JP2837958B2 - 抗寄生虫剤 - Google Patents

抗寄生虫剤

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JP2837958B2 JP7506181A JP50618195A JP2837958B2 JP 2837958 B2 JP2837958 B2 JP 2837958B2 JP 7506181 A JP7506181 A JP 7506181A JP 50618195 A JP50618195 A JP 50618195A JP 2837958 B2 JP2837958 B2 JP 2837958B2
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は抗寄生虫剤に関し、特に5位にアルキリデン
置換基を有するアベルメクチンおよびミルベマイシンに
関係する化合物に関する。
アルベクチンは、これまでにC−076化合物として言
及されている広域スペクトル抗寄生虫剤の一群である。
これらは、水性栄養培地において微生物ストレプトマイ
セス アベルミティリス(Streptomyces avermitilis)
の特定菌株を発酵させることにより作られる。発酵によ
り得られるこれらの化合物の調製および構造は、英国特
許第1573955号明細書に記載されている。ミルベマイシ
ンは、13位に糖残基を欠いた構造的に類似のマクロライ
ド抗生物質である。これらは、たとえば英国特許第1390
336号およびヨーロッパ特許第0170006号明細書に記載さ
れているように、発酵により製造される。
最初のC−076アベルメクチンに関連する化合物はま
た、アベルメクチン産生微生物の発酵によっても調製さ
れうる。たとえば、ヨーロッパ特許第0214731号および
第0317148号明細書には、発酵培地においてある種の酸
の存在下に発酵により25位に異なった置換基を有するC
−076アベルメクチンに関連する化合物の産生が記載さ
れている。
これらの発酵誘導化生成物に加えて、多数の刊行物に
はこれら生成物から半合成的に誘導化されるものであっ
てその多くが有用な抗寄生虫特性を有する化合物が記載
されている。この化学の幾つかは、マクロライドアンチ
バイオティックス(Macrolide Antibiotics)、オオム
ラ エス(Omura S.)編、アカデミックプレス(Academ
ic Press),ニューヨーク(1984)およびデービス、エ
ッチ、ジィ(Davis,H,G.)およびグリーン、アール.エ
ッチ.(Green,R.H.)、ナチュラル プロダクツ リポ
ート(Natural Products Reports)(1986),3,87−121
およびChem Soc Rev(1991),20,211−269および271−2
39に研究されている。
アベルメクチンまたはミルベマイシン骨核における様
々な位置での置換基の異なった組合せに言及している別
の刊行物としては、ヨーロッパ特許第317148号、340932
号、355541号、350187号、410165号、259779号および25
4583号;ドイツ国特許第2329486号および英国特許第216
6436号である。
5位にアルキリデン置換基を有するアベルメクチン誘
導体は知られておらず、またこのような化合物を製造で
きる方法も報告されていない。サンキョウ(Saynkyo)
の日本特許出願第86−94754号(公開第87−252788号)
には5位にメチリデン置換基を有するミルベマイシンお
よびアグリコン誘導体を記載しているが、しかしそれら
を作る方法は、使用される酸性条件下ではモノサッカラ
イドが加水分解により除去されるので、同様に置換され
たアベルメクチンまたはアベルメクチンモノサッカライ
ドを作るために使用されることはできない。
ここにおいて、5位にアルキリデン置換基を有するア
ベルメクチン誘導体およびそのモノサッカライドが調製
されることができそしてこれらの化合物の特定のものが
予期せぬ抗寄生虫特性を有し、特に猫および犬の重要な
節足動物寄生虫に対し高性能の特性を有することが見出
された。さらに、これらは公知のアベルメクチンと比較
して哺乳動物に対する向上した安定性を有する。
本発明によれば、抗寄生虫活性を有する式(I)で表
される化合物は、次式: (式中、破線は任意の結合を表し、R1およびR4はこの結
合が存在する場合は不存在であり、R1およびR4は独立し
てHまたはOR14であり、その際R14はH、C1−C8アルキ
ル、C2−C8アルケニル、アルアルキル、C2−C8アルカノ
イル、C3−C8アルケノイル、アルアルカノイル、アロイ
ルまたはカルバモイルであり; R2が次のもの: (a) α−枝分かれC3−C8アルキル、アルケニル、ア
ルコキシ−アルキルまたはアルキルチオアルキル基;α
−枝分かれC4−C8アルキニル基;(C5−C8)シクロアル
キル−アルキル基(その際アルキル基はα−枝分かれC2
−C5アルキル基である);C3−C8シクロアルキルまたはC
5−C8シクロアルケニル基(これらのいずれも場合によ
りメチレンまたは一つ以上のC1−C4アルキル基もしくは
ハロゲン原子により置換されてもよい);または飽和ま
たは完全もしくは部分的に不飽和でそして場合により一
つ以上のC1−C4アルキル基またはハロゲン原子で置換さ
れてもよい3−6員の酸素または硫黄含有複素環式環で
あるか;または (b) −CH2R8(式中R8はH、C1−C8アルキル、C2−C
8アルケニル、C2−C8アルキニル、各アルキルまたはア
ルコキシ基における炭素原子数が1〜6のアルコキシア
ルキルまたはアルキルチオアルキルであり、前記アルキ
ル、アルコキシ、アルケニルまたはアルキニル基のいず
れも一つ以上のハロゲン原子により置換されてもよく;
またはR8はC3−C8シクロアルキルまたはC5−C8シクロア
ルケニル基であってこれらはいずれも場合によりメチレ
ンまたは一つ以上のC1−C4アルキル基もしくはハロゲン
原子により置換されてもよく;またはR8は飽和または完
全もしくは部分的に不飽和でそして場合により一つ以上
のC1−C4アルキル基またはハロゲン原子で置換されても
よい3−6員の酸素または硫黄含有複素環式環であり;
またはR8は式SR9であってその際R9はC1−C8アルキル、C
2−C8アルケニル、C3−C8アルキニル、C3−C8シクロア
ルキル、C5−C8シクロアルケニル、フェニルまたは置換
フェニルであって該置換基がC1−C4アルキル、C1−C4
ルコキシまたはハロゲン原子である基;またはR8は飽和
または完全もしくは部分的に不飽和でそして場合により
一つ以上のC1−C4アルキル基またはハロゲン原子で置換
されてもよい3−6員の酸素または硫黄含有複素環式環
である)で表される基であり;または (c) 一つのオキソもしくは一つ以上のヒドロキシ基
により置換されるかまたは二つの隣接する炭素原子上で
オキシラン環を形成する一個の酸素原子により置換され
たC1−C6アルキル基、またはR2は(C1−C6)アルコキシ
−カルボニル基により置換されたC1−C5アルキル基であ
り、R2上の前記置換基はR2の末端炭素原子および末端炭
素原子に隣接する炭素原子のいずれかまたは両方に接続
し;または (d) =CH2または次式: (式中、R10およびR11は両方ともHであり;R10はHでR
11はC1-C3アルキルであるか、またはR10およびR11の一
つがHであり他はフェニル、ヘテロアリール、C2−C6
ルコキシカルボニルまたは置換されたフェニルもしくは
ヘテロアリールであって、前記置換基がフッ素、塩素、
C1−C4アルキル、C1−C4アルコキシ、C1−C4アルキルチ
オ、ヒドロキシ(C1−C4)アルキル、シアノ、アミノス
ルホニル、C2−C6アルカノイル、C2−C6アルコキシカル
ボニル、ニトロ、トリフルオロメチル、トリフルオロメ
トキシ、アミノまたはモノもしくはジ(C1−C4)アルキ
ルアミノ基であり;Xは直接結合であるかまたは直鎖もし
くは枝分かれ鎖でよい炭素原子数2−6のアルキレン基
である。)で表される基であり;または (e) 場合によりC1−C4アルキル、C1−C4アルキルチ
オ基、ハロゲン原子、トリフルオロメチルおよびシアノ
から選択される少なくとも一つの置換基で置換されても
よいフェニル基;またはR2は式(II): (式中、Zは酸素、硫黄または−CH2−であり、a,b,cお
よびdは各々独立して0,1または2であり;a,b,cおよび
dの合計は5を越えない)で表される基であり; R6はHまたはC1−C6アルキルであり; そしてR7はCH3,−CH2−OR14であり、その際R14は前記定
義のものであり、または−CH2Xであり、その際Xはハロ
ゲン原子であり:そして R3は次式: で表される基であり、その際R5はC−4″またはC−
4′に単結合で接続されそして水素、ハロゲン、ヒドロ
キシ、C1−C9アルカノイルオキシまたはアルケノイルオ
キシ、アロイルオキシ、C1−C8アルコキシ、アミノ、N
−(C1−C8)アルキルアミノ、N,N−ジ(C1−C9)アル
キルアミノ、N−(C1−C9)アルカノイルアミノまたは
N,N−ジ(C1−C9)アルカノイルアミノであり; またはR5はC−4″またはC−4′に二重結合で接続
されそしてオキソ、場合により置換されてもよいオキシ
イミノ、セミカルバジド、N−(C1−C4)アルキルセミ
カルバゾノ、N,N−ジ(C1−C4)アルキルセミカルバゾ
ノ、(C1−C4)アルキルベンゾイルヒドラゾノであり、
およびR12およびR13は独立してH、CN,CONH2、C1−C6
ルキルまたは場合により少なくとも一つのハロゲン、O
H、C1−C6アルコキシまたはC1−C6アルキルチオ基で置
換されてもよいアリール基である。)で表される化合
物。
前記定義の全てにおいて、文脈が特に必要としない限
かぎり、3個以上の炭素原子を含むアルキル基は直鎖ま
たは枝分かれ鎖であり;ハロゲンはフッ素、塩素、臭素
またはヨウ素を意味し;そしてアリールは場合により一
つ以上のC1アルコキシ基またはハロゲン原子で置換
されてもよいフェニル基を意味する。
本発明の範囲内の化合物は以下のものを含む: 5−シアノメチリデン−25−シクロヘキシルアベルメク
チンB2; 5−カルバモイルメチリデン−25−シクロヘキシルアベ
ルメクチンB2 5−シアノメチリデン−22,23−ジヒドロアベルメクチ
ンB1aモノサッカライド; 5−メチリデン−22,23−ジヒドロアベルメクチンB1aモ
ノサッカライド; 5−メチリデン−25−シクロヘキシル−22,23−ジヒド
ロアベルメクチンB1モノサッカライド; 5−メチリデン−25−シクロヘキシルアベルメクチンB
2; および5−エチリデン−25−シクロヘキシルアベルメク
チンB2。
式(I)で表される化合物は、式(II)の化合物から
調製されうる: (式中、R1、R2、R3、R4、R6およびR7は前記定義のもの
である。)。式(II)で表される化合物は、一般に相当
する5−ヒドロキシ化合物をたとえば二酸化マンガンを
用いて酸化し、基R1−R7を必要ならば常法により保護す
ることにより調製される。これらの5−ヒドロキシ類似
物それ自身は、当該技術分野で公知の方法により調製さ
れうる。
不活性有機溶媒たとえばテトラヒドロフラン中にて低
温(−100℃〜0℃)で式(II)で表される化合物へ式R
13R12C=PPh3で表されるリンイリドを添加すると、式
(I)で表される化合物が製造される。リンイリドは、
塩基の存在下に式R13R12CH+=PPh3X-(式中、X-はハラ
イドイオンである)で表される化合物から公知方法を用
いて調製されうる。これに代わり、式R13R12CHP(O)
(OR15(式中、R15はアルキル基である)で表され
る化合物は、最初に塩基で処理し、次いで式(II)で表
される化合物へ添加して式(I)で表される化合物を調
製してもよい。この反応はまた塩素化有機溶媒と式R13R
12CHP(O)(OR15で表される化合物おより相転移
試薬と式(II)で表される化合物を含む水性アルカリの
二相混液中で実施して、式(I)で表される化合物を形
成してもよい。
R12およびR13がカルバモイルである化合物を調製する
ことを望む場合、R12およびR13がシアノであるリンイリ
ドを使用して式(I)で表されるシアノメチリデン誘導
体を得、これを穏やかな条件下、たとえば雰囲気温度で
塩化メチレン中二酸化マンガンの存在下に加水分解す
る。
本発明化合物は、外部寄生虫が原因の様々な症状、特
に線虫として記載されている一群の寄生性蠕虫により最
も頻繁に起こされそして豚、羊、馬および牛に深刻な経
済的損失を起こしならびに家畜および家禽類を襲う蠕虫
により起こされる様々な症状の治療に有効である。化合
物はまたヒトおよび様々な種類の動物に影響を与える他
の線虫、たとえば、犬におけるジロフィラリア(Dirofi
laria)ならびに動物およびヒトに感染する様々な寄生
虫たとえば胃腸の寄生虫たとえばアンシロストマ(Ancy
lostoma)、ネカトール(Necator)、アスカリス(Asca
ris)、ストロンギロイデス(Strongyloides)、トリキ
ネーラ(Trichinella)、トキソカラ(Toxocara)、カ
ピラリア(Capillaria)、トリクリス(Trichuris)、
エンテロビウス(Enterobius)および血液または他の組
織および器官に見出される寄生虫たとえばフィラリア蠕
虫およびストロンギロイデス、トリキネーラおよびトキ
ソカラの腸管以外段階に対しても効果的である。
化合物はまた、特定の節足動物寄生虫、たとえばノ
ミ、マダニ(tick)、ダニ(mite)、シラミ、ハエ、噛
む昆虫および牛や馬に影響を与える移動性双翅目幼虫を
含む外部寄生虫による感染症の処置にも有効である。
化合物はまた家屋に住む害虫たとえばゴキブリ、イ
ガ、ヒメマルカツオブシムシ、イエバエに対し有用な殺
虫剤であり、ならびに貯蔵穀物および園芸植物の節足動
物害虫たとえばハダニ、アブラムシ、青虫に対しおよび
移動性直翅目昆虫たとえばイナゴに対して有用である。
我々は、本発明の範囲内の化合物が猫や犬の重要な節足
動物害虫に対して予想外に強力な作用を有することを見
出した。
式(I)で表される化合物は意図する特別の用途に対
しおよび治療される宿主動物の特定の種類ならびに関係
する寄生虫または昆虫に対し適する製剤として投与され
る。駆虫剤としての使用に対して、化合物は皮下または
筋肉内注射のいずれかにより投与されるか、またはこれ
に代わってカプセル剤、丸剤、錠剤、かみ砕き錠剤また
は液状水剤の形で経口投与されてもよく、または局所製
剤またはインプラント剤として投与されてもよい。局所
投与に対しては、浸漬液、スプレー、粉末、ダスト、注
ぎかけ剤(pour−on)、スポット剤(spot−on)、噴射
剤(jetting fluid)、シャンプー、首輪、下げ札また
は皮帯を使用することができる。このような製剤は標準
的な獣医学的プラクティスにしたがって常法により調製
される。すなわち、カプセル剤、丸剤または錠剤は、有
効成分を適当に微粉砕した希釈剤またはキャリヤーと混
合し、さらに崩壊剤および/または結合剤たとえばデン
プン、乳糖、タルクまたはステアリン酸マグネシウムを
含むことにより調製されうる。水剤は有効成分を分散剤
または湿潤剤とともに水溶液に分散させることにより調
製され、注射用製剤は滅菌溶液またはエマルジョンの形
で調製される。流し込みまたはスポット製剤は有効成分
を許容可能な液状キャリヤービヒクルたとえばブチルジ
ゴール、液状パラフィンまたは非揮発性エステル中にて
揮発性成分たとえばイソプロパノールを添加するかまた
は添加せずに溶解することにより調製される。これに代
わり、注ぎかけ剤、スポット剤、またはスプレー剤は、
動物の表面に有効成分の残りが残るようにカプセル封入
により調製されてもよい。これらの製剤は治療されるべ
き宿主動物の種類、感染の程度および型ならびに宿主の
体重に従って活性化合物の重量に関し変化するであろ
う。一般適には経口、腸管外および流し込み投与に対し
ては、1−5日の期間で一回投与または分割投与として
体重1kgあたり約0.001−10mgの投与が満足するであろう
が、しかしながらもちろんこれより低いかまたは高い投
与量範囲が指定される場合もあり、このようなものも本
発明の範囲内である。
これに代わり、化合物は動物飼料とともに投与されて
もよくこの目的に対しては、濃厚飼料添加剤またはプレ
ミックスが通常の動物飼料とともに混合するために調製
されうる。
殺虫剤として使用するためおよび農業害虫を処理する
ために、化合物は、標準的農業プラクティスにしたがっ
て、スプレー、ダスト、注ぎかけ剤、エマルジョン等と
して使用される。
ヒトに使用する場合、化合物は通常の医療プラクティ
スにしたがって、薬剤上許容されうる製剤として投与さ
れる。
本発明は以下の実施例により説明されるが、実施例中
“アベルメクチンB2"は23位にOH置換基を有し、22−23
位に単結合を有するアベルメクチンに関し、そして“ア
ベルメクチンB1"は22−23位に二重結合を有するアベル
メクチンに関し、“アベルメクチンB1a"は、アベルメク
チンB1に関してそして25位にsec−ブチル置換基を有す
るものに関する。アベルメクチンモノサッカライドは13
位にα−オレアンドロシル置換基を有するアベルメクチ
ン誘導体であり、アベルメクチン自身はこの位置に4′
−(α−オレアンドロシル)−α−オレアンドロシル基
を有するものである。
NMRスペクトルは、ブルカー(Bruker)300MHzスペク
トルメーターを用いて測定された。質量スペクトルは、
固体塩化ナトリウムを有するトリエチレングリコールの
サンプルマトリックスを用いてVGマーク(Mark)I 7070
E質量分光分析器において測定された。
実施例1 5−シアノメチリデン−25−シクロヘキシルアベルメク
チンB2 テトラ−n−ブチルアンモニウムブロミド(0.5g)、
ジメチルシアノメチルホスホネート(3.5ml)、1,3−ジ
メチル−3,4,5,6−テトラヒドロ−2−(1H)−ピリミ
ジノン(1ml)、塩化メチレン(50ml)および水(50m
l)中に水酸化ナトリウム(17g)が溶解している液を、
20℃にて0.5時間一緒に迅速に撹拌した。次いで、ジク
ロロメタン相を分離し、相分離紙に通して濾過し調製例
1の化合物(0.5g)を含むフラスコへ入れた、得られた
溶液を20℃にて0.5時間撹拌した。混液40℃で減圧下に
蒸発し、次いで塩化メチレン(50ml)に溶かし、次いで
飽和塩化アンモニウム溶液(50ml)で洗浄した。有機相
を分離し、硫酸ナトリウム上で乾燥し、濾過し減圧下に
蒸発した、残渣をシリカゲル(50g)のクロマトグラフ
ィーにより精製した。溶出は、塩化メチレンとメタノー
ルの混液を用いて行った。メタノールの割合は、2リッ
トルらわたって0−7%まで増加した。50ml毎のフラク
ションを集め、生成物を薄相クロマトグラフィーにより
同定した(Rf=0.3、塩化メチレン中溶液の5%メタノ
ール溶媒システムを用いて)。最終精製は、C18ゾルバ
ックス(Zorbax)(商標名、デュポン社)カラム(21mm
×25cm)を用いてメタノールおよび水(80:20)の混液
を流速9ml/分にて溶出することにより逆相HPLCにより達
成された。4.5mlフラクションを集め、フラクション118
から130まで合わせて、蒸発すると式(I)(式中、R1
がOHであり、R2がシクロヘキシルであり、R3が4′−
(α−L−オレアンドロシル)−L−オレアンドロシル
オキシであり、R4がHであり、22,23−二重結合が不存
在であり、R6およびR7がメチルであり、R12がCNであ
り、およびR13がHである)で表される化合物が得られ
た。化合物は特徴的な質量およびNMRスペクトルを有す
る: 質量スペクトル(FAB):976(MK+). NMRスペクトル(300MHz):δ(CDCl3)ppm: 6.1 (s,1H)} H−3およびH−5 6.12(s,1H)} 1.6 (s,3H,H−4a) 実施例2 5−(カルバモイルメチリデン−25−シクロヘキシル)
アベルメクチンB2 実施例1からの生成物(250mg)を塩化メチレン(100
ml)に溶かし、そして二酸化マンガン(1.15g)を添加
した。得られた懸濁液を20℃で1日間撹拌した。次いで
さらに二酸化マンガン1gを添加し、撹拌を2日間続け
た。次いでさらに二酸化マンガン1gを反応混合物へ添加
し、撹拌を1週間続けた。次いで混合物をセライトパッ
ドに通して濾過し、濾液を蒸発した。残渣をC18ゾルバ
ックス(Zorbax)(商標名、デュポン社)カラム(21mm
×25cm)を用いてメタノールおよび水(75:25)の混液
を流速9ml/分にて溶出することにより逆相HPLCにより精
製した。関連フラクションを合わせると、式(I)(式
中、R1がOHであり、R2がシクロヘキシルであり、R3
4′−(α−L−オレアンドロシル)−L−オレアンド
ロシルオキシであり、R4がHであり、22,23−二重結合
が不存在であり、、R6およびR7がメチルであり、R12がC
ONH2であり、およびR13がHである)で表される化合物
が得られた。化合物は特徴的な質量およびNMRスペクト
ルを有する: 質量スペクトル(FAB):994(MK+). NMRスペクトル(300MHz):δ(CDCl3)ppm: 6.6 (s,1H)} H−3およびH−5a 6.2 (s,1H)} 1.6 (s,3H,H−4a) 6.2 (br.s.1H)}カルバモイルの 5.5 (br.s.1H)} NH2 実施例3 5−シアノメチリデン−22,23−ジヒドロアベルメクチ
ンBlaモノサッカライド 実施例1の方法により表題化合物を調製例2の化合物
から調製した。調製は、シリカゲル(30g)カラムクロ
マトグラフィーを用い塩化メチレン中の酢酸エチル混液
で溶出することにより達成した。酢酸エチルの割合は2
リットルにわたって0−40%まで増加した。C−18ゾル
バックス(商標名、デュポン社)カラム(21mm×25cm)
を用いてメタノールおよび水(81:19)の混液を流速9ml
/分にて溶出することにより逆相HPLCにより精製した。9
mlフラクションを集めた。フラクション70−80を合わせ
て式(I)(式中、R1がHであり、R2が2−ブチルであ
り、R3がL−オレアンドロシルオキシであり、R4がHで
あり、二重結合が不存在であり、、R6およびR7がメチル
であり、R12がCNでありおよびR13がHである)で表され
る化合物が得られた。化合物は特徴的な質量およびNMR
スペクトルを有する: 質量スペクトル(FAB):790(MK+). 6.1 (s,1H)}H−3およびH−5a 6.12(s,1H)} 1.55(s,3H,H−4a) 実施例4 5−メチリデン−22,23−ジヒドロアベルメクチンBlaモ
ノサッカライド 窒素下に0℃にて乾燥テトラヒドロフラン中にメチル
トリフェニルホスホニウムブロミド(430mg)が溶解し
ている撹拌液ヘブチルリチウムのヘキサン溶液(1.6M,
0.75ml)を添加した。懸濁液を0℃で15分間撹拌し、次
いで乾燥テトラヒドロフラン(10ml)中の調製例2の化
合物(140mg)を添加した。冷却浴を除去し、撹拌した
混合物を20℃まで温めた。この温度で1時間撹拌後、反
応混合物を飽和塩化アンモニウム溶液(50ml)へ添加
し、塩化メチレンで抽出した。有機相を分離し、硫酸ナ
トリウム上で乾燥し、次いで濾過し、蒸発した。残渣を
逆相HPLCにより精製した。カラムはC18ゾルバックス
(商標名、デュポン社)(21mm×25cm)を用いてメタノ
ールおよび水(86:14)の混液を流速9ml/分にて溶出し
た。9mlフラクションを集め、フラクション58−64を合
わせて蒸発すると式(I)(式中、R1がHであり、R2
2−ブチルであり、R3がL−オルアンドロシルオキシで
あり、R4がHであり、二重結合が不存在であり、、R6
よびR7がメチルであり、R12およびR13がHである)で表
される化合物が得られた。化合物は特徴的な質量および
NMRスペクトルを有する: 質量スペクトル(FAB):749(MNa+) NMRスペクトル(300MHz):δ(CDCl3)ppm: 5.55(br.s.,2H,H−5a) 1.9 (br.s.,3H,H−4a) 実施例5 5−メチリデン−25−シクロヘキシル−22,23−ジヒド
ロアベルメクチンBモノサッカライド 実施例4の方法により、表題化合物を調製例3の化合
物から調製した。精製は、シリカゲル(150g)カラムク
ロマトグラフィーを用い、ヘキサンで次いで塩化メチレ
ン、次いで酢酸エチルで溶出することにより達成した。
関連フラクションを集め、蒸発すると、組成生物760mg
が得られた。さらに精製すると、逆相HPLCにより、ダイ
ナマックス(Dynamax)C−18(商標名、ライニン(Rai
nin)))カラム(41.4mm×25cm)を用いてメタノール
および水(88:12)の混液を流速40ml/分にて溶出した。
フラクション29−34を合わせて蒸発すると、式(I)
(式中、R1がHであり、R2がシクロヘキシルであり、R3
がL−オレアンドロシルオキシであり、R4がHであり、
二重結合が不存在であり、R6およびR7がメチルであり、
R12およびR13がHである)で表される化合物が得られ
た。化合物は特徴的な質量およびNMRスペクトルを有す
る: 質量スペクトル(FAB):775(MNa+). NMRスペクトル(300MHz):δ(CDCl3)ppm 5.57(br.s.,2H,H−5a). 1.95(br.s.,3H,H−4a). 実施例6 5−メチリデン−25−シクロヘキシルアベルメクチンB2 実施例4の方法により、表題化合物を調製例1の化合
物から調製した。シリカゲルクロマトグラフィーに続い
て粗生成物80mgを単離した。これをさらに逆相HPLCにか
けダイナマックスC−18(商標名、ライニン)カラム
(41.4mm×25cm)においてメタノールおよび水(85:1
5)の混液を流速40ml/分にて溶出することにより精製し
た。30mlフラクションを集め、そしてフラクション35−
44を合わせて蒸発すると、式(I)(式中、R1がOHであ
り、R2がシクロヘキシルであり、R3が4′−(アルファ
−L−オルアンドロシル)−L−オレアンドロシルオキ
シであり、R4がHであり、22,23二重結合が不存在であ
り、R6およびR7がメチルであり、R12およびR13がHであ
る)で表される化合物(130mg)が得られた。化合物は
特徴的な質量およびNMRスペクトルを有する: 質量スペクトル(FAB):930(MNH4+) NMRスペクトル(300MHz):δ(CDCl3)ppm: 5.55(br.s.,2H,H−5a) 1.9 (br.s.,3H,H−4a) 実施例7 5−エチリデン−25−シクロヘキシルアベルメクチンB2 表題化合物を実施例6の方法により調製するが、しか
しメチルトリフェニルホスホニウムブロミドの代わりに
エチルトリフェニルホスホニウムブロミドを使用した。
生成物を逆相HPLCにかけ、C−18ゾルバックス(商標
名、デュポン社)カラム21mm×25cm)を用いてメタノー
ルおよび水(84:16)の混液を流速9ml/分にて溶出する
ことにより精製した。9mlフラクションを集め、フラク
ション86−90を合わせて蒸発すると式(I)(式中、R1
がOHであり、R2がシクロヘキシルであり、R3が4′−
(α−L−オレアンドロシル)−L−オルアンドロシル
オキシであり、R4がHであり、22,23二重結合が不存在
であり、R5およびR7がメチルであり、R12がHでありお
よびR13がメチルである)で表される化合物が得られ
た。化合物は特徴的な質量およびNMRスペクトルを有す
る: 質量スペクトル(FAB):949(MNa+). NMRスペクトル(300MHz):δ(CDCl3)ppm: 5.55(br.s.,1H,H−5a) 2.15(br.s.,3H,H−5b) 2.0 (br.s.,3H,H−4a) 調製例1 5−ケト−25−シクロヘキシルアベルメクタンB2 ジエチルエーテル(50ml)中に二酸化マンガン(3g)
が懸濁している液ヘヨーロッパ特許第214731号(EP−A
−214731)に記載されているように得られた25−シクロ
ヘキシルアベルメクチンB2(2g)を添加した。添加物を
1日撹拌し、そしてさらに二酸化マンガン(3g)を添加
した。さらに次の日中20℃で撹拌した後、さらに三番目
の二酸化マンガンを添加し、混合物を三日目中撹拌し
た。次いで二酸化マンガンをセライトを通して濾過する
ことにより除去し、濾液を蒸発すると表題化合物0.6gが
得られ、これは特徴的な質量およびNMRスペクトルを有
する: 質量スペクトル(FAB):937(MNa+). NMRスペクトル(300MHz):δ(CDCl3)ppm: 6.6 (br.s.1H,H−3) 1.9 (br.s.,3H,H−4a) 調整例2 5−ケト−22,23−ジヒドロアベルメクチンBlaモノサッ
カライド 調整例1の方法により、表題化合物が米国特許第4199
569号に記載されているように得られた25−(2−ブチ
ル)−22,23−ジヒドロアベルメクチンBlaモトサッカラ
イドから調整された。
調整例3 5−ケト−25−シクロヘキシル−22,23−ジヒドロアベ
ルメクチンBlモノサッカライド 25−シクロヘキシルアベルメクチンBl(9.9g)をトル
エン(11)に溶かし、ウイルキンソン触媒(トリフェニ
ルホスフィンロジウム(I)クロリド)(9.25g)を添
加した。溶液を室温にて50psiの水素圧で大きなパール
(Parr)シェーカー中で水素添加した。3時間後、反応
容器の圧力を抜き、12時間放置後、さらに触媒(5g)を
添加しそして出発物質が残らなくなってからさらに2時
間水素添加した。溶液を濾過し、減圧下に蒸発乾固し、
残渣をシリカクロマトグラフィーにかけ塩化メチレンで
次いで塩化メチレン:メタノール9:1で溶出した。生成
物を次いでシリカ(200g)クロマトグラフィーにかけ塩
化メチレン:メタノール19:1で溶出すると、溶媒を減圧
下に蒸発後、不純物の22,23−ジヒドロ−25−シクロヘ
キシルアベルメクチンBlが褐色の泡状物(10g)として
得られた。この物質をイソプロパノール(200ml)と硫
酸(2ml)の混合液に溶かし、褐色溶液を室温で15時間
撹拌し、次いで氷と水の混合物(500ml)へ注入し、塩
化メチレン(3×200ml)で抽出した。有機相を飽和炭
酸水素カリウム溶液(100ml)、水(2×50ml)で洗浄
し、無水硫酸マグネシウム上で乾燥し、減圧下に蒸発す
ると粗製ガム状物が得られ、これをシリカクロマトグラ
フィーにかけ塩化メチレン次いで塩化メチレン:酢酸エ
チル2:1で溶出すると22,23−ジヒドロ−25−シクロヘキ
シルアベルメクチンBlモノサッカライドが得られた。こ
の化合物を無水ジエチルエーテルに溶かし溶液を二酸化
マンガンとともに撹拌すると表題生成物が得られた。
フロントページの続き (72)発明者 ギブソン,スティーヴン・ポール イギリス国 ケント シーティー13・9 エヌジェイ,サンドウィッチ,ラムズゲ ート・ロード(番地なし),ファイザ ー・セントラル・リサーチ内 (72)発明者 ウィッティ,マイケル・ジョン イギリス国 ケント シーティー13・9 エヌジェイ,サンドウィッチ,ラムズゲ ート・ロード(番地なし),ファイザ ー・セントラル・リサーチ内 (56)参考文献 特開 昭62−252788(JP,A) 特開 昭62−29590(JP,A) 特開 平1−160983(JP,A) 特開 平2−288882(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C07D 493/00 - 493/22 C07H 17/08 A61K 31/365 A61K 31/70 WPIL(Derwent)

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】次式(I): (式中、破線は任意の結合を表し、R1およびR4はこの結
    合が存在する場合は不存在であり、R1およびR4は独立し
    てHまたはOR14であり、その際R14はH、C1−C8アルキ
    ル、C2−C8アルケニル、アルアルキル、C2−C8アルカノ
    イル、C3−C8アルケノイル、アルアルカノイル、アロイ
    ルまたはカルバモイルであり; R2が次のもの: (a) α−枝分かれC3−C8アルキル、アルケニル、ア
    ルコキシ−アルキルまたはアルキルチオアルキル基;α
    −枝分かれC4−C8アルキニル基;(C5−C8)シクロアル
    キル−アルキル基(その際アルキル基はα−枝分かれC2
    −C5アルキル基である);C3−C8シクロアルキルまたはC
    5−C8シクロアルケニル基(これらのいずれも場合によ
    りメチレンまたは一つ以上のC1−C4アルキル基もしくは
    ハロゲン原子により置換されてもよい);または飽和ま
    たは完全もしくは部分的に不飽和でそして場合により一
    つ以上のC1−C4アルキル基またはハロゲン原子で置換さ
    れてもよい3−6員の酸素または硫黄含有複素環式環で
    あるか;または (b) −CH2R8(式中、R8はH、C1−C8アルキル、C2
    −C8アルケニル、C2−C8アルキニル、各アルキルまたは
    アルコキシ基における炭素原子数が1〜6のアルコキシ
    アルキルまたはアルキルチオアルキルであり、前記アル
    キル、アルコキシ、アルケニルまたはアルキニル基のい
    ずれも一つ以上のハロゲン原子により置換されてもよ
    く;またはR8はC3−C8シクロアルキルまたはC5−C8シク
    ロアルケニル基であってこれらはいずれも場合によりメ
    チレンまたは一つ以上のC1−C4アルキル基もしくはハロ
    ゲン原子により置換されてもよく;またはR8は飽和また
    は完全もしくは部分的に不飽和でそして場合により一つ
    以上のC1−C4アルキル基またはハロゲン原子で置換され
    てもよい3−6員の酸素または硫黄含有複素環式環であ
    り;またはR8は式SR9であってその際R9はC1−C8アルキ
    ル、C2−C8アルケニル、C3−C8アルキニル、C3−C8シク
    ロアルキル、C5−C8シクロアルケニル、フェニルまたは
    置換フェニルであって該置換基がC1−C4アルキル、C1
    C4アルコキシまたはハロゲン原子である基;またはR8
    飽和または完全もしくは部分的に不飽和でそして場合に
    より一つ以上のC1−C4アルキル基またはハロゲン原子で
    置換されてもよい3−6員の酸素または硫黄含有複素環
    式環である)で表される基であり;または (c) 一つのオキソもしくは一つ以上のヒドロキシ基
    により置換されるかまたは二つの隣接する炭素原子上で
    オキシラン環を形成する一個の酸素原子により置換され
    たC1−C6アルキル基、またはR2は(C1−C6)アルコキシ
    カルボニル基により置換されたC1−C5アルキル基であ
    り、R2上の前記置換基はR2の末端炭素原子および末端炭
    素原子に隣接する炭素原子のいずれかまたは両方に接続
    し;または (d) =CH2または次式: (式中、R10およびR11は両方ともHであり;R10はHでR
    11はC1-C3アルキルであるか、またはR10およびR11の一
    つがHであり他はフェニル、ヘテロアリール、C2−C6
    ルコキシカルボニルまたは置換されたフェニルもしくは
    ヘテロアリールであって、前記置換基がフッ素、塩素、
    C1−C4アルキル、C1−C4アルコキシ、C1−C4アルキルチ
    オ、ヒドロキシ(C1−C4)アルキル、シアノ、アミノス
    ルホニル、C2−C6アルカノイル、C2−C6アルコキシカル
    ボニル、ニトロ、トリフルオロメチル、トリフルオロメ
    トキシ、アミノまたはモノもしくはジ(C1−C4)アルキ
    ルアミノ基であり;Xは直接結合であるかまたは直鎖もし
    くは枝分かれ鎖でよい炭素原子数2−6のアルキレン基
    てある。)で表される基であり;または (e) 場合によりC1−C4アルキル、C1−C4アルキルチ
    オ基、ハロゲン原子、トリフルオロメチルおよびシアノ
    から選択される少なくとも一つの置換基で置換されても
    よいフェニル基; またはR2は式(II): (式中、Zは酸素、硫黄または−CH2−であり、a,b,cお
    よびdは各々独立して0,1または2であり;a,b,cおよび
    dの合計は5を越えない)で表される基であり; R6はHまたはC1−C6アルキルであり; そしてR7はCH3,−CH2−OR14であり、その際R14は前記定
    義のものであり、または−CH2Xであり、その際Xはハロ
    ゲン原子であり:そして R3は次式: で表される基であり、その際R5はC−4″またはC−
    4′に単結合で接続されそして水素、ハロゲン、ヒドロ
    キシ、C1−C9アルカノイルオキシまたはアルケノイルオ
    キシ、アロイルオキシ、C1−C8アルコキシ、アミノ、N
    −(C1−C8)アルキルアミノ、N,N−ジ(C1−C9)アル
    キルアミノ、N−(C1−C9)アルカノイルアミノまたは
    N,N−ジ(C1−C9)アルカノイルアミノであり; またはR5はC−4″またはC−4′に二重結合で接続さ
    れそしてオキソ、場合により置換されてもよいオキシイ
    ミノ、セミカルバジド、N−(C1−C4)アルキルセミカ
    ルバゾノ、N,N−ジ(C1−C4)アルキルセミカルバゾ
    ノ、(C1−C4)アルキルベンゾイルヒドラゾノであり、
    およびR12およびR13は独立してH、CN,CONH2、C1−C6
    ルキルまたは場合により少なくとも一つのハロゲン、O
    H、C1−C6アルコキシまたはC1−C6アルキルチオ基で置
    換されてもよいアリール基である。)で表される化合
    物,
  2. 【請求項2】R4がHであり、R1がOHである請求項1の化
    合物。
  3. 【請求項3】R2がイソプロピル、sec−ブチルまたはシ
    クロヘキシルである請求項1の化合物。
  4. 【請求項4】R5が−OHである請求項1〜3のいずれか1
    項の化合物。
  5. 【請求項5】R12およびR13の一方がHであり、他方が
    H、メチル、シアノまたはカルバモイルである請求項1
    〜4のいずれか1項の化合物。
  6. 【請求項6】つぎの化合物: 5−シアノメチリデン−25−シクロヘキシルアベルメク
    チンB2; 5−カルバモイルメチリデン−25−シクロヘキシルアベ
    ルメクチンB2 5−シアノメチリデン−22,23−ジヒドロアベルメクチ
    ンB1aモノサッカライド; 5−メチリデン−22,23−ジヒドロアベルメクチンB1aモ
    ノサッカライド; 5−メチリデン−25−シクロヘキシル−22,23−ジヒド
    ロアベルメクチンB1モノサッカライド; 5−メチリデン−25−シクロヘキシルアベルメクチンB
    2;または 5−エチリデン−25−シクロヘキシルアベルメクチンB2 である請求項1の化合物。
  7. 【請求項7】請求項1〜6のいずれか1項の化合物およ
    び薬剤上許容されうる担体または賦形剤とからなる医薬
    または獣医薬用の抗寄生虫剤組成物。
  8. 【請求項8】式(II): (式中、R1、R2、R3、R4、R6およびR7は請求項1〜5の
    いずれか1項のものである。)で表される化合物を式R
    13R12C=PPh3(式中、R12およびR13は請求項1〜5のい
    ずれか1項に定義されたものであり、Phはフェニルであ
    る。)で表される化合物と反応させることからなる請求
    項1〜6のいずれか1項の式(I)で表される化合物の
    製造方法。
  9. 【請求項9】反応を不活性有機溶媒中にて温度−100℃
    〜0℃で実施する請求項8の製造方法。
  10. 【請求項10】R12およびR13がシアノであり、シアノ基
    が続いて加水分解によりカルバモイルへ転化される請求
    項8または9の製造方法。
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