JPH0767280B2 - 電力変換装置 - Google Patents

電力変換装置

Info

Publication number
JPH0767280B2
JPH0767280B2 JP60233329A JP23332985A JPH0767280B2 JP H0767280 B2 JPH0767280 B2 JP H0767280B2 JP 60233329 A JP60233329 A JP 60233329A JP 23332985 A JP23332985 A JP 23332985A JP H0767280 B2 JPH0767280 B2 JP H0767280B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
voltage
value
power
converter
power supply
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP60233329A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS6295973A (ja
Inventor
茂 田中
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP60233329A priority Critical patent/JPH0767280B2/ja
Publication of JPS6295973A publication Critical patent/JPS6295973A/ja
Publication of JPH0767280B2 publication Critical patent/JPH0767280B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E40/00Technologies for an efficient electrical power generation, transmission or distribution
    • Y02E40/30Reactive power compensation

Landscapes

  • Supply And Distribution Of Alternating Current (AREA)
  • Rectifiers (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の技術分野〕 本発明は、交流電源から電力供給を受ける直流電圧源と
その負荷装置からなる電力変換装置に関する。
〔発明の技術的背景〕
直流電圧源を電源とする負荷装置としては、パルス幅変
調制御(PWM)インバータ+誘導電動機あるいは直流チ
ョッパ装置+直流電動機などがある。この直流電圧源と
して、バッテリーを使う場合はあまり問題がないが、商
用電源から交直電力変換器(コンバータ)を介して直流
電圧を得るとき、商用電源側に発生する無効電力や高調
波が近年問題になっている。
この問題を解決するために、交直電力変換器としてパル
ス幅変調制御(PWM)コンバータを商用電源と直流電圧
源(コンデンサ)との間に挿入する方式が提案されてい
る(特開昭59−61475)。
第9図は、交直電力変換器としてPWMコンバータを用い
た従来の電力変換装置の構成図を示す。
図中、SUPは単相交流電源、Lsは交流リアクトル、CONV
は交直電力交換機(コンバータ)、Cdは直流平滑コンデ
ンサ、LOADは負荷装置である。コンバータCONVは、自己
消弧能力のある素子(例えばゲートターンオフサイリス
タ)S1〜S4、ホイーリングダイオードD1〜D4及び直流リ
アクトルL1,L2から構成され上記素子S1〜S4は交流側電
圧Vcの値を制御するため、公知のパルス幅変調制御され
ている。すなわち、コンバータCONVは直流電圧源Cdから
見た場合、パルス幅変調制御(PWM)コンバータとな
り、その場合交流電源SUP側は一種の負荷と見ることが
できる。
この従来の電力変換装置は上記直流電圧源Cdの電圧Vd
ほぼ一定になるように交流電源から供給される電流Is
制御するもので、 負荷装置LOADからの電力需要に応じて4象限動作が
可能なこと。
上記入力電流Isは電源電圧Vsと常に同相に制御され
入力力率が1になること。
また、入力電流Isは正弦波状に制御されるため高調
波がきわめて小さくなること。
が特徴としてあげられる。
以下、この装置の制御動作を簡単に説明する。
制御回路としては、次のものが用意されている。CTc
交流電流検出器、R1,R2は直流電圧を検出するための分
圧抵抗、ISOは絶縁増幅器、VRは直流電圧設定器、C1〜C
3は比較器、Gv(s)は電圧制御補償回路、MLは乗算
器、OAは反転演算増幅器、GI(s)は電流制御補償回
路、TRGは搬送波(三角波)発生器、GCはゲート制御回
路である。
まず、絶縁増幅器ISOを介して検出された直流電圧Vd
電圧設定器VRからの電圧指令値Vd *を比較器C1に入力
し、偏差ε=Vd *−Vdを求める。当該偏差εは制御
補償回路Gv(s)に入力され、積分増幅あるいは比例増
幅されて入力電流Isの波高値指令Imとなる。
当該波高値指令Imは乗算器MLに入力され、もう一方の入
力sinωtと掛け合わせられる。当該入力信号sinωtは
電源電圧Vs=Vm・sinωtに同期した単位正弦波で、当
該電源電圧Vsを検出し、定数倍(1/Vm倍)することによ
って求められる。
乗算器MLの出力信号Is *は電源から供給されるべき電流
の指令値を与えるもので、次式のようになる。
Is *=Im・sinωt …(1) 当該入力電流指令値Is *は反転増幅器OAで反転され、コ
ンバータCONVから電源SUPへ供給される交流電流Icの指
令値Ic *となる。以下、ここでは、Ic *をコンバータ出力
電流指令値と呼ぶ。
コンバータ出力電流Icは交流検出器CTcによって検出さ
れ、比較器C2に入力される。比較器C2によって、上記指
令値Ic *が比較された偏差ε=Ic *−Icが求められる。
当該偏差εは次の制御補償回路GI(s)に入力され、
比例増幅されてパルス幅変調制御のための制御入力信号
eiとなる。
パルス幅変調制御は公知の手法で、搬送波発生器TRG、
比較器C3及びゲート制御回路GCによって当該制御を行っ
ている。
すなわち搬送波発生器TRGは周波数1kHz程度の三角波eT
を発生し、比較器C3は当該三角波eTと前記入力信号ei
比較し、その変化ε=ei−eTに応じて、ゲート制御回
路GCからゲートターンオフサイリスタS1〜S4にオン,オ
フ信号を与えている。
ei>eTのとき、すなわち偏差εが正のときサイリスタ
S1とS4がオンされ(このときS2,S3はオフ)コンバータ
の交流出力電圧Vcは+Vdとなる。
また、ei<eTのとき、すなわち偏差eTが負のとき、サイ
リスタS2とS3がオンされ(このとき、S1,S4はオフ)、
Vc=−Vdとなる。
しかも、eiが正の値で大きければ上記S1とS4のオン期間
は長くなり、S2とS3のオン期間は短くなって、Vcの平均
値は入力信号eiに比例した電圧で正の値となる。逆にei
が負の値のときはS1とS4のオン期間よりS2とS3のオン期
間のほうが長くなって、コンバータの出力電圧Vcの平均
値は入力信号eiに比例した値で負の値となる。
すなわち入力信号eiに比例した値に、コンバータの出力
電圧Vcが制御されることになる。
コンバータの出力電流Ic(電源から供給される入力電流
Isの反転値)は上記コンバータの出力電圧Vcを調整する
ことにより制御される。
交流リアクトルLsには電源電圧Vsと上記コンバータの出
力電圧Vcとの差電圧VL=Vs−Vcが印加される。
Vs>Vcのとき、電源電流Isは図の矢印の方向に増加す
る。言いかえると、コンバータ出力電流Icは図の矢印方
向へは減少するように働らく。逆にVs<Vcのとき、コン
バータ出力電流Icは図の矢印の方向に増加しようと働ら
く。
コンバータの出力電流指令値Ic *に対して実電流Icが、I
c *>Icの関係にあるとき、偏差ε=Ic *−Icは正の値
となり制御補償回路GI(s)を介してPWM制御の入力信
号eiを増加させる。故に、コンバータ出力電圧Vcも入力
信号eiに比例して大きくなり、Vc>Vsとなり、コンバー
タ出力電流Icを図の矢印方向に増加させる。逆にIc *<I
cとなった場合、偏差εは負の値となり、eiすなわちV
cを減少させて、Vc<Vsとなり、出力電流Icを減少させ
る。故にコンバータの出力電流Icはその指令値Ic *に一
致するように制御される。当該指令値Ic *を正弦波状に
変化させれば、それに追従して実電流Icも正弦波状に制
御される。
コンバータの出力電流Icは電源からの入力電流Isの反転
値であり、また、コンバータ出力電流の指令値I* cは電
源からの入力電流の指令値Is *の反転値である。故に、
入力電流Isはその指令値Is *に追従して制御されること
になる。
次に直流コンデンサCdの電圧Vdの制御動作を説明する。
比較器C1によって直流電圧検出値Vdとその指令値Vd *
比較する。Vd *>Vdの場合、偏差εは正の値となり、
制御補償回路Gv(s)を介して、入力電流波高値Imを増
加させる。入力電流指令値Is *は、(1)式で示したよ
うに電源電圧と同相の正弦波で与えられる。故に、実入
力電流Isが前述の如く、Is=Is *に制御されるものとす
れば、上記波高値Imが正の値のとき、次式で示される有
効電力Psが単相電源SUPから、コンバータCONVを介して
直流コンデンサCdに供給される。
Ps=Vs×Is =Vm・Im・(sinωt) =Vm・Im・(1−cos2ωt)/2 …(2) 従って、エネルギーPs・tが直流コンデンサCdとして蓄積され、その結果、直流電圧Vdが上昇する。
逆にVd *<Vdとなった場合、偏差εは負の値となり、
制御補償回路Gv(s)を介して上記波高値Imを減少させ
ついにはIm<0とする。故に、有効電力Psも負の値とな
り、今度は、エネルギーPs・tが直流コンデンサCdから
電源に回生される。その結果、直流電圧Vdは低下し、最
終的にVd=Vd *制御される。
負荷装置LOADは例えば、公知のPWMインバータ駆動誘導
電動機等があり、直流圧電源たる直流コンデンサCdに対
して、電力のやりとりを行う。負荷装置LOADが電力を消
費すれば、直流電圧Vdが低下するが、上記制御によって
電源から有効電力Psを供給して常にVd≒Vd *に制御され
る。逆に負荷装置LOADから電力回生(誘導電動機を回生
運転した場合)が行われると、Vdが一旦上昇するが、そ
の分電源SUPに有効電力Psを回生することにより、やは
りVd≒Vd *となる。すなわち負荷装置LOADの電力消費あ
るいは電力回生に応じて、電源SUPから供給する電力Ps
が自動的に調整されているのである。
このとき、入力電流Isは電源電圧と同相あるいは逆相
(回生時)の正弦波に制御されるので、当然入力力率=
1で高調波成分はきわめて小さい値となる。
〔背景技術の問題点〕
このような従来の電力変換装置は次のような問題点があ
った。
すなわち、PWMコンバータの入力電流Isをその指令値Is *
=Im・sinωtに従って制御しているが、そのために精
度の良い入力電流検出器が電源の相数分だけ必要とな
り、制御回路が複雑で高価になる欠点があった。特に、
最近は制御回路はデジタル化が進み、マイクロコンピュ
ータの導入が不可欠となってきたが、上記入力電流検出
器の数だけI/Oポート(入出力ポート)を用意しなけれ
ばならず、回路を複雑にするきらいがあった。
また、従来の装置では、瞬時、瞬時、入力電流Isとその
指令値Is *とを比較し演算する必要があり、時間的余裕
がないため演算時間が不足する欠点があった。従って、
より高速の演算ができるマイクロコンピュータが必要と
なり、それに伴って装置も高価になるという問題点があ
った。
〔発明の目的〕
本発明は以上に鑑みてなされたもので、瞬時、瞬時の入
力電流を制御することなく、交流電力を直流電力に変換
し、しかも受電端の力率を大略1に保持できる電力変換
装置を提供することを目的とする。
〔発明の概要〕
本発明によれば、この目的は、交流電源と、該交流電源
に交流リアクトルを介して接続されたパルス幅変調制御
コンバータ(PWMコンバータ)と、該PWMコンバータの直
流側に接続された平滑コンデンサと、該平滑コンデンサ
を直流電圧源とする負荷装置と、前記平滑コンデンサの
直流電圧を制御する手段と、該直流電圧制御手段からの
出力信号及び前記交流電源の電圧波高値に基づき前記PW
Mコンバータが交流側に発生する電圧の波高値及び位相
角の指令値を演算する手段と、当該演算手段からの出力
信号に基づき前記PWMコンバータをパルス幅変調制御す
る手段とで構成することにより達成できる。
〔発明の実施例〕 第1図は本発明の電力変換装置の一実施例を示す構成図
である。
図中、BUSは3相交流電源の電線路、TRは電源トラン
ス、Lsは交流リアクトル、CONVはパルス幅変調制御(PW
M)コンバータ、Cdは直流平滑コンデンサ、LOADは負荷
装置である。
また、制御回路として、交流電流検出器PT、直電圧検出
器用絶縁増幅器ISO、整流回路DS、比較器C1、直流電圧
制御補償回路Gv(s)、演算回路CAL、パルス幅変調制
御回路PWM−CONTが用意されている。
第2図は、第1図の装置の演算回路CALの具体的構成図
を示すもので、K1,K2は比例増幅器、AD1,AD2は加算
器、SQ1,SQ2は2乗演算器、DIVは割算器、SQRは平方根
演算器、tan-1は逆正接(アークタンジェント)演算器
を表わす。
第3図は、第2図の演算回路の動作を説明するための交
流側の電圧電流ベクトル図を示す。図中、は電源電
圧ベクトル、は入力電流ベクトル、はコンバー
タCONVの交流側発生電圧のベクトル、は交流側リア
クトルLsに印加される電圧のベクトルを各々表わす。
さらに、第4図は、第1図の装置のパルス幅変調制御回
路PWM−CONTの具体的例を示す構成図を表わす。図中、O
A1〜OA6は演算増幅器、A1〜A6は加算器、M1〜M9は乗算
器、S/Cは正弦値、余弦値演算回路、C3〜C5は比較器、S
H1〜SH3はシュミット回路、OSCは三角波発生器である。
以下、第1図〜第4図を用いて、本発明装置の動作を説
明する。
第1図において、直流平滑コンデンサCdの電圧Vdを絶縁
増幅器ISOを介して検出する。当該検出値Vdを比較器C1
に入力し、直流電圧指令値Vd *と比較する。比較器C1
偏差ε=Vd *−Vdを次の直流電圧制御補償回路G
v(s)に入力し、積分あるいは比例増幅を行う。当該
制御補償回路Gv(s)の出力信号Im *は次の演算回路CAL
に入力される。
一方、電源電圧Vsを変換器PTにて検出し、整流器DSを介
して、3相整流電圧Vsmを得る。Vsmは、電源電圧Vsの波
高値とみてよい。当該電源電圧波高値Vsmもまた、前記
演算回路CALに入力される。
第2図において、演算回路CALは、上記2つの入力信号V
sm及びIm *を用いて、PWMコンバータCONVの交流側発生電
圧Vcの波高値指令Vcm *と、位相角指令θを演算するも
ので、次の演算を行っている。
すなわち、入力信号Im *を比例増幅器K2を介して、Rs
し、加算器AD1に入力する。ここで、Rsは交流リアクト
ルの抵抗相当分とする。また、電源電圧波高値Vsmも加
算器AD1に入力し、Vsm−Im *・Rsを求める。この値をSQ1
により2乗し、加算器AD2に入力する。
また、入力信号Im *を比例増幅器K1を介してωLs倍す
る。ここでω=2πは電源の角周波数、Lsは交流リア
クトルのインダクタンス分とする。当該値ωLsIm *をSQ2
で2乗し、加算器AD2に入力する。AD2の出力信号(Vsm
−Im *・Rs+(ωLsIm *を次の平方根演算器SQR
を介して、上記電圧波高値指令Vcm *が求められる。
一方、加算器AD1の出力信号Vsm−Im *・Rs及び、比例増
幅器K1の出力信号ωLs・Im *を割算器DIVに入力し、 tanθ=ωLsIm */(Vsm−Im *・Rs)を求め、逆正接演
算器tan-1を介して、位相角指令値θを求めている。
ここで、逆正接演算器tan-1は、例えば、ROM(リードオ
ンリーメモリ)等に、逆正接関数を書き込んでおき、デ
ジタル量に変換したtanθ値を番地として、当該関数
を読み出すことにより、θを求めることができる。
このようにして求められた電圧波高値指令Vcm *と位相角
指令値θは、次のパルス幅変調制御回路PWM−CONTに
入力され、PWMコンバータCONVを構成する自己消弧素子
(例えばゲートターンオフサイリスタ等)に与えるゲー
ト信号gを作る。
第4図はパルス幅変調制御回路PWM−CONTの具体例を示
すもので、入力信号は前記電圧波高値指令Vcm *と位相角
指令値θ及び交流電源の3相電圧vu,vv,vwで、出力
信号は前記PWMコンバータCONVへ送られるゲート信号
g1,g2,g3である。
3相電圧の波高値をVsm,角周波数をωとすると、vu,v
v,vwは次式で表わされる。
vu=Vsm・sinωt vv=Vsm・sin(ωt−2π/3) vw=Vsm・sin(ωt+2π/3) この3相電圧vu,vv,vwを演算増幅器OA1,OA2,OA3
介して、(1/Vsm)倍することにより、次式の単位正弦
波U,V,Wが求められる。
U=sinωt V=sin(ωt−2π/3) W=sin(ωt+2π/3) この単位正弦波U,V,Wから、加算器A1〜A3及び演算増幅
器OA4〜OA6を介して、90°進み位相の単位余弦波U′,
V′,W′を求める。
すなわち、 となる。
一方、位相角指令値θは正弦波、余弦値演算回路S/C
に入力され、その正弦波sinθ及び余弦値cosθが演
算される。この演算はマイクロコンピュータにより直接
演算することも可能であるが、一般には、メモリに正弦
波表及び余弦波表を記憶させておき、入力値θを番地
として、出力sinθ及びcosθを読み出す手法が用い
られる。
この正弦波sinθと余弦値cosθ及び前記単位正弦波
U,V,Wと単位余弦波U′,V′,W′を用いて、電源電圧
vu,vv,vwに対して位相差θを有する単位正弦波
U″,V″,W″を求める。このとき、乗算器M1〜M6及び加
算器A4〜A6が用いられる。すなわち、U″,V″,W″は次
式のようになる。
U″=sinωt・cosθ−cosωt・sinθ =sin(ωt−θ) V″=sin(ωt−2π/3)・cosθ −cos(ωt−2π/3)・sinθ =sin(ωt−2π/3−θ) W″=sin(ωt+2π/3)・cosθ −cos(ωt+2π/3)・sinθ =sin(ωt+2π/3−θ) この値に、前記電圧波高値指令Vcm *を乗ずることによ
り、PWM制御入力電圧eu,ev,ewが求められる。このと
き乗算器M7〜M9が使われる。
eu=Vcm *・sin(ωt−θ) ev=Vcm *・sin(ωt−2π/3−θ) ew=Vcm *・sin(ωt+2π/3−θ) 三角波発生器Oscからは周波数1kHz程度の三角波Xが出
力され、比較器C3により前記入力電圧euと比較される。
そしてシュミット回路SH1を介して、PWMコンバータCONV
のU相の構成素子にゲート信号g1を与える。同様に比較
器C4,C5及びシュミット回路SH2,SH3を介して、V相及
びW相の構成素子にゲート信号g2,g3を与える。このPW
M制御動作は公知なので省略する。
PWMコンバータCONVの交流側には、前記入力電圧eu
ev,ewに比例した電圧Vcu,Vcv,Vcwが発生させられ
る。
第3図は、交流側の電圧、電流ベクトル図(一相分)を
示すもので、電源電圧に対して、コンバータの交流
電圧は位相角θ=θだけ遅れており、その波高値
Vcmは前記指令値Vcm *に一致する。この結果、交流リア
クトルLsには=Rs +jωLs の電圧が印加さ
れ、入力電流が流れる。
負荷電流が増大し、平滑コンデンサCdの直流電圧Vdが低
下した場合、Vd *>Vdとなり、第1図の比較器C1の出力
ε=Vd *−Vdが正の値で増加し、電圧制御補償回路Gv
(s)を介して、電流波高値指令Im *を増加させる。こ
の結果、Vcm *を若干増加させ、θを増大させる。特に
θを増加させる。これに従って、コンバータ交流電圧
も変化し、位相角θを増大させ、波高値Vcmを少し
増加させる。すると、交流リアクトルLsに印加される電
が増大し、入力電流を増加させ
る。このとき、入力電流は大略、電源電圧と同
相になっている。
故に電源から供給される有効電力Ps≒Vs・Isが増大し、
それに伴って、平滑コンデンサCdの直流電圧Vdが増大し
て行き、Vd≒Vd *となって落ち着く。
逆に、負荷が、インバータ+交流電動機等の場合で、回
生ブレーキをかけたとき、平滑コンデンサCdの直流電圧
Vdが増大し、Vd *<Vdとなるが、このときは、次のよう
に制御される。
偏差εは負の値となり、電流波高値指令Im *も負の値
となる。この結果、θは負の値となって、交流側の電
圧電流ベクトル図は、第5図のようになる。すなわち、
コンバータ交流電圧は電源電圧より位相θ=θ
だけ進み、波高値Vcmは、Vsmより大きくなる。この結
果、交流リアクトルLsに印加される電圧
は電源電圧により約90°進み位相となり、入力電
と逆位相になる。故に、電源からの入力電
力Psは負の値となって、電力回生が行なわれる。従っ
て、平滑コンデンサCdの直流電圧Vdが低下し、最終的に
Vd≒Vd *となるように制御される。
このようにして、本発明装置によれば、平滑コンデンサ
Cdの直流電圧Vdをその指令値Vd *に一致させるように制
御することができ、しかも、このときの入力電圧Isは大
略、電源電圧Vsと同相又は逆相に保持されており、力率
の良い運転ができる。
第6図は本発明の電力変換装置の他の実施例を示す構成
図である。図中、CTLは負荷電流検出器、PLは負荷電力
演算器、ADDは加算器で、他は第1図の記号に準ずる。
第1図と異なる点だけを次に説明する。
負荷電流ILを電流検出器CTLによって検出し、負荷電力
演算器PLに入力する。PLからは負荷電力PL=Vd・ILに比
例した入力電流波高値指令Imo *を出力する。Imo *は次式
の演算によって求められる。
ここで、直流電圧Vd及び電源電圧波高値Vsmがあまり変
化しないとすれば、 Imo *≒KL・IL と近似できる。
加算器ADDには、直流電圧制御補償回路Gv(s)からの
出力信号ΔIm *と上記演算値Imo *が入力され、Im *=Imo *
+ΔIm *が前述の演算回路CKLに入力される。
第1図の装置では、負荷が増減したとき、平滑コンデン
サCdの直流電圧Vdの制御回路を介して、入力電流Isの波
高値指令Im *が与えられた。これに対し、第6図の装置
では、負荷電流ILの変化に応じて、ただちに、入力電流
波高値指令Imo *を演算し、PWMコンバータを制御してい
る。従って、ILが増加したときは、ただちに、入力電流
Isが増大し、逆にILが減少すればただちに入力電流Is
減少して、平滑コンデンサCdの電圧変動が抑制される。
このとき、直流電圧制御回路Gv(s)からは、ゆっくり
した定常的な、偏差を少なくするように、補正信号ΔIm
*が与えられる。
すなわち、第6図の装置は、急激な負荷変動に対し、平
滑コンデンサCdの電圧Vdが変動するのを抑制する効果が
ある。
第7図は、本発明の電力変換装置の他のもう1つの実施
例を示す構成図である。図中、CTsは変流器、VARは無効
電力演算回路、C2は比較器、HQ(s)は無効電力制御補
償回路、ADD1,ADD2は加算器で、他の記号は第1図及び
第6図の記号に準ずる。
第1図及び第6図の装置と異なる点だけを説明する。
すなわち、第1図の装置では、交流リアクトルLsのイン
ダクタンス値Ls及びその抵抗値Rsの値を用いて、電圧波
高値指令Vcm *と位相角指令値θを演算しているが、交
流リアクトルLsの温度上昇等の理由により、上記値Ls
Rsが変化することもあり、必ずしも正確なVcm *やθ
得られるとは限らない。故に、入力電流Isの位相が電源
電圧Vsに対して若干ずれる可能性があり、その分だけ入
力力率も低下する。入力力率=1という所期の目的を達
成するために第7図の装置を提供する。
まず、受電端の3相交流電圧及び3相交流電流を変成器
PT及び変流器CTsによって検出する。無効電力演算回路V
TRは上記電圧電流値から無効電力Qsを演算するもので、
具体的には、上記電圧検出値を90°ずらした値に検出電
流値を乗じ、それを3相分加え合わせたものが、瞬時の
無効電力Qsとなる。無効電力検出値Qsは比較器C2に入力
され、無効電力設定値Qs *と比較される。通常受電端の
入力力率は1に保持するため、上記設定値Qs *は零に設
定される。
比較器C2は偏差ε=Qs *−Qsを次の無効電力制御補償
回路HQ(s)に入力する。当該補償回路HQ(s)は通常
積分要素が使われ、定常偏差εを零にしている。H
Q(s)の出力信号ΔVsmは加算器ADD2に入力され、電源
電圧波高値Vsmに加算される。演算回路CALには、第1図
の装置の電源電圧波高値Vsmに代って、Vsm′=Vsm+ΔV
smが入力される。
第8図は、入力電流が電源電圧に対して位相角
δだけ遅れている場合のベクトル図を示すもので、これ
を用いて第7図の装置の動作を説明する。
受電端の無効電力Qsは遅れとなり、負の値が検出され
る。故に偏差ε=Q*−Q=−Qは正の値となり、制御
補償回路HQ(s)の出力信号ΔVsmを増加させる。故にV
sm′も増加し、電圧波高値指令Vcm *増大させ、位相角指
令値θを減少させる。故にコンバータの交流側電圧Vc
はVc′のように変化させられる。この結果、交流リアク
トルLsに印加される電圧VLはVL′のように変化し、入力
電流Isが電源電圧Vsと同相になるように制御され、QS
Qs *=0となって落ち着く。
このようにして受電端の無効電力Qsが零、すなわち、入
力力率=1に保持される。
交流電源は3相電源で説明したが、単相電源でも、又、
他の多相電源でも同様に達成できることは言うまでもな
い。
また、第1図の装置では、演算回路CALによって、Vcm *
及びθを算出したが、θの代りに、次の演算により
sinθ及びcosθを直接求めることもできる。
この場合には、第4図の回路の正弦波、余弦値演算回路
S/Cは省略できる。
さらに、第1図の装置のパルス幅変調制御回路PWM−CON
Tは、波高値指令Vcm *及び位相角指令θのデータに基
づいて、コンバータのゲート信号gを発生させるもので
あればよく、第4図の回路に限られるものではない。例
えば、波高値指令Vcm *を与えると、それを波高値とする
正弦波電圧がコンバータの交流側に発生するように、PW
M制御パターンをメモリに記憶させておき、電源に同期
したクロック信号(PWM制御の搬送波周波数に相当)で
読み出して行く方法も考えられる。このとき位相角指令
θにより、最初の読み出し番地が指定される。
〔発明の効果〕
以上のように本発明によれば、瞬時瞬時の入力電流を制
御することなく、受電端の入力力率を1に保持した状態
で、交直電力変換が行なえるようになり、負荷装置への
電力供給あるいは負荷装置からの電力回生が自由にでき
る電力変換装置を提供できる。特に、入力力率が大略1
でよいと言う用途には、受電端の無効電力制御も不要と
なり、入力電流検出は全くいらなくなる。この結果、制
御回路が簡単になるばかりでなく、マイクロコンピュー
タを導入したデジタル制御回路で構成することができ、
調整の簡略化が図れる電力変換装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の電力変換装置の一実施例を示す構成
図、第2図は第1図の装置の演算回路の具体例を示す構
成図、第3図及び第5図は受電端の1相分の電圧電流ベ
クトル図、第4図は第1図の装置のパルス幅変調制御回
路の具体例を示す構成図、第6図及び第7図は本発明装
置の別の実施例を示す構成図、第8図は第7図の装置を
説明するための電圧電流ベクトル図、第9図は従来の電
力変換装置の構成図である。 BUS…3相交流電源の電線路、TR…電源トランス、Ls
交流リアクトル、CONV…PWMコンバータ、Cd…直流平滑
コンデンサ、LOAD…負荷装置、PT…変成器、DS…整流
器、C1…比較器、Gv(s)…直流電圧制御補償回路、CA
L…演算回路、PWM−CONT…パルス幅変調制御回路、ISO
…絶縁増幅器。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】交流電源と、該交流電源に交流リアクトル
    を介して接続されたパルス幅変調制御コンバータ(PWM
    コンバータ)と、該PWMコンバータの直流側に接続され
    た平滑コンデンサと、該平滑コンデンサを直流電圧源と
    する負荷装置と、前記平滑コンデンサの直流電圧を制御
    する手段と、該直流電圧制御手段からの出力信号を
    Im *、前記交流電源の角周波数と電圧波高値を各々ω,V
    sm、前記交流リアクトルのインダクタンスと抵抗を各々
    Ls,Rsとした場合、前記PWMコンバータが交流側に発生
    する電圧の波高値指令Vcm *と位相角指令θを、 による演算によって求める手段と、当該演算手段からの
    出力信号に基づき前記PWMコンバータをパルス幅変調制
    御する手段とからなる電力変換装置。
  2. 【請求項2】前記演算手段は、無効電力演算回路によっ
    て検出される前記交流電源から供給される無効電力の検
    出値Qsと、前記交流電源から供給される無効電力の設定
    値Qs *との偏差信号に応じた値ΔVsmを前記電源電圧波高
    値Vsmに加えて、PWMコンバータの発生電圧の波高値及び
    位相角の指令値を演算したことを特徴とする特許請求の
    範囲第1項記載の電力変換装置。
  3. 【請求項3】前記演算手段は、前記負荷装置に供給され
    る有効電力を検出し、その値に比例した値Imoを、前記
    直流電圧制御手段からの出力信号ΔImに加えて、PWMコ
    ンバータの発生電圧の波高値及び位相角の指令値を演算
    したことを特徴とする特許請求の範囲第1項又は第2項
    記載の電力変換装置。
JP60233329A 1985-10-21 1985-10-21 電力変換装置 Expired - Lifetime JPH0767280B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP60233329A JPH0767280B2 (ja) 1985-10-21 1985-10-21 電力変換装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP60233329A JPH0767280B2 (ja) 1985-10-21 1985-10-21 電力変換装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS6295973A JPS6295973A (ja) 1987-05-02
JPH0767280B2 true JPH0767280B2 (ja) 1995-07-19

Family

ID=16953436

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP60233329A Expired - Lifetime JPH0767280B2 (ja) 1985-10-21 1985-10-21 電力変換装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0767280B2 (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH06101932B2 (ja) * 1986-01-11 1994-12-12 株式会社日立製作所 Pwm形コンバ−タの制御装置
JP2007006601A (ja) * 2005-06-23 2007-01-11 Toshiba Corp 電力変換装置
JP2007006606A (ja) * 2005-06-23 2007-01-11 Toshiba Corp 電力変換装置
JP4658707B2 (ja) * 2005-06-27 2011-03-23 株式会社日立製作所 電力変換装置
JP4912334B2 (ja) * 2008-02-15 2012-04-11 株式会社ミツバ ワイパ装置

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5736580A (en) * 1980-08-13 1982-02-27 Hitachi Ltd Protecting method for converter

Also Published As

Publication number Publication date
JPS6295973A (ja) 1987-05-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPS6137864B2 (ja)
JP5029315B2 (ja) モータ駆動システム
JPH0767280B2 (ja) 電力変換装置
JP2781602B2 (ja) 電力変換器の制御装置及びそのシステム
JPH0748951B2 (ja) 電力変換装置
Kwon et al. Three-phase PWM synchronous rectifiers without line-voltage sensors
JPH0564551B2 (ja)
JP7282984B2 (ja) 電力変換装置、及び、その制御方法
JP2579905B2 (ja) 車両用電力変換装置
JP2990723B2 (ja) 電源回生電圧形インバータ
JP2653873B2 (ja) インバータ電流制御装置
JP2011172387A (ja) 電力変換制御装置、コンバータ制御回路、電力変換制御方法、電力変換制御用プログラム及び記録媒体
JPH0332303B2 (ja)
JP2924589B2 (ja) 電力変換装置
JPH0241663A (ja) 可変直流電源装置
JP2827484B2 (ja) インバータ制御回路
JPS6295972A (ja) 電力変換装置
JP2536916B2 (ja) 交直変換装置のパルス幅変調制御方法
JPH0652990B2 (ja) 電力変換装置の制御装置
JPH0419796B2 (ja)
JP3006084B2 (ja) 電源回生形インバータ
JP2592930B2 (ja) 補助電源装置
JP2024022201A (ja) インバータ装置、並びにモータ駆動装置
JPH0767279B2 (ja) 電力変換装置
JPH0682305B2 (ja) 無効電力補償装置