JP3322983B2 - 障害電流抑制装置 - Google Patents

障害電流抑制装置

Info

Publication number
JP3322983B2
JP3322983B2 JP03710694A JP3710694A JP3322983B2 JP 3322983 B2 JP3322983 B2 JP 3322983B2 JP 03710694 A JP03710694 A JP 03710694A JP 3710694 A JP3710694 A JP 3710694A JP 3322983 B2 JP3322983 B2 JP 3322983B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
phase
voltage
circuit
current
signal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP03710694A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH07245880A (ja
Inventor
和樹 平川
文夫 青山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP03710694A priority Critical patent/JP3322983B2/ja
Publication of JPH07245880A publication Critical patent/JPH07245880A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3322983B2 publication Critical patent/JP3322983B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E40/00Technologies for an efficient electrical power generation, transmission or distribution
    • Y02E40/40Arrangements for reducing harmonics

Landscapes

  • Supply And Distribution Of Alternating Current (AREA)
  • Power Conversion In General (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、受電系統から電力変動
の激しい負荷に電力を供給するシステムにおいて、負荷
の電力変動に起因する電源系統の無効電力、逆相電流お
よび高調波電流等の障害電流を抑制するための障害電流
抑制装置に関する。
【0002】
【従来の技術】アーク炉のような電力変動の激しい負荷
に電力を供給するシステムにおいて、無効電力は系統電
圧変動、逆相電流は系統電圧の不平衡、高調波電流は系
統の波形歪を引起こすことが知られており、これらを総
称して障害電流と呼ぶ。
【0003】従来、これらの障害電流を抑制するための
障害電流抑制装置としては、図3に示すような回路構成
のものがある。図3において、1は電力系統ACより電
力が供給される受電系統Lに接続された負荷であり、こ
の負荷1に流れる電流iF を変流器2により検出して制
御回路30に入力される。また、この制御回路30には
電力系統Lに接続された電圧検出用変圧器3を介して系
統電圧vが入力される。
【0004】さらに、20は制御回路30により制御さ
れる電圧形インバータで、この電圧形インバータ20の
出力端は連系変圧器5を介して電力系統Lに接続され
る。なお、図中4は系統インピーダンスである。
【0005】ここで、負荷電流iF には有効電流成分、
無効電流成分、逆相電流成分および高調波成分が含まれ
ているものとする。上記電圧形インバータ20は、制御
回路30により負荷電流iF に含まれる障害電流の各成
分を補償するように制御される。
【0006】電圧形インバータ20は、図4に示すよう
にゲートターンオフサイリスタ(GTO)23、ダイオ
ード24、直流コンデンサ25によって構成される。制
御回路30は、負荷電流iF および系統電圧vが入力さ
れ、電圧形インバータ20のGTOにゲート信号を与え
るもので、図5に示すように減算器31、3相2相変換
回路32A,32B,33、関数発生回路34、正相
p,q演算回路35A,逆相p,q演算回路35B、ロ
ーパスフィルタ36A,36C,ハイパスフィルタ36
B、反転回路37A,37B,37C、正相瞬時電流演
算回路38A,38B、逆相瞬時電流演算回路38C、
2相3相変換回路39A,39B,39C、加算器4
0、誤差アンプ41、PWM制御回路からなるゲート回
路42から構成される。
【0007】以下に障害電流の検出方法およびその補償
方法を詳述する。変流器2によって検出された負荷電流
F は3相回路の線電流で、3相2相変換回路32A,
32Bにより2相交流に変換される。この処理は3相交
流電流をiFR,iFS,iFT、2相交流電流をi Fα,i
Fβとすると次式で表される。
【0008】
【数1】
【0009】回路電圧についても同様に電圧検出用変圧
器3によって検出される3相2相変換回路32Cにおい
て、2相交流に変換される。この変換は(1)式のiF
をvに置き換えたものに等しい。
【0010】
【数2】
【0011】2相変換された電圧信号vα,vβは関数
発生回路34によって回路電圧に同期し、振幅1puの
2相交流vP * (正相電圧信号),vn * (逆相電圧信
号)を発生する。vα* ,vβ* を定義すると次式のよ
うになる。
【0012】
【数3】
【0013】vP * は(3)式で表され、vn * は同式
においてvβの符号を反転して与えられる。負荷正相電
流は減算器31により後述の逆相電流を差引くことによ
って抽出される。
【0014】iFP=iF −iFn ……(4) 3相2相変換回路32Aにより(1)式のiF を(4)
式のiFPに置換えて3相2相変換により2相交流電流i
FPα,iFPβを求めた後、これと正相電圧vP * を用い
て正相p,q演算回路35Aにより正相瞬時実電力pp
および正相瞬時虚電力qp を演算する。
【0015】これは電気学会論文58−R60、P.4
1〜48「瞬時無効電力の一般化論理とその応用」にお
いて定義されている所謂瞬時実電力、瞬時虚電力を検出
するもので、次式の演算によって求められる。
【0016】
【数4】
【0017】正相p,q演算回路35Aにより求められ
た正相瞬時実電力pp および正相瞬時虚電力qp がロー
パスフィルタ36Aに入力されると、このローパスフィ
ルタ36Aからは正相基本波成分(無効電力QF )のみ
が抽出され、符号反転回路37Aに加えられる。この反
転回路37Aの出力は qQ * =−QF ……(6) となり、無効電力の補償量が得られる。
【0018】また、正相p,q演算回路35Aにより求
められた正相瞬時実電力pp および正相瞬時虚電力qp
はハイパスフィルタ36Bに入力されると、このハイパ
スフィルタ36Bからは基本波正相以外の高調波成分が
抽出され、符号反転回路37Bに加えられる。この符号
反転回路37Bの出力は高調波成分の補償量を意味して
いる。
【0019】このようにして得られた補償量が正相瞬時
電流演算回路38A,38Bに入力されると、正相瞬時
電流演算回路38A,38Bでは電圧形インバータ20
を定電流源として動作させるため、各線電流指令値iQR
* ,iQS * ,iQT * およびihR * ,ihS * ,ihT * を次
式により演算する。
【0020】
【数5】
【0021】また,負荷1の逆相電流は以下のようにし
て演算される。負荷電流を3相2相変換回路32Bで前
記した(2)式に示すように変換し、これと逆相電圧信
号vn * を用いて逆相p,q演算回路35Bで逆相瞬時
実電力pn および逆相瞬時虚電力qn を演算してローパ
スフィルタ36Cに入力する。このローパスフィルタ3
6Cでは逆相瞬時実電力pn および逆相瞬時虚電力qn
より逆相基本波成分を抽出し、これを符号反転回路37
Cに加えて符号反転した後、逆相瞬時電流演算回路38
Cに入力する。
【0022】この逆相瞬時電流演算回路38Cでは符号
反転された逆相基本波成をもとに正相電流指令値iQ *
および高調波電流指令値ih * の演算と同様に演算し、
これを2相3相変換回路39Cにより変換して逆相電流
指令値in * を得る。
【0023】このようにして求められた負荷電流の無効
電力、高調波および逆相分を加算器40によって加算
し、誤差アンプ41において定電流制御を行い、変換器
の出力電流を電流指令値に追従させる。誤差アンプ41
の出力はゲート回路42に入力され変換器をPWM制御
するためのオン・オフパルスを発生し、図4に示すゲー
トターンオフサイリスタのゲートに与えられる。
【0024】この変換器は電圧形のため、図4に示すよ
うに直流コンデンサ25が必要である。また、連系変圧
器5はパルス幅変調された電圧を平滑化して電流に変換
する作用をする。
【0025】
【発明が解決しようとする課題】しかし、かかる構成の
従来の障害電流抑制装置においては、次のような問題が
ある。 (1)負荷電流を用いてその障害電流を検出しているの
で、負荷が不特定多数の場合には適用できない。 (2)各障害電流成分を分離抽出するためのフィルタが
必要なため、その過渡応答が悪く十分な補償性能が得ら
れない。 (3)負荷電流の各障害成分を抽出して補償しているた
め、制御回路が複雑になり、経済的に不利である。
【0026】本発明は上記の問題を解消するためなされ
たもので、その目的は障害電流の抑制性能を簡単な回路
にて向上させることができる経済性に有利な障害電流抑
制装置を提供することにある。
【0027】
【課題を解決するための手段】本発明は上記の目的を達
成するため、受電系統に連系変圧器を介して接続された
電圧形インバータを制御して前記受電系統に接続された
負荷に流れる障害電流を抑制する障害電流抑制装置にお
いて、前記受電系統より3相瞬時交流電圧が入力される
3相2相変換回路と、この3相2相変換回路より2相変
換電圧が入力され、該2相変換電圧を静止座標系から回
転座標系に変換して直流量を得るd,q演算回路と、前
記3相2相変換回路より2相変換電圧信号を入力して回
路電圧に同期させ、基準の振幅とした電圧信号を発生し
て前記d,q演算回路に与える関数発生回路と、前記
d,q演算回路より入力されるd成分およびq成分とそ
れぞれの目標値との偏差を求める減算器と、この減算器
より入力されるd成分およびq成分と目標値との偏差を
比例積分する比例積分演算回路と、この比例積分演算回
路の出力信号と前記d,q演算回路より入力されるd成
分、q成分とをそれぞれ加算する加算器と、この加算器
の出力信号と前記関数発生器より発生する電圧信号がそ
れぞれ入力され、(d,q) -1 して制御信号を得る
(d,q) -1 演算回路と、この(d,q) -1 演算回路の
出力信号を2相3相変換する2相3相変換回路と、この
2相3相変換回路で変換された3相出力信号に基づいて
前記電圧形インバータにゲート信号を与えて該電圧形イ
ンバータの出力電圧を制御するゲート回路とを備えた
のである。
【0028】
【作用】このような構成の障害電流抑制装置にあって
は、次のような作用により負荷の無効電力、逆相電流お
よび高調波電流が補償され、簡単な制御回路で障害電流
を抑制すると共に、その抑制性能の向上を図ることがで
きる。
【0029】ここで、障害電流抑制装置の作用を図6に
示す主回路の等価回路を用いて説明する。即ち、図6に
おいて、XS およびXT は系統インピーダンスおよび連
系変圧器のもれリアクタンスであり、VC は電圧形イン
バータを可変交流電圧源として置換えたものである。
【0030】いま、負荷1に電流iF が流れると、系統
インピーダンスに受電電流iS が流れ、受電電圧vは系
統電圧vS と電位差Δvを生じる。これらは下式の如く
各成分(ベクトル量)の合成として考えることができ
る。
【0031】 IF =IFP+IFQ+IFn+IFh ……(11) IS =ISP+ISQ+ISn+ISh ……(12) ΔV=VS −V=jnXSS =ΔVP +ΔVQ +ΔVn +ΔVh……(13) ここで、nは受電電流周波数の基本波周波数に対する次
数、添字P,Q,n,hはそれぞれ有効電力成分、無効
電力成分、逆相成分、高調波成分を表しており、各成分
はベクトル量である。
【0032】前述の構成において、電圧形インバータは
受電電圧と同期し、かつ大きさが1puの電圧信号v*
と受電電圧vの差分に比例係数を乗じた信号を受電電圧
vに加算して得られる制御信号により制御されるので、
その出力電圧vC および出力電流iC は次式で与えられ
る。
【0033】VC =V+K(V* −V) ……(14) IC =(V−VC )/jnXT =−K(V* −V)/jnXT ……(15) 以上一般式により各電圧、電流の関係が導出されたの
で、次にこれらの一般式を用いて障害電流の各成分の抑
制原理を説明する。 (1)iF が無効電力成分のとき 負荷電流iF および受電電流iS は次式で表される。
【0034】IF =IFP+jIFQ ……(16) IS =ISP+jISQ ……(17) IS =IF +IC ……(18) ここで、障害電流抑制装置は無効電力のみを抑制するこ
とから、ISP=IFPである。
【0035】系統電圧vは V=VS −jXSS =VS +XSSQ−jXS I =約VS +XSSQ ……(19) となるので、系統電圧vS と受電電圧vは同相となる。
また、電圧変動Δvは次式で表される。
【0036】 ΔV=VS −V=−XSSQ ……(20) 電圧形インバータの出力電流IC を表す(15)式にお
けるv* と同相で大きさが1puであることにより、v
* とvS は等しく、 V* −V=ΔV=−XSSQ …(21) となる。
【0037】以上のことより、電圧形インバータの出力
電流iC は iC =KXSSQ/jXT ……(22) となるので、受電電流iS は(18)式より、 ISP+jISQ=IFP+jIFQ+KXSSQ/jXT ……(23) となり、ISP=IFPであることを考慮してISQを求める
と、 ISQ=1・IFQ/(1+KXS /XT ) ……(24) となる。ここで、K>>XT /XS とすればiSQは0とみ
なせるので、受電電流iS には無効電力成分はなくな
り、負荷の無効電力が補償されることになる。(2)i
F が逆相電流のとき負荷電流iF および受電電流iS
次式となる。
【0038】IF =IFn ……(25) IS =ISn ……(26) ISn=IFn+IC …(27) 系統電圧vは次式となる。
【0039】 V=VS −ΔV=VS −jXSSn ……(28) ここで、受電電流iS には基本波正相分がないので、受
電電圧vの基本波正相分は系統電圧vS と同相で大きさ
も等しい。
【0040】電圧形インバータの出力電流iC は(1
5)式となるが、v* はvの基本波正相分と同相で大き
さが1puの電圧信号であり、かつvの基本波正相分と
S は等しいので、v* はvS に等しい。従って、(2
8)式を代入すると iC =−K(V* −V)/jXT =−K(VS −V)/jXT =−K・(XS /XT )・ISn ……(29) となるので、受電電流iSnは上式を(27)式に代入し
て ISn=1・IFn/(1+K・XS /XT ) ……(30) となる。ここで、K>>XT /XS とすればISnは0とみ
なせるので、負荷の逆相電流が補償されることになる。 (3)iF が高調波電流のとき 負荷電流iF および受電電流iS は次式となる。
【0041】IF =IFh ……(31) IS =ISh ……(32) ISh=IFh+IC …(33) 系統電圧vは次式のようになる。
【0042】 V=VS −ΔV=VS −jnXSSh ……(34) ここで、受電電流iS には基本波正相分がないので、受
電電圧vの基本波正相分は系統電圧vS と同相で大きさ
も等しい。
【0043】電圧形インバータの出力電流iC は(1
5)式となるが、v* はvの基本波正相分と同相で大き
さが1puの電圧信号であり、かつvの基本波正相分と
S は等しいので、v* はvS に等しい。従って、(3
4)式を代入すると、 IC =−K(V* −V)/jnXT =-K(VS −V)/jnXT =−K・ISh・(XS /XT ) ……(35) となるので、受電電流IShは上式を(33)式に代入す
ると ISh=1・IFh/(1+K・XS /XT ) ……(36) となる。ここで、K>>XT /XS とすればIShは0とみ
なせるので、負荷の高調波電流が補償されることにな
る。
【0044】
【実施例】以下本発明の実施例を図1および図2を参照
して説明するに、従来の障害電流抑制装置を示す図3と
同一機能のものは同一符号を付して示す。なお、図1お
よび図2では煩雑さを避けるため、3相系統を単結線と
して示してある。
【0045】図1は本発明の第1の実施例を示す回路構
成図である。図1において、1は電力系統ACより電力
が供給される受電系統Lに接続された複数の負荷であ
る。また、20は連系変圧器5を介して受電系統Lに接
続された電圧形インバータである。
【0046】一方、11は受電系統Lに接続された電圧
検出用変圧器3を介して3相瞬時交流電圧vが入力され
る3相2相変換回路、12は3相2相変換回路11より
入力される2相変換電圧を静止座標系から回転座標系に
変換して直流量として得るd,q演算回路である。
【0047】また、34は3相2相変換回路11より2
相変換電圧信号を入力して回路電圧に同期させ、振幅を
1puとした電圧信号を発生する関数発生回路で、この
関数発生回路34より発生する電圧信号はd,q演算回
路12に与えられる。
【0048】17はd,q演算回路12より出力される
d成分およびq成分とそれぞれの目標値との偏差を求め
る減算器、18は減算器17より入力されるd成分およ
びq成分と目標値との偏差を比例積分する比例積分演算
回路、19は比例積分演算回路18の出力信号とd,q
演算回路12より出力されるd成分、q成分とをそれぞ
れ加算する加算器である。この場合、上記目標値として
は受電電圧の1puあたりの波高値としてある。
【0049】さらに、13は加算器19の出力信号と関
数発生回路34より発生する電圧信号がそれぞれ入力さ
れ、(d,q)-1演算して制御信号を得る(d,q)-1
演算回路、14はこの(d,q)-1演算回路13の出力
信号を2相3相変換する2相3相変換回路、42はこの
2相3相変換回路14で変換された3相出力信号に基づ
いて電圧形インバータ20のゲートターンオフサイリス
タにゲート信号を与えるゲート回路である。
【0050】次に上記のように構成された障害電流抑制
装置の作用について説明する。図1において、電圧検出
器3で検出された3相瞬時交流電圧が3相2相変換回路
11に入力されると、2相交流電圧vα,vβに変換さ
れてd,q演算回路12および関数発生回路34にそれ
ぞれ加えられる。
【0051】このd,q演算回路12では、2相交流電
圧vα,vβを関数発生回路34から発生する電圧信号
に基づいて静止座標系から回転座標系に変換し、vd
qの直流量を得る。この座標変換式を示すと次式のよ
うになる。
【0052】
【数6】
【0053】但し、vα* ,vβ* は(37)式の2相
変換電圧信号を関数発生回路34によって回路電圧に同
期させ、振幅を1puとした電圧信号である。vα*
vβ* を次式で定義することができる。
【0054】
【数7】
【0055】従って、障害電流抑制装置は補償後の電圧
をvα* ,vβ* と同じ値にするように動作させれば、
無効電力変動分、高調波および逆相電流を補償すること
ができる。また、目標値は(39)式の瞬時電圧信号v
* を次式によりd,q変換することによって得られる。
【0056】
【数8】
【0057】これらの信号を減算器17によって減算
し、加算器19により受電電圧のd,q成分と加算した
信号d0 ,q0 を(d,q)-1演算回路13により演算
して、制御信号を求める。この演算を定義すると次式の
ようになる。
【0058】
【数9】
【0059】このようにして得られた制御信号をゲート
回路42に入力すると、このゲート回路42は変換器を
制御するためのオン・オフパルスを発生し、これを図4
に示すゲートターンオフサイリスタのゲートに与えるこ
とにより、電圧形インバータの出力電圧、出力電流を抑
制することができる。このときの出力電圧、出力電流は
次式で与えられる。
【0060】VC =V+K(V* −V) ……(43) IC =(V−VC )/jnXT =-K(V* −V)/jnXT ……(44) 以上説明したように第1の実施例によれば、受電電圧の
基本波成分と同期し、かつ振幅が一定の信号を目標値と
することによって受電電圧の変動、不平衡および波形歪
を補償するように電圧形インバータを機能させることが
でき、負荷電流に起因する無効電力、高調波分および逆
相分を一括して制御、抑制することが可能となる。
【0061】従って、制御回路の構成が簡単になり、ま
た各成分を検出するためのフィルタが不要となるので回
路の応答が速くなり、障害電流の抑制性能を向上させる
ことができる。
【0062】さらに、受電電圧を用いて目標値を演算し
ているので、負荷が不特定多数の場合においても有効に
適用実施することができる。図2は本発明の第2の実施
例を示す系統構成図で、図1と同一機能のものは同一符
号を付してその説明を省略し、ここでは異なる部分につ
いて述べる。
【0063】第2の実施例では、図2に示すように第1
の実施例における関数発生回路34の出力信号vd *
q * に基本波正相分の振幅に等しい波高値を乗算器1
5により乗じた信号を目標値とし、ゲート回路42への
入力信号とする。
【0064】このような構成の第2の実施例とすれば、
受電電圧の基本波成分と同期し、かつ振幅が等しい信号
を目標値としているので、受電電圧の不平衡および波形
歪を補償するように電圧形インバータを機能させること
ができ、負荷電流に起因する高調波成分および逆相分を
一括して制御、抑制することが可能となる。
【0065】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、受電
系統の受電電圧から目標値を求め、電圧形インバータの
出力電圧を制御するようにしたので、受電系統に複数の
負荷が接続されていても有効に障害電流を抑制すること
ができ、また負荷電流に起因する無効電力、高調波電流
および逆相電流を検出するフィルタが不要となるので、
回路構成が簡素化することができると共に、回路の応答
が早くなり、障害電流の抑制性能を向上させることがで
きる経済的に有利な障害電流抑制装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による障害電流抑制装置の第1の実施例
を示す回路構成図。
【図2】本発明の第2の実施例を示す回路構成図。
【図3】従来の障害電流抑制装置の概略構成を示す回路
図。
【図4】図3に示す電圧形インバータの詳細な回路図。
【図5】図3に示す電圧形インバータの制御回路の詳細
を示すブロック図。
【図6】主回路の等価回路を示す図。
【符号の説明】
1……負荷、3……w@y3z検出用変圧器、4……系
統インピーダンス、5……連系変圧器、11……3相2
相変換回路、12……d,q演算回路、13……(d,
q)-1演算回路、14……2相3層変換回路、15……
乗算回路、17……減算器、18……比例積分演算回
路、19……加算器、20……電圧形インバータ、34
……関数発生回路、42……ゲート回路。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H02J 3/00 - 5/00 H02M 1/12

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 受電系統に連系変圧器を介して接続され
    た電圧形インバータを制御して前記受電系統に接続され
    た負荷に流れる障害電流を抑制する障害電流抑制装置に
    おいて、前記受電系統より3相瞬時交流電圧が入力される3相2
    相変換回路と、この3相2相変換回路より2相変換電圧
    が入力され、該2相変換電圧を静止座標系から回転座標
    系に変換して直流量を得るd,q演算回路と、前記3相
    2相変換回路より2相変換電圧信号を入力して回路電圧
    に同期させ、基準の振幅とした電圧信号を発生して前記
    d,q演算回路に与える関数発生回路と、前記d,q演
    算回路より入力されるd成分およびq成分とそれぞれの
    目標値との偏差を求める減算器と、この減算器より入力
    されるd成分およびq成分と目標値との偏差を比例積分
    する比例積分演算回路と、この比例積分演算回路の出力
    信号と前記d,q演算回路より入力されるd成分、q成
    分とをそれぞれ加算する加算器と、この加算器の出力信
    号と前記関数発生器より発生する電圧信号がそれぞれ入
    力され、(d,q) -1 して制御信号を得る(d,q) -1
    演算回路と、この(d,q) -1 演算回路の出力信号を2
    相3相変換する2相3相変換回路と、この2相3相変換
    回路で変換された3相出力信号に基づいて前記電圧形イ
    ンバータにゲート信号を与えて該電圧形インバータの出
    力電圧を制御するゲート回路とを備えた ことを特徴とす
    る障害電流抑制装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の障害電流抑制装置にお
    いて、上記目標値を受電電圧の1puあたりの波高値と
    して求めたことを特徴とする障害電流抑制装置。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の障害電流抑制装置にお
    いて、上記目標値を受電電圧の波高値に電圧実効値を乗
    算して求めたことを特徴とする障害電流抑制装置。
JP03710694A 1994-03-08 1994-03-08 障害電流抑制装置 Expired - Fee Related JP3322983B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP03710694A JP3322983B2 (ja) 1994-03-08 1994-03-08 障害電流抑制装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP03710694A JP3322983B2 (ja) 1994-03-08 1994-03-08 障害電流抑制装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH07245880A JPH07245880A (ja) 1995-09-19
JP3322983B2 true JP3322983B2 (ja) 2002-09-09

Family

ID=12488351

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP03710694A Expired - Fee Related JP3322983B2 (ja) 1994-03-08 1994-03-08 障害電流抑制装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3322983B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN101726656B (zh) * 2009-12-28 2012-11-21 苏州工业园区和顺电气股份有限公司 一种有源电力滤波器的谐波电流检测滤波装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN101726656B (zh) * 2009-12-28 2012-11-21 苏州工业园区和顺电气股份有限公司 一种有源电力滤波器的谐波电流检测滤波装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPH07245880A (ja) 1995-09-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5097453B2 (ja) 電力変換装置
JP2714195B2 (ja) 電圧変動及び高調波の抑制装置
JP4935617B2 (ja) アクティブフィルタ機能装置
JPH1141812A (ja) 電力系統用自励式変換器の制御装置
JP2793327B2 (ja) 無効電力補償装置
US5065304A (en) Controller for AC power converter
JP3236986B2 (ja) 電力変換システム
JP2708648B2 (ja) 並列運転制御装置
JP3322983B2 (ja) 障害電流抑制装置
JP3181859B2 (ja) 電力変換装置
JPH11143562A (ja) アクティブフィルタ装置の制御装置
JPH07123722A (ja) Pwmコンバータ
JP3321248B2 (ja) 障害電流抑制装置
JP3779061B2 (ja) アクティブフィルタ装置
JPH04133633A (ja) 無停電電源装置
JPH0783599B2 (ja) 循環電流形サイクロコンバ−タの制御方法
JPH10222235A (ja) アクティブフィルタ装置の制御回路
JP2020114049A (ja) 電力変換装置、鉄道車両および電力変換装置制御方法
JP3162578B2 (ja) 電力変換装置
JP2839702B2 (ja) 電力・高調波電流・逆相電流の検出回路
JP2725538B2 (ja) 電圧変動抑制装置
JPH11225477A (ja) フィルタリング機能付き正弦波コンバータ
JPH05336663A (ja) 高調波抑制装置
JP3319206B2 (ja) 自励式無効電力補償装置の制御方式
JPH07107656B2 (ja) 無効電力調整装置

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees