JP4148714B2 - 押釦スイッチ - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、比較的小さなストロークで押圧操作されカメラ等の電子機器に用いて好適な押釦スイッチに関する。
【0002】
【従来の技術】
この種の押釦スイッチはタクトスイッチとも称され、ハウジングの収納部内に配置させた接点ばねを押し込んで反転させると、周辺固定接点と中央固定接点とが接点ばねを介して導通されてオン動作するというものである。接点ばねは通常浅いドーム状にフォーミングされており、この接点ばねの中央部が反転可能である。各固定接点はハウジングの収納部の内底面の互いに離れた位置に固設されており、周辺固定接点上に接点ばねの外周部が搭載され、中央固定接点が接点ばねの中央部と接離可能に対向している。
【0003】
このように構成された押釦スイッチは、操作者が接点ばねを上方から所定ストローク押し込むと、接点ばねの中央部が反転して下方の中央固定接点に接触し、中央および周辺固定接点どうしの導通に基づくオン信号が出力されるので、オフからオン状態へと切り換わる。このとき、操作者の手指には接点ばねの反転時に生起されるクリック感が伝わるので、作動ストロークが短くても操作者は押釦スイッチがオン動作したことを感得することができる。また、かかる押し込み操作力を除去すると、接点ばねは自身の弾性力で元のドーム形状に戻るので中央固定接点から離間し、よって自動的にオフ状態に復帰する。
【0004】
しかしながら、上述した押釦スイッチは、浅いドーム状にフォーミングされた接点ばねの高さ寸法が外径寸法に比べて極端に小さく、小径の接点ばねを高さ方向に大きく弾性変形させることができないため、小型化すると作動ストロークが不所望に短くなってしまうという難点がある。例えば、接点ばねと下方の固定接点との間にメタルコンタクトを介在させて、接点ばねを浅く押し込んだ場合には該接点ばねとメタルコンタクトとの導通に基づく第1のオン信号が出力され、接点ばねを深く押し込んだ場合には中央固定接点とメタルコンタクトとの導通に基づく第2のオン信号が出力されるようにしてある2段押し込み式の押釦スイッチにおいては、ある程度長い作動ストロークが必要となるので、高さ寸法が過度に小さい接点ばねでは対応できない。また、接点ばねは中央部が反転したときにも外周部は周辺固定接点に確実に接触していなければならないので、浅いドーム状にフォーミングされた小径の接点ばねは剛性が不所望に大きくなってしまい、良好な操作感触が得にくいという難点がある。
【0005】
そこで従来、ドーム部の外周に複数片(通常は4片)の脚部を突設してなる接点ばねを採用した押釦スイッチが提案されている。かかる脚付きの接点ばねは、ドーム部を支えている脚部が周辺固定接点上に搭載されるため、この脚部の高さ分だけドーム部が嵩上げされると共に、脚部の撓みが利用できるので接点ばねの剛性を減じることができる。したがって、脚付きの接点ばねは小径でも十分な作動ストロークと良好な操作感触とが確保しやすく、このような接点ばねを採用することで押釦スイッチの小型化が促進できる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上述した脚付きの接点ばねを組み込んだ押釦スイッチを量産する際には、該接点ばねをフープ材から形成して連続的にハウジングに組み付けていくという製造方法が有効である。すなわち、接点ばねのような小さな金属薄板部品は単品で取り扱うと組立作業性を悪化させやすいが、フープ材をプレス加工(打ち抜き加工および絞り加工)して多数の接点ばねを連結状態で形成しておき、ハウジングに組み付ける段階で接点ばねを1個ずつフープ材から切り離していけば、作業効率が飛躍的に向上するため、製造コストを大幅に低減することができる。
【0007】
このように脚付きの接点ばねをフープ材から形成するときには、接点ばねにつなぎ桟を延設しておき、このつなぎ桟を切断することでフープ材から接点ばねを切り離すことになるが、例えば接点ばねのドーム部につなぎ桟を延設した場合、つなぎ桟の切断時にドーム部の特定箇所に応力が集中し、ドーム部が反転動作を繰り返すとこの応力集中箇所に亀裂が生じやすくなるため、接点ばねの寿命が著しく短縮されてしまう。それゆえ、つなぎ桟は接点ばねの脚部に延設することが好ましい。ただし、フープ材の長手方向へ延びる脚部につなぎ桟を延設すると、プレス加工時にフープ材の平滑性が損なわれる危険性があるので、結局、フープ材の短手方向へ延びる脚部につなぎ桟を延設することが最も好ましい。
【0008】
しかしながら、こうしてフープ材の短手方向へ延びる脚部につなぎ桟を延設して接点ばねを形成し、この接点ばねをフープ材から切り離してハウジングの収納部内に配置させたときに、接点ばねが収納部内で必ずしも安定した姿勢に保持されないことを本発明者らは見い出した。これは、複数片の脚部のうちの一部が収納部の内底面から浮き上がってガタを生じているために、接点ばねが不安定な姿勢のまま支持されるという現象であり、その後の組立工程内における搬送時に接点ばねがハウジングから飛び出してしまう脱落事故の要因ともなっていた。なお、接点ばねの脱落を防止するためにハウジングの収納部を深くすると、スイッチ全体の薄型化が損なわれてしまうので好ましくない。
【0009】
本発明は、このような従来技術の実情に鑑みてなされたもので、その目的は、小型化しても作動ストロークが確保しやすい脚付きの接点ばねをフープ材から形成して効率良く安価に製造可能な押釦スイッチを提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上述した目的を達成する一解決手段として、本発明では、浅いドーム状にフォーミングされた反転可能なドーム部を有すると共に、このドーム部の外周の等間隔な4箇所から外側へ突出する4片の脚部を有する接点ばねと、前記接点ばねを配置させる収納部を有すると共に、この収納部の一部に前記4片の脚部のうち前記ドーム部の直径方向両端部に位置する特定の2片を搭載するための受け面を設けたハウジングと、前記収納部の内底面に固設され、前記特定の2片を除く残余の2片の前記脚部のうちの少なくとも1片が搭載される第1の固定接点(周辺固定接点)と、前記収納部の内底面で前記第1の固定接点とは離れた位置に固設され、押圧操作時に反転した前記ドーム部を介して前記第1の固定接点と導通される第2の固定接点(中央固定接点)とを備え、前記受け面の高さ位置と前記第1の固定接点の上面の高さ位置とが同等に設定してあると共に、前記特定の脚部と前記残余の脚部のうち湾曲の度合いが相対的に少ないほうを他方よりも長く延設することにより、これら各脚部の下端の高さ位置を同等となし、もって接点ばねが各脚部を介してハウジングに支持されるようにした。
【0011】
このように構成された押釦スイッチは、接点ばねの各脚部の収納部内での搭載面を同等の高さ位置に設定した上で、接点ばねの4片の脚部のうちフープ材とのつなぎ桟に隣接する2片とそれ以外の2片とが同一形状に絞り加工されないことを予め考慮して、つなぎ桟に隣接する脚部を他の脚部よりも若干長く形成しておき、絞り加工後に各脚部の下端の高さ位置が同等になるようにしている。すなわち、本発明者らの考察によれば、フープ材とのつなぎ桟に隣接する脚部は、絞り加工時に該つなぎ桟に引っ張られて湾曲の度合いが低減しやすいという特性があるので、各脚部を同一形状に設計した場合、つなぎ桟に隣接する脚部の下端位置は他の脚部の下端位置よりも所定寸法高くなる。そこで、フープ材とのつなぎ桟に隣接して湾曲の度合いが低減しやすい脚部を予め長く延設しておけば、特定の脚部が搭載される受け面と残余の脚部が搭載される第1の固定接点の上面とが同等の高さであっても、4片すべての脚部の下端の高さ位置を同等となすことができるので、ハウジングの収納部内に接点ばねを安定した姿勢で配置させることができる。
【0012】
また、前記目的を達成する他の解決手段として、本発明では、前記受け面の高さ位置と前記第1の固定接点の上面の高さ位置とが同等に設定してあると共に、前記特定の脚部と前記残余の脚部とで曲げ形状を相違させることにより、これら各脚部の下端の高さ位置を同等となし、もって前記接点ばねが前記各脚部を介して前記ハウジングに支持されるようにした。
【0013】
このように特定の脚部が搭載される受け面と残余の脚部が搭載される第1の固定接点の上面とが同等の高さであっても、フープ材とのつなぎ桟に隣接する脚部を他の脚部よりも大きく湾曲させるような曲げ形状のポンチを使用することによって、実際に絞り加工を行ったときに4片すべての脚部の下端の高さ位置を同等となすことができるので、ハウジングの収納部内に接点ばねを安定した姿勢で配置させることができる。
【0014】
【発明の実施の形態】
発明の実施の形態について図面を参照して説明すると、図1は実施形態例に係る押釦スイッチのカバー等を省略して示す平面図、図2は該押釦スイッチの接点ばね形成工程を示す平面図、図3は該押釦スイッチのハウジングの平面図、図4は図3のA−A線に沿う断面図、図5は図3のB−B線に沿う断面図、図6は図3のC−C線に沿う断面図、図7は該押釦スイッチの動作説明図である。
【0015】
これらの図に示す押釦スイッチは、収納部2を有するハウジング1と、収納部2内に配置されたメタルコンタクト3と、このメタルコンタクト3を覆うように収納部2内に配置された接点ばね4と、収納部2の内底面の互いに離れた位置に配設された中央固定接点5、内側周辺固定接点6および外側周辺固定接点7と、収納部2を蓋閉してハウジング1に固定された可撓性カバー8と、この可撓性カバー8をハウジング1の上面に圧着固定している押え板9とによって主に構成されている。
【0016】
ハウジング1は合成樹脂のモールド品であり、各固定接点5〜7から導出される複数の金属板がインサート成形によってハウジング1と一体化されている。中央固定接点5は収納部2の内底面の中央部に固設されており、この中央固定接点5から導出された金属板の先端部が端子10としてハウジング1の外側面に突設されている。内側周辺固定接点6は収納部2の内底面で中央固定接点5を挟む位置に一対固設されており、これら内側周辺固定接点6から導出された金属板の先端部が端子11としてハウジング1の外側面に突設されている。収納部2の最外周部には等間隔な4箇所に径方向外側へ向かって延びる段丘部が形成されており、このうち、中央固定接点5を挟んで位置する2箇所の段丘部にそれぞれ外側周辺固定接点7が固設され、残り2箇所の段丘部は平坦な受け面1aとなっている。ただし、外側周辺固定接点7の上面とハウジング1の受け面1aとは同等の高さ位置に設定されている。また、一方の外側周辺固定接点7から導出された金属板の先端部と他方の外側周辺固定接点7から導出された金属板の先端部がそれぞれ、端子12,13としてハウジング1の外側面に突設されている。
【0017】
メタルコンタクト3は極めて浅いドーム状にフォーミングされた金属薄板製のばね部材である。図7に示すように、メタルコンタクト3の外周縁は一対の内側周辺固定接点6上に搭載され、メタルコンタクト3の中央部は中央固定接点5と接離可能に対向している。このメタルコンタクト3の外周部は粘着シート14によって収納部2の内底面に固定されている。
【0018】
接点ばね4は、浅いドーム状にフォーミングされた反転可能なドーム部40と、このドーム部40の外周の等間隔な4箇所から外側へ突出する4片(二対)の脚部41〜44とを有する金属薄板製のばね部材である。この接点ばね4は、一対の脚部41,42がそれぞれ外側周辺固定接点7上に搭載され、かつ残り一対の脚部43,44がそれぞれ受け面1a上に搭載されて、ドーム部40の中央部がメタルコンタクト3と接離可能に対向している。
【0019】
図2に示すように、この接点ばね4はフープ材20をプレス加工(打ち抜き加工および絞り加工)することによって連続的に形成される。すなわち、まずフープ材20に対し打ち抜き加工を行うことにより、接点ばね4の平面的な輪郭に沿う不要部分を取り除き、次いで絞り加工を行うことにより、ドーム部40や各脚部41〜44を所望の形状に湾曲させる。ただし、フープ材20の短手方向へ延びる2片の脚部41,42にはつなぎ桟21,22が延設してあるので、絞り加工の後も接点ばね4はフープ材20に連結されたままであり、ハウジング1に組み付ける段階で各脚部41,42と各つなぎ桟21,22間の切断線Lに沿って切断することにより、接点ばね4はフープ材20から切り離される。このようにして接点ばね4をフープ材20から形成すれば、送り孔20aによってフープ材20を送り方向へ移動させながら、多数の接点ばね4を順次形成して1個ずつハウジング1に組み付けていくことができるので、製造段階での作業効率が良好となって量産に好適となる。また、フープ材20の長手方向へ延びる脚部43,44やドーム部40にはつなぎ桟が延設されていないので、プレス加工時にフープ材20の平滑性が損なわれたり、接点ばね4の寿命が著しく短縮する等の不具合は発生しない。なお、接点ばね4は、予めメタルコンタクト3が取り付けてあるハウジング1の収納部2内に組み込まれる。
【0020】
ところで、つなぎ桟21,22に隣接している2片の脚部41,42は絞り加工時に該つなぎ桟21,22に引っ張られて湾曲の度合いが低減しやすいという特性があるので、本実施形態例のように各脚部41〜44が同一形状に設計してある場合、フープ材20から切り離した接点ばね4は、つなぎ桟21,22に連結されていた脚部41,42の下端位置がつなぎ桟に連結されていなかった他の脚部43,44の下端位置よりも所定寸法高くなってしまう。そこで本実施形態例では、つなぎ桟21,22に隣接する2片の脚部41,42(切断線Lの位置参照)を、残り2片の脚部43,44よりも若干長く形成しておくことによって、絞り加工後に各脚部41〜44の下端の高さ位置が同等になるようにしている。つまり、絞り加工時につなぎ桟21,22に引っ張られて湾曲の度合いが低減しやすい脚部41,42を予め長く延設しておくことにより、4片すべての脚部41〜44の下端の高さ位置に差が生じないようにしている。これにより、ハウジング1の収納部2内に組み込んだ接点ばね4の姿勢が安定するので、その後の組立工程で懸念される接点ばね4の脱落事故を未然に防止することができる。
【0021】
可撓性カバー8は収納部2内へ水分や塵埃が侵入しないようにするためのもので、接点ばね4のドーム部40と対向する部分は該ドーム部40に貼着されている。この可撓性カバー8の外周部はハウジング1の上面に固定されて動かないが、可撓性カバー8のうち収納部2を覆っている部分はドーム部40と一体的に撓ませることができる。押え板9は開口9aを有する金属板であり、この開口9a内に可撓性カバー8で被覆されたドーム部40を臨出させている。
【0022】
上述の如くに構成された押釦スイッチは、図7(a)に示すように、非操作時においては、メタルコンタクト3が中央固定接点5から離間し、かつ接点ばね4がメタルコンタクト3から離間した状態に保持されているので、固定接点5,6間は導通されておらず、固定接点6,7間も導通されていない。この状態で操作者が押圧子30を介して接点ばね4のドーム部40を上方から押し込んでいくと、図7(b)に示すように、ドーム部40が一定量の短いストローク押し込まれた時点でクリック感を生起しながら反転してメタルコンタクト3に当接するので、固定接点6,7間がメタルコンタクト3および接点ばね4を介して導通されて第1のオン信号が出力される。この状態で操作者が押し込み操作力を除去すると、押し撓められていたドーム部40が自身の弾性力で元のドーム形状に戻ってメタルコンタクト3から離間するので、固定接点6,7間の導通は遮断される。
【0023】
また、操作者が押圧子30を介してドーム部40を図7(c)に示す位置まで押し込んだ場合には、ドーム部40がクリック感を生起して反転してメタルコンタクト3の中央部を押し下げるので、このメタルコンタクト3が中央固定接点5に当接する。その結果、固定接点5,6間がメタルコンタクト3を介して導通されて第2のオン信号が出力され、かかるオン動作を操作者はクリック感によって感得することができる。なお、図7(c)に示す状態で操作者が押し込み操作力を除去すると、反転していたドーム部40が自身の弾性力で元のドーム形状に戻るので、メタルコンタクト3が中央固定接点5から離間して固定接点5,6間の導通が遮断されると共に、ドーム部40がメタルコンタクト3から離間して固定接点6,7間の導通も遮断される。
【0024】
このように本実施形態例に係る押釦スイッチは、接点ばね4を浅く押し込むと第1のオン信号が出力され、深く押し込むと第2のオン信号が出力されるという2段押し込み式なので、ある程度長い作動ストロークを必要とするが、接点ばね4が脚部41〜44を有してドーム部40を嵩上げしているため、小型化しても十分な作動ストロークが得られる。また、操作者が接点ばね4を押し込むとドーム部40だけでなく各脚部41〜44も撓むので、小型化しても接点ばね4の剛性を特に高める必要はない。したがって、この押釦スイッチは、小型化しても十分な作動ストロークと良好な操作感触とを確保しやすくなっている。
【0025】
なお、本実施形態例では、2段押し込み式の押釦スイッチについて例示しているが、メタルコンタクト3を省略して接点ばね4のドーム部40を中央固定接点5に接離させる構成の押釦スイッチであっても、本発明を適用することで同様の効果を期待できる。
【0026】
図8は本発明の他の実施形態例に係る押釦スイッチの接点ばね形成工程を示す平面図、図9は図8のD−D線に沿う断面図であり、図2に対応する部分には同一符号が付してある。
【0027】
図8,9に示す接点ばね4は、つなぎ桟21,22に隣接する2片の脚部41,42の曲げ形状を、残り2片の脚部43,44の曲げ形状と相違させることによって、絞り加工後に各脚部41〜44の下端の高さ位置が同等になるようにしている。つまり、絞り加工時につなぎ桟21,22に引っ張られて湾曲の度合いが低減しやすい脚部41,42を、残り2片の脚部43,44よりも大きく湾曲させるような曲げ形状のポンチを使用することによって、実際に絞り加工を行ったときに4片すべての脚部41〜44の下端の高さ位置に差が生じないようにしている。また、本実施形態例においては、各脚部41〜44が搭載される外側周辺固定接点の上面とハウジングの受け面とが同等の高さ位置に設定されている。したがって、各脚部41〜44がハウジングの収納部内で浮き上がらず、該収納部内に接点ばね4を安定した姿勢で配置させることができる。
【0028】
【発明の効果】
本発明は、以上説明したような形態で実施され、以下に記載されるような効果を奏する。
【0029】
接点ばねの各脚部の収納部内での搭載面を同等の高さ位置に設定した上で、接点ばねの4片の脚部のうちフープ材とのつなぎ桟に隣接する2片とそれ以外の2片とが同一形状に絞り加工されないことを予め考慮して、つなぎ桟に隣接する脚部をそれ以外の脚部よりも長く延設したり、あるいは、つなぎ桟に隣接する脚部をそれ以外の脚部よりも大きく湾曲させるような曲げ形状のポンチを使用することによって、4片すべての脚部の下端の高さ位置を同等となすことができるので、ハウジングの収納部内に接点ばねを安定した姿勢で配置させることができ、組立工程で懸念される接点ばねの脱落事故を防止できる。それゆえ、小型化しても作動ストロークが確保しやすい脚付きの接点ばねをフープ材から形成して効率良く安価に製造可能な押釦スイッチが得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態例に係る押釦スイッチのカバー等を省略して示す平面図である。
【図2】 該押釦スイッチの接点ばね形成工程を示す平面図である。
【図3】 該押釦スイッチのハウジングの平面図である。
【図4】 図3のA−A線に沿う断面図である。
【図5】 図3のB−B線に沿う断面図である。
【図6】 図3のC−C線に沿う断面図である。
【図7】 該押釦スイッチの動作説明図である。
【図8】 本発明の他の実施形態例に係る押釦スイッチの接点ばね形成工程を示す平面図である。
【図9】 図8のD−D線に沿う断面図である。
【符号の説明】
1 ハウジング
1a 受け面
2 収納部
3 メタルコンタクト
4 接点ばね
5 中央固定接点(第2の固定接点)
6 内側周辺固定接点
7 外側周辺固定接点(第1の固定接点)
8 可撓性カバー
20 フープ材
30 押圧子
40 ドーム部
41〜44 脚部
21,22 つなぎ桟

Claims (2)

  1. 浅いドーム状にフォーミングされた反転可能なドーム部を有すると共に、このドーム部の外周の等間隔な4箇所から外側へ突出する4片の脚部を有する接点ばねと、前記接点ばねを配置させる収納部を有すると共に、この収納部の一部に前記4片の脚部のうち前記ドーム部の直径方向両端部に位置する特定の2片を搭載するための受け面を設けたハウジングと、前記収納部の内底面に固設され、前記特定の2片を除く残余の2片の前記脚部のうちの少なくとも1片が搭載される第1の固定接点と、前記収納部の内底面で前記第1の固定接点とは離れた位置に固設され、押圧操作時に反転した前記ドーム部を介して前記第1の固定接点と導通される第2の固定接点とを備え、
    前記受け面の高さ位置と前記第1の固定接点の上面の高さ位置とが同等に設定してあると共に、前記特定の脚部と前記残余の脚部のうち湾曲の度合いが相対的に少ないほうを他方よりも長く延設することにより、これら各脚部の下端の高さ位置を同等となし、もって前記接点ばねが前記各脚部を介して前記ハウジングに支持されるようにしたことを特徴とする押釦スイッチ。
  2. 浅いドーム状にフォーミングされた反転可能なドーム部を有すると共に、このドーム部の外周の等間隔な4箇所から外側へ突出する4片の脚部を有する接点ばねと、前記接点ばねを配置させる収納部を有すると共に、この収納部の一部に前記4片の脚部のうち前記ドーム部の直径方向両端部に位置する特定の2片を搭載するための受け面を設けたハウジングと、前記収納部の内底面に固設され、前記特定の2片を除く残余の2片の前記脚部のうちの少なくとも1片が搭載される第1の固定接点と、前記収納部の内底面で前記第1の固定接点とは離れた位置に固設され、押圧操作時に反転した前記ドーム部を介して前記第1の固定接点と導通される第2の固定接点とを備え、
    前記受け面の高さ位置と前記第1の固定接点の上面の高さ位置とが同等に設定してあると共に、前記特定の脚部と前記残余の脚部とで曲げ形状を相違させることにより、これら各脚部の下端の高さ位置を同等となし、もって前記接点ばねが前記各脚部を介して前記ハウジングに支持されるようにしたことを特徴とする押釦スイッチ。
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