JPS6347058B2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPS6347058B2
JPS6347058B2 JP56099181A JP9918181A JPS6347058B2 JP S6347058 B2 JPS6347058 B2 JP S6347058B2 JP 56099181 A JP56099181 A JP 56099181A JP 9918181 A JP9918181 A JP 9918181A JP S6347058 B2 JPS6347058 B2 JP S6347058B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
power
current
converter
voltage
reactive
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP56099181A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS583536A (ja
Inventor
Shigeru Tanaka
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Tokyo Shibaura Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tokyo Shibaura Electric Co Ltd filed Critical Tokyo Shibaura Electric Co Ltd
Priority to JP56099181A priority Critical patent/JPS583536A/ja
Publication of JPS583536A publication Critical patent/JPS583536A/ja
Publication of JPS6347058B2 publication Critical patent/JPS6347058B2/ja
Granted legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E40/00Technologies for an efficient electrical power generation, transmission or distribution
    • Y02E40/30Reactive power compensation

Landscapes

  • Supply And Distribution Of Alternating Current (AREA)
  • Direct Current Feeding And Distribution (AREA)
  • Control Of Electrical Variables (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、異なる2つの電力系統間の電力潮流
量を制御する電力変換装置に関する。
わが国の電力系統は、西日本の60Hz系統と東日
本の50Hz系統とに大きく分けることができる。
この2つの電力系統を結び、系統間の電力潮流
量を制御する装置としては、古くは誘導機等を使
つた回転形周波数変換機あるいは水銀整流器を用
いた静止形周波数変換装置等がある。最近では、
水銀整流器の代りにサイリスタ等の半導体制御整
流器を用いた静止形周波数変換装置が実用に供さ
れている。
また、50Hz系統の中でも、いくつかの電力会社
によつて管理される種々の電力系統があり、電圧
定格や設備容量もさまざまである。これらの電力
系統を有効に結び、その系統間の電力潮流量を制
御するためにも、交流→直流→交流の変換を行な
う電力変換装置が使われている。特にその直流電
線路の距離を長くしたものは、直流送電用電力変
換装置として良く知られている。
第1図は、従来の電力変換装置の構成を示すブ
ロツク図である。50Hz系統と60Hz系統を結び、当
該両系統間の電力潮流量を制御する場合を表わし
ている。
第1図において、BUS1は50Hz電力系統の3相
電線路、BUS2は60Hz電力系統の相電線路、
TR1,TR2は電源トランス、SS1,SS2はサイリ
スタブリツジ回路からなる交直電力変換器、L0
は直流リアクトル、CAP1,CAP2は高調波フイ
ルター兼用進相コンデンサ、SVC1,SVC2は無効
電力補償装置である。
無効電力補償装置SVC1は電源トランスTR3
サイリスタ整流回路SS3、直流リアクトルL1から
構成されており、無効電力制御回路AQR1によつ
て受電端の無効電力Q1が指令値Q1 *(=0)に等
しくなるように直流リアクトルL1に流れる電流
IL1が制御される。無効電力補償装置SVC2も同様
に構成されており、無効電力制御回路AQR2によ
つて受電端の無効電力Q2が指令値Q2 *(=0)に
等しくなるように電流IL2が制御される。
まず、50Hz系統の電線路BUS1から60Hz系統の
電線路BUS2に電力を送る場合を例にとつて、こ
の装置の動作を説明する。
電線路BUS1からの受電端に電流検出器CTS1
電圧検出器PTS1を設置し、3相の電圧、電流の
瞬時値を検出する。これを、次の有効無効電力演
算回路PQC1に入力し、有効電力P1および無効電
力Q1を求める。同様に、電線路BUS2からの受電
端にも電流検出器CTS2および電圧検出器PTS2
設置し、有効無効電力演算回路PQC2と合わせて、
有効電力P2および無効電力Q2を検出する。
有効電力P1は入つてくる方向を正、有効電力
P2は出ていく方向を正として検出する。また、
無効電力Q1,Q2は遅れ無効電力を正、進み無効
電力を負として検出する。
電線路BUS1から電線路BUS2に電力を送る場
合、交直電力変換器SS1は順変換器として動作
し、交直電力変換器SS2は逆変換器として動作す
る。
電力潮流量設定器VRPによつて電力指令値P*
>0が与えられる。シユミツト回路SHは電力指
令値P*>0のとき出力信号“1”を発生し、ス
イツチSW1をa側に、またスイツチSW2をb側に
接続する。すなわち、順変換器SS1は電力潮流量
P=(P1+P2)/2がその指令値P*に等しくなる
ように、その出力電圧V1が制御され、逆変換器
SS2の出力電圧V2は一定の直流電圧V*を発生す
るように制御される。
CT0は直流電流検出器で、直流リアクトルL0
流れる電流I0を検出する。電力制御回路APRは
両受電端の電力検出値P1とP2の平均値(P1
P2)/2が指令値P*に等しくなるように、前記
直流電流I0を制御するものである。
また、定電圧制御回路AVRは逆変換器SS2
出力電圧V2が一定値V*になるように制御するも
のである。PH1,PH2は各々交直電力変換器SS1
およびSS2の位相制御回路である。
交直電力変換器SS1およびSS2の出力電圧を図
の矢印の方向にとると V1=kv・VS1・cosα1 V2=kv・VS2・cosα2 となる。ただしkvは変換定数、VS1,VS2は各々
交直電力変換器SS1およびSS2の交流側入力電圧
である。
順変換器SS1の点弧制御角α1は0゜〜90゜の範囲で
制御され、逆変換器SS2の点弧制御角α2は0゜〜
180゜の範囲に設定される。点弧制御角α2=180゜の
とき、逆変換器SS2の交流側入力力率は1となる
が、自然転流を行なうための転流進み角γだけ点
弧タイミングをずらす必要がある。故に、点弧制
御角α2=180゜−γとなり、V2=−kv・VS2・cos
(180゜−γ)の出力電圧を発生する。転流進み角
γを一定とすれば、出力電圧V2も一定の直流電
圧となる。
直流電流I0は直流リアクトルL0に印加される電
圧V1−V2を変えることによつて制御される。出
力電圧V2は一定に制御されるので、V1=kv
VS1・cosα1を変えて制御することになる。直流
電流I0を増加させたい場合は、V1>V2となるよ
うに点弧制御角α1を制御し、直流電流I0を減少さ
せたい場合は、V1<V2となるように点弧制御角
α1を制御する。定常点附近では、直流リアクトル
L0の抵抗分を無視すれば、V1≒V2の関係が成り
立ち、cosα1≒−cosα2からα1≒γとなつている。
第2図a,bは、50Hz系統の電線路BUS1から
60Hz系統の電線路BUS2へ電力を送つているとき
の各交直電力変換器の交流入力側の1相分の電圧
電流ベクトル図である。第2図aは変換器SS1
電圧電流ベクトル図、第2図bは変換器SS2の電
圧電流ベクトル図をおのおの示す。
直流電流I0で定常状態を考えると、V1≒V2
なり、α1≒γの関係が成り立つている。順変換器
SS1の入力電流ISS1は、電圧VS1より位相α1だけ遅
れて、その大きさはISS1=k・I0となつている。
また、逆変換器SS2の入力電流ISS2は電圧VS1より
位相角α2=180゜−γだけ遅れて、その大きさは
ISS2=k・I0である。
Icap1,Icap2は進相コンデンサCAP1およびCAP2
に流れる電流、ISS3およびISS4は各々無効電力補償
装置SVC1およびSVC2に流れ込む遅れ電流であ
る。
入力電流ISS1を有効分Ip1と無効分Iq1に分けると Ip1=ISS1・cosα1=k・I0・cosα1 Iq1=ISS1・sinα1=k・I0・sinα1 となる。遅れ電流Iq1+ISS3が進み電流Icap1に等し
くなるように遅れ電流ISS3を制御すれば、電線路
BUS1から入る電流IAC1は前記有効分Ip1だけとな
り、基本波力率が常に1の状態で運転できる。
同様に入力電流ISS2を有効分Ip2と無効分Iq2に分
けると、 Ip2=ISS2・cosα2=k・I0・cosα2 Iq2=ISS2・sinα2=k・I0・sinα2 となり、Iq2+ISS4=Icap2となるように遅れ電流ISS4
を制御すれば、電線路BUS2からの入力電流IAC2
は有効分Ip2に等しくなる。有効分Ip2は電圧VS2
対して180゜位相がずれているから、基本波力率が
1で電線路BUS2の方向へ電力が戻つていること
を示している。
電力潮流量の設定値P*を大きくすると、直流
電流I0を増加させるために過渡的には点弧制御角
α1を変化させるが、P*=(P1+P2)/2に見合う
直流電流I0′附近になると、α1≒γで落ち着く。
このとき、入力側の無効分はIq1′=k・I0′・sinα1
となり、ISS3′=Icap1−Iq1′を減少させれば、IAC1
Ip1′=k・I0′・cosα1となつて、電力潮流量だけ
を増加させることができる。進相コンデンサ
CAP1およびCAP2の電流Icap1およびIcap2は、最大
電力を潮流させるに見合つた分を用意しておけば
よい。
電力潮流量の設定値P*を負の値に設定すると、
スイツチSW1はb側に、またスイツチSW2はa側
に接続され、今度は60Hz系統の電線路BUS2から
50Hz系統の電線路BUS1に電力が送られるように
なる。このとき、SS1は逆変換器として出力電圧
一定制御が行なわれ、SS2は順変換器として直流
電流制御が行なわれる。
この従来の電力変換装置は次のような欠点があ
る。
すなわち、電力潮流量を変化させるために直流
電流I0を大きくしたり小さくしたりするが、その
変化に伴なつて、前記変換器SS1およびSS2の入
力側の無効分Iq1,Iq2を変化し、その変化に応じ
て無効電力補償装置SVC1およびSVC2の電流ISS3
ISS4を制御する必要がある。
この無効電力補償装置SVC1,SVC2の容量は前
にも述べたように、直流電流の最大値をI0(nax)
した場合は、 ISS3=Icap1−Iq1=k・(I0(nax)−I0)・sinα1 ISS4=Icap2−Iq2=k・(I0(nax)−I0)・sinα2 となり、位相角α1≒γ、位相角α2=180゜−γの関
係を考慮し、前記直流電流I0が0〜I0(nax)の間で
変化すると考えると、 ISS3≒ISS4≒kI0(nax)sinγ が必要となる。
γは前述のように電力変換器のサイリスタを自
然転流させるために必要な転流進み角で、電源側
のインダクタンスおよびサイリスタのターンオフ
タイム等に関係する。特に前者は変換器のアーム
短絡に備えるためかなり大きな値になる。そのた
め転流進み角γは30゜〜40゜の値になるのが常であ
る。転流進み角γ=30゜としてもsinγ=0.5で、無
効電力補償装置SVC1およびSVC2の容量は電力変
換器SS1およびSS2の容量の1/2の値になつてしま
う。従つて装置が高価で複雑になる欠点があつ
た。
本発明は、以上のことに鑑みてなされたもの
で、従来必要であつた無効電力補償装置を用いる
ことなく、受電端の基本波力率を1に保持し、し
かも2つの異なる電力系統間の電力潮流量を自由
に制御することができる電力変換装置を提供する
ことを目的とする。
第3図は、本発明の電力変換装置の一実施例の
構成を示すブロツク図である。
図面において同一符号は同一もしくは相当部分
を表わすものとする。
K0,K1,K2,K3,K4は演算増幅器、SQ1
SQ2は2乗演算回路、SQRは平方根演算回路、
DIVは割算器、AD1,AD2,AD3は加算器、C1
比較器である。
以下、第1の電力系統(例えば50Hz系統)の3
相電線路BUS1から第2の電力系統(例えば60Hz
系統)の3相電線路BUS2の方向に電力を送る場
合を例にとつて説明する。つまり、SS1は順変換
器、SS2は逆変換器として動作している。
まず、直流電流I0は次のように制御される。
直流電流検出器CT0によつて直流電流I0を検出
し、比較器C1によつて直流電流の指令値I0 *と比
較する。その偏差ε1=I0 *−I0を演算増幅器K0
よつて増幅し、位相制御回路PH1およびPH2に入
力する。位相制御回路PH1およびPH2はその入力
ε2およびε3の各々に比例した電圧を電力変換器
SS1およびSS2から発生させるようにサイリスタ
の点弧位相を制御するものである。
直流電流の指令値I0 *>I0の場合、偏差ε1=I0 *
−I0>0となり、偏差ε2=ε3=ε1・K0が位相制御
回路PH1およびPH2に入ることにより、変換器
SS1の出力電圧V1は矢印の向きに、また変換器
SS2の出力電圧V2は第3図の矢印とは反対の向き
に偏差ε1に比例した大きさの電圧が生じる。
従つて、直流リアクトルL0に印加される電圧
はV1−V2>0となり、直流電流I0を増加させる。
逆に直流電流の指令値I0 *<I0になると、偏差ε1
0となり、V1−V2<0となつて直流電流I0を減
少させる。最終的には直流電流検出値I0=指令値
I0 *となつて落ち着く。このとき、直流リアクト
ルL0の抵抗分が十分小さければ出力電圧V1≒V2
となつている。
前記出力電圧V1≒V2は演算増幅器K1の出力信
号V0 *によつて決定される。信号V0 *は加算器
AD2を介して位相制御回路PH1に入力され、また
反転増幅器K2および加算器AD3を介して位相制
御回路PH2に入力される。故に偏差ε2およびε3
次のように表わせる。
ε2=V0 *+ε1・K0 ε3=−V0 *+ε1・K0 直流電流I0が指令値I0 *に等しいとき、すなわ
ち、定常状態で考えると、偏差ε1=I0 *−I0=0と
なり、変換器SS1の出力電圧V1および変換器SS2
の出力電圧V2は偏差ε2=−ε3=V0 *に比例した大
きさの電圧を第3図の矢印の方向に発生する。比
例定数をkaとすると V1=V2=ka・V0 * となる。偏差ε1≠0の場合、ε1・K0の分だけ変換
器SS1およびSS2の出力電圧のバランスがくずれ、
直流電流I0が増減する。しかし平均電圧(V1
V2)/2は常にka・V0 *に等しい。
変換器SS1の出力電圧V1および変換器SS2の出
力電圧V2は、各々サイリスタの点弧位相角をα1
およびα2、交流側の入力電圧をVS1およびVS2
変換器SS1,SS2の変換定数をkvとすると、次の
ように表わせる。
V1=kv・VS1・cosα1∝ε2 V2=−kv・VS2・cosα2∝−ε3 つまり、位相制御回路PH1は入力ε2に比例して
cosα1を制御し、位相制御回路PH2は入力ε3に比
例してcosα2を制御していることを示す。
変換器SS1およびSS2の交流側入力電圧が、VS1
=VS2の関係にあれば、前述の出力電圧V1=V2
条件では、cosα1=−cosα2すなわち、α2=180゜−
α1の関係にある。
第4図a,bは第3図の装置の受電端の1相分
の電圧、電流ベクトル図である。
第4図aは変換器SS1の受電端のベクトル図、
第4図bは変換器SS2の受電端のベクトル図であ
る。
変換器SS1の入力電流は大きさk・I0で、電源
電圧VS1より角度α1だけ遅れて流れている。ただ
し、kは変換器SS1,SS2の電流変換定数である。
また、変換器SS2の入力電流ISS2は大きさk・I0
電源電圧VS2より角度α2≒180゜−α1だけ遅れて流
れている。
入力電流ISS1を有効分Ip1および無効分Iq1に分け
ると、 Ip1=ISS1・cosα1=k・I0・cosα1 Iq1=ISS1・sinα1=k・I0・sinα1 となり、入力電流ISS2を有効分Ip2および無効分Iq2
に分けると、 Ip2=ISS2・cosα2=k・I0・cosα2 Iq2=ISS2・sinα2=k・I0・sinα2 となる。α2≒180゜−α1の関係が成り立つ場合 Ip2=−Ip1 Iq2=Iq1 となる。
つまり、有効分Ip1を正の値とした場合、有効
分Ip2は負の値となつて、電線路BUS1から電線路
BUS2に有効電力Pが送電される。
また、変換器SS1の無効電流Iq1(遅れ)を進相
コンデンサCAP1の進み無効電流Icap1に等しくな
るようにしてやれば、電線路BUS1から入つてく
る電流IAC1は有効分Ip1に等しくなり、基本波力率
=1の運転ができる。
同様に、変換器SS2の無効電流Iq2(遅れ)を進
相コンデンサCAP2の進み無効電流Icap2に等しく
なるように制御すれば、電線路BUS2から入つて
くる電流IAC2は有効分Ip2と等しくなつて、基本波
力率=1の運転ができる。
第3図にもどつて、電線路BUS1から電線路
BUS2へ送電すべき有効電力の制御法および両受
電端の無効電力制御法を説明する。
Iq *は前記無効電流Iq1=Iq2の指令値となるもの
である。また、Iq *は前記有効電流Ip1=−Ip2の指
令値となるものである。
まず、指令値Iq *を演算増幅器K3で(1/k)
倍し、2乗演算回路SQ1を介して(Iq */k)2を求
める。また、指令値Ip *を演算増幅器K4で(1/
k)倍し、2乗演算回路SQ2を介して(Ip */k)
2を求める。それらを次の加算器AD1で加え合せ、
平方根演算回路SQRを介して I0 *=√(p *2+(q *2 を求める。この値I0 *が直流電流I0の指令値とな
る。
次に、前記演算増幅器K4の出力信号(Ip */k)
と前記平方根演算回路SQRの出力信号I0 *を割算
器DIVに入力し、 cosα*(Ip */k)÷I0 * を求め、次の演算増幅器K1を介して、前述の直
流電圧の設定値V0 *とする。
直流電流I0は直流電流の設定値V0 *に関係なく、
前記指令値I0 *に等しくなるように制御される。
また、変換器SS1の出力電圧V1と変換器SS2の出
力電圧V2の平均値(V1+V2)2は、直流電流I0
には無関係に、前記直流電流の設定値V0 *に比例
した電圧となることは前に述べた。
説明を簡単にするため、直流電流(検出値)I0
=(指令値)I0 *の定常状態を考える。故に出力電
圧V1≒V2となつている。
前に述べたように V1=kaV0 *=kaK1cosα*=kvVS1cosα1 の関係があるから、K1=kvVS1/kaとすれば cosα1=cosα*=Ip */kI0 * となる。交流側の入力電圧VS1=VS2であるから、
V1≒V2の条件においては、同様に −cosα2=cosα*=Ip */kI0 * が成り立つ。
また、直流電流I0が I0 *=(1/k)√(p *2+(q *2 に等しく制御されているとすると、入力電流ISS1
の有効分Ip1と無効分Iq1は次のようになる。
Ip1=k・I0・cosα1=k・I0 *・cosα* =k・I0 *・Ip */k・I0 *=Ip * 同様に、入力電流ISS2の有効分Ip2および無効分
Iq2は次のようになる。
Ip2=k・I0・cosα2=−k・I0 *cosα*=−Ip * Iq2=k・I0・sinα2=k・I0・√1−(22 =k・I0 *・√1−(*2=Iq * すなわち、指令値Iq *=Icap1=Icap2に設定し、電
線路BUS1とBUS2間の電力潮流量Pに応じて指
令値Ip *を設定すれば、両受電端の基本波力率は
常に1に保持しながら、前記電力潮流量Pを自由
に制御することができる。
指令値Ip *>0の場合はP>0となり電線路
BUS1からBUS2へ電力が送られ、指令値Ip *<0
の場合はPとなり逆に電線路BUS2からBUS1
電力が送られる。
この装置の最大容量は許容される最大直流電流
I0(nax)で、逆変換器側のサイリスタが転流するた
めの転流進み角の限角γlinitで決定される。従つ
て、進相コンデンサCAP1およびCAP2の容量と
して I cap1=Icap2=k・I0(max)・sinγlinit を用意すればよい。そして、受電端の基本波力率
を常に1にするには、Iq *=Icap1=Icap2に設定して
やればよいことは前にも述べた。
ここで、進相コンデンサCAP1およびCAP2
容量を表わす式 I cap1=I cap2=k・I0(max)・sinγlinit が成り立つ根拠について、以下に説明する。
第1及び第2の電力変換器SS1及びSS2は電源
電圧を利用して自然転流している。そのため、電
力変換器SS1,SS2の構成素子であるサイリスタ
にはターンオフ時に逆バイアス電圧が印加され
る。当該サイリスタが転流失敗しないためには、
前記逆バイアス電圧が十分に確保される必要があ
り、そのために、各電力変換器SS1,SS2の点弧
位相角に制限が設けられる。γは転流余裕角と言
われるもので、γ=180゜−αの関係がある。αは
点弧位相角である。γlinitは当該転流余裕角の限界
値を表わしたもので、γがこの限界値より小さく
なると、サイリスタが転流失敗をひき起こす危険
がでてくる。従つて、各電力変換器SS1,SS2
点弧位相角αは0゜〜(180゜−γlinit)の範囲内で制
御される。通常γlinitは30゜程度である。この場合
点弧位相角α=0〜150゜の範囲で動作することに
なり、点弧位相角α=150゜が限界値となる。
第1及び第2の変換器SS1,SS2の入力側の無
効電流は、 前にも述べたように Iq1=k・I0・sinγlinit Iq2=k・I0・sinγlinit=Iq1 となる。
本発明では2つの変換器の入力側の無効電流
Iq1,Iq2が一定になるように制御るすことができ
ることを述べたが、その最少値は、直流電流の最
大値I0(max)と、上記転流余裕角の限界値γlinit
によつて制限される。すなわち、その最小値IQ
(min)は IQ(min)=k・k・I0(max)・sinγlinit となり、しかもIq1=Iq2=IQ(min)=一定で運転す
ることができる。従つて、進相コンデンサCAP1
及びCAP2に流れる進み無効電流ICAP1及びICAP2
して ICAP1=ICAP2=IQ(min) を用意してやれば、各変換器がとる遅れ無効電力
と各進相コンデンサがとる進み無効電力が打ち消
し合い、入力力率=1とすることができる。
いいかえると、転流余裕角の限界値γlinitが小さ
ければ小さい程、各変換器がとる遅れ無効電力を
小さくして運転することができ、進相コンデンサ
ICAP1,ICAP2の容量を低減させることができる。
以上のように、本発明の電力変換装置によれ
ば、従来必要とされた無効電力補償装置を用いる
ことなく、受電端の基本波力率を常に1に保持す
ることができ、しかも両系統間の電力潮流量を自
由に制御できる。従つて、周波数変換装置として
は勿論のこと、直流送電用電力変換装置としても
経済的で構成が簡単なシステムを得ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来の電力変換装置の構成のブロツク
図、第2図は第1図の動作を説明するための受電
端の電圧電流ベクトル図、第3図は本発明の電力
変換装置の一実施例の構成を示すベクトル図、第
4図は第3図の動作を説明するための受電端の電
圧電流ベクトル図である。 BUS1……第1の電力系統の電線路、BUS2
…第2の電力系統の電線路、TR1,TR2……電源
トランス、SS1,SS2……電力変換器、CAP1
CAP2……進相コンデンサ、L0……直流リアクト
ル、K0,K1,K2,K3,K4……演算増幅器、C1
……比較器、AD1,AD2,AD3……加算器、
SQ1,SQ2……2乗演算回路、SQR……平方根演
算回路、DIV……割算器、PH1,PH2……位相制
御回路、CT0,CTS1,CTS2……電流検出器、
PTS1,PTS2……電圧検出器、SVC1,SVC2……
無効電力補償装置(TR3,TR4はトランス、
SS3,SS4はサイリスタ整流回路、L1,L2は直流
リアクトル、CT3,CT2は電流検出器、VRQ1
VRQ2は無効電力設定器)、AQR1,AQR2……無
効電力制御回路、VRP……電力潮流設定器、
APR……電力制御回路、VRV……出力電圧設定
器、AVR……定電圧制御回路、SH……シユミツ
ト回路。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 第1の交直電力変換器の交流側を第1の電力
    系統に接続し第2の交直電力変換器の交流側を第
    2の電力系統に接続しかつ2つの前記交直電力変
    換器の直流側を直流リアクトルを介して一定方向
    の直流電流が流れるように接続してなる電力変換
    装置において、制御すべき有効電流および無効電
    流の各々の指令値をIp *およびIq *とした場合に前
    記直流リアクトルに流れる直流電流の指令値I0 *
    と2つの前記交直電力変換器の直流電圧の設定値
    V0 *を I0 *=K・√(p *2+(q *2 ただし、K、K1は比例定数である。 として与えることを特徴とする電力変換装置。
JP56099181A 1981-06-26 1981-06-26 電力変換装置 Granted JPS583536A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP56099181A JPS583536A (ja) 1981-06-26 1981-06-26 電力変換装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP56099181A JPS583536A (ja) 1981-06-26 1981-06-26 電力変換装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS583536A JPS583536A (ja) 1983-01-10
JPS6347058B2 true JPS6347058B2 (ja) 1988-09-20

Family

ID=14240478

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP56099181A Granted JPS583536A (ja) 1981-06-26 1981-06-26 電力変換装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS583536A (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS62296722A (ja) * 1986-06-14 1987-12-24 富士電機株式会社 直流連系装置の制御方式

Also Published As

Publication number Publication date
JPS583536A (ja) 1983-01-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPS6137864B2 (ja)
JPH0667122B2 (ja) 可変リアクタンスによる三相交流電力回線の相互接続方法および装置
JPS6051474A (ja) 電流源インバ−タ用サイリスタ電圧制限回路
JP2828863B2 (ja) 3相/2相変換装置用不平衡補償装置
JP2842587B2 (ja) 電流振動の補償法および装置
JPH0199476A (ja) 高周波リンク変換装置
US5065304A (en) Controller for AC power converter
GB2142484A (en) Capacitance control for a static var generator
US4156275A (en) Power conversion unit
JPS6347058B2 (ja)
EP0186513B1 (en) Control method for cycloconverter and control apparatus therefor
JPS6399770A (ja) 循環電流形サイクロコンバ−タの制御方法
JPS6353773B2 (ja)
JPS6322135B2 (ja)
JPH0152992B2 (ja)
JPS6336213B2 (ja)
JP2001028887A (ja) 電力変換装置
JPS6343973B2 (ja)
JPH0221220B2 (ja)
JPS6155343B2 (ja)
JPS6362984B2 (ja)
JP2695009B2 (ja) 系統連系用電力変換装置の制御装置
JPS6321411B2 (ja)
JPH0152993B2 (ja)
JPH05931B2 (ja)