JP5332229B2 - 瞬低補償装置 - Google Patents

瞬低補償装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5332229B2
JP5332229B2 JP2008039577A JP2008039577A JP5332229B2 JP 5332229 B2 JP5332229 B2 JP 5332229B2 JP 2008039577 A JP2008039577 A JP 2008039577A JP 2008039577 A JP2008039577 A JP 2008039577A JP 5332229 B2 JP5332229 B2 JP 5332229B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
voltage
load
current
power converter
command
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2008039577A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2009201238A (ja
Inventor
正和 宗島
一伸 大井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Meidensha Corp
Original Assignee
Meidensha Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Meidensha Corp filed Critical Meidensha Corp
Priority to JP2008039577A priority Critical patent/JP5332229B2/ja
Publication of JP2009201238A publication Critical patent/JP2009201238A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5332229B2 publication Critical patent/JP5332229B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E40/00Technologies for an efficient electrical power generation, transmission or distribution
    • Y02E40/40Arrangements for reducing harmonics

Description

本発明は、瞬低補償装置に関するものである。
電力系統においては、系統に接続されている負荷量が急変したり、系統に落雷が作用したりすること等を原因として、瞬時電圧低下(以下「瞬低」と称する)が発生することがある。
一方、IT関連機器などの負荷では、電力系統に瞬低が発生すると、機器の停止や誤動作等の障害が発生する恐れがある。
このため、瞬低に起因して負荷に障害が発生することを防止する目的で、一般に電力系統には、並列型瞬低補償装置が備えられている。
この並列型瞬低補償装置は、平常時(瞬低が発生していない時)には、高速スイッチを介して系統電源から負荷に電力を供給するとともに、直流充電部(電気二重層キャパシタ等)に電力を貯蔵する。
そして瞬低発生時には、並列型瞬低補償装置は、負荷と電力系統とを瞬時に切り離すと共に、直流充電部に貯蔵していた直流電力を交流電力に変換して、この交流電力を負荷に対して無停電状態で供給する。
なお、瞬低補償装置にアクティブフィルタ機能を併せ持たせた並列型瞬低補償装置があり、このタイプの並列型瞬低補償装置は、平常時において、負荷から発生した高調波電流を抑制する(打ち消す)補償電流を出力する。
ここで、アクティブフィルタ機能を併せ持った並列型瞬低補償装置の回路構成を、図8を参照して説明する。
図8に示すように、系統電源1を含む電力系統L1には、高速スイッチ2を介して負荷3が接続されている。高速スイッチ2は、例えばIGBT等により構成されている。
電力変換器4は、逆変換動作(インバータ動作)と順変換動作(コンバータ動作)ができるインバータ装置等で構成されている。
この電力変換器4には、その直流側に電気二重層キャパシタ(直流充電部)5が接続されている。
また電力変換器4は、その交流側が電力ラインL2を介して負荷3に接続されており、電力変換器4は、負荷3に対して並列に接続されている。電力ラインL2には、ACフィルタとして、LCフィルタやLCLフィルタが介装されている。
この電力変換器4は、後述する制御部100の制御の下にPWM(Pulse Width Modulation)変調器6から出力されるゲート制御信号Gに応じて、次のような動作機能を果たすものである。
(1)平常時において、順変換動作(コンバータ動作)をすることにより、系統電源1から得た交流電力を直流電力に変換し、この直流電力により電気二重層キャパシタ5を充電する。
(2)平常時において、負荷3から発生する高調波電流と逆極性の補償電流を出力し、この補償電流により高調波電流を打ち消す。つまり、アクティブフィルタとしての動作機能を果たす。
(3)瞬低が発生した時に、逆変換動作(インバータ動作)をすることにより、電気二重層キャパシタ5に充電していた直流電力を交流電力に変換し、この交流電力を負荷3に送る。つまり、瞬低補償装置としての動作機能を果たす。
電力系統L1には電圧検出器11と電流検出器12が介装されており、電圧検出器11は検出した系統電圧値を示す系統電圧信号VSを出力し、電流検出器12は検出した系統電流値を示す系統電流信号ISを出力する。
なお、電力系統L1には、高速スイッチ2から見て系統電源1側に、ACLを接続する場合もある。
電力系統L1のうち高速スイッチ2と負荷3との間には、電圧検出器13と電流検出器14が介装されており、電圧検出器13は検出した負荷電圧値を示す負荷電圧信号VLを出力し、電流検出器14は検出した負荷電流値を示す負荷電流信号ILを出力する。
電力変換器4の交流側には、電力変換器4が出力する交流出力電流(インバータ出力電流)を検出する電流検出器15が備えられており、電流検出器15は検出した交流出力電流値(インバータ出力電流値)を示す交流出力電流信号(インバータ出力電流信号)Iinvを出力する。
電気二重層キャパシタ5には電圧検出器16が備えられており、電圧検出器16は電気二重層キャパシタ5の充電電圧値を示す充電電圧信号Vdcを出力する。
制御部100は、上記信号VS,VL,IS,IL,Iinv,Vdcを取り込むことにより、電力系統L1の状況を判断し、電力系統L1の状態に応じて、電力変換器4を、電気二重層キャパシタ5を充電する充電装置として動作させたり、アクティブフィルタとして動作させたり、瞬低補償装置として動作させたりするように、電力変換器4の動作状態を制御する。
また、この制御部100は、高速スイッチ2のスイッチング動作を制御する。つまり平常時には高速スイッチ2を閉じておき、瞬低が発生したときには、高速スイッチ2を瞬時に遮断する。
図8に示す構成となっている並列型瞬低補償装置では、瞬低発生を検出したら、高速スイッチ2を遮断し、電気二重層キャパシタ5に蓄積されている直流電力を電力変換器4により交流電力に変換し、この交流電力を負荷3に供給している。
この場合、瞬低発生から高速スイッチ2の遮断までに時間がかかることや、高速スイッチ2を遮断する際にサージが発生すること等を理由として、負荷3の電圧波形には、一瞬、急激な落ち込みが発生する。
この負荷電圧波形の急激な落ち込み(一瞬の電圧の落ち込み)を防止するために、特許文献1(特開2006−187089)などでは、制御部100に工夫をしている。
そこで、特許文献1などに示されている、制御部100の詳細について、図9を参照して説明する。
図9に示すように、制御部100は、瞬低検出部101と、遮断制御部102と、基準電圧発生部103と、加算部104と、高調波補償指令部110と、電流制御指令部120と、電圧制御指令部130と、選択・出力指令部140を有している。
なお、図9では、電気二重層キャパシタ5を充電するための充電指令を作る充電指令制御系統は、図示省略している。
瞬低検出部101は、系統電圧信号VSを監視しており、この系統電圧信号VSが、予め設定した閾値よりも低下したら、瞬低が発生したと判断する。なお、瞬低検出部101にて検出動作をするのに時間を要するため、瞬低が実際に発生した時点から、瞬低を検出する時点までの間には、僅かながらタイムラグがある。
遮断制御部102は、瞬低検出部101が瞬低の発生を検出したら、この瞬低検出時点から予め設定した時間(例えば数十μS)が経過した時点で、遮断信号Shを出力する。この遮断信号Shが高速スイッチ2に入力されると、高速スイッチ2が直ちに遮断される。
基準電圧発生部103は、系統電圧信号VSを取り込み、PLL演算等をして系統電圧の位相を演算等して、系統電源1が供給する三相電圧(高調波成分を含まず、且つ、位相ズレのない三相電圧)の電圧値及び位相を示す基準電圧信号Vrefを出力する。
高調波補償指令部110は、高調波抽出部111と、減算部112と、電流制御部113とを有している。
そして、高調波抽出部111は、負荷電流信号ILから負荷高調波成分を抽出し、減算部112は、負荷高調波成分と交流出力電流信号(インバータ出力電流信号)Iinvとの偏差を求め、この偏差を電流制御部113により比例・積分(PI)演算することにより高調波補償指令S1を求める。
この高調波補償指令S1は、負荷3から発生する高調波を抑制(打ち消す)ように、電力変換器4から補償電流を出力させるように動作させる指令である。
電流制御指令部120は、減算部121と、電流制御部122とを有している。
そして、減算部121は、負荷電流信号ILと交流出力電流信号(インバータ出力電流信号)Iinvとの偏差を求め、この偏差を電流制御部122により比例・積分(PI)演算することにより電流制御指令S2を求める。
この電流制御指令S2は、電力変換器4が負荷3に必要な電流を供給するように、電力変換器4を動作させる指令である。
このように、電力変換器4が負荷3に必要な電流を供給すると、系統電源1から高速スイッチ2を介して負荷3へ流れる電流の供給が停止され、結果として、高速スイッチ2を流れる電流を0にすることができる。
電圧制御指令部130は、減算部131と、電圧制御部132とを有している。
そして、減算部131は、負荷電圧信号VLと基準電圧信号Vrefとの偏差を求め、この偏差を電圧制御部132により比例・積分(PI)演算することにより電圧制御指令S3を求める。
この電圧制御指令S3は、電力変換器4が負荷3に定格電圧(系統電源1の定格電圧と等しい電圧)となっている三相電圧を供給するように、電力変換器4を動作(インバータ動作)させる指令である。
選択・出力指令部140は、ゲイン信号出力部141と、乗算部142,143,144と、加算部145,146を有している。
ゲイン信号出力部141は、ゲイン信号g1,g2,g3を出力するものであり、各ゲイン信号g1,g2,g3の値は、電力系統L1の状況に応じて、0〜1の間の値に変化するようにしている。
この選択・出力指令部140の動作は、図10を参照して後述するが、この選択・出力指令部140から出力される指令を、選択・出力指令S0とする。
加算部104は、選択・出力指令S0に基準電圧信号Vrefを加算して最終指令SSを得て、この最終指令SSが出力される。最終指令SSは、PWM変調器6によりPWM変調されてゲート制御信号Gとなり、このゲート制御信号G(PWM変調された最終指令SS)により電力変換器4のゲート制御が行なわれる。
ここで図10を参照して、選択・出力指令部140の動作、ならびに、並列型瞬低補償装置の動作を説明する。
図10において、期間T0、つまり瞬低検出部101により瞬低が検出される時点t2よりも前の期間では、ゲイン信号出力部141は、値が1となっているゲイン信号g1のみを出力し、ゲイン信号g2,g3は出力しない(ゲイン信号g2,g3の値をそれぞれ0とする)。
このため、選択・出力指令部140から出力される選択・出力指令S0は、高調波補償指令S1のみを含むこととなる。したがって最終指令SSも、高調波補償指令S1のみを有することとなり、この最終指令SS(=高調波補償指令S1)をPWM変調したゲート制御信号Gにより、電力変換器4が作動して、電力変換器4からは、負荷3から発生する高調波を抑制(打ち消す)補償電流が出力されアクティブフィルタとしての高調波補償動作が行なわれる。
図10において、時点t1において瞬低が発生すると、時点t1から時間的に遅れた時点t2において、瞬低検出部101は瞬低が発生したことを検出する。
瞬低検出部101にて瞬低を検出したら、ゲイン信号出力部141は、値が1となっているゲイン信号g2のみを出力し、ゲイン信号g1,g3は出力しない(ゲイン信号g1,g3の値をそれぞれ0とする)。
このため、選択・出力指令部140から出力される選択・出力指令S0は、電流制御指令S2のみを有することとなり、最終指令SS(=電流制御指令S2)をPWM変調したゲート制御信号Gにより、電力変換器4が作動して、電力変換器4から負荷3に対して、この負荷3が必要な電流を供給する。
このため、系統電源1から高速スイッチ2を介して負荷3へ流れる電流の供給が停止され、結果として、高速スイッチ2を流れる電流を、極めて短時間で0にすることができる。
また、遮断制御部102は、瞬低検出部101が瞬低の発生を検出した時点t2から予め設定した時間(例えば数十μS)T1が経過した時点t3において、遮断信号Shを出力する。この遮断信号Shが高速スイッチ2に入力されると、高速スイッチ2が直ちに遮断される。
図10において、時点t3、つまり高速スイッチ2が遮断されたら、ゲイン信号出力部141は、期間T2(時点t3から時点t4までの期間)において、ゲイン信号g2の値を1から徐々に減少させて0とすると共に、ゲイン信号g3の値を0から徐々に増加させて1にし、ゲイン信号g1は出力しない(ゲイン信号g1の値を0とする)。
このため、選択・出力指令部140から出力される選択・出力指令S0は、電流制御指令S2が徐々に減少し、電圧制御指令S3が徐々に増加する。
そして、電圧制御指令S3が増加していくと、この電圧制御指令S3をPWM変調したゲート制御信号Gにより電力変換器4が作動して、電力変換器4から負荷3に対して、定格電圧(系統電源1の電圧と等しい電圧)となっている三相電圧を供給する。このため、高速スイッチ2が遮断されても、負荷3に対して三相電力の供給ができる。
結局、図9,図10を基に説明した特許文献1等の技術では、電流制御指令部120は、瞬低検出後、インバータ出力電流指令Iinvと負荷電流指令ILとが等しくなるような電流制御指令S2を出力し、系統電流を速やかに0にし、その後に高速スイッチ2を遮断するため、瞬低検出からスイッチ遮断までの時間(期間T1)を短縮でき、サージ発生を抑えてサージに起因する電圧変動を抑制している。
特開2006−187089
図9及び図10を基に説明したように、特許文献1等に示す従来技術では、瞬低を検出すると電流制御指令部120から出力される電流制御指令S2を用いて、電力変換器4から負荷3に対して、この負荷3が必要な電流を供給することにより、系統電源1から高速スイッチ2を介して負荷3へ流れる電流の供給を停止し、高速スイッチ2に流れる電流を速やかに0にした後に、高速スイッチ2を遮断している。
このようにして、電流が流れていない状態で高速スイッチ2を遮断することができるため、サージの発生を抑制することができ、電力変換器2から負荷3に供給する電圧変動(サージに起因する電圧変動)を抑制できると共に、瞬低検出からスイッチ遮断までの時間(期間T1)を短縮することができる。
しかし、図10において、瞬低を検出した時点t2から、スイッチを遮断した時点t3までの期間T1において、瞬低を原因として負荷2の電圧波形には急激な落ち込みが生じるという問題がある。
この負荷電圧の急激な落ち込みを低減するために、並列型瞬低補償装置の電力系統L1のうち系統電源1側にリアクトルを挿入するといった回路方式が考えられるが、それだけでは完全に電圧低下を無くすことはできない。
完全に負荷側の電圧降下を防止するためには、瞬低を検出した時点から高速スイッチを遮断する時点までの期間において、瞬低による負荷電圧の急激な落ち込みを低減するなどの制御を行なう必要があるが、かかる技術は従来では開発されていない。
本発明は、上記従来技術に鑑み、瞬低が発生しても、この瞬低に起因する負荷電圧の低下を抑制することができる瞬低補償装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決する本発明の構成は、
負荷と系統電源とを接続する電力系統に介装されたスイッチと、
交流側が前記負荷に接続されると共に直流側に直流充電部が接続されており、逆変換動作と順変換動作ができる電力変換器と、
前記電力系統に瞬低が発生すると、前記スイッチを遮断制御すると共に、前記電力変換器を逆変換動作させることにより前記電力変換器から前記負荷に電力を供給するために前記電力変換器を制御する制御部とを有する瞬低補償装置において、
前記制御部は、
前記電力系統に瞬低が発生したか否かを検出する瞬低検出部と、
前記瞬低検出部により瞬低を検出した後、予め設定した時間が経過したら前記スイッチを遮断する遮断制御部と、
負荷電圧と基準電圧との偏差から、前記電力変換器が前記負荷に電力を供給して前記負荷に定格電圧を印加するために、前記電力変換器を制御する電圧制御指令を生成する電圧制御指令部と、
瞬低による負荷電流の落ち込みに相当するひずみ成分を負荷電流から抽出し、前記電力変換器が前記負荷に電力を供給して前記ひずみ成分を補償する補償電流を前記負荷に供給するために、前記電力変換器を制御する電流制御指令を生成する電流制御指令部と、
前記瞬低検出部により瞬低を検出したら、前記電流制御指令を選択して出力し、前記遮断制御部により前記スイッチが遮断されたら、前記電圧制御指令を選択して出力する選択・出力指令部と、
前記選択・出力指令部から出力された制御指令に基づき、前記電力変換器から前記負荷に電力を供給するために前記電力変換器を制御するゲート制御信号を前記電力変換器に送る変調器とを有することを特徴とする瞬低補償装置。
この場合、前記選択・出力指令部は、前記遮断制御部により前記スイッチが遮断されたら、前記電流制御指令を漸減するとともに前記電圧制御指令を漸増することを特徴としてもよい。
また本発明の構成は、
負荷と系統電源とを接続する電力系統に介装されたスイッチと、
交流側が前記負荷に接続されると共に直流側に直流充電部が接続されており、逆変換動作と順変換動作ができる電力変換器と、
前記電力系統に瞬低が発生すると、前記スイッチを遮断制御すると共に、前記電力変換器を逆変換動作させることにより前記電力変換器から前記負荷に電力を供給するために前記電力変換器を制御する制御部とを有する瞬低補償装置において、
前記制御部は、
前記電力系統に瞬低が発生したか否かを検出する瞬低検出部と、
前記瞬低検出部により瞬低を検出した後、予め設定した時間が経過したら前記スイッチを遮断する遮断制御部と、
負荷電圧と基準電圧との偏差から、前記電力変換器が前記負荷に電力を供給して前記負荷に定格電圧を印加するために、前記電力変換器を制御する電圧制御指令を生成する電圧制御指令部と、
瞬低による負荷電流の落ち込みに相当するひずみ成分を負荷電流から抽出し、前記電力変換器が前記負荷に電力を供給して前記ひずみ成分を補償する補償電流を前記負荷に供給するために、前記電力変換器を制御するひずみ成分補償指令を生成するとともに、負荷電流と前記電力変換器が出力する交流出力電流との偏差から、前記電力変換器が前記負荷に電力を供給して前記負荷に定格電流を供給するために、前記電力変換器を制御する系統電流零指令を生成する電流制御指令部と、
前記瞬低検出部により瞬低を検出したら、前記ひずみ成分補償指令及び前記系統電流零指令を選択して出力し、前記遮断制御部により前記スイッチが遮断されたら、前記電圧制御指令を選択して出力する選択・出力指令部と、
前記選択・出力指令部から出力された制御指令に基づき、前記電力変換器から前記負荷に電力を供給するために前記電力変換器を制御するゲート制御信号を前記電力変換器に送る変調器とを有することを特徴とする。
この場合、前記選択・出力指令部は、前記瞬低検出部が瞬低を検出したら、前記ひずみ成分補償指令を漸減するとともに、前記電圧制御指令を漸増することを特徴としてもよい。
本発明によれば、瞬低を検出した時点から高速スイッチを遮断する時点までの期間において、電力変換器から負荷に対して、瞬低に起因する負荷電流のひずみ成分を補償する電流、即ち、負荷電流のひずみ成分に対して、位相及び周波数が等しく、且つ大きさを−1倍した補償電流を、電力変換器から負荷に供給している。
このため、負荷電流の落ち込みを低減することができ、この結果、瞬低により負荷電圧の急激な落ち込みが発生しようとしても、この落ち込みを低減することができるという効果を奏する。
更に、瞬低を検出した時点から高速スイッチを遮断する時点までの期間において、電力変換器から負荷に対して負荷電流に相当する電流を供給することにより、高速スイッチに流れる電流(系統電流)を0にした状態で、高速スイッチを遮断することができるため、サージの発生を抑制することができ、サージに起因する電圧変動を抑制することができると共に、瞬低検出からスイッチ遮断までの期間を短縮することができる。
以下に本発明を実施するための最良の形態を実施例に基づき詳細に説明する。
図1は本発明の実施例1にかかる瞬低補償装置に用いる制御部200を示す。この制御部200は、図8に示す従来の制御部100の代わりに用いられるものであり、並列型瞬低補償装置の動作を制御するものである。
なお、図1では、電気二重層キャパシタ5を充電するための充電指令を作る充電指令制御系統や、電力変換器4から補償電流を出力させてアクティブフィルタ動作させる高調波補償指令を作る高調波補償指令部は、図示省略している。
この制御部200は、図1に示すように、瞬低検出部201と、遮断制御部202と、基準電圧発生部203と、加算部204と、電流制御指令部210と、電圧制御指令部220と、選択・出力指令部230を有している。
瞬低検出部201は、系統電圧信号VSを監視しており、この系統電圧信号VSが、予め設定した閾値よりも低下したら、瞬低が発生したと判断する。なお、瞬低検出部201にて検出動作をするのに時間を要するため、瞬低が実際に発生した時点から、瞬低を検出する時点までの間には、僅かながらタイムラグがある。
遮断制御部202は、瞬低検出部101が瞬低の発生を検出した後に、遮断信号Shを出力する。この遮断信号Shが高速スイッチ2に入力されると、高速スイッチ2が直ちに遮断される。
基準電圧発生部203は、系統電圧信号VSを取り込み、PLL演算等をして系統電圧の位相を演算等して、系統電源1が供給する三相電圧(高調波成分を含まず、且つ、位相ズレのない三相電圧)の電圧値及び位相を示す基準電圧信号Vrefを出力する。
電流制御指令部210は、ひずみ成分抽出部211と、−1を乗算する乗算部212と、減算部213と、電流制御部214とを有している。
ひずみ成分抽出部211は、負荷電流信号ILから、瞬低による負荷電流の落ち込みに相当するひずみ成分信号ILhを抽出し、乗算部212はひずみ成分を補償するためにひずみ成分信号ILhに−1を乗算し、減算部213は、−1を乗算したひずみ成分信号ILhと交流出力電流信号(インバータ出力電流信号)Iinvとの偏差を求め、この偏差を電流制御部214により比例・積分(PI)演算することにより電流制御指令S10を求める。
なお、ひずみ成分抽出部211としては各種のものを使用することができるが、その一例の回路構成については後述する。
電圧制御指令部220は、減算部221と、電圧制御部222とを有している。
減算部221は、負荷電圧信号VLと基準電圧信号Vrefとの偏差を求め、この偏差を電圧制御部222により比例・微分(PD)演算することにより電圧制御指令S20を求める。
この電圧制御指令S20は、電力変換器4が負荷3に電力を供給して負荷3に対して定格電圧(系統電源1の定格電圧と等しい電圧)となっている三相電圧を出力するように、電力変換器4を動作(インバータ動作)させる指令である。
選択・出力指令部230は、ゲイン信号出力部231と、乗算部232,233と、加算部234を有している。
ゲイン信号出力部231は、ゲイン信号g11,g12を出力するものであり、各ゲイン信号g11,g12の値は、電力系統L1の状況に応じて、0〜1の間の値に変化するようにしている。
この選択・出力指令部230の動作は、図2を参照して後述するが、この選択・出力指令部230から出力される指令を、選択・出力指令S0とする。
加算部204は、選択・出力指令S0に基準電圧信号Vrefを加算して最終指令SSを得る。この最終指令SSは、PWM変調器6によりPWM変調されてゲート制御信号Gとなり、このゲート制御信号G(PWM変調された最終指令SS)により電力変換器4のゲート制御が行なわれる。
次に、選択・出力指令部230の動作、ならびに、並列型瞬低補償装置の動作を、図2を参照して説明する。
図2において、期間T10、つまり瞬低検出部201により瞬低が検出される時点t12よりも前の期間では、ゲイン信号出力部231は、ゲイン信号g11,g12を出力しない(ゲイン信号g11,g12の値をそれぞれ0とする)。
このため、選択・出力指令部230からは、電流制御指令S10及び電圧制御指令S20は出力されない。つまり待機状態となっている。
図2において、時点t11において瞬低が発生すると、時点t11から時間的に遅れた(期間T11が経過した)時点t12において、瞬低検出部201は瞬低が発生したことを検出する。
瞬低検出部201にて瞬低を検出したら、ゲイン信号出力部231は、値が1となっているゲイン信号g11のみを出力し、ゲイン信号g12は出力しない(ゲイン信号g12の値を0とする)。
このため、選択・出力指令部230から出力される選択・出力指令S0は、電流制御指令S10のみを有することとなり、最終指令SS(=電流制御指令S10)をPWM変調器6にてPWM変調したゲート制御信号Gにより、電力変換器4が作動して、電力変換器4から負荷3に対して、瞬低に起因する負荷電流のひずみ成分を補償する電流を供給する。つまり、負荷電流のひずみ成分に対して、位相及び周波数が等しく、且つ大きさを−1倍した補償電流を、電力変換器4から負荷3に供給する。
このように、負荷電流のひずみ成分に対して、位相及び周波数が等しく、且つ大きさを−1倍した補償電流を、電力変換器4から負荷3に供給するため、負荷電流の落ち込みを低減することができ、この結果、瞬低により負荷電圧の急激な落ち込みが発生しようとしても、この落ち込みを低減することができる。
遮断制御部202は、瞬低検出部201が瞬低の発生を検出した時点t12から予め設定した期間T12が経過した時点t13において、遮断信号Shを出力する。この遮断信号Shが高速スイッチ2に入力されると、高速スイッチ2が直ちに遮断される。
図2において、時点t13、つまり遮断制御部202から遮断信号Shが出力されたら、ゲイン信号出力部231は、値が1となっているゲイン信号g12みを出力し、ゲイン信号g11は出力しない(ゲイン信号g11の値を0とする)。
このため、選択・出力指令部230から出力される選択・出力指令S0は、電圧制御指令S20のみを有することとなり、最終指令SS(=電圧制御指令S20)をPWM変調器6にてPWM変調したゲート制御信号Gにより、電力変換器4が作動して、電力変換器4から負荷3に対して、定格電圧(系統電源1の電圧と等しい電圧)となっている三相電圧を供給する。このため、高速スイッチ2が遮断されても、負荷3に対して三相電力の供給ができる。
結局、実施例1にかかる瞬低補償装置の制御部200では、瞬低を検出した時点t12から高速スイッチ2を遮断する時点t13までの期間T12において、電流制御指令S10に基づくゲート制御信号Gにより電力変換器4を作動させて、電力変換器4から負荷3に対して、瞬低に起因する負荷電流のひずみ成分を補償する電流、即ち、負荷電流のひずみ成分に対して、位相及び周波数が等しく、且つ大きさを−1倍した補償電流を、電力変換器4から負荷3に供給している。
このため、負荷電流の落ち込みを低減することができ、この結果、瞬低により負荷電圧の急激な落ち込みが発生しようとしても、この落ち込みを低減することができるという効果を奏する。
次に本発明の実施例2を説明する。実施例2では、制御部200の構成は実施例1と同じであるが、ゲイン信号g11,g12の出力状態を一部変更している。このゲイン信号g11,g12の出力状態を、図3を参照して説明する。
図3に示すように、時点t13までの動作は、実施例1と同じである。
実施例2では、図3において、時点t13、つまり高速スイッチ2が遮断されたら、ゲイン信号出力部231は、予め設定した期間T13(時点t13から時点t14までの期間)において、ゲイン信号g11の値を1から徐々に減少させて0とすると共に、ゲイン信号g12の値を0から徐々に増加させる。
このため、選択・出力指令部240から出力される選択・出力指令S0は、電流制御指令S10が徐々に減少し、電圧制御指令S20が徐々に増加する。
このように電流制御指令S10が徐々に減少し、電圧制御指令S20が徐々に増加するため、負荷電流の落ち込みを低減する電流制御状態から、負荷電圧を定格電圧に維持する電圧制御状態への移行が緩やかになり、高速スイッチ2の遮断後の電圧変動の変化率を小さくし、電圧振動の発生を抑制することができる。
次に本発明の実施例3にかかる瞬低補償装置に用いられる制御部200Aを、図4を参照して説明する。なお、図1に示す実施例1にかかる制御部200と同一部分には同一符号を付し重複する説明は省略する。
実施例3の制御部200Aでは、電流制御指令部300と選択・出力指令部310を備えており、他の部分は図1に示す実施例1と同じである。
電流制御指令部300は、ひずみ成分抽出部301と、−1を乗算する第1の乗算部302と、第2の乗算部303と、第3の乗算部304と、加算部305と、減算部306と、電流制御部307とを有している。
ひずみ成分抽出部301は、負荷電流信号ILから、瞬低による負荷電流の落ち込みに相当するひずみ成分信号ILhを抽出し、乗算部302はひずみ成分を補償するためにひずみ成分信号ILhに−1を乗算する。
−1が乗算されたひずみ成分信号ILhは、更に乗算部303によりゲイン信号g11aが乗算され、負荷電流信号ILは乗算部304によりゲイン信号g11bが乗算され、両信号は加算部305にて加算される。加算された信号は、減算部306にて交流出力電流信号(インバータ出力電流信号)Iinvとの偏差が演算され、この偏差を電流制御部307により比例・積分(PI)演算することにより電流制御指令S30を求める。
この電流制御指令S30は、
(1)瞬低に起因する負荷電流のひずみ成分を補償する電流を電力変換器4から負荷3に供給することにより、負荷電流の落ち込みを防止するひずみ成分補償指令S31と、
(2)負荷電流とインバータ電流を一致させる電流制御を行なうことにより、電力変換器4から負荷3に対して負荷電流に相当する電流を供給することにより、高速スイッチ2に流れる電流(系統電流)を0にする系統電流零指令S32とを含む。
ひずみ成分補償指令S31は、−1が乗算されたひずみ成分信号ILhにゲイン信号g11aを乗算した値から、交流出力電流信号(インバータ出力電流信号)Iinvを減算し、この減算値[(−ILh×g11a)−Iinv]を比例・積分(PI)演算したものである。
系統電流零指令S32は、負荷電流信号ILにゲイン信号g11bを乗算した値から、交流出力電流信号(インバータ出力電流信号)Iinvを減算し、この減算値[(IL×g11b)−Iinv]を比例・積分(PI)演算したものである。
なお、ひずみ成分抽出部301としては各種のものを使用することができるが、その一例の回路構成については後述する。
選択・出力指令部310は、ゲイン信号出力部311と、乗算部312と、加算部313を有している。
ゲイン信号出力部311は、ゲイン信号g11a,g11b,g12を出力するものであり、各ゲイン信号g11a,g11b,g12の値は、電力系統L1の状況に応じて、0〜1の間の値に変化するようにしている。
この選択・出力指令部310の動作は、図5を参照して後述するが、この選択・出力指令部310から出力される指令を、選択・出力指令S0とする。
次に、選択・出力指令部310の動作、ならびに、並列型瞬低補償装置の動作を、図5を参照して説明する。
図5において、期間T10、つまり瞬低検出部201により瞬低が検出される時点t12よりも前の期間では、ゲイン信号出力部311は、ゲイン信号g11a,g11b,g12を出力しない(ゲイン信号g11a,g11b,g12の値をそれぞれ0とする)。
このため、選択・出力指令部310からは、電流制御指令S30及び電圧制御指令S20は出力されない。つまり待機状態となっている。
図5において、時点t11において瞬低が発生すると、時点t11から時間的に遅れた(期間T11が経過した)時点t12において、瞬低検出部201は瞬低が発生したことを検出する。
瞬低検出部201にて瞬低を検出したら、ゲイン信号出力部311は、値が1となっているゲイン信号g11a,g11bを出力し、ゲイン信号g12は出力しない(ゲイン信号g12の値を0とする)。
このため、選択・出力指令部310から出力される選択・出力指令S0は、電流制御指令S30(=S31+S31)のみを有することとなり、最終指令SS(=電流制御指令S30)をPWM変調器6にてPWM変調したゲート制御信号Gにより、電力変換器4が作動する。
したがって、電流制御指令S30のうちのひずみ成分補償指令S31により、電力変換器4から負荷3に対して、瞬低に起因する負荷電流のひずみ成分を補償する電流を供給する。つまり、負荷電流のひずみ成分に対して、位相及び周波数が等しく、且つ大きさを−1倍した補償電流を、電力変換器4から負荷3に供給する。
このように、負荷電流のひずみ成分に対して、位相及び周波数が等しく、且つ大きさを−1倍した補償電流を、電力変換器4から負荷3に供給するため、負荷電流の落ち込みを低減することができ、この結果、瞬低により負荷電圧の急激な落ち込みが発生しようとしても、この落ち込みを低減することができる。
また電流制御指令S30のうちの系統電流零指令S32により、電力変換器4から負荷3に対して負荷電流に相当する電流を供給することにより、高速スイッチ2に流れる電流(系統電流)を0にすることができる。
遮断制御部202は、瞬低検出部201が瞬低の発生を検出した時点t12から予め設定した期間T12が経過した時点t13において、遮断信号Shを出力する。この遮断信号Shが高速スイッチ2に入力されると、高速スイッチ2が直ちに遮断される。
この場合、系統電流零指令S32により、電力変換器4から負荷3に対して負荷電流に相当する電流を供給することにより、高速スイッチ2に流れる電流(系統電流)を0にした状態で、高速スイッチ2を遮断することができるため、サージの発生を抑制することができ、サージに起因する電圧変動を抑制することができると共に、瞬低検出からスイッチ遮断までの期間T12を短縮することができる。
図5において、時点t13、つまり遮断制御部202から遮断信号Shが出力されたら、ゲイン信号出力部311は、値が1となっているゲイン信号g12みを出力し、ゲイン信号g11a,g11bは出力しない(ゲイン信号g11a,g11bの値を0とする)。
このため、選択・出力指令部310から出力される選択・出力指令S0は、電圧制御指令S20のみを有することとなり、最終指令SS(=電圧制御指令S20)をPWM変調器6にてPWM変調したゲート制御信号Gにより、電力変換器4が作動して、電力変換器4から負荷3に対して、定格電圧(系統電源1の電圧と等しい電圧)となっている三相電圧を供給する。このため、高速スイッチ2が遮断されても、負荷3に対して三相電力の供給ができる。
結局、実施例3にかかる瞬低補償装置の制御部200Aでは、瞬低を検出した時点t12から高速スイッチ2を遮断する時点t13までの期間T12において、電流制御指令S30のうちのひずみ成分補償指令S31に基づくゲート制御信号Gにより電力変換器4を作動させて、電力変換器4から負荷3に対して、瞬低に起因する負荷電流のひずみ成分を補償する電流、即ち、負荷電流のひずみ成分に対して、位相及び周波数が等しく、且つ大きさを−1倍した補償電流を、電力変換器4から負荷3に供給している。
このため、負荷電流の落ち込みを低減することができ、この結果、瞬低により負荷電圧の急激な落ち込みが発生しようとしても、この落ち込みを低減することができるという効果を奏する。
更に、実施例3にかかる瞬低補償装置の制御部200Aでは、瞬低を検出した時点t12から高速スイッチ2を遮断する時点t13までの期間T12において、電流制御指令S30のうちの系統電流零指令S32により、電力変換器4から負荷3に対して負荷電流に相当する電流を供給することにより、高速スイッチ2に流れる電流(系統電流)を0にした状態で、高速スイッチ2を遮断することができるため、サージの発生を抑制することができ、サージに起因する電圧変動を抑制することができると共に、瞬低検出からスイッチ遮断までの期間T12を短縮することができる。
次に本発明の実施例4を説明する。実施例4では、制御部200Aの構成は実施例3と同じであるが、ゲイン信号g11a,g11bの出力状態を一部変更している。このゲイン信号g11a,g11bの出力状態を、図6を参照して説明する。
図6に示すように、検出部201が瞬低を検出した時点t12から、予め決めた期間α(但しα<T12)においては、ゲイン信号出力部311は、ゲイン信号g11aの値を1から徐々に減少させて0とすると共に、ゲイン信号g11bの値を0から徐々に増加させる。
このため、期間αにおいて、選択・出力指令部310から出力される選択・出力指令S0(=電流制御指令S30)は、ひずみ成分補償指令S31が徐々に減少し、系統電流零指令S32が徐々に増加する。
このようにひずみ成分補償指令S31が徐々に減少し、系統電流零指令S32が徐々に増加するため、瞬低による負荷電流の落ち込みを低減する電流制御状態から、負荷電流とインバータ電流を一致させて高速スイッチ2に流れる電流(系統電流)を0にする電流制御状態への切り替えを緩やかにし、電圧のステップ変化及び、この電圧のステップ変化による電圧を振動を抑制することができる。
[ひずみ成分抽出部の構成の一例]
次に、図1に示すひずみ成分抽出部211や、図4に示すひずみ成分抽出部301として使用することができる、ひずみ成分抽出部400を、図7を参照して説明する。
このひずみ成分抽出部400は、三相/二相変換器401と、瞬低による負荷電流の落ち込みに相当するひずみ成分を抽出できるように帯域通過周波数を設計したバンドパスフィルタ(BPS:band pass filter)402,403と、二相/三相変換器404とで構成されている。
負荷電流信号ILを、三相/二相変換器401により三相/二相変換し、系統電源1の周波数に同期した回転座標系のdq座標成分に変換する。そして、このd軸成分とq軸成分をバンドパスフィルタ402,403に通してフィルタリングし、フィルタリングしたd軸成分とq軸成分を、二相/三相変換器404により逆dq変換をすることにより、瞬低による負荷電流の落ち込みに相当するひずみ成分信号ILhを求めることができる。
本発明の実施例1に係る、瞬低補償装置の制御部を示すブロック構成図である。 実施例1の動作状態を示す説明図である。 実施例2の動作状態を示す説明図である。 本発明の実施例3に係る、瞬低補償装置の制御部を示すブロック構成図である。 実施例3の動作状態を示す説明図である。 実施例4の動作状態を示す説明図である。 ひずみ成分抽出部の一例を示す構成図である。 従来技術に係る、瞬低補償装置の制御部を示すブロック図である。 従来の制御部を示すブロック構成図である。 従来の制御部の動作状態を示す説明図である。
符号の説明
1 系統電源
2 高速スイッチ
3 負荷
4 電力変換器
5 電気二重層キャパシタ
6 PWM変調器
100,200,200A 制御部
201 瞬低検出部
202 遮断制御部
203 基準電圧発生部
204 加算部
210,300 電流制御指令部
220 電圧制御指令部
230,310 選択・出力指令部

Claims (4)

  1. 負荷と系統電源とを接続する電力系統に介装されたスイッチと、
    交流側が前記負荷に接続されると共に直流側に直流充電部が接続されており、逆変換動作と順変換動作ができる電力変換器と、
    前記電力系統に瞬低が発生すると、前記スイッチを遮断制御すると共に、前記電力変換器を逆変換動作させることにより前記電力変換器から前記負荷に電力を供給するために前記電力変換器を制御する制御部とを有する瞬低補償装置において、
    前記制御部は、
    前記電力系統に瞬低が発生したか否かを検出する瞬低検出部と、
    前記瞬低検出部により瞬低を検出した後、予め設定した時間が経過したら前記スイッチを遮断する遮断制御部と、
    負荷電圧と基準電圧との偏差から、前記電力変換器が前記負荷に電力を供給して前記負荷に定格電圧を印加するために、前記電力変換器を制御する電圧制御指令を生成する電圧制御指令部と、
    瞬低による負荷電流の落ち込みに相当するひずみ成分を負荷電流から抽出し、前記電力変換器が前記負荷に電力を供給して前記ひずみ成分を補償する補償電流を前記負荷に供給するために、前記電力変換器を制御する電流制御指令を生成する電流制御指令部と、
    前記瞬低検出部により瞬低を検出したら、前記電流制御指令を選択して出力し、前記遮断制御部により前記スイッチが遮断されたら、前記電圧制御指令を選択して出力する選択・出力指令部と、
    前記選択・出力指令部から出力された制御指令に基づき、前記電力変換器から前記負荷に電力を供給するために前記電力変換器を制御するゲート制御信号を前記電力変換器に送る変調器と、
    を有することを特徴とする瞬低補償装置。
  2. 請求項1において、
    前記選択・出力指令部は、前記遮断制御部により前記スイッチが遮断されたら、前記電流制御指令を漸減するとともに前記電圧制御指令を漸増することを特徴とする瞬低補償装置。
  3. 負荷と系統電源とを接続する電力系統に介装されたスイッチと、
    交流側が前記負荷に接続されると共に直流側に直流充電部が接続されており、逆変換動作と順変換動作ができる電力変換器と、
    前記電力系統に瞬低が発生すると、前記スイッチを遮断制御すると共に、前記電力変換器を逆変換動作させることにより前記電力変換器から前記負荷に電力を供給するために前記電力変換器を制御する制御部とを有する瞬低補償装置において、
    前記制御部は、
    前記電力系統に瞬低が発生したか否かを検出する瞬低検出部と、
    前記瞬低検出部により瞬低を検出した後、予め設定した時間が経過したら前記スイッチを遮断する遮断制御部と、
    負荷電圧と基準電圧との偏差から、前記電力変換器が前記負荷に電力を供給して前記負荷に定格電圧を印加するために、前記電力変換器を制御する電圧制御指令を生成する電圧制御指令部と、
    瞬低による負荷電流の落ち込みに相当するひずみ成分を負荷電流から抽出し、前記電力変換器が前記負荷に電力を供給して前記ひずみ成分を補償する補償電流を前記負荷に供給するために、前記電力変換器を制御するひずみ成分補償指令を生成するとともに、負荷電流と前記電力変換器が出力する交流出力電流との偏差から、前記電力変換器が前記負荷に電力を供給して前記負荷に定格電流を供給するために、前記電力変換器を制御する系統電流零指令を生成する電流制御指令部と、
    前記瞬低検出部により瞬低を検出したら、前記ひずみ成分補償指令及び前記系統電流零指令を選択して出力し、前記遮断制御部により前記スイッチが遮断されたら、前記電圧制御指令を選択して出力する選択・出力指令部と、
    前記選択・出力指令部から出力された制御指令に基づき、前記電力変換器から前記負荷に電力を供給するために前記電力変換器を制御するゲート制御信号を前記電力変換器に送る変調器と、
    を有することを特徴とする瞬低補償装置。
  4. 請求項において、
    前記選択・出力指令部は、前記瞬低検出部が瞬低を検出したら、前記ひずみ成分補償指令を漸減するとともに、前記電圧制御指令を漸増することを特徴とする瞬低補償装置。
JP2008039577A 2008-02-21 2008-02-21 瞬低補償装置 Expired - Fee Related JP5332229B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008039577A JP5332229B2 (ja) 2008-02-21 2008-02-21 瞬低補償装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008039577A JP5332229B2 (ja) 2008-02-21 2008-02-21 瞬低補償装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009201238A JP2009201238A (ja) 2009-09-03
JP5332229B2 true JP5332229B2 (ja) 2013-11-06

Family

ID=41144157

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008039577A Expired - Fee Related JP5332229B2 (ja) 2008-02-21 2008-02-21 瞬低補償装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5332229B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN112277681A (zh) * 2020-10-23 2021-01-29 东风汽车股份有限公司 一种电动汽车低温交流充电系统及其控制方法

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2947372B2 (ja) * 1991-04-25 1999-09-13 株式会社関電工 多機能電力変換システム
JPH09266631A (ja) * 1996-03-27 1997-10-07 Nichicon Corp 無停電電源機能を有する電力用アクティブフイルタ
JP3406835B2 (ja) * 1998-05-21 2003-05-19 東京電力株式会社 分散型電源システム
JP3725015B2 (ja) * 2000-09-22 2005-12-07 山洋電気株式会社 無停電電源装置
JP2006187089A (ja) * 2004-12-27 2006-07-13 Fuji Electric Systems Co Ltd 無停電電源装置及び無停電電源装置の制御方法
JP4814264B2 (ja) * 2008-01-25 2011-11-16 三菱電機株式会社 無停電電源装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2009201238A (ja) 2009-09-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5218554B2 (ja) 系統安定化装置
US10615636B2 (en) Uninterruptible power supply
JP6237852B1 (ja) アクティブフィルタの制御装置
JP2009124836A (ja) 無停電電源システムの制御装置
WO2016017244A1 (ja) 電力変換制御装置および太陽光発電システム
WO2010055557A1 (ja) 自励式無効電力補償装置
KR101562848B1 (ko) 능동댐핑기반 반복제어기법을 이용한 무정전전원장치 제어 방법
JP4935617B2 (ja) アクティブフィルタ機能装置
JP3992679B2 (ja) 電力変換装置
JP4868585B2 (ja) 交流励磁発電電動機の制御装置
JP4779777B2 (ja) フリッカ抑制装置
JP4614439B2 (ja) 無停電電源装置及びその入力電流制御方法
JP2000050529A (ja) 電力変換装置の電流制限方法
JP5776308B2 (ja) 系統連系電力変換装置
JP5332229B2 (ja) 瞬低補償装置
JP5115730B2 (ja) Pwmコンバータ装置
KR20130021134A (ko) 인버터의 전류 제어 장치
JP2012085384A (ja) 単独運転検出方法、パワーコンディショナおよび分散型電源システム
JP4320228B2 (ja) 自励式変換器の制御装置
JP5233450B2 (ja) 瞬低補償装置
JP5678844B2 (ja) 電力変換器の制御装置
JP5217357B2 (ja) 瞬低補償装置
JP2006067728A (ja) 無停電電源装置
JP2005137124A (ja) 単独運転検出方法およびその電源装置
EP4318917A1 (en) Power conversion device and control device

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20110111

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120906

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20121127

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130124

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130702

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130715

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees