JPH0751019B2 - コンバインにおける穀粒排出用オーガの操作装置 - Google Patents

コンバインにおける穀粒排出用オーガの操作装置

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JPH0751019B2
JPH0751019B2 JP5725289A JP5725289A JPH0751019B2 JP H0751019 B2 JPH0751019 B2 JP H0751019B2 JP 5725289 A JP5725289 A JP 5725289A JP 5725289 A JP5725289 A JP 5725289A JP H0751019 B2 JPH0751019 B2 JP H0751019B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、機体に対して旋回自在に枢着された穀粒排出
用オーガが格納位置と目標位置とに亘って自動的に旋回
するように、手動操作式の旋回指示手段の指示情報に基
づいて前記オーガの旋回用アクチュエータを自動的に作
動させる自動旋回制御手段が設けられたコンバインにお
ける穀粒排出用オーガの操作装置に関する。
〔従来の技術〕
上記この種のコンバインにおける穀粒排出用オーガの操
作装置は、オーガを格納位置と設定された目標位置との
間に亘って自動的に移動できるようにしたものである
が、実際の作業に際しては、オーガの旋回操作の他に、
オーガを穀粒排出状態と停止状態とに切り換え操作する
必要がある。そして、穀粒排出状態と停止状態との切り
換えは、手動操作で行うように構成されている。
〔発明が解決しようとする課題〕
穀粒排出及び停止を手動操作によって行うことから、オ
ーガの旋回中に誤って穀粒が排出されたり、穀粒の排出
中にオーガを旋回させたりする誤操作を行う虞れがあ
る。
本発明は、上記実情に鑑みてなされたものであって、そ
の目的は、誤操作によってオーガの旋回中に誤って穀粒
が排出されたり、穀粒の排出中にオーガを旋回させたり
することがないようにすることにある。
〔課題を解決するための手段〕
本発明によるコンバインにおける穀粒排出用オーガの操
作装置は、機体に対して旋回自在に枢着された穀粒排出
用オーガが格納位置と目標位置とに亘って自動的に旋回
するように、手動操作式の旋回指示手段の指示情報に基
づいて前記オーガの旋回用アクチュエータを自動的に作
動させる自動旋回制御手段が設けられたものであって、
その特徴構成は以下の通りである。
すなわち、手動操作式の穀粒排出指示手段と、その指示
情報に基づいて前記オーガを穀粒排出停止状態と穀粒排
出状態とに切り換える穀粒排出用アクチュエータの作動
を制御する穀粒排出制御手段とが設けられ、前記オーガ
の旋回中は前記オーガからの穀粒排出を禁止し、且つ、
前記オーガが穀粒排出状態にあるときには前記オーガの
旋回を禁止するように、前記自動旋回制御手段及び前記
穀粒排出制御手段は、それらの一方が作動状にあるとき
には他方の作動が禁止されるように構成されている点に
ある。
〔作 用〕
オーガの穀粒排出状態と停止状態の切り換えを手動操作
式の穀粒排出指示手段によって行わせるようにすると共
に、自動旋回制御手段及び前記穀粒排出制御手段を、そ
れら一方が作動状態にあるときには他方の作動が禁止さ
れるように構成することで、誤操作によって、オーガの
旋回中に穀粒が排出されたり、穀粒排出中にオーガが旋
回したりしないようにするのである。
〔発明の効果〕
もって、誤操作による不都合が生じないようにしなが
ら、オーガの操作性を向上できるに至った。
〔実施例〕
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
第6図及び第7図に示すように、コンバインは、左右一
対のクローラ走行装置(1)を備えた機体(V)の前部
に刈取部(2)が設けられ、その刈取部(2)の後方側
に、操縦部(3)、前記刈取部(2)にて刈り取られた
穀稈を脱穀して穀粒を選別回収する脱穀装置(4)、及
び、その脱穀装置(4)にて選別回収される穀粒を貯溜
する穀粒タンク(5)が搭載されている。
そして、前記穀粒タンク(5)に貯溜された穀粒を機外
に排出するためのオーガ(6)が、前記穀粒タンク
(5)の後部側において旋回自在で、且つ、昇降自在に
設けられている。
尚、第6図中、(E)はエンジン、(7)は前記オーガ
(6)を、その格納位置(第7図に示す状態)において
受け止め載置した状態で支持する受止具、(8)は前記
オーガ(6)が前記受止具(7)に載置された状態で固
定するための手動操作式のロック装置である。但し、そ
の構成については後述する。
前記穀粒タンク(5)から前記オーガ(6)への穀粒搬
送構造について説明すれば、前記穀粒タンク(5)の底
部に、タンク内の穀粒を機体後方側へ搬送する底部スク
リューコンベヤ(9)が設けられ、その底部スクリュー
コンベヤ(9)の搬送終端部から前記穀粒タンク(5)
の上方に向けて穀粒を揚送する縦スクリューコンベヤ
(10)が設けられ、そして、その縦スクリューコンベヤ
(10)の上端部に、揚送される穀粒を前記オーガ(6)
の先端側に形成された排出口(6a)に向けて搬送する横
スクリューコンベヤ(11)が設けられている。
但し、詳述はしないが、前記底部スクリューコンベヤ
(9)、前記縦スクリューコンベヤ(10)、及び、前記
横スクリューコンベヤ(11)の夫々は、ベベルギヤを利
用してそれらの軸同士が一体回転するように、前記オー
ガ(6)の内部で連動連結されている。そして、後述の
如く、前記底部スクリューコンベヤ(9)の搬送上手側
となる前記穀粒タンク(5)の機体前方側端部に、前記
底部スクリューコンベヤ(9)を回転駆動するための入
力プーリ(12)が設けられている。
尚、前記プーリ(12)に対する動力伝達は、後述の如
く、ベルトテンション式のクラッチ(13)にて、入り切
り操作されるようになっている。
前記オーガ(6)の旋回操作構造について説明すれば、
第5図に示すように、前記横スクリューコンベヤ(11)
の基端部に連結された接続ケース(11A)が、前記縦ス
クリューコンベヤ(10)の上端部において前記縦スクリ
ューコンベア(10)のスクリュー軸芯に一致する縦軸芯
(Y)周りに回動自在に外嵌着され、そして、前記接続
ケース(11A)の外側面に、旋回駆動用のギヤ(14)が
固着されている。そして、その旋回駆動用ギヤ(14)に
咬合するギヤ(15)を回転駆動する旋回用アクチュエー
タとしての電動モータ(16)が縦スクリューコンベヤ
(10)に固定される状態で設けられ、もって、前記電動
モータ(16)を正逆転駆動するに伴って、前記オーガ
(6)が前記縦軸芯(Y)周りに旋回操作され、且つ、
前記電動モータ(16)を停止させるに伴って、旋回停止
するように構成されている。
尚、図中、(Ry)は前記オーガ(6)の旋回位置を検出
する多回転型のポテンショメータを利用した旋回位置検
出センサであって、前記電動モータ(16)にて駆動され
るギヤ(15)によって前記旋回駆動用ギヤ(14)と同時
に回動操作されるようになっている。つまり、前記旋回
位置検出センサ(Ry)が、前記オーガ(6)の全旋回範
囲に亘って旋回位置を検出自在な位置検出手段に対応す
ることになる。
そして、詳述はしないが、前記旋回用の電動モータ(1
6)は、前記旋回位置検出センサ(Ry)の検出情報に基
づいて、予め設定された旋回範囲の上限及び下限の夫々
に達した場合には、自動的に停止されるようになってい
る。
前記オーガ(6)の昇降操作構造について説明すれば、
第5図に示すように、前記横スクリューコンベヤ(11)
の基端部は、前記接続ケース(11A)の上端部におい
て、前記縦軸芯(Y)に交差する横軸芯(X)周りにも
回動自在に枢着されている。そして、前記横スクリュー
コンベヤ(11)の基端部と、前記接続ケース(11A)と
の間に、昇降用アクチュエータとしての油圧シリンダ
(17)が設けられ、もって、この油圧シリンダ(17)を
伸長させるに伴って前記オーガ(6)が上昇操作され、
且つ、前記油圧シリンダ(17)を縮小するに伴って前記
オーガ(6)が下降操作されるようになっている。
尚、図中、(Rx)は前記オーガ(6)の昇降位置を検出
するポテンショメータ利用の昇降位置検出センサであ
る。
そして、詳述はしないが、前記油圧シリンダ(17)は、
前記昇降位置検出センサ(Rx)の検出情報に基づいて、
予め設定された昇降範囲の上限及び下限に達すると、自
動的に作動を停止されるようになっている。
前記ベルトテンション式のクラッチ(13)について説明
すれば、第3図に示すように、前記底部スクリューコン
ベヤ(9)に連動連結された入力プーリ(12)と、前記
エンジン(E)からの駆動力を伝達される駆動プーリ
(18)とがベルト(19)にて連動連結され、そのベルト
(19)に作用するテンションプーリ(20)が、穀粒排出
用アクチュエータとしての電動モータ(21)によって上
下方向に揺動操作されるアーム(21a)の遊端部に連結
されたリンク部材(22)に連動連結されている。
つまり、前記リンク部材(22)が上方に引き操作される
に伴って、前記テンションプーリ(20)が前記ベルト
(19)に押圧されて、前記駆動プーリ(18)から前記入
力プーリ(12)に対する動力伝達が入り状態に切り換え
られて、穀粒排出が行われることになる。一方、前記リ
ンク部材(22)が下方に押し操作されるに伴って、前記
テンションプーリ(20)の前記ベルト(19)に対する押
圧作用が解除されて、前記底部スクリューコンベヤ
(9)への動力伝達が断たれて、穀粒排出が停止される
ことになる。
尚、図中、(23)は前記テンションプーリ(20)に対す
る操作力の緩衝用スプリング、(24)は穀粒排出の開始
停止を指示するための手動操作式の穀粒排出指示手段と
しての穀粒排出スイッチである。又、(25)は前記旋回
用電動モータ(16)及び前記昇降用油圧シリンダ(17)
の駆動を指示する手動操作式の操作手段としての手動操
作式の複数個のスイッチを備えた操作部であって、前記
穀粒排出スイッチ(24)と共に、前記穀貯タンク(5)
の機体前方側に設けられた操作パネル(26)に設けられ
ている。又、(SW1)は前記クラッチ(13)の入り状
態、つまり前記オーガ(6)が穀粒排出状態にあること
を検出するスイッチであって、前記クラッチ操作用の電
動モータ(21)によって揺動されるアーム(21a)によ
って、入り操作されるようになっている。
前記操作部(25)について説明すれば、第1図に示すよ
うに、押し操作している間のみ、上昇、下降、左旋回、
右旋回の夫々を各別に指示する4個の押しボタン式のス
イッチ(S1乃至S4)と、前記オーガ(6)を自動的に前
記格納位置に復帰させることを指示するホームポジショ
ンスイッチ(S5)と、前記オーガ(6)を自動的に前記
格納位置から設定された目標位置に旋回させることを指
示するオートスイッチ(S6)と、前記オーガ(6)の現
在位置を目標位置として記憶させることを指示するため
のメモリスイッチ(S7)とが設けられている。尚、前記
ホームポジションスイッチ(S5)、前記オートスイッチ
(S6)、及び、前記メモリスイッチ(S7)の夫々は、前
記旋回及び昇降の指示用スイッチ(S1乃至S4)と同様
に、押しボタン式のスイッチに構成され、押し操作して
いる間のみON作動するようになっている。
つまり、前記ホームポジションスイッチ(S5)と前記オ
ートスイッチ(S6)とが、手動操作式の旋回指示手段に
対応し、且つ、前記メモリスイッチ(S7)が、手動操作
式の記憶指示手段に対応することになる。
但し、前記オーガ(6)を自動旋回させる場合におい
て、前記オートスイッチ(S6)によって前記格納位置か
ら前記目標位置に向けて旋回させるときには、前記オー
ガ(6)を前記格納位置において自動的に上昇させるよ
うにしてある。又、前記ホームポジションスイッチ
(S5)によって前記目標位置から前記格納位置に自動復
帰させるときには、前記格納位置に復帰するに伴って自
動的に下降させるようにしてある。
尚、詳述はしないが、前記オーガ(6)の先端部にも、
前記機体側の操作部(25)と同様の構成になる手動操作
式の操作手段としての操作部(27)が設られ、の操作部
(27)と前記機体側の操作部(25)の何れによっても、
前記オーガ(6)の旋回及び昇降を操作できるようにな
っている。
そして、このオーガ側の操作部(27)の操作方向と、前
記機体側の操作部(25)の操作方向とが逆方向となる場
合には、安全のために、このオーガ側の操作部(27)に
よる指示を優先させるようになっている。尚、前記穀粒
の排出と停止の指示も同様に、このオーガ側の操作部
(27)の指示が優先されるようになっている。
ところで、前記オーガ(6)が格納位置にあるときや移
動中に、誤って前記穀粒排出スイッチ(24)が操作され
ると、穀粒を目標位置以外の箇所で排出する虞れがある
ことから、前記オーガ(6)が格納位置にあるとき、又
は、移動中には、前記穀粒排出スイッチ(24)による指
示を自動的に無効にするようにしてある。つまり、前記
オーガ(6)が目標位置で停止している場合のみ、穀粒
を排出できるようになっている。又、穀粒の排出中に前
記オーガ(6)を旋回又は昇降させると、誤って目標位
置以外の箇所に穀粒を排出する虞れがあることから、穀
粒の排出中には、前記オーガ(6)の移動を禁止するよ
うにしてある。
前記ロック装置(8)について説明すれば、前記機体
(W)の移動時等において前記オーガ(6)が脱落しな
いようにするために、前記オーガ(6)の横スクリュー
コンベヤ(11)を前記受止具(7)に載置した状態で固
定するロック状態と、穀粒排出時において前記受止具
(7)に載置された格納位置と目標位置との間に亘って
移動できるようにするために、前記オーガ(6)を固定
しない非ロック状態とに切り換え自在に構成されてい
る。
説明を加えれば、第4図(イ),(ロ)に示すように、
前記横スクリューコンベヤ(11)の下側面に、下方に向
かってコの字状に屈曲形成された固定係止部(28)が取
り付けられ、前記受止具(7)の台枠(29)が、前記脱
穀装置(4)の天板上に固着されている。そして、前記
台枠(29)の機体正面側に、前記横スクリューコンベヤ
(11)が格納姿勢にある状態において横向き軸芯(P)
周りでの揺動により前記固定係止部(28)に対して係脱
自在で、且つ、スプリング(30)によって係合方向に揺
動付勢された可動係止部(31)が取り付けられている。
つまり、前記横スクリューコンベヤ(11)が格納位置に
向かって下降されるに伴って、前記可動係止部(31)
が、前記固定係止部(28)によって前記スプリング(3
0)の付勢力に抗して下方に押圧されて、ロック解除方
向に揺動されることになる。そして、前記可動係止部
(31)が、ロック解除方向に揺動されるに伴って、前記
固定係止部(28)が前記可動係止部(31)の側面部に形
成されたコの字状の係合部(32)に係合して、自動的に
前記オーガ(6)を機体側に固定保持するロック状態と
なるのである。
そして、前記可動係止部(31)の係合部(32)を覆う状
態と、前記可動係止部(31)の係合部(32)を外部に露
出させる状態とに切り換え自在な箱状のロック解除部材
(33)が、前記横軸芯(P)周りに上下揺動自在な状態
で、前記可動係止部(31)の支持ピン(34)に支持され
ている。
但し、前記ロック解除部材(33)の側面には、前記支持
ピン(34)に支持された状態で、上下方向にも移動でき
るように、長孔(35)が形成されている。
つまり、前記ロック解除部材(33)を上方に向かって揺
動させながら、前記長孔(35)に沿って上方に移動させ
るに伴って、前記可動係止部(31)の係合部(32)を覆
う非ロック状態(第4図(イ)参照)となり、且つ、前
記ロック解除部材(33)を下方に向かって反転揺動させ
ながら、前記長孔(35)に沿って下方に移動させるに伴
って、前記可動係止部(31)の係合部(32)が外部に露
出するロック可能状態(第4図(ロ)参照)となるよう
に構成されているのである。
尚、図中、(SW0)は前記横スクリューコンベヤ(11)
が前記受止具(7)に載置された状態となる格納位置に
ある場合にON作動するスイッチ利用の格納位置検出セン
サである。
次に、前記オーガ(6)の旋回、昇降、並びに、穀粒排
出の制御構成について説明する。
第1図に示すように、前記機体側の操作部(25)又は前
記オーガ側の操作部(27)からの指示情報に基づいて、
前記旋回用電動モータ(16)、前記昇降用油圧シリンダ
(17)、及び、前記クラッチ操作用電動モータ(21)の
作動を制御するマイクロコンピュータ利用の制御装置
(36)と、前記目標位置を記憶する記憶手段としてのメ
モリ(M)とが設けられている。
尚、第1図中、(37)は前記電動モータ(16)の駆動回
路、(38)は前記油圧シリンダ(17)の制御弁、(39)
は前記クラッチ操作用電動モータ(21)駆動回路であ
る。又、(SW2)は前記ベルトテンション式クラッチ(1
3)の切り状態を検出するスイッチであって、前記クラ
ッチ操作用電動モータ(21)に内装されている。
つまり、前記制御装置(36)を利用して、記憶指示手段
としての前記メモリスイッチ(S7)が押し操作された時
に位置検出手段としての前記旋回位置検出センサ(Ry)
の検出位置を目標位置として記憶手段としての前記メモ
リ(M)に記憶させて、前記目標位置を設定する目標位
置設定手段(100)と、手動操作式の旋回指示手段とし
ての前記ホームポジションスイッチ(S5)又は前記オー
トスイッチ(S6)が押し操作されるに伴って、前記旋回
位置検出センサ(Ry)の検出情報と前記目標位置設定手
段(100)による設定目標位置情報とに基づいて、前記
オーガ(6)の旋回用アクチュエータとしての前記電動
用モータ(16)を自動的に作動させる自動旋回制御手段
(101)と、手動操作式の穀粒排出指示手段としての前
記穀粒排出スイッチ(24)の指示情報に基づいて穀粒排
出用アクチュエータとしての前記クラッチ操作用電動モ
ータ(21)の作動を制御する穀粒排出制御手段(102)
とが構成されることになる。
以下、第2図に示すフローチャートに基づいて、前記制
御装置(36)の動作について説明する。
制御が起動されるに伴って、先ず、前記穀粒排出スイッ
チ(24)がONであるか否かを判別した後、前記オーガ
(6)が停止しているか否かを判別し、前記オーガ
(6)が停止している場合には、更に、前記格納位置検
出センサ(SW0)の検出情報に基づいて、格納位置にあ
るか否かを判別する。
そして、前記オーガ(6)が停止状態で、且つ、前記格
納位置にない場合、つまり、前記オーガ(6)が目標位
置に停止している場合のみ、穀粒排出状態に切り換える
べく、前記クラッチ操作用の電動モータ(21)を作動さ
せるようにしてある。
つまり、前記オーガ(6)が停止状態にない場合、又
は、格納位置にある場合には、前記穀粒排出スイッチ
(24)の操作を無視して、誤操作によって穀粒が機外に
排出されることがないようにしているのである。
穀粒排出の指示がある場合には、前記クラッチ(13)の
入り状態を検出するスイッチ(SW1)がONするまで、前
記クラッチ操作用の電動モータ(21)を正転駆動するこ
とになる。尚、前記穀粒排出スイッチ(24)がOFFで穀
粒排出の指示がない場合には、前記クラッチ(13)の切
り状態を検出するスイッチ(SW2)がONするまで前記電
動モータ(21)を逆転駆動することになる。
つまり、前記穀粒排出スイッチ(24)がONであるかOFF
であるかに基づいて前記クラッチ操作用の電動モータ
(21)を正転駆動する処理が、穀粒排出制御手段(10
2)に対応することになる。
但し、前記オーガ(6)が格納位置以外の位置で停止し
ている状態で前記穀粒排出スイッチ(24)がON操作され
て、一旦穀粒の排出状態になると、前記穀粒排出スイッ
チ(24)がOFF操作されて、穀粒の排出が停止されるま
で、以降の処理を実行させないようにしてある。つま
り、穀粒排出状態にあるときには、前記オーガ(6)の
移動を禁止するようにしているのである。
つまり、前記穀粒排出スイッチ(24)がONであるか否か
を判別する処理から、前記穀粒排出スイッチ(24)がON
操作されて、一旦穀粒の排出状態になると、前記穀粒排
出スイッチ(24)がOFF操作されて、穀粒の排出が停止
されるまで、以降の処理を実行させないようにする処理
までの各処理によって、前記オーガ(6)の旋回中は前
記オーガ(6)からの穀粒排出を禁止し、且つ、前記オ
ーガ(6)が穀粒排出状態にあるときには前記オーガ
(6)の旋回を禁止するように、前記自動旋回制御手段
(101)及び前記穀粒排出制御手段(102)は、それらの
一方が作動状態にあるときには他方の作動が禁止される
ように構成されているのである。
前記穀粒排出スイッチ(24)がOFFである場合、すなわ
ち、穀粒の排出が停止されている状態にある場合には、
前記オートスイッチ(S5)がON操作されたか否かを判別
し、ON操作された場合には、前記油圧シリンダ(17)を
伸長させて前記オーガ(6)を上昇させた後、前記メモ
リ(M)に記憶された目標位置と、前記位置検出用セン
サ(Rs)による検出位置とが一致するまで、前記旋回用
電動モータ(16)を作動させて、前記オーガ(6)を右
方向に旋回させる自動旋回処理を実行することになる。
但し、前記オートスイッチ(S5)がOFFである場合に
は、前記手動操作用の各スイッチ(S1乃至S4)の操作状
態に基づいて、旋回及び昇降を制御する手動操作処理を
実行することになる。
次に、前記メモリスイッチ(S7)がON操作されたか否か
を判別し、ON操作された場合には、そのON操作された時
点における前記旋回位置検出センサ(Ry)による検出旋
回位置及び前記昇降位置検出センサ(Rx)による検出昇
降位置、すなわち前記オーガ(6)の現在位置を、前記
目標位置として前記メモリ(M)に記憶させることにな
る。
つまり、前記メモリスイッチ(S7)がON操作されるに伴
って、前記オーガ(6)の現在位置が自動的に新たな目
標位置として記憶され、以後は、前記オートスイッチ
(S5)がON操作されるに伴って、前記オーガ(6)が自
動的に設定記憶された目標位置に移動することになる。
そして、前記ホームポジションスイッチ(S5)がON操作
されたか否かを判別して、ON操作された場合には、前記
オーガ(6)を前記格納位置に自動復帰させる格納処理
を実行することになる。
つまり、この格納処理と前記自動旋回処理とが自動旋回
制御手段(101)に対応することになる。
尚、前記オーガ(6)が格納位置に復帰したか否かは、
前記格納位置検出センサ(SW0)の検出情報に基づいて
判別させることになり、そして、格納位置での昇降は、
前記昇降位置検出センサ(Rx)の検出情報に基づいて自
動的に行われることになる。
但し、前記制御装置(36)は、以上説明した各処理を電
源が切断されるまで繰り返し実行することになる。
〔別実施例〕
上記実施例では、旋回用のアクチュエータとして電動モ
ータ(14)を使用し、昇降用のアクチュエータとして油
圧シリンダ(15)を使用した場合を例示したが、旋回及
び昇降の両方のアクチュエータとして電動モータ又は油
圧シリンダを使用してもよく、アクチュエータの具体構
成は各種変更できる。
又、上記実施例では、オーガ(6)の旋回と昇降の両方
を自動制御するようにした場合を例示したが、旋回のみ
を自動制御するようにしてもよい。そして、旋回のみを
自動制御する場合には、前記昇降位置検出センサ(Rx)
を、例えば、前記オーガ(6)が昇降範囲の上限又は下
限に達するに伴ってON作動するスイッチ式のセンサに簡
略化してもよい。
尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を便利にする為
に符号を記すが、該記入により本発明は添付図面の構造
に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】 図面は本発明に係るコンバインにおける穀粒排出用オー
ガの操作装置の実施例を示し、第1図は制御構成のブロ
ック図、第2図は制御作動のフローチャート、第3図は
穀粒排出用クラッチの構成を示す正面図、第4図
(イ),(ロ)はロック装置の拡大側面図、第5図はオ
ーガの旋回及び昇降の操作構成を示す要部拡大側面図、
第6図はコンバインの全体側面図、第7図は同平面図で
ある。 (V)……機体、(6)……穀粒排出用オーガ、(16)
……旋回用アクチュエータ、(S5),(S6)……手動操
作式の旋回指示手段、(21)……穀粒排出用アクチュエ
ータ、(24)……手動操作式の穀粒排出指示手段、(10
1)……自動旋回制御手段、(102)……穀粒排出制御手
段。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 実開 昭60−106430(JP,U) 実開 昭60−74540(JP,U) 実開 昭63−26242(JP,U) 実開 昭60−182741(JP,U) 実公 昭61−38439(JP,Y2)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】機体(V)に対して旋回自在に枢着された
    穀粒排出用オーガ(6)が格納位置と目標位置とに亘っ
    て自動的に旋回するように、手動操作式の旋回指示手段
    (S5),(S6)の指示情報に基づいて前記オーガ(6)
    の旋回用アクチュエータ(16)を自動的に作動させる自
    動旋回制御手段(101)が設けられたコンバインにおけ
    る穀粒排出用オーガの操作装置であって、手動操作式の
    穀粒排出指示手段(24)と、その指示情報に基づいて前
    記オーガ(6)を穀粒排出停止状態と穀粒排出状態とに
    切り換える穀粒排出用アクチュエータ(21)の作動を制
    御する穀粒排出制御手段(102)とが設けられ、前記オ
    ーガ(6)の旋回中は前記オーガ(6)からの穀粒排出
    を禁止し、且つ、前記オーガ(6)が穀粒排出状態にあ
    るときには前記オーガ(6)の旋回を禁止するように、
    前記自動旋回制御手段(101)及び前記穀粒排出制御手
    段(102)は、それらの一方が作動状態にあるときには
    他方の作動が禁止されるように構成されているコンバイ
    ンにおける穀粒排出用オーガの操作装置。
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