JPH07501246A - 溶融切断された側面継目を有する使い捨てトイレ訓練用パンツの製造法およびこの方法によって製造された使い捨てトイレ訓練用パンツ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 溶融切断された側面継目を有する使い捨てトイレ訓練用パンツの製造法およびこ の方法によって製造された使い捨てトイレ訓練用パンツ 発明の分野 本発明は、固定側壁を有する使い捨て衣類において、着用者の脚を前記使い捨て 衣類の脚開口の中に挿入しこの衣類を着用者の胴体下部回りの位置に滑り込ませ る事によって着用者の身体に配置させる使い捨て衣類に関するものである。この ような使い捨て衣類の例は子供（例えばよちよち歩きの子供）用または成人用の 使い捨て下着、およびタンポンまたは衛生ナプキンなどの月経用具と共に使用さ れる使い捨てパンティーを含むであろう。

さらに詳しくは本発明は、分離可能の側面継目を備えた訓練用パンツ、失禁衣類 （パンティーまたはブリーフ）などの使い捨て吸収性製品に関するものである。

発明の背景 幼児またはその他の失禁者は尿その他の排泄物を受けて収容するために使い捨て 吸収性製品を着用する。固定側壁を有する吸収性製品は、トイレ訓練年齢の幼児 に着用するために一般に使用されている。これは、トイレ訓練中の幼児がオシメ と区別できまた下着に対して容易に調整できるように、外観および感触において 非常に衣類に類似した吸収性製品を有する事が望ましいからである。

この吸収性製品を容易に除去できるように固定側面が取り外せる事が望ましい。

このように容易に取り外せる事は、吸収性製品が汚れて汚物が広がりまたはくつ つく恐れのある時に吸収性製品を一方または両方の脚にそって滑りおとさなけれ ばならない場合に特に重要である。

分離可能の側面継目を有する使い捨て衣類の例は米国特許第４．．２０５，６７ ９号（レプケほか）に記載されている。このレブケ特許に記載のトイレ訓練幼児 または失禁成人の使用する一体的使い捨て下着は、ファブリックそのものよりも 弱いファブリック／接着剤結合部分を有し、下着が汚れた時にこの結合部により 継目において下着を引き破って容易に下着を取り外す事ができる。

分離可能の側面継目を有する他の使い捨て衣類は米国特許第４，３３５，４２５ 号（ジョウンズほか）に記載されている。このジョウンズ特許によれば、パンテ ィー組立体はまず、その内側面が外側に露出されその側面縁が相互に隣接するよ うに半分に折り畳まれる。折り畳まれたパンティーの側面縁を接着し、縫合し、 加熱密封などしてフランジまたはフィン継目を形成する。次にパンティーを裏返 してパンティーの外側面を外側に露出しまた仕上がり衣類においてフランジ部分 を内側に配置する。

特にこの実施態様においては、０．５インチスフインチのホーン取付は部材を備 えた超音波溶接装置を使用して側面縁を密封する。これにより、横方向縁から余 分材料をトリミングしながらパンティーの縁を密封する事ができる。

米国特許第４，６１０，６８０号は着用者から簡単に分離できるように開かれる 使い捨てトイレ訓練用パンツを示す。その１つの実施態様において、使い捨て衣 類は、パンティー材料、ウェストバンド材料または脚バンド材料より大きな凝縮 力を有する引き裂きストランドを含む。

この引き裂きストランドを引っ張ると、パンティーがその全長にそって切断また は破断されて、少なくとも２部分に分かれる。他の実施態様においては、使い捨 て下着を少なくとも２部分に裂開するように、フックまたはパイル固定ストリッ プと組合わされた重なり合いフラップ部分を形成される。

米国特許第４，６１９．６４９号は引き外し可能の側面継目を含む使い捨てトイ レ訓練用パンツを開示している。これらの継目はパンティー材料の層を重ね合せ 次に縫合、加熱密封または接着剤接合する事によって形成される。継目が縫合さ れる場合、縫合線を引っ張って継目をウェストバンドから脚バンドまで引き外す 事によって衣類が開かれる。継目が加熱密封または接着剤接着される場合、この 継目を分離可能とするためにパーフォレーションが使用される。

米国特許第４．７４７，８４６号は手で分離される側面継目を有する使い捨て下 着を記載している。これらの側面継目は超音波溶接、加熱密封または接着剤接着 によって固着される。これらの側面継目は、内側または外側に突出するフランジ またはフィン継目とし、あるいは重なり合い形状とする事ができる。これらの側 面継目は手で分離され、あるいは継目に隣接して側面パネルの中にパーフォレー ションを備える事ができる。

ヘランに対する米国特許第４，６４１，３８１号に記載の分離可能の使い捨て衣 類においては、前記のジョウンズ特許の内側に突出するフランジまたはフィン継 目は約１／１６インチ乃至約１／８インチ幅の「接合部分」と約１／８インチ乃 至約３／８インチ幅の「フラップ部分」とを有して、約３／１６インチ乃至約１ ／２インチ幅の内側突出フランジを形成する。

米国特許第４．６１０．６８１号は外側に突出するジョウンズ特許のフランジま たはフィン継目を有するトイレ訓練用パンツを開示している。

開放可能の使い捨てトイレ訓練用パンツの他の例がダグラスの米国特許第４，９ ０９，８０４号に記載されている。このトイレ訓練用パンツの継目は縫合操作に よって縫合され内側に突出する。衣類が排泄物によって汚れた時、継目全体にそ ってステッチを破断する事によって側面継目を開放し、あるいは材料シートをそ の脆い性質の故に側面継目に隣接して引き破る事ができる。

使い捨てトイレ訓練用パンツに関する他の問題点は、これがトイレ訓練年齢の幼 児の各種サイズに適合するように種々のサイズに製造されなければならない事で ある。

従って、使い捨て訓練用パンツのメーカは、消費者の要求に十分に答えるように 、数セットの製造装置を備えて各種のサイズを製造しなければならない。この故 に、非常に広範な幼児サイズに適合して消費者の必要に実質的に対応するような 「１サイズ万能型」トイレ訓練用パンツを製造する事のできるデザインを有する 事がメーカにとって非常に望ましい。そのためには、この訓練用パンツが幼児の 胴体下部回りの位置から垂れ下がり、撓みまたは滑り落ちる事なく幼児のウェス ト回りにぴったりフィツトする必要があり、また大きな子供のウェスト、脚およ び股の回りに皮膚を刺激しないでフィツトしなければならない。従って、使い捨 て訓練用パンツは着用者のウェストおよび胸回りに弾性的に延伸性でなければな らなず、弾性要素は高度の低伸度を有しなければならない。

先行技術の訓練用パンツは、そのウェスト開口および脚開口が少なくとも部分的 に弾性バンドによって包囲されるように訓練用パンツの中に弾性要素を配置する 事によって弾性延伸性に成されている。この弾性要素を使用する方法は米国特許 第４．２０５．６７９号、米国特許第４，６１０．６８０号、米国特許第４，６ １０．６８１号、米国特許第４．６４Ｌ　３８１号、米国特許第４゜９０９．８ ０４号および米国特許第４．９６０．４１４号に開示されている。

弾性訓練用パンツの他の製法は米国特許第４．４９０゜４６４号、第４．９３８ ．７５３号および第４．９３８゜７５７号に記載されている。これらの特許は、 パンティ一様衣類において、この衣類の本体の側縁に対して別個の延伸性部材を 取付ける事によって形成されたパンティ一様衣類に関するものである。

前記の方法によって製造された訓練用パンツは吸収性製品をサイズの僅少な変動 に適合させる事ができるが、その固定側壁がその本体の側縁に別個の延伸性部材 を固着する事によって形成され、また側壁パネルが弾性的に延伸性でなく、また は側面パネル要素の弾性を抑止する取付は区域を有するので、これらの方法によ って製造された訓練用パンツはそのフィツトサイズ範囲内に限定される。

従って本発明の目的は、先行技術の縫合継目または接着剤によって接合された継 目より急速簡単に製造する事ができ、また先行技術の加熱密封されまたは超音波 密封された継目よりすぐれた衣類様外観を有し刺激性の少ない別個のフランジレ ス継目を備えた使い捨てトイレ訓練用パンツなどの使い捨て衣類の製法を提供す るにある。

本発明の他の目的は、前記のような別個のフランジレス継目を有する使い捨てト イレ訓練用パンツなどの使い捨て衣類を提供するにある。

発明の概要 本発明によれば、７ラングレス分離可能の継目を有するトイレ訓練用パンツ、失 禁衣類などの使い捨て衣類の製法が提供される。この方法は、ポリマー材料から 成るフレームを製造する段階と、前記フレームのポリマー材料に機械的エネルギ ーを加えて、衣類から約１／１６”インチまたはこれ以下突出する溶融ポリマー 材料塊から成るフランジレス継目を形成する段階とを含む。好ましくは前記継目 は衣類から約１／３２”またはこれ以下突出する。また好ましい実施態様におい ては前記継目は前記フレームの前部と後部との間の重ね継ぎを成す溶融ポリマー 材料塊から成る。

本発明の使い捨て衣類は多くの形状を有する事ができるが、好ましくは弾性ウェ ストバンド、弾性脚カフス、おヨヒバックシートと、トップシートと、吸収性コ アとから成る吸収性組立体を含む。

図面の簡単な説明 以下、本発明を図面に示す実施例について詳細に説明するが本発明はこれに限定 されるものではない。

第１図は着用者に着用される際の代表的な使用形状にある本発明のトイレ訓練用 パンツの実施態様の斜視図である。

第２図は下部構造を表示するために部分的に破断された本発明のトイレ訓練用パ ンツの内側面の平面図である。

第３図は第２図の３−３線にそった断面図である。

第４図は第２図の４−４線にそった断面図である。

第５図はフレームの前部と後部が重なり合うように股部分にそって折り畳まれた 第２図のフレームの平面図である。

第５Ａ図は第５図の５Ａ−５Ａ線にそった部分断面図である。

第６図は本発明の継目を製造するために使用される超音波装置の概略側面図であ る。

第６Ａ図は第６図の６Ａ−６Ａ線にそった部分断面図である。

第７図と第７Ａ図は本発明の他の実施態様の長手方側面区域の部分断面図である 。

第８図は噛み合い波形ロールを使用してフレームウェブの一部を機械的に引張る ために真空ウェブ拘束システムを有する装置の概略斜視図である。

第８Ａ図はフレームウェブを下方波形ロールに巻き付けるために遊びロールを使 用する構造の第８図の８Ａ−８Ａ線にそった側面図である。

第８Ｂ図はフレームウェブの「ゼロ歪」引張ラミネートを通過させる際の波形ロ ール相互の噛み合い度を示す第８図のインセット８Ｂにおいてとられた拡大断面 図である。

第９図は増分引張プロセスにおいて使用される本発明のウェブ拘束システムの他 の実施態様の斜視図である。

第９Ａ図は下肢形ロールと上肢形ロールの連結部分の中心線にそった第９図のイ ンセット９Ａから見た拡大断面図である。

第１０図は本発明の他の実施態様のフレームの断面図である。また、 第１１図は本発明のさらに他の実施態様のフレームの断面図である。

発明の詳細な説明 付図について説明すれば、第１図は本発明による使い捨て衣類の斜視図である。

使い捨て衣類とは、使用後に廃棄される衣類（すなわち、洗濯またはその他の方 法で復元されまたは再使用されない衣類）である。使い捨て衣類は、着用者の身 体から排出される種々の排泄物を吸収し収容するために身体に近く配置される吸 収性組立体を備える事ができる。本発明の使い捨て衣類、使い捨てトイレ訓練用 パンツ２０の好ましい実施態様を第１図に示す。第１図のトイレ訓練用パンツ２ ０はフレーム１４と、側面継目１０と、吸収性組立体２２とを含む。

第２図は、フレーム１４の前部５６と後部５８とを継目１０によって相互に接合 する前の第１図のトイレ訓練用パンツ２０の部分破断斜視図である。本発明のフ レーム１４は好ましくは対称形の、変形砂時計状を成す。フレーム１４は、少な くとも１つの前部５６、後部５８、股部分５７、および長手方側面区域８８を含 み、またあとで詳細に説明するように継目形成プロセスを容易にするため、少な くとも長手方側面区域８８においてポリマー材料を含む。吸収性組立体２２がフ レーム１４に対して固着される。

第２図に図示のように、フレーム１４の好ましい実施態様は外側カバー４８と内 側カバー４６とを含み、これらのカバーの間に弾性側面パネル部材９０、弾性ウ ェストバンド部材７６、および弾性ストランド１０５が固着される。

外側カバー４８は使い捨てトイレ訓練用パンツ２０の外側面、すなわち着用者か ら反対側の側面を形成するフレーム１，４の部分である。この外側カバー４８は 可撓性で、柔らかな感触を有し、着用者の皮膚に対して非刺激性である。適当な 外側カバーは広範な材料から、例えばプラスチックフィルム、または天然繊維（ 例えば木材繊維または綿繊維）の織布または不織布ウェブ、合成繊維（例えばポ リエステルまたはポリプロピレン繊維）、あるいは天然繊維と合成繊維との組合 わせから製造する事ができる。好ましくは外側カバー４８は疎水性とし、相当量 の（代表的には５０％またはこれ以上、好ましくは１００％の）熱可塑性繊維を 含有する材料から成る。好ましくは外側カバーはポリプロピレン繊維のカーディ ラド不織布ウェブとする。適当な外側カバーの例は、ＮＪ。

ランデイスビルのスコツト・ノンウオーブンによって製造される　５ｅｒｉｅｓ 　６７００　Ｍｏｎ−ｖｏｙｅｎ　である。

内側カバー４６はフレーム１４の内側面を成すフレーム部分であって、着用者の 少なくともウェストと脚に接触する。また内側カバーは可撓性で、柔らかな感触 を有し、着用者の皮膚に対して非刺激性である。適当な内側カバー４６は広範な 材料から、例えばプラスチックフィルム、または天然繊維（例えば木材繊維また は綿繊維）の織布または不織布ウェブ、合成繊維（例えばポリエステルまたはポ リプロピレン繊維）、あるいは天然繊維と合成繊維との組合わせから製造する事 ができる。好ましくは内側カバー４６は相当量の、代表的には５０％またはこれ 以上、好ましくは１００％の熱可塑性繊維を含有する材料から成る。好ましくは 内側カバー４６はポリプロピレン繊維のカーディラド不織布ウェブとする。さら に好ましくは、内側カバー４６は外側カバー４８と同一材料とする。適当な内側 カバーの例は、ＮＪ、ランデイスビルのスコツト・ノンウオーブンによって製造 される５ｅｒｉｅｓ　６７００　Ｎｏｎｖｏｖｅｎ　である。

内側カバー４６は好ましくは外側カバー４８に隣接して配置され、好ましくは業 界公知の取付は手段（図示されず）によって外側カバーに取付けられる。例えば 内側カバー４６は外側カバー４８に対して、接着剤の均一な連続層によって、バ タン層によって、または接着剤の別々の線、螺旋またはスポットの列によって固 着される事ができる。満足である事が発見された接着剤は、ライスコンシン、エ ルムーブローブのフィントレー・アトへッシブズによって、Ｆｉｎｄｌｅ７２０ ３１　として市販されている。あるいは、前記取付は手段は、業界公知のような 加熱接合、加圧接合、超音波接合、ダイナミック機械的接合、またはその他の適 当な接合手段、またはこれらの手段の組合わせとする事ができる。この場合、用 語「接合」とは、１つの要素を他の要素に直接に固着する事によって固着する構 造と、１つの要素を中間部材に固着しこの中間部材を他の要素に固着する事によ って１つの要素を間接的に他の要素に固着する構造とを包括する。本発明の好ま しい実施態様においては、内側カバー４６と外側カバー４８を弾性側面パネル部 材９０、弾性ウェストバンド部材７６および弾性ストランド１０５に対して直接 に接合しまたこれらの部材以外の区域においてこれらの層を相互に直接に接合さ せる事によって、これらの層が間接的に接合させられる。

本発明の好ましい実施態様においては、フレームの内側カバーと外側カバー４６ ．４８の少なくとも一部は、弾性側面パネル３０を形成する「ゼロ歪」引張りラ ミネートを生じるように機械的引張り作用を受ける。すなわち内側カバーと外側 カバー４６．４８は好ましくは必ずしも弾性ではないが延伸性、最も好ましくは 引張り性とし、機械的に引張り作用を加えた時に、内側カバーと外側カバー４６ ．４８が少な（ともある程度永久的に延伸されて、その最初の非ゆがみ状態に完 全に戻らないようにする。好ましい実施態様において、これらの内側カバーと外 側カバー４６．４８に対して、無理な破断または引き裂きを生じる事なく機械的 引張り作用を加える事ができる。従って、これらのカバー４６．４８は低いクロ スマシン方向（横方向）降伏強さを有する事が好ましい。

使い捨てトイレ訓練用パンツ２０のフレーム１４は好ましくはさらに、身体から 出る液体およびその他の排泄物の収容を改良するための弾性脚カフス３２を含む 。各弾性脚カフス３２は、脚区域における排泄物の漏れを減少するための種々の 実施態様を含む事ができる（脚カフスは時に脚バンド、サイドフラップ、バリヤ カフスまたは弾性カフスと呼ばれる事がある）。米国特許第３，８６０．００３ 号は、弾性脚カフス（ガスケットカフス）を生じるようにサイドフラップと１つ または複数の弾性部材とを有する伸縮性脚開口を備えた使い捨てオシメを記載し ている。米国特許第４．９０９，８０３号は、脚区域の収容力を改良するために 「立ち上がった」弾性フラップ（バリヤカフス）を備えた使い捨てオシメを記載 している。米国特許第４．６９５．２７８号は、ガスケットカフスとバリヤカフ スとを含む二重カフスを有する使い捨てオシメを記載している。米国特許第４． ７０４゜１１５号は、衣類の中に遊離液体を収容するように形成された側縁漏れ ガードガラターを有する使い捨てオシメまたは失禁衣類を開示している。これら の各特許をここに引例とする。本発明の各弾性脚カフス３２は前記の脚バンド、 サイドフラップ、バリヤカフスまたは弾性カフスのいずれかと類似に形成する事 ができるが、各脚カフス３２が少なくとも１つのサイドフラップ１０４と１つま たは複数の弾性ストランド１０５を含む事が好ましい。

またこの使い捨てトイレ訓練用パンツ２０のフレーム１４は少なくともその後部 ５８に、好ましくは前部５６と後部５８の両方に、パンツの末端縁６４に隣接し て配置された弾性ウェストバンド３４を含む。このウェストバンドは着用者のウ ェストに隣接配置されるトイレ訓練用パンツの部分である。弾性ウェストバンド ３４は、特定面積を被覆する部材を成し、着用者のウェストに接触し、また少な くとも横方向に弾性的に延伸性であって、着用者のウェストにダイナミックにフ ィツトして着用者のウェストの形状に合致してフィツトを改良する。従ってウェ ストバンドは、トイレ訓練用パンツの末端縁６４から吸収性コア２８の少なくと もウェスト縁８３まで延在する部分を総称する。弾性ウェストバンド３４はトイ レ訓練用パンツのフレーム１４に取り付けられた別個の要素とする事ができるが 、好ましくは内側カバー４６、外側カバー４８などのトイレ訓練用パンツの要素 の延長部とし、またはこれらの要素の一部とこれに接合された弾性部材との組合 せとする事ができる。あるいはトップシート２４とバックシート２６が吸収性コ ア２８の縁から延長されてエラストマー材料を接合され、弾性ウェストバンドを 成す事ができる。多くの場合、使い捨てトイレ訓練用パンツは、２つの弾性ウェ ストバンドを備える構造である。一方のウェストバンドは前部５６に、他方のウ ェストバンドが後部５８に配置される。使い捨てトイレ訓練用パンツ２０は少な くとも後部５８の中央区域６８に配置された少なくとも１つの弾性ウェストバン ド３４を有する。好ましくは第２図に図示のように、前部５６に他の弾性ウェス トバンドが配置される。好ましくは両方の弾性ウェストバンド３４がそれぞれ弾 性側面パネル３０の間に配置される。

弾性ウェストバンド３４は弾性側面パネルについて記載したものを含めて、種々 の形状に形成する事ができる。

第２図に図示の本発明の好ましい実施態様において、弾性ウェストバンド３４は 、内側カバー４６と外側カバー４８との間に配置された弾性ウェストバンド部材 ７６を含み、この弾性ウェストバンド部材７６は、使い捨てトイレ訓練用パンツ ２０の前部５６と後部５８を寄せるようにその内側カバー４６および外側カバー ４８のいずれかまたは両方と協働する。このような本発明において使用される弾 性ウェストバンドの例は米国特許第４，５１５．５９５号に記載された弾性ウェ ストバンドであって、この文献を引例とする。

本発明の弾性ウェストバンド部材として業界公知の任意のエラストマー材料を使 用する事ができる。適当なエラストマー材料の例は、弾性フィルム、ポリウレタ ンフォームまたは橋かけ結合天然ゴムフオームなどの弾性フオーム；成形された 弾性スクリム：熱収縮性エラストマー材料などの弾性フィルム；熱収縮性弾性フ ィルムと弾性部材とのラミネートなどの弾性フィルムラミネート；後述の「ゼロ 歪」引張ラミネートなどの弾性引張ラミネートまたは機械的に引張られて予張力 を有する引張ラミネート；およびゴム、ＬＹＣＲＡおよびその他の材料から成る 弾性ストランドを含む。好ましい実施態様において、弾性ウェストバンド部材７ ６は熱収縮性エラストマーフィルムを含む。

他の実施態様においては、それぞれ単一の弾性部材を使い捨てトイレ訓練用パン ツ２０の後部５８と前部５６の側面パネル区域７２と中央区域６８の両方に固着 する事によって弾性ウェストバンド３４と弾性側面パネル３０とを形成する事が できる。このようにして弾性ウェストバンド３４と弾性側面パネル３０が同一材 料片から形成されて単一構造を成す事ができる。

好ましい実施態様において、フレーム１４は前部５６と後部５８とに配置された 弾性側面パネル３０を含む。

（この場合、用語「配置された」とは、使い捨て衣類の部品が特定箇所または位 置において、使い捨て衣類の他の部品との一体的構造として、または使い捨て衣 類の他の部品に結合された他の部品として形成（接合または配置）される事を意 味するものとする。）弾性側面パネル３０は弾性延伸フィーチャを有し、最初に 着用者に対して使い捨て衣類を形状合致させる事によって快適な包囲フィツトを 成し、使い捨て衣類に排泄物が装入された時にこれらの弾性側面パネル３０が使 い捨て衣類の側面を拡張収縮させるので、着用時間中このようなフィツトを保持 する。好ましくは本発明の使い捨てトイレ訓練用パンツ２０は前部５６と後部５ ８の両方に配置された弾性側面パネル３０を有するが、この使い捨てトイレ訓練 用パンツ２０は、前部５６のみに配置されまたは後部５８のみに配置された弾性 側面パネル３０を備える事ができる。

使い捨てトイレ訓練用パンツ２０の弾性側面パネル３０は種々の構造に形成する 事ができる。使い捨て製品の耳の中に配置された弾性材料を有する使い捨て製品 の例は米国特許第４，８５７，０６７号に記載され、この特許を引例とする。弾 性側面パネル３０はその他多数の構造に形成する事ができる。例えば米国特許第 ４，３８１，７８１号（スキ１フラほか）に記載の吸収性製品においては、弾性 部材の引張りが非弾性部材によって拘束されないように、弾性部材は吸収性製品 のトップシートとバックシートの両方の開口の中に配置される。前記のスキアフ ラ特許は弾性部材と一致する区域において吸収性製品のトップシートとバックシ ートの両方を除去する必要性を教示しているが、トップシートとバックシートの 一致部分の１つが除去されまたはいずれも除去されない場合にも、特に弾性部材 を含む吸収性製品ウェブの部分が下記に詳述する型の機械的引張操作を受けた時 に、満足な弾性性能を得る事ができる。米国特許第４，９３８．７５３号に弾性 側面パネルを有する吸収性製品の他の実施態様が開示され、この特許は別個の引 張性部材を衣類本体の側面縁に固着する事によって形成された引張性側面パネル を備えたパンティー状衣類を開示している。

従って本発明の弾性側面パネル３０はフＩノーム１４に接合された別個の弾性延 伸性材料を含む事かできる。第１図と第２図に図示のように、各弾性側面パネル ３０は作動的に接合された弾性側面パネル部材９０を含む。

第２図に図示のように、各弾性側面パネル区域７２はフレーム１４の中央区域６ ８からフレーム１４の長手力側面区域８８まで横方向外側に延在する部分を含む 。また弾性側面パネル区域７２はフレーム１４の末端縁６４から、脚開口を画成 する長手方縁６２の部分（この部分１脚縁１０６として示されている）まで長手 力に延在する。本発明の好ましい実施態様においては、各弾性側面パネル３０は 、フレーム１４の中央区域６８から外側に延在する内側カバー４６と外側カバー ４８の部分によって形成される。

本発明の好ましい実施態様において、弾性側面パネル部材９０はフレーム１４の 内側カバー４６および外側カバー４８との間において、使い捨てトイ１ノ訓練用 パンツ２０の弾性側面パネル区域７２と作動的に組合わされているので、弾性側 面パネル３０を横方向に延伸させる事ができる（横方向弾性延伸性）。この場合 、「弾性延伸性」とは、弾性側面パネルおよび弾性ウェストバンドに対して横方 向に張力が加えられた時に、フレームの一部が少なくとも１方向に（好ましくは 弾性側面パネルまたは弾性ウェストバンドに対して横方向に）延伸され、前記張 力が除去された時にほぼその最初のサイズおよび形状に戻る事を意味する。一般 に本発明において使用されるエラストマー材料はその引張とその直後の解除に際 して、約５秒または５秒以内にその最初の形状の少なくとも約７５％まで収縮す る（すなわち「スナッピー」弾性）弾性側面パネル部材は弾性側面パネル７２の 中に種々の方法で作動的に組合わせる事ができる。例えば、弾性側面パネル部材 ９０は、弾性側面パネル部材９０が側面パネル７２を寄せまたは収縮させるよう に弾性収縮状態で作動的に組合わせる事ができる（弾性材料を弾性収縮状態で固 着する手法の詳細な説明は米国特許第３，８６０．００３および米国特許第４， ０８１，３０１号に記載され、これらの両方の特許を引例とする）。例えば、弾 性側面パネル部材９０を横方向に延伸して内側カバー４６または外側カバー４８ またはその両方に接合し、次にこの弾性側面パネル部材９０にその緩んだ収縮状 態をとらせる事によって弾性側面パネル部材９０を側面パネル７２の中に収縮的 に固着する事ができる。

あるいは弾性側面パネル部材９０を非収縮状態で作動的に接合し、次の処理によ って収縮させる事ができる。

例えば、単一方向に収縮し加熱などの事後の特殊処理によって弾性となる材料か ら弾性側面パネル部材９０を製造する事ができる。このような材料は米国特許第 ３，８１９．４０１号および米国特許第３，９１２，５６５号に記載されている 。熱収縮性弾性部材を使用する手法のさらに詳細な説明は米国特許第４，５１５ ，５９５号に記載されている。この特許を引例とする。代表的には、弾性側面パ ネル部材９０およびその他の部品（例えば、内側カバー４６、外側カバー４８、 トップシート２４、バックシート２６など）が非収縮状態で相互に固着される。

次にラミネートを（加熱空気などにより）加熱し、弾性側面パネル部材をその緩 んだ状態または収縮状態に戻らせる。

特に好ましい実施態様においては、弾性側面パネル部材９０が実質的に非緊張状 態においてこれを内側カバー４６、外側カバー４８またはその両方に接合する事 によって各弾性側面パネル区域７２の中に作動的に接合される。次に、このよう にして得られた弾性側面パネル部材９０を含む複合エラストマーラミネート部分 に対して、このラミネートの内側カバーと外側カバー（非弾性部品）を永久的に 延伸させるに十分な機械的引張力を加える。

次にこの複合エラストマーラミネートをその実質的に非緊張状態まで戻らせる。

このようにして弾性側面パネルは「ゼロ歪」引張ラミネート状に形成される。（ あるいは、「ゼロ歪」引張ラミネートはどに好ましくはないが、弾性側面パネル を緊張状態において作動的に結合し、次に機械的引張作用を加える事ができる） 。本明細書において用語「ゼロ歪」引張ラミネートとは、少なくとも２材料層か ら成り、これらの材料層が実質的に非緊張状態（「ゼロ歪」状態）においてその 同延長の面の少なくとも一部にそって相互に固着され、その一方の層が延伸性の エラストマー材料（すなわち、加えられた引張力が除去された後にその非緊張状 態にもどる材料）から成り、他方の層が延伸性であるが必ずしもエラストマーで なく、従ってこの他方の層は引張に際して少なくともある程度は永久的に延伸さ れて、加えられた引張力の解除に際してその初期の変形されない形状まで完全に 戻らないようなラミネートを言う。このようにして、得られた「ゼロ歪」引張ラ ミネートを切用張方向において少なくとも切用張点まで弾性的に延伸性と成され る。このような「ゼロ歪」引張ラミネートの例は米国特許第２．０７５．１８９ 号、第３，０２５，１９９号、第４．２０９．５６３号および第４，８３４．７ ４１号に記載されており、これらの各特許を引例とする。

内側カバー、外側カバーおよびこれらのカバー間に配置されたエラストマ一部材 から「ゼロ歪」引張ラミネートを製造するための特に好ましい方法および装置は 、各部品を機械的に引張るための噛み合い波形ロールを使用する。オシメの一部 を機械的に引張るに適した装置および装置については、米国特許第４．１０７， ３６４号および米国特許第４，８３４．７４１号において討議されている。特に 好ましい装置および方法は同時係属米国特許第０７／６６２，５３６号（Ｐ＆Ｇ ケース４３３９）、米国特許第０７／６６２，５３７号（Ｐ＆Ｇケース４３４０ ）および米国特許第０７／６６２，５４３号（Ｐ＆Ｇケース４３４１）に記載さ れ、これらの特許およびその付図を引例とする。

本発明の「ゼロ歪」引張ラミネートの弾性側面パネルの製造に使用できる特に好 ましい増分引張システムの詳細を東８図に示す。「ゼロ歪」弾性側面パネルを含 む完全に組立てられたフレームウェブ８１０が増分引張システムを通して送られ る。

第８図において、実質的に非緊張状態の弾性側面パネル部材（エラストマーパッ チ８０４）を含むフレームウェブ８１０の送りタイミングは、ウェブ８１０が上 波形ロール８２５のセグメント８２４と連続ｉ形を有する下波形ロール８２１と の間を通過する際に、実質的に非緊張状態のエラストマーパッチ８０４が前記上 ロールの波形セグメント８２４と実質的に一致するように設定されている。

上ロールと下ロールの上に備えられた相補形グループの正確な形状、間隔および 深さは「ゼロ歪」引張ラミネート部分の所望の弾性量などのファクタに応じて変 動するが、本発明の特に好ましい実施態様においては、約０．１５０インチのピ ーク／ピークグループピッチ、ピークにおいて測定された約１２度の夾角、およ び約０．３００インチのピーク／谷グループ深さを使用した。

前記の波形ロール上の各波形の外側ピークは代表的には約０．０１０インチの曲 率半径を示すが、隣接波形間に形成されるグループの底は約０．０４０インチの 曲率半径を示す。波形ロールの対向ピークが相互に約０．１５０インチ乃至約０ ．１７５インチの間の深さまで重なり合うように両方の波形ロールが調整されて いる時に、本発明のラミネートウェブの中に良好な弾性特性が得られた。このラ ミネートウェブは厚さ３５−５０ミルのゴムフオームパッチから成り、このゴム フオームパッチがその両面において、平方ヤードあたり約２０乃至３０グラムの 範囲内の坪量を有しまたポリプロピレン繊維から成る不織布内側カバーと不織布 外側カバーにそれぞれ実質的に連続的に結合される。

もちろん前記の波形ロールの対向ピークの重なり合い度は、得られた「ゼロ歪」 引張ラミネートウェブの延伸度を所望のように増減するため調整する事ができる 。前記のロールゼオメトリーとラミネートウェブ構造の場合、最小約０．０５０ インチから最大的０．２２５インチまでの深さのビーク／ピーク重なり合い深さ が可能である。

第８Ａ図に図示のように、フレームウェブ８１０は遊びロール８７２．８７４に よって、下ロール８２１上の各連続グループ８２３に隣接して配置された作動真 空ポート８２２（第８図）を覆う程度に下ロール８２１を包囲させられる。これ らの真空ポート８２２は上波形ロール８２５の波形セグメント８２４と実質的に 一致するように配置され、また下ロール８２１の内部を通して一対の真空マニホ ルド８２６に接続され、このマニホルドはフレームウェブ８１０が上波形ロール ８２５の波形セグメント８２４の作用を受ける際に、このフレームウェブ８１０ に対して吸引作用を加える。

非緊張エラストマーパッチ８０４を内側カバーウェブ８０５および外側カバーウ ェブ８０６に接合するための接着剤、または内側カバーウェブと外側カバーウェ ブの一致部分を相互に固着するための接着剤の肉盛りを最小限にするため、上ロ ール８２５の波形セグメント８２４と下ロール８２１上の連続グループ８２３は テフロンなどの低摩擦材料から成り、あるいはイリノイス、モリスのマイクロ・ サーフイス・コーポレーションから市販される　Ｐｅ＋ｍ！ｌｏｎ　Ｎｏ、５０ ３　スプレー・コーティングなどの自己潤滑性低摩擦材料によって被覆する事が できる。

下ロール８２１上の真空ポート８２２は好ましくは０．０９０インチメツシュの ハニカム構造８４４などの多孔性材料によって被覆されて、真空力の作用を受け るフレームウェブ８１０の部分を支持し、ウェブが真空力を受ける際にハニカム 面にそったウェブの横方向滑り運動を実質的に防止するようにウェブに対する良 好な保持面を成す。

最適条件において、エラストマーパッチ８０４を成す弾性側面パネルの「ゼロ歪 」部分に加える事のできる最大増分用張度は、上ロール８２５の波形セグメント ８２４と下波形ロール８２１の連続グループ８２３との係合深さによって決定さ れる。しかし、引張られるラミネートが噛み合いロールの間を通過する際に引張 方向に対して実質的に平行に滑りまたは収縮する事を防止されのでなければ、最 適の増分用張度が達成されない平が発見された。従）て最も好ましい実施態様に おいては、第８Ｂ図に示すように「ゼロ歪」引張ラミネートを構成する３層全部 に拘束力を加え゛Ｃ１上下の波形ロールの間を通過するフレームウェブの「ゼロ 歪」引張ラミネート部分が所望の引張方向に対して平行方向に滑りまたは収縮す る事を実質的に防止しながら、ウェブの増分引張操作を実施する。

しかし、また本発明は所望ならば、複合体の延伸性または引張性の層のみを拘束 する事によって実施する事ができる。すなわち、増分引張操作中にエラストマー パッチの外側部分が拘束される事は必ずしも必要でない。この場合にも、延伸性 層または引張性層は増分引張プロセス中に永久的に延伸されるが、得られた「ゼ ロ歪」引張ラミネート中のＺ方向かさばりは、引張力が除去された時に幾分顕著 でなくなる。これは、前記引張プロセス中にエラストマーパッチが受ける切用張 度が低く、従ってエラストマーパッチはその非歪状態に戻る際に、これと同量の 収縮を生じるからである。

前記の型の「ゼロ歪」引張ラミネート実施態様は延伸性ウェブの中に、特にエラ ストマーパッチの両縁近くに局所的なある程度の不釣り合い歪を生じる事ができ る。

不透明なポリマー内側カバーウェブまたは外側カバーウェブの場合、これらの不 釣り合いに歪んだ部分は、破断が生じなかったにも関わらず透明であるかのよう に薄くなる可能性がある。このような場合にも、フレームウェブの「ゼロ歪」引 張ラミネート部分の機能（例えば、不透過性）は損なわれない。使い捨て衣類の 「ゼロ歪」引張ラミネート部分の外観が衣類のデザインまたは構造によって視界 から遮られ、あるいは見えてもこの使い捨て衣類のユーザにとって問題でない場 合には、この型の実施態様を正常に使用する事ができる。

さらに他の実施態様においては、延伸性非弾性ウェブの１つまたは複数の破断に よって、この「ゼロ歪」引張ラミネートウェブの所望の目的に対して全く不適当 とはならない場合がある。（例えば、吸収性組立体のバックシートまたはトップ シートの一部がラミネートウェブの部品を成す場合、ラミネートウェブの他の層 が仕上がり製品の所望の機能を生じる限り、所望の機能は損なわれない。）例え ば延伸性バックシートウェブのある程度の破断は、このエラストマーパッチが不 透液性材料を含む限り、フレームウェブの不透過性を損なわない。これは特に、 層間において実質的に連続接合を使用した「ゼロ歪」引張ラミネートウェブ実施 態様の場合である。この場合、各層が相互に比較的緊密に接着されているので、 増分引張後にこのような層の損傷は衣類ユーザによって容易に検出されないから である。

第８図乃至第８Ｂ図に図示のように多孔性ハニカム材料８４４を通して作用する 真空ポート８２２によってフレームウェブ８１０に加えられる吸引力は、実質的 に非緊張状態のエラストマーパッチ８０４が上下のロール８２１．８２５のそれ ぞれのグループ８２３．８２４の噛み合い部分の間を通過する際に、このエラス トマーパッチ８０４の横方向内側への滑りまたは収縮を実質的に防止する。

エラストマーパッチ８０４を含むフレームウェブ８１０の「ゼロ歪」引張ラミネ ート部分は連続的ウェブ引張操作中に常に横方向拘束作用を受けるのであるから 、これらの拘束点の間の「ゼロ歪」引張ラミネートウェブの部分全部は、ウェブ が下ロール８２１の連続グループ８２３と上ロール８２５のグループセグメント ８２４の噛み合い部分との間を通過する際に、実質的に均一な増分延伸作用を受 ける。

これは、エラストマーパッチに固着された延伸性内側カバーと外側カバーに対し て最大限の延伸度を受けさせる事によってウェブ増分延伸操作の効率を増大する のみならず、エラストマーパッチの対向両側近くの区域に固着された内側カバー および／または外側カバーの不釣り合いに高い歪を実質的に防止する。

第９図は本発明において使用できる他のウェブ増分延伸システムを示す。この第 ９図のシステムにおいては、上肢形ロール９２５のグループセグメント９２４の 両側に隣接して一対の弾性圧縮性ディスク９４０が取付けられている。これらの 圧縮性ディスク９４０は、第９Ａ図の断面に図示のようにフレームウェブ９１０ を強く保持し、このウェブを上肢形ロール９２１の対応の非グループ部分に対し て強く当接保持するのに十分な直径を有する。第８図の真空ポートおよび多孔性 ハニカム構造と同様に、これらの圧縮ディスク９４０と下ロール９２１の対応の 非グループ部分によって生じる締め付は効果により、フレームウェブ９１０のエ ラストマーパッチ９０４を含む部分が噛み合い波形の間を通過するウェブの延伸 方向に平行な方向に収縮する事を実質的に防止する。

第９図の実施態様は、通気性または非通気性ウェブから成るラミネート構造のい ずれについても同様に容易に使用できる。

当業者には明かなように、フレームウェブの「ゼロ歪」引張ラミネート部分の前 記の効果を生じるように、前記の拘束方法のいずれかを使用しまたは組合わせて 使用する事ができる。

前記の説明から明かなように、全部「ゼロ歪」引張ラミネート部分から成りある いは単数または複数の別々の離間された「ゼロ歪」引張ラミネート部分を含む各 種の使い捨て衣類を製造するために本発明の方法および装置を使用する事ができ る。

付図には、相互に実質的に平行に配置された波形を有する一対の噛み合い波形ロ ールが図示されているが、全部の波形が相互に平行でない複数対の波形ロールを 使用しても本発明を実施する事ができる。さらにこれらの複数対のロー・ル上の 波形は必ずしもマシン方向またはクロスマシン方向に対して平行に配置、される 必要はない。例えば本発明による「ゼロ歪」引張ラミネートテクノロジーを使用 して使い捨て衣類の中に曲線の弾性ウェストバンドまたは脚バンドを備える事が 望ましければ、複数対の波形ロール上の噛み合いグループは所望の曲線に配置さ れて直線ではなく曲線輪郭にそって弾性を生じる事ができる。

また前記の好ましい方法は噛み合い波形を有する円筒形ロールを使用しているが 、ウェブの「ゼロ歪」引張ラミネート部分の増分延伸のために噛み合いプラテン を使用する中間スタンピング操作を使用して、ウェブ拘束原理を実行できる事は 理解されよう。この場合、噛み合いプラテンがウェブを延伸方向に平行な方向に 滑らせまたは圧縮するのに十分な力をウェブに加える事ができるようになるまで 、適当な真空手段または締め付は手段によて「ゼロ歪」引張ラミネート部分を適 当に拘束すればよい。

弾性側面パネル部材９０は内側カバー４６、外側カバー４８またはその両方に対 して、間欠接合または連続接合によって接合する事ができる。この場合、「間欠 接合」されたラミネー　トウニブとは、各カバーが最初に別々の離間した点にお いて相互に接合されたラミネートウェブ、または別々の離間区域において相互に 実質的に接合されていないラミネートウェブを意味する。逆に「実質的に連続的 」に接合されたラミネートとは、各層が界面区域全体において最初から実質的に 連続的に相互に接合されたラミネートウェブを意味する。「間欠接合」構造は、 ラミネート中の実質的に非弾性ウェブが破断する事なく比較的延伸性または引張 性でありまた仕上がりラミネートの中においてＺ方向の高度のかさぼりが望まし い場合に、「ゼロ歪」引張ラミネートウェブの中に使用される。

これに対して連続接合構造は、仕上がりラミネートの高度のＺ方向かさぼりが特 に望ましくなくまたラミネート中の比較的非弾性のウェブが破断しないで延伸さ せまたは引張る事が困難な「ゼロ歪」引張ラミネートウェブについて望ましい事 が発見された。後者の場合、実質的に連続的な接合構造の故に、増分延伸操作後 にラミネートのすべての層が比較的緊密に接着状態に保持される。従って、増分 延伸操作中に１つまたは複数の比較的非弾性のウェブが破断するまで損傷された としても、このような破損部分が弾性層に対して比較的緊密に接着するが故に、 ユーザは損傷の生じた事に容易に気づかない。比較的非弾性のウェブの破断がウ ェブの機能（例えば不透過性）を損なわなければ、増分延伸中のこのような損傷 は一般に最終製品の欠陥とはみなされない。

従って、「ゼロ歪」引張ラミネートの中に連続接合構造を使用する事による予想 外の利点は、メーカが本発明のラミネート中に効果的に使用できる比較的非弾性 ウェブを広い範囲内から選択できる事にある。本質的にこのようにして、本発明 の「ゼロ歪」引張ラミネートウェブの中では十分に延伸性でないような比較的非 弾性ウェブを使用する事が可能となる。従って特記なき限り、この明細書に使用 される用語「引張性」とは、増分延伸操作中に一定度の薄化または損傷を受ける 比較的非弾性のウェブを排除しないものとする。

本発明の好ましい実施態様において、弾性側面パネル部材９０は内側カバー４６ と外側カバー４８の両方に対して接着剤によって実質的に連続的に接合される。

外側カバー４８および／または内側カバー４６の上に実質的に非緊張状態の弾性 側面パネル部材９０を配置する特定箇所に実質的に均一な連続的接着剤層を被着 するために接着剤アプリケータが使用される。特定の好ましい実施態様において 、選択される接着剤は引張性接着剤であって、接着剤アプリケータはメルトブロ ーン被着システムを含む。

このような特に適当なメルトブローン被着システムは、ジョーシア、ゲインスピ ル、Ｊ＆Ｍラボラトリ−から市販されているモデルＮｏ、ＧＭ−５０２１ＧＨで ある。このシステムは、クロスマシン方向に測定して線インチあたり２０オリフ イスを有するノズルを使用し、各オリフィスは直径が約０．０２０インチである 。ライスコンシン、エルム・グローブのフィントレー・アトへッシブズから市販 されているＨ−２２４７Ｈｏｔ　Ｍｅｌｔ　Ａｄｈｅｓｉｙｅを好ましくは約３ ４０°Ｆまで加熱し、平方インチあたり約７．５−１０ミリグラムの割合で内側 カバーおよび／または外側カバーに被着させる。約４２５＠　Ｆの温度と約５０ ｐｓ　ｉ　ｇの圧力を有する加熱された圧縮空気が接着剤ノズルの補助オリフィ スを通して排出されて、被着操作中の接着剤フィブリルの均一分布を助長する。

あるいは、弾性側面パネル部材９０およびこのトイレ訓練用パンツ２０の「ゼロ 歪」部分を成す任意の他の部品を、非加熱接着剤、加熱接合、加圧接合、超音波 接合、ダイナミック機械的接合、または業界公知の他の方法によって相互に間欠 的にまたは連続的に接合する事ができる。

弾性側面パネル部材９０は種々のサイズ、形状、構造および素材で製造する事が できる。例えば弾性側面パネル３０は各弾性側面パネル区域７２の中に１つまた は複数の弾性側面パネル部材９０を組合わせる事によって形成する事ができる。

弾性側面パネル部材は種々の幅および長さを有し、またはエラストマー材料の比 較的狭いストランドとしまたはより大面積のエラストマーパッチとする事ができ る。（特に「ゼロ歪」引張ラミネートの）弾性側面パネル部材９０として使用す るに適している事が発見されたエラストマー材料は、約４００％の破断伸びと、 非緊張状態の５０％伸びにおいて試料インチあたり少なくとも約２００ｇの引張 力を有するエラストマーフオームである。弾性側面パネル部材として使用するに 適し７たエラストマーフオームの例は、（ａ）ロードアイランド、ミドルタウン のファルフレックス社またはオハイオ、フレモントのラッドロウ・コンポジット ・コーポレーションから市販されているような約３５ミルのキャリパ−と立方フ ィー・トあたり１３．３ポンド（０，２１４ｇ／ｃｍ”）の密度とを有する橋か け結合天然ゴムフオーム、または（ｂ）日本、横浜、ブリッジストンから入手さ れ商標Ｂ＋ｉｄｇｅｓｔｏｎｅ　ＳＧ　ｐｏｌｙｕｒｅｔｈａｎｅ　ｆｏｘｍで 販売され、またはニュージャージ、バーマスのジェネラル・フオームから入手さ れ名称Ｐｏ１ｙＩＩｒｅｔｈａｎｅ　Ｆｏａｍ　Ｎｏ、４０３１０で市販されて いるような、約８０ミルのキャリパ−と、立方フィートあたり約２．０６ポンド （０，０３３ｇ／Ｃｍ３）の密度を有するポリウレタンフォームである。

弾性側面パネル部材９０として使用するに適した他の適当なエラストマー材料は 、「生」合成または天然ゴム、その他の合成または天然ゴムフオーム、エラスト マーフィルム（熱収縮性エラストマーフィルムを含む）、エラストマースクリム 、エラストマー織布または不織布つニブ、エラストマー不織布ラミネートなどの エラストマー複合体または類似物である。

第１図に図示のように、弾性側面パネル部材９０は、好ましくは前部５６および 後部５８中の弾性側面パネル区域７２の全長にそって延在するエラストマー材料 のパッチ（エラストマーパッチ）から成る。従って、弾性側面パネル部材９０は 好ましくはフレーム１４の末端縁６４から内側に弾性側面パネル区域７２の腐縁 １０６まで延在する。弾性側面パネル部材９０の長さと幅はその使い捨て衣類の 機能設計によって決定される。故に、弾性側面パネル部材９０は好ましくは弾性 側面パネル区域７２の全長にそって延在するが、その一部にのみ延在する事がで きる。

弾性側面パネル３０の引張力、引張モジュラスおよび可能な引張量（延伸度）な どの引張特性、および圧縮力、弾性クリープ、弾性ヒステリシス、および圧縮度 は、弾性側面パネル３０と使い捨て衣類の性能において重要なファクタである。

引張特性は使用中に知覚される「引張感覚」を着用者に与える。比較的高い引張 モジュラスを有する弾性側面パネルは着用者の皮膚の上に赤い斑点を生じるが、 比較的低い引張モジュラスは着用者上に垂れ下がり／滑りを生じる。引張モジュ ラスの低すぎる弾性側面パネルは適当レベルの体型合致が得られず、着用に不便 で困難である。非常に低い圧縮力、または低い弾性クリープおよび弾性ヒステリ シスを有する使い捨て衣類は着用者の身体の上にとどまる事ができなず、垂れ下 がり／滑ってフィツトと配合物の収容が困難になる。

本発明お弾性側面パネル３０については、その引張力および引張モジュラスの引 張特性が特定範囲内にある事が発見された。引張力は好ましくは線インチあたり ５〇−３００グラムである。これらの引張力が約２０％乃至約３００％の引張に 際して発生ずる事が好ましい。

引張可能量とは、着用中に着用者の身体に合致するために可逆的に引張られる弾 性側面パネルの最大可能量として測定される。従って引張可能量は、衣類を着用 者にフィツトさせるために使用できる最大引張量に関連する。

さらに着用者の身体に合致させるために衣類の有する可逆的引張の最大量に関連 する。この引張可能量は下記の式から計算される・　（（衣類の最大外周−着用 者の身体の外周）・着用者の外周）×１００゜弾性側面パネルを使用する使い捨 て衣類に必要な最小限の引張可能量は、約２２ボンド乃至約３３ポンドの体重の 子供にフィツトする「１サイズ万能型」衣類の場合に少なくとも約３５％である 。

弾性側面パネルによって着用者に加えられる保持可能の引張力（張力）の量は弾 性側面パネルの重要な特性である。不十分な圧縮力を有する弾性側面パネルは、 着用中に配合物を受けた後に滑り落ちるトイレ訓練用パンツを生じる。これに対 して、過度の圧縮力は着用者にとって不快であり、着用者の皮膚に圧痕を生じる 。圧縮力は、エラストマー複合体を特定延伸度で弛緩した際に生じる単位幅あた りの圧縮力として測定される。本発明の好ましい実施態様において、弾性側面パ ネルの圧縮力は好ましくは１０％引張において少なくとも約５０ｇ／インチであ る（１０％引張は試料をその初長の１．１倍まで引張る必要がある）。

代表的なエラストマー材料はその応力／歪特性においてヒステリシスループを示 す。すなわち与えられた引張において、エラストマー材料を単軸方向に引張るの に必要な力（延伸力）は、このエラストマー材料がその予引張状態から収縮させ られる時に加える力（圧縮力）より大である。前者の曲線を「載荷曲線」と呼び 、後者の曲線を「除荷曲線」と呼ぶ。「載荷」力（延伸力）は衣類を着用者に着 せるために弾性側面パネルが引張られる時にこの着用者またはその親によって知 覚される。衣類が着用された時に、着用者はさらに身近に「除荷力」　（圧縮力 ）を「知覚」する。従って圧縮力が着用者上の衣類のずり落ちを生じる程にヒス テリシス損が大きくてはならない。

不断の応力／全作用を受けるすべてのエラストマー材料は時間と共にその力を失 う（すなわち弾性クリープ）。

従ってこの経時的な着用力の低下が着用安定性の最小限以下に落ちないようにす る事が望ましい。従って弾性クリープが最小限に保持されなければならない。本 発明の好ましい実施態様において、３０分の引張条件のもとに本発明のエラスト マー材料の最終長さは初長の約１．２倍以上にならない。

また弾性側面パネル３０は横方向に引張られれた時に長手力にそって示差低伸度 を有する事ができる。本明細書において用語「示差低伸度」とは、引張方向に対 して実質的に垂直な軸線に沿った各点において、引張方向に測定して不均一な弾 性延伸特性を有する材料を言う。これは例えば、エラストマー材料の弾性モジュ ラスまたは引張可能量またはその両方を変動させる事を含む。好ましくは、トイ レ訓練用パンツ２０の末端縁６４から弾性側面パネルの腐縁１０６まで測定され た時に側面パネルの少なくとも一部において横方向延伸度が長手力に変動するよ うに、前記の示差低伸度がこの弾性側面パネル３０の中に設計される。理論に拘 束されるつもりはないが、横方向引張に際しての長手力軸線にそった示差低伸度 は、使用中に弾性側面パネルを示差的に引張って着用者のウェストに合致させる と共に、フィツトを保持しウェストおよび脚における漏れを低減させるように着 用者のヒップ回りに確実な固定を生じると思われる。このような構造は、着用者 が移動しまた姿勢を変える際に（立つ、座る、横たわる際に）着用者の身体のサ イズに適合するようにヒップ区域を「拡張」させる。他の実施態様においては、 トイレ訓練用バ〉・ツ２０の末端縁６４に隣接する弾性側面パネルの部分の延伸 度を減少さ七るが、この場合には弾性ウェストバンド３４によって全体延伸度を 増大して弾性ウェストバンド３４を局所的にさらに延伸させ腹部のフィツトをさ らに可撓性とする必要がある。

示差低伸度は種々の方法で達成される。弾性側面パネル３０は複数の相互に連結 されたエラストマー材料またはこれらのエラストマー材料の種々の構造を有する 事ができ、あるいは弾性側面パネルを構成するエラストマー材料まノ；はその他 の材料の延伸特性を不均一とする事ができる。例えば、弾性側面パネルの１つの 部分において他の部分より大きいまたは小さい横方向延伸度を生じるように、相 異なる延伸力または収縮力、相異なるモジコーラスまたはその他の固有特性を有 するエラストマー材料を使用して、弾性側面パネルの特定隣接部分において示差 低伸度を生じる事ができる。前記エラストマー材料は示差低伸度を生じるような 相異なる長さ、サイズおよび形状を有する事ができる。弾性側面パネルを形成す る材料特性を変動させる業界公知の他の方法を使用する事もできる。

「ゼロ歪」引張ラミネートに対して相異なる延伸度を与える特に好ましい方法お よび装置は、「ゼロ歪」引張ラミネートを少なくとも一対の噛み合い波形ロール の中に通し、少なくとも一方の波形ロールは「ゼロ歪」引張ラミネートウェブと の接触点にそって不均一波形を有する。その結果、これらのロール対の間を通過 する「ゼロ歪」引張ラミネートウェブ部分が不均一に引張られる。

このようにして、不均一波形に対して直角方向に不均一に弾性化された「ゼロ歪 」引張ラミネートを生じる。

第２図に図示のフレームの好ましい実施態様において、長手力側面区域８８は、 側面パネル区域７２からフレーム１４の長手方縁６２まで外側に横方向に延在す るフレーム部分である。この長手力側面区域８８は全体として、フレーム１４の 末端縁６４から脚開口を成すフレームの長手方縁６２の部分（この部分は腐縁１ ０６として示される）まで長手力に延在する。長手力側面区域８８はフレーム１ ４の側面パネル７２に固着された別個の部品とする事ができるが、この側面区域 ８８は好ましくは、トイレ訓練用パンツの内側カバー４６、外側カバー４８、ト ップシート２４またはバックシート２６またはその組合せなど、フレーム１４の 他の部品の延長部とする事が好ましい。本発明の好ましい実施態様において、各 長手力側面区域８８は、側面パネル７２から延在する内側カバー４６と外側カバ ー４８の部分によって形成される。

第１図について述べれば、継目１０は、好ましくは前部５６の長手力側面区域８ ８と後部５８の側面区域８８とを相互に接合する事によって形成される。この継 目１０は種々の方法で形成する事ができる。本発明の好ましい実施態様において 、前部５６の長手力側面区域８８を第５図に図示のように後部５８の長手力側面 区域８８に実質的に重ね合せて２つの継目区域４０を形成するようにフレームを 股部分５７において折り畳む事によって使い捨て衣類が形成される。第５Ａ図は 、継目区域４０の好ましい実施態様の断面を示し、この構造は前部５６の長手方 何面縁８８と後部５８の側面縁８８とを含む。

好ましくは継目区域４０を構成する材料層は類似の融点を有する。さらに好まし くは、継目区域４０の各層は同一材料から成る。好ましい実施態様において、各 層は１００％のポリプロピレン繊維を含む。

継目区域４０の一部を切断するが同時にこの切り目に隣接して狭い縁区域を融着 するのに十分な機械的エネルギーを継目区域４０に加える事によってフランジレ ス継目１０が形成される。融着された縁区域は比較的狭い区域であって、仕上が りフランジレス継目を成す。この明細書において、用語「フランジレス継目」と は、使い捨てトイレ訓練用パンツ２０から約１／１６”またはこれ以下延在する 継目を言う。好ましくはフランジレス継目は衣類から約１／３２”またはこれ以 下延在するものとする。好ましい実施態様において、フランジレス継目は前部５ ６と後部５８の間の重ね継ぎ部分である。この場合、用語「重ね継ぎ」とは、２ 枚のシート材料を端一端接合して、連続継目を成し、この継目の厚さがシート材 料の厚さより大でなくまたは非常に大でないようにする動作または構造を言う。

機械的エネルギーと言ったのには十分な根拠があるが、熱エネルギー、電気エネ ルギー、および化学エネルギーなど、「非機械的」エネルギーと見なされるエネ ルギー形態が存在する。しかしこの場合「機械的エネルギー」は、機械的エネル ギー（例えば超音波接合あるいはまたは自生的加圧接合など）と熱エネルギー（ 例えば加熱密封に使用されるエネルギー）とを指すために使用される。

好ましくは本発明の継目１０を製造するために切断と同時に継目区域４０を接合 するため超音波エネルギーが使用される。

好ましくは、超音波装置を使用して継目区域４０の中に機械的エネルギーを入力 する。一般に超音波装置は、電気エネルギー源から導線を介して高周波数電気エ ネルギーを受ける超音波変換器を含む。この変換器は圧電トランスデユーサ物質 を含み、高周波数入力に対応してホーンに対して機械的振動を生じ、このホーン がアンビルとして作用する支持面に対して前後揺動する。

第６図は好ましい超音波装置６００の側面図である。

作動先端６５２を有する超音波ホーン６５０が超音波変換器６４５に接続され、 この変換器は電気エネルギー源（図示されず）から高周波電気エネルギーを受け る。ホーン６５０の作動先端６５２に対して、回転自在ロール６５６上に取り付 けられたアンビル６５４が対向する。

使い捨て衣類の折り畳まれたフレーム部分６１４が前記の先端６５２とアンビル ６５４との間に通される。超音波ホーン６５０が好ましくは約２０　ｋ、　Ｈｚ から約４０ｋＨｚの範囲内の超音波周波数で作動されるが、１６乃至１００ｋＨ ｚの正規作動範囲内の他の周波数も適当である。

第６Ａ図は第６図の継目装置６００の横断面を示す。

ホーン６５０がアンビル６５４に対して前後に揺動させられる際に、図示のよう にアンビル６５４と作動チップ６５２との間に折り畳まれた衣類フレーム６１４ の継目区域４０が通される。継目袋ｒＩ１６００の超音波エネルギーが継目区域 ４０のポリマー材料層を軟化し流れさせ、第１区域６５８を薄くしまたは切断す ると共に、この第１区域６５８に隣接した縁区域を溶融して溶融塊６６０を形成 する。使い捨てトイレ訓練用パンツ２０から切断された継目区域４０の部分６６ ４がセルベージとして処分されるのに対して、継目区域４０の部分６６２の溶融 塊６６０はトイレ訓練用パンツ２０の一部を成して、トイレ訓練用パンツ２０の フランジレス継目１０を成す。

第６図Ａに図示の好ましい継目袋［１６００のアンビル６５４は接触縁６７０を 有する。この接触縁６７０の幅はＷ′で図示され、好ましくは約０．０３０イン チとする。またアンビル６５４は、前記の接触縁６７０と一定角度を成すベベル 縁６８０を有する。これらのベベル縁の角度は八で示され、好ましくは約１５° とする。アンビル６５４の幅はＷで示され、好ましくは約０．１００インチとす る。アンビルの高さはＨで示され、好ましくは約０．１００インチとする。

理論によって拘束されるつもりはないが、超音波ホーン６５０はその高速低振幅 振動によって局所的摩擦損を生じ、その熱が継目区域４０のポリマー繊維を軟化 し溶融させる。この溶融作用は非常に急速であって、周囲の材料に実質的に影響 しないように、限られた区域の中で生じる。

超音波エネルギーによる処理法および処理装置は米国特許第３，６５７．０３３ 号、第４，４００，２７７号、第４，４３０，１４８号、第４，５６０，４２７ 号、および第４，６９３．７７１号に記載され、これらの特許をすべて引例とす る。また米国特許第３，４５７，１３２号は熱エネルギーを使用して熱密封性材 料のウェブを切断し密封する方法および装置を開示している。この特許も引例と する。

本発明は、本発明の細いフランジレス継目を製造する際に、継目区域４０のポリ マー材料の各層が類似の融点を有する事が好ましい事を発見した。さらに好まし くは、継目区域４０は同一のポリマー材料層から成る。好ましい実施態様におい て、これらの各層１００％ポリプロピレン繊維から成る不織布とする。

本発明による好ましい使い捨て衣類のように高度の横方画引張度を有する使い捨 て衣類においては、低引張力を有する継目、すなわち弱い継目を使用する事がで きる。

しかし、長手方側面区域８８のポリマー材料の量を増大する事により強い継目を 製造する事ができる。より高い坪量を有するポリマー材料を使用する事によって 、長手方側面区域のポリマー材料の量を増大させる事ができる。

長手方側面区域８８が低い坪量を有すれば、継目区域４０が十分な継目強度を成 す材料を含むように継目区域８８に対して追加材料層を加える事によって長手方 側面区域８８のポリマー材料の量を増大させる事ができる。

側面区域８８の中に材料層を加え、従って継目区域４０に対して追加材料を加え る本発明の実施態様は第７図および第７Ａ図の断面に示されている。第７図は長 手方縁区域８８において内側カバー４６を外側カバー４８の上に折り畳んで、３ 層を成す構造を示す。第７Ａ図は内側カバー４６の上に外側カバー４８を折り畳 んで３層を成す構造を示す。

第１１図は本発明の他の実施態様を示し、この場合フレーム１４の外側カバー４ ８が折り畳まれて弾性側面パネル９０を包囲し長手方側面区域８８を成す。吸収 性組立体２２がこの外側カバー４８に固着され、トップシート２４、バックシー ト２６および吸収性コア２８を含む。

トイレ訓練用パンツ２０は吸収性組立体２２を含む。

この吸収性組立体２２はインサートである。すなわぢフレームとは別個に形成さ れてフレームの中に挿入される部品である。吸収性組立体２２は、全体として圧 縮性で、着用者の皮膚に対して非刺激性で、尿およびその他の排泄物などの液体 を吸収し保持する事のできる吸収性手段である。

第２図に図示のように、トイレ訓練用パンツ２０の吸収性組立体２２は好ましく は少なくとも１つの吸収性コア２８と外側カバ一層とを含み、このカバ一層はト ップシート２４とバックシート２８とを含む。吸収性組立体２２は好ましくは内 側カバー４６に隣接して配置され、好ま１．　＜はこの内側カバー４６に対して 業界公知の取付は手段（図示されず）によって接合される。適当な取付は手段に ついては、バックシート２６の吸収性コア２８に対する接合に関して下記に説明 する。

吸収性コア２８は、全体として圧縮性の、快適な、着用者の皮膚に対して非刺激 性の、また尿その他の排泄物などの液体を吸収し保持する事のできる吸収性手段 である。第２図と第４図に図示のように、吸収性コア２８は衣類面１００と、身 体面１０１と、側面縁８２と、末端縁８３とを有する。

吸収性コア２８は各種のサイズおよび形状（例えば長方形、砂時計状、Ｔ状、対 称形）に、一般にボアフェルトと呼ばれる粉砕木材パルプなど、使い捨てオシメ およびその他の吸収性製品に一般に使用される各種の液体吸収性性材料から形成 される。他の適当な吸収性材料の例は、クレーブト・セルローズ・ワラディング 、コンフォーム繊維、橋かけ結合セルローズ繊維を含むメルトブローンポリマー 、ティシュラップを含むティシュ、吸収性フオーム、吸収性スポンジ、超吸収性 ポリマー、吸収性ゲル化材、または任意の等細物またはその組合わせを含む。吸 収性コアの形状および構成も種々である（例えば、吸収性コアは相異なるキャリ パ−区域、親水性グラジェント、超吸収性グラジェント、または低い平均密度お よび低い平均坪量の取得区域を有する事ができ、または単数または複数の層また は構造を有する事ができる）。しかし吸収性コア２８の全吸収容量はトイレ訓練 用パンツ２０の設計荷重および所望の用途に対応しなければならない。さらに、 吸収性コア２８のサイズおよび吸収容量は幼児から大人までの着用者に対応する ように変動される。

吸収性組立体２２の好ましい実施態様は対称的、変形砂時計形吸収性コア２８を 有する。好ましい実施態様は変形砂時計形吸収性コア２８を有するが、吸収性コ ア２８のサイズ、形状、構造および吸収容量は幼児から大人までの着用者に対応 するように変動される事は理解されよう。従って吸収性コアのサイズ、形状およ び構造は種々に変形する事ができる（例えば、吸収性コアは変動するキャリパ− または親水性グラジェントを有し、または吸収性ゲル化材を含有しまたは含有し ない事ができる）。広く受け入れられ商業的に成功した本発明の吸収性コア２８ として使用される吸収性構造の例は、米国特許第４．６１０，６７８号に記載さ れている。米国特許第４，６７３．４０２号および第４．８８８．２３１号も本 発明において使用する事ができる吸収性構造を記載している。これらの各特許を 引例とする。吸収性コア２３は好まし５くはエアフェルトと吸収性ゲル化材料粒 子のバットであって、約１３センチメートルの幅（横サイズ）、約３７センチメ ードルの長さく縦サイズ）および股部分５７の最狭部分の約８センチメートルの 幅を有する。好ましくは前部５６と股部分５７の中に配置される吸収性コアの部 分は後部５８に配置される吸収性コア部分よりも高い坪量を有する。さらに好ま しくは、前部５６と股部分５７の中に配置される吸収性コアの部分は後部５８に 配置される吸収性コア部分よりも３倍高い坪量を有する。吸収性コア２８の好ま しい実施態様においては、その長さの約２５．４センチメートルが前部５６と股 部分５７との中に配置され、約ｏ、６９グラム／平方インチの坪量を有し、これ に対して吸収性コアの長さの約１１．４センチメートルは後部５８の中に配置さ れて、約０．２３グラム／平方インチの坪量を有する。

バックシート２６は吸収性コア２８の衣類面１００に配置され、好ましくは吸収 性コアに対して業界公知の取付は手段（図示されず）によって接合される。例え ば、バックシート２６は接着剤の均一連続層、接着剤のバタン層、または接着剤 の別々の線、螺旋またはスポットの列によって吸収性コア２８に固着される。満 足である事が発見された接着剤はオハイオ、コロンパスのセンチユリ−・アドヘ ッシブ社によって製造され、ミネソタ、セントポールのＨ，Ｂ、フラー社によっ てＨＬ−１２５８として市販されている。取付は手段は、好ましくは米国特許第 ４，５７３，９８６号に記載のような接着剤のフィラメントの開放バタンネット ワークを含み、この特許を引例とする。フィラメントの開放バタンネットワーク の取付は手段は、米国特許策３，９１１，１７３号、第４，７８５，９９６号お よび第４．８４２．６６６号に記載のように、螺旋模様に渦巻を成す複数の接着 剤フィラメント線を含む。これらの特許を引例とする。あるいは取付は手段は加 熱接合、加圧接合、超音波接合、ダイナミック機械的接合または業界公知のその 他適当な取付は手段またはその組合わせとする事ができる。

バックシート２６は液体（例えば尿）に対して不透過性とし、好ましくは薄いプ ラスチックフィルムから製造されるが、他の可撓性不透液性材料を使用する事も できる。この場合、「可撓性」とは撓みやすく、人体の全体的形状および輪郭に 容易に合致する材料を言う。バックシート２６は吸収性コア２８の中に吸収され 収容された排泄物がトイレ訓練用パンツに接触する物品、例えばベッドシーツお よび下着類を濡らす事を防止する。従ってバックシート２６は織布または不織布 材料、ポリエチレンまたはポリプロピレンの熱可塑性フィルムなどのポリマーフ ィルム、またはフィルム被覆不織布材料などの複合材料を含む事ができる。好ま しくは、バックシートは約０．０１２ｍｍ　（０，５ミル）乃至約０．０５１ｍ ｍ（２，０ミル）の厚さのフィルムである。

バックシート２６のサイズは吸収性コア２８のサイズと使い捨て衣類の選択され た正確な設計とに対応する。

好ましい実施態様において、バックシート２６は少なくとも吸収性コアを包囲し 、また弾性脚カフス３２がバックシート材料から離間しバックシート材料によっ て抑圧されないように、少なくとも股部分５７のトップシート２４の縁部分の上 に重なり合う。あるいはトップシート２４がコアを包囲し、また少なくとも股部 分５７においてバックシート２６の縁部分の下に入り、あるいは弾性脚カフス３ ２がバックシートによって抑圧されないように、トップシート２４とバックシー ト２６が股部分５７において「側面切欠き」される事ができる。

トップシート２４は吸収性コア２８の身体面１０１に隣接配置されて、好ましく はこの吸収性コアおよびバックシート２６に対して業界公知の取付は手段（図示 されず）によって接合される。適当な取付は手段は、バックシート２５の吸収性 コア２８に対する接合に関して記載されものとする。本発明の好ましい実施態様 において、トップシート２４とバックシート２６は吸収性コア２８から突出する 区域において相互に直接に接合され、または吸収性コア２８に対して取付は手段 （図示されず）によって直接に接合する事によって相互に間接的に接合される。

トップシート２４は可撓性で、柔らかな感触を有しまた着用者の皮膚に対して非 刺激性である。さらにトップシート２４は透液性であって、液体（例えば尿）を 容易にその厚さを通して滲透させる。適当なトップシート２４は広範な材料、例 えば多孔性フオーム、網状フオーム、アパチュアを有するプラスチックフィルム 、天然繊維（例えば木材繊維または綿繊維）、合成繊維（例えばポリエステルま たはポリプロピレン繊維）および天然繊維と合成繊維との組合わせから成る織布 または不織布ウェブによって製造する事ができる。好ましくはトップシート２４ は、トイレ訓練中の子供が湿りを感じて尿排出信号を受ける事ができるように約 ２０％乃至約３０％のレーヨンを含む親水性材料から成る。

トップシート２４の製造に使用する事のできる多数の製造技術が存在する。例え ば、トップシート２４は繊維の不織布ウェブとする事ができる。トップシートが 不織布ウェブである場合、このウェブはスパンボンディッドウェブ、カーディラ ドウェブ、ウェットレイドウェブ、メルトブローンウェブ、ハイドロエンタング ルドウニブまたはそれらの組合わせなどを含む。適当なトップシートは、コアバ ーウエブ・ノース・アメリカによって製造され、８０／２０ポリプロピレン／レ ーヨン・カーディラド加熱結合ウェブとして市販されている。

本発明の好ましい実施態様においては、トップシート２４はフレーム１４の一部 を成す事なく別個に製造されて吸収性組立体２２の一部としてフレーム上に配置 されているが、（第１０図に図示のように）フレーム１４が内側カバー４６なし で製造されて、吸収性コア２２のトップシート２４が少なくともフレーム１４の 前部と後部５６．５８においてバックシート２６の縁から延長され、このトップ シート２４が弾性側面パネル部材９０の上に配置されてフレーム１４の内側面全 体を成す事ができる。

この実施態様においては、トップシート２４の少なくとも一部が引張力を受けて 、弾性側面パネル３０を成す「ゼロ歪」引張ラミネートを与える。従ってこの実 施態様のトップシート２４は延伸可能であり、好ましくは引張可能であるが、必 ずしも弾性ではなく、従ってトップシート２４は機械的引張力を受けた時に、少 なくともある程度永久伸びを受けてその切形状には戻らない。しかしこの構造に おいては、尿がフレーム１４の中央区域６８を越えて「滲透」し、吸収性組立体 ２２の中に収容されない可能性があるので望ましくない。

本発明は前記の説明のみに限定されるものでなく、その主旨の範囲内において任 意に変更実施できる。

Ｆｉｇ、　３ Ｆｉｇ、　４ Ｆｉｇ、　６Ａ Ｆｉｇ、　７ Ｆｉσ、７Ａ ご 特表千７−５０１２４６　（′７１９）Ｆｉｇ、　８Ａ Ｆｉｇ、　８Ｂ Ｆｉｇ、　１０ 国際調査報告　０．Ｔ／ＩＩｃ　０１／。ＯＩＱＱフロントページの続き （５１）　Ｉｎｔ、　Ｃ１，６識別記号　庁内整理番号Ａ６１Ｆ　１３／７２ ２１１９−３Ｂ （８１）指定国　ＥＰ（ＡＴ、ＢＥ、ＣＨ，ＤＥ。

ＤＫ、ＥＳ、ＦＲ，ＧＢ、ＧＲ，ＩＥ、ＩＴ、ＬＵ、ＭＣ，ＮＬ、ＳＥ）、０Ａ （ＢＦ、ＢＪ、ＣＦ、ＣＧ、ＣＩ、ＣＭ、ＧＡ、ＧＮ、ＭＬ、ＭＲ，ＳＮ、ＴＤ 、ＴＧ）、　ＡＵ、　ＢＢ、　ＢＧ、　ＢＲ，ＣＡ、　Ｃ５，ＦＩ、　ＨＵ。

ＪＰ、　ＫＰ、　ＫＲ，ＬＫ、　ＭＧ、　ＭＮ、　ＭＷ、　Ｎｏ、　ＰＬ、　Ｒ ○、ＲＵ、ＳＤ ｌ Ａ４１Ｂ　１３１０２　Ｓ

Claims (6)

【特許請求の範囲】
1. １．フランジレス分離可能の使い捨て衣類の製造法において、前記方法は、 （ａ）長手方側面区域、側面パネルおよびウエストバンドを有する前部であって 、前記の前部は少なくとも前記の長手方側面区域においてポリマー材料を含む前 部と、前記前部に対向配置され、長手方側面区域、側面パネルおよびウエストバ ンドを有する後部であって、前記の後部は少なくとも前記の長手方側面区域にお いて、前記前部の前記長手方側面区域の前記ポリマー材料と類似融点のポリマー 材料を含む後部と、前記前部と前記後部との間の股部分とを含むフレームを形成 する段階と、 （ｂ）前記前部の前記長手方側面区域を前記後部の前記長手方側面区域と重ね合 せて、第１継目区域と第２図継目区域とを形成する段階と、 （ｃ）前記第１継目区域のポリマー材料を流れさせ薄くするのに十分な機械的エ ネルギー、好ましくは超音波エネルギーを前記第１継目区域に入力してこの区域 中のポリマー材料を切断すると同時に前記第１継目区域に隣接する縁区域のポリ マー材料を結合する事によって前記第１継目区域の一部を同時的に密封し切断し て、使い捨て衣類から１／１６インチまたはこれ以下突出して第１脚開口を成す 溶融ポリマー材料塊から成る第１フランジレス継目を形成する段階と、 （ｄ）前記第２継目区域のポリマー材料を流れさせ薄くするのに十分な機械的エ ネルギー、好ましくは超音波エネルギーを前記第２継目区域に入力してこの区域 中のポリマー材料を切断すると同時に前記第２継目区域に隣接する縁区域のポリ マー材料を結合する事によって前記第２継目区域の一部を同時的に密封し切断し て、使い捨て衣類から１／１６インチまたはこれ以下突出して第２脚開口を成す 溶融ポリマー材料塊から成る第２フランジレス継目を形成し、前記前ウエストバ ンドと前記後ウエストバンドによって実質的に包囲されたウエスト開口とを形成 し、前記第２脚開口が前記第１脚開口から前記股部分によって分離されるように する段階とを含む事を特徴とするフランジレス分離可能継目を有する使い捨て衣 類の製造法。
2. ２．前記フレームを形成する段階は、内側カバーとこの内側側カバーに固着され た外側カバーとを含み、前記外側カバーと前記内側カバーは類似の融点を有して 、前記前部の前記長手方側面区域と前記後部の前記長手方側面区域がそれぞれ類 似融点の材料の２層を含み、さらに好ましくは前記前部の前記長手方側面区域と 前記後部の前記長手方側面区域がそれぞれ類似融点の材料の３層または３層以上 を含むフレームを形成する段階を含む事を特徴とする請求項１に記載の方法。
3. ３．前記長手方側面区域の材料の前記層が同一材料、好ましくは１００％ポリマ ー不織布を含む事を特徴とする請求項１または２のいずれかに記載の方法。
4. ４．吸収性組立体を前記内側カバーに固着する追加段階を含み、好ましくは前記 吸収性組立体は、トップシート、前記トップシートに固着されたバックシートお よび前記トップシートと前記バックシートとの間に介在された吸収性コアとを含 むインサートである事を特徴とする請求項１乃至３のいずれかに記載の方法。
5. ５．前記第１フランジレス継目と前記第２フランジレス継目はそれぞれ前記前部 と前記後部の間の重ね継ぎを成す溶融ポリマー材料塊を含む事を特徴とする請求 項１乃至４のいずれかに記載の方法。
6. ６．請求項１乃至５のいずれかに記載の方法によって製造された使い捨て衣類。