JP3488320B2 - インバータの同期切り換え回路 - Google Patents

インバータの同期切り換え回路

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JP3488320B2
JP3488320B2 JP16104295A JP16104295A JP3488320B2 JP 3488320 B2 JP3488320 B2 JP 3488320B2 JP 16104295 A JP16104295 A JP 16104295A JP 16104295 A JP16104295 A JP 16104295A JP 3488320 B2 JP3488320 B2 JP 3488320B2
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勝己 池田
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、インバータと他の交
流電源との同期切り換え回路に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図25は例えば、特公平7ー4052号
公報に示された従来のインバータと商用電源との切換回
路を、本発明と同様の形式に書き改めたブロック接続図
であり、1はインバータ主回路、2、3は交流フィルタ
を構成するリアクトルおよびコンデンサ、4aは直流電
源、4bは商用電源、5は負荷、6aはしゃ断器よりな
るインバータの給電用開閉器である。
【0003】6bはしゃ断器よりなる商用電源の給電用
開閉器、701はインバータ出力電圧VC を検出する電
圧検出器、702は商用電圧VS を検出する電圧検出
器、712は商用電流IS を検出する電流検出器、22
2は電圧検出器701より検出されるインバータ出力電
圧VC と電圧検出器702より検出される商用電圧VS
との位相差を求め、その位相差に対応する偏差信号を出
力する位相比較部、293は電圧検出器702より検出
される商用電圧VS と電流検出器712より検出される
商用電流IS より商用電源4bの有効電力Pと無効電力
Qとを求める電力演算器である。
【0004】291は有効電力制御増幅器、292は無
効電力制御増幅器、221は出力周波数設定器、223
は入力される電圧に対応する周波数のパルスを出力する
電圧制御発振器、296は出力電圧設定器、232は電
圧制御増幅器、200は電圧制御発振器223と電圧制
御増幅器232との出力信号に基づいて、インバータ周
波数及びインバータ出力電圧を制御するインバータ制御
部、821、891、832、892、893、894
は加減算器である。
【0005】321は同期制御モード時にオンするスイ
ッチ、391、392は並列制御モード時にオンするス
イッチ、294は電流検出器712により検出される商
用電流IS が設定値以下になったとき信号を出力するコ
ンパレータ、295は給電用開閉器6a、6bの開閉と
同期及び並列制御モード時にオンするスイッチ321、
391、392の制御を行う切り換え制御部である。
【0006】次に動作について説明する。今、切り換え
制御部295に商用電源の給電指令が入力されていると
すると、商用電源の給電用開閉器6bがオン、インバー
タの給電用開閉器6aがオフされていて、負荷5に商用
電源4bから電力が供給されている。このときスイッチ
321はオン、スイッチ391、392はオフされてお
り、インバータ1は同期制御モードとされている。ここ
で、位相比較部222、加減算器821、電圧制御発振
器223のループがフェーズロックドループ(PLL)
回路の機能を有しているため、このPLL回路は、入力
に対して出力の周波数と位相を一致させるように動作す
る。
【0007】このため、同期制御モードにおいて、電圧
検出器701、702より検出されるインバータ出力電
圧VC と商用電圧VS の位相差が位相比較部222で求
められ、その位相差信号と出力周波数設定器221から
の周波数設定信号との偏差を加減算器821で求めら
れ、加減算器821の出力信号に対応した周波数のパル
スが電圧制御発振器223から出力される。そのため
に、電圧制御発振器223は、位相比較部222の出力
が0Vのときの周波数が、入力の周波数と一致するよう
前もって出力周波数設定器221によって制御特性が最
良となるよう調整されている。
【0008】従って、電圧制御発振器223から周波数
−位相を自動的に追従する信号がインバータ制御部20
0に出力され、インバータ1の出力周波数は商用電源4
bの周波数−位相と一致されるように制御される。ま
た、電圧検出器701で検出されたインバータ出力電圧
Vc と出力電圧設定器296との偏差を加減算器832
で求め、その偏差信号に対応した電圧信号が電圧制御増
幅器232から出力され、電圧制御発振器223及び電
圧制御増幅器232に基づいてインバータ制御部200
にてインバータ1の周波数及び出力電圧が制御され、こ
れによりインバータ1は、商用電源4bに同期して定格
電圧を出力している。
【0009】次に、インバータ給電指令が切り換え制御
部295に入力されると、商用電源の給電用開閉器6b
はオンしたままでインバータの給電用開閉器6aをオン
し、商用電源4bとインバータ1とが並列運転される。
同時に切り換え制御部295の作用によりスイッチ32
1はオフし、スイッチ391、392はオンされ、これ
により位相比較部222よりの出力が無視され、同期制
御モードから並列制御モードに切り換えられる。
【0010】この並列制御モードにおいては、電力演算
器293で求められた商用電源4bの有効電力Pと、無
効電力Qが出力され、この有効電力P、無効電力Qはそ
れぞれ加減算器893、894で0Vとの偏差を求め、
それぞれの偏差を有効電力制御増幅器291と無効電力
制御増幅器292で増幅され出力される。有効電力制御
増幅器291の出力は加減算器891にて出力周波数設
定器221の出力信号に加算され、この加減算器891
の出力に基づいて、商用電源4b側で負担していた有効
電力が零となるようにインバータ1の周波数が制御され
る。
【0011】また、無効電力制御増幅器292の出力
は、加減算器892にて出力電圧設定器296の出力信
号と加算され、この加減算器892の出力に基づいて、
商用電源4b側で負担していた無効電力が零となるよう
にインバータ1の出力電圧が制御される。この結果、イ
ンバータ1の周波数及び出力電圧が徐々に上昇していき
負荷の有効電力と無効電力をインバータへ移行し、これ
に対応して商用電源4b側で負担していた有効電力、無
効電力が徐々に小さくなり、ついには零になる。
【0012】このように商用電源4bの負荷分担が小さ
くなって、電流検出器712より検出された商用電流I
S が設定値以下になると、コンパレータ294から所定
の信号が出力され、これにより商用電源の給電用開閉器
6bをオフすると共に、スイッチ321をオンし、スイ
ッチ391、392をオフして、並列制御モードからも
との同期制御モードに切り換わり、インバータ1は同期
制御モードの通常運転を行う。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】従来のインバータと商
用電源の切り換え回路は以上のように構成されているの
で、インバータの内部発生電圧の位相及び電圧の平均値
を制御することによってインバータと商用電源との横流
を制御するため、制御の応答速度を向上することが難し
く、特に瞬時の横流は制御できないことである。
【0014】この発明は上記にような問題点を解消する
ためになされたもので、横流を抑制しながら同期切り換
えを行うインバータの同期切り換え回路を提供すること
を目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】(1)この発明は瞬時電
圧制御形インバータと他の交流電源との間で負荷の切り
換えを同期して行うに係るインバータの同期切り換え回
路に関し、上記インバータおよび他の交流電源のいずれ
か一方の電源から負荷電流を供給している状態から並列
運転状態にして他方の電源へ負荷を移行する場合、上記
インバータと上記他の交流電源相互間に流れる横流分を
検出して、この横流分により仮想インピーダンスZを介
して上記インバータの電圧指令値を制御するようにした
ものにおいて、上記並列運転状態になったときの負荷電
流ILを可変係数器により変化させたインバータの分担
電流指令IT*と、上記インバータの出力電流ITとの
差を上記横流分として検出すると共に、上記可変係数器
の係数Nを0〜1に、または、1〜0に時間に対し徐々
に変化させるようにしたものである。
【0016】(2)上記(1)において、上記インバー
タの出力側に交流フイルタが挿入されており、上記イン
バータの出力電流ITを、上記交流フイルタ通過前のイ
ンバータ出力電流と、上記交流フイルタのコンデンサに
流れる電流との差から求めるようにしたものである。
【0017】(3)上記(2)において、上記交流フイ
ルタのコンデンサに流れる電流を、電圧制御発振器から
導出された上記コンデンサ電流と同相の信号と、出力電
圧振幅指令発生器から導出された上記コンデンサの容量
に応じた信号とから求めるようにしたものである。
【0018】(4)上記(2)において、上記交流フイ
ルタのコンデンサに流れる電流を、上記交流フイルタ通
過後の上記インバータの出力電圧の微分値から求めるよ
うにしたものである。
【0019】(5)瞬時電圧制御形インバータと他の交
流電源との間で負荷の切り換えを同期して行うインバー
タの同期切り換え回路に関し、上記インバータおよび他
の交流電源のいずれか一方の電源から負荷電流を供給し
ている状態から並列運転状態にして他方の電源へ負荷を
移行する場合、上記インバータと上記他の交流電源相互
間に流れる横流分を検出して、この横流分により仮想イ
ンピーダンスZを介して上記インバータの電圧指令値を
制御するようにしたものにおいて、上記並列運転状態に
なったときの上記インバータ出力電流ITを横流分とす
ると共に、上記仮想インピーダンスZを時間に対し徐々
に変化させるようにしたものである。
【0020】(6)上記(5)において、上記仮想イン
ピーダンスZの出力側に上記仮想インピーダンスZによ
る横流絞込みを制限するリミッタを設けたものである。
【0021】(7)上記(6)において、仮想インピー
ダンスZの出力が上記リミッタのリミッタ値を超えると
警報信号を送出する警報手段を設けたものである。
【0022】
【0023】
【0024】
【0025】
【0026】
【0027】
【0028】
【0029】
【0030】
【0031】
【実施例】実施例1. 図1にこの発明の実施例を示す。図において、前述の図
25と対応する機能については同一符号を付し、その詳
細説明は省略する。図において、1はインバータの主回
路であり、例えば図2(a)及び(b)に示すような単
相及び三相のフルブリッジ・インバータを数KHz程度
以上の三角波キャリアでPWM変調するものなどがその
例である。
【0032】211はPLLの出力である電圧制御発振
器223の出力より位相φを出力するカウンタ、212
はカウンタ211の出力である位相φより正弦波sin
φを出力する関数発生器、231は出力電圧振幅指令発
生器、201は瞬時電圧制御増幅器、202はPWM変
調回路、241は伝達関数Zを有する横流制限用仮想イ
ンピーダンス回路、421は並列制御モード時に入力信
号をトラックモードからホールドモードに切り換えるト
ラック/ホールド回路で、トラックモードは入力信号に
追従するモードであり、ホールドモードはホールドモー
ドに切り換える直前の入力信号をホールドするモードで
ある。341は並列制御モード時にオンするスイッチ、
711はインバータ出力電流IT を検出する電流検出
器、801、841、851は加減算器、911は乗算
器である。
【0033】次に、上記実施例の動作を図1を参照しな
がら説明する。今、切り換え制御部295にインバータ
給電指令が入力されているとすると、商用電源の給電用
開閉器6bがオフ、インバータの給電用開閉器6aがオ
ンされていて負荷5にインバータ1から電力が供給され
ている。このときトラック/ホールド回路421はトラ
ックモードにあり入力信号をそのまま出力し、スイッチ
341はオフされており、インバータ1は同期制御モー
ドで動作している。
【0034】このとき出力電圧振幅指令発生器231の
出力と、正弦波sinφを出力する関数発生器212の
出力とを乗算器911で乗算し、正弦波電圧指令VC *
を得る。インバータ出力電圧VC の電圧指令であるイン
バータ出力電圧指令VC1* は加減算器841の出力から
得られることは後述する。このインバータ出力電圧指令
VC1* と電圧検出器701で検出したインバータ出力電
圧VC が一致するように、瞬時電圧制御増幅器201と
PWM変調回路202とがインバータ1のスイッチング
を制御し、電圧制御ループを構成することにより出力電
圧を瞬時に制御する。
【0035】この制御手段の特徴は、このような制御が
インバータの高周波のスイッチングのたびに行われるた
め、応答が非常に速いことである。例えば、10kHz の
スイッチング周波数を用いると100μsec 毎に制御が
行われるので、負荷の急変などの外乱に対する過渡現象
は、およそ100μsec の数倍程度で完了し、優れた制
御性能を得ることができる。
【0036】次に、切り換え制御部295に商用給電指
令が入力されると、インバータの給電用開閉器6aをオ
ンしたまま商用電源の給電用開閉器6bはオンし、商用
電源4bとインバータ1とが並列運転される。もしこの
場合、インバータ1と商用電源4bの電圧差が1%あ
り、仮にインバータ1と商用電源4bの間の配線インピ
ーダンスが1%以下だとすると、インバータ1は瞬時電
圧制御により出力電圧を制御しているため、100%以
上の横流が瞬時に流れることになる。
【0037】本発明は、次のようにして、商用電源とイ
ンバータ間に流れる横流に対してのみインピーダンスが
あたかも存在するように制御回路を構成することによ
り、横流を抑制する。
【0038】商用給電指令により、給電用開閉器6a、
6bの操作と同時に切り換え制御部295の作用によ
り、スイッチ341はオンし、また、位相比較部222
の出力であるインバータ1を商用電源4bに同期させる
ための補正量を、商用給電指令と同時に保持させること
によりすぐに同期がはずれないよう、トラック/ホール
ド回路421はトラックモードからホールドモードに切
り換わり、同期制御モードから並列制御モードに切り換
えられる。
【0039】この並列制御モードおいては、商用電源4
bとインバータ1との間の横流dIは、電流検出器71
1で検出されるインバータ出力電流IT と、電流検出器
712で検出される商用電流IS を加減算器851で減
算することにより求められる。
【0040】横流制限用仮想インピーダンス回路241
は、 dI×Z (dIは横流:IT −IS 、Zは仮想的なインピーダン
スの伝達関数) を演算し、この信号を加減算器841により乗算器91
1の出力である正弦波電圧指令VC*から減じ、これをイ
ンバータ出力電圧指令VC1* とする。インバータ出力電
圧VC は前述の電圧制御系により、インバータ出力電圧
指令VC1* に瞬時に追従する。
【0041】図3は図1を簡略化したブロック図であ
り、この図を用いて、横流制限用仮想インピーダンス回
路241により、インバータが横流に関してのみZの出
力インピーダンスを持ち、横流以外の電流成分には低イ
ンピーダンスの電圧源として動作することを説明する。
【0042】図において、200aはインバータ1のイ
ンバータ出力電圧指令VC1* から出力電圧までの伝達関
数を示し、その他の番号は前述の図1で既に説明済みで
あり、同一機能については同一番号をつけている。既に
使用している記号もあるが、次の記号を改めて定義す
る。
【0043】 VS :商用電圧 VC* :正弦波電圧指令 VC1* :インバータ出力電圧指令 IL :負荷電流 IT :インバータ出力電流 IS :商用電流 dI :インバータ横流 (=IT −IS ) G :インバータ電圧制御系伝達関数 Z :横流制限用仮想インピーダンス値 これらの記号を用いて、次に、横流制限用仮想インピー
ダンスの効果を示す関係式を導く。
【0044】キルヒホッフの法則より、次式が成立す
る。 IL =IT +IS (1) また、dIは次式となる。 dI=IT −IS (2) 図3より、VC1* は次式となる。 VC1* =VC*−Z×dI (3)
【0045】Gの定義より、次式が成立する。 VS =VC1* ×G (4) (3)、(4)式より、次式が成立する。 VS =VC*×G−Z×dI×G (5) (5)式より、dIを求めると次式となる。 dI=(1/Z)×[(VS −G×VC*)/G] (6)
【0046】(6)式より、横流は仮想インピーダンス
値Zにより抑制できる。Gは、電圧制御系を前述のよう
な瞬時電圧制御形などで構成することにより、出力周波
数においてゲインをほぼ1とすることができるので、
(6)式は次式となる。 dI≒(VS −VC* )/Z (7)
【0047】単独運転の場合のインバータ出力電圧と商
用電源との電圧差をdVとすると、(7)式は次式とな
る。 dI≒dV/Z (8) 例えば、dVが1%の場合は、Z=50%に選ぶと、横
流はdV/Z=1%/50%=2%となる。
【0048】また、dI=2%と非常に小さいので、d
I≒0とおくと(1)、(2)は、 IT =IS =IL /2 (9) となり、並列運転時の負荷分担は1/2ずつとなる。
【0049】次に(5)式において、右辺第2項に
(8)式を代入すると次式となる。 VS ≒(VC*−dV)×G (10) dVは1%程度と小さいので、dV≒0 と考えること
ができる。従って、(10)式は次式となる。 VS ≒VC*×G (11) (11)式より、並列運転時の商用電圧VS は、単独運
転時のインバータ出力電圧平均値になり、仮想インピー
ダンス値Zの影響はない。
【0050】Zは出力周波数において横流を制限する為
の適当なインピーダンス値を持っていれば、どのような
伝達関数でもよい。例えば、この回路が比例回路であれ
ばZは抵抗として、微分回路であればZはリアクトルと
して、積分回路であればZはコンデンサとして、比例、
積分、微分の組み合わせ回路であればZは抵抗、コンデ
ンサ、リアクトルの組み合わせた回路として動作する。
【0051】また、Zは正負非対象のリミッタなどの非
線形要素を含む回路でも、出力周波数において横流を制
限する為の適当なインピーダンス値さえ持っていれば、
安定に横流を制限することができる。
【0052】このように商用電源4bとインバータ1が
負荷を半分ずつ分担しながら安定に並列運転を行うこと
を確認した後、インバータの給電用開閉器6aをオフす
ると共に、切り換え制御部295の動作によりスイッチ
341をオフして、トラック/ホールド回路421をホ
ールドモードからトラックモードに切り換えることによ
り、並列制御モードからもとの同期制御モードに切り換
わり、負荷を商用側へすべて移行し、インバータ1は同
期制御モードの通常運転にもどる。
【0053】実施例2. 図4にこの発明の実施例を示す。図において、図1と対
応する部分には同一符号を付し、その詳細説明は省略す
る。上記実施例1と異なるのは、商用給電指令が入力さ
れたときに、インバータ出力電圧VC が商用電圧VS に
一致するよう制御させるためにスイッチ332、平均振
幅値検出器235を追加した点であり、その他は実施例
1と同様である。
【0054】図4において、インバータ給電中に、切り
換え制御部295に商用給電指令が入力されると、スイ
ッチ332が商用電圧VS の平均化された振幅電圧を検
出する平均振幅値検出器235側にオンすることによ
り、出力電圧振幅指令から商用電圧振幅電圧に切り換え
て、インバータ出力電圧を商用電圧と一致するように制
御する。ここでインバータ出力電圧VC と商用電圧VS
が一致したことを確認した後に、インバータの給電用開
閉器6aをオンしたまま、商用電源の給電用開閉器6b
をオンし、商用電源4bとインバータ1とが並列運転さ
れ、並列制御モードにはいる。
【0055】このような構成にすることにより、例えば
商用電源4bのインピーダンスが高い場合など、負荷に
電力を供給するとき電圧が数%ドロップしてしまうの
で、無負荷時に商用電圧を最初から数%高めに設定して
いる場合がある。このような商用電源に対しても、イン
バータから商用電源に切り換える場合インバータの出力
電圧を商用電圧に合わせることにより、横流を抑制し、
安定に切り換え動作を行うことができる。
【0056】なお、商用電源からインバータに切り換え
る場合もインバータの電圧を商用電源に合わせて切り換
える。
【0057】実施例3 図5にこの発明の実施例を示す。図において、図4と対
応する部分には同一符号を付し、その詳細説明は省略す
る。上記実施例2と異なるのは、商用給電指令が入力さ
れたときに、インバータ出力電圧VC を商用電圧VS に
緩やかに一致させるために、平均振幅値検出器234と
可変係数器233と加減算器831、833を追加した
点であり、その他は実施例2と同様である。
【0058】図5において、インバータ給電中に、切り
換え制御部295に商用給電指令が入力されると、電圧
検出器701で検出されたインバータ出力電圧VC と、
電圧検出器702で検出された商用電圧VS との平均化
された振幅電圧を、平均振幅値検出器234と235で
それぞれ求め、商用電圧VS とインバータ出力電圧VC
との振幅電圧の偏差dV1を加減算器233で求め、可
変係数器233を介して加減算器831により出力電圧
振幅指令に加算する。
【0059】ここで可変係数器233は、インバータ給
電中はL=0であるが商用給電指令が入力されると可変
係数器233はL=0からL=1まで緩やかに変化する
ことにより、インバータ出力電圧VC を商用電圧VS に
緩やかに一致させるように制御する。ここでインバータ
出力電圧VC と商用電圧VS が一致したことを確認した
後に、インバータの給電用開閉器6aをオンしたまま商
用電源の給電用開閉器6bはオンし、商用電源4bとイ
ンバータ1とが並列運転され、並列制御モードにはいれ
ばよい。
【0060】このような構成にすることにより、インバ
ータ出力電圧を商用電圧に緩やかに合わすことができる
ため負荷に急激な電圧変動を与えないようにできる。
【0061】実施例4 図6にこの発明の実施例を示す。図6において、図5と
対応する部分には同一符号を付し、その詳細説明は省略
する。上記実施例3と異なるのは、商用電源4bとイン
バータ1間の負荷移行を緩やかに行うため可変係数器2
51と加減算器852を追加した点であり、その他は実
施例3と同様である。
【0062】図6において、負荷電流IL は、電流検出
器711で検出されるインバータ出力電流IT と、電流
検出器712で検出される商用電流IS を加減算器85
2で加算することにより求められ、この加減算器852
の出力である負荷電流IL が可変係数N(N=0〜1)
を有する可変係数器251を介してIL ×Nされ、イン
バータ1が分担する電流指令IT*を求める。この可変係
数器251の出力であるインバータ分担電流指令IT*
と、電流検出器711で検出されるインバータ出力電流
IT との差、即ち、横流dIを加減算器851で求め
る。
【0063】インバータ1から商用電源4bへ負荷移行
する場合、並列制御モードに入ると同時に可変係数器2
51の係数Nを1から0へ徐々に変えたやることによ
り、インバータ1の分担電流指令IT*はIL (=IS +
IT )から徐々に0へと変わる。このためインバータ1
は瞬時に横流dIを制御しながら商用電源4bへ緩やか
に負荷移行していく。また商用電源4bからインバータ
1へ負荷移行する場合、可変係数器251の係数Nを0
から1へ徐々に変えてやればよい。
【0064】実施例5 図7にこの発明の実施例を示す。図7において、図6と
対応する部分には同一符号を付し、その詳細説明は省略
する。上記実施例4と異なるのは、負荷電流を検出する
電流検出器713を追加し、商用電流IS を検出する電
流検出器、加減算器を削除した点であり、その他は実施
例4と同様である。
【0065】図7において、電流検出器713により負
荷電流IL を検出し、可変係数器251を介して分担電
流指令IT*を求めるため回路が簡単になる。
【0066】実施例6 図8にこの発明の実施例を示す。、図8において、図7
と対応する部分には同一符号を付し、その詳細説明は省
略する。上記実施例5と異なるのは、並列運転時にイン
バータ出力電流IT により正弦波電圧指令VC*変化さ
せ、仮想出力インピーダンスを構成している点であり、
その他は実施例5と同様である。
【0067】図8において、並列運転時にインバータ出
力電流IT をすべて横流とみなし、インバータ出力電流
IT =0A、商用電流IS =IL となるようにインバー
タ出力電流IT を仮想インピーダンスZを介して正弦波
電圧指令VC*から加減算器841で減算される。
【0068】本実施例の構成では、負荷電流IL 及び商
用電流IS を検出する検出器または演算回路無しに並列
運転できるため回路を簡単にすることができる。
【0069】なお、商用電源からインバータに切り換え
る場合は、インバータと商用電源がラップした時、イン
バータに流れこんでくる電流を横流として電流検出器7
11で検出し制御する。
【0070】実施例7 図9にこの発明の実施例を示す。図9において、図8と
対応する部分には同一符号を付し、その詳細説明は省略
する。上記実施例6と異なるのは、並列運転時にインバ
ータ出力電流IT により正弦波電圧指令VC*変化させる
仮想出力インピーダンスZを並列制御モードと同時に可
変させるように構成し、スイッチ341を削除した点で
あり、その他は実施例6と同様である。
【0071】図9において、インバータ給電時は、可変
仮想出力インピーダンス242は、Z=0であり、イン
バータ出力電流IT により正弦波電圧指令VC*は変化さ
れない。ここで並列制御モードにはいると同時に、可変
仮想出力インピーダンスZを徐々に増していき、インバ
ータ出力電流IT を徐々に減らしていく。これによりイ
ンバータ1から商用電源4bへの負荷移行を緩やかに行
うことができる。
【0072】本実施例の構成では、負荷電流IL による
並列制御においても負荷移行を緩やかに行うことができ
る。
【0073】実施例8 図10にこの発明の実施例を示す。図10において、図
9と対応する部分には同一符号を付し、その詳細説明は
省略する。上記実施例7と異なるのは、仮想インピーダ
ンスZの出力にリミッタ243を追加した点であり、そ
の他は実施例7と同様である。
【0074】図10において、商用給電指令が入力され
たとき、商用電源の給電用開閉器6bの異常で給電用開
閉器6bがオンしなかった場合、この給電用開閉器6b
の異常を検出する前に並列制御モードに入ってしまう。
並列制御モードに入ると、インバータはインバータ出力
電流IT を0Aに制御し商用電源から負荷に電力を供給
しようとする。しかし商用電源の給電用開閉器6bはオ
ンしていないので、インバータ1から電力を供給する。
【0075】そこでインバータは仮想インピーダンスの
作用で、インバータ出力電圧VC を絞りにいく。そうす
ると負荷に安定した電力を供給できなくなるので、そこ
で仮想出力インピーダンス242の作用で、インバータ
出力電圧をある値以上絞り込まない用にリミッタ243
を設けることによって、給電用開閉器6bの異常を検出
するまで、インバータから負荷へ安定した電力を供給す
る。
【0076】本実施例の構成では、給電用開閉器が異常
な場合でも負荷に安定した電力を供給することができ
る。
【0077】実施例9 図11にこの発明の実施例を示す。図11において、図
10と対応する部分には同一符号を付し、その詳細説明
は省略する。上記実施例8と異なるのは、仮想インピー
ダンスZの出力がリミッタ244のリミッタ値を超える
と信号を出力し、警報器245が警報するする点であ
り、その他は実施例8と同様である。
【0078】図11において、商用給電指令が入力され
たとき、商用電源の給電用開閉器6bの異常で給電用開
閉器6bがオンしなかった場合、仮想インピーダンス2
42の出力は、リミッタ244に設定してあるリミット
値より大きな信号を出力する。従って、この出力はリミ
ッタ244で制限されたリミット値を出力すると共に、
リミット値を超えたことを知らせる信号を出力し、警報
器245で警報することにより、給電用開閉器6bが異
常のため、給電用開閉器6bがオンしなかったことを検
出し、所定の保護動作を行うことができる。
【0079】本実施例の構成では、給電用開閉器の異常
を簡単にかつ高速に検出することができる。
【0080】実施例10 図12にこの発明の実施例を示す。図12において、図
6と対応する部分には同一符号を付し、その詳細説明は
省略する。上記実施例4と異なるのは、瞬時にインバー
タ電流IA を制御する瞬時電流制御を電流マイナールー
プとして追加した点と、コンデンサの電流基準を生成す
る回路とを追加した点であり、その他は実施例4と同様
である。
【0081】図12において、瞬時電流制御増幅器20
3は、電流検出器714によりフィードバックされたイ
ンバータ電流IA が、リミッタ回路204からの電流指
令IA*と一致するように、瞬時電流制御増幅器203の
出力がPWM変調回路202に与えられている。
【0082】次に、インバータ電流指令IA*の求め方に
ついて説明する。インバータ1が流すべき電流は、コン
デンサ3に流れる電流IC とインバータ出力電流IT で
ある。従って、インバータ電流指令IA*は、コンデンサ
電流指令IC*とインバータ電流指令IT*に、電圧偏差を
最小にするための補正分を出力する瞬時電圧制御増幅器
201の出力を加減算器802で加えたものに、リミッ
タ204を介して素子の許容電流以下に制限した信号
を、電流マイナーループの基準として与える。
【0083】次にコンデンサ電流基準IC*の求め方につ
いて説明する。コンデンサ電流基準指令IC*は、コンデ
ンサに流れるべき電流として、コンデンサ3の電圧指令
である正弦波電圧指令VC*より90度進んだ正弦波電流
基準を、コンデンサ3の容量に応じて発生するよう、カ
ウンタ211の出力である位相φよりcosφを出力す
る関数発生器213と、出力電圧振幅指令を出力する加
減算器831の出力に、コンデンサ3の容量に応じた値
wCを、係数器214で乗じて求めたものを乗算器91
2で乗算することにより求められる。
【0084】インバータ出力電流指令IT*は、次のよう
にして求められている。 IT*=(IT +IS )×N=IL ×N (12) インバータ給電中は、可変係数器251はN=1で、I
L =IT のためIT* =IT となる。即ち、インバータが
負荷に供給する電流が、インバータの電流指令IA*に加
えられる。
【0085】次に、並列制御モードでは、可変係数器2
51の値がN=1からN=0へと徐々に変化して行くの
で、インバータ出力電流指令IT*は徐々に減っていく。
即ち、インバータ1が分担すべき電流が、そのままイン
バータ電流指令IA*に加えられるため、分担電流を高速
に制御することができる。つまり横流dIを高速に制御
できることになる。
【0086】本実施例の構成では、インバータの分担電
流を高速に制御することにより横流を高速に制御するこ
とができる。
【0087】実施例11 図13にこの発明の実施例を示す。図13において、図
7と対応する部分には同一符号を付し、その詳細説明は
省略する。上記実施例5と異なるのは、瞬時にインバー
タ電流IA を制御する瞬時電流制御を電流マイナールー
プとして追加した点と、コンデンサの電流基準を生成す
る回路とを追加した点であり、その他は実施例5と同様
である。
【0088】図13において、電流マイナーループの説
明は実施例10について説明しているので省略する。イ
ンバータ出力電流指令IT*は、次のようにして求められ
ている。 IT*=IL ×N (13) インバータ給電中は、可変係数器251はN=1で、I
L =IT のためIT* =IT となる。即ち、インバータが
負荷に供給する電流がインバータの電流指令IA*に加え
られる。
【0089】次に、並列制御モードでは、可変係数器2
51の値がN=1からN=0へと徐々に変化してくの
で、インバータ出力電流指令IT*は徐々に減っていく。
即ち、インバータ1が分担すべき電流がそのままインバ
ータ電流指令IA*に加えられるため、分担電流を高速に
制御することができる。つまり横流dIを高速に制御で
きることとなる。
【0090】本実施例の構成では、 インバータの分担
電流を高速に制御することにより横流を高速に制御する
ことができる。
【0091】実施例12 図14にこの発明の実施例を示す。図14において、図
6と対応する部分には同一符号を付し、その詳細説明は
省略する。上記実施例4と異なるのは、並列運転時間が
長い場合でも安定して並列運転ができるように、横流d
Iの有効電力dIPと、無効電力dIQを検出する電力
演算器261と、有効電力制御増幅器器263と、無効
電力制御増幅器262と、スイッチ361、362を追
加した点であり、その他は実施例4と同様である。
【0092】図14において、例えば商用電源の給電用
開閉器6bとインバータの給電用開閉器6aの動作時間
が遅い場合などインバータ給電から商用給電へ切り換わ
るとき並列運転時間が長くなる。この場合、仮想インピ
ーダンスZだけにたよって並列運転しているとすると、
商用電源4bとインバータ1間には、電位差dVに対
し、dI=dV/Zの横流が流れる。この横流の有効電
力成分は、インバータ1により可逆変換されるため、例
えば無負荷で並列運転している場合には、商用電源4b
からインバータ1の直流電源4aに対し有効電力が流れ
ることになる。この有効電力横流分がインバータ1の損
失よりも大きくなり、かつ直流電源4aがサイリスタ整
流器のように電力回生できないものである場合、この有
効電力の流入により直流電圧が上昇ししまい過電圧にな
る恐れがある。
【0093】次に、このような有効電力の流入を抑制し
て直流過電圧にならないで安定に並列運転するためのd
IP、dIQによる制御について説明する。
【0094】(8)式より横流dIは dI≒dV/Z である。
【0095】図15はVC*およびVS の絶対値が一致し
ていて、VS がVC*よりも位相角θだけ遅れている場合
についてのベクトル図を示す。ここで、仮想インピーダ
ンスZの抵抗分をR、リアクタンス分をXとすると、Z
=R+jXと表すことができ、そのインピーダンス角α
を α=argZ=tanー1(X/R) (14) とする。
【0096】このベクトル図より横流ベクトルdIは、
中間電圧ベクトルVB よりもαだけ遅れた仮想電圧ベク
トルErに平行な成分を持たず、この仮想電圧ベクトル
よりも90゜進んだ別の仮想電圧ベクトルExに平行な
成分だけしか持っていない。
【0097】図16はVC*およびVS との位相差がな
く、VS の絶対値がVC*の絶対値よりも小さい場合につ
いてのベクトル図を示す。このベクトル図より横流ベク
トルdIは、中間電圧ベクトルVB よりもαだけ遅れた
仮想電圧ベクトルErに平行な成分だけを持ち、Exに
平行な成分を持っていない。
【0098】図15および図16から、各横流成分dI
はVC*及びVS 間の位相差に起因する成分は、これらの
横流ベクトルの、仮想電圧ベクトルErに垂直な成分
(仮想電圧ベクトルExに平行な成分)であることが分
かる。つまり、各横流成分dIは両電圧VC*およびVS
間の位相差に起因する成分は、中間電圧ベクトルVB を
90°−αだけ位相を進めて得た電圧Exを基準とした
各横流成分dIの無効分に等しい。
【0099】また同様に、横流成分dIは両電圧VC*お
よびVS 間の電圧絶対値差に起因する成分は、これらの
横流ベクトルの、仮想電圧ベクトルErを基準とした各
横流成分dIの有効分に等しいことが分かる。
【0100】図14に戻って説明を続ける。電力演算器
261は、加減算器851の出力である横流dIを、二
つの直交成分dIP、dIQ(直流信号)に変換する変
換器であり、これらの変換器は、図示しないが、同期整
流回路または掛算器と平滑フィルタにより構成される。
成分dIPは電流dIの電圧Erを基準とした有効分で
あり、dIQは電流dIの電圧Erを基準とした無効分
である。
【0101】dIPはdIPを0に制御するための有効
電力制御増幅器263を介し、加減算器862により、
出力電圧振幅指令発生器231からの電圧振幅指令値か
ら減算される。
【0102】dIQはdIQを0に制御するための無効
電力制御増幅器262を介し、加減算器861により、
出力周波数設定器221からの周波数指令値から減算さ
れ、電圧制御発振器の入力として与えられ、インバータ
の出力周波数を制御する。
【0103】以上のように、横流dIのインバータと商
用電圧間の位相差に起因する成分dIQにより出力電圧
−位相を制御し、電圧絶対値差に起因する成分dIPに
より電圧を制御することにより、横流が少なくなるよう
に制御する。なお、この制御は、横流分が有害にならな
い範囲で比較的ゆっくりと制御すればよい。
【0104】実施例13 図17にこの発明の実施例を示す。図17において、図
7と対応する部分には同一符号を付し、その詳細説明は
省略する。上記実施例5と異なるのは、並列運転時間が
長い場合でも、安定して並列運転ができるように、横流
dIの有効電力dIPと無効電力dIQを検出する電力
演算器261と、有効電力制御器263と、無効電力制
御器262と、スイッチ361、362を追加した点で
あり、その他は実施例5と同様である。
【0105】図17において、電力演算器261は加減
算器851の出力である横流dIを二つの直交成分dI
P、dIQ(直流信号)に変換する変換器であり、これ
らの変換器は、図示しないが、同期整流回路または掛算
器と平滑フィルタにより構成される。成分dIPは電流
dIの電圧Erを基準とした有効分であり、dIQは電
流dIの電圧Erを基準とした無効分である。
【0106】dIPはdIPを0に制御するための有効
電力制御増幅器263を介し、加減算器862により、
出力電圧振幅指令発生器231からの電圧振幅指令値か
ら減算される。
【0107】dIQはdIQを0に制御するための無効
電力制御増幅器262を介し、加減算器861により、
出力周波数設定器221からの周波数指令値から減算さ
れ、電圧制御発振器の入力として与えられ、インバータ
の出力周波数を制御する。
【0108】以上のように、横流dIのインバータと商
用電圧間の位相差に起因する成分dIQにより出力電圧
−位相を制御し、電圧絶対値差に起因する成分dIPに
より電圧を制御することにより、横流が少なくなるよう
に制御する。なお、この制御は、横流分が有害にならな
い範囲で比較的ゆっくりと制御すればよい。
【0109】実施例14 図18にこの発明の実施例を示す。図18において、図
14と対応する部分には同一符号を付し、その詳細説明
は省略する。
【0110】上記実施例12と異なるのは、インバータ
が負荷に電力を供給するとき、インバータの損失により
インバータ装置の温度が上昇し、その温度上昇値が許容
値以内どうかを試験する温度上昇試験を行う場合、負荷
が消費する電力を商用電源側へ回生することにより、商
用電源から消費させる電力をインバータの損失のみに押
さえることができるように、係数器252と、切り換え
スイッチ351を追加した点であり、その他は実施例1
2と同様である。
【0111】図18において、41aは交流入力電圧を
直流電圧に変換する直流電源で、例えばサイリスタ整流
器などが一般的である。この直流電源41aの入力と商
用電源4bとを接続し、インバータの出力側には負荷を
接続しない。
【0112】この状態で、商用電源の給電用開閉器6b
がオンし、インバータを起動した後、インバータの給電
用開閉器6aがオンし、試験運転モードにはいると、ス
イッチ351を可変係数器252側にオンし、力率1の
インバータ出力電流IT を商用電源4b側に回生するた
め、商用電圧VS の電圧を係数器252を介して消費さ
せたい電流に応じた値Kを可変させ、これをインバータ
出力電流指令IT*とすることにより電力を商用電源側へ
回生することができる。
【0113】このような構成にすることにより、温度上
昇試験等で負荷に消費させる電力を電源側に回生するこ
とができるため、試験等で消費させる電力を低減させる
ことができる。
【0114】実施例15 図19にこの発明の実施例を示す。図19において、図
17と対応する部分には同一符号を付し、その詳細説明
は省略する。
【0115】上記実施例13と異なるのは、インバータ
が負荷に電力を供給するとき、インバータの損失により
インバータ装置の温度が上昇し、その温度上昇値が許容
値以内どうかを試験する温度上昇試験を行う場合、負荷
が消費する電力を商用電源側へ回生することにより商用
電源からの消費させる電力をインバータの損失のみに押
さえることができるように、係数器252と、切り換え
スイッチ352を追加した点であり、その他は実施例1
3と同様である。
【0116】図19において、41aは交流入力電圧を
直流電圧に変換する直流電源で、例えば、サイリスタ整
流器などが一般的である。この直流電源41aの入力と
商用電源4bとを接続し、インバータの出力側には負荷
を接続しない。
【0117】この状態で、商用電源の給電用開閉器6b
がオンし、インバータを起動した後、インバータの給電
用開閉器6aがオンし、試験運転モードにはいると、ス
イッチ352をオンし、力率1のインバータ出力電流を
商用電源側に回生するため、商用電圧VS の電圧を、係
数器252を介して消費させたい電力に応じた電流値に
し、これをインバータ出力電流指令IT*とすることによ
り、電力を商用電源側へ回生することができる。
【0118】このような構成にすることにより、温度上
昇試験等で負荷に消費させる電力を電源側に回生するこ
とができるため、試験等で消費させる電力を低減させる
ことができる。
【0119】実施例16 図20にこの発明の実施例を示す。図20において、図
18と対応する部分には同一符号を付し、その詳細説明
は省略する。上記実施例14と異なるのは、温度上昇試
験のほかに、遅れ及び進み負荷や、また、非線形負荷等
に電力を供給するための特性試験で、負荷が消費する電
力を商用電源側へ回生することにより、商用電源から消
費される電力をインバータの損失のみに押さえることが
できるように、関数発生器213と乗算器913と電流
振幅指令発生する電流振幅指令発生器215と切り換え
スイッチ351を追加した点であり、その他は実施例1
4と同様である。
【0120】図20において、インバータを起動し、試
験モードにはいるとスイッチ351を乗算器913の出
力側へオンし、位相指令φを出力するカウンタ211の
出力を正弦波電圧指令VC*に対して、任意の位相の正弦
波関数また非線形関数を出力することのできる関数発生
器213の出力と、出力電流の振幅指令値を出力する電
流振幅指令発生器215との出力を、乗算器913で乗
算することによりインバータ出力電流指令値IT*を求め
る。このインバータ出力電流指令IT*を、商用電源と並
列運転しつつ商用電源側に流すことにより、電力を商用
電源に回生することができる。
【0121】このような構成にすることにより、どのよ
うな負荷でも模擬することができ、その電力を商用電源
側に回生することができるため、試験等で消費させる電
力を低減させることができる。
【0122】実施例17 図21にこの発明の実施例を示す。図21において、図
19と対応する部分には同一符号を付し、その詳細説明
は省略する。上記実施例15と異なるのは、温度上昇試
験のほかに、遅れ及び進み負荷や、また、非線形負荷等
に電力を供給するための特性試験で、負荷が消費する電
力を商用電源側へ回生することにより、商用電源から消
費される電力をインバータの損失のみに押さえることが
できるように、関数発生器213と乗算器913と電流
振幅指令発生器215と切り換えスイッチ352を追加
した点であり、その他は実施例15と同様である。
【0123】図21において、インバータを起動し試験
モードにはいると、スイッチ352をオンし、位相指令
φを出力するカウンタ211の出力を正弦波電圧指令V
C*に対して、任意の位相の正弦波関数また非線形関数を
出力することのできる関数発生器213の出力と、出力
電流の振幅指令値を出力する電流振幅指令発生器215
との出力を、乗算器913で乗算することにより、イン
バータ出力電流指令値IT*を求める。このインバータ出
力電流指令IT*を、インバータは商用電源と並列運転し
つつ商用電源側に流すことにより、電力を商用電源に回
生する。
【0124】このような構成にすることにより、どのよ
うな負荷でも模擬することができ、その電力を商用電源
側に回生することができるため、試験等で消費させる電
力を低減させることができる。
【0125】実施例18 図22にこの発明の実施例を示す。図22において、図
6と対応する部分には同一符号を付し、その詳細説明は
省略する。上記実施例4と異なるのは、インバータ出力
電流を模擬するため、コンデンサ電流IC を検出する電
流検出器715と加減算器881を追加し、インバータ
出力電流IT を検出する電流検出器を削減した点であ
り、その他は実施例4と同様である。
【0126】図22において、インバータ1はインバー
タ素子の過電流で素子が破壊されるのを防止するため、
インバータ電流IA を監視し素子が許容できる電流以上
流れようとしたときに、インバータのゲートを遮断させ
るような保護回路281を設けているのが一般的であ
り、そのためインバータ電流IA を検出する電流検出器
714がついている場合が多い。
【0127】このようにインバータ電流IA を検出する
電流検出器714がある場合、インバータ出力電流IT
を次のように模擬できる。インバータ出力電流IT は、 IT =IA −IC (15) である。
【0128】そこで電流検出器714で検出されたイン
バータ電流IA から、電流検出器715で検出されたコ
ンデンサ電流IC を、加減算器881で減算することに
より、インバータ出力電流IT を模擬することがでる。
この模擬したインバータ出力電流IT を用いて、インバ
ータ1と商用電源4bとの並列運転時の横流制御に用い
ればよい。
【0129】このような構成にすることにより、コンデ
ンサに流れる電流はインバータ出力電流よりかなり少な
いため、電流検出器の定格を下げることができる。この
ためインバータ出力電流の検出回路を、安価に構成する
ことができる。
【0130】実施例19 図23にこの発明の実施例を示す。図23において、図
22と対応する部分には同一符号を付し、その詳細説明
は省略する。上記実施例18と異なるのは、インバータ
出力電流を模擬するため、コンデンサ電流IC を模擬す
る回路を追加し、コンデンサ電流IC を検出する電流検
出器を削減した点であり、その他は実施例18と同様で
ある。
【0131】図23において、コンデンサ3に流れるコ
ンデンサ電流IC は、コンデンサに流れるべき電流とし
て、正弦波電圧指令VC*より90度進んだ正弦波電流基
準をコンデンサ3の容量に応じて発生するよう、カウン
タ211の出力である位相φよりcosφを出力する関
数発生器213と、出力電圧振幅指令を出力する加減算
器831の出力にコンデンサ3の容量に応じた値wCと
を、係数器214で乗じて求めたものを、乗算器912
で乗算することにより求めらる。
【0132】そこで電流検出器714で検出されたイン
バータ電流IA から、乗算器912の出力であるコンデ
ンサ模擬電流IC*を、加減算器881で減算することに
より、インバータ出力電流IT を模擬することがでる。
この模擬したインバータ出力電流を用いて、インバータ
1と商用電源4bとの並列運転時の横流制御に用いれば
よい。
【0133】このような構成にすることにより、コンデ
ンサに流れる電流を模擬することによりコンデンサ電流
検出器を削減することができる。
【0134】実施例20 図24にこの発明の実施例を示す。図24において、図
23と対応する部分には同一符号を付し、その詳細説明
は省略する。上記実施例19と異なるのは、コンデンサ
電流IC を模擬する手段をインバータ出力電圧VC より
行うようにした点であり、その他は実施例19と同様で
ある。
【0135】図24において、コンデンサ3に流れるコ
ンデンサ電流IC と、インバータ出力電圧VC との関係
は次式となる。 IC = S×C×VC (16) (S=d/dt 微分演算子、C=コンデンサ容量)
【0136】上式より、電圧検出器701で検出された
インバータ出力電圧VC を、微分器282を介して求め
られるコンデンサ模擬電流IC*を、加減算器881で減
算することにより、インバータ出力電流IT を模擬する
ことがでる。この模擬したインバータ出力電流を用い
て、インバータ1と商用電源4bとの並列運転時の横流
制御に用いればよい。
【0137】このような構成にすることにより、コンデ
ンサに流れる電流を模擬する回路構成を簡単にすること
ができる。
【0138】実施例21. 実施例1〜実施例13は、インバータ1から商用電源4
bへの切り換えについて説明したが、逆方向の切り換
え、即ち商用電源4bからインバータ1への切り換えを
行う場合には、上記動作を逆に行うことにより安定に行
うことができる。
【0139】実施例22. 実施例2または実施例3(インバータ電圧と商用電源側
電圧の合致)に用いた技術は、実施例4〜6(緩やかな
負荷移行等)、実施例7〜9(仮想インピーダンスの可
変、リミッタ付加、リミッタによる警報)、実施例1
0,11(マイナーループで電流制御)、実施例12,
13(横流分の有効分、無効分による制御)、実施例1
4〜17(インバータ出力電流の回生)に適用すること
ができる。
【0140】また、実施例4〜6(緩やかな負荷移行
等)に用いた技術は、実施例7〜9(仮想インピーダン
スの可変、リミッタ付加、リミッタによる警報)、実施
例10,11(マイナーループで電流制御)、実施例1
2,13(横流分の有効分、無効分による制御)、実施
例14〜17(インバータ出力電流の回生)に適用する
ことができる。
【0141】また、実施例7〜9(仮想インピーダンス
の可変、リミッタ付加、リミッタによる警報)に用いた
技術は、実施例10,11(マイナーループで電流制
御)、実施例12,13(横流分の有効分、無効分によ
る制御)、実施例14〜17(インバータ出力電流の回
生)に適用することができる。
【0142】また、実施例10,11(マイナーループ
で電流制御)に用いた技術は、実施例12,13(横流
分の有効分、無効分による制御)、実施例14〜17
(インバータ出力電流の回生)に適用することができ
る。
【0143】また、実施例12,13(横流分の有効
分、無効分による制御)に用いた技術は、実施例14〜
17(インバータ出力電流の回生)に適用することがで
きる。
【0144】また、実施例18〜実施例20(IT 検出
をコンデンサ電流で模擬)に用いた技術は、実施例1〜
実施例17に適用することができる。
【0145】実施例23. 実施例1〜実施例20に示した原理を実現するには、ア
ナログ演算増巾器等を用いたディスクリート回路でもよ
いし、マイクロプロセッサやディジタルシグナルプロセ
ッサによるディジタル制御でソフトウェア処理により実
現することもできる。
【0146】実施例1〜実施例20に示した商用電源
は、例えばインバータや発電機等の他の交流電源でも勿
論よい。
【0147】(1)以上のようにこの発明によれば、制
御の応答速度を向上させると共に、簡単、安価な構成で
並列運転状態においてインバータ出力電圧と他の交流電
源の出力電圧とを徐々に合わせるようにしたので、負荷
に急激な電圧変動を与えないようにすることができる。
【0148】
【0149】
【0150】
【0151】
【0152】
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施例1によるインバータの同期
切り換え回路を示す回路図である。
【図2】 この発明に用いるインバータの主回路の一例
を示す回路図である。
【図3】 図1の動作を説明する機能ブロック図であ
る。
【図4】 この発明の実施例2によるインバータの同期
切り換え回路を示す回路図である。
【図5】 この発明の実施例3によるインバータの同期
切り換え回路を示す回路図である。
【図6】 この発明の実施例4によるインバータの同期
切り換え回路を示す回路図である。
【図7】 この発明の実施例5によるインバータの同期
切り換え回路を示す回路図である。
【図8】 この発明の実施例6によるインバータの同期
切り換え回路を示す回路図である。
【図9】 この発明の実施例7によるインバータの同期
切り換え回路を示す回路図である。
【図10】 この発明の実施例8によるインバータの同
期切り換え回路を示す回路図である。
【図11】 この発明の実施例9によるインバータの同
期切り換え回路を示す回路図である。
【図12】 この発明の実施例10によるインバータの
同期切り換え回路を示す回路図である。
【図13】 この発明の実施例11によるインバータの
同期切り換え回路を示す回路図である。
【図14】 この発明の実施例12によるインバータの
同期切り換え回路を示す回路図である。
【図15】 この発明の実施例12を説明するベクトル
図である。
【図16】 この発明の実施例12を説明するベクトル
図である。
【図17】 この発明の実施例13によるインバータの
同期切り換え回路を示す回路図である。
【図18】 この発明の実施例14によるインバータの
同期切り換え回路を示す回路図である。
【図19】 この発明の実施例15によるインバータの
同期切り換え回路を示す回路図である。
【図20】 この発明の実施例16によるインバータの
同期切り換え回路を示す回路図である。
【図21】 この発明の実施例17によるインバータの
同期切り換え回路を示す回路図である。
【図22】 この発明の実施例18によるインバータの
同期切り換え回路を示す回路図である。
【図23】 この発明の実施例19によるインバータの
同期切り換え回路を示す回路図である。
【図24】 この発明の実施例20によるインバータの
同期切り換え回路を示す回路図である。
【図25】 従来のインバータの同期切り換え回路を示
す回路図である。
【符号の説明】
1 インバータ主回路、2 リアクトル、3 コンデン
サ、4a 直流電源、4b 商用電源、5 負荷、6
a,6b 給電用開閉器、41a 直流電源、201
瞬時電圧制御増幅器、202 PWM変調回路、203
瞬時電流制御増幅器、204 リミッタ回路、211
カウンタ、212,213 関数発生器、214 係
数器、215 電流振幅指令発生器、221 出力周波
数設定器、222 位相比較部、223 電圧制御発振
器、231 出力電圧振幅指令発生器、可変係数器23
3、234 平均振幅値検出器、235 平均振幅値検
出器、241 横流制限用仮想インピーダンス回路、2
42 可変仮想出力インピーダンス、243,244
リミッタ、245 警報器、251 可変係数器、25
2 係数器、261 電力演算器、262 無効電力制
御増幅器、263 有効電力制御増幅器、281 保護
回路、282 微分器、295 切り換え制御部、33
2,341 スイッチ、351,352 切り換えスイ
ッチ、361,362 スイッチ、421 トラック/
ホールド回路、701、702 電圧検出器、711,
712,713,714 電流検出器、801,80
2,831,832,833,841,851,加減算
器、852,862,881 加減算器、911,91
2,913 乗算器、
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−328638(JP,A) 特開 平4−217822(JP,A) 特開 昭58−148675(JP,A) 特開 平5−260665(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H02J 3/00 - 5/00 H02M 7/48

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 瞬時電圧制御形インバータと他の交流電
    源との間で負荷の切り換えを同期して行うインバータの
    同期切り換え回路であって、上記インバータおよび他の
    交流電源のいずれか一方の電源から負荷電流を供給して
    いる状態から並列運転状態にして他方の電源へ負荷を移
    行する場合、上記インバータと上記他の交流電源相互間
    に流れる横流分を検出して、この横流分により仮想イン
    ピーダンスZを介して上記インバータの電圧指令値を制
    御するようにしたものにおいて、上記並列運転状態にな
    ったときの負荷電流ILを可変係数器により変化させた
    インバータの分担電流指令IT*と、上記インバータの
    出力電流ITとの差を上記横流分として検出すると共
    に、上記可変係数器の係数Nを0〜1に、または、1〜
    0に時間に対し徐々に変化させたことを特徴とするイン
    バータの同期切り換え回路。
  2. 【請求項2】 請求項1において、上記インバータの出
    力側に交流フイルタが挿入されており、上記インバータ
    の出力電流ITを、上記交流フイルタ通過前のインバー
    タ出力電流と、上記交流フイルタのコンデンサに流れる
    電流との差から求めたことを特徴とするインバータの同
    期切り換え回路。
  3. 【請求項3】請求項2において、上記交流フイルタのコ
    ンデンサに流れる電流を、前記瞬時電圧制御形インバー
    タの出力周波数を制御する電圧制御発振器から導出され
    た上記コンデンサ電流と同相の信号と、上記インバータ
    出力電圧振幅指令発生器から導出された上記コンデン
    サの容量に応じた信号とから求めることを特徴とするイ
    ンバータの同期切り換え回路。
  4. 【請求項4】 請求項2において、上記交流フイルタの
    コンデンサに流れる電流を、上記交流フイルタ通過後の
    上記インバータの出力電圧の微分値から求めたことを特
    徴とするインバータの同期切り換え回路。
  5. 【請求項5】 瞬時電圧制御形インバータと他の交流電
    源との間で負荷の切り換えを同期して行うインバータの
    同期切り換え回路であって、上記インバータおよび他の
    交流電源のいずれか一方の電源から負荷電流を供給して
    いる状態から並列運転状態にして他方の電源へ負荷を移
    行する場合、上記インバータと上記他の交流電源相互間
    に流れる横流分を検出して、この横流分により仮想イン
    ピーダンスZを介して上記インバータの電圧指令値を制
    御するようにしたものにおいて、上記並列運転状態にな
    ったときの上記インバータ出力電流ITを横流分とする
    と共に、上記仮想インピーダンスZを時間に対し徐々に
    変化させたことを特徴とするインバータの同期切り換え
    回路。
  6. 【請求項6】 請求項5において、上記仮想インピーダ
    ンスZの出力側に上記仮想インピーダンスZによる横流
    絞込みを制限するリミッタを設けたことを特徴とするイ
    ンバータの同期切り換え回路。
  7. 【請求項7】 請求項6において、仮想インピーダンス
    Zの出力が上記リミッタのリミッタ値を超えると警報信
    号を送出する警報手段を設けたことを特徴とするインバ
    ータの同期切り換え回路。
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