JPH0748949B2 - 循環電流式三角結線サイクロコンバ−タの制御方法 - Google Patents

循環電流式三角結線サイクロコンバ−タの制御方法

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JPH0748949B2
JPH0748949B2 JP58146555A JP14655583A JPH0748949B2 JP H0748949 B2 JPH0748949 B2 JP H0748949B2 JP 58146555 A JP58146555 A JP 58146555A JP 14655583 A JP14655583 A JP 14655583A JP H0748949 B2 JPH0748949 B2 JP H0748949B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [発明の技術分野] 本発明は三角結線された循環電流式サイクロコンバータ
の制御方法に関する。
[発明の技術的背景] サイクロコンバータはある周波数の交流電力を別の周波
数の交流電力に直接変換する周波数変換装置で、最近誘
導電動機や同期電動機の駆動源として広く使われてい
る。
三角結線サイクロコンバータは3台の交直電力変換器
(コンバータ)をΔ結線して3相負荷に可変電圧可変周
波数の交流電力を供給する装置で、一般に使われている
サイクロコンバータ(正群及び負群コンバータを対とし
て出力1相分を構成するサイクロコンバータ)に比較す
ると、コンバータの台数が半分で済む利点があり、最
近、注目をあびるようになつてきた(特願昭56-15869
2)。
第1図は、従来の三角結線サイクロコンバータ装置の構
成図を示すもので、詳しい説明は、特願昭56-158692に
記載されている。
第1図中BUSは3相交流電源の電線路、Cは進相コンデ
ンサ、TRは電源トランス、CCは3相出力サイクロコンバ
ータ本体、Mは3相交流電動機である。サイクロコンバ
ータ本体CCは3台の交直電力変換器(コンバータ)SS1,
SS2,SS3及び中間タツプ付直流リアクトルL1,L2,L3から
構成されている。電力変換器(コンバータ)SS1,SS2,SS
3の交流入力側は電源トランスTRによつて絶縁されてお
り、直流側は一方向の循環電流が流れるように直流リア
クトルL1,L2,L3を介してΔ接続されている。いわゆる三
角形循環電流式サイクロコンバータを構成している。直
流リアクトルL1,L2,L3の中間タツプが3相交流電動機M
の3相巻線に接続されている。
一方、制御回路としては、受電端の3相交流電流を検出
する変流器CTs、3相交流電圧を検出する変成器PTs,無
効電力演算器VAR、制御補償回路H(S)、無効電力設
定器VR、比較器CQ,C0,C1,C2,C3、加算器A1,A2,A3、演算
増幅器器K0,K1,K2,K3、位相制御回路PH1,PH2,PH3及び負
荷電流検出器CTU,CTV,CTWが用いられている。
まず、負荷電流制御の動作説明を行う。
第2図は第1図に示したサイクロコンバータCCと電動機
Mの等価回路を示すもので、電動機MはΔ結線されてい
るものと仮定する。V1,V2,V3はコンバータSS1,SS2及びS
S3の出力電圧で、正及び負の値をとりうる。しかし、各
コンバータの出力電流I1,I2,I3は一定方向の電流しか流
れない。電動機MはΔ結線されており、その各々の巻線
をMa,Mb,Mcとしている。
各々の巻線に流れる電流Ia,Ib,Icを図示の方向にとり、
線電流IU,IV,IWとの関係式を求めると次のようになる。
Ia=(IU−IV)/3 ……(1) Ib=(IV−IW)/3 ……(2) Ic=(IW−IU)/3 ……(3) なお、IU,IV,IW及びIa,Ib,Icは平衡した3相正弦波電流
として取扱つている。
第3図は、第2図の各部波形図を示すものである。線電
流IU,IV,IWに対して相電流Ia,Ib,Icは上記(1),
(2),(3)式を満足している。コンバータSS1,SS2
及びSS3の出力電流I1,I2,I3は負方向には流れ得ないの
で、線電流IU,IV,IWの値によつて図示のように変化す
る。これは次の3つのモードに分けて考えることができ
る。
モードI:IV0,IW0 このときは、SS2の出力電流I2は零となる。故に、I1
−IV,I3=IWが流れる。
モードII:IW0,IU0 このときは、SS3の出力電流I3は零となる。故に、I1=I
U,I2=−IWが流れる。
モードIII:IU0,IV0 このときは、SS1の出力電流I1は零となる。故に、I2=I
V,I3=−IUが流れる。
なお、以上はサイクロコンバータCCに循環電流I0が流れ
ていないときを説明したが、循環電流I0が流れた場合、
各コンバータの出力電流I1,I2,I3は直流分I0が重畳され
た値となる。
第2図の等価回路からもわかるように、各コンバータの
出力電圧が3相平衡状態にあるときは次の電圧方程式が
成り立つ。ただし、電動機Mの巻線Ma,Mb,Mcの抵抗を
Ra,Rb,Rc、インダクタンスをLa,Lb,Lcとして逆起電力を
Ea,Eb,Ecとする。また、p=d/dtは微分演算子である。
V1=(Ra+La・p)・Ia+Ea …(4) V2=(Rb+Lb・p)・Ib+Eb …(5) V3=(Rc+Lc・p)・Ic+Ec …(6) 従つて、電流Iaを制御するには、V1を変えてやることに
より、また、電流Ib及びIcを制御するには各々V2及びV3
を変えてやることにより行うことができる。
第1図の装置にもどり、上記相電流Ia,Ib,Icの制御動作
を説明する。
電流検出器CTU,CTV,CTWにより、線電流IU,IV,IWを検出
し、(1),(2),(3)式の演算を行うことによ
り、相電流検出値Ia,Ib,Icを求める。それらを比較器
C1,C2,C3に入力し、相電流指令値Ia *,Ib *,Ic *と比較す
る。各々の偏差ε1=Ia *−Ia,ε2=Ib *−Ib,ε3=Ic *
−Icを増幅器K1,K2,K3で増幅し、位相制御回路PH1,PH2
及びPH3に各々入力する。
例えば、Ia<Ia *の場合、ε1・K1が増大してコンバータ
SS1の出力電圧V1を増加させ、(4)式で示される相電
流Iaを増加させる。最終的に、Ia=Ia *になるように制
御される。逆に、Ia>Ia *の場合には、ε1・K1が減少
し、V1が減つてIaを減少させ、やはりIa=Ia *に制御さ
れる。
同様に、Ib=Ib *,Ic=Ic *になるように制御される。
Ia,Ib,Icが第3図に示されるように3相平衡した正弦波
電流として制御されれば、当然電動機Mの入力電流たる
線電流IU,IV,IWも第3図の波形のように3相平衡正弦波
電流となる。
次に受電端の無効電力の制御動作を説明する。
電源端子には電流検出器CTs及び電圧検出器PTsが設置さ
れ、無効電力演算器VARによつてその無効電力Qが演算
される。無効電力の指命値Q*は通常零に設定され、比較
器CQによつて偏差εQ=Q*−Qが発生させられる。制御
補償回路H(S)は定常偏差εQを零にするため通常積
分要素が使われ、その出力I0 *が循環電流I0の指令値と
なる。比較器C0によつて偏差ε0=I0 *−I0をとり、増幅
器K0を介して加算器A1,A2,A3に入力する。従つて、位相
制御回路PH1,PH2,PH3の入力ε4,ε5,ε6は次のように
なる。
ε4=ε1・K1+ε0・K0 …(7) ε5=ε2・K2+ε0・K0 …(8) ε6=ε3・K3+ε0・K0 …(9) 従つて、各コンバータの出力電圧V1,V2,V3は上記ε0・K0
の分だけ直流バイアスされた形で大きくなり、直流リア
クトルL1,L2,L3を介して循環電流I0が流れる。
循環電流I0がその指令値I0 +より大きくなると、ε0=I0
*−I0が負となり、V1,V2,V3は前述とは逆方向に直流バ
イアスされて、I0を減少させる。最終的にI0=I0 *にな
るように制御されて、上記直流バイアス電圧は直流リア
クトルL1,L2,L3の抵抗分が十分小さければ、ほとんど零
に近くなつて落ち付く。
I0=I0 *の定常状態では、各コンバータの出力電圧V1,
V2,V3は平衡しており V1+V2+V3=0 …(10) となる。
上記サイクロコンバータの循環電流I0は電源側から見た
場合、遅れの無効電力となつて現われ、有効電力の増減
には影響しない。
従つて、サイクロコンバータの負荷電流IU,IV,IWにもと
づく遅れ無効電力と、上記循環電流I0にもとづく遅れ無
効電力との和が受電端に接続された進相コンデンサの進
み無効電力に等しくなるように当該循環電流I0の値を制
御することにより、入力基本波力率を1に保持すること
ができる。
すなわち、受電端の無効電力の検出値Qが、その指令値
Q*より小さいときは、εQ=Q*−Qは正の値となり、制
御補償回路H(S)を介した循環電流の指令値I0 *が増
加する。故に、実循環電流I0が増加し、無効電力(遅
れ)Qも増加する。最終的にQ=Q*になつたところで落
ち着く。逆にQ>*となつたときは、εQ<0となり、I0
*を減少させて、やはりQ=Q*になるように制御され
る。指令値Q*を零に設定すればQ=0となつて、受電端
の基本波力率は1に制御される。
[背景技術の問題点] このような従来の循環電流式三角結線サイクロコンバー
タの制御方法は次のような問題点がある。
a) まず、受電端の無効電力を検出するために、3相
電流検出器CTs,3相電圧検出器PTs及び無効電力演算器VA
R等を用意しなければならず、特に高圧電源から電力供
給を受ける場合には、絶縁対策に苦慮しなければならな
い。
b) また、上記無効電力検出器には、遅れが付きもの
で、当該無効電力制御の応答性に影響し、受電端の無効
電力変動を完全におさえることができない。この無効電
力変動は入力電流の側帯波成分を残す結果を生み、電源
系統に種々の悪影響をもたらすものである。
c) 三角結線サイクロコンバータの循環電流I0を検出
する方法は、特願昭56-158962に記載されているが、か
なり複雑な演算回路が必要となる。
d) 受電端の無効電力制御をメインループとした場
合、循環電流制御はマイナーループとなつており、当該
循環電流制御の応答性が直接無効電力制御の応答性に影
響する。従つてこの循環電流制御の応答性を良くしない
限り、受電端の無効電力変動をおさえることができな
い。
[発明の目的] 本発明は以上の問題点に鑑みてなされたもので三角結線
サイクロコンバータの循環電流を検出する手段と、受電
端の無効電力を検出する手段を用いることなく無効電力
制御を可能とし、また、無効電力制御の応答性を良く
し、受電端の無効電力変動をなくし、側帯波の発生しな
い循環電流式三角結線サイクロコンバータの制御方法を
提供することを目的とする。
[発明の概要] 本発明は上記目的を達成するために交流電源と3相負荷
との間に介在し、少なくとも3台の交直電力変換器(コ
ンバータ)によつて三角結線された循環電流式サイクロ
コンバータにおいて、負荷電流制御に伴なう各コンバー
タの位相制御入力信号と各コンバータの出力電流値か
ら、当該サイクロコンバータの入力側の無効電力Qcc
演算によって求め、その値Qccと無効電力指令値との偏
差に応じた値を前記各コンバータの位相制御信号に加
え、循環電流の制御を行なうことなく各コンバータの出
力電圧を制御し、負荷電流制御及び受電端の無効電力制
御を行うようにした循環電流三角結線サイクロコンバー
タの制御方法に関するものである。
[発明の実施例] 第4図は本発明の循環電流式三角結線サイクロコンバー
タ装置の実施例を示す構成図である。
図中、BUSは3相交流電源の電線路、CAPは進相コンデン
サ、TRは電源トランス、CCは3相出力サイクロコンバー
タ本体、Mは3相交流電動機(負荷)である。サイクロ
コンバータ本体CCは、3台の交直電力変換器(コンバー
タ)SS1,SS2,SS3及び直流リアクトルL1,L2,L3から構成
されている。電力変換器(コンバータ)SS1,SS2,SS3
交流入力側は電源トランスTRによつて絶縁されており、
直流側は一方向の循環電流が流れるように直流リアクト
ルL1,L2,L3を介してΔ接続されている。いわゆる三角形
循環電流式サイクロコンバータを構成している。直流リ
アクトルL1,L2,L3の中間タツプが3相交流電動機Mの3
相巻線に接続されている。
一方、制御回路としては、各コンバータの出力電流を検
出する交流器CT1,CT2,CT3、当該出力電流検出値を負荷
電流検出値に変換する電流変換器CLC、比較器CU,CV,CW,
CQ、制御補償回路GU,GV,GW,H(S)、加算器A1〜A7、位
相制御回路PH1,PH2,PH3、余弦値−正弦値変換器CS1,C
S2,CS3、乗算器ML1,ML2,ML3が用意されている。
まず、負荷電流制御の動作説明を行う。
コンバータSS1,SS2及びSS3の出力電流I1,I2,I3を電流検
出器CT1,CT2及びCT3で検出する。
当該電流検出値I1,I2,I3を電流変換器CLCに入力し、次
の演算を行うことによつて、負荷電流検出値IU,IV,IW
求める。
IU=I1−I3 …(11) IV=I2−I1 …(12) IW=I3−I2 …(13) もちろん、負荷電流IU,IV,IWを直接検出してきてもよ
い。
当該負荷電流の検出値IU,IV,IWとその指令値IU *,IV *,IW
*を比較器CU,CV,CWに入力に、各偏差εU=IU *−IU,εV
=IV *−IV,εW=IW *−IWを求める。当該偏差εU
εV,εWを次の電流制御補償回路GU,GV,GWを介してた
後、加算器A1,A3及びA5によつて、次式で示される制御
信号eα1,eα2,eα3を求める。
eα1=GU・εU−GV・εV …(14) eα2=GV・eV−GW・εW …(15) eα3=GW・εW−GU・εU …(16) ここで、各電流制御補償回路GU,GV,GWの制御定数を合わ
せることにより GU=GV=GW=G(S) …(17) と置き換えることができ、(14)〜(16)式は次のよう
になる。
eα1=(εU−εV)・G(S) …(18) eα2=(εV−εW)・G(S) …(19) eα3=(εW−εU)・G(S) …(20) これらの制御信号eα1,eα2,eα3は次の加算器A2,A4,A
6によつて、後で説明する無効電力制御回路からの信号
eα0と加え合わせられ、位相制御回路PH1,PH2及びPH3
に入力される。
ここでは説明の便宜上、上記信号eα0の値を零として
説明を続ける。
3相3線式の負荷では、必ずIU+IV+IW=0の関係があ
る。従つて、当該負荷電流の指令値もIU *+IV *+IW *
0を満足するように与える。この結果、各相の電流偏差
εU,εV,εWは εU+εV+εW=0 …(21) となる。
具体的な数値としてとらえると、例えば、εU=2,εV
1のときεW=−3となる。故にコンバータSS1の出力電
圧V1は(εU−εV)=1に比例した分だけ増加し、SS2
の出力電圧V2は(εV−εW)=4の値に比例して増加
し、また、SS3の出力電圧V3は(εW−εU)=−5の値
に比例して減少する。
第4図の装置の主回路の等価回路は第2図と同様に表わ
すことができる。
従つてV1の増加分“1"に比例して、電流Iaが増加し、V2
の増加分“4"に比例して電流Ibも増加し、さらにV3の減
少分“−5"に比例して電流Icが減少する。ここで負荷電
流(線電流)IU,IV,IWと上記相電流Ia,Ib,Icとの間に
は、次の関係式が成り立つ。
IU=Ia−Ic …(22) IV=Ib−Ia …(23) IW=Ic−Ib …(24) この関係式はΔ結線された負荷に循環電流が流れている
か否かにかかわらず成り立つ。
従つて、IUは“6"だけ増加し、IVは“3"だけ増加し、IW
は“−9"だけ減少する。これらの増加分ΔIU,ΔIV,Δ
IWは各々 ΔIU=“6"∝εU=“2" ΔIV=“3"∝εV=“1" ΔIW=“−9"∝εU=“−3" となつて、各々の偏差分に比例しているのがわかる。
このようにして負荷電流IU,IV,IWを直接的に制御するこ
とができる。
次にサイクロコンバータCCの受電端の無効電力制御の動
作説明を行う。
各コンバータの出力電圧V1,V2,V3は、比例定数をkV,電
源電圧をVS,点弧位相角をα1,α2,α3とした場合、
次式のように表わされる。
V1=kV・VS・cosα1∝vα1 …(25) V2=kV・VS・cosα2∝vα2 …(26) V3=kV・VS・cosα3∝vα3 …(27) すなわち、位相制御回路PH1,PH2及びPH3の入力電圧vα
1,vα2,vα3は各々の点弧位相角の余弦値に比例してい
る。
従つて無効電圧制御回路からの信号eα0が十分小さい
値であると仮定すれば、vα1≒eα1,vα2≒eα2,vα
3≒eα3となり、負荷電流制御回路からの制御入力信号
eα1,eα2,eα3も点弧位相角α1,α2,α3の余弦値に
比例した値となる。
余弦値→正弦値変換器CS1は上記信号eα1を入力して を演算するもので、結果として を出力する。同様に、CS2によつて の演算を行い、sinα2を求め、CS3によって の演算を行いsinα3を求めている。
当該点弧位相角α1,α2,α3の正弦値sinα1,sinα2,s
inα3を乗算器ML1,ML2,ML3に入力し、各々コンバータの
出力電流検出値I1,I2,I3と掛け合わせ、加算器A7によつ
てそれらの和をとり、次式で示される無効電流検出値IQ
を求めている。
IQ=I1・sinα1+I2・sinα2+I3・sinα3 …(28) サイクロコンバータCCの実際の受電端の無効電力Q
ccは、比例定数をkQとした場合、次式のように表わされ
る。
Qcc=kQ・Vs・(I1・sinα1+I2・sinα2+I3・sin
α3) =kQ・Vs・IQ …(29) 故に、電源電圧VSが一定ならば、(28)式で示される無
効電流検出値IQをもつて、受電端の無効電力検出値Qcc
とすることができる。
当該サイクロコンバータの遅れ無効電力Qccが進相コン
デンサCAPの進み無効電力Qcapに等しくなるように無効
電流指令値IQ *を与えることにより、入力力率=1の運
転が可能となる。
比較器CQによつて、無効電流指令値IQ *と無効電流検出
値IQを比較し、偏差εQ=IQ *−IQを求める。当該偏差ε
Qを無効電力制御補償回路H(S)に入力し、各コンバ
ータに直流バイアス電圧分を与える信号eα0=εQ・H
(S)を得る。
上記信号eα0は、加算器A2,A4,A6を介して、位相制御
回路PH1,PH2,PH3に入力される。
IQ *>IQとなつた場合、偏差εQ=IQ *−IQは正の値とな
り、制御補償回路H(S)を介してバイアス信号eα0
を増加させる。この結果、各コンバータの出力電圧V1,V
2,V3は、上記バイアス信号eα0に比例した分だけ矢印
の方向に増加し、サイクロコンバータの循環電流を増加
させる。故に循環電流が増加した分だけ各コンバータの
出力電流I1,I2,I3も増加し無効電流検出値IQを増加させ
る。最終的にIQ=IQ *となるように制御され、定常状態
では、eα0≒0となる。
逆にIQ *<IQとなつた場合、偏差εQは負の値になり、バ
イアス信号eα0を負の値にする。この結果、出力電圧V
1,V2,V3は矢印と反対方向に直流バイアス電圧を発生
し、サイクロコンバータの循環電流を減少させる。故
に、出力電流I1,I1,I3も減少し、IQを減らす。やはりIQ
=IQ *となつて落ち着く。
このように過渡的には、vα1≠eα1,vα2≠eα2,vα
3≠eα3となるが定常状態では、eα0≒0の仮定が成
り立ち、vα1=eα1,vα2=eα2,vα3=eα3として
取扱つても問題ないものである。
また、過渡状態で、eα0による誤差が発生するが、各
コンバータの点弧位相角α1,α2,α3の正弦波sinα1,
sinα2,sinα3への影響は、その時の位相角によつてま
ちまちであり、全体的にはキヤンセルする方向に働ら
く。すなわち、例えばeα0によつてsinα1,sinα2を増
加させるように働らいている場合、sinα3は減少させる
ように働らくものである。
従つて、負荷電流制御回路からの制御入力信号eα1,e
α2及びeα3の値を使つて無効電流検出値IQを求めても
何ら不合理なところはない。
この実施例では、負荷電流の制御を線電流IU,IV,IWに対
して直接行う方法について説明したが、第1図の装置の
ように相電流Ia,Ib,Icを制御する場合にも適用できるこ
とは言うまでもない。その場合、増幅器K1,K2,K3の各出
力が前述のeα1,eα2,eα3に相当する量となる。
また、交直電力変換器(コンバータ)SS1,SS2,SS3は3
パルス,6パルス,12パルス…等その制御パルス数(制御
相数ともいう)が種々変つても同様に適用できる。
[発明の効果] 以上のように、本発明の循環電流式三角結線サイクロコ
ンバータの制御方法は、受電端の無効電力制御に際し、
各コンバータの出力電流値と位相制御入力信号値を使つ
て、当該受電端の無効電力量を演算によつて求めている
ので、従来の制御方法に比較し、次のような利点を有す
る。
a) 従来装置で必要とした、受電端無効電力を検出す
るための、3相電流検出器CTS,3相電圧検出器PTS及び無
効電力演算器VARが不要となり、高圧電源から電力供給
を受けるシステムでも容易に適用できるようになる。
b) 前記各コンバータの出力電流値及び位相制御入力
信号値はその脈動分がきわめて小さいので、フイルター
回路等はほとんど必要とせず、当該瞬時値をそのまま使
うことができる。従つて、受電端の無効電力を遅れなく
検出でき、応答性のよい無効電力制御が実現できる。
c) 本発明の無効電力制御には、サイクロンコンバー
タの循環電流を間接的に制御しているが、循環電流その
ものの検出値は用いていない。そのため、従来の制御方
法で必要とされた循環電流演算回路等は不要となり、経
済的なシステムを実現できる。
d) また、本発明では循環電流制御のマイナループが
なくなり、制御系の構成の簡略化及び制御応答性の改善
ができる。
e) 以上の結果、サイクロコンバータの受電端の無効
電力制御の応答が良くなり、受電端の無効電力変動にも
とづく、入力電流の側帯波は発生しなくなり、電源系統
からみて理想的な電力変換装置を構成することができ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来の三角結線サイクロコンバータ装置の構成
図、第2図は第1図の装置の主回路部の等価回路図、第
3図は第2図の各部波形図、第4図は本発明の循環電流
式三角結線サイクロコンバータ装置の実施例を示す構成
図である。 BUS……3相交流電源の電線路 CAP……進相コンデンサ、TR……電源トランス CC……3相出力サイクロコンバータ本体 M……3相交流電動機(負荷) SS1,SS2,SS3……交直電力変換器 L1,L2,L3……直流リアクトル CT1,CT2,CT3……出力電流検出器 CLC……検出電流変換回路 ML1,ML2,ML3……乗算器 CQ,CU,CV,CW……比較器 H(S),GU,GV,GW……制御補償回路 A1〜A7……加算器 CS1,CS2,CS3……余弦/正弦変換器 PH1,PH2,PH3……位相制御回路

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】交流電源と3相負荷とに間に介在し少なく
    とも3台の交直電力変換器(コンバータ)によって三角
    結線された循環電流式サイクロコンバータにおいて、負
    荷電流制御に伴う各コンバータの位相制御入力信号と各
    コンバータの出力電流値から、当該サイクロコンバータ
    の入力側の無効電力Qccを演算によって求め、その値Qcc
    と無効電力指令値との偏差に応じた値を前記各コンバー
    タの位相制御入力信号に加え、循環電流の制御を行なう
    ことなく各コンバータの出力電圧を制御することを特徴
    とする循環電流式三角結線サイクロコンバータの制御方
    法。
  2. 【請求項2】前記サイクロコンバータの入力側の無効電
    力Qccは、電源電圧をVS比例定数をkとし、前記負荷電
    流制御に伴う各コンバータの位相制御入力信号eα1,e
    α2,eα3と各コンバータの出力電流値I1,I2,I3から、 の演算によって求めることを特徴とする特許請求の範囲
    第1項記載の循環電流式三角結線サイクロコンバータの
    制御方法。
  3. 【請求項3】前記サイクロコンバータは受電端に進相コ
    ンデンサが接続され、当該進相コンデンサによる進み無
    効電力と前記サイクロコンバータによる遅れ無効電力と
    がほぼ等しくなるように、前記無効電力指令値を与える
    ことを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の循環電流
    式三角結線サイクロコンバータの制御方法。
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