JP3622798B2 - 移動式クレーンのジブ張出、格納装置及びその方法 - Google Patents

移動式クレーンのジブ張出、格納装置及びその方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、移動式クレーンのジブ張出、格納装置及びその方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
移動式クレーンは、車輪を有する下部走行体の上に旋回自在な上部旋回体を有し、上部旋回体の略中央に伸縮自在なブームを起伏自在に備えている。この伸縮ブームの先端部から吊り下げられたワイヤロープの先端にフックを有し、このフックによって荷を吊り、ウインチ操作によりワイヤロープの巻き上げ、巻き下げを行なったり、あるいはブームの伸縮、起伏及び旋回を行って、吊り荷を所定の高さ及び位置に移動することができる。ところが、移動式クレーンを設置している作業現場の周囲状況によっては、ブームだけの作業範囲では狭いのでさらに作業範囲を拡大したい場合がある。
【0003】
このような作業範囲の拡大に対応するために、ブーム先端に装着したジブを使用できるようにしたものがある。ジブは、未使用時は一般的にブームの側面に格納されており、これを使用するときはブームの先端にジブを張り出すような構成になっている。そして、狭い道路でのこの張出作業を可能にするために、ジブの張出作業領域がなるべく小さくなるような構造及び張出方法を取っている。
【0004】
例えば特公平3−23479号公報によると、図16に示すようなジブ張出装置が提案されている。図16はジブの側面図を表しており、以下図16に基づいて構成を説明する。伸縮自在なブーム3は基段ブーム4と中間ブーム5と先端ブーム6とから構成され、先端ブーム6の先端部の一側面6aにジブ取付用の枠体10を枢軸11の回りに回動自在に枢着している。枠体10は、先端ブーム6の前方から側方に亘る角度範囲で枢軸11の回りに回動自在になっている。
【0005】
また、ジブ7がブーム3の側面に格納されている状態において、枠体10の後面13の下部に、ジブ7の基端部7aを枢軸12の回りに上下方向に回動自在に枢着している。ジブ7の先端部7bは、ジブ支持用バー8を介して枠体10の後面13の上部に支持されて固定される。ジブ支持用バー8の中間部には長さ調整用の中間リンク部材14が設けられていて、ジブ張り出し時にジブ支持用バー8の長さを調整し得るようになっている。
【0006】
ジブ支持用バー8は、枠体10の後面13の上部に枢着される基端部側の棒材15と、ジブ7の先端部7bに枢着される先端部側の棒材16と、この各棒材15、16間に設けられる中間リンク部材14とから構成されている。棒材15は、中間リンク部材14に固定ピン17で枢着されている。棒材16の中間リンク部材14側には、長さ方向に長い長孔19(図16の2点鎖線で示した図を参照)を設け、また、中間リンク部材14には、長さ方向に複数個の長さ調整用孔(3個の例で18a、18b、18c)を設けている。
【0007】
そして、棒材16の長孔19と中間リンク部材14の複数個の前記長さ調整用孔(18a、18b、18c)の内の一つとを固定ピン20で連結することによって、ジブ支持用バー8の全体の長さが調整できるようになっている。図16の2点鎖線で示した図は、固定ピン20を調整用孔18cに挿入して長孔19と固定している状態を表している。この状態がジブ支持用バー8の全体の長さが最長となる状態であり、このときジブ7はブーム3に対して最も下方に枢軸12の回りに回動されることになる。
【0008】
このようなジブ張出装置によってジブを張り出す時の手順を、図17に基づいて説明する。ワイヤロープ21の先端部21aは、先端ブーム6の先端部上面に設けたシーブ22、及びジブの先端部に設けたシーブ25を経由してジブ7の先端部下面の所定位置に掛止される。固定ピン20を緩めてジブ支持用バー8を長くし得るような状態にし、ワイヤロープ21を弛めて、ジブ7が鉛直方向を向くまで下方に枢軸12の回りに回動させる。ワイヤロープ21は、枠体10の上面に設けたガイドシーブ23、及びジブ7の基端側の上面に設けたシーブ24上に自動的に移行するようになっている。このとき、ジブ7の先端部が地面に当たらないように、ブーム3を所定角度まで起伏させる。
【0009】
次に、ワイヤロープ21をウインチ装置(図示せず)で引っ張ると共に人が力を加えながら、枠体10を枢軸11の回りに180度回動させ、枠体10を先端ブーム6の側方から前方の位置に持って来る。この後、ウインチ装置でワイヤロープ21を巻き上げてジブ7を枢軸12の回りに回動して上方に起こすと共にブーム3を倒伏させる。そして、枠体10の後端部ブラケットと先端ブーム6の右側面ブラケットとをピン等で固定し、またジブ7がブーム3の長手方向に対して所定の角度になるようにジブ支持用バー8の長さを調整して固定ピン20で固定する。
上記のようにして、ジブ7が張り出される。またジブ7を格納するときは、上記の手順を逆に操作する。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記のように張り出した場合、ジブ7の重心26の位置が図17で示すように枢軸11の回りに回転して位置26aから位置26bに移動するので、重心26の上下方向の移動が伴うことになる。したがって、ジブ7を先端ブーム6の前面に回動させるために大きな回転力が必要となり、作業者の負担が大きくなる。
【0011】
また、ジブ7の先端部が枢軸11の回りに回動する半径をLとすると、この半径Lに相当する距離を有する作業エリアがブーム3の側面方向に必要となる。ジブ7の長さが長くなるにつれてブーム3を起こす角度を大きくする必要があり、よって、ますます上記半径Lも大きくなるので広い作業エリアが必要となる。この結果、狭い道路等での張出作業ができない場合が多くなる。
【0012】
また、図18にはジブ張出終了後のワイヤロープ掛け替え及び補助フックの装着作業の様子を示している。この図のように、ジブ7の張出終了後には補助フック90をワイヤロープ21の先端に装着する必要があり、このためにオペレータは補助フック90をジブ7の先端付近まで持って移動しなければならない。このとき、重い補助フック90を持って移動するのでオペレータの疲労度が大きいという問題があった。
しかしながら、このようなジブ張出時のワイヤロープの掛け替え作業を容易にする良い方法は、これまで提案されていない。
【0013】
本発明は、上記従来の問題を鑑みてなされたものであり、ジブ張出及び格納においてジブ回動に必要な力を小さくできると共に、狭所作業に対応できる小さな回動範囲が得られ、さらにジブ張出後にオペレータが重い補助フックを持って移動するのを無くすることが可能な移動式クレーンのジブ張出、格納装置及びその方法を提供することを目的としている。
【0014】
【課題を解決するための手段】
本発明に係わる移動式クレーンのジブ張出及び格納装置は、ブーム3の側面に格納したジブJを張り出してブーム3とジブJとを連結する連結ピン35a,35b,36a,36bをブーム3の先端部両側面6a,6bにそれぞれ少なくとも一対上下に有する移動式クレーンのジブ張出、格納装置において、
ジブブラケット30は、ジブ本体40をブーム3に連結し、かつブーム3に対して左側面から前方に略180度回動可能で、ジブブラケット30とジブJの基端部40aとは上下方向に回動自在に連結され、
ブーム3とジブブラケット30とを連結するいずれか一側面の上下一対の連結ピン35a,35bの芯を結ぶ軸線35は、ブーム3の長手方向の軸線に垂直な線に対し所定の角度を有し、
前記所定の角度は、ブーム3を起こしてジブJを鉛直方向にぶら下げ、かつ、ジブJの先端が略地面近傍になったとき、前記上下一対の連結ピン35a,35bの芯を結ぶ軸線35が地面に対して略垂直であるような角度とし、ジブJが軸線35の回りに回動するときのジブJの重心の上下方向移動を無くしている。
【0016】
また、上記移動式クレーンのジブ張出及び格納装置は、ジブJの基端側上面にワイヤロープ21の上面ガイドローラを設け、この内少なくとも1個の第一の上面ガイドローラ56の軸芯をジブJの長手方向に沿って、又は/及び1個の第二の上面ガイドローラ37cの軸芯をジブJの長手方向に垂直に配置した方が望ましい。
【0017】
また、軸芯がジブJの長手方向に対して垂直な側方ガイドローラ49をジブJの基端側の側方に突出して設け、この側方ガイドローラ49を前記第一の上面ガイドローラ56よりジブJの先端側に配置した方が望ましい。
【0018】
また、ブーム3の先端にジブJを連結する左右それぞれ一対の上下のブラケット27a,27b,28a,28bを設け、この左右いずれか一方のブラケットの内、下側のブラケット28bを上側のブラケット28aよりブーム先端側に配置した方が良い。
【0019】
また、前記ジブJは、
ブーム3の先端に連結され、かつ、ブーム3の側方から前方に回動するジブブラケット30と、
ジブブラケット30に枢軸ピン31の回りに上下方向に回動自在に連結されるジブ本体40とを有すると共に、
ジブ本体40とジブブラケット30との間に回動手段60を備えた方が好ましい。
【0020】
さらに、前記ジブJの基端部にブーム3を連結するブラケット34aを設け、ブラケット34aの先端部の旋回半径が小さくなる方向にブラケット34aを回動させる回動手段70を備える方が好ましい。
【0022】
【作用】
ブームの先端に対してジブを180度回動するためのピンの芯の軸線が、ブームの長手方向の軸線の垂直線から所定の角度を有している。この所定の角度は、ブームを起こしてジブを鉛直方向にぶら下げて、かつ、ジブ先端が略地面近傍になったとき、上記回動中心のピンの軸線が地面に対して略鉛直であるような角度としている。よって、ブームを立設した状態でジブをブーム側面に固定している固定ピンを外し、このまま上記の所定の角度までブームを伏せて行くと、ジブの回動中心の上記軸線が鉛直方向を向く位置になる。
【0023】
この状態でジブを180度回動すると、ジブの重心の上下方向移動は無いので、非常に軽い操作力でジブを回動できる。よって、操作者の負担が軽くなる。
また、回動時にはジブは自重でぶら下がった状態なので、ジブの長さに左右されることの無いジブ張出及び格納の回動半径を得ることができる。この結果、従来の回動半径より小さい半径で回動できる。
【0024】
ジブの基端側(ブームと連結される側)上面にワイヤロープの上面ガイドローラを設け、この内少なくとも1個の第一の上面ガイドローラの軸芯をジブの長手方向に沿って、他の少なくとも1個の第二の上面ガイドローラの軸芯をジブの長手方向に垂直に配置している。また、軸芯がジブの長手方向に垂直な側方ガイドローラをジブの基端側の側方(例えば、左側方)に突出して設け、この側方ガイドローラを上記第一の上面ガイドローラよりジブ先端側に配置している。
【0025】
そして、ジブを張り出す前に、ワイヤロープをジブの上記各第一及び第二の上面ガイドローラに掛けてジブの左側面に垂らす。この状態でブームを起こして伸長し、ブーム側面のジブの固定ピン及び係止ピンを外し、この後ジブをブームの先端にぶら下げたままでブームを前記所定の角度まで伏せる。この間、ジブの左側面に垂らしたワイヤロープの中間部は上記左側方に突出した側方ガイドローラに掛かったままとなる。よって、ワイヤロープや補助フックがジブの上面側に行くのを防止できる。
【0026】
さらに、ワイヤロープをジブ先端のシーブに挿入した後にジブを回動してブームの前方に張り出し、ブームを倒伏させながらジブを起こしてブーム及びジブを略水平状態にする。これに伴って自然に補助フックがジブ先端部に装着された状態になるので、重い補助フックを持って作業者が移動する距離が小さくなる。
【0027】
先端ブームの側面にジブを連結する左右それぞれ少なくとも一対の上下のブラケットを設け、この左右いずれか一方のブラケットの内、下側のブラケットを上側のブラケットよりブーム先端側に配置している。よって、ジブをブーム側方から前方に回動させたとき、ジブ側の回動用ブラケットに対して反対側に設けた連結用ブラケットの内、下側のブラケットが先端ブームの先端下部に干渉するのを防止できる。
【0028】
回動手段60によって、ジブブラケットを枢軸31の回りに回動するのが容易なので、先端ブーム側の連結用ブラケットとジブブラケット側の連結用ブラケットとの連結ピンの軸線を合わせ易くなる。よって、この連結ピンを抜き取る作業が容易になり、作業性を向上できる。
また、回動手段70によって、ジブブラケット側の連結用ブラケットの先端部を、ジブ格納時後方に引き込ませることができる。よって、連結用ブラケットの先端部が描く旋回半径を小さくできる。
【0029】
【発明の実施の形態】
以下、図を参照しながら実施例を説明する。
図1から図10に基づいて、第一実施例を説明する。図1は、本発明に係わるジブ張出及び格納装置の側面図を表している。伸縮自在なブーム3は、本実施例では3段式ブームで表されており、基段ブーム4と中間ブーム5と先端ブーム6とから構成されている。ジブJを使用してないときは、ブーム3の前方を見て基段ブーム4の左側面にジブJを格納している。このため、先端ブーム6の先端部左側面6aにブラケット27a、27bをそれぞれ上下に設け、ジブ使用時はこれらのブラケットによってジブJを連結すると共に、ジブJを180度回動させて先端ブーム6の前方に移動するようにしている。
【0030】
また、先端ブーム6の先端部の前面下部には補助フック用ワイヤロープ(以後、ワイヤロープと呼ぶ)のシーブ9が設けられていて、ジブJを使用してないときはシーブ9を経由してワイヤロープの巻上げ及び巻下げが行われる。ジブJを使用するときは、ワイヤロープはシーブ9から外されてジブ張出時に先端ブーム6の先端部からジブJの先端部のシーブまで導かれ、ジブ作業用として使用される。
【0031】
ブラケット27a、27bはそれぞれ連結ピン35a、35bが挿入される孔を有しており、この連結ピン35a、35bの芯を結ぶ軸線35は一致している。ここで、軸線35は鉛直面内に含まれると同時に、水平にしたブーム3の長手方向の軸線に対して鉛直方向の垂直線を引いたときに軸線35はこの垂直線と所定の角度θをなす方向を向いている。
【0032】
上記ジブJは、ジブブラケット30とジブ本体40とテンションロッド50とから構成されている。ジブブラケット30は、ジブ本体40を先端ブーム6に連結し、かつブーム3に対して左側面から前方に180度回動させるためのものである。ジブブラケット30の後端部30aの下部には枢軸ピン31を有し、枢軸ピン31によりジブブラケット30とジブ本体40の基端部40aと上下方向に回動自在に連結されている。また、ジブブラケット30の後端部30aの上部には枢軸ピン32を有し、枢軸ピン32によりジブブラケット30とテンションロッド50と上下方向に回動自在に連結されている。
【0033】
テンションロッド50は、ブーム3に対するジブの上下方向の作業姿勢角度(以後、チルト角度と呼ぶ)を調整するためのものであり、ジブブラケット30の枢軸ピン32とジブ本体40の上面中間部との間を連結してジブ本体40を支持している。テンションロッド50は、ジブブラケット30側の基端部材51とジブ本体40側の先端部材52とから構成されている。基端部材51は、前述の枢軸ピン32によりジブブラケット30と回動自在に連結されている。また、ジブ本体40の上面中間部にブラケット41を固設しており、このブラケット41の上端部に枢軸ピン42を有している。前記先端部材52は、この枢軸ピン42によって回動自在にブラケット41と連結されている。
尚、本実施例ではジブ本体40を上面から見て左右に、上記と同じテンションロッド50を一対備えているが、本発明はこの個数には限定されない。
【0034】
基端部材51には複数個の長さ調整用の孔53(本実施例では、53aないし53eの5個の孔)を設け、また先端部材52には長手方向に長い長孔54を設けている。そして、固定ピン55によって上記複数個の孔53aないし53eの内の一つと上記長孔54とを固定し、テンションロッド50の長さが調整される。これによって、ジブJのチルト角度が調整される。
【0035】
ジブ本体40の略中央部上面にローラ43を右側面端から基段ブーム4側へ突出して設けており、基段ブーム4の左側面にはこのローラ43を受けるガイドレール44を設けている。ガイドレール44は、基段ブーム4の長手方向軸線に対して平行に走るレール44aと、基段ブーム4の長手方向軸線に対して所定の角度をなす方向にレール44aの一端側から走るレール44bとから構成されている。ジブ本体40が基段ブーム4の左側面に格納されているときは、ローラ43はガイドレール44のレール44a上に乗っている。
【0036】
ジブ本体40が基段ブーム4の左側面に格納されているときにジブ本体40を固定するために、基段ブーム4及びジブ本体40にブラケットをそれぞれ設けている。図2は、基段ブーム4にジブ本体40が固定されている状態の平面図である。ジブ本体40の右側面の略中央位置に係止ピン46a、46bを有するブラケット46を固設し、ジブ本体40の右側面の先端部40bに固定ピン挿入用の孔を有するブラケット47bを固設している。また、基段ブーム4の左側面には、上記ブラケット46及びブラケット47bにそれぞれ対応するような所定位置にブラケット45とブラケット47aを固設している。
【0037】
ブラケット47a及びブラケット47bにはそれぞれ固定ピン48が挿入される孔を設け、ジブ格納時は両者の孔を合わせて固定ピン48で固定される。
図3は、図2におけるブラケット45及びブラケット46のY視図である。ブラケット45は、基段ブーム4の長手方向に貫通する孔45a、45bを有している。また、ブラケット46は上記孔45a、45bにそれぞれ係合する係止ピン46a、46bを有している。ジブ格納時は、係止ピン46a、46bが孔45a、45bにそれぞれ係合した状態でジブ本体40が基段ブーム4に固定されている。
【0038】
図4には、図1における軸線35の延長線上方から先端ブーム6とジブブラケット30とを見たX視図を示している。以下に、図1及び図4を参照しながら、先端ブーム6とジブブラケット30との連結部を詳細に説明する。
ジブブラケット30の前端部30bの右側上下にはそれぞれ前方に突出したブラケット33a、33bを設け、また左側上下にはそれぞれ前方に突出したブラケット34a、34bを設けている。先端部に連結用の孔を設けたブラケット33a、33bは、先端ブーム6の先端部左側面6aの上下にそれぞれ設けたブラケット27a、27bと連結するためのものであり、それぞれ連結ピン35a、35bによって連結される。ジブブラケット30は、連結ピン35a、35bの回りに180度回動する。
【0039】
また、先端ブーム6の先端部右側面6bの上下にブラケット28a、28bを設けている。前記ブラケット34a、34bはこのブラケット28a、28bと連結するためのものであり、それぞれ連結ピン36a、36bによって連結される。ここで、連結ピン36a、36bの軸芯が同一線上にあると仮定すると、ブラケット34bを軸線35の回りに回動させた軌跡は図4のK1で表される。しかし、軸線35の方向が前述のようにブーム3の長手方向の軸線に対して所定の角度だけ前傾しているので、このときはブラケット34aの下部にあるブラケット34bの先端部は先端ブーム6の先端部の前面下部6cに干渉する。
【0040】
したがって、本実施例では図4のように、ブラケット28bは先端ブーム6の先端部右側面6bの下部でブラケット28aより前方に設け、この位置と係合するようにブラケット34bの位置はブラケット34aより後方に設けている。このようにしたので、ブラケット34bを軸線35の回りに回動させた軌跡は図4のK2で表され、ブラケット34bの先端部は先端ブーム6の先端部の前面下部6cに干渉しなくなる。
【0041】
ジブ張出時にワイヤロープの掛け替え作業を容易にするために、ブームの先端部及びジブJの前端側にガイドローラを備えている。図5にこのガイドローラを説明する先端ブーム6及びジブJの平面図を示しており、以下図1及び図5を参照してガイドローラを詳細に説明する。
先端ブーム6の前端部上面の左側に上面ガイドローラ37aを設け、ワイヤロープ21が緩やかに曲がって先端ブーム6の前端部上面からジブブラケット30の上面へ移行するようにしている。上面ガイドローラ37aの回転中心軸方向は、水平にした先端ブーム6の長手方向の軸線に対して鉛直方向を向いている。
【0042】
また、ジブブラケット30の上面には上面ガイドローラ37b、37c、37dをそれぞれ設け、上記上面ガイドローラ37aからのワイヤロープ21をテンションロッド50の基端部材51へ導いている。上面ガイドローラ37bの回転中心軸方向は上記の上面ガイドローラ37aの回転中心軸方向と同じであり、上面ガイドローラ37c、37dの回転中心軸方向は上面ガイドローラ37bの回転中心軸及びジブ本体40の長手方向の軸線に対して垂直な方向である。
【0043】
本実施例では、図5で示したようにテンションロッド50をジブ本体40の上面から見て左右に1対設けている。よって、テンションロッド50の左側の基端部材51の上面に上面ガイドローラ56を設け、上面ガイドローラ56によって上記上面ガイドローラ37dからのワイヤロープ21をジブ本体40の左側面に導いている。上面ガイドローラ56の回転中心軸方向はテンションロッド50の長手方向の軸線に対して略平行であるが、本実施例ではこの回転中心軸の先端部材52側を向いた方はジブ本体40のやや内側を向くようにし、ワイヤロープ21がジブ本体40の左側面にスムーズに導かれるようにしている。
尚、テンションロッド50が1本の場合には、基端部材51の上面に例えば平面なプレートを固設し、このプレートの左端部の上記と同様の位置に上面ガイドローラ56を設けても良い。
【0044】
ジブブラケット30側を向いてジブ本体40の下面の左端部には、左側方に突出して側方ガイドローラ49を固設している。側方ガイドローラ49の回転中心軸方向は、ジブ本体40の上面に平行で、かつ、ジブ本体40の長手方向の軸線に垂直である。側方ガイドローラ49は、ブーム3及びジブ本体40が水平なときに上記上面ガイドローラ56によってジブ本体40の左側面に導かれたワイヤロープ21が、ジブ張出のためにブーム3を徐々に起こして行ったときにジブ本体40の上面側付近に垂れないように、ワイヤロープ21を引っかけておくためのものである。したがって、ジブ本体40の長手方向に対する側方ガイドローラ49の固設位置は、上面ガイドローラ56より所定距離だけジブ本体40先端側とする。
【0045】
また、上面ガイドローラ56の回転中心軸をテンションロッド50の長手方向から支持する両ブラケットには円筒形のポール56a、56bをそれぞれ固設している。これは、上述の如くジブ張出のためにブーム3を徐々に起こして行ったときに側方ガイドローラ49に引っかけられたワイヤロープ21が、この状態でブーム3をさらに起こして行ってもワイヤロープ21が上面ガイドローラ56から外れ難いようにするものである。
尚、これまで説明した各上面ガイドローラ37aないし37d、56、49は、ワイヤロープ21を傷つけないような円筒形のポールであっても良い。
【0046】
次に、上記構成における作動の説明を、本発明に係わるジブ張出方法の説明と合わせて行なう。図6はこのジブ張出方法の手順を示しており、また図7から図9はこの手順を説明するための図である。以下に、図6ないし図9を参照しながら詳細に説明する。尚、以下の説明では、手順の各ステップを「S」で表す。
図7は、手順の初期状態を表している。ここで、ジブ張出作業の準備として、本移動式クレーンの下部走行体1の前後左右に設けたアウトリガー2を最大長さに張り出しているものとする。
【0047】
(S1)ブーム3を略水平で、かつ、最縮小状態にする。
(S2)ウインチを巻き下げて補助フック用のワイヤロープ21を弛め(図7の21aの状態)、補助フック90を地面GLに接地させて寝かせる。
(S3)ジブの固定ピン48(図2参照)を抜き、人力でジブブラケット30を先端ブーム6側に押す。(この操作を「ジブを振り出す」と言う。)
【0048】
(S4)先端ブーム6の先端部の左側面6aにあるブラケット27a、27bの孔と、ジブブラケット30の前方右端部にあるブラケット33a、33bの孔とを係合させ、連結ピン35a、35bをそれぞれ挿入する。
(S5)テンションロッド50の固定ピン55を外し、テンションロッド50の長さを調整し得る状態にする。
(S6)シーブ9から補助フック用のワイヤロープ21を外し、先端ブーム6の先端部の上面ガイドローラ37a、ジブブラケット30の上面の上面ガイドローラ37b、37c、37d、及びテンションロッド50の上面の上面ガイドローラ56を経由してワイヤロープ21をジブ本体40の左側面に垂らす。
【0049】
(S7)ブーム3を徐々に起こす。このとき、補助フック90をぶら下げてワイヤロープ21にテンションを掛けながら、ブーム角度が略直角に近い所定角度になるまで、ブーム3を起こす。
図8は、このときのブーム3の側面図を表す。ブーム3が起きるのに伴って、ワイヤロープ21は上面ガイドローラ56の上部側にあるポール56aに掛かり、さらにその先のジブ本体40の左側面に垂らしたワイヤロープ21の中間部は側方ガイドローラ49に掛かることになる。この後、ブーム角度が略直角に近い所定角度になるまでは、ワイヤロープ21の中間部は側方ガイドローラ49に掛かったままとなり、ワイヤロープ21やこの先端の補助フック90はジブ本体40の上面側に行かない。これによって、ワイヤロープ21や補助フック90がジブ本体40やテンションロッド50を傷つけることを防止できる。
【0050】
(S8)ブーム長を最縮小状態から所定長さだけ伸長する。
このとき、ジブブラケット30の先端部は連結ピン35a、35bによって先端ブーム6に連結されているので、ジブ本体40がブーム3の伸長に伴って上方に引き上げられ、ジブの係止ピン46a、46bがブラケット45の孔45a、45bから抜かれる。(図3参照)この状態では、ジブ本体40の略中央部のローラ43が基段ブーム4側にあるガイドレール44のレール44aに支持されている。
【0051】
ジブ本体40が徐々に上方に引き上げられるにつれて、ジブ本体40の自重Mによって、ローラ43はガイドレール44の傾斜したレール44bに沿って基段ブーム4の下面側に回転して行き、ジブ本体40はジブブラケット30の枢軸ピン31の回りに回転して鉛直方向を向くようになる。そして、ローラ43がガイドレール44の傾斜部44bを完全に外れた時に、ジブ本体40は枢軸ピン31によって吊り下げられた状態になる。
【0052】
(S9)ブーム長を2段ブーム長まで伸長しながら、ブーム角度を所定角度まで伏せる。また、ワイヤロープ21の先端がジブ本体40の先端部に来るように、ウインチ操作してワイヤロープ21を弛める。
このときの様子を、図9に示す。ジブ本体40は枢軸ピン31によって吊り下げられた状態のままで自重Mによって回転し、ジブ先端部が地面GLの近傍になる。そして、ジブブラケット30の連結ピン35a、35bの軸線35は、略鉛直方向を向いた状態になる。よって、ジブ本体40を連結ピン35a、35bの回りに回動するときは、ジブ本体40の重心の上下方向の移動は無くなる。
【0053】
(S10)ワイヤロープ21を側方ガイドローラ49から外してジブブラケット30及びジブ本体40の上面側(テンションロッド50側)に回し、ジブ先端部のシーブ91、92(図9参照)に掛ける。
(S11)ジブ本体40を、軸線35の回りに180度回動させ、先端ブーム6の前方に持ってくる。
【0054】
(S12)ウインチ操作をしてワイヤロープ21を巻き上げることにより、ジブ本体40を枢軸ピン31の回りに回転させて起こしながら、ブーム3を徐々に伏せる。
このとき、図9のようにワイヤロープ21が巻き上げられるので、シーブ92の近傍のジブ先端部の端面93に補助フック90が当たり、補助フック90aの位置になる。ワイヤロープ21はシーブ92のワイヤ外れ止め92aのために外れることが無く、これによって補助フック90aはジブ先端部の端面93を引っかけている。この結果、ワイヤロープ21の巻き上げによってジブ本体40を枢軸ピン31の回りに起こすことができる。
【0055】
(S13)先端ブーム6の先端部の右側面6bにあるブラケット28a、28bの孔と、ジブブラケット30のブラケット34a、34bの孔との位置を合わせ、連結ピン36a、36bをそれぞれ挿入する。(図4参照)
(S14)所定のチルト角度を得るためにテンションロッド50の長さを調整し、固定ピン55でこの長さを固定する。この後、ブーム3を上げながらワイヤロープ21を弛め、ジブ本体40を所定のチルト角度にする。
【0056】
以上の説明で分かるように、ジブブラケット30がブーム3の側方から前方に亘って180度回動するときは、連結ピン35a、35bの芯を結ぶ軸線35を回動中心とする。この軸線35は鉛直面内に含まれており、かつ、水平状態にしたブーム3の長手方向の軸線に対して鉛直面内に垂直線を引いたとき、軸線35はこの垂直線と所定の角度θをなす方向を向いている。また、このときジブ本体40はジブブラケット30に対して枢軸ピン31の回りに鉛直面内での回動自在になっている。
【0057】
よって、ジブ本体40をブーム3に固定する固定ピン48及び係止ピン46a、46bを外した状態でブーム3を所定の角度θまで倒伏させると、上記軸線35は鉛直方向を向く。このとき、ジブ本体40が軸線35の回りに回動するときの重心の上下方向移動は無くなり、回動に要する外力は小さくて済む。
【0058】
したがって、例えば操作者が直接人力で回動させることも容易となり、操作者の負担が軽くなる。また、上記人力の他に回動手段を用いて作業の省力化を図ることも可能であり、回動手段に要する動力を軽減することができる。
この回動手段は、例えば油圧モータや電動モータを利用しても良いし、ブーム3の伸縮力を利用しても良い。ブーム3の伸縮力を利用する場合は、例えば図10に示すように、(a) ワイヤロープ95によるもの、(b) リンク機構96によるもの、(c) ラック97とピニオン98によるもの等を使用して構成できる。
【0059】
また、上記の回動時にはジブ本体40は自重でぶら下がった状態なので、この回動半径はジブ本体40の長さに左右されることが無い。図9のように、この回動半径rは、ジブ本体40が自重でぶら下がった状態での軸線35からジブ本体40への水平距離の最大値により決まる。この結果、回動半径rは従来の回動半径Lより小さくできるので、狭所作業でのジブ張出及び格納が可能となる。
【0060】
また、ブーム3に連結するジブ基端側にワイヤロープ21の受け手段の上面ガイドローラ37、56を設けている。図7に示すように、ジブブラケット30の上面に上面ガイドローラ37c、37dの軸芯をジブブラケット30の長手方向に垂直に配設し、テンションロッド50の基端部材51の上面に上面ガイドローラ56の軸芯をジブ本体40の長手方向に沿って配設する。そして、ジブJを張り出す前にワイヤロープ21を上記各上面ガイドローラに掛け、上面ガイドローラ56からジブ本体40の左側面に垂らす。
【0061】
この状態で図8に示したようにブーム3を略90度まで起こして行くが、ワイヤロープ21は上面ガイドローラ56の上部側にあるポール56aに掛かり、さらにその先のジブ本体40の左側面に垂らしたワイヤロープ21は側方ガイドローラ49に掛かる。よって、ブーム角度が略直角に近い角度になっても、ワイヤロープ21の中間部は側方ガイドローラ49に掛かったままとなる。この後、ジブ本体40と基段ブーム4との固定を外し、ジブ本体40をぶら下げた状態でブーム3を前記所定の角度まで伏せて行っても、ワイヤロープ21の中間部は側方ガイドローラ49に掛かったままとなる。
【0062】
これによって、上記各上面ガイドローラ37b、37c、37d及び56からワイヤロープ21が外れることが無い。この結果、ワイヤロープ21をジブブラケット30の上面及びジブ本体40の上面側に掛け直したり、ジブ本体40の先端のシーブ91、92に挿入させるときに、ワイヤロープ21を掛け直す作業が非常に容易となる。
【0063】
そして、この後ジブ本体40を180度回動してブーム3の前方に張り出し、ブーム3を倒伏させると共に、ウインチ操作によりワイヤロープ21を巻き上げてジブ本体40を起こしてブーム3及びジブ本体40を略水平状態にする。これに伴って自然に補助フック90がジブ本体40の先端部に装着された状態になるので、重い補助フック90やワイヤロープ21を持ち歩いて作業者が移動する距離が少なくなる。この結果、作業者の疲労度を軽減でき、またワイヤロープ21が汚れるのを防止できる。
【0064】
次に、図11から図12を参照して第二実施例を説明する。
第一実施例においては、ジブブラケット30の軸線35がブーム3の長手方向の軸線に対して所定の角度を有していることにより、ジブブラケット30の自重が連結ピン35a、35bの軸線35に対して直角方向に外力を作用させている。このため、ジブ格納時にこの連結ピンを抜き取り難くしている。本実施例は、この連結ピン抜き取りの作業性を改善するためにジブブラケット30の回動手段を設けたものである。
【0065】
図11は、ジブ格納時に連結ピン35a、35bを抜き易くするためのジブブラケット30の回動手段60をジブ本体40の上面に固設している例を側面から見た図を示し、図12はこの回動手段60の平面図である。以下、図11及び図12に基づいて詳細に説明する。ジブブラケット30、ジブ本体40及びテンションロッド50の各構成は第一実施例と同様とする。また、先端ブーム6の先端部左側面6aにジブ連結用の27a、27bを有すると共に、ジブブラケット30の右前面に突出した連結用ブラケット33a、33bを有し、これらのブラケット27aと33a、27bと33bはそれぞれ連結ピン35a、35bにより連結されることも同様とする。
【0066】
ジブ本体40の上面でジブブラケット30に近い前端部に、ブラケット62を固設する。ブラケット62は、ジブ本体40の上面に平行で、かつ、ジブ本体40の長手方向の軸線に垂直な方向に枢軸ピン63を有している。レバー64の前端部はこの枢軸ピン63によってブラケット62に回動自在に連結されている。また、枢軸ピン63より後方で、かつ、レバー64の前方寄りには枢軸ピン63と平行な枢軸ピン65を有しており、アーム66の一端側とレバー64とは枢軸ピン65によって回動自在に連結されている。アーム66の他端側には、連結孔66cを設けている。
【0067】
ジブ本体40の上面でブラケット62より後方部にブラケット67を固設し、ブラケット67の所定の位置にアーム66の上記連結孔66cと連結するための連結孔67aを設ける。アーム66が枢軸ピン65を中心に後方に回動してアーム66bの位置にあるとき、連結ピン68bを連結孔66c、67aに挿入してアーム66bとブラケット67とが連結される。
【0068】
ジブブラケット30の後端部30aにブラケット38を固設し、ブラケット38の所定の位置にアーム66の連結孔66cと連結するための連結孔38aを設ける。アーム66が枢軸ピン65を中心に前方に回動してアーム66aの位置にあるとき、連結ピン68aを連結孔66c、38aに挿入してアーム66aとブラケット38とが連結される。
【0069】
以下に、上記構成に基づく作動について説明する。いま、ジブ本体40は格納姿勢にあり、基段ブーム4に固定ピン48及び係止ピン46a、46bによって固定されているものとする。(図2を参照)ブラケット27aとブラケット33a、ブラケット27bとブラケット33bがそれぞれ連結ピン35a、35bにより連結されているときは、通常アーム66は枢軸ピン65を中心に後方に回動してアーム66bの位置にあり、連結ピン68bによってアーム66bとブラケット67とが連結されている。このとき、テンションロッド50の長さは固定ピン55によって固定されている。
【0070】
これまで説明して来た理由により、連結ピン35a、35bの芯を結ぶ軸線35の方向をブーム3の長手方向の軸線に対して垂直な方向より所定の角度θだけ前傾させている。したがって、上記のジブ格納姿勢では、ジブブラケット30は自重の重力方向の力Wによって、枢軸ピン31の回りに前方に(図11のA方向に)回動しようとする。この力は軸線35の直角方向に作用するので、ブラケット27aと33a、27bと33bの各連結孔の位置をずらす方向に働く。このために、連結ピン35a、35bを抜き取るときに大きな力が必要となり、抜き取りの作業性が良くない。
【0071】
本実施例によると、連結ピン35a、35bを抜くときは、まず、アーム66を枢軸ピン65の回りに前方に回動してアーム66aの位置に持って来て、連結ピン68aを連結孔66c、38aに挿入してアーム66aとブラケット38とを連結する。そして、テンションロッド50の固定ピン55を緩めて長さを調整し得る状態にする。このとき、レバー64は位置64aにある。
【0072】
手動でレバー64を上方から押し下げて位置64aから位置64bにすると、レバー64は枢軸ピン63の回りに回動する。レバー64のてこの作用によって、枢軸ピン65に対して下方に大きな力を作用させる。このとき、連結ピン68a、枢軸ピン65、枢軸ピン63及び枢軸ピン31を結ぶ四辺で4節リンクを構成しており、このリンクの働きによって、ジブブラケット30を枢軸ピン31の回りに前述したAと反対方向に連結ピン68aを引く力が生ずる。この結果、ジブブラケット30を枢軸ピン31の回りに人力で容易に回動させることができ、ブラケット27aと33a、27bと33bの各連結孔の位置を合わせ易くなる。したがって、連結ピン35a、35bを抜き取る作業が非常に容易となり、作業性を向上できる。
【0073】
次に、図13から図15を参照して第三実施例を説明する。
第一実施例においては、ジブブラケット30の軸線35の方向をブーム3の長手方向の軸線に対して垂直な方向より所定の角度θだけ前傾させている。これにより、ジブ格納状態でジブブラケット30の前面上部左側に突出している連結用ブラケット34aが従来に比べて前方に出ているので、クレーンが旋回するときの旋回半径は従来より大きくなっている。本実施例は、ジブ格納状態での旋回半径を小さくできるジブブラケット30の回動手段70を設けたものである。
【0074】
図13は、ジブ格納状態でのジブ本体40の側面図を示し、図14はその平面図を示している。以下、図13及び図14に基づいて回動手段70を説明する。ジブ本体40の上面の前端部付近に、ブラケット71を固設する。ブラケット71には、ジブ本体40の上面に平行で、かつ、ジブ本体40の長手方向の軸線に対して垂直な方向の回動軸73を設ける。ピニオン72は回動軸73の回りに回動自在にブラケット71に取着され、またピニオン72は例えばハンドル(図示せず)等で回動可能にしている。
【0075】
また、ジブブラケット30の後端部30aにブラケット77を固設し、ブラケット77に回動軸73に平行な枢軸ピン78を設けている。そして、ピニオン72とギヤピッチを一致させたラック74の一端側を枢軸ピン78の回りに回動自在にブラケット77に取着する。ラック74の他端側はそのギヤをピニオン72と噛み合わせられ、ラック74のギヤに反対側の面にガイドローラ75を当てるようにして設けている。ガイドローラ75は、ラック74とピニオン72の噛み合いが外れないようにするものである。ジブ本体40の上面にブラケット76を固設し、ガイドローラ75を回動軸73と平行な回動軸の回りに回動自在にブラケット76に取着している。
尚、ピニオン72及びブラケット71の間にロック機構(図示せず)を設け、ラック74が前方に戻されるようなピニオン72の回動を防止しても良い。
【0076】
いま、格納作業が終了してジブ本体40をブーム3の側面に固定した直後の状態を考え、この状態のジブブラケット30が位置30cにあるとする。このとき、ジブブラケット30の前面上部左側に突出している連結用ブラケット34aが描く旋回軌跡は、図14のC1で表せる。本発明に係わるジブ張出装置は、前述のように、連結用ブラケット33a、33bの連結孔の軸線35の方向をブーム3の長手方向の軸線に対して垂直な方向より所定の角度θだけ前傾させている。これに伴って、連結用ブラケット34aも従来より前傾しており、この分だけ連結用ブラケット34aの旋回半径は従来より大きくなっている。
【0077】
上記状態において、図示していないハンドル等を使用してピニオン72を回転させ、ラック74をジブ本体40の長手方向へ後退させる。これによって、ジブブラケット30は枢軸ピン31の回りに後方へ回動して位置30cから位置30dになり、連結用ブラケット34aは位置34cに来る。このように後方に引き込んだ状態では、連結用ブラケット34cが描く旋回軌跡は図14のC2で表せる。したがって、従来と殆ど変わらない小さな旋回半径を得ることができ、狭所作業に対応可能となる。
【0078】
回動手段70は上記のようなラックとピニオンに限定されるものではなく、他の実施手段でも構成できる。例えば図15に示すように、ワイヤロープを使用してブーム3の伸縮力を利用することもできる。この実施例では、伸縮自在なブーム3の先端ブーム6の上面の所定位置にワイヤロープ80の一端を固定する係止ピン81を設け、またジブブラケット30の上面の所定位置に上記ワイヤロープ80の他端を固定する係止ピン83を設ける。先端ブーム6より手前の段の中間ブーム5の上面にガイドローラ82を設け、ワイヤロープ80がガイドローラ82の後方を経由するようにしている。
【0079】
このような構成によると、先端ブーム6が中間ブーム5に対して伸長したとき、ガイドローラ82を支点にしてワイヤロープ80を先端ブーム6の前方へ引っ張る。よって、係止ピン83が後方に引っ張られるので、ジブブラケット30の連結用ブラケット34aは位置34cに来る。この後連結用ブラケット34cが元の位置に戻らないように、別のワイヤロープ84の一端を係止ピン83に掛け、例えばジブ本体40の上面に設けた係止ピン85にワイヤロープ84の他端を掛けてジブブラケット30を固定する。この結果、前述同様に旋回半径を小さくでき、狭所作業に対応可能となる。
【0080】
【発明の効果】
ブームの先端に対してジブを180度回動するためのピンの芯の軸線の方向は、ブームの長手方向の軸線に対して垂直な方向より所定の角度だけ前傾している。よって、ブームを立設した状態からジブを鉛直方向にぶら下げながらブームをこの所定の角度まで伏せると、上記回動中心の軸線が地面に対して略鉛直方向を向く。この状態でジブを180度回動すると、ジブの重心の上下方向の移動は無くなり、非常に軽い操作力でジブを回動できる。この結果、操作者の負担が軽くなり、作業性が向上できる。
【0081】
また、回動時にはジブは自重でぶら下がった状態なので、ジブの長さに左右されることの無いジブ張出及び格納の回動半径を得ることができる。この結果、従来の回動半径より小さい半径で回動できるので、狭所現場でのジブ張出作業が可能となる。
【0082】
ジブの基端側(ブームと連結される側)上面に設けたワイヤロ−プの上面ガイドローラの内、少なくとも1個の第一の上面ガイドローラの軸芯をジブの長手方向に沿って、少なくとも1個の第二の上面ガイドローラの軸芯をジブの長手方向に垂直に配置した。また、軸芯がジブの長手方向に垂直な側方ガイドローラをジブの基端側の側方(例えば、左側方)に突出して設け、この側方ガイドローラを上記第一の上面ガイドローラよりジブ先端側に配置した。
そして、ジブを張り出す前にワイヤロープをジブの上記各上面ガイドローラに掛ける。この状態でブームを起こしても、ワイヤロープが上面ガイドローラから外れない。よって、ブームが起きた状態でワイヤロープをジブ上面側に掛け替えるときに、掛け替え作業性が良い。この間、ジブの左側面に垂らしたワイヤロープの中間部は上記側方ガイドローラに掛かったままとなる。よって、ワイヤロープや補助フックがジブの上面側に行かないので、ジブの上面のテンションロッド等を傷付けることが無くなる。
【0083】
さらに、補助フック用ワイヤをジブ先端のシーブに挿入した後にジブを回動してブームの前方に張り出し、ブームを倒伏させながらジブを起こしてブーム及びジブを略水平状態にするに伴って、自然に補助フックがジブ先端部に装着された状態になる。よって、重い補助フックを持って作業者が移動する距離が小さくなるので、作業者の疲労度を軽減できる。
【0084】
ジブ連結用及び回動用ブラケットを設けた先端ブームの側面と反対側の側面に少なくとも上下に設けた2つのジブ連結用のブラケットの内、下のブラケットの位置を上のブラケットよりもブーム先端側にしている。よって、ジブをブーム側方から前方に回動させたとき、ジブ側の回動用ブラケットに対し反対側に設けた連結用ブラケットが先端ブームの先端部に干渉するのを防止できる。
【0085】
回動手段60によって、ジブブラケットを枢軸31の回りに回動するのが容易なので、先端ブーム側の連結用ブラケットとジブブラケット側の連結用ブラケットとの連結ピンの軸線を合わせ易くなる。よって、この連結ピンを抜き取る作業が容易になり、作業性を向上できる。
また、ジブブラケット側の連結用ブラケットの先端部を、ジブ格納時後方に引き込ませることができる。よって、連結用ブラケットの先端部が描く旋回半径を小さくできるので、狭所現場での作業に適している。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一実施例に係わるジブ張出、格納装置の側面図である。
【図2】本発明に係わるジブ張出、格納方法に関するジブ固定装置の平面図である。
【図3】本発明に係わるジブ張出、格納方法に関するジブ係止ピンのY視図である。
【図4】第一実施例に係わるジブ張出、格納装置のジブ連結部の平面図である。
【図5】第一実施例に係わるジブ張出、格納装置のワイヤ受け手段を説明するジブ連結部のの平面図である。
【図6】本発明に係わるジブ張出、格納方法の手順を説明するフロー図である。
【図7】本発明に係わるジブ張出、格納方法の手順を説明する図である。
【図8】本発明に係わるジブ張出、格納方法の手順を説明する図である。
【図9】本発明に係わるジブ張出、格納方法の手順を説明する図である。
【図10】本発明に係わるジブ張出、格納装置の張出手段の実施例を示す図である。
【図11】第二実施例に係わるジブ張出、格納装置の側面図である。
【図12】第二実施例に係わるジブ張出、格納装置の回動手段の平面図である。
【図13】第三実施例に係わるジブ張出、格納装置の側面図である。
【図14】第三実施例に係わるジブ張出、格納装置の回動手段の作用の説明図である。
【図15】第三実施例に係わるジブ張出、格納装置の別の回動手段の説明図である。
【図16】従来技術のジブ張出、格納装置を説明する側面図である。
【図17】従来技術のジブ張出、格納方法を説明する図である。
【図18】従来技術のジブ張出後の補助フック装着方法を示す図である。
【符号の説明】
1…下部走行体、2…アウトリガー、3…ブーム、4…基段ブーム、5…中間ブーム、6…先端ブーム、7…ジブ、8…ジブ支持用バー、9…シーブ、10…枠体、11…枢軸、12…枢軸、13…枠体の後面、14…中間リンク部材、15…棒材、16…棒材、17…固定ピン、18a,18b,18c…長さ調整用孔、19…長孔、20…固定ピン、21…ワイヤロープ、22…シーブ、23…ガイドシーブ、24…シーブ、25…シーブ、26…重心、27a,27b…ジブ連結用ブラケット、28a,28b…ジブ連結用ブラケット、30…ジブブラケット、31…枢軸ピン、32…枢軸ピン、33a,33b…連結用ブラケット、34a,34b…連結用ブラケット、35…軸線、35a,35b…連結ピン、36a,36b…連結ピン、37a〜37d…上面ガイドローラ、38…ブラケット、38a…連結孔、40…ジブ本体、41…ブラケット、42…枢軸ピン、43…ローラ、44,44a,44b…ガイドレール、45…ブラケット、45a,45b…孔、46…ブラケット、46a,46b…係止ピン、47a,47b…ブラケット、48…固定ピン、49…側方ガイドローラ、50…テンションロッド、51…基端部材、52…先端部材、53,53a〜53e…長さ調整用の孔、54…長孔、56…上面ガイドローラ、56a,56b…ポール、60…回動手段、62…ブラケット、63…枢軸ピン、64…レバー、65…枢軸ピン、66…アーム、66c…連結孔、67…ブラケット、67a…連結孔、68a,68b…連結ピン、70…回動手段、71…ブラケット、72…ピニオン、73…回動軸、74…ラック、75…ガイドローラ、76…ブラケット、77…ブラケット、78…枢軸ピン、80…ワイヤロープ、81…係止ピン、82…ガイドローラ、83…係止ピン、84…ワイヤロープ、85…係止ピン、90…補助フック、91…シーブ、92…シーブ、92a…ワイヤ外れ止め、93…ジブ先端部の端面、95…ワイヤロープ、96…リンク機構、97…ラック、98…ピニオン、J…ジブ、L…従来技術の張出時回動半径、r…本発明による張出時回動半径、θ…軸線35がブーム長手方向軸線の垂直線となす角度、C1…ブラケット34aの通常の旋回軌跡、C2…ブラケット34aの回動後の旋回軌跡。

Claims (6)

  1. ブーム(3) の側面に格納したジブ(J) を張り出してブーム(3)
    とジブ(J) とを連結する連結ピン(35a,35b,36a,36b) をブーム(3) の先端部両側面(6a,6b) にそれぞれ少なくとも一対上下に有する移動式クレーンのジブ張出、格納装置において、
    ジブブラケット (30) は、ジブ本体 (40) をブーム (3) に連結し、かつブーム (3) に対して左側面から前方に略180度回動可能で、ジブブラケット (30) とジブ (J) の基端部 (40a) とは上下方向に回動自在に連結され、 ブーム (3) とジブブラケット (30) とを連結するいずれか一側面の上下一対の連結ピン(35a,35b) の芯を結ぶ軸線(35)は、ブーム(3)の長手方向の軸線に垂直な線に対し所定の角度を有し、
    前記所定の角度は、ブーム (3) を起こしてジブ (J) を鉛直方向にぶら下げ、かつ、ジブ (J) の先端が略地面近傍になったとき、前記上下一対の連結ピン (35a,35b) の芯を結ぶ軸線 (35) が地面に対して略垂直であるような角度とし、ジブ (J) が軸線 (35) の回りに回動するときのジブ (J) の重心の上下方向移動を無くすことを特徴とする移動式クレーンのジブ張出及び格納装置。
  2. ジブ(J) の基端側上面にワイヤロープ(21)の上面ガイドローラを設け、この内少なくとも1個の第一の上面ガイドローラ(56)の軸芯をジブ(J)の長手方向に沿って、又は/及び1個の第二の上面ガイドローラ(37c) の軸芯をジブ(J) の長手方向に垂直に配置した
    ことを特徴とする請求項1に記載の移動式クレーンのジブ張出及び格納装置。
  3. 軸芯がジブ(J) の長手方向に対して垂直な側方ガイドローラ(49)をジブ(J)の基端側の側方に突出して設け、この側方ガイドローラ(49)を前記第一の上面ガイドローラ(56)よりジブ(J) の先端側に配置した
    ことを特徴とする請求項に記載の移動式クレーンのジブ張出及び格納装置。
  4. ブーム(3) の先端にジブ(J) を連結する左右それぞれ一対の上下のブラケット(27a,27b,28a,28b)を設け、この左右いずれか一方のブラケットの内、下側のブラケット(28b) を上側のブラケット(28a) よりブーム先端側に配置した
    ことを特徴とする請求項1からのいずれか一つに記載の移動式クレーンのジブ張出及び格納装置。
  5. 前記ジブ(J) は、
    ブーム(3) の先端に連結され、かつ、ブーム(3) の側方から前方に回動するジブブラケット(30)と、
    ジブブラケット(30)に枢軸ピン(31)の回りに上下方向に回動自在に連結されるジブ本体(40)とを有すると共に、
    ジブ本体(40)とジブブラケット(30)との間に回動手段(60)を備えた
    ことを特徴とする請求項1からのいずれか一つに記載の移動式クレーンのジブ張出及び格納装置。
  6. 前記ジブ(J) の基端部にブーム(3) を連結するブラケット(34a)
    を設け、ブラケット(34a) の先端部の旋回半径が小さくなる方向にブラケット(34a) を回動させる回動手段(70)を備えたことを特徴とする請求項1からのいずれか一つに記載の移動式クレーンのジブ張出及び格納装置。
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