JP4935617B2 - アクティブフィルタ機能装置 - Google Patents

アクティブフィルタ機能装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4935617B2
JP4935617B2 JP2007273443A JP2007273443A JP4935617B2 JP 4935617 B2 JP4935617 B2 JP 4935617B2 JP 2007273443 A JP2007273443 A JP 2007273443A JP 2007273443 A JP2007273443 A JP 2007273443A JP 4935617 B2 JP4935617 B2 JP 4935617B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
command
load
current
voltage
deviation
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2007273443A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2009106017A (ja
Inventor
正和 宗島
一伸 大井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Meidensha Corp
Original Assignee
Meidensha Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Meidensha Corp filed Critical Meidensha Corp
Priority to JP2007273443A priority Critical patent/JP4935617B2/ja
Publication of JP2009106017A publication Critical patent/JP2009106017A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4935617B2 publication Critical patent/JP4935617B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E40/00Technologies for an efficient electrical power generation, transmission or distribution
    • Y02E40/40Arrangements for reducing harmonics

Landscapes

  • Supply And Distribution Of Alternating Current (AREA)
  • Power Conversion In General (AREA)
  • Inverter Devices (AREA)

Description

本発明は、アクティブフィルタ機能装置に関し、負荷にリアクトルが接続されていたり負荷自体がリアクトル成分を有しているため、高調波電流がリアクトルに流れて電圧降下が発生しこの電圧降下により負荷電圧に歪が発生しても、確実に高調波電流の抑制ができるように工夫したものである。
なお本明細書では、「アクティブフィルタ機能装置」とは、アクティブフィルタ機能を持つ単体のアクティブフィルタや、瞬低補償機能のみならずアクティブフィルタ機能をも併せ持つ瞬低補償装置や、無効電力補償機能及び逆相電力補償機能のみならずアクティブフィルタ機能をも併せ持つパワーラインコンディショナー等の、アクティブフィルタ機能を有する各種の装置を意味するものとして用いる。
電力系統に接続される負荷の中には、高調波電流を発生する負荷がある。例えば、整流器や、インバータ装置などの電力変換装置は、高調波電流を発生する。このような負荷から発生した高調波電流が電力系統に流出すると、電力系統の電力品質が低下してしまい、他の負荷にも悪影響を与えてしまう。
そこで、高調波電流を抑制するために、負荷にアクティブフィルタが接続される。アクティブフィルタは、負荷が発生した高調波電流と逆極性の補償電流を出力し、高調波電流を補償電流により打ち消す。これにより、負荷から発生した高調波電流が抑制され、負荷から発生した高調波電流が電力系統に流出していくことを防止している。
一方、IT関連機器などの負荷では、電力系統に瞬時電圧低下(以下「瞬低」と称する)が発生すると、大きな障害となることがある。そこで、瞬低による障害が問題となる負荷では、瞬低補償装置が備えられている。
なお、瞬低とは、落雷などによる送電線事故を送電線保護リレーで除去するまでに発生する一時的な電圧低下である。
瞬低補償装置は、電力系統に瞬低が発生したときに、負荷と電力系統とを瞬時に切り離すと共に、負荷に対して無停電状態で電力を供給するものである。
更に、瞬低補償装置にアクティブフィルタ機能を併せ持たせた並列型瞬低補償装置がある。このアクティブフィルタ機能を併せ持った並列型瞬低補償装置は、平常時には負荷から発生した高調波電流を抑制する(打ち消す)補償電流を出力すると共に、瞬低発生時には、負荷と電力系統とを瞬時に切り離すと共に、負荷に対して無停電状態で三相電力を供給するものである。
ここで、アクティブフィルタ機能を併せ持った並列型瞬低補償装置の回路構成を、図2を参照して説明する。
図2に示すように、商用電源1を含む電力系統L1には、高速スイッチ2を介して負荷3が接続されている。高速スイッチ2は、例えばIGBT等により構成されている。
電力変換器4は、逆変換動作(インバータ動作)と順変換動作(コンバータ動作)ができるインバータ装置等で構成されている。この電力変換器4には、その直流側に電気二重層キャパシタ(直流充電部)5が接続されており、その交流側には電力ラインL2を介して負荷3が接続されている。
この電力変換器4は、次のような動作機能を果たすものである。
(1)順変換動作(コンバータ動作)をすることにより、電力系統L1から得た交流電流を直流電流に変換し、この直流電流により電気二重層キャパシタ5を充電する。
(2)瞬低が発生した時に、逆変換動作(インバータ動作)をすることにより、電気二重層キャパシタ5に充電した直流電流を交流電流に変換し、この交流電流を負荷3に送る。つまり、瞬低補償装置としての動作機能を果たす。
(3)負荷3から発生する高調波電流と逆極性の補償電流を出力し、この補償電流により高調波電流を打ち消す。つまり、アクティブフィルタとしての動作機能を果たす。
制御部10は、電力変換器4を、瞬低補償装置として動作させたりアクティブフィルタとして動作させたり充電装置として動作させたりするように、電力変換器4の動作状態を制御すると共に、高速スイッチ2のスイッチング動作を制御するものである。
制御部10について詳細に説明すると、この制御部10は、検出器として、電力系統L1の系統電圧を検出してその検出値を示す系統電圧信号Vsを出力する電圧検出器11aと、電力系統L1の系統電流を検出してその検出値を示す系統電流信号Isを出力する電流検出器11bと、電力変換器4の交流出力電流(インバータ出力電流)を検出してその検出値を示す交流出力電流信号(インバータ出力電流信号)Iinvを出力する電流検出器11cと、負荷3に印加された電圧である負荷電圧を検出してその検出値を示す負荷電圧信号Vloadを出力する電圧検出器11dと、負荷3に流れる電流である負荷電流を検出してその検出値を示す負荷電流信号Iloadを出力する電流検出器11eと、電気二重層キャパシタ5の充電電圧であるキャパシタ電圧(直流充電電圧)を検出してその検出値を示すキャパシタ電圧信号(直流充電電圧信号)Vcを出力する電圧検出器11fを有している。
更に制御部10は、PLL(Phase Locked Loop)回路12と、正弦波発生器13と、PWM(Pulse Width Modulation)変調器14と、スイッチ操作部15と、指令作成部20を有している。
指令作成部20は、電力変換器4を動作させる指令Sを出力する。
この指令Sの指令内容は、
(1)電力変換器4を順変換動作(コンバータ動作)させることにより電気二重層キャパシタ5を充電するように指令する充電指令と、
(2)瞬低が発生した時に電力変換器4を逆変換動作(インバータ動作)させることにより負荷3に交流電力を送るように指令する瞬低補償指令と、
(3)負荷3から発生する高調波電流と逆極性の補償電流を出力して、この補償電流により高調波電流を打ち消すように指令する高調波補償指令と、を含むものである。
指令Sは、PWM変調器14によりPWM変調されてゲート制御信号gとなり、このゲート制御信号g、つまりPWM変調された指令Sにより電力変換器4のゲート制御が行われる。
電力系統L1に瞬低が発生していない平常時には、高速スイッチ2が導通状態となっており、商用電源1の電力が電力系統L1から高速スイッチ2を介して負荷3に供給される。
このような平常時において、電圧検出器11fにより検出したキャパシタ電圧信号Vcが、電気二重層キャパシタ5の定格電圧よりも低くなった状態では、指令Sの中に充電指令が含まれ、この充電指令を含んだ指令Sにより、電力変換器4がコンバータ動作をして電気二重層キャパシタ5を浮動充電する。これにより、電気二重層キャパシタ5の電圧は、定格電圧に保持される。
また瞬低が発生していない平常時において、電流検出器11eにより検出した負荷電流信号Iloadに高調波電流が含まれている場合には、高調波補償指令が指令Sに含まれ、この高調波補償指令を含んだ指令Sにより、電力変換器4は補償電流を負荷4に向けて出力する。これによりアクティブフィルタとしての機能が発揮される。
電力系統L1に瞬低が発生し、電圧検出器11aにより検出した系統電圧信号Vsが低下した場合には、スイッチ操作部15により高速スイッチ2が切り離される。同時に、指令Sの中に瞬低補償指令が含まれ、この瞬低補償指令を含んだ指令Sにより、電力変換器4がインバータ動作をして、電気二重層キャパシタ5に充電されている直流電流を交流電流に変換して負荷4に送る。これにより瞬低補償機能が発揮される。
ここで、電力変換器4がアクティブフィルタ機能動作をするように、高調波補償指令を含んだ指令Sを作成する従来手法を、ブロック図である図3を参照して説明する。
この図3は、制御部10のうち、特にアクティブフィルタとしての機能が発揮されるように指令Sを作成するときに必要な機能ブロックのみを示したものである。
図3に示すように、充電指令部201は、電圧検出器11fにより検出したキャパシタ電圧(直流充電電圧)信号Vcに応じて、充電指令S1u,S1v,S1wを出力する。充電指令S1u,S1v,S1wの指令値は、キャパシタ電圧(直流充電電圧)信号Vcが電気二重層キャパシタ5の定格電圧であるときには0となり、キャパシタ電圧(直流充電電圧)信号Vcが電気二重層キャパシタ5の定格電圧に対して低くなるにつれて高くなる。
PLL回路12は、電圧検出器11aにより検出した系統電圧信号Vsu、Vsv,Vswを基にPLL演算を行い、電力系統L1に流れる三相交流電圧の正相分の位相θを求めて出力する。
正弦波発振器13は、位相θを用いて、正弦波信号sinθ及び余弦波信号cosθを求め、この正弦波信号sinθ及び余弦波信号cosθを、三相/dq座標変換回路202とdq/三相座標変換回路203に送る。
三相/dq座標変換回路202は、電流検出器11eにより検出した三相の負荷電流信号Iloadu,Iloadv,Iloadwを、dq座標に変換して、d軸電流idとq軸電流iqを出力する。
偏差演算部204では、d軸電流idから、d軸電流idをローパスフィルタ205でフィルタリングした基本波成分を引くことにより、d軸高調波成分idhを求める。
偏差演算部206では、q軸電流iqから、q軸電流iqをローパスフィルタ207でフィルタリングした基本波成分を引くことにより、q軸高調波成分iqhを求める。
dq/三相座標変換回路203は、d軸高調波成分idh及びq軸高調波成分iqhを三相回転座標に変換して三相の高調波成分を出力し、この三相の高調波成分を反転回路208で符号反転(つまり「−1」を乗算)することにより、高調波補償指令S2u,S2v,S2wが得られる。
結局、三相/dq座標変換回路202と、dq/三相座標変換回路203と、偏差演算部204,206と、ローパスフィルタ205,207と、判定回路208により、高調波補償指令作成機能部が構成されている。
加算部209では、充電指令S1u,S1v,S1wと高調波補償指令S2u,S2v,S2wとが加算される。
減算部210では、充電指令S1u,S1v,S1wと高調波補償指令S2u,S2v,S2wとを加算した加算指令から、電流検出器11cで検出したインバータ出力電流信号Iinvu,Iinvv,Iinvwが減算されて、偏差指令ΔSu、ΔSv、ΔSwが出力される。
電流制御部211は、偏差指令ΔSu、ΔSv、ΔSwを比例・積分(P・I)演算して比例・積分偏差指令dsu,dsv、dswを出力する。
結局、減算部210と、電流制御部211により、電流制御偏差指令作成機能部が構成されている。
基準電圧指令部212は、PLL回路12から位相θを取り込み、電力系統Lが供給する三相電圧(高調波成分を含まず、且つ、位相ズレのない三相電圧)の電圧値を示す基準電圧指令信号Vou,Vov,Vowを出力する。電力系統Lが供給する三相電圧の電圧値は予め分かっているので、基準電圧指令信号Vou,Vov,Vowの値は基準電圧指令部212にプリセットされている。
加算部213は、電流制御部211から出力された比例・積分偏差指令dsu,dsv、dswと、基準電圧指令部212から出力された基準電圧指令信号Vou,Vov,Vowを加算して、最終的な指令Su,Sv,Swを出力する。なお、この最終的な指令Su,Sv,Swは、図2では指令Sとして示している。
最終的な指令Su,Sv,Swは、PWM変調器14によりPWM変調されてゲート信号gとなって電力変換器4に送られる。
したがって、負荷電流に高調波電流が含まれている場合には、負荷電流検出信号Iloadu,Iloadv,Iloadwに高調波成分が含まれ、d軸高調波成分idh及びq軸高調波成分iqhが発生して、高調波補償指令S2u,S2v、S2wが発生し、最終的な指令Su,Sv,Swには高調波を補償する補償指令が含まれる。
このようにして高調波を補償する補償指令(高調波補償指令S2u,S2v、S2wにより示される補償指令)を含む指令Su,Sv,Swが電力変換器4に送られると、電力変換器4は、発生した高調波電流を補償する補償電流を電力ラインL2を介して負荷3側に出力する。かくして、高調波電流を打ち消してアクティブフィルタとしての動作機能が発揮される。
特開2002−320331号公報 特開平11−103527号公報
ところで、前述したようなアクティブフィルタ機能を有する並列型瞬低補償装置では、高速スイッチ2と負荷3との間に、または、電力系統Lのうち高速スイッチ2から見て商用電源側に、高周波電流を抑制するパッシブフィルタとして機能するリアクトルを介装する場合がある。
また、負荷3自体に、大きなリアクトル成分を有する場合がある。
図2において、リアクトルLは、パッシブフィルタを介装した場合のパッシブフィルタのリアクトル、または、負荷3自体に大きなリアクトル成分を有する場合のリアクトルを、概括的に示している。
なお、電力系統Lのうち高速スイッチ2から見て商用電源1側にパッシブフィルタとして機能するリアクトルを介装した場合には、リアクトルLは高速スイッチ2よりも商用電源側に表記すべきであるが、図2ではこのことをも含めて、高速スイッチ2よりも負荷3側に表記したリアクトルLでもって代表して示している。
このように、リアクトルLが存在する場合には、負荷3から発生した高調波電流がリアクトルLに流れることにより、リアクトルLに電圧降下が生じる。この電圧降下の値は、リアクトルLのリアクタンスに、高調波電流を掛けたものとなる。
このように、リアクトルLに高調波電流が流れることにより生ずる電圧降下が発生するため、負荷電圧が歪んでしまう。
しかし従来では、図3に示すように、負荷電圧が歪むことを考慮することなく、アクティブフィルタとしての動作機能を発揮させる指令Sを求めていた。したがって、歪んだ負荷電圧を考慮することなく求めた指令Sを用いて、電力変換器4をアクティブフィルタとして動作させても、高調波電流の補償を完全には行うことはできないという問題があった。
例えばリアクトルLが、パッシブフィルタを介装することにより生じたものである場合には、パッシブフィルタのインダクタンス設計値を考慮して、指令Sを作成すれば、負荷電圧が歪んでも、ある程度は高調波抑制を行うことができる。
しかし、経年劣化等によりパッシブフィルタのインダクタンスが変化してきた場合には、負荷電圧の歪が発生すると、従来技術では、高調波電流の補償を完全には行うことができない。
またリアクトルLが負荷3自体に含まれるものである場合には、このリアクトルLのリアクタンスが特定できないため、負荷電圧の歪が発生すると、従来技術では、高調波の補償を完全には行うことができない。
本発明は上記従来技術に鑑み、リアクトル要素(リアクトルL1)の存在により(換言すると、電力変換器の負荷側にリアクトル要素が存在することにより)、負荷から発生した高調波電流がリアクトル要素に流れて負荷電圧が歪んでも、負荷から発生する高調波電流を確実に抑制することができるアクティブフィルタ機能装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決する本発明の構成は、電力系統(L1)に接続された負荷(3)に流れる負荷電流の高調波成分を抑制するため、前記負荷電流の高調波成分と逆極性の補償電流を前記負荷(3)に向かって出力するアクティブフィルタ機能装置において、
前記負荷(3)に接続されている電力変換器(4)と、
前記電力変換器(4)にゲート制御信号を送り、このゲート制御信号に応じて前記電力変換器(4)を動作させて前記補償電流を出力させる制御部(10)とを有し、
前記制御部(10)は、
前記負荷電流の高調波成分を取り出して、高調波補償指令(S2u,S2v,S2w)を求める高調波補償指令作成機能部と、
前記電力変換器(4)の交流出力電流信号(Iinvu,Iinvv,Iinvw)と前記高調波補償指令(S2u,S2v,S2w)との偏差から偏差指令(ΔSu,ΔSv,ΔSw)を求め、この偏差指令(ΔSu,ΔSv,ΔSw)を電流制御部(211)の演算により電流制御偏差指令(dSu,dSv,dSw)を求める電流制御偏差指令作成機能部と、
前記電力系統(L1)の系統電圧の位相に同期した基準電圧指令信号(Vou,Vov,Vow)を出力する基準電圧指令部(212)と、
前記負荷(3)に印加された負荷電圧信号(Vloadu,Vloadv,Vloadw)と前記基準電圧指令信号(Vou,Vov,Vow)との偏差から偏差電圧信号(ΔVu,ΔVv,ΔVw)を求め、この偏差電圧信号(ΔVu,ΔVv,ΔVw)に比例係数を掛けて乗算偏差電圧信号(KpΔVu,KpΔVv,KpΔVw)を求める乗算偏差電圧信号作成機能部と、
前記基準電圧指令信号(Vou,Vov,Vow)と前記乗算偏差電圧信号(KpΔVu,KpΔVv,KpΔVw)とを加えた信号を、前記電流制御偏差指令(dSu,dSv,dSw)に加えてPWM変調器(14)の入力となる指令(Su,Sv,Sw)を作成する指令作成部とを有することを特徴とする。
また本発明の構成は、前記電力変換器(4)は、前記負荷(3)以外に直流充電部(5)にも接続されていることを特徴とする。
本発明によれば、電力変換器が補償電流を出力してアクティブフィルタとしての機能を発揮するよう制御する場合において、電力変換器に送る指令の中に、負荷電圧の歪を示す偏差電圧信号を加えている。
このため、負荷自体がリアクトル成分を有していたり、負荷にパッシブフィルタとしてのリアクトルを接続したため、負荷から発生する高調波電流が前記リアクトルに流れて発生した電圧降下に起因して負荷電圧に歪が生じても、前記高調波電流を確実に補償することができる補償電流を交流変換器から出力することができる。
以下に本発明を実施するための最良の形態を実施例に基づき詳細に説明する。
本発明に係る実施例1は、図2に示す制御部10において、電力変換器4をアクティブフィルタとして機能させる制御ブロックに工夫をしたものであり、図1を参照してその詳細を説明する。
なお、図1において、図3と同様な機能を果たす部分には、同一符号を付して重複する説明は省略する。
図1に示すように実施例1では、図3に示す「電力変換器4をアクティブフィルタとして機能させる制御ブロック」に、更に、減算部220と、乗算部221と、加算部222を追加した構成となっている。
減算部220は、基準電圧指令部212から出力された基準電圧指令信号Vou,Vov,Vowと、電圧検出器11dにより検出した負荷電圧信号Vloadu,Vloadv,Vloadwとの偏差を求めて、偏差電圧信号ΔVu,ΔVv、ΔVwを出力する。
この偏差電圧信号ΔVu,ΔVv、ΔVwは、負荷3から発生した高調波電流がリアクトルLに流れることに起因して負荷電圧が歪んだときにおける、歪電圧(歪分)の値を示すものとなっている。
乗算部221は、偏差電圧信号ΔVu,ΔVv、ΔVwに比例ゲインKpを乗算して、乗算偏差電圧信号KpΔVu,KpΔVv、KpΔVwを出力する。
結局、減算部220と、乗算部221とにより、乗算偏差電圧信号作成機能部が構成されている。
加算部222は、基準電圧指令部212から出力された基準電圧指令信号Vou,Vov,Vowに、乗算偏差電圧信号KpΔVu,KpΔVv、KpΔVwを加算して出力する。
このため、加算部213では、電流制御部211から出力された比例・積分偏差指令dsu,dsv、dswに、基準電圧指令信号Vou,Vov,Vowのみならず、負荷電圧の歪分に相当する乗算偏差電圧信号KpΔVu,KpΔVv、KpΔVwも加算され、この加算値が指令Su,Sv,Swとして出力される。
結局、加算部222と加算部213とにより、指令作成部が構成されている。
負荷電圧の歪分に相当する乗算偏差電圧信号KpΔVu,KpΔVv、KpΔVwをも指令として含む指令Su,Sv,Swは、PWM変調器14によりPWM変調されてゲート信号gとなって電力変換器4に送られる。
この結果、電力変換器4は、負荷3から発生した高調波電流を補償する補償電流を出力する。このとき、指令Su,Sv,Swには負荷電圧の歪分に相当する乗算偏差電圧信号KpΔVu,KpΔVv、KpΔVwも含まれているため、リアクトルLに高調波電流が流れることにより負荷電圧に歪が発生していても、歪を考慮した補償電流により高調波電流の補償を確実に行うことができる。
つまり、リアクトルLに高調波電流が流れることにより負荷電圧に歪が発生した場合には、この歪を補償するように、乗算偏差電圧信号KpΔVu,KpΔVv、KpΔVwによりフィードフォワード制御が行なわれる。
このため、パッシブフィルタを備えたり、負荷3にリアクトル分が存在する場合であっても、電力変換器4からは、負荷3から発生する高調波電流を確実に抑制する補償電流を出力することができる。
この結果、リアクトルLが存在していても、高調波電流を確実に抑制することができるアクティブフィルタが実現できる。
なお本発明は、実施例で説明したような、アクティブフィルタ機能をも併せ持つ並列型瞬低補償装置のみならず、アクティブフィルタ機能を持つ単体のアクティブフィルタや、無効電力補償機能及び逆相電力補償機能のみならずアクティブフィルタ機能をも併せ持つパワーラインコンディショナー等の、各種のアクティブフィルタ機能装置にも適用することができる。
本発明の実施例に係る制御部のアクティブフィルタ機能部分を示すブロック構成図である。 アクティブフィルタ機能を併せ持つ並列型瞬低補償装置を示す回路構成図である。 従来技術における制御部のアクティブフィルタ機能部分を示すブロック図である。
符号の説明
1 商用電源
2 高速スイッチ
3 負荷
4 電力変換器
5 電気二重層キャパシタ
10 制御部

Claims (2)

  1. 電力系統(L1)に接続された負荷(3)に流れる負荷電流の高調波成分を抑制するため、前記負荷電流の高調波成分と逆極性の補償電流を前記負荷(3)に向かって出力するアクティブフィルタ機能装置において、
    前記負荷(3)に接続されている電力変換器(4)と、
    前記電力変換器(4)にゲート制御信号を送り、このゲート制御信号に応じて前記電力変換器(4)を動作させて前記補償電流を出力させる制御部(10)とを有し、
    前記制御部(10)は、
    前記負荷電流の高調波成分を取り出して、高調波補償指令(S2u,S2v,S2w)を求める高調波補償指令作成機能部と、
    前記電力変換器(4)の交流出力電流信号(Iinvu,Iinvv,Iinvw)と前記高調波補償指令(S2u,S2v,S2w)との偏差から偏差指令(ΔSu,ΔSv,ΔSw)を求め、この偏差指令(ΔSu,ΔSv,ΔSw)を電流制御部(211)の演算により電流制御偏差指令(dSu,dSv,dSw)を求める電流制御偏差指令作成機能部と、
    前記電力系統(L1)の系統電圧の位相に同期した基準電圧指令信号(Vou,Vov,Vow)を出力する基準電圧指令部(212)と、
    前記負荷(3)に印加された負荷電圧信号(Vloadu,Vloadv,Vloadw)と前記基準電圧指令信号(Vou,Vov,Vow)との偏差から偏差電圧信号(ΔVu,ΔVv,ΔVw)を求め、この偏差電圧信号(ΔVu,ΔVv,ΔVw)に比例係数を掛けて乗算偏差電圧信号(KpΔVu,KpΔVv,KpΔVw)を求める乗算偏差電圧信号作成機能部と、
    前記基準電圧指令信号(Vou,Vov,Vow)と前記乗算偏差電圧信号(KpΔVu,KpΔVv,KpΔVw)とを加えた信号を、前記電流制御偏差指令(dSu,dSv,dSw)に加えてPWM変調器(14)の入力となる指令(Su,Sv,Sw)を作成する指令作成部とを有することを特徴とするアクティブフィルタ機能装置。
  2. 請求項1において、前記電力変換器(4)は、前記負荷(3)以外に直流充電部(5)にも接続されていることを特徴とするアクティブフィルタ機能装置。
JP2007273443A 2007-10-22 2007-10-22 アクティブフィルタ機能装置 Expired - Fee Related JP4935617B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007273443A JP4935617B2 (ja) 2007-10-22 2007-10-22 アクティブフィルタ機能装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007273443A JP4935617B2 (ja) 2007-10-22 2007-10-22 アクティブフィルタ機能装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009106017A JP2009106017A (ja) 2009-05-14
JP4935617B2 true JP4935617B2 (ja) 2012-05-23

Family

ID=40707184

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007273443A Expired - Fee Related JP4935617B2 (ja) 2007-10-22 2007-10-22 アクティブフィルタ機能装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4935617B2 (ja)

Families Citing this family (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101043573B1 (ko) 2009-06-30 2011-06-22 한국전력공사 3상 불평형시 svc의 불평형 전류를 개선하기 위한 svc 제어장치
KR101010069B1 (ko) 2009-08-28 2011-01-24 엘에스산전 주식회사 3상 4선식 전력계통의 고조파 보상장치
JP5644396B2 (ja) * 2010-08-06 2014-12-24 株式会社明電舎 電力変換装置の高調波電流抑制装置および高調波電流抑制方法
CN102025158B (zh) * 2010-12-31 2013-07-17 中国科学院电工研究所 一种直接耦合式串联补偿装置及其补偿方法
CN102611109B (zh) * 2012-03-14 2013-11-06 湖南大学 一种二开关臂的lc式混合有源电力滤波器的控制方法
JP2015133765A (ja) * 2012-04-25 2015-07-23 三菱電機株式会社 電力変換装置
CN105244881B (zh) * 2015-10-23 2018-02-02 北京星航机电装备有限公司 一种有源电力滤波器补偿策略和装置
JP7012634B2 (ja) * 2018-12-03 2022-01-28 東芝三菱電機産業システム株式会社 Cvcf電源装置

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH04289728A (ja) * 1991-02-21 1992-10-14 Mitsubishi Electric Corp 高調波補償装置
JPH1032931A (ja) * 1996-07-12 1998-02-03 Toshiba Corp 高調波抑制装置の制御装置
JP3758062B2 (ja) * 1997-11-28 2006-03-22 東洋電機製造株式会社 アクティブフィルタの制御方法
JP4017113B2 (ja) * 2003-05-07 2007-12-05 中国電力株式会社 配電系統用アクティブフィルタ
JP4946642B2 (ja) * 2007-06-07 2012-06-06 株式会社明電舎 高調波電流補償装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2009106017A (ja) 2009-05-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4935617B2 (ja) アクティブフィルタ機能装置
KR100934311B1 (ko) 인버터 장치
JP5644396B2 (ja) 電力変換装置の高調波電流抑制装置および高調波電流抑制方法
JP5097453B2 (ja) 電力変換装置
JP5184153B2 (ja) 単相電圧型交直変換装置及び単相電圧型交直変換回路の制御方法
JP2714195B2 (ja) 電圧変動及び高調波の抑制装置
WO2018061352A1 (ja) アクティブフィルタの制御装置
KR20200001300A (ko) 분산전원 계통연계 장치의 제어 시스템
JP5109574B2 (ja) 無停電電源装置
JP5833524B2 (ja) 電力変換装置および電力変換装置の制御装置
JP5169396B2 (ja) 電力変換装置の制御回路
JP3247252B2 (ja) 電力変換装置の制御装置
JP3312178B2 (ja) 自励式インバータの制御装置
EP4318917A1 (en) Power conversion device and control device
JP7289410B2 (ja) 電力変換装置及び制御装置
JP5332229B2 (ja) 瞬低補償装置
JPH11225477A (ja) フィルタリング機能付き正弦波コンバータ
JP2658620B2 (ja) 電力変換器の制御回路
JP2914127B2 (ja) パルス幅変調電力変換器の制御回路
JP4743168B2 (ja) 高調波電流補償装置
JPH10222235A (ja) アクティブフィルタ装置の制御回路
JP2725538B2 (ja) 電圧変動抑制装置
JPH11275761A (ja) アクティブフィルタ装置
JP3322983B2 (ja) 障害電流抑制装置
JP4895965B2 (ja) 車両用補助電源装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20100603

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20111003

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20111108

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20111205

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120124

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120206

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150302

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4935617

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees