JP2664069B2 - コンバインにおける穀粒排出用オーガの操作装置 - Google Patents

コンバインにおける穀粒排出用オーガの操作装置

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JP2664069B2 JP20512088A JP20512088A JP2664069B2 JP 2664069 B2 JP2664069 B2 JP 2664069B2 JP 20512088 A JP20512088 A JP 20512088A JP 20512088 A JP20512088 A JP 20512088A JP 2664069 B2 JP2664069 B2 JP 2664069B2
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【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、機体に対して昇降並びに旋回自在に枢着さ
れた殻粒排出用オーガの昇降用アクチュエータ及び旋回
用アクチュエータ夫々の作動を指示する手動操作式の操
作手段が、前記機体側と前記オーガの先端側箇所との両
方に設けられ、前記操作手段の何れによっても前記アク
チュエータを作動させるように、前記両操作手段の指示
情報に基づいて前記アクチュエータの作動を制御する制
御手段が設けられたコンバインにおける穀粒排出用オー
ガの操作装置に関する。
〔従来の技術〕
上記この種のコンバインにおける穀粒排出用オーガの
操作装置は、穀粒排出用オーガの移動を、機体側とオー
ガ先端側の何れにおいても操作できるようにしたもので
あるが、従来では、機体側の操作手段とオーガ側の操作
手段の間には優先関係が設定されていなかった。
つまり、機外を穀粒を排出する場合には、通常、機体
側かオーガ先端側の何れか一方で、操作手段を操作する
ことが多いので、両操作手段の何れの操作を優先させる
か設定する必要がないと考えられていた。(例えば実願
昭59−160830号参照) 〔発明が解決しようとする課題〕 しかしながら、穀粒排出作業を行う場合には、オーガ
を機外の穀粒排出用の目標位置に移動させるために、機
体側の操作手段を操作する機体側の作業員と、オーガ先
端側で排出される穀粒を袋詰め作業したり、オーガから
の穀粒排出方向を調節したりするためのオーガ側の作業
員の二人の作業員で作業を行うこともある。
従って、二人の作業員によって穀粒排出作業を行う場
合には、両作業員の連係が悪かったり、機体側の作業員
が操作を誤って、機体側の操作手段による指示方向とオ
ーガ側の操作手段による指示方向とが逆になると、オー
ガ側の作業員が不安感を与えたり、適正通りにオーガを
移動させることができなくなったりする虞れがある。
本発明は、上記実情に鑑みてなされたものであって、
その目的は、オーガを安全に移動させることができるよ
うにすることにある。
〔課題を解決するための手段〕
本発明によるコンバインにおける穀粒排出用オーガの
操作装置は、機体に対して昇降並びに旋回自在に枢着さ
れた殻粒排出用オーガの昇降用アクチュエータ及び旋回
用アクチュエータ夫々の作動を指示する手動操作式の操
作手段が、前記機体側と前記オーガの先端側箇所との両
方に設けられ、前記操作手段の何れによっても前記アク
チュエータを作動させるように、前記両操作手段の指示
情報に基づいて前記アクチュエータの作動を制御する制
御手段が設けられているものであって、その特徴構成
は、以下の通りである。
すなわち、第1の特徴構成では、前記制御手段は、前
記両操作手段が同時に操作された場合には、前記オーガ
側の操作手段による指示情報に基づいて、前記アクチュ
エータを作動させるように構成されている点にある。
又、第2の特徴構成では、前記オーガ側の操作手段に
は、前記機体側の操作手段による操作を禁止させるよう
に指示する手動操作式の禁止指示手段が設けられ、前記
制御手段は、前記禁止指示手段の情報に基づいて、前記
機体側の操作手段からの指示情報による前記アクチュエ
ータの作動を禁止するように構成されている点にある。
更に、第3の特徴構成では、上記第1又は第2の特徴
構成において、前記制御手段は、前記オーガ側の操作手
段による操作時には、前記オーガの移動速度が、前記機
体側の操作手段による操作時よりも遅くなるように、前
記両操作手段からの指示情報に基づいて、前記アクチュ
エータの駆動速度を自動的に高低に切り換えるように構
成されている点にある。
〔作 用〕
つまり、第1の特徴構成では、機体側の操作手段によ
る指示方向とオーガ側の操作手段による指示方向とが競
合しないようにするために、機体側の操作手段とオーガ
側の操作手段とが同時に操作された場合には、オーガ側
の操作手段による指示を優先させるように、アクチュエ
ータを作動させるのである。
又、第2の特徴構成では、オーガ側の操作手段に、機
体側の操作手段による操作を禁止させるように指示する
手動操作式の禁止手段を設けて、その禁止指示手段が操
作されると、オーガ側の操作手段が操作されていない場
合であっても、機体側の操作手段による操作を禁止させ
るのである。
ところで、オーガ側の操作手段の使用形態に着目する
と、オーガを目標位置まで一旦移動させた後にオーガ側
の操作手段を操作して、オーガ先端部の位置を微調節す
ることになる。従って、オーガ位置の微調節を行うよう
な場合には、オーガの移動速度が速すぎると、位置調節
が行い難いものとなると同時に、操作を誤るとオーガが
他物やオーガ側の操作手段を操作している作業員に衝突
する虞れがあるために、作業員に不安感を与えることに
もなる。
但し、例えば、機体側の操作手段からの指示に基づい
て、オーガを機体側の格納位置から目標位置に移動させ
るような場合には、能率良く高速移動させることが望ま
れる。
そこで、第3の特徴構成では、上記第1又は第2の特
徴構成において、オーガの移動速度を、機体側の操作手
段による操作時よりも、オーガ側の操作手段による操作
時のほうが遅くなるように、オーガ側の操作手段と機体
側の操作手段の何れによってオーガの移動が指示された
かに基づいて、オーガの移動速度を自動的に切り換える
のである。
〔発明の効果〕
第1の特徴構成では、オーガ側の操作手段による操作
が機体側の操作手段による操作に優先される状態とな
り、オーガ側において操作しているときに、誤って機体
側の操作手段を操作しても、オーガがオーガ側の操作手
段を操作している作業員の意図する方向とは異なる方向
に移動して不安感を与えることがないようにできる。但
し、オーガ側の操作手段を操作していない場合には、機
体側の操作手段によって所望通りにオーガを移動でき
る。もって、操作性を損なうことなく安全性を向上でき
るに至った。
又、第2の特徴構成では、機体側の操作手段による操
作をオーガ側の操作手段側で禁止できるので、オーガ側
の操作手段が非操作状態にあるときに誤って機体側の操
作手段を操作しても、オーガを移動することなく、更に
安全性を向上できる。
又、第3の特徴構成では、上記第1又は第2の特徴構
成において、オーガ側の操作手段に操作時には、機体側
の操作手段の操作時に比べて、自動的にオーガの移動速
度が遅くなるので、オーガ先端部の位置調節が行い易く
なると同時に、操作を誤ってオーガが他物やオーガ側の
操作手段を操作している作業員に衝突する虞れを適切に
回避できて、作業員に不安感を与えることがなくなり、
もって、安全にオーガを移動させながら操作性を向上で
きるに至った。
〔実施例〕
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
第7図及び第8図に示すように、コンバインは、左右
一対のクローラ走行装置(1)を備えた機体(V)の前
部に刈取部(2)が設けられ、その刈取部(2)の後方
側に、操縦部(3)、前記刈取部(2)にて刈り取られ
た穀稈を脱穀して穀粒を選別回収する脱穀装置(4)、
及び、その脱穀装置(4)にて選別回収される穀粒を貯
留する穀粒タンク(5)が搭載されている。
そして、前記穀粒タンク(5)に貯留された穀粒を機
外に排出するためのオーガ(6)が、前記穀粒タンク
(5)の後部側において旋回自在で、且つ、昇降自在に
設けられている。
尚、第7図中(E)はエンジン、(7)は前記オーガ
(6)を、その格納位置(第8図に示す状態)において
受け止め載置した状態で支持する受止具、(8)は前記
オーガ(6)が前記受止具(7)に載置された状態で固
定するための手動操作式のロック装置である。
前記穀粒タンク(5)から前記オーガ(6)への穀粒
搬送構造について説明すれば、前記穀粒タンク(5)の
底部に、タンク内の穀粒を機体後方側へ搬送する底部ス
クリューコンベヤ(9)が設けられ、その底部スクリュ
ーコンベヤ(9)の搬送終端部から前記穀粒タンク
(5)の上方に向けて穀粒を揚送する縦スクリューコン
ベヤ(10)が設けられ、そして、縦スクリューコンベヤ
(10)の上端部に、揚送される穀粒を前記オーガ(6)
の先端側に形成された排出口(6a)に向けて搬送する横
スクリューコンベヤ(11)が設けられている。
但し、詳述はしないが、前記底部スクリューコンベヤ
(9)、前記縦スクリューコンベヤ(10)、及び、前記
横スクリューコンベヤ(11)の夫々は、ベベルギヤ等を
利用してそれらの軸同士が一体回転するように、前記オ
ーガ(6)の内部で連動連結されている。そして、後述
の如く、前記底部スクリューコンベヤ(9)の搬送上手
側となる前記穀粒タンク(5)の機体前方側端部に、前
記底部スクリューコンベヤ(9)を回転駆動するための
入力プーリ(12)が設けられている。
尚、前記入力プーリ(12)に対する動力伝達は、後述
の如く、ベルトテンション式のクラッチ(13)にて、入
り切り操作されるようになっている。
前記オーガ(6)の旋回操作構造について説明すれ
ば、第4図に示すように、前記横スクリューコンベヤ
(11)の基端部に連結された接続ケース(11A)が、前
記縦スクリューコンベヤ(10)の上端部において前記縦
スクリューコンベヤ(10)のスクリュー軸芯に一致する
縦軸芯(Y)周りに回動自在に外嵌されている。
前記接続ケース(11A)の外側面には、旋回駆動用の
ギヤ(14)が固着されている。そして、その旋回駆動ギ
ヤ(14)に咬合するギヤ(15)を回転駆動する旋回用ア
クチュエータとしての電動モータ(16)が縦スクリュー
コンベヤ(10)に固定されて設けられ、もって、前記電
動モータ(16)を正逆転駆動するに伴って、前記オーガ
(6)が前記縦軸芯(Y)周りに旋回操作され、且つ、
前記電動モータ(16)を停止させるに伴って、旋回停止
するように構成されている。
尚、図中、(Ry)は前記オーガ(6)の旋回位置を検
出する多回転型のポテンショメータを利用した旋回位置
検出センサであって、前記電動モータ(16)にて駆動さ
れるギヤ(15)によって前記旋回駆動用ギヤ(14)と同
時に回動操作されるようになっている。
但し、前記電動モータ(16)を連続駆動状態と間歇駆
動状態とに切り換えることにより、前記オーガ(6)の
旋回速度を高低に切り換えられるようになっている。
又、詳述はしないが、前記旋回用の電動モータ(16)
は、前記旋回位置検出センサ(Ry)の検出情報に基づい
て、予め設定された旋回範囲の上限及び下限の夫々に達
した場合には、自動的に停止されるようになっている。
前記オーガ(6)の昇降操作構造について説明すれ
ば、第4図に示すように、前記横スクリューコンベヤ
(11)の基端部は、前記接続ケース(11A)の上端部に
おいて、前記縦軸芯(Y)に交差する横軸芯(X)周り
にも回動自在に枢着されている。そして、前記横スクリ
ューコンベヤ(11)の基端部と、前記接続ケース(11
A)との間に、昇降用アクチュエータとしての油圧シリ
ンダ(17)が設けられ、もって、この油圧シリンダ(1
7)を伸長させるに従って前記オーガ(6)が上昇操作
され、且つ、前記油圧シリンダ(17)を縮小するに伴っ
て前記オーガ(6)が下降操作されるようになってい
る。
尚、図中(Rx)は前記オーガ(6)の昇降位置を検出
するポテンショメータ利用の昇降位置検出センサであ
る。
但し、前記油圧シリンダ(17)に対する作動油の流量
を高低に切り換えることにより、前記オーガ(6)の昇
降速度を高低に切り換えられるようになっている。又、
詳述はしないが、前記油圧シリンダ(17)は、前記昇降
位置検出センサ(Rx)の検出情報に基づいて、予め設定
された昇降範囲の上限及び下限に達すると、自動的に作
動を停止されるようになっている。
前記ベルトテンション式のクラッチ(13)について説
明すれば、第3図に示すように、前記底部スクリューコ
ンベヤ(9)に連動連結された入力プーリ(12)と、前
記エンジン(E)からの駆動力を伝達される駆動プーリ
(18)とが、伝動ベルト(19)にて連動連結され、その
伝動ベルト(19)に作用するテンションプーリ(20)
が、電動モータ(21)によって上下方向に揺動操作され
るアーム(21a)の遊端部に連結されたリンク部材(2
2)に連動連結されている。
つまり、前記リンク部材(22)が上方に引き操作され
るに伴って、前記テンションプーリ(20)が前記ベルト
(19)に押圧されて、前記駆動プーリ(18)から前記入
力プーリ(12)に対する動力伝達が入り状態に切り換え
られて、穀粒排出が行われることになる。一方、前記リ
ング部材(22)が下方に押し操作されるに従って、前記
テンションプーリ(20)の前記ベルト(19)に対する押
圧作用が解除されて、前記底部スクリューコンベヤ
(9)への動力伝達が断たれて、穀粒排出が停止される
ことになる。
尚、図中、(23)は前記テンションプーリ(20)に対
する操作力の緩衝用スプリング、(24)は穀粒排出の開
始停止を指示するための手動操作式の穀粒排出スイッチ
である。又、(25)は前記旋回用電動モータ(16)及び
前記昇降用油圧シリンダ(17)の駆動を指示する手動操
作式の操作手段としての手動操作式の複数個のスイッチ
を備えた機体側操作部であって、前記穀粒排出スイッチ
(24)と共に、前記貯粒タンク(5)の機体前方側に設
けられた操作パネル(26)に設けられている。又、(SW
1)は、前記クラッチ(13)の入り状態つまり前記オー
ガ(6)が穀粒排出状態にあることを検出するスイッチ
であって、前記クラッチ操作用の電動モータ(21)によ
って揺動されるアーム(21a)にて、入り操作されるよ
うになっている。
前記機体側操作部(25)について説明すれば、第1図
に示すように、押し操作している間のみ、上昇、下降、
左旋回、右旋回の夫々を格別に指示する4個の押しボタ
ン式のスイッチ(a乃至d)と、前記オーガ(6)の移
動を停止させるための停止スイッチ(e)と、前記オー
ガ(6)を自動的に前記格納位置と設定された目標位置
とに亘って旋回させることを指示するオートスイッチ
(f)と、前記オーガ(6)の現在位置を目標位置とし
て記憶させることを指示するためのメモリスイッチ
(g)とが設けられている。尚、前記停止スイッチ
(e)、前記オートスイッチ(f)、及び、前記メモリ
スイッチ(g)の夫々は、前記旋回及び昇降の指示用ス
イッチ(a乃至d)と同様に、押しボタン式のスイッチ
に構成され、押し操作している間のみON作動するように
なっている。
但し、詳述はしないが、前記オーガ(6)を自動旋回
させる場合において、前記オーガ(6)が前記格納位置
にある場合には目標位置に向けて旋回させることにな
り、且つ、前記オーガ(6)が前記目標位置にある場合
には前記格納位置に向けて旋回させることになる。そし
て、前記格納位置から前記目標位置に向けて旋回させる
ときには、前記オーガ(6)を前記格納位置において自
動的に上昇させるようにしてある。又、前記目標位置か
ら前記格納位置に自動復帰させるときには、前記格納位
置に復帰するに伴って自動的に下降させるようにしてあ
る。
尚、前記オーガ(6)の先端部にも、前記機体側の操
作部(25)と同様の構成になる手動操作式の操作手段と
してのオーガ側操作部(27)が設けられ、このオーガ側
操作部(27)と前記機体側操作部(25)の何れによって
も、前記オーガ(6)の旋回及び昇降を操作できるよう
になっている。
但し、このオーガ側操作部(27)には、前記機体側操
作部(25)におけるメモリスイッチ(g)は設けていな
いが、前記機体側操作部(25)による操作を禁止させる
ように指示する手動操作式の禁止指示手段としての優先
スイッチ(28)が設けられている。
そして、詳しくは後述するが、前記機体側操作部(2
5)による操作を禁止していない状態においても、前記
オーガ側操作部(27)と前記機体側操作部(25)とが同
時に操作された場合には、前記オーガ側操作部(27)に
よる指示を優先させるようになっている。尚、このオー
ガ側の操作部(27)にも前記機体側の穀粒排出スイッチ
(24)と同じスイッチが設けられている。そして、この
スイッチによる穀粒の排出と停止の指示も同様に、この
オーガ側の操作部(27)の指示が優先されるようになっ
ている。
但し、前記オーガ側操作部(27)による操作時には、
前記オーガ(6)の移動速度が前記機体側操作部(25)
による操作時よりも自動的に遅くなるようにしてある。
つまり、前記オーガ側操作部(27)は、前記オーガ
(6)の近傍において操作されることになり、又、オー
ガ位置の微調節等のために操作されることになる。従っ
て、移動速度が速すぎると操作し難い状態となるので、
前記オーガ側操作部(27)による操作時には、前記オー
ガ(6)の移動速度が自動的に遅くなるようにしている
のである。
尚、このオーガ(6)の移動速度の切り換え構成につ
いては、後述する。
ところで、前記オーガ側操作部(27)は、作業員が前
記オーガ(6)から離れた位置から操作できるように、
前記オーガ(6)の先端部に対して着脱自在に構成され
ている。
説明を加えれば、第5図及び第6図に示すように、前
記オーガ(6)が先端側の下部に、前記オーガ側操作部
(27)を横側方から挿脱自在な状態で収納する箱状の収
納部(29)が取り付けられ、その収納部(29)の後方側
に、前記オーガ側操作部(27)と機体側とを接続するケ
ーブル(30)を延出自在なコードリール(31)が取り付
けられている。
尚、第5図中、(32)は前記オーガ(6)から排出さ
れる穀粒を袋詰め作業する場合に、穀粒収納用の袋を受
け止め支持するための袋受け部材であって、前記オーガ
(6)の先端部の左右に一対が設けられている。そし
て、それらの基端部が前記オーガ(6)の長手方向に沿
う横軸芯周りに上下揺動自在に取りつけられている。つ
まり、詳述はしないが、非使用時には、前記袋受け部材
(32)の夫々を前記オーガ(6)の上方に揺動させるこ
とにより、前記オーガ(6)の移動の邪魔にならないよ
うに収納できるようになっているのである。
但し、前記収納部(29)は、前記オーガ側操作部(2
7)を収納した状態でも、その操作面に設けられたスイ
ッチ類を操作できるように、側面側の一方を開口してあ
る。
又、詳述はしないが、前記コードリール(31)は、前
記オーガ側操作部(27)を前記収納部(29)から取り出
して引っ張ることにより前記ケーブル(30)が自動的に
延出され、且つ、手を放せば前記ケーブル(30)を自動
的に巻き取るようになっている。
つまり、前記オーガ(6)の移動を前記オーガ側操作
部(27)によって操作する場合には、前記オーガ側操作
部(27)を前記収納部(29)から取り出して、前記コー
ドリール(31)から接続用ケーブル(30)を繰り出すこ
とにより、前記オーガ(6)の移動の邪魔にならないよ
うにしながら、安全な位置において前記オーガ側操作部
(27)を操作することになる。又、前記オーガ(6)を
所定の位置で停止させた後、穀粒排出作業を行う場合に
は、前記オーガ側操作部(27)を前記収納部(29)に収
納すると共に、操作のために延出したケーブル(30)を
前記コードリール(31)に収納させることにより、前記
オーガ側操作部(27)や前記ケーブル(30)が作業の邪
魔にならないようにしながら、前記オーガ側操作部(2
7)における穀粒排出スイッチ(24)を操作することに
なる。
ところで、前記オーガ(6)が格納位置にあるときや
移動中に、誤って前記穀粒排出スイッチ(24)が操作さ
れると、穀粒を目標位置以外の箇所で排出する虞れがあ
ることから、詳述はしないが、前記オーガ(6)が格納
位置にあるとき、及び、移動には、前記穀粒排出スイッ
チ(24)による指示を自動的に無効にするようにしてあ
る。つまり、前記オーガ(6)が目標位置で停止してい
る場合のみ、穀粒を排出できるようになっている。又、
穀粒の排出中に前記オーガ(6)を旋回又は昇降させる
と、誤って目標位置以外の箇所に穀粒を排出する虞れが
あることから、穀粒の排出中には、前記機体側操作部
(25)による前記オーガ(6)の移動を禁止するように
してある。但し、穀粒排出中であっても、穀粒排出位置
を微調節できるようにするために、前記オーガ側操作部
(27)による前記オーガ(6)の移動は禁止しないよう
にしてある。
次に、前記オーガ(6)を旋回操作及び昇降操作する
ための制御構成について説明する。
第1図に示すように、前記機体側操作部(25)及び前
記オーガ側操作部(27)からの指示情報に基づいて、前
記旋回用電動モータ(16)及び前記昇降用油圧シリンダ
(17)の作動を制御するマイクロコンピュータ利用の制
御装置(33)と、前記目標位置を記憶する記憶手段とし
てのメモリ(M)とが設けられている。
尚、第1図中、(34)は前記旋回用電動モータ(16)
の駆動回路、(35)は前記油圧シリンダ(17)の制御
弁、(36)は前記クラッチ操作用電動モータ(21)の駆
動回路である。又、(SW2)は前記ベルトテンション式
クラッチ(13)の切り状態を検出するスイッチであっ
て、前記クラッチ操作用電動モータ(21)に内装されて
いる。(SW0)は前記オーガ(6)が前記可能位置に復
帰したことを検出する格納位置検出スイッチであって、
詳述はしないが、前記受止具(7)の上面に設けられて
いる。
つまり、前記制御装置(33)を利用して、手動操作式
の操作手段としての前記機体側操作部(25)及び前記オ
ーガ側操作部(27)の何れによってもアクチュエータと
しての前記旋回用モータ(16)及び昇降用油圧シリンダ
(17)を作動させるように、前記両操作部(25),(2
7)の指示情報に基づいて前記旋回用モータ(16)及び
前記昇降用油圧シリンダ(17)の作動を制御する制御手
段(100)が構成されているのである。
以下、第2図に示すフローチャートに基づいて、前記
制御装置(33)の動作について説明する。
制御が起動されるに伴って、先ず、前記穀粒排出スイ
ッチ(24)がONであるか否かを判別した後、前記オーガ
(6)が停止しているか否かを判別し、前記オーガ
(6)が停止している場合には、更に、前記格納位置検
出センサ(SW0)の検出情報に基づいて、格納位置にあ
るか否かを判別する。
そして、前記穀粒排出スイッチ(24)がONである場合
には、前記オーガ(6)が停止状態で、且つ、前記格納
位置にない場合、つまり、前記オーガ(6)が目標位置
に停止している場合のみ、穀粒排出状態に切り換えるべ
く、前記クラッチ操作用の電動モータ(21)を作動させ
るようにしてある。
説明を加えれば、穀粒排出の指示がある場合には、前
記クラッチ(13)の入り状態を検出するスイッチ(S
W1)がONするまで、前記クラッチ操作用の電動モータ
(21)を正転駆動することになる。尚、前記穀粒排出ク
ラッチ(24)がOFFで穀粒排出の指示がない場合には、
前記クラッチ(13)の切り状態を検出するスイッチ(SW
1)がONするまで前記電動モータ(21)を逆転駆動する
ことになる。
つまり、前記オーガ(6)が停止状態にない場合、又
は、格納位置にある場合には、前記穀粒排出スイッチ
(24)の操作を無視して、誤操作によって穀粒排出が機
外に排出されることがないようにしているのである。
但し、前記オーガ(6)が格納位置以外の位置で停止
している状態で前記穀粒排出スイッチ(24)がON操作さ
れて、一旦穀粒の排出状態になると、前記穀粒排出スイ
ッチ(24)がOFF操作されて、穀粒の排出が停止される
まで、以降の処理が実行させないようにしてある。つま
り、穀粒排出状態にあるときは、前記オーガ(6)の移
動を禁止するようにしているのである。
尚、前述の如く、穀粒排出中であっても、前記オーガ
側操作部(27)による前記オーガ(6)の移動は禁止し
ないようにしてある。
前記穀粒排出スイッチ(24)がOFFである場合、すな
わち、穀粒の排出が停止されている状態にある場合に
は、前記オートスイッチ(f)がON操作されたか否かを
判別し、ON操作されるに伴って、前記オーガ(6)が前
記格納位置にある場合には、前記油圧シリンダ(17)を
伸長させて前記オーガ(6)を上昇させた後、前記メモ
リ(M)に記憶された目標位置と、前記位置検出用セン
サ(Ry)による検出位置とが一致するまで、前記旋回用
電動モータ(16)を作動させて、前記オーガ(6)を右
方向に旋回させる自動旋回処理を実行することになる。
但し、前記オートスイッチ(f)がON操作されたとき
に、前記オーガ(6)が前記目標位置にある場合には、
前記オーガ(6)を格納位置に復帰させることになる。
一方、前記オートスイッチ(f)がON操作されていな
い場合には、前記手動操作用の各スイッチ(a乃至d)
の操作状態に基づいて、旋回及び昇降を制御する手動操
作処理を実行することになる。
但し、この手動操作処理において、前記オーガ側操作
部(27)の操作の有無を先に判別させることにより、前
記機体側操作部(25)により指示よりも前記オーガ側操
作部(27)による指示が優先するようにしてある。そし
て、前記オーガ側操作部(27)が操作された場合には、
前記オーガ(6)の移動速度が、前記機体側操作部(2
5)による操作時よりも遅くなるように、前記旋回用モ
ータ(16)及び前記昇降用油圧シリンダ(17)の駆動速
度を自動的に切り換えるようにしてある。
説明を加えれば、前記機体側操作部(25)が操作され
た場合には、前記旋回用モータ(16)及び前記昇降用油
圧シリンダ(17)の夫々を連続駆動することにより、高
速移動させることになり、前記オーガ側操作部(27)が
操作された場合には、前記旋回用モータ(16)及び前記
昇降用油圧シリンダ(17)の夫々を間歇駆動することに
より、低速移動させることになる。
尚、前記旋回用モータ(16)及び前記昇降用油圧シリ
ンダ(17)の夫々の駆動速度は、例えば、前記旋回用モ
ータ(16)の駆動電力や前記油圧シリンダ(17)の制御
弁(35)の駆動電力をPWM変調することにより、低速駆
動状態に切り換えることになる。
但し、前記手動操作処理において、前記オーガ側操作
部(27)が操作されていない状態であっても、前記優先
スイッチ(28)がONしている場合には、前記機体側操作
部(25)による指示を無視させて、前記優先スイッチ
(28)がOFFするまで前記機体側操作部(25)による全
操作を禁止させるようにしてある。
次に、前記メモリスイッチ(g)がON操作されたか否
かを判断し、ON操作された場合には、そのON操作された
時点における前記旋回位置検出センサ(Ry)による検出
旋回位置及び前記昇降位置検出センサ(Rx)による検出
昇降位置、すなわち前記オーガ(6)の現在位置を、前
記目標位置として前記メモリ(M)に記憶させることに
なる。
つまり、前記メモリスイッチ(g)がON操作されるに
従って、前記オーガ(6)の現在位置が自動的に新たな
目標位置として記憶され、以後は、前記オートスイッチ
(f)がON操作されるに従って、前記オーガ(6)が自
動的に設定記憶された目標位置に移動することになる。
但し、前記停止スイッチ(e)がON操作された場合に
は、前記オーガ(6)を停止させることになる。
尚、前記制御装置(33)は、以上説明した各処理を電
源が切断されるまで繰り返し実行することになる。
〔別実施例〕
上記実施例では、旋回用のアクチュエータとして電動
モータ(16)を使用し、昇降用のアクチュエータとして
油圧シリンダ(17)を使用した場合を例示したが、旋回
及び昇降の両方のアクチュエータとして電動モータ又は
油圧シリンダを使用してもよく、アクチュエータの具体
構成は各種変更できる。
又、上記実施例では、オーガ(6)の旋回と昇降の両
方を自動制御するようにした場合を例示したが、旋回の
みを自動制御するようにしてもよい。そして、旋回のみ
を自動制御する場合には、前記昇降位置検出センサ(R
x)を、例えば、前記オーガ(6)が昇降範囲の上限又
は下限に達するに伴ってON作動するスイッチ式のセンサ
に簡略化してもよく、各部の具体構成は各種変更でき
る。
尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を便利にする
為に符号を記すが、該記入により本発明は添付図面の構
造に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明に係わるコンバインにおける穀粒排出用オ
ーガの操作装置の実施例を示し、第1図は制御構成のブ
ロック図、第2図は制御作動のフローチャート、第3図
は穀粒排出用クラッチの構成を示す正面図、第4図はオ
ーガの旋回及び昇降の操作構成を示す要部拡大側面図、
第5図はオーガ側操作部の構成を示すオーガ先端部の拡
大側面図、第6図は同断面図、第7図はコンバインの全
体側面図、第8図は同平面図である。 (V)……機体、(6)……穀粒排出用オーガ、(16)
……旋回用アクチュエータ、(17)……昇降用アクチュ
エータ、(25)……機体側の手動操作式の操作手段、 (27)……オーガ側の手動操作式の操作手段、(28)…
…手動操作式の禁止指示手段、(100)……制御手段。

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】機体(V)に対して昇降並びに旋回自在に
    枢着された穀粒排出用オーガ(6)の昇降用アクチュエ
    ータ(17)及び旋回用アクチュエータ(16)夫々の作動
    を指示する手動操作式の操作手段(25),(27)が、前
    記機体側と前記オーガ(6)の先端側箇所との両方に設
    けられ、前記操作手段(25),(27)の何れによっても
    前記アクチュエータ(16),(17)を作動させるよう
    に、前記両操作手段(25),(27)の指示情報に基づい
    て前記アクチュエータ(16),(17)の作動を制御する
    制御手段(100)が設けられたコンバインにおける穀粒
    排出用オーガの操作装置であって、前記制御手段(10
    0)は、前記両操作手段(25),(27)が同時に操作さ
    れた場合には、前記オーガ側の操作手段(27)による指
    示情報に基づいて、前記アクチュエータ(16),(17)
    を作動させるように構成されているコンバインにおける
    殻粒排出用オーガの操作装置。
  2. 【請求項2】機体(V)に対して昇降並びに旋回自在に
    枢着された穀粒排出用オーガ(6)の昇降用アクチュエ
    ータ(17)及び旋回用アクチュエータ(16)夫々の作動
    を指示する手動操作式の操作手段(25),(27)が、前
    記機体側と前記オーガ(6)の先端側箇所との両方に設
    けられ、前記操作手段(25),(27)の何れによっても
    前記アクチュエータ(16),(17)を作動させるよう
    に、前記両操作手段(25),(27)の指示情報に基づい
    て前記アクチュエータ(16),(17)の作動を制御する
    制御手段(100)が設けられたコンバインにおける穀粒
    排出用オーガの操作装置であって、前記オーガ側の操作
    手段(27)には、前記機体側の操作手段(25)による操
    作を禁止させるように指示する手動操作式の禁止指示手
    段(28)が設けられ、前記制御手段(100)は、前記禁
    止指示手段(28)の情報に基づいて、前記機体側の操作
    手段(25)からの指示情報による前記アクチュエータ
    (16),(17)の作動を禁止するように構成されている
    コンバインにおける穀粒排出用オーガの操作装置。
  3. 【請求項3】請求項1又は2記載のコンバインにおける
    穀粒排出用オーガの操作装置であって、前記制御手段
    (100)は、前記オーガ側の操作手段(27)による操作
    時には、前記オーガ(6)の移動速度が、前記機体側の
    操作手段(25)による操作時よりも遅くなるように、前
    記両操作手段(25),(27)からの指示情報に基づい
    て、前記アクチュエータ(16),(17)の駆動速度を自
    動的に高低に切り換えるように構成されているコンバイ
    ンにおける穀粒排出用オーガの操作装置。
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