JPH0752825A - リアピラー部の補強構造 - Google Patents

リアピラー部の補強構造

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JPH0752825A
JPH0752825A JP20761993A JP20761993A JPH0752825A JP H0752825 A JPH0752825 A JP H0752825A JP 20761993 A JP20761993 A JP 20761993A JP 20761993 A JP20761993 A JP 20761993A JP H0752825 A JPH0752825 A JP H0752825A
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Yukihide Oishi
幸秀 大石
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 横開き式バックドアがサイドヒンジを介して
取り付けられるリアピラー部を効率良く補強する。 【構成】 リヤピラーレインフォース63がリヤピラー
インナ57、及びフロアサイド19に略面一となると共
に、リヤピラーインナロア55と略直交するように配置
しており、かつリヤピラーインナロア55がリヤクロス
メンバ11の一側面11aに略面一となるように配置し
ており、リアピラー部70の内部空間に、自身の内側壁
をバックピラーアウタ21の側壁に重合させたボックス
断面形状のバックピラーレインフォース67を配置し、
このバックピラーレインフォース67の内側端をバック
ピラーアウタ21の前端と共にリアピラーインナロア5
5の内側端に接合し、他端をリアピラーインナロア55
の外側端近傍に接合した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、横開き式バックドアを
有する車両のリアピラー部の補強構造に関する。
【0002】
【従来の技術】図5は、この種の横開き式バックドアを
有する車両の一部を斜め後方から見た外観図である(外
観は、従来例も本発明の実施例も変わらないので、図5
は、従来例の説明及び本発明の実施例の説明に共に利用
する)。
【0003】この車両は、オフロード用のものであり、
バックドア(図示略)が、サイドヒンジを介して車両の
リアピラー部1の内側壁に取付けられる。バックドア
は、特にタイヤ付きの場合、極めて重量の大きいもので
あるため、リアピラー部1の強度は十分に確保しておく
必要がある。特に、車体前後方向の軸(図中Y軸)回り
の剛性が低いと、ドア開口部3の変形を生じる可能性が
高くなるので、同Y軸回りの剛性は十分高くしておく必
要がある。
【0004】この点から、従来のリアピラー部の構造を
検討して見る。図6は従来のリアピラー部の付け根部分
を車両の内側から見た図、図7は従来の車両における図
5のA−A矢視断面図である。図において、11はリア
クロスメンバ、13はフロアパネル、15はリアピラー
インナロア、17はリアピラーインナ、19はフロアサ
イドである。
【0005】リアピラーインナロア15はリアクロスメ
ンバ11と平行に配され、下端がフロアパネル13と共
にリアクロスメンバ11に接合されている。リヤクロス
メンバ11の端部(図示せず)は、フロアサイド19に
接合されている。リアピラーインナ17はリアピラーイ
ンナロア15と一体または接合により一体化されてお
り、リアピラーインナロア15の外側端から、車両の前
方に向かって延びている。リアピラーインナ17はフロ
アサイド19と平行をなし、その下端がフロアサイド1
9の上端と共に、フロアパネル13の外側縁部に接合さ
れている。このときリヤピラーインナ17はフロアサイ
ド19に略面一となるように接合されており、リアピラ
ーインナロア15の側面15aはリヤクロスメンバ11
の側面11aと略面一となるように配置されている。
【0006】リヤピラーインナロア15の後部には、バ
ックピラーアウタ21が配されている。バックピラーア
ウタ21は複数段に折れ曲がった階段状断面を有してお
り、その前端がリアピラーインナロア15の内側端に接
合されている。バックピラーアウタ21の外側には、リ
アピラーレインフォース23が配されている。このリア
ピラーレインフォース23の後端はバックピラーアウタ
21の後端に接合されている。また、リアピラーレイン
フォース23の前端は、リアピラーインナロア15の外
側端に接合され外方に張り出したバックピラーレインフ
ォース25の外側端に接合されている。
【0007】そして、リアピラーインナロア15、バッ
クピラーアウタ21、リアピラーレインフォース23、
バックピラーレインフォース25によって、ボックス断
面形状のリアピラー部30が形成され、このリアピラー
部30のバックドアが取り付けられるバックピラーアウ
タ21の補強として、バックピラーアウタ21の下部内
面に沿って、バックピラーレインフォースロア27が重
合されている。このリアピラー部30の外側には、全体
を覆うようにリアフェンダ32が設けられている。ま
た、バックピラーアウタ21の側壁には、バックドアを
支持するサイドヒンジを取り付けるためのボルト挿通孔
35があけられ、その内側にはナット37が溶接されて
いる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】従来のリアピラー部3
0は、以上のように、バックピラーレインフォースロア
27、リヤピラーレインフォース23,及びバックピラ
ーレインフォース25によって補強されているが、 リヤピラーレインフォース23がバックピラーレイン
フォース25を介してリヤピラーインナロア15に接合
されているのでリアピラーインナ17と面一構造となっ
ていないこと、及び バックピラーレインフォースロア27がバックピラー
アウタ21の単なる裏当て部材としての機能しか与えら
れていないこと、により、必ずしも効率の良い補強構造
とは云えなかった。
【0009】本発明は、上記事情を考慮し、特に車両の
前後方向の軸(Y軸)、及び車両の高さ方向の軸(Z
軸)回りの剛性を効率良く向上させることができるリア
ピラー部の補強構造を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するため、リアクロスメンバと平行に配され、下端が
前記リアクロスメンバ及びフロアパネルに接合されたリ
アピラーインナロアと、前記リヤクロスメンバの端部及
びフロアパネルを接合したフロアサイドと、このフロア
サイドに略面一となるように下端が接合されると共に前
記フロアパネルのコーナ部において前記リヤピラーイン
ナロアに略直角に連続するリヤピラーインナと、前記リ
アピラーインナロアの後部に配され、前端が前記リアピ
ラーインナロアの内側端に接合されたバックピラーアウ
タと、後端が前記バックピラーアウタの後端に接合さ
れ、前端が前記リアピラーインナロアの外側端に接合さ
れたリアピラーレインフォースとからなるボックス断面
形状をなし、横開き式バックドアがサイドヒンジを介し
て前記バックピラーアウタの側壁に取り付けられるリア
ピラー部の補強構造において、前記リヤピラーレインフ
ォースが前記リヤピラーインナ及びフロアサイドに略面
一となると共に、前記リヤピラーインナロアと略直交す
るように配置しており、かつ前記リアピラー部の内部空
間に、自身の内側壁を前記バックピラーアウタの側壁に
重合させたボックス断面形状のバックピラーレインフォ
ースを配置し、このバックピラーレインフォースの内側
端を前記バックピラーアウタの前端と共に前記リアピラ
ーインナロアの内側端に接合し、他端を前記リアピラー
インナロアの外側端近傍に接合したことを特徴としてい
る。
【0011】
【作用】上記構成の補強構造によれば、 リヤピラーレインフォース、リヤピラーインナ、及び
フロアサイドが略面一な一側面を形成し、リヤピラーイ
ンナロアとリヤクロスメンバが前記一側面と略直交する
略面一な他側面を形成し、前記一側面と他側面とでT字
形の剪断面を形成すること、及び リアピラー部の内部にボックス断面形状のバックピラ
ーレインフォースを配置しているから、リアピラー部が
2重ボックス断面形状となっていること、により、リヤ
ピラー部のY軸及びZ軸回りの剛性を効率良く向上させ
ることができる。
【0012】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説
明する。
【0013】図1は本発明の一実施例のリアピラー部の
付け根部分を車両の内側から見た斜視図、図2は同部分
を車両の外側から見た斜視図、図3は本発明の一実施例
を適用した車両における図5のA−A矢視断面図、図4
は同車両における図5のB−B矢視断面図である。
【0014】図において、11はリアクロスメンバ、1
3はフロアパネル、19はフロアサイド、21はバック
ピラーアウタ、32はリアフェンダである。これらは図
6、図7に示した従来例と同一のものである。55はリ
アピラーインナロア、57はリアピラーインナで、リア
ピラーインナロア55は外側端部が車両の前方側にL字
形に折曲され、その折曲縁部にリアピラーインナ57の
後端縁が重合され、接合されている。
【0015】リヤクロスメンバ11はその端部11b
が、図2に示すようにフロアサイド19に接合されてお
り、その一側面11aがリヤピラーインナロア55と略
面一となるように配置している。
【0016】63はリアピラーレインフォースである。
このリアピラーレインフォース63は、前記リアピラー
インナロア55の折曲縁部及びリアピラーインナ57と
略同じ面内に配置され、後端がバックピラーアウタ21
の後端に接合されると共に、その前端が前記リアピラー
インナロア55の折曲縁部の外面に重合され、リアピラ
ーインナ57の後端縁と共に接合されている。
【0017】これによりリヤピラーレインフォース6
3、リヤピラーインナ57、及びフロアサイド19が略
面一な一側面を形成し、リヤピラーインナロア55とリ
ヤクロスメンバ11が前記一側面と略直交する略面一の
他側面を形成し、前記一側面と他側面とでT字形の剪断
面を形成している。
【0018】そして、リアピラーインナロア55、バッ
クピラーアウタ21、リアピラーレインフォース63に
よって、ボックス断面形状のリアピラー部70が形成さ
れ、このリアピラー部70のバックドアが取り付けられ
るバックピラーアウタ21の補強として、リアピラー部
70の内部空間に、ボックス断面(この実施例では、先
端が若干開いた略コ字状の断面)形状のバックピラーレ
インフォース67が配されている。
【0019】このバックピラーレインフォース67は、
自身の内側壁を前記バックピラーアウタ21の側壁に重
合させた状態で配置され、その内側端がバックピラーア
ウタ21の前端と共にリアピラーインナロア55の内側
端に重合され、接合されている。また、他端がリアピラ
ーレインフォース63から間隔をおいて、リアピラーイ
ンナロア55の外側端近傍に接合されている。そして、
バックピラーレインフォース67の内側に、サイドヒン
ジ80の固定用のナット37が溶接され、バックピラー
アウタ21及びバックピラーレインフォース67に、ナ
ット37に通じるボルト挿通孔35があけられている
(図3参照)。
【0020】このようにボックス断面形状のバックピラ
ーレインフォース67をリアピラー部70の内部に配し
たことで、リアピラー部70が2重ボックス断面形状と
なるので、剛性が高まる。
【0021】以上のように、本実施例においてはリヤピ
ラー1内に前記したT字形の剪断面と、2重ボックス断
面形状の補強構造が形成されるので、リヤピラー1のY
軸及びZ軸(図5参照)回りの剛性を効率良く向上させ
ることができる。
【0022】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
リヤピラーレインフォース、リヤピラーインナ及びフロ
アサイドを略面一な一側面として形成し、この一側面と
直交するリヤピラーインナロアとリヤクロスメンバとに
より形成される略面一な他側面とにより、T字形の剪断
面を形成したこと、及びリアピラー部を2重ボックス断
面形状としたので、車両の前後方向の軸回り及び車両の
高さ方向の軸回りの剛性が高まり、ドア開口部の変形の
可能性が小さくなって、重量の大きなバックドアの支持
にも充分耐えられるリヤピラーを提供することができ
る。また、部材の増加を伴なうことなく既存の部材を用
いてT字形剪断面に形成し、かつボックス断面形状のバ
ックピラーレインフォースをリアピラー部の内部空間に
配設しただけであるから、構造が簡単で組立てが容易で
あり、効率良くリアピラー部を補強することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例のリアピラー部の付け根部分
を車両の内側から見た斜視図である。
【図2】同リアピラー部の付け根部分を車両の外側から
見た斜視図である。
【図3】本発明の一実施例を適用した車両における図5
のA−A矢視断面図である。
【図4】本発明の一実施例を適用した車両における図5
のB−B矢視断面図である。
【図5】ここで問題とする車両の一部を斜め後ろから見
た斜視図である。
【図6】従来のリアピラー部の付け根部分を車両の内側
から見た斜視図である。
【図7】従来の車両における図5のA−A矢視断面図で
ある。
【符号の説明】
1 リヤピラー 11 リアクロスメンバ 13 フロアパネル 19 フロアサイド 21 バックピラーアウタ 55 リアピラーインナロア 63 リアピラーレインフォース 67 バックピラーレインフォース 70 リアピラー部 11a クロスメンバの一側面

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 リアクロスメンバと平行に配され、下端
    が前記リアクロスメンバ及びフロアパネルに接合された
    リアピラーインナロアと、 前記リヤクロスメンバの端部及びフロアパネルを接合し
    たフロアサイドと、 このフロアサイドに略面一となるように下端が接合され
    ると共に前記フロアパネルのコーナ部において前記リヤ
    ピラーインナロアに略直角に連続するリヤピラーインナ
    と、 前記リアピラーインナロアの後部に配され、前端が前記
    リアピラーインナロアの内側端に接合されたバックピラ
    ーアウタと、 後端が前記バックピラーアウタの後端に接合され、前端
    が前記リアピラーインナロアの外側端に接合されたリア
    ピラーレインフォースとからなるボックス断面形状をな
    し、 横開き式バックドアがサイドヒンジを介して前記バック
    ピラーアウタの側壁に取り付けられるリアピラー部の補
    強構造において、 前記リヤピラーレインフォースが前記リヤピラーインナ
    及びフロアサイドに略面一となると共に、前記リヤピラ
    ーインナロアと略直交するように配置しており、かつ前
    記リヤピラーインナロアが前記リヤクロスメンバの一側
    面に略面一となるように配置しており、 前記リアピラー部の内部空間に、自身の内側壁を前記バ
    ックピラーアウタの側壁に重合させたボックス断面形状
    のバックピラーレインフォースを配置し、 このバックピラーレインフォースの内側端を前記バック
    ピラーアウタの前端と共に前記リアピラーインナロアの
    内側端に接合し、 他端を前記リアピラーインナロアの外側端近傍に接合し
    たことを特徴とするリアピラー部の補強構造。
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