JPH0642807B2 - コンバインにおける穀粒排出用オーガの操作装置 - Google Patents

コンバインにおける穀粒排出用オーガの操作装置

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JPH0642807B2
JPH0642807B2 JP1057251A JP5725189A JPH0642807B2 JP H0642807 B2 JPH0642807 B2 JP H0642807B2 JP 1057251 A JP1057251 A JP 1057251A JP 5725189 A JP5725189 A JP 5725189A JP H0642807 B2 JPH0642807 B2 JP H0642807B2
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【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、機体に対して昇降並びに旋回操作自在に枢着
された穀粒排出用オーガを備えたコンバインにおける穀
粒排出用オーガの操作装置に関する。
〔従来の技術〕
オーガから穀粒を排出する作業を行う場合には、オーガ
先端部が穀粒排出箇所に位置するように目標位置まで旋
回させた後、穀粒を排出させることになる。そして、穀
粒排出作業が終了するに伴って、穀粒排出状態から停止
状態に切り換えた後、オーガを旋回させて機体側に格納
することになる。
但し、従来では、オーガから穀粒を排出するための駆動
手段に対する操作手段が機体側にしか設けられていなか
っか。
ところで、穀粒排出作業を行う場合には、機体側に貯留
された穀粒全部を排出するのではなく、例えば、設定量
毎に袋詰めすることもある。
このように、穀粒を袋詰めするよう場合には、穀粒の排
出と停止の操作を、穀粒の排出状態を確認しながら行う
必要が生じることになるが、従来のように、穀粒の排出
及び停止の操作手段が機体側だけにあると、一人の作業
員では穀粒排出作業ができなくなる不利がある。
そこで、従来では、二人の作業員で、一方がオーガ先端
側に位置して穀粒の排出状態を監視し、他方が機体側に
位置して穀粒の排出と停止の切り換え操作を行うように
していた。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかしながら、二人の作業員で穀粒排出作業を行う場
合、二人の作業員の連係が悪いと、適性通りに穀粒排出
及び停止が行えなくなる虞れがあり、作業性が悪かっ
た。
本発明は、上記実情に鑑みてなされたものであって、そ
の目的は、穀粒排出作業を一人の作業員でも行えるよう
にすることにある。
〔課題を解決するための手段〕
本発明によるコンバインにおける穀粒排出用オーガの操
作装置は、機体に対して昇降並びに旋回操作自在に枢着
された穀粒排出用オーガを備えたものであって、その特
徴構成は、以下の通りである。
すなわち、前記オーガを穀粒排出状態と穀粒排出停止状
態とに切り換える穀粒排出用アクチュエータの作動を指
示する手動操作式の穀粒排出指示手段を備えた操作手段
が、機体側と前記オーガの先端側箇所との両方に設けら
れ、前記両操作手段の何れによっても前記穀粒排出用ア
クチュエータを作動させるように、前記両操作手段夫々
の穀粒排出指示手段の指示情報に基づいて前記穀粒排出
用アクチュエータの作動を制御する制御手段が設けられ
ている点にある。
〔作用〕
つまり、アクチュエータによってオーガを穀粒排出状態
と穀粒排出停止状態とに切り換えるように構成し、そし
て、そのアクチュエータを作動させる指示を行う手動操
作式の穀粒排出指示手段を備えた操作手段を、機体側と
前記オーガの先端側箇所との両方に設けることにより、
機体側とオーガ先端側の何れにおいても、穀粒の排出、
停止の操作を行えるようにするのである。
〔発明の効果〕
従って、機体側とオーガ先端側の何れにおいてもオーガ
を穀粒排出手段と停止手段とに切り換え操作できるの
で、一人の作業員でも、穀粒排出作業を行えるようにな
った。もって、穀粒排出作業における操作性を向上でき
るに至った。
尚、請求項2に記載したように、前記オーガ側の操作手
段を、前記オーガに対して着脱自在に構成すれば、オー
ガ先端部に対する作業員の位置を容易に換えられるの
で、操作性が更に向上する。
〔実施例〕
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
第7図及び第8図に示すように、コンバインは、左右一
対のクローラ走行装置(1)を備えた機体(V)の前部に刈取
部(2)が設けられ、その刈取部(2)の後方側に、操縦部
(3)、前記刈取部(2)にて刈り取られた穀稈を脱穀して穀
粒を選別回収する脱穀装置(4)、及び、その脱穀装置(4)
にて選別回収される穀粒を貯溜する穀粒タンク(5)が搭
載されている。
そして、前記穀粒タンク(5)に貯溜された穀粒を機外に
排出するためのオーガ(6)が、前記穀粒タンク(5)の後部
側において旋回自在で、且つ、昇降自在に設けられてい
る。
尚、第7図中、(E)はエンジン、(7)は前記オーガ(6)
を、その格納位置(第8図に示す状態)において受け止
め載置した状態で支持する受止具、(8)は前記オーガ(6)
が前記受止具(7)に載置された状態で固定するための手
動操作式のロック装置である。
前記穀粒タンク(5)から前記オーガ(6)への穀粒搬送構造
について説明すれば、前記穀粒タンク(5)の底部に、タ
ンク内の穀粒を機体後方側へ搬送する底部スクリューコ
ンベヤ(9)が設けられ、その底部スクリューコンベヤ(9)
の搬送終端部から前記穀粒タンク(5)の上方に向けて穀
粒を揚送する縦スクリューコンベヤ(10)が設けられ、そ
して、その縦スクリューコンベヤ(10)の上端部に、揚送
される穀粒を前記オーガ(6)の先端側に形成された排出
口(6a)に向けて搬送する横スクリューコンベヤ(11)が設
けられている。
但し、詳述はしないが、前記底部スクリューコンベヤ
(9)、前記縦スクリューコンベヤ(10)、及び、前記横ス
クリューコンベヤ(11)の夫々は、ベベルギヤ等を利用し
てそれらの軸同士が一体回転するように、前記オーガ
(6)の内部で連動連結されている。そして、後述の如
く、前記底部スクリューコンベヤ(9)の搬送上手側とな
る前記穀粒タンク(5)の機体前方側端部に、前記底部ス
クリューコンベヤ(9)を回転駆動するための入力プーリ
(12)が設けられている。
尚、前記入力プーリ(12)に対する動力伝達は、後述の如
く、ベルトテンション式のクラッチ(13)にて、入り切り
操作されるようになっている。
前記オーガ(6)の旋回操作構造について説明すれば、第
4図に示すように、前記横スクリューコンベヤ(11)の基
端部に連結された接続ケース(11A)が、前記縦スクリュ
ーコンベヤ(10)の上端部において前記縦スクリューコン
ベヤ(10)のスクリュー軸芯に一致する縦軸芯(Y)周りに
回動自在に外嵌されている。
前記接続ケース(11A)の外側面には、旋回駆動用のギヤ
(14)が固着されている。そして、その旋回駆動ギヤ(14)
に咬合するギヤ(15)を回転駆動する旋回用アクチュエー
タとしての電動モータ(16)が縦スクリューコンベヤ(10)
に固定されて設けられ、もって、前記電動モータ(16)を
正逆転駆動するに伴って、前記オーガ(6)が前記縦軸芯
(Y)周りに旋回操作され、且つ、前記電動モータ(16)を
停止させるに伴って、旋回停止するように構成されてい
る。
尚、図中、(Ry)は前記オーガ(6)の旋回位置を検出する
多回転型のポテンショメータを利用した旋回位置検出セ
ンサであって、前記電動モータ(16)にて駆動されるギヤ
(15)によって前記旋回駆動用ギヤ(14)と同時に回動操作
されるようになっている。
但し、前記電動モータ(16)を連続駆動状態と間歇駆動状
態とに切り換えることにより、前記オーガ(6)の旋回速
度を高低に切り換えられるようになっている。又、詳述
はしないが、前記旋回用の電動モータ(16)は、前記旋回
位置検出センサ(Ry)の検出情報に基づいて、予め設定さ
れた旋回範囲の上限及び下限の夫々に達した場合には、
自動的に停止されるようになっている。
前記オーガ(6)の昇降操作構造について説明すれば、第
4図に示すように、前記横スクリューコンベヤ(11)の基
端部は、前記接続ケース(11A)の上端部において、前記
縦軸芯(Y)に交差する横軸芯(X)周りにも回動自在に枢着
されている。そして、前記横スクリューコンベヤ(11)の
基端部と、前記接続ケース(11A)との間に、昇降用アク
チュエータとしての油圧シリンダ(17)が設けられ、もっ
て、この油圧シリンダ(17)を伸長させるに伴って前記オ
ーガ(6)が上昇操作され、且つ、前記油圧シリンダ(17)
を縮小するに伴って前記オーガ(6)が下降操作されるよ
うになっている。
尚、図中、(Rx)は前記オーガ(6)の昇降位置を検出する
ポテンショメータ利用の昇降位置検出センサである。
但し、前記油圧シリンダ(17)に対する作動油の流量を高
低に切り換えることにより、前記オーガ(6)の昇降速度
を高低に切り換えられるようになっている。又、詳述は
しないが、前記油圧シリンダ(17)は、前記昇降位置検出
センサ(Rx)の検出情報に基づいて、予め設定された昇降
範囲の上限及び下限に達すると、自動的に作動を停止さ
れるようになっている。
前記ベルトテンション式のクラッチ(13)について説明す
れば、第3図に示すように、前記底部スクリューコンベ
ヤ(9)に連動連結された入力プーリ(12)と、前記エンジ
ン(E)からの駆動力を伝達される駆動プーリ(18)とが、
伝動ベルト(19)にて連動連結され、その伝動ベルト(19)
に作用するテンションプーリ(20)が、穀粒排出用アクチ
ュエータとしての電動モータ(21)によって上下方向に揺
動操作されるアーム(21a)の遊端部に連結されたリンク
部材(22)に連動連結されている。
つまり、前記リンク部材(22)が上方に引き操作されるに
伴って、前記テンションプーリ(20)が前記ベルト(19)に
押圧されて、前記駆動プーリ(18)から前記入力プーリ(1
2)に対する動力伝達が入り状態に切り換えられて、穀粒
排出が行われることになる。一方、前記リンク部材(22)
が下方に押し操作されるに伴って、前記テンションプー
リ(20)の前記ベルト(19)に対する押圧作用が解除され
て、前記底部スクリューコンベヤ(9)への動力伝達が断
たれて、穀粒排出が停止されることになる。
尚、図中、(23)は前記テンションプーリ(20)に対する操
作力の緩衝用スプリング、(24)は穀粒排出の開始停止を
指示するための手動操作式の穀粒排出指示手段としての
穀粒排出スイッチである。又、(25)は前記旋回用電動モ
ータ(16)及び前記昇降用油圧シリンダ(17)の駆動を指示
する手動操作式の操作手段としての手動操作式の複数個
のスイッチを備えた操作手段としての機体側操作部であ
って、前記穀粒排出スイッチ(24)と共に、前記貯粒タン
ク(5)の機体前方側に設けられた操作パネル(26)に設け
られている。又、(SW1)は、前記クラッチ(13)の入り状
態つまり前記オーガ(6)が穀粒排出状態にあることを検
出するスイッチであって、前記クラッチ操作用の電動モ
ータ(21)によって揺動されるアーム(21a)にて、入り操
作されるようになっている。
前記機体側操作部(25)について説明すれば、第1図に示
すように、押し操作している間のみ、上昇、下降、左旋
回、右旋回の夫々を各別に指示する4個の押しボタン式
のスイッチ(a乃至d)と、前記オーガ(6)の移動を停
止させるための停止スイッチ(e)と、前記オーガ(6)を自
動的に前記格納位置と設定された目標位置とに亘って旋
回させることを指示するオートスイッチ(f)と、前記オ
ーガ(6)の現在位置を目標位置として記憶させることを
指示するためのメモリスイッチ(g)とが設けられてい
る。尚、前記停止スイッチ(e)、前記オートスイッチ
(f)、及び、前記メモリスイッチ(g)の夫々は、前記旋回
及び昇降の指示用スイッチ(a乃至d)と同様に、押し
ボタン式のスイッチに構成され、押し操作している間の
みON作動するようになっている。
但し、詳述はしないが、前記オーガ(6)を自動旋回させ
る場合において、前記オーガ(6)が前記格納位置にある
場合には目標位置に向けて旋回させることになり、且
つ、前記オーガ(6)が前記目標位置にある場合には前記
格納位置に向けて旋回させることになる。そして、前記
格納位置から前記目標位置に向けて旋回させるときに
は、前記オーガ(6)を前記格納位置において自動的に上
昇させるようにしてある。又、前記目標位置から前記格
納位置に自動復帰させるときには、前記格納位置に復帰
するに伴って自動的に下降させるようにしてある。
尚、前記オーガ(6)の先端部にも、前記機体側の操作部
(25)と同様の構成になる手動操作式の操作手段としての
オーガ側操作部(27)が設けられ、このオーガ側操作部(2
7)と前記機体側操作部(25)の何れによっても、前記オー
ガ(6)の旋回及び昇降を操作できるようになっている。
但し、このオーガ側操作部(27)には、前記機体側操作部
(25)におけるメモリスイッチ(g)は設けていないが、前
記機体側操作部(25)による操作を禁止させるように指示
する手動操作式の禁止指示手段としての優先スイッチ(2
8)が設けられている。
そして、詳しくは後述するが、前記機体側操作部(25)に
よる操作を禁止していない状態においても、前記オーガ
側操作部(27)と前記機体側操作部(25)とが同時に操作さ
れた場合には、前記オーガ側操作部(27)による指示を優
先させるようになっている。尚、このオーガ側の操作部
(27)にも前記機体側の穀粒排出スイッチ(24)と同じスイ
ッチが設けられている。そして、このスイッチによる穀
粒の排出と停止の指示も同様に、このオーガ側の操作部
(27)の指示が優先されるようになっている。
但し、前記オーガ側操作部(27)による操作時には、前記
オーガ(6)の移動速度が前記機体側操作部(25)による操
作時よりも自動的に遅くなるようにしてある。つまり、
前記オーガ側操作部(27)は、前記オーガ(6)の近傍にお
いて操作されることになり、又、オーガ位置の微調節等
のために操作されることになる。従って、移動速度が速
すぎると操作し難い状態となるので、前記オーガ側操作
部(27)による操作時には、前記オーガ(6)の移動速度が
自動的に遅くなるようにしているのである。
尚、このオーガ(6)の移動速度の切り換え構成について
は、後述する。
ところで、前記オーガ側操作部(27)は、作業員が前記オ
ーガ(6)から離れた位置から操作できるように、前記オ
ーガ(6)の先端部に対して着脱自在に構成されている。
説明を加えれば、第5図及び第6図に示すように、前記
オーガ(6)の先端側の下部に、前記オーガ側操作部(27)
を横側方から挿脱自在な状態で収納する箱状の収納部(2
9)が取り付けられ、その収納部(29)の後方側に、前記オ
ーガ側操作部(27)と機体側とを接続するケーブル(30)を
延出自在なコードリール(31)が取り付けられている。
尚、第5図中、(32)は前記オーガ(6)から排出される穀
粒を袋詰め作業する場合に、穀粒収納用の袋を受け止め
支持するための袋受け部材であって、前記オーガ(6)の
先端部の左右に一対が設けられている。そして、それら
の基端部が前記オーガ(6)の長手方向に沿う横軸芯周り
に上下揺動自在に取りつけられている。つまり、詳述は
しないが、非使用時には、前記袋受け部材(32)の夫々を
前記オーガ(6)の上方に揺動させることにより、前記オ
ーガ(6)の移動の邪魔にならないように収納できるよう
になっているのである。
但し、前記収納部(29)は、前記オーガ側操作部(27)を収
納した状態でも、その操作面に設けられたスイッチ類を
操作できるように、側面側の一方を開口してある。
又、詳述はしないが、前記コードリール(31)は、前記オ
ーガ側操作部(27)を前記収納部(29)から取り出して引っ
張ることにより前記ケーブル(30)が自動的に延出され、
且つ、手を放せば前記ケーブル(30)を自動的に巻き取る
ようになっている。
つまり、前記オーガ(6)の移動を前記オーガ側操作部(2
7)によって操作する場合には、前記オーガ側操作部(27)
を前記収納部(29)から取り出して、前記コードリール(3
1)から接続用のケーブル(30)を繰り出すことにより、前
記オーガ(6)の移動の邪魔にならないようにしながら、
安全な位置において前記オーガ側操作部(27)を操作する
ことになる。又、前記オーガ(6)を所定の位置で停止さ
せた後、穀粒排出作業を行う場合には、前記オーガ側操
作部(27)を前記収納部(29)に収納すると共に、操作のた
めに延出したケーブル(30)を前記コードリール(31)に収
納させることにより、前記オーガ側操作部(27)や前記ケ
ーブル(30)が作業の邪魔にならないようにしながら、前
記オーガ側操作部(27)における穀粒排出スイッチ(24)を
操作することになる。
ところで、前記オーガ(6)が格納位置にあるときや移動
中に、誤って前記穀粒排出スイッチ(24)が操作される
と、穀粒を目標位置以外の箇所で排出する虞れがあるこ
とから、詳述はしないが、前記オーガ(6)が格納位置に
あるとき、及び、移動中には、前記穀粒排出スイッチ(2
4)による指示を自動的に無効にするようにしてある。つ
まり、前記オーガ(6)が目標位置で停止している場合の
み、穀粒を排出できるようになっている。又、穀粒の排
出中に前記オーガ(6)を旋回又は昇降させると、誤って
目標位置以外の箇所に穀粒を排出する虞れがあることか
ら、穀粒の排出中には、前記機体側操作部(25)による前
記オーガ(6)の移動を禁止するようにしてある。但し、
穀粒排出中であっても、穀粒排出位置を微調節できるよ
うにするために、前記オーガ側操作部(27)による前記オ
ーガ(6)の移動は禁止しないようにしてある。
次に、前記オーガ(6)を旋回、昇降操作、及び、穀粒排
出状態と停止状態とに切り換え操作するための制御構成
について説明する。
第1図に示すように、前記機体側操作部(25)及び前記オ
ーガ側操作部(27)からの指示情報に基づいて、前記旋回
用電動モータ(16)、前記昇降用油圧シリンダ(17)、及
び、前記クラッチ操作用電動モータ(21)の作動を制御す
るマイクロコンピュータ利用の制御装置(33)と、前記目
標位置を記憶する記憶手段としてのメモリ(M)とが設け
られている。
尚、第1図中、(34)は前記旋回用電動モータ(16)の駆動
回路、(35)は前記油圧シリンダ(17)の制御弁、(36)は前
記クラッチ操作用電動モータ(21)の駆動回路である。
又、(SW2)は前記ベルトテンション式クラッチ(13)の切
り状態を検出するスイッチであって、前記クラッチ操作
用電動モータ(21)に内装されている。(SW0)は前記オー
ガ(6)が前記格納位置に復帰したことを検出する格納位
置検出スイッチであって、詳述はしないが、前記受止具
(7)の上面に設けられている。
つまり、前記制御装置(36)を利用して、手動操作式の操
作手段としての前記機体側操作部(25)及び前記オーガ側
操作部(27)の何れによってもアクチュエータとしての前
記旋回用モータ(16)、昇降用油圧シリンダ(17)、及び、
クラッチ操作用電動モータ(21)の夫々を作動させるよう
に、前記両操作部(25),(27)の指示情報に基づいて前記
旋回用モータ(16)、前記昇降用油圧シリンダ(17)、及
び、前記クラッチ操作用電動モータ(21)夫々の作動を制
御する制御手段(100)が構成されているのである。
以下、第2図に示すフローチャートに基づいて、前記制
御装置(33)の動作について説明する。
制御が起動されるに伴って、先ず、前記穀粒排出スイッ
チ(24)がONであるか否かを判別した後、前記オーガ
(6)が停止しているか否かを判別し、前記オーガ(6)が停
止している場合には、更に、前記格納位置検出センサ(S
W0)の検出情報に基づいて、格納位置にあるか否かを判
別する。
そして、前記穀粒排出スイッチ(24)がONである場合に
は、前記オーガ(6)が停止状態で、且つ、前記格納位置
にない場合、つまり、前記オーガ(6)が目標位置に停止
している場合のみ、穀粒排出状態に切り換えるべく、前
記クラッチ操作用の電動モータ(21)を作動させるように
してある。
つまり、前記オーガ(6)が停止状態にない場合、又は、
格納位置にある場合には、前記穀粒排出スイッチ(24)の
操作を無視して、誤操作によって穀粒が機外に排出され
ることがないようにしているのである。
穀粒排出の指示がある場合には、前記クラッチ(13)の入
り状態を検出するスイッチ(SW1)がONするまで、前記
クラッチ操作用の電動モータ(21)を正転駆動することに
なる。尚、前記穀粒排出スイッチ(24)がOFFで穀粒排
出の指示がない場合には、前記クラッチ(13)の切り状態
を検出するスイッチ(SW2)がONするまで前記電動モー
タ(21)を逆転駆動することになる。
但し、前記オーガ(6)が格納位置以外の位置で停止して
いる状態で前記穀粒排出スイッチ(24)がON操作され
て、一旦穀粒の排出状態になると、前記穀粒排出スイッ
チ(24)がOFF操作されて、穀粒の排出が停止されるま
で、以降の処理を実行させないようにしてある。つま
り、穀粒排出状態にあるときには、前記オーガ(6)の移
動を禁止するようにしているのである。
尚、前述の如く、穀粒排出中であっても、前記オーガ側
操作部(27)による前記オーガ(6)の移動は禁止しないよ
うにしてある。
前記穀粒排出スイッチ(24)がOFFである場合、すなわ
ち、穀粒の排出が停止されている状態にある場合には、
前記オートスイッチ(f)がON操作されたか否かを判別
し、ON操作されるに伴って、前記オーガ(6)が前記格
納位置にある場合には、前記油圧シリンダ(17)を伸長さ
せて前記オーガ(6)を上昇させた後、前記モメリ(M)に記
憶された目標位置と、前記位置検出用センサ(Rs)による
検出位置とが一致するまで、前記旋回用電動モータ(16)
を作動させて、前記オーガ(6)を右方向に旋回させる自
動旋回処理を実行することになる。但し、前記オートス
イッチ(S5)がON操作されたときに、前記オーガ(6)が
前記目標位置にある場合には、前記オーガ(6)を格納位
置に復帰させることになる。
一方、前記オートスイッチ(f)がON操作されていない
場合には、前記手動操作用の各スイッチ(a乃至d)の
操作状態に基づいて、旋回及び昇降を制御する手動操作
処理を実行することになる。
但し、この手動操作処理において、前記オーガ側操作部
(27)の操作の有無を先に判別させることにより、前記機
体側操作部(25)による指示よりも前記オーガ側操作部(2
7)による指示が優先するようにしてある。そして、前記
オーガ側操作部(27)が操作された場合には、前記オーガ
(6)の移動速度が、前記機体側操作部(25)による操作時
よりも遅くなるように、前記旋回用モータ(16)及び前記
昇降用油圧シリンダ(17)の駆動速度を自動的に切り換え
るようにしてある。
説明を加えれば、前記機体側操作部(25)が操作された場
合には、前記旋回用モータ(16)及び前記昇降用油圧シリ
ンダ(17)の夫々を連続駆動することにより、高速移動さ
せることになり、前記オーガ側操作部(27)が操作された
場合には、前記旋回用モータ(16)及び前記昇降用油圧シ
リンダ(17)の夫々を間歇駆動することにより、低速移動
させることになる。
尚、前記旋回用モータ(16)及び前記昇降用油圧シリンダ
(17)の夫々の駆動速度は、例えば、前記旋回用モータ(1
6)の駆動電力や前記油圧シリンダ(17)の制御弁(35)の駆
動電力をPWM変調することにより、低速駆動状態に切
り換えることになる。
但し、前記手動操作処理において、前記オーガ側操作部
(27)が操作されていない状態であっても、前記優先スイ
ッチ(28)がONしている場合には、前記機体側操作部(2
5)による指示を無視させて、前記優先スイッチ(28)がO
FFするまで前記機体側操作部(25)による全操作を禁止
させるようにしてある。
次に、前記メモリスイッチ(g)がON操作されたか否か
を判別し、ON操作された場合には、そのON操作され
た時点における前記旋回位置検出センサ(Ry)による検出
旋回位置及び前記昇降位置検出センサ(Rx)による検出昇
降位置、すなわち前記オーガ(6)の現在位置を、前記目
標位置として前記メモリ(M)に記憶させることになる。
つまり、前記メモリスイッチ(g)がON操作されるに伴
って、前記オーガ(6)の現在位置が自動的に新たな目標
位置として記憶され、以後は、前記オートスイッチ(f)
がON操作されるに伴って、前記オーガ(6)が自動的に
設定記憶された目標位置に移動することになる。
但し、前記停止スイッチ(e)がON操作された場合に
は、前記オーガ(6)を停止させることになる。
尚、前記制御装置(33)は、以上説明した各処理を電源が
切断されるまで繰り返し実行することになる。
〔別実施例〕
上記実施例では、旋回用のアクチュエータとして電動モ
ータ(14)を使用し、昇降用のアクチュエータとして油圧
シリンダ(15)を使用した場合を例示したが、旋回及び昇
降の両方のアクチュエータとして電動モータ又は油圧シ
リンダを使用してもよく、アクチュエータの具体構成は
各種変更できる。
又、上記実施例では、オーガ(6)の旋回と昇降の両方を
自動制御するようにした場合を例示したが、旋回のみを
自動制御するようにしてもよい。そして、旋回のみを自
動制御する場合には、前記昇降位置検出センサ(Rx)を、
例えば、前記オーガ(6)が昇降範囲の上限又は下限に達
するに伴ってON動作するスイッチ式のセンサに簡略化
してもよく、各部の具体構成は各種変更できる。
尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を便利にする為
に符号を記すが、該記入により本発明は添付図面の構造
に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明に係るコンバインにおける穀粒排出用オー
ガの操作装置の実施例を示し、第1図は制御構成のブロ
ック図、第2図は制御作動のフローチャート、第3図は
穀粒排出用クラッチの構成を示す正面図、第4図はオー
ガの旋回及び昇降の操作構成を示す要部拡大側面図、第
5図はオーガ側操作部の構成を示すオーガ先端部の拡大
側面図、第6図は同断面図、第7図はコンバインの全体
側面図、第8図は同平面図である。 (V)……機体、(6)……穀粒排出用オーガ、(21)……穀粒
排出用アクチュエータ、(24)……手動操作式の穀粒排出
指示手段、(25),(27)……操作手段、(100)……制御手
段。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】機体(V)に対して昇降並びに旋回操作自在
    に枢着された穀粒排出用オーガ(6)を備えたコンバイン
    における穀粒排出用オーガの操作装置であって、前記オ
    ーガ(6)を穀粒排出状態と穀粒排出停止状態とに切り換
    える穀粒排出用アクチュエータ(21)の作動を指示する手
    動操作式の穀粒排出指示手段(24)を備えた操作手段(2
    5),(27)が、機体側と前記オーガ(6)の先端側箇所との両
    方に設けられ、前記両操作手段(25),(27)の何れによっ
    ても前記穀粒排出用アクチュエータ(21)を作動させるよ
    うに、前記両操作手段(25),(27)夫々の穀粒排出指示手
    段(24)の指示情報に基づいて前記穀粒排出用アクチュエ
    ータ(21)の作動を制御する制御手段(100)が設けられて
    いるコンバインにおける穀粒排出用オーガの操作装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載のコンバインにおける穀粒排
    出用オーガの操作装置であって、前記オーガ側の操作手
    段(27)は、前記オーガ(6)に対して着脱自在に構成され
    ているコンバインにおける穀粒排出用オーガの操作装
    置。
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