JPH0753234Y2 - プッシュスイッチ用可動接点 - Google Patents

プッシュスイッチ用可動接点

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JPH0753234Y2
JPH0753234Y2 JP1989009820U JP982089U JPH0753234Y2 JP H0753234 Y2 JPH0753234 Y2 JP H0753234Y2 JP 1989009820 U JP1989009820 U JP 1989009820U JP 982089 U JP982089 U JP 982089U JP H0753234 Y2 JPH0753234 Y2 JP H0753234Y2
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克則 鈴木
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ミサキ電子工業株式会社
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【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は、第1スイッチと第2スイッチとを時間差を
もってオンさせるとともに第1スイッチと第2スイッチ
のオン時にそれぞれクリックアクションが得られるよう
にした二段クリック型プッシュスイッチに使用されるプ
ッシュスイッチ用可動接点に関するものである。
〔従来の技術〕
プッシュスイッチとして、第1スイッチと第2スイッチ
とを備え、この第1スイッチと第2スイッチとを時間差
をもってオンさせるものがある。この種のプッシュスイ
ッチは、例えばオートフォーカス機能をもったカメラの
シャッタ部に組込んで使用されており、シャッタボタン
を押してプッシュスイッチを押圧操作すると、まず第1
スイッチがオンしてオートフォーカス機構が作動し、次
いで第2スイッチがオンすると、シャッタ機構が作動状
態となってピントが合ったときにシャッタが作動する。
ところで、上記プッシュスイッチには、第1スイッチは
クリックアクションを起さずにオンし、第2スイッチだ
けがクリックアクションをもってオンするものと、第1
スイッチと第2スイッチとがそれぞれクリックアクショ
ンをもってオンする二段クリック型のものとがあり、後
者の二段クリック型プッシュスイッチとしては、実開昭
58−148833号公報に記載されているような構成のものが
知られている。このプッシュスイッチは、スイッチケー
ス内に2つの可動接点を上下二段に配置して、上段の可
動接点と下段の可動接点とで第1スイッチを構成し、下
段の可動接点とスイッチケースの内底面に設けた固定接
点とで第2スイッチを構成したもので、上段の可動接点
はクリックアクションをもって下段の可動接点に接触
し、また下段の可動接点もクリックアクションをもって
固定接点に接触するようになっている。
しかし、この二段クリック型プッシュスイッチは、スイ
ッチケース内に2つの可動接点を上下二段に配置したも
のであるため、スイッチ全体の厚さがかなり厚くなって
しまうだけでなく、スイッチの組立ても面倒であるとい
う問題をもっている。
このため、最近では、第1スイッチ用の接点部と第2ス
イッチ用の接点部とをもった1枚の可動接点を用いて二
段クリック型プッシュスイッチを構成することが考えら
れている。
第11図〜第13図は上記第1スイッチ用の接点部と第2ス
イッチ用の接点部とをもった可動接点として従来考えら
れているものを示している。なお、この可動接点は実開
昭56−64619号公報に記載されている可動接点を改良し
たものである。
この可動接点Aは、1枚の金属板をプレス加工して製造
されたもので、押圧操作される円板部1と、この円板部
1の外周を間隙を存して囲む環状の枠板部2と、円板部
1の中心を通る直径線O1上において枠板部2の内周縁と
円板部1の外周縁とをつなぐ一対の連結板部3とからな
る形状をなしている。そして、前記円板部1は上脹らみ
に彎曲する皿状に形成されており、また前記枠板部2
は、円板部1の中心を通りかつ前記直径線O1と直交する
直線O2上を頂部とするV字状に2つ折り折曲され、前記
一対の連結板部3はそれぞれ、上記枠板部2のV字状折
曲により、枠板部2から円板部1に向かって上向きに傾
斜させてある。この可動接点Aは、前記枠板部2のV字
状に折曲された両側部のうち頂部をはさむ両側の傾斜部
の一部をそれぞれ後述するスイッチケース内の一対の可
動接点受け部7に載置される支持部2aとし、かつこの支
持部2aの一方をコモン接点接触部とするとともに、前記
一対の連結板部3と円板部1とのつながり部をそれぞれ
第1スイッチ用接点部S1とし、前記円板部1の中心部を
第2スイッチ用接点部S2としたもので、この可動接点A
を使用する二段クリック型プッシュスイッチは次のよう
な構成となっている。
すなわち、第14図および第15図は上記可動接点Aを用い
た二段クリック型プッシュスイッチを示したもので、図
中4は合成樹脂製のスイッチケースであり、このケース
4の内底面には、その中央部の前後に位置する第1スイ
ッチ用の一対の第1固定接点5と、中央部に位置する第
2スイッチ用の第2固定接点6とが設けられている。ま
た、上記ケース4内の両側には、その内底面から上方に
突出する一対の可動接点受け部7が一体に形成されてお
り、その一方の可動接点受け部7の上面には、第1スイ
ッチと第2スイッチとに共用されるコモン接点8が設け
られている。なお、このコモン接点8は他方の可動接点
受け部7の上面と同一レベルに設けられている。そし
て、前記可動接点Aは、その枠板部2のV字状に折曲さ
れた両側部をその支持部2aにおいて前記可動接点受け部
7上に載置して、一方の支持部2aをコモン接点8に接触
させた状態でケース4内に設置されている。9は上記ケ
ース4に両側部を掛止されてケース上面を覆う金属板製
の上カバーであり、この上カバー9の中央部には、上記
可動接点Aの円板部1の中心部を押圧操作するための開
口9aが設けられている。また、10は上記可動接点Aの上
にその枠板部2の頂部に両側部を支持させて設けられた
合成樹脂フィルムからなる防塵シートであり、可動接点
Aの円板部1は、上カバー9の開口9aから防塵シート10
を介して押圧操作されるようになっている。
この二段クリック型プッシュスイッチにおける上記可動
接点Aの動作を説明すると、この可動接点Aは、初期状
態では第14図および第15図に示したように、コモン接点
8にのみ接触し、第1固定接点5および第2固定接点6
に対しては離間対向している状態にある。そして、プッ
シュスイッチをオンさせるために可動接点Aの円板部1
を押圧操作体(第16図〜第19図参照)aにより押圧する
と、まず円板部1が上脹らみに彎曲した状態のまま押下
げられ、この円板部1の押下げにともなって、枠板部2
から円板部1に向かって上向きに傾斜している連結板部
3が、円板部1とのつながり部(第1スイッチ用接点部
S1部分)において屈曲して倒伏して行く。そして、連結
板部3が倒伏して行くと、V字状に折曲されている枠板
部2が連結板部3で外方に押されて拡開変形するととも
にこの枠板部2の連結板部つながり部が連結板部3とと
もに倒伏変形して行き、この枠板部2の変形にともなっ
てその復元力が大きくなるため、連結板部3が水平状態
になるまでは枠板部2の復元力が円板部1の押下げに対
する抵抗となるが、連結板部3が水平状態を越えると、
枠板部2の復元力が円板部1の押下げに対する抵抗力と
しては作用しなくなって枠板部2の連結板部つながり部
が連結板部3とともに急激に下向き状態に反転し、連結
板部3と円板部1とのつながり部つまり第1スイッチ用
接点部S1がクリックアクションをもって第16図および第
17図に示すように第1固定接点5に接触して、第1スイ
ッチがオン(コモン接点8と第1固定接点5とが可動接
点Aを介して導通)する。また、さらに可動接点Aの円
板部1を押圧すると、このときは円板部1が連結板部3
とのつながり部の第1スイッチ用接点部S1を第1固定接
点5で受止められた状態となっているために、押圧力は
円板部1のみに作用する。そしてこの場合、円板部1は
上脹らみ状態に彎曲しているために、円板部1は押圧初
期は押圧力に対して高い抵抗を示しながら中央が下方に
凹むように弾性変形して行くが、円板部1がある程度ま
で下方に凹むと、この円板部1が押圧力に耐え切れなく
なって急激に下脹らみ状態に反転し、その中心部の第2
スイッチ用接点部S2がクリックアクションをもって第18
図および第19図に示すように第2固定接点6に接触し
て、第2スイッチがオン(コモン接点8と第2固定接点
6とが可動接点Aを介して導通)する。また、円板部1
の押圧力を開放すると、円板部1がその弾性により上脹
らみ状態に復元してまず第2スイッチがオフされ、次い
で枠板部2が初期のV字状折曲状態に復元するととも
に、連結板部3も枠板部2の復元により上向き傾斜状態
に復元して、第1スイッチがオフ状態となる。
すなわち、上記可動接点Aは、第1固定接点5に接触し
て第1スイッチをオンさせるときも、第2固定接点6に
接触して第2スイッチをオンさせるときも、共にクリッ
クアクションを起すものであり、この可動接点Aを使用
すれば、二段クリック型プッシュスイッチの可動接点数
を1つとして、その薄型化および組立て性の向上をはか
ることができる。
〔考案が解決しようとする課題〕
しかしながら、上記従来の可動接点Aは、その枠板部2
をV字状に折曲させておくことにより第1スイッチのオ
ンにクリックアクションをもたせるようにしたものであ
るため、可動接点Aの高さ(V字状に折曲された枠板部
2の下端から頂部までの高さ)hが、直径(枠板部2の
外形)Rが7.7mmの可動接点の場合で、h=約1.0mmと大
きく、そのためにプッシュスイッチの厚さが、2つの可
動接点を上下二段に設けたものに比べれば薄いものの、
第2スイッチのオン時にのみクリックアクションをもつ
1つの可動接点を使用するプッシュスイッチに比べると
かなり厚くなってしまうという問題をもっていた。
この考案は上記のような実情にかんがみてなされたもの
であって、その目的とするところは、1つの接点に第1
スイッチ用接点部と第2スイッチ用接点部とを形成しか
つこの両接点部をクリックアクションをもって固定接点
に接触させるようにしたものでありながら、接点の高さ
を小さくして、プッシュスイッチの厚さを薄くすること
ができるプッシュスイッチ用可動接点を提供することに
ある。
〔課題を解決するための手段〕
この考案プッシュスイッチ用可動接点は、押圧操作され
る円板部と、この円板部の外周を間隙を存して囲む円形
環状の枠板部と、前記円板部の中心を通る直径線上にお
いて前記枠板部の内周縁と前記円板部の外周縁とをつな
ぐ一対の連結板部とからなる形状の1枚の金属板からな
り、かつ前記円板部は上脹らみに彎曲する皿状に形成
し、前記枠板部はその全周が枠板部外周縁から内周縁に
向かって上向きに傾斜する皿ばね状に形成し、前記一対
の連結板部はそれぞれ前記枠板部から前記円板部に向か
って上向きに傾斜させるとともに、前記枠板部の両側の
半円状部の中間部をそれぞれ局部的に上方に突き出して
屈曲部を形成し、前記枠板部の両側の半円状部の中間部
をそれぞれスイッチケース内の一対の可動接点受け部に
載置される支持部とし、かつこの支持部の少なくとも一
方を、前記一対の可動接点受け部の少なくとも一方の可
動接点受け面に設けられるコモン接点との接触部とする
とともに、前記一対の連結板部の少なくとも一方と前記
円板部とのつながり部を、前記枠板部全周の下向き傾斜
状態への反転により第1固定接点に接触する第1スイッ
チ用接点部とし、前記円板部の中心部をこの円板部の下
脹らみ状態への反転により第2固定接点に接触する第2
スイッチ用接点部としたものである。
〔作用〕
すなわち、この考案のプッシュスイッチ用可動接点は、
従来のように枠板部をV字状に折曲させて第1スイッチ
のオンにクリックアクションをもたせる代わりに、枠板
部の全周を枠板部外周縁から内周縁に向かって上向きに
傾斜させてこの枠板部を皿ばねの外周部分と同様なもの
とし、連結板部と円板部とのつながり部の第1スイッチ
用接点部を、前記枠板部全周の下向き傾斜状態への反転
によりクリックアクションをもたせて第1固定接点によ
り接触させるようにしたものであり、前記枠板部は、そ
の両側の半円状部の中間部をそれぞれ上方に突き出して
形成した屈曲部を拡開変形させながら下向き傾斜状態に
反転する。
そして、この可動接点は、接点全体の高さが、全周を皿
ばね状に傾斜させた枠板部の高さと、枠板部から円板部
に向かって上向きに傾斜する連結板部の立上がり高さ
と、上脹らみに彎曲する皿状に形成された円板部の高さ
とを加えた高さであるから、枠板部をV字状に折曲され
た従来の可動接点に比べて接点全体の高さを小さくする
ことができ、したがってこの考案の可動接点を二段クリ
ック型プッシュスイッチに用いれば、このプッシュスイ
ッチの厚さを薄くすることができる。
〔実施例〕
以下、この考案の一実施例を図面を参照して説明する。
第1図〜第3図は本実施例の可動接点を示している。こ
の可動接点Bは、1枚の金属板をプレス加工して製造さ
れたもので、押圧操作される円板部11と、この円板部11
の外周を間隙を存して囲む円形環状の枠板部12と、円板
部4の中心を通る直径線O1上において枠板部12の内周縁
と円板部11の外周縁とをつなぐ一対の連結板部13とから
なる形状をなしている。そして、前記円板部11は上脹ら
みに彎曲する皿状に形成されており、また前記枠板部12
は、その全周が枠板部外周縁から内周縁に向かって上向
きに傾斜する皿ばね状に形成され、前記一対の連結板部
13はそれぞれ、前記枠板部12を皿ばね状に形成すること
によって、この枠板部12の傾斜角とほぼ同角度で枠板部
12から円板部11に向かって上向きに傾斜されている。ま
た、前記枠板部12の両側の半円状部の中間部にはそれぞ
れ、円板部11の中心を通りかつ前記直径線O1と直交する
直線O2と交差する部分を局部的に上方に突き出した台形
状の屈曲部12aが形成されている。この屈曲部12aは、枠
板部12を皿ばね状にするためと、この枠板部12の前記直
径線O1方向への伸びを許容するために設けられたもの
で、この屈曲部12aの突き出し量は、枠板部外周縁から
内周縁に向かって小さくされている。なお、この可動接
点Bの各部の寸法は、D=8.3mm、R=7.7mm、w=0.6m
m、r=5.2mm、d1=2.0mm、d2=1.0mmである。
この可動接点Bは、その枠板部12の上記屈曲部12aを形
成した両側部、つまり両側の半円状部の中間部をそれぞ
れ後述するスイッチケース内の一対の可動接点受け部17
に載置される支持部12bとし、かつこの支持部12bの一方
をコモン接点接触部とするとともに、一対の連結板部13
と円板部11とのつながり部それぞれ第1スイッチ用接点
部S1とし、円板部11の中心部を第2スイッチ用接点部S2
としたもので、この可動接点Bを使用する二段クリック
型プッシュスイッチは次のような構成となっている。
すなわち、第5図および第6図は上記可動接点Bを用い
た二段クリック型プッシュスイッチを示したもので、図
中14は合成樹脂製のスイッチケースであり、このケース
14の内底面には、その中央部の前後に位置する第1スイ
ッチ用の一対の第1固定接点15と、中央部に位置する第
2スイッチ用の第2固定接点16とが設けられている。ま
た、上記ケース14内の両側には、その内底面から上方に
突出する一対の可動接点受け部17が一体に形成されてお
り、その一方の可動接点受け部17の上面には、第1スイ
ッチと第2スイッチとに共用されるコモン接点18が、他
方の可動接点受け部17の上面と同一レベルに設けられて
いる。そして、前記可動接点Bは、その枠板部12の上記
屈曲部12aを形成した両側部をそれぞれ前記可動接点受
け部17上に載置して、一方の支持部12bをコモン接点18
に接触させた状態でケース14内に設置されている。19は
上記ケース14に両側部を掛止されてケース上面を覆う金
属板製の上カバーであり、この上カバー19の中央部に
は、上記可動接点Bの円板部11の中心部を押圧操作する
ための開口19aが設けられている。また、20は上記可動
接点Bの上にその円板部11に中央部を支持させて設けら
れた合成樹脂フィルムからなる防塵シートであり、可動
接点Bの円板部11は、上カバー19の開口19aから防塵シ
ート20を介して押圧操作されるようになっている。
この二段クリック型プッシュスイッチにおける上記可動
接点Bの動作を説明すると、この可動接点Bは、初期状
態では第5図および第6図に示したように、コモン接点
18にのみ接触し、第1固定接点15および第2固定接点16
に対しては離間対向している。そして、プッシュスイッ
チをオンさせるために可動接点Bの円板部11を押圧操作
体(第7図〜第10図参照)aにより押圧すると、まず円
板部11が上脹らみに彎曲した状態のまま押下げられ、こ
の円板部1の押下げにともなって、枠板部12の可動接点
受け部17で支持されていない部分(宙に浮いている部
分)が若干下方に彎曲変形するとともに、枠板部12から
円板部11に向かって上向きに傾斜している連結板部13
が、円板部11とのつながり部(第1スイッチ用接点部S1
部分)において屈曲して倒伏して行く。そして、連結板
部13が倒伏して行くと、枠板部12が連結板部13で外方に
押されてその屈曲部12aを拡開変形させながら直径線O1
方向に伸びるとともに、この枠板部2の全周が、その連
結板部つながり部に作用する下方への押し力により上向
き傾斜状態から倒伏変形して行く。そして、この枠板部
12は皿ばね状のものであるために、この枠板部12は連結
板部13からの押し力に対して高い抵抗を示しながら倒伏
変形して行くが、枠板部12がある程度まで倒伏すると、
この枠板部12の全周が押し力に耐え切れなくなって急激
に下向き傾斜状態に反転し、これにより連結板部13も急
激に下向き状態に反転して、連結板部13と円板部11との
つながり部の第1スイッチ用接点部S1がクリックアクシ
ョンをもって第7図および第8図に示すように第1固定
接点15に接触して、第1スイッチがオンする。なお、第
2スイッチのオンは従来の可動接点を使用するプッシュ
スイッチと同じであり、さらに可動接点Bの円板部11を
押圧すると、連結板部13とのつながり部の第1スイッチ
用接点部S1を第1固定接点15で受止められている円板部
11が押圧力に耐え切れなくなったときに急激に下脹らみ
状態に反転し、その中心部の第2スイッチ用接点部S2
クリックアクションをもって第9図および第10図に示す
ように第2固定接点16に接触して第2スイッチがオンす
る。また、円板部11の押圧力を開放すると、円板部11が
その弾性により上脹らみ状態に復元して第2スイッチが
オフされ、次いで枠板部12が、その下向き傾斜状態への
反転時に拡開変形した屈曲部12aの復元力により初期状
態に復元するとともに、連結板部13も枠板部12の復元に
より上向き傾斜状態に復元して第1スイッチがオフ状態
となる。第4図は上記可動接点Bの荷重(押圧力)−ス
トローク特性を示している。
すなわち、上記可動接点Bは、従来の可動接点のように
枠板部をV字状に折曲させて第1スイッチのオンにクリ
ックアクションをもたせる代わりに、枠板部12の全周を
枠板部外周縁から内周縁に向かって上向きに傾斜させて
この枠板部12を皿ばねの外周部分と同様なものとし、連
結板部13と円板部11とのつながり部の第1スイッチ用接
点部S1を、枠板部全周の下向き傾斜状態への反転により
クリックアクションをもたせて第1固定接点15に接触さ
せるようにしたものであり、この可動接点Aによれば、
接点全体の高さhが、全周を皿ばね状に傾斜させた枠板
部12の高さと、枠板部12から円板部11に向かって上向き
に傾斜する連結板部13の立上がり高さと、上脹らみに彎
曲する皿状に形成された円板部11の高さとを加えた高さ
(直径つまり枠板部12の外形Rが7.7mmの可動接点の場
合で、h=約0.6mm)であるから、枠板部をV字状に折
曲させた従来の可動接点(高さh=約1.0mm)に比べて
接点全体の高さを小さくすることができ、したがってこ
の可動接点を二段クリック型プッシュスイッチに用いれ
ば、このプッシュスイッチの厚さを薄くすることができ
る。しかも、この可動接点Bは、その枠板部12がその両
側の半円状部の中間部をそれぞれ局部的に上方に突き出
して形成した屈曲部12aを拡開変形させながら下向き傾
斜状態に反転し、また前記屈曲部12aの復元力によって
初期状態に復元するため、前記枠板部12を皿ばね状にし
て接点全体の高さを小さくしたものでありながら、この
枠板部12を無理なく反転・復元させることができる。
なお、上記実施例の可動接点Bを用いた二段クリック型
プッシュスイッチの厚さは約2.5mm、従来の可動接点を
用いた二段クリック型プッシュスイッチの厚さは約3.0m
mであり、上記実施例の可動接点Bを用いれば、プッシ
ュスイッチの厚さを、従来のものより約20%程度大幅に
薄型化することができる。また、上記実施例の可動接点
Bは、その枠板部12を皿ばね状としたものであるため、
枠板部をV字状に折曲させている従来の可動接点に比べ
て、反転変形の繰返しに対する耐久性が高く、30000回
以上の動作寿命をもっている。
なお、上記実施例では、枠板部12の両側部つまりスイッ
チケース14内の一対の可動接点受け部17に載置される支
持部12bの一方をコモン接点接触部としているが、上記
可動接点Bは、その枠板部12の両側の支持部12bをそれ
ぞれコモン接点接触部としてもよく、その場合は、スイ
ッチケース14内の一対の可動接点受け部17の上にそれぞ
れコモン接点18を設けておけばよい。また、上記実施例
では、一対の連結板部13と円板部11とのつながり部をそ
れぞれ第1スイッチ用接点部S1としているが、この第1
スイッチ用接点部S1はいずれか一方(一対の連結板部13
の一方と円板部11とのつながり部)だけとしてもよく、
その場合は、スイッチケース14の内底面に、上記第1ス
イッチ用接点部S1が接触する第1固定接点15と、この第
1固定接点15に上記第1スイッチ用接点部S1が接触した
ときに他方の連結板部13と円板部11とのつながり部を受
止める突出部とを、同一レベルに設けておけばよい。
〔考案の効果〕
この考案のプッシュスイッチ用可動接点は、従来のよう
に枠板部をV字状に折曲させて第1スイッチのオンにク
リックアクションをもたせる代わりに、枠板部の全周を
枠板部外周縁から内周縁に向かって上向きに傾斜させて
この枠板部を皿ばねの外周部分と同様なものとし、連絡
板部と円板部とのつながり部の第1スイッチ用接点部
を、前記枠板部全周の下向き傾斜状態への反転によりク
リックアクションをもたせて第1固定接点に接触させる
ようにしたものであるから、従来の可動接点に比べて接
点全体の高さを小さくすることができ、したがってこの
考案の可動接点を二段クリック型プッシュスイッチに用
いれば、このプッシュスイッチの厚さを薄くすることが
できる。しかも、この考案の可動接点は、その枠板部が
その両側の半円状部の中間部をそれぞれ局部的に上方に
突き出して形成した屈曲部を拡開変形させながら下向き
傾斜状態に反転し、また前記屈曲部の復元力によって初
期状態に復元するため、前記枠板部を皿ばね状にして接
点全体の高さを小さくしたものでありながら、この枠板
部を無理なく反転・復元させることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第10図はこの考案の一実施例を示したもので、
第1図は可動接点の平面図、第2図および第3図は同じ
くその側面図および正面図、第4図は可動接点の荷重−
ストローク特性図、第5図および第6図は二段クリック
型プッシュスイッチの縦断正面図および縦断側面図、第
7図および第8図は同じく第1スイッチ・オン状態の縦
断正面図および縦断側面図、第9図および第10図は同じ
く第2スイッチ・オン状態の縦断正面図および縦断側面
図である。第11図は従来の可動接点の平面図、第12図お
よび第13図は同じくその側面図および正面図、第14図お
よび第15図は従来の可動接点を用いた二段クリック型プ
ッシュスイッチの縦断正面図および縦断側面図、第16図
および第17図は同じく第1スイッチ・オン状態の縦断正
面図および縦断側面図、第18図および第19図は同じく第
2スイッチ・オン状態の縦断正面図および縦断側面図で
ある。 B……可動接点、11……円板部、12……枠板部、12a…
…屈曲部、12b……支持部(コモン接点接触部)、13…
…連結板部、S1……第1スイッチ用接点部、S2……第2
スイッチ用接点部、14……スイッチケース、15……第1
固定接点、16……第2固定接点、17……可動接点受け
部、18……コモン接点、19……上カバー、20……防塵シ
ート。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】内部に第1スイッチ用の第1固定接点と第
    2スイッチ用の第2固定接点とコモン接点とを設けたス
    イッチケース内に前記コモン接点に接触させた状態で設
    けられ、押圧操作により弾性変形してクリック作用をも
    って前記第1固定接点に接触するとともに、さらに押圧
    操作されることによりさらに弾性変形してクリック作用
    をもって前記第2固定接点に接触するプッシュスイッチ
    用可動接点であって、 押圧操作される円板部と、この円板部の外周を間隙を存
    して囲む円形環状の枠板部と、前記円板部の中心を通る
    直径線上において前記枠板部の内周縁と前記円板部の外
    周縁とをつなぐ一対の連結板部とからなり、 かつ前記円板部は上膨らみに彎曲する皿状に形成し、前
    記枠板部はその全周が枠板部外周縁から内周縁に向かっ
    て上向きに傾斜する皿ばね状に形成し、前記一対の連結
    板部はそれぞれ前記枠板部から前記円板部に向かって上
    向きに傾斜させるとともに、前記枠板部の両側の半円状
    部の中間部をそれぞれ局部的に上方に突き出して屈曲部
    を形成し、 前記枠板部の両側の半円状部の中間部をそれぞれ前記ス
    イッチケース内の一対の可動接点受け部に載置される支
    持部とし、かつこの支持部の少なくとも一方を、上記一
    対の可動接点受け部の少なくとも一方の可動接点受け面
    に設けられる前記コモン接点との接触部とするととも
    に、前記一対の連結板部の少なくとも一方の前記円板部
    とのつながり部を、前記枠板部全周の下向き傾斜状態へ
    の反転により前記第1固定接点に接触する第1スイッチ
    用接点部とし、前記円板部の中心部をこの円板部の下膨
    らみ状態への反転により前記第2固定接点に接触する第
    2スイッチ用接点部としたことを特徴とするプッシュス
    イッチ用可動接点。
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