JP2002313188A - 多方向スイッチ - Google Patents

多方向スイッチ

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JP2002313188A
JP2002313188A JP2001112055A JP2001112055A JP2002313188A JP 2002313188 A JP2002313188 A JP 2002313188A JP 2001112055 A JP2001112055 A JP 2001112055A JP 2001112055 A JP2001112055 A JP 2001112055A JP 2002313188 A JP2002313188 A JP 2002313188A
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Isao Miyashita
功 宮下
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 携帯電話、ビデオカメラ等の操作用の多方向
スイッチで、キートップ取り付け用の軸のあるものを、
従来よりも薄型化すること。 【解決手段】 十字形のプランジャ25の上面中央にキ
ートップ取り付け用の軸を設け、半球状部26を腕と腕
の間に分割して形成する。ケース21の押さえ部下面の
球面座と前記半球状部で、球面軸受を構成する。プラン
ジャ25の中央下面と各腕の先端の下面に接点ばね29
を押す突起30、31を設け、腕の先端の突起31と接
点ばねの間に中央部より大きな隙間を設ける。この構成
により、構造簡単で極めて薄型、小型であって、キート
ップを前後左右に押して傾けるか、軸方向に押すことに
よって、対応するスイッチ接点が動作する多方向スイッ
チが実現する。さらにプランジャの下部に復帰ばね34
を設けて、プランジャが中立位置で安定した姿勢を取る
ようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、携帯電話、ポータ
ブルステレオ、ビデオカメラ、デジタルカメラ、車載オ
ーディオ等の操作用に組み込まれる多方向スイッチに関
する。
【0002】
【従来の技術】多方向スイッチは複数のスイッチ接点を
備えていて、操作部に加えられる力の着力点や方向によ
って、それらのスイッチ接点のうちのあるものが選択さ
れて動作するように構成されており、操作の違いに応じ
て何通りかの異なる信号を出力する。操作方法として、
例えば直立して設けてある操作レバーあるいはキートッ
プを前後左右に傾けることにより4通りの入力を行うも
のがある。さらに操作レバーを傾けるのでなく、軸方向
に押し下げた場合にも対応するスイッチ接点が動作する
ように構成して、入力の種類を5通りにしたものもあ
る。
【0003】図9は多方向スイッチの一例の断面図で、
特開平10−188738号に開示されたものである。
ハウジング1と蓋体11の内側に、中央固定接点2、コ
モン接点3、周辺固定接点4が設けてあり、その上に中
央タクトばね6と周辺タクトばね7を置いてある。中央
タクトばね6は円形で、浅い皿状であり、周辺部がコモ
ン接点3に乗って接触しているが、中央部は中央固定接
点2から離れている。周辺タクトばね7は三つの平行な
矩形片が両端の横断部でつながって一体になっているも
ので、外側の矩形片がコモン接点3に接触しているが、
中央の矩形片は長手に沿ってアーチ状に湾曲して中程が
持ち上がっており、周辺固定接点4から離れて上方にあ
る。中央タクトばね6は中央の1個だけであるが、周辺
タクトばね7は図に現れている左右の2個のほか、紙面
の前後に1個ずつの計4個ある。
【0004】これらのタクトばねの上に第1のステム8
と第2のステム10が置かれている。第1のステム8は
円柱部8aと半球状のスカート部8bが重なった形であ
り、スカート部8bの下面の周辺の突部8cが周辺タク
トばね7に接している。第2のステム10は四角柱であ
って、第1のステム8の四角のガイド孔9にはまってい
て軸方向に摺動可能であり、鍔部10aがあるので抜け
出さない。第1のステム8から突き出している軸の上端
部にキートップ(図示せず)などを装着する。下部の押
圧突起10bが中央タクトばね6に接している。
【0005】この多方向スイッチは第2のステム10を
動かして操作する。周辺の接点を動作させるには、例え
ば第2のステム10の上端に取り付けたキートップを右
から押して左に倒すと、第1のステム8も一体になって
左に傾き、左側の突部8cが周辺タクトばね7の中央部
の湾曲をスナップ的に反転させて周辺固定接点4に接触
させる。これによって左側のコモン接点3と周辺固定接
点4が周辺タクトばね7を介して導通する。
【0006】この場合、第1のステム8の半球状のスカ
ート部8bが蓋体11の穴に接しながら回動し、第2の
ステム10の鍔部10aがハウジング1上の突起1aに
接近するので、第2のステム10を軸方向に押し下げよ
うとする力が掛かっても、鍔部10aが突起1aに当た
って第2のステム10は軸方向に動かず、押圧突起10
bが中央タクトばね6を変形させることはない。第1の
ステム10の4個の突部8cのうち紙面の前後にあって
見えない2個も、ほとんど変位せず、右側の突部8cは
逆に周辺タクトばね7から離れる。こうして左側のスイ
ッチだけが閉じる。第2のステム10を右側、あるいは
紙面の前方または手前に倒した場合にも、各方向につい
てそれぞれ同様に動作する。
【0007】第2のステム10を倒すのでなくキートッ
プの上端面を軸方向に押すと、第2のステム10は第1
のステム8のガイド孔9に沿って下降し、押圧突起10
bが中央タクトばね6を変形させ、中央固定接点2とコ
モン接点3を導通させる。この時、第1のステム8は動
かないから周辺タクトばね7は動作しない。
【0008】第1のステムと第2のステムを用い、第2
のステムが第1のステムのガイド孔内を摺動する多方向
スイッチに、図9とは別構造の次のようなものがある。
詳細は省くが、第2のステムで図9と同様に下方の中央
接点を動作させ、一方、4組の周辺接点を、図9のよう
にハウジングの内側の底面に配置するのでなく、四方の
側面の壁に設けてある。第1のステムから四方にコイル
ばねを突き出させ、第2のステムを横に倒すと第1のス
テムも傾斜してコイルばねが壁の接点に接触し、傾斜が
ある程度以上になったとき、従ってばね力がある程度以
上になったとき壁の接点が閉じるのである。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】このように操作部が第
1のステムと第2のステムの二つの部材の組み合わせか
らなるものは構成が複雑化し、部品点数が増してコスト
高になる。また図9のものは、第1のステムは円柱部8
aとスカート部8bを積み重ねた形、第2のステムは第
1のステムのガイド孔9から軸が突き出した形であっ
て、全体の丈が高くなり、小型化、薄型化が困難であ
る。一方、スイッチ接点をハウジングの底面でなく四方
の壁面に設けたり、コイルばねを横向きに配置したりす
るものは、複雑であって壁面の丈が高くなり、やはり小
型化、薄型化が困難である。本発明はこれらの問題を解
決し、キートップ取り付け用の軸を有する型式であっ
て、構造が簡単で部品数が少なく、小型化、薄型化に適
する多方向スイッチを実現するものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】発明者らは先に非常に薄
型の多方向スイッチを開発し、特願平11−16173
6号によって出願した。本発明ではこれをさらに改良す
ることにより上記の課題を解決する。上記出願に係る多
方向スイッチはキートップの取り付け軸のない平型のも
ので、操作部は複数の部材でなく、中央から四方に十字
形に伸びる腕のある単一部品のプランジャで構成してあ
り、腕の先端部に相当する周辺の4箇所と中央の計5箇
所に接点ばねを配置して、プランジャの5通りの動きを
検出するものである。本発明ではこの多方向スイッチの
プランジャの中央に軸を付加して、キートップの取り付
けを可能にし、さらにプランジャの下面中央部とその下
の接点ばねの間に復帰ばねを配置することにより、非操
作時にプランジャが腕の先端とその下の接点ばねの間の
隙間のために傾くことがなく、プランジャの軸とキート
ップが中立位置に直立するようにする。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の実
施形態を説明する。図3は上記出願の多方向スイッチ
で、便宜上、まずこれについて説明する。同図(A)は
平面図、同図(B)は(A)のB−B断面図、同図
(C)は同じくC−C断面図である。合成樹脂のケース
21、ポリイミドなどのスペーサ22、ガラス入りエポ
キシなどの回路基板23を積層してあり、ケース21に
は十字形の穴24が開けてあって、この穴に同じく十字
形のプランジャ25が納まっている。プランジャ25の
十字形の腕の先端部では腕と穴24の隙間を小さくし
て、プランジャ25の回り止めを利かせてある。
【0012】図3(B)に見るように、ケース21の押
さえ部27がプランジャ25の中央の半球状部26を押
さえているので、プランジャ25が穴24から抜け出る
ことはない。押さえ部27の下面の球面座27aとプラ
ンジャ25の半球状部26とで球面すべり軸受を形成し
ている。
【0013】スペーサ22には、同図(A)に見るよう
に、穴28を中央に1箇所と、プランジャ25の各腕の
下に4箇所の計5箇所設けてあり、円形の接点ばね29
が5個、この穴28の中に置かれて穴の輪郭で位置決め
され、回路基板23に乗っている。
【0014】プランジャ25の外観を図4に示す。下面
中央に半球状の突起30が設けてあり、各腕の先端部の
下面にも半球状の突起31が設けてある。図3(B)に
て、プランジャ25の半球状部26はケース21の押さ
え部27の球面座27aに接して球面軸受をなすが、半
球状部26は図4に見るように連続した形状でなく、四
つに分割してプランジャ25の腕と腕の間に設けてあ
る。半球状部と腕とを積み重ねて構成したのではプラン
ジャが厚くなるが、図4のプランジャは半球状部26が
腕の厚さの中に含まれるので薄型にできる。図3(A)
に示すように、ケース21の押さえ部27も連続した形
状でなく、周辺部からプランジャ25の腕と腕の間に伸
びている四つの部分が、分割された半球状部26をそれ
ぞれ押さえている。
【0015】図3からも分かるように、接点ばね29は
ステンレス材などの円板を浅い皿状に湾曲させたもの
で、周辺部が回路基板23上の固定接点パターンに乗っ
て接触しており、中央部の下方の基板上には別の固定接
点が設けてある。接点ばね29の頂上部を押すと、押圧
力がある程度大きくなったところで挫屈して、中央部の
湾曲の向きが節度感を伴って急激に反転し、下方の固定
接点に接触して、周辺部の固定接点と中央部の固定接点
が接点ばね29を介して導通する。すなわち各接点ばね
29と回路基板23上の固定接点パターンで個別のスイ
ッチを構成している。なお、回路基板23の下面には、
組み込み先機器の回路基板への実装用のリード端子が設
けてあり、基板上面の固定接点はスルーホール等によっ
て下面のリ−ド端子に接続されている。
【0016】接点ばね29は単純な皿状の場合もある
が、図3では4個の足を周辺から張り出させ、足を回路
基板23上の固定接点に乗せている。その場合は足のな
い皿状の接点ばねと違って、固定接点との接触が全周で
なく足の部分だけなので、接触圧が上がって導通が確実
になる。また、足を設けることによって接点ばねの剛性
やばね性を改良でき、多方向スイッチの小型化、薄型化
を助ける効果がある。
【0017】図3(C)に見るように、プランジャ25
の中心下面の突起30が中央の接点ばね29にほぼ接し
た状態で、プランジャ25の各腕の先端の突起31と周
辺の4個の接点ばね29の間に隙間cを設けてある。煩
雑を避けるため図では省略したが、ケース21とスペー
サ22の間にポリイミドなどの可撓性の薄い保護シート
を挟んで接合することにより、回路基板23上の回路パ
ターンや各接点ばね29に対する防水、防塵構造として
いる。従ってプランジャ25の下面の突起30や31
は、この保護シートの上から接点ばね29を押すのであ
る。
【0018】次に、上記の多方向スイッチの動作を説明
する。図5はプランジャ25の中央部を矢印で示す力F
で押し下げた場合で、同図(B)のようにプランジャ2
5の半球状部26が押さえ部27の下面の球面座27a
から離れて、プランジャ25はほぼ平行な姿勢で下降
し、中央下面の突起30が接点ばね29を押圧して湾曲
を反転させ、中央のスイッチ接点が閉じる。この時、周
辺のスイッチ接点に関しては、同図(C)に見るように
プランジャ25の腕の先端下面の突起31はまだ接点ば
ね29を変形させない。これは、プランジャ25の下降
が、図3(C)に示した腕の先端下面の突起31と接点
ばね29の間の隙間cで吸収されるからである。
【0019】プランジャ25を押す力Fが中央から僅か
でもずれれば、プランジャ25は下降時に傾く傾向を生
じるが、実際上、それによって周辺のスイッチ接点が閉
じて誤動作になるということはない。力Fの着力点が多
少ずれた程度では、力Fのうち腕の先端部にかかる分力
は、プランジャ25のレバー比のために中央部に掛かる
力に比べ著しく小さくなる。また、各腕はプランジャ2
5の中央部から伸びる片持ち梁であり、若干撓んで動き
を吸収する。これらのことから、力Fの着力点が中央部
からあまりずれない限り、腕の先端部では接点ばね29
を変形させて接点をオンさせる力は生じない。こうして
プランジャ25の中央部を押した時は中央のスイッチ接
点だけが閉じる。
【0020】図6は、プランジャ25の中央部でなく、
腕の先端部を力Fで押した場合である。プランジャ25
は同図(C)のように腕の先端部が下降して傾斜し、下
面の突起31が接点ばね29の頂点を押し、湾曲の形状
が反転して回路基板23上の固定接点パターンに接触
し、この部分のスイッチ接点が閉じる。一方、同図
(B)に見るように、プランジャ25は半球状部26と
球面座27aの相互運動で回動して中央部は下降せず、
従って中央のスイッチ接点は動作しない。
【0021】もちろん、力Fの着力点が僅かでも中央側
にずれれば、プランジャ25の中央部を下降させようと
する分力を生じるのであるが、この場合も、前述のよう
に中央部に生じる力はプランジャ25のレバー比のため
に微少になり、またプランジャ25自体の弾性変形によ
っても吸収されて、中央で接点ばね29を変形させるほ
どの力は生じない。こうしてプランジャ25の腕の先端
部を押した時はその箇所のスイッチ接点だけが閉じ、中
央や周辺の他のスイッチ接点は閉じない。
【0022】このような十字形のプランジャ25を用い
た薄型の多方向スイッチに軸を設けて、キートップを装
着できるようにする。図7にそれを示すが、スイッチの
基本構造は図3のものと同じであり、主要部に図3と同
じ符号をつけてある。基本構造である図3ではプランジ
ャ25の上面は平らであるが、図7の実施形態では同図
(C)のようにプランジャ25の上面に軸32を設け
る。そして想像線で描いたように、軸32にキートップ
40を押し込んで取り付ける。
【0023】図7(A)、(C)に矢印で示した力F
で、キートップ40の上端をプランジャ25の各腕の方
向に押せば、プランジャ25が傾き、その方向にある接
点ばね29が、腕の先端部下面の突起31に押されて動
作する。あるいはキートップ40の上端面を下に押せ
ば、プランジャは下降して中央の接点ばね29がプラン
ジャ25の中央下面の突起30に押されて動作する。こ
の動作の様子は先の図5、図6と同様である。
【0024】図8はこの実施形態におけるプランジャ2
5の外観である。軸32の断面を円形、方形など任意の
形状にできるのはもちろんであるが、本実施形態ではプ
ランジャが十字形であるのを反映して軸32の断面も十
字形にしてある。断面が十字形であると軸32をキート
ップの穴に押し込んだ時に、十字形の頂点が穴の内壁に
食いついて保持力が上がり、キートップの脱落などが起
こりにくい。
【0025】図7のようにプランジャ25の上面に軸3
2を設けてキートップを取り付けると、図3のような軸
のない平型のプランジャ25の場合にはない問題が生じ
る。図7(C)に見るように、プランジャ25の腕の先
端部下面の突起31と接点ばね29の間に隙間cが設け
てある。これは図5のように、プランジャ25を押し下
げて中央の接点ばね29を動作させても、周辺の接点ば
ね29は動作しないようにするために必要なものであ
る。しかしこの隙間cによって、プランジャ25は中立
時に中央下面の突起30がその下の接点ばね29に乗っ
ているだけになり、隙間cの分だけがたつきを生じて姿
勢が定まらない。
【0026】図3でも図7でもプランジャ25は形状が
点対称で重心が中心にある。さらに図3の場合はプラン
ジャ25が平型で丈が低いので、図示のように水平姿勢
を取りやすく、また、かりにどちらかに隙間cの分だけ
傾いても、キートップもついていないためにそれほど目
立たない。しかし図7の場合は、キートップ40がつい
て高さも重量も増しているので傾きやすく、しかも傾く
と目立って、機能上の障害はなくとも見苦しく信頼感を
損なうものであった。キートップ40は、非操作時に中
立位置で直立させるのが望ましい。
【0027】図1は、本発明によりプランジャ25が中
立時に傾斜するのを防止する構造にした実施形態で、プ
ランジャ25の下面中央部とその下の接点ばね29の間
に、復帰ばね34を設けてある。復帰ばね34はステン
レス鋼や燐青銅などのばね材で、放射状に8本の腕の出
た形状であり、中央部はプランジャ25の中央下面の突
起30になじみよく接するように、皿状に窪ませてあ
る。同図(A)のように配置して、復帰ばね34の放射
状の腕の先端が1本置きに、同図(B)のようにケース
21の下面に接するか、同図(C)のようにプランジャ
25の下面に接するようにする。
【0028】この構造では、復帰ばね34は中央下面が
接点ばね29の上面に接し、放射状の腕の先端が1本置
きに、図1(B)のようにケース21の下面に接してい
て水平に保たれる。そしてケース21の下面には接しな
い腕が、同図(C)のようにプランジャ25の下面を支
える。これによりキートップ40のついたプランジャ2
5は、腕の先端下面の突起31と、その下の接点ばね2
9の間に隙間cがあっても傾くことなく直立する。
【0029】図2は上記構造の多方向スイッチのキート
ップ40を、矢印Fの力で左向きに押した場合の動作で
ある。同図(B)のようにプランジャ25が傾いて、左
側の腕が下面に接している復帰ばね34の腕を撓めなが
ら下がり、腕の先端下面の突起31が接点ばね29を押
してスイッチをオンする。力Fが消えれば、復帰ばね3
4の弾性復元力で、プランジャ25は図1(C)の姿勢
に復帰する。キートップ40を傾けるのでなく下に押し
下げた場合は、復帰ばね34は格別変形せずにプランジ
ャ25と一緒に下降して、中央の接点ばね29を動作さ
せる。
【0030】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば中央と周辺4方向の計5箇所にスイッチ接点を
配置した多方向スイッチにおいて、操作部を複数の部材
で構成するのでなく、高さの低い十字形のプランジャを
用い、このプランジャの中央部にキートップ取り付け用
の軸を設けることにより極めて薄型に構成できる。これ
は図9の従来例のハウジング1の下面から第1のステム
8の円柱部8aの上面までの高さと、図1の本発明の実
施形態の下面からプランジャ25の上面(軸32の根
本)までの高さを見比べれば明瞭である。
【0031】しかも従来例では、キートップを第2のス
テム10の軸の上端に取り付けるに当たって、キートッ
プの下面と第1のステム8の円柱部8aの上端面との間
に第2のステム10のストローク相当の隙間を設ける必
要があって、これもまた部品の高さを増す原因になる
が、本発明では図1(C)に見るように、キートップ4
0の下面をプランジャ25の上面に密着させてよい。
【0032】このような違いは、図9の従来例の操作部
が第1のステムと第2のステムの二重構造であり、さら
に第1のステム8が円柱部8aとスカート部8bの2階
建てであるのに対し、図1の本発明では操作部が単一部
品のプランジャ25であり、図2に見るように半球状部
26を分割して腕と同じ高さに配置したことによる。さ
らに本発明では、プランジャ25の下部に復帰ばね34
を配置することにより、キートップ40のついたプラン
ジャ25が中立位置で安定した姿勢を取るようにしてい
る。こうして少数の単純な部品と簡単な構造によって、
機能と信頼性に優れ、回路の高密度実装に適する小型、
薄型の多方向スイッチが廉価に実現される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の多方向スイッチの構成図である。
【図2】本発明の多方向スイッチの動作図である。
【図3】本発明の基礎となる多方向スイッチの構成図で
ある。
【図4】図3の多方向スイッチに用いるプランジャであ
る。
【図5】図3の多方向スイッチの動作図である。
【図6】図3の多方向スイッチの別の動作図である。
【図7】図3の構造に軸32を追加した多方向スイッチ
の構成図である。
【図8】図7の多方向スイッチに用いるプランジャであ
る。
【図9】従来の多方向スイッチの一例の断面図である。
【符号の説明】
2 中央固定接点 3 コモン接点 4 周辺固定接点 6 中央タクトばね 7 周辺タクトばね 8 第1のステム 10 第2のステム 21 ケース 22 スペーサ 23 回路基板 24、28 穴 26 半球状部 27 押さえ部 27a 球面座 29 接点ばね 30、31 突起 32 軸 34 復帰ばね

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回路基板上に複数個のスイッチ接点を形
    成し、 その上に中央から外向きに伸びる複数本の腕のあるプラ
    ンジャを配置し、 これらをケースで覆い、ケースは上面にプランジャの腕
    の輪郭に沿った穴を有し、腕を操作可能に露出させて収
    容するとともに、プランジャの一部を覆う押さえ部を有
    していてプランジャが上方に脱落しないように保持し、 スイッチ接点の1個がプランジャの中央部、他のスイッ
    チ接点がそれぞれプランジャの腕の先端部に配置してあ
    り、 プランジャがほぼ平行に下降した時は中央部のスイッチ
    接点が動作し、傾斜して腕の先端部が下降した時は当該
    先端部のスイッチ接点が動作することにより、プランジ
    ャの姿勢の変化に応じて前記スイッチ接点のいずれかが
    選択的に動作する多方向スイッチにおいて、 プランジャ上面の中央部にキートップ取り付け用の軸を
    形成し、 プランジャの下側に、非動作時にプランジャの姿勢を安
    定させる復帰ばねを配置したことを特徴とする多方向ス
    イッチ。
  2. 【請求項2】 請求項1の多方向スイッチにおいて、 復帰ばねは放射状の複数の腕を有し、隣り合う腕の先端
    が交互にケース下面とプランジャ下面に当接するように
    配置してあることを特徴とする多方向スイッチ。
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