JPH0755165B2 - 発泡プラスチック製クッションを有した椅子及びその製造方法 - Google Patents

発泡プラスチック製クッションを有した椅子及びその製造方法

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JPH0755165B2
JPH0755165B2 JP63504654A JP50465488A JPH0755165B2 JP H0755165 B2 JPH0755165 B2 JP H0755165B2 JP 63504654 A JP63504654 A JP 63504654A JP 50465488 A JP50465488 A JP 50465488A JP H0755165 B2 JPH0755165 B2 JP H0755165B2
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シャウムシュトフベルク グライナー ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング
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    • Y10S297/05Fireproof

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、第一の体積重量を有した弾性ある開放セル・
プラスチックフォームから成る支持体及び第一の体積重
量とは相異する第二の体積重量を有した弾性ある開放セ
ル・発泡プラスチックから成る防炎層及び/又はカバー
クロスから構成され、これらが互いに結合されると共に
特に所々で互いに接着される発泡プラスチック製クッシ
ョンを有した、特に車輛用の椅子に関する。
発泡プラスチック製クッションを有した公知の椅子−同
一出願者の出願になるWO−AI−87/06894に基く−は、第
一の体積重量を有した弾性ある開放セル・プラスチック
フォームから成る支持体及び防炎剤を具え第一の体積重
量とは相異する第二の体積重量を有した弾性ある開放セ
ル・発泡プラスチックから成る防炎層から構成されてい
る。プラスチックフォームと防炎層は、互いに、特に泡
立て処理により結合されており、難燃性のカバークロス
で被覆されている。この種のクッションの通気性を十分
なものとするため、クッションの製造後、好ましくは加
熱された針でクッションを穿孔し、これにより、適切な
空気交換を可能とすることが提案された。この種のクッ
ションは実地に於いてそれ自体非常に優れていることが
実証されたが、特に極端な気候条件に際し、あるいは様
々な温湿度条件下で、椅子の着座快適性が意図された車
輛内での使用目的に不十分であることが判明した。
更に、DE−GM8506816より、シートカバーで覆われたク
ッションを有する公共交通機関用の椅子も公知であり、
この場合、シートカバー及びクッションは難燃性ならび
に低発煙性材料で構成されている。また、この場合、難
燃性シートカバーと多くの場合プラスチックフォームか
ら成るシートクッションとの間に、シートカバーの燃焼
がシートクッションに燃え広がることを防止するガラス
繊維マットを配置するという多量処理が行なわれる。し
かしながら、本例に関し、多くの場合火炎作用はフロア
から発生し、その際、シートクッションのプラスチック
フォームは激しい煙を発して燃焼する傾向を有し、これ
により、火災発生時に交通機関は短時間で煙が充満し、
乗客はほとんど全く方向感覚を失なってしまうことが明
らかとなった。したがって、公知に属する本椅子には、
シートクッション下方の椅子支持フレーム中に防火プレ
ートを配置する処理が取られている。これはシートクッ
ションを保持するために特殊な形材の使用を必要とし、
また、防火プレートの配置による付加的な費用をも必要
とする。また、本実施例に於いてもシートの通気を十分
とは為し得なかった。
発泡プラスチック製クッションを有した椅子の利用は最
近の車輛製作に於いて非常に普及をみている。これは、
特に、軌道車輛及び道路車輛に使用されるが、仲んずく
航空機にも使用されている。軌道車輛に適用される規定
は使用材料の自己鎮火性ないし発煙性に関し既に非常に
厳しい基準を定めているが、航空機産業に適用されてい
る規定はなおそれを上回るものである。例えば、航空機
への使用が許可される椅子の場合、取付け用に装備の施
された状態でクッションがバーナーの火炎に直接曝され
るテストの実施が定められている。この火炎は直接クッ
ションに対して2分間に亘って作用させられ、その後、
この火炎は消されるかもしくは引離される。クッション
は、その時までに燃焼が自動的に鎮火していない場合に
は、5分後に消化される。この燃焼テスト後のクッショ
ン重量損失は10%以上であってはならない。この極めて
厳しい規定を満たすと同時に長時間フライト時の優れた
着座快適性と軽量性を達成するため、防炎剤を具え、種
々の体積重量を有した弾性ある多様な開放セル・軟質発
泡プラスチックで合成されたシートクッションが製作さ
れた。
この種の公知の航空機シート−EP−AI190064−は、耐火
カバーシートで包まれた複数層のニードルドフリースか
ら構成されている。カバーシートとニードルドフリース
から成る個々の層との間には、破壊による損傷を低下さ
せるため、金属製ないしグラスファイバー製の補強マッ
トが配置されている。個々の層が接着され、また、前記
破壊防止層の多重中間パッドが配されていることによ
り、十分な通気の達成はなおかなり困難である。
公知の属する他の航空機シートに於いて、シートクッシ
ョンの複雑な立体成形を容易に実現するため、支持体は
防炎剤を具えた一体泡立て部材で形成され、その表面は
防炎層で覆われ、更に耐炎カバークロスで包かれてい
る。しかしながら、公知のこの椅子を以ってしても、航
空機シートに関する新たな厳しい安全規定とテスト規定
を満たすことは不可能であった。
本発明の目的は、車輛用、特に、軌道車輛ないし航空機
等の交通機関用の、十分な通気と好適な空調性を達成し
得る椅子を考案することである。本発明の目的は、更
に、椅子に直接の火炎作用が及ぼされる際にもできる限
り長時間に亘る高度な不燃性を実現することであり、ま
た、直接の火炎作用時にも重量損失を少なくし、できる
限り低い発煙性を達成することである。本発明の目的
は、また更に、支持体用に発泡成形材の使用を可能とす
ることであり、この種の椅子ないしクッションの製造コ
ストの低下を図ることであり、更にまた、クッションへ
のカバークロス保持用結合装置の固定を抵抗力あるもの
とすることである。
本発明の前記の目的は、支持体及び防炎層及び/又はカ
バークロスの間に椅子状もしくは網状に設けられた耐高
温ファイバーないしフィラメント製の耐炎中間層及び/
又は防水中間層を配置し、支持体を好ましくは該中間層
に対して泡立てることによって実現される。本発明によ
る知見の驚異的な長所は、常用の構造とな異なり、適切
に構成された中間層の使用により支持体を椅子の製造と
は別個な独立した発泡処理で製造し得、あるいは、ま
た、泡立てにより直接に防炎層ないしカバークロスとの
結合を実現し得る点にある。更に別な補助的な長所は、
燃焼に対して高い抵抗性をもたらすと共に着座面の通排
気を向上させ、更に支持体の形状安定性を保持する耐炎
プラスチックの使用によって達成される。耐炎中間層が
使用される場合には、防炎層の燃焼残滓が耐高温ファイ
バーないしフィラメントに沈着し、これにより、その下
にある支持体発泡プラスチック層内への火炎の侵入が更
に困難となるとの顕著な効果が達成される。本措置のも
うひとつの驚異的な長所は、この耐高温ファイバーない
しフィラメントが優れた熱絶縁をもたらし、火炎内で燃
焼している防炎層とその下に配置されている支持体プラ
スチックフォームとの間の直接の熱伝達を渋滞させ、し
たがって、支持体のプラスチックフォークが熱作用によ
って崩壊させられることがないという点にある。高温に
よる支持体プラツチックフォームの直接の発火は防炎剤
の添加によって防止される。本発明による措置の更に別
な驚異的な効果は、特に、防炎層と支持体及びその中間
に配置された中間層の複合作用により既に防炎効果を達
成し得ることから、カバークロスの構成及び組成が最早
や重大な問題とはならない点にある。網状ないし格子状
構造物として敷設された耐高温ファイバーないしフィラ
メントは、火炎が該網構造を通過して侵入することが困
難であることにより、外部からクッションに作用する火
炎に対する補助的保護効果をつくり出す。また更に、直
接の火炎作用が消滅した後には、最早やクッション内部
から外側への火炎の逆転が生ずることはあり得ない。
また、中間層がフィラメント及び/又はファイバーない
し難燃性のクロスから成る網ないし編布によって形成さ
れているか、あるいは、中間層がフィメント及び/又は
ファイバーから成る格子によって形成されているものも
好適である。中間層の強度が増せば、燃焼によるその破
壊は更に困難となる。更に、防炎層の燃焼時に生ずる炭
化残滓が中間層の網ないし格子上に密な保護層ないし媒
層を形成し、該層が火炎の急速な侵入を妨げることか
ら、格子ないし網もしくは編布のメッシュサイズを約0.
5〜8mm、好ましくは3mmとするのも好適である。
また更に、中間層骨材の溶融破壊が回避されると共にそ
の崩壊が防止されることから、ファイバーないしフィラ
メントをガラス及び/又はセラミックで構成し、あるい
は金属及び/炭素で構成するのも好適である。
更に別の実施形態に於いて、中間層は面全体に亘って分
散配置された箇所で支持体及び防炎層と結合されるが、
これにより、防炎層と支持体との間の結合箇所における
火炎の燃え広がりが防止されると共にクッションの十分
な着座快適性と優れた空気交換が達成される。
更に別な構成に於いて、支持体及び/又は中間層及び/
又は防炎層及び/又はカバークロスの結合は当該箇所に
もたらされた接着剤によるかまたは支持体ないし防炎層
の泡立てによって行なわれ、これにより、出来る限り通
気性の優れ各層間の結合が達成される。
また別な実施態様に於いて、カバークロスが中間層に張
られ、好ましくは、カバークロスと中間層との間に配置
された連結層、例えばポリエーテルフォーム層ないしポ
リエステルフォーム層が前記両者と接着される。本実施
形態は、カバークロスを有した被覆材を十分な量及び所
望の形状であらかじめ製作することができ、体積のある
支持体の泡立ては引渡し直前に行ない得るとの利点を有
する。また、カバークロスは、サンドイッチ構造の利用
により、仲んずく、該クロスと中間層との間に配置され
た連結層により、十分な形状強度を得、その結果、形状
喪失を生ずることなく貯蔵保管が可能である。また、防
炎層の炭化残滓の背後にある支持体層が高い放射熱ない
し対流熱によって自己発火することを防止する特に粉末
状の防炎剤を支持体プラスチックフォームに混入する措
置も好適である。
また、支持体を一体式に形成し、これにより、支持体を
一体の成形材から、例えば所望の立体形状に応じた一個
の泡立て成形型により、一回の工程で製作し得るように
するのも好適である。
また、支持体を統一的な体積重量を有したプラスチック
フォームから構成し、発泡成形ないし発泡機に要される
コストを低く抑え得るようにするのも有利である。
プラスチックフォームの体積重量を約15〜60kg/m3とす
れば、一方に於いて、強度な荷重を蒙むる箇所のクッシ
ョン強度を高め、他方に於いて、粉末状防炎剤の充填率
を高め得るという複合した長所が得られる。
また、中間層の重量を約150〜350kg/m2とし及び/又は
防炎層の体積重量を約20〜60kg/m3とするのも有利であ
り、あるいは、防炎層を難燃性カバークロスで包むも
の、それにより、耐火抵抗を補助的に高め得ることから
して有利である。別の実施形態に於いて、中間層はシー
リングフォイル、特に厚さ50μmのPEフォイルないしPU
フォイルで形成され、これにより、防炎層に対して直接
に泡立てを行ない得る成形フォームから支持体を製造す
ることができる。
別の有利な構成に於いて、表面に対して平行及び/又は
垂直に伸び、互いに分離した、相異なる支持体切断板が
同一の厚さ、異なった重量及び/又は異なったくり抜き
/発泡プラスチック−比を有している。この措置によ
り、クッションないし支持体の弾性特性を変化させ得る
他に、クッション、例えば防炎層ないし支持体を通じた
通気を所望の程度に変化させ、通気度を種々相異した構
造の層ないし層の厚さあるいは密度に適合させることが
できる。更に、この措置により、クッション重量を変化
させ、例えば粉末状防炎剤の充填率を高めることが必要
な場合、クッション重量を種々相異した支持層重量に適
合させ且つ該重量を所望のレベルに保つことができる。
別の実施例に於いて、支持体中に、支持体の側面及び/
又は背面から反対側の側面及び/又は表面に向かって伸
びるくり抜きが配置されている。該くり抜きの大きさ及
びクッション中におけるそれらの配置ないし分布によ
り、着座面の着座箇所の抵抗力及び強度を高め、他方、
該箇所を取囲み、側面にまで達する周辺箇所は柔軟に形
成し、またその重量を低下させることができる。更に、
くり抜きの選択及び配置により、着座表面に対して垂直
方向の、したがって防炎層を貫くクッション通気を広い
範囲で変化させることも可能である。
更に別の実施形態に於いて、くり抜きは支持体厚さ及び
/又は支持体幅の一部にしか及んでいず、これにより、
側方方向に於いても優れた空気交換が達成されると共に
意図的な強度制御が可能となる。
更に別な構成に於いて、くり抜きを円筒状及び/又は円
錐状及び/又は角錐状に形成することができる。くり抜
きの形状により、火炎負荷時に、熱発生ないし燃焼特性
に有利な影響を及ぼすことができると共に、くり抜きの
構成により、重量低下及び弾性変化ならびに通気の向上
が実現されるにもかかわらず、クッションの十分な強度
と剛性も達成することが可能である。
また更に、くり抜きの容積及び/又は深さを支持体の様
々な箇所に於いて種々多様なものとすることができ、こ
れにより、着座快適性及び強度に不利な影響を及ぼすこ
となく、荷重が種々相異する着座箇所に合わせて必要排
気量の排出を行なうことができる。したがって、臀部な
いし大腿部ならびに腰椎部に相当する箇所の良好な通気
を行なうため、大量の空気がクッションを通じて排出さ
れ得るのが好適であるが、それは、例えば海外フライト
あるいは長時間の鉄道旅行等の場合に認められるよう
に、長時間に亘って座席が使用される場合に、通気が不
十分であれば、極めて容易に復水形成ないし不快な発汗
が生じ得るからである。この現象は、旅行の途上に於い
て例えば高山気候から地中海性気候あるいはヨーロッパ
大陸性気候からその他の大陸性気候−例えばヨーロッパ
から南米へのフライト−等の大きな気候変化が生じる場
合には、更に激しく現われる。
また更に、強度な荷重を受ける箇所ではくり抜きの深さ
及び/又は容積及び/又は数を僅かにするのも有利であ
る。強度な荷重を蒙むる箇所におけるくり抜きの深さ、
容積及び数の合理的な選択−例えば容積は僅かであるが
非常に深い多数のくり抜きの使用−により、支持体ない
しクッションの強度を大して弱めることなく、十分な通
気を達成することができる。
また更に、支持体が着座クッションとして使用される際
に着座面中央を前記措置が施される箇所として形成する
ことが可能であるが、それは特に該箇所が高いレベルの
クッション形状安定性及び通気性を求めるからである。
別の実施例に於いて、着座クッションのくり抜きの深さ
及び/又は容積及び/又は数は着座面中央から側面に向
かって増加している。側面方向に向かってくり抜きの数
ないし容積または深さが増すことにより、側方部に於い
て高度な通気が達成され、これが全体としてクッション
の冷却を向上させ、その結果、着座面中央箇所に於いて
も熱の蓄積あるいは過熱が防止されることとなる。
更に、背もたれクッションと着座クッションとの互いに
向かい合った箇所に於いて着座ないし背もたれクッショ
ンの表面と平行に走るくり抜きの数及び場合により容積
及び/又は断面積をその他の箇所よりも増しておくのも
有利である。本措置により、座席が長時間に亘って利用
される際に発汗が生ずる特にこの箇所に於いて発汗を効
果的に防止し得ることから、個々の座席の空調性を驚く
ほど容易に人に好適ななものとすることができる。
前記に於いて、更に、着座クッションと背もたれクッシ
ョンとの互いに向かい合った箇所にのみくり抜きの配置
すれば有利であるが、それは、これにより、くり抜きを
設けるための付加的コストを是非とも必要とされる程度
に制限し得るからである。
前記に於いて、当該箇所が背もたれクッションないし着
座クッションに対して垂直方向の着座クッション全長な
いし背もたれクッション全長のそれぞれ約30%に及んで
いれば好適であるが、それは、これにより、着座の空調
にとって最も重要な箇所がカバーされるからである。
また更に、くり抜きが中間層の箇所にまで及んでいるの
も有利であるが、それは、これにより、くり抜き及び支
持体の反対側に配置されている連結層またはカバークロ
スないし支持体発泡後に形成される空孔ないし開放セル
との間の結合が容易とされるからである。
更に別の構成に於いて、中間層にはくり抜き箇所に穴が
設けられている。これにより、防炎層とくり抜きとの間
の直接の空気交換が達成される。
別の実施形態に於いて、くり抜きの内部空間と防炎層開
放セルの内部空間とは直接に結合され、これにより、通
気抵抗の低下が図られると共に着席者の運動に際するク
ッションからの直接の排気ならびに防炎層にも流入する
クッション内への外気吸入が達成される。
更にまた、中間層に設けられる穴の断面積を中間層に直
接隣接した箇所におけるくり抜きの断面積に一致させ、
これにより、くり抜きの断面全体が空気交換に利用され
得るようにすることも可能である。
また更に、防炎層及び場合により該層に前置された難燃
性カバークロスにくり抜きの内部空間に開口する例えば
0.5〜5mmの僅かな直径を有した孔を設け、これにより、
燃焼耐久性を確保するためくり抜きを設けることのでき
ない防炎層についても該層を通じた十分な通気が行なわ
れるようにすることができる。
別の有利な構成に於いて、支持体内の強度な荷重を蒙む
る箇所に支持装置、特に例えば金属ワイヤ製のバネ芯を
埋封し、これにより、通気向上を意図して設けられたく
り抜きに起因する強度ないし抵抗力の低下を再び補償
し、使用期間が長期に亘っても支持体フォーム材の形状
を損わずに保持することができる。
更に別な構成に於いて、バネ芯の下面は支持体の下面と
ほぼ同一平面を為して配置され、これにより、バネ芯に
作用する荷重の大半が支持フレームに伝達されると共に
支持体に及ぼされる剪断荷重はバネ芯によって低下させ
られる。
更に、バネ芯の上面の支持体上面から、特に5〜70mm離
して配置するのが有利であり、これにより、着座快適性
の不都合な変化を当初から防止することができる。支持
体上面とバネ芯上面との間の間隔を適切に選択すること
により、更に、クッションの弾性特性を各顧客の要望に
良好に合わせることができる。
更に、支持体中に埋封されるバネ芯の高さは無負荷状態
におけるバネ芯の厚さよりも小さくするのが有利である
が、それは、この場合、バネ芯のプレストレス及びそれ
によって生ずる弾性特性の変化により、荷重が一定の限
度を超えて初めてバネ芯を作用することとなるからであ
る。これにより、バネ芯は、体重が僅かな人が着座して
もほとんど変化を生じないが、高体重の人が着座する場
合には、重量の一部を吸収すると共に支持体プラスチッ
ク構造の過負荷を防止する。
前記に於いて、バネ芯の下面と上面との間に締付けユニ
ットを配置し、下面に対して垂直方向における該ユニッ
トの長さを無負荷状態におけるバネ芯の厚さよりも小さ
くするのが有利であり、その際、下面と上面との間の間
隔を変化させることにより、バネ芯の弾性特性を変える
ことができる。
別の有利な構成に於いて、バネ芯は支持体の側面及び後
面から一定間隔を保って配置されている。バネ芯のこう
した配置により、火炎作用時にもバネ芯がそれを包むプ
ラスチックフォークにより熱絶縁され、これにより、バ
ネ芯の温度上昇が緩和されることとなる。また、この効
果により、バネ芯の赤熱化が長時間に亘って阻止され
る。更に、支持体ないし防炎層の自己鎮火特性により火
炎が自ずと鎮火する場合には、バネ芯の赤熱による逆火
の発生が回避される。
更に、バネ芯配置箇所にも着座クッションの側面及び/
又は表面に対して垂直方向に走るくり抜きを設けるのが
有利であるが、それは、これにより、バネ芯配置箇所を
通じても十分な空気量の排出が行なわれることとなり、
この種の椅子の着座空調性がバネ芯によって妨げられな
いように為し得るからである。
更に、くり抜きの表面はバネ芯ないしバネ芯部材から離
して配置され、これにより、火炎作用時にバネ芯が高温
燃焼ガスによって急速に加熱されることが防止されると
同時に逆火防止性が更に向上させられる。
更にまた、支持体内に於いて、バネ芯の側端と支持体の
側面との間に、着座クッションの上面及び/又は側面に
対して垂直に走るくり抜きを設けることも可能であり、
この場合、上面に対して垂直に走るくり抜きにより十分
な空気交換が達成され、更に、着座クッションの側面に
対して垂直に走るくり抜きは、人の着座時に圧縮され、
一種のふいごの作用を為し、クッションの強制排気ない
し換気を結果する。こうした措置は、特に、車輛の振動
ないし着席者の運動あるいは着座者の身体の移動により
着座中であっても該くり抜きによる十分な空気交換が行
なわれ得ることからして有利である。
更に別の有利な構成に於いて、中間層及び/又は防炎層
は支持体の側面及び/又は下面におけるくり抜きの入口
穴を覆っており、これにより、くり抜きの表面部におけ
る支持体の発火は確実に防止される。またなおこれに加
えて、支持体内に存在する空気コラムにより火炎の発す
る熱の伝達が付加的に絶縁され、その結果、支持体プラ
スチックフォームは高い火炎負荷に対して抵抗性を有し
得るとの驚くべき効果も認められる。
更にまた、くり抜きの表面が中間層及び/又は防炎層で
覆われるように構成するのも有利であるが、それはクッ
ション表面に近い防炎層を通じた空気交換が容易とされ
るからである。また更に、くり抜きの表面が防炎層で覆
われるように構成するのも可能であり、これにより、く
り抜きの防炎絶縁コストを低下させることができる。
更にまた、結合装置を防炎層とカバークロスとの間に配
置し、また、中間層と直接に結合することも可能であ
る。この措置の長所は、結合装置と引張り強度を有した
中間層との結合により、荷重容量の余り高くない防炎層
が過圧され、その際、防炎層の防炎効果が損われること
がない点にある。実験に際し、更に別の驚くべき長所と
して、弾性防炎層と支持層との間に中間層を配置するこ
とにより、この種の構成を有したクッションのカバーク
ロスが保護され、これにより、非常に高価なカバークロ
スの寿命がかなり向上させられることが判明した。
別の実施形態に於いて、結合装置はその面の全体に亘っ
て分散配置された箇所に於いて中間層及び場合により防
炎層と結合され、これにより、強度に負荷される結合装
置と高度な荷重容量/引張り強さを有した中間層との間
の強固な結合が極めて容易に達成され得ることとなる。
更にまた、カバークロス保護用結合装置を、防炎層に貫
入するフィラメント及び/又はファイバーを介して中間
層と結合することも可能であり、これにより、防炎層の
柔軟性及び火炎作用時のその完全な効果が保証されると
共に例えば止めベルトによって形成される結合装置から
カバークロスを切離す際の高度な引張り力からの区分も
達成される。
更に、フィラメント及び/又はファイバーの使用時に防
炎層のセル構造に不利な影響が及ぼされることはない。
更に、カバークロス保持用結合装置を、防炎層に貫入す
る接着層を介して中間層と結合するのも有利であるが、
それは、これにより、結合装置と中間層との間の直接の
結合箇所に於いてのみ防炎層のセル構造が変化させられ
るだけであり、更に、接着層を有利な形で同時に支持体
への防炎層の固定に利用し得るからである。
その他になお、結合装置を、接着層から離れた且つ互い
に分散した箇所に於いて、接着剤を介して防炎層と結合
するのも有利であるが、それは、これにより、中間層と
の結合箇所における波の形成ならびに過度な剪断力の発
生が回避されるからである。
更に、接着層の接着剤が硬化後にも弾性を有するのが有
利であるが、それは、これにより、着座時にクッション
快適性が損われることがないからである。
また更に、接着剤の硬化時間を短かいものとし、これに
より、本発明の構成に成るクッションの製造を容易とす
ることも可能である。
別の実施例に於いて、接着層及び/又はフィラメントの
箇所に於いて防炎層は圧縮され、厚さが減少させられて
いる。こうした構成は、結合装置が、隣接する箇所の防
炎層に比較して、沈み配置されていることから、カバー
クロスが結合装置の箇所に於いても出張ることなく平ら
な張りを示すとの長所を有している。更に、防炎層の圧
縮により、中間層と結合装置との間に接着層が形成され
た後、個々の層との良好な接触が達成され、しかも、こ
れにより防炎層の効果が大幅に損なわれることはない。
更に、接着層用接着剤を分散配置された箇所で防炎層に
注入するのが有利であるが、それは、これにより、防炎
層の任意の箇所に於いてその下にある保護層との結合を
行なうことができ、しかも、防炎層ないしそのセル構造
が基本的に損われないからである。
更に、結合装置は止めベルトないしジッパーベルトによ
っても形成されるが、それはこうした構成の結合装置が
カバークロスの頻繁な取付け、取外しに優れて適してい
るからである。更に、防炎層と難燃性カバークロスとの
間の所々に同じく難燃性カバークロス製の別な層を配置
することも可能であるが、それは、これにより、クッシ
ョン支えないしクッション支持面の箇所におけるカバー
クロスの負荷軽減を行ない得るからである。
最後に、難燃性カバークロス製の別な層を防炎層に接着
することも可能であり、これにより、難燃性カバークロ
ス製のこの別な層の確実且つ容易な位置決めを容易に行
なうことができる。
本発明は、更に、支持要素が特に防炎剤を有したプラス
チックから製造され、該要素が難燃性カバークロスまた
は同じくプラツチックフォームから形成される防炎層な
いし連結層と結合される中間層、例えばシーリングフォ
イルに対して泡立てられ、支持要素の泡立て後、必要に
応じ、特に加熱された針が防炎層ないし連結層から支持
要素方向に向かって、カバークロスないし防炎層ないし
連結層、中間層を貫いて中間層側の支持要素中まで圧し
込まれ、引続き引抜かれると、特に車輛用の椅子の製造
方法をも包括する。
本方法は、支持体内に配置されたくり抜きを通じ、例え
ばシーリングフォイルによって形成される中間層が少な
くともくり抜きの断面範囲の一部に亘って除去されると
共に場合により該中間層に直接隣接した部分の防炎層な
いし連結層も除去されることを特徴とする。本方法によ
り、今や驚異的に容易な方法で、防水/防湿中間層を具
えたクッションを、最初加工後ないし防炎層との結合
後、所望の通気度に調整することが可能である。
前記に於いて、中間層、例えばシーリングフォイルをく
り抜きの断面範囲に於いて、溶融除去するのが有利であ
るが、それは、これにより、僅かなコストでくり抜きの
内部空間と防炎層内空孔との直接の結合をつくり出し得
るからである。
別の実施例に於いて、中間層、例えばシーリングフォイ
ルをくり抜きの断面範囲に於いて穴あけ工具ないしフラ
イスを用いて穴あけ除去することが可能であり、これに
より、強固なシーリング層をもくり抜きの断面箇所から
取除くことができる。
別の有利な措置に於いて、針がくり抜きの断面部上方に
位置決めされ、カバークロス及び/又は中間層及び場合
によりシーリングフォイルを貫いて刺し込まれて孔が形
成され、これにより、防炎層ないし中間層を貫流する空
気量も変化させることができる。
最後に、また、支持体の泡立て後、切削もしくは研削処
理により中間保護層にまで達するくり抜きを設け、更
に、該くり抜きを連結層ないし防炎層あるいはカバーク
ロスの範囲にまで達させることができ、これにより、所
望の通気度の達成に必要とされる数のくり抜きを支持体
の製造後に設けることができることから、統一的に形成
された支持体を以って、通気量の種々相異したクッショ
ンを製作することが可能となる。本発明の理解を容易と
するため、以下に、図面を以って示された実施例に基い
て本発明を詳細に説明する。
各図はそれぞれ下記を示している: 図1:本発明による2脚の椅子を具えた2名用ダブルシー
トベンチ全体図; 図2:図1の椅子の背もたれ用クッション側面図; 図3:図2の線III−IIIで切断した図2の背もたれ用クッ
ション平断面図; 図4:図1の椅子の着座面用クッション側面図; 図5:線V−Vで切断した図4の着座面用クッション正面
図; 図6:下方から眺めた着座面用クッション。この場合、防
炎層は部分的に撤去されている; 図7:線VII−VIIで切断した図6のクッション側面図; 図8:図1の椅子の着座面用クッション側方断面図; 図9:中間層と結合装置との間の結合箇所拡大図; 図10:図9の線X−Xで切断した着座面用クッション前
方断面図; 図11:本発明による2脚の椅子を具えた2名用ダブルシ
ートベンチ全体図; 図12:図11の椅子の椅子クッション部分断面図; 図13:図11のダブルシートベンチの側方断面図; 図14:図11ないし図12の椅子クッションの単純化した側
方断面図; 図15:種々に形成されたくり抜きを有した別の実施形態
の椅子クッションの単純化した側方断面図; 図16:本発明による2脚の椅子を具えた2名用ダブルシ
ートベンチ全体図; 図17:図16のダブルシートベンチの背もたれ側方部分断
面図; 図18:図17の線X VIII−X VIIIで切断した背もたれクッ
ション平断面図; 図19:図16のダブルシートベンチの椅子クッション側方
部分断面図; 図20:図19の線XX−XXで切断した椅子クッション正断面
図; 図21:図19の線XXI−XXIで切断した椅子クッション正断
面図; 図22:図19の椅子クッションを下方から眺めた部分断面
図; 図23:別の実施形態の椅子クッション正断面図; 図24:図12の椅子クッション平面図; 図25:別の実施形態の椅子クッション正断面図。
図1には2脚の椅子2,3を具えたダブルシートベンチ1
が示されている。各々の椅子2,3は背もたれ用クッショ
ン4及び着座面用クッション5から構成されている。双
方の椅子2,3のクッション4,5は同じ構造を有している
が、その構成は鏡像的である。但しこれらのクッション
は単一の独立した椅子にもあるいは多重シートベンチに
も利用することができる。更に、椅子2ないし3を単一
のクッションもしくは複数のクッションで構成すること
も可能である。
クッション4及び5は全体として6で表されている支持
フレームに嵌め込まれる。支持フレーム6は別の任意の
形態とすることも可能である。
図2にも背もたれ用クッション4の拡大部分断面が示さ
れている。クッション4は支持体7を包括しており、該
支持体は、好ましくは常温成形フォームで構成され、支
持体7に要される所望の外寸に一致した形で製造され
る。該支持体は弾性を有する開放セルプラスチックフォ
ームで構成される。該支持体は一体式に形成されている
のが好ましい。プラスチックフォームには、図中斜線部
の鎖線で示唆されているように、粉末状防炎剤8、例え
ばメラミン樹脂及び/又は水酸化アルミニウムが混じら
れていてよい。支持体7の上側には格子状ないし網状に
設けられた耐高温繊維10及び11で形成される中間層9が
配置されている。該中間層9は中間層9の支持体7とは
相反する側に設けられている防炎層12で被覆されてい
る。該防炎層12には、再び斜線部の鎖線で示唆されてい
るように、液状防炎剤13が含浸されている。該液状防炎
剤は例えば塩素、臭素あるいは燐を含有している。該液
状防炎剤は粒度分布が好ましくは0.2〜110μmの水酸化
アルミニウムと混合されているのが好適である。防炎層
12はポリエーテルで構成されているのが好ましく、この
場合、発泡プラスチックは後から液状防炎剤が含浸させ
られるプラスチックフォームブロックの一部を形成す
る。防炎層12、中間層9及び支持体7は、面全体に配分
された接着箇所19を介して、互いに結合されている。防
炎層12は支持体7とは反対側の各面が難燃性のカバーク
ロス14で被覆される。カバークロス14とクッション4と
の結合は防炎層12の窪み部に配置し得る止めベルト15を
介して行なわれる。中間層9及び防炎層12は支持体7
を、着席者に向いたその表側16ならびに側面17及び背面
18の全体に亘って被覆する。難燃性カバークロス14も同
じくクッション4の全体を被覆することができるが、本
発明によるクッション4の構造からして、例えばシート
ベンチの下側等の見えない部分につき難燃性カバークロ
スによる被覆を行なわないことも可能である。
図3にはクッション4の平断面が示されているが、この
場合、難然性カバークロス14、その下側に配された防炎
層12、中間層9及び支持体7で構成される公知の構造に
加え、くり抜き20が配置されている。該くり抜き20は、
本実施例に於いて、内側面17から発してクッション中央
方向に伸びている。これらのくり抜き20は、本実施例に
於いて、円筒状円錐台の形状と為されている。但し、こ
の場合、くり抜き20の形状は自由に選択することが可能
である。したがって、例えば、円筒状円錐台の形状に代
えて、テーパ状多角錐台あるいはテーパ状四角錐台の形
状を有したくり抜きも設けることができる。この場合に
重要な点は、図から看取されるように、穴21が防炎層12
及び中間層9によって覆われている点である。穴21の長
さ22及び直径23は、同じく図から看取されるように、種
々相異していてよい。長さが種々相異していることによ
り、クッション4の全体に亘る様々な箇所に於いて通気
が行なわれ得る。更に、クッション4の中央部のような
強度な荷重に曝される箇所には配置されるくり抜きの数
を少なくし、あるいは直径23の小さいもしくは体積の僅
かなくり抜き20を配置することができる。くり抜き20の
長さ22は、例えば表側16に近い部分では、背面18の側に
おけるくり抜きの長さ24よりも短かく為される。また更
に、くり抜き20はそれぞれ支持体の幅25の一部にしか及
んでいない。但し、この場合、図3に示されているくり
抜き20に代えて、一方の側面17から他方の側面17まで支
持体の全幅25に及ぶくり抜きを設けることも可能であ
る。
図4には着座面を形成するクッション5が示されてい
る。該クッション5に於いても、着席者に向いた表側1
6、背面18ならびに両側面17に中間層9が配されてお
り、該中間層は例えば繊維10及び11等のガラス、セラミ
ックあるいは金属もしくは石炭製の耐高温材で構成され
る網で形成されている。更に、クッション5の各構成層
がよくわかるように裂開された部分に於いて、中間層9
が支持体7に、防炎層12が中間層9にそれぞれ接着剤19
で固着されている箇所が側面17の全体に亘って配置され
ていることが認められる。これらの箇所は、図から示唆
されるように、側面17の全体に亘って互いに離して分散
配置されており、これにより、クッション5の通気が接
着剤19により大幅に阻害されないように配慮されてい
る。カバークロス14を固定するため、この場合にも、ク
ッション5の背面に止めベルト15が配置されている。
図5にはクッション5の正断面が示されており、同図か
ら、再び、既述した層構造を看取することができきる。
この場合にも支持体7に対して中間層9−これは、例え
ば、繊維が格子状もしくは網状に設けられた場合と同じ
く好ましくはメッシュサイズが約0.5〜8mm、好ましくは
3mmの編織布によって形成されていてもよい−及び防炎
層12ならびに難然性カバークロス14が被覆配置されてい
る。
図6及び7にはクッション26が示されており、該クッシ
ョンの表面部の構造はクッション4及び5の構造と同じ
である。更に、該クッション26には、多数のくり抜き27
〜31が設けられている。これらのくり抜きは、図6及び
図7の双方から看取されるように、単にそれらの縦断面
形状ならびに背面18に設けられている直径32,33,34,35
及び36によって相違しているにすぎない。例えばくり抜
き28の直径32はくり抜き27及び31の直径より小さく、く
り抜き28は円錐状に形成されているが、他方くり抜き27
は円錐台の形状と為されている。くり抜き29は再び円錐
形の形状と為され、くり抜き31も同様に形成されている
がその先端形状は放物線状と為されている。これに対し
てくり抜き30は例えば円筒状に形成されており、その直
径36は該くり抜きの全長に亘って同一に保たれている。
但し三角形、六角形あるいは多角形を為すくり抜きを設
けることができるのも云うまでもなく、同じく、円錐台
先端ないし円錐先端に代えて多角錐先端ないし角錐先端
とすることも可能である。
更に、くり抜き27〜31は種々相異した長さ22ないし24あ
るいは37を有している。くり抜き27〜31の先端と表面16
との間に残されている層の厚さが種々相異していること
により、表面16の全体に亘って分布した各箇所における
クッション26の安定性は種々相異したものとなる。した
がって、例えば、多くの場合そこに着席者の臀部が載る
こととなるクッション26上の位置に配置された、一点鎖
線で囲まれた箇所38に於いては、多数のくり抜き29及び
31により十分な通気が行なわれるが、該くり抜きの長さ
24ないし37ならびにそれらの体積が僅かであることか
ら、強力な、あるいは安定した、抵抗力ある支持層が形
成される。2点鎖線で囲まれた箇所39は例えば太股に対
応しており、該箇所に於いても、例えば大きな直径のく
り抜き27を有した直接の隣接箇所におけるよりも着座に
対する高い抵抗強度が達成される。多数のくり抜き29に
より優れた通気性が得られるが、該くり抜きの直径34が
小さいことからクッション26の該箇所39は高い抵抗と低
い弾性を示すこととなる。これらの箇所38及び39に隣接
した箇所には多数の−一部は大きな直径を有した−くり
抜きが設けられており、その結果、低い加重しかかから
ないこれらの箇所は高い弾性と低い抵抗力を有すると共
に他方で重量が低下され、これにより、支持体7に利用
される高い体積重量を有したプラスチックフォームにつ
いても例えば粉末状防炎剤の充填量を増加させることが
可能となる。
更に看取し得るように、クッション26は、表面16ならび
に側面17に接続する箇所に、くり抜きが一切配置されて
いない連続中実層40−二点二鎖線で境界が示されている
−を有している。該層の厚さは当局によって指定される
火炎作用耐久時間に応じて選択することができる。該層
の厚さは一般に約5〜100mmである。
本発明により達成される体積重量の相異を例えば表面16
に対して垂直方向に切取った切断板41,42によって理解
し易く示すため、図6にはこれらの切断板41,42が細線
で表されている。これらの切断板は同じ厚さ43を有して
いる。図から明らかに看取されるように、切断板42の箇
所には切断板41の箇所におけるよりも大きな容積を有し
た遥かに多くのくり抜きが設けられており、このことか
ら、切断板41につき縦及び横の外寸が他方の切断板と同
じであっても重量の相違あるいはくり抜きとプラスチッ
クフォームとの間の比の相違が結果する。したがって、
当然のことながら体積重量の低いプラスチックフォーム
ほどの弾性を有さない高体積重量のプラスチックフォー
ムについても、くり抜きならびにそれらの容積の選択及
び配置により、高体積重量を有したプラスチックフォー
ムの弾性特性を体積重量の低いプラツチックフォームの
弾性特性におおよそ一致させることが可能である。これ
により、今や、単体として構成される支持体7で本発明
によるクッション4,5,26を形成することが可能であり、
したがって、種々の層を結合して一体のクッション4,5,
26を構成するためのコストを要する接着プロセスを不要
とすることができる。
難然性カバークロスには、木綿とポリエステル、例えば
木綿81%とポリエステル19%で構成される合成物を使用
することができ、また、ウール59%、木綿33%及びポリ
エステル8%で構成されるカバークロスも使用し得るこ
とが一般に確認されている。
支持体7を構成するプラスチックフォームは好ましくは
15〜60kg/m3の体積重量、好ましくは40kg/m3の体積重量
を有した常温成形フォームで形成されていてもよい。該
支持体には、更に、メラミン樹脂及び/又は水酸化アル
ミニウムあるいは両者の混合物で構成される粉末状防炎
剤が混じられている。中間層9はガラス繊維マットない
し石炭繊維マットで形成されるのが好ましく、該マット
は150〜350kg/m2の重量を有していてもよい。これによ
り、該中間層を設ける際の重量増加とその防炎作用との
間に有利な関係が達成される。但し、前記とは異なった
重量を有した中間層9を使用することも可能である。
任意の種類の耐高温フィラメントないしファイバーが互
いに結合されていてよいのは云うまでもない。したがっ
て、例えばこれらのファイバーないしフィラメント製の
編織布あるいはこの種のファイバーで構成されるフィラ
メント製の編織布を使用することができ、他方また、外
部から作用する火炎に対し長時間に亘りできる限り高い
抵抗を為すため、極めて多様な材料が単独もしくは互い
に混合されて使用されてもよい。但し、フィラメント及
びファイバーの基本材料としてはガラス、セラミック、
グラファイトないし耐高温金属が使用されるのが好まし
い。
耐高温ファイバーないしフィラメント製の編織布、網な
いし格子に形成されるメッシュサイズに応じ、いわゆる
ふるい効果が生じ、該効果により火炎がふるいの小さな
穴を経て侵入することが防止され、その結果、中間層9
の背後に配置されている支持体7の箇所における直接の
燃焼が防止されることとなる。他方、支持体内部におけ
る火炎発生から内側から外側のカバークロス部へ広がる
ことも防止され、これにより、該クロス部の燃焼による
支持体内の火炎を煽る空気の流入が防止され、その結果
として座席の火事の拡大が防止される。
防炎層12は約20〜60kg/m3の体積重量を有した発泡プラ
スチックから構成されるのが好ましい。多くの場合、ポ
リエーテルフォームが使用される。該ポリエーテルフォ
ームからブロックが作られ、該ブロックは、発泡後、所
望の層厚さを具えたシートないしウェブに切断される。
これらのシートには、その後、液状防炎剤が含浸させら
れるが、その際、80重量部のAl(OH3)と混合されるタ
イプ64のポリウレタン(バイエル社製品)を防炎剤とし
て使用することができる。該水酸化アルミニウムはポリ
ウレタン中に攪拌混入される。
図8には、基本的に図1に示されたダブルシートベンチ
1と同じであって−したがって若干の部分については図
1と同じ番号が使用されている−背もたれ用クッション
及び着座面用クッション5を有した2脚の椅子を具えた
ダブルシートベンチの着座面用クッション5の拡大断面
が示されている。クッション5は支持体107を包括して
おり、該支持体は、好ましくは常温成形フォームで構成
され、支持体107に要される所望の外寸に一致した形で
製造されている。該支持体は弾性を有する開放セル・プ
ラスチックフォームで構成される。該支持体は一体式に
形成されているのが好ましい。プラスチックフォームに
は、図中斜線部の鎖線で示唆されているように、粉末状
防炎剤108、例えばメラミン樹脂及び/又は水酸化アル
ミニウムが混じられていてよい。支持体107の上側には
格子状ないし網状に設けられた耐高温フィラメント110
及び111で形成される中間層109が配置されている。該中
間層109は中間層109の支持体107とは相反する側に設け
られている防炎層112で被覆されている。該防炎層112に
は、再び斜線部の鎖線で示唆されているように、液状防
炎剤113が含浸されている。該液状防炎剤113は例えば塩
素、臭素あるいは燐を含有している。該液状防炎剤は粒
度分布が好ましくは0.2〜110mmの水酸化アルミニウムと
混合されているのが好適である。防炎層112はポリエー
テルで構成されているのが好ましくは、この場合、発泡
プラスチックは後に液状防炎剤113が含浸させられるプ
ラスチックフォームブロックの一部を形成する。防炎層
112は支持体107とは反対側の各面が難然性のカバークロ
ス114で被覆される。カバークロス114とクッション5と
の結合は防炎層112の窪み部116に配置し得る結合装置11
5、例えば止めベルトを介して行なわれる。中間層109及
び防炎層112は支持体107を、着座者に向いたその表側11
7ならびに側面118及び背面119の全体に亘って被覆す
る。難然性カバークロス114も同じくクッション5の全
体を被覆することができるが、本発明によるクッション
5の構造からして、例えばシートベンチの下側等の見え
ない部分につき難然性カバークロス114による被覆を行
なわないことも可能である。
更に、図8から看取されるように、結合装置115は中間
層109と可動式結合されている。これは、例えば図8に
示唆されているように、防炎層112を貫通する接着層120
を介して行なわれる。該接着層120は結合装置115と中間
層109との間の可動結合を具現している。
図から十分看取し得るように、本例に於いて止めベルト
として形成されている結合装置115はカバークロス114と
結合されており、この場合、カバークロス114の一端121
は別の止めベルトを介してカバークロスの他端122と結
合されることができる。本図に図示されている止めベル
トに代えて、ジッパーと結合された支持ベルト等を使用
し得ることは云うまでもない。
図8から更に看取し得るように、例えば支持フレーム6
の支持桁123の箇所に耐炎性カバーシート114と別な層12
4が配置されていてもよい。耐炎性カバーシート114のこ
の別な層124は接着剤125を介して防炎層112と結合され
る。これにより、支持桁123と防炎層112との間に配され
たカバーシートが保護されることとなるが、それは非常
に柔軟な防炎層112が別なカバーシート層124により補強
され、剛化されることから、支持桁123の箇所における
強度な屈曲が回避され得るからである。この結果、カバ
ーシート114は支持桁123の角部に於いて別なカバーシー
ト層124が設けられていない場合ほど激しい損耗を蒙む
らないこととなる。例えばグラスファイバー等の高い抵
抗性を有した繊維製の網ないし編布を利用してもカバー
クロス114を用いる場合と同様な効果は期待し得ないで
あろう。というのも、これらの材料はそれ自体非常に剛
的で折れ易いことから、カバークロス114が支持桁123と
グラスファイバー等製の網ないし編布で構成されるこの
種の補強材との間で以前にも増して激しい荷重を蒙むる
危険があるからである。
クッション5の十分な通気性を達成するため、これにく
り抜き126を設けることができる。また更に、0.1〜20m
m、好ましくは1mmの直径128を有した管状の孔127を配置
することも可能である。これらの孔はクッション5の厚
さ全体を貫通し、また、表面117とくり抜き126との間の
層を貫通して設けることができる。これにより、クッシ
ョン5の十分な通気性が保証される。
防炎層112、中間層109及び支持体107は、面全体に配分
された接着箇所129を介して互いに結合されている。
図9に於いて十分に看取し得るように、接着層120は結
合装置115と中間層109との間に互いに空間的に引離して
配置されており、その結果、防炎層の総弾性がこれによ
り大幅に損なわれることはない。また更に、結合装置11
5と中間層109との間の結合が、接着層120に代えて、例
えば中間層109のフィラメント111を包括し且つ結合装置
115に貫入するフィラメント130によって行ない得ること
が示されている。同じく図中に示唆されているように、
更に、これらのフィラメント130の間に於いて、接着剤1
25により中間層109と結合装置115を互いに結合すること
が可能であるのは云うまでもない。また、フィラメント
方向にずらされた箇所に於いて接着剤125を介して結合
装置115を防炎層112と結合することも可能である。結合
装置115、防炎層112及び中間層109の間の結合方法は荷
重に応じて区分され、接着層120のみによるか、フィラ
メント130もしくは接着剤125のみによるか、あるいはオ
プショナルなコンビネーションによってかして行なうこ
とができる。
図10に於いて、更に、止めベル131として形成されてい
るベルト状結合装置115が互いに間隔を置いた複数の箇
所に於いて中間層109と結合されていることが看取され
る。接着剤を配量供給してこれら接着層120をつくり出
すため、接着剤は防炎層112に注入され、その際、結合
装置115と中間層109との間の結合は圧力を加えることに
より実現することができる。この場合、結合装置115な
いし止めベルト131を、図8に示されているように、防
炎層112中に深く押し込み、カバークロス114が結合装置
115と防炎層112の直接隣接箇所の上をほぼ平面を為して
通過し得るようにすることができる。
図8に示されているくり抜き28が、例えば円筒状円錐台
等々の様々な形状に形成し得ることは云うまでもない。
したがって、円筒状円錐台の形状に代えて、テーパ状多
角錐台あるいはテーパ状角錐台の形状を有したくり抜き
を設けることもできる。この場合に重要な点は、図から
看取し得るように、穴が防炎層112及び中間層109によっ
て覆われていることである。穴の長さ及び直径は種々相
異していてよい。穴の長さが種々相異していることによ
り、クッション5の全体に亘る様々な箇所に於いて種々
相異した程度の通気が行なわれる。更に、強度な荷重に
曝される箇所、例えばクッション5の中央部等には、配
置されるくり抜きの数を少なくし、あるいは直径ないし
容積の僅かなくり抜きを配置することができる。
中間層109は例えばフィラメント110及び111等のガラ
ス、セラミックあるいは金属ましくは石炭製の耐高温材
で構成される編布、網、格子等によって形成されていて
よい。更に、クッション5の各構成層がよくわかるよう
に裂開された部分に於いて、中間層109が支持体107に、
防炎層112が中間層109にそれぞれ接着剤125で固着され
ている箇所が側面全体に亘って分散配置されていること
が認められる。これらの箇所は、図から示唆されるよう
に、側面全体に亘って互いに離して分散配置されてお
り、これにより、クッション5の通気が接着剤125によ
り大幅に阻害されないように配慮されている。
中間層109は、例えば、フィラメントが格子状もしくは
網状に設けられた場合と同様に好ましくはメッシュサイ
ズが約0.5〜8mm、好ましくは3mmの編織布によって形成
されていてもよい。
更に、難然性カバークロスには、木綿とポリエステル、
例えば木綿81%とポリエステル19%で構成される合成物
を使用することができ、また、ウール59%、木綿33%及
びポリエステル8%で構成されるカバークロスも使用し
得ることが一般に確認されている。
支持体107を構成するプラスチックフォームは好ましく
は15〜60kg/m3の体積重量、好ましくは40kg/m3の体積重
量を有した常温成形フォームで形成されていてよい。該
支持体には、更に、メラミン樹脂及び/又は水酸化アル
ミニウムあるいは両者の混合物で構成される粉末状防炎
剤か混じられている。中間層109はガラス繊維マットな
いし石炭繊維マットで形成されるのが好ましく、該マッ
トは、150〜350g/m2の重量を有していてよい。これによ
り、該中間層109を設ける際の重量増加とその防炎作用
との間に有利な関係が達成される。但し、前記とは異な
った重量を有した中間層109を使用することも可能であ
る。
任意の種類の耐高温フィラメントないしファイバーが互
いに結合されていてよいのは云うまでもない。したがっ
て、例えばこれらのファイバーないしフィラメント製の
編織布あるいはこの種のファイバーで構成されるフィラ
メント製の編織布を使用することができ、他方また、外
部から作用する火炎に対し長時間に亘りできる限り高い
抵抗を為すため、極めて多様な材料が単独もしくは互い
に混合されて使用されてもよい。但し、フィラメント及
びファイバーの基本材料としてはガラス、セラミック、
グラファイトないし耐高温金属が使用されるのが好まし
い。
耐高温ファイバーないしフィラメント製の編織布、網な
いし格子に形成されるメッシュサイズに応じ、いわゆる
ふるい効果が生じ、該効果により火炎がふるいの小さな
穴を経て侵入することが防止され、その結果、中間層10
9の背後に配置されている支持体107の箇所における直接
の燃焼が防止されることとなる。他方、支持体内部にお
ける火炎発生が内側から外側のカバークロス部へ広がる
ことも防止され、これにより、該クロス部の燃焼による
支持体内の火炎を煽る空気の流入が防止され、その結果
として座席の火事の拡大が防止される。防炎層112は約2
0〜60kg/m3の体積重量を有した発泡プラスチックから構
成されるのが好ましい。多くの場合、ポリエーテルフォ
ームが使用される。該ポリエーテルフォームからブロッ
クが作られ、該ブロックは、発泡後、所望の層厚さを具
えたシートないしウェブに切断される。これらのシート
には、その後、液状防炎剤が含浸させられるが、その
際、80重量部のAl(OH3)と混合されるタイプ64のポリ
ウレタン(バイエル社製品)を防炎剤として使用するこ
とができる。該水酸化アルミニウムはポリウレタン中に
攪拌混入される。
結合装置は、クッション5との関連で既述されているの
と同様に、図1のクッション4と連携させて使用し得る
ことも自明である。
図11には、例えば路面電車、鉄道客車あるいはバス等の
公共交通機関車輛用の座席201が示されている。但し、
該座席201は別の形で乗用車ないしトラック等にも同じ
く使用することができる。この座席201は支持フレーム2
02ならびに既述した実施例と同様に着座面クッション20
4、背もたれクッション205及びヘッドクッション206を
包括し得る多層構成式クッションシステム203で構成さ
れている。これら着座面クッション、背もたれクッショ
ン及びヘットクッション、204,205及び206の各々は多層
構成され得る。
図12には、着座面クッション、背もたれクッション及び
ヘッドクッション、204〜206を構成し得る層が拡大され
て示されている。クッションシステム203の最上層は、
必要に応じ、図中に編布として表されている耐炎カバー
クロス207で形成され得る。使用されるカバークロスの
製造方法ないし構成は図示実施形態に拘束されず、任意
に選択することができる。但し、この種のカバークロス
はウール50%、木綿33%、ポリエステル8%で構成され
るのが好ましい。しかし、木綿81%及びポリエステル19
%で構成されるカバークロスを使用することも可能であ
る。この種の耐炎ないし防炎カバークロスは現下の技術
水準からして公知に属し、また、考えられ得る任意の非
耐炎カバークロスも使用可能である。
カバークロス207は下には、必要に応じ、防炎層208を配
置し得、該防炎層はプラスチックフォーム、特にポリエ
ーテル発泡プラスチック209で形成し得る。このポリエ
ーテル発泡プラスチック209の原料には、必要に応じ、
図中に鎖線で示唆されている液状防炎剤210を付加混入
することができる。また、カバークロスを防炎層なしで
直接にか、あるいは例えば既に80℃で軟化して接着層と
して使用し得るポリエーテル/ポリエステルフォーム層
の薄連結層を介するかもしくは他のプラスチックフォー
ムを介するかしてPE/PUフォイルで構成される中間層211
上に張ることも可能である。
連結層ないし防炎層208はカバークロス207と中間層211
との間に配置されており、該中間層は防湿シーリングフ
ォイル212、例えばPE/PUフォイルで形成されている。該
フォイルの厚さは、理解を容易ならしめるため、場合に
より該フォイルに配置される気孔状の穴213と同様に拡
大されて図示されている。これらの気孔状の穴213によ
り、シーリングフォイル212を通しての「通気」が達成
されることとなる。また、これにより、好適な座席特性
が達成され、クッションが人により着座利用される際の
発汗が防止されることとなる。また他方、防湿シーリン
グフォイル212により、該フォイルの下にあるプラスチ
ックフォームで構成される支持体の泡立て前に液状プラ
スチックが連結層ないし防炎層208の内部に侵入し、同
所で固化することが防止される。
例えば常温成形プラスチックフォームで形成される支持
体214は40〜80kg/m3の体積重量を有しているのが好まし
い。更に、必要に応じ、20〜50重量部、好ましくは35重
量部を有したプラスチックフォームに図中に於いて支持
体214の断面の小さなリングで表されている粉末状防炎
剤215を混ずることも可能である。防炎剤215はメラミン
樹脂及び/又は水酸化アルミニウム及び/又はポリ燐酸
アモンの粉末で構成されている。
支持体214は直接にシーリングフォイル212に対して泡立
てられるのが好ましく、これにより、該フォイルと支持
体214との間の確実な固着がつくり出される。
図12から、更に、支持体214にくり抜き216が配されてい
ることが看取される。該くり抜き216は支持体214を貫
き、矢印217によって表されている荷重方向と大体平行
に伸びている。くり抜き216は本実施例に於いて円筒状
円錐台として形成されており、中間層211の側の断面積2
18は小さく、他方、支持体214の中間層とは反対側の面
の断面積219は大きく為されている。中間層211には、く
り抜き216の断面218とほぼ合同の大きさの穴220が配置
されている。これにより、連結層ないし防炎層208中な
いしカバークロス207中の空孔ないし開放セルはくり抜
き216の内部空間221と直接に連結される。
図13に示されているように、くり抜き216は、着座面ク
ッション204ならびに背もたれクッション205に於いて、
それぞれの矢印217によって示唆されている荷重方向と
ほぼ平行に伸びている。更に、着座面クッション204及
び背もたれクッション205が支持フレーム202に取付けら
れた状態で図示されている本図から看取されるように、
くり抜き216は着座面クッション204及び背もたれクッシ
ョン205の互いに隣接した端部222,223からそれぞれの他
端の方向にそれぞれ長さ224の範囲のみに亘って配置さ
れている。この場合、長さ224は着座面クッション204な
いし背もたれクッション205の全長225の25〜50%であ
る。長さ224によって制限された範囲外に於いては支持
体214中にくり抜き216が一切配置されていないのが好ま
しい。但し、着座面クッション204ないし背もたれクッ
ション205のその他の箇所にもくり抜き216を配置し得る
のは云うまでもないが、その場合、くり抜きの数ないし
その断面積は前記箇所よりもかなり低下させられていて
よい。こうした処置が行なわれる場合には、椅子201の
非常に強度な荷重がかかる各部の通気を良好なものとす
るため長さ224の範囲外に多数のくり抜きが配置されて
いる場合にも、着座クッションないし背もたれクッショ
ン204,205の十分な側方安定性が達成されることとな
る。
図14に示された着座面クッション204の断面から、カバ
ークロス207と中間層211との間に配置される連結層ない
し防炎層208が主として開放セルを有したプラスチック
フォーム−したがって海綿状プラスチックならびに軟質
発泡プラスチック−で構成され得ることが明らかであ
る。カバークロス207の直ぐ下に配置されているこのプ
ラスチックの防炎特性を、必要に応じ、適宜向上させる
ため、好ましくは15〜35kg/m3の体積重量を有したポリ
エーテル発泡プラスチック209で構成され且つ3〜8mmの
厚さを有した防炎層208に液状防炎剤226を含浸させるこ
とができる。この防炎剤の効果を十分解明し得るよう、
立体フレームワークに最もよく対比し得る開放セル構造
が断面部に図示さている。これらのセル構造、したがっ
て立体フレームワークを形成しているセル壁は含浸によ
り全方向に亘って防炎剤226で被覆される。これによ
り、既に火炎作用の第1段階における防火特性が向上さ
せられる。更に、なお、防炎剤226で構成されているこ
の保護層が破壊されても、セル構造を形成しているプラ
スチック中には、既に図12に関連して述べたように、泡
立てられる材料中に既に含まれていた液状防炎剤が混入
されている。これら双方の防炎剤のコンビネーションに
より、防火特性だけでなく、特に火炎発生時の煙の発生
及び煙道ガス密度を意図的に制御することが可能とな
る。
支持体214も主として開放セル227を有したプラスチック
で構成されている。主として開放セル227で構成された
この種のプラスチック材料中にも、所々に、独立した閉
鎖セル228が設けられている。
前記プラスチック材料には、更に、防火特性及び煙道ガ
ス形成を基本的に制御するため、泡立て前に原材料中に
混入される固体防炎剤215を混合することができる。但
し、支持体214のプラスチックは軟弾性的ではなく、硬
質調整されている。
更に、前記粉末状防炎剤の添加により火炎作用時のプラ
スチックフォームの滴下特性にも影響を与えることがで
き、これによりプラスチックは燃焼滴下せず、したがっ
て、座席下方に配されている物質あるいは材料の二次発
火が確実に防止されることとなる。
前記材料コンビネーションのもうひとつの重要且つ好適
な特性は、防炎層208に液状防炎剤226が含浸されている
ことにより火炎の伝播が行なわれないことから、防炎層
228のポリエーテルフォームがそれ自体難然性のカバー
クロス207に燈芯効果を及ぼし得ず、したがって、付随
発火を結果しないということである。
防炎層208のプラスチックフォーム製造混合原料は、例
えば、100重量部の標準ポリオール、43重量部のTDI80,2
0,0.12重量部の第3アミンから成る11重量部のTDI6535
(例えばバイエル社製)、1.20重量部の安定剤、0.4重
量部の10/2オクタート及び8重量部の液状防炎剤で構成
することができる。この種のプラスチックフォームは好
ましくはブロックとして製造され、泡立て後に所望の層
厚さを有したシートないしウェブに切断されるが、その
際、防炎層の層厚さとして考慮されるのは3〜8mmの層
である。
防炎層208用のシートは3〜8mmの厚さを有している。連
結層用のシートの厚さは約1〜3mmである。防炎層208に
は液状防炎剤を含浸させることも可能であるが、この場
合、シート材に含浸が施された後これらシート材は、セ
ル構造の表面に液状防炎剤226が均等に分布するよう
に、絞りロールにかけられる。
連結層ないし防炎層208が支持体214と共に一体のサンド
イッチ部材を形成する場合には、これら両者の間に、例
えば既述したシーリングフォイル212等の通し式防湿中
間層211が必要である。この場合、連結層ないし防炎層2
08はカバークロス207と共にもしくはカバークロス207な
しで、通し式シーリングフォイル212によって形成され
る中間層211と互いに結合されもしくは互いに重ねられ
て成形型に入れられる。成形キャビティーに向いている
該中間層211に向かって支持体214が泡立てられる。今
や、荷重方向−矢印217−における着座クッション204の
十分な通気を可能としあるいは保証するため、支持体21
4の製造にあたってくり抜き216が成形される。これらの
くり抜きは、図から看取されるように、円錐状あるいは
角錐状もしくは円筒状であってよい。シーリングフォイ
ル212が必要とされるのは、支持体の泡立てに際し液相
プラスチックが防炎層208の開放セル内に侵入し、これ
ら開放セル内で固化してしまうのを防止するためである
が、こうした事態が生じた場合には緩衝特性及び更に火
炎作用に対する抵抗力に不利な影響が及ぼされることに
なろう。ところで、続いて、例えば大気圧にて1分あた
り30の十分な通気を維持すると共に防炎層208の適切
な弾性を保証し、更にまた、着座クッション204が着席
利用される際の発汗を防止するため、くり抜き216の内
部空間221が連結層ないし防炎層208あるいはカバークロ
ス207の開放セル227ないしこれらのセルで構成されてい
る空孔と連結される。これは、例えば、本発明の理解を
容易ならしめるため単純化した図解で、部分的にかなり
誇張して示されているが、くり抜き216内に加熱棒229−
その内部には例えば電気コイル230が取付けられている
−が差し込まれることによって行なわれる。この熱作用
により少なくとも中間層211に穴220があけられ、あるい
は中間層211のプラスチック材料が溶融除去される。こ
れにより、セル227ないしカバークロス207に外気231が
直接に達し得ることとなり、着座クッション204の通気
特性ないし空調性が相当程度向上させられる。本実施例
に示されているように、穴220の断面はくり抜き216の中
間層211側の断面218に基本的に一致している。但し、中
間層212中の断面220をくり抜き216の断面218よりも小さ
くすることも可能である。いずれにせよ連結層ないし防
炎層208についても良好な通気性を可能とするため、着
座クッション204には支持体214の泡立て後に針穴あけを
実施することができる。つまり、荷重方向−矢印217−
に於いて、図14に図解されている針232−これは直径0.5
〜5mmを有し得ると共に好ましくは120℃〜160℃に加熱
されている−がカバークロス207及び防炎層208ならびに
中間層211を通し、好ましくは支持体214にまで貫入され
る。この間の様子は図14に点線で示されている。特にま
た、複数の細い針232をそれぞれ穴220の範囲に位置決め
して防炎層208を貫くようにすることもできる。これに
より、着座面232と着座クッションの下面との間に抵抗
の極めて少ない直線状の通気流動がつくり出されること
となる。
更に、支持体214内に着座面233と平行に走るくり抜き23
4が配置される場合には座面233の換排気が特に向上する
ことが明らかとなった。該くり抜きは例えば着座クッシ
ョンないし背もたれクッションの側面からそれらの中央
部にまで達し得る。この種のくり抜きの穴は、荷重方向
−矢印217−に於いては、その直径ないし穴断面に対応
した、多くの場合支持体214の厚さよりも遥かに小さな
幅しか有していないことにより、くり抜き234は荷重下
に於いてその正規断面よりも遥かに小さく圧縮されるこ
ととなり、これにより、くり抜き中に含まれている空気
が側面を経て外部に圧し出される。
前記の場合に於いても、加熱棒229の利用により、但し
くり抜き234の長手方向に於いてであるが、例えば溶融
除去等によって中間層211を取り除くことが可能であ
る。しかしまた、加熱棒229に代えて、くり抜き216ない
し234の部分における中間層211を除去することのできる
フライスないし穴あけ工具等の適切な回転工具を使用し
得ることは、云うまでもない。
また、本発明の一環として、着座クッション204ないし
背もたれクッション205の全長方向にくり抜き216ないし
234を設けることも可能である。特に、全長225と平行に
走るくり抜き234が設けられている場合には、その開口
部が背もたれクッション205の側の端面に設けられるの
が好適であると判明しており、この場合、背もたれクッ
ション205は着座クッション204上に載っているのが有利
である。かくして、着座運動によって排除される空気は
くり抜き234を通って妨げられることなく後方に流出
し、他方、逆方向に於いては下腿ないし座席下部に設け
られたポケット等により空気の流出が妨げられることと
なる。
図15には着座クッション235が単純化されて図解されて
おり、該クッションに於いて防炎層208は中間層211を経
て支持体214と結合されてサンドイッチユニットと為さ
れている。この場合、外気231−図中では波線の矢印で
示唆されている−による十分な通気を達成するため、く
り抜き216が種々相異した形状を有し得ることが示され
ている。したがって、これらは例えばくり抜き236が示
しているように円筒状であっても、あるいは円錐状に尖
った形状を有していてもよい。特に、くり抜き237が示
しているように、くり抜きは荷重方向−矢印217−に於
いて大きく変化した断面形状を有することができる。し
たがって、くり抜き237は支持体214の下部に於いては非
常に大きな断面を有しているが、他方、それに連続した
上部のくり抜き238は下部断面の何分の一かの小さな断
面しか有していない。この場合、くり抜き238は大きな
断面を有したくり抜き237から発して防炎層208の内部に
まで達し、あるいは該防炎層に貫入し、これにより、防
炎層208内の空気誘導路ないし空孔とくり抜き237との間
の直接の結合がつくり出される。僅かな断面を有した相
対的に短かいくり抜き238の利用により、着席者による
座面運動に際し、相対的に高い空気速度が達成され、該
くり抜きに直接に連続していると共に下方に開口した大
きな断面を有したくり抜き中に於いて、排気と新規供給
外気231との間の優れた交換が行なわれ、その結果、こ
の場合にも、次に行なわれる着座クッション235の荷重
軽減時に一定量の外気が再流入し得ることとなる。
図16には2脚の椅子240,241を具えたダブルシートベン
チ239が示されている。各々の椅子240,241は着座面用ク
ッション204及び背もたれ用クッション205から構成され
ている。双方の椅子240及び241のクッション204及び205
は同じ構造を有し、鏡像的に構成されている。但しこれ
らのクッションは単一の独立した椅子にもあるいは多重
シートベンチにも利用することができる。更に、椅子24
0ないし241を単一のクッションないし複数のクッション
で構成することも可能である。
クッション204及び205は全体として202で表されている
支持体フレームに嵌め込まれる。支持フレーム202は他
の任意の形態とすることも可能である。
図17及び18には背もたれ用クッション205の拡大部分断
面図が示されている。クッション205は支持体214を包括
しており、該支持体は、好ましくは常温成形フォームで
構成され、支持体214に要される所望の外寸に一致した
形で製造されている。該支持体は弾性を有する開放セル
・プラスチックフォームで構成される。該支持体は一体
式に形成されるのが好ましい。該プラスチックフォーム
には、図中斜面部の鎖線で示されているように、粉末状
防炎剤215、例えばメラミン樹脂及び/又は水酸化アル
ミニウムを混入することができる。支持体214の上側に
は格子状ないし網状に設けられた耐高温フィラメント24
3及び244で形成される中間層242が配置されている。該
中間層242は中間層の支持体214とは相反する側211に設
けられている防炎層208で被覆されている。該防炎層208
には、再び斜線部の鎖線で示唆されているように、液状
防炎剤226が含浸されている。該液状防炎剤226は例えば
塩素、臭素あるいは燐を含有している。該液状防炎剤は
粒度分布が好ましくは0.2〜110μmの水酸化アルミニウ
ムと混合されているのが好適である。防炎層208はポリ
エーテルで構成されているのが好ましく、この場合、発
泡プラスチックは後から液状防炎剤が含浸させられるプ
ラスチックフォームブロックの一部を形成する。防炎層
208、中間層211及び支持体214は、面全体に配分された
接着箇所245を介して、互いに結合されている。防炎層2
08は支持体214とは反対側の面が難然性のカバークロス2
07で被覆される。
図18から十分看取されるように、支持体214にはくり抜
き234が配置されている。該くり抜き234は、本実施例に
於いて、両側面246から発してクッション中央方向に伸
びている。これらのくり抜き234は、本実施例に於い
て、円筒状円錐台の形状と為されている。但し、この場
合、くり抜き234の形状は自由に選択することが可能で
ある。したがって、例えば、円筒状円錐台の形状に代え
て、テーパ状多角錐台あるいはテーパ状四角錐台の形状
を有したくり抜きも設けることができる。この場合、図
から看取されるように、穴247が防炎層208及び中間層21
1によって覆われているのが好適である。穴247の長さ24
8及び直径249は、同じく図から看取されるように、種々
相異していてよい。長さが種々相異していることによ
り、クッション205の全体に亘る様々な箇所に於いて種
々相異した程度の通気が行なわれ得る。更に、強度な荷
重に曝される箇所、例えば背もたれクッション205の中
央部には、配置されるくり抜き234の数を少なくし、あ
るいは直径ないし容積の僅かなくり抜きを配置すること
ができる。くり抜き234の長さ248は、例えば着座面233
に向いた側では、背面251の部分における長さ250よりも
短かく為される。また更に、くり抜き234はそれぞれ支
持体の幅252の一部にしか及んでいない。但し、この場
合、図17及び18に示されているくり抜き234に代えて、
一方の側面246から他方の側面まで支持体の全幅252に及
ぶくり抜きを設けることも可能である。
図19には着座233を有した着座クッション204が示されて
いる。該着座クッション204に於いても、着座面233、更
にまた下面25及び側面246に中間層211が配されているの
が好ましく、該中間相は例えばフィラメント等のガラ
ス、セラミックあるいは金属もしくは石炭等から製造さ
れた耐高温材で構成される網あるいは防湿シーリングフ
ォイルで形成されている。更に、着座クッション204の
各構成層がよくわかるように裂開された部分に於いて、
中間層211が支持体214に、防炎層208が中間層211にそれ
ぞれ接着剤245で固着されている箇所が側面246の全体に
亘って分散配置されていることが認められる。これらの
箇所は、図から示唆されるように、側面246の全体に亘
って互いに間隔を於いて分散配置されており、これによ
り、着座クッション204の通過が接着剤245により大幅に
阻害されないように配慮されている。カバークロス207
を固定するため、着座クッション204の下面に止めベル
トを配置することができる。
更に、図19から看取されるように、例えば着席者の臀部
が上載することとなる着座クッション204の着座面253の
中央部には金属製の支持装置254、例えばスチールワイ
ヤ製のバネ芯255が支持体214内に埋封されている。この
場合、バネ芯255の上面256は、好ましくは0.5〜70mmの
間隔257を保って、支持体214の上面ないし中間層211か
ら引離して配置されている。上面256がこうした形で支
持体214のプラスチックフォームで覆われることによ
り、高弾性を有する防炎層208と連携して、十分な着座
快適性がつくり出されることとなり、その結果、非常に
体重のある人が着座クッション204を利用する際にも着
座快適性が損なわれることはなく、あるいは着席者がバ
ス芯255の金属部分に直接着座するようなことともなら
ない。これに対し、バネ芯の下面258は支持体214の下面
ないし中間層211とほぼ同一平面を為して配置されてお
り、これにより、支持体214が全方向に亘って中間層211
と防炎層208により被覆されている着座クッション204の
利用時に、バネ芯255によってもたらされる荷重が中間
層211の全体に均等に分布されることとなる。これは、
また、背面251に中間層211も防炎層208も配置されてい
ない着座クッション204ないし背もたれクッションの場
合にも、バネ芯255ないしその下面258が支持フレーム20
2上で直接支保されるという利点を有している。更に本
実施例が示していると共に断面図により詳細に示される
ように、着座クッション204にバネ芯255を配するこの種
の構成に際してもくり抜き216ないし234を配置すること
が可能である。本図から概略的に看取されるように、こ
れらのくり抜き216はクッション204の背面251に対して
垂直もしくは平行方向に、あるいは側面246に対し垂直
ならびに平行方向に、設けることができる。
図20にはくり抜き216ないし234推移が詳細に表されてい
る。本図から、特に、くり抜き259,260,261がバネ芯255
ないし支持装置254の内部をも貫通し得ることが看取さ
れる。該支持装置254は、例えば、適切に形成されたプ
ラスチック製の弾性装置あるいは適切に形成されたゴム
弾性ユニットによって形成されていてもよい。図から看
取されるように、くり抜き259及び260はバネ芯255の下
面258に対して垂直に伸びている。これらはらせんバス
によって形成されるバネ芯255の内部を貫き、例えばく
り抜き259のように、バネ芯255の上面259の上方部で終
っている。更に、くり抜き260,261が示しているよう
に、大きな断面を有したくり抜き260はバネ芯255のおよ
そ半ばまで達し、該くり抜きに小さな断面を有したくり
抜き261が連続し、該くり抜き261が例えば中間層211を
貫いて防炎層208に内部にまで達する。これにより、バ
ネ芯255の上部にある支持体214の層は荷重方向−矢印21
7−変形に対してバネ芯255がもたらす大きな抵抗により
強度に圧縮されはするが過度に弱められることなく、ま
た、それにもかかわらず、これのくり抜き261による相
対的に高い空気量、着座利用時に達成される高度な空気
交換ならびに着座面233の優れた通気が保証されること
となる。こうした通気の向上は、更に、着座面233に対
して平行且つ側面246に対して垂直に設けられるくり抜
き234によっても達成される。特にこれらのくり抜きは
−点線で示唆されているように−更に支持装置254ない
しバネ芯255の上方部にまで伸ばすことができ、その結
果、空気輸送が側方方向−既に先に実施例に関連して詳
細に説明したようにこの方向に於いてはなお強度な空気
輸送を実施し得る−に於いても達成され得る。支持体21
4の厚さに比較して僅かな直径が隔膜ポンプの場合と同
様に機能するポンプ効果をもたらし、くり抜き234はほ
ぼ全体に亘って圧縮され、その際、温排気が側面246の
方向に圧し出され、他方、着座面233が僅かでも荷重軽
減される際には逆方向に於いて外気がくり抜き234内に
吸入されることとなる。くり抜き234の圧縮時に−これ
は特にくり抜き261に於いても同じであるが−ポンプ効
果によって相対的に高い空気圧が発生することにより、
空気は防炎層208の空孔ないし開放セルならびに中間層2
11の穴を通じても圧し出される。支持体214の表面がな
お防水/防湿中間層211によって包まれている場合に
は、 該中間層のくり抜き234に相当する部分が切開されなけ
ればならないが、こうした処理が施されることにより該
シーリングフォイルを通じた適切な空気交換が保証され
得る。
図22には、更に、くり抜きを着座クッション204の別な
断面に於いて別様に設け得ること、あるいはより大きな
断面及びより多数のこの種のくり抜き234ないし216を設
け得ることが示されている。本実施例に於いて、更に、
図19の図解とは異なり、防炎層208及び中間層211が着座
クッション204の側面246までしか達していないことが示
されている。この場合、支持体214の下面は適切な強靭
鋼線布ないしガラス布、編布もしくは格子で形成され得
る中間層211に上載しているか、あるいは、こうした中
間層211を設けずに、支持フレームの支持桁に直接上載
している。支持体214の損傷防止のための高い強度及び
特に高い抵抗性を得るため、更に、中間層211に代え
て、あるいは中間層に加えて、着座クッション204の背
面251を、細線で示唆されているように、カバークロス2
07で覆うことができる。
図20には、図19〜11に示された着座クッション204の下
層におけるくり抜き216ないし234及び259,260,261の配
置が、バネ芯255によって形成される支持装置254に連携
させて示されている。本図から、着席者の臀部及び着座
クッション204に向いた大腿面によって形成される−鎖
線で示唆された−着座面253の中央部に於いて、バネ芯2
55によって達成される補強に加え、くり抜き216,234,25
9,260,261の数がその他の箇所よりも多いことが看取さ
れる。これにより、身体からの水分発散ならびに体重に
より最も強度な負荷を蒙むる該箇所に於いて適切な空気
交換と共に支持装置との連携により着座クッション204
の優れた耐久性も達成されることとなる。また同時に、
これにより、バネ芯の配置されたこの箇所に多数のくり
抜き216,234,259,260及び261が配置されてプラスチック
フォームで構成される支持体214の重量が低下すること
から、着座クッション204の重量減少も実現される。こ
の重量低下がバネ芯255によって増加する重量を受容す
るのに十分でない場合には、例えば側面246にもくり抜
き262を設けることができるが、該くり抜きは専ら重量
低下を目的としたものであり、この種の着座クッション
204の「着座空調特性」の向上に基本的に寄与するもの
ではない。中間層211が防湿/防水シーリングフォイル2
12で形成されている椅子に於いてもバネ芯255ないし適
切に形成された支持装置254を使用し得ることは云うま
でもない。この場合には、図11〜5に関連して述べた措
置ないし方法により、シーリングフォイル212に向かっ
て支持体214が直接泡立てされた後、カバークロス207な
いし防炎層208の方向への十分な通気路の形成が保証さ
れる。これは、既述したように、中間層211の溶融除去
ないし研削除去によって行なうことができる。この防水
/防湿シーリングフォイル212に加えて更に強靭繊維で
構成されるシーリングフォイルが配置されている場合に
は、このフォイルも大きな穴を有した開口部に於いて例
えば個々のバネないし格子部材の切除もしくは撤去によ
り取去ることができ、開放セルプラスチックフォームで
構成される防炎層208の内部に形成されている空孔の方
向における優れた通気性を実現することができる。
図23〜25には着座クッション204のその他の実施形態が
示されており、この場合、同一部材の表示には先の図と
同じ番号が使用されている。
図23に示した着座クッションは、再び、耐炎カバークロ
ス207、防炎層208、中間層211ならびに支持体214で構成
されている。耐炎カバークロス207は、着座クッション2
04の背面251に於いて、接着剤245を介して防炎層208と
結合されており、他方、着座面233に向いた側のアバー
クロス207は止めベルト213を介して交換可能な形で配置
されている。固体防炎剤の混入されたプラスチックフォ
ームで製造される支持体214の内部には支持装置254とし
てバネ芯255が埋封されている。既述した実施例に於い
ては支持体214のプラスチックフォーム中にバネ芯255が
直接に埋封されていたが、本実施例に於いて、支持装置
プラスチックフォイル264で包まれ、同フィルム内に収
納されている。該プラスチックフォイル264は気密性を
有すると共に気密溶接されており、これにより、該フォ
イルは内部に収納されている支持装置255と共にエアク
ッション265として機能する。支持装置254ないしバネ芯
255が荷重を受ける場合にはエアクッション265内の空気
は強度に圧縮されるが、椅子は荷重軽減後、先ずバネ芯
255の作用により、再び元の状態に復帰する。本実施形
態の長所は、特に、支持体214の内部に適切な空気量が
確保されることにより着座クッション204が所定の浮遊
体として使用され得る点にある。この場合に重要な点
は、水中を漂流している人を水上に浮上させておくのに
十分な浮力を着座クッション204がもたらし得るように
することである。
図24には着座クッション204の別の実施形態が示されて
おり、該クッションにも同じくバネ芯255を装備するこ
とができる。救助用浮遊体として使用する際の着座クッ
ション204の適切な浮力を確保するため、本例に於い
て、人の大腿に相当する部分に浮遊体266が埋封されて
いる。該浮遊体は、例えば、スチロポリ、ポリエチレン
フォームあるいは高い浮力をもたらすその他の任意の材
料で形成することができる。ポリエチレンフォームの長
所はそれが更に弾性を有する点にある。
図25には着座クッション204の別な実施形態が示されて
おり、該クッションは図23の着座クッションと同様な構
造を有し、耐炎カバークロス207、防炎層208、中間層21
1及びプラスチックフォームで構成される支持体214を包
括している。支持体中には、耐久性を向上させると共に
弾性特性を変化させるため、支持装置254、例えばバネ
芯255が配置されている。この場合、弾性特性を一定の
基準に適合させ得るよう、支持体214中に埋封された状
態における下面258と上面256との間の支持装置254の高
さ267は無負荷状態における支持装置254ないしバネ芯25
5の厚さ268より小さなものと為されている。このプレス
トレスは、下面258と上面256との間に締付けユニット26
9が配置され、下面258に対して垂直方向における該ユニ
ットの長さが無負荷状態におけるバネ芯255の厚さ268よ
りも小さくされていることにより達成される。これによ
り、支持装置254ないしバネ芯255を任意のあらゆる程度
にプレストレスすることができ、その結果、この種の着
座クッション204の弾性特性を任意の程度に変化させる
ことができる。
前記実施例に於いて、更に、上面256を中間パッド270で
覆うことができ、また、この種の中間パッドを上面256
に直接上載し得ることが示されている。これにより、層
が更に厚くなると共にバネ芯255の全体に荷重が均等に
分布させられることとなり、着席者がバネ芯55によって
形成される箇所を圧点として不快に感ずることも回避さ
れる。この種の中間パッド270は、鋼線あるいはグラス
ファイバー等で形成される網ないし格子もしくは編布に
よって構成することができる。この場合、適切な高さの
固有剛性を有した格子を用いるのが好ましく、これによ
り、上面256が橋絡状に覆われ、バネ芯255の上面256の
全体に亘る十分な荷重分布が行なわれ得る。更に、本実
施例に於いて、支持装置254の上面256と中間層211との
間の箇所の支持体214のプラスチックフォーム密度を支
持体214のその他の箇所のプラスチックフォーム密度よ
り高くし得ることも示唆されている。これは、図中に於
いて、上面256と中間層211との間の斜線が密に描かれて
いることにより示唆されている。これにより、荷重方向
−矢印217−に於いて座面204に作用する荷重がバネ芯25
5上に均等に配分されることとなる。支持体214の高密度
フォームからする硬度向上により、着席者によってもた
らされる部分的に点状に作用する荷重をバネ芯255上に
均等に配分する一種の弾性芯板がつくり出され、これに
より、個々のバネ芯255による圧点形成が回避される。
バネ芯255の上方における支持体214のフォーム密度の増
加は、プラスチックフォームの急速な冷却と共に高い体
積重量を結果させる中間パッド270が挿入されることに
よって行なわれる。但し、また、適切な温度制御によ
り、支持体製造時に成形型のこの箇所を急速に硬化さ
せ、それにより、高い密度ないし厚い皮殻形成を行なわ
せることも可能である。この厚い皮殻は多数の閉鎖セル
を有するとの長所を具えている。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 エダー ベルンハルト オーストリア国,アー‐4020 リンツ ア ン デア ドナオ,ガウムベルクシュトラ ーセ 84アー (56)参考文献 特開 昭53−108166(JP,A) 実開 昭61−207259(JP,U) 実開 昭57−50246(JP,U) 実開 昭58−160000(JP,U) 実開 昭59−2242(JP,U)

Claims (23)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】第一の比重を有した弾性を具えた開放セル
    ・プラスチックフォームで形成される支持体と、第一の
    比重とは相異する第二の比重を有した弾性を具えた開放
    セル・発泡プラスチックから形成されるカバークロスか
    らなる防炎層とで構成され、これらが互いに結合される
    と共に特に所々で互いに接着される発泡プラスチック製
    のクッションを有した、特に車輛用の椅子に於いて、支
    持体(7,107,214)とカバークロス(14,114,207)で形
    成された防炎層(12,112,208)との間に、格子状ないし
    網状に設けられた耐高温ファイバーないしフィラメント
    で形成される耐炎性で且つ防水性の中間層(9,109,21
    1)が配置され、支持体(7,107,214)が該中間層(9,10
    9,211)に対して泡立てられており、前記中間層はガラ
    ス、セラミック又はカーボンから成ることを特徴とする
    椅子。
  2. 【請求項2】前記中間層の格子布ないし網布または編布
    のメッシュサイズが約0.5〜8mm、好ましくは3mmである
    ことを特徴とする請求項1に記載の椅子。
  3. 【請求項3】中間層(9,109)が面全体に分散配置され
    た箇所で支持体(7,107,214)及び防炎層(12,42,208)
    と結合されることを特徴とする請求項1又は2に記載の
    椅子。
  4. 【請求項4】支持体(7,107,214)及び/又は中間層
    (9,109,211)及び/又は防炎層(12,112,208)及び/
    又はカバークロス(14,114,207)の結合が当該箇所にも
    たらされた接着剤によるかまたは支持体(7,107,214)
    ないし防炎層(12,112,208)の泡立てによって行なわれ
    ることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載
    の椅子。
  5. 【請求項5】表面に対して平行及び/又は垂直に伸び、
    互いに分離した、相異なる支持体(214)切断板(41,4
    2)が同一の厚さ、異なった重量及び/又は異なったく
    り抜き(20,27〜31,216)/発泡プラスチック−比を有
    することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項記載
    の椅子。
  6. 【請求項6】支持体(214)中に、支持体の側面及び/
    又は背面(17,18,246,251)から反対側の側面及び/又
    は表面に向かって伸びるくり抜き(20,27〜31,216,23
    4)が配置されることを特徴とする請求項1又は5に記
    載の椅子。
  7. 【請求項7】中間層(211)にくり抜き(20,27〜31,21
    6)の箇所に於いて穴(220)が設けられることを特徴と
    する請求項1〜6のいずれか1項に記載の椅子。
  8. 【請求項8】くり抜き(20,27〜31,216)の内部空間(2
    21)が中間層(211)の穴(220)を介して防炎層(20
    8)の開放セル(227)内部空間と直接に結合されること
    を特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の椅
    子。
  9. 【請求項9】支持体(214)内の強度な荷重を蒙むる箇
    所に支持体(254)、特に例えば金属ワイヤ製のバネ芯
    (255)が埋封されることを特徴とする請求項1〜8の
    いずれか1項に記載の椅子。
  10. 【請求項10】バネ芯(255)の下面(258)が支持体
    (214)の下面とほぼ同一平面を為して配置されること
    を特徴とする請求項1〜9のいずれか1項に記載の椅
    子。
  11. 【請求項11】バネ芯(255)の上面(256)が支持体
    (214)の上面から、特に5〜70mmの間隔を保って配置
    されることを特徴とする請求項1〜10のいずか1項に記
    載の椅子。
  12. 【請求項12】支持体(214)中に埋封されるバネ芯(2
    55)の高さ(267)が無負荷状態におけるバネ芯(255)
    の厚さ(268)よりも縮小されることを特徴とする請求
    項1〜11のいずれか1項に記載の椅子。
  13. 【請求項13】バネ芯(255)の下面(258)と上面(25
    6)との間に締付ユニット(269)を配置し、下面(25
    8)に対して垂直方向における該ユニットの長さを無負
    荷状態におけるバネ芯(255)の厚さ(268)よりも縮小
    することを特徴とする請求項1〜12のいずれか1項に記
    載の椅子。
  14. 【請求項14】バネ芯が支持体(214)の側面(246)及
    び後面から一定間隔を保って配置されることを特徴とす
    る請求項1〜13のいずれか1項に記載の椅子。
  15. 【請求項15】バネ芯(255)の配置されている箇所に
    着座クッション(204)の側面及び/又は表面(246)に
    対して垂直方向に走るくり抜き(216,234)が配置され
    ることを特徴とする請求項1〜14のいずれか1項に記載
    の椅子。
  16. 【請求項16】くり抜き(259,260)の表面がバネ芯(2
    55)ないしバネ芯部材から離して配置されることを特徴
    とする請求項1〜15のいずれか1項に記載の椅子。
  17. 【請求項17】支持体(214)内に於いて、バネ芯の側
    端と支持体の側面(246)との間に、着座クッションの
    上面及び/又は側面に対して垂直に走るくり抜き(216,
    234,259,260)が配置されることを特徴とする請求項1
    〜16のいずれか1項に記載の椅子。
  18. 【請求項18】中間層及び/又は防炎層(211,208)が
    支持体(214)の側面及び/又は下面(246,251)におけ
    るくり抜き(216,234)の入口穴を覆うことを特徴とす
    る請求項1〜17のいずれか1項に記載の椅子。
  19. 【請求項19】支持要素が特に防炎剤を有したプラスチ
    ックから製造され、該要素が、難燃性カバークロスまた
    は同じくプラスチックフォームから形成される防炎層な
    いし連結層と結合される中間層、例えばシーリングフォ
    イルに対して泡立てられ、支持要素の泡立て後、必要に
    応じ、特に加熱された針が防炎層ないし連結層から支持
    要素方向に向かって、カバークロスないし防炎層ないし
    連結層、中間層を貫いて中間層側の支持要素中まで圧し
    込まれ、次いで引抜かれる、特に車輛用の、請求項1に
    記載の椅子の製造方法に於いて、支持体(214)内に配
    置されたくり抜き(216,234)を通じ、シーリングフォ
    イル(212)によって形成される中間層(211)が少なく
    ともくり抜きの断面範囲の一部に亘って除去されると共
    に該中間層に隣接した部分の防炎層ないし連結層(20
    8)も除去されることを特徴とする方法。
  20. 【請求項20】中間層(211)、例えばシーリングフォ
    イル(212)がくり抜き(216,234)の断面範囲に於いて
    溶融除去されることを特徴とする請求項19に記載の方
    法。
  21. 【請求項21】中間層(211)、例えばシーリングフォ
    イル(212)がくり抜き(216,234)の断面範囲を於いて
    穴あけ工具ないしフライスを用いて穴あけ除去されるこ
    とを特徴とする請求項19に記載の方法。
  22. 【請求項22】針(232)がくり抜きの断面範囲上方に
    位置決めされ、カバークロス(207)及び/又は中間層
    (211)及び場合によりシーリングフォイル(212)を貫
    いて刺し込まれることを特徴とする請求項19〜21のいず
    れか1項記載の方法。
  23. 【請求項23】支持体(214)の泡立て後、切削もしく
    は研削処理により中間層(211)にまで達するくり抜き
    (216,234)が設けられ、更に、該くり抜き中間層(21
    1)を貫き、好ましくは連結層ないし防炎層(208)また
    はカバークロスの範囲まで達することを特徴とする請求
    項19〜22のいずれか1項に記載の方法。
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