JPH0752004A - 工作物、特に工具を研削するための数値制御研削盤 - Google Patents

工作物、特に工具を研削するための数値制御研削盤

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JPH0752004A
JPH0752004A JP5314992A JP31499293A JPH0752004A JP H0752004 A JPH0752004 A JP H0752004A JP 5314992 A JP5314992 A JP 5314992A JP 31499293 A JP31499293 A JP 31499293A JP H0752004 A JPH0752004 A JP H0752004A
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  • Polishing Bodies And Polishing Tools (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 大きな作業範囲、汎用性、経済性及び高い剛
性を有し、小さい工作物、特に複雑な切れ刃形状の工具
の研削にも適する小形の数値制御門形研削盤を提供す
る。 【構成】 ベット1,2に、2つの側方スタンド10及
び、ベット上方に水平に延びているブリッジ11を有す
る捩り剛性の門形部分9を不動に結合し、ブリッジに研
削軸支持体20を第1軸線ーYに沿って調節可能に支承
しかつベット1の周壁部分2が門形部分から研削盤正面
前側に突出しているようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、工作物、有利には金属
工作物、特に工具を研削するための数値制御研削盤であ
って、研削盤ベットを有し、研削ヘッドを有し、該研削
ヘッドが、端部に少なくとも1つの研削といしを支持す
る、少なくとも1つの駆動される研削軸を有しかつ所属
の支承兼案内手段を介して研削盤ベットに対して少なく
とも2つの互いに直交する軸線に沿って調節可能であり
かつ場合により少なくとも1つの軸線を中心にして旋回
可能であり、工作物支持体を有し、該工作物支持体が研
削盤ベット上の、研削軸支持体の研削といしの作用範囲
に配置されかつ少なくとも1つの軸線に沿って調節可能
に支承されており、この場合研削軸支持体及び又は工作
物支持体に、これらに個々の軸線を基準にした縦方向運
動若しくは回転運動の形の調節運動を行わせる調節装置
が所属している形式のものに関する。
【0002】
【従来の技術】回転する丸形工作物、例えばフライス、
ドリル、ブローチ及び平形工作物、例えばバイト、、ラ
ム、切り刃を有する又は有しない特殊工具並びにその他
の研削可能な製作部品を研削するための数値制御研削盤
は、できるだけ異ならない工作物緊締力で該工作物につ
いて行われるべき全ての研削工程を実施することができ
るようにするために、高いフレキシビリティを必要とす
る。上記の工作物パレットの研削用に設計されていて例
えばEP−A1 0 072 887号に記載されてい
る公知の工作物研削盤は所謂柱形構造に構成されてい
る。この場合ほぼ箱形の研削盤ベット上に、複数の並進
運動及び回転運動軸線を基準として調節可能な工作物支
持体の他に垂直柱が配置されていて、該柱が少なくとも
1つの研削軸支持体を支持している。該柱それ自体は並
進運動軸線に沿った工作物支持体に対して調節可能であ
り、即ち垂直軸線を中心として回転可能であり、この場
合研削軸支持体は該柱に旋回可能に支承されている。
【0003】このような研削盤は実地において高い評価
を得ているが、しかし該研削盤は原理的に比較的高い技
術的経費を伴う。また所定の加工工程及び工作物の加工
範囲のための自由スペースがある程度狭められる。これ
は殊に、必要な安定性を考慮して必然的に著しく大きな
直径を有する柱及びこれによって必要な長い研削軸突出
量に起因する。その結果所定の研削工程では、といしを
その都度の研削作業のために正しい空間位置に調節する
ために、といしの比較的長い調節距離が必要である。こ
のような必要から研削軸長さが比較的長くなり、このこ
とは既に所要スペース及び軸受けの観点から望ましくな
い。
【0004】殊に大型構造のものでは上記の柱形研削盤
の他に所謂門形研削盤が種々異なる構造形式で公知にに
なっており、これらは特に大きな工作物の平面研削に使
用される。これらの門形研削盤においては門形部分は一
般に工作物緊締装置を支持する研削盤ベットに対して走
行可能になっており、この場合、工作物及び工具への必
要な接近可能性をうるために、操作プラットフォーム及
びその類似物が設けられている。このような研削盤は比
較的小さい工作物、特に複雑な切れ刃形状を有する工具
の加工には不適である。といし交換装置及び、作業テー
ブルの高さに歩行可能な操作プラットフォームを有する
このような門形研削盤は例えばDE−PS353290
3号明細書に記載されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、これ
に対して、大きな作業範囲と汎用性とを有しかつ良好な
動的性能及び高い経済性と共に僅かな所要スペース及び
高い剛性を備えた比較的小形の金属及び非金属の工作
物、特に工具を研削するためのプログラム制御研削盤を
提供することにある。非金属工作物としては例えばAL
23,Si34等から成るセラミック工作物を挙げるこ
とができる。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の課題は本発明によ
れば、はじめに述べた形式の研削盤において、研削盤ベ
ットに捩り剛性の門形部分が不動に結合しており、該門
形部分が、2つの側方スタンド及び、研削盤ベットの上
方に距離をおいて水平に延びているブリッジを有してお
り、該ブリッジに研削軸支持体が第1の軸線に沿って調
節可能に支承されており、かつ研削盤ベットが門形部分
から片側に突出していることによって解決されている。
【0007】両スタンドは有利には研削盤の互いに向か
い合っている反対側の範囲に配置されている。それらの
強度を高めるために、両スタンドはベットの突出してい
る端面側に向かってさらに付加的に支持することができ
る。この場合両スタンドの間に1つの閉じた、補強作用
を有する背壁を設けることができ、該背壁は剛性をさら
に高めるために役立ちかつこの理由から研削盤ベットに
も不動に結合していることができる。背壁は同時にまた
作業範囲の気密な後方閉鎖部を形成しかつ、研削盤ベッ
ト及び門形部分に結合されかつ研削盤ベット上に延び
る、少なくとも研削軸支持体と工作物支持体とを取り囲
むカバーフードと共に、研削盤全体をカプセル状に密閉
することができ、このいために該カバーフードは門形部
分及び研削盤に、潤滑剤を外へ出さないように密封固定
することができる。背壁は湾曲していることができ、そ
の結果、スタンド及び背壁を有する門形部分の、前側に
向かって開いている貝殻状又はシェル状の形状が生じ
る。
【0008】工作物及びといしへのあらゆる側からの接
近を容易にするために、研削盤ベットの突出している端
面側をほぼ部分円形の輪郭を有するように製作するのが
有利である。このような研削盤ベットでは、カバーフー
ドがほぼ鐘状又は部分円筒状に製作されている場合、カ
バーフードのための極めて簡単なかつ美的外観に相応し
た取り付け条件が得られる。
【0009】本発明の万能研削盤は加工範囲のために大
きな自由スペースを保証しかつ単数又は複数の研削軸た
めの短い支承スタンドを有する小さな運動質量を特徴と
する。全体として該研削盤は大きな作業範囲及び汎用性
にもかかわらず小形でかつ高い剛性の研削盤である。柱
形構造形式の研削盤と比較して調節距離が短くかつ良好
なてこ腕比を有する可動部分の質量が小さいため、この
研削盤は研削盤の従来の構造形式において可能であった
よりも高い動的荷重を負荷可能である。また非生産的な
時間も短縮され、研削盤の経済性は全体として著しく高
められる。
【0010】本発明の構造形式は同時にまた、研削軸の
といし受容部及び研削軸長さ自体を機械的にかつ幾何学
的に制約された最小寸法に制限することを可能にし、そ
の結果、といしをその都度の研削工程のために正しい空
間位置に移すために、比較的小さい調節距離を必要とす
るに過ぎない。さらに一層シンメトリックな機械構造が
えられ、その結果右及び左巻きスパイラルのフライス、
ドリル等を同等に研削可能である。これにより、例えば
ラジアルフライス及び段付き工具のそれ自体として複雑
な加工を、研削盤の大きな外側寸法を必要とすることな
く、極めて簡単にかつコスト的に有利に行うことができ
る。
【0011】門形部分内には研削軸支持体及び研削軸駆
動装置のための動力及び潤滑剤供給導管若しくは導線を
設けることができ、その結果これらの支持体及び駆動装
置は作業室外において潤滑剤及び冷却剤の作用から保護
されかつ導管若しくは導線は本来の作業範囲において障
害にならない。
【0012】研削軸支持体自体は研削盤の使用目的に関
連して単軸又は複軸形に構成することができる。該支持
体は有利な構成形式では、少なくとも1つの駆動モータ
を有し、該駆動モータは少なくとも1つの研削軸にベル
ト伝動装置を介して連結されており、この場合ベルト伝
動装置は閉じたケーシング内に配置され、該ケーシング
内室には周囲に対して空気正圧が保持されるようになっ
ている。実際には内側ケーシングに所謂遮断用空気が負
荷可能になっており、該空気が潤滑剤又は冷却剤の侵
入、ひいてはまた研削盤駆動装置への望ましくない影響
を防止する。
【0013】構造を短くしかつ軸受け荷重を一様にする
ためには、ベルト伝動装置をそれぞれ2つの部位で軸受
けされる研削軸に、両軸受け部位の間の範囲において連
結するのが有利である。
【0014】有利な構成によれば、研削軸支持体が門形
部分のブリッジにサポートを介して支承され、該サポー
トが、第2の軸線を規定する調節可能な往復台を支持
し、該往復台が、第1及び第2の軸線に直交して研削盤
ベットの突出している端面側へ延びている第3の軸線を
規定する、研削軸支持体のための支承手段を有し、該支
承手段に、研削軸支持体が上記第3の軸線を中心にして
旋回可能に支承されている。
【0015】研削軸支持体内に支持される研削軸の数に
関連して、少なくとも1つの研削軸を、その軸線がこの
第3の軸線と交差し又はこの軸線から距離をおいて延び
ているように配置することができる。研削軸軸線は一般
に第3の軸線に対して直角に延びている。
【0016】工作物支持体の構成及び支承は、ある程度
まで、主に研削される工作物の種類及び幾何学的形状に
関連する。工作物支持体が支承エレメント上において第
4の軸線に沿って第1及び第2の軸線に対して直角に研
削盤ベット上で調節可能であるように支承されていると
多くの場合有利である。この場合工作物支持体の調節可
能性を、該工作物支持体を支承エレメント上において第
5の垂直軸線を規定する回転テーブルによって、場合に
よってはさらに付加的に、2つの互いに直角の第6及び
第7の軸線を規定する交差形往復台によって支承するこ
とにより、さらに大きくすることができる。最後に、工
作物支持体が工作物チャック装置を有し、該装置が第8
の軸線、工作物回転軸線を中心にして回転可能である
と、回転する円筒形工作物の加工に有利である。
【0017】
【実施例】研削盤は箱形の研削盤ベット1を有し、該ベ
ット1は、例えば鼠せんから成る鋳造品として又は溶接
構造物として製作されており、かつ平面図でみてほぼ部
分円形又は部分楕円形に構成されている。相応して湾曲
した部分円筒形の周壁2は平らな背面3から延びてい
る。周壁2は部分4の部位で直立した舷側板状に、ほぼ
平面の又は僅かにホッパ状に凹んだ蓋壁5から突出して
おり、かつ背面3に続き部分6の部位で研削盤の設置面
まで下降している。研削盤の背面3の反対側の前側及び
操作側では周壁2は下方の部位7で、研削盤前側の操作
側に立つ操作員のための自由足スペースを設けるため
に、円錐状に引っ込んでいる。この範囲に配置されてい
る設置脚は符号8で示されている。設置脚8の両側には
ホークリフト用の方形の搬送用切欠きが設けられてい
る。
【0018】研削盤ベット1上にはその平らな背面3と
面一に、ほぼU字形の門形部分9が設置されており、こ
れは2つの垂直のスタンド10とこれらを互いに結合す
る、ベット1の上方に距離をおいて延びているブリッジ
11から成り、該ブリッジはビーム状又は支持体状に、
ほぼ方形横断面に形成されている。両スタンド10は図
1に示されている形式で研削盤ベット1の互いに向かい
合っている範囲に配置されており、この場合研削盤ベッ
ト1は門形部分9から片側に突き出している。これらの
スタンドは側面図でみてほぼ三角形であって斜めに延び
ている弦部12によって研削盤ベット1の突出した端面
側、即ち操作側に向かって支持されている。両スタンド
10の間には、平らな又はシェル状に湾曲した、閉じた
強固な背壁13が配置されており、これは、両スタンド
10、ブリッジ11及びベット1の蓋壁5によって取り
囲まれたスペースを後ろ側から密封し閉鎖している。背
壁13はブリッジ11、スタンド10及び研削盤ベット
と不動に結合しておりかつ同時に門形部分9のための補
強体をなしている。
【0019】高い捩り剛性を有する門形部分9は一体に
又は複数の部分から成る分割構造で、場合によっては箱
形構造形式で、溶接又は鋳造構造物として製作すること
ができかつ研削盤ベット1に例えばねじ結合により不動
に結合することができる。しかしまた研削盤ベット1及
び門形部分9は一体の鋳造品であることも可能である。
【0020】突出している研削盤ベットの周壁2側の前
側にブリッジ11は、図1に符号14で示されている水
平の縦方向案内を有しており、該縦方向案内にサポート
15が第1の水平軸線、軸線ーY、に沿って縦方向に移
動可能に支承されている。縦方向案内14は通常の形式
で幌160(図1及び2)によって覆われている。
【0021】サポート15には垂直方向往復台16が直
線案内17を介して第2の軸線、軸線−Z、に沿って移
動可能に案内されている。軸線ーZは水平の軸線−Yに
対して直交している。
【0022】垂直方向往復台16の前側には、研削盤ベ
ット2の突出している端面側に向いている水平円筒形の
支承ピン18が配置されており、このピンには部位19
に研削軸支持体20が旋回可能に支承されている。支承
ピン18は、研削盤ベット2の上方に距離をおいて延び
ている水平の、第3の軸、回転軸線+Aを規定してお
り、該軸を中心にして研削軸支持体20は360度まで
の旋回範囲に亙っ旋回可能である。選択的に又は付加的
に。水平方向の旋回軸の代わりに垂直往復台に、図4に
示されているように、垂直軸Eを設けることも可能であ
る。研削軸支持体20は単軸形又は多軸形に構成するこ
とができる。該支持体は細長いケーシング21(図3)
を有し、該ケーシング21内に少なくとも1つの研削軸
22が2つの互いに離れた軸受け部23に回転可能に軸
受けされている。研削軸22は両側にケーシング21か
ら突出している研削といし受容部24を支持しており、
該受容部上にその都度の目的に適合した研削といし25
(図2)が装着される。
【0023】図に示されている1つの研削軸22の代わ
りにケーシング21内には複数の、特に2つの軸平行な
研削軸を相応する形式で軸受けすることも可能である。
【0024】全ての研削軸22は1つの又は2つの電動
機によって駆動され、該電動機は全ての研削軸に共通の
ケーシング21にフランジ結合されている。図示の実施
例ではたんに1つの電動機17が設けられている。その
軸28(図3)には平又は歯付きベルト車29が設けら
れていて、該ベルト車は平又は歯付きベルト30及び平
又は歯付きベルト車31を介して研削軸22を駆動す
る。薄型構造をうるためまた一様な軸受け荷重をうるた
め平又は歯付きベルト車31は両軸受け部23の間に配
置されている。
【0025】各研削軸22の軸線32(図3)は回転軸
線+Aに対して直交しており、この場合研削軸数に関連
して回転軸+Aに対する距離は0又は>0であることが
できる。図示の実施例では研削軸軸線32は、図2から
判るように、回転軸線+Aと交差している。
【0026】サポート15、垂直方向往復台16及び研
削軸支持体20は固有の調節駆動装置と連結されてお
り、該装置はそれ自体としては公知であり従って図には
示されていない。これらの調節駆動装置は、サポート1
5、垂直方向往復台16及び研削軸軸支持体20に、プ
ログラム制御による軸線ーY及びーZに沿ったそれぞれ
1つの相応する調節運動並びに回転軸線+Aを中心とす
る旋回運動を与えることを可能にする。これらの調節駆
動装置及び単数若しくは複数の駆動モータ27の全ての
電気的な接続導線は、冷却媒体−及び潤滑媒体導管及び
場合により配置されている圧力空気導管と同様にスタン
ド10及びブリッジ11中に通されており、この場合研
削軸支持体20用の供給系は中空軸として製作された支
承ピン18に通されている。このことは図1に符号34
で示されている。
【0027】遮断用空気導管接続部35(図3)がケー
シング21に設けられており、該接続部は適宜の圧力導
管を介して外部より高い空気正圧をケーシング内室に負
荷することを可能にし、これにより冷却媒体エマージョ
ン及び冷却油のケーシング内への侵入を防止し、ひいて
は研削軸駆動装置の機能に対する悪影響を防止すること
ができる。このような形式で、駆動モータ27、ベルト
伝動装置29〜31及び、軸受け部23を含む研削軸2
2から成る全駆動部が効果的に保護されている。
【0028】研削軸支持体20の前側には図2に示され
ている形式で測定センサ37又はその他の適宜の測定機
器が取り付けられており、これにより既述の研削盤軸線
及び加工される工作物の、共通の基準点に対する位置が
検出される。これらのデータによって、加工されるべき
工作物に対する研削盤軸線の立体的な位置関係が知られ
る。研削といし25、26の幾何学的データに関連し
て、調節駆動装置を制御するマイクロプロセッサを、こ
れが各研削工程前に研削といしを自動的に正しく位置決
めしかつ後調節する(ゼロ点加工)ようにプログラミン
グすることができる。
【0029】両スタンド10間の中心に研削盤ベット1
の平らな背面3に対して直角に研削盤ベット1の蓋壁5
上に縦方向案内38が配置されており、これはほぼ背面
3からベット1の突出している端面側まで延びており、
該案内上に往復台39としての支承エレメントが第4の
軸線、軸線+X′に沿って移動可能に支承されている。
軸線+X′は軸線−Y及び−Zに対して直角にかつ回転
軸線+Aに対して平行に延びている。
【0030】往復台39上には円形テーブル40が第5
の軸線、垂直の回転軸線+Cを中心として回転可能に支
承されいる。該円形テーブル40上には、図1(小型研
削盤)では上テーブル410、図2(大型研削盤)では
クロス形往復台41が配置されており、該クロス形往復
台の縦方向往復台42は第6の軸線、軸線+U′に沿っ
て調節可能であり、該軸線は一水平平面内に位置してい
る。上テーブル410(図1)は円形テーブル40即ち
C−軸線と、又はこれがない場合は往復台39と不動に
結合されている。
【0031】クロス形往復台41の横方向往復台43は
縦方向往復台42上に第7の軸線、軸線+V′に沿って
調節可能であり、該軸線は一水平平面内に軸線+U′に
対して直角に延び、該軸線は縦方向往復台42によって
規定されている。基本的には横方向往復台43を縦方向
往復台42に対して回動可能に構成することも可能であ
る。 最後に、上テーブル410若しくは横方向往復台
43上に工作物支持体44が配置されており、該支持体
はチャック45の形の工作物緊締装置を有していて、該
チャック内に丸形の工作物46、例えばドリル又はフラ
イスが締め込まれている。チャック45は工作物支持体
44内で水平の第8の軸線、回転軸線+Bを中心にして
回転可能に軸受けされている。この工作物回転軸線は、
円筒研削のために高い回転数≦300回転/分及び≧
0.001のピッチの研削において高いステップ精度を
うるように設計されている。上テーブル410若しくは
横方向往復台43上には、振れ止め、心押し台等の工作
物支持エレメント及びドレサを配置することができる。
これらの配置は、円形テーブル40によって、背壁13
及びスタンド12によって妨げられることなく工作物支
持体44が+C軸線を中心として360度回転可能であ
るように行われる。
【0032】往復台39、円形テーブル40及び、クロ
ス形往復台41の縦方向−及び横方向往復台並びにチャ
ック45のための電気的な調節駆動装置は公知であり、
図には示されていない。その給電は研削盤ベット内部か
ら円形テーブル40の中空の支承ピンを通して行われる
が、これも図示されていない。横方向往復台43上に振
れ止め及び心押し台が配置される場合、これらを自動的
に調節可能に構成することができ、またプログラム制御
ドレシングのためのドレサ装置のドレッサロールもプロ
グラム制御用に構成することができる。
【0033】上記の研削盤はその都度の使用目的に関連
して4、5、6、7又は8つのプログラム制御される軸
線を有するように製作することができる。4つのプログ
ラム制御軸線(−Y,−Z,+B,X′)を有する最も
低い構成形式では工作物46のねじ山の研削のために研
削軸支持体20を回転軸線+Aを中心にして手動で調節
可能に構成することができる。
【0034】最も高い構成形式(図3)では、DIN6
6217による1つの座標系内に互いに所属する並進運
動主軸線、副軸線+U′、+V′を有する軸線X′、
Y、Z並びに回転運動主軸線A、B、C並びに場合によ
ってはEを設けることができる。
【0035】主軸線の上記の配置により研削軸22を全
ての空間的研削位置へ旋回させることができ、その結果
カルダン系におけると同じく理論的には全ての切削位置
及び極めて複雑な工作物形状の研削が可能である。
【0036】本発明の研削盤の、図4に示されている実
施例のバリエーションは全ての重要な特徴については図
1の実施例と同一である。従って同一の部分には同じ符
号が付されていおり、再度の説明は省略されている。ま
た図面も幾分簡略にされている。
【0037】図1の実施例においては研削軸支持体20
が垂直サポート15に水平軸線+A軸線を中心として旋
回可能に支承されているのに対して、図4の実施例では
研削軸支持体20が垂直方向往復台16の前方に離れて
延びている垂直軸線+Eを中心にして180度旋回可能
である。このために垂直方向往復台16にはケーシング
状の軸受け台200が研削盤前側へ突出して配置されて
おり、該軸受け台は研削軸支持体20のための、+E軸
線を規定する旋回軸受け201を含んでいる。研削軸支
持体20の駆動モータ27を支持している部分は図4に
示すようにプレート状の軸受け台200の上側に位置し
ているの対して、研削軸を支承している部分21は軸受
け台200の下側に突出している。
【0038】軸受け台200自体は垂直方向往復台16
に不動に固定することができる。しかしまた軸受け台2
00を図1の部分18、19に相応する軸受けによって
垂直方向往復台16に水平の+A軸線を中心にして旋回
可能に支承することも可能である。これにより研削とい
し25、26の空間におけるさらに大きな調節可能性が
得られる。
【0039】図1の実施例と同じく図4の実施例におい
ても、工作物支持体の円形テーブル40は+C軸線を中
心にして360度旋回可能である。スタンド12と背壁
13との距離は、少なくとも通常の加工範囲内において
円形テーブル40及びその上に配置されたエレメントの
上記の回転運動が妨げられないように、設定されてい
る。このような形式で、工作物46を緊締力を変化させ
ることなく簡単な旋回によって加工位置に移すことがで
き、該加工位置において縦方向軸線の両側で加工が可能
である。
【0040】電力、空気力、潤滑及び冷却のための全て
の供給手段が直接湿気を含む室外に敷設されているた
め、作業室は腐食の危険性を有するあらゆる供給手段に
対して保護されており、従って故障の発生が一層制限さ
れている。
【0041】研削盤は、観察用窓を備えた薄板又は透明
なプラスチック材料から成るほぼ鐘状又は部分円筒状の
カバーフード50(図1)を研削盤ベット上にその輪郭
に相応してかぶせはめて密封固定することによって、簡
単な形式で完全に密閉型にするができる。このようなカ
バーフード50は完全にあらかじめ製作しておくことの
できる構造グループであり、これには場合によりドアを
設けるこも可能である。この場合該カバーフードが後側
においては門形部分9に密封固定され、他の部分は研削
盤ベット1の周壁2の舷側板状の部分4上に密封装着さ
れるようにすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】6つまでのNC−制御軸線を有する構成のため
の、本発明の研削盤の一実施例の概略的斜視図。
【図2】研削盤の研削軸支持体及び工作物支持体の個々
の並進及び回転運動の調節軸線の方向及び相対位置関係
を示すための、最大8つのNC−制御軸線を有すること
ができる、図1の研削盤の異なる縮尺による部分斜視
図。
【図3】図1の研削盤の研削軸支持体の、異なる縮尺に
よる部分的側面図。
【図4】図1の研削盤の実施例のバリエーションを示
す、図1に相応する図。
【符号の説明】
1 研削盤ベット、 2 研削盤ベットの周壁、 3
背面、 4 部分、5 蓋壁、 8 設置脚、 9 門
形部分、 10 スタンド、 11 ブリッジ、 12
弦部、 13 背壁、 14 縦方向案内、 15
サポート、16 垂直方向往復台、 17 直線案内、
18 支承ピン、 20 研削軸支持体、 21 ケ
ーシング、 22 研削軸、 23 軸受け部、 24
研削といし受容部、 25,26 研削といし、 2
7 駆動モータ、 28 軸、 29,31 平又は歯
付きベルト車、 30 平又は歯付きベルト、 32研
削軸軸線、 35 遮断用空気導管接続部、 38 縦
方向案内、 39往復台(支承エレメント)、 40
円形テーブル、 41 クロス形往復台、42 縦方向
往復台、 43 横方向往復台、 44 工作物支持
体、 45 チャック、 46 工作物、 50 カバ
ーフード、 200 軸受け台、201 旋回軸受け、
410 上テーブル

Claims (21)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 工作物、有利には金属工作物、特に工具
    を研削するための数値制御研削盤であって、 研削盤ベットを有し、 研削ヘッドを有し、該研削ヘッドが、端部に少なくとも
    1つの研削といしを支持する、少なくとも1つの駆動さ
    れる研削軸を有しかつ所属の支承兼案内手段を介して研
    削盤ベットに対して少なくとも2つの互いに直交する軸
    線に沿って調節可能でありかつ場合により少なくとも1
    つの軸線を中心にして旋回可能であり、 工作物支持体を有し、該工作物支持体が研削盤ベット上
    の、研削軸支持体の研削といしの作用範囲に配置されか
    つ少なくとも1つの軸線に沿って調節可能に支承されて
    おり、この場合研削軸支持体及び又は工作物支持体に、
    これらに個々の軸線を基準にした縦方向運動若しくは回
    転運動の形の調節運動を行わせる調節装置が所属してい
    る形式のものにおいて、 研削盤ベット(1)に捩り剛性の門形部分(9)が不動
    に結合しており、該門形部分(9)が、2つの側方スタ
    ンド(10)及び、研削盤ベット(1)の上方に距離を
    おいて水平に延びているブリッジ(11)を有してお
    り、該ブリッジ(11)に研削軸支持体(20)が第1
    の軸線(−Y)に沿って調節可能に支承されており、か
    つ研削盤ベット(1)が門形部分(9)から片側に突出
    していることを特徴とする、工作物、特に工具を研削す
    るための数値制御研削盤。
  2. 【請求項2】 両スタンド(10)が研削盤ベット
    (1)の互いに反対側に配置されていることを特徴とす
    る、請求項1記載の数値制御研削盤。
  3. 【請求項3】 両スタンド(10)が研削盤ベット
    (1)の突出している端面側に向かって支持されている
    ことを特徴とする、請求項1又は2記載の数値制御研削
    盤。
  4. 【請求項4】 両スタンド(10)の間に補強作用を有
    する閉じた背壁(13)が配置されていることを特徴と
    する、請求項1から3までのいずれか1項記載の数値制
    御研削盤。
  5. 【請求項5】 背壁(13)が研削盤ベット(1)とも
    不動に結合されていることを特徴とする、請求項3記載
    の数値制御研削盤。
  6. 【請求項6】 研削盤ベット(1)の突出している端面
    側がほぼ部分円形の輪郭を有していることを特徴とす
    る、請求項1から5までのいずれか1項記載の数値制御
    研削盤。
  7. 【請求項7】 少なくとも、研削軸支持体(20)及び
    工作物支持体(44)を取り囲むカバーフード(50)
    を有し、該カバーフード(50)が研削盤ベット(1)
    及び又は門形部分(9)に結合されていてかつ研削盤ベ
    ット(1)上に延びていることを特徴とする、請求項1
    から6までのいずれか1項記載の数値制御研削盤。
  8. 【請求項8】 カバーフード(50)が研削盤ベット
    (1)及び又は門形部分(9)を密封していることを特
    徴とする、請求項6記載の数値制御研削盤。
  9. 【請求項9】 カバーフード(50)がほぼ鐘形又は部
    分円筒形に形成されていることを特徴とする、請求項6
    又は7記載の数値制御研削盤。
  10. 【請求項10】 門形部分(9)内に、研削軸支持体
    (20)及びその軸駆動装置のための動力及び又は潤滑
    剤及び又は冷却剤の供給導線及び又は導管(34)が設
    けられていることを特徴とする、請求項1から9までの
    いずれか1項記載の数値制御研削盤。
  11. 【請求項11】 研削軸支持体(20)が少なくとも1
    つの駆動モータ(27)を支持しており、該駆動モータ
    (27)が少なくとも1つの研削軸(22)に、ベルト
    伝動装置(30,31,32)を介して接続されてお
    り、かつベルト伝動装置が閉じたケーシング(21)内
    に配置されており、該ケーシングの内室内に外気より高
    い空気正圧が保持可能であることを特徴とする、請求項
    1から10までのいずれか1項記載の数値制御研削盤。
  12. 【請求項12】 ベルト伝動装置が2つの側で軸受けさ
    れた研削軸(22)に、両軸受け部(23)の間の範囲
    において接続されていることを特徴とする、請求項10
    記載の数値制御研削盤。
  13. 【請求項13】 研削軸支持体(20)がブリッジ(1
    1)にサポート(15)を介して支承されており、該サ
    ポート(11)が調節可能な往復台(16)を支持して
    おり、該往復台によって、第2の軸線(ーZ)が規定さ
    れておりかつ該往復台が、有利には第1(ーY)及び第
    2(−Z)の軸線に直交して研削盤ベット(1)の突出
    している端面側に向かって延びているいる第3の軸線
    (+A)を規定する、研削軸支持体(20)のための支
    承手段(18,19)を有し、該支承手段に研削軸支持
    体が第3の軸線(+A)を中心にして旋回可能に支承さ
    れていることを特徴とする、請求項1から12までのい
    ずれか1項記載の数値制御研削盤。
  14. 【請求項14】 少なくとも1つの研削軸(22)の軸
    線(32)が第3の軸線(+A)と交差していることを
    特徴とする、請求項13記載の数値制御研削盤。
  15. 【請求項15】 少なくとも1つの研削軸(22)の軸
    線(32)が第3の軸線(+A)から距離をおいて延び
    ていることを特徴とする、請求項13又は14記載の数
    値制御研削盤。
  16. 【請求項16】 支承手段(18)が中空軸として構成
    されていることを特徴とする、請求項13記載の数値制
    御研削盤。
  17. 【請求項17】 工作物支持体(44)が支承エレメン
    ト(39)上に第4の軸線(+X′)に沿って、第1
    (−Y)及び第2(−Z)の軸線に対して直角に、研削
    盤ベット(1)上で調節可能に支承されていることを特
    徴とする、請求項1から16までのいずれか1項記載の
    数値制御研削盤。
  18. 【請求項18】 工作物支持体(44)が支承エレメン
    ト(39)上に、第5の垂直軸線(+V)を規定する回
    転テーブル(40)を介して、支承されていることを特
    徴とする、請求項17記載の数値制御研削盤。
  19. 【請求項19】 工作物支持体(44)が支承エレメン
    ト(39)上に、互いに直交する第6及び第7の2つの
    軸線(+U′,+V′)を規定するクロス形往復台(4
    1)を介して、支承されていることを特徴とする、請求
    項17又は18記載の数値制御研削盤。
  20. 【請求項20】 工作物支持体(44)が工作物チャッ
    ク(45)を有し、該チャックが第8の軸線(+B)、
    工作物回転軸線を中心にして回転可能であることを特徴
    とする、請求項1から19までのいずれか1項記載の数
    値制御研削盤。
  21. 【請求項21】 研削軸支持体(20)がブリッジ(1
    1)にサポート(15)を介して支承されており、該サ
    ポートが調節可能の往復台(16)を支持しており、該
    往復台により第2の軸線(−Z)が規定されており、か
    つ該往復台が研削軸支持体(20)のための支承手段
    (200)を有し、該支承手段に研削軸支持体が、第2
    の軸線(ーZ)に対して有利には平行に延びているもう
    1つの軸線(+E)を中心にして旋回可能に支承されて
    いることを特徴とする、請求項1から20までのいずれ
    か1項記載の数値制御研削盤。
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