JPH0652990B2 - 電力変換装置の制御装置 - Google Patents

電力変換装置の制御装置

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JPH0652990B2
JPH0652990B2 JP26219085A JP26219085A JPH0652990B2 JP H0652990 B2 JPH0652990 B2 JP H0652990B2 JP 26219085 A JP26219085 A JP 26219085A JP 26219085 A JP26219085 A JP 26219085A JP H0652990 B2 JPH0652990 B2 JP H0652990B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の技術分野〕 本発明は、交流側がリアクトルを介して交流電源に接続
され、直流側に平滑コンデンサおよび負荷が接続された
電力変換装置に係り、この電力変換装置をパルス幅変調
制御して電力の順変換および逆変換が可能な電力変換装
置の制御装置に関する。
〔発明の技術的背景とその問題点〕
商用電源の交流を直流に変換して負荷に供給する電力変
換装置をダイオードブリッジで構成した場合、商用電源
側に無効電力が発生して系統電圧を変化させたり、高調
波が発生して送電線に近接する電話線などの通信線へ誘
導障害を引き起こしたりすることがある。
かかる不具合を解消するものとして、電力変換装置をG
TO(gate turn-off thyristor)や強制転流回路付の
サイリスタ等で構成し、これらのスイッチング素子をパ
ルス幅変調方式で制御する、いわゆる、PWMコンバー
タと呼ばれる電力変換装置が既に実用化されている。
第6図(a)、(b)はこの種の従来の電力変換装置お
よびその制御装置の概略構成図である。同図において、
商用の交流電源1にはリアクトル2を介して電力変換装
置3の直流側が接続され、さらに、電力変換装置3の直
流側には平滑コンデンサ4および図示しない負荷が接続
されている。
この電力変換装置3をパルス幅変調制御するために、電
圧設定器5が設けられている。この電圧設定器5は電力
変化装置3の直流側の目標電圧を設定するもので、その
設定電圧信号Vdrと検出された電圧信号Vとが加算器
6で比較され偏差分(Vdr−V)が制御補償回路7に
入力される。この制御補償回路7は偏差分(Vdr
)を増幅して交流側に流すべき交流電流の波高値信
号Ismrを出力する。
一方、検出された交流電源1の電圧信号Vは除算器8
によって単位正弦波信号sinωtに変換される。
このようにして得られた単位正弦波信号sinωtと上述
した波高値信号Ismrとが乗算器9によって乗じら
れ、リアクトル2に流すべき交流電流の瞬時値を指令す
る信号Isrとなる。この瞬時値を指令する信号Isrと検
出された電流信号Iとが加算器10で比較され、その
偏差分(Isr−I)が制御補償回路11に加えられ
る。
制御補償回路11は偏差分(Isr−I)を増幅して電
力変換装置3の交流側電圧の瞬時値を指令する信号Vcr
を出力する。
次に、この瞬時値を指令する信号Vcrは、比較器13に
よって三角波発生器椎2の三角波信号と比較され、その
大小関係を示すパルス信号がゲート出力回路14に入力
される。
続いて、ゲート出力回路14はこのパルス信号を増幅
し、電力変換装置3を構成するスイッチング素子のゲー
ト信号を生成する。
なお、比較器13によるパルス信号の発生およびゲート
出力回路14によるゲート信号の生成については、例え
ば、特開昭59−61475号公報に示され、公知では
あるが参考までにその概要を第7図を用いて説明する。
今、電力変換装置が第7図(a)に示すようにブリッジ
接続されたサイリスタT〜Tを含み、これらのサイ
リスタのゲート信号を生成する場合には第7図(b)に
示すように正弦波信号Fと、三角波信号A,Bとを比較
して、その大小関係により第7図(c)に示すサイリス
タTのゲート信号cと、第7図(d)に示すサイリス
タTのゲート信号Dを生成する。
このとき、電力変換装置の交流側の電圧Vは第7図
(e)に示すようにパルス状になるが、その基本波成分
の波高値は第7図(b)に示す正弦波信号Fの波高値に
比例し、位相は同相となる。
かかる従来の制御装置は、交流側と直流側とでなされる
電力の授受、すなわち、交流側から直流側へ電力を伝え
る力行運転や、直流側から交流側へ電力を返送する回生
運転に関係なく交流電源側の力率を常に“1”に保持し
得ること、および、交流電流Iが正弦波状になるため
に高調波成分を低減できることに特長を有している。
ところで、近年のマイクロプロセッサの発展は目覚まし
く、これに伴ってアナログ回路で構成された装置の多機
能化、高精度化を実現するためにマイクロプロセッサを
適用する動きが活発である。この傾向は電力変換装置の
制御においても同様であった。しかしながら、パルス幅
変調制御にマイクロプロセッサを適用する場合、その制
御アルゴリズムとして第6図に示した従来の制御方法を
採用することは困難である。
すなわち、第6図に示した従来の制御装置の特長を得る
ためには、電力変換装置3の交流側電圧の瞬時値指令信
号Vcrの操作を少なくとも数10〔μsec〕毎に行なわ
なければならいが、この従来の制御装置の制御をそのま
まマイクロプロセッサに行なわせた場合、演算に費やさ
れる時間がかなり大きく、瞬時値指令Vcrの操作周期は
数〔msec〕程度になってしまうため、所望の性能が得
られなかった。
〔発明の目的〕
本発明は上記の問題点を解決するためになされたもの
で、交流電流等の瞬時値の入力あるいは操作を不要化す
ることにより、入力データのサンプリング周期を長く設
定し得ると共に、マイクロプロセッサを容易に適用し得
る電力変換装置の制御装置の提供を目的とする。
〔発明の概要〕
この目的を達成するために本発明は、交流側がリアリク
トルを介して交流電源に接続され、直流側に平滑コンデ
ンサおよび負荷が接続され、パルス幅変調制御により電
力の順変換および逆変換が可能な電力変換装置におい
て、前記交流電源の電圧信号、前記リアクトルを流れる
電流信号、前記負荷に流れる電流信号、前記電力変換装
置の直流側の電圧信号および設定電圧信号に基づき、前
記平滑コンデンサの電圧が設定電圧に一致し、且つ、前
記リアクトルを流れる電流が前記交流電源の電圧と所定
の位相例えば力行運転時には同相、回生運転時には逆相
になるべき前記電力変換装置の交流側電圧の波高値信号
および前記交流電源電圧に対する位相差信号を発生する
制御回路を備え、この制御回路の波高値信号および位相
差信号によって前記電力変換装置をパルス幅変調制御す
ることを特徴とするものである。
〔発明の実施例〕
第1図は本発明の一実施例の構成を、電力変換系統と併
せて示したブロック図であり、電圧検出器15によって
検出された交流電源1の電圧信号V、電圧検出器16
によって検出された電力変換装置3の直流側の電圧信号
、電流検出器17によって検出されたリアクトルを
流れる電流信号I、および、電流検出器17によって
検出された負荷に流れる電流信号Iに基づいて制御回
路20が電力変換装置3の交流側電圧の波高値と、交流
電源1の電圧に対する位相差とを演算し、この演算によ
って得られた交流電圧の波高値信号Vcm、位相差信号
θと、電圧検出器15の電圧信号Vとに基づいてPW
Mゲート出力回路30が電圧変換装置3を制御する構成
になっている。
ここで、PWMゲート出力回路30は、電力変換装置3
の交流側電圧基本波成分の波高値と位相が、制御回路2
0からの波高値信号Vcmと位相差信号θに対応した大き
さになるような、各GTOのゲート信号を生成する、と
いう機能を持つのである。具体的にPWMゲート出力回
路は、例えば、入力信号Vcmとθによりその波高値がV
cmでVとの位相がθであるような正弦波を生成する正
弦波発生回路と、三角波発生回路と、正弦波発生回路か
らの信号と三角波発生回路からの信号とを比較しその大
小関係を示すパルス信号を出力する比較回路と、そのパ
ルス信号を増巾し各ゲート信号を生成する出力回路とで
構成されるものである。もちろん他の構成、例えばメモ
リーや論理IC等で構成しても良い。とにかくPWMゲ
ート出力回路30は上述した機能を持つ回路である。本
発明の主テーマは制御回路20であるので、制御回路2
0について以下に詳しく説明する。
第2図は制御回路20の詳細な構成を示す回路図であ
り、これらは本来、マイクロプロセッサやインタフェー
ス回路で構成するものであるが、アナログ回路やディス
クリート回路でも構成し得る点を考慮して演算単位ごと
にブロックで示したものである。
この制御回路20は主に、負荷に流れる電流信号I
電力変換装置の直流側の電圧信号V、および、電圧設
定器21の出力である直流側の設定信号Vdrに基づいて
直流側要求電力信号Pを発生する第1の演算部22
と、交流電源1の電圧信号Vを入力してその波高値V
smを検出する波高値検出器23と、交流電源1の電圧
信号V、および、リアクトル2を流れる電流信号I
に基づき、リアクトル2に発生する電圧波高値の交流電
源電圧に対する逆相成分を求め、この逆相成分に対応す
る位相補正電圧信号VLCを発生する第2の演算部24
と、第1の演算部22の直流側要求電力信号P、波高
値検出器23の出力Vsm、第2の演算部24の位相補
正信号VLCに基づいてリアクトル2を流れる電流が交流
電源電圧と所定の位相、ここでは力行時には同相、回生
時には逆相になるべき、電力変換装置3の交流側電圧の
波高値および交流電源電圧に対する位相差を演算して波
高値信号Vcm、位相差信号θを発生する第3の演算部2
5とを備えている。
このうち、第1の演算部22は電圧信号Vを2乗する
2乗演算器101、電圧設定信号Vdrを2乗する2乗演
算器102、これらの演算結果の偏差を求める加算器1
03、この加算器103の出力を比例、積分演算する直
流電圧用PI調節器104、電圧信号Vdrと電流信号I
とを掛け合わせる乗算器105、この乗算器105の
出力と直流電圧用PI調節器104の出力とを加算する
加算器106で構成されている。
また、第2の演算部24は電圧信号Vと電流信号I
との位相差を検出する位相差検出器107、この位相差
の正弦を求める正弦波関数回208、リアクトルを流れ
る電流の波高値を検出する波高値検出器109、この波
高値からリアクトル2の両端電圧を求める係数器11
0、この係数器110の出力と正弦波関数回路108の
出力とを乗算する乗算器111、目標値としての信号
“0”から乗算器111の出力を引き算して実質的に符
号を反転させる加算器112、この加算器の出力を比
例、積分演算する力率用PI調節器113で構成されて
いる。
さらにまた、第3の演算部25は第1の演算部22の出
力を波高値検出器23の出力によって除算する除算器1
14、この除算器の出力をリアクトル2の両端の電圧波
高値に変換する係数器115、その出力を2乗する2乗
演算器116、上記波高値検出器23の出力と第2の演
算部24の出力とを加算する加算器117、その出力を
2乗する2乗演算器118、この2乗演算器118の出
力と上記2乗演算器116の出力とを加算する加算器1
19、その加算結果を開平する1/2乗演算器120、係
数器115の出力と加算器117の出力とを用いて電力
変換器の交流側電圧位相θを演算する位相差演算器12
1で構成されている。
上記のように構成された本実施例の作用を第3図のベク
トル図をも参照して以下に説明する。
電圧設定器21は電力変換装置3の直流側電圧の目標電
圧Vdrを設定するもので、この目標電圧Vdrを2乗する
2乗演算器102の出力Vdr と直流側電圧信号V
2乗する2乗演算器101の出力V との偏差分(V
dr −V )を直流電圧用PI調節器104に加える
ことによって、この直流電圧用PI調節器104から
は、平滑コンデンサ4の両端電圧つまり直流側電圧を目
標電圧Vにするために必要な平滑コンデンサへの流入
エネルギーに対応した信号Pcrが出力される。
一般にある時間T内でコンデンサ電圧をVからVdr
に上げるためのエネルギーEは次式で表わされる。
ただし C:平滑コンデンサの静電容量 P:E/Tで定義される平均電力 である。
直流電圧用PI調節器104は比例要素と積分要素とを
含み、このうち、比例要素によるPI調節器の出力は
(1)式のPに相当し、積分要素は言うまでもなくV
drとVとの定常偏差をなくするために必要となってい
る。
一方、乗算器105は目標電圧Vdrと直流側電流信号I
とを掛け合わせることによって負荷が要求している電
力に相当する信号Pdrを出力する。
また、これら2つの信号PcrとPdrとが加算器106で
加算され、この加算器から電力変換装置3の直流側が要
求している電力に相当する信号、すなわち、直流側要求
電力信号Pが出力される。
ここで、電力変換装置3自体に損失がなく、しかも、電
力変換装置3の交流側回路に抵抗分がないものと仮定す
れば、直流側要求電力は交流電源が送り出すべき有効電
力に等しくなるので次式が成立する。
ただし、 Vsm:交流電源電圧Vの波高値 Ism:交流電源Iの波高値 :交流電源電圧Vと交流電流Iとの位相差 である。
また、交流電源電圧Vと交流電流Iとが同相すなわ
ちcos=1であるときに(2)式を満足する交流電流
の波高値Ismrを求めると となる。このようにして流すべき交流電流が求まれば、
第1図中のリアクトル2に加えなければならない電圧は
次式によって決まる。
Lmr=ω・L・Ismr =2πf・L・Ismr……(4) ただし、 VLmr:リアクトル2に加わるべき電圧の波高値 ω:電源の角周波数 :電源周波数 である。
第3の演算部25を構成する除算器114は(3)式中
のP/Vsmを演算し、係数器115はこの演算結果を
用いて(4)式を満足する電圧の波高値信号VLmrを発
生する。
一方、交流電源電圧Vと交流電流Iとが同相または
逆相であるときには、電力変換装置3の交流側に第3図
(a)、(b)のベクトル図で示す関係が成立する。す
なわち、直流側で電力を消費している力行モードでは第
3図(a)に示すように交流電源電圧Vに対してリア
クトルに発生する電圧Vは90°進み、電力変換装置
3の交流側電圧Vはこれらの電圧V,Vによって
決まる大きさと位相角θとを有している。これとは反対
に、直流側が交流側へ電力を供給する回生モードでは第
3図(b)に示すように、電流Iが反対方向に流れて
リアクトルに発生する電圧Vは交流電源電圧Vに対
して90°遅れ、電力変換装置3の交流側電圧Vは力
行モードとは位相の進み遅れが反対になっている。した
がって、係数器115の出力である波高値信号VLmr
力行時に正となり、回生時に負となる。
ところで、交流電源電圧Vと交流電流Iとが同相ま
たは逆相で、第2の演算部24の出力は零であるとすれ
ば、波高値検出器23の出力Vsmがそのまま2乗演算器
118および位相差演算器121に加えられる。
かくして、2乗演算器116,118、加算器119お
よび1/2乗演算器120によって次式の演算がなされ
る。
また、位相差演算器121によって次式の演算がなされ
る。
ただし、 Vcm:電力変換装置の交流側電圧の波高値 θ:交流電源電圧と電力変換装置の交流側電圧との位相
差 である。
次に、交流電源電圧Vと、リアクトルを流れる交流電
流Iとの位相差が0°または180°以外の場合、す
なわち、|cos|=1の場合には、電力変換装置3の
交流側に第3図(c)のベクトル図で示す関係が成立す
る。この状態から、交流電流Iのうち交流電源電圧V
と同相の電流成分I′の大きさを変えずに、交流電
流Iの位相を零にするためには、VLm・sinなる補
正電圧をベクトル的に交流側電圧Vに加えてやればよ
い。従って、交流電源電圧Vと交流電流Iとの位相
がずれている時には、次式によって決まる大きさおよび
位相を持った交流電圧が電力変換装置3の交流側に発生
するようにすれば交流電源電圧V、交流電流Iとが
同相になる。
ただし VLm:リアクトルに加わっている電圧の波高値である。
第2図の演算部24は、交流電源電圧Vと交流電流I
との間に位相差があるとき、この位相差を補正するた
めの位相補正電圧VLcを生成して、これを交流電源電圧
の波高値Vsmに加え、上記(7),(8)式の演算を実
行させるものであり、以下に位相補正電圧VLcの生成に
ついて説明する。
先ず、位相差検出器107は交流電源電圧Vと交流電
流Iとの位相差信号を出力すると、正弦波関数回路
108はsinに対応する信号を出力する。次に、波高
値検出器109が交流電流Iの波高値Ismを検出する
と、係数器110は次式の演算を行なってリアクトルに
加わる電圧の波高値VLmを出力する。
Lm=ω・L・Lsm ………(9) また、乗算器111は正弦波関数回路108の出力sin
と係数器110の出力VLmとを掛け合わせて第3図
(c)に示した補正電圧VLm・sinに対応する信号を
出力する。
この場合、交流電源電圧Vと交流電流Iとが同相ま
たは逆相であればが0°または180°になるので補
正電圧VLm・sinは当然のことながら“0”になる。
電力変換装置3が力行モードまたは回生モードのいずれ
の運転状態であっても力率を“+1”または“−1”に
するにはVLm・sinの値が“0”になるようにすれば
よく、加算器112は目標値を“0”としてその偏差分
を出力する。また、力率用PI調節器113はこの偏差
分を比例積分演算して位相補正電圧VLmに対応する信号
を生成して演算部25の加算器117の入力とする。
しかして、演算部24から位相補正電圧VLcに対応する
信号を出力したとき、演算部25では次式の演算を行な
うことになる。
この(10)、(11)式は平滑コンデンサ4の電圧が
設定電圧に一致し、且つ、リアクトル2を流れる電流が
交流電源1の電圧と同相になるべき電力変換装置3の交
流側電圧の波高値および交流電源電圧に対する位相差に
対応している。
かかる制御回路20を用いることによって、従来装置の
ように交流電流等の瞬時値の入力若しくは操作が不要化
されると共に、電源電圧周期の整数倍または1/2毎にデ
ータをサンプリングして、電力変換装置の交流側電圧の
大きさと位相を決定すればよく、この結果、マイクロプ
ロセッサを容易に適用することができる。
また、直流電流信号Iと電源電圧信号Vとを入力し
ているので、直流側の負荷変動や、電源電圧変動に対し
て素早く応答し、直流電圧を略一定に保持することがで
きる。
第4図は本発明の他の実施例の構成を示すブロック図で
あり、第2図の演算部22,24の代わりにこれらを簡
略化した演算部22a,24aを用いている。
このうち、演算部22aは第2図の演算部22から2乗
演算器101,102を除去したもので、直流電圧信号
と設定電圧信号Vとの偏差を直流電圧用PI調節
器104に加えて直流側要求電力信号Pを出力してい
る。
また、演算部24aは第2図の演算部24から波高値検
出器109、係数器110および乗算器111を除去し
たもので、正弦波関数回路108の出力を目標値“0”
と比較している。
かかる構成によれば、第2図の実施例と比べて制御応答
が遅くなるけれども、演算時間が短くなると言う利点が
ある。
なお、上記2つの実施例は、いずれも交流回路の抵抗分
が無視できるほど小さいものとして回路構成したが、交
流回路のリアクトルωLに比較して抵抗分が無視でき
ない大きさであれば、第3図のベクトル図も違ったもの
となる。そして、この抵抗分は制御応答を遅らせるの
で、この遅れを避けるには第4図の破線Aで囲った部分
に、第5図に示す係数器121および加算器122でな
る回路を付加すればよい。
この場合、係数器121は次式の演算を行なって電圧降
下分VRmrを求めている。
Rmr=R・Ismr ………(12) ただし、 R:交流回路に含まれる等価抵抗 (=純抵抗+損失分) である。また、加算器122は交流電源電圧の波高値V
smから抵抗分による電圧降下VRmrを減じている。
なお、第5図に示した回路を、第2図中の同じ位置に付
加してもよい。
かくして、抵抗分の存在による制御の遅れが避けられ
る。
〔発明の効果〕
以上の説明によって明らかな如く本発明によれば、交流
電流等の瞬時値の入力若しくは操作が不要化され、これ
によって入力データのサンプリング周期を長く設定し得
ると共に、マイクロプロセッサの適用が容易化されると
いう効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例の構成を、電力変換系統と併
せて示したブロック図、第2図は同実施例の主要部の詳
細な構成を示すブロック図、第3図は同実施例の作用を
説明するためのベクトル図、第4図および第5図は他の
実施例の構成を示すブロック図、第6図は従来の電力変
換装置の制御装置を、電力変換系統と併せて示したブロ
ック図、第7図はこの電力変換装置のデート信号の生成
および動作を説明するための回路図および波形図であ
る。 1…交流電源、2…リアクトル、3…電力変換装置、4
…平滑コンデンサ、20…制御回路、21…電圧設定
器、22,22a…第1の演算部、23…波高値検出
器、24,24a…第2の演算部、25…第3の演算
部、30…PWMゲート出力回路。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】交流側がリアクトルを介して交流電源に接
    続され、直流側に平滑コンデンサおよび負荷が接続さ
    れ、パルス幅変調制御により電力の順変換および逆変換
    が可能な電力変換装置において、前記交流電源の電圧信
    号、前記リアクトルを流れる電流信号、前記負荷に流れ
    る電流信号、前記電力変換装置の直流側の電圧信号およ
    び設定電圧信号に基づき、前記平滑コンデンサの電圧が
    設定電圧に一致し、且つ、前記リアクトルを流れる電流
    が前記交流電源の電圧と所定の位相になるべき前記電力
    変換装置の交流側電圧の波高値信号および前記交流電源
    電圧に対する位相差信号を発生する制御回路を備え、こ
    の制御回路の波高値信号および位相差信号によって前記
    電力変換装置をパルス幅変調制御することを特徴とする
    電力変換装置の制御装置。
  2. 【請求項2】前記制御回路は、前記負荷に流れる電流信
    号、前記電力変換装置の直流側の電圧信号および設定信
    号に基づき、前記平滑コンデンサの電圧を設定電圧にす
    るための電力と負荷が要求されている電力との和に対応
    した直流側要求電力信号を発生する第1の演算部と、前
    記交流電源電圧の波高値を検出する波高値検出器と、前
    記交流電源の電圧信号および前記リアクトルを流れる電
    流信号に基づき、これらの電圧、電流間の位相差を求め
    ると共に、この位相差を用いて前記リアクトルに発生す
    る電圧波高値の前記交流電源電圧に対する逆相成分を求
    め、この逆相成分に対応する位相補正電圧信号を発生す
    る第2の演算部と、前記第1の演算部の直流側要求電力
    信号、前記波高値検出器の出力および前記第2の演算部
    の位相補正電圧信号に基づき、前記リアクトルを流れる
    電流が前記交流電源の電圧と所定の位相になるべき前記
    電力変換装置の交流側電圧の波高値信号および前記交流
    電源電圧に対する位相差信号を発生する第3の演算部と
    を具備したことを特徴とする特許請求の範囲第1項記載
    の電力変換装置の制御装置。
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