JP3965766B2 - 多方向操作体およびそれを用いた操作入力機器 - Google Patents

多方向操作体およびそれを用いた操作入力機器 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ゲーム機やカーナビゲーション等の操作部分に使用される多方向操作体およびそれを用いた操作入力機器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の多方向操作体として、家庭用ゲーム機のコントローラに搭載されている8方向の傾倒操作ができる多方向操作体などが知られている。
【0003】
その概略の構成は、図15の側面断面図および図16の平面断面図に示すように、下蓋中央部に軸支持部1Aを備え上面中央部に開口部1Bを有する中空のケース1と、ケース1の開口部1Bから外方に突出した上端部2Aに対して水平方向に力を加えた際に全方位に傾倒操作可能となるように球状の下端部2Bがケース1の軸支持部1Aに保持されている操作軸2と、操作軸2の中立位置において操作軸2の中間部の側面と押圧部3E〜3Hが対向するように等距離で90°間隔にケース1に装着された4個のプッシュ動作型のスイッチ3(3A〜3D)と、操作軸2が傾倒操作された際にその傾倒方向に対応してそれぞれの方向のスイッチ3(3A〜3D)を動作させるように配された4個のスライダ4(4A〜4D)と、各々対応するスイッチ3(3A〜3D)とスライダ4(4A〜4D)の間に配されてスライダ4を介して操作軸2の中立位置を保つための4個のコイルばね5(5A〜5D)から構成されている。
【0004】
上記構成の多方向操作体においては、任意の水平方向に操作軸2を傾倒操作すると、その方向に対応するスライダ4がコイルばね5を圧縮させながらスイッチ3の方向に移動して、スライダ4の凸部4E〜4Hがスイッチ3の押圧部3E〜3Hを押圧することによりスイッチ3が動作するようになっているものであり、操作軸2への傾倒操作力を除くと圧縮されたコイルばね5が元の状態に復元することにより操作軸2が元の中立位置に戻るものであった。
【0005】
そして、上記のような多方向操作体は、その操作部である操作軸2の上端部2Aの移動量すなわち操作ストロークで操作方向を認識するものであり、上記構成のものでは、スライダ4とスイッチ3との間に配したコイルばね5により、操作軸2の所定の大きさの傾倒角度を実現しているものであった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら上記従来の多方向操作体においては、操作軸2の傾倒操作時に、その中間部でスライダ4を介して水平方向にスイッチ3を押して動作させる構成であるために、水平方向に対向して配された4個のスイッチ3の外側寸法すなわち、多方向操作体の操作軸2の上端側から見た投影面積が大きく、取付面の面積が小さい小型の機器には装着し難いという課題があり、また、操作軸2を中立位置に強制的に復帰させるためのコイルばね5やスライダ4等の構成部品が多いためにコスト高であるという課題もあった。
【0007】
本発明は、このような従来の課題を解決するものであり、外形寸法が小さくて、構成部品が少なく、しかも所定の操作ストロークを有する操作性が優れた多方向操作体およびそれを用いた操作入力機器を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために本発明の多方向操作体は、中心部に孔を有する基板の下面に上方に向かって押圧することにより動作するように複数個のスイッチを孔から等距離位置に配置し、スイッチの下方で基板の孔と同心位置に設けた支持体の軸支持部に下端部が支持され、基板の孔から上方に突出した操作軸を、軸支持部を支点として傾倒させることにより、操作軸の下方に固定された駆動体でスイッチを駆動するものである。
【0009】
さらに、前記駆動体のアームの上面に水平板を載せ、前記水平板を下方に付勢するように、前記基板下面と前記水平板の間に前記操作軸を挿通させて一つの圧縮コイルばねを配置する構成とした上で、前記支持体に、前記駆動体の複数のアームの間に前記軸支持部の周辺からアームの上端と同一高さの複数個の支持用突起を備えさせ、前記駆動体の複数のアームの上端面と前記支持用突起の上面に前記水平板を配置したものとする。もしくは、前記水平板を、平板状の台座部と、前記台座部から下方に伸び、前記駆動体のアームの上面から前記支持体の内底面までと同寸法の複数の脚部を備えたものとして、その水平板を、前記複数の脚部が前記駆動体の複数のアームの間に位置するように配置し、前記台座部上に前記圧縮コイルばねを配したものとするものである
【0010】
これにより、外形が小さくて、構成部品が少なく、しかも所定のストロークを有する操作性の優れた多方向操作体およびそれを用いた操作入力機器を得ることができる。
【0011】
【発明の実施の形態】
請求項1に記載の発明は、中心部に孔を有し孔から等距離位置の下面に上方に押圧部を押圧することにより動作する複数個のスイッチを備えた基板と、前記複数個のスイッチの下方で前記基板の孔と同心位置に軸支持部を有し前記基板に固定された支持体と、前記基板の孔から上方に突出した操作部を任意の方向に傾倒操作できるように下端部を前記軸支持部により支持された棒状の操作軸と、前記複数個のスイッチ各々に対応した複数個の駆動用のアームを有し、前記操作軸の傾倒操作に対応して所定のスイッチを押圧操作できるように前記操作軸の下方に固定された駆動体と、前記操作軸を挿通させる孔を中央に有し、前記駆動体のアームの上面に載せられた水平板と、前記水平板を下方に付勢するように、前記基板下面と前記水平板の間に前記操作軸を挿通させて配設された圧縮コイルばねとを有する多方向操作体であって、前記支持体に、前記駆動体の複数のアームの間に前記軸支持部の周辺からアームの上端と同一高さの複数個の支持用突起を備えさせ、前記駆動体の複数のアームの上端面と前記支持用突起の上面に前記水平板を配置したものとする、もしくは、前記水平板を、平板状の台座部と、前記台座部から下方に伸び、前記駆動体のアームの上面から前記支持体の内底面までと同寸法の複数の脚部を備えたものとして、その水平板を、前記複数の脚部が前記駆動体の複数のアームの間に位置するように配置し、前記台座部上に前記圧縮コイルばねを配したものとしたことを特徴とする多方向操作体としたものであり、前記支持用突起もしくは前記脚部を有した構成のものとすることによって、1つの圧縮コイルばねおよび水平板により操作軸の傾倒操作後の中立状態への強制的復帰並びにその状態の維持ができるため、小型で構成部品が少なく安価でしかも操作性の優れた多方向操作体を実現できるという作用を有する。
【0014】
請求項に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記圧縮コイルばねの上端部が前記基板下面の孔の周囲に位置決めされているものであり、操作軸の傾倒操作時にも、圧縮コイルばねの基板下面における位置が動かないので、操作軸の傾倒操作および中立状態への復帰が安定していると共に、多方向操作体の組立時において、圧縮コイルばねを仮固定することができるという作用を有する。
【0015】
請求項に記載の発明は、請求項1または請求項2に記載の発明において、前記操作軸と前記駆動体とが一部品で構成されているものであり、部品点数が少なく組立工数が低減できると共に、操作軸を操作する場合にも駆動体が操作軸と確実に一体となって動作するため、ガタツキ感のない確実な操作軸の傾倒操作を実現できるという作用を有する。
【0016】
請求項に記載の発明は、請求項1〜何れか一つに記載の発明における多方向操作体を用いた操作入力機器であり、操作軸の傾倒操作で各種機能を選択等できる小型で操作性の優れた操作入力機器を安価に実現できるという作用を有する。
【0017】
以下、本発明の実施の形態について、図1〜図14を用いて説明する。
【0018】
なお、従来の技術の項で説明した構成と同一構成の部分には同一符号を付して、詳細な説明を省略する。
【0019】
(実施の形態1)
図1は本発明の第1の実施の形態による多方向操作体の側面断面図、図2は同図1のX−X線における断面図、図3は同分解斜視図であり、同図において、中心部に四角形の孔11Aを有する基板11の下面には、孔11Aから等距離等角度位置に4個のスイッチ12A〜12Dが、その押圧部12E〜12Hを上方に押圧することにより動作するように配設されている。
【0020】
なお、このスイッチ12A〜12DはON状態になった後も押圧動作ストロークを有するオーバーストロークタイプのものである。
【0021】
また、基板11の下面には、中央に球面凹状の軸支持部13Aを有する支持体となるケース13が、基板11の孔11Aの下部に軸支持部13Aが位置するように固着されている。
【0022】
そして、操作軸14は、基板11の孔11Aから上方に操作部となる上端部14Aを突出させて、球状の下端部14Bをケース13の軸支持部13Aにより傾倒自在に支持されている棒状の操作軸であり、上端部14Aに任意の水平方向の力を加えることにより傾倒可能となっている。
【0023】
また操作軸14の中間部下方には4個のスイッチ12A〜12D各々に対応した駆動体15となる4つの駆動用のアーム15A〜15Dが操作軸14と一体に形成されている。
【0024】
そして、操作軸14に設けたアーム15A〜15Dの上面には水平板17が載置されており、その形状は、操作軸14を挿通させるよう中央に孔17Eを有した平板状の台座部17Fと、駆動用の各アーム15A〜15Dの間の位置に台座部17Fから下方に伸びた、アーム15A〜15Dの上面からケース13の底面13Bまでと同一寸法の4つの脚部17A〜17Dから成っており、脚部17A〜17Dの下端部はケース13の底面13Bに当接している。
【0025】
また、基板11と水平板17の台座部17Fの間の操作軸14の周囲にはコイルばね16が設けられており、水平板17を下方へ付勢していると共に、基板11下面に接したコイルばね16の上端部16Aは、スイッチ12A〜12Dのケース間に挟まれて位置を決められている。
【0026】
すなわち、通常状態においては、水平板17はコイルばね16に付勢されることにより、駆動体15の4つのアーム15A〜15Dの間から下方に突き出された4つの支持用の脚部17A〜17Dの下面がケース13の底面13Bに当接すると共に、台座部17F下面が駆動体15の4つのアーム15A〜15Dの根元部分上面を下方へ押さえ付けているため、駆動体15の水平すなわち操作軸14の中立位置が保たれた状態となっている。
【0027】
また、この時、各スイッチ12A〜12Dの押圧部12E〜12Hとそれぞれに対応するアーム15A〜15Dの間には一定の空隙が設けられており、不用意に操作軸14の上端部14Aに指が当たって少し操作軸が傾いた程度では、操作軸14のアーム15A〜15Dはスイッチ12A〜12Dの押圧部12E〜12Hに当接せず、スイッチ12A〜12Dは動作しないようになっている。
【0028】
次に、上記構成の多方向操作体の動作について説明する。
【0029】
まず、図4の側面断面図に示すように、操作軸14を各スイッチ12A〜12Dが配置された方向に傾倒操作する場合について説明すると、操作軸14の上端部14Aをたとえばスイッチ12Aの方向に傾倒操作すると、操作軸14と一体形成されている駆動体15のアーム15A〜15Dが傾き、コイルばね16の付勢力に抗して、駆動体15のアーム15Cが水平板17の脚部17B,17C側を持ち上げ、この状態からさらに操作軸14を傾倒させると、駆動体15のアーム15Cがスイッチ12Cの押圧部12Gを押圧しスイッチを動作させてON状態にする。
【0030】
そして、操作軸14の上端部14Aに加えていた傾倒操作力を除くと、操作軸14と一体形成されている駆動体15のアーム15Cが水平板17を介してコイルばね16により下方に付勢されることにより、操作軸14は元の中立位置に復帰し、それに伴いスイッチ12Cも元のOFF状態に戻る。
【0031】
次に操作軸14をスイッチ12A〜12Dが配置された位置の中間方向に傾倒操作する場合について説明すると、操作軸14の上端部14Aをたとえばスイッチ12Aと12Bの中間方向に傾倒操作すると、操作軸14と一体形成されている駆動体15が傾き、コイルばね16の付勢力に抗して、駆動体15が水平板17の脚部17C側を持ち上げ、この状態からさらに操作軸14を傾倒させると、駆動体15のアーム15C,15Dがそれぞれスイッチ12C,12Dの押圧部12G,12Hを押圧して両方スイッチを動作させてON状態にする。
【0032】
そして、操作軸14の上端部14Aに加えていた傾倒操作力を除くと、操作軸14と一体形成されている駆動体15が水平板17を介してコイルばね16により下方に付勢されることにより、操作軸14は元の中立位置に復帰し、それに伴いスイッチ12C,12Dも元のOFF状態に戻る。
【0033】
以上の動作において、コイルばね16はその上端部16Aが基板11下面でスイッチ12A〜12Dのケース間に挟まれて動かないので、操作軸14をいずれの方向に傾倒操作した場合にも、操作軸14は安定して元の位置に復帰する。
【0034】
このように本実施の形態による多方向操作体は、操作軸14の傾倒操作によって上方にスイッチ12を押す構成であるため外形寸法が小さくでき、しかも圧縮コイルばね1つのみで確実に操作軸を中立状態に維持できるので、少ない構成部品で操作性の優れた多方向操作体を安価に実現することができるものである。
【0035】
なお、上記の説明においては、4つの脚部17A〜17Dを有する水平板17を用いて駆動体15の水平すなわち操作軸14の中立状態を保つ構成を説明したが、図5の側面断面図に示すようにケース18底面から駆動体15の4つのアーム15A〜15Dの間に4つの突起18C〜18Fを上方に突出するように構成し、上方から脚部や突起のない平板状の水平板19で押さえ付ける構成としても同様の効果が得られることは言うまでもなく、さらに、この構成の場合にはその突起18C〜18Fにより駆動体15が回転することを防止することもできて、アーム15A〜15Dと各スイッチ12の押圧部12E〜12Hとの位置関係を常に正常に保つことができる。
【0036】
また、操作軸を水平方向に軽い力を加えて僅かに傾倒させた時にもスイッチを動作させたい場合には、スイッチの押圧部と駆動体の間の空隙がない構成にしても良いことは勿論である。
【0037】
また、大きな力で操作軸を傾倒操作した場合にスイッチの押圧部や接点部の破損を確実に防止したい場合には、スイッチ動作力以上の力が加わると駆動体のアーム部分が撓むように、図6の側面断面図に示すように、柔軟性を有する材料で駆動体20Aのアーム20A1を製作しても良く、この場合には操作軸20Bは駆動体20Aと異なる剛性の高い材料で別部品として構成できることは言うまでもない。
【0038】
また、上記の説明においては、基板として多方向操作体専用のものを使用する場合を例としたが、他の部品が実装されている使用機器の基板の一部に多方向操作体を構成しても良いことは勿論である。
【0039】
(実施の形態2)
図7は本発明の第2の実施の形態による多方向操作体の側面断面図であり、同図に示すように、本実施の形態による多方向操作体は実施の形態1によるものに対してスイッチの構成が異なるものであり、図8(a)のスイッチ部の分解斜視図に示す基板21の下面に構成されるスイッチ部22A〜22Dの構成は、図8(b)のスイッチ部の接点部の拡大断面図に示すように、上フィルム22Fと下フィルム22Gの間にスペーサ22Hを挟み込むことにより空隙22Iを設け、上フィルム22Fと下フィルム22Gの対向する面にそれぞれ導体部を形成した構造のメンブレンタイプのスイッチとしたものであり、基板21の孔21Aから等距離等間隔位置に上記構成のスイッチ部22A〜22Dが配置されており、操作軸24と一体に形成された駆動体25のアーム25A〜25Dがそれぞれ所定の間隔をあけて対向している。
【0040】
その他の部分の構成については、実施の形態1において説明した多方向操作体と同様の構成であるので説明を省略する。
【0041】
上記構成の多方向操作体の動作について説明すると、図7において、操作軸24の上端部24Aをたとえばスイッチ部22Aの方向に傾倒操作すると、操作軸24と一体形成されている駆動体25が傾き、コイルばね26の付勢力に抗して、駆動体25のアーム25Cが水平板27の脚部27B,27C側を持ち上げ、この状態からさらに操作軸24を傾倒させると、図9のスイッチ部の動作状態を説明する拡大断面図に示すように、駆動体25のアーム25Cがスイッチ部22Cを押圧し、その下フィルム22Gが撓むことによって上フィルム22Fと下フィルム22Gの導体部分が接触しスイッチ回路が短絡してONとなる。
【0042】
そして、操作軸24に加えていた傾倒操作力を除くと、操作軸24と一体形成されている駆動体25が水平板27を介してコイルばね26によって下方に付勢されることにより、操作軸24は元の中立位置に復帰し、それに伴いスイッチ部22Cも元のOFF状態に戻る。
【0043】
このように本実施の形態によれば、操作軸24がかなり大きな操作ストロークを有する外形寸法が小さく薄型で簡単な構成の多方向操作体を実現することができるものである。
【0044】
(実施の形態3)
図10は本発明の第3の実施の形態による多方向操作体の側面断面図であり、同図に示すように、本実施の形態による多方向操作体は実施の形態1によるものに対してスイッチの構成が異なるものであり、その基板31の下面に構成されるスイッチ部33(33A〜33D)の構成は、図11のスイッチ部の分解斜視図に示すように、基板31下面に孔31Fから等距離等角度位置に配された4箇所の導体パターン31A〜31Dとこれに対向する薄肉ドーム部内の中央突起部上面が2色成形等により導電体部32A〜32Dとなったゴム体32により構成されており、このゴム体32は、通常状態では、導体パターン31A〜31Dと薄肉ドーム部内の導電体部32A〜32Dが所定の空隙を保った状態で基板31に固定されているものであり、その他の部分の構成については、実施の形態1において説明した多方向操作体と同様の構成であるので説明を省略する。
【0045】
上記構成の多方向操作体の動作について説明すると、図10において、操作軸34の上端部34Aをたとえばスイッチ部33Aの方向に傾倒操作すると、操作軸34と一体形成されている駆動体35が傾き、コイルばね36の付勢力に抗して、駆動体35のアーム35Cが水平板37の脚部37B,37C側を持ち上げ、この状態からさらに操作軸34を傾倒させると、図12のスイッチ部の動作状態を説明する側面断面図に示すように、駆動体35のアーム35Cがゴム体32の導電体部32Cの裏面下部を上方に押圧し、薄肉ドーム部が変形すると共にその中央突起部上面の基板31の導体パターン31Cと導電体部32Cが接触することによりスイッチ回路が短絡してONとなる。
【0046】
そして、操作軸34に加えていた傾倒操作力を除くと、操作軸34と一体形成されている駆動体35が水平板37を介してコイルばね36によって下方に付勢されることにより、操作軸34は元の中立位置に復帰し、それに伴いスイッチ部33Cも元のOFF状態に戻る。
【0047】
このように本実施の形態によれば、簡易な構成でしかも弾性絶縁体の弾性力により大きなストロークを得ることができる多方向操作体を実現することができるものである。
【0048】
(実施の形態4)
図13は本発明の第4の実施の形態による操作入力機器の外観斜視図であり、同図に示すように、実施の形態1〜3において説明した多方向操作体すなわち4つのスイッチが基板下面の等角度位置に配されて操作軸の傾倒8方向に応じた動作信号を出すことが可能な多方向操作体が、外装ケース38内に保持されており、その操作軸39が傾倒操作自在に外装ケース38の正方形の開口38Aから突出している。
【0049】
上記構成とすると、操作軸39をある傾倒角度傾けると、その傾倒方向に応じて多方向操作体の1つないし2つのスイッチが短絡し、さらに傾倒させると、操作軸39が外装ケース38の開口38Aの口縁部に当たるため、容易に上記スイッチに大きな荷重がかからないようにできるものである。
【0050】
さらに、図14の操作軸を傾倒操作した時の外観斜視図に示すように、多方向操作体のスイッチを配置した方向の中間方向に操作軸39を傾倒させた時には操作軸39が外装ケース38の開口38Aの口縁部に沿ってそのコーナ部に押付けられて、この状態では2つのスイッチを確実に動作させることができる位置に操作軸39を傾倒操作することができるものである。
【0051】
このように本実施の形態によれば、小型で構成部品が少なく、所定の操作ストロークを有し、操作軸の中立性が良くて大きな力で操作してもスイッチが破壊し難い多方向操作体を使用しているので、小型で操作性の優れた安価な操作入力機器を得ることができ、その操作方向も、通常の操作軸の4方向への傾倒操作に加え、8方向の傾倒操作に対しても確実に操作方向に対応した信号を出力できる操作入力機器を得ることができるものである。
【0052】
なお、本実施の形態においては、外装ケース38に正方形の開口38Aを設けスイッチ動作後に、操作軸39が開口38Aの口縁部に当たる構成を示したが、多方向操作体の基板の中心部の孔を略正方形の形状として、スイッチ動作後に操作軸が基板の中心部の孔の縁部に当たるようにしても良いことは勿論である。
【0053】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、外形寸法が小さくて構成部品点数が少ない簡易な構造で、所定の操作ストロークを有する操作性が良い多方向操作体を得ることができ、これを用いた操作性の良い小型、薄型の操作入力機器も容易に実現することができるという有利な効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施の形態による多方向操作体の側面断面図
【図2】 同図1のX−X線における断面図
【図3】 同分解斜視図
【図4】 同操作軸を傾倒操作した時の側面断面図
【図5】 同4つの突起をケース底面に設けた多方向操作体の側面断面図
【図6】 同駆動体のアームが柔軟性を有するように構成した多方向操作体の側面断面図
【図7】 本発明の第2の実施の形態による多方向操作体の側面断面図
【図8】 (a)同スイッチ部の分解斜視図
(b)同スイッチ部の接点部の拡大断面図
【図9】 同スイッチ部の動作状態を説明する拡大断面図
【図10】 本発明の第3の実施の形態による多方向操作体の側面断面図
【図11】 同スイッチ部の分解斜視図
【図12】 同スイッチ部の動作状態を説明する側面断面図
【図13】 本発明の第4の実施の形態による操作入力機器の外観斜視図
【図14】 同操作軸を傾倒操作した時の外観斜視図
【図15】 従来の多方向操作体の側面断面図
【図16】 同平面断面図
【符号の説明】
11,21,31 基板
11A,21A,31F 孔
12A,12B,12C,12D スイッチ
12E,12F,12G,12H 押圧部
13,18 ケース
13A 軸支持部
13B 底面
14,20B,24,34,39 操作軸
14A,24A,34A 上端部
14B 下端部
15,20A,25,35 駆動体
15A,15B,15C,15D,20A1,25A,25B,25C,25D,35A,35B,35C,35D アーム
16,26,36 コイルばね
16A 上端部
17,19,27,37 水平板
17A,17B,17C,17D,27A,27B,27C,27D,37A,37B,37C,37D 脚部
17E 孔
17F 台座部
18C,18D,18E,18F 突起
22A,22B,22C,22D,33,33A,33B,33C,33D スイッチ部
22F 上フィルム
22G 下フィルム
22H スペーサ
22I 空隙
31A,31B,31C,31D 導体パターン
32 ゴム体
32A,32B,32C,32D 導電体部
38 外装ケース
38A 開口

Claims (4)

  1. 中心部に孔を有し孔から等距離位置の下面に上方に押圧部を押圧することにより動作する複数個のスイッチを備えた基板と、
    前記複数個のスイッチの下方で前記基板の孔と同心位置に軸支持部を有し前記基板固定された支持体と、
    前記基板の孔から上方に突出した操作部を任意の方向に傾倒操作できるように下端部を前記軸支持部により支持された棒状の操作軸と、
    前記複数個のスイッチ各々に対応した複数個の駆動用のアームを有し、前記操作軸の傾倒操作に対応して所定のスイッチを押圧操作できるように前記操作軸の下方に固定された駆動体と
    前記操作軸を挿通させる孔を中央に有し、前記駆動体のアームの上面に載せられた水平板と、
    前記水平板を下方に付勢するように、前記基板下面と前記水平板の間に前記操作軸を挿通させて配設された圧縮コイルばねとを有する多方向操作体であって、
    前記支持体に、前記駆動体の複数のアームの間に前記軸支持部の周辺からアームの上端と同一高さの複数個の支持用突起を備えさせ、前記駆動体の複数のアームの上端面と前記支持用突起の上面に前記水平板を配置したものとする、
    もしくは、前記水平板を、平板状の台座部と、前記台座部から下方に伸び、前記駆動体のアームの上面から前記支持体の内底面までと同寸法の複数の脚部を備えたものとして、その水平板を、前記複数の脚部が前記駆動体の複数のアームの間に位置するように配置し、前記台座部上に前記圧縮コイルばねを配したものとしたことを特徴とする多方向操作体。
  2. 前記圧縮コイルばねの上端部前記基板下面の孔の周囲に位置決めされている請求項1に記載の多方向操作体。
  3. 前記操作軸と前記駆動体とが一部品で構成されている請求項1または請求項2に記載の多方向操作体。
  4. 請求項1〜の何れか1つに記載の多方向操作体を用いた操作入力機器。
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