JP2002253039A - コンバインにおける穀粒排出用オーガの操作装置 - Google Patents

コンバインにおける穀粒排出用オーガの操作装置

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JP2002253039A
JP2002253039A JP2001056655A JP2001056655A JP2002253039A JP 2002253039 A JP2002253039 A JP 2002253039A JP 2001056655 A JP2001056655 A JP 2001056655A JP 2001056655 A JP2001056655 A JP 2001056655A JP 2002253039 A JP2002253039 A JP 2002253039A
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steering
grain
turning
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JP2001056655A
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Tetsuya Nakajima
鉄弥 仲島
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Kubota Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 オーガを機体後方側領域だけでなく機体前方
側領域に旋回させた状態で穀粒排出作業を行う場合であ
っても、オーガの移動操作の指令を操作者が楽な姿勢で
行い易うことを可能にする。 【解決手段】 機体に対して昇降操作自在に、且つ、そ
の先端部の穀粒排出口10が機体前方側領域並びに機体
後方側領域の夫々にわたり旋回操作可能な穀粒排出用オ
ーガ9と、その旋回及び昇降の作動を制御する制御手段
Hとが備えられ、旋回指令並びに昇降指令を指令する手
動操作式の指令手段が、運転座席49よりも機体後方側
個所に位置させて運転座席49から操作可能な後方向き
姿勢用の操作部KSと、運転座席49よりも機体前方側
個所に位置させて運転座席49から操作可能な前方向き
姿勢用の操作部ZSとを夫々備えて構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、旋回用アクチュエ
ータにより機体に対して旋回操作自在に且つ昇降用アク
チュエータにより機体に対して昇降操作自在に備えられ
た穀粒排出用オーガと、前記穀粒排出用オーガを旋回さ
せるための旋回指令、並びに、前記オーガを昇降させる
ための昇降指令を指令する手動操作式の指令手段と、前
記指令手段の指令情報に基づいて、前記旋回用アクチュ
エータ及び前記昇降用アクチュエータの作動を制御する
制御手段とが備えられ、前記穀粒排出用オーガが、その
先端部の穀粒排出口が機体前方側領域並びに機体後方側
領域の夫々にわたり旋回操作可能に構成されているコン
バインにおける穀粒排出用オーガの操作装置に関する。
【0002】
【従来の技術】上記構成のコンバインは、圃場内での刈
取作業によって収穫した穀粒を、前記穀粒排出用オーガ
により、例えば畦上に設置されている運搬車の荷台等に
排出させるために、穀粒排出用オーガを旋回したり昇降
させながら、その先端部の穀粒排出口を運搬車の荷台上
に移動させることができるようにしたものである。とこ
ろで、このような穀粒排出作業を行う場合、作業者は、
機体走行用の操縦操作を行いながら機体を排出用の位置
に移動させた後、穀粒排出用オーガを旋回移動操作する
ことになるので、穀粒排出用オーガを操作するための手
動操作式の指令手段は、機体運転部の近くに設けておく
と、操作が行い易いものとなる。
【0003】そこで、従来では、例えば特開2000−
270671号公報に示されるように、運転部に近い箇
所に設けられる手動操作式の指令手段として、運転座席
の機体後方側に位置させて設けられる構成のものがあっ
た。説明を加えると、穀粒を排出させる場合には、機体
上方側に引退して格納される格納位置から、その先端側
の穀粒排出口が機体の後方側領域に位置するようにオー
ガを旋回操作させて、例えば、運搬用トラックの荷台に
穀粒を排出させる作業を行う場合が多く、しかも、この
ようなオーガの旋回操作を機体操縦部から行う場合に、
操作者は、例えば荷台内部の穀粒の貯留量を均平化させ
るために、目視で確認しながらオーガ先端側の穀粒排出
口の排出位置を微調節しながら少しづつ移動させる微調
節操作を行うことがある。
【0004】このような穀粒排出作業を行う場合には、
上記したようにオーガは運転座席よりも機体後方側の領
域に旋回操作した状態となるので、操作者は機体後方側
に向かうような後向き姿勢で作業を行うことになる。そ
こで、上記したような後向き姿勢での操作を行い易くす
るために、前記手動操作式の指令手段が運転座席の後方
側箇所に設けられる構成となっているのである。
【0005】ところで、上記従来構成では、オーガを手
動操作させるための操作手段として、オーガの先端側個
所に位置する先端側操作具が備えられる構成となってい
るが、これは、運搬車側に存在する補助作業者が操作す
るためのものであって、補助作業者がいない場合には、
機体運転部で操縦を行っている作業者は操作することは
できないので、このような作業者は運転座席の後方側箇
所に設けられた手動操作式の指令手段を操作することに
なる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】前記穀粒排出用オーガ
による穀粒排出作業を行う場合、先端側の穀粒排出口が
機体の後方側領域に旋回している状態で作業を行う場合
が多いのであるが、穀粒排出作業としては、常に、この
ようなオーガ先端側の穀粒排出口を運転座席よりも機体
後方側の領域に旋回した状態で行うとは限らず、そのと
きの作業状況によっては、穀粒排出口を、例えば、機体
の横一側方の斜め前方側個所に位置させた状態、すなわ
ち、オーガ先端側の穀粒排出口を運転座席よりも機体前
方側の領域に旋回させた状態で穀粒排出作業を行うよう
な場合もある。
【0007】しかし、上記従来構成においては、このよ
うに穀粒排出口が機体前方側の領域に位置する場合であ
っても、運転座席の後方側に設けられた手動操作式の指
令手段を操作してオーガの移動操作を行わなければなら
ず、操作が行い難いものとなる不都合が生じていた。す
なわち、穀粒排出作業を行う場合、上述したように、目
視で確認しながら、オーガ先端側の穀粒排出口の排出位
置を微調節して少しづつ変化させる微調節操作を行うこ
とがあるが、穀粒排出口は、機体前方側の領域に位置す
るにもかかわらず、手動操作式の指令手段が運転座席の
後方側に設けられているので、機体後方側に向いた姿勢
で操作する必要があり、穀粒排出位置の微調節操作が行
い難く煩わしいものとなっていた。
【0008】本発明はかかる点に着目してなされたもの
であり、その目的は、オーガの先端側の穀粒排出口を機
体後方側領域に旋回させた状態だけでなく、前記穀粒排
出口を機体前方側領域に旋回させた状態で穀粒排出作業
を行う場合であっても、オーガの移動操作の指令を操作
者が行い易いものとなるコンバインにおける穀粒排出用
オーガの操作装置を提供する点にある。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1によれば、旋回
用アクチュエータにより機体に対して旋回操作自在に且
つ昇降用アクチュエータにより機体に対して昇降操作自
在に備えられた穀粒排出用オーガと、前記穀粒排出用オ
ーガを旋回させるための旋回指令、並びに、前記オーガ
を昇降させるための昇降指令を指令する手動操作式の指
令手段と、前記指令手段の指令情報に基づいて、前記旋
回用アクチュエータ及び前記昇降用アクチュエータの作
動を制御する制御手段とが備えられ、前記穀粒排出用オ
ーガが、その先端部の穀粒排出口が機体前方側領域並び
に機体後方側領域の夫々にわたり旋回操作可能に構成さ
れているコンバインにおける穀粒排出用オーガの操作装
置において、前記指令手段が、運転座席よりも機体後方
側個所に位置させて前記運転座席から操作可能な状態で
備えられる後方向き姿勢用の操作部と、前記運転座席よ
りも機体前方側個所又は前記運転座席の機体横側個所に
位置させて前記運転座席から操作可能な状態で備えられ
る前方向き姿勢用の操作部とを夫々備えて構成されてい
ることを特徴とする。
【0010】すなわち、オーガ先端側の穀粒排出口を運
転座席よりも機体後方側の領域に旋回した状態で穀粒排
出作業を行う場合には、操作者は、機体後方側に向かう
ような後向き姿勢で後方向き姿勢用の操作部を用いて指
令することができ、後向き姿勢にてオーガ先端側の穀粒
排出口を目視にて確認しながら指令操作を行うことが可
能で、排出位置の微調節操作等のオーガの移動操作が行
い易いものとなる。又、前記穀粒排出口を運転座席より
も機体前方側の領域に旋回した状態で穀粒排出作業を行
う場合には、操作者は、機体前方側に向かうような前向
き姿勢で前方向き姿勢用の操作部を用いて指令すること
ができ、前向き姿勢でオーガ先端側の穀粒排出口を目視
にて確認しながら指令操作を行うことが可能であり、排
出位置の微調節操作等のオーガの移動操作が行い易いも
のとなる。
【0011】従って、オーガの先端側の穀粒排出口を機
体後方側領域に旋回させた状態だけでなく、前記穀粒排
出口を機体前方側領域に旋回させた状態で穀粒排出作業
を行う場合であっても、操作者が穀粒排出口を目視にて
確認し易い姿勢になっている状態で操作を行うことがで
き、オーガの移動操作の指令を操作者が行い易いものと
なるコンバインにおける穀粒排出用オーガの操作装置を
提供できるに至った。
【0012】請求項2によれば、機体前部に備えられた
刈取部を昇降させる刈取昇降手段、機体の進行方向を切
り換える操向操作手段、前記運転座席よりも機体前方側
個所に位置させて前記運転座席から操作可能な状態で前
記刈取部の昇降を指令するための昇降指令を指令する昇
降指令手段、及び、前記運転座席よりも機体前方側個所
に位置させて前記運転座席から操作可能な状態で機体の
進行方向を指令するための操向指令を指令する操向指令
手段が設けられ、前記制御手段が、前記オーガが穀粒排
出を実行している穀粒排出状態であれば穀粒排出モード
に切り換わり、前記穀粒排出状態でなければ通常モード
に切り換わるように構成され、前記通常モードにおいて
は、前記昇降指令手段の指令に基づいて前記刈取部を昇
降させるとともに、前記操向指令手段の指令に基づいて
機体の進行方向を切り換えるように、前記刈取昇降手段
及び前記操向操作手段の作動を制御し、前記穀粒排出モ
ードにおいては、前記昇降指令手段の指令に基づいて前
記穀粒排出用オーガを昇降させるとともに、前記操向指
令手段の指令に基づいて前記穀粒排出用オーガを旋回さ
せるように、前記昇降用アクチュエータ及び前記旋回用
アクチュエータの作動を制御するように構成され、前記
昇降指令手段及び前記操向指令手段を、前記手動操作式
の指令手段における前記前方向き姿勢用の操作部として
兼用する構成となっていることを特徴とする。
【0013】すなわち、穀粒排出状態でなければ通常モ
ードに切り換わり、この通常モードでは、昇降指令手段
の指令に基づいて刈取部を昇降させるとともに、操向指
令手段の指令に基づいて機体の進行方向を切り換えるよ
うに、刈取昇降手段及び操向操作手段の作動が制御され
る。例えば、圃場で刈取作業を行っているときは、通常
モードに切り換えることで、操作者は、昇降指令手段を
用いて刈取部を昇降させることができるとともに、操向
指令手段を用いて機体の進行方向を切り換えることがで
きるのである。この昇降指令手段や操向指令手段は、運
転座席よりも機体前方側個所に位置させて前記運転座席
から操作可能な状態で設けられているから、操作者は、
機体前方側での刈取作業状況を目視しながら、刈取部の
昇降操作や機体の操向操作を行うことができる。
【0014】つまり、昇降指令手段や操向指令手段は、
刈取部の昇降操作や機体操向操作を指令する手動式の指
令手段と、前記穀粒排出用オーガを旋回させるための旋
回指令、並びに、前記オーガを昇降させるための昇降指
令を指令する手動操作式の指令手段における前方向き姿
勢用の操作部として兼用する構成となっている。
【0015】説明を加えると、オーガが穀粒排出を実行
している穀粒排出状態であれば穀粒排出モードに切り換
わり、この穀粒排出モードでは、昇降指令手段の指令に
基づいて穀粒排出用オーガを昇降させるとともに、操向
指令手段の指令に基づいて穀粒排出用オーガを旋回させ
るように、昇降用アクチュエータ及び旋回用アクチュエ
ータの作動が制御される。昇降指令手段や操向指令手段
は、上述したように運転座席よりも機体前方側個所に位
置させて運転座席から操作可能な状態で設けられている
から、操作者は、オーガの穀粒排出口を運転座席よりも
機体前方側の領域に大きく張り出した状態で穀粒排出作
業を行う場合に、手動操作による旋回指令や昇降指令を
昇降指令手段や操向指令手段を用いて指令することによ
り、運転座席に着座した状態で機体前方側に向かうよう
な前向き姿勢で、オーガ先端側の穀粒排出口を目視にて
確認しながら指令操作を行うことが可能となる。
【0016】オーガの穀粒排出口を機体の後方側外方に
旋回した状態で穀粒排出作業を行う場合には、後方向き
姿勢用の操作部を操作することにより、機体後方側に向
かうような後向き姿勢で、オーガ先端側の穀粒排出口を
目視にて確認しながら指令操作を行うことが可能であ
る。
【0017】従って、コンバインにおいては従来より既
存の構成である刈取部の昇降操作や機体操向操作を指令
する手動式の指令手段の構成を有効利用して、前方向き
姿勢用の操作部を別途、オーガ専用の操作部として設け
るような構成に比べて、指令手段の兼用化により操作構
造の複雑化を招くといった不利の無い状態で、オーガの
移動操作の指令を操作者が楽な姿勢で行い易いものとな
り、請求項1を実施するのに好適な手段が得られる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明のコンバインにおけ
る穀粒排出用オーガの操作装置の実施形態について図面
に基づいて説明する。図1、図2に示すように、コンバ
インは、左右一対のクローラ走行装置1を備えた機体V
の前部に刈取部3が横軸芯周りに揺動操作自在な状態で
付設され、機体Vには、操縦部2、刈取穀稈を脱穀・選
別する脱穀装置としての脱穀部4、脱穀部4にて選別回
収された穀粒を貯留するグレンタンク5、及びグレンタ
ンク5に貯留された穀粒を機外に排出するための穀粒排
出用のオーガ9等が装備されている。
【0019】前記刈取部3は、植立茎稈を分草する分草
具31、植立穀稈を立姿勢に引起す引起し装置32、引
起された穀稈の株元側を切断するバリカン型刈取装置3
3、刈り取られた穀稈を寄せ集めて後方へ搬送する補助
搬送装置34、刈取られた穀稈を徐々に横倒れ姿勢に姿
勢変更させながら後方に搬送する縦搬送装置35等を備
えて、刈取昇降手段としての刈取昇降用油圧シリンダ3
6の伸縮操作により走行機体Vに対して横軸芯X1周り
で昇降揺動自在に枢支されている。尚、刈取部3の機体
に対する回動支点部には、刈取部3の走行機体Vに対す
る昇降位置を検出するポテンショメータ形式の昇降位置
センサ37が設けられている。
【0020】次に、動力伝達系を図3に示す。機体Vに
搭載されたエンジンEの出力は、脱穀クラッチ38を介
して脱穀部4に伝達されるとともに、走行クラッチ39
及び無段変速装置40を介してミッション部41に伝達
される。ミッション部41に伝達された出力は、左右の
操向用クラッチ42L,42Rにて各別に動力伝達が入
り切りされる状態で左右のクローラ走行装置1L,1R
に伝達される一方、刈取クラッチ43を介して刈取部3
に伝達される。前記エンジンEから前記左右の各クロー
ラ走行装置1L、1R夫々への動力伝達を前記左右の操
向用クラッチ42L,42Rによって各別に入り切りす
ることにより、左右のクローラ走行装置1L,1Rのう
ち動力伝達が切られた側に機体Vが旋回して、走行方向
が修正されることになる。図中、44は脱穀クラッチ3
8の入切状態を検出する脱穀スイッチであり、この脱穀
スイッチ44が、脱穀部4が非作動状態であるか否かを
検出する脱穀状態検出手段に対応する。45はミッショ
ン部41内に設けられた車速センサであり、この車速セ
ンサ45は機体Vが走行停止しているか否かを検出する
停止状態検出手段に対応する。
【0021】次に、刈取部3の昇降操作及び機体Vの操
向操作を指令するための構成について説明する。図4に
示すように、操縦部2の運転座席49の前方側には、刈
取部3を手動で昇降操作するための刈取昇降レバーと走
行機体Vを手動で左右に操向操作するステアリングレバ
ーとに兼用構成された十字操作式の刈高操向レバー46
が設けられ、この刈高操向レバー46の根元部には、図
5に示すように、刈高操向レバー46の前後方向での揺
動操作量を検出するための昇降用ポテンショメータ47
及び刈高操向レバー46の左右方向での揺動操作量を検
出するための操向用ポテンショメータ48が設けられて
いる。そして、この刈高操向レバー46は前後方向並び
に左右方向の夫々において中央側の中立位置に復帰付勢
され、手動で後方側に揺動操作すると昇降用ポテンショ
メータ47の検出情報に基づいて刈取部3の上昇が指令
され、前方側に揺動操作すると昇降用ポテンショメータ
47の検出情報に基づいて刈取部3の下降が指令される
構成となっており、又、刈高操向レバー46を左側に揺
動操作すると操向用ポテンショメータ48の検出情報に
基づいて左側への操向が指令される一方、右側に揺動操
作すると旋回用ポテンショメータ48に検出情報に基づ
いて右側への操向が指令される構成となっている。
【0022】そして、図6に示すように、前記刈高操向
レバー46に備えた握り部46aの上部側には、その握
り部46aを握った手指にて押し操作自在な刈取上昇ス
イッチSW1及び刈取下降スイッチSW2の夫々が機体
前後方向に並べて設けられている。刈取上昇スイッチS
W1は機体後方側に位置し、刈取下降スイッチSW2は
機体前方側に位置させる状態で配置されている。そし
て、刈取部3が上限位置付近に上昇しているときに刈取
下降スイッチSW2を押すと刈取部3を下降目標位置ま
で自動的に下降作動させる自動下降作動が指令される一
方、刈取部3が下降目標位置に下降しているときに刈取
上昇スイッチSW1を押すと刈取部3を上限位置まで自
動的に上昇作動させる自動上昇作動が指令される構成と
なっている。
【0023】つまり、刈高操向レバー46の握り部46
aを握った手指にて、刈高操向レバー46に設けた刈取
上昇スイッチSW1及び刈取下降スイッチSW2を操作
すると、刈取部3の自動上昇及び自動下降が指令される
ので、刈取上昇スイッチSW1及び刈取下降スイッチS
W2の操作を、刈高操向レバー46を握った片手の操作
にて行うことが容易にできる利点がある。
【0024】さらに、前記刈高操向レバー46の握り部
46aの上部には、その握り部46aを握った手指にて
押し操作自在な左操向スイッチSW3及び右操向スイッ
チSW4の夫々が、機体前方に向かって左側に左操向ス
イッチSW3が位置し、右側に右操向スイッチSW4が
位置する状態で設けられている。そして、上記左操向ス
イッチSW3を押すと、その押している間、機体Vを左
側に操向させる左操向指令が指令され、右操向スイッチ
SW4を押すと、その押している間、機体Vを右側に操
向させる右操向指令が指令される構成となっている。こ
れらの左操向スイッチSW3及び右操向スイッチSW4
の操作についても、前記刈取上昇スイッチSW1及び刈
取下降スイッチSW2と同様に、刈高操向レバー46を
握った片手の操作にて容易に行うことができる。しか
も、この左操向スイッチSW3や右操向スイッチSW4
の操作による操向操作は、刈高操向レバー46の揺動操
作による操向よりも低速で行う構成となっており、例え
ば刈取作業中に少しだけ機体の進行方向を修正する操作
を行い易い利点がある。
【0025】前記刈取上昇スイッチSW1及び刈取下降
スイッチSW2が、運転座席49よりも機体前方側個所
に位置させて前記運転座席49から操作可能な状態で、
刈取部の昇降を指令するための昇降指令を指令する昇降
指令手段に対応する。一方、左操向スイッチSW3及び
右操向スイッチSW4が、運転座席49よりも機体前方
側個所に位置させて運転座席49から操作可能な状態
で、機体の進行方向を指令するための操向指令を指令す
る操向指令手段に対応する。
【0026】次に前記グレンタンク5に貯留された穀粒
を排出するための構成について説明する。図1、図2に
示すように、グレンタンク5の底部に前後方向に沿う状
態で底部スクリューコンベア7が設けられ、その底部ス
クリューコンベア7の搬送終端部から上方に向けて縦送
りスクリューコンベア8が延設され、この縦送りスクリ
ューコンベア8の上部に、オーガ9の基端部が横軸芯P
1周りに揺動操作自在で、且つ、縦軸芯P2周りに旋回
操作自在に装備されている。尚、図2には、オーガ9が
格納用の旋回位置HPに旋回した状態を示し、この格納
用の旋回位置HPに旋回した状態でオーガ9を下降させ
て格納用保持具としての受止具30に受け止めさせて、
オーガ9を格納することになる(図1参照)。底部スク
リューコンベア7には、底部コンベアスクリュー7Aが
内装され、その底部コンベアスクリュー7Aの搬送始端
部には、機体右前部に設けたエンジンEから底部スクリ
ューコンベア7への動力伝達を断続するベルトテンショ
ン式の排出クラッチ13の出力プーリ13Aが装着され
ている。さらに、縦送りスクリューコンベア8には、底
部コンベアスクリュー7Aにベベルギアを介して連動連
結された縦コンベアスクリュー8Aと、それを覆うとと
もにグレンタンク5に連通接続された円筒ケース8Bと
が設けられ、オーガ9には、縦コンベアスクリュー8A
にベベルギアを介して連動連結されたコンベアスクリュ
ー9Aと、それを覆うとともに縦コンベアスクリュー8
Aの円筒ケース8Bに回動ケース6を介して連通接続さ
れた円筒ケース9Bとが設けられている。そして、回動
ケース6が、縦送りスクリューコンベア8の円筒ケース
8Bに縦軸芯P2周りに相対回動可能に接続されるとと
もに、オーガ9の円筒ケース9Bに横軸芯P1周りに相
対回動可能に接続されている。オーガ9の円筒ケース9
Bにおける先端部には、下向き状態の穀粒排出口10が
形成されている。つまり、底部コンベアスクリュー7
A、縦コンベアスクリュー8A及びコンベアスクリュー
9Aが、排出クラッチ13を介して伝達されるエンジン
Eの動力で駆動されて、グレンタンク5に貯留された穀
粒をオーガ9の排出口10から排出するように構成され
ている。
【0027】オーガ9の旋回操作の駆動手段について説
明すると、図7に示すように、回動ケース6の外側面
に、旋回駆動用の大径ギア11が固着され、その大径ギ
ア11に咬合するピニオンギア12aを回転駆動する旋
回用電動モータM1が縦送りスクリューコンベヤ8に固
定され、もって、旋回用電動モータM1を正逆転駆動す
るに伴って、オーガ9が縦軸芯P2周りに旋回操作さ
れ、かつ、旋回用電動モータM1を作動停止させるに伴
って旋回停止するように構成されている。図中、Ryは
オーガ9の旋回位置を検出する多回転型のポテンショメ
ータを利用した旋回位置検出センサであって、旋回用電
動モータM1で駆動されるギア12bによって旋回駆動
用ギア11と同時に回動操作されるようになっている。
つまり、この旋回位置検出センサRyにて、オーガ9の
旋回位置を検出する旋回位置検出手段が構成されてい
る。尚、図2に示すように、予め旋回可能範囲が設定さ
れ、上記旋回位置検出センサRyの検出情報に基づい
て、オーガ9がその旋回可能範囲の左限界位置LE及び
右限界位置REに達したときには、自動的にオーガ9の
旋回を停止するように、旋回用電動モータM1が制御さ
れる構成となっている。
【0028】次に、オーガ9の昇降操作の駆動手段につ
いて説明すると、オーガ9の基端部と回動ケース6との
間にオーガ昇降用油圧シリンダ15が設けられ、このオ
ーガ昇降用油圧シリンダ15を伸長させるに伴ってオー
ガ9が横軸芯P1周りで上昇操作され、かつ、オーガ昇
降用油圧シリンダ15を短縮させるに伴ってオーガ9が
横軸芯P1周りで下降操作されるように構成されてい
る。尚、オーガ9が昇降操作範囲の上限位置にあるとき
にオン作動する上限検出スイッチ14が設けられてい
る。
【0029】従って、前記オーガ9は、旋回用アクチュ
エータとしての前記旋回用電動モータM1により機体V
に対して旋回操作自在に、且つ、昇降用アクチュエータ
としての前記昇降用油圧シリンダ15により機体Vに対
して昇降操作自在に備えられている。
【0030】図4に示すように、前記操縦部2における
運転座席49の左横側で且つ機体後方側にオーガ用操作
部が設けられている。このオーガ用操作部には、オーガ
9を旋回及び昇降操作するための操作指令を指示する十
字揺動レバー式の手動操作具20が設けられている。こ
の手動操作具20について説明を加えれば、図8に示す
ように、中央位置に復帰するように付勢された操作レバ
ー20Aが備えられ、操作レバー20Aを前方側に倒し
た状態では上昇スイッチSUがオン作動して上昇指令が
指令され、操作レバー20Aを手前側に倒した状態では
下降スイッチSDがオン作動して下降指令が指令され、
操作レバー20Aを左側に倒した状態では右旋回スイッ
チSLがオン作動して右旋回指令が指令され、操作レバ
ー20Aを右側に倒した状態では左旋回スイッチSRが
オン作動して左旋回指令が指令される(図9参照)。
又、上記操作レバー20Aを中央位置に復帰させた状態
では、オーガ9の旋回操作と昇降操作を停止させる停止
指令が指令される。
【0031】又、前記オーガ用操作部における前記手動
操作具20の近くには、オーガ9を自動的に格納位置ま
たは目標排出位置に移動させるための自動スイッチ21
と、自動的に移動している途中においてオーガ9を停止
させるための停止スイッチ22と、上記目標排出位置を
設定するための排出位置設定ボリューム23と、前記排
出クラッチ13を入り切りするためのクラッチ入切スイ
ッチ24とが設けられている。自動スイッチ21及び停
止スイッチ22は押し操作式に構成され、押し操作して
いる間だけオン状態となり、押し操作を停止するとオフ
に復帰するスイッチで構成されている。又、クラッチ入
切スイッチ24は入り状態と切り状態夫々においてその
状態が保持されるスイッチで構成される。
【0032】次に、各部動作を制御するための制御構成
について説明する。図9に示すように、マイクロコンピ
ュータ利用の制御装置Hが設けられ、その制御装置H
に、上記したような、排出位置設定ボリューム23、手
動操作具20に設けた各スイッチSU,SD,SL,S
R、クラッチ入切スイッチ24、自動スイッチ21、停
止スイッチ22、旋回用ポテンショメータ48、昇降用
ポテンショメータ47、左操向スイッチSW3、右操向
スイッチSW4、刈取上昇スイッチSW1、刈取下降ス
イッチSW2、位置検出センサRy、上限検出スイッチ
14、車速センサ45、脱穀スイッチ44、昇降位置セ
ンサ37の各信号が入力される構成となっている。一
方、制御装置Hからは、旋回用電動モータM1、昇降用
油圧シリンダ15の制御弁16、排出クラッチ13を作
動させるクラッチモータM2、左右の操向用クラッチ4
2R,42Lを夫々操作するための操向操作手段として
の左右の操向用油圧シリンダ50R,50Lを作動させ
る左右の制御弁51R,51L、刈取昇降用油圧シリン
ダ36の制御弁52の夫々に対する各駆動信号が出力さ
れる構成となっている。
【0033】前記制御装置Hは、機体を走行させながら
刈取作業を行う刈取作業中においては、刈高操向レバー
46の揺動操作並びに前記各押し操作式スイッチSW1
〜SW4の操作に基づいて、刈取部3の昇降操作並びに
機体Vの操向操作を実行する構成となっている。すなわ
ち、刈高操向レバー46が後方側に揺動操作されて昇降
用ポテンショメータ47の検出情報に基づいて刈取部3
の上昇が指令されたことを判別すると、制御弁52を制
御して刈取昇降用油圧シリンダ36を上昇作動させて刈
取部3を上昇させるように制御する。又、刈高操向レバ
ー46が前方側に揺動操作されて昇降用ポテンショメー
タ47の検出情報に基づいて刈取部3の下降が指令され
たことを判別すると、制御弁52を制御して刈取昇降用
油圧シリンダ36を下降作動させて刈取部3を下降させ
るように制御する。そして、昇降位置センサ37の検出
情報に基づいて刈取部3が上限位置付近に上昇している
ことが判別されている状態で、刈取下降スイッチSW2
がオンすると、刈取部3が下降目標位置まで自動的に下
降するように刈取昇降用油圧シリンダ36を作動させる
自動下降作動を実行するように構成され、一方、昇降位
置センサ37の検出情報に基づいて刈取部3が下降目標
位置に下降していることが判別されている状態で、刈取
上昇スイッチSW1がオンすると、刈取部3が上限位置
まで自動的に上昇するように刈取昇降用油圧シリンダ3
6を作動させる自動上昇作動を実行するように構成され
ている。
【0034】又、刈高操向レバー46が左側に揺動操作
されて操向用ポテンショメータ48の検出情報に基づい
て左側への操向が指令されたことを判別すると、左操向
用油圧シリンダ50Lを作動させ、左操向用クラッチ4
2Lを切り操作して左側への操向操作を実行するように
構成され、刈高操向レバー46が右側に揺動操作されて
操向用ポテンショメータ48の検出情報に基づいて右側
への操向が指令されたことを判別すると、右操向用油圧
シリンダ50Rを作動させて右操向用クラッチ42Rを
切り操作して右側への操向操作を実行するように構成さ
れている。そして、刈高操向レバー46が揺動操作され
ていない状態で、左旋回スイッチSW3又は右旋回スイ
ッチSW4が押し操作されると、レバー揺動操作による
速度よりも低速で左側又は右側への操向操作を実行する
ように構成されている。
【0035】そして、機体が走行を停止して脱穀部4の
作動を停止させている状態で、グレンタンク5内に貯留
されている穀粒を、例えば機体外部の運搬用のトラック
の荷台等に排出させている穀粒排出状態においては、制
御装置Hは、上昇スイッチSUや下降スイッチSDによ
る指令だけでなく刈取上昇スイッチSW1又は刈取下降
スイッチSW2の指令に基づいて、オーガ9を昇降させ
るようにオーガ昇降用油圧シリンダ15の作動を制御す
るとともに、左旋回スイッチSLや右旋回スイッチSR
による指令だけでなく左操向スイッチSW3や右操向ス
イッチSW4の指令に基づいて、オーガ9を旋回させる
ように旋回用電動モータM1の作動を制御するように構
成されている。
【0036】又、制御装置Hは、このような各スイッチ
の操作によるオーガ9に対する手動操作指令が指令され
ていない状態で、自動スイッチ21 が押し操作される
と、次のような自動移動処理を実行するように構成され
ている。つまり、オーガ9が格納位置にあるときに上記
自動スイッチ21がオン操作されるとオーガ9を目標排
出位置に移動させ、オーガ9が格納位置以外に位置する
ときに上記自動スイッチ21が操作されるとオーガ9を
格納位置に自動的に移動させる。この自動移動処理にお
いては、オーガ9を格納位置以外から格納位置に戻す場
合には、先ずオーガ9を上限位置まで上昇させ、その上
限位置の状態で格納用の旋回位置HPまで旋回させ、次
に、その格納用の旋回位置HPで上限位置にあるオーガ
9を所定時間下降作動させて、格納位置まで下降させる
ように制御し、一方、オーガ9を格納位置から目標排出
位置に移動させる場合には、先ずオーガ9を上限位置ま
で上昇させ、その上限位置の状態で目標排出位置まで旋
回させて停止するように制御する。
【0037】次に、図10の制御フローチャートに基づ
いて制御装置によるオーガ9の移動制御について説明す
る。車速センサ45にて検出される車速がゼロであり機
体が走行停止しているか否かが判断され(ステップ
1)、脱穀スイッチ44がオフしているか否かが判断さ
れる(ステップ2)。次に、排出クラッチ13がオンし
ている穀粒排出中であるか否かが判断される(ステップ
3)。そして、上記各条件のうちのいずれかが満たされ
ていない場合は、通常動作モードになり、手動操作具2
0の倒し操作による上記各スイッチSU,SD,SL,
SRのオン作動に基づく昇降操作並びに旋回操作のみが
行われ(ステップ4〜11)、手動操作具20による操
作が行われずに自動スイッチ21のオン操作もなけれ
ば、旋回及び昇降の停止が指令される(ステップ12、
13)。自動スイッチ21がオン操作されると上述した
ような自動移動処理を実行する(ステップ14)。
【0038】そして、ステップ1、2、3の上記各条件
がすべて満たされていると、次のような処理を実行す
る。つまり、上昇スイッチSU又は刈取上昇スイッチS
W1がオン操作されるとオーガ昇降用油圧シリンダ15
を作動させてオーガ9の上昇操作を実行し(ステップ1
5,16,17)、下降スイッチSD又は刈取下降スイ
ッチSW2がオン操作されるとオーガ昇降用油圧シリン
ダ15を作動させてオーガ9の下降操作を実行する(ス
テップ18,19,20)。そして、左旋回スイッチS
L又は左操向スイッチSW3がオン操作されると旋回用
電動モータM1を作動させてオーガ9の左旋回操作を実
行し(ステップ21,22,23)、右旋回スイッチS
R又は右操向スイッチSW4がオン操作されると旋回用
電動モータM1を作動させてオーガ9の右旋回操作を実
行する(ステップ24,25,26)。
【0039】このように、上記各条件がすべて満たされ
ているときは、操作者は、運転座席49の斜め後方側に
位置するオーガ用操作部における手動操作具20を操作
することでオーガ9の旋回並びに昇降操作を行うことに
加えて、運転座席49の機体前方側に位置する刈高操向
レバー46の握り部46aの上部側に備えられた手指で
押し操作自在なスイッチSW1〜SW4を操作すること
でオーガ9の旋回並びに昇降操作を行うことが可能とな
る。つまり、それらを使い分けて旋回や昇降を指令する
ことができるのである。従って、前記オーガ用操作部が
後方向き姿勢用の操作部KSに対応し、刈高操向レバー
46の握り部46aの上部側に備えられた手指で押し操
作自在なスイッチSW1〜SW4が前方向き姿勢用の操
作部ZSに対応している。そして、例えば、図2(イ)
に示すようにオーガ9の穀粒排出口10を機体後方側に
位置させて穀粒排出作業を行うときは、操作者は機体後
方側を目視するように後向き姿勢でオーガ操作部におけ
る手動操作具20を操作することで煩わしさなく操作で
き、図2(ロ)に示すようにオーガ9の穀粒排出口10
を機体前方側に位置させて穀粒排出作業を行うときは、
操作者は機体前方側を目視しながら前向き姿勢のまま操
作することが可能となる。
【0040】〔別実施形態〕以下、別実施形態を列記す
る。
【0041】(1)上記実施形態では、刈高操向レバー
の握り部の上部に備えられた押し操作自在な4つのスイ
ッチ、すなわち、刈取上昇スイッチ、刈取下降スイッ
チ、左操向スイッチ、右操向スイッチ夫々を利用して、
前方向き姿勢用の操作部に兼用構成するものを例示した
が、このような構成に限らず、例えば、刈高操向レバー
の前後揺動操作に基づいて、刈取部の昇降を指令するた
めの昇降用ポテンショメータを利用して、前方向き姿勢
用の操作部における前記オーガを昇降させるための昇降
指令を指令する手段として兼用する構成としてもよく、
又、刈高操向レバーの左右揺動操作に基づいて、機体の
操向操作を指令するための操向用ポテンショメータを利
用して、前方向き姿勢用の操作部における前記オーガを
旋回させるための旋回指令を指令する手段として兼用す
る構成としてもよい。
【0042】(2)上記各実施形態では、前記刈取部の
昇降を指令するための昇降指令手段、及び、機体の進行
方向を指令するための操向指令を指令する操向指令手段
を利用して、前方向き姿勢用の操作部に兼用する構成と
してが、このような兼用構成に代えて、オーガ操作専用
の前方向き姿勢用の操作部と、オーガ操作専用の後方向
き姿勢用の操作部とを夫々各別に設ける構成としてもよ
い。
【0043】(3)上記実施形態では、前記前方向き姿
勢用の操作部が、運転座席よりも機体前方側個所に位置
させて運転座席から操作可能な状態で備えられる構成を
記載したが、このような構成に代えて、前方向き姿勢用
の操作部を運転座席の機体横側個所に位置させて運転座
席から操作可能な状態で備える構成としてもよい。
【0044】(4)上記実施形態では、旋回用アクチュ
エータを電動モータにて構成し、昇降用アクチュエータ
を油圧シリンダにて構成したが、これに限るものではな
く、例えば、両アクチュエータを、共に電動モータにて
構成するようにしたり、旋回用アクチュエータとして油
圧モータを用い、昇降用アクチュエータとして電動シリ
ンダを用いる構成としてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】コンバインを示す全体側面図
【図2】コンバインを示す全体平面図
【図3】伝動系統を示す図
【図4】操縦部の平面図
【図5】刈高操向レバーによる操作状態を示す斜視図
【図6】刈高操向レバーの握り部の斜視図
【図7】オーガの旋回及び昇降の操作構成を示す要部拡
大側面図
【図8】オーガの旋回及び昇降操作用の操作具を示す平
面図
【図9】制御構成のブロック図
【図10】制御動作のフローチャート
【符号の説明】
9 穀粒排出用オーガ 10 穀粒排出口 15 昇降用アクチュエータ 36 刈取昇降手段 49 運転座席 50R,50L 操向操作手段 H 制御手段 KS 後方向き姿勢用の操作部 M1 旋回用アクチュエータ SW1,SW2 昇降指令手段 SW3,SW4 操向指令手段 ZS 前方向き姿勢用の操作部
フロントページの続き Fターム(参考) 2B076 AA03 BA06 BA07 CD03 2B396 JA04 JC07 KA04 KE03 KE04 LE03 LE09 LE18 LP03 LP08 LP12 LP17 LR02 LR08 LR13 LR19 MA02 MA07 MC02 MC07 MC13 PA03 PA12 PA23 PA25 PA30 PA46 PA47

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 旋回用アクチュエータにより機体に対し
    て旋回操作自在に且つ昇降用アクチュエータにより機体
    に対して昇降操作自在に備えられた穀粒排出用オーガ
    と、 前記穀粒排出用オーガを旋回させるための旋回指令、並
    びに、前記オーガを昇降させるための昇降指令を指令す
    る手動操作式の指令手段と、 前記指令手段の指令情報に基づいて、前記旋回用アクチ
    ュエータ及び前記昇降用アクチュエータの作動を制御す
    る制御手段とが備えられ、 前記穀粒排出用オーガが、その先端部の穀粒排出口が機
    体前方側領域並びに機体後方側領域の夫々にわたり旋回
    操作可能に構成されているコンバインにおける穀粒排出
    用オーガの操作装置であって、 前記指令手段が、 運転座席よりも機体後方側個所に位置させて前記運転座
    席から操作可能な状態で備えられる後方向き姿勢用の操
    作部と、 前記運転座席よりも機体前方側個所又は前記運転座席の
    機体横側個所に位置させて前記運転座席から操作可能な
    状態で備えられる前方向き姿勢用の操作部とを夫々備え
    て構成されているコンバインにおける穀粒排出用オーガ
    の操作装置。
  2. 【請求項2】 機体前部に備えられた刈取部を昇降させ
    る刈取昇降手段、機体の進行方向を切り換える操向操作
    手段、前記運転座席よりも機体前方側個所に位置させて
    前記運転座席から操作可能な状態で前記刈取部の昇降を
    指令するための昇降指令を指令する昇降指令手段、及
    び、前記運転座席よりも機体前方側個所に位置させて前
    記運転座席から操作可能な状態で機体の進行方向を指令
    するための操向指令を指令する操向指令手段が設けら
    れ、 前記制御手段が、 前記オーガが穀粒排出を実行している穀粒排出状態であ
    れば穀粒排出モードに切り換わり、前記穀粒排出状態で
    なければ通常モードに切り換わるように構成され、 前記通常モードにおいては、前記昇降指令手段の指令に
    基づいて前記刈取部を昇降させるとともに、前記操向指
    令手段の指令に基づいて機体の進行方向を切り換えるよ
    うに、前記刈取昇降手段及び前記操向操作手段の作動を
    制御し、 前記穀粒排出モードにおいては、前記昇降指令手段の指
    令に基づいて前記穀粒排出用オーガを昇降させるととも
    に、前記操向指令手段の指令に基づいて前記穀粒排出用
    オーガを旋回させるように、前記昇降用アクチュエータ
    及び前記旋回用アクチュエータの作動を制御するように
    構成され、 前記昇降指令手段及び前記操向指令手段を、前記手動操
    作式の指令手段における前記前方向き姿勢用の操作部と
    して兼用する構成となっている請求項1記載のコンバイ
    ンにおける穀粒排出用オーガの操作装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN107950093A (zh) * 2017-12-09 2018-04-24 无锡松田豹机械科技有限公司 旋耕机仪表台操作机构
CN110959368A (zh) * 2018-09-28 2020-04-07 株式会社久保田 联合收割机

Cited By (3)

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CN107950093B (zh) * 2017-12-09 2023-07-14 无锡松田豹机械科技有限公司 旋耕机仪表台操作机构
CN110959368A (zh) * 2018-09-28 2020-04-07 株式会社久保田 联合收割机

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