JPH0761304A - 自動車の上部構造 - Google Patents

自動車の上部構造

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JPH0761304A
JPH0761304A JP5211527A JP21152793A JPH0761304A JP H0761304 A JPH0761304 A JP H0761304A JP 5211527 A JP5211527 A JP 5211527A JP 21152793 A JP21152793 A JP 21152793A JP H0761304 A JPH0761304 A JP H0761304A
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vehicle body
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Keisuke Tanaka
啓介 田中
Yasuyuki Ando
康之 安道
Kenji Ida
健二 井田
Hiroaki Enomoto
洋明 榎本
Toshibumi Nishioka
俊文 西岡
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Abstract

(57)【要約】 【目的】衝撃緩衝部の車室側への張出し量を、アシスト
グリップの有効利用により紛らわせ、乗員への圧迫感を
緩和させる。 【構成】フロントシート8 に着座した乗員の頭部外側方
にルーフサイドレール4が設けられている自動車の上部
構造において、上記ルーフサイドレール4 のキャブサイ
ドインナパネル4aの車室5 側面に、アシストグリップ12
を支持するコ字状ブラケット13を設け、該コ字状ブラケ
ット13の車室側片13c に、側面衝突時に作用する乗員の
頭部への衝撃を緩和するように車室5 内外方向へ変形自
在な衝撃緩衝部としてのグリップ部14を、スチールベル
ト14a を介したウェルドナット13eとボルト部材16との
螺合により締結固定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車の上部構造に関
し、詳しくは、側面衝突時における乗員の頭部を保護す
る対策に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、自動車においては、例えば、特
開平3−65432号公報に開示されるように、インナ
パネルおよびアウタパネルからなるドアパネルと、上記
インナパネルの外方側上部位置に設けられ、インナパネ
ルと共にドアパネル前後方向に延びる閉断面を形成する
インナレインフォースメントと、インナパネルの内方側
に取付けられたドアトリムと、上記インナパネルに形成
した開口部を貫通してインナレインフォースメントの近
傍に配置されるよう,インナレインフォースメントとド
アトリムとの間に設けられ、側面衝突時に作用する乗員
の肩部への衝撃を緩和させるドアパネル内外方向に厚肉
な衝撃緩衝材とが設けられているものが知られている。
この場合、側面衝突時に作用する衝撃により、アウタパ
ネルが変形してインナレインフォースメントを変形させ
ると、衝撃緩衝材がインナパネルの開口部を介してドア
トリムを伴いつつ車室側に突出し、この車室側に突出す
る衝撃緩衝材によって側面衝突時における乗員の肩部の
保護がなされるようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、近年、側面
衝突時に乗員の頭部を保護したいという要求がある。こ
の場合、シートに着座した乗員の頭部外側方には、通
常、車体前後方向へ延びる閉断面形状のルーフレールが
設けられているため、側面衝突時に車体外側方から衝撃
荷重を受けた際に乗員の頭部が上記ルーフレールの車室
側面に当接することになる。
【0004】そこで、ルーフレールの車室側面に、側面
衝突時に作用する乗員の頭部への衝撃を緩和させる車室
内外方向へ厚肉な衝撃緩衝材を設けることが考えられる
が、このような厚肉な衝撃緩衝材を配置すれば、衝撃緩
衝材の車室側への張出し量が大きなものとなり、乗員に
圧迫感を与えることになる。
【0005】本発明はかかる諸点に鑑みてなされたもの
で、その目的とするところは、側面衝突時における乗員
の頭部への衝撃を緩衝する衝撃緩衝機能を有する部材の
車室側への張出し量を、他の機能を有する部材の有効利
用により紛らわせ、乗員への圧迫感を緩和させることに
ある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1記載の発明が講じた解決手段は、シートに
着座した乗員の頭部外側方に、車体前後方向へ延びる閉
断面形状のルーフレールが設けられている自動車の上部
構造を前提とする。そして、上記ルーフレールの車室側
面に、車体装備品を支持する支持部材を設け、該支持部
材に、側面衝突時に作用する乗員の頭部への衝撃を緩和
するように車室内外方向へ変形自在な衝撃緩衝部を設け
る構成としたものである。
【0007】また、請求項2記載の発明が講じた解決手
段は、上記請求項1記載の発明の支持部材を特定し、車
室側に配されたトリム材により覆う構成としたものであ
る。
【0008】また、請求項3記載の発明が講じた解決手
段は、上記請求項1記載の発明の車体装備品を特定し、
乗員が体を支えるためのアシストグリップで構成したも
のである。
【0009】また、請求項4記載の発明が講じた解決手
段は、上記請求項1記載の発明の前提とする自動車の上
部構造において、ルーフレールの車室側面に、そのルー
フレールを補強するように車室側面に沿って車体前後方
向へ延び、かつ側面衝突時に作用する乗員の頭部への衝
撃を緩和するように車室内外方向へ変形可能な断面略U
字状のU字状部材を設ける構成としたものである。
【0010】また、請求項5記載の発明が講じた解決手
段は、上記請求項4記載の発明のU字状部材の内部に形
成される内部空間を特定し、車体装備品を収納可能とす
る収納部に供している構成としたものである。
【0011】また、請求項6記載の発明が講じた解決手
段は、上記請求項1記載の発明の前提とする自動車の上
部構造において、ルーフレールの車室側面に、スピーカ
を支持する支持部材を設け、該支持部材に、側面衝突時
に作用する乗員の頭部への衝撃を緩和させるように車室
内外方向へ変形するスピーカカバーを設ける構成とした
ものである。
【0012】また、請求項7記載の発明が講じた解決手
段は、上記請求項1記載の発明の前提とする自動車の上
部構造において、ルーフレールの車室側面に、そのルー
フレールを補強するように車室側面に沿って車体前後方
向へ延び、かつ側面衝突時に作用する乗員の頭部への衝
撃を緩和させるように車室内外方向へ変形する閉断面形
状のダクト部材を設ける構成としたものである。
【0013】また、請求項8記載の発明が講じた解決手
段は、上記請求項7記載の発明のダクト部材を特定し、
ルーフレールの車室側面に支持部材を介して支持される
閉断面形状のスピーカダクトにする構成としたものであ
る。
【0014】また、請求項9記載の発明が講じた解決手
段は、上記請求項7記載の発明のダクト部材を特定し、
ルーフレールの車室側面と共に閉断面状に形成されるエ
アダクトにする構成としたものである。
【0015】さらに、請求項10記載の発明が講じた解
決手段は、上記請求項1記載の発明の前提とする自動車
の上部構造において、ルーフレールの車室側面に、該ル
ーフレールの車室側面と、そのルーフレールの車室内方
側にて対向配置された対向部材との間を繋ぐよう車室内
外方向へ延びて車体装備品を支持するリブを設け、該リ
ブを、側面衝突時に作用する乗員の頭部への衝撃を緩和
させるように折曲変形する衝撃緩衝部に形成する構成と
したものである。
【0016】
【作用】上記の構成により、請求項1記載の発明では、
ルーフレールの車室側面に設けた車室内外方向へ変形可
能な衝撃緩衝部によって、側面衝突時に作用する乗員の
頭部への衝撃が緩和される。
【0017】その場合、衝撃緩衝部は、車体装備品を支
持する支持部材によってルーフレールの車室側面に設け
られているので、支持部材が車体装備品および衝撃緩衝
部を支持する支持部として兼用されて、ルーフレールの
車室側面に車体装備品および衝撃緩衝部が共に設けられ
ることになり、ルーフレール車室側面の車体装備品を有
効利用して、衝撃緩衝部の車室側への張出し量を紛らわ
せることができる。
【0018】また、請求項2記載の発明では、支持部材
はトリム材により車室側から覆われているので、衝撃緩
衝部は、種類に応じた車体装備品と共にトリム材で車室
側から覆い隠され、車室内の見栄えが高められるととも
に、車体装備品の効果的な配置が可能となる。
【0019】また、請求項3記載の発明では、車体装備
品は通常よりルーフレールの車室側面に設けられるアシ
ストグリップであるので、アシストグリップをルーフレ
ールの車室側面に設けたことによる違和感を招くことな
く、アシストグリップを有効利用して、衝撃緩衝部の車
室側への張出し量を効果的に紛らわせることができる。
しかも、ルーフレールの車室側面に対して前後端部が支
持部材に支持されて車室側に突出するアシストグリップ
の場合には、そのアシストグリップ自体の車室内外方向
への変形を利用して側面衝突時に作用する乗員の頭部へ
の衝撃を衝撃緩衝部による衝撃緩衝効果と相俟って効果
的に緩和させることができる。
【0020】また、請求項4記載の発明では、ルーフレ
ールの車室側面に設けた車体内外方向へ変形可能なU字
状部材によって、側面衝突時に作用する乗員の頭部への
衝撃が緩和される。
【0021】その場合、U字状部材は、ルーフレールの
車室側面に沿って車体前後方向へ延びてルーフレールを
補強する機能と、車室内外方向への変形による側面衝突
時の衝撃緩衝機能との両機能が合せ持たされているの
で、ルーフレール補強用のU字状部材が衝撃緩衝部とし
て兼用されることになり、ルーフレール車室側面のU字
状部材を有効利用して、衝撃緩衝部の車室側への張出し
量を紛らわせることができる。しかも、ルーフレールの
車室側面がU字状部材によって補強されていることか
ら、デザインに影響を与える反車室側面を形状変更する
ことなく車室側面のみの形状変更によりルーフレールの
断面形状を小さくしても剛性強度が確保されることにな
り、ルーフレールの断面形状が車室側において車室内外
方向に小さく変更され、衝撃緩衝部としてのU字状部材
の車室側への張出し量を効果的に小さくすることができ
る。
【0022】また、請求項5記載の発明では、U字状部
材の内部空間が車体装備品の収納可能な収納部に供され
ているので、U字状部材の内部空間が有効利用されて、
車両装備品のレイアウトの自由度が拡大されることにな
る。
【0023】また、請求項6記載の発明では、ルーフレ
ールの車室側面に設けた車室内外方向へ変形可能なスピ
ーカカバーによって、側面衝突時に作用する乗員の頭部
への衝撃が緩和される。
【0024】その場合、スピーカカバーは、スピーカを
保護する機能と、車室内外方向への変形による側面衝突
時の衝撃緩衝機能との両機能が合せ持たされているの
で、単一のスピーカカバーによる兼用がなされることに
なり、ルーフレール車室側面においてスピーカカバーを
有効利用して、衝撃緩衝部としてのスピーカカバーの車
室側への張出し量を効果的に紛らわせることができる。
【0025】また、請求項7記載の発明では、ルーフレ
ールの車室側面に設けた車室内外方向へ変形可能な閉断
面形状のダクト部材によって、側面衝突時に作用する乗
員の頭部への衝撃が緩和される。
【0026】その場合、ダクト部材は、ルーフレールの
車室側面に沿って車体前後方向へ延びてルーフレールを
補強する機能と、車室内外方向への変形による側面衝突
時の衝撃緩衝機能との両機能が合せ持たされているの
で、ダクト部材が兼用されることになり、ルーフレール
車室側面のダクト部材を有効利用して、衝撃緩衝部とし
てのダクト部材の車室側への張出し量を紛らわせること
ができる。しかも、ルーフレールの車室側面がダクト部
材によって補強されていることから、デザインに影響を
与える反車室側面を形状変更することなく車室側面のみ
の形状変更によりルーフレールの断面形状を小さくして
も剛性強度が確保されることになり、ルーフレールの断
面形状が車室側において車室内外方向に小さく変更さ
れ、ダクト部材の車室側への張出し量を効果的に小さく
することができる。
【0027】また、請求項8記載の発明では、ダクト部
材が閉断面形状のスピーカダクトにより構成されている
ので、スピーカの配置に煩わされることなく所望する位
置に開口させた開口を介して音声を発生させることが可
能となる。
【0028】また、請求項9記載の発明では、ダクト部
材がルーフレールの車室側面と共に閉断面を形成するエ
アダクトに構成されているので、車室内へのエア開口の
配置レイアウトの自由度が増すとともに、ルーフレール
の車室側面を利用してエアダクトが形成されて部品点数
が削減されることになる。
【0029】さらに、請求項10記載の発明では、ルー
フレールの車室側面と、その車室内方側の対向部材との
間を繋ぐよう車室内外方向へ延びる折曲変形可能なリブ
によって、側面衝突時に作用する乗員の頭部への衝撃が
緩和される。
【0030】その場合、リブは、車体装備品を支持する
機能と、折曲変形による側面衝突時の衝撃緩衝機能との
両機能を合せ持たせて兼用されているので、ルーフレー
ル車室側面と、その車室内方側の対向部材とを繋ぐリブ
を有効利用して、衝撃緩衝部としてのリブによる対向部
材の車室側への張出し量を紛らわせることができる。
【0031】
【発明の効果】以上の如く、請求項1記載の発明におけ
る自動車の上部構造によれば、支持部材の兼用によって
車体装備品および衝撃緩衝部をルーフレールの車室側面
に支持したので、車体装備品を有効利用して衝撃緩衝部
の車室側への張出し量を紛らわせて、乗員への圧迫感を
緩和することができる。
【0032】また、請求項2記載の発明における自動車
の上部構造によれば、種類に応じた車体装備品と共に衝
撃緩衝部をトリム材で車室側から覆い隠したので、車室
内の見栄えの向上を図ることができるとともに、車体装
備品を効果的に配置することができる。
【0033】また、請求項3記載の発明における自動車
の上部構造によれば、ルーフレール車室側面に違和感な
く設けたアシストグリップの有効利用により衝撃緩衝部
の車室側への張出し量を効果的に紛らわせ、乗員への圧
迫感を効果的に緩和することができる。しかも、アシス
トグリップを、そのアシストグリップ自体の車室内外方
向への変形を利用して衝撃緩衝効果を得ることも可能と
なり、衝撃緩衝部による衝撃緩衝効果と相俟って車両装
備品の効果的な有効利用を図ることもできる。
【0034】また、請求項4記載の発明における自動車
の上部構造によれば、ルーフレールの車室側面に設けた
U字状部材による,ルーフレール車室側面の補強機能
と、衝撃緩衝機能とを兼用した有効利用により、車室側
にて車室内外方向に断面形状を小さく変更したルーフレ
ールによってU字状部材の車室側への張出し量を効果的
に小さくしつつ紛らわせ、乗員への圧迫感をさらに緩和
することができる。
【0035】また、請求項5記載の発明における自動車
の上部構造によれば、U字状部材の内部空間を車両装備
品の収納部に供したので、U字状部材の内部空間を有効
利用して、車両装備品のレイアウトの自由度を拡大させ
ることができる。
【0036】また、請求項6記載の発明における自動車
の上部構造によれば、ルーフレールの車室側面に設けた
スピーカカバーによる,本来のスピーカ保護機能と、衝
撃緩衝機能とを兼用した有効利用により、スピーカカバ
ーの車室側への張出し量を効果的に紛らわせ、乗員への
圧迫感をさらに緩和することができる。
【0037】また、請求項7記載の発明における自動車
の上部構造によれば、ルーフレールの車室側面に設けた
ダクト部材による,ルーフレール車室側面の補強機能
と、衝撃緩衝機能とを兼用した有効利用により、ダクト
部材の車室側への張出し量を効果的に紛らわせ、乗員へ
の圧迫感をさらに緩和することができる。
【0038】また、請求項8記載の発明における自動車
の上部構造によれば、ルーフレール車室側面にてスピー
カダクトを開口させることが可能となり、スピーカの配
置に煩わされることなく所望する位置より音声を発生さ
せることができる。
【0039】また、請求項9記載の発明における自動車
の上部構造によれば、ルーフレールの車室側面とで閉断
面形状となるエアダクトにより、エア開口の配置レイア
ウトの自由度を向上させることができるとともに、ルー
フレールの車室側面を利用した部品点数の削減化を図る
ことができる。
【0040】さらに、請求項10記載の発明における自
動車の上部構造によれば、ルーフレールの車室側面と、
その車室内方側の対向部材とを繋ぐリブによる,車体装
備品の支持機能と、衝撃緩衝機能とを兼用した有効利用
により、対向部材の車室側への張出し量を紛らわせ、乗
員への圧迫感をさらに緩和することができる。
【0041】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。
【0042】図3および図4は本発明の第1実施例に係
る上部構造を適用した自動車左側前部を示し、1は車体
Aのルーフパネルであって、このルーフパネル1の側端
部(図では右側のみ示す)には、フロントピラー2とリ
ヤピラー3との間を車体前後方向へ延びる閉断面形状の
ルーフサイドレール4(ルーフレール)が設けられてい
る。該ルーフサイドレール4は、車室5側に配されたキ
ャブサイドインナパネル4aと、反車室5側に配された
キャブサイドアウタパネル4bとが上下端において互い
に接合されてなり、その両パネル4a,4bの上端部が
上記ルーフパネル1の側端部に接合固着されている。ま
た、上記ルーフパネル1の中央部には、図示しないサン
ルーフにより開閉されるサンルーフ用開口1aが設けら
れている。そして、上記ルーフサイドレール4は、車室
5の床面を形成するフロアパネル7上に取付けられたフ
ロントシート8(シート)の後述するヘッドレスト8c
の外側方、つまりフロントシート8に着座した乗員Xの
頭部Xa外側方を車体前後方向へ延びて配されている。
上記フロントシート8は、車体前後方向へスライド移動
可能に支持されたシートクッション8aと、該シートク
ッション8aに対してリクライニング可能に支持された
シートバック8bと、該シートバック8bの上端部に設
けられたヘッドレスト8cとを備えている。尚、図4
中、6はセンタピラーである。
【0043】また、上記フロアパネル7の側端部には、
サイドシルインナパネル9aとサイドシルアウタパネル
9bとで閉断面状に形成されたサイドシル9が設けられ
ており、このサイドシルインナパネル9aとサイドシル
アウタパネル9bとの間には、その両パネル9a,9b
による閉断面を内外方向へ仕切るレインフォースメント
9cが設けられている。また、上記ルーフサイドレール
2とサイドシル9との間には、サイドドア10により開
閉されるドア開口11が設けられている。そして、上記
フロアパネル7の側端部は、上記サイドシル9のサイド
シルインナパネル9aの上端部に接合固着されている。
【0044】そして、本発明の特徴部分として、図1お
よび図2にも示すように、上記フロントシート8のシー
トクッション8aに着座した乗員Xの頭部Xa外側方に
対応するルーフサイドレール4のキャブサイドインナパ
ネル4aの車室5側面には、乗員が体を支えるためのア
シストグリップ12(車体装備品)の前後端を支持する
支持部材としての断面略コ字状のコ字状ブラケット13
(図では助手席側の前側のもののみ示す)が接合固着さ
れている。該コ字状ブラケット13は、アシストグリッ
プ12の前後端において互いに対向する開口13a(前
側のコ字状ブラケット13では開口は後方に向いてい
る)と、該開口13aの反車室5側に隣接し、上記キャ
ブサイドインナパネル4aの車室5側面に接合固着され
る反車室側片13bと、上記開口13aの車室5側に隣
接し、反車室5側面にウェルドナット13eが固設され
た車室側片13cと、上記反開口13a側で反車室側片
13bおよび車室側片13cを連結する連結片13dと
が一体形成されてなる。また、上記アシストグリップ1
2のグリップ部14は、帯状のスチールベルト14a
と、該スチールベルト14aを芯にしてその周りを抱持
するように取付けられた弾性体14bとで形成されてい
る。さらに、上記コ字状ブラケット13の他側片13b
の車室5側面には、支持プレート13fが固着されてお
り、上記グリップ部14の端部より突出するスチールベ
ルト14aが、コ字状ブラケット13を車室5側から覆
うトリム材としてのゴム製のカバー体15を介して挿通
したボルト部材16の貫通により支持され、このボルト
部材16が支持プレート13fおよびコ字状ブラケット
13の他側片13bを貫通して上記ウェルドナット13
eに螺合されることにより、コ字状ブラケット13に対
するアシストグリップ12(グリップ部14)の取付け
がなされるようになっている。そして、上記アシストグ
リップ12のグリップ部14は、その前後端のコ字状ブ
ラケット13間においてスチールベルト14aの張力に
より中央部が車室5側に突出する状態に保持されてお
り、側面衝突時に車体外方側(車体外側方)から衝撃荷
重を受けた際などにグリップ部14に乗員Xの頭部Xa
が当接すると、図1に仮想線(二点鎖線)で示すよう
に、コ字状ブラケット13の車室側片13cおよび連結
片13dを車体外方に折曲変形させつつ、グリップ部1
4がキャブサイドインナパネル4a側に変形することに
なり、このコ字状ブラケット13の車室側片13cおよ
び連結片13dと、グリップ部14とにより、側面衝突
時に作用する乗員Xの頭部Xaへの衝撃を緩和させる衝
撃緩衝部を構成している。
【0045】また、18aは、ループパネル1側縁部の
車室5側に配された合成樹脂製のトップシーリングであ
って、該トップシーリング18aは、キャブサイドイン
ナパネル4aの車室5側面にも廻り込んで取付けられる
よう一体的に形成されてなる。このトップシーリング1
8aの反車室5側面には、鋼板製の芯材プレート18b
が貼着されている。また、上記トップシーリング18a
の反車室5側面には、サンルーフを車体前後方向へ摺動
案内するスライドレール部材18cが設けられている。
そして、上記サンルーフ用開口1a周縁に対応するトッ
プシーリング18aの内端部は、上記芯材プレート18
bとスライドレール部材18cとの内端部同士の接続部
を覆い隠す内側モール材19aにより保持される一方、
上記トップシーリング18aの外端部下端位置は、上記
キャブサイドインナパネル4aとキャブサイドアウタパ
ネル4bとの下端部同士の接続部を覆い隠す下側モール
材19bにより保持されるようになっている。
【0046】したがって、上記実施例では、ルーフサイ
ドレール4のキャブサイドインナパネル4aの車室5側
面に設けた衝撃緩衝部の車室5外方への変形、つまりグ
リップ部14のキャブサイドインナパネル4a側への変
形並びにコ字状ブラケット13の車室側片13cおよび
連結片13dの車体外方に折曲変形により、側面衝突時
にサイドシル9およびサイドドア10を介して衝撃荷重
が作用してアシストグリップ12のグリップ部14に乗
員Xの頭部Xaが当接した際の衝撃が緩和される。
【0047】その場合、衝撃緩衝部は、アシストグリッ
プ12の前後端をルーフサイドレール4のキャブサイド
インナパネル4aの車室5側面に支持するコ字状ブラケ
ット13と、このコ字状ブラケット13に支持されるア
シストグリップ12のグリップ部14とにより構成され
ているので、コ字状ブラケット13がアシストグリップ
12および衝撃緩衝部を支持する支持部として兼用さ
れ、このコ字状ブラケットに、乗員Xが体を支えるため
の機能と衝撃緩衝機能との両機能を合せ持つアシストグ
リップ12が支持されることになり、通常よりキャブサ
イドインナパネル4aの車室5側面に配されるアシスト
グリップ12を有効利用して衝撃緩衝部の車室5側への
張出し量を違和感なく紛らわせ、乗員Xへの圧迫感を緩
和することができる。しかも、このようなアシストグリ
ップ12によれば、そのグリップ部14自体の車室5内
外方向への変形を利用して側面衝突時に作用する乗員X
の頭部Xaへの衝撃を、コ字状ブラケット13の車室側
片13cおよび連結片13dの反車室5側への折曲変形
による衝撃緩衝効果と相俟って効果的に緩和させ、アシ
ストグリップ12の効果的な有効利用を図ることもでき
る。
【0048】また、コ字状ブラケット13はトップシー
リング18aにより車室5側から覆われているので、衝
撃緩衝部は、アシストグリップ1(スチールベルト14
a)の前後端と共にトップシーリング18aで車室5側
から覆い隠され、車室5内の見栄えの向上を図ることが
できるとともに、車体装備品を効果的に配置することが
できる。
【0049】尚、上記第1実施例では、衝撃緩衝部をコ
字状ブラケット13とグリップ部14とにより構成した
が、グリップ部が衝撃緩衝部に、コ字状ブラケットが車
室5内外方向へ変形不能な支持部材にそれぞれ構成され
るようにしたり、コ字状ブラケットに取付けられた別途
の部材により衝撃吸収部が構成されていても良い。
【0050】次に、本発明の第2実施例を図5に基づい
て説明する。この第2実施例は、衝撃緩衝部を変更した
ものである(尚、上記実施例と同一の部分については同
一の符号を付してその詳細な説明を省略する)。
【0051】すなわち、本例では、キャブサイドインナ
パネル4aの車室5側面に、ルーフサイドレール4を補
強するようキャブサイドインナパネル4aの車室5側面
に沿って車体前後方向へ延びる,鋼板を断面略U字状に
折曲させてなるU字状ブラケット21(U字状部材)を
設けている。また、車室5側に配された合成樹脂製のト
リム材22は、サンルーフ用開口1a周縁に対応するル
ープパネル1側縁部車室5側のトップシーリング22a
と、キャブサイドインナパネル4aの車室5側のルーフ
サイドトリム22bとに分割されてなり、上記トップシ
ーリング22aの側端部と、ルーフサイドトリム22b
の上端部との間には空隙22cが設けられている。上記
ルーフサイドトリム22bの反車室5側面には、金属製
の芯材プレート22dが貼着されている。そして、上記
U字状ブラケット21は、その開断面を上記空隙22c
側に開口させるように配されていて、反車室5側に位置
する反車室側片21aがその上端に設けたフック状の取
付部21bによりキャブサイドインナパネル4aに係止
された状態でキャブサイドインナパネル4aの車室5側
面に接合固着されている一方、車室5側に位置する車室
側片21cに上記ルーフサイドトリム22bの芯材プレ
ート22dの反車室5側面が接合固着されている。ま
た、上記ルーフサイドトリム22bの下端部は、キャブ
サイドインナパネル4aとキャブサイドアウタパネル4
bとの下端部同士の接続部を覆い隠す下側モール材19
bより車室5側に突設された係合部23により係合保持
されるようになっている。尚、トップシーリング22a
の外端部は、分割されたトップシーリング22a側の芯
材プレート18bとスライドレール部材18cとの外端
部同士の接続部を覆い隠す外側モール材28aにより保
持されるようになっている。
【0052】そして、上記U字状ブラケット21の反車
室側片21aの内面上端位置には、ブラケット24を介
して車体装備品としての照明器具25が取付けられてい
る。この照明器具25の電球25aは、反車室側片21
aの内面中央位置に固着された反射板26を貫通してU
字状ブラケット21の内部に形成される内部空間21d
に突出した状態で収納されており、上記内部空間21d
が照明器具25(電球25a)を収納可能とする収納部
に供されている。その場合、電球25aの光は、反射板
26により反射して上記隙間22cを介して車室5に照
射されるようにしている。
【0053】これにより、上記第2実施例では、ルーフ
サイドレール4のキャブサイドインナパネル4aの車室
5側面に設けた反車室片21a側(キャブサイドインナ
パネル4a側)へ変形可能なU字状ブラケット21の車
室側片21cにより、側面衝突時にサイドシル9および
サイドドア10を介して衝撃荷重が作用してU字状ブラ
ケット21の車室側片21cに乗員Xの頭部Xaが当接
した際の衝撃が緩和される。
【0054】その場合、U字状ブラケット21は、ルー
フサイドレール4のキャブサイドインナパネル4aの車
室5側面に沿って車体前後方向へ延びてルーフサイドレ
ールを補強する機能と、車室側片21cの反車室片21
a側への変形による側面衝突時の衝撃緩衝機能との両機
能が合せ持たされているので、ルーフサイドレール補強
用のU字状ブラケット21が衝撃緩衝部として兼用され
ることになり、キャブサイドインナパネル4a車室5側
面のU字状ブラケット21を有効利用して衝撃緩衝部と
してのU字状ブラケット21の車室5側への張出し量
を、内部空間21dに収納した照明器具25の電球25
aによる照明効果と相俟って効果的に紛らわせ、乗員X
への圧迫感を効果的に緩和することができる。
【0055】しかも、キャブサイドインナパネル4aが
U状ブラケット21によって補強されていることから、
デザインに影響を与えるキャブサイドアウタパネル4b
を形状変更することなくキャブサイドインナパネル4a
のみの形状変更によりルーフサイドレール4の断面形状
を小さくしても剛性強度が確保されることになり、ルー
フサイドレール4の断面形状が車室5側において車室5
内外方向に小さく変更されてU字状ブラケット21の車
室5側への張出し量を効果的に小さくし、乗員Xへの圧
迫感をさらに効果的に緩和することができる。
【0056】さらに、U字状ブラケット21の内部空間
21dが照明器具25の電球25aを収納可能とする収
納部に供されていることから、U字状ブラケット21の
内部空間21dが有効利用されて、照明器具25のレイ
アウトの自由度を拡大させることができる。
【0057】また、U字状ブラケット21が、トップシ
ーリング22aとは分割されたルーフサイドトリム22
bにより車室5側から覆い隠されているので、車室5内
の見栄えの向上を図ることができるとともに、U字状ブ
ラケット21の内部空間21dより空隙22cを介して
照射される光りによって車室5内の雰囲気を効果的に演
出することができる。
【0058】尚、上記第2実施例では、U字状ブラケッ
ト21の内部空間21dに照明器具25の電球25aを
収納したが、図6に示すように、一体的に形成したトッ
プシーリング18aの頭部Xa外側方下端位置に下方に
開口する開口18dを設け、開断面を上記開口18d側
に開口させるように配したU字状ブラケット21が、上
下方向にスライド移動可能な車体装備品としてのサイド
バイザー27が収納される内部空間21dに構成される
ようにしても良い。
【0059】また、上記サイドバイザー27の他に、図
7および図8に示すように、一体的に形成したトップシ
ーリング18aの下端位置に下方に開口する開口18d
を設け、開断面を上記開口18d側に開口させるように
配したU字状ブラケット21が、タオルTなどの軽量な
嵩のある物が収納されるような収納部(車体装備品)の
内部空間21dに構成されていたり、乗員Xの手Xbや
ハンガーHのフックHaが挿通保持される内部空間21
dに構成されるようにしても良く、この場合、U字状ブ
ラケット21は、タオルTなどを収納可能とする収納部
としての機能の他に、乗員Xの手Xbを挿通することに
よるアシストリセスとしての機能や、ハンガーHのフッ
クHaを挿通保持することによる保持具としての機能な
どを備え、U字状ブラケット21をマルチ的に有効利用
できることに加えて、車体前後方向へ長いU字状ブラケ
ット21の内部空間21dをセンタピラー6付近で仕切
板29により仕切ることによりU字状ブラケット21の
変形強度を確保して衝撃緩衝部としての機能を損なわな
いようにすることもできる。尚、U字状ブラケット21
の内部空間21d側の面には、タオルTなどの落下防止
および手Xa挿通時の違和感防止を図る上で、植毛処理
が施されている。
【0060】さらに、上記第2実施例では、U字状ブラ
ケット21を鋼板により形成したが、合成樹脂製のプレ
ートにより成形されるようにしても良い。
【0061】次に、本発明の第3実施例を図9に基づい
て説明する。この第3実施例は、衝撃緩衝部を変更した
ものである。
【0062】すなわち、本例では、頭部Xa外側方位置
に対応する,一体的に形成したトップシーリング18a
の側端下部位置に切欠18eを設け、この切欠18eに
車体装備品としての断面略半円弧状の小物入31を設け
ている。該小物入31は、切欠18eの下端に対応する
キャブサイドインナパネル4aの下端に設けられた支持
部材としての枢着部材32により、小物入31を下開き
可能に開閉させるように外方端が支持されている。この
場合、小物入31は、開放時に内方端および外方端が共
に水平線上に位置するようになっており、この小物入3
1内には、キーKなどの小物が収納されるようになって
いる。
【0063】また、上記小物入31は、切欠18eの上
端に対応するトップシーリング18aの側端に固着され
た係合部材33により、小物入31を閉塞状態に保持す
るように内方端が係合されている。さらに、上記小物入
31の内面側つまり反車室5面側においてキャブサイド
インナパネル4aとの間に形成された収納空間34に
は、その収納空間34を内側収納空間34aと外側収納
空間34bとに仕切る仕切壁35が設けられている。該
仕切壁35は、小物入31の内面の内外方向中間位置よ
り突出する第1仕切壁部35aと、該第1仕切壁部35
aよりも外側収納空間34b寄りに位置するキャブサイ
ドインナパネル4aの略中間位置より小物入31側に突
出するように固着され、上記第1仕切壁部35aの先端
を小物入31閉塞時に抱持する断面略半円弧状の抱持部
35cを先端に有する第2仕切壁部35bとからなる。
そして、小物入31は、収納面側に起毛処理が施された
材質の柔らかいソフトパッドにより成形されており、側
面衝突時に車体外方側から衝撃荷重を受けた際などに小
物入31に乗員Xの頭部Xaが当接すると、第1仕切壁
部35aにより第2仕切壁部35bの抱持部35cを破
壊しつつ小物入31がキャブサイドインナパネル4a側
に変形することになり、この小物入31自身で側面衝突
時に作用する乗員Xの頭部Xaへの衝撃を緩和させる衝
撃緩衝部を構成している。この場合、仕切壁35は、小
物入31の収納空間34内に内側収納空間34aおよび
外側収納空間34bに跨がるような大きな収納物が収納
されないように区画する機能も有していて、小物入31
が衝撃吸収部として機能する際に大きな収納物によって
キャブサイドインナパネル4a側への変形が阻害されな
いようにしている。
【0064】これにより、上記第3実施例では、乗員X
の頭部Xa外側方に設けたキャブサイドインナパネル4
a側へ変形可能な小物入31により、側面衝突時にサイ
ドシル9およびサイドドア10を介して衝撃荷重が作用
して小物入31に乗員Xの頭部Xaが当接した際の衝撃
が緩和される。
【0065】その場合、小物入31は、キーKなどの小
物を収納する機能と、ソフトパッドよりなる自身の変形
可能な側面衝突時の衝撃緩衝機能との両機能を合せ持つ
ので、小物入31が衝撃緩衝部として兼用されることに
なり、このキャブサイドインナパネル4a車室5側面の
小物入31を有効利用して衝撃緩衝部としての小物入3
1の車室5側への張出し量を紛らわせ、乗員Xへの圧迫
感を緩和することができる。
【0066】次に、本発明の第4実施例を図10および
図11に基づいて説明する。この第4実施例は、衝撃緩
衝部を変更したものである。
【0067】すなわち、本例では、頭部Xa外側方位置
に対応する,一体的に形成したトップシーリング18a
の側端下部位置に切欠18eを設け、この切欠18eに
車体装備品としての車体前後方向へ長い楕円形状のスピ
ーカ41を設けている。該スピーカ41は、反車室5側
に位置するスピーカ本体部41aと、該スピーカ本体部
41aの車室5側に一体的に設けられたコーン部41b
と、該コーン部41bを車室5側から覆うスピーカカバ
ー41cと、該スピーカカバー41cの周縁に設けら
れ、スピーカカバー41cの周縁を切欠18e周縁のト
ップシーリング18aに対して保持するスピーカリング
41dとを備えている。
【0068】また、上記スピーカ41は、切欠18eの
中央に対応するキャブサイドインナパネル4aに設けら
れたスピーカ取付用凹部42内に車室5内外方向への寸
法が相殺された状態でスピーカ本体部41aが断面略コ
字状の保持部材43を介して収容保持されるようになっ
ている。また、上記スピーカ41は、そのスピーカ41
の周囲を支持し、かつスピーカ本体部41a周縁のキャ
ブサイドインナパネル4aとトップシーリング18aと
の車室5内外方向への隙間を埋めるスペーサ44と、上
記スピーカカバー41cに一体成形され、上記スペーサ
44の周縁所定位置に対してスピーカカバー41cを切
欠18e周縁のトップシーリング18aを介して係合す
る係合爪45aを有すると共に、キャブサイドインナパ
ネル4aおよびキャブサイドアウタパネル4bの下端接
合部にトップシーリング18aの下端を介して把持する
ように係合する係合片45bを有する係合部45とから
なる支持部材により支持されるようになっている。上記
スペーサ44の周縁所定位置は、キャブサイドインナパ
ネル4aに対してボルト47aおよびナット47bによ
り締結固定されている。
【0069】そして、上記スピーカカバー41cは、車
室5側に膨出させた網目状のパンチングメタルにより成
形されており、側面衝突時に車体外方側から衝撃荷重を
受けた際などにスピーカカバー41cに乗員Xの頭部X
aが当接すると、スピーカカバー41cがキャブサイド
インナパネル4a側に変形することになり、このスピー
カカバー41c自身で側面衝突時に作用する乗員Xの頭
部Xaへの衝撃を緩和させる衝撃緩衝部を構成してい
る。
【0070】これにより、上記第4実施例では、乗員X
の頭部Xa外側方に設けたキャブサイドインナパネル4
a側へ変形可能なスピーカカバー41cにより、側面衝
突時にサイドシル9およびサイドドア10を介して衝撃
荷重が作用してスピーカカバー41cに乗員Xの頭部X
aが当接した際の衝撃が緩和される。
【0071】その場合、スピーカカバー41cは、スピ
ーカ41のコーン部41bを車室5側から覆う機能と、
網目状のパンチングメタルよりなる自身の変形可能な側
面衝突時の衝撃緩衝機能との両機能を合せ持つので、ス
ピーカカバー41c(スピーカ41)が衝撃緩衝部とし
て兼用されることになり、このキャブサイドインナパネ
ル4a車室5側面のスピーカ41を有効利用して、衝撃
緩衝部としてのスピーカカバー41cの車室5側への張
出し量を紛らわせ、乗員Xへの圧迫感を緩和することが
できる。
【0072】尚、上記第4実施例では、スピーカカバー
41cを網目状のパンチングメタルにより成形したが、
合成樹脂よりなる網目状のカバーであっても良い。
【0073】次に、本発明の第5実施例を図12に基づ
いて説明する。この第5実施例は、衝撃緩衝部を変更し
たものである。
【0074】すなわち、本例では、トップシーリング2
2aに対して分割されたルーフサイドトリム22bの反
車室5側面に、ルーフサイドレール4の車室5内方側に
て対向配置された対向部材としての芯材プレート22d
が貼着されている。この芯材プレート22dとキャブサ
イドインナパネル4aとの間には、車室5内外方向へ所
定間隔隔てた間隙52が設けられ、該間隙52には、キ
ャブサイドインナパネル4aに芯材プレート22dを支
持するための支持部材としての鋼板製のリブ53が、間
隙52において該両部材22d,4a間を略直交方向へ
繋ぐように車室5内外方向へ延びて設けられている。ま
た、上記ルーフサイドトリム22bの下端部は、キャブ
サイドインナパネル4aとキャブサイドアウタパネル4
bとの下端部同士の接続部を覆い隠すモール材19bに
より上記芯材プレート22dの外側端と共に支持固定さ
れるようになっている。
【0075】そして、上記リブ53には、車体装備品と
しての照明器具54が取付けられており、この照明器具
54の電球54aは、リブ53の間隙52側面に突出す
るように設けられている。そして、上記電球54aの光
は、上記リブ53の間隙52側面に位置するキャブサイ
ドインナパネル4aの車室5側面に固着された反射板5
5により反射して上記間隙52を介して車室5に照射さ
れるようにしている。
【0076】また、上記芯材プレート22dは、側面衝
突時に車体外方側から衝撃荷重を受けた際などにルーフ
サイドトリム22bに乗員Xの頭部Xaが当接すると、
リブ53を破壊または折曲変形させつつルーフサイドト
リム22bをキャブサイドインナパネル4a側に変形さ
せるような肉厚の鋼板により成形されてなり、このリブ
53によって側面衝突時に作用する乗員Xの頭部Xaへ
の衝撃を緩和させる衝撃緩衝部を構成している。
【0077】これにより、上記第5実施例では、ルーフ
サイドレール4のキャブサイドインナパネル4aの車室
5側面と、芯材プレート22dとの間を繋ぐ上下方向へ
折曲変形可能なリブ53により、側面衝突時にサイドシ
ル9およびサイドドア10を介して衝撃荷重が作用して
ルーフサイドトリム22bに乗員Xの頭部Xaが当接し
た際の衝撃が緩和される。
【0078】その場合、リブ53は、照明器具54の電
球54aを支持する機能と、自身の折曲変形による側面
衝突時の衝撃緩衝機能との両機能が合せ持たされている
ので、電球54aを支持するリブ53が衝撃緩衝部とし
て兼用されることになり、このキャブサイドインナパネ
ル4a車室5側面の照明器具54(電球54a)を有効
利用して衝撃緩衝部としてのリブ53による芯材プレー
ト22d(ルーフサイドトリム22b)の車室5側への
張出し量を紛らわせ、乗員Xへの圧迫感を緩和すること
ができる。
【0079】しかも、芯材プレート22dとキャブサイ
ドインナパネル4aとの間の間隙52に照明器具54の
電球54aをリブ53を介して設けたので、間隙52を
有効利用して、照明器具54のレイアウトの自由度を拡
大させることができる。さらに、間隙52を介して照射
される光りによって車室5内の雰囲気を効果的に演出す
ることもできる。
【0080】尚、上記第5実施例では、リブ53を鋼板
により形成したが、合成樹脂製のプレートよりなるリブ
であっても良い。
【0081】次に、本発明の第6実施例を図13に基づ
いて説明する。この第6実施例は、衝撃緩衝部を変更し
たものである。
【0082】すなわち、本例では、頭部Xa外側方位置
に対応する,一体的に形成したトップシーリング61の
側端下部位置の反車室5側面に、キャブサイドインナパ
ネル4aの車室5側を車体前後方向へ延びる車体装備品
としてのハーネス群62をキャブサイドインナパネル4
aに支持するための支持部材としてのハーネス群支持部
63が一体的に設けられている。該ハーネス群支持部6
3は、トップシーリング61側端下部位置の反車室5側
面より導出して、複数本のハーネス62a,…を一纏め
にした断面円形状のハーネス群62の外周面を覆う断面
略四分の三円弧状に形成されていて、その導出端に設け
られたクリップ63aにより、キャブサイドインナパネ
ル4aに対して支持されるようになっている。
【0083】そして、上記ハーネス群支持部63を一体
成形してなるトップシーリング61は、側面衝突時に車
体外方側から衝撃荷重を受けた際などにトップシーリン
グ61に乗員Xの頭部Xaが当接すると、ハーネス群6
2をハーネス群支持部63と共にキャブサイドインナパ
ネル4a側に変形させながらキャブサイドインナパネル
4a側に移動することになり、このハーネス群62およ
びハーネス群支持部63によって側面衝突時に作用する
乗員Xの頭部Xaへの衝撃を緩和させる衝撃緩衝部を構
成している。
【0084】これにより、上記第6実施例では、乗員X
の頭部Xa外側方に設けたキャブサイドインナパネル4
a側へ変形移動可能なハーネス群62およびハーネス群
支持部63により、側面衝突時にサイドシル9およびサ
イドドア10を介して衝撃荷重が作用してトップシーリ
ング61に乗員Xの頭部Xaが当接した際の衝撃が緩和
される。
【0085】その場合、ハーネス群62およびハーネス
群支持部63は、ハーネス群62をトップシーリング6
1とキャブサイドインナパネル4aとの間で支持する機
能と、キャブサイドインナパネル4a側へ変形可能な側
面衝突時の衝撃緩衝機能との両機能を合せ持つので、ハ
ーネス群62を支持するハーネス群支持部63が衝撃緩
衝部として兼用されることになり、このハーネス群62
およびハーネス群支持部63を有効利用してトップシー
リング61の車室5側への張出し量を紛らわせ、乗員X
への圧迫感を緩和することができる。
【0086】尚、上記第6実施例では、トップシーリン
グ61にハーネス群支持部63を一体的に設けたが、ト
ップシーリングの反車室側面に芯材プレートを介してハ
ーネス群支持部が設けられていても良い。この場合、ハ
ーネス群支持部は、鋼製または合成樹脂製のいずれであ
っても良い。
【0087】次に、本発明の第7実施例を図14に基づ
いて説明する。この第7実施例は、衝撃緩衝部を変更し
たものである。
【0088】すなわち、本例では、トップシーリング2
2aに対して分割されたルーフサイドトリム22bの側
端部下端位置に、車体前後方向へ延びる溝状の開口71
を設け、この開口71を介して車体装備品としてのカー
テン72が吊下げられるようにしている。そして、キャ
ブサイドインナパネル4aの車室5側面に、上記カーテ
ン72をキャブサイドインナパネル4aに取付けるため
の支持部材としてのカーテン支持ブラケット73が取付
けられており、このカーテン支持ブラケット73は、鋼
板を車室5側に膨出させて形成されてなり、その上端が
接合固着されている一方、下端がビス74により締結固
定されるようになっている。また、上記カーテン支持ブ
ラケット73の下端部は、上方へ凹む凹部73aを有し
ており、その凹部73aの車室5側縦面に、上記カーテ
ン73を車体前後方向へスライドさせるローラ部材73
bをスライド案内するスライド溝73cが形成されてい
る。この場合、凹部73aにおけるスライド溝73cを
挟んだ上下の車室5側縦面上下部は、カーテン支持ブラ
ケット73に車室5側より荷重が作用した際に、車室5
側縦面下部が反車室5側縦面まで容易に移動するように
構成されている。
【0089】そして、上記カーテン支持ブラケット73
は、側面衝突時に車体外方側から衝撃荷重を受けた際な
どにルーフサイドトリム22bに乗員Xの頭部Xaが当
接すると、凹部73aにおいてスライド溝73c下方の
車室5側縦面下部を反車室5側縦面まで移動させるよう
にルーフサイドトリム22bをキャブサイドインナパネ
ル4a側に変形させることにより、このカーテン支持ブ
ラケット73によって側面衝突時に作用する乗員Xの頭
部Xaへの衝撃を緩和させる衝撃緩衝部を構成してい
る。
【0090】これにより、上記第7実施例では、ルーフ
サイドレール4のキャブサイドインナパネル4aの車室
5側に設けた反車室5側(キャブサイドインナパネル4
a側)へ変形可能なカーテン支持ブラケット73によ
り、側面衝突時にサイドシル9およびサイドドア10を
介して衝撃荷重が作用してルーフサイドトリム22bに
乗員Xの頭部Xaが当接した際の衝撃が緩和される。
【0091】その場合、カーテン支持ブラケット73
は、ルーフサイドレール4のキャブサイドインナパネル
4aにカーテン72を支持する機能と、自身の反車室5
側への変形による側面衝突時の衝撃緩衝機能との両機能
が合せ持たされているので、カーテン支持ブラケット7
3が衝撃緩衝部として兼用されることになり、このキャ
ブサイドインナパネル4a車室5側面のカーテン72
(凹部73aの車室5側縦面でローラ部材73bをスラ
イド案内するスライド溝73c)を有効利用して、衝撃
緩衝部としてのカーテン支持ブラケット73の車室5側
への張出し量を紛らわせ、乗員Xへの圧迫感を緩和する
ことができる。
【0092】尚、上記第7実施例では、カーテン支持ブ
ラケット73を鋼板により形成したが、合成樹脂製のプ
レートにより成形されるようにしても良い。
【0093】次に、本発明の第8実施例を図15ないし
図17に基づいて説明する。この第8実施例は、衝撃緩
衝部を変更したものである。
【0094】すなわち、本例では、図示しないトランク
ルーム上面を構成するパッケージトレイに設けたアコー
スティックスピーカより導出するダクト部材としてのス
ピーカダクト81を、リヤピラー3からルーフサイドレ
ール4を経てフロントピラー2まで沿設するようにした
アコースティックスピーカシステムを構成している。こ
のスピーカダクト81は、フロントピラー2およびリヤ
ピラー3の対応部分において、該各ピラー2,3の車室
側面2a(図ではフロントピラー側のみ示す)と、その
各ピラー2,3を車室5側から覆うトリム材82との間
に配されている一方、ルーフサイドレール4の対応部分
において、そのキャブサイドインナパネル4aと、一体
的に形成したトップシーリング18aの側端下部位置と
の間に配されている。そして、上記ルーフサイドレール
4の対応部分におけるスピーカダクト81は、キャブサ
イドインナパネル4aに対して支持部材としてのファス
ナ83,83により支持されるようになっている。ま
た、上記スピーカダクト81の開口部81aは、フロン
トピラー2の下部位置にスピーカネット84を介して開
口しており、パッケージトレイからフロントピラー2の
下部位置まで延びる全長の長いスピーカダクト81によ
って、スピーカダクト81自身の断面積を小さくするこ
とを可能にしている。
【0095】そして、上記スピーカダクト81は、合成
樹脂により成形されてなり、側面衝突時に車体外方側か
ら衝撃荷重を受けた際などにトップシーリング61に乗
員Xの頭部Xaが当接すると、該スピーカダクト81を
キャブサイドインナパネル4a側に変形させることにな
り、このスピーカダクト81によって側面衝突時に作用
する乗員Xの頭部Xaへの衝撃を緩和させる衝撃緩衝部
を構成している。
【0096】これにより、上記第8実施例では、乗員X
の頭部Xa外側方に位置して車体前後方向へ延びるキャ
ブサイドインナパネル4a側へ変形可能なスピーカダク
ト81により、側面衝突時にサイドシル9およびサイド
ドア10を介して衝撃荷重が作用してトップシーリング
18aに乗員Xの頭部Xaが当接した際の衝撃が緩和さ
れる。
【0097】その場合、スピーカダクト81は、ルーフ
サイドレール4のキャブサイドインナパネル4aの車室
5側面に沿って車体前後方向へ延びてルーフサイドレー
ル4を補強する機能と、キャブサイドインナパネル4a
側へ変形可能な側面衝突時の衝撃緩衝機能との両機能を
合せ持つので、補強機能を備えたスピーカダクト81自
身が衝撃緩衝部として兼用されることになり、このキャ
ブサイドインナパネル4a車室5側面のスピーカダクト
81を有効利用して、衝撃緩衝部としてのスピーカダク
ト81の車室5側への張出し量を紛らわせ、乗員Xへの
圧迫感を緩和することができる。
【0098】また、キャブサイドインナパネル4aの車
室5側面にてスピーカダクト81を開口させることが可
能となり、スピーカの配置に煩わされることなく所望す
る位置より音声を発生させることができる。
【0099】尚、上記第8実施例では、スピーカダクト
81を合成樹脂により形成したが、鋼板により成形され
るようにしても良い。
【0100】次に、本発明の第9実施例を図18および
図19に基づいて説明する。この第9実施例は、衝撃緩
衝部を変更したものである。
【0101】すなわち、本例では、トランクルーム91
内に設けたエキストラクタチャンバ91aよりダクト部
材としてのエキストラクタ用エアダクト92を、リヤピ
ラー3を経てルーフサイドレール4に沿設するようにし
たエキストラクタシステムを構成している。このエキス
トラクタ用エアダクト92は、リヤピラー3の対応部分
において、該ピラー3の車室側面(図示せず)と、その
ピラー3を車室5側から覆うトリム材93との間に設け
られる一方、ルーフサイドレール4の対応部分におい
て、そのキャブサイドインナパネル4aと、一体的に形
成したトップシーリング18aの側端下部位置との間に
設けられている。そして、上記エキストラクタ用エアダ
クト92は、リヤピラー3対応部分と同一構成となるの
でルーフサイドレール4の対応部分においてのみ説明す
るが、キャブサイドインナパネル4aと、該キャブサイ
ドインナパネル4aの車室5側面上下端に接合固着され
た支持部材としての鋼板製のダクトパネル材94とで車
体前後方向へ延びる閉断面を形成している。また、頭部
Xa外側方位置に対応する,ダクトパネル材94および
トップシーリング18aの側端下部前後位置には、車体
前後方向へ長い開口92a,18dがそれぞれ開口して
おり、該各開口92a,18dには、合成樹脂製の吸込
口部材95,95が取付けられている。
【0102】そして、上記エキストラクタ用エアダクト
92は、側面衝突時に車体外方側から衝撃荷重を受けた
際などに吸込口部材95に乗員Xの頭部Xaが当接する
と、開口92a,18aにより剛性強度が低下している
ダクトパネル材94(エキストラクタ用エアダクト9
2)をキャブサイドインナパネル4a側に変形させなが
らキャブサイドインナパネル4a側に変形することにな
り、このエキストラクタ用エアダクト92(ダクトパネ
ル材94)によって側面衝突時に作用する乗員Xの頭部
Xaへの衝撃を緩和させる衝撃緩衝部を構成している。
【0103】これにより、上記第9実施例では、乗員X
の頭部Xa外側方に設けたキャブサイドインナパネル4
a側へ変形可能なエキストラクタ用エアダクト92によ
り、側面衝突時にサイドシル9およびサイドドア10を
介して衝撃荷重が作用して吸込口部材95に乗員Xの頭
部Xaが当接した際の衝撃が緩和される。
【0104】その場合、エキストラクタ用エアダクト9
2は、ルーフサイドレール4のキャブサイドインナパネ
ル4aの車室5側面に沿って車体前後方向へ延びてルー
フサイドレール4を補強する機能と、キャブサイドイン
ナパネル4a側へ変形可能な側面衝突時の衝撃緩衝機能
との両機能を合せ持つので、補強機能を備えたエキスト
ラクタ用エアダクト92自身が衝撃緩衝部として兼用さ
れることになり、このキャブサイドインナパネル4a車
室5側面のエキストラクタ用エアダクト92を有効利用
して、衝撃緩衝部としてのエキストラクタ用エアダクト
92の車室5側への張出し量を紛らわせ、乗員Xへの圧
迫感を緩和することができる。
【0105】また、キャブサイドインナパネル4aの車
室側面とで閉断面形状となるエキストラクタ用エアダク
ト92により、各開口92a,18dの配置レイアウト
の自由度を向上させることができるとともに、キャブサ
イドインナパネル4aの車室側面を利用した部品点数の
削減化を図ることができる。
【0106】尚、上記第9実施例では、ダクトパネル材
94を鋼板により形成したが、合成樹脂製のプレートに
より成形されるようにしても良い。また、上記第9実施
例では、吸込口部材95を合成樹脂により形成したが、
頭部との当接を考慮してゴムにより成形されるようにし
ても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例に係るアシストグリップ前側部分の
横断平面図である。
【図2】第1実施例に係る衝撃緩衝部付近の縦断正面図
である。
【図3】第1実施例に係る車体左側部分の縦断正面図で
ある。
【図4】第1実施例に係る車室側より視た車体側部の斜
視図である。
【図5】第2実施例に係る図2相当図である。
【図6】第2実施例の変形例に係る図2相当図である。
【図7】第2実施例の変形例に係る図2相当図である。
【図8】第2実施例の変形例に係る図4相当図である。
【図9】第3実施例に係る図2相当図である。
【図10】第4実施例に係る図2相当図である。
【図11】第4実施例に係る車体側部前側上部位置付近
の側面図である。
【図12】第5実施例に係る図2相当図である。
【図13】第6実施例に係る図2相当図である。
【図14】第7実施例に係る図2相当図である。
【図15】第8実施例に係る図2相当図である。
【図16】第8実施例に係るスピーカダクトの開口部付
近の縦断正面図である。
【図17】第8実施例に係る図11相当図である。
【図18】第9実施例に係る図2相当図である。
【図19】第9実施例に係る図4相当図である。
【符号の説明】
4 ルーフサイドレール(ルーフレール) 5 車室 8 フロントシート(シート) 12 アシストグリップ(車体装備品) 13 コ字状ブラケット(支持部材) 15 カバー体(トリム材) 21 U字状ブラケット(U字状部材) 21d 内部空間 22 トリム材 22d 芯材プレート(対向部材) 25 照明器具(車体装備品) 27 サイドバイザー(車体装備品) 31 小物入(車体装備品) (衝撃緩衝部) 32 枢着部材(支持部材) 41 スピーカ(車体装備品) 41c スピーカカバー(衝撃緩衝部) 44 スペーサ(支持部材) 45 係合部(支持部材) 53 リブ(衝撃緩衝部) 54 照明器具(車体装備品) 61 トップシーリング(衝撃緩衝部) 62 ハーネス群(車体装備品) 63 ハーネス群支持部(支持部材) 72 カーテン(車体装備品) 73 カーテン支持ブラケット(衝撃緩衝部) (支持部材) 81 スピーカダクト(ダクト部材) (衝撃緩衝部) 92 エキストラクタ用エアダクト(ダクト部材) (衝撃緩衝部) X 乗員 Xa 頭部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 榎本 洋明 広島県安芸郡府中町新地3番1号 マツダ 株式会社内 (72)発明者 西岡 俊文 広島県安芸郡府中町新地3番1号 マツダ 株式会社内

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シートに着座した乗員の頭部外側方に、
    車体前後方向へ延びる閉断面形状のルーフレールが設け
    られている自動車の上部構造において、上記ルーフレー
    ルの車室側面には、車体装備品を支持する支持部材が設
    けられ、該支持部材には、側面衝突時に作用する乗員の
    頭部への衝撃を緩和させるように車室内外方向へ変形す
    る衝撃緩衝部が設けられていることを特徴とする自動車
    の上部構造。
  2. 【請求項2】 支持部材は、車室側に配されたトリム材
    により覆われていることを特徴とする請求項1記載の自
    動車の上部構造。
  3. 【請求項3】 車体装備品は、乗員が体を支えるための
    アシストグリップであることを特徴とする請求項1記載
    の自動車の上部構造。
  4. 【請求項4】 シートに着座した乗員の頭部外側方に、
    車体前後方向へ延びる閉断面形状のルーフレールが設け
    られている自動車の上部構造において、上記ルーフレー
    ルの車室側面には、そのルーフレールを補強するように
    車室側面に沿って車体前後方向へ延び、かつ側面衝突時
    に作用する乗員の頭部への衝撃を緩和させるように車室
    内外方向へ変形する断面略U字状のU字状部材が設けら
    れていることを特徴とする自動車の上部構造。
  5. 【請求項5】 U字状部材の内部に形成される内部空間
    は、車体装備品を収納可能とする収納部に供されている
    ことを特徴とする請求項4記載の自動車の上部構造。
  6. 【請求項6】 シートに着座した乗員の頭部外側方に、
    車体前後方向へ延びる閉断面形状のルーフレールが設け
    られている自動車の上部構造において、上記ルーフレー
    ルの車室側面には、スピーカを支持する支持部材が設け
    られ、該支持部材には、側面衝突時に作用する乗員の頭
    部への衝撃を緩和させるように車室内外方向へ変形する
    スピーカカバーが設けられていることを特徴とする自動
    車の上部構造。
  7. 【請求項7】 シートに着座した乗員の頭部外側方に、
    車体前後方向へ延びる閉断面形状のルーフレールが設け
    られている自動車の上部構造において、上記ルーフレー
    ルの車室側面には、そのルーフレールを補強するように
    車室側面に沿って車体前後方向へ延び、かつ側面衝突時
    に作用する乗員の頭部への衝撃を緩和させるように車室
    内外方向へ変形する閉断面形状のダクト部材が設けられ
    ていることを特徴とする自動車の上部構造。
  8. 【請求項8】 ダクト部材は、ルーフレールの車室側面
    に支持部材を介して支持される閉断面形状のスピーカダ
    クトであることを特徴とする請求項7記載の自動車の上
    部構造。
  9. 【請求項9】 ダクト部材は、ルーフレールの車室側面
    と共に閉断面状に形成されるエアダクトであることを特
    徴とする請求項7記載の自動車の上部構造。
  10. 【請求項10】 シートに着座した乗員の頭部外側方
    に、車体前後方向へ延びる閉断面形状のルーフレールが
    設けられている自動車の上部構造において、上記ルーフ
    レールの車室側面には、該ルーフレールの車室側面と、
    そのルーフレールの車室内方側にて対向配置された対向
    部材との間を繋ぐよう車室内外方向へ延びて車体装備品
    を支持するリブが設けられ、該リブは、側面衝突時に作
    用する乗員の頭部への衝撃を緩和させるように折曲変形
    する衝撃緩衝部に形成されていることを特徴とする自動
    車の上部構造。
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