JPH0956170A - 系統連系用インバータの制御装置 - Google Patents

系統連系用インバータの制御装置

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JPH0956170A
JPH0956170A JP7209548A JP20954895A JPH0956170A JP H0956170 A JPH0956170 A JP H0956170A JP 7209548 A JP7209548 A JP 7209548A JP 20954895 A JP20954895 A JP 20954895A JP H0956170 A JPH0956170 A JP H0956170A
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JP
Japan
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voltage
reactive
current
inverter
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Application number
JP7209548A
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English (en)
Inventor
Shunichi Hirose
瀬 俊 一 廣
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 交流系統との連系が途絶えた場合にも、イン
バータ単独にて負荷に安定的に電力を供給し続けること
のできる系統連系用インバータの制御装置を提供する。 【解決手段】 電流基準補正演算回路130 は負荷に供給
すべき有効電圧及び無効電圧の各基準値に対する差にそ
れぞれ対応する有効電流基準補正値Iqd及び無効電流基
準補正値Igdを出力する。周波数補正演算回路160 は負
荷に供給される電圧の周波数の定格周波数に対する差に
対応する無効電流基準補正値IFdを演算する。電流基準
加算回路110 は有効電流基準Iqcに有効電流基準補正値
qdを加算して補正し、無効電流基準Idcに無効電流基
準補正値Igd、IFdを加算して補正する。そして、電流
制御回路105 は電流基準加算回路110 から出力される補
正有効電流基準Iqm及び補正無効電流基準Idmに基づい
てインバータの出力電圧基準を求める。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、交流系統と負荷と
の間に設けられた連系遮断器の負荷側に接続されたイン
バータを制御して交流系統と電力を授受したり、負荷に
電力を供給したりする系統連系用インバータの制御装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】燃料電池や二次電池等の直流電源や、交
流を変換して出力する整流器等の直流電源と交流系統と
の間で電力の授受を行ったり、直流電源から負荷に電力
を供給する目的で系統連系用インバータが用いられる。
図10はこの系統連系用インバータに対する従来の制御
装置の構成を示すブロック図である。図10において、
インバータ主回路1は三相ブリッジ接続された可制御整
流素子GU,GV,GW,GX,GY,GZと、これら可制御整流素
子にそれぞれ逆並列接続された整流素子DU,DV,DW,D
X,DY,DZとで構成されている。このインバータ主回路
1の直流側端子に直流コンデンサ2が接続されると共
に、直流電圧源4が接続されている。また、インバータ
主回路1の交流側端子に変圧器3の一次側が接続されて
いる。この場合、インバータ主回路1、直流コンデンサ
2及び変圧器3が電圧型自励式インバータ(以下、単に
インバータとも言う)10を構成している。一方、交流系
統6と負荷7との間に連系遮断器5が接続され、この連
系遮断器5の負荷側に変圧器3の二次側、すなわち、イ
ンバータ10の交流側が接続されている。
【0003】そして、インバータ制御装置100 はインバ
ータ10を制御するためのもので、電流基準発生器101 、
位相検出器103 、電流検出器104 、電流制御回路105 及
びゲート制御回路106 によって構成されている。ここ
で、電流基準発生器101 はインバータ10が出力すべき電
流の有効電流基準Iqc及び無効電流基準Idcを出力し、
位相検出器103 は連系遮断器5の負荷側にて、交流系統
6の三相系統電圧VR ,VS ,VT の位相θを検出す
る。また、電流検出器104 は、ホールCT201,202,203
によって検出されるインバータ出力交流電流iR
S ,iT から有効電流成分Iq 及び無効電流成分Id
を検出する。そして、電流制御回路105 は電流検出器10
4 からの有効電流成分Iq 及び無効電流成分Id がそれ
ぞれ電流基準発生器101 からの有効電流基準Iqc及び無
効電流基準Idcに等しくなるように、インバータ主回路
1の三相の出力電圧を決定するインバータ出力電圧基準
RC,VSC,VTCを算出する。これらの出力電圧基準V
RC,VSC,VTCの算出では、交流系統6の三相系統電圧
R ,VS ,VT の位相に対してインバータ出力電圧位
相を決定するため、位相検出器103 で検出される系統電
圧位相θを使用する。電流制御回路105 はインバータ出
力電圧基準VRC,VSC,VTCと電流制御回路105 の内部
で作る三角波搬送信号とを比較して、インバータ主回路
1を構成する可制御整流素子GU,GV,GW,GX,GY,GZの
通電期間を決定するゲート信号を出力する。
【0004】なお、図10に示した「系統連系用インバ
ータとその制御装置」の詳しい動作については、文献:
Shun-ichi Hirose et al“Application of a digital i
nstantaneous current control for static induction
thyristor converters in the utility line”PCIM Pro
ceeding,pp343-349,Dec.8,1988 in Japan に記載されて
いる。また、電流制御回路105 の動作は、文献:電気学
会 半導体電力変換方式調査専門委員会編「半導体電力
変換回路」第108 頁乃至第112 頁、社団法人 電気学会
1987年3月31日にPWM制御として記載されている。
さらに、位相検出器103 については、特公昭60-37711号
公報に開示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の系統連
系用インバータの制御装置にあっては、交流系統6に故
障が発生して連系遮断器5が開いた場合、インバータ10
は交流系統6と電力の授受ができなくなると同時に、交
流系統6の系統電圧位相が検出できないため、電流制御
回路105 による有効電流成分Iq 及び無効電流成分Id
をそれぞれ有効電流基準Iqc及び無効電流基準Idcに等
しくすることができず、電圧型自励式インバータ10の出
力電圧の周波数と振幅が増加又は減少して負荷7に適正
な電力を供給することができなくなり、結局、インバー
タ10の運転を停止せざるを得ないという問題があった。
【0006】本発明は上記の問題点を解決するためにな
されたもので、インバータが交流系統と連系して電力の
授受を行っている際に交流系統との連系が途絶えた場合
にも、インバータ単独にて負荷に安定的に電力を供給し
続けることのできる系統連系用インバータの制御装置を
提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】以下、図4及び図5を参
照して、本発明を原理と併せて説明する。なお、図4は
図10を単線結線図で表現したもので、インバータが連
系運転から単独運転に切り替わった時の主回路諸量の動
きを説明するための図であり、図5はインバータが連系
運転から単独運転に切り替わった時点で負荷電圧の変化
を説明するためのベクトル図である。
【0008】図4においては、インバータ10の出力する
インバータ出力電流をIc 、負荷7に流れる電流、すな
わち、負荷電流をIs 、連系遮断器5を介して交流系統
6に流れるいわゆる系統点電流をIg とし、負荷7は発
生する負荷電圧をVs 、交流系統6の系統電圧をVg
変圧器3のインピーダンス、すなわち、連系インピーダ
ンスをZ、負荷7のインピーダンスをZL で示してい
る。また、説明の簡単化のために交流系統6は無限大母
線としている。いま、インバータ10はインバータ制御装
置100 の電流基準に等しいインバータ出力電流Ic を出
力しているものとする。
【0009】先ず、連系遮断器5が閉じてインバータ10
を交流系統6と連系運転している場合について考える。
交流系統6はインバータ10と授受する電流の如何に関わ
らず系統電圧Vg は定格電圧振幅と定格周波数を維持し
ている。負荷7及びインバータ10は連系遮断器5を介し
て交流系統6に接続されるので、負荷電圧Vs は系統電
圧Vg と同じ定格電圧振幅と定格周波数を有している。
ここで、連系インピーダンスZがリアクタンス成分Xの
みとすると下記(1) 式が得られる。 Z=jX …(1) 負荷インピータンスZL は次式で表される。 ZL =RL +jXL …(2) 連系運転時、インバータ出力電圧Vc と負荷電圧Vs
の関係は次式で表される。 Vc =Vs +jX・Ic …(3) 連系遮断器5は閉じているから負荷電圧Vs は系統電圧
g に等しく、次式の関係が成立する。 Vs =Vg =ZL ・Is …(4) また、インバータ出力電流Ic と負荷電流Is と系統電
流Ig の間に次式の関係が成立する。 Ic =Is +Ig …(5) (3),(4).(5) 式からインバータ出力電圧Vc と負荷電流
s との間に次式の関係が成立する。 Vc =Vs +jX・Ic =ZL ・Is +jX・(Is +Ig ) =(ZL +jX)・Is +jX・Ig …(6) 次に、連系運転状態から、連系遮断器5が開いてインバ
ータが単独で負荷7に電力を供給する単独運転に移行す
る場合を考える。単独運転時、負荷電圧Vs とインバー
タ出力電流Ic とは次式の関係になる。 Vs =ZL ・Ic …(7) 電流制御基準が変化しないものとすれば、インバータ出
力電流Ic は(5) 式と同じ電流が流れる。単独運転時の
インバータ出力電圧Vs1に対して(6) 式と同じように負
荷電流Is を流すものとすれば、これらの間に次式の関
係が成立する。 Vs1=Vs +jX・Ic =ZL ・Ic +jXIc ・ =(ZL +jX)・Is +(ZL +jX)・Ig =(ZL +jX)・Is +ΔV …(8) ただし、ΔV=(ZL +jX)・Ig である。すなわ
ち、ΔV=0であれば、インバータは負荷に定格電圧を
供給できることになる。これは、インバータが交流系統
と連系して負荷に給電する運転、すなわち、連系運転を
行っている際に、突然、連系遮断器5が開いて、インバ
ータ単独で負荷に給電する運転、すなわち、単独運転に
移行しても、インバータ出力電流Ic を負荷が必要とす
る電流Is に等しくできれば、インバータの運転を継続
できることを示している。これは、連系時に、交流系統
と授受していた電流Ig を零にすることに等しい。
【0010】上記の現象を図5のベクトル図を参照して
さらに説明する。図5では、直交するd−q座標系上に
ベクトルを描いており、q軸に系統電圧Vg を置いてい
る。連系運転時には系統電圧Vg と負荷電圧Vs は等し
くq軸上にあるが、単独運転に移行すると連系時に交流
系統6に流れていた電流Ig がインピーダンスがZL
負荷7に流れるため、負荷電圧Vs は負荷のインピーダ
ンスZL に応じてVs1に変化する。次に、インバータ10
はVs1に対して、電流基準Ic を流そうとするため、さ
らに負荷電圧を変化させる。これは、インバータ10が連
系運転から単独運転に切り替わると、インバータ制御装
置100 で電流基準値を変更しない限り、負荷電圧の振幅
と周波数が変化することを示している。すなわち、連系
時に交流系統6に流れていた電流Ig と負荷インピーダ
ンスZL により変化する電圧成分のうちd軸成分は周波
数を変化させ、q軸成分は振幅を変化させることを示し
ている。ΔVをd−q軸成分に分解しd軸電圧成分ΔV
d とq軸成分ΔVq とすると、d軸系統電流成分Igd
q軸系統電流成分Igqの関係は次式のとおりである。
【0011】
【数1】 負荷に定格電圧が印加された場合に対し、負荷電圧Vs
はΔVだけ位相と振幅が変化する。インバータ制御は単
独運転となっても連系運転と同様に、電流制御により負
荷電圧Vs の位相を検出して制御を行う場合、単独運転
ではd軸電圧成分ΔVd による位相変化に対して、位相
変化した位置にq軸を持ってくるように動作する。この
ためd軸電圧成分ΔVd の変化は位相の時間的変化、す
なわち、周波数変化となって現れる。q軸電圧成分ΔV
q は振幅変化となって現れる。
【0012】以上のことから、インバータ10が連系運転
から単独運転へ移行した時点で、インバータ出力電圧と
交流系統電圧との偏差にて(9) 式に基づく演算により、
インバータに指示された電流基準を補正することによ
り、インバータ出力電圧を交流系統電圧の定格振幅と定
格周波数に等しくなるように制御でき、インバータの単
独運転を行わせることができることが分かる。
【0013】ここで、(9) 式の前提条件を考える。図5
のベクトル図は系統電圧Vg の位相に対してd−q座標
を設定することを前提としている。これにより、連系運
転時の負荷電圧Vs をq軸上に固定してベクトルを考
え、連系遮断器5が開放されてインバータが単独運転に
移行した後、負荷電圧Vs は位相が時間的に変化、すな
わち、周波数が変化することにより、Vs1に移動するこ
とが説明できる。これは、d−q座標は系統電圧Vg
位相検出を前提としたまま、インバータ単独運転時の負
荷電圧Vs の動作を説明している。因みに、インバータ
単独運転時も交流電圧の位相検出を負荷電圧Vs にて行
う場合、上記説明の前提条件が崩れ、負荷電圧Vs は常
にq軸上に現れる。
【0014】すなわち、図5をもとに考えてきた(9) 式
は負荷電圧Vs の位相の時間変化である周波数が系統電
圧Vg の周波数に等しいことを前提にして成り立ってい
る。インバータ単独運転時も交流電圧の位相検出を負荷
電圧Vs にて行う場合、系統電圧Vg の周波数と負荷電
圧Vs の周波数を等しくすることでこの前提条件が維持
できる。これは(9) 式による電流基準の補正に加えて負
荷電圧Vs の周波数を系統電圧Vg の周波数に等しくす
る補正が必要であることを示している。この補正は、単
独運転時の負荷電圧Vs の周波数変化はインバータ出力
電圧のd軸成分として現れることから、系統電圧Vg
周波数と負荷電圧Vs の周波数の偏差ΔFでインバータ
出力電圧のd軸成分を補正すればよいことになる。この
補正を(9) 式に加えたものが(10)式である。
【0015】
【数2】 周波数偏差ΔFは系統電圧Vg の周波数と負荷電圧Vs
の周波数の偏差と説明したが、連系遮断器5が開放され
た状態では、負荷電圧Vs は系統電圧Vg の公称定格に
等しければよいので、必ずしも系統電圧Vg の周波数を
検出する必要はなく、系統電圧Vg の公称定格周波数に
相当する固定値と負荷電圧Vs の周波数の偏差を用いる
ことができる。(10)式によれば、負荷電圧Vs の位相を
常時検出する場合にも、インバータの単独運転が可能と
なる。そこで、本発明は上記(10)式に従って、有効電圧
基準に対する有効電圧成分の差ΔVq 及び無効電圧基準
に対する無効電圧成分の差ΔVd にそれぞれ対応する有
効電流基準補正値Igq及び無効電流基準補正値Igdを出
力する電流基準補正演算手段と、負荷に供給される電圧
の周波数と交流系統の周波数との差ΔFに対応する無効
電流基準補正値IFdを演算する周波数補正演算手段と、
有効電流基準に電流基準補正演算手段及び周波数補正演
算手段の各有効電流基準補正値を加算して補正し、無効
電流基準に電流基準補正演算手段の無効電流基準補正値
を加算して補正する加算手段とを設け、補正された有効
電流基準Iqm及び無効電流基準Idmに基づいてインバー
タの出力電圧基準を求めるようにする。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図面に示す好適な
実施の形態に基づいて詳細に説明する。図1は本発明の
第1の実施の形態の構成を示すブロック図である。図
中、図10と同一の符号を付したものはそれぞれ同一の要
素を示している。そして、図10の構成要素に対して新た
に電流基準加算回路110 、電圧検出器120 、電流基準補
正演算回路130 、電圧基準発生回路140 周波数検出器15
0 及び周波数補正演算回路160 が付加されている。
【0017】このうち、電圧検出器120 は連系遮断器5
の負荷側(インバータ10側)の交流電圧、すなわち、負
荷電圧Vs の有効電圧成分Vsq及び無効電圧成分Vsd
検出する。電圧基準発生回路140 は固定電圧基準発生器
141 で構成されている。固定電圧基準発生器141 は交流
系統6の公称定格電圧に相当する固定有効電圧基準Vfq
及び固定無効電圧基準Vfdを発生し、それぞれ電圧基準
発生回路140 の有効電圧基準Vrq及び無効電圧基準Vrd
として出力する。電流基準補正演算回路130 は電圧検出
器120 の有効電圧成分Vsq及び無効電圧成分Vsdと、電
圧基準発生回路140 の有効電圧基準Vrq及び無効電圧基
準Vrdとを入力し、有効電流基準補正値Igq及び無効電
流基準補正値Igdを出力する。周波数検出器150 は連系
遮断器5の負荷側交流電圧の周波数Fを検出し、周波数
補正演算回路160 はこの周波数Fと公称定格周波数との
偏差を算出し、この偏差に対応して電流基準を補正する
無効電流基準補正値IFdを出力する。電流基準加算回路
110 は加算器111 ,112 を備え、加算器111 は電流基準
発生器101 から出力される有効電流基準Iqcに電流基準
補正演算回路130 から出力される有効電流基準補正値I
gqを加算して補正有効電流基準Iqmとして電流制御回路
105 に加え、加算器112 は電流基準発生器101 から出力
される無効電流基準Idcに電流基準補正演算回路130 か
ら出力される無効電流基準補正値Igd及び周波数補正演
算回路160 から出力される無効電流基準補正値IFdを加
算して補正無効電流基準Idmとして電流制御回路105 に
加えるものである。
【0018】図2は電流基準補正演算回路130 の詳細な
構成を示すブロック図である。これは、電圧基準発生回
路140 から出力される無効電圧基準Vrdから電圧検出器
120で検出される無効電圧成分Vsdを減算して無効電圧
偏差ΔVd を出力する無効電圧偏差演算回路1311と、抵
抗器R1 ,R2 ,R3 、コンデンサC及び演算増幅器A
でなる誤差増幅回路1312と、電圧基準発生回路140 から
出力される有効電圧基準Vrqから電圧検出器120 で検出
される有効電圧成分Vsqを減算して有効電圧偏差ΔVq
を出力する有効電圧偏差演算回路1321と、抵抗器R1
2 ,R3 、コンデンサC及び演算増幅器Aでなる誤差
増幅回路1322とを備えている。そして、誤差増幅回路13
12の出力を無効電流基準補正値Igdとし、誤差増幅回路
1322の出力を有効電流基準補正値Igqとしている。
【0019】図3は周波数補正演算回路160 の詳細な構
成を示すブロック図である。これは周波数基準Fref
設定する周波数基準設定器1610と、この周波数基準F
ref から周波数検出器150 で検出された周波数Fを減算
して周波数偏差ΔFを出力する周波数偏差演算回路1611
と、抵抗器R1 ,R2 ,R3 、コンデンサC及び演算増
幅器Aでなる誤差増幅回路1612とを備えている。そし
て、誤差増幅回路1612の出力を無効電流基準補正値IFd
としている。
【0020】上記のように構成された第1の実施の形態
の動作について、特に、従来装置と構成を異にする部分
を中心にして以下に説明する。連系遮断器5が閉じてイ
ンバータ10が交流系統6と連係している時、電圧検出器
120 は交流系統6の有効電圧成分Vsq及び無効電圧成分
sdを検出する。電圧基準発生回路140 は固定電圧基準
発生器141 の固定有効電圧基準Vfq及び固定無効電圧基
準Vfdをそれぞれ有効電圧基準Vrq及び無効電圧基準V
rdとして出力する。このとき、固定電圧基準発生器141
は交流系統6の交流電圧の有効電圧と無効電圧に等しい
固定有効電圧基準Vfq及び固定無効電圧基準Vfdを出力
しているので、有効電圧成分Vsqと有効電圧基準Vrq
は等しく、また、無効電圧成分Vsdと無効電圧基準Vrd
とは等しくなる。従って、電流基準補正演算回路130 か
ら出力される無効電流基準補正値Igd及び有効電流基準
補正値Igqはいずれも零である。
【0021】また、負荷電圧Vs は交流系統6の交流電
圧に等しいため、周波数検出器150は交流系統6の交流
電圧の周波数を検出している。これにより図3の周波数
補正演算回路160 の入力である周波数Fと周波数基準設
定器1610の周波数基準Frefとは等しくなっており、周
波数偏差演算回路1611が出力する周波数偏差ΔFは零と
なり、誤差増幅回路1612が出力する無効電流基準補正値
Fdも零となる。これにより、電流基準加算回路110 で
算出される補正有効電流基準Iqm及び補正無効電流基準
dmはそれぞれ有効電流基準Iqc及び無効電流基準Idc
に等しくなるため、インバータ10は電流基準発生器101
からの有効電流基準Iqc及び無効電流基準Idcどおりに
有効電流及び無効電流を交流系統6及び負荷7に供給す
る。
【0022】次に、連係運転状態から連系遮断器5が開
き、インバータ10が単独で負荷7に電力を供給する単独
運転状態になった時は、電圧検出器120 で検出された有
効電圧成分Vsqは交流系統6の公称電圧の有効電圧基準
rqと異なり、また、電圧検出器120 で検出された無効
電圧成分Vsdは交流系統6の公称電圧の無効電圧基準V
rdと異なる。このため、図2に示した電流基準補正演算
回路130 では、加算器1311から無効電圧偏差ΔVd が出
力されて誤差増幅回路1312に加えられ、加算器1321から
有効電圧偏差ΔVq が出力されて誤差増幅回路1322に加
えられる。これにより誤差増幅回路1312から無効電流基
準補正値Igdが出力されて加算器112 に加えられ、誤差
増幅回路1322から有効電流基準補正値Igqが出力されて
加算器111 に加えらる。
【0023】また、この時、交流系統6の系統電圧Vg
の周波数と負荷電圧Vs の周波数が異なるため、図3に
示す周波数Fと周波数基準Fref とに偏差が生じ、誤差
増幅器1612を介して無効電流基準補正値IFdが出力さ
れ、この無効電流基準補正値IFdが加算器112 に加えら
れる。そこで、電流基準加算回路110 においては、加算
器112 が電流基準発生器101が出力する無効電流基準I
dcと電流基準補正演算回路130 から出力された無効電流
基準補正値Igdと周波数補正演算回路160 から出力され
た無効電流基準補正値IFdとを加算して補正無効電流基
準Idmを出力し、加算器111 が電流基準発生器101 が出
力する有効電流基準Iqcと電流基準補正演算回路130 か
ら出力された有効電流基準補正値Igqとを加算して補正
有効電流基準Iqmを出力する。そして、電流制御回路10
5 は補正無効電流基準Idmが電流検出器104 で検出され
た無効電流成分Id に等しく、かつ、補正有効電流基準
qmが電流検出器104で検出された有効電流成分Iq
等しくなるように、インバータ主回路1の三相出力電圧
を決定する出力電圧基準VRC、VSC、VTCを算出する。
【0024】かくして、第1の実施の形態によれば、連
系遮断器5が閉じてインバータ10が連系運転している時
には、インバータ10は電流基準発生器101 からの有効電
流基準Iqcと無効電流基準Idcに従って有効電流及び無
効電流を制御し、連系運転状態から連系遮断器5を開
き、インバータ10が単独で負荷7に電力を供給する単独
運転状態になった時には、(10)式に基づき、加算器112
で電流基準発生器101 から出力される無効電流基準Idc
と電流基準補正演算回路130 から出力される無効電流基
準補正値Igdと周波数補正演算回路160 から出力される
無効電流基準補正値IFdとを加算して補正無効電流基準
dmを求めると共に、加算器111 で電流基準発生器101
から出力される有効電流基準Iqcと電流基準補正演算回
路130 から出力される有効電流基準補正値Igqとを加算
して補正有効電流基準Iqmを求め、これらの補正電流基
準どおりにインバータ10の出力電流を制御することによ
って、連系遮断器5が閉じた状態でインバータと交流系
統とが連系して運転している状態から、連系遮断器5が
開いてインバータが単独運転状態に移行しても、インバ
ータの運転を停止することなく、負荷7に電力を供給し
続けることができる。
【0025】図6は本発明の第2の実施の形態を示すブ
ロック図であり、特に、図2と構成を異にする電流基準
補正演算回路130 を示したものである。図中、図2と同
一の要素には同一の符号を付してその説明を省略する。
ここでは、無効電圧偏差演算回路1311と誤差増幅回路13
12との間に、逆直列に接続された2個のツェナーダイオ
ードZD1 と抵抗器R4 でなる不感帯1313を付加し、有
効電圧偏差演算回路1321と誤差増幅回路1322との間に、
逆直列に接続された2個のツェナーダイオードZD1
抵抗器R4 でなる不感帯1323を付加した構成になってい
る。従って、無効電圧偏差ΔVd と有効電圧偏差ΔVq
がそれぞれ不感帯1313、1323で設定される不感帯域内に
納まる場合には、各不感帯の出力はそれぞれ零となり、
電流基準補正演算回路130 の出力である無効電流基準補
正値Igd及び有効電流基準補正値Igqはいずれも零とな
る。この作用により、インバータ10が交流系統と連系し
ている状態で、交流系統に故障等が発生し、有効電圧及
び無効電圧が変動しても、有効電圧成分Vsqと有効電圧
基準Vrqとの偏差ΔVq 及び無効電圧成分Vsdと無効電
圧基準Vrdとの偏差ΔVd がそれぞれ不感帯領域に入っ
ていれば、加算回路110 から出力される補正有効電流基
準Iqmは有効電流基準Iqcに等しくなり、補正無効電流
基準Idmは無効電流基準Idcに等しくなる。
【0026】一方、連系遮断器5が開き、インバータが
単独運転に移行した場合には、無効電圧成分Vsdと無効
電圧基準Vrdとの間に不感帯1313の不感帯領域を超える
偏差ΔVd が生じ、また、有効電圧成分Vsqと有効電圧
基準Vrqとの間にも不感帯1323の不感帯領域を超える偏
差ΔVq が生じるため、電流基準補正演算回路130 の出
力である無効電流基準補正値Igd及び有効電流基準補正
値Igqはいずれも零ではなくなる。そして、電流基準加
算回路110 から出力される補正有効電流基準Iqmは有効
電流基準Iqcを有効電流基準補正値Igqで補正した値と
なり、補正無効電流基準Idmは無効電流基準Idcを無効
電流基準補正値Igdで補正した値となる。これにより、
インバータ10はその出力電圧を制御して、単独運転時に
負荷電圧Vs の無効電圧成分及び有効電圧成分をそれぞ
れ無効電圧基準Vrd有効電圧基準Vrqの近傍に制御する
ことができる。この場合、不感帯の影響により負荷電圧
s の無効電圧及び有効電圧は無効電圧基準Vrdと有効
電圧基準Vrqに一致しないが、不感帯の範囲を調整する
ことにより無効電圧基準Vrdと有効電圧基準Vrqの近傍
に制御できる。
【0027】かくして、第2の実施の形態によれば、イ
ンバータが連系運転している時に交流系統6の電圧が変
動しても有効、無効電流どおりに有効電流と無効電流を
出力することができ、連系遮断器5が開いてインバータ
が単独運転に移行した場合にも、負荷電圧Vs の振幅を
所定の範囲内に維持して安定に運転を継続することがで
きる。
【0028】図7は本発明の第3の実施の形態の構成を
示すブロック図であり、特に、図3と構成を異にする周
波数補正演算回路160 を示したものである。図中、図3
と同一の要素には同一の符号を付してその説明を省略す
る。これは、周波数偏差演算回路1611と誤差増幅回路16
12との間に、逆直列に接続された2個のツェナーダイオ
ードZD1 と抵抗器R4 でなる不感帯1613を付加した構
成になっている。
【0029】ここで、周波数偏差ΔFが不感帯1613の不
感帯領域に納まる場合には、不感帯1613の出力は零とな
り、周波数補正演算回路160 から出力される無効電流基
準補正値IFdは零となる。
【0030】この作用により、インバータ10が交流系統
6と連系している状態で、交流系統6に故障等が発生
し、周波数が変動しても、周波数Fと周波数基準Fref
との周波数偏差ΔFが不感帯に入っていれば、電流基準
加算回路110 から出力される補正有効電流基準Iqmは有
効電流基準Iqcに等しくなり、補正無効電流基準Idm
無効電流基準Idcに等しくなる。
【0031】一方、連系遮断器5が開き、インバータが
単独運転に移行した場合には、周波数Fと周波数基準F
ref には不感帯1613の不感帯域を超える偏差が生じるた
め、周波数補正演算回路160 の出力である無効電流基準
補正値IFdは零ではなくなる。そして、電流基準加算回
路110 から出力される補正無効電流基準Idmは無効電流
基準Idcを周波数補正値IFdで補正した値となる。
【0032】これにより、インバータ10は、単独運転時
にインバータ出力電圧の周波数を周波数基準Fref の近
傍の周波数に制御することができる。この場合、不感帯
の影響によりインバータ出力電圧の周波数は周波数基準
ref には一致しないが、不感帯の範囲を調整すること
により周波数基準のFref の近傍に制御できる。
【0033】かくして、本発明の第3の実施の形態によ
れば、インバータが連系運転している時に交流系統6の
周波数が変動しても電流基準どおりに有効電流と無効電
流とを出力でき、連系遮断器5が開いてインバータ単独
運転に移行した場合にも負荷電圧Vs の周波数を所定の
範囲内に維持して安定な運転を継続することができる。
【0034】図8は本発明の第4の実施の形態の構成を
示すブロック図である。これは、電圧基準発生回路140
が交流系統6の電圧を検出する系統電圧検出器142 で構
成された点が図1と構成を異にしている。ここで、系統
電圧検出器142 は連系遮断器5の交流系統6側の系統電
圧Vg の有効電圧成分Vgq及び無効電圧成分Vgdをそれ
ぞれ有効電圧基準Vrq及び無効電圧基準Vrdとして出力
するものである。
【0035】この構成によれば、インバータ10の連系運
転時に系統電圧Vg の周波数と振幅が変動しても、有効
電圧基準Vrq及び無効電圧基準Vrdは有効電圧成分Vgq
及び無効電圧成分Vgdに一致しているため、電流基準補
正演算回路130 が出力する有効電流補正値Igq及び無効
電流補正値Igdはそれぞれ零となり、連系運転時に系統
電圧Vg が変動してもインバータ10は電流基準発生器10
1 からの有効電流基準Iqcと無効電流基準Iqcどおりの
有効電流及び無効電流を出力できる効果がある。
【0036】図9は本発明の第5の実施の形態の構成を
示すブロック図である。これは、図1に示した実施の形
態と比較して、電圧基準発生回路140 の構成が異なって
いる。電圧基準発生回路140 は前述した固定電圧基準発
生器141 及び系統電圧検出器142 と、さらに、これらの
出力を切り替えて有効電圧基準Vrq及び無効電圧基準V
rdとする切換スイッチ143 とで構成されている。
【0037】通常、切換スイッチ143 は固定電圧基準発
生器141 からの有効電圧基準Vfq及び無効電圧基準Vfd
を選択し、有効電圧基準Vrq及び無効電圧基準Vrdとし
て電流基準補正演算回路130 に加える。そして、インバ
ータ10を単独運転から連系運転に移行させる際に、連系
遮断器5を閉じる前に切換スイッチ143 を系統電圧検出
器142 側に切り替えて、系統電圧Vg の有効電圧成分V
gq及び無効電圧成分Vgdを選択してそれぞれ有効電圧基
準Vrq及び無効電圧基準Vrdとして電流基準補正演算回
路130 に加える。
【0038】この第5の実施の形態によれば、インバー
タ単独運転時に負荷電圧Vs と系統電圧Vg とで、位相
と振幅が異なっていた場合でも、切換スイッチ143 に系
統電圧検出器142 からの有効電圧成分Vgq及び無効電圧
成分Vgdを選択させることにより、負荷電圧Vs を系統
電圧Vg に一致させることができ、連系遮断器5を開放
状態から投入状態に移行させても、インバータの出力過
電圧を生じさせることなくインバータを単独運転から連
系運転に移行させることができる。
【0039】ところで、図2に示した電流基準補正演算
回路130 及び図3に示した周波数補正演算回路160 を、
それぞれアナログ演算を行う電子回路で構成したが、こ
れらの機能をマイクロコンピュータに持たせてソフトウ
ェアで実現することもできる。この場合、電流検出器10
4 及び電流制御回路105 が当初からマイクロコンピュー
タのソフトウェアで実現されておれば、電流基準加算回
路110 、電流基準補正演算回路130 及び周波数補正演算
回路160 の機能をソフトウェアとして追加することによ
り、本発明の機能を容易に従来装置に組込むことができ
るという利点がある。
【0040】さらにまた、図6及び図7に示した偏差演
算回路1311,1321、不感帯1313,1323、誤差増幅回路13
12,1322をもソフトウェアで実現することができる。
【0041】なお、上記実施の形態ではインバータの出
力電流iR ,iS ,iT を検出するためのホールCT20
1,202,203 を変圧器3のインバータ側に設けたが、この
代わりに、変圧器3の負荷側に設けても上述したと同様
の電流検出ができる。
【0042】
【発明の効果】以上の説明によって明らかなように、本
発明によれば、系統連系用インバータが連系遮断器の開
放により単独運転に移行する場合、連系遮断器の開放信
号等の特別な信号のやりとりがなくとも、インバータの
運転を停止することなく連系運転状態から単独運転状態
に移行し、負荷に適切な電力の供給ができるため、系統
連系用のインバータを用いた発電システムの信頼性を高
め、その適用範囲を拡げることができるという効果があ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態の構成を示すブロッ
ク図。
【図2】図1に示した実施の形態の主要素の詳細な構成
を示すブロック図。
【図3】図1に示した実施の形態の主要素の詳細な構成
を示すブロック図。
【図4】本発明の原理を説明するために、対象とする電
力系統を単線結線図で表現した説明図。
【図5】本発明の原理を説明するために、対象とする電
力系統の電圧と電流との関係を示すベクトル図。
【図6】本発明の第2の実施の形態の主要素の詳細な構
成を示すブロック図。
【図7】本発明の第3の実施の形態の主要素の詳細な構
成を示すブロック図。
【図8】本発明の第4の実施の形態の構成を示すブロッ
ク図。
【図9】本発明の第5の実施の形態の構成を示すブロッ
ク図。
【図10】従来の系統連系用インバータの制御装置の構
成を示すブロック図。
【符号の説明】
1 インバータ主回路 2 直流コンデンサ 3 変圧器 4 直流電圧源 5 連系遮断器 6 交流系統 7 負荷 10 電圧型自励式インバータ 100 インバータ制御装置 101 電流基準発生器 103 位相検出器 104 電流検出器 105 電流制御回路 106 ゲート制御回路 110 電流基準加算回路 120 電圧検出器 130 電流基準補正演算回路 140 電圧基準発生回路 150 周波数検出器 160 周波数補正演算回路

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】交流系統と負荷との間に設けられた連系遮
    断器の負荷側に接続されたインバータを制御して交流系
    統と電力を授受したり、負荷に電力を供給したりするに
    当たり、前記インバータが出力すべき有効電流基準及び
    無効電流基準を設定すると共に、前記インバータが出力
    する有効電流成分及び無効電流成分、並びに負荷に供給
    される交流電圧の位相を検出し、前記有効電流成分を前
    記有効電流基準に等しくすると共に、前記無効電流成分
    を前記無効電流基準に等しくするための前記インバータ
    の出力電圧基準を、前記交流電圧の位相に従って生成す
    る系統連系用インバータの制御装置において、 負荷に供給すべき有効電圧基準及び無効電圧基準を発生
    する電圧基準発生手段と、負荷に供給される交流電圧の
    有効電圧成分及び無効電圧成分を検出する電圧検出手段
    と、前記有効電圧基準に対する前記有効電圧成分の差及
    び前記無効電圧基準に対する前記無効電圧成分の差にそ
    れぞれ対応する有効電流基準補正値及び無効電流基準補
    正値を出力する電流基準補正演算手段と、負荷に供給さ
    れる電圧の周波数を検出する周波数検出手段と、交流系
    統の定格周波数に対する検出された前記周波数の差に対
    応する無効電流基準補正値を演算する周波数補正演算手
    段と、前記有効電流基準に前記電流基準補正演算手段の
    有効電流基準補正値を加算して補正し、前記無効電流基
    準に前記電流基準補正演算手段及び周波数補正演算手段
    の各無効電流基準補正値を加算して補正する加算手段と
    を備え、前記加算手段から出力される補正有効電流基準
    及び補正無効電流基準に基づいて前記インバータの出力
    電圧基準を求めることを特徴とする系統連系用インバー
    タの制御装置。
  2. 【請求項2】前記電流基準補正演算手段は、前記有効電
    圧基準に対する前記有効電圧成分の差、及び前記無効電
    圧基準に対する前記無効電圧成分の差をそれぞれ増幅手
    段によって増幅して有効電流基準補正値及び無効電流基
    準補正値として出力することを特徴とする請求項1に記
    載の系統連系用インバータの制御装置。
  3. 【請求項3】前記電流基準補正演算手段は、前記有効電
    圧基準に対する前記有効電圧成分の差、及び前記無効電
    圧基準に対する前記無効電圧成分の差がそれぞれ基準レ
    ベルを超えた場合にのみ、この差をそれぞれ増幅手段に
    よって増幅して有効電流基準補正値及び無効電流基準補
    正値として出力することを特徴とする請求項2に記載の
    系統連系用インバータの制御装置。
  4. 【請求項4】前記電圧基準発生手段は、有効電圧基準及
    び無効電圧基準を定格交流電圧に相当する固定値とする
    ことを特徴とする請求項1に記載の系統連系用インバー
    タの制御装置。
  5. 【請求項5】前記電圧基準発生手段は、前記連系遮断器
    から見て交流系統側の電圧の有効電圧成分と無効電圧成
    分とを検出してそれぞれ有効電圧基準及び無効電圧基準
    とすることを特徴とする請求項1に記載の系統連系用イ
    ンバータの制御装置。
  6. 【請求項6】前記電圧基準発生手段は、前記連系遮断器
    から見て交流系統側の電圧の有効電圧成分と無効電圧成
    分とを検出する系統電圧検出手段と、定格交流電圧に相
    当する有効電圧成分及び無効電圧成分をそれぞれ固定有
    効電圧基準と固定無効電圧基準として出力する固定電圧
    基準発生手段とを備え、通常時は前記固定電圧基準発生
    手段の出力を電圧基準とし、インバータを単独運転から
    連系運転に切り替える前に前記系統電圧検出手段の出力
    を電圧基準とするように切り替えることを特徴とする請
    求項1に記載の系統連系用インバータの制御装置。
  7. 【請求項7】前記周波数補正演算手段は、交流系統の定
    格周波数に対する検出された前記周波数の差を増幅手段
    によって増幅して出力することを特徴とする請求項1に
    記載の系統連系用インバータの制御装置。
  8. 【請求項8】前記周波数補正演算手段は、 交流系統の周波数に対する検出された前記周波数の差が
    基準レベルを超えた場合にのみ、この差を増幅手段によ
    って増幅して出力することを特徴とする請求項7に記載
    の系統連系用インバータの制御装置。
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