JP2009533195A - 補強シーム付きの使い捨て吸収性物品 - Google Patents
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Abstract
使い捨て吸収性物品は、シャーシと、第1のサイドパネルと、第2のサイドパネルと、補強要素と、を有する。シャーシは、トップシートと、少なくともトップシートの一部分に取り付けられるバックシートと、トップシートとバックシートとの間に配置される吸収性コアと、を含む。第1のサイドパネルは、内端及び外端を有し、第1の腰部区域の第1の長手方向縁部から外側に向かって延在する。第2のサイドパネルは、第2の腰部区域の第1の長手方向縁部から外側に向かって延在する。第1のサイドパネルは、第1のサイドパネルの外端に隣接する当該第2のサイドパネルに接合可能に構成される。補強要素は、外端に接合されるとともに第1のサイドパネルの外端に対応して設けられる。
Description
本発明は、補強されたシームを有する使い捨て吸収性物品に関する。具体的には、本発明は、補強締着シームを有する使い捨ておむつに関する。
使い捨て吸収性物品は、乳児及び失禁症状のある個人によって、幅広く使用されている。幾つかの使い捨て吸収性物品は、物品を着用者に着用中、着用者の周囲で締着される。その一方、幾つかの使い捨て吸収性物品は、パッケージ内で事前に締着されることができ、物品を着用者に着用する際、通常使い捨て吸収性物品を着用者に向かって引っ張るだけでよい。
使い捨て吸収性物品は、再締着可能な締着装置により、互いに接合することができるサイドパネルを含んでもよい。これらの再締着可能な締着装置は、互いに取り外し、続いて再び取り付けることができる、サイドパネル間の取り付けを行う。
或いは、使い捨て吸収性物品は、共に再締着不可能に接合されるサイドパネルを含んでもよい。例えば、使い捨て吸収性物品のサイドパネルを、共に固着することができる。多くの場合、これらの再締着不可能な取り付けは取り外しができず、取り外した後、有効に再締着することができない。
サイドパネルが互いに再締着可能に接合されても、互いに再締着不可能に接合されても、サイドパネルが互いに重なり合っている場合、シームが作り出される。
場合によっては、サイドパネルの取り外しを促進することができる、少なくとも1つのサイドパネルとともに、取り外しタブを実装することができる。例えば、再締着不可能な締着装置が利用される場合、取り外しタブに力を印加することで、サイドパネル間の壊れやすいシームを破断し、それによって、サイドパネルを取り外すことができる。別の実施例では、再締着可能な締着装置が利用される場合、取り外しタブに力を印加することで、再締着可能な締着装置の嵌め部材と受け部材との間の機械的付着を破断し、その結果、サイドパネルを取り外すことができる。
取り外しタブが無い場合、着用者又は介護人は、多くの場合、シームの一部分に力を印加する。例えば、着用者又は介護人は、サイドパネル間の壊れやすいシームを破断するために、シーム内のサイドパネル領域に力を印加し、それによって、サイドパネルを取り外してもよい。別の実施例として、着用者又は介護人は、シーム内のサイドパネル領域に力を印加して、サイドパネル間の機械的付着を破断してもよい。
一般的に、取り外しタブ及び/又はシーム領域内のサイドパネルは、それ自体が裂けることなく、壊れやすいシーム又は機械的付着を破断するのに十分強力であるべきである。しかしながら、コストを削減するために、より軽量な材料及びより低い引張強度を有する材料を使い捨て吸収性物品に利用できる。あいにく、これは取り外しタブ及び/又はサイドパネルが引張強度を失う原因となる可能性もある。
その結果として、補強シームを有する使い捨て吸収性物品の必要性が存在する。また、補強された取り外しタブを有する使い捨て吸収性物品の必要性も存在する。
本発明に従って構成された使い捨て吸収性物品は、補強締着シーム及び/又は補強された取り外しタブを有することができる。幾つかの実施形態では、着用者の胴体下部周囲に着用するための使い捨て吸収性物品は、第1の腰部区域と第2の腰部区域と、第1の腰部区域と第2の腰部区域との間に配置される股領域と、第1の腰縁部及び第2の腰縁部と、第1の長手方向縁部及び第2の長手方向縁部と、を含む。使い捨て吸収性物品は、シャーシ、第1のサイドパネル、第2のサイドパネル、及び補強要素を更に含んでもよい。シャーシは、トップシート、トップシートの少なくとも一部分に取り付けられるバックシート、及びトップシートとバックシートとの間に配置される吸収性コアを含む。
第1のサイドパネルは、第1の腰部区域内の第1の長手方向縁部から外側に向かって延在し、内端及び外端を含む。第2のサイドパネルは、第2の腰部区域内の第1の長手方向縁部から外側に向かって延在し、第1のサイドパネルは、第1のサイドパネルの外端に隣接する第2のサイドパネルに接合可能に構成される。補強要素は、第1のサイドパネルの外端に接合されるとともに第1のサイドパネルの外端に対応して設けられる。
他の実施形態では、着用者の胴体下部周囲に着用するための使い捨てパンツ状吸収性物品は、前側腰部区域と後側腰部区域と、前側腰部区域と後側腰部区域との間に配置される股領域と、使い捨てパンツ状吸収性物品の外側表面を形成する第1のバックシート層と、を有する外側カバーを含む。
使い捨てパンツ状吸収性物品は、第1の弾性延伸自在な前側サイドパネル、第2の弾性延伸自在な前側サイドパネル、第1の弾性延伸自在な後側サイドパネル、及び第2の弾性延伸自在な後側サイドパネルを更に含む。第1の弾性延伸自在な前側サイドパネル及び第2の弾性延伸自在な前側サイドパネルは、それぞれ第1のバックシート層の一部分に接合されるとともに第1のバックシート層から外側に向かって延在する。第1及び第2の前側サイドパネルは、第1の内端及び第1の外端を含み、第1の前側サイドパネルは、第1の外端に接合された第1の補強要素を含み、第1の前側サイドパネルの第1の外端に対応して設けられ、第2の前側サイドパネルは、第1の外端に接合された第1の補強要素を含み、第2の前側サイドパネルの第1の外端に対応して設けられる。
第1の弾性延伸自在な前側後側サイドパネル及び第2の弾性延伸自在な後側サイドパネルは、それぞれ第1のバックシート層の一部分に接合されるとともに第1のバックシート層から外側に向かって延在する。第1及び第2の後側サイドパネルは、第2の内端及び第2の外端を含み、第1の後側サイドパネルは、第2の外端に接合された第2の補強要素を含み、第1の後側サイドパネルの第2の外端に対応して設けられ、第2の後側サイドパネルは、第2の外端に接合された第2の補強要素を含み、第2の後側サイドパネルの第2の外端に対応して設けられる。第1及び第2の弾性延伸自在な前側サイドパネルは、第1及び第2の弾性延伸自在な後側サイドパネルに接合し、それによって、腰部開口部及び1組の脚部開口部を形成するように、構成される。
使い捨てパンツ状吸収性物品は、第1の長手方向縁部及び第2の長手方向縁部を有する吸収性組立体を更に含む。吸収性組立体は、トップシート、トップシートに対応する第2のバックシート層と、トップシートと第2のバックシート層との間に配置される吸収性コアを含む。第2のバックシート層は、第1のバックシート層の上に配置され、吸収性組立体は、第1及び第2の長手方向縁部が前側及び後側サイドパネルのそれぞれと離間した関係にあり、それによって、その間の前側長手方向非弾性部分及び背側長手方向非弾性部分を形成するように、使い捨てパンツ状吸収性物品の着用者に面する表面に取り付けられる。
使い捨てパンツ状吸収性物品は、第1のバリアレッグカフ及び第2のバリアレッグカフを更に含む。第1のバリアカフは、吸収性組立体の該第1の長手方向縁部に取り付けられる。第2のバリアカフは、吸収性組立体の第2の長手方向縁部に取り付けられる。
定義:
本明細書で使用する時、用語「吸収性物品」及び「物品」は、液体を吸収し且つ/又は封じ込める着用可能なデバイスを指し、より具体的には、着用者の身体に接して又は近接して置かれて、身体から排泄される様々な排出物を吸収し封じ込めるデバイスを指す。好適な例としては、おむつ、トレーニングパンツ、再締着可能なパンツ、プルオン肌着、成人用失禁製品、及び生理用ナプキン等の女性ケア製品が挙げられる。更に、用語「吸収性物品」及び「物品」は、10回以下の使用後、好ましくは5回以下の使用後、より好ましくは1回の使用後に、廃棄されることが意図され、洗濯されるか別の方法で復元されることが意図されない「使い捨て吸収性物品」を包含する(但し、特定の構成要素は、再利用、再使用、又は堆肥化されてもよい)。
本明細書で使用する時、用語「吸収性物品」及び「物品」は、液体を吸収し且つ/又は封じ込める着用可能なデバイスを指し、より具体的には、着用者の身体に接して又は近接して置かれて、身体から排泄される様々な排出物を吸収し封じ込めるデバイスを指す。好適な例としては、おむつ、トレーニングパンツ、再締着可能なパンツ、プルオン肌着、成人用失禁製品、及び生理用ナプキン等の女性ケア製品が挙げられる。更に、用語「吸収性物品」及び「物品」は、10回以下の使用後、好ましくは5回以下の使用後、より好ましくは1回の使用後に、廃棄されることが意図され、洗濯されるか別の方法で復元されることが意図されない「使い捨て吸収性物品」を包含する(但し、特定の構成要素は、再利用、再使用、又は堆肥化されてもよい)。
本明細書で使用する時、用語「身体に面する」、「着用者に面する」、「衣類に面する」、及び「外側に面した」は、要素の相対位置、又は要素、或いは要素群の表面を指す。「身体に面する」、又は「着用者に面する」とは、要素又は表面が着用中に着用者により近いことを意味する。「衣類に面する」又は「外側に面した」は、着用中に要素又は表面が着用者からより離れている(即ち、要素又は表面が、使い捨て吸収性物品の上から着用することのできる着用者の衣類に近い)ことを意味する。
「おむつ」という用語は、本明細書で使用する時、一般に幼児及び失禁症者が腰及び脚を囲むように胴体下部周辺に着用し、並びに尿及び糞便排泄物を受容して収容するように特に適合されている吸収性物品を指す。「おむつ」という用語には、本明細書で使用する時、以下で定義されている「パンツ」も含まれる。
「弾性延伸自在な」は、本明細書で使用する時、延伸性材料を延伸させた力を取り除いた後、ほぼ元の寸法に戻る力を有する延伸性材料の特質を指す。本明細書では、「延伸性がある」と記載されている材料又は要素は、別途規定がない限り、「弾性延伸自在な」でもあり得る。
用語「繊維性基材」は、複数の繊維から構成されるウェブ材料を指す。繊維は、互いにランダム又は均一なパターンで噛み合わされてよい。基材の幾つかの例は、織布、不織布、又はこれらの組み合わせである。
本明細書で使用する時、用語「接合された」は、ある要素を他の要素に直接固着することによって、その要素が別の要素に直接固定された構成、並びに、ある要素を中間部材(1つ又は複数)に固着し、それが次に他の要素に固着されることによって、その要素が別の要素に間接的に固定された構成を包含する。
用語「長手方向」は、本明細書において、特に言及しない限り、要素の最も長い縁部にほぼ平行な方向を指すのに使用される。幾つかの使い捨て吸収性物品の文脈において、「長手方向」の方向は、一般的に、物品の腰縁部から向き合う腰縁部に垂直に走り、一般的に、物品の最大直線寸法と平行である。長手方向から±45°以内の方向は、「長手方向」であると見なされる。
用語「横方向」は、「長手方向」の方向にほぼ垂直に通り、且つそれと同一面内にある方向を指す。使い捨て吸収性物品においては、「横方向」の方向は、物品の1つの長手方向縁部から物品の反対側の長手方向縁部まで通る。横方向の±45°以内の方向は「横方向」であると見なされる。
「パンツ」、「トレーニングパンツ」、「閉鎖型おむつ」、「事前締着おむつ」、及び「プルオンおむつ」という用語は、本明細書で使用する時、乳児又は成人の着用者用の腰部開口部及び脚部開口部を有する使い捨て衣類を指す。パンツは、そのパンツが、着用者に着せられる前に、閉じた腰部及び脚部開口部を有するように構成することができ、又パンツは、着用者が身に着けている間に腰部が閉じられ、脚部開口部が形成されるように構成することができる。パンツは、いかなる好適な技法により予備形成されてもよく、これには再締着可能及び/又は再締着不可能な結合(例えば、縫い目、溶着、接着剤、凝集性結合、締着具など)を用いて物品の一部分を互いに接合することが挙げられるが、これらに限定されない。パンツは、物品の周囲に沿った任意の箇所で、予め形成(例えば、側面締着、前腰部締着、後腰部締着)されてよい。適切なパンツの例は、米国特許第5,246,433号、米国特許第5,569,234号、米国特許第6,120,487号、米国特許第6,120,489号、米国特許第4,940,464号、米国特許第5,092,861号、米国特許第5,897,545号、米国特許第5,957,908号、及び米国特許公開第2の003/0233082A1号に開示されている。
本明細書で使用する時、用語「再締着可能」は、2つ又はそれ以上の要素、或いは要素の一部分を締着要素で取り付けすることを指す。締着要素は、締着具の性能の重大な劣化又は物品の継続使用を損なう物品の周辺構成要素に損傷を与えることなく、引き離し、再び取り付けることができるように接合される。
本明細書で使用する時、用語「再締着不可能」は、要素、要素の一部分、及び/又は物品の周囲の構成要素に重大な劣化を与えることなく引き離す、及び再び取り付けることができないように、2つ又はそれ以上の要素又は要素の一部分を取り付けることを指す。
本明細書で使用される時、用語「補強要素」は、サイドパネル上に配置される繊維性基材を指す。「補強要素」は、嵌め合いフック、ループ、粘着テープなどのような締着要素又は締着コンポーネントを含まない。
説明:
本発明に従って構成された使い捨て吸収性物品は、補強締着シーム及び/又は補強された取り外しタブを提供することができる。図1Aに示されるように、使い捨て吸収性物品100の着用者に面する部分は、図を見る者の方に向いている。使い捨て吸収性物品100は、第1の腰部区域106、第2の腰部区域108、及び第1の腰部区域106と第2の腰部区域108との間に配置される股領域110を含んでもよい。使い捨て吸収性物品100は、シャーシ140を更に含んでもよい。幾つかの実施形態では、シャーシ140は、トップシート170、バックシート160、及び吸収性コア32を含んでもよい。収性コア32は、トップシート170とバックシート160との少なくとも一部分の間に配置されてもよい。
本発明に従って構成された使い捨て吸収性物品は、補強締着シーム及び/又は補強された取り外しタブを提供することができる。図1Aに示されるように、使い捨て吸収性物品100の着用者に面する部分は、図を見る者の方に向いている。使い捨て吸収性物品100は、第1の腰部区域106、第2の腰部区域108、及び第1の腰部区域106と第2の腰部区域108との間に配置される股領域110を含んでもよい。使い捨て吸収性物品100は、シャーシ140を更に含んでもよい。幾つかの実施形態では、シャーシ140は、トップシート170、バックシート160、及び吸収性コア32を含んでもよい。収性コア32は、トップシート170とバックシート160との少なくとも一部分の間に配置されてもよい。
シャーシ140の周辺部は、長手方向縁部75A及び75Bに、第1の腰縁部150、及び第2の腰縁部151で形成することができる。長手方向縁部75A及び75Bは、使い捨て吸収性物品100の長手方向中心線90にほぼ平行に走る。第1の腰縁部150及び第2の腰縁部151は、使い捨て吸収性物品100の横方向中心線80とほぼ平行に走る。シャーシ140は、長手方向縁部75A及び75Bに隣接して配置することができる弾性レッグ機構131を更に含んでもよい。
使い捨て吸収性物品100は、幾つかの実施形態では、第1の腰部材102及び第2の腰部材104を更に含んでもよい。第1の腰部材102及び/又は第2の腰部材104は、弾性延伸自在なを有することができる。図示されるように、幾つかの実施形態において、第1の腰部材102は、第1の腰縁部150に隣接して設置することができる。幾つかの実施形態では、第2の腰部材104は、第2の腰縁部151に隣接して設置することができる。一般的に、第1の腰部材102及び/又は第2の腰部材104は、シャーシ140に取り付ける前に、張力を受けることができる。したがって、第1の腰部材102及び/又は第2の腰部材104に印加される張力の少なくとも一部分を解放に伴い、そこに取り付けられたシャーシ140の一部分は、波形を形成することができる。このシャーシ140の波形は、第1の腰部材102及び/又は第2の腰部材104並びにシャーシ140を延伸し、着用者の腰部の周りで収縮させ、それによって、より快適で改善されたフィット製を着用者に提供することを可能にする。
1組の第1のサイドパネル120A及び120Bは、第1の腰部区域106内のシャーシ140の長手方向縁部75A及び75Bから外側に延在することができる。1組の第2のサイドパネル122A及び122Bは、第2の腰部区域108内のシャーシ140の長手方向縁部75A及び75Bから外側に延在することができる。幾つかの実施形態では、第1のサイドパネル120A及び120Bは、弾性延伸自在であってもよい。同様に、幾つかの実施形態では、第2のサイドパネル122A及び122Bは、弾性延伸自在であってもよい。
幾つかの実施形態では、第1及び/又は第2のサイドパネル120A、120B、122A、及び122Bは、使い捨て吸収性物品100に取り付けられた別個の引き離し要素から形成されてもよい。幾つかの実施形態では、第1及び/又は第2のサイドパネル120A、120B、122A、及び122Bは、使い捨て吸収性物品100の要素で分割されておらず、不連続でもない、単一部品から構成されてもよい。例えば、幾つかの実施形態では、サイドパネルは、トップシート170の一部分を含んでもよい。別の実施例として、サイドパネルは、バックシート160の一部分を含んでもよい。更に別の実施形態として、サイドパネルは、バリアレッグカフの一部分を含んでもよい(以下に記載される)。
第1のサイドパネル120Aは、内端119A及び外端121Aを含む。同様に、第1のサイドパネル120Bは、内端119B及び外端121Bを含む。更に、第1のサイドパネル120A及び120Bのそれぞれは、内側領域181及び外側領域183を含む。内側領域181は、内端119A及び119Bに隣接して配置される一方、外側領域は、外端121A及び121Bに隣接して配置される。
また第2のサイドパネル122Aは、内端123A及び外端125Aも含む。第2のサイドパネル122Bは、内端123B及び外端125Bを含む。第1のサイドパネル120A及び120Bと同様に、第2のサイドパネル122A及び122Bのそれぞれは、内側領域191及び外側領域193を含む。内側領域191は、内端123A及び123Bに隣接して配置される一方、外側領域193は、外端125A及び125Bに隣接して配置される。
第1のサイドパネル120A及び120Bは、それらのそれぞれの内端119A及び119Bに隣接するシャーシ140に接合されてもよい。同様に、第2のサイドパネル121A及び121Bは、それらのそれぞれの内端123A及び123Bに隣接するシャーシ140に接合されてもよい。
図示されるように、幾つかの実施形態では、使い捨て吸収性物品100は、第1の補強要素210A及び210Bを更に含んでもよい。第1の補強要素210A及び210Bは、それぞれ、第1のサイドパネル120A及び120Bの外端121A及び121Bに隣接して配置されてもよい。第1の補強要素210A及び210Bは、それぞれ、第1のサイドパネル120A及び120Bの外側領域183に対応して設けられる。
更に、幾つかの実施形態では、使い捨て吸収性物品100は、第2の補強要素212A及び212Bを更に含んでもよい。第2の補強要素212A及び212Bは、それぞれ、第2のサイドパネル122A及び122Bの外端125A及び125Bに隣接して配置されてもよい。第2の補強要素212A及び212Bは、それぞれ、第2のサイドパネル122A及び122Bの外側領域193に対応して設けられる。第1のサイドパネル及び第2のサイドパネルの内端、外端、内側領域、並びに外側領域は、図3Aに関して、更に詳細に記載される。
図1Bに示されるように、第1のサイドパネル120A及び120Bは、第2のサイドパネル122A及び122Bに接合可能に構成される。例えば、幾つかの実施形態では、第1のサイドパネル120Aは、第2のサイドパネル122Aに接合することができる。同様に、幾つかの実施形態では、第1のサイドパネル120Bは、第2のサイドパネル122Bに接合することができる。第1のサイドパネル120A及び第2のサイドパネル122Aは、再締着不可能な形状で接合することができる。或いは、幾つかの実施形態では、第1のサイドパネル120A及び第2のサイドパネル122Aは、再締着可能な形状で接合することができる。
図示されるように、使い捨て吸収性物品100は、締着された状態である。シャーシ140を第1のサイドパネル120A及び120B、並びに第2のサイドパネル122A及び122Bと併用することで、腰部開口部134及び1組の脚部開口部132を形成することができる。第1のサイドパネル120A及び120B並びに/又は第2のサイドパネル122A及び122Bは、着用者の脚の外側表面上に配置され得る脚部開口部132の一部分を形成することができる。股領域110(図1Aに図示)は、第1の腰部区域106(図1Aに図示)及び第2の腰部区域108(図1Aに図示)とともに、着用者の脚の内側表面上に配置され得る脚部開口部132の一部分を形成することができる。
第1のサイドパネル120Aを第2のサイドパネル122Aに接合することで、シーム170Aを形成することができる。同様に、第1のサイドパネル120Bを第2のサイドパネル122Bに接合することで、シーム170Bを形成することができる。シーム170A及び170Bは、図示されるように、幾つかの実施形態では、重なり合うシームであってよい。他の実施形態では、シーム170A及びシーム170Bは、バットシームであってよい。他の実施形態では、シーム170Aは、重なり合うシームである一方、シーム170Bは、バットシームであってもよく、逆もまた同様である。
幾つかの実施形態では、第1のサイドパネル120Aは、第2のサイドパネル122Aに約2mm又はそれ以上重なり合うことができる。例えば、幾つかの実施形態では、第1のサイドパネル120Aは、第2のサイドパネル122Aに約2mm〜約30mm、又は範囲内のいずれか1個の任意の数値分だけ重なり合うことができる。幾つかの実施形態では、約11mm〜約22mm重なり合うことができる。幾つかの実施形態では、第1のサイドパネル120Aは、隣接する腰部開口部134との第1の距離だけ第2のサイドパネル122Aに重なり合うとともに隣接する脚部開口部132との第2の距離だけ第2のサイドパネル122Aに重なり合うことができる。幾つかの実施形態では、第1の距離は第2の距離と等しい。幾つかの実施形態では、第1の距離は、第2の距離を上回る。幾つかの実施形態では、第2の距離は、第1の距離を上回る。幾つかの実施形態では、第1のサイドパネル120B及び第2のサイドパネル122Bは、上記に記載されるように、互いに重なり合うことができる。
第1のサイドパネル120Aは、シーム170Aの衣類に面する表面上に示されるが、幾つかの実施形態では、第2のサイドパネル122Aは、シーム170Aの衣類に面する表面の一部分を形成してもよい。サイドパネル120B及び122Bを同様に構成することができる。
図示されるように、幾つかの実施形態では、第1のサイドパネル120Aは、第1のサイドパネル120Aの外端121Aに隣接する第2のサイドパネル122Aに接合することができる。第1のサイドパネル120Aは、当該技術分野において既知の適した方法で、第2のサイドパネル122Aに接合することができる。例えば、第1のサイドパネル120Aを第2のサイドパネル122Aに圧着してもよい。更に別の実施例では、第1のサイドパネル120Aを第2のサイドパネル122Aに接着剤で接合してもよい。更に他の実施例では、第1のサイドパネル120Aを第2のサイドパネル122Aに超音波で固着してもよい。更に他の実施例では、第1のサイドパネル120Aを第2のサイドパネル122Aに熱風で固着してもよい。熱風固着は、米国特許第6,248,195号に記載される。更に他の実施例では、第1のサイドパネル120Aは、第1の機械的締着要素を含む一方、第2のサイドパネル122Aは、第2の機械的締着要素を含んでもよい。第1の機械的締着要素は、第2の機械的締着要素と嵌合し、それによって、第1のサイドパネル120Aと第2のサイドパネル122Aとの間に機械的結合を形成するように構成することができる。第1のサイドパネルを第2のサイドパネルに接合するために適した方法の他の実施例には、凝集剤、接着剤、機械的締着具など、又はその組み合わせが挙げられる。
図1Aに示されるように、第1のサイドパネル120A及び120Bは、取り外しタブ15を更に含んでもよい。取り外しタブ15は、第1のサイドパネル120A及び120Bを第2のサイドパネル122A及び122Bにそれぞれ取り付けることを促進する場合がある。また、取り外しタブ15は、第1のサイドパネル120A及び120Bを第2のサイドパネル122A及び122Bからそれぞれ取り外しを促進することができる。
本発明の利点は、シーム170A(図1Bに図示)及び/又は170B(図1Bに図示)を補強要素210A、210B、212A、及び/又は212Bで補強できるということである。更に、第1のサイドパネル120A及び/又は第1のサイドパネル120Bが取り外しタブ15を含む際、取り外しタブ15を補強要素210A及び/又は210Bで同様に補強することができる。
図2Aに示され、前途で述べられるように、幾つかの実施形態において、シーム170Aは、重なり合うシームを含んでもよい。例えば、図示されるように、第1のサイドパネル120Aの一部分は、第2のサイドパネル122Aの一部分と重なり合ってもよい。また、図示されるように、幾つかの実施形態では、第1の補強要素210Aは、第1のサイドパネル120Aの着用者に面する表面215の上に配置することができる。幾つかの実施形態では、第2の補強要素212Aは、第2のサイドパネル122Aの着用者に面する表面215の上に配置することができる。
図2Bに示されるように、幾つかの実施形態では、第1のサイドパネル120Aは、エラストマー要素222及びカバー層220を含んでもよい。同様に、幾つかの実施形態では、第2のサイドパネル122Aは、エラストマー要素232及びカバー層230を含んでもよい。幾つかの実施形態では、第1の補強要素210Aは、第1のサイドパネル120Aの外側表面217の上に配置することができる。幾つかの実施形態では、図示されるように、第2の補強要素212Aは、第2のサイドパネル122Aの外側表面217の上に配置することができる。
本発明の補強要素は、他の要素の一部分を含んでもよい。例えば、幾つかの実施形態では、補強要素は、バックシート160の一部分を含んでもよい。他の実施形態では、補強要素は、カバー層230及び/又は220の一部分を含んでもよい。幾つかの実施形態では、補強要素は、使い捨て吸収性物品に接合された別個の引き離し要素を含んでもよい。
図3Aに示されるように、幾つかの実施形態では、補強要素210A及び/又は210Bは、第1のサイドパネル120A及び/又は第1のサイドパネル120Bの着用者に面する表面215の上にそれぞれ配置することができる。更に、幾つかの実施形態では、補強要素210A及び/又は210Bは、トップシート170とバックシート160との間に配置することができる。
図示されるように、補強要素210Aは、横方向399に対してほぼ平行な補強要素幅350を有することができる。補強要素幅350は、補強要素210Aの最も内側の点151Aと最も外側の点151Bとの間の最大直線距離であってよい。幾つかの実施形態では、幅350は、約5mm〜約40mm、又は範囲内のいずれか1個の任意の数値であってよい。他の実施形態では、幅350は、約10mm〜約30mmであってよい。他の実施形態では、幅350は、約15mm〜約20mmであってよい。
更に、幾つかの実施形態では、補強要素210Aは、第1のサイドパネル120Aの外端121Aの一部分を形成することができる。幾つかの実施形態では、補強要素210Aは、第1のサイドパネル120Aの外端121Aから内側に配置することができる。前途の通り、補強要素210Aは、外側領域183を形成することができる。
外側領域183は、第1の補強要素210Aの最も内側の点151A及び第1のサイドパネル120Aの外端121Aにより形成される。幾つかの実施形態では、補強要素210Aは、外側領域183と同一の広がりを持つ。
図示されるように、幾つかの実施形態では、内側領域181は、内端119Aから補強要素210Aの最も内側の点151Aに延在することができる。更に、補強要素210Aの最も内側の点151Aは、第1のサイドパネル120Aの内端119Aの外側に配置される。
図3Bに示されるように、幾つかの実施形態では、補強要素210A及び/又は210Bは、第1のサイドパネル120Aと、バックシート160と、第1のサイドパネル120Bと、バックシート160、との間にそれぞれ配置することができる。図3Cに示されるように、幾つかの実施形態では、補強要素210A及び/又は210Bは、バックシート160の衣類に面する表面219の上に配置することができる。
図3Dに示されるように、幾つかの実施形態では、前途に記載されるように、第1のサイドパネル120A及び/又は120Bは、カバー層220及びエラストマー要素222を含んでもよい。図示されるように、幾つかの実施形態では、補強要素210A及び/又は210Bは、第1のサイドパネル120A及び第1のサイドパネル120Bのカバー層220の着用者に面する表面315の上にそれぞれ配置することができる。
図3Eに示されるように、幾つかの実施形態では、補強要素210A及び/又は210Bは、第1のサイドパネル120A及び第1のサイドパネル120Bのカバー層220とエラストマー要素222との間にそれぞれ配置することができる。図3Fに示されるように、幾つかの実施形態では、補強要素210A及び/又は210Bは、第1のサイドパネル120A及び第1のサイドパネル120Bのエラストマー要素222とバックシート160との間にそれぞれ配置することができる。図3Gに示されるように、幾つかの実施形態では、補強要素210A及び/又は210Bは、バックシート160の外側表面219の上に配置することができる。
第2のサイドパネル122A(図1A及び1Bに図示)及び/又は第2のサイドパネル122B(図1A及び1Bに図示)は、第1のサイドパネル120A及び120Bと同様な方法で構成することができる。前述されるように、第2のサイドパネル122A及び122Bは、補強要素を含んでもよい。例えば、補強要素212A(図1A、2A、及び2Bに図示)は、第2のサイドパネル122Aに対応し、上記に記載されるように、補強要素210A及び210Bと同様に構成することができる。更に、補強要素212B(図1Aに図示)は、前述の補強要素210A及び210Bと同様の方法で構成することができる。
他の実施形態では、図4に示されるように、エラストマー要素222は、エラストマー要素222及びカバー層220が同一の広がりを持たないように構成することができる。例えば、エラストマー要素222の最も外側の末端部411Bは、非弾性間隙352により、バックシート160の最も外側の末端部153B及び/又はサイドパネルの外端121Aから離間して内側に配置することができる。非弾性間隙352は、横方向399に対してほぼ平行であり、外端121Aに隣接して長手方向に延在してもよい。非弾性間隙352は、任意の適した長さであってよい。幾つかの実施形態では、非弾性間隙352は、補強要素210Aの幅350(図3Aに図示)と同等であってよい。他の実施形態では、エラストマー要素222は、エラストマー要素222が補強要素210Aに重ならないように構成することができる。幾つかの実施形態では、エラストマー要素222は、エラストマー要素222がサイドパネルの外端121Aに延在するように構成することができる。
幾つかの実施形態では、非弾性間隙352は、約5mm〜約30mm、又は範囲内のいずれか1個の任意の数値であってよい。幾つかの実施形態では、非弾性間隙352は、約10mm〜約20mmであってよい。第1のサイドパネル120B、第2のサイドパネル122A、及び/又は第2のサイドパネル122Bを同様に構成してもよい。
エラストマー要素222が高品質エラストマー材を含む場合、非弾性間隙352を含有することは、コストを削減することに等しい。例えば、非弾性間隙352の利用は、従来の使い捨て吸収性物品と比較し、同程度のフィット及び伸張を着用者に提供することを可能にしながら、サイドパネルに利用されるエラストマー材の量を削減することができる。
前述の補強要素は、多様な異なる方法で使い捨て吸収性物品に実装することができる。例えば、補強要素は、使い捨て吸収性物品のプロセス中に、材料の別個の部品として使い捨て吸収性物品に配置することができる。他の実施形態では、補強要素は、他の要素、例えば、バックシート、カバー層、及び/又はトップシートの一部分を利用して構成されてもよい。適した実施形態の例は、図5A〜5C及び6A〜6Cに関して記載される。
図5A〜5Cに示されるように、幾つかの実施形態では、バックシート160は、物品の製造プロセス中、補強要素210A及び210Bがバックシート160の一部分を含むように折り畳むことができる。例えば、図5Aに示されるように、バックシート160は、補強要素210A及び/又は210Bが第1のサイドパネル120Aとバックシート160との間、及び/又は第1のサイドパネル120Bとバックシート160との間にそれぞれ配置されるように、折り畳むことができる。別の実施例では、図5Bに示されるように、バックシートは、補強要素210A及び/又は210Bが第1のサイドパネル120A及び/又は120Bの着用者に面する表面215の上に配置されるように、折り畳むことができる。更に別の実施例では、図5Cに示されるように、補強要素210A及び/又は210Bがバックシート160の外側表面219の上に配置されるように、バックシート160を折り畳むことができる。
図5A〜5Cに示される実施形態の特定利点の1つは、バックシートは、バックシートが折り畳まれていない実施形態より低い坪量の不織布から作ることができるということである。例えば、多くのプロセスでは、使い捨て吸収性物品は、プロセスされる際、第1のトリムライン410A及び第2のトリムライン410Bに沿って切断される。トリミングプロセスは、砂時計の輪郭の使い捨て吸収性物品を提供することができる。
バックシートが折り畳まれていない場合、バックシートに使用される基材の坪量は、例えば、約27gsmであり得る。バックシートが折り畳まれていないこれらの用途において、より軽量な坪量基材は、トリミングプロセス中に破断し、それによって、プロセスに問題を引き起こし、プロセスラインを停止させる場合がある。しかしながら、例えば、図5Aから図5Cのバックシートが折り畳まれている実施形態では、使い捨て吸収性物品のトリムされた部分は、バックシートの折り畳まれた部分のため、破断する可能性が低い。その結果として、トリムプロセス中に問題が起こる可能性を増加することなく、より軽量な坪量をバックシートに利用できる。バックシートに適した坪量を以下に記載する。
図6A〜6Cに示されるように、第1のサイドパネル120A及び120Bのカバー層220は、補強要素210A及び/又は210Bがカバー層220の一部分を含むように折り畳むことができる。例えば、図6Aに示されるように、カバー層220は、補強要素210A及び/又は210Bがバックシート160の外側表面219の上に配置されるように、折り畳むことができる。別の実施例では、図6Bに示されるように、カバー層220は、補強要素210A及び/又は210Bがカバー層220とエラストマー要素222との間に配置されるように、折り畳むことができる。更に別の実施例では、図6Cに示されるように、カバー層220は、補強要素210A及び/又は210Bがエラストマー要素222とバックシート160との間に配置されるように、折り畳むことができる。
前述の補強要素210A及び210Bは、同様に構成することができる。しかしながら、補強要素210A及び210Bは、同様に構成する必要はない。例えば、上記の実施形態のいずれの組み合わせは、使い捨て吸収性物品内に利用できる。更に、補強要素212A(図1A、2A、及び2Bに図示)及び/又は212B(図1Aに図示)は、前述されるように構成することができる。バックシート160及び/又はカバー層220が折り畳まれ、トリムされていない実施形態が考慮される。
図7は、本発明に従って構成された使い捨て吸収性物品600の拡大断面図である。使い捨て吸収性物品600は、第1のバックシート層641、前側腰部区域、後側腰部区域、及びそれらの間に配置される股領域を含む外側カバー640を含んでもよい。使い捨て吸収性物品600は、吸収性組立体650を更に含んでもよい。吸収性組立体650は、第1の長手方向縁部675A及び第2の長手方向縁部675Bを含んでもよい。また吸収性組立体650は、トップシート170、第2のバックシート層642、及び吸収性コア32を含んでもよい。吸収性組立体650は、吸収性組立体650が使い捨て吸収性物品600の着用者に面する表面615の一部分を形成するように第1のバックシート層641に接合されてもよい。更に、幾つかの実施形態では、吸収性組立体650は、第1の長手方向縁部675Aが第1のサイドパネル620Aから第1の間隙680によって離間するように接合することができ、第2の長手方向縁部675Bは、第1のサイドパネル620Bから第2の間隙682によって離間するように外側カバー640を接合することができる。
幾つかの実施形態では、第1のサイドパネル620Aは、第1のバックシート層641の着用者に面する表面上に配置することができる。幾つかの実施形態では、サイドパネル620Bは、第1のバックシート層641の着用者に面する表面上に配置することができる。サイドパネル620A及び第1のサイドパネル620Bは、本明細書に記載のサイドパネルと同様に構成することができる。
使い捨て吸収性物品600は、吸収性組立体650の長手方向縁部675A及び675Bに隣接するトップシート170に取り付けられる、少なくとも2つのバリアレッグカフ652及び654を含んでもよい。またバリアレッグカフ652及び654は、第1のバックシート層641に取り付けることができる。
バリアレッグカフ652は、遠位端660及び近位端665を含む一方、バリアレッグカフ654は、遠位端667及び近位端668を含む。バリアレッグカフ652の近位端665は、第1のサイドパネル620A及び第2のバックシート層642に重なり合うように接合することができる。同様に、バリアレッグカフ654の近位端668は、第1のサイドパネル620B及び第2のバックシート層642に重なり合うように接合することができる。バリアレッグカフ652の遠位端660は、トップシート170に接合することができ、バリアレッグカフ654の遠位端667は、トップシート170に接合することができる。
図示されるように、幾つかの実施形態では、バリアレッグカフ652及び654は、第1のサイドパネル620Aと620Bとの間の第1のバックシート層641のそれぞれに、及び第2のバックシート層642に接合することができる。バリアレッグカフ652及び654を第1のバックシート層641に取り付けることで、第1の間隙680及び第2の間隙682を形成することができる。第1の間隙680は、第1のサイドパネル620Aの長さにわたって長手方向に延在することができる。同様に、第2の間隙682は、第1のサイドパネル620Bの長さにわたって長手方向に延在することができる。第1の間隙680は、第1のサイドパネル620Aと第2のバックシート層642との間に配置される、使い捨て吸収性物品600の第1の非弾性領域671の幅を形成することができ、第2の間隙682は、第1のサイドパネル620Bと第2のバックシート層642との間に配置される、使い捨て吸収性物品600の第2の非弾性領域672の幅を形成することができる。
非弾性領域671及び672の包含は、プルオンおむつのような従来の使い捨てパンツタイプ衣類と比べて多くの利点を提供することが可能である。例えば、非弾性領域671及び672の包含は、第1のサイドパネル620A及び第1のサイドパネル620Bが高品質エラストマー材を含む場合、コスト削減を意味することができる。このエラストマー材の節減によって、少なくとも1日に数十万個製造される使い捨てプルオン衣料のコストを大幅に削減することができる。即ち、第1のサイドパネル620A、第1のサイドパネル620B、及び使い捨て吸収性物品の第2のサイドパネルに使用されるエラストマー材の量を最小限に抑える一方で、使い捨て吸収性物品は、従来の使い捨てパンツタイプ衣類より優れているとまではいかなくとも今もなお同等のフィット及び伸張を提供する。
第1及び第2の間隙680及び682は、横方向699におけるいずれの適した幅であってもよい。例えば、一実施形態では、第1及び第2の間隙680及び682の幅は、約0.5mm〜約26mm、又は範囲内のいずれか1個の任意の数値に及んでもよい。別の実施形態では、第1及び第2の間隙680並びに682の幅は、約0.5mm〜約20mmに及んでもよい。更に別の実施形態では、第1及び第2の間隙680並びに682の幅は、約1mm〜約15mmに及んでもよい。第1の間隙680及び第2の間隙682は、非弾性領域671及び672とともに、米国特許出願公報第2004/0225273A1号に記載される。
バリアレッグカフ652及び654は、液体及び他の身体排出物の封じ込めを改善することができる。更に、これらのバリアレッグカフ652及び654は、脚領域の身体排出物の漏れを軽減するために、幾つかの異なる実施形態を含んでもよい。本発明で使用するための好適なバリアレッグカフの具体例は、米国特許第3,860,003号、米国特許第4,909,803号、米国特許第4,695,278号、米国特許第4,795,454号、米国特許第4,704,115号、及び米国特許第4,808,178号に見い出すことができる。
更に、バリアレッグカフ652及び654は、当該技術分野において既知のいずれかの適した取り付け手段又は取り付け手段方法のいずれかの適した組み合わせにより、使い捨て吸収性物品100Cに取り付けてもよい。好適な取り付け手段の幾つかの例としては、接着剤接着、熱接着、圧力接着、超音波接着、及び動的機械的結合が挙げられるが、これらに限定されない。加えて、幾つかの実施形態では、レッグカフのすべて又は一部分を、それが遭遇する糞便物質の硬さを増加させるか又は低減させるローション又は糞便改質剤で処理するのが望ましい場合がある。ローション並びに糞便改質剤は、米国特許公開第2004/0039362A1及び米国特許第6,639,119号に説明されている。
使い捨て吸収性物品600は、補強要素610A及び610Bを更に含んでもよい。幾つかの実施形態では、補強要素610A及び610Bは、使い捨て吸収性物品600の着用者に面する表面615の上に配置することができる。補強要素610A及び610Bは、前述される補強要素と同様に構成し、作製してもよい。
本発明の使い捨て吸収性物品は、幅広い種類の材料が使用することができる、多くの異なる部材/要素、例えば、補強要素、トップシート、バックシート、吸収性コアなどを含む。例えば、いずれの適した材料を補強要素及び/又はカバー層に使用することができる。補強要素及び/又はカバー層は、適合性があり、柔らかであってよい。更に、補強要素及び/又はカバー層は、着用者の皮膚と接触し得るため、幾つかの実施形態では、補強要素及び/又はカバー層は、着用者の皮膚に刺激がないようにすることができる。例示的な補強要素及び/又はカバー層は、不織布を含む。
補強要素、カバー層、及び/又はバックシートの一部分として使用するための不織布の適した実施例は、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリエステル、ナイロン、セルロース、ポリアミド、又はこのような材料の組み合わせから作られる繊維を含んでもよい。1つの材料の繊維、又は異なる材料の繊維、又は材料の組み合わせの繊維を、第1及び/又は第2の不織布において使用してもよい。代表的な不織布材としては、スパンボンド、スパンボンド・メルトブロウン・スパンボンド(SMS)、スパンボンド・メルトブロウン・メルトブロウン・スパンボンド(SMMS)、カード及び同種のものが挙げられる。特に受け入れられる不織布には、高伸長カード(HEC)不織布及び深活性化(deep activation)ポリプロピレン(DAPP)不織布が挙げられる。当該技術分野において既知のいかなるプロセスを用いて、不織布を作製してもよい。
不織布は、内部で結合された繊維を含んでもよく、ニードルパンチ、水流交絡、スパンボンド、熱接着、並びにラテックス接着、粉末接着などの様々な種類の化学結合、及び同様に結合された繊維が挙げられる。特定の実施形態では、不織布の坪量は約10gsm〜約40gsmの範囲、又はかかる範囲内の任意の特定の数値であり得る。
繊維は任意の好適な寸法であってよい。幾つかの実施形態において、繊維が有するデニールは、約1〜約10の範囲に及んでいても、この範囲内の任意の1個の数値であってもよい。幾つかの実施形態において、繊維のデニールは、約1〜約8の範囲に及び得る。幾つかの実施形態において、繊維のデニールは、約1〜約5の範囲に及び得る。
幾つかの実施形態では、補強要素は、結合剤を含んでもよい。例えば、補強要素は、接着剤を含んでもよい。任意の好適な接着剤を本発明において使用することができる。例えば、接着剤は、スチレン−イソプレン−スチレン、スチレン−ブタジエン−スチレン又はその組み合わせ等のスチレン−オレフィン−スチレン三元ブロックコポリマー類を含んでもよい。
別の実施例として、補強要素は、ポリマーを含んでもよい。幾つかの実施形態では、補強要素は、低融点高弾性率ポリマーを含んでもよい。当該技術分野において既知の任意の好適なポリマーを使用することができる。好適なポリマーの幾つかの例としては、高弾性率ホットメルトポリマーが挙げられ、又は溶融ポリマーが挙げられてもよい。任意の好適な溶融ポリマーを使用することができる。溶融ポリマーの一部分の例には、ポリエチレン、ポリプロピレン、他同種のもの、又はそれらの任意の好適な組み合わせが挙げられる。
幾つかの実施形態では、結合剤は、坪量約15gsm〜約100gmsの範囲、又は範囲内のいずれか1個の任意の数値量で塗布されてもよい。幾つかの実施形態では、結合剤は、坪量約30gsm〜約80gmsの範囲で塗布することができる。幾つかの実施形態では、結合剤は、坪量約50gsm〜約60gmsの範囲で塗布することができる。
本発明のエラストマー要素は、弾性ストランド及び/又は弾性フィルムを含んでもよい。当該技術分野において既知のいかなる適切な弾性フィルムを用いることもできる。適切な弾性フィルムは、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリオレフィン、スチレン−イソプレン−スチレン、スチレン−ブタジエン−スチレン、又はこれらの混合物を含んでもよい。弾性フィルムの坪量は、約10gsm〜約100gsmの範囲、又は範囲内のいずれか1個の数値であってもよい。
適した弾性ストランドの例は、反発性弾性熱可塑性材料から作製することができる。弾性ストランドは、液体弾性体から作製してもよく、この液状弾性体は、ダイを通して押し出されて、ストランド弾性体の所望の直径及び/又は形を実現させる。押し出された弾性ストランドの形は、限定されない。例えば、典型的な弾性ストランドは円形の断面の形を含むが、弾性ストランドが、三葉(trilobal)の形又は平坦な(即ち「リボン」状の)形などの異なる形を有してもよい。適切な弾性ストランドの形としては、矩形、円形、楕円形、菱形、三角形、平行四辺形、台形、楔形又は円形若しくは楕円形の他の部分、他の多角形、或いは他の不規則な閉じた形が挙げられる。更に、特定の用途に適応させるために、弾性ストランドの厚さ又は直径を変更してもよい。一般的に、弾性ストランドの厚さは約0.02mm〜約1mmの範囲であり、坪量は、約20g/m2〜約300g/m2の範囲、又は範囲内のいずれか1個の任意の数値であってもよい。
弾性ストランドは、基材にいずれの適したプロセスで塗布してもよい。例えば、幾つかの実施形態では、弾性ストランドは、押出及び/又は印刷により、基材に塗布してもよい。弾性ストランドを基材に塗布する、又は弾性ストランドを基材に押出するために適した装置の例は、米国出願公報第2004/0238105A1号、米国出願公報第2005/0241773号、米国出願公報第2005/0178494号、米国出願公報第2005/0241575号、及び米国出願公報第2005/0241574号に記載される。
弾性要素を任意の配向で印刷するために適した装置及び方法の例は、米国出願公報第2004/0181200号、及び米国出願公報第2004/0193133に記載される。弾性ストランドの印刷に関し、個々の弾性ストランドは、一般的に約2mm未満及び典型的に約1mm未満の幅を有する線又はストランドとして構成されてよい。線状弾性ストランドは、一般的に約2mm〜約20mmの幅、及び約2:1〜約100:1の範囲のアスペクト比を有するバンドとして構成されてよい。典型的には、弾性ストランドの厚さは、約0.02mm〜約5mmの範囲であることができ、坪量は約20g/m2〜約300g/m2の範囲である。
当該技術分野において既知の、本発明に適合する任意のトップシートを、本発明において使用することができる。トップシートに好適な材料は、多孔質発泡体、網状発泡体、有孔プラスチックフィルム、又は、天然繊維(例えば木繊維若しくは綿繊維)、合成繊維(例えば、ポリエステル若しくはポリプロピレン繊維)、若しくは天然繊維と合成繊維の組み合わせの織布又は不織布材料など、広範囲にわたる材料から製造してもよい。一例として、トップシートにおける使用に好適なある材料は、ステープル長のポリプロピレン繊維のウェブを備えており、このウェブは、マサチューセッツ州ウォルポール(Walpole)のインターナショナルペーパーカンパニー(International Paper Company)の一部門であるベラテック社(Veratec、Inc.)によってP−8の呼称で製造されている。
好適なトップシートの幾つかの例が、米国特許第3,929,135号、米国特許第4,324,246号、米国特許第4,342,314号、米国特許第4,463,045号、米国特許第5,006,394号、米国特許第4,609,518号、米国特許第4,629,643号に更に記載されている。トップシートのいずれかの部分を、当該技術分野において既知のローションでコーティングしてもよい。好適なローションの例には、米国特許第5,607,760号、米国特許第5,609,587号、米国特許第5,635,191号、米国特許第5,643,588号、米国特許第5,968,025号、米国特許第6,716,441号、及び国際公開公報第95/24173号に記載されたローションが挙げられる。
更に、トップシートは、全体に又は部分的に弾性延伸自在なを有していてもよく、又は、トップシートと吸収性コアとの間に空隙を設けるように縮められていてもよい。弾性化又は短縮されたトップシートを包含する代表的な構造が、米国特許第4,892,536号、米国特許第4,990,147号、米国特許第5,037,416号、及び米国特許第5,269,775号により詳細に記載されている。
本発明の使い捨て吸収性物品において使用するのに好適なバックシートは、積層構造体を備えていてもよい。例えば、先に検討したように、バックシートは、第1のバックシート層と第2のバックシート層と(図2Cの品目241及び242参照)を含んでもよい。第2のバックシート層は、液体(例えば、尿)に対して不透過性であり、また例えば、約0.012mm(0.5ミル)〜約0.051mm(2.0ミル)の厚さを有する熱可塑性フィルムのような薄いプラスチックフィルムを含み得る。適切なバックシートフィルムとしては、トレデガー社(Tredegar Corporation)(本拠地バージニア州リッチモンド)により製造され、商標名CPC2フィルムとして販売されているものが挙げられる。蒸気をプルオン肌着から逃がすことができ、一方で排出物がバックシートを通過するのを依然として防止する通気性材料を、第1のバックシート層及び/又は第2のバックシート層のいずれかが有していてもよい。適した通気性材料としては、織布ウェブ、不織布ウェブ、フィルムコーティングされた不織布ウェブなどの複合材料、三井東圧(Mitsui Toatsu Co.)(日本)によりESPOIR NO(商標)の表記で製造されるもの及びトレデガー(Tredegar)社(バージニア州リッチモンド(Richmond))により製造されてEXAIRE(商標)の表記で販売されるもののようなミクロ孔質フィルム、並びにクロペイ社(Clopay Corporation)(オハイオ州シンシナティ(Cincinnati))によりHYTRELブレンドP18−3097の名称で製造されるものなどのモノリシックフィルムなどの材料を挙げてもよい。幾つかの通気性複合材料が、PCT特許出願国際公開公報第95/16746号、米国特許第5,938,648号、米国特許第5,865,823号、及び米国特許第5,571,096号により詳細に記載されている。
バックシート又はそのいずれかの部分は、1以上の方向で弾性延伸自在なであってもよい。一実施形態では、バックシートは構造的弾性様フィルム(「SELF」)ウェブを含んでもよい。構造的弾性様フィルムウェブは、追加の弾性材料を用いることなく伸長方向において弾性様挙動を示す延伸性材料であり、米国特許第5,518,801号により詳細に記載されている。代替実施形態では、バックシートは、弾性フィルム、発泡体、ストランド、若しくは、それら又は他の好適な材料と不織布若しくは合成フィルムとの組み合わせを含んでもよい。
幾つかの実施形態では、吸収性物品のバックシートは、実質的に蒸気透過性の材料を含む。例えば、幾つかの実施形態では、バックシートは、少なくとも水蒸気に対して透過性となるように構成することができ、少なくとも1000g/m2/24時間、好ましくは少なくとも1500g/m2/24時間、より好ましくは少なくとも2000g/m2/24時間、更により好ましくは少なくとも3000g/m2/24時間の湿気透過速度(MVTR)を有することができる。幾つかの実施形態では、バックシートは、1000〜6000g/m2/24時間の範囲、又は範囲内のいずれか1個の任意の数値の湿気透過速度を有してもよい。幾つかの通気可能なバックシート材料は、PCT出願国際公開公報第95/16746号、米国特許第5,938,648号、米国特許第5,865,823号、及び米国特許第5,571,096号により詳細に記載される。他の適した例示的な材料及びMVTRを測定するための適した試験方法は、米国特許第6,448,467号に記載される。
本発明に使用するのに適した吸収性コアは、一般に圧縮可能で、順応性があり、着用者の皮膚に刺激がなく、且つ尿及び他の特定の身体排出物などの液体を吸収し保持することができる、あらゆる吸収性材料を含んでもよい。それに加えて、吸収性コアの構成及び構造も様々であってもよい(例えば、吸収性コア(1つ若しくは複数)又は他の吸収性構造(1つ若しくは複数)は、変化するキャリパーゾーン、親水性勾配(1つ若しくは複数)、超吸収性勾配(1つ若しくは複数)、又はより低い平均密度及びより低い平均坪量の獲得区域を有してもよく、或いは1以上の層若しくは構造を含んでもよい)。吸収性コアとして使用するのに好適な例示的な吸収性構造体が、米国特許第4,610,678号、米国特許第4,673,402号、米国特許第4,834,735号、米国特許第4,888,231号、米国特許第5,137,537号、米国特許第5,147,345号、米国特許第5,342,338号、米国特許第5,260,345号、米国特許第5,387,207号、及び米国特許第5,625,222号に記載されている。
バックシートは、当該技術分野において既知のあらゆる取り付け手段によって、トップシート、吸収性コア、又は使い捨て吸収性物品の他のあらゆる要素に取り付けられてもよい。例えば、取り付け手段としては、接着剤の均一な連続層、接着剤のパターン付き層、又は接着剤の分離した線、らせん、若しくは点の配列を挙げることができる。幾つかの好適な取り付け手段が、米国特許第4,573,986号、米国特許第3,911,173号、米国特許第4,785,996号、及び米国特許第4,842,666号に開示されている。好適な接着剤の例が、ミネソタ州セントポール(St.Paul)のH.B.フーラー社(H. B. Fuller Company)によって製造され、HL−1620及びHL 1358−XZPとして販売されている。或いは、取り付け手段は、熱ボンド、圧力接着、超音波接着、動的機械的接着、若しくは当該技術分野で既知の他の任意の適切な取り付け手段、又はこれら取り付け手段の組み合わせを含むことができる。
様々な副層が、トップシートとバックシートの間に配置されてもよい。副層は、排泄物を受容し、格納し、又は不動化することができるあらゆる材料若しくは構造であってもよい。したがって、副層は、単一材料、又は互いに動作可能に関連付けられた多数の材料を包含してもよい。更に、副層は、プルオン使い捨て吸収性物品の他の要素と一体であることも、使い捨て吸収性物品の1以上の要素と直接的に若しくは間接的に取り付けられた1以上の別々の要素であることもある。更に、副層は、吸収性コアから分離した構造体を包含してもよく、又は吸収性コアの少なくとも一部分を包含するか若しくはその一部分であってもよい。
副層として使用するのに好適な例示的な材料には、大気泡の連続発泡体、マクロ孔質で圧縮耐性の不織布嵩高体、大型の粒状形態の連続気泡発泡体及び独立気泡発泡体(マクロ及び/又はミクロ孔質)、嵩高不織布、ポリオレフィン、ポリスチレン、ポリウレタン発泡体又は粒子、垂直向きにループが形成された多数の繊維ストランドを備える構造体、パンチ穴又は窪みを有する上述の吸収性コア構造体、及び他同種のものを挙げることができる。(本明細書で使用する時、用語「ミクロ孔質」とは、毛管現象によって流体を移送できる材料を指す。用語「マクロ孔質」とは、孔が大きすぎて流体の毛管移送ができない材料を指し、一般に直径が約0.5mmよりも大きい孔を有し、より厳密には、直径が約1.0mmより大きい孔を有する。)副層の一実施形態は、XPL−7124として3M社(3M Corporation)(ミネソタ州ミネアポリス(Minneapolis))から入手可能な、約1.5mmの非圧縮厚さを有する、機械的に締着するループランディング要素を包含する。別の実施形態は、1平方メートル当たり110gの坪量及び7.9mmの非圧縮厚さを有する、けん縮され樹脂結合された6デニールの不織布嵩高品を包含し、これは、グリット社(Glit Company)(ジョージア州レンス(Wrens))から入手可能である。他の好適な吸収性及び非吸収性の副層が、米国特許第6,680,422号及び米国特許第5,941,864号に記載されている。更に、副層又はそのいずれかの部分は、要素の性能若しくは他の特性を付加、強化、又は変更するため、ローション若しくは他の既知の物質を含むか、又はそれでコーティングされてもよい。
本発明の実施形態はまた、排泄物を受容し収容するためのポケット、排泄物に対する空隙を設けるスペーサー、物品内での排泄物の動きを制限するためのバリア、プルオン使い捨て吸収性物品内に置かれた排泄物質を受容し収容する区画若しくは空隙、及び他同種のもの、又はそれらの任意の組み合わせを含んでいてもよい。吸収性製品に使用されるポケット及びスペーサーの例が、米国特許第5,514,121号、米国特許第5,171,236号、米国特許第5,397,318号、米国特許第5,540,671号、米国特許第6,168,584号、米国特許第5,306,266号、及び米国特許第5,997,520号に記載されている。吸収性物品における隔室又は空隙の例が、米国特許第4,968,312号、米国特許第4,990,147号、米国特許第5,062,840号、及び米国特許第5,269,755号に開示されている。好適な横断方向バリアの例が、米国特許第5,554,142号、PCT特許国際公開公報94/14395、及び米国特許第5,653,703号に記載されている。低粘性糞便を扱うのに適した他の構造の例が、米国特許第5,941,864号、米国特許第5,977,430号、及び米国特許第6,013,063号に開示されている。
本発明の実施形態は、濡れ現象による湿気を使い捨て吸収性物品内の感湿性部材に分配するように構成し得る獲得/分配層を有していてもよい。適した獲得/分散層の例は、米国特許第5,460,622号、米国特許出願公報第2005/0027267号、及び米国特許出願公報第2005/009173号に記載される。
本発明の実施形態は、当該技術分野において既知であるダスティング層を有していてもよい。適したダスティング層は、米国特許第4,888,231号に記載される。
本発明に従って構成された使い捨て吸収性物品は、締着要素を含んでもよい。図8に示されるように、幾つかの実施形態では、本発明に従って構成された使い捨て吸収性物品800は、吸収性物品を着用者に保持するために、使い捨て吸収性物品の周囲の周辺に横方向の張力を提供するような形状の前側腰部区域及び後側腰部区域を維持することができる締着要素を含んでもよい。図示されるように、幾つかの実施形態では、嵌合構成要素802及び804は、第1のサイドパネル120A及び第1のサイドパネル120Bの着用者に面する表面215に接合することができる。幾つかの実施形態では、補強要素210A及び210Bは、嵌合構成要素802と804との間、及び第1のサイドパネル120Aと120Bとの間に、それぞれ配置することができる。しかしながら、補強要素210A及び210Bは、嵌合構成要素802及び804に関して本明細書に記載されるようないずれの適した方法で構成することができる。
嵌合構成要素802及び804は、使い捨て吸収性物品800の第2の腰部区域内の対応する受け取り構成要素(図示せず)に接合し、それによって、腰部開口部及び1組の脚部開口部を形成するように構成することができる。
すべての他の既知の締着手段が一般に受け入れられているが、締着要素には、好ましくはテープ状ひもなどの表面締着具、フック及びループ締着コンポーネント、フックとフック、及び/又は雌雄締着コンポーネントが含まれる。代替の実施形態では、物品の対向する側面を縫い合わせるか、又は溶着させて、パンツを形成してもよい。これにより、この物品が、トレーニングパンツなどのプルオン型おむつとして使用可能になる。
幾つかの代表的な表面締着装置が、米国特許第3,848,594号、米国特許第4,662,875号、米国特許第4,846,815号、米国特許第4,894,060号、米国特許第4,946,527号、米国特許第5,151,092号、及び米国特許第5,221,274号にて開示されている。代表的なインターロック締着装置は、米国特許第6,432,098号に開示されている。また締着装置は、米国特許第4,963,140号にて開示されているように、物品を処分構成に保持するための手段を提供してもよく、米国特許第4,699,622号にて開示されているように、一次及び二次締着装置が含まれてもよく、米国特許第5,242,436号にて開示されているように、重なり合う部分のずれを減少するための、又はフィットを改善するための手段を提供してもよく、並びに米国特許第5,499,978号、米国特許第5,507,736号、及び米国特許第5,591,152号にて開示されているように、着用者の腹部で隙間ができるのに抵抗する手段を提供してもよい。
本発明の「発明を実施するための最良の形態」で引用したすべての文献は、関連部分において、参照することにより本明細書に組み込まれるが、いずれの文献の引用も、それが本発明に対する先行技術であることを容認するものと解釈すべきではない。この文書における用語のいずれかの意味又は定義が、参考として組み込まれる文献における用語のいずれかの意味又は定義と対立する範囲については、本文書におけるその用語に与えられた意味又は定義を適用するものとする。
本発明の特定の諸実施形態を図示し、記載したが、本発明の趣旨及び範囲から逸脱することなく他の様々な変更及び修正を実施できることが当業者には自明である。したがって、本発明の範囲内にあるそのようなすべての変更及び修正を添付の特許請求の範囲で扱うものとする。
本明細書に開示される寸法及び値は、列挙された正確な数値に厳しく対応して設けられるものとして理解されるべきでない。それよりむしろ、特に指定されない限り、各こうした寸法は、列挙された値とその値周辺の機能的に同等の範囲との両方を意味することを意図する。例えば、「40mm」として開示された寸法は、「約40mm」を意味することを意図する。
Claims (20)
- 着用者の胴体下部周囲に着用するための使い捨て吸収性物品(100)であって、第1の腰部区域(106)と、第2の腰部区域(108)と、前記第1の腰部区域と前記第2の腰部区域との間に配置される股領域(110)と、第1の腰縁部(150)及び第2の腰縁部(151)と、第1の長手方向縁部(75A)及び第2の長手方向縁部(75B)と、を備え、前記使い捨て吸収性物品は、
シャーシ(140)であって、トップシート(170)と、前記トップシートの少なくとも一部分に取り付けられるバックシート(160)と、前記トップシートと前記バックシートとの間に配置される吸収性コア(32)とを含むシャーシと、
前記第1の腰部区域内の前記第1の長手方向縁部から外側に向かって延在する第1のサイドパネル(120A、120B)であって、内端(119A、119B)と外端(121A、121B)とを含む第1のサイドパネルと、
前記第2の腰部区域内の前記第1の長手方向縁部から外側に向かって延在する第2のサイドパネル(122A、122B)であって、前記第1のサイドパネルの前記外端に隣接するように前記第1のサイドパネルに接合可能に構成される第2のサイドパネルと、
前記第1のサイドパネルの前記外端に接合された第1の補強要素(210A、210B)であって、前記第1のサイドパネルの前記外端に対応して設けられる第1の補強要素を備えたことを特徴とする、使い捨て吸収性物品。 - 前記第1のサイドパネル及び前記第2のサイドパネルが、弾性延伸自在である、請求項1に記載の使い捨て吸収性物品。
- 前記補強要素が、前記バックシートの一部分を含む、請求項1に記載の使い捨て吸収性物品。
- 前記補強要素が、前記使い捨て吸収性物品の着用者に面する表面(215)上に配置される、請求項3に記載の使い捨て吸収性物品。
- 前記補強要素が、前記使い捨て吸収性物品の外側表面(219)上に配置される、請求項3に記載の使い捨て吸収性物品。
- 前記補強要素は、前記第1のサイドパネルと前記バックシートとの間に配置される、請求項3に記載の使い捨て吸収性物品。
- 前記第1のサイドパネルが、カバー層(220)に接合されたエラストマー要素(232)を含み、前記エラストマー要素と前記カバー層が向かい合う、請求項1に記載の使い捨て吸収性物品。
- 前記補強要素が、前記カバー層の一部分を含む、請求項7に記載の使い捨て吸収性物品。
- 前記補強要素が、前記使い捨て吸収性物品の外側表面(219)上に配置される、請求項8に記載の使い捨て吸収性物品。
- 前記補強要素が、前記カバー層と前記エラストマー要素との間に配置される、請求項8に記載の使い捨て吸収性物品。
- 前記補強要素は、前記エラストマー要素と前記バックシートの間に配置される、請求項8に記載の使い捨て吸収性物品。
- 前記第2のサイドパネルが、第2の内端(123A、123B)と、第2の外端(125A、125B)と、第2の補強要素(21A、212B)と、を更に備え、前記第2の補強要素は、第2のサイドパネルの前記第2の外端に対応して設けられ、前記第2のサイドパネルは、前記第2の外端に隣接する前記第1のサイドパネルに接合され、前記第2の補強要素は、前記第1のサイドパネルの一部分と重なり合うとともに前記第2のサイドパネルの一部分と重なり合う、請求項1に記載の使い捨て吸収性物品。
- 前記エラストマー要素と前記補強要素とが、重なり合うことがない構成である、請求項7に記載の使い捨て吸収性物品。
- 着用者の胴体下部周囲に着用するための使い捨てパンツ状吸収性物品(600)であって、前側腰部区域と後側腰部区域と前記前側腰部区域と前記後側腰部区域との間に配置される股領域とを有する外側カバー(640)と、前記使い捨てパンツ状吸収性物品の外側表面を形成する第1のバックシート層(641)と、を備え、前記使い捨てパンツ状吸収性物品は、
第1の弾性延伸自在な前側サイドパネル(620A)及び第2の弾性延伸自在な性前側サイドパネル(620B)であって、前記前側サイドパネルのそれぞれは、前記第1のバックシート層の一部分に接合されるとともに前記第1のバックシート層から外側に向かって延在し、前記第1及び前記第2の前記前側サイドパネルは、第1の内端と第1の外端とを含み、前記第1の前側サイドパネルは、前記第1の外端に接合されるとともに前記第1の前側サイドパネルの前記第1の外端に対応して設けられる第1の補強要素を含み、前記第2の前側サイドパネルは、前記第1の外端に接合されるとともに前記第2の前側サイドパネルの前記第1の外端に対応して設けられる第1の補強要素(610A、610B)を含む第1の弾性延伸自在な前側サイドパネル及び第2の弾性延伸自在な前側サイドパネルと、
第1の弾性延伸自在な後側サイドパネル及び第2の弾性延伸自在な後側サイドパネルであって、前記後側サイドパネルのそれぞれは、前記第1のバックシート層の一部分に接合されるとともに前記第1のバックシート層から外側に向かって延在し、前記第1及び前記第2の後側サイドパネルは、第2の内端と第2の外端とを含み、前記第1の後側サイドパネルは、前記第2の外端に接合されるとともに前記第1の後側サイドパネルの第2の外端に対応して設けられる第2の補強要素を含み、前記第2の後側サイドパネルは、前記第2の外端に接合されるとともに前記第2の後側サイドパネルの第2の外端に対応して設けられる第2の補強要素を含む第1の弾性延伸自在な後側サイドパネル及び第2の弾性延伸自在な後側サイドパネルと、
第1の長手方向縁部(675A)と第2の長手方向縁部(675B)とを有する吸収性組立体(650)であって、前記吸収性組立体は、トップシート(170)と、前記トップシートに対応する第2のバックシート層(642)と、前記トップシートと前記第2のバックシート層との間に配置される吸収性コア(32)とを含み、前記第2のバックシート層は、前記第1のバックシート層に配置され、前記吸収性組立体は、前記第1及び第2の長手方向縁部が前記前側及び後側サイドパネルのそれぞれと離間した関係にあり、それによって、その間の前側長手方向非弾性部分(680、682)及び背側長手方向非弾性部分を形成するように、前記使い捨てパンツ状吸収性物品の前記着用者に面する表面(615)に取り付けられる吸収性組立体と、
前記吸収性組立体の前記第1の長手方向縁部に取り付けられる第1のバリアカフ(652)と、
前記吸収性組立体の前記第2の長手方向縁部に取り付けられる第2のバリアカフ(654)と、を更に備え、
前記第1及び前記第2の弾性延伸自在な前側サイドパネルは、前記第1及び第2の弾性延伸自在な後側サイドパネルに接合され、それによって腰部開口部及び1組の脚部開口部を形成するように構成されることを特徴とする使い捨てパンツ状吸収性物品。 - 前記第1の補強要素及び前記第2の補強要素は、前記使い捨て吸収性物品の着用者に面する表面(615)上に配置される、請求項14に記載の使い捨て吸収性物品。
- 前記第1の補強要素及び前記第2の補強要素は、前記使い捨て吸収性物品の外側表面上に配置される、請求項14に記載の使い捨て吸収性物品。
- 前記第1の補強要素は、前記第1のバックシート層と、前記第1の前側サイドパネルと、前記第2の前側サイドパネルと、の間に配置され、前記第2の補強要素は、前記第1のバックシート層と、前記第1の後側サイドパネルと、前記第2の後側サイドパネルと、の間に配置される、請求項14に記載の使い捨て吸収性物品。
- 前記第1及び前記第2の前側サイドパネルのそれぞれ、並びに前記第1及び前記第2の後側サイドパネルのそれぞれは、カバー層に接合されたエラストマー要素を含み、前記エラストマー要素と前記カバー層が向かい合う、請求項14に記載の使い捨て吸収性物品。
- 前記第1の補強要素及び前記第2の補強要素は、前記カバー層と前記エラストマー要素との間に配置される、請求項18に記載の使い捨て吸収性物品。
- 前記第1の補強要素及び前記エラストマー要素は、重なり合うことがない構成であるとともに、前記第2の補強要素及び前記エラストマー要素は、重なり合うことがない構成である、請求項18に記載の使い捨て吸収性物品。
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