JPH0756505A - 電子地図表示装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 表示画面に表示されるマーク地点の名称を判
り易く、しかも自動的に付与し、その名称で簡単にその
地点の地図を再表示できるようにする。 【構成】 ＣＤ−ＲＯＭ制御部15に装着されたＣＤ−Ｒ
ＯＭ媒体から地図データを読んで表示部14に表示する。
そして、前記ＣＤ−ＲＯＭ媒体から索引情報にある地図
上の地名や施設名を入力部14の検索キーで検索する。検
索した結果名称を前記検索情報から得て、結果名称と地
図上の絶対位置である緯度経度をバックアップされたＲ
ＡＭ16に記憶することにより、表示部14に名称を再呼び
出し，再表示することができる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、カーナビゲーションな
どに用いられる電子地図表示装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】近年、ＣＤ−ＲＯＭに格納するための標
準的な電子地図フォーマットが規格化され、その企画に
準じたＣＤ−ＲＯＭソフトウェアが市販されるようにな
り、またそのＣＤ−ＲＯＭソフトウェアの再生を行うた
めに電子地図表示装置が用いられている。

【０００３】以下に、従来の電子地図表示装置について
説明する。

【０００４】図13は従来の電子地図表示装置の入力部と
表示部の外観正面図であり、表示部14における表示画面
１の下方には入力部13を有し、この表示画面１に表示さ
れた地図のカーソル位置にマーキングするマークキー
２，再度マーク地点を表示するマーク一覧キー３，マー
ク地点一覧の中から所望のものを選択するスケールキー
４，表示画面１のマーク位置の名称と地図上の位置を記
憶素子の記憶領域に記憶させるＯＫキー５および所望の
地点を選択する矢印キー19を有する。

【０００５】以下に地図上のマーク方法と名称の与え方
を、図14のマーク動作のフローチャート，図15のマーク
地点呼び出し動作のフローチャート，図16のマーク動作
を行った地図の一例図，図17のマーク地点に名称を与え
るための画面の一例図および図18のマーク地点一覧図に
より説明する。

【０００６】まず、マークキー２を押すと、表示画面１
に表示された地図のカーソル位置に、図16に示すように
マーク地点６をマーキングする(図14，Ｓ1)。この表示
画面１をしばらく表示してマーキングされたマーク地点
６を、再度参照するための名称を付与するに必要な表示
画面が、図17に例示するように自動的に表示される(図1
4，Ｓ2)。

【０００７】この図17の表示画面で名称を、ひらがなと
数字で入力した後、設定実行８を選択しＯＫキー５を押
すと、その名称(「てんじん」が例示されている)と地図
上のマーク地点６が記憶素子(図略)の記憶領域に記憶さ
れる(図14，Ｓ3)。

【０００８】次に、一旦、別の地図などを表示画面１に
表示した後、再度マーキングされたマーク地点６を表示
したい場合は、マーク一覧キー３を押すと、図15のフロ
ーチャートに示されたプログラムが起動し、図18のマー
ク地点一覧を表示画面１に表示する(図15，Ｓ4)。次
に、このマーク地点一覧の中から所望のもの(図18の
「ふくおかてんじん」)を矢印キー19で選択し(図15，Ｓ
5)、ＯＫキー５を押すと、図16のような該当地図を表示
する(図15，Ｓ6)。

【０００９】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の構成では、図16に示すマーク地点６に利用者が判り
易く、かつ適切な名称を付与しにくいという問題点を有
していた。この問題点を解決するには、従来２つの方法
が行われていた。１つは、マーク地点に一番近い場所に
書かれている地図上の文字を拾い出す方法であり、２つ
目は、マーク地点ごとに利用者がキー操作によって名称
を与えるものである。しかし、この場合でも次のような
問題点がある。

【００１０】前者では、地図上の文字を拾うため必ずし
も適切な名称とはならないということである。例えば、
マーク地点６のすぐ近くに「国道１号線」という文字が
たまたま存在した場合は、マーク名称は「国道１号線付
近」となり、国道１号は点を表すものではないため、利
用者によって適切な名称とは言い難い。後者の場合は、
キー操作となるので利用者にとっては、わざわざ入力し
なければならないという不便を強いることになり、従来
例のようにキーボードを有しない装置の場合は、ソフト
キーボードなどでの入力となり非常に煩わしいし、かな
漢字変換がないと漢字入力もできなかった。

【００１１】本発明は上記課題を解決するもので、記憶
媒体に既に作成された索引情報からそのマーク地点の名
称を自動的に付与し、その名称で簡単にマーク地点の地
図を表示できる電子地図表示装置を提供することを目的
とする。

【００１２】

【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
し、目的を達成するため、電子化されたデジタル地図と
地名や施設名などの検索可能な索引情報を記憶した媒体
から、前記地名や施設名などを検索し、かつ地図データ
を読んで表示する手段と、前記媒体から索引情報にある
地図上の地名や施設名などを検索する手段と、前記検索
手段で検索した結果名称を前記索引情報から取得する手
段と、前記取得手段で得られた前記結果名称と地図上の
絶対位置である緯度経度をバックアップされたメモリに
記憶する手段と、前記結果名称を再度検索することなく
再呼び出し，再表示することができる手段を有すること
を特徴とする。

【００１３】

【作用】本発明によれば、ＣＤ−ＲＯＭ制御部に装着さ
れたＣＤ−ＲＯＭ媒体から地図データを読んで表示部に
表示する。そして、前記ＣＤ−ＲＯＭ媒体から索引情報
にある地図上の地名や施設名を入力部の検索キーで検索
する。検索した結果名称を前記検索情報から得て、結果
名称と地図上の絶対位置である緯度経度をバックアップ
されたＲＡＭに記憶することにより、表示部に名称を再
呼び出し，再表示することができる。

【００１４】

【実施例】図１は本発明の一実施例における電子地図表
示装置の構成を示すブロック図である。図１において、
10は中央処理装置(以下、ＣＰＵという)であり、マイク
ロコンピュータで構成され、ＲＯＭ11に記憶されたプロ
グラムに従って動作する。12はメインメモリとして機能
するＲＡＭ、13は利用者が操作する入力部、14は画面を
表示する表示部、15はＣＤ−ＲＯＭ制御部、16は電源オ
フ時もリチウム電池などのバックアップ電源により電源
供給されてバックアップされたＲＡＭである。

【００１５】図２は図１の入力部13と表示部14の外観正
面図であり、前記従来例の図13と同じ構成要素には同じ
符号を付し、その説明を省略する。ここで、９は図１の
バックアップＲＡＭ16に記憶された索引情報を検索する
ための検索キーである。

【００１６】図３は図１のＣＤ−ＲＯＭ制御部15のＣＤ
−ＲＯＭ媒体のデータの概要図を示し、地図を描画する
ためのデジタル地図データ15Ａと、地名などの検索を行
うための索引データ15Ｂとから構成され、ＣＤ−ＲＯＭ
制御部15に装着されている。

【００１７】前記地図データ15Ａは、地図を表示するた
めのデジタルデータであって、緯度経度の絶対値と描画
データを含み、任意の緯度経度の描画データをアクセス
できるようになっている。

【００１８】また、前記索引データ15Ｂは、図４に例示
するようなデータ構造になっており、「読み」がキーに
なるレコードとなっており、ここにはひらがなと数字が
許され、昇順に各レコードが並んでいる。「読み」以外
には「名称」と、「属性」と、「位置」のフィールドを
持っている。「名称」には、一般的な呼び名が入ってお
り、例えば地名であれば「東京都中央区銀座」、施設名
であれば「ディズニーランド」といった具合である。
「属性」は、地名なのか施設名なのかなどの種別が文字
列で記述されている。「位置」は絶対位置として緯度経
度の情報が数値で入っている。

【００１９】次に、図１のバックアップＲＡＭ16は、図
５に例示するようなマーク地点テーブルの構造になって
おり、マーク情報テーブルが記憶されており、マーク情
報はマーク位置を表す「名称」を文字フィールドとし
て、「位置」を経度緯度の数値フィールドとして２つの
要素を持ったレコードの集合としてマーク情報テーブル
は構成されている。

【００２０】以上のように構成された本実施例の動作
を、図６の検索入力画面を示した一例図，図７の図６に
示す検索入力画面に検索の読みを入力した一例図，図８
の検索結果の画面例図，図９の検索結果またはマーク一
覧から参照される地図の一例図，図10の検索動作を示し
たフローチャート，図11のマーク地点の地図呼び出し動
作を示したフローチャートおよび図12のマーク地点一覧
画面の一例図により説明する。

【００２１】図１のＣＰＵ10はＲＯＭ11のプログラムに
従って動作し、ＲＡＭ12をメインメモリとして扱う。Ｒ
ＯＭ11に記憶されたプログラムは入力部13から利用者の
指示(検索キー９，マーク一覧キー３，スケールキー
４，ＯＫキー５，矢印キー19)を受け取り、ＣＤ−ＲＯ
Ｍ制御部15を駆動して、ＣＤ−ＲＯＭから必要な地図デ
ータを読み込み、それを加工して表示部14に表し、利用
者の所望の地図をアクセスすることができるようになっ
ている。

【００２２】まず、図３に示すＣＤ−ＲＯＭ媒体のデジ
タル地図データ15Ａと索引データ15Ｂの検索動作と、マ
ーク地点の保存について述べる。

【００２３】入力部13の検索キー９(図２)を押したと
き、ＲＯＭ11のプログラムは起動され、図６に例示する
ような検索入力画面が表示部14の表示画面１に表示され
る(図10，Ｓ7)。図６の検索入力画面の状態で、入力部1
3の矢印キー19とＯＫキー５により検索対象の「読み」
を検索名称の欄17に入力すると(図10，Ｓ8)、図７に例
示する「読み」の「てんじん」が検索名称の欄17に入力
された表示部14の表示画面１に表示される。

【００２４】ここで、検索実行18を選択して入力部13の
ＯＫキー５を押すと、上記入力された「読み」によって
図３に示すＣＤ−ＲＯＭ媒体の索引データ15Ｂにおける
索引レコードのうち、同一の読みを持つレコードをピッ
クアップし検索を行う(図10，Ｓ9)。このときの検索結
果(該当項目)の一覧画面を図８に例示するように表示部
14の表示画面１に表示する(図10，Ｓ10)。

【００２５】ここで、複数の該当項目があった場合、入
力部13の矢印キー19(図２)で所望の地点を選択してＯＫ
キー５を押すと、図５のマーク情報テーブルの１レコー
ドにマーク情報レコードとして追加し(図10，Ｓ11)、該
当の地図を図９に例示するように表示部14の表示画面１
に表示する(図10，Ｓ12)。

【００２６】次に、マーク地点を呼び出す場合は、マー
ク一覧キー３を押すと、ＲＯＭ11に記憶されているプロ
グラムが起動され、前記図５のマーク情報テーブルを参
照し、図12に例示したマーク地点一覧画面を表示部14の
表示画面１に表示する(図11，Ｓ13)。そして、矢印キー
19(図２)にて所望の地点を選択し(図11，Ｓ14)、入力部
13のＯＫキー５で該当マーク地点が決定され、位置の緯
度経度を参照して地図を表示部14の表示画面１に表示す
る(図11，Ｓ15)。

【００２７】例えば、以前の検索で登録されたマーク地
点である「福岡市中央区天神」を選択すると、図９の地
図を再呼び出しできることになる。

【００２８】このように本発明の実施例の電子地図表示
装置によれば、地図の検索を「読み」で行うことがで
き、索引レコードによって読みを一般的な名称に対応付
け、それを名称として自動的にマークし、緯度経度と共
にバックアップＲＡＭに保存することができる。

【００２９】また、前述したようにマーク地点の一覧か
ら簡単に過去の検索地点の地図の再表示ができる。した
がって、マーク地点の名称が自動的に付与されるととも
に、非常に判り易い名称となる。

【００３０】

【発明の効果】以上説明したように、本発明の電子地図
表示装置は、ＣＤ−ＲＯＭ媒体に作成された索引情報を
検索し、その結果として利用者に判り易く、かつ適切な
地点の名称を自動的に付与し、さらにその名称で簡単に
その地点の地図を表示できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例における電子地図表示装置の
構成を示すブロック図である。

【図２】図１の入力部と表示部の外観正面図である。

【図３】図１のＣＤ−ＲＯＭ制御部におけるＣＤ−ＲＯ
Ｍ媒体のデータの概要図である。

【図４】図１のＣＤ−ＲＯＭ制御部におけるＣＤ−ＲＯ
Ｍ媒体の索引データのデータ構造例図である。

【図５】図１のバックアップＲＡＭに保存されるマーク
地点テーブルの構造例図である。

【図６】図１の表示部に表示された検索入力画面の一例
図である。

【図７】図１の表示部に表示された検索入力画面に検索
の読みを入力した一例図である。

【図８】図１の表示部に表示された検索結果の画面例図
である。

【図９】図１の表示部に表示された検索結果またはマー
ク一覧から参照される地図の一例図である。

【図１０】図１の検索動作を示したフローチャートであ
る。

【図１１】図１のマーク地点の地図呼び出し動作を示し
たフローチャートである。

【図１２】図１の表示部に表示したマーク地点一覧画面
の一例図である。

【図１３】従来の電子地図表示装置の入力部と表示部の
外観正面図である。

【図１４】図13のマーク動作のフローチャートである。

【図１５】図13のマーク地点呼び出し動作のフローチャ
ートである。

【図１６】図13の表示部に表示されたマーク動作を行っ
た地図の一例図である。

【図１７】図13の表示部に表示されたマーク地点に名称
を与えるための画面の一例図である。

【図１８】図13の表示部に表示されたマーク地点一覧図
である。

【符号の説明】

１…表示画面、 ２…マークキー、 ３…マーク一覧キ
ー、 ４…スケールキー、 ５…ＯＫキー、 ６…マー
ク地点、 ７…名称欄、 ８…設定実行、 ９…検索キ
ー、 10…中央処理装置(ＣＰＵ)、 11…ＲＯＭ、 12
…ＲＡＭ、 13…入力部、 14…表示部、 15…ＣＤ−
ＲＯＭ制御部、 16…バックアップＲＡＭ、 17…検索
名称の欄、 18…検索実行。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 電子化されたデジタル地図と地名や施設
   名などの検索可能な索引情報を記憶した媒体から、前記
   地名や施設名などを検索し、かつ地図データを読んで表
   示する手段と、前記媒体から索引情報にある地図上の地
   名や施設名などを検索する手段と、前記検索手段で検索
   した結果名称を前記索引情報から取得する手段と、前記
   取得手段で得られた前記結果名称と地図上の絶対位置で
   ある緯度経度をバックアップされたメモリに記憶する手
   段と、前記結果名称を再度検索することなく再呼び出
   し，再表示することができる手段を有することを特徴と
   する電子地図表示装置。