JP4209222B2 - 押釦スイッチ - Google Patents

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JP4209222B2 JP2003064258A JP2003064258A JP4209222B2 JP 4209222 B2 JP4209222 B2 JP 4209222B2 JP 2003064258 A JP2003064258 A JP 2003064258A JP 2003064258 A JP2003064258 A JP 2003064258A JP 4209222 B2 JP4209222 B2 JP 4209222B2
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、各種電子機器の操作用スイッチとして使用される押釦スイッチの構造に係り、特にラバースプリングを反転ばねとして用いる押釦スイッチの構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の押釦スイッチの構造としては、固定接点が固着されたハウジングの収納部内に、固定接点に対向させて可動接点と、この可動接点を固定接点側に押圧するラバースプリングを配置し、このラバースプリングの弾発力で操作用のステムを復帰させる押釦スイッチが知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
以下、従来の押釦スイッチの構造を図に基づいて説明する。
図11は従来の押釦スイッチの平面図、図12は従来の押釦スイッチの断面図である。
【0004】
図において、ハウジング31は合成樹脂などの絶縁材で上面側が開口された箱状に形成されている。このハウジング31には下面側に収容壁部31bを有する収納部31aが設けられており、この収納部31aの内底部には金属板などの導電材を屈曲して形成された一対の固定端子32、33が埋設されている。この一対の固定端子32、33の一端側はハウジング31の内底面から表出されてそれぞれ接点部32a、33aが形成されており、他端側はハウジング31の外方へ導出されてそれぞれ端子部32b、33bが形成されている。
【0005】
可動接点34は、ばね性のある導電性の薄板金属板で形成され、円環状の桟部34aと、その中央に一体的に切り起こされた接触片34bが形成されている。前記可動接点34は、前記桟部34aが前記固定端子33の接点部33aに導通状態で載置され、前記接触片34bが前記固定端子32の接点部32aとは離間状態で対向されて配設されている。
【0006】
ラバースプリング35は、可撓性のあるエラストマー又はシリコーンゴムなどで形成され、外形が下面開口状のドーム形で、押圧、および復帰の際に屈曲されて弾発力が付与されるスカート部35aと、このスカート部35aの上部に形成された押圧面部35bと、下部に形成された外周縁部35cとからなっている。この外周縁部35cが前記ハウジング31の収納部31aに設けられた収容壁部31bに挿入され保持されている。
【0007】
また、前記押圧面部35bの下面側には作動突部35dが形成され、この作動突部35dの先端が前記可動接点34の接触片34bを押圧することにより前記固定端子32の接点部32aと導通させるようになっている。
【0008】
ステム36は、合成樹脂などの絶縁材で形成され、前記ハウジング31の開口部に挿着されており、このステム36の押圧突部36aが前記ラバースプリング35の押圧面部35bに当接されて前記ラバースプリング35を下方に押圧するようになっている。ステム36は、押圧された後、前記ラバースプリング35のスカート部35aが屈曲して復帰する時の弾発力により初期位置に復帰されるようになっている。
【0009】
【特許文献1】
特開2000−260256号公報
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述した従来の押釦スイッチの構造においては、前記ハウジング31の収納部31aに設けられた前記ラバースプリング35を収納する収容壁部31bと、前記ラバースプリング35の外周縁部35cとの間に、ラバースプリング35を組込む際の組込み性を考慮して、収容壁部31bの内径寸法をラバースプリング35の外周縁部35cよりも大径にして隙間Gを形成するようにしていた。
【0011】
このラバースプリング35を収納部31aに組み込む際に、ラバースプリング35の外周縁部35cが収容壁部31bの内壁に引っかかってしまい、ラバースプリング35が収容壁部31b内から外れたり、傾いてしまう虞があった。このため、隙間Gの寸法を小さくすると、押圧反転時のラバースプリング35の外周縁部35cと収容壁部31bの内壁との当接状態が変わってしまうため、押圧操作時の操作フィーリングが変わってしまい、設計自由度を阻害するという問題があった。
【0012】
したがって、本発明では上述した問題点を解決し、ラバースプリングを押圧して反転動作を行う時に、所望の操作フィーリングが得られると共に、組立性の向上が図れる押釦スイッチを提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために本発明では第1の手段として、収納部を有するハウジングと、前記収納部内に固着された固定接点と、この固定接点に対向して配設された可動接点と、前記収納部内に下端外周縁部が保持され、上端押圧面部との間に屈曲可能なスカート部を有し、このスカート部の屈曲により前記可動接点を前記固定接点と接離させるラバースプリングとを備え、前記ラバースプリングの下端外周縁部と、この下端外周縁部が保持される前記ハウジングの収容壁部とのそれぞれの対向面の空隙を、前記下端外周縁部の上面側の空隙の方が下面側の空隙よりも大きくなるように形成すると共に、前記ラバースプリングの押圧時には、前記下端外周縁部の下面側が最初に前記ハウジングの収容壁部に当接し、押圧に伴って前記下端外周縁部の上面側が前記空隙内に変位されて前記収納壁部と当接可能となるように形成し、前記可動接点及び前記固定接点により前記ラバースプリング内部と前記ハウジング外部とを連通する空気流路を形成することを特徴とする。
【0014】
また、第2の手段として、前記ハウジングの収容壁部の高さは、前記ラバースプリングの下端外周縁部の上面側の高さに比べて同一か、これよりも高くなるように形成したことを特徴とする。
【0015】
また、第3の手段として、前記ラバースプリングの下端外周縁部の側面の下面側に外方に突出する段部を形成し、前記ハウジングの収容壁部とのそれぞれの対向面の空隙を、前記下端外周縁部の上面側の空隙の方が下面側の空隙よりも大きくなるように形成したことを特徴とする。
【0016】
また、第4の手段として、前記段部は、前記ラバースプリングの下端外周縁部の全周に環状に連続して形成したことを特徴とする。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の押釦スイッチの1実施例を図1乃至図10に示す。図1は押釦スイッチの平面図、図2は図1の2−2線における断面図、図3は図1の3−3線における断面図、図4はハウジングの平面図、図5はラバースプリングの平面図、図6はラバースプリングの断面図、図7は可動接点の平面図、図8は可動接点の断面図、図9はラバースプリングの反転時の動作説明図、図10はラバースプリングの作動力特性を示す説明図である。
【0018】
ハウジング1は、合成樹脂などの絶縁材で上面が開口された矩形状の箱形に形成されている。このハウジング1の開口内には、収納部1aが形成されており、この収納部1aの内底部には、黄銅などの導電性の金属材で形成された一対の固定接点2、3が、インサート成形などの方法で前記ハウジング1に一体的に成形され配設されたものとなっている。
【0019】
また、前記ハウジング1の収納部1aの内壁部には、対角線上の四角に後述するステム6のガイド突部6cが係合されるガイド溝部1bが設けられている。このガイド溝部1bを設けることにより、後述するステム6の昇降移動時に、このステム6を前記ハウジング1内に案内させ、かつ位置規制させることが可能となっている。
【0020】
また、前記収納部1aの下面側の内壁部には、やや小径からなる収容壁部1cが形成されている。この収容壁部1cには、後述するラバースプリング5の下端外周縁部5cが対向されて保持されるものとなっている。また、前記収容壁部1cの一部と前記ガイド溝部1bの一部が連接されて形成されたものとなっており、また、前記収納部1aの前記収容壁部1cで囲まれた内方の内底面に対して、前記ガイド溝部1bの内底部の面は一段低い位置に形成されたものとなっている。
【0021】
そして、前記ハウジング1の収容壁部1cの一部と前記ガイド溝部1bの一部が連接されて形成されており、この連接部分が、後述するラバースプリング5の内面側の空間部と連通する空気流路を構成するようになっている。
【0022】
このように、前記ハウジング1の収容壁部1cの一部に連接して、前記ガイド溝1bを形成して、後述するラバースプリング5の内面側と連通する空気流路を形成するようにしたので、ラバースプリング5を押圧して反転動作を行う時に、ラバースプリング5内の空気を外部へ逃がすことができ、ラバースプリング5の反転、復帰を確実に行うことができるものとなっている。
【0023】
一対の固定接点2、3は、前記ハウジング1の内底部に埋設されており、その埋設部分の途中には複数の曲げ部が形成され、その一端側は前記ハウジング1の外方へと延設されて端子部2a、3aが形成されている。また、他端側は前記ハウジング1の前記収納部1aの前記収容壁部1cで囲まれた内方の内底面に表出され、一定の隙間を保持して対向して配設された一対の接点部2b、3bが形成されたものとなっている。
【0024】
この場合、前記ガイド溝部1bは、前記ハウジング1の底面側まで延設されて形成されており、このガイド溝部1bの内底部は、前記固定接点2、3の接点部2b、3bの面よりも一段低い位置に形成されている。
【0025】
可動接点4は、バネ性のあるリン青銅板またはステンレス鋼板などから形成され、外形が略円形で、その外側にはリング状の桟部4aが形成されている。この桟部4aの内側には、円弧状の孔4bが設けられ、この孔4bの中央部には、前記桟部4aにその一端が接続部4cによって接続され、その他端が一体的に切り起こされた接触片4dが形成されている。この接触片4dは、前記接続部4cを介して前記桟部4aに揺動可能となるように設けられており、その先端側はやや上側に傾斜するように角度を持って屈曲されたものとなっている。
【0026】
また、前記接触片4dには、後述するラバースプリング5と対向する面、即ち、切り起こされ傾斜して屈曲された上側の面に、このラバースプリング5と当接する当接用の突部4eが形成されている。この突部4eを設けることで接触片4dのほぼ中央部が押圧されることから、接触が安定する。また、下側の面には前記固定接点2の接点部2bと当接する複数の突部4fが形成されており、安定した接触が得られるものとなっている。
【0027】
また、前記桟部4aの下面側には、前記固定接点3側に突出された突起部4gが形成されている。この突起部4gを設けることにより、前記可動接点4が後述するラバースプリング5の下面と前記固定接点3との間に挟持されて固定接点3上に載置される際、接点部3bと前記突起部4gとが当接してその周囲が密着することなく隙間H(図3参照)が確保されるようになっている。そして、これらにより前記可動接点4は前記固定接点3と常時接触し、固定接点2とは接離可能に形成されスイッチの接点を構成するものである。
【0028】
このように、前記可動接点4に前記突起部4gを設けることにより、ラバースプリング5の内面側の空間部と前記ハウジング1のガイド溝部1bとを連通させることができるため、前記突起部4gにより形成された前記可動接点4と固定接点3との隙間Hから、ラバースプリング5内の空気が確実に前記ガイド溝部1bへと導かれることになるので、ラバースプリング5の反転、復帰を確実に行うことができるものとなっている。
【0029】
前記可動接点4の前記桟部4aには、外方に突出された一対の突片部4hが設けられており、前記可動接点4がハウジング1の収納部1aに挿入される際、前記ガイド溝部1bに係合することで位置規制が行われるものとなっている。
【0030】
ラバースプリング5は、可撓性のあるエラストマーまたはシリコーンゴムなどから形成され、外形が下面開口状のドーム形で、後述するステムの移動、および復帰の際に屈曲されて弾発力が付与されるスカート部5aと、このスカート部5aの上端部に形成された押圧面部5bと、このスカート部5aの下端部に形成された外周縁部5cとからなっている。この押圧面部5bの下面側には作動突部5dが形成され、この作動突部5dの先端が前記可動接点4の接触片4dの上面側に設けられた前記突部4eと当接されるものとなっている。
【0031】
また、前記外周縁部5cの外周面の下面側には、全周にわたって環状に連続して外方に突出する段部5eが形成されている。この段部5eを設けることにより、前記ラバースプリング5の外周縁部5cと前記ハウジング1の収容壁部1cとのそれぞれの対向面の空隙は、前記外周縁部5cの上面側の空隙L1の方が、下面側の空隙L2よりも大きくなるように形成されている。そして、前記ラバースプリング5が前記ハウジング1の収納部1aに挿入される際には、前記外周縁部5cが前記収容壁部1cと対向されて配設されるものとなっている。
【0032】
このように、前記ハウジング1の収容壁部1cと前記ラバースプリング5の外周縁部5cとの間に空隙L1、L2を形成することにより、前記ラバースプリング5を前記ハウジング1内へ組込む際に、空隙L1により、挿入時の組立性が向上されると共に、空隙L2により、挿着後の前記ハウジング1の収容壁部1cとの隙間を小さくすることができるものとなる。また、前記ラバースプリング5の外周縁部5cと前記ハウジング1の収容壁部1cとの間に、簡易な構造で、容易に空隙を維持、形成することができるものとなっている。
【0033】
そして、前記ラバースプリング5の外周縁部5cと前記ハウジング1の収容壁部1cとの間に空隙を維持することで組立性を向上させたまま、押圧操作時においては、初期状態では、空隙L1により前記ラバースプリング5の外周縁部5cと前記ハウジング1の収容壁部1cとの拘束を小さくして空隙L1内での撓みを許容し、反転動作に至る過程では、空隙L2により前記ラバースプリング5の外周縁部5cと前記ハウジング1の収容壁部1cとの拘束を大きくして空隙L2内での撓みを抑制することができるので、容易に所望の操作フィーリングを得ることができるものとなっている。
【0034】
また、この場合、前記ハウジング1の収納壁部1cの高さ寸法は、前記ラバースプリング5の外周縁部5cの上面側の高さ寸法に比較して、同一寸法か、これよりも若干高くなるように形成されている。このようにすることにより、前記ラバースプリング5を押圧して反転動作を行う時に、圧縮して膨らんだ前記ラバースプリング5の下端外周縁部5cの上面側が、前記収容壁部1cからはみ出すことがなくなるため、押圧時に前記ラバースプリング5が前記収納壁1cから浮き上がるのを防止することができる。
【0035】
また、前記段部5eは、前記ラバースプリング5の外周縁部5cの全周に環状に連続して形成されているので、前記ラバースプリング5を前記ハウジング1に組込む際に、組込み方向性が無いので、パーツフィーダーなどを使用して組込みが行えるため、組立の作業性が向上できるものとなっている。また、位置決め用として前記可動接点4の前記突片部4hが係合される、前記ハウジング1のガイド溝部1bに、前記段部5eがはまり込むのを防止することができるものとなる。
【0036】
尚、本実施例では、前記可動接点4はバネ性のある金属板で形成され、前記固定接点3と前記ラバースプリング5との間に挟持されるように形成されているが、既に公知である、カーボンインク接点などを、前記ラバースプリング5の作動突部5dの下端面に一体に形成しても良い。この場合には、前記可動接点4が不要となり、部品点数が削減されるものとなる。
【0037】
ステム6は、合成樹脂などの成形材で略円形状に形成され、その上面部は、人の指などで操作される平面状の押圧部6aが設けられている。この押圧部6aに対向する下面側には、前記ラバースプリング5の押圧面部5b上面へ当接して、前記ラバースプリング5を前記可動接点4側へ屈曲させる、下面側へ突出された押圧突部6bが形成されている。
【0038】
また、前記ステム6の側面部の下面側には、十字方向に突出した4個のガイド突部6cが形成されている。そして、前記ステム6が前記ハウジング1の収納部1aの開口部上に挿着される時に、前記ガイド突部6cが前記収納部1aの内壁部に形成された前記ガイド溝部1bに係合されることにより、前記ハウジング1に位置規制され、昇降移動可能に取付けられるものとなっている。
【0039】
次に、上記構成の押釦スイッチの動作を説明する。
まず、前記ステム6の押圧部6aが人の指などで押圧されると、前記押圧突部6bが前記ラバースプリング5の押圧面部5bを押圧し、スカート部5aが撓むことにより作動突部5dが下方へ移動する。
【0040】
そして、図9、図10に示すように所定のストローク移動し、作動力の荷重がピーク位置となった時、前記スカート部5aが反転動作され前記作動突部5dが自走して下方に移動することになる。そして、前記作動突部5dが前記可動接点4の接触片4dの上面側の突部4eに当接することにより、前記可動接点4の接触片4dの下面側の突部4fが前記固定接点2と導通して接点がオン状態となる。
【0041】
この状態から、前記ステム6の押圧が解除されると、前記ステム6は前記ラバースプリング5のスカート部5aが有する弾発力によって上方へ付勢されて初期位置へ復帰する。この時、前記可動接点4の接触片4dも自己のバネ性によって上方へ復帰して接点がオフ状態となる。
【0042】
この場合、前記ラバースプリング5の下端外周縁部5cと、この下端外周縁部5cが保持される前記ハウジング1の収容壁部1cの対向面は、前記ラバースプリング5の下端外周縁部5cに設けられた前記段部5eにより、上面側が下面側より大きい空隙L1で、下面側が上面側より小さな空隙L2で形成されている。
【0043】
このため、前記ラバースプリング5を押圧して反転動作を行う時に、押圧に伴って、前記ラバースプリング5の外周縁部5cの上面側が膨らんで空隙L1が減少して前記ハウジング1の収容壁部1cと当接するまで撓み、それから前記スカート部5aが撓んで反転することになるが、この時、前記ラバースプリング5の外周縁部5cの下面側の空隙L2が小さいことから、前記ラバースプリング5の外周縁部5cの下面側が膨らんで前記ハウジング1の収容壁部1cに当接するまでの隙間(遊び量)を無くすことができる。
【0044】
したがって、図10に実線で示すように、作動力のピーク位置であるP点(スカート部5aが撓んで反転するポイント)を適正な位置で、接点のオン位置であるR点よりも遠くに設定することができ、反転後のオンまでのストロークが長くなるので、操作時における良好な操作フィーリングを得ることができるものとなっている。
【0045】
この時、組込み時に前記ラバースプリング5の下端外周縁部5cと前記ハウジング1の収容壁部1cとの間に一定の隙間Gがあった場合には、隙間G内で押圧時に前記ラバースプリング5の下端外周縁部5cが膨らんで前記収容壁部1cに当接するまでの移動量が加わるため、図10に破線で示すように、作動力のピーク位置であるQ点(スカート部5aが撓んで反転するポイント)が後ろ(接点のオン位置R側)にずれることから、反転後のオンまでのストロークが短くなり、操作時における良好な操作フィーリングが得られないものとなる。
【0046】
尚、本発明の実施例においては、前記ラバースプリング5の下端外周縁部5cと、この下端外周縁部5cが保持される前記ハウジング1の収容壁部1cの対向面を、前記ラバースプリング5の下端外周縁部5cに形成した前記段部5eにより、上面側が下面側より大きい空隙L1、下面側が上面側より小さな空隙L2となるように形成したが、これに限らず、前記ハウジングの収容壁部1cの下面側に突出する段部を形成して、空隙L1及び空隙L2を形成するようにしても良い。また、段部の代りに、上端面に最大空隙L1が確保できるような円弧面で形成するようにしても良い。
【0047】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の押釦スイッチは、収納部を有するハウジングと、収納部内に固着された固定接点と、この固定接点に対向して配設された可動接点と、収納部内に下端外周縁部が保持され、上端押圧面部との間に屈曲可能なスカート部を有し、このスカート部の屈曲により可動接点を固定接点と接離させるラバースプリングとを備え、ラバースプリングの下端外周縁部と、この下端外周縁部が保持されるハウジングの収容壁部とのそれぞれの対向面の空隙を、下端外周縁部の上面側の空隙の方が下面側の空隙よりも大きくなるように形成すると共に、ラバースプリングの押圧時には、下端外周縁部の下面側が最初にハウジングの収容壁部に当接し、押圧に伴って下端外周縁部の上面側が空隙内に変位されて収納壁部と当接可能となるように形成したことから、ラバースプリングの下端外周縁部とハウジングの収容壁部との間に空隙を維持することで組立性を向上させたまま、押圧操作時においては、初期状態ではラバースプリングの外周縁部とハウジングの収容壁部との拘束を小さくし、反転動作に至る過程ではラバースプリングの外周縁部とハウジングの収容壁部との拘束を大きくすることができるので、容易に所望の操作フィーリングを得ることができる。
【0048】
また、ハウジングの収容壁部の高さは、ラバースプリングの下端外周縁部の上面側の高さに比べて同一か、これよりも高くなるように形成したことから、ラバースプリングを押圧して反転動作を行う時に、圧縮して膨らんだラバースプリングの下端外周縁部の上面側が、収容壁部からはみ出すことがないため、浮き上がりを防止できる。
【0049】
また、ラバースプリングの下端外周縁部の側面の下面側に外方に突出する段部を形成し、ハウジングの収容壁部とのそれぞれの対向面の空隙を、下端外周縁部の上面側の空隙の方が下面側の空隙よりも大きくなるように形成したことから、ラバースプリングの下端外周縁部とハウジングの収容壁部との間に、簡易な構造で、容易に空隙を維持、形成することができる。
【0050】
また、段部は、ラバースプリングの下端外周縁部の全周に環状に連続して形成したことから、ラバースプリングをハウジングに組み込む際に、組込み方向性が無いので、組立の作業性が向上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例である押釦スイッチを示す平面図である。
【図2】本発明の図1の2−2線における断面図である。
【図3】本発明の図1の3−3線における断面図である。
【図4】本発明の1実施例であるハウジングを示す平面図である。
【図5】本発明の1実施例であるラバースプリングを示す平面図である。
【図6】本発明の1実施例であるラバースプリングを示す断面図である。
【図7】本発明の1実施例である可動接点を示す平面図である。
【図8】本発明の1実施例である可動接点を示す断面図である。
【図9】本発明のラバースプリングの反転時の動作状態を示す説明図である。
【図10】本発明のラバースプリングの作動力特性を示す説明図である。
【図11】従来の押釦スイッチを示す平面図である。
【図12】従来の押釦スイッチを示す断面図である。
【符号の説明】
1 ハウジング
1a 収納部
1b ガイド溝部
1c 収納壁部
2 固定接点
2a 端子部
2b 接点部
3 固定接点
3a 端子部
3b 接点部
4 可動接点
4a 桟部
4b 孔
4c 接続部
4d 接触片
4e,4f 突部
4g 突起部
4h 突片部
5 ラバースプリング
5a スカート部
5b 押圧面部
5c 外周縁部
5d 作動突部
5e 段部
6 ステム
6a 押圧部
6b 押圧突部
6c ガイド突部
G,H 隙間
L1,L2 空隙

Claims (4)

  1. 収納部を有するハウジングと、前記収納部内に固着された固定接点と、この固定接点に対向して配設された可動接点と、前記収納部内に下端外周縁部が保持され、上端押圧面部との間に屈曲可能なスカート部を有し、このスカート部の屈曲により前記可動接点を前記固定接点と接離させるラバースプリングとを備え、前記ラバースプリングの下端外周縁部と、この下端外周縁部が保持される前記ハウジングの収容壁部とのそれぞれの対向面の空隙を、前記下端外周縁部の上面側の空隙の方が下面側の空隙よりも大きくなるように形成すると共に、前記ラバースプリングの押圧時には、前記下端外周縁部の下面側が最初に前記ハウジングの収容壁部に当接し、押圧に伴って前記下端外周縁部の上面側が前記空隙内に変位されて前記収納壁部と当接可能となるように形成し、前記可動接点及び前記固定接点により前記ラバースプリング内部と前記ハウジング外部とを連通する空気流路を形成することを特徴とする押釦スイッチ。
  2. 前記ハウジングの収容壁部の高さは、前記ラバースプリングの下端外周縁部の上面側の高さに比べて同一か、これよりも高くなるように形成したことを特徴とする請求項1記載の押釦スイッチ。
  3. 前記ラバースプリングの下端外周縁部の側面の下面側に外方に突出する段部を形成し、前記ハウジングの収容壁部とのそれぞれの対向面の空隙を、前記下端外周縁部の上面側の空隙の方が下面側の空隙よりも大きくなるように形成したことを特徴とする請求項1、又は2記載の押釦スイッチ。
  4. 前記段部は、前記ラバースプリングの下端外周縁部の全周に環状に連続して形成したことを特徴とする請求項3記載の押釦スイッチ。
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