JP2001028887A - 電力変換装置 - Google Patents

電力変換装置

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JP2001028887A
JP2001028887A JP11199754A JP19975499A JP2001028887A JP 2001028887 A JP2001028887 A JP 2001028887A JP 11199754 A JP11199754 A JP 11199754A JP 19975499 A JP19975499 A JP 19975499A JP 2001028887 A JP2001028887 A JP 2001028887A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 セクションポスト両側の電力を供給する変電
所の電力量を均等化し、また、セクションポスト両側の
電圧差を小さくする。 【解決手段】 セクションポスト3にまたがって自励式
単相BTB変換装置4が接続され、その変換器42A、
42Bには制御パルス演算回路11A、11Bから半導
体素子点弧用のパルスPuA、PuBが送られる。有効・無
効電力基準演算部100では両単相交流き電線30A、
30Bの有効電力の偏差が小さくなるように演算して有
効電力基準PArefを出力する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、電鉄変電所にお
いて用い、交流と交流の間で直流を経て電力を変換する
電力変換装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図17は、例えば新幹線の、従来の単相
交流き電線を示す構成概念図である。図において、1
A、1Bは3相交流電源、2A、2Bは3相交流電源1
A、1Bから電力の供給を受けてそれぞれ2つの単相電
力に変換するスコット巻線変圧器、30A、30Bはス
コット巻線変圧器2A、2Bから単相電力が供給される
単相交流き電線、3は単相交流き電線30A、30B間
に設置され、3相交流電源1A、1Bからの電力の供給
区間を区分するセクションポスト、5は単相交流き電線
30A、30Bから電力の供給を受けて走行する電車で
ある。次に動作について説明する。単相交流き電源30
A、30Bにはスコット巻線変圧器2A、2Bで変換さ
れたうちの一つの単相電力がそれぞれ供給され、その電
力により電車5が走行する。電車5がセクションポスト
3の設置部分をまたいで走行するときには、電車5はそ
の部分を惰行する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来のき電線は以上の
ように構成されているので、電車の運行状態によっては
隣合う2つの3相交流電源間で電力消費量が異なるた
め、高目の電力量で電力会社と契約する必要があった。
また、セクションポストの両側において、電車負荷のか
かり方の関係で電圧が大きく異なることがあり、電車に
とっても出力不足になったり過電圧を受けたりすること
などの問題点があった。
【0004】この発明は、上記のような問題を解決する
ためになされたものであり、セクションポストの両側の
き電線にそれぞれ電力を供給する2つの電源(変電所)
の電力消費量を均等にすることができ、またセクション
ポストの両側の電圧差を小さくして、電車の出力不足や
過電圧を防止できる電力変換装置を得ることを目的とす
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る電力変換
装置は、2つの変換器を組み合わせてなる自励式単相B
TB変換装置を有して、セクションポストで区分された
2つの単相交流き電線間に接続され、それぞれの上記変
換器の有効電力基準、無効電力基準、交流側電流値およ
び上記単相交流き電線の電圧位相角が入力されて上記そ
れぞれの変換器の半導体素子点弧信号を演算する2つの
制御パルス演算回路を備えたものである。
【0006】請求項2に係る電力変換装置は、請求項1
記載のものにおいて、両単相交流き電線へ供給される有
効電力間の偏差が入力されてこの偏差を小さくするよう
に演算する制御関数の出力を、一方の制御パルス演算回
路に入力される有効電力基準とするとともに、自励式単
相BTB変換装置の直流電圧と直流電圧基準との偏差が
入力されてこの偏差を小さくするように演算する制御関
数の出力を、他方の制御パルス演算回路に入力される有
効電力基準とするようにしたものである。
【0007】請求項3に係る電力変換装置は、請求項1
記載のものにおいて、自励式単相BTB変換装置の直流
電圧と直流電圧基準との偏差が入力されてこの偏差を小
さくするように演算する制御関数の出力の1/2と、両
単相交流き電線へ供給される電力間の偏差が入力されて
この偏差を小さくするように演算する制御関数の出力と
を加算した値を、一方の制御パルス演算回路に入力され
る有効電力基準とするとともに、上記自励式単相BTB
変換装置の直流電圧と直流電圧基準との偏差が入力され
てこの偏差を小さくするように演算する制御関数の出力
の1/2から、上記両単相交流き電線へ供給される電力
間の偏差が入力されてこの偏差を小さくするように演算
する制御関数の出力を減算した値を、他方の制御パルス
演算回路に入力される有効電力基準とするようにしたも
のである。
【0008】請求項4に係る電力変換装置は、請求項1
記載のものにおいて、一方の制御パルス演算回路に入力
されるに入力される有効電力基準を0とし、自励式単相
BTB変換装置の直流電圧と直流電圧基準との偏差が入
力されてこの偏差を小さくするように演算する制御関数
の出力を、他方の制御パルス演算回路に入力される有効
電力基準とするとともに、それぞれの単相交流き電線電
圧と単相交流き電線電圧基準との偏差が入力されてこれ
らの偏差を小さくするように演算するそれぞれの制御関
数の出力を、それぞれの制御パルス演算回路に入力され
る無効電力基準とするようにしたものである。
【0009】請求項5に係る電力変換装置は、請求項1
記載のものにおいて、自励式単相BTB変換装置の直流
電圧と直流電圧基準との偏差が入力されてこの偏差を小
さくするように演算する制御関数の出力を、両制御パル
ス演算回路に入力される有効電力基準とするとともに、
それぞれの単相交流き電線電圧と単相交流き電線電圧基
準との偏差が入力されてこれらの偏差を小さくするよう
に演算するそれぞれの制御関数の出力を、それぞれの制
御パルス演算回路に入力される無効電力基準とするよう
にしたものである。
【0010】請求項6に係る電力変換装置は、請求項1
記載のものにおいて、両単相交流き電線電圧間の偏差が
入力されてこの偏差を小さくするように演算する制御関
数の出力に一定のゲインをかけた値を、一方の制御パル
ス演算回路に入力される有効電力基準とするとともに、
自励式単相BTB変換装置の直流電圧と直流電圧基準と
の偏差が入力されてこの偏差を小さくするように演算す
る制御関数の出力を、他方の制御パルス演算回路に入力
される有効電力基準とするようにしたものである。
【0011】請求項7に係る電力変換装置は、請求項1
記載のものにおいて、自励式単相BTB変換装置の直流
電圧と直流電圧基準との偏差が入力されてこの偏差を小
さくするように演算する制御関数の出力の1/2と、両
単相交流き電線電圧間の偏差が入力されてこの偏差を小
さくするように演算する制御関数の出力に一定のゲイン
をかけた値とを加算した値を、一方の制御パルス演算回
路に入力される有効電力基準とするとともに、上記自励
式単相BTB変換装置の直流電圧と直流電圧基準との偏
差が入力されてこの偏差を小さくするように演算する制
御関数の出力の1/2から、上記両単相交流き電線電圧
間の偏差が入力されてこの偏差を小さくするように演算
する制御関数の出力に一定のゲインをかけた値を減算し
た値を、他方の制御パルス演算回路に入力される有効電
力基準とするようにしたものである。
【0012】請求項8に係る電力変換装置は、請求項1
記載のものにおいて、両単相交流き電線の電圧位相間の
偏差が入力されてこの偏差の変化を小さくするように演
算する制御関数の出力に一定のゲインをかけた値を、一
方の制御パルス演算回路に入力される有効電力基準とす
るとともに、自励式単相BTB変換装置の直流電圧と直
流電圧基準との偏差が入力されてこの偏差を小さくする
ように演算する制御関数の出力を、他方の制御パルス演
算回路に入力される有効電力基準とするようにしたもの
である。
【0013】請求項9に係る電力変換装置は、請求項1
記載のものにおいて、自励式単相BTB変換装置の直流
電圧と直流電圧基準との偏差が入力されてこの偏差を小
さくするように演算する制御関数の出力の1/2と、両
単相交流き電線の電圧位相間の偏差が入力されてこの偏
差の変化を小さくするように演算する制御関数の出力に
一定のゲインをかけた値とを加算した値を、一方の制御
パルス演算回路に入力される有効電力基準とするととも
に、上記自励式単相BTB変換装置の直流電圧と直流電
圧基準との偏差が入力されてこの偏差を小さくするよう
に演算する制御関数の出力の1/2から、上記両単相交
流き電線の電圧位相間の偏差が入力されてこの偏差の変
化を小さくするように演算する制御関数の出力に一定の
ゲインをかけた値を減算した値を、他方の制御パルス演
算回路に入力される有効電力基準とするようにしたもの
である。
【0014】請求項10に係る電力変換装置は、請求項
6から請求項9のいずれかに記載のものにおいて、それ
ぞれの変換器の容量と有効電力基準とから演算される無
効電力リミット値と、それぞれの単相交流き電線電圧と
単相交流き電線電圧基準との偏差が入力されてこの偏差
を小さくするように演算するそれぞれの制御関数の出力
とから出力が決まるそれぞれのリミッタを有し、それぞ
れの上記単相交流き電線電圧と単相交流き電線電圧基準
との偏差が入力されてこの偏差を小さくするように演算
するそれぞれの制御関数の出力と上記リミッタの出力と
を乗算した値を、それぞれの制御パルス演算回路に入力
される無効電力基準とするようにしたものである。
【0015】
【発明の実施の形態】例えば、新幹線の単相交流き電線
では、変電所から供給される電力の電圧位相あるいは周
波数が異なる場合があり、き電線同士を接続することが
できない。このため、セクションポストを設け、電車へ
供給する電源を切り離している。き電線負荷は、電車運
行状況により集中したり分散したりするので、片方の電
源に負荷が集中し、契約電力を超えることもある。ま
た、セクションポストの両側で電圧差が大きくなる場合
があり、電車の加速特性に大きな影響を与えることもあ
る。最近では回生車が多く運転されており、そのためセ
クションポスト3両側間の電圧差は大きくなる傾向があ
る。そこで、セクションポストが設置されたところに、
自励式単相BTB変換装置を有する電力変換装置を設け
て両単相交流き電線に接続し、負荷が集中した方へもう
一方から電力を供給して、変電所の電力量の均等化を図
る。
【0016】実施の形態1.以下、この発明の実施の形
態1について図1、図2に基づいて説明する。図1は、
この発明の実施の形態1における電力変換装置を示すブ
ロック図である。図1において、1A、1BはA系統、
B系統の3相交流電源である。以下、A系統に関連した
図1の左の部分には符号にAを付し、B系統に関連した
図1の右の部分には符号にBを付して示すものとする。
2A、2Bは3相交流電源1A、1Bから電力の供給を
受けてそれぞれ2つの単相電力に変換するスコット巻線
変圧器、30A、30Bはスコット巻線変圧器2A、2
Bから単相電力が供給される単相交流き電線で、互いに
位相または周波数が異なっている。3は単相交流き電線
30A、30B間に設置され、両単相交流き電線30
A、30Bを区分するセクションポストであり、3相交
流電源1A、1Bからの電力の供給区分を区分してい
る。5は単相交流き電線30A、30Bから電力の供給
を受けて走行する電車である。
【0017】4はセクションポスト3の設置位置に設け
られ、2つの単相交流き電線30A、30B間に接続さ
れた自励式単相BTB(back to back)変換装置であ
る。41A、41Bは単相交流き電線30A、30Bに
接続された変換器用変圧器、42A、42Bは半導体素
子を用いて電力を交直変換する自励式の変換器で、交流
側がそれぞれ変換器用変圧器41A、41Bに接続さ
れ、そして直流側は互いに接続されるとともに、直流コ
ンデンサ43および直流電圧Edを検出する直流電圧検
出器9が接続されている。変換用変圧器41A、41
B、変換器42A、42B、直流コンデンサ43および
直流電圧検出器9で自励式単相BTB変換装置4を構成
している。
【0018】11A、11Bはそれぞれ変換器42A、
42Bの半導体素子点弧信号となるパルスPuA、PuBを
演算して送出する制御パルス演算回路、8A、8Bは変
換器42A、42Bの交流側の電流を検出する変換器電
流検出器、7A、7Bは自励式単相BTB変換装置4の
設置位置においてセクションポスト3の両側での単相交
流き電線30A、30Bの電圧を検出するき電線電圧検
出器、10A、10Bはき電線電圧検出器7A、7Bの
出力VA、VBが入力されて単相き電線30A、30Bの
電圧位相角θA、θBを演算するPLL回路である。変換
器電流検出器8Aの出力IAおよびPLL回路10Aの
出力θAが制御パルス演算回路11Aに入力されるとと
もに、変換器電流検出器8Bの出力IBおよびPLL回
路10Bの出力θBが制御パルス演算回路11Bに入力
されるようになっている。
【0019】6A、6Bはスコット巻線変圧器2A、2
Bから単相交流き電線30A、30Bへ供給される有効
電力を検出する電力検出器であり、電流の他に、図示を
省略したが電圧が入力されて有効電力PA、PBを演算す
る。100は電力検出器6A、6Bの出力PA、PBが入
力される有効・無効電力基準演算部であり、制御パルス
演算回路11Aへ変換器42Aの有効電力基準PArefお
よび無効電力基準QArefを出力するとともに、制御パル
ス演算回路11Bへ変換器42Bの有効電力基準PBref
および無効電力基準QBrefを出力するようになってい
る。
【0020】図2は、有効・無効電力基準演算部100
を示すブロック図であり、図において、12は電力検出
器6A、6Bの出力PA、PB間の偏差を算出する減算
器、13は減算器12からPA、PBの偏差が入力されて
その偏差が小さくなるように演算し、変換器42Aの有
効電力基準PArefを出力する制御関数GP(S)、14は
直流電圧検出器9が検出した直流電圧Edから所定の直
流電圧基準Edrefを減算して偏差を算出する減算器、1
5は減算器14からEdとEdrefの偏差が入力されてそ
の偏差が小さくなるように、変換器42Bの有効電力基
準PBrefを演算して出力する制御関数GEd(S)である。
両変換器42A、42Bの無効電力基準QAref、QBref
はともに0(ゼロ)とする。
【0021】自励式単相BTB変換装置は、自励式のた
め一方の有効電力PA、無効電力QAおよび他方の有効電
力PB、無効電力QBをそれぞれ独立に制御することがで
きる。したがって一方から他方への融通有効電力および
双方の無効電力を装置容量以内の範囲で制御することが
可能である。次に図1、図2を用いて動作について説明
する。変換器電流検出器8A、8Bでは変換器42A、
42Bの交流側の電流を検出して、検出した電流値I
A、IBを制御パルス演算回路11A、11Bへ出力す
る。また、き電線電圧検出器7A、7Bでき電線電圧を
検出して、検出した電圧値VA、VBをPLL回路10
A、10Bへ出力し、PLL回路10A、10Bで電圧
位相角を演算し、演算した電圧位相角θA、θBを制御パ
ルス演算回路11A、11Bへ出力する。
【0022】さらに、単相交流き電線30A、30Bへ
供給される有効電力を電力検出器6A、6Bで検出し、
検出した有効電力値PA、PBを有効・無効電力基準演算
部100へ出力する。有効電力値PA、PBが入力された
有効・無効電力基準演算部100では、減算器12で両
有効電力値PA、PBの偏差を算出し、その値を制御関数
GP(S)13へ出力する。制御関数GP(S)13は、両有
効電力値PA、PBの偏差が小さくなるように、一方の変
換器42Aの有効電力基準PArefを演算し、その値を制
御パルス演算回路11Aへ出力する。
【0023】また、直流電圧検出器9で検出した直流電
圧値Edが、有効・無効電力基準演算部100に入力さ
れる。変換器42A、42Bの設計に応じて決められた
直流電圧基準Edrefと直流電圧値Edとの偏差を減算器
14で算出し、その値を制御関数GEd(S)15へ出力す
る。制御関数GEd(S)15は、この偏差が小さくなるよ
うに有効電力基準PBrefを演算し、その値を制御パルス
演算回路11Bへ出力する。無効電圧基準θAref、θBr
efはともに0とする。
【0024】以上により、一方の制御パルス演算回路1
1Aには、IA、θA、PAref、QArefが入力され、一方
の変換器42Aへ半導体素子点弧パルスPuAを出力す
る。そして、他方の制御パルス演算回路11Bには、I
B、θB、PBref、QBrefが入力され、他方の変換器42
Bへ半導体素子点弧パルスPuBを出力する。このように
して、両単相交流き電線30A、30Bの有効電力P
A、PB間の偏差を小さくするように自励式単相BTB変
換装置を制御するので、両スコット巻線変圧器2A、2
Bの有効電力量、すなわち2つの変電所の有効電力量を
均等化することができるとともに、その結果、セクショ
ンポスト3両側の電圧差も小さくなり、したがって電力
料金の低減ができるとともにセクションポスト3での電
圧変化や電圧降下による電車の加速特性への悪影響を防
止できるなどの利点がある。
【0025】実施の形態2.実施の形態1では、一方の
変換器でP制御(有効電力制御)、他方の変換器で直流
電圧制御をする例について述べたが、この実施の形態で
は両方の変換器で同時にP制御と直流電圧制御をする場
合について示す。この実施の形態は有効・無効電力基準
演算部100が実施の形態1と異なる。図3は、実施の
形態2における電力変換装置の有効・無効電力基準演算
部100を示すブロック図であり、実施の形態1と同様
の部分については同一符号を付し、その説明を省略す
る。全体は図1と同様になっている。
【0026】図3において、17は制御関数GEd(S)1
5の出力を1/2にするゲイン1/2、18は制御関数G
P(S)13の出力とゲイン1/2(17)の出力とを加算
する加算器で、その出力を一方の変換器42Aの有効電
力基準PArefとする。19はゲイン1/2(17)の出
力から制御関数GP(S)13の出力を減算する減算器で
あり、その出力を他方の変換器42Bの有効電力基準P
Brefとする。以上により、単相交流き電線30A、30
Bの負荷が変動した時に、両変換器42A、42Bの有
効電力制御が同時に働くため、応答が早くなり、変電所
の有効電力量の均等化を高速に行うことができる利点が
ある。
【0027】実施の形態3.実施の形態1および2で
は、有効電力を制御する例について述べたが、無効電力
を独立に制御する場合について示す。図4は、実施の形
態1における電力変換装置を示すブロック図、図5は、
図4の電力変換装置の有効・無効電力基準演算部を示す
ブロック図である。実施の形態1と同様の部分について
は同一符号を付し、その説明を省略する。
【0028】図4において、き電線電圧検出器7A、7
Bの出力VA、VBはPLL回路10A、10Bの他に、
有効・無効電力基準演算部100へも送られる。なお、
図1の電力検出器6A、6Bは、ここでは設けられてい
ない。図5において、20Aは一方の単相交流き電線3
0Aの電圧値VAとその単相交流き電線電圧基準VAref
とが入力されて両者の偏差を算出する減算器、21Aは
減算器20AからVA、VArefの偏差が入力されてその
偏差が小さくなるように演算し、一方の変換器42Aの
無効電力基準QArefを出力する制御関数GV(S)であ
る。
【0029】20Bは他方の単相交流き電線30Bの電
圧値VBとその単相交流き電線電圧基準VBrefとが入力
されて両者の偏差を算出する減算器、21Bは減算器2
0BからVB、VBrefの偏差が入力されてその偏差が小
さくなるように演算し、変換器42Bの無効電力基準Q
Brefを出力する制御関数GV(S)である。一方の変換器
42Aの有効電力基準PArefは0とし、他方の有効電力
基準PBrefは、実施の形態1の場合と同様とする。
【0030】単相交流き電線30A、30Bは、そのリ
アクタンス成分の作用で、無効電力の大きさにより電圧
が大きく変化するので、両変換器42A、42Bの無効
電力制御により、単相交流き電線30A、30Bの電圧
が効果的に制御される。以上のようにして、両単相交流
き電線30A、30Bの電圧を独立に制御し、その結
果、VArefとVBrefが同じ値として、セクションポスト
3両側の電圧の差を小さくでき、したがって電車の運転
特性の向上を図ることができる。
【0031】実施の形態4.実施の形態3では、直流電
圧制御を他方の変換器42Bのみにより行う方式とした
が、この実施の形態は、実施の形態2の場合と同様に、
直流電圧制御を両変換器42A、42Bで同時に行う場
合について示す。図6は、実施の形態4における電力変
換装置の有効・無効電力基準演算部100を示すブロッ
ク図であり、全体は図4と同様になっている。実施の形
態3と同様の部分については同一符号を付し、その説明
を省略する。
【0032】図6において、17は制御関数GEd(S)1
5の出力を1/2にするゲイン1/2であり、その出力を
両変換器42A、42Bの有効電力基準PArefおよびP
Brefとする。このようにして、直流電圧制御を両変換器
42A、42Bで行うことにより、応答が速くなる利点
がある。
【0033】実施の形態5.実施の形態1では単相交流
き電線30A、30Bへそれぞれの変電所から供給され
る有効電力を検出して変換器42A、42Bを制御した
が、変電所間の距離が長くて容易に有効電力の検出がで
きない場合は、この実施の形態のように、き電線電圧に
より変換器42A、42Bを制御することができる。図
7は、この発明の実施の形態5における電力変換装置の
有効・無効電力基準演算部を示すブロック図であり、全
体は図4と同様になっている。実施の形態1と同様の部
分については同一符号を付し、その説明を省略する。
【0034】図7において、22は両単相交流き電線3
0A、30Bの電圧VA、VBが入力されてその偏差を算
出する減算器、23は減算器22からVA、VBの偏差が
入力されてその偏差が小さくなるように演算する制御関
数GP2(S)、24は制御関数GP2(S)23の出力に一定
値KをかけるゲインKで、その出力を一方の変換器42
Aの有効電力基準PArefとする。他方の変換器42Bの
有効電力基準PBrefおよび両変換器42A、42Bの無
効電力基準QAref、QBrefは実施の形態1の場合と同様
とする。
【0035】負荷力率が1に近い場合、単相交流き電線
30A、30Bでの電圧降下は有効電力の大きさによる
とみなし、単相交流き電線30A、30Bの電圧差から
融通有効電力量を決めることができるため、変電所間が
遠く離れていて有効電力の検出、演算が困難な場合に利
用できる。
【0036】実施の形態6.実施の形態5では、P制
御、直流電圧制御をそれぞれの変換器で分担して行った
が、この実施の形態では、実施の形態2の場合と同様に
P制御、直流電圧制御を両方の変換器で同時に行う。図
8は、この発明の実施の形態6における電力変換装置の
有効・無効電力基準演算部を示すブロック図であり、全
体は図4と同様になっている。実施の形態5と同様の部
分については同一符号を付し、その説明を省略する。
【0037】図8において、17、18、19は、図3
に示したのと同様のゲイン1/2、加算器および減算器
であり、ゲインK(24)の出力とゲイン1/2(1
7)の出力を加算器18で加算して、その出力を一方の
変換器42Aの有効電力基準PArefとする。また、ゲイ
ン1/2(17)の出力からゲインK(24)の出力を
減算器19で減算して、その出力を他方の変換器42B
の有効電力基準PBrefとする。このようにして、P制御
と直流電圧制御を両変換器42A、42Bで同時に行う
ことにより応答が速くなる。
【0038】実施の形態7.実施の形態5では、単相交
流き電線の電圧差から有効電力基準を演算したが、変換
器容量以内であれば、無効電力を独立に制御可能であ
る。図9は、この発明の実施の形態7における電力変換
装置の有効・無効電力基準演算部を示すブロック図であ
り、全体は図4と同様になっている。実施の形態5と同
様の部分については同一符号を付し、その説明を省略す
る。
【0039】両変換器42A、42Bの容量をWA、WB
とすると、無効電力リミット値はそれぞれ√(WA2−P
Aref2)、√(WB2−PBref2)となる。図9において、
20A、20Bおよび21A、21Bは、図5に示した
のと同様の減算器および制御関数GV(S)で、27A、
27Bは、有効電力基準PAref、PBrefとなるゲインK
(24)と制御関数GEd(S)15の出力から、無効電力
リミット値を演算する無効電力リミット演算器、26
A、26Bは無効電力リミット演算器27A、27Bか
ら出力される無効電力リミット値と制御関数GV(S)
(21A、21B)の出力とから出力値が決まるリミッ
タ、25A、25Bは制御関数GV(S)(21A、21
B)の出力とリミッタ27A、27Bの出力とを乗算す
る掛算器である。ゲインK(24)の出力と制御関数G
Ed(S)15の出力をそれぞれの変換器42A、42Bの
有効電力基準PAref、PBrefとするとともに、掛算器2
5A、25Bの出力をそれぞれの変換器42A、42B
の無効電力基準QAref、QBrefとする。
【0040】以上のようにして、有効電力制御のみなら
ず、変換器容量の範囲内で無効電力制御を行うことによ
り、セクションポスト両側の電圧差を小さくすることが
できるので、更に列車の運転特性の向上を図ることがで
きる。
【0041】実施の形態8.実施の形態7では、P制
御、直流電圧制御をそれぞれの変換器で分担して行った
が、この実施の形態では、実施の形態2の場合と同様に
P制御、直流電圧制御を両方の変換器で同時に行う。図
10は、この発明の実施の形態8における電力変換装置
の有効・無効電力基準演算部を示すブロック図であり、
実施の形態7と同様の部分については同一符号を付し、
その説明を省略する。全体は図4と同様になっている。
【0042】図10において、17、18、19は、図
3に示したのと同様のゲイン1/2、加算器および減算
器であり、ゲインK(24)の出力とゲイン1/2(1
7)の出力を加算器18で加算して、その出力を一方の
変換器42Aの有効電力基準PArefとするとともに、無
効電力リミット演算器27Aに入力する。また、ゲイン
1/2(17)の出力からゲインK(24)の出力を減
算器19で減算して、その出力を他方の変換器42Bの
有効電力基準PBrefとするとともに、無効電力リミット
演算器27Bに入力する。以上のようにして、P制御と
直流電圧制御を両変換器42A、42Bで同時に行うこ
とにより、応答が速くなる。
【0043】実施の形態9.実施の形態5では、セクシ
ョンポスト両側の電圧差は、負荷力率が1に近い場合と
して、両単相交流き電線30A、30Bの有効電力の差
によるとしたが、両単相交流き電線30A、30Bの負
荷力率が異なった場合には誤差が大きくなる。このた
め、この実施の形態では、両単相交流き電線30A、3
0Bは、そのリアクタンス成分の作用で、電圧位相が有
効電力の大きさで変化することに着目し、両単相交流き
電線30A、30Bの電圧位相差の変化から有効電力基
準を演算するようにしている。
【0044】図11は、この発明の実施の形態9におけ
る電力変換装置を示すブロック図、図12は、図11の
電力変換装置の有効・無効電力基準演算部を示すブロッ
ク図である。実施の形態5と同様の部分については同一
符号を付し、その説明を省略する。図11において、P
LL回路10A、10Bの出力である電圧位相角θA、
θBが制御回路演算回路11A、11Bに入力されると
ともに、有効・無効電力基準演算部100にも入力され
る。なお、電圧値VA、VBは有効・無効電力基準演算部
100に入力されていない。
【0045】また、図12において、28は両単相交流
き電線30A、30Bの電圧位相角θA、θBの偏差を算
出する減算器、29は減算器28からθA、θBの偏差が
入力されて、その偏差の変化を小さくするように演算す
る制御関数GP3(S)、24は制御関数GP3(S)29の出
力に一定値KをかけるゲインKで、その出力を一方の変
換器42Aの有効電力基準PArefとしている。
【0046】以上により、変電所間が遠く離れて有効電
力の検出が困難な場合、両単相交流き電線30A、30
Bで負荷力率が異なっても、セクションポスト3両側の
電圧位相差の変化から変換器42Aまたは42Bを制御
することにより、容易に、正確に融通有効電力の制御が
行える利点がある。
【0047】実施の形態10.実施の形態9では、P制
御、直流電圧制御をそれぞれの変換器で分担して行った
が、この実施の形態では、実施の形態2の場合と同様に
P制御、直流電圧制御を両方の変換器で同時に行う。図
13は、この発明の実施の形態10における電力変換装
置の有効・無効電力基準演算部を示すブロック図であ
り、実施の形態9と同様の部分については同一符号を付
し、その説明を省略する。全体は図11と同様になって
いる。
【0048】図13において、17、18、19は、図
3に示したのと同様のゲイン1/2、加算器および減算
器であり、ゲインK(24)の出力とゲイン1/2(1
7)の出力を加算器18で加算して、その出力を一方の
変換器42Aの有効電力基準PArefとする。また、ゲイ
ン1/2(17)の出力からゲインK(24)の出力を
減算器19で減算して、その出力を他方の変換器42B
の有効電力基準PBrefとする。このようにして、P制御
と直流電圧制御を両変換器42A、42Bで同時に行う
ことにより、応答が速くなる。
【0049】実施の形態11.この実施の形態は、実施
の形態9で示した電圧位相角から求める有効電力基準
と、実施の形態7で示した電圧値から求める無効電力基
準とを組み合わせたものである。図14は、実施の形態
11における電力変換装置を示すブロック図であり、図
11と同様の部分は同一符号を付して、その説明を省略
する。有効・無効電力基準演算部100には電圧位相角
θA、θBとともに電圧値VA、VBも入力している。
【0050】図15は、図14の電力変換装置の有効・
無効電力基準演算部を示すブロック図であり、図9ある
いは図12と同様の部分については同一符号を付して、
その説明を省略する。図15において、図9の減算器2
2、制御関数GP2(S)23、ゲインK(24)の部分
が、図12の減算器28、制御関数GP3(S)29、ゲイ
ンK(24)に置き換わった形になり、減算器28に電
圧位相角θA、θBが入力される。このようにして、組み
合わせることにより、容易に正確に有効電力の融通がで
きるとともに、セクションポスト3両側の電圧を更に小
さくすることができる利点がある。
【0051】実施の形態12.実施の形態11では、P
制御、直流電圧制御をそれぞれの変換器で分担して行っ
たが、この実施の形態では、実施の形態2の場合と同様
にP制御、直流電圧制御を両方の変換器で同時に行う。
図16は、この発明の実施の形態12における電力変換
装置の有効・無効電力基準演算部を示すブロック図であ
り、実施の形態11と同様の部分については同一符号を
付し、その説明を省略する。
【0052】図16において、17、18、19は、図
3に示したのと同様のゲイン1/2、加算器および減算
器であり、ゲイン1/2(17)の出力を加算器18で
加算して、その出力を一方の変換器42Aの有効電力基
準PArefとするとともに、無効電力リミット演算器27
Aに入力する。また、ゲイン1/2(17)の出力から
ゲインK(24)の出力を減算器19で減算して、その
出力を他方の変換器42Bの有効電力基準PBrefとする
とともに、無効電力リミット演算器27Bに入力する。
以上のようにして、P制御と直流電圧制御を両変換器4
2A、42Bで同時に行うことにより、応答が早くな
る。
【0053】
【発明の効果】請求項1に係る電力変換装置によれば、
自励式単相変換装置を有してセクションポストで区分さ
れた2つの単相交流き電線に接続されるので、2つの単
相交流き電線の有効電力および無効電力をそれぞれ独立
に制御でき、したがって変電所の電力量を均等化するこ
とができ、また、セクションポストの両側の電圧差を小
さくすることができる効果がある。請求項2に係る電力
変換装置によれば、一方の制御パルス演算回路への有効
電力基準を、両単相交流き電線の有効電力間の偏差が小
さくなるように演算したので、上記と同様の効果があ
る。請求項3に係る電力変換装置によれば、両制御パル
ス演算回路への有効電力基準を、両単相交流き電線の有
効電力間の偏差が小さくなるように演算したので、上記
効果を応答性良く実現できる。
【0054】請求項4に係る電力変換装置によれば、制
御パルス演算回路への無効電力基準を、それぞれの単相
交流き電線電圧と単相交流き電線電圧基準との偏差が小
さくなるように演算したので、セクションポスト両側の
電圧差が更に効果的に小さくなるように制御できる。請
求項5に係る電力変換装置によれば、両制御パルス演算
回路への有効電力基準を、直流電圧と直流電圧基準との
偏差が小さくなるように演算するとともに、無効電力基
準を、それぞれの単相交流き電線電圧と単相交流き電線
電圧基準との偏差が小さくなるように演算したので、セ
クションポスト両側の電圧差を小さくできるとともに、
応答が早くなる。
【0055】請求項6に係る電力変換装置によれば、一
方の制御パルス演算回路への有効電力基準を、両単相交
流き電線電圧間の偏差が小さくなるように演算したの
で、負荷力率が1に近い場合に、有効電力の検出を必要
とすることなしに、変電所の電力量を均等化することが
できる。請求項7に係る電力変換装置によれば、両制御
パルス演算回路への有効電力基準を、両単相交流き電線
電圧間の偏差が小さくなるように演算したので、負荷力
率が1に近い場合に、変電所の電力量を均等化できると
ともに、応答が速くなる。
【0056】請求項8に係る電力変換装置によれば、一
方の制御パルス演算回路への有効電力基準を、両単相交
流き電線の電圧位相間の偏差の変化が小さくなるように
演算したので、有効電力の検出を必要とすることなし
に、変電所の電力量の均等化をより正確に行うことがで
きる。請求項9に係る電力変換装置によれば、両制御パ
ルス演算回路への有効電力基準を、両単相交流き電線の
電圧位相間の偏差の変化が小さくなるように演算したの
で、有効電力の検出を必要とすることなしに、変電所の
電力量の均等化ができるとともに、応答が速くなる。
【0057】請求項10に係る電力変換装置によれば、
変換器容量と有効電力とから決まる無効電力リミット値
の範囲内に無効電力を制限するので、融通有効電力の制
御に加えて、変換器の容量を越えずに無効電力の制御も
でき、セクションポスト両側の電圧差を小さくすること
ができ、したがって電車の運転特性を更に向上させるこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1における電力変換装
置を示すブロック図である。
【図2】 この発明の実施の形態1における有効・無効
電力基準演算部を示すブロック図である。
【図3】 この発明の実施の形態2における有効・無効
電力基準演算部を示すブロック図である。
【図4】 この発明の実施の形態3における電力変換装
置を示すブロック図である。
【図5】 この発明の実施の形態3における有効・無効
電力基準演算部を示すブロック図である。
【図6】 この発明の実施の形態4における有効・無効
電力基準演算部を示すブロック図である。
【図7】 この発明の実施の形態5における有効・無効
電力基準演算部を示すブロック図である。
【図8】 この発明の実施の形態6における有効・無効
電力基準演算部を示すブロック図である。
【図9】 この発明の実施の形態7における有効・無効
電力基準演算部を示すブロック図である。
【図10】 この発明の実施の形態8における有効・無
効電力基準演算部を示すブロック図である。
【図11】 この発明の実施の形態9における電力変換
装置を示すブロック図である。
【図12】 この発明の実施の形態9における有効・無
効電力基準演算部を示すブロック図である。
【図13】 この発明の実施の形態10における有効・
無効電力基準演算部を示すブロック図である。
【図14】 この発明の実施の形態11における電力変
換装置を示すブロック図である。
【図15】 この発明の実施の形態11における有効・
無効電力基準演算部を示すブロック図である。
【図16】 この発明の実施の形態12における有効・
無効電力基準演算部を示すブロック図である。
【図17】 従来の単相交流き電線の構成概念図であ
る。
【符号の説明】
3 セクションポスト、4 自励式単相BTB変換装
置、6A,6B 電力検出器、7A,7B き電線電圧検
出器、8A,8B 変換器電流検出器、9 直流電圧検
出器、10A,10B PLL回路、11A,11B 制
御パルス演算回路、13 制御関数GP(S)、15 制
御関数GEd(S)、21A,21B 制御関数GV(S)、2
3 制御関数GP2(S)、26 リミッタ、29 制御関
数GP3(S)、30A,30B 単相交流き電線、42A,
42B 変換器、100 有効・無効電力基準演算部。

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2つの変換器を組み合わせてなる自励式
    単相BTB変換装置を有して、セクションポストで区分
    された2つの単相交流き電線間に接続され、それぞれの
    上記変換器の有効電力基準、無効電力基準、交流側電流
    値および上記単相交流き電線の電圧位相角が入力されて
    上記それぞれの変換器の半導体素子点弧信号を演算する
    2つの制御パルス演算回路を備えたことを特徴とする電
    力変換装置。
  2. 【請求項2】 両単相交流き電線へ供給される有効電力
    間の偏差が入力されてこの偏差を小さくするように演算
    する制御関数の出力を、一方の制御パルス演算回路に入
    力される有効電力基準とするとともに、自励式単相BT
    B変換装置の直流電圧と直流電圧基準との偏差が入力さ
    れてこの偏差を小さくするように演算する制御関数の出
    力を、他方の制御パルス演算回路に入力される有効電力
    基準とするようにしたことを特徴とする請求項1記載の
    電力変換装置。
  3. 【請求項3】 自励式単相BTB変換装置の直流電圧と
    直流電圧基準との偏差が入力されてこの偏差を小さくす
    るように演算する制御関数の出力の1/2と、両単相交
    流き電線へ供給される電力間の偏差が入力されてこの偏
    差を小さくするように演算する制御関数の出力とを加算
    した値を、一方の制御パルス演算回路に入力される有効
    電力基準とするとともに、上記自励式単相BTB変換装
    置の直流電圧と直流電圧基準との偏差が入力されてこの
    偏差を小さくするように演算する制御関数の出力の1/
    2から、上記両単相交流き電線へ供給される電力間の偏
    差が入力されてこの偏差を小さくするように演算する制
    御関数の出力を減算した値を、他方の制御パルス演算回
    路に入力される有効電力基準とするようにしたことを特
    徴とする請求項1記載の電力変換装置。
  4. 【請求項4】 一方の制御パルス演算回路に入力される
    有効電力基準を0とし、自励式単相BTB変換装置の直
    流電圧と直流電圧基準との偏差が入力されてこの偏差を
    小さくするように演算する制御関数の出力を、他方の制
    御パルス演算回路に入力される有効電力基準とするとと
    もに、それぞれの単相交流き電線電圧と単相交流き電線
    電圧基準との偏差が入力されてこれらの偏差を小さくす
    るように演算するそれぞれの制御関数の出力を、それぞ
    れの制御パルス演算回路に入力される無効電力基準とす
    るようにしたことを特徴とする請求項1記載の電力変換
    装置。
  5. 【請求項5】 自励式単相BTB変換装置の直流電圧と
    直流電圧基準との偏差が入力されてこの偏差を小さくす
    るように演算する制御関数の出力を、両制御パルス演算
    回路に入力される有効電力基準とするとともに、それぞ
    れの単相交流き電線電圧と単相交流き電線電圧基準との
    偏差が入力されてこれらの偏差を小さくするように演算
    するそれぞれの制御関数の出力を、それぞれの制御パル
    ス演算回路に入力される無効電力基準とするようにした
    ことを特徴とする請求項1記載の電力変換装置。
  6. 【請求項6】 両単相交流き電線電圧間の偏差が入力さ
    れてこの偏差を小さくするように演算する制御関数の出
    力に一定のゲインをかけた値を、一方の制御パルス演算
    回路に入力される有効電力基準とするとともに、自励式
    単相BTB変換装置の直流電圧と直流電圧基準との偏差
    が入力されてこの偏差を小さくするように演算する制御
    関数の出力を、他方の制御パルス演算回路に入力される
    有効電力基準とするようにしたことを特徴とする請求項
    1記載の電力変換装置。
  7. 【請求項7】 自励式単相BTB変換装置の直流電圧と
    直流電圧基準との偏差が入力されてこの偏差を小さくす
    るように演算する制御関数の出力の1/2と、両単相交
    流き電線電圧間の偏差が入力されてこの偏差を小さくす
    るように演算する制御関数の出力に一定のゲインをかけ
    た値とを加算した値を、一方の制御パルス演算回路に入
    力される有効電力基準とするとともに、上記自励式単相
    BTB変換装置の直流電圧と直流電圧基準との偏差が入
    力されてこの偏差を小さくするように演算する制御関数
    の出力の1/2から、上記両単相交流き電線電圧間の偏
    差が入力されてこの偏差を小さくするように演算する制
    御関数の出力に一定のゲインをかけた値を減算した値
    を、他方の制御パルス演算回路に入力される有効電力基
    準とするようにしたことを特徴とする請求項1記載の電
    力変換装置。
  8. 【請求項8】 両単相交流き電線の電圧位相間の偏差が
    入力されてこの偏差の変化を小さくするように演算する
    制御関数の出力に一定のゲインをかけた値を、一方の制
    御パルス演算回路に入力される有効電力基準とするとと
    もに、自励式単相BTB変換装置の直流電圧と直流電圧
    基準との偏差が入力されてこの偏差を小さくするように
    演算する制御関数の出力を、他方の制御パルス演算回路
    に入力される有効電力基準とするようにしたことを特徴
    とする請求項1記載の電力変換装置。
  9. 【請求項9】 自励式単相BTB変換装置の直流電圧と
    直流電圧基準との偏差が入力されてこの偏差を小さくす
    るように演算する制御関数の出力の1/2と、両単相交
    流き電線の電圧位相間の偏差が入力されてこの偏差の変
    化を小さくするように演算する制御関数の出力に一定の
    ゲインをかけた値とを加算した値を、一方の制御パルス
    演算回路に入力される有効電力基準とするとともに、上
    記自励式単相BTB変換装置の直流電圧と直流電圧基準
    との偏差が入力されてこの偏差を小さくするように演算
    する制御関数の出力の1/2から、上記両単相交流き電
    線の電圧位相間の偏差が入力されてこの偏差の変化を小
    さくするように演算する制御関数の出力に一定のゲイン
    をかけた値を減算した値を、他方の制御パルス演算回路
    に入力される有効電力基準とするようにしたことを特徴
    とする請求項1記載の電力変換装置。
  10. 【請求項10】 それぞれの変換器の容量と有効電力基
    準とから演算される無効電力リミット値と、それぞれの
    単相交流き電線電圧と単相交流き電線電圧基準との偏差
    が入力されてこの偏差を小さくするように演算するそれ
    ぞれの制御関数の出力とから出力が決まるそれぞれのリ
    ミッタを有し、それぞれの上記単相交流き電線電圧と単
    相交流き電線電圧基準との偏差が入力されてこの偏差を
    小さくするように演算するそれぞれの制御関数の出力と
    上記リミッタの出力とを乗算した値を、それぞれの制御
    パルス演算回路に入力される無効電力基準とするように
    したことを特徴とする請求項6から請求項9のいずれか
    に記載の電力変換装置。
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