。
【0027】又、この第2実施形態では、図7に示すよ
うに、ブーム3の側面にもジブ5側のガイド86と係止
片87と同様に、複数個のガイド88,88・・と1つ
の係止片89が形成されている。このブーム3側のガイ
ド88と係止片89は、ジブ5の使用時に補助ロープ8
を格納しておくためのものであるが、該補助ロープ8を
各ガイド88,88・・を通して格納する場合に、ジブ
支持装置10が補助ロープ8の邪魔になるときには該各
ガイド88,88・・及び係止片89をブーム3の下面
側に設けてもよい。
【0028】この第2実施形態のものでは、図6に示す
ジブ格納状態において、補助ロープ8(一端81がブー
ム側面のサポート83に固定されている)をジブ先端部
52のシーブ53に巻掛けした状態で、順次ジブ5側の
ガイド86,86・・を通し且つその自由側端82をジ
ブ5側の係止片87に係止させている。そして、ジブ格
納状態からブーム先端部31前方の使用位置まで張り出
す際には、ジブ支持装置10のサイドアップシリンダに
よりジブ5を符号5′で示すように角度90°だけ下方
向に回動させ、作業員が脚立Sに上がって補助ロープ
8′の自由側端82′を係止片87及び各ガイド86,
86・・から外して符号8″で示すように垂れ下げてお
く。その場合に自由側端82″を車両1の前方に導いて
おくとよい。そして、以下、第1実施形態の場合と同様
な作業を行って、図7に示すようにジブ5をブーム先端
部31の前方(使用位置)に張り出させる。又、ジブ5
を使用位置にセットした後、図7に示すように、補助ロ
ープ8の自由側端82側をブーム3側の各ガイド88,
88・・に通すとともに該自由側端82を係止片89に
係止させて、補助ロープ8をブーム3の側面に格納す
る。
【0029】この第2実施形態のジブ張り出し・格納装
置では、補助ロープ8の自由側端82側を直線状態に延
ばした状態で、ジブ5側(ジブ格納状態のとき)に格納
したりあるいはブーム3側に格納したりすることができ
る。尚、第2実施形態のジブ張り出し・格納装置におけ
るその他の作用は、第1実施形態のものと同様であるの
で、その説明を省略する。
【0030】
【発明の効果】本願発明のジブ張り出し・格納装置で
は、次のような効果がある。
【0031】(1) 補助ロープ8の一端81がブーム側面
のサポート83に常時固定されており、ジブ5の張り出
し又は格納作業時において、作業員が補助ロープ8をサ
ポート83部分まで持ち運ぶ必要がなく、しかも該補助
ロープの固定側端81をサポート83に着脱させる作業
が不要となるので、その分、ジブ5の張り出し又は格納
作業が簡単となる。
【0032】(2) ジブ格納状態において、補助ロープ8
をジブ先端部52のシーブ53に巻掛けした状態でセッ
トしているので、ジブ5を格納位置から使用位置に張り
出す際に、作業員がジブ5に近づいて行う作業がなくな
り、ジブ5が不測の事態(例えばオペレータの誤操作に
よるブーム伸長動作)で下方に回動した場合でも作業員
に対する危険性が生じない。
【0033】(3) 補助ロープ8の一端81をブーム3側
のサポート83に固定し、且つ補助ロープ8の自由側端
82もジブ5又はブーム3に連結し得るようにしている
ので、ジブ5の張り出し又は格納作業を行わないとき
の、補助ロープ8の特別な格納スペースが不要となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の第1実施形態のジブ張り出し・格納
装置を備えたジブ付きクレーン車の側面図である。
【図2】ジブ張り出し操作時における図1からの状態変
化図である。
【図3】図2からの状態変化図である。
【図4】図3からの状態変化図である。
【図5】図4からの状態変化図である。
【図6】本願発明の第2実施形態のジブ張り出し・格納
装置を備えたジブ付きクレーン車の側面図である。
【図7】図6のジブ付きクレーン車におけるジブ使用状
態の側面図である。
【図8】従来のジブ張り出し・格納装置を備えたジブ付
きクレーン車の側面図である。
【図9】ジブ張り出し操作時における図8からの状態変
化図である。
【図10】図9からの状態変化図である。
【符号の説明】
1は車両、2は旋回台、3はブーム(伸縮ブーム)、5
はジブ、6はウインチ、7はワイヤーロープ、8は補助
ロープ、31はブーム先端部、51はジブ基端部、52
はジブ先端部、53はシーブ、54は抜止めピン、72
はワイヤーロープの先端部(補助フック)、81は補助
ロープの一端(固定側端)、82は補助ロープの自由側
端、83はサポート84は連結部、85は巻付けドラ
ム、86,88はガイド、87,89は係止片である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ジブ(5)を車両(1)上に搭載したブ
    ーム(3)に沿わせた格納位置からブーム下方を通って
    ブーム先端部(31)の前方に張り出し得るようにし、
    さらにジブ(5)を前記格納位置とブーム先端部(3
    1)から鉛直姿勢に吊下げた位置との間で変位させる際
    に、補助ロープ(8)の一端(81)をブーム(3)の
    適所に連結し且つ該補助ロープ(8)の自由側端(8
    2)をジブ先端部(52)のシーブ(53)に巻掛けた
    後に該補助ロープ(8)の自由側端(82)とウインチ
    (6)から繰出されたワイヤーロープ(7)の先端部
    (72)とを連結させるとともに、ウインチ(6)の巻
    上げ・巻下げ操作によって補助ロープ(8)でジブ先端
    側を支持しながら行うようにしたジブ付きクレーン車に
    おけるジブ張り出し・格納装置であって、 前記補助ロープ(8)の一端(81)はブーム適所に常
    時固定しておく一方、前記ジブ(5)の格納姿勢におい
    て、補助ロープ(8)の自由側端(82)を前記ジブ先
    端部(52)のシーブ(53)に巻掛けした状態で前記
    ブーム(3)又はジブ(5)に対して着脱自在に連結し
    た、 ことを特徴とするジブ付きクレーン車におけるジブ張り
    出し・格納装置。
JP18943295A 1995-07-25 1995-07-25 ジブ付きクレーン車におけるジブ張り出し・格納装置 Pending JPH0940373A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006264952A (ja) * 2005-03-25 2006-10-05 Sansei Kenki Kk ジブクレーンのラッシング装置

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