【発明の詳細な説明】
抗寄生虫性アベルメクチンおよびミルベマイシン誘導体本発明は、抗寄生虫剤に
関し、特に3位にシアノ置換基を有し5位に置換基を欠いたアベルメクチンおよ
びミルベマイシンに関係する化合物に関する。
アベルメクチンは、これまでに針076化合物として言及されている広域スペク
トル抗寄生虫剤の一群である。これらは、水性栄養培地において微生物ストレプ
トマイセス アベルミティリス(Streptomyces avermiti
lis)の特定菌株を発酵させることにより作られる。発酵により得られるこれ
らの化合物の調製および構造は、英国特許第1573955号明細書に記載され
ている。ミルベマイシンは、13位に糖残基を欠いた構造的に類似のマクロライ
ド抗生物質である。これらは、たとえば英国特許第1390336号およびヨー
ロッパ特許第0170006号明細書に記載されているように、発酵により製造
される。
これらの発酵由来生成物に加えて、多数の刊行物がこれら生成物から半合成的に
導かれた化合物を記載しており、そのうちの多くが有用な抗寄生虫性を冑する。
この化学の幾つかはマクロライド抗生物質(Macrolide Antibi
otics) 、オームラ ニス、 (Omura S、 )著、アカデミツク
プレス、ニューヨーク(1984)およびディビス、エッチ、シイ、 (Da
vies、 H,G、 )およびグリーン、アール、エッチ、 (Green。
R,H,)によるナチュラル プロダクツ レポート(Natural Pro
duct Reports)(1986)、 3.87−121およびChem
、 Soc、 Rev、 (1991)、 ’20.211−269および27
1−239で紹■■■
ている。
最初のC−076アベルメクチンに関連する化合物はまた、アベルメクチン産生
微生物の発酵によっても調製されつる。たとえば、ヨーロッパ特許第02147
31号および第0317148号明細書には、発酵培地においである種の酸の存
在下に発酵により25位に5”11なった置換基を有するC−076アベルメク
チンに関連する化合物の産生が、j己載されている。
アベルメクチンまたはミルベマイシン骨核における様々な位置での置換基の5+
1:なった組合せにa゛及している別の刊行物としては、ヨーロッパ特許第31
7148M;、340り32弓、355541−弓、350187号・、410
165弓、25り779号および254583シシ、ドイツ国特許第23294
86号および英国特許第2166436号である。
アベルメクチンおよびミルベマイシンならびにこれらの誘導体は以下の構造を有
する:
L
(式中、破線は任意の結合を表し、R1およびR4はこの任意の結合が存在する
場合不存在であり、R1、R3、R4およびRI2は独立して■、OH、ハロゲ
ン、オキ゛八木キシイミノまたは有機基であり、R2およびR7は有機基であり
、R6はHまたは有機基である。)。
これら化合物は、アベルメクチンロ身、およびR1が場合により4′位が置換さ
れた4′−(α−L−オレアンドロシル)−α−L−オレアンドロシルオキシ基
であるこれらの置換された誘導体:アベルメクチンモノサッカライドおよびR3
が場合により4′位が置換されたα−L−オレアンドロシルオキシ基であるこれ
らの誘導体:アベルメクチンアグリコンおよびR3がOHまたはこの基に代わる
オレアンドロシル以外の置換ノミであるこれらの、誘導体;およびミルベマイシ
ンならびにR3がI■であるこれらの誘導体を含む。
これまで知られているすべてのアベルメクチンおよび構造的に類似のミルベマイ
シンおよびこれらの誘導体は、C3−C4二重結合のとき3位に置換基を自する
ことはなく、このような化合物を産生じつるいずれの方法も報告されていない。
ここにおいて、3位にシアノ置換基を有し5位に置換基を有さないアベルメクチ
ンおよびミルベマイシン誘導体が調製されそしてこれら化合物の幾つかが顕著な
抗寄生虫性を有することが見出された。
本発明の見地によれば、分子の3位にシアノ置換基を有し、3−4位間が二重結
合であり、5位に置換基を有さないアベルメクチンおよびミルベマイシン誘導体
を提供するものである。
本発明の化合物は式(1):
(式中、破線は任意の結合を表し、R1およびR4はこの結合が存在する場合は
不存在であり、R1、R3、R4は独立して+1.OH,ハロゲン、オキソ、オ
キシイミノ、または何機基であり、R2およびR7は有機基であり、R′はHま
たは有機基である。
)で表される。
本発明による化合物は、22−23位の任意の結合が存在するものそしてこの任
意の結合が不存在(すなわち、22位と23位の間が単結合)であるものを含む
:R1は+1.III、場合によりハロゲンまたはC,−C,アルコキシ、C,
−C,アルカノイル、C,−C,アリールカルボニル、カルボキシ、メルカプト
またはアリールにより置換されたCl−Csアルコキシであるか、またはglは
Cs−Cmアルケニルオキシ、アルキルカルボニルオキシ、またはCs−Coア
ルケニルカルボニルオキシ、場合によりCl”’Coアルキルにより置換された
アリールカルボニルもしくはカルバモイルであり、またはR’は二重結合により
分子の残りと接続されそしてオキソまたは場合によりCl−Csアルキル、アル
ケニル、アルキニル、トリアルキルシリルまたはアラルキル基により〇−置換さ
れてもよいオキシイミノであるか、または場合によりシアノまたはCl−Coア
ルキル基により置換されてもよいメチレン基であり:R4は■、OHまたはCI
−CmアルコキシもしくはC.−C.アルカノイルオキシであり、または二重結
合により分子の残りと接続され、そして場合により前記のように置換された=C
Ut、オキソまたはオキシイミノ基であり;R2は、
軸)α−枝分かれCs−Caアルキル、アルケニル(ブドー2−エニル、ペント
2−エニルおよび4−メチルベント−2−エニルを含む)、アルコキシ−アルキ
ルまたはアルキルチオアルキル基;α−枝分かれC4−C,アルキニル基; (
C4−Cm)シクロアルキル−アルキル基であってその際アルキル基はα−枝
分かれCt−Csアルキル基であり; C,−C.シクロアルキルまたはCs−
Cmシクロアルケニル基であり、これらのいずれも場合によりメチレンまたはー
っ以上のCl−C4アルキル基もしくはハロゲン原子により置換されてもよく;
または飽和または完全もしくは部分的に不飽和でそして場合により一つ以上のC
.−C4アルキル基またはハロゲン原子で置換されてもよい3−6員の酸素また
は硫黄3何複素環式環であるか,または(b) −Cl12R’ (式中、R8
はH 、 C,−C,アルキル、C□−C,アルケニル、C.−C,アルキニル
、各アルキルまたはアルコキシ基における炭素原子数が1〜6のアルコキシアル
キルまたはアルキルチオアルキルであり、前記アルキル、アルコキシ、アルケニ
ルまたはアルキニル基のいずれも一つ以上.のハロゲン原子により置換されても
よく:またはC,−C8シクロアルキルまたはCs−Csシクロアルケニル基で
あってこれらはいずれも場合によりメチレンまたはー・つ以」二のC.−C.ア
ルキルノ,!,もしくはハロゲン原−rにより置換されてもよく;または飽和ま
たは部分的に不飽和でそして場合により一つ以−LのC.−C4アルキルノI(
またはハロゲン原子で置換されてされでもよい3−6員の酸素または硫黄含有複
素環式環;または式SR’であってそ(’)際Roハc+−Cm 7 ルキル、
Cz−Ca7 ル’r−ル、C5−C*7JLtキ:−ル、Cs−Cs シクロ
アルキル、Cs−Clシクロアルケニル、フェニルまたは置換フェニルであって
該置換基がC,−C4アルキル、Ct−C4アルコキシまたはハロゲン原子であ
る基;または飽和または完全もしくは部分的に不飽和でそして場合により一つ以
上のC,−C4アルキル基またはハロゲン原子で置換されてもよい3−6員の酸
素または硫黄含有複素環式環である)で表される基であり:または(C) 一つ
のオキソもしくは一つ以上のヒドロキシ基により置換されるかまたは二つの隣接
する炭素原子上でオキシラン環を形成する一個の酸素原子により置換されたCI
−Caアルキル基、またはR2は(Cl−Cm )アルコキシカルボニル基によ
り置換されたCl−Csアルキル基であり、R2上の前記置換基はR2の末端炭
素原子および末端炭素原子に隣接する炭素原子のいずれかまたは両方に接続し;
または(d) =CH,または次式:
(式中、RIGおよびR1は両方ともHであり;R10はIIでR11はCI−
Csアルキルであるか、またはRIOおよびR11の一つがHであり他はフェニ
ル、ヘテロアリール、C,−C,アルコキシカルボニルまたは置換されたフェニ
ルもしくはヘテロアリールであって、前記置換基がフッ素、塩素、C,−C4ア
ルキル、Cl−C4アルコキシ、CI−C<アルキルチオ、ヒドロキシ(Cl−
C4)アルキル、シアノ、アミノスルホニル、C2−CGアルカノイル、C,−
CGアルコキシカルボニル、ニトロ1、トリフルオロメチル、トリフルオロメト
キシ、アミノまたはモノもしくはジ(C,−C,’)アルキルアミノ基であり:
Xは直接結合であるかまたは直鎖もしくは枝分かれ鎖でよい炭素JJ:i ’r
’数2−6のアルキレンツ、(である。)で表される基であり:または(e)場
合によりC,−C4アルキル、C,−C,アルキルチオ)、I、、ハロゲン原子
、トリフルオロメチルおよびシアノから選択される少なくとも−・つの置換ノ、
(で置換されてもよいフェニルJ、I、;またはR1は式(II) :(式中、
Zは酸素、硫黄または=CH8−であり、a、 b、 cおよびdは各々独立し
て0゜1または2であり; a、 b、 cおよびdの合計は5を越えない)で
表される基でありR3は、H1ヒドロキシ、C,−C,アルコキシもしくはアル
ケノキシ、Cl−Coアルカノイルオキシもしくはアルケノイルオキシ、アロイ
ルオキシ、オキシメチレンオキシ−(CI−C5)アルキルオキシ−(C,−C
,)アルキル、ハロゲン、オキ八または場合により置換されてもよいオキシイミ
ノ、ヒドラゾ八カルバジドもしくはセミカルバジド、N−(Cl−C4) フル
キルセミカルバジド、N、N−ジ(Cl−C4) 7/l/キルセミカルバジド
、C,−C,アルカノイルヒドラジド、ベンゾイルヒドラジドまたは(C,−C
,)アルキルベンゾイルヒドラジドであり:またはR3は(式中、R5は単結合
により針4′またはC−4′ に接続され、そして11.ハロゲン、ヒドロキシ
、CI−Coアルカノイルオキシもしくはアルケノイルオキシ、アロイルオキシ
、C,−C,アルコキシ、アミノ、N−(c+−ca )アルキルアミノ、N、
N−ジ(C,−C,)アルキルアミノ、N−(C,−C,)アルカノイルアミノ
または、N、N−ジ(C9−Co)アルカノイルアミノであり:またはRSは二
重結合によりC−4′またはC−4′に接続され、そしてオキ八場合により置換
されてもよいオキシイミノ、セミカルバジド、N−(C,−C4)アルキルセミ
カルバジド、N、N−ジ(Cl−C4)アルキルセミカルバジド、(C6〜Cs
)アルカノイルヒトランド、ベンゾイルヒドラジドまたは(C,−C,)アルキ
ルベンゾイルヒドラジドである)で表される基であり;
R6はHまたはCl−C6アルキルであり:そしてR7はメチル、ヒドロキシメ
チル、(Cl−C4アルコキシ)メチル、(C,−C5アルカノイル)オキシメ
チル、< cz−csアルケノイル)オキシメチル、アロイルオキシメチル、ア
ルアルカノイルオキシメチル、オキソ、場合により置換されたオキシイミノ、ハ
ロメチル、アジドメチルまたはシアノメチルである。
本発明化合物は、R1が11.011.0−(Cl−C4’)アルキル、O−(
CI−Cs )アルカノイル、オキソおよび場合によりC,−C,アルキルまた
はアリール(Cl−C4)アルキルで置換されてもよいオキシイミノであるもの
、R2が直鎖または技分かれ鎖アルキル、アルケニル、シクロアルキルまたはシ
クロアルケニル(メチル、エチル、2−プロピル、2−ブチル、2−ブテン−2
−イル、2−ペンテン−2−イル、4−メチル−2−ペンテン−2−イルおよび
シクロヘキシルを含む)であるもの;R4がH、Oll、オキソまたはオキシイ
ミノであるもの:およびR3がHまたは次式(式中、R5は011. (Cl−
C4)アルコキシ、(Ct−C5)アルカノイルオキシ、アミ八N−(Cl−C
4)アルキルアミ八N−(Cl−Cs )アルカノイルアミ八オキソまたは場合
によりC1鳴アルキル基で置換されてもよいオキシイミノである)で表されるも
のを含む。
前記定義の全てにおいて、文脈が特に必要としないかぎり、3個以」−の炭素原
子を含むアルキレン、(は直鎖または枝分かれ鎖であり、l−ロゲンは)・ソ素
、塩素、I;!素およびヨウ素を意味し、そしてアリールは場合により一つ以1
−のC,−C,アルキルもしくはC,−C4アルケニル基またはハロゲンIにl
子で置換されてもよいフェニルノ、ξを意味する。
本発明の範囲内の化合物は以上のものを含む:(i)3−シアノ−5−デオキシ
−25−シクロヘキシル−アベルメクチンB2またはそのモノサッカライド;ま
たは
(ii) 3−シアノ−5−デオキシ−23−メトキシ−25−シクロへキシル
−22,23−ジヒドロアベルメクチン別またはそのモノサッカライド;または
(iii) 4’−オキシイミノ−3−シアノ−5−デオキシ−23−メトキシ
−25−シクロへキシル−22,23−ジヒドロアベルメクチンB1; または
(iv) 3−シアノ−5−デオキシ−25−シクロへキシル−22,23−ジ
ヒドロアベルメクチンB1またはそのモノサッカライド;または(v) 4’
−二ピーヒドロキシー3−シアノ−5−デオキシ−25−シクロへキシル−22
,23=ジヒドロアベルメクチンB1またはそのモノサッカライド;または(v
i) 23−メトキシイミノ−3−シアノ−5−デオキシ−25−シクロへキシ
ル−22,23−ジヒドロアベルメクチンB1またはそのモノサッカライド:ま
たは(vii) 3−シアノ−5−デオキシ−25−シクロへキシルアベルメク
チンB1またはそのモノサッカライド:または
(viii) 3−シアノ−5,13−ジデオキシ−23−メトキシ−25−シ
クロへキシル−22,23−ジヒドロアベルメクチンB1アグリコン;または(
ix) 3−シアノ−5,13−ジデオキシ−25−シクロへキシル−22,2
3−ジヒドロアベルメクチンB1アグリコン;または
(x)3−シアノ−5−デオキシ−ミルベマイシン。
アベルメクチンおよびモノサッカライドは一般的にはアグリコンおよびミルベマ
イシンならびに13位に糖基を有さないこれらの誘導体より好ましい。
本発明化合物が幾つかの不整中心を含み、したがって幾つかの立体5゛4性体対
として存在することは理解されるであろう。本発明は分離されているかいないか
にかかわらずこのような立体51ij性体の全てを含む。
本発明の別の見地によれば、5位が脱離基で置換されているかまたは5位に置換
ノ、ζをr」さずそして2−3位および4−5位に、Z11″l結合を自°する
アベルメクチンもしくはミルベマイシン、誘導体をイオン性シアニドと反応させ
ることからなるアベルメクチンまたはミルへマイシン誘導体の製l去を提供する
ものである。
2−3位および4−5位に゛1b重合金イjする誘導体は式(II)で表される
化合物:(式中、R1,R2、R3、R4、R′およびR7は前記定義のもので
ある。)である。式(II)で表される化合物はそれ自体新規である。
式(II)で表される化合物は式(III)で表される化合物から調製されうる
:L
(III)
(式中、R1、R2、R3、R4、R1およびR7は前記定義のものであり、X
はたとえばフッ素、塩素、臭素、ヨウ素、場合により少なくとも一つの電子吸引
基たとえばp−ニトロで置換されてもよいフェノキシ基、およびスルホン酸基た
とえばメタンスルホニルオキシおよびp−トルエンスルホニルオキシのような脱
111i基である)。
5−位における脱離基を除去する結果、式(II)で表される化合物が形成し、
これへシアニドを添加すると、シアノ基が3位で分子の骨核に接続する式(I)
で表される化合物が得られる。式(II)で表される中間体化合物の単離は一般
に必要ではないことがわかっている。すなわち、非水性溶媒、たとえばジメチル
ホルムアミド中でイオン性シアニドたとえばシアン化リチウムで式(III)で
表される化合物を処理すると脱離基の除去と式(I)で表される化合物の形成が
一回の反応工程で起きる。反応は一般に室温で行われる。式(I)で表される化
合物は反応混合物から単離され、常法によりたとえば溶媒抽出とこれに続くクロ
マトグラフィーにより精製される。
式中、Xが脱離基である式(III)で表される化合物は、式中Xが0■である
相当する化合物から、常法によりたとえば塩基性溶媒たとえばピリジン中5−0
■化合物をたとえば2−ニトロベンゼンスルホニルクロリドで処理して5−C1
化合物を形成することにより調製される。式(III)で表される生成物は常法
により反応混合物から単離される。
脱離基がたとえばp−ニトロフェノキシ基である場合、中間体化合物(III)
は単離する必要がなく、そして式(I)で表される化合物が、式中XがOHであ
る化合物から、出発物化合物をp−ニトロフェノキシ誘導体へ転化し次いでその
まま最初の反応溶液のままシアニドで処理する“ワン−ボット(one−pot
)”法により調製される。
式中XがOHであり置換基R’−R’の1ノー4なった組合せを含む式(III
)で表される出発物質は、一般に当該技術で公知の方法で上述のβ」付物で検討
されている方法によりイ′!られる。本発明の1−1述の方法は置換)、’iR
’〜R7が使用する試薬と適合性の式(III)で表される化合物すべてに適用
+1J能であると思われる。しかしながら、置換J+IiR’−RTの幾つかを
式(IIi)で表される出発物質を3−シアノ化合物へ転化した後に他の置換)
、l、で置換することが必要であるかまたは望ましい場合がある。このような転
化は、当該技術で公知の方法によりそして公開された特許文献ならびに」二連し
た他の刊行物に記載されているような方法でも実施されうる。
すでに71及したように本発明化合物は強力な活性の抗寄生虫剤である。すなわ
ち化合物は、外部寄生虫が原因の様々な症状、特に線虫として記載されている両
群の寄生性嬬虫により最も頻繁に起こされそして豚、羊、馬および牛に深刻な経
済的損失を起こしならびに家畜および家禽類を襲う嬬虫により起こされる様々な
症状の治療に有効である。化合物はまた他の様々な種類の動物に影響を与える他
の線虫、たとえば、人におけるジロフィラリア(Dirofilaria)なら
びに動物およびヒトに感染する様々な寄生虫たとえば胃腸の寄生虫たとえばアン
シロストマ(^ncylostoma) 、ネカトール(Necator) 、
アスカリス(Ascaris) 、ストロンギロイデス(Strongyloi
des)、トリキネーラ(Trichinella)、トキソカラ(Toxoc
ara )、カビラリア(Capillaria)、トリクリス(Trichu
ris) 、エンテロビウス(EnterobiuS)および血液または他の組
織および器官に見出される寄生虫たとえばフィラリア嬬虫およびストロンギロイ
デス、トリキネーラおよびトキソカラの腸管以外段階に対しても効果的である。
化合物はまた、ヒト、動物および鳥の特定の節足動物寄生虫、たとえばマダニ(
tick)、ダニ軸1te)、シラミ、ノミ、ハエ、穿刺性昆虫および牛や馬に
影響を与える移動性双翅目幼虫を含む外部寄生虫による感染症の処置にも有効で
ある。
式(1)で表される化合物は意図する特別の用途に対しおよび治療される宿主動
物の特定の種類ならびに関係する寄生虫または昆虫に対し適する製剤として投与
される。駆虫剤としての使用に対して、化合物は皮下または筋肉内注射のいずれ
かにより投!−j、されるか、またはこれに代わってカプセル剤、丸剤、錠剤、
かみ砕き錠剤または液状水剤の形で経口投与されてもよく、または局所製剤また
はインブラント剤として投しノ、されてもよい。局所投り、に対しては、浸ム1
i液、スプレー、粉末、ダスト、1.Iぎかけ剤(pour−on) 、スポッ
ト剤(spot−on)、噴射剤(jettingfluid)、シャンプー、
1°′1輪、ドげ札または皮・:;7を使用することができる。このような製剤
は標へ「1的な獣医学的プラクティスにしたがって常法により調製される。すな
わち、カプセル剤、丸剤または錠剤は、イJ゛効成分を適゛翳こ微粉砕した花釈
剤またはキャリヤーと混合し、さらに崩壊剤および/または結合剤たとえばデノ
プン、乳糖、タルクまたはステアリン酸マグネシウムを含むことにより調製され
うる。水剤は自効成分を分散剤または湿潤剤とともに水溶液に分散させることに
より調製され、注射用製剤は滅菌溶液またはエマルジョンの形で調製される。流
し込みまたはスポット製剤は有効成分を許容可能な液状キャリヤービヒクルたと
えばプチルジゴール、液状パラフィンまたは非揮発性エステル中にて揮発性成分
たとえばイソプロパツールを添加するかまたは添加せずに溶解することにより調
製される。これに代わり、注ぎかけ剤、スポット剤、またはスプレー剤は、動物
の表面にイJ゛効成分の残りが残るようにカプセル封入により1凋製されてもよ
い。これらの製剤は治療されるべき宿主動物の種類、感染の程度および型ならび
に宿主の体重に従って活性化合物のff1ffiに関し変化するであろう。化合
物は、特に予防のために、公知方法で連続的に投与されるであろう。一般的には
経口、腸管外および流し込み投与に対しては、1−5日の期間で一回投与または
分割段!U・とじて体重1kgあたり約0.001−10+ngの投与が満足す
るであろうが、しかしながらもちろんこれより低いかまたは高い投与量範囲が指
示される場合もあり、このようなものも本発明の範囲内である。
これに代わり、化合物は動物飼料とともに投与されてもよく、この目的に対して
は、濃厚飼料添加剤またはプレミックスが通常の動物飼料とともに混合するため
に調製されつる。
(殺虫剤として使用するためおよび農業害虫を処理するために、化合物は、標嘔
的農業プラクティスにしたがって、スプレー、ダスト、注ぎかけ剤、エマルジョ
ン等として使用される。
ヒトに使用する場合、化合物は通常の医療プラクテイスにしたがって、薬剤」二
許容されうる製剤として投′−jされる。
化合物はまた貯蔵穀物の害虫たとえばトリポリウム!Ii(Tribolium
sp、)、テネブリオ種(Tenebrio sp、 )に対しておよび農作
物の害虫たとえばノ1ダニ(spider m1tc) 、(テトラニカス種
TeLranychus sp、 )アブラムシ、アシルチオシホン種(^cy
rthiosiphon sp、 )、移動性直翅INたとえばイナゴおよび植
物組織に生息する未成熟段階の昆虫に対してもイ」用である。化合物は1・頃線
虫および植物’+<i牛車たとえばメロイドシネ種(Meloidogync
sp、 )の防除のために殺線虫剤としてイ」用で、農業において重要である。
他の植物害虫たとえば南部アワヨトウ(Southern armyworm)
およびマダラチンドウムシ(Mexican bean beetle)の 幼
虫に対して有効である。
殺虫剤としての使用に対して、化合物は標準的獣医学的プラクテイスにした力(
って、スプレー、ダスト、エマルジョン、注ぎかけ剤等として施用される。 本
発明は以下の実施例により説明されるが、“アベルメクチンB2″lよ23位に
0■置換基を有し、22−23位に単結合を有するアベルメクチンに関し、そし
て“アベルメクチンB1”は22−23位に二重結合を有するアベルメクチン目
刃するものである実施例 1
5−クロロ−5−デオキシ−25−シクロへキシルアベルメクチンB20℃に維
持されたピリジン(100ml)中にヨーロッパ特許第214731号に記載さ
れているように得られた25−シクロへキシルアベルメクチンB2(20g)が
溶解した液へ、30分かけて少しずつ2−ニトロベンゼンスルホニルクロリド(
45g)を加えた。反応混合物を一時間攪拌し、その間室温まで温めた。次いで
、これを酢酸エチル(100h+1 )オ、J: ヒ水性塩酸(500E11.
IN)へ注入した。有機層を分離し、乾燥(Mg5o4)し、蒸発すると、油
状物が得られ、これをジクロロメタン(100ml)に溶解し、シリカゲル(I
Kg)のカラムへ施した。ジクロロメタン:メタノール−100:O〜95:5
−で溶出し、次いで適切なフラクションを合わせて蒸発すると、表題化合物(1
2g)が得られ、これは質量およびnmr分光分析により特性決定された。
実施例2
3−シアノ−5−デオキシ−25−シクロへキシルアベルメクチンB2ジメチル
ホルムアミド(20軸1)中に実施例1からの5−クロロ−5−デオキシ−25
−シクロへキシルアベルメクチンB2(20g)が溶解した液へ、ジメチルホル
ムアミド中にシアン化リチウムが溶解した液(200m1.0.5M)を添加し
た。混合物を24時間室温で攪拌した。反応混合物を水(75軸l)およびエー
テル(1500ml)へ注入した。イ1゜機層を分離し、水(500m]、 X
2)とブライン(50抛1)で洗浄し、次いで乾燥(MgS(L)し、蒸発す
ると油状物(25g)が得られた。油状物をエーテル(50a+1)に溶解し、
シリカゲル(1kg)のカラムへ施した。エーテルで溶出し、適切なフラクショ
ンを合わせて蒸発すると、白色粉末(5,1g)が得られた。これをダイナマッ
クス(Dyna+oax)(+i’e標)2′直径ODS C18カラムにおい
て逆相高性能液体クロマトグラフィーにかけ、メタノール:水80 :20で溶
出することにより精製した。適切なフラクションを合わせ蒸発すると白色、非晶
質粉末(2,38g)が得られ、これをさらにダイナマックス(Dynamax
)(ll’e標)2′直径UDS C18カラムにおいて逆相高性能液体クロマ
トグラフィーにかけ、アセトニトリル:メタノール:水65:5:30で溶出す
ることにより精製した。適切なフラクションを合わせ蒸発すると表題化合物が白
f△、非晶質粉末として得られ、これは質1−+におよびnmr分光分析により
特性決定された。
実施例3および4
3−シアノ−5−デオキシ−25−シクロへキシルアベルメクチンB2モノサッ
カライドおよび 3−シアノ−5−デオキシ−25−シクロへキシルアベルメク
チンB2アグリコン
実施例2からの3−シア八5−デオギシー25−シクロへキシルアベルメクチン
B2(290mg)を硫酸1%含f]−イソプロパツール(6ml)中に溶解し
、溶液を室温で24時間放置した。次いで反応混合物を氷(15g)および水(
1,5m1)へ注入し、ジクロロメタン(20m1. X2)で抽出した。合わ
せた有機抽出液を炭酸水素カリウム水溶液で洗浄し、乾燥(NazSO−)シ、
蒸発すると、オフホワイトの固体(280mg)が得られた。これをダイナマッ
クス(Dynamax)(商標)で2′直径ODS C18カラムにおいて逆相
高性能液クロマトグラフイーにかけアセトニトリル:メタノール:水(57:1
3:30)で溶出することにより精製した。適切なフラクションを合わせて蒸発
すると、表題モノサッカライド(105mg)およびアグリコン(7+ng)が
白色、非晶質粉末として得られ、これは質ri工およびnmr分光分析により特
性決定された。
実施例5
5−クロロ−5−デオキシ−23−メトキシ−25−シクロへキシル−22,2
3−ジヒドロアベルメクチンB1
0°℃にてピリジン(250ml)中に国際特許出願PCT/EP931003
6に記載されているような23−メトキシ−25−シクロへキシル−22,23
−ジヒドロアベルメクチンB]、(50g)が溶解した液へ、0−ニトロベンゼ
ンスルホニルクロリド(25g)を添加し、そして混合物を一時間攪拌し、その
間室を詰まで温めた。反応混合物を酢酸エチル(1000Iol)および水性塩
酸(500m1. IN)の間に分配した。自機相を分離し、水(250a+1
. x2)で洗浄し、乾燥(Mg5O,) L、蒸発した。粗生成物をジクロロ
メタンに溶解させ、シリカゲル(Ikg)のカラムへ施した。ジクロロメタン:
メタノール−100:0〜99.1−で溶出し、次いで適切なフラクションを合
わせて蒸発すると、表題化合物(55g)が得られ、これは質;−ニジおよびn
o+r分光分析により特性決定された。
実施例6
3−シアノ−5−デオキシ−23−メトキシ−25−シクロへキシル−22,2
3−ジヒドロアベルメクチンB1
ジメチルホルムアミド(55軸l)中に5−クロロ−5−デオキシ−23−メト
キシ−25−シクロへキシル−22,23−ジヒドロアベルメクチンBl(10
,1g)が溶解した液へ、ジメチルホルムアミド中のシアン化リチウム溶液(5
5m1.0.5M)を添加した。混合物を24時間室温で攪拌した。反応混合物
を次いでエーテル(500ml)および水(250ml)へl−?人した。有機
相が分離した。水相をエーテル(25h1. X 2)で抽出した。次いで合わ
せた有機相を水(250ml) 、次いで飽和塩化ナトリウム水溶液(25hl
)で洗浄し、乾燥(Mg5O,)I、、そして蒸発すると黄色の泡状物(8,4
g)が得られた。これをエーテルの最小量に溶解し、シリカゲル(1kg)のカ
ラムへ施した。エーテル:ヘキサン−2:1〜4:1−で溶出し、次いで適切な
フラクションを合わせて蒸発すると、白色粉末(2g)が得らた。これをさらに
、ダイナマックス(DynamaxX商杼)で2′直径ODS C18カラムに
おいて逆相高性能液体クロマトグラフィーにかけ水:メタノール:アセトニトリ
ル(15:20:65)で溶出することにより精製した。適切なフラクションを
合わせて蒸発すると、表題化合物が白色の非晶質粉末として得られ、これは質量
およびnmr分光分析により特性決定された。
実施例7および8
3−シアノ−5−デオキシ−23−メトキシ−25−シクロへキシル−22,2
3−ジヒドロアベルメクチンB1モノサッカライドおよび3−シアノ−5−デオ
キシ−23−メトキシ−25−シクロへキシル−22,23−ジヒドロアベルメ
クチンB1アグリコン3−シアノ−5−デオキシ−23−メトキシ−25−シク
ロへキシル−22,23−ジヒドロアベルメクチンBl (285mg)を、硫
酸1%含有イソプロパツール(軸1)に溶かし、溶液を24時間室7!u−にて
放置した。反応混合物を次いで水(15g)および水(15軸l)へ注入し、ジ
クロロメタン(20軸l、 X2)で抽出した。合わせたイア機抽出液を炭酸水
素カリウム水溶液で洗浄し、乾燥(MgS(L) L、蒸発すると、白色固体(
280mg)が得られた。これをダイナマ・γクス(DynamaxX商標)2
′直径ODS C18カラムにおいて逆相高性能液体クロマトグラフィーにかけ
、45m1/分の水:メタノール:アセトニトリル(20:15:65))で3
6分間、次いで18:17:65で溶出することにより精製した。
フラクションを26分と30分の問および42分と54分の間に集めた。適切な
フラクションを合わせて蒸発すると、表題のモノサッカライド(65mg)およ
びアグリコン(3IIg)が非晶質白色粉末として得られ、これは質量および止
r分光分析により特性決定された。
実施例9
4′−オキソ−3−シアノ−5−デオキシ−23−メトキシ−25−シクロへキ
シル−22,23−ジヒドロアベルメクチンB1
3−シアノ−5−デオキシ−23−メトキシ−25−シクロへキシル−22,2
3−ジヒドロアベルメクチンBl(560■g)、テトラ−n−プロピルアンモ
ニウムベルルテナート(56mg)、N−メチルモルホリンオキシド(56hg
)およびジクロロメタン(15+++1)の混合物を一晩攪拌した。さらに、N
−メチルモルホリン−N−オキシド(100mg)およびテトラ−n−プロビル
アンモニウムペルルテナート(10+og)を添加し、−晩中攪拌した。混合物
をシリカカラム(50g)へ添加した。カラムをジクロロメタン:酢酸エチル−
100二〇から80:20−で溶出した。適切なフラクションを合わせて蒸発す
ると、表題化合物(41omg)が得られ、これは質量およびnmr分光分析に
より特性決定された。
実施例10
(EおよびZ)−4’−オキシイミノ−3−シアノ−5−デオキシ−23−メト
キシ−25−シクロへキシル−22,23−ジヒドロアベルメクチンB14′−
オキソ−3−シアノ−5−デオキシ−23−メトキシ−25−シクロへキシル−
22,23−ジヒドロアベルメクチンBl (510mg) 、ヒドロキシルア
ミン塩酸塩(500a+g)およびピリジン(10011)の混合物を室温で一
晩攪拌した。反応混合物を水(50ml)へ注入し、エーテル(50ml、 X
2)で抽出した。合わせた(r機相を水性クエン酸(25+n1.10%)、水
(25011)で洗浄し、乾燥(Mg5O,)L、そして蒸発すると第1
【製オ
キシム(500mg)が得られた。この粗製生成物を、グイナマックス(Dyn
amax )(商標)2′直fhODS C18カラムにおいて逆相高性能液体
クロマトグラフィーにかけ、45m1Z分の水:メタノール:アセトニトリル3
0 :5 :65で44分間、次に28+7:65で12分間、次に26:7:
65 テl1分間、次ニ25:10:65テ16分間、次+、−20+15:6
5で9分間、次+:15:20:65で41分間溶出することにより精製した。
フラクションを92分と116分の間に集めた。適切なフラクションを合わせて
蒸発すると、白色粉末として得られ、これをさらにグイナマックス(Dynam
axX商標)2′直径ODS C18カラムにおいて逆相高性能液体クロマトグ
ラフィーにかけ、45m1/分の水:メタノール:アセトニトリル25:10:
65で72分間、次に15:20:65で28分間溶出することにより精製した
。フラクションを72分と100分の間に集めた。適切なフラクションを合わせ
て蒸発すると表題化合物が白色粉末として得られ、これは質量およびnmr分光
分析により特性決定された。
実施例11
13−クロロ−13−デオキシ−3−シアノ−5−デオキシ−23−メトキシ−
25−シクロへキシル−22,23−ジヒドロアベルメクチンB1アグリコン4
−ジメチルアミノピリジン(230mg)とジ−イソプロピルエチルアミン(0
,33Ill)を含む0℃のジクロロメタン(10ml)中に3−シアノ−5−
デオキシ−23−メトキシ−25−シクロへキシル−22,23−ジヒドロアベ
ルメクチンB1アグリコン(300+++g)が溶解した攪拌液へ、ジクロロメ
タン(3ml)中に2−二トロベンゼンスルホニルクロリド(240mg)が溶
解した液を添加した。反応混合物を室温まで温め、−晩攪拌した。
混合物を氷(15g)および水(15ml)へ住人し、水性クエン酸(10%)
で酸性化し、ジクロロメタン(20m1. X2)で抽出した。合わせた有機抽
出層を炭酸水素カリウム水溶液(20ml)で抽出し、乾燥(NazS04)
L、蒸発すると、オレンジ色の泡状物(360+++g)が得られた。これをシ
リカゲル(20g)のカラムクロマトグラフィーにかけジクロロメタン:酢酸エ
チル−100:O〜95・5−で溶出することにより精製した。適切なフラクシ
ョンを合わせると物質80mgが得られ、これをさらにダイナマツクス(Dyn
amaxXlik標)で1′カラムにおいて逆相高性能液体クロマトグラフィー
にかり水、メタノール−15+85で溶出することにより精製した。適切なフラ
クションを合わせると化合物50mgが得られ、これをさらに同し条件°ドに精
製すると物質13mgが得られ、これをシリカゲル(5g)カラムクロマトグラ
フィーにかけジクロロメタン。
酢酸エヂル100:Oから98:2で溶出した。適切なフラクションを合わせる
と表題化合物(10n+g)が白色粉末として得られ、これは質量およびnmr
分光分析により特性決定された。
実施例12
3−シアノ−5,13−ジデオキシ−23−メトキシ−25−シクロへキシル−
22,23−ジヒドロアベルメクチンB1アグリコン
乾燥ピリジン(10ml)中に13−デオキシ−23−メトキシ−25−シクロ
へキシル−22,23−ジヒドロアベルメクチンB1アグリコン(1,2g)が
溶解した液へ2−二トロベンゼンスルホニルクロリド(1g)を添加し、混合物
を一時間室温に維持した。次いで溶媒を除去し、残渣をエーテル(50ml)お
よび塩酸(50m1.5%)の間に分配した。有機層を分離し、水、次いでブラ
インで洗浄し、次いで乾燥(MgS04) L、蒸発するとゴム状物980mg
が得られた。これをジメチルホルムアミド(8ml)に溶解し、ジメチルホルム
アミドにシアン化リチウムが溶解した液(8ml、 0.5M)を加えた。反応
混合物を24時間放置し、次いでエーテル(16ml)および水(16o+1)
へ住人した。層が分離した。水層をエーテル(16m1. X3)で抽出した。
合わせた杓゛機層をブライン(20m1、飽和)で洗浄し、乾燥(Mg504)
L、蒸発すると、暗色油状物(0,9]、g)が得られた。油状物をエーテル
に溶解し、さらに別の風のエーテルを用いてシリカゲルプラグを介して濾過し、
生成物を溶出した。蒸発すると淡黄色泡状物(0,6g)が得られた。これをさ
らにシリカゲル(100g)のカラムクロマトグラフィーにかけ、ヘキサン:エ
ーテル−9−1〜31−で溶出することにより精製した。適切なフラクションを
合わせて蒸発すると白色泡状物(110mg)が得らた。これをメタノールの最
少H’1に溶解し、これから白色固体が析出した。これを濾過し乾燥すると表題
化合物(47mg)が得られ、これは質量およびnmr分光分析により特性決定
された。
実施例13
3−シアノ−5−デオキシ−23−エトキシ−25−シクロへキシル−22゜2
3−ジヒドロアベ]つ化エチル(1,75m1)含有エーテル(30ml)中に
3−シアノ−5−デオキシ−25−シクロへキシルアベルメクチンB2(350
mg)か溶解した液およびサリチル酸銀(1,4g)の懸濁液を室d−で24時
間暗所にて撹拌した。混合物を濾過し蒸発すると油状物(1,5g)が得られ、
これをグイナマツクス(DynamaxX藺標)2′直径ODS C18カラム
において逆相高性能液体クロマトグラフィーにかけ水:メタノールー10:90
の混液で溶出することにより精製した。適切なフラクションを合わせて蒸発する
と、表題化合物か白色固体(150mg)が得られ、これは質量およびnwr分
光分析により特性決定された。
実施例14
3−シア八5−デオキシー23−エトキシ−25−シクロへキシル−22,23
−ジヒドロアベルメクチンB1モノサッカライド
h法」
3−シアノ−5−デオキシ−23−工l・キシ−25−シクロへキシル−22,
23−ジヒドロアベルメクチンBl (45mg)が硫酸1%含有イソプロパツ
ール(IQll)に溶解した液を24時間室温に維持した。混合物をエーテル(
20ml)で拓釈し、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(20ml) 、水(20
ml)で洗浄し1.:E燥(MgSO4) L、蒸発した。
h法」
ヨウ化エチル(0,5m1)含有エーテル(20a+1)中に3−シアノ−5−
デオキシ−25−シクロへキシル−22,23−ジヒドロアベルメクチンB2モ
ノサ・ツカライド(120mg)力(溶解した液およびサリチル酸銀(0,5g
)の懸濁液を室温で24時間暗所にて攪拌した。
次いで、さらにサリチル酸銀0.2gとヨウ化エチル(0,2g+1)を加え、
さらに72時間攪拌を続けた。混合物を濾過し蒸発した。
前記力演からの粗製生成物を合わせ、ダイナマツクス(DynaIIIaxX商
標)2′直径UDS C18カラムにおいて逆相高性能液体クロマトグラフィー
にかけ水:メタノール−15:85で溶出することにより精製した。適切なフラ
クションを合わせて蒸発すると表題化合物が白色固体(120mg)として得ら
れ、これは質[桟およびnmr分光分析により特性決定された。
実施例15
5−クロロ−5−デオキシ−25−シクロへキシル−22,23−ジヒドロアベ
ルメクチンB米国特許第5.089.480号に記載のような25−シクロへキ
シル−22,23−ジヒドロアベルメクチンBl (s、1g)が0℃にてピリ
ジン(40+ol)に溶解した液へ、2−ニトロベンゼンスルホニルクロリド(
6g)を添加した。混合物を2時間攪拌し、その間室温まで温めた。反応混合物
を水(250ml)へ注入し、酢酸エチル(250ml、 X2))で抽出した
。合わせた有機層を希塩酸水、希炭酸水素ナトリウム水溶液および水で洗浄した
。乾燥(Mg5(L )後、溶媒を蒸発すると表題化合物が黄色泡状物(6,5
g)として得られ、これは質量およびnmr分光分析により特性決定された。
実施例16
3−シアノ−5−デオキシ−25−シクロへキシル−22,23−ジヒドロアベ
ルメクチンBジメチルホルムアミド(45ml)中に5−クロロ−5−デオキシ
−25−シクロへキシル−22,23−ジヒドロアベルメクチンBl (8,2
g)が溶解した液へ、ジメチルホルムアミド中にシアン化リチウムが溶解した液
(45a+1.0.5M)を添加した。混合物を24時間室温にて攪拌した。実
施例6に記載したように溶解し開放式カラムクロマトグラフィー法を用いると、
白色粉末(2g)が得られた。この物質500mgをさらに、ダイナマックス(
DynamaxX商椋)2′直径ODS C18カラムにおいて逆相高性能液体
クロマトグラフィーにかけ水:メタノール:アセトニトリル−5:30:65の
混液で溶出することにより精製した。適切なフラクションを合わせて蒸発すると
、表題化合物が白色固体として得られ、これは質量およびnmr分光分析により
特性決定された。
実施例17および18
3−シアノ−5−デオキシ−25−シクロへキシル−22,23−ジヒドロアベ
ルメクチンB1モノサッカライドおよび3−シアノ−5−デオキシ−25−シク
ロへキシル−22,23−ジヒドロアベルメクチンB1アグリコン3−シアノ−
5−デオキシ−25−シクロl\キシル−22,23−ジヒドロアベルメクチン
B1 (330a+g)を、硫酸1%含有イソプロパツール(7ml)に溶かし
た溶液を24時間室温に維持した。混合物を次いで氷(15g)および水(15
ml)へ注入し、ジクロロメタン(20ml、 x2)で抽出した。合わせた有
機層を水(20ml)で洗浄し、乾燥(MgS04) シ、蒸発すると、ゴム状
物(33軸g)が得られ、これをダイナマックス(Dynaa+axX商標)2
”直径ODS C18カラムにおいて逆相高性能液体クロマトグラフィーにかけ
、45m1/分の水:メタノール:アセトニトリル20:15:65で30分間
、次に18+17:65で24分間、次に16:19:65で10分間、次に1
5+20:65で22分間溶出することにより精製した。フラクションを44分
と48分の問および72分と86分の間に集めた。適切なフラクションを合わぜ
て蒸発すると表題のモノサッカライド(120a+g)およびアグリコン(5m
g)が白色固体として得られ、これは質量およびnlIr分光分析により特性決
定された。
実施例19
3−シアノ−5,13−ジデオキシ−25−シクロへキシル−22,23−ジヒ
ドロアベルメクチンB1アグリコン
ヨーロッパ特許第214731号に記載のような13−デオキシ−25−シクロ
へキシル−22,23−ジヒドロアベルメクチンB1アグリコン(0,486g
)が0℃の乾燥ピリジン(4I111)に溶解した液へ、2−ニトロベンゼンス
ルホニルクロリド(0,38g)を添加し、混合物を2時間攪拌した。次いでピ
リジンを除去し、残渣をエーテルおよび希塩酸水(2,5%)の間に分配した。
有機層を分離し、水、次いでブラインで洗浄し、乾燥(MgSO,) L、蒸発
すると名状物(0,43g)が得られた。泡状物をジメチルホルムアミド(3,
7m1)に溶かし、ジメチルホルムアミドにシアン化リチウムが溶解したM(3
,7+o1.0.5M)を加えた。反応混合物を24時間放置し、次いでエーテ
ルおよび水の間に分配した。水層が分離し、エーテルで3回抽出した。合わせた
エーテル抽出液を乾燥(Mg5O< ) シ蒸発すると、名状物(0,3g)が
得られた。泡状物をエーテル(最少量)に溶解し、シリカゲル(60g)カラム
へ施した。ヘキサン:エーテル−1,2〜1:】−で溶出後、適切なフラクショ
ンを合わせ蒸発することにより泡状物(0、23g)が得られ、これをエーテル
(最少Ffk)に溶解し、シリカゲル(40g)カラムへ施した。ヘギサン:エ
ーテル−9:1で溶出後適切なフラクションを合わせ蒸発することにより固体(
65mg)が得られ、これをゾルパックス(ZorbaxX商標)1′直径OD
S C18カラムにおいて逆相高性能液体クロマトグラフィーにかけメタノール
、水−90:10で溶出することにより精製した。適切なフラクションを合わせ
て蒸発すると表題化合物が白色固体として得られ、これは質量およびnmr分光
分析により特性決定された。
実施例20
4′−オキソ−3−シアノ−5−デオキシ−25−シクロへキシル−22,23
−ジヒドロアベルメクチンB1モノサッカライド
室温にて窒素雰囲気下にジクロロメタン(10m1)中に3−シアノ−5−デオ
キシ−25−シクロへキシル−22,23−ジヒドロアベルメクチンB1モノサ
ッカライド(350mg)が溶解した攪拌液へ、粉末状4人分子Z(IQmg)
、N−メチルモルホリンオキシド(350mg)およびテトラ−n−プ0ビルア
ンモニウムベルルテナート(35m鹸を添加した。2時間後、N−メチルモルホ
リンオキシド(175mg) 、テトラ−n−プロピルアンモニウムベルルテナ
ート(17mg)および粉末状4人分子篩(10a+g)を添加し、そして混合
物を一晩攪拌した。N−メチルモルホリンオキシド(80mg)、テトラ−n−
プロビルアンモニウムベルルテナーh(8mg)を添加し、2時間連続して攪拌
した。N−メチルモルホリンオキシド(80+++g)、テトラ−n−プロビル
アンモニウムベルルテナート(8mg)および粉末状4人分子篩(10mg)を
添加し、そして2時間攪拌を続けた。反応混合物をシリカゲル(Log)カラム
へ注入しジクロロメタンで溶出した。適切なフラクションを合わせて蒸発すると
表題化合物(230mg)が無色ガラス状物として得られ、これは質量およびn
mr分光分析により特性決定された。
実施例21
4′−エビ−ヒドロキシ−3−シアノ−5−デオキシ−25−シクロへキシル−
22,23−ジヒドロアベルメクチンB1モノサッカライド室温にてメタノール
(2ml)中に4−一オキソー3−シア八5−デオキシ−25−シクロへキシル
−22,23−ソヒドロアベルメクチンB1モノサ・ンカライド(110mg)
が溶解した攪拌液へ、ホウ水素化ナトリウム(2mg)を添加した。30分後、
反応混合物をエーテルおよび水の間に分配した。有機層を分離し、水で洗浄し、
乾燥(Mg504)し、蒸発するとゴム状物(96mg)が得られた。この生成
物をダイナマックス(DynainaxX商6) ] ’直径ODS C18カ
ラムにおいて逆相高性能液体クロマトグラフィーにかけ、20m1/分の水:メ
タノール:アセトン20:15:65で溶出することにより精製した。適切なフ
ラクションを合わせて蒸発すると表題化合物(50+ng)が白色固体として得
られ、これは質量およびnmr分光分析により特性決定された。
実施例22
4′−オキシイミノ−3−シアノ−5−デオキシ−25−シクロへキシル−22
,23−ジヒドロアベルメクチンB1モノサッカライドピリジン(2ml)中に
4 ′−オキソー3−シアノー5−デオキシ−25−シクロへキシル−22,2
3−ジヒドロアベルメクチンB1モノサッカライドが溶解した液へヒドロキシル
アミン塩酸塩(]OOmg)を添加し、混合物を室温で4時間そして4℃で48
時間維持した。反応混合物をエーテルおよび水の間に分配した。有機層を分離し
、飽和水性クエン酸、飽和水性炭酸水素ナトリウム、水で洗浄し、次いで乾燥(
Mg504)シ、そして蒸発した。得られた粗生成物(100mg)をダイナマ
ックス(DynamaxX商標)1′直径ODS C18カラムにおいて逆相高
性能液体クロマトグラフィーにかけ、20+111/分の水:メタノール:アセ
トニトリル20:15:65で溶出することにより精製した。適切なフラクショ
ンを合わせて蒸発すると表題化合物(13mg)が白色固体として得られ、これ
は質量およびnmr分光分析により特性決定された。
実施例 23
4′−エピ−メチルアミノ−4′、5−ジデオキシ−3−シアノ−25−シクロ
へキシル−22,23−ジヒドロアベルメクチンB1モノサッカライド]こ業用
メチル化スピリット(1,33m1.33%)中でメタノール(IOml)、氷
酢酸(0,71o1)およびメチルアミンを混合することにより調製された溶液
0.85!+1を含むメタノール(Ia+1)に4 ′−オキソー3−シアノー
5−デオキシ−25−シクロへキシル−22,23−ジヒドロアへルメクチンB
1モノサッカライド(0,2g)が溶解した室/!−における攪拌溶液へ、シア
ノホウ水素化ナトリウム(12mg)を2時間かけて6等分にして添加した。さ
らにシアノホウ水素化ナトリウム5mgを次の1時間の間に三等分に分けて添加
し、次いでさらに8II1gを一度に添加した。攪拌を30分間続け、反応混合
物を酢酸エチルと水の間に分配した。有機層をブラインで洗浄した。水層を酢酸
エチルで抽出した。合わせた有機層を乾燥(Mg5O4) L、蒸発するとゴム
状物(170o+g)が得られた。ゴム状物をジクロロメタンの最少量に溶解さ
せ、シリカゲル(40g)のカラムへ施し、た。ジクロロメタン:酢酸エチル−
100:0〜O:100で溶出後、得られた適切なフラクションを合わせ蒸発す
ると表題化合物がゴム状物とj7て得られた。ゴム状物をメタノール(1a+1
)に溶解し、水(0゜1m1)を添加した。蒸発すると表題化合物(3hg)が
白色固体として得られた。
実施例24
23−メトキシイミノ−3−シアノ−5−デオキシ−25−シクロへキシル〜2
2.23−ジヒドロアベルメクチンB1
ジクロロメタン(10a+1)中に3−シアノ−5−デオキシ−25−シクロへ
キシルアベルメクチンB2(230mg)が溶解した攪拌液へ、ピリジニウムジ
クロメート(230mg)を添加した。24時間後、ピリジニウムジクロメート
(230mg)を添加した。さらに24時間後、ピリジニウムジクロメート(4
60mg)を添加し、さらに24時間攪拌を続けた。反応混合物を濾過し蒸発し
た。残渣(210mg)をジオキサン(12011)に溶かし、酢酸(3,2m
1)およびメトキシルアミン塩酸塩(70mg)を添加した。48時間後、混合
物を酢酸エチル(50ml)へン]二人し、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、水
で抽11L、次いで乾燥(MgS04) L、蒸発した。残渣(120mg)を
ダイナマックス(DynamaxX商標)2″直?Y−ODS C18カラムに
おいて逆相iM+性能液体クロマトグラフィーにかけ、水:メタノール15:8
5で溶出することにより精製した。適切なフラクションを合わせて魚介すると表
題の化合物(37mg)が白色固体として得られ、これは質量およびr+mr分
光分析により特性決定された。
実施例25
23−メトキシイミノ−3−シアノ−5−デオキシ−25−シクロへキシル−2
2,2;3−ジヒドロアベルメクチンB1モノサッカライド23−メトキシイミ
ノ−3−シアノ−5−デオキシ−25−シクロへキシル−22,23−ジヒドロ
アベルメクチンBl (13a+g)を硫酸1%含有イソプロパツール(0,3
2m1)に溶かした溶液を24時間放置した。次いで混合物をエーテル(10m
+1)で希釈し、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、水で洗浄し、次いで乾燥(M
gSO4)L、蒸発した。生成物をベックマン(BeckmannX商標’)
1/2 ’直径ODS C18カラムにおいて逆相高性能液体クロマトグラフィ
ーにかけ、水:メタノール15:85で溶出することにより精製した。適切なフ
ラクションを合わせて蒸発すると表題化合物(4,bg)が白色固体として得ら
れ、これは質量およびni+r分光分析により特性決定された。
実施例26
13−オキソ−3−ノアノー5−デオキシ−25−シクロへキシル−22,23
−ジヒドロアベルメクチンB1アグリコン
室温において3−シアノ−5−デオキシ−25−シクロへキシル−22,23−
ジヒドロアベルメクチンB1アグリコン(0,8g)が溶解した攪拌液へ、ピリ
ジニウムジクロメート(5g)を添加した。3時間後、反応混合物を水−・注入
し、エーテルで三層抽出[7た。合わせたエーテル抽出液を水次いでブラインで
洗浄した。Mg5O<で乾燥(7蒸発後、生成物を、溶出液としてエーテル二石
油エーテル−1:1を用いてシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製し
た。適切なフラクションを合わせて蒸発すると表題化合物(0,62g)が淡黄
色泡状物として得られ、これは質量およびnmr分光分析により特性決定された
。
実施例27
13−メトキシイミノ−3−シアノ−5,13−ジデオキシ−25−シクロへキ
シル−22,23−ジヒドロアベルメクチンB1アグリコン水(IO+ol)に
メトキシルアミン塩酸塩(1,5g)が溶解した液をメタノール(10+nl)
およびジオキサン(20a+1)中に13−オキソ−3−シアノ−5−デオキシ
−25−シクロへキシル−22,23−ジヒドロアベルメクチンB1アグリコン
(300mg)が溶解した攪拌液へ5分かけて添加した。室温にて71−1間後
、混合物を水で希釈し、エーテルで三層抽出した。合わせた有機層をブラインで
洗浄し、乾燥(Mg5O4) シ、蒸発した。
油状残渣(40h+g)をシリカゲル(40g)クロマトグラフィーにかけ、エ
ーテル:ヘキサン−1−1〜4.1次いでエーテルで溶出した。適切なフラクシ
ョンを合わせて蒸発すると、泡状物(167mg)が得られ、これをダイナマッ
クス(Dynamax)(商標)1′直径ODS C18カラムにおいて逆相高
性能液体クロマトグラフィーにかけ、水:メタノール15:85で溶出すること
により精製した。適切なフラクションを合わせて蒸発すると表題化合物(90m
g)が白色固体として得られ、これは質量およびr+mr分光分析により特性決
定された。
実施例 28および29
(EおよびZ)−13−オキシイミノ−3−シアノ−5,13−ジデオキシ−2
5−シクロへキシル−22,23−ジヒドロアベルメクチンB1アグリコンヒド
ロキシルアミン塩酸塩(1,5g)が水(10ml)に溶解した液を、メタノー
ル(10ml)およびジオキサン(20ml)中に13−オキ゛へ3−シアノー
5−デオキシ−25−シクロへキシル−22,23−ジヒドロアベルメクチンB
1アグリコン(300mg)が溶解した攪拌液へ5分間かけて添加した。室温で
7日後混合物を水で希釈しエーテルで三層抽出した。合わせた有機層をブライン
で洗浄し、乾燥(MgSO4)シ、蒸発した。
油状残渣(350+ng)をシリカゲル(40g)クロマトグラフィーにかけ、
エーテル、ヘキサン−3,2で溶出した。適切なフラクションを合わせて蒸発す
ると、泡状物が得られ、これをダイナマックス(Dynamax)(商標)1′
直径ODS C18カラムにおいて逆相高性能液体クロマトグラフィーにかけ、
メタノール:水79:21で溶出することにより精製した。
適切なフラクションを合わせて蒸発すると、表題化合物の第一の溶出異性体(1
3mg)と表題化合物の第二の溶出1ノ“11性体(23mg)が得られた。両
方の5−1性体ともこれらの質量およびnmr分光分析により特性決定された。
実施例30
23−エビ−ヒドロキシー:3−シアノ−5−デオキシ−25−ジクロへキシル
アベルメク±2」影−一−−−−−−−−−−−−−−−−一一−−−−−−−
−−−−−−−O℃のテトラヒドロフラン(10ml)中に3−シアノ−5−デ
オキシ−25−シクロへキシルアベルメクチンB2 (Ig)、フェノキシ酢酸
(1,64g)およびトリフェニルホスフィン(2,83g)が溶解した攪拌液
へ5分間かけてジエチルアゾジカルボキシレート(1,8m]、)を滴下した。
反応混合物を室温まで温めた。4時間後、飽和アンモニア−メタノール溶液(6
ml)を添加した。沈殿物を濾去し、濾液を室温にて一晩放置し、次いで蒸発し
た。残渣を、シリカゲル(50g)カラムクロマトグラフィーにかけ、エーテル
:ヘキサン−50:50で溶出した。適切なフラクションを合わせて蒸発すると
泡状物が得られ、これをダイナマックス(Dynamax X商標)1′直径O
DS C18カラムにおいて逆相前性能液体クロマトグラフィーにかけ、メタノ
ール:水85:15で溶出することにより精製した。適切なフラクションを合わ
せて蒸発すると表題化合物(38mg)が白色固体として得られ、これは質量お
よびnmr分光分析により特性決定された。
実施例31
5−クロロ−5−デオキシ−25−シクロへキシルアベルメクチンB1ヨーロッ
パ特許第214731号に記載のような25−シクロへキシルアベルメクチンB
l (5,7g)が0℃のピリジン(30ml)に溶解した攪拌液へ、2−ニト
ロベンゼンスルホニルクロリド(2,85g)を添加した。2時間後、2−ニト
ロベンゼンスルホニルクロリド(2,85g)を除去し、0゛℃にて1時間攪拌
を続けた。反応混合物を水(250ml)へ注入し、酢酸エチル(250+nl
、X 2)で抽出した。合わせた有機層を希塩酸、飽和炭酸水素ナトリウム水溶
液で洗浄し、乾燥(Mg5o、 ) L、蒸発すると表題化合物が黄色泡状物(
6,5g)として得られた。
実施例32
3−シアノ−5−デオキシ−25−シクロへキシルアベルメクチンB1ジメチル
ホルムアミド(30ml)中に5−クロロ−5−デオキシ−25−シクロへキシ
ルアベルメクチン131 (5,8g)が溶解した攪拌液へ、ジメチルホルムア
ミドにシアン化リチウムが溶解したM(3h1.0.5M)を加えた。24時間
後、反応混合物をエーテルおよび水の間に分配した。水層が分離し、エーテルで
2回抽出した。合わせたイr4層を水で2回、次いでブラインで洗浄し、乾燥(
Mg5O,’I L蒸発すると黄色の固体(5,7g)が得られた。これをシリ
カゲル(1kg)におけるカラムクロマトグラフィーにかけ、ヘキサン:エーテ
ル−1=2〜1:4で溶出することにより精製した。適切なフラクションを合わ
せて蒸発すると泡状物(0,732g)が得られ、これをさらにダイナマックス
(DynamaxX商標)で2′直径ODS C18カラムにおいて逆相高性能
液体クロマトグラフィーにかけ水:メタノール:アセトニトリル−15:20:
65で溶出することにより精製1−た。適切なフラクションを合わせて蒸発する
と表題化合物(400μlg)が白色固体として得られ、これは質量およびnm
r分光分析により特性決定された。
実施例33
3−シアノ−5−デオキシ−25−シクロへキシルアベルメクチンB1モノサッ
カライド
3−シアノ−5−デオキシ−25−シクロへキシルアベルメクチンBl (70
ng)を、硫酸1%含有イソプロパツール(2+ol)に溶かした溶液を16時
間室温に維持した。反応混合物をエーテルで希釈し、希炭酸水素ナトリウム溶液
で抽出した。何機層を乾燥(NatS(L)L、蒸発した。粗生成物(70mg
)をダイナマックス(Dynaa+ax )(萌標)1′直径ODS C18カ
ラムにおいて逆相高性能液体クロマトグラフィーにかけ、メタノール:水85
:15で溶出することにより精製した。適切なフラクションを合わせて蒸発する
と、表題化合物が白色固体として得られ、これは質量およびnmr分光分析によ
り特性決定された。
実施例34
3−シアノ−4’、23−ジアセチル−4′、5−ジデオキシ−22,23−ジ
ヒドロ−25−シクロへキシルアベルメクチンB1
室/!−にてトリエチルアミン(244μm)を含むジクロロメタン(5ml)
中に3−シアノ−5−デオキシ−25−シクロへキシルアベルメクチンB2 (
113rng)が溶解した攪拌液へ、無水酢酸(162μm)を添加した。1.
5時間後、トリエチルアミン(244μl)、無水酢酸(400μl)および4
−ジメチルアミノピリジン(10+ng)を添加し、そしてさらに22時間攪拌
を続けた。反応混合物をジクロロメタン(10oI++1)で希釈し、希クエン
酸水溶液で抽出した。有機層を分離し、乾燥(Na*5Oa) L、蒸発すると
ゴム状物(230mg)が得られ、これをダイナ7−/クス(DynamaxX
商標)2′直径0DsC18カラムにおいて逆相高性能液体クロマトグラフィー
にがけ、水とメタノール9:91で溶出することにより精製した。適切なフラク
ションを合わせて蒸発すると、表題化合物が非晶質白色粉末として得られ、これ
は質量およびnmr分光分析により特性決定された。
実施例35
4′−O−アセチル−3−シアノ−5−デオキシ−22,23−ジヒドロ−25
−シクロへキシルアベルメクチンB1モノサッカライドジクロロメタン(2ml
)中に3−シアノ−5−デオキシ−22,23−ジヒドロ−25−シクロアベル
メクチン旧モノサッカライド(35mg)が溶解した液へ、無水酢酸(0,b+
1)およびトリエチルアミン(0,1m1)を添加し、混合物を室温で48時間
攪拌した。反応混合物をジクロロメタン(20+nl)で希釈し、希クエン酸水
溶液で抽出した。有機層を分離し、乾燥(Na、5(L) L、蒸発した。得ら
れたゴム状物をエーテル(2g+1)に溶解させシリカ セプーバック(Sep
−PackX商標)に通した。溶出液を蒸発し、粗生成物をさらにダイナマック
ス(Dynamax) 2 ’直径ODS C18カラムにおいて逆相高性能液
体クロマトグラフィーにかけ、メタノール:水91:9で溶出することにより精
製した。適切なフラクションを合わせて蒸発すると表題化合物(l1mg)が非
晶質白色粉末として得られ、これは質量およびnmr分光分析により特性決定さ
れた。
実施例36
3−シアノ−5−デオキシ−ミルベマイシンD米国特許第4.346.171号
に記載のようなミルベマイシンD (2g)を0℃のピリジン(15ml)に溶
解した攪拌液へ、2−ニトロベンゼンスルホニルクロリド(1,5g)を30分
上等分にして添加した。2時間後、ピリジンを蒸発し、そして残渣をエーテルお
よび希塩酸の間に分配した。有機層を水次いでブラインで洗い、乾燥(MgS0
4) L蒸発すると黄色泡状物(2,25g)が得られた。これをジメチルホル
ムアミド(18,5m1)中に溶かし、ジメチルホルムアミドにシアン化リチウ
ムが溶解したM(18,5m1.0.5M)を加えた。24時間室温で攪拌後、
混合物をエーテルおよび水の間に分配した。水層が分離し、エーテルで3回抽出
した。合わせたエーテル抽出液を乾燥(Mg5U4) L蒸発すると油状物(1
,8g)が得られた。これをシリカゲル(400g)におけるカラムクロマトグ
ラフィーにかけ、エーテル:ヘキサン−1:2〜2:1で溶出することにより精
製した。適切なフラクションを合わせて蒸発すると泡状物が得られ、これをさら
に、シリカゲル(50g)におけるカラムクロマトグラフィーにかけ、エーテル
:ヘキサン−1:9〜1:3で溶出することにより精製した。適切なフラクショ
ンを合わせて蒸発すると、ヘキサン磨砕時に、表題化合物が白色固体として得ら
れ、これは質量およびnmr分光分析により特性決定された。
実施例37
5−デオキシ−3,4,22,23−テトラヒドロ−へ2・コ・4・6−25−
シクロへキシルアベルメクチンB1モノサッカライド
0℃で無水テトラヒドロフラン(50ml)中に22.23−ジヒドロ−25−
シクロへキシルアベルメクチンB1モノサッカライド(5,00g) 、トリフ
ェニルホスフィン(3,46g)および4−ニトロフェノール(0,92g)が
溶解した攪拌液へ、ジエチルアゾジカルボキシレート(2,3m1)を添加した
。30分後、トリフェニルホスフィン(1,6g)およびジエチルアゾジカルボ
キシレート(2,On+1)を添加し、さらに30分攪拌を続け、その間反応混
合物を室温まで温めた。1.8−ジアゾビシクロ[5,4,0]ウンデセ−7−
エン(8ml)を30分間に四回に分けて添加し、次いで混合物をエーテル(5
00ml)で希釈した。混合物を水性クエン酸(250m1. x2)、水酸化
ナトリウム(250m1. x2)およびブライン(250+n1. X 2)
で6し浄した。各水層をエーテル(200ml)で抽出した。合わせたイ」4層
をブライン(250μl)で洗い、乾燥(NnzS(L) l、蒸発した。残渣
をシリカゲル(100g)のカラムクロマトグラフィーにかけ、ヘキサン:エー
テル−1:1〜1.3で溶出することにより精製した。適切なフラクションを合
わせて蒸発すると表題化合物(1,78g、)が淡1.7色固体として得られ、
これは質j辻およびno+r分光つ>4Jiにより特性決定された。
調製例1
13−デオキシ−25−シクロへキシル−22,23−ジヒドロアベルメクチン
B1アグリコン
表題化合物は、米国特許第5.089.480号に記載のように、22.23−
ジヒドロアベルメクチンBlaの13位で同様の脱官能基化についてのヨーロッ
パ特許第oozs15=に記載されている手法を行うことにより、25−シクロ
へキシル−22,23−ジヒドロアベルメクチンB1から調製された。
調製例2
13−デオキシ−23−メトキシ−25−シクロへキシル−22,23−ジヒド
ロアベルメクチンB1アグリコン
表題化合物は、国際特許出願PCT/EP9310036号に記載のように、2
2.23−ジヒドロアベルメクチンBlaの13位で同様の脱官能基化について
のヨーロッパ特許第o。
02615号に記載されている手法を行うことにより、23−メトキシ−25−
シクロへキシル−22,23−ジヒドロアベルメクチンB1から調製された。
手続補正書
平成 6年 9月 7喝