JPH08506352A - 抗寄生虫剤 - Google Patents

抗寄生虫剤

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Abstract

(57)【要約】 式(I)中、3-4位および4-5位の間の破線は任意の結合を表し、そして(i)3-4位の任意の結合が存在し、4-5位の任意の結合が不存在であり、R7は存在せず、R6はハロゲン原子、イソチオシアネート基、ジアゾ基、NHCSNR15R16で表されるチオウレイド基であってその際、R15およひR16は独立してH、C1-C8アルキル、シクロアルキル、アリールまたはアルアルキル基であるもの、アジド基またはC1-C8アルキルカルボニル-チオ基であり、または(ii)4-5位の任意の結合が存在し、3-4位の任意の結合が不存在であり、R6は存在せず、R7はメルカプト、C1-C8アルキルチオ、オキソ、場合により置換されてもよいオキシイミノまたはC1-C8アルキルカルボニルチオ基であるか;またR7が存在せず、R6はCNであるかのいずれかであり、但しR6がα-フルオロであり、R2はCH(CH3)2,CH(CH3)C2H5.C(CH3)=CHCH3,C(CH3)=CHC2H5およびC(CH3):CHCH(CH3)2である化合物を除く)で表される抗寄生虫性化合物。

Description

【発明の詳細な説明】 抗寄生虫剤 本発明は、新規抗寄生虫剤に関し、これらを製造するためのミルベマイシンお よびアベルメクチンならびにその組成物に関する。 アベルメクチンは、これまでにC-076化合物として言及されている広域スペク トル抗寄生虫剤の一群である。これらは、無機塩および炭素ならびに窒素の同化 源を含む水性栄養培地において、好気性条件下に微生物ストレプトマイセス ア ベルミティリス(Streptomyces avermitilis)の菌株を発酵させることにより作 られる。C-076複合体を構成する8個の別々の成分の単離および化学的構造は、 英国特許第1573955号明細書に記載されている。 C-076複合体は、C-076 A1a,A1b,A2a,A2b,B1a,B1b,B2aおよびB2bとして 記載されている、8個の異なったしかし非常に類似している化合物からなる。化 合物の“a”系列は25-置換基が(S)-sec-ブチルである天然アベルメクチンに関 するものであり、“b”系列は25-置換基がイソプロピルであるものである。記号 “A”および“B”はそれぞれ5-置換基がメトキシまたはヒドロキシであるアベ ルメクチンに関し、数字“1”は二重結合が22-23位に存在するアベルメクチン に関し、数字“2”は22-23位に二重結合が無く22位が水素原子であり、23位が ヒドロキシであるアベルメクチンに関する。 我々のヨーロッパ特許出願第0214731号,同第0284176号,同第0317148号,同 第0308145号,同第0340832号,同第0335541号および同第0350187号には、英国特 許第1573955号明細書に開示されている最初のアベルメクチン化合物に見られる イソプロピルまたは(S)-sec-ブチル基以外の基を25位に有ずるアベルメクチン に関する化合物の調製が記載されている。このような化合物は、有機酸またはそ の誘導体の存在下にストレプトマイセス アベルミティリスの菌株を発酵させる ことにより作られうる。このようなアベルメクチンの製造は、ジャーナルオブ アンチバイオテックス(Journal of Antibiotics)(1991),44,No.3,p.35 7-365に記載されている。 ミルベマイシンは13位に接続する糖残基を欠いたアベルメクチンとは異なった 関連するマクロライドの別の一群を形成する。このような化合物の例は、英国特 許第1390336号およびヨーロッパ特許公開第170006号,第254583号,第334484号 ならびに第410615号に記載されている。これらの発酵産物に加えて多数の刊行物 がこれらの発酵産物から半合成的に誘導化され、その多くは有用な抗寄生虫活性 を有する事を記載している。この化学の幾つかは、マクロライド アンチバイオ ティックス(Macrolide Antibiotics),オムラ エス.(Omura S.)編、アカ デミック プレス、ニューヨーク(1984)およびデービス,エッチ.ジィ.(Da vies,H.G.),グリーン,アール.エッチ.(Green,R.H.),ナチュラル プ ロダクト リポーツ(1986),3,87-121およびケミカル ソサイアティ レビ ュー(Chem.Soc.Rev.),1991,20,271-339に記載されている。 ヨーロッパ特許出願第340849号には、4a,5または4"位の少なくとも一つにフ ッ素残基を有し、それがヒドロキシ基またはヒドロキシから誘導された置換基の 交換に由来するフルオロアベルメクチンおよびフルオロミルベマイシン化合物を 開示している。5-フルオロ化合物の合成について、該ヨーロッパ特許出願に開 示された化学は、5-α-フルオロ化合物だけが形成され、5-β-ジアステレオマ ーは形成されない。 公知アベルメクチンおよびアベルメクチン誘導体から合成される特定化合物が 予期せぬほど都合のよい生物学的活性を有することを見いだした。 本発明によれば、次式(I): (式中、22-23位の破線は任意の結合を表し、この結合が存在しそしてR1およ びR4が不存在であるかまたはこの結合が存在せずR1およびR4は独立してH、OR8( 式中、R8はH、C1-C8アルキル、C1-C8アルケニル、アルアルキル、C2-C8アルカノ イル、C3-C8アルケノイル、アルアルカノイル、アロイル、場合により置換され てもよいカルバモイル、場合により置換されてもよいメチレン、オキソまたは場 合により0-置換されてもよいオキシイミノである)であるかのいずれかであり ; R2は: (a) α-枝分かれC3-C8アルキル、アルケニル、アルコキシアルキルまたは アルキルチオアルキル基;α-枝分かれC4-C8アルキニル基;(C5-C8シクロアル キル)アルキル基(その際、アルキル基はα-枝分かれC2-C5アルキル基である) ;C3-C8シクロアルキルまたはC5-C8シクロアルケニル基であって、これらのいず れもが場合によりメチレンまたは一つ以上のC1-C4アルキル基またはハロゲン原 子で置換されてもよく;または3-6員の酸素または硫黄含有複素環式環であっ て、該環は飽和または完全もしくは部分的不飽和であり、場合により一つ以上の C1-C4アルキル基またはハロゲン原子により置換されてもよく;または (b) 式-CH2R9(式中、R9はH,C1-C8アルキル、C2-C8アルケニル、C2-C8ア ルキニル、アルコキシアルキルまたはアルキルチオアルキルであって、各アルキ ルまたはアルコキシ基は炭素原子1-6個を含み、前記アルキル、アルコキシ、 アルケニルまたはアルキニル基のいずれも一つ以上のハロゲン原子により置換さ れてもよい)で表される基;またはC2-C8シクロアルキルまたはC5-C8シクロアル ケニル基であって、そのうちのいずれもが場合によりメチレンまたは一つ以上の C1-C4アルキル基もしくはハロゲン原子により置換されてもよい基;または3-6 員の酸素または硫黄含有複素環式環であって、該環は飽和または完全もしくは部 分的に不飽和であり、そして場合により一つ以上のC1-C4アルキル基またはハロ ゲン原子により置換されてもよく;または式SR10(式中、R10はC1-C8アルキル、 C2-C8アルケニル、C2-C8アルキニル、C3-C8シクロアルキル、C5-C8シクロアルケ ニル、フェニルまた は置換されたフェニルであって、その際置換基はC1-C4アルキル、C1-C4アルコキ シまたはハロゲンである)で表される基;または3-6員の酸素または硫黄含有 複素環式環であって、該環は飽和または完全もしくは部分的に不飽和であり、そ して場合により一つ以上のC1-C4アルキル基またはハロゲン原子により置換され てもよく;または (c) 一つのオキソもしくは一つ以上のヒドロキシ基によりまたはオキシラン 環を形成する二つの隣接する炭素原子における一個の酸素原子により置換された C1-C6アルキル基であるか、またはR2はC1-C6アルコキシカルボニル基により置換 されたC1-C5アルキル基であり、R2における前記置換基は末端炭素原子およびR2 の末端炭素原子に隣接する炭素原子のいずれかまたは両方に接続し;または (d) =CH2または次式: (式中、R11およびR12は両方ともHであるか;R11はHでありそしてR12はC1-C8 アルキルであるか;またはR11およびR12の一つはHであり他の一つはフェニル、 ヘテロアリール、C2-C6アルコキシカルボニルまたは置換されたフェニルもしく はへテロアリールであり、その際前記置換基はフッ素、塩素、C1-C4アルキル、C1 -C4アルコキシ、C1-C4アルキルチオ、ヒドロキシ(C1-C4)アルキル、シアノ、 アミノスルホニル、C2-C6アルカノイル、C2-C6アルコキシカルボニル、ニトロ、 トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、アミノまたはモノもしくはジ-(C1 -C4アルキル)アミノであり;そしてXは直接結合または直鎖または枝分かれ鎖 でもよい炭素原子2-6個のアルキレン基である)で表される基であり;または (e) 場合によりC1-C4アルキル、C1-C4アルコキシおよびC1-C4アルキルチオ基 、ハロゲン原子、トリフルオロメチルおよびシアノ基から選択される少なくとも 一つの置換基で置換されてもよいフェニル基であり;または (f) R2は次式(II): (式中、YはO,Sまたは-CH2-であり、a,b,cおよびdは各々独立して0, 1,または2であり、a,b,cおよびdの合計は5を越えない)で表される基であ り、 R3は、H、OR8でありその際R8は前記定義のようであり、またはR3はハロゲン原子 であり;nは0,1,または2であり; R5は、単結合により接続されそしてH、OR8(その際、R8は前記定義のようである )、ハロゲン原子、アミノ、N-低級アルキルアミノ、N,N-ジ低級アルキルアミノ 、N-低級アルカノイルアミノ、N,N-ジ低級アルカノイルアミノ、トリ低級アルキ ルシリルオキシ、-S(O)mR13(その際mは0,1,または2である)または-SCOR1 3 でありその際R13はHまたは場合により置換されてもよいC1-C8アルキル、シクロ アルキルまたはアリール基であり; またはR5は二重結合により接続されそしてオキソであり、または場合により置 換されてもよいオキシイミノ、セミカルバゾノ、チオセミカルバゾノまたはヒド ラゾノ基であり;またはR5はOHまたはR14を表し、その両方は単結合により接続 され、R14は場合により置換されてもよいC1-C8アルキル、C2-C8アルケニルまた はアリール基であり、3-4位および4-5位の間の破線は任意の結合を表し、そ して (i) 3-4位の任意の結合が存在し、4-5位の任意の結合が不存在であり、R7 は存在せず、R6はハロゲン原子、イソチオシアネート基、ジアゾ基、NHCSNR15R16 で表されるチオウレイド基(その際、R15およびR16は独立してH、C1=C8 アルキル、シクロアルキル、アリールまたはアルアルキル基である)、アジド基 またはC1-C8アルキルカルボニル-チオ基であるか、または (ii) 4-5位の任意の結合が存在し、3-4位の任意の結合が不存在であり、 R6は存在せず、R7はメルカプト、C1-C8アルキルチオ、オキソ、場合により置換 されてもよいオキシイミノまたはC1-C8アルキルカルボニルチオ基であるか;ま たはR7が存在せず、R6はCNであるかのいずれかであり、但しR6がα-フルオロで あり、R2はCH(CH3)2,CH(CH3)C2H5.C(CH3)=CHCH3,C(CH3)=CHC2H5およびC(CH3) =CHCH(CH3)2である化合物を除く) で表される化合物を提供するものである。 オキシイミノ、セミカルバゾノ、チオセミカルバゾノまたはヒドラゾノ基は、 C1-C8アルキル、アルケニル、アルキニル、トリアルキルシリルおよびアルアル キル基であってハロゲン、カルボキシおよび/または他の基によりそれ自身置換 されてもよいものを含む様々な置換基により置換されうる。メチレン基は、C1-C8 アルキル基、シアノまたはアリール基により置換されうる。 特に必要としない限り、3個以上の炭素原子を有する全てのアルキル、アルケ ニルおよびアルキニル置換基は、直鎖または枝分かれ鎖でよく、ハロゲン原子は F,Cl,BrまたはIでよい。 用語“アリール”は、少なくとも一つのC1-C6アルキル、ヒドロキシ、C1-C6ア ルコキシ、ハロゲン、ニトロまたはCF3基で置換されてもよいフェニル基を含む 。 本発明において、用語“低級アルキル”とは、炭素原子1-6個のアルキル基 、たとえばメチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、ぺンチル、ヘキ シルなどであって直鎖または枝分かれ鎖のいずれかを含む。 用語“低級アルコキシ”とは、炭素原子1-8個のアルコキシ基、たとえばメ トキシ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポキシ、ブトキシ、ぺントキシ、ヘキ ソキシ、ヘプトキシ、オクトキシなどであって直鎖または枝分かれ鎖のいずれか であり、および鎖におけるいずれの位置で連結したものも含む。 用語“低級アルカノイル”とは、炭素原子1-6個のアルカノイル基、たとえ ばホルミル、アセチル、プロピオニル、ブチリル、ぺンタノイル、ヘキサノイル などを含む。 上述の構造式は立体化学を限定せずに示されてる。しかしながら、このような な化合物を調製するために使用される合成手段の間に、このような手段の生成物 を立体異性体の混合物とずることができる。特に、3,4',4'',5,13,22お よび23位の立体異性体は、それぞれ、分子の一般的平面の上または下であるこの ような基を表すα-またはβ-のいずれかに配向されうる。このような場合の各々 において、α-またはβ-配座のいずれも本発明の範囲内に含まれることを意図す るものである。ただし既に記載(ヨーロッパ特許第A-340849号)した5-α-フル オロ化合物を除く。 本発明による化合物はR5がOHであり、22-23の任意の結合が存在または不存在 であり、R4はHであり、R1はH,OHまたはO(C1-C4アルキル)であり、R3はHであ る化合物を含む。R2は枝分かれ鎖アルキルまたはシクロアルキルであってよい。 R6がβ-ハロゲン、特にβ-フルオロである化合物が好ましい。本発明の範囲の化 合物は安全でそして猫および犬の蚤および他の重要な節足動物の寄生虫に対し予 想外の強力な全身活性を有する。個々の化合物は以下の実施例で確認される。 アベルメクチンおよびミルベマイシン誘導体の様々な変形は、求核種によって ジアゾ化合物(Ia,R6=N2,3,4任意の結合が存在)を処理することにより入 手可能である。 (式中、nおよびR1-R5は前記定義のものである。)で表される化合物を、一般 に不活性溶媒たとえばジエチルエーテルまたはトルエン中にて適当な求核性試薬 で処理することにより、ジアゾ基を求核性基で置換する。求核性試薬は酸性化合 物、たとえばSHまたは-S(C1-C8アルキル)置換基を有する式(I)の化合物を得 るための硫化水素またはメルカプタン、アルキルカルボニルチオ置換基を得るた めのチオールカルボン酸またはアジド置換基を得るためのヒドラゾン酸、または イソチオシアネート置換基を得るためのチオシアン酸またはフルオロもしくはク ロロ置換基を得るためのHFまたはHClでありえる。求核性基の種類に応じて、置 換基は3-および5-位のいずれかまたは両方で生じえる。硫化水素またはメルカ プタンは主に3-メルカプトまたは3-アルキルチオ化合物を与え、HCl,HFおよ びHNCSは主に5-クロロ、5-フルオロ、または5-イソチオシアネート化合物を 与え、アルキルカルボニルチオ酸は3-および5-アルキルカルボニルチオ化合物 の混合物を与える。5-イソチオシアネート化合物は、アンモニアまたは適当な アミンと反応させることにより相当するチオウレイド化合物へ転化されうる。 求核性基によるジアゾ基の置換の結果、一般に3-または5-α-およびβ異性 体の混合物が得られ、これらは常法により、たとえばクロマトグラフィーにより 分離されうる。この方法は、公知方法により得られることができないアベルメク チン誘導体の立体異性体の調製を可能にする。 たとえば、本発明方法はアベルメクチンの5-β-クロロおよびβ-フルオロ誘 導体の調製を可能にするが、一方これまで公知の方法によるクロロまたはフルオ ロによるアベルメクチン誘導体の5-ヒドロキシ基の置換は5-α-誘導体を作る だけである。 式(Ia)で表されるジアゾ化合物を、極性溶媒たとえばアセトニトリル中でシ アン化第一銅で処理すると、式(I)中二重結合が4位と5位の間に存在しそし てシアニド基が5位に存在する化合物が得られる。 式(Ia)で表されるジアゾ化合物はまた相当する5-ケトアベルメクチンまた はミルベマイシン誘導体から調製ずることもでき、後者は公知の5-ヒドロキシ アべルメクチンまたはミルベマイシン誘導体を二酸化マンガンで酸化することに より公知の方法で調製されうる。5-ケト化合物をヒドラジンと反応させること により 、たとえばヒドラジン塩酸塩および酢酸を用いてジクロロメタン溶媒中で低い温 度にて処理することにより5-ヒドラゾノ誘導体を得、次いでこれを低い温度に て二酸化マンガンで酸化して所望の5-ジアゾ誘導体を得ることができる。反応 工程を以下に模式的に示す: 予期せぬことに、5-ジアゾアベルメクチンおよびミルベマイシン誘導体は純 粋な状態で安定であり、雰囲気温度で長期間にわたり貯蔵可能であり;また、こ れらは上述の方法で高収率で容易に調製されうることが見出された。これらの結 果は驚くべきことである。なぜなら、二重結合とコンジュゲートした環状ジアゾ アルカンは非常に不安定であると文献に記載されているからである。これまで、 この官能基が天然物に導入されたことはなかった。 式(Ia)で表されるジアゾ化合物は、ヒドラジンとの反応および続く酸化の間 に使用される試薬によりなんらの影響を受けない置換基R1-R5を有する5-ケト化 合物から上述のように調製されうる。酸化の間に影響を受けそうな置換基はいず れも保護され、そして続いて公知方法で脱保護化される。置換基R1-R5ケト基を 有する化合物は、ヒドラジンがこれらのケト基とも反応するであろうから、一般 に出発物質として使用することはできない。置換基R1-R5ケト基を有する式(I) で表される化合物は、式(Ia)で表されるジアゾ化合物を式(I)で表される化 合物へ転化した後にこれらの置換基における適当なヒドロキシ基を酸化すること により一般に調製されうる。 上述の合成のための出発物質として使用される5-ヒドロキシアベルメクチン またはミルベマイシン誘導体は、公知物質であるかまたは当該技術で公知の合成 工程により公知物質から作られうるかのいずれかである。 ジアゾ化合物をさらに別の式(I)で表される化合物へ転化した後にR1-R5基を 修飾するための付加的合成工程を行ってもよい。これらの合成工程は、必要なら 保護基を用いて、分子の4',4'',13,22,23および25位における逐次反応を必 要とするかもしれないし、これらの反応が実施される正しい順序は変わるかもし れない。これらの転化に必要な工程は、上述した先行技術文献に記載されている 。 本発明化合物は、外部寄生虫が原因の様々な症状、特に線虫として記載されて いる一群の寄生性蠕虫により最も頻繁に起こされそして豚、羊、馬および牛に深 刻な経済的損失を起こしならびに家畜および家禽類を襲う蠕虫により起こされる 様々な症状の治療に有効である。化合物はまた様々な種類の動物に影響を与える 他の線虫、たとえば、犬におけるジロフィラリア(Dirofilaria)、家畜類、猫 や犬などのペット用動物またヒトにも感染する様々な寄生虫たとえば胃腸の寄生 虫 たとえばアンシロストマ(Ancylostoma)、ネカトール(Necator)、アスカリス (Ascaris)、ストロンギロイデス(Strongyloides)、トリキネーラ(Trichine lla)、カピラリア(Capillaria)、トキソカラ(Toxocara)、トサスカリス(T oxascaris)、トリクリス(Trichuris)、エンテロビウス(Enterobius)および 血液または他の組織および器官に見出される寄生虫たとえばフィラリア蠕虫およ びストロンギロイデス、トキソカラおよびトリキネーラの腸管外段階に対しても 効果的である。 化合物はまた、ヒト、動物および鳥の特定の節足動物寄生虫、たとえばマダニ (tick)、ダニ(mite)、シラミ、ノミ、ハエ、噛む昆虫および牛や馬に影響を 与える移動性双翅目幼虫を含む外部寄生虫による感染症の処置にも有効である。 化合物はまた家屋に住む害虫たとえばゴキブリ、イガ、ヒメマルカツオブシム シ、イエバエに対し有用な殺虫剤であり、ならびに貯蔵穀物および園芸植物の節 足動物害虫たとえばハダニ、アブラムシ、青虫に対しおよび移動性直翅目昆虫た とえばイナゴに対して有用である。我々は、本発明の範囲内の化合物が安全でそ してハエおよび猫や犬の他の重要な節足動物害虫に対して予想外に強力な全身作 用があることを見出した。 式(I)で表される化合物は意図する特別の用途に対しおよび治療される宿主 動物の特定の種類ならびに関係する寄生虫または昆虫に対し適する製剤として投 与される。駆虫剤としての使用に対して、化合物は皮下または筋肉内注射のいず れかにより投与されるか、またはこれに代わってカプセル剤、丸剤、錠剤、かみ 砕き錠剤または液状水剤の形で経口投与されてもよく、または局所製剤またはイ ンプラント剤として投与されてもよい。局所投与に対しては、浸漬液、スプレー 、粉末、ダスト、注ぎかけ剤(pour-on)、スポット剤(spot-on)、噴射剤(je ttingfluid)、シャンプー、首輪、下げ札または皮帯を使用することができる。 このような製剤は標準的な獣医学的ブラクティスにしたがって常法により調製さ れる。すなわち、カプセル剤、丸剤または錠剤は、有効成分を適当に微粉砕した 希釈剤またはキャリヤーと混合し、さらに崩壊剤および/または結合剤たとえば デンプン、乳糖、タルクまたはステアリン酸マグネシウムを含むことにより調製 されうる。水剤は有効成分を分散剤または湿潤剤とともに水溶液に分散させるこ とに より調製され、注射用製剤は滅菌溶液またはエマルジョンの形で調製される。注 ぎかけ剤またはスポット製剤は有効成分を許容可能な液状キャリヤービヒクルた とえばブチルジゴール、液状パラフィンまたは非揮発性エステル中にて揮発性成 分たとえばイソプロパノールを添加するかまたは添加せずに溶解することにより 調製される。これに代わり、注ぎかけ剤、スポット剤、またはスプレー剤は、動 物の表面に有効成分の残りが残るようにカプセル封入により調製されてもよい。 これらの製剤は治療されるべき宿主動物の種類、感染の程度および型ならびに宿 主の体重に従って活性化合物の重量に関し変化するであろう。化合物は、特に予 防のために、公知方法で連続的に投与されるであろう。一般的には経口、腸管外 注ぎかけ投与に対しては、1-5日の期間で一回投与または分割投与として体重1kg あたり約0.001-10mgの投与が満足するであろうが、しかしながらもちろんこれよ り低いかまたは高い投与量範囲が指示される場合もあり、このようなものも本発 明の範囲内である。 これに代わり、化合物は動物飼料とともに投与されてもよく、この目的に対し ては、濃厚飼料添加剤またはプレミックスが通常の動物飼料とともに混合するた めに調製されうる。 殺虫剤として使用するためおよび農業害虫を処理するために、化合物は、標準 的農業プラクティスにしたがって、スプレー、ダスト、注ぎかけ剤、エマルジョ ン等として使用される。 ヒトに使用する場合、化合物は通常の医療プラクティスにしたがって、薬剤上 許容されうる製剤として投与される。 本発明の化合物の調製を以下の実施例により説明するが、実施例中“tlc”は 薄相クロマトグラフィーを意味するものである。 実施例1 5-ケト-25-シクロヘキシルアベルメクチンB2(R1=0H,R2=シクロヘキシル、 R3=H,R4=H,R5=0H,n=2) 25-シクロヘキシルアベルメクチンB2(10g)(ヨーロッパ特許第214731号に従 って得られる)をエーテル(450ml)およびテトラヒドロフラン(50ml)の混合 物に懸濁した。活性化二酸化マンガン(25g)を4時間かけて少しずつ滴下し、 その間混合物を室温で攪拌した。48時間後、tlcが反応が完了したことを示すま でさらに酸化剤を添加した。次いで、懸濁液をハイフロ(商標名)で濾過し、無 機残渣をエーテルで十分洗い、そして集めた濾液を蒸発して表題化合物(7.6g) を黄色の泡状物として得、質量およびnmr分光分析により特性決定した。逆相高 性能液体クロマトグラフィー分析により、これが純度96.9%であることがわかっ た。 実施例2 5-ヒドラゾノ-25-シクロヘキシルアベルメクチンB2 ヒドラジン二塩酸塩(3g)および酢酸ナトリウム(6g)をジクロロメタン(10 0ml)および氷酢酸(2ml)の混液中で40分間攪拌した。この混合物を氷で冷却し 、その間実施例1からの5-ケト-25-シクロヘキシルアベルメクチンB2(1.5g) を添加した。次いで反応物を5時間攪拌し、その間に室温に達するようにし、そ の時点でtlctは反応が完了したことを示した。 次いで生成物を水(100ml)およびブライン(100ml)で洗い、乾燥(MgSO4) し、蒸発すると表題化合物(1.55g)が得られ、質量およびnmr分光分析により特 性決定した。逆相高性能液体クロマトグラフィーは、これが純度97.5%であるこ とを示した。 実施例3 5-ジアゾ-25-シクロヘキシルアベルメクチンB2 実施例2からの5-ヒドラゾノ-25-シクロヘキシルアベルメクチンB2(1.55g) をエーテル(250ml)に溶かし、溶液を0℃まで冷却した。活性化二酸化マンガ ン(8g)を10分間かけて少しずつ添加した。次いで懸濁液を0℃で30分間攪拌し 、そ の時点でtlcは反応が完了したことを示した。反応混合物をハイフロ(商標名) で濾過し、無機残渣をエーテル(200ml)で十分洗った。集めた濾液を蒸発して 表題化合物(1.05g)を桃色の固体として得、これを赤外線およびnmr分光分析に より特性決定した。赤外線スペクトルは、約2080cm-1に強いバンドを有し、これ はこの化合物およびここに例示した他のジアゾ化合物のジアゾ結合の特徴である 。 1-D nmr分光分析は、H-2,H-3およびH-6のシグナル特性、および2-Dスペクトル におけるH-2/H-3カップリングの特徴的交差ピークを示した。これもやはり、本 明細書に開示した全てのジアゾ化合物の特徴である。逆相高性能液体クロマトグ ラフィー分析は、表題化合物が純度99%で得られたことを示した。 実施例4 5-β-フルオロ-25-シクロヘキシルアベルメクチンB2およびその5-α−ジア ステレオマー 実施例3からの5-ジアゾ-25-シクロヘキシルアベルメクチンB2(0.25g)を、 ポリプロピレン管中で乾燥エーテル(20ml)に溶かした。ピリジニウムポリ(フ ッ化水素)(0.2ml)を添加し、混合物を室温で一晩攪拌した。次いで溶液を飽 和炭酸水素ナトリウム溶液で二回次いでブラインで洗った。これを硫酸ナトリウ ムで乾燥し、蒸発乾固した。得られた黄色の固体をシリカゲル上でクロマトグラ フィーにかけ、エーテルで溶出し、エーテルで溶出したTLCプレート上のRf0.25- 0.35の物質を集めた。次いでこれを2”ダイナマックス(商標名)ODS hplcカラ ム中、45ml/分にて、水:メタノール:アセトニトリル20:14:66から24分間かけ て18:14:68まで上昇させる勾配で溶出し、次いで29分間無勾配溶出し、次いで17 :14:69とした。保持時間40分の物質を集め、質量およびnmr分光分析により表題 化合物であることがわかった。1-D nmrスペクトルは、H-2,H-3,H-5およびH-6 のピーク特性を示した。さらに、2-D nmrスペクトルは、H-5/H-6,H-2/H-3,H-2 /H-5,H-2/4-CH3およびH-3/4-CH3カップリングの非常に特徴的な交差ピークパタ ーンを示した。19Fnmrスペクトルは、プロトンデカップルおよびプロトン非デカ ップルの両方とも特徴的シフトを示し、5-β-フッ素のプロトンカップリングを 示した。これらは、ここに例示した5-β-フルオロ化合物の全ての特徴である。 5-α-ジアステレオマーは、エーテルで溶出したTLCプレートにおいてRf 0.4 のスポットを示すフラクションに、シリカゲルクロマトグラフィーから集めた。 これは前記のようにhplcにより精製され、60分後に溶出され、そして前記のよう に1Hおよび19F nmrならびに質量分光分析により特性決定された。 実施例5 5-β-フルオロ-25-シクロヘキシルアベルメクチンB2モノサッカライド(n=1 実施例4からの5-β-フルオロ-25-シクロヘキシルアベルメクチンB2(0.2g) をイソプロパノール(5ml)および濃硫酸(50μl)の混液中に溶解した。これを 一晩攪拌した。次いで溶液を過剰の飽和炭酸水素ナトリウム溶液へ注入し、そし て生成物をエーテルで抽出した。エーテル抽出液を乾燥(MgS04)しそして蒸発 した。生成物を2”5μミクロソルブ(Microsorb)(商標名)カラムにおいて水 :メタノール:アセトニトリル21:14:63で溶出することにより精製した。生成物 は24-26分で溶出し、実施例4で記載したように質量およびnmr分光分析により特 性決定された。 実施例5a 5-α-フルオロ-25-シクロヘキシルアベルメクチンB2モノサッカライド 実施例4からの5-α-フルオロ-25-シクロヘキシルアベルメクチンB2(0.2g) を実施例5に記載されているのと同じ方法で加水分解しそして精製した。これは 実施例4に記載されているように質量およびnmr分光分析により特性決定された 。 実施例6 5-ヒドラゾノ−22,23-ジヒドロ-25-シクロヘキシルアベルメクチンB1モノサ ッカライド(R1=H,R2=シクロヘキシル,R3=H,R4=H,R5=0H,n=1) ヒドラジン二塩酸塩(1.5g)および酢酸ナトリウム(3g)をジクロロメタン( 50ml) および氷酢酸(1ml)の混液中で40分間攪拌した。この混合物を氷で冷却し、そ の間に5-ケト-22,23-ジヒドロ-25-シクロヘキシルアベルメクチンB1モノサッカ ライド(0.5g)(実施例28A)を添加した。次いで反応物を5時間攪拌し、その間 に室温まで達するようにし、その時点でtlcは反応が完了したことを示した。次 いで生成物を水(100ml)およびブライン(100ml)で洗い、乾燥(MgSO4)し、 蒸発すると表題化合物(0.5g)が得られ、質量およびnmr分光分析により特性決 定した。逆相高性能液体クロマトグラフィー分析は、これが純度91%であること を示した。 実施例7 5-ジアゾ-22,23-ジヒドロ-25-シクロヘキシルアベルメクチンB1モノサッカラ イド 実施例6からの5-ヒドラゾノ-22,23-ジヒドロ-25-シクロヘキシルアベルメク チンB1モノサッカライド(0.45g)をエーテル(60ml)に溶かし、溶液を0℃ま で冷却した。活性化二酸化マンガン(2g)を10分間かけて少しずつ添加した。次 いで懸濁液を0℃で30分間攪拌し、その時点でtlcは反応が完了したことを示し た。反応混合物をハイフロ(商標名)で濾過し、無機残渣をエーテルで十分洗っ た。集めた濾液を蒸発して表題化合物(0.4g)を桃色の固体として得、これを実 施例3に記載されているように赤外線およびnmr分光分析により特性決定した。 逆相高性能液体クロマトグラフィー分析は、表題化合物が純度92%であることを 示した。 実施例8 5-β-フルオロ-22,23-ジヒドロ-25-シクロヘキシルアベルメクチンB1モノサ ッカライドおよびその5-α-ジアステレオマー 実施例7からの5-ジアゾ-22,23-ジヒドロ-25-シクロヘキシルアベルメクチンB 1モノサッカライド(0.6g)を、ポリプロピレン管中で乾燥エーテル(20ml)に 溶かした。ピリジニウムポリ(フッ化水素)(0.2ml)を添加し、混合物を0℃ で一晩攪拌した。次いで溶液を飽和炭酸水素ナトリウム溶液で二回次いでブライ ンで洗った。これを硫酸マグネシウムで乾燥し、蒸発乾固した。得られた黄色の 固体をシリカゲル上でクロマトグラフィーにかけ、エーテルで溶出した。最初に 5-α-ジアステレオマーが溶出し、次いでその5-β-異性体が溶出した。適当な フラクションを集め、プールした。次いで5-β-ジアステレオマーを1”ダイナ マックス(商標名)5μODS hplcカラムにおいて、水:メタノール:アセトニト リル9:13:78で20ml/分にて溶出することにより精製した。保持時間20-23分の物 質を集め、実施例4で記載のように、質量およびnmr分光分析により5-β-ジア ステレオマーであることがわかった。 5-α-ジアステレオマーを同様にして精製した(保持時間25-28分)。これは 実施例4で記載のように、質量およびnmr分光分析により特性決定された。 実施例9 5-ヒドラゾノ-25-シクロヘキシルアベルメクチンB1(R1およびR4が不存在、2 2-23位に二重結合、R2=シクロヘキシル,R3=H,R5=OH,n=2) ヒドラジン二塩酸塩(40g)および酢酸ナトリウム(80g)をジクロロメタン( 1000ml)および氷酢酸(27ml)の混液中で40分間攪拌した。次いでこの混合物を 氷で冷却し、その間に5-ケト-25-シクロヘキシルアベルメクチンB1(20g)(実 施例1の方法で25-シクロヘキシルアベルメクチンB1から調製)を添加した。次 いで反応物を5時間攪拌し、その間にこれは室温に達するようにし、その時点で tlcは反応が完了したことを示した。次いで生成物を水およびブラインで洗い、 乾燥(MgS04)し、蒸発すると表題化合物(21g)が得られ、質量およびnmr分光 分析により特性決定された。 実施例10 5-ジアゾ-25-シクロヘキシルアベルメクチンB1 実施例9からの5-ヒドラゾノ-25-シクロヘキシルアベルメクチンB1(21g)を エーテル(1000ml)に溶かし、溶液を0℃まで冷却した。活性化二酸化マンガン (80g)を30分間隔で40gずつ二回にわけて添加した。次いで懸濁液を0℃で60分 間攪拌し、その時点でtlcは反応が完了したことを示した。反応混合物をハイフ ロ (商標名)で濾過し、無機残渣をエーテルで十分洗った。集めた濾液を蒸発して 表題化合物(17g)を桃色の固体として得、これを実施例3に記載のように赤外 線およびnmr分光分析により特性決定した。逆相高性能液体クロマトグラフィー 分析は、表題化合物が純度93%であることを示した。 実施例11 5-β-フルオロ-25-シクロヘキシルアベルメクチンB1およびその5-α-ジアス テレオマー 実施例10からの5-ジアゾ-25-シクロヘキシルアベルメクチンB1(15g)を、ポ リプロピレン容器中で乾燥エーテル(500ml)に溶かした。ピリジニウムポリ( フッ化水素)(5ml)を添加し、混合物を0℃で一晩、次いで室温で24時間攪拌 した。次いで溶液を飽和炭酸水素ナトリウム溶液で二回次いでブラインで洗った 。これを硫酸ナトリウムで乾燥し、蒸発乾固して赤色泡状物を得た。次いでこれ をシリカゲル(350g)上でクロマトグラフィーにかけ、エーテル:ヘキサン1:1 で溶出した。エーテルで溶出したTLCプレート上のRf 0.4のフラクション中に5- β-ジアステレオマーを集めた。次いでこれを2”ダイナマックス(商標名)0DS hplcカラム中、水:メタノール:アセトニトリル15:13:72で45ml/分にて溶出し た。保持時間37-58分の物質を集め、さらに2”5μミクロソルブ(商標名)カラ ムで精製した。生成物は、実施例4で記載のように、質量およびnmr分光分析に より表題化合物であることがわかった。 5-α-ジアステレオマーは、エーテルで溶出したTLCプレートにおいてRf0.5の スポットを示すフラクション中にシリカゲルクロマトグラフィーから集められた 。これは、実施例4で記載のように、同様に精製され(保持時間57-59分)、質 量およびnmr分光分析により特性決定された。 実施例12 5-β-フルオロ-25-シクロヘキシルアベルメクチンB1モノサッカライドおよび 5-β-フルオロ-25-シクロヘキシルアベルメクチンB1アグリコン(それぞれn=1 およびn=0、R5=OH) 実施例11からの5-β-フルオロ-25-シクロヘキシルアベルメクチンB1(0.4g) を1%v/v濃硫酸を含むイソプロパノール(65ml)に溶解した。これを室温で24 時間放置し、次いで溶液を過剰の炭酸水素ナトリウム溶液へ注入し、そして生成 物をエーテルで抽出した。抽出液を乾燥(MgSO4)しそして蒸発すると泡状物が 得られた。これを2”ダイナマックス(商標名)ODSカラムにおいてクロマトグラ フィーにかけ、水:メタノール13:82で45ml/分にて溶出した。アグリコンが最初 に(19分)溶出し、続いて表題のモノサッカライドが溶出した(30-38分)。こ れらは、実施例4で記載したように質量およびnmr分光分析により特性決定され た。 実施例13 5-β-フルオロ-22,23-ジヒドロ-25-シクロヘキシルアベルメクチンB1 実施例11からの5-β-フルオロ-25-シクロヘキシルアベルメクチンB1(0.4g) およびウイルキンソン触媒(40mg)をトルエン(100ml)に溶かし、窒素で5分 間一掃し、次いで室温で18時間50psiにて水素添加した。さらに触媒40mgを添加 し、水素添加を24時間続けた。さらに触媒100mgを添加し、さらに3日間水素添 加を続けた。次いで溶液を蒸気浴中でチオウレア(100mg)とともに5時間加熱 し、冷却し、ハイフロ(商標名)で濾過し、蒸発した。得られた泡状物を2”ダ イナマックス(商標名)hplcカラム中、水:メタノール10:90で溶出し、60分かけ て5:95まで上昇させる勾配で溶出した。生成物が33-44分にかけて溶出し、これ は実施例4で記載したように質量およびnmr分光分析により特性決定された。 実施例13a 5-α−フルオロ-22,23-ジヒドロ-25-シクロヘキシルアベルメクチンB1 実施例13と同様な方法で、実施例11からの5-α-フルオロ-25-シクロヘキシル アベルメクチンB1(0.4g)をトルエン(100ml)中にてウイルキンソン触媒(40m g)を用いて水素添加した。生成物を、実施例13のように2”ダイナマックス(商 標名)ODSカラム中、水:メタノールで溶出することにより精製した。生成物が33 -44分後に溶出し、これは実施例4で記載したように質量およびnmr分光分析によ り特性決定された。 実施例14 5-ケト-23-0-メチル-25-シクロヘキシルアベルメクチンB2(R1=OMe,R2=シ クロヘキシル、R3=H,R4=H,R5=OH,n=2) 23-0-メチル-25-シクロヘキシルアベルメクチンB2(15g)(英国特許出願第9 201505.6号)をエーテル(500ml)に懸濁した。活性化二酸化マンガン(45g)を 4時間かけて少しずつ滴下し、その間混合物を室温で攪拌した。48時間後、tlc により反応が完了したことを確認するまでさらに酸化剤を添加した。次いで、懸 濁液をハイフロ(商標名)で濾過し、無機残渣をエーテルで十分洗い、そして集 めた濾液を蒸発して表題化合物(12g)を黄色の泡状物として得、質量分光分析 により特性決定した。 実施例15 5-ヒドラゾノ-23-0-メチル-25-シクロヘキシルアベルメクチンB2 ヒドラジン二塩酸塩(12.5g)および酢酸ナトリウム(25g)をジクロロメタン (400ml)および氷酢酸(10ml)の混液中で40分間攪拌した。この混合物を氷で 冷却し、その間実施例14からの5-ケト-23-0-メチル-25-シクロヘキシルアベル メクチンB2(12g)を添加した。次いで反応混合物を5時間攪拌し、その間に室 温まで達するようにし、その時点でtlctは反応が完了したことを示した。次いで 生成物を水で二回洗いそれから次いで飽和炭酸水素ナトリウム溶液で洗い、乾燥 (MgSO4)し、蒸発すると表題化合物(12.2g)が得られ、質量およびnmr分光分 析により特性決定した。逆相高性能液体クロマトグラフィー分析は、これが純度 85%であることを示した。 実施例16 5-ジアゾ-23-0-メチル-25-シクロヘキシルアベルメクチンB2 実施例15からの5-ヒドラゾノ-23-0-メチル-25-シクロヘキシルアベルメクチ ンB2(12.2g)をエーテル(300ml)に溶かし、溶液を0℃まで冷却した。活性化 二酸化マンガン(50g)を10分間かけて少しずつ添加した。次いで懸濁液を0℃ で30分 間攪拌し、その時点でtlcは反応が完了したことを示した。反応混合物をハイフ ロ(商標名)で濾過し、無機残渣をエーテルでよく洗った。集めた濾液を蒸発し て表題化合物を桃色の固体(12g)として得、これを、実施例3のように赤外線 およびnmr分光分析により特性決定した。逆相高性能液体クロマトグラフィー分 析は、表題化合物が純度90%であることがわかった。 実施例17 5-β-フルオロ-23-0-メチル-25-シクロヘキシルアベルメクチンB2およびそ の5-α-ジアステレオマー 実施例16からの5-ジアゾ-23-0-メチル-25-シクロヘキシルアベルメクチンB2 (12g)を、ポリプロピレン管中で乾燥エーテル(500ml)に溶かした。ピリジニ ウムポリ(フッ化水素)(2.5ml)を添加し、混合物を室温で一晩攪拌した。次 いで溶液を飽和炭酸水素ナトリウムで二回洗い次いでブラインで洗った。これを 硫酸ナトリウムで乾燥し、蒸発乾固した。得られた黄色の固体をシリカゲル(25 0g)上でクロマトグラフィーにかけ、エーテル:ヘキサン1:1で溶出した。5-β- ジアステレオマーを、エーテルで溶出しTLCプレート上のRf0.4の物質として集め た。次いでこの一部(0.4g)を2”ダイナマックス(商標名)ODS hplcカラム中 、45ml/分にて水:メタノール12:88で30分、次いで18:89に上昇させて溶出する ことにより精製した。保持時間47-56分の物質を集め、実施例4に記載されてい るように、質量およびnmr分光分析により5-β-ジアステレオマーであることが わかった。 5-α-ジアステレオマーは、エーテルで溶出したTLCプレートにおいてRf0.5の スポットを示すフラクション中にシリカゲルクロマトグラフィーから集めた。こ れは、同様にhplcにより精製され(保持時間21-27分)、実施例4に記載されて いるように、質量およびnmr分光分析により特性決定された。 実施例18 5-β-フルオロ-23-0-メチル-25-シクロヘキシルアベルメクチンB2モノサッ カライド 実施例17からの5-β-フルオロ-23-0-メチル-25-シクロヘキシルアベルメク チンB2(1g)をイソプロパノール(60ml)および濃硫酸(0.6ml)の混液中に溶 解した。これを一晩室温で攪拌した。次いでこれを過剰の飽和炭酸水素ナトリウ ム溶液へ注入し、そして生成物をエーテルで抽出した。エーテル抽出液をブライ ンで洗浄し、乾燥(MgSO4)しそして蒸発乾固した。粗生成物の一部(0.35g)を 2”ダイナマックス(商標名)ODS hplcカラム中、水:メタノール12:88で45ml/ 分にて溶出することにより精製した。保持時間28-34分の物質を集め、実施例4 に記載されているように、質量およびnmr分光分析により表題化合物として特性 決定された。 実施例18a 5-α-フルオロ-23-0-メチル-25-シクロヘキシルアベルメクチンB2モノサッ カライド これは、実施例17からの5-α-フルオロ-23-0-メチル-25-シクロヘキシルア ベルメクチンB2から実施例18に記載のように調製された。これを、2”ダイナマ ックス(商標名)ODSカラム中、水:メタノール10:90で45ml/分にて溶出するこ とにより精製した。生成物は28-34分間の溶出後の物質を集め、実施例4に記載 されているように、質量およびnmr分光分析により特性決定された。 実施例19 5-β-クロロ-22,23-ジヒドロ-25-シクロヘキシルアベルメクチンB1モノサッ カライドおよびその5-α-ジアステレオマー 実施例7からの5-ジアゾ-22,23-ジヒドロ-25-シクロヘキシルアベルメクチン B1モノサッカライド(0.5g)を、ジクロロメタン(100ml)に溶かし、ジクロロ メタンに無水塩化水素が溶解している飽和溶液(2ml)を添加した。混合物を室 温で15分間攪拌し、次いで飽和炭酸水素ナトリウム溶液で急冷し、有機相を分離 し、乾燥(MgSO4)し蒸発した。粗生成物を2”ダイナマックス(商標名)ODSカ ラムにおいて、水:メタノール:アセトニトリル7:12:81で45ml/分にて溶出す ることにより精製した。最初に溶出した生成物は5-β-クロロ化合物であり、質 量お よびnmr分光分析により特性決定された。さらに溶出すると5-α-ジアステレオ マーオマーが生成し、これは同様の方法で特性決定された。 実施例20 5-α-アセチルチオ-25-シクロヘキシルアベルメクチンB2、3-α-アセチルチ オ-Δ-4,5-25-シクロヘキシルアベルメクチンB2および3-β-アセチルチオ-25- シクロヘキシルアベルメクチンB2 実施例3からの5-ジアゾ-25-シクロヘキシルアベルメクチンB2(200mg)を室 温でトルエン(10ml)に溶かし、チオール酢酸(6滴)を添加した。桃色が消え るまで混合物を放置した。次いで溶液を蒸発乾固した。残渣をシリカゲルクロマ トグラフィーにかけエーテルで溶出した。Rf0.3を有する物質を含む適当なフラ クションをプールし、生成物を2”ダイナマックス(商標名)カラムにおいて逆 相高性能液体クロマトグラフィーにかけ、最初に水:メタノール(14:86)次いで 水:メタノール(12:88)で溶出することにより分離した。集めた最初の二つの 生成物を1”ダイナマックス(商標名)カラムにおいて精製すると、3-α-アセ チルチオ-Δ-4,5-25-シクロヘキシルアベルメクチンB2(25mg)および5-α-ア セチルチオ-25-シクロヘキシルアベルメクチンB2と3-β-アセチルチオ-25-シク ロヘキシルアベルメクチンB2(32mg)の混合物が得られた。これらの生成物は質 量およびnmr分光分析により特性決定された。 実施例21 3-α-メチルチオ-Δ-4,5-25-シクロヘキシルアベルメクチンB2およびその3- β-ジアステレオマー 実施例3からの5-ジアゾ-25-シクロヘキシルアベルメクチンB2(200mg)を室 温でエーテル(15ml)に溶かし、溶液を実験用瓶からのメタンチオールで飽和し た。6時間後、桃色が完全に消えた。溶媒を蒸発除去し、生成物を2”ダイナマ ックス(商標名)カラムにおいて逆相高性能液体クロマトグラフィーにかけ、水 :メタノール:アセトニトリル(20:14:66から18:14:68)で溶出することにより 単離した。α-立体異性体3-α-メチルチオ-Δ-4,5-25-シクロヘキシルアベル メクチンB2が最初に(40mg)溶出し、続いてβ-化合物3-β-ジアステレオマー が溶出した。これを1”ダイナマックス(商標名)カラムにおいて再度クロマト グラフィーにかけ、水:メタノール:アセトニトリル18:14:68で溶出すると純粋 な生成物20mgが得られた。生成物3-α-メチルチオ-Δ-4,5-25-シクロヘキシル アベルメクチンB2およびその3-β-ジアステレオマーがこのようにして得られ、 質量およびnmr分光分析により特性決定された。 実施例22 3-α-メルカプト-Δ-4,5-25-シクロヘキシルアベルメクチンB2およびその3- β-ジアステレオマー これらの化合物は実施例21の方法にしたがって得られるが、ただしメタンチオ ールの代わりに硫化水素を使用した。生成物は質量およびnmr分光分析により特 性決定された。 実施例23 5-α-イソシアナト-25-シクロヘキシルアベルメクチンB2およびその5-β-ジ アステレオマー 実施例3からの5-ジアゾ-25-シクロヘキシルアベルメクチンB2(250mg)をエ ーテル(5ml)に溶かした。この溶液へ10分間隔で0.25mlずつ、チオシアン酸の トルエン溶液1mlを添加した。[これは、チオシアン酸カリウム(0.97g)、硫 酸水素カリウム(1.37g)および水5滴のスラリーをトルエン(10ml)とともに 激しく攪拌することにより調製された。]。 桃色が消えると溶液を蒸発乾固した。生成物を2”ダイナマックス(商標名) カラムにおいて逆相高性能液体クロマトグラフィーにかけ、水:メタノール:ア セトニトリル(18:14:68、46分後に18:12:70)で溶出した。5-β-イソシアナト -25-シクロヘキシルアベルメクチンB2(42mg)が61分後に溶出し、続いて68分後 にその5-α-ジアステレオマー(84mg)が溶出した。二つの生成物は、赤外線、 質量およびnmr分光分析により特性決定された。 実施例24 5-ヒドラゾノ-アベルメクチンB1a 実施例1に記載のようにただし出発物質としてアベルメクチンB1aを用いて調 製された5-ケト-アベルメクチンB1a(0.71g)、ヒドラジン二塩酸塩(0.71g) および酢酸ナトリウム(1.42g)をジクロロメタン(25ml)および酢酸(0.5ml) 中で一緒にした。この混合物を室温で24時間攪拌した。次いでジクロロメタン( 25ml)で希釈し、水次いで重炭酸ナトリウム水溶液で洗い、硫酸マグネシウムで 乾燥し、蒸発すると泡状物(625mg)が得られた。これは質量およびnmr分光分析 により特性決定された。 実施例25 5-ジアゾ-アベルメクチンB1a 実施例20からのヒドラゾンをエーテル(25ml)に溶かし、0℃まで冷却し、活 性化二酸化マンガン(2g)を添加した。溶液を0℃で1時間攪拌し、その時点で tlcは反応が完了したことを示した。混合物をハイフロ(商標名)で濾過し、エ ーテル(25ml)で洗い、得られた表題化合物の桃色溶液は実施例26に直接使用さ れた。 実施例26 5-β-フルオロ-アベルメクチンB1aおよびその5-α-ジアステレオマー 実施例25からの5-ジアゾ-アベルメクチンB1aの溶液を0℃まで冷却しそして ピリジニウムポリ(フッ化水素)(0.5ml)を添加した。混合物を一晩保持し、 実施例4に記載のように処理した。粗製の橙色固体をシリカゲル(100g)上でク ロマトグラフィーにかけ、ヘキサン:エーテル(1:1、次いで2:3)で溶出した。T LCRf0.35の溶出した生成物を集め、2”ミクロソルブ(商標名)カラム中、水: メタノール:アセトニトリル10:13:77で45ml/分にて溶出した。17.5-19.5分で溶 出した生成物は5-β-フルオロ-ジアステレオマーであることがわかり、これは 実施例4に記載のように、質量およびnmr分光分析により特性決定された。 TLC Rf0.5でシリカゲルカラムから物質を同様に精製し、実施例4に記載のよ うに質量およびnmr分光分析により5-α-ジアステレオマーであることがわかっ た。 実施例27 5-シアノ-Δ-4,5-22,23-ジヒドロ-25-シクロヘキシルアベルメクチンB1モノ サッカライド 実施例7からの5-ジアゾ-22,23-ジヒドロ-25-シクロヘキシルアベルメクチン B1(0.lg)をアセトニトリル(25ml)に溶かし、シアン化第一銅(0.2g)を添加 した。混合物を室温で24時間攪拌した。次いでエーテルで希釈し、固体をハイフ ロ(商標名)で濾過した。濾液を蒸発すると緑色のガラスが得られた。これをシ リカゲルに通してフラッシュクロマトグラフィーにかけ、エーテルで溶出し、そ してさらに生成物を1”ダイナマックス(商標名)カラムにおいて水:アセトニ トリル15:85で20ml/分にて溶出することにより精製した。適当なフラクションを プールし、表題化合物が生成物として得られ、これは質量、UVおよびnmr分光分 析により特性決定された。 実施例28 22,23-ジヒドロ-25-シクロヘキシルアベルメクチンB1モノサッカライド 25-シクロヘキシルアベルメクチンB1(9.9g)(ヨーロッパ特許第214731号参 照)をトルエン(1リットル)に溶かし、ウィルキンソン触媒(トリストリフェ ニルホスフィンロジウム(I)クロリド)(9.25g)を添加した。溶液を50psi水 素圧にて室温で大型パール振盪器中にて水素添加した。3時間後、反応容器の圧 力を除去し、12時間放置後さらに追加の触媒(5g)を添加し、出発物質がなくな るまでさらに2時間前記のように水素添加した。溶液を濾過し、減圧下に蒸発乾 固し、残渣をシリカクロマトグラフィーにかけ、塩化メチレン次いで塩化メチレ ン:メタノール9:1で溶出した。 粗生成物を再びシリカ(200g)クロマトグラフィーにかけ塩化メチレン:メタ ノール19:1で溶出すると、減圧下に溶媒を蒸発後、不純な22,23-ジヒドロ-25-シ クロヘキシルアベルメクチンB1が茶色の泡状物(10g)として得られた。この物 質をイソプロパノール(200ml)および硫酸(2ml)の混合物中に溶かし、茶色の 溶 液を室温で15時間攪拌し、氷と水(500ml)の混合物へ注入し、塩化メチレン(3 ×200ml)で抽出した。有機相を飽和炭酸水素カリウム溶液(100ml)、水(2×5 0ml)で洗い、無水硫酸マグネシウム上で乾燥し、減圧下に蒸発すると粗製ガム 状物が得られ、これをシリカクロマトグラフィーにかけ塩化メチレン次いで塩化 メチレン:酢酸エチル2:1で溶出すると表題化合物(8.2g)が得られた。質量お よびnmrスペクトルは提示された構造式と完全に一致した。 実施例28A 5-ケト-22,23-ジヒドロ-25-シクロヘキシルアベルメクチンB1モノサッカライ これは、実施例1に記載された方法により、実施例28に記載のモノサッカライ ドから調製された。 実施例29 5-β-チオウレイド-25-シクロヘキシルアベルメクチンB2およびその5-α-ジ アステレオマー 実施例23に記載されたように調製された5-イソチオシアナト-25-シクロヘキ シルアベルメクチンB2ジアステレオマー(80mg)の混合物をアンモニアの飽和メ タノール溶液(20ml)で処理した。この混合物を室温で2時間放置し、次いで蒸 発乾固した。残渣を1”ダイナマックス(商標名)5μODSカラムにおいて水:メ タノール16:84で溶出した。最初に表題化合物の5-β-ジアステレオマーが溶出 し、次いで5-α-ジアステレオマーが溶出した。生成物は質量およびnmr分光分 析により特性決定された。 実施例30 5-β-N-メチルチオウレイド-25-シクロヘキシルアベルメクチンB2およびその 5-α-ジアステレオマー これらは、実施例29と全く同じ方法で、5-イソチオシアネートヘメチルアミ ンを添加することにより調製された。これらは調製用hplcにより同様に精製され 、 質量およびnmr分光分析により特性決定された。 実施例31 5-β-N,N-ジメチルチオウレイド-25-シクロヘキシルアベルメクチンB2および その5-α-ジアステレオマー これらは、実施例29と全く同じ方法で、5-イソチオシアネートヘジメチルア ミンを添加することにより調製された。これらは調製用hplcにより同様に精製さ れ、質量およびnmr分光分析により特性決定された。 実施例32 3-ケト-5-デオキシ-Δ-4,5-25-シクロヘキシルアベルメクチンB2 5-ジアゾ-25-シクロヘキシルアベルメクチンB2(実施例3から)(300mg)を アセトアルデヒド(5ml)に溶かし、混合物を室温で2週間保持した。Hplc分析 は、出発物質が幾らか存在することを示した。次いでアセトアルデヒドを除去し 、さらに老化したアセトアルデヒド5mlを添加した。12時間後、反応が完了した 。溶媒を蒸発し、得られた黄色のガム状物を2”ODSダイナマックス(商標名)カ ラム中、水:アセトニトリル:メタノール21:14:65で45ml/分にて溶出すること により精製した。表題化合物が49-53分に溶出した。その構造は質量、nmrおよび 赤外線分光分析により確認された。 実施例33 3-オキシイミノ−5-デオキシ-Δ-4,5-25-シクロヘキシルアベルメクチンB2 実施例32からのケトン(20mg)をピリジン(1ml)に溶かし、塩化ヒドロキシ ルアンモニウム(60mg)を添加した。混合物を室温で2日間放置し、次いで蒸発 乾固した。残渣をエーテルで3回抽出し、抽出物を風によって容量1mlまで減ら した。この溶液をセプパック(SepPak)(商標名)シリカゲルフィルターに通し 、溶出物10mlを集め蒸発すると、黄色のガム状物が得られた。これを5μミクロ ソルブ(商標名)ODS 1”ダイナマックス(商標名)カラム中、水:アセトニト リル:メタ 実施例34 3-メトキシイミノ-5-デオキシ-Δ-4,5-25-シクロヘキシルアベルメクチンB2 これは、塩化メトキシアンモニウムを用いて、実施例33の方法により調製され た。反応は3日で完了した。ピリジンを蒸発し、残渣を8μODS 1”ダイナマッ クス(商標名)カラム中、水:メタノール14:86で20ml/分にて溶出することによ り精製した。表題化合物は31-44分の間に溶出し、その構造は質量およびnmr分光 分析により確認された。
【手続補正書】特許法第184条の8 【提出日】1995年8月25日 【補正内容】 R3は、H、OR8でありその際R8は前記定義のようであり、またはR3はハロゲン原子 であり;nは0,1,または2であり; R5は、単結合により接続されそしてH、OR8(その際、R8は前記定義のようである )、ハロゲン原子、アミノ、N-低級アルキルアミノ、N,N-ジ低級アルキルアミノ 、N-低級アルカノイルアミノ、N,N-ジ低級アルカノイルアミノ、トリ低級アルキ ルシリルオキシ、-S(O)mR13(その際mは0,1,または2である)または-SCOR13 でありその際R13はHまたは場合により置換されてもよいC1-C8アルキル、シクロ アルキルまたはアリール基であり; またはR5は二重結合により接続されそしてオキソであり、または場合により置 換されてもよいオキシイミノ、セミカルバゾノ、チオセミカルバゾノまたはヒド ラゾノ基であり;またはR5はOHまたはR14を表し、その両方は単結合により接続 され、R14は場合により置換されてもよいC1-C8アルキル、C2-C8アルケニルまた はアリール基であり、3-4位および4-5位の間の破線は任意の結合を表し、そして (i)3-4位の任意の結合が存在し、4-5位の任意の結合が不存在であり、R7は存 在せず、R6はハロゲン原子、イソチオシアネート基、ジアゾ基、NHCSNR15R16で 表されるチオウレイド基(その際、R15およびR16は独立してH、C1-C8アルキル、 シクロアルキル、アリールまたはアルアルキル基である)、アジド基またはC1-C8 アルキルカルボニル-チオ基であり、または (ii)4=5位の任意の結合が存在し、3-4位の任意の結合が不存在であり、R6は存 在せず、R7はメルカプト、C1-C8アルキルチオ、オキソ、場合により置換されて もよいオキシイミノまたはC1-C8アルキルカルボニルチオ基であるか;またはR7 が存在せず、R6はCNであるかのいずれかであり、 但し (a)R6がα-フッ素である場合、R2はCH(CH3)2,CH(CH3)(C2H5),C(CH3)=CH(C H3),C(CH3)=CH(C2H5)またはC(CH3)=CHCH(CH3)2を表さず; (b)R1およびR4が各々Hであり、R2がCH(CH3)C2H5であり、R3がHであり、R5が OHであり、R6がα-Clまたはα-Brである場合、nは2を表さず、 (c)R1がHまたはOHであり、R2がC(CH3)=CHCH(CH3)2であり、R3、R4およびR5 が各々Hであり、R6がα-Clである場合、nは0を表さない)で表される化合物を 提供するものである。 オキシイミノ、セミカルバゾノ、チオセミカルバゾノまたはヒドラゾノ基は、 C1-C8アルキル、アルケニル、アルキニル、トリアルキルシリルおよびアルアル キル基であってそれ自身でハロゲン、カルボキシおよび/または他の基により置 換されてもよいものを含む様々な置換基により置換されうる。メチレン基はC1-C8 アルキル基、シアノまたはアリール基により置換されてもよい。 前記で定義したが但し(b)および(c)の場合を除く式(I)で表される化合 物は、外部寄生虫が原因の様々な症状、特に線虫として記載されている一群の寄 生性蠕虫により最も頻繁に起こされそして豚、羊、馬および牛に深刻な経済的損 失を起こしならびに家畜および家禽類を襲う蠕虫により起こされる様々な症状の 治療に有効である。化合物はまた様々な種類の動物に影響を与える他の線虫、た とえば、犬におけるジロフィラリア(Dirofilaria)、家畜類、猫や犬などのペ ット用動物またヒトにも感染する様々な寄生虫たとえば胃腸の寄生虫たとえばア ンシロストマ(Ancylostoma)、ネカトール(Necator)、アスカリス(Ascaris )、ストロンギロイデス(Strongyloides)、トリキネーラ(Trichinella)、カ ピラリア(Capillaria)、トキソカラ(Toxocara)、トサスカリス(Toxascaris )、トリクリス(Trichuris)、エンテロビウス(Enterobius)および血液また は他の組織および器官に見出される寄生虫たとえばフィラリア蠕虫およびストロ ンギロイデス、トキソカラおよびトリキネーラの腸管外段階に対しても効果的で ある。 化合物はまた、ヒト、動物および鳥の特定の節足動物寄生虫、たとえばマダニ (tick)、ダニ(mite)、シラミ、ノミ、ハエ、噛む昆虫および牛や馬に影響を 与える移動性双翅目幼虫を含む外部寄生虫による感染症の処置にも有効である。 化合物はまた家屋に住む害虫たとえばゴキブリ、イガ、ヒメマルカツオブシム シ、イエバエに対し有用な殺虫剤であり、ならびに貯蔵穀物および園芸植物の節 足動物害虫たとえばハダニ、アブラムシ、青虫に対しおよび移動性直翅目昆虫た とえばイナゴに対して有用である。我々は、本発明の範囲内の化合物が安全でそ してハエおよび猫や犬の他の重要な節足動物害虫に対して予想外に強力な全身作 用があることを見出した。 前記で定義したが但し(b)および(c)の場合を除く式(I)で表される化合 物は意図する特別の用途に対しおよび治療される宿主動物の特定の種類ならびに 関係する寄生虫または昆虫に対し適する製剤として投与される。駆虫剤としての 使用に対して、化合物は皮下または筋肉内注射のいずれかにより投与されるか、 また はこれに代わってカプセル剤、丸剤、錠剤、かみ砕き錠剤または液状水剤ドレン チ剤)の形で経口投与されてもよく、または局所製剤またはインプラント剤とし て投与されてもよい。局所投与に対しては、浸漬液、スプレー、粉末、ダスト、 注ぎかけ剤(pour-on)、スポット剤(spot-on)、噴射剤(jetting fluid)、 シャンプー、首輪、下げ札または皮帯を使用することができる。このような製剤 は標準的な獣医学的プラクティスにしたがって常法により調製される。すなわち 、カプセル剤、丸剤または錠剤は、有効成分を適当に微粉砕した希釈剤またはキ ャリヤーと混合し、さらに崩壊剤および/または結合剤たとえばデンプン、乳糖 、タルクまたはステアリン酸マグネシウムを含むことにより調製されうる。水剤 (ドレンチ剤)は有効成分を分散剤または湿潤剤とともに水溶液に分散させるこ とにより調製され、注射用製剤は滅菌溶液またはエマルジョンの形で調製される 。注ぎかけ剤またはスポット製剤は有効成分を許容可能な液状キャリヤービヒク ルたとえばブチルジゴール、液状パラフィンまたは非揮発性エステル中にて揮発 性成分たとえばイソプロパノールを添加するかまたは添加せずに溶解することに より調製される。これに代わり、注ぎかけ剤、スポット剤、またはスプレー剤は 、動物の表面に有効成分の残りが残るようにカプセル封入により調製されてもよ い。これらの製剤は治療されるべき宿主動物の種類、感染の程度および型ならび に宿主の体重に従って活性化合物の重量に関し変化するであろう。化合物は、特 に予防のために、公知方法で連続的に投与されるであろう。一般的には経口、腸 管外および注ぎかけ投与に対しては、1-5日の期間で一回投与または分割投与と して体重1kgあたり約0.001-10mgの投与が満足するであろうが、しかしながらも ちろんこれより低いかまたは高い投与量範囲が指示される場合もあり、このよう なものも本発明の範囲内である。 (式中、Yは0,Sまたは-CH2-であり、a,b,cおよびdは各々独立して0,1,また は2であり、a,b,cおよびdの合計は5を越えない)で表される基であり、 R3は、H、OR8でありその際R8は前記定義のようであり、またはR3はハロゲン原子 であり; nは0,1,または2であり; R5は、単結合により接続されそしてH、OR8(その際、R8は前記定義のようである )、ハロゲン原子、アミノ、N-低級アルキルアミノ、N,N-ジ低級アルキルアミノ 、N-低級アルカノイルアミノ、N,N-ジ低級アルカノイルアミノ、トリ低級アルキ ルシリルオキシ、-S(O)mR13(その際mは0,1,または2である)または-SCOR13 でありその際R13はHまたは場合により置換されてもよいC1-C8アルキル、シクロ アルキルまたはアリール基であり; またはR5は二重結合により接続されそしてオキソであり、または場合により置 換されてもよいオキシイミノ、セミカルバゾノ、チオセミカルバゾノまたはヒド ラゾノ基であり;またはR5はOHまたはR14を表し、その両方は単結合により接続 され、R14は場合により置換されてもよいC1-C8アルキル、C2-C8アルケニルまた はアリール基であり、3-4位および4-5位の間の破線は任意の結合を表し、そして (i)3-4位の任意の結合が存在し、4-5位の任意の結合が不存在であり、R7は存 在せず、R6はハロゲン原子、イソチオシアネート基、ジアゾ基、NHCSNR15R16で 表されるチオウレイド基(その際、R15およびR16は独立してH、C1-C8アルキル、 シクロアルキル、アリールまたはアルアルキル基である)、アジド基またはC1-C8 アルキルカルボニル-チオ基であり、または (ii)4-5位の任意の結合が存在し、3-4位の任意の結合が不存在であり、R6は存 在せず、R7はメルカプト、C1-C8アルキルチオ、オキソ、場合により置換されて もよいオキシイミノまたはC1-C8アルキルカルボニルチオ基であるか;ま たはR7が存在せず、R6はCNであるかのいずれかであり、但し (a)R6がα-フッ素である場合、R2はCH(CH3)2,CH(CH3)(C2H5),C(CH3)=CH(CH3 ),C(CH3)=CH(C2H5)またはC(CH3)=CHCH(CH3)2を表さず; (b)R1およびR4が各々Hであり、R2がCH(CH3)C2H5であり、R3がHであり、R5が OHであり、R6がα-Clまたはα-Brである場合、nは2を表さず、 (c)R1がHまたはOHであり、R2がC(CH3)=CHCH(CH3)2であり、R3、R4およびR5 が各々Hであり、R6がα-Clである場合、nは0を表さない)で表される化合物。 2.R2がアルキルまたはシクロアルキル基である請求項1の化合物。 12.請求項1の式(I)においてただし書き(b)および(c)を含まないで定義 される化合物および薬剤上許容されうる担体または賦形剤からなる医薬または獣 医薬用組成物。 13.動物またはヒトの薬品に使用するための請求項1の式(I)においてただし 書き(b)および(c)を含まないで定義される化合物。 14.抗寄生虫剤として使用する請求項1の式(I)においてただし書き(b)およ び(c)を含まないで定義される化合物。 15.ノミの感染を治療または予防する薬剤を作るための請求項1の式(I)にお いてただし書き(b)および(c)を含まないで定義される化合物の使用。 16.請求項1の式(I)においてただし書き(b)および(c)を含まないで定義 される化合物の有効量を動物またはヒトに投与することからなる寄生虫感染症の 治療または予防方法。 17.R6がジアゾである請求項1の化合物を求核性種と反応させることからなる、 R6がジアゾ以外のものである請求項1の化合物の調製方法。 18.求核性種がフルオリド、クロリド、チオールアセテート、メタンチオレート 、チオレート、チオシアネート又はシアニドから選択される請求項17の方法。 19.請求項10の化合物をアルデヒドと反応させる方法。 20.ヒドラゾノ置換アベルメクチンまたはミルベマイシン誘導体を酸化してジア ゾ置換アベルメクチンまたはミルベマイシン誘導体を得る方法。 【手続補正書】 【提出日】1995年12月12日 【補正内容】 請求の範囲を次のとおり補正する。 『1.次式(I): (式中、22-23位の破線は任意の結合を表し、この結合が存在しそしてR1およびR4 が不存在であるかまたはこの結合が存在せずR1およびR4は独立してH、OR8(式 中、R8はH、C1-C8アルキル、C1-C8アルケニル、アルアルキル、C2-C8アルカノイ ル、C3-C8アルケノイル、アルアルカノイル、アロイル、場合により置換されて もよいカルバモイル、場合により置換されてもよいメチレン、オキソまたは場合 によりO-置換されてもよいオキシイミノである)であるかのいずれかであり: R2は: (a)α-枝分かれC3-C8アルキル、アルケニル、アルコキシアルキルまたはア ルキルチオアルキル基;α-枝分かれC4-C8アルキニル基;(C5-C8シクロアルキ ル)アルキル基(その際、アルキル基はα-枝分かれC2-C5アルキル基である); C3-C8シクロアルキルまたはC5-C8シクロアルケニル基であって、これらのいずれ もが場合によりメチレンまたは一つ以上のC1-C4アルキル基またはハロゲン原子 で置換されてもよく;または3-6員の酸素または硫黄含有複素環式環であって、 該環は飽和または完全もしくは部分的不飽和で あり、場合により一つ以上のC1-C4アルキル基またはハロゲン原子により置換さ れてもよく;または (b)式-CH2R9(式中、R9はH,C1-C8アルキル、C2-C8アルケニル、C2-C8アルキ ニル、アルコキシアルキルまたはアルキルチオアルキルであって、各アルキルま たはアルコキシ基は炭素原子1-6個を含み、前記アルキル、アルコキシ、アルケ ニルまたはアルキニル基のいずれも一つ以上のハロゲン原子により置換されても よい)で表される基;またはC2-C8シクロアルキルまたはC5-C8シクロアルケニル 基であって、そのうちのいずれもが場合によりメチレンまたは一つ以上のC1-C4 アルキル基もしくはハロゲン原子により置換されてもよい基;または3-6員の酸 素または硫黄含有複素環式環であって、該環は飽和または完全もしくは部分的に 不飽和であり、そして場合により一つ以上のC1-C4アルキル基またはハロゲン原 子により置換されてもよく;または式SR10(式中、R10はC1-C8アルキル、C2-C8 アルケニル、C2-C8アルキニル、C3-C8シクロアルキル、C5-C8シクロアルケニル 、フェニルまたは置換されたフェニルであって、その際置換基はC1-C4アルキル 、C1-C4アルコキシまたはハロゲンである)で表される基;または3-6員の酸素ま たは硫黄含有複素環式環であって、該基は飽和または完全もしくは部分的に不飽 和であり、そして場合により一つ以上のC1-C4アルキル基またはハロゲン原子に より置換されてもよく;または (c)一つのオキソもしくは一つ以上のヒドロキシ基によりまたはオキシラン 環を形成する二つの隣接する炭素原子における一個の酸素原子により置換された C1-C6アルキル基であるか、またはR2はC1-C6アルコキシカルボニル基により置換 されたC1-C5アルキル基であり、R2における前記置換基は末端炭素原子およびR2 の末端炭素原子に隣接する炭素原子のいずれかまたは両方に接続し;または (d)=CH2または次式: (式中、R11およびR12は両方ともHであるか;R11はHでありそしてR12はC1-C8 アルキルであるか;またはR11およびR12の一つはHであり他の一つはフェニル、 ヘテロアリール、C2-C6アルコキシカルボニルまたは置換されたフェニルもしく はヘテロアリールであり、その際前記置換基はフッ素、塩素、C1-C4アルキル、C1 -C4アルコキシ、C1-C4アルキルチオ、ヒドロキシ(C1-C4)アルキル、シアノ、 アミノスルホニル、C2-C6アルカノイル、C2-C6アルコキシカルボニル、ニトロ、 トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、アミノまたはモノもしくはジ-(C1 -C4アルキル)アミノであり;そしてXは直接結合または直鎖または枝分かれ鎖 でもよい炭素原子2-6個のアルキレン基である)で表される基であり;または (e)場合によりC1-C4アルキル、C1-C4アルコキシおよびC1-C4アルキルチオ基 、ハロゲン原子、トリフルオロメチルおよびシアノ基から選択される少なくとも 一つの置換基で置換されてもよいフェニル基であり;または (f)R2は次式(II): (式中、YはO,Sまたは-CH2-であり、a,b,cおよびdは各々独立して0,1,また は2であり、a,b,cおよびdの合計は5を越えない)で表される基であり、 R3は、H、OR8でありその際R8は前記定義のようであり、またはR3はハロゲン原子 であり;nは0,1,または2であり; R5は、単結合により接続されそしてH、OR8(その際、R8は前記定義のようである )、ハロゲン原子、アミノ、N-低級アルキルアミノ、N,N-ジ低級アルキルアミノ 、N-低級アルカノイルアミノ、N,N-ジ低級アルカノイルアミノ、トリ低級 アルキルシリルオキシ、-S(O)mR13(その際mは0,1,または2である)または-S COR13でありその際R13はHまたは場合により置換されてもよいC1-C8アルキル、シ クロアルキルまたはアリール基であり; またはR5は二重結合により接続されそしてオキソであり、または場合により置 換されてもよいオキシイミノ、セミカルバゾノ、チオセミカルバゾノまたはヒド ラゾノ基であり;またはR5はOHまたはR14を表し、その両方は単結合により接続 され、R14は場合により置換されてもよいC1-C8アルキル、C2-C8アルケニルまた はアリール基であり、3-4位および4-5位の間の破線は任意の結合を表し、そして (i)3-4位の任意の結合が存在し、4-5位の任意の結合が不存在であり、R7は 存在せず、R6はハロゲン原子、イソチオシアネート基、ジアゾ基、NHCSNR15R16 で表されるチオウレイド基(その際、R15およびR16は独立してH、C1-C8アルキル 、シクロアルキル、アリールまたはアルアルキル基である)、アジド基またはC1 -C8アルキルカルボニル-チオ基であるか、または (ii)4-5位の任意の結合が存在し、3-4位の任意の結合が不存在であり、R6は 存在せず、R7はメルカプト、C1-C8アルキルチオ、オキソ、場合により置換され てもよいオキシイミノまたはC1-C8アルキルカルボニルチオ基であるか;またはR7 が存在せず、R6はCNであるかのいずれかであり、但し (a)R6がα-フッ素である場合、R2はCH(CH3)2,CH(CH3)(C2H5),C(CH3)=CH(CH3 ),C(CH3)=CH(C2H5)またはC(CH3)=CHCH(CH3)2を表さず; (b)R1およびR4が各々Hであり、R2がCH(CH3)C2H5であり、R3がHであり、R5が OHであり、R6がα-Clまたはα-Brである場合、nは2を表さず、 (c)R1がHまたはOHであり、R2がC(CH3)=CHCH(CH3)2であり、R3、R4およびR5 が各々Hであり、R6がα-Clである場合、nは0を表さない)で表される化合物。 2.R2がアルキルまたはシクロアルキル基である請求項1の化合物。 3.R2がシクロヘキシル、イソプロピルまたはsec-ブチルである請求項2の化合 物。 4.R3がHであり、22-23位の任意の結合が存在するかまたはこの任意の結合が 不存在であり、そしてR1がHまたはOHである請求項1-3のいずれか1の化合物。 5.R3およびR4がHである請求項1-4のいずれか1の化合物。 6.R6がハロゲン原子である請求項1-5のいずれか1の化合物。 7.R6がβ-ハロゲン原子である請求項1-6のいずれか1の化合物。 8.R6がβ-フッ素原子である請求項1-7のいずれか1の化合物。 9.3,4-任意の結合が不存在であり、4,5-任意の結合が存在しており、R6は不存 在であり、R7はオキソまたは場合により置換されてもよいオキシイミノである請 求項1-5のいずれか1の化合物。 10.R6がジアゾである請求項1-5のいずれか1の化合物。 11.以下の化合物: 5-β-フルオロ-25-シクロヘキシルアベルメクチンB2; 5-β-フルオロ-25-シクロヘキシルアベルメクチンB2モノサッカライド(n=1 ); 5-β-フルオロ-22,23-ジヒドロ-25-シクロヘキシルアベルメクチンB1モノサ ッカライド(n=1); 5-β-フルオロ-25-シクロヘキシルアベルメクチンB1; 5-β-フルオロ-25-シクロヘキシルアベルメクチンB1アグリコン(n=0); 5-β-フルオロ-22,23-ジヒドロ-25-シクロヘキシルアベルメクチンB1; 5-β-フルオロ-23-0-メチル-25-シクロヘキシルアベルメクチンB2; 5-β-フルオロ-23-0-メチル-25-シクロヘキシルアベルメクチンB2モノサッ カライド; 5-β-クロロ-22,23-ジヒドロ-25-シクロヘキシルアベルメクチンB1モノサッ カライド; 5-β-フルオロ-アベルメクチンB1a; のいずれか一つ。 12.請求項1の式(I)においてただし書き(b)および(c)を含まないで定義さ れる化合物および薬剤上許容されうる担体または賦形剤からなる、寄生虫感染症 の治療または予防のための医薬または獣医薬剤組成物。 13.ノミの感染を治療または予防する、請求項12の組成物。 14.R6がジアゾである請求項1の化合物を求核性種と反応させることからなる、 R6がジアゾ以外のものである請求項1の化合物の調製方法。 15.求核性種がフルオリド、クロリド、チオールアセテート、メタンチオレート 、チオレート、チオシアネート又はシアニドから選択される請求項14の方法。 16.請求項10の化合物をアルデヒドと反応させる方法。 17.ヒドラゾノ置換アベルメクチンまたはミルベマイシン誘導体を酸化してジア ゾ置換アベルメクチンまたはミルベマイシン誘導体を得る方法。』

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.次式(I): (式中、22-23位の破線は任意の結合を表し、この結合が存在しそしてR1およ びR4が不存在であるかまたはこの結合が存在せずR1およびR4は独立してH、OR8( 式中、R8はH、C1-C8アルキル、C1-C8アルケニル、アルアルキル、C2-C8アルカノ イル、C3-C8アルケノイル、アルアルカノイル、アロイル、場合により置換され てもよいカルバモイル、場合により置換されてもよいメチレン、オキソまたは場 合により0-置換されてもよいオキシイミノである)であるかのいずれかであり ; R2は: (a) α-枝分かれC3-C8アルキル、アルケニル、アルコキシアルキルまたは アルキルチオアルキル基;α-枝分かれC4-C8アルキニル基;(C5-C8シクロアル キル)アルキル基(その際、アルキル基はα-枝分かれC2-C5アルキル基である) ;C3-C8シクロアルキルまたはC5-C8シクロアルケニル基であって、これらのいず れもが場合によりメチレンまたは一つ以上のC1-C4アルキル基またはハロゲン原 子で置換されてもよく;または3-6員の酸素または硫 黄含有複素環式環であって、該環は飽和または完全もしくは部分的不飽和であり 、場合により一つ以上のC1-C4アルキル基またはハロゲン原子により置換されて もよく;または (b) 式-CH2R9(式中、R9はH,C1-C8アルキル、C2-C8アルケニル、C2-C8ア ルキニル、アルコキシアルキルまたはアルキルチオアルキルであって、各アルキ ルまたはアルコキシ基は炭素原子1-6個を含み、前記アルキル、アルコキシ、 アルケニルまたはアルキニル基のいずれも一つ以上のハロゲン原子により置換さ れてもよい)で表される基;またはC2-C8シクロアルキルまたはC5-C8シクロアル ケニル基であって、そのうちのいずれもが場合によりメチレンまたは一つ以上の C1-C4アルキル基もしくはハロゲン原子により置換されてもよい基;または3-6 員の酸素または硫黄含有複素環式環であって、該環は飽和または完全もしくは部 分的に不飽和であり、そして場合により一つ以上のC1-C4アルキル基またはハロ ゲン原子により置換されてもよく;または式SR10(式中、R10はC1-C8アルキル、 C2-C8アルケニル、C2-C8アルキニル、C3-C8シクロアルキル、C5-C8シクロアルケ ニル、フェニルまたは置換されたフェニルであって、その際置換基はC1-C4アル キル、C1-C4アルコキシまたはハロゲンである)で表される基;または3-6員の 酸素または硫黄含有複素環式環であって、該基は飽和または完全もしくは部分的 に不飽和であり、そして場合により一つ以上のC1-C4アルキル基またはハロゲン 原子により置換されてもよく;または (c) 一つのオキソもしくは一つ以上のヒドロキシ基によりまたはオキシラン 環を形成する二つの隣接する炭素原子における一涸の酸素原子により置換された C1-C6アルキル基であるか、またはR2はC1-C6アルコキシカルボニル基により置換 されたC1-C5アルキル基であり、R2における前記置換基は末端炭素原子およびR2 の末端炭素原子に隣接する炭素原子のいずれかまたは両方に接続し;または (d) =CH2または次式: (式中、R11およびR12は両方ともHであるか;R11はHでありそしてR12はC1-C8 アルキルであるか;またはR11およびR12の一つはHであり他の一つはフェニル、 ヘテロアリール、C2-C6アルコキシカルボニルまたは置換されたフェニルもしく はヘテロアリールであり、その際前記置換基はフッ素、塩素、C1-C4アルキル、C1 -C4アルコキシ、C1-C4アルキルチオ、ヒドロキシ(C1-C4)アルキル、シアノ、 アミノスルホニル、C2-C6アルカノイル、C2-C6アルコキシカルボニル、ニトロ、 トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、アミノまたはモノもしくはジ-(C1 -C4アルキル)アミノであり;そしてXは直接結合または直鎖または枝分かれ鎖 でもよい炭計原子2-6個のアルキレン基である)で表される基であり;または (e) 場合によりC1-C4アルキル、C1-C4アルコキシおよびC1-C4アルキルチオ基 、ハロゲン原子、トリフルオロメチルおよびシアノ基から選択される少なくとも 一つの置換基で置換されてもよいフェニル基であり;または (f) R2は次式(II): (式中、YはO,Sまたは-CH2-であり、a,b,cおよびdは各々独立して0,1 ,または2であり、a,b,cおよびdの合計は5を越えない)で表される基であり 、 R3は、H、OR8でありその際R8は前記定義のようであり、またはR3はハロゲン原子 であり;nは0,1,または2であり; R5は、単結合により接続されそしてH、OR8(その際、R8は前記定義のようである )、ハロゲン原子、アミノ、N-低級アルキルアミノ、N,N-ジ低級アルキルア ミノ、N-低級アルカノイルアミノ、N,N-ジ低級アルカノイルアミノ、トリ低級ア ルキルシリルオキシ、-S(O)mR13(その際mは0,1,または2である)または-S C0R13でありその際R13はHまたは場合により置換されてもよいC1-C8アルキル、シ クロアルキルまたはアリール基であり; またはR5は二重結合により接続されそしてオキソであり、または場合により置 換されてもよいオキシイミノ、セミカルバゾノ、チオセミカルバゾノまたはヒド ラゾノ基であり;またはR5はOHまたはR14を表し、その両方は単結合により接続 され、R14は場合により置換されてもよいC1-C8アルキル、C2-C8アルケニルまた はアリール基であり、3-4位および4-5位の間の破線は任意の結合を表し、そして (i) 3-4位の任意の結合が存在し、4-5位の任意の結合が不存在であり、R7 は存在せず、R6はハロゲン原子、イソチオシアネート基、ジアゾ基、NHCSNR15R16 で表されるチオウレイド基(その際、R15およびR16は独立してH、C1-C8アルキ ル、シクロアルキル、アリールまたはアルアルキル基である)、アジド基または C1-C8アルキルカルボニル-チオ基であるか、または (ii) 4-5位の任意の結合が存在し、3-4位の任意の結合が不存在であり、R6 は存在せず、R7はメルカプト、C1-C8アルキルチオ、オキソ、場合により置換さ れてもよいオキシイミノまたはC1-C8アルキルカルボニルチオ基であるか;また はR7が存在せず、R6はCNであるかのいずれかであり、但しR6がα-フルオロであ り、R2はCH(CH3)2,CH(CH3)C2H5.C(CH3)=CHCH3,C(CH3)=CHC2H5およびC(CH3)=C HCH(CH3)2である化合物を除く) で表される化合物。 2.R2がアルキルまたはシクロアルキル基である請求項1の化合物。 3.R2がシクロヘキシル、イソプロピルまたはsec-ブチルである請求項2の化合 物。 4.R3がHであり、22-23位の任意の結合が存在するかまたはこの任意の結合が不 存在であり、そしてR1がHまたはOHである請求項1-3のいずれか1の化合物。 5.R3およびR4がHである請求項1-4のいずれか1の化合物。 6.R6がハロゲン原子である請求項1-5のいずれか1の化合物。 7.R6がβ-ハロゲン原子である請求項1-6のいずれか1の化合物。 8.R6がβ-フッ素原子である請求項1-7のいずれか1の化合物。 9.3,4-任意の結合が不存在であり、4,5-任意の結合が存在しており、R6は不存 在であり、R7はオキソまたは場合により置換されてもよいオキシイミノである請 求項1-5のいずれか1の化合物。 10.R6がジアゾである請求項1-5のいずれか1の化合物。 11.以下の化合物: 5-β-フルオロ-25-シクロヘキシルアベルメクチンB2; 5-β-フルオロ-25-シクロヘキシルアベルメクチンB2 モノサッカライド(n= 1); 5-β-フルオロ-22,23-ジヒドロ-25-シクロヘキシルアベルメクチンB1 モノ サッカライド(n=1); 5-β-フルオロ-25-シクロヘキシルアベルメクチンB1; 5-β-フルオロ-25-シクロヘキシルアベルメクチンB1 アグリコン(n=0); 5-β-フルオロ-22,23-ジヒドロ-25-シクロヘキシルアベルメクチンB1; 5-β-フルオロ-23-0-メチル-25-シクロヘキシルアベルメクチンB2; 5-β-フルオロ-23-0-メチル-25-シクロヘキシルアベルメクチンB2 モノサ ッカライド; 5-β-クロロ-22,23-ジヒドロ-25-シクロヘキシルアベルメクチンB1 モノサ ッカライド; 5-β-フルオロ-アベルメクチンB1a; のいずれか一つ。 12.請求項1-11のいずれか1の化合物および薬剤上許容されうる担体または賦 形剤からなる医薬または獣医薬用組成物。 13.動物またはヒトの薬品に使用するための請求項1-11のいずれか1の化合物 。 14.抗寄生虫剤として使用する請求項1-11のいずれか1の化合物。 15.ノミの感染を治療または予防する薬剤を作るための請求項1-11のいずれか 1の化合物の使用。 16.請求項1-11のいずれか1の化合物の有効量を動物またはヒトに投与するこ とからなる寄生虫感染症の治療または予防方法。 17.R6がジアゾである請求項1の化合物を求核性種と反応させることからなるR6 がジアゾ以外のものである請求項1の化合物の調製方法。 18.求核性種がフルオリド、クロリド、チオールアセテート、メタンチオレート 、チオレート、チオシアネートまたはシアニドから選択される請求項17の方法。 19.請求項10の化合物をアルデヒドと反応させる方法。 20.ヒドラゾノ置換アベルメクチンまたはミルベマイシン誘導体を酸化してジア ゾ置換アベルメクチンまたはミルベマイシン誘導体を得る方法。
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