JP5233450B2 - 瞬低補償装置 - Google Patents

瞬低補償装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5233450B2
JP5233450B2 JP2008174007A JP2008174007A JP5233450B2 JP 5233450 B2 JP5233450 B2 JP 5233450B2 JP 2008174007 A JP2008174007 A JP 2008174007A JP 2008174007 A JP2008174007 A JP 2008174007A JP 5233450 B2 JP5233450 B2 JP 5233450B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
voltage
current
inverter
load
control
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2008174007A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2010016963A (ja
Inventor
正和 宗島
一伸 大井
康弘 山本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Meidensha Corp
Original Assignee
Meidensha Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Meidensha Corp filed Critical Meidensha Corp
Priority to JP2008174007A priority Critical patent/JP5233450B2/ja
Publication of JP2010016963A publication Critical patent/JP2010016963A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5233450B2 publication Critical patent/JP5233450B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E40/00Technologies for an efficient electrical power generation, transmission or distribution
    • Y02E40/30Reactive power compensation

Description

本発明は並列型インバータと直列型インバータを組み合わせた構成の瞬低補償装置に関するものである。
一般に、電力系統においては、この系統に接続されている負荷の急変やこの系統への落雷に起因した短時間の系統遮断による瞬時電圧低下(以下「瞬低」と称する)が発生することがある。そして、電力系統に瞬低が発生した場合、当該電力系統に接続されている機器(負荷)の停止や誤動作などの障害が発生する虞がある。このため、瞬低による機器の停止や誤動作等を防止する目的で一般に電力系統には、瞬低補償装置が備えられている。
図12は従来の瞬低補償装置の回路構成例を示す図である。図12に示すように、系統電源1を含む電力系統2には、高速スイッチ3を介して負荷4が接続されている。並列型インバータ5の交流側は電力ライン6を介して負荷4に並列に接続されている。並列型インバータ5の直流側にはキャパシタ9が接続されている。また、前記瞬低補償装置は高速スイッチ3と並列型インバータ5とを制御するために制御シーケンサ6と制御部8とを有している。制御シーケンサ6では、電圧検出器10で検出した電力系統2の電圧VSと、電流検出器11で検出した電力系統2の電流ISとを入力し、これらの系統電圧VSと系統電流ISに基づいて、スイッチ信号SOとゲイン信号g1とを出力する。制御部8では、このゲイン信号g1と、図示しない基準電圧発生器で生成した基準電圧VREFと、電圧検出器12で検出した負荷4の電圧VLとを入力し、これらのゲイン信号g1と基準電圧VREFと負荷電圧VLとに基づいて、並列型インバータ5を動作させるためのゲート制御信号GPを出力する。
そして、詳細な説明は省略するが、前記瞬低補償装置では系統電圧VSが正常である平常時には、高速スイッチ3を介して系統電源1から負荷4に電力を供給する。この間、並列型インバータ5は高効率化のためにスイッチングを行わない待機状態とする。或いは、並列型インバータ5によってキャパシタ9への充電や電力系統2の高調波電流の補償を行う機能を持たせることもある。一方、電力系統2に瞬低が発生したことを系統電圧VSに基づいて検出したときには、キャパシタ9に蓄積されている直流電力を並列型インバータ5で交流電力に変換して負荷4に供給し、高速スイッチ3は遮断する。かくして瞬低が補償される。
しかし、この瞬低を検出してから補償を開始する方式では、瞬低の検出遅れやスイッチ遮断動作時間などの原因により、瞬低が発生してから高速スイッチ3を遮断するまでに時間がかかるため、負荷電圧波形に急激な落ち込みが生じることがある。
これに対して下記の特許文献1では、瞬低発生時の負荷電圧波形の急激な落ち込みを防止することができる瞬低補償装置を提案している。特許文献1の瞬低補償装置の制御ブロック図を図13に示し、動作説明を図14に示す。前記特許文献1の瞬低補償装置は図12の回路構成において、制御部8の代わりに制御部20を設けたものである。図13に示す制御ブロック図の制御部20は、負荷電圧VLを一定に保つための電圧制御指令部のみを備えたものであり、偏差演算部21と電流制御部22と乗算部23と加算部24とPWM(Pulse Width Modulation)変調器25とから構成されている。
基準電圧VREFは瞬低発生前の系統電圧VSに同期した定格電圧の基準波形であり、制御部20では、瞬低が発生(図14の時刻t1)し、この瞬低を検出(図14の時刻t2)した後は基準電圧VREFを基準にしてゲート制御信号GP(インバータ出力電圧指令)を並列型インバータ5へ出力することにより、負荷電圧VLの補償を行う。このとき、瞬低によって系統電圧VSは減少するが、並列型インバータ5の電圧制御によって負荷電圧VLは一定に保たれるため、電力系統2のリアクトル13には瞬低が発生する前とは逆向きの電圧が印加されることになる。このため、系統電流ISは特別な制御を行わなくても減少する。そして、系統電流ISが零になったことを検出した時点(図14の時刻t3)で高速スイッチ3を遮断する。
また、図示及び詳細な説明は省略するが、下記の特許文献2には並列型インバータと直列インバータと組み合わせた瞬低補償装置によって瞬低補償制御を行うことが記載されており、下記の特許文献3には1台の並列型インバータで電流制御により高速スイッチに流れる電流が零となるように制御し、高速スイッチに流れる電流が零となったときに高速スイッチを遮断して電圧制御に切り替える構成の瞬低補償装置が記載されている。
特願2007−273441号 特開2000−032665号公報 特開2006−187089号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載の瞬低補償装置の場合には、瞬低発生直後に系統電流を零にする制御は存在しない。このため、例えば瞬低発生と同時に負荷4の消費電力や力率が急変した場合、系統電流を零にすることができず、高速スイッチ3の遮断時に発生するサージ電圧によって負荷電圧が大きくひずむ可能性がある。
また、上記特許文献2に記載の瞬低補償装置の場合には、並列型インバータと直列インバータとを備えて瞬低補償制御を行うものであるが、高速スイッチの遮断時にサージ電圧を抑制する制御を行うものではないため、前記サージ電圧によって負荷電圧が大きくひずむ可能性がある。
また、上記特許文献3に記載の瞬低補償装置の場合には、1台の並列型インバータで電流制御により高速スイッチに流れる電流が零となるように制御し、この高速スイッチに流れる電流が零となったときに高速スイッチを遮断して電圧制御に切り替えるため、この制御の切り替えタイミングの精度が高くないと、切り替えタイミングがずれてしまい、結果としてサージ電圧の抑制ができずに負荷電圧にひずみが発生してしまうという問題があった。
従って、本発明は上記の事情に鑑み、高速スイッチの遮断時にサージ電圧を抑制して、負荷電圧にひずみが発生するのを防止することができる瞬低補償装置を提供することを課題とする。
上記課題を解決する第1発明の瞬低補償装置は、負荷(39)と系統電源(37)とを接続する電力系統(38)に設けられたスイッチ(33)と、
前記負荷(39)に並列に接続された並列型インバータ(31)と、
前記電力系統(38)に設けられた直列トランス(34)を介して前記負荷(39)に直列に接続された直列型インバータ(32)と、
前記並列型インバータ(31)と前記直列型インバータ(32)とに接続された直流充電部(41)と、
前記電力系統(38)の系統電圧(VS)と系統電流(IS)を監視して、前記スイッチ(34)の開閉制御をするとともに、第1のゲイン信号(g11)と第2のゲイン信号(g12)とを出力する制御シーケンサ(35)と、
前記直列型インバータ(32)を動作させる第1のゲート制御信号(GS)を出力する系統電流制御指令部(61)と、前記並列型インバータ(31)を動作させる第2のゲート制御信号(GP)を出力する負荷電圧ひずみ補償部(62)とを有する制御部(36)とを有し、
前記系統電流制御指令部(61)は、
前記系統電流(IS)に前記第1のゲイン信号(g11)を乗算した値と、直列型インバータの出力電流(IINV)との偏差に基づいて電流指令値(IS1)を生成し、この電流指令値(IS1)に基づき、前記直列型インバータの出力電流(IINV)を前記系統電流(IS)に一致させるように前記直列型インバータを動作させる前記第1のゲート制御信号(GS)を生成する構成とし、
前記負荷電圧ひずみ補償部(62)は、
基準電圧(VREF)と負荷電圧(VL)との偏差に基づいて第1の電圧指令値(VP1)を生成し、この第1の電圧指令値(VP1)に前記基準電圧(VREF)を加算して第2の電圧指令値(VP2)を生成し、この第2の電圧指令値(VP2)に前記第2のゲイン信号(g12)を乗算して第3の電圧指令値(VP3)を生成し、この第3の電圧指令値(VP3)に基づき、前記負荷電圧(VL)を前記基準電圧(VREF)に一致させて負荷電圧ひずみ補償を行うように前記並列型インバータ(31)を動作させる前記第2のゲート制御信号(GP)を生成する構成とし、
前記制御シーケンサ(35)は、
前記系統電圧(VS)が一瞬でも瞬低検出しきい値(VSET)以下になったら、前記第1のゲイン信号(g11)及び前記第2のゲイン信号(g12)を0から所定値に増加させ、
前記系統電圧(VS)が瞬低検出しきい値(VSET)以下になり、且つ、この瞬低検出しきい値(VSET)以下の状態が瞬低監視時間(TDET)の間継続したら、前記第1のゲイン信号(g11)を前記所定値から0に減少させ、
前記系統電流ISが電流検出しきい値(ISET)以下になったら、前記スイッチを遮断させる構成とした、
ことを特徴とする。
また、第2発明の瞬低補償装置は、第1発明の瞬低補償装置において、
前記制御シーケンサ(35)は、
前記系統電圧(VS)が一瞬でも瞬低検出しきい値(VSET)以下になったら、前記第2のゲイン信号(g12)を0から前記所定値よりも大きな値(m)に増加させた後、前記所定値まで減少させる構成としたことを特徴とする。
また、第3発明の瞬低補償装置は、第1又は第2発生の瞬低補償装置において、
前記系統電流指令値部(61)は、
前記系統電流(IS)を、ローパスフィルタを介して入力し、このローパスフィルタの出力に前記第1のゲイン信号(g11)を乗算する構成としたことを特徴とする。
また、第4発明の瞬低補償装置は、負荷(109)と系統電源(107)とを接続する電力系統(108)に設けられたスイッチ(103)と、
前記負荷(109)に並列に接続された並列型インバータ(101)と、
前記電力系統(108)に設けられた直列トランス(104)を介して前記負荷(109)に直列に接続された直列型インバータ(32)と、
前記並列型インバータ(101)と前記直列型インバータ(102)とに接続された直流充電部(111)と、
前記電力系統(108)の系統電圧(VS)と系統電流(IS)を監視して、前記スイッチ(104)の開閉制御をするとともに、第1のゲイン信号(g21)と第2のゲイン信号(g22)と第3のゲイン信号(g23)とを出力する制御シーケンサ(35)と、
前記直列型インバータ(102)を動作させる第1のゲート制御信号(GS)を出力する系統電流制御指令部(131)と、前記並列型インバータ(101)を動作させる第2のゲート制御信号(GP)を出力する負荷電圧ひずみ補償部(102)とを備えた制御部(106)とを有し、
前記系統電流制御指令部(131)は、
前記系統電流(IS)に前記第1のゲイン信号(g21)を乗算して第1の電流指令値(IS1)を生成する一方、電流目標値の0と前記系統電流ISとの偏差を第1の比例ゲイン(Kp2)倍した値に前記第2のゲイン信号(g22)を乗算して第2の電流指令値(IS2)を生成し、
前記第1の電流指令値(IS1)又は前記第2の電流指令値(IS2)と、直列型インバータの出力電流(IINV)との偏差を第2の比例ゲイン(Kp1)倍して電圧指令値(VS1)を生成し、この電圧指令値(VS1)に基づき、前記直列型インバータの出力電流(IINV)を前記系統電流(IS)に一致させるように前記直列型インバータを動作させる前記第2のゲート制御信号(GS)を生成する、又は、前記系統電流ISが前記電流目標値の0となるように前記直列型インバータ(102)を動作させる前記第1のゲート制御信号(GS)を生成する構成とし、
前記負荷電圧ひずみ補償部(132)は、
基準電圧(VREF)と負荷電圧(VL)との偏差に基づいて第1の電圧指令値(VP1)を生成し、この第1の電圧指令値(VP1)に前記基準電圧(VREF)を加算して第2の電圧指令値(VP2)を生成し、この第2の電圧指令値(VP2)に前記第3のゲイン信号(g23)を乗算して第3の電圧指令値(VP3)を生成し、この第3の電圧指令値(VP3)に基づき、前記負荷電圧(VL)を前記基準電圧(VREF)に一致させて負荷電圧ひずみ補償を行うように前記並列型インバータ(101)を動作させる前記第2のゲート制御信号(GP)を生成する構成とし、
前記制御シーケンサ(105)は、
前記系統電圧(VS)が一瞬でも瞬低検出しきい値(VSET)以下になったら、前記第1のゲイン信号(g21)及び前記第3のゲイン信号(g23)を0から所定値に増加させ、
前記系統電圧(VS)が瞬低検出しきい値(VSET)以下になり、且つ、この瞬低検出しきい値(VSET)以下の状態が瞬低監視時間(TDET)の間継続したら、前記第1のゲイン信号(g21)を前記所定値から0に減少させる一方、前記第2のゲイン信号(g22)を0から所定値に増加させ、
前記系統電流ISが電流検出しきい値(ISET)以下になったら、前記スイッチを遮断させる構成とした、
ことを特徴とする。
また、第5発明の瞬低補償装置は、第4発明の瞬低補償装置において、
前記制御シーケンサ(105)は、
前記系統電圧(VS)が一瞬でも瞬低検出しきい値(VSET)以下になったら、前記第3のゲイン信号(g23)を前記所定値よりも大きな値(n)に増加させた後、前記所定値まで減少させる構成としたことを特徴とする。
また、第6発明の瞬低補償装置は、第4又は第5発明の瞬低補償装置において、
前記制御シーケンサ(105)は、
前記系統電圧(VS)が瞬低検出しきい値(VSET)以下になり、且つ、この瞬低検出しきい値(VSET)以下の状態が瞬低監視時間(TDET)の間継続したら、前記第1のゲイン信号(g21)を前記所定値から0にランプ状に減少させる一方、前記第2のゲイン信号(g22)を0から所定値にランプ状に増加させる構成としたことを特徴とする。
第1発明の瞬低補償装置によれば、直列型インバータ(32)によって、直列型インバータの出力電流(IINV)を系統電流(IS)に一致させるように電流制御をすることにより、系統電流(IS)を十分に減少させからスイッチ(33)を遮断することができるため、スイッチ(33)を遮断するときのサージ電圧による負荷電圧(VL)のひずみを抑えることができる。
しかも、この直列型インバータ(32)による電流制御と同時に並列型インバータ(31)によって、負荷電圧(VL)を基準電圧(VREF)に一致させて負荷電圧ひずみを補償するように電圧制御を行うため、系統電流(IS)(スイッチに流れる電流)が零でないときにスイッチ(33)を遮断してサージ電圧が発生したとしても、このサージ電圧による負荷電圧(VL)のひずみを補償することができる。従って、スイッチ(33)の遮断タイミングを高精度に行わなくても、負荷電圧(VL)が大きくひずむことはない。
更には、系統電圧(VS)が一瞬でも瞬低検出しきい値(VSET)以下になったら、直列型インバータ(32)による電流制御と並列型インバータ(31)による電圧制御を開始するため、瞬低による負荷電圧(VL)の落ち込みを最小限にすることができる。
第2発明の瞬低補償装置によれば、系統電圧(VS)が一瞬でも瞬低検出しきい値(VSET)以下になったとき(並列型インバータによる電圧制御を開始するとき)、第2のゲイン信号(g12)を0から所定値よりも大きな値(m)に増加させるため、瞬低による負荷電圧(VL)の落ち込みを更に抑制することができる。
第3発明の瞬低補償装置によれば、ローパスフィルタ(81)を介して系統電流(IS)を入力するため、系統電圧(VS)が急激に零になるような瞬低が発生して系統電流(IS)が急激に減少したとしても、この瞬低による負荷電圧(VL)の落ち込みを抑制することができる。また、直列型インバータ(32)の出力端に接続されたLCフィルタ(52)などによって系統電流(IS)に重畳する振動波形を、ローパスフィルタ(81)によって除去するという効果を得ることも可能である。
第4発明の瞬低補償装置によれば、直列型インバータ(102)によって、系統電流ISが電流目標値の0となるように電流制御をすることにより、系統電流(IS)を確実に零になるまで減少させることができ、系統電流(IS)が十分に減少してからスイッチ(103)を遮断することができるため、スイッチ(103)を遮断するときのサージ電圧による負荷電圧(VL)のひずみを抑えることができる。
しかも、この直列型インバータ(102)による電流制御と同時に並列型インバータ(101)によって、負荷電圧(VL)を基準電圧(VREF)に一致させて負荷電圧ひずみを補償するように電圧制御を行うため、系統電流(IS)(スイッチに流れる電流)が零でないときにスイッチ(103)を遮断してサージ電圧が発生したとしても、このサージ電圧による負荷電圧(VL)のひずみを補償することができる。従って、スイッチ(103)の遮断タイミングを高精度に行わなくても、負荷電圧(VL)が大きくひずむことはない。
更には、系統電圧(VS)が一瞬でも瞬低検出しきい値(VSET)以下になったら、直列型インバータ(102)による電流制御と並列型インバータ(101)による電圧制御を開始するため、瞬低による負荷電圧(VL)の落ち込みを最小限にすることができる。
第5発明の瞬低補償装置によれば、系統電圧(VS)が一瞬でも瞬低検出しきい値(VSET)以下になったとき(並列型インバータによる電圧制御を開始するとき)、第3のゲイン信号(g23)を0から所定値よりも大きな値(n)に増加させるため、瞬低による負荷電圧(VL)の落ち込みを更に抑制することができる。
第6発明の瞬低補償装置によれば、第1のゲイン信号(g21)を所定値から0にランプ状に減少させ、第2のゲイン信号(g22)を0から所定値にランプ状に増加させることにより、直列型インバータの出力電流(IINV)を系統電流(IS)に一致させるように電流制御するための(瞬低による系統電流の減少を抑制するための)第1の電流指令値(IS1)と、系統電流ISが電流目標値の0となるように電流制御するための第2の電流指令値(IS2)との切り替えが緩やかになるため、ゲイン信号(g21,g22)をステップ状に増減して第1の電流指令値(IS1)と第2の電流指令値(IS2)との切り替え瞬時に行う場合に比べて、この切り替え時の振動の発生を抑制することができる。
以下、本発明の実施の形態例を図面に基づき詳細に説明する。
<実施の形態例1>
図1は本発明の実施の形態例1に係る瞬低補償装置の回路構成図、図2は前記瞬低補償装置の直列トランスの等価回路図、図3は前記瞬低補償装置の制御ブロック図、図4は前記瞬低補償装置の動作説明図である。
図1に示す本実施の形態例1の瞬低補償装置は、図12に示す従来の瞬低補償装置と対比すると、電力系統のリアクトル13を直列トランス34に置き換え、この直列トランス34を介して負荷39と接続される直列型インバータ32を追加した構成となっている。ここで直列トランス34は定格電圧を印加したときに流れる励磁電流が定格電流の1%程度になるように設計する。
回路構成について詳述すると、図1に示すように、本実施の形態例1の瞬低補償装置は並列型インバータ31と直列型インバータ32とを組み合わせたものであり、これらのインバータ31,32の他、高速スイッチ33、直列トランス34、制御シーケンサ35、制御部36などを有している。
高速スイッチ33はIGBTなどのスイッチング素子を用いて構成されたものであり、系統電源37と負荷39とを接続する電力系統38に設けられている(系統電源37と負荷39との間に介装されている)。直列トランス34は高速スイッチ33と負荷39との間において電力系統38に設けられている。
並列型インバータ31の交流側は、電力ライン40を介して負荷39に並列に接続されている。電力ライン40は、直列トランス34と負荷39との間において電力系統38に接続されている。直列型インバータ32の交流側は、直列トランス34を介して負荷39に直列に接続されている。直列トランス34は一次側が電力系統38に接続され、二次側が直列型インバータ32に接続されている。並列型インバータ31の直流側と直列型インバータ32の直流側には、これらに共通の直流充電部41が接続されている。直列型インバータ32はIGBTなどのスイッチング素子を用いて構成されており、直流充電部41に蓄積されている直流電力を交流電力に変換し、直列トランス34を介して負荷39に供給する。並列型インバータ31はIGBTなどのスイッチング素子を用いて構成されており、直流充電部41に蓄積されている直流電力を交流電力に変換し、電力ライン40を介して負荷39に供給する。なお、図示例の直流充電部41は電気二重層キャパシタなどのキャパシタであるが、これに代えてバッテリを用いてもよい。
電力系統38において、系統電源37と高速スイッチ33の間には電圧検出器42と電流検出器43とが設けられている。電圧検出器42では電力系統38の電圧VSを検出して、この系統電圧VS(検出信号)を制御シーケンサ35へ出力する。電流検出器43では電力系統38の電流ISを検出して、この系統電流IS(検出信号)を制御シーケンサ35と制御部36へ出力する。また、電力系統38において、直列トランス34と負荷39との間には電圧検出器44が設けられている。電圧検出器44では負荷39の電圧VLを検出して、この負荷電圧VL(検出信号)を制御部36へ出力する。
直列型インバータ32の交流側と直列トランス34とを接続する電力ライン45には、電流検出器46が設けられている。この電流検出器46では直列型インバータ32の出力電流IINVを検出して、この出力電流IINV(検出信号)を制御部36へ出力する。
また、並列型インバータ31の出力端(交流側の電力ライン40)にはリアクトル47とキャパシタ48とからなるLCフィルタ49が設けられ、直列型インバータ32の出力端(交流側の電力ライン45)にはリアクトル50とキャパシタ51とからなるLCフィルタ52が設けられている。
詳細は後述するが、制御シーケンサ35では、電圧検出器42で検出した電力系統38の電圧VS(検出信号)と、電流検出器43で検出した電力系統38の電流IS(検出信号)とを入力し、これらの系統電圧VSと系統電流ISに基づいて、スイッチ信号(ゲート制御信号)SOとゲイン信号g11,g12とを出力する。制御シーケンサ35からスイッチ信号SOが出力されている間、高速スイッチ33はON状態(導通状態)となる。
制御部36では、ゲイン信号g11,g12と、図示しない基準電圧発生器で生成した基準電圧VREFと、電流検出器43で検出した電力系統38の電流IS(検出信号)と、電圧検出器44で検出した負荷39の電圧VL(検出信号)と、電流検出器46で検出した直列型インバータ32の出力電流IINV(検出信号)とを入力し、これらのゲイン信号g11,g12と基準電圧VREFと基準電圧VREFと系統電流ISと負荷電圧VLと直列型インバータ32の出力電流IINVとに基づいて、並列型インバータ31を制御するためのゲート制御信号GPと、直列型インバータ32を制御するためのゲート制御信号GSとを出力する。
そして、直列型インバータ32ではゲート制御信号GPに基づいて電流制御を行い、並列型インバータ31ではゲート制御信号GSに基づいて電圧制御(負荷電圧ひずみ補償)を行う。
ここで、これらの電流制御と電圧制御(負荷電圧ひずみ補償)について、図2〜図4を参照して詳細に説明する。
図3に示すように、制御部36は系統電流制御指令部61と、負荷電圧ひずみ補償部(電圧制御指令部)62とを有している。系統電流制御指令部61は直列型インバータ32にゲート制御信号GS(直列型インバータ32の出力電圧指令)を出力するための制御ブロックであり、偏差演算部71と乗算部72と電流制御部73とPWM変調器74とを有している。負荷電圧ひずみ補償部62は並列型インバータ31にゲート制御信号GP(並列型インバータ31の出力電圧指令)を出力するための制御ブロックであり、偏差演算部75と電圧制御部76と加算部77と乗算部78とPWM変調器79とを有している。なお、この負荷電圧ひずみ補償部71は従来(図13)と同様の電圧制御指令部である。
まず、系統電流制御指令部61について詳述する。乗算部72では系統電流ISにゲイン信号g11を乗算(IS×g11)して、この乗算した値を偏差演算部71へ出力する。ゲイン信号g11の大きさは制御シーケンサ35において0〜1の範囲に設定される(詳細後述)。従って、ゲイン信号g11が1のときには、系統電流ISがそのまま偏差演算部71へ出力されることになり、ゲイン信号11が0のときには、偏差演算部71への出力が零になる。
偏差演算部71では乗算部72で乗算した値と、直列型インバータ32の出力電流IINVとの偏差を演算し、この偏差を電流制御部73へ出力する。従って、ゲイン信号g11が1のときには、系統電流ISと直列型インバータ32の出力電流IINVとの偏差(IS−IINV)が偏差演算部71で演算され、この偏差が電流制御部73へ出力されることになる。
電流制御部73では、偏差演算部71で演算した偏差をPI(比例・積分)演算することにより、電流指令値IS1を生成してPWM変調器74へ出力する。PWM変調器74では、電流指令値IS1をPWM変調(パルス幅変調)してゲート制御信号GS(直列型インバータ32の出力電圧指令)を生成し、このゲート制御信号GSを直列型インバータ32へ出力する。
従って、直列型インバータ32では、このゲート制御信号GSに応じて動作(直流電力を交流電力に変換)することにより、直列型インバータ32の出力電流IINVを系統電流ISに一致させるように電流制御を行う。
次に、負荷電圧ひずみ補償部62について詳述する。偏差演算部75では基準電圧VREFと、負荷電圧VLとの偏差(VREF−VL)を演算し、この偏差を電流制御部76へ出力する。基準電圧VREFは瞬低発生前の系統電圧VSに同期した定格電圧の基準波形である。例えば基準電圧発生器において、電圧検出器42から系統電圧VSを取り込み、PLL演算等をして系統電圧VSの位相の演算等をすることにより、系統電源37が供給する三相電圧(高調波成分を含まず、且つ、位相ずれのない三相電圧)の電圧値及び位相を示す基準電圧VREFを出力する。
電圧制御部76では、偏差演算部75で演算した偏差をPD(比例・微分)演算することにより、電圧指令値VP1を生成して加算部77へ出力する。加算部77では、電圧指令値VP1に基準電圧VREFを加算(VP1+VREF)することにより、電圧指令値VP2を生成して乗算部78へ出力する。
乗算部78では、電圧指令値VP2にゲイン信号g12を乗算(VP2×g12)することにより、電圧指令値VP3を生成してPWM変調器79へ出力する。ゲイン信号g11の大きさは制御シーケンサ35において0〜1の範囲に設定される(詳細後述)。従って、ゲイン信号g12が1のときには、電圧指令値VP2の値がそのまま電圧指令値VP3としてPWM変調器79へ出力されることになり、ゲイン信号12が0のときには、PWM変調器79への出力が零になる。
PWM変調器79では、電圧指令値VP3をPWM変調(パルス幅変調)してゲート制御信号GP(並列型インバータ31の出力電流指令)を生成し、このゲート制御信号GPを並列型インバータ31へ出力する。
従って、並列型インバータ31では、このゲート制御信号GPに応じて動作(直流電力を交流電力に変換)することにより、負荷電圧VLを基準電圧VREFに一致させるように電圧制御して、負荷電圧VLのひずみ補償を行う。
直列型インバータ32による電流制御と並列型インバータ31による電圧制御(負荷電圧ひずみ補償)を開始するタイミングや、高速スイッチ33を遮断するタイミングなどは制御シーケンサ35によって制御される。この制御の詳細を図4に基づいて説明する。
図4に示すように、瞬低発生前(具体的には時刻t2で瞬低を検出する前)には、制御シーケンサ35ではゲイン信号g11,g12を何れも0とし、直列型インバータ32及び並列型インバータ31は待機状態となる。待機状態では、直列型インバータ32は下段アームのスイッチング素子のみをON(導通)状態とする。これにより直列トランス34の二次側は短絡された状態となり、直列トランス34の一次側では漏れインダクタンスl1,l2分(図2参照)の電圧降下が発生し、負荷39には系統電流ISが流れる。また、待機状態では、並列型インバータ31は全てのスイッチング素子をOFF(非導通)状態とすることにより、電圧制御(負荷電圧ひずみ補償)を行わない状態とする。
次に、制御シーケンサ35では系統電圧VSを監視し、例えば時刻t1で電力系統38に瞬低が発生した後、時刻t2において系統電圧VSが一瞬でも、予め設定した瞬低検出しきい値VSET以下になると、瞬低が発生したと判断して(第1の瞬低検出)、制御部36へ出力するゲイン信号g11,g12を何れもステップ状(瞬時)に0から1に増加させる。
その結果、制御部36の系統電流制御指令部61からはゲート制御信号GS(直列型インバータ32の出力電流指令)が直列型インバータ32へ出力され、且つ、制御部36の負荷電圧ひずみ補償部62からはゲート制御信号GP(並列型インバータ31の出力電圧指令)が並列型インバータ31へ出力される。即ち、時刻t2における第1の瞬低検出によって、直列型インバータ32では直列型インバータ32の出力電流IINVを系統電流ISに一致させる電流制御が開始され、且つ、並列型インバータ31では負荷電圧VLを基準電圧VREFに一致させる電圧制御(負荷電圧ひずみ補償)が開始される。
なお、時刻t2での第1の瞬低検出はノイズによる誤検出である可能性があるが、この誤検出によって両インバータ31,32が動作したとしても、直列型インバータ32が出力する電流IINVは時刻t2よりも前の系統電流ISと等しいものであり、また、並列型インバータ31の出力電圧は負荷電圧ひずみがなければ負荷電圧と等しいものとなるため、システムには悪影響を与えない。
制御シーケンサ35では時刻t2以降も系統電圧VSの監視を続けており、時刻t2で系統電圧VSが瞬低検出しきい値VSET以下になったことを検出してから、この系統電圧VSが瞬低検出しきい値VSET以下の状態が、予め設定した瞬低監視時間TDETの間(時刻t2からt3までの間)継続した場合、再度、瞬低が発生したと判断する(第2の瞬低検出)。この第2の瞬低検出以降(時刻t3以降)、制御シーケンサ35ではゲイン信号g11を1から0へとランプ状(傾斜状)に減少させる。なお、ゲイン信号g11を1から0まで減少させる具体的な時間については、事前にシミュレーションや実験などを行って適宜設定しておけばよい。
ゲイン信号g11が1のときには、直列型インバータ32の出力電流IINVが系統電流ISに等しくなるように直列型インバータ32で電流制御が行われるため、瞬低による系統電流ISの減少を抑制することができる。一方、ゲイン信号g11が1から0へ減少していくと、直列型インバータ32では、この減少したゲイン信号g11と系統電流ISとを乗算部72で乗算した値に直列型インバータ32の出力電流IINVが等しくなるように電圧制御をすることになる。このため、直列型インバータ32の出力電流IINVはゲイン信号g11が1から0へと減少するのに伴って減少し、ゲイン信号g11が0のときには零になる。このときには直列トランス34の二次側が開放された場合と等価であり、系統電流ISは前述の直列トランス34の励磁電流相当(定格の1%)まで減少する。このため、高速スイッチ33を遮断してもサージ電圧による影響を低減することができるようになる。
一方、ゲイン信号g12については、制御シーケンサ35では第2の瞬低検出以降(時刻t3以降)も引き続き1の状態を維持する。従って、第2の瞬低検出以降(時刻t3以降)も引き続き、制御部36の負荷電圧ひずみ補償部62では負荷電圧VLが基準電圧VREFに等しくなるようなゲート制御信号GP(並列型インバータ31の出力電圧指令)を出力し、このゲート制御信号GPに基づいて並列型インバータ31では、引き続き負荷電圧VLのひずみ補償(負荷電圧VLを基準電圧VREFに一致させる電圧制御)を行う。
最後に、制御シーケンサ35では系統電流ISを三相個別に監視し、系統電流ISが予め設定した電流検出しきい値ISET(例えば定格の10%)以下になった相から、順次、スイッチ信号SOの出力を停止することにより、高速スイッチ33を遮断(OFF状態に)する(時刻t4)。高速スイッチ33を遮断すると連系運転から自立運転に移行する。自立運転では直列型インバータ32は停止状態とし、並列型インバータ31は負荷電圧ひずみ補償を継続する。
以上のように、本実施の形態例1の瞬低補償装置によれば、直列型インバータ32によって、直列型インバータ32の出力電流IINVを系統電流ISに一致させるように電流制御をすることにより、系統電流ISを十分に減少させから高速スイッチ33を遮断することができるため、高速スイッチ33を遮断するときのサージ電圧による負荷電圧VLのひずみを抑えることができる。
しかも、この直列型インバータ32による電流制御と同時に並列型インバータ31によって、負荷電圧VLを基準電圧VREFに一致させて負荷電圧ひずみを補償するように電圧制御を行うため、系統電流IS(高速スイッチ33に流れる電流)が零でないときに高速スイッチ33を遮断してサージ電圧が発生したとしても、このサージ電圧による負荷電圧VLのひずみを補償することができる。従って、高速スイッチ33の遮断タイミングを高精度に行わなくても、負荷電圧VLが大きくひずむことはない。
更には、系統電圧VSが一瞬でも瞬低検出しきい値VSET以下になったら、直列型インバータ32による電流制御と並列型インバータ31による電圧制御を開始するため、瞬低による負荷電圧VLの落ち込みを最小限にすることができる。
<実施の形態例2>
図5は本発明の実施の形態例2に係る瞬低補償装置の動作説明図である。なお、本実施の形態例2の瞬低補償装置の回路構成や制御部の構成については上記実施の形態例1の瞬低補償装置と同様であるため(図1〜図3参照)、ここでの図示及び詳細説明を省略する。
上記実施の形態例1の制御シーケンサ35では、図4に示すように系統電圧VSが一瞬でも瞬低検出しきい値VSET以下になって瞬低が発生したと判断したとき(第1の瞬低検出:時刻t2)、ゲイン信号g12をステップ状に0から1へ増加させている。
これに対して、本実施の形態例2では、第1の瞬低検出(時刻t2)直後のゲイン信号g12の値を、上記実施の形態例1よりも増加させている。即ち、図5に示すように、本実施の形態例2の制御シーケンサ35では、系統電圧VSが一瞬でも瞬低検出しきい値VSET以下になって瞬低が発生したと判断したときに(第1の瞬低検出:時刻t2)、ゲイン信号g12をステップ状に0から1よりも大きな値mに増加させ、その後はT1の期間でmから1までランプ状に減少させる。
これ以外の動作については上記実施の形態例1(図4参照)と同様であるため、ここでの詳細な説明は省略する。
上記の如く第1の瞬低検出(時刻t2)直後のゲイン信号g12の値を1よりも増加させているのは、並列型インバータ31の出力端に接続されているLCフィルタ49での遅延により並列型インバータ31の出力電圧の立上げが遅れても、瞬低発生時の負荷電圧VLの落ち込みを抑制することができるようにするためである。
なお、具体的なゲイン信号g12の増加量(mの値)については、誤検出時においても負荷電圧VLの異常上昇が許容できる範囲に収まるように(負荷電圧VLが過電圧とならない程度に)選定する必要がある。かかる増加量は事前にシミュレーションや実験などを行って適宜設定しておけばよい。期間T1の具体的な値についても、事前にシミュレーションや実験などを行って適宜設定しておけばよい。
以上のように、本実施の形態例2の瞬低補償装置によれば、系統電圧VSが一瞬でも瞬低検出しきい値VSET以下になったとき(並列型インバータ31による電圧制御を開始するとき)、ゲイン信号g12を0から1よりも大きな値mに増加させるため、瞬低による負荷電圧VLの落ち込みを更に抑制することができる。
<実施の形態例3>
図6は本発明の実施の形態例3に係る瞬低補償装置の制御ブロック図である。なお、本実施の形態例3の瞬低補償装置の回路構成については上記実施の形態例1の瞬低補償装置と同様であるため(図1,図3参照)、ここでの図示及び詳細説明を省略する。
図6に示すように、本実施の形態例3では、制御部36の系統電流制御指令部61に一次遅れのローパスフィルタ81が設けられており、系統電流ISが、このローパスフィルタ81を介して乗算部72に入力されるようになっている。即ち、上記実施の形態例1の制御部36の構成において、系統電流ISの入力部にローパスフィルタ81を追加した構成となっている。なお、図示例のローパスフィルタ81(一次遅れ)の伝達関数においてTは時定数、sはラプラス演算子、Gはゲインであり、時定数T及びゲインGの具体的な値は、事前にシミュレーションや実験などを行って適宜設定しておけばよい。
これ以外の制御部36の構成については上記実施の形態例1(図3参照)と同様であるため、ここでの詳細な説明は省略する。
系統電圧VSが急激に零になるような瞬低が発生した場合、系統電圧ISもすぐに零になる。しかし、本実施の形態例3の瞬低補償装置によれば、制御部36の系統電流制御指令部61にローパスフィルタ81が設けられ、このローパスフィルタ81を介して系統電流ISが入力されるため、直列型インバータ32はローパスフィルタ81で設定した時定数Tだけ前の系統電流ISに等しい出力電流IINVを出力するようになる。このため、系統電圧VSが急激に零になるような瞬低が発生して系統電流ISが急激に減少したとしても、瞬低発生前の系統電流ISに等しい電流を負荷39に供給するようになり、瞬低発生時の負荷電圧VLの低下を抑制することができる。また、直列型インバータ32の出力端に接続されたLCフィルタ52などによって系統電流ISに重畳する振動波形を、ローパスフィルタ81によって除去するという効果を得ることも可能である。
なお、本実施の形態例3と上記実施の形態例2とを組み合わせてもよい。
<実施の形態例4>
図7は本発明の実施の形態例4に係る瞬低補償装置の回路構成図、図8は前記瞬低補償装置の制御ブロック図、図9は前記瞬低補償装置の動作説明図である。
図7に示す本実施の形態例4の瞬低補償装置は、図1に示す実施の形態例1の瞬低補償装置と同様に図12に示す従来の瞬低補償装置と対比すると、電力系統側のリアクトル13を直列トランス104で置き換え、この直列トランス104を介して直列型インバータ102を追加した構成となっている。
この直列トランス104の等価回路も前述の直列トランス34と同様に図2に示すようになる。ここで、一次側の漏れインダクタンスをl1、二次側の漏れインダクタンスをl2、相互インダクタンスをLmとする。本瞬低補償装置の回路構成では、直列トランス104の相互インダクタンスLmを、従来方式におけるフィルタのインダクタンス成分と同程度まで小さくし、系統と負荷の間にフィルタと等価なインダクタンス成分を持たせるように設計する。これにより、直列型インバータ102を開放状態とした場合において、電力系統108と負荷109との間には(Lm+l1)のインダクタンス成分しか存在しない。
本瞬低補償装置の回路構成について詳述すると、図7に示すように、本実施の形態例4の瞬低補償装置は並列型インバータ101と直列型インバータ102とを組み合わせたものであり、これらのインバータ101,102の他、高速スイッチ103、直列トランス014、制御シーケンサ105、制御部106などを有している。
高速スイッチ103はIGBTなどのスイッチング素子を用いて構成されたものであり、系統電源107と負荷109とを接続する電力系統108に設けられている(系統電源107と負荷109との間に介装されている)。直列トランス104は高速スイッチ103と負荷109との間において電力系統108に設けられている。
並列型インバータ101の交流側は、電力ライン110を介して負荷109に並列に接続されている。電力ライン110は、直列トランス104と負荷109との間において電力系統108に接続されている。直列型インバータ102の交流側は、直列トランス104を介して負荷109に直列に接続されている。直列トランス104は一次側が電力系統108に接続され、二次側が直列型インバータ102に接続されている。並列型インバータ101の直流側と直列型インバータ102の直流側には、これらのインバータ101,102に共通の直流充電部111が接続されている。直列型インバータ102はIGBTなどのスイッチング素子を用いて構成されており、直流充電部111に蓄積されている直流電力を交流電力に変換し、直列トランス104を介して負荷109に供給する。並列型インバータ101はIGBTなどのスイッチング素子を用いて構成されており、直流充電部111に蓄積されている直流電力を交流電力に変換し、電力ライン110を介して負荷109に供給する。なお、図示例の直流充電部111はバッテリであるが、これに代えて電気二重層キャパシタなどのキャパシタを用いてもよい。
電力系統108において、系統電源107と高速スイッチ103の間には電圧検出器112と電流検出器113とが設けられている。電圧検出器112では電力系統108の電圧VSを検出して、この系統電圧VS(検出信号)を制御シーケンサ105へ出力する。電流検出器113では電力系統108の電流ISを検出して、この系統電流IS(検出信号)を制御シーケンサ105と制御部106へ出力する。また、電力系統108において、直列トランス104と負荷109との間には電圧検出器114が設けられている。電圧検出器114では負荷109の電圧VLを検出して、この負荷電圧VL(検出信号)を制御部106へ出力する。
直列型インバータ102の交流側と直列トランス104とを接続する電力ライン115には、電流検出器116が設けられている。この電流検出器116では直列型インバータ102の出力電流IINVを検出して、この出力電流IINV(検出信号)を制御部106へ出力する。
また、並列型インバータ101の出力端(交流側の電力ライン110)にはリアクトル117とキャパシタ118とからなるLCフィルタ119が設けられ、直列型インバータ102の出力端(交流側の電力ライン115)にはリアクトル120とキャパシタ121とからなるLCフィルタ122が設けられている。
詳細は後述するが、制御シーケンサ105では、電圧検出器112で検出した電力系統108の電圧VS(検出信号)と、電流検出器113で検出した電力系統108の電流IS(検出信号)とを入力し、これらの系統電圧VSと系統電流ISに基づいて、スイッチ信号(ゲート制御信号)SOとゲイン信号g21,g22,g23とを出力する。制御シーケンサ105からスイッチ信号SOが出力されている間、高速スイッチ103はON状態(導通状態)となる。
制御部106では、ゲイン信号g21,g22,g23と、図示しない基準電圧発生器で生成した基準電圧VREFと、電流検出器113で検出した電力系統108の電流IS(検出信号)と、電圧検出器114で検出した負荷109の電圧VL(検出信号)と、電流検出器116で検出した直列型インバータ102の出力電流IINV(検出信号)とを入力し、これらのゲイン信号g21,g22,g23と基準電圧VREFと基準電圧VREFと系統電流ISと負荷電圧VLと直列型インバータ102の出力電流IINVとに基づいて、並列型インバータ101を制御するためのゲート制御信号GPと、直列型インバータ102を制御するためのゲート制御信号GSとを出力する。
かかる回路構成の本瞬低補償装置では、直列型インバータ102を開放状態とした場合(直列型インバータ102のゲート制御信号GSをOFFにした場合)、電力系統108と負荷109との間には(Lm+l1)のインダクタンス成分しか存在しない。更に、本瞬低補償装置が待機状態のとき、直列型インバータ102には電流が流れないため、直列型インバータ102のスイッチング素子の導通損失を零にすることができるという利点がある。
そして、直列型インバータ102ではゲート制御信号GPに基づいて電流制御を行い、並列型インバータ101ではゲート制御信号GSに基づいて電圧制御(負荷電圧ひずみ補償)を行う。
ここで、これらの電流制御と電圧制御(負荷電圧ひずみ補償)について、図2,図8,図9も参照して詳細に説明する。
図8に示すように、制御部106は系統電流制御指令部131と、負荷電圧ひずみ補償部(電圧制御指令部)132とを有している。系統電流制御指令部131は直列型インバータ102にゲート制御信号GS(直列型インバータ102の出力電圧指令)を出力するための制御ブロックであり、乗算部141,148と加算部142と偏差演算部143,146と比例ゲイン演算部144,147とPWM変調器145とを有している。負荷電圧ひずみ補償部132は並列型インバータ101にゲート制御信号GP(並列型インバータ101の出力電圧指令)を出力するための制御ブロックであり、偏差演算部149と電圧制御部150と加算部151と乗算部152とPWM変調器153とを有している。なお、この負荷電圧ひずみ補償部132は従来(図13)と同様の電圧制御指令部である。
まず、系統電流制御指令部131について詳述する。乗算部141では系統電流ISにゲイン信号g21を乗算(IS×g21)して電流指令値IS1を生成し、この電流指令値IS1を加算部142へ出力する。ゲイン信号g21の大きさは制御シーケンサ105において0〜1の範囲に設定される(詳細後述)。従って、ゲイン信号g21が1のときには、系統電流ISがそのまま電流指令値IS1として加算部142へ出力されることになり、ゲイン信号21が0のときには、加算部142への出力が零になる。
一方、偏差演算部146では、予め設定されている電流目標値の0と系統電流ISとの偏差(0−IS)を演算し、この偏差を比例ゲイン演算部147へ出力する。比例ゲイン演算部147では偏差演算部146で演算した偏差を比例ゲインKp2倍(Kp2×(0−IS))して、乗算部148へ出力する。乗算部148では前記偏差を比例ゲインKp2倍した値にゲイン信号g22を乗算して電流指令値IS2を生成し、この電流指令値IS2を加算部142へ出力する。ゲイン信号g22の大きさは制御シーケンサ105において0〜1の範囲に設定される(詳細後述)。従って、ゲイン信号g22が1のときには前記偏差を比例ゲインKp2倍した値がそのまま電流指令値IS2として加算部142へ出力されることになり、ゲイン信号22が0のときには加算部142への出力が零になる。
加算部142では、乗算部141で乗算した値と乗算部148で乗算した値とを加算して、偏差演算部143へ出力する。但し、制御シーケンサ105ではゲイン信号g21とゲイン信号g22の何れか一方が1のときには他方を0にする(詳細後述)。従って、加算部144では、これらのゲイン信号g21,22により、電流指令値IS1と電流指令値IS2の何れか一方を選択して偏差演算部143へ出力することになる。即ち、ゲイン信号g21,g22によって、偏差演算部143へ入力する電流指令値を切り替えている。
偏差演算部143では、加算部142で選択された電流指令値IS1又は電流指令値IS2と、直列型インバータ102の出力電流IINVとの偏差を演算し、この偏差を比例ゲイン演算部144へ出力する。即ち、ゲイン信号g21が1のときには、系統電流IS(電流指令値IS1)と直列型インバータ102の出力電流IINVとの偏差(IS−IINV)を演算し、この偏差を比例ゲイン演算部144へ出力する。ゲイン信号g22が1のときには、電流指令値IS2と直列型インバータ102の出力電流IINVの偏差((Kp2×(0−IS))−IINV)を演算し、この偏差を比例ゲイン演算部144へ出力する。
比例ゲイン演算部144では、偏差演算部143で演算した偏差を比例ゲインKp1倍して電圧指令値VS1を生成し、この電圧指令値VS1をPWM変調器145へ出力する。PWM変調器145では、電圧指令値VS1をPWM変調(パルス幅変調)してゲート制御信号GS(直列型インバータ102の出力電流指令)を生成し、このゲート制御信号GSを直列型インバータ102へ出力する。
従って、直列型インバータ102では、このゲート制御信号GSに応じて動作(直流電力を交流電力に変換)することにより、直列型インバータ102の出力電流IINVを系統電流ISに一致させるように電流制御を行う(電流指令値IS1が選択された場合)、或いは、系統電流ISが電流目標値の0となるように電流制御を行う(電流指令値IS2が選択された場合)。
つまり、電流指令値IS1は、直列型インバータ102の出力電流IINVを系統電流ISに等しくして瞬低による系統電流ISの減少を抑制するため、系統電流IS(電流検出器113の検出信号)を用いて生成する。即ち、電流指令値IS1は、瞬低による系統電流ISの減少を直列型インバータ102が補うように出力する。更に、直列トランス104は相互インダクタンスLmが小さいため、直列トランス104に励磁電流が流れてしまうことにより、系統電流ISが零にならない場合がある。そのため、系統電流ISを零にするための電流指令値IS2は、0を電流目標値とし、この電流目標値0と系統電流Isとの偏差を比例ゲインKP2倍するマイナーループの演算をして生成する。そして、これら2種類の電流指令値IS1,IS2をゲイン信号g21,22によって切り替える(選択する)。そして、この選択された電流指令値IS1又は電流指令値IS2と直列型インバータ102の出力電流IINVとの偏差を比例ゲインKP1倍して電圧指令値VS1を生成し、この電圧指令値VS1をPWM変調して、直列型インバータ102を動作させるためのゲート制御信号Gsを生成する。
次に、負荷電圧ひずみ補償部132について詳述する。偏差演算部149では基準電圧VREFと、負荷電圧VLとの偏差(VREF−VL)を演算し、この偏差を電流制御部150へ出力する。基準電圧VREFは瞬低発生前の系統電圧VSに同期した定格電圧の基準波形である。例えば基準電圧発生器において、電圧検出器42から系統電圧VSを取り込み、PLL演算等をして系統電圧VSの位相の演算等をすることにより、系統電源107が供給する三相電圧(高調波成分を含まず、且つ、位相ずれのない三相電圧)の電圧値及び位相を示す基準電圧VREFを出力する。
電圧制御部150では、偏差演算部146で演算した偏差をPD(比例・微分)演算することにより、電圧指令値VP1を生成して加算部151へ出力する。加算部151では、電圧指令値VP1に基準電圧VREFを加算(VP1+VREF)することにより、電圧指令値VP2を生成して乗算部152へ出力する。
乗算部152では、電圧指令値VP2にゲイン信号g23を乗算(VP2×g23)することにより、電圧指令値VP3を生成してPWM変調器153へ出力する。ゲイン信号g23の大きさは制御シーケンサ105において0〜1の範囲に設定される(詳細後述)。従って、ゲイン信号g23が1のときには、電圧指令値VP2の値がそのまま電圧指令値VP3としてPWM変調器153へ出力されることになり、ゲイン信号23が0のときには、PWM変調器153への出力が零になる。
PWM変調器153では、電流指令値VP3をPWM変調(パルス幅変調)してゲート制御信号GP(並列型インバータ101の出力電流指令)を生成し、このゲート制御信号GPを並列型インバータ101へ出力する。
従って、並列型インバータ101では、このゲート制御信号GPに応じて動作(直流電力を交流電力に変換)することにより、負荷電圧VLを基準電圧VREFに一致させるように電圧制御して、負荷電圧VLのひずみ補償を行う。
直列型インバータ102による電流制御と並列型インバータ101による電圧制御(負荷電圧ひずみ補償)を開始するタイミングや、高速スイッチ103を遮断するタイミングなどは制御シーケンサ105によって制御される。この制御の詳細を図9に基づいて説明する。
図9に示すように、瞬低発生前(具体的には時刻t2で瞬低を検出する前)には、制御シーケンサ105ではゲイン信号g21,g22,g23を何れも0とし、直列型インバータ102及び並列型インバータ101は待機状態となる。待機状態では、直列型インバータ102のゲート制御信号GPをOFFにして直列型インバータ102を開放状態(スイッチング素子をOFF状態)とし、直列型インバータ102による電圧制御は行わず、電力系統108と負荷109を(Lm+l1)のインダクタンスで接続する。待機状態では、並列型インバータ101においても、ゲート制御信号GPをOFFにして並列型インバータ101を開放状態(スイッチング素子をOFF状態)とすることにより、電圧制御(負荷電圧ひずみ補償)は行わない状態とする。
次に、制御シーケンサ105では系統電圧VSを監視し、例えば時刻t1で電力系統108に瞬低が発生した後、時刻t2において系統電圧VSが一瞬でも、予め設定した瞬低検出しきい値VSET以下になると、瞬低が発生したと判断して(第1の瞬低検出)、制御部106へ出力するゲイン信号g21,g23を何れもステップ状(瞬時)に0から1に増加させる。
その結果、制御部106の系統電流制御指令部131からはゲート制御信号GS(直列型インバータ102の出力電圧指令)が直列型インバータ102へ出力され、且つ、制御部36の負荷電圧ひずみ補償部132からはゲート制御信号GP(並列型インバータ101の出力電圧指令)が並列型インバータ101へ出力される。即ち、時刻t2における第1の瞬低検出によって、直列型インバータ102では直列型インバータ102の出力電流IINVを系統電流ISに一致させる電流制御が開始され、且つ、並列型インバータ101では負荷電圧VLを基準電圧VREFに一致させる電圧制御(負荷電圧ひずみ補償)が開始される。
なお、時刻t2での第1の瞬低検出はノイズによる誤検出である可能性があるが、この誤検出によって両インバータ101,102が動作したとしても、直列型インバータ102が出力する電流IINVは時刻t2よりも前の系統電流ISと等しいものであり、また、並列型インバータ101の出力電圧は負荷電圧ひずみがなければ負荷電圧となるため、システムに悪影響を与えない。
制御シーケンサ105では時刻t2以降も系統電圧VSの監視を続けており、時刻t2で系統電圧VSが瞬低検出しきい値VSET以下になったことを検出してから、この系統電圧VSが瞬低検出しきい値VSET以下の状態が、予め設定した瞬低監視時間TDETの間(時刻t2からt3までの間)継続した場合、再度、瞬低が発生したと判断する(第2の瞬低検出)。
そして、この第2の瞬低検出時(時刻t3)に制御シーケンサ105では、ゲイン信号g21をステップ状に1から0に減少させ、且つ、ゲイン信号g22を0から1へステップ状に増加させる。このため、制御部106の系統電流制御指令部131では、ゲイン信号g21,22に基づいて電流指令値を、直列型インバータ102の出力電流IINVを系統電流ISに一致させるため(瞬低による系統電流ISの減少を抑制するため)の電流指令値IS1から、系統電流ISを零にするための電流指令値IS2へ切り替える。その結果、直列型インバータ102では、直列型インバータ102の出力電流IINVを系統電流ISに一致させるための電流制御は停止して、系統電流ISを電流目標値の0に一致させるための電流制御を開始する。即ち、時刻t3(第2の瞬低検出)以降、直列型インバータ102では系統電流ISを零にするための電流制御を行う。
一方、ゲイン信号g23については、制御シーケンサ105では第2の瞬低検出以降(時刻t3以降)も引き続き1の状態を維持する。従って、第2の瞬低検出以降(時刻t3以降)も引き続き、制御部106の負荷電圧ひずみ補償部132では負荷電圧VLが基準電圧VREFに等しくなるようなゲート制御信号GP(並列型インバータ101の出力電圧指令)を出力し、このゲート制御信号GPに基づいて並列型インバータ101では、引き続き負荷電圧VLのひずみ補償(負荷電圧VLを基準電圧VREFに一致させる電圧制御)を行う。
最後に、制御シーケンサ105では系統電流ISを三相個別に監視し、系統電流ISが予め設定した電流検出しきい値ISET(例えば定格の10%)以下になった相から、順次、スイッチ信号SOの出力を停止することにより、高速スイッチ103を遮断(OFF状態に)する(時刻t4)。高速スイッチ103を遮断すると連系運転から自立運転に移行する。自立運転では直列型インバータ102は停止状態とし、並列型インバータ101は負荷電圧ひずみ補償を継続する。
以上のように、本実施の形態例4の瞬低補償装置によれば、直列型インバータ102によって、系統電流ISが電流目標値の0となるように電流制御をすることにより、系統電流ISを確実に零になるまで減少させることができ、系統電流ISが十分に減少してから高速スイッチ103を遮断することができるため、高速スイッチ103を遮断するときのサージ電圧による負荷電圧VLのひずみを抑えることができる。
しかも、この直列型インバータ102による電流制御と同時に並列型インバータ101によって、負荷電圧VLを基準電圧VREFに一致させて負荷電圧ひずみを補償するように電圧制御を行うため、系統電流IS(高速スイッチ103に流れる電流が零でないときに高速スイッチ103を遮断してサージ電圧が発生したとしても、このサージ電圧による負荷電圧VLのひずみを補償することができる。従って、高速スイッチ103の遮断タイミングを高精度に行わなくても、負荷電圧VLが大きくひずむことはない。
更には、系統電圧VSが一瞬でも瞬低検出しきい値VSET以下になったら、直列型インバータ102による電流制御と並列型インバータ101による電圧制御を開始するため、瞬低による負荷電圧VLの落ち込みを最小限にすることができる。
<実施の形態例5>
図10は本発明の実施の形態例5に係る瞬低補償装置の動作説明図である。なお、本実施の形態例5の瞬低補償装置の回路構成や制御部の構成については上記実施の形態例4の瞬低補償装置と同様であるため(図7〜図9参照)、ここでの図示及び詳細説明を省略する。
上記実施の形態例4の制御シーケンサ105では、図9に示すように系統電圧VSが一瞬でも瞬低検出しきい値VSET以下になって瞬低が発生したと判断したとき(第1の瞬低検出:時刻t2)、ゲイン信号g23をステップ状に0から1へ増加させている。
これに対して、本実施の形態例5では、第1の瞬低検出(時刻t2)直後のゲイン信号g23の値を、上記実施の形態例4よりも増加させている。即ち、図10に示すように、本実施の形態例5の制御シーケンサ105では、系統電圧VSが一瞬でも瞬低検出しきい値VSET以下になって瞬低が発生したと判断したときに(第1の瞬低検出:時刻t2)、ゲイン信号g23をステップ状に0から、1よりも大きな値nに増加させ、その後はT1の期間でnから1までランプ状に減少させる。
これ以外の動作については上記実施の形態例4(図9参照)と同様であるため、ここでの詳細な説明は省略する。
上記の如く第1の瞬低検出(時刻t2)直後のゲイン信号g23の値を1よりも増加させているのは、並列型インバータ101の出力端に接続されているLCフィルタ119での遅延により並列型インバータ101の出力電圧の立上げが遅れても、瞬低発生時の負荷電圧VLの落ち込みを抑制することができるようにするためである。
なお、具体的なゲイン信号g23の増加量(nの値)については、誤検出時においても負荷電圧VLの異常上昇が許容できる範囲に収まるように(負荷電圧VLが過電圧とならない程度に)選定する必要がある。かかる増加量は事前にシミュレーションや実験などを行って適宜設定しておけばよい。期間T1の具体的な値についても、事前にシミュレーションや実験などを行って適宜設定しておけばよい。
以上のように、本実施の形態例5の瞬低補償装置によれば、系統電圧VSが一瞬でも瞬低検出しきい値VSET以下になったとき(並列型インバータ101による電圧制御を開始するとき)、ゲイン信号g23を0から、1よりも大きな値nに増加させるため、瞬低による負荷電圧(VL)の落ち込みを更に抑制することができる。
<実施の形態例6>
図11は本発明の実施の形態例6に係る瞬低補償装置の動作説明図である。なお、本実施の形態例6の瞬低補償装置の回路構成や制御部の構成については上記実施の形態例4の瞬低補償装置と同様であるため(図7〜図9参照)、ここでの図示及び詳細説明を省略する。
上記実施の形態例4の制御シーケンサ105では、図9に示すように第2の瞬低検出時(時刻t3)にゲイン信号g21をランプ状に1から0へ減少させ、ゲイン信号g22をステップ状に0から1へ増加させている。
これに対して、本実施の形態例6では、図10に示すように第2の瞬低検出時(時刻t3)にゲイン信号g21をT2の期間でランプ状に1から0へ減少させ、ゲイン信号g22もT2の期間でランプ状に0から1へ増加させている。期間T2の具体的な値については、事前にシミュレーションや実験などを行って適宜設定しておけばよい。
これ以外の動作については上記実施の形態例4(図9参照)と同様であるため、ここでの詳細な説明は省略する。
本実施の形態例5の瞬低補償装置によれば、ゲイン信号g21を1から0にランプ状に減少させ、ゲイン信号g22を0から所定値にランプ状に増加させることにより、直列型インバータ102の出力電流IINVを系統電流ISに一致させるように電流制御するための(瞬低による系統電流の減少を抑制するための)電流指令値IS1と、系統電流ISが電流目標値の0となるように電流制御するための電流指令値IS2との切り替えが緩やかになるため、ゲイン信号g21,g22をステップ状に増減して電流指令値IS1と電流指令値IS2との切り替え瞬時に行う場合に比べて、この切り替え時の振動の発生を抑制することができる。
なお、本実施の形態例6と上記実施の形態例5とを組み合わせてもよい。
本発明は瞬低補償装置に関するものであり、負荷と系統電源とを接続する電力系統に設けられた高速スイッチの遮断時にサージ電圧を抑制して、負荷電圧にひずみが発生するのを防止する場合に適用して有用なものである。
本発明の実施の形態例1に係る瞬低補償装置の回路構成図である。 前記瞬低補償装置の直列トランスの等価回路図である。 前記瞬低補償装置の制御ブロック図である。 前記瞬低補償装置の動作説明図である。 本発明の実施の形態例2に係る瞬低補償装置の動作説明図である。 本発明の実施の形態例3に係る瞬低補償装置の制御ブロック図である。 本発明の実施の形態例4に係る瞬低補償装置の回路構成図である。 前記瞬低補償装置の制御ブロック図である。 前記瞬低補償装置の動作説明図である。 本発明の実施の形態例5に係る瞬低補償装置の動作説明図である。 本発明の実施の形態例6に係る瞬低補償装置の動作説明図である。 従来の瞬低補償装置の回路構成例を示す図である。 従来の瞬低補償装置の制御ブロック図である。 従来の瞬低補償装置の動作説明図である。
符号の説明
31 並列型インバータ
32 直列型インバータ
33 高速スイッチ
34 直列トランス
35 制御シーケンサ
36 制御部
37 系統電源
38 電力系統
39 負荷
40 電力ライン
41 直流充電部
42 電圧検出器
43 電流検出器
44 電圧検出器
45 電力ライン
46 電流検出器
47 リアクトル
48 キャパシタ
49 LCフィルタ
50 リアクトル
51 キャパシタ
52 LCフィルタ
61 系統電流制御指令部
62 負荷電圧ひずみ補償部
71 偏差演算部
72 乗算部
73 電圧制御部
74 PWM変調器
75 偏差演算部
76 電圧制御部
77 加算部
78 乗算部
79 PWM変調器
81 ローパスフィルタ
101 並列型インバータ
102 直列型インバータ
103 高速スイッチ
104 直列トランス
105 制御シーケンサ
106 制御部
107 系統電源
108 電力系統
109 負荷
110 電力ライン
111 直流充電部
112 電圧検出器
113 電流検出器
114 電圧検出器
115 電力ライン
116 電流検出器
117 リアクトル
118 キャパシタ
119 LCフィルタ
120 リアクトル
121 キャパシタ
122 LCフィルタ
131 系統電流制御指令部
132 負荷電圧ひずみ補償部
141 乗算部
142 加算部
143 偏差演算部
144 比例ゲイン演算部
145 PWM変調
146 偏差演算部
147 比例ゲイン演算部
148 乗算部
149 偏差演算部
150 電圧制御部
151 加算部
152 乗算部
153 PWM変調器

Claims (6)

  1. 負荷(39)と系統電源(37)とを接続する電力系統(38)に設けられたスイッチ(33)と、
    前記負荷(39)に並列に接続された並列型インバータ(31)と、
    前記電力系統(38)に設けられた直列トランス(34)を介して前記負荷(39)に直列に接続された直列型インバータ(32)と、
    前記並列型インバータ(31)と前記直列型インバータ(32)とに接続された直流充電部(41)と、
    前記電力系統(38)の系統電圧(VS)と系統電流(IS)を監視して、前記スイッチ(34)の開閉制御をするとともに、第1のゲイン信号(g11)と第2のゲイン信号(g12)とを出力する制御シーケンサ(35)と、
    前記直列型インバータ(32)を動作させる第1のゲート制御信号(GS)を出力する系統電流制御指令部(61)と、前記並列型インバータ(31)を動作させる第2のゲート制御信号(GP)を出力する負荷電圧ひずみ補償部(62)とを有する制御部(36)とを有し、
    前記系統電流制御指令部(61)は、
    前記系統電流(IS)に前記第1のゲイン信号(g11)を乗算した値と、直列型インバータの出力電流(IINV)との偏差に基づいて電流指令値(IS1)を生成し、この電流指令値(IS1)に基づき、前記直列型インバータの出力電流(IINV)を前記系統電流(IS)に一致させるように前記直列型インバータを動作させる前記第1のゲート制御信号(GS)を生成する構成とし、
    前記負荷電圧ひずみ補償部(62)は、
    基準電圧(VREF)と負荷電圧(VL)との偏差に基づいて第1の電圧指令値(VP1)を生成し、この第1の電圧指令値(VP1)に前記基準電圧(VREF)を加算して第2の電圧指令値(VP2)を生成し、この第2の電圧指令値(VP2)に前記第2のゲイン信号(g12)を乗算して第3の電圧指令値(VP3)を生成し、この第3の電圧指令値(VP3)に基づき、前記負荷電圧(VL)を前記基準電圧(VREF)に一致させて負荷電圧ひずみ補償を行うように前記並列型インバータ(31)を動作させる前記第2のゲート制御信号(GP)を生成する構成とし、
    前記制御シーケンサ(35)は、
    前記系統電圧(VS)が一瞬でも瞬低検出しきい値(VSET)以下になったら、前記第1のゲイン信号(g11)及び前記第2のゲイン信号(g12)を0から所定値に増加させ、
    前記系統電圧(VS)が瞬低検出しきい値(VSET)以下になり、且つ、この瞬低検出しきい値(VSET)以下の状態が瞬低監視時間(TDET)の間継続したら、前記第1のゲイン信号(g11)を前記所定値から0に減少させ、
    前記系統電流ISが電流検出しきい値(ISET)以下になったら、前記スイッチを遮断させる構成とした、
    ことを特徴とする瞬低補償装置。
  2. 請求項1に記載する瞬低補償装置において、
    前記制御シーケンサ(35)は、
    前記系統電圧(VS)が一瞬でも瞬低検出しきい値(VSET)以下になったら、前記第2のゲイン信号(g12)を0から前記所定値よりも大きな値(m)に増加させた後、前記所定値まで減少させる構成としたことを特徴とする瞬低補償装置。
  3. 請求項1又は2に記載する瞬低補償装置において、
    前記系統電流指令値部(61)は、
    前記系統電流(IS)を、ローパスフィルタを介して入力し、このローパスフィルタの出力に前記第1のゲイン信号(g11)を乗算する構成としたことを特徴とする瞬低補償装置。
  4. 負荷(109)と系統電源(107)とを接続する電力系統(108)に設けられたスイッチ(103)と、
    前記負荷(109)に並列に接続された並列型インバータ(101)と、
    前記電力系統(108)に設けられた直列トランス(104)を介して前記負荷(109)に直列に接続された直列型インバータ(32)と、
    前記並列型インバータ(101)と前記直列型インバータ(102)とに接続された直流充電部(111)と、
    前記電力系統(108)の系統電圧(VS)と系統電流(IS)を監視して、前記スイッチ(104)の開閉制御をするとともに、第1のゲイン信号(g21)と第2のゲイン信号(g22)と第3のゲイン信号(g23)とを出力する制御シーケンサ(35)と、
    前記直列型インバータ(102)を動作させる第1のゲート制御信号(GS)を出力する系統電流制御指令部(131)と、前記並列型インバータ(101)を動作させる第2のゲート制御信号(GP)を出力する負荷電圧ひずみ補償部(102)とを備えた制御部(106)とを有し、
    前記系統電流制御指令部(131)は、
    前記系統電流(IS)に前記第1のゲイン信号(g21)を乗算して第1の電流指令値(IS1)を生成する一方、電流目標値の0と前記系統電流ISとの偏差を第1の比例ゲイン(Kp2)倍した値に前記第2のゲイン信号(g22)を乗算して第2の電流指令値(IS2)を生成し、
    前記第1の電流指令値(IS1)又は前記第2の電流指令値(IS2)と、直列型インバータの出力電流(IINV)との偏差を第2の比例ゲイン(Kp1)倍して電圧指令値(VS1)を生成し、この電圧指令値(VS1)に基づき、前記直列型インバータの出力電流(IINV)を前記系統電流(IS)に一致させるように前記直列型インバータを動作させる前記第2のゲート制御信号(GS)を生成する、又は、前記系統電流ISが前記電流目標値の0となるように前記直列型インバータ(102)を動作させる前記第1のゲート制御信号(GS)を生成する構成とし、
    前記負荷電圧ひずみ補償部(132)は、
    基準電圧(VREF)と負荷電圧(VL)との偏差に基づいて第1の電圧指令値(VP1)を生成し、この第1の電圧指令値(VP1)に前記基準電圧(VREF)を加算して第2の電圧指令値(VP2)を生成し、この第2の電圧指令値(VP2)に前記第3のゲイン信号(g23)を乗算して第3の電圧指令値(VP3)を生成し、この第3の電圧指令値(VP3)に基づき、前記負荷電圧(VL)を前記基準電圧(VREF)に一致させて負荷電圧ひずみ補償を行うように前記並列型インバータ(101)を動作させる前記第2のゲート制御信号(GP)を生成する構成とし、
    前記制御シーケンサ(105)は、
    前記系統電圧(VS)が一瞬でも瞬低検出しきい値(VSET)以下になったら、前記第1のゲイン信号(g21)及び前記第3のゲイン信号(g23)を0から所定値に増加させ、
    前記系統電圧(VS)が瞬低検出しきい値(VSET)以下になり、且つ、この瞬低検出しきい値(VSET)以下の状態が瞬低監視時間(TDET)の間継続したら、前記第1のゲイン信号(g21)を前記所定値から0に減少させる一方、前記第2のゲイン信号(g22)を0から所定値に増加させ、
    前記系統電流ISが電流検出しきい値(ISET)以下になったら、前記スイッチを遮断させる構成とした、
    ことを特徴とする瞬低補償装置。
  5. 請求項4に記載する瞬低補償装置において、
    前記制御シーケンサ(105)は、
    前記系統電圧(VS)が一瞬でも瞬低検出しきい値(VSET)以下になったら、前記第3のゲイン信号(g23)を前記所定値よりも大きな値(n)に増加させた後、前記所定値まで減少させる構成としたことを特徴とする瞬低補償装置。
  6. 請求項4又は5に記載する瞬低補償装置において、
    前記制御シーケンサ(105)は、
    前記系統電圧(VS)が瞬低検出しきい値(VSET)以下になり、且つ、この瞬低検出しきい値(VSET)以下の状態が瞬低監視時間(TDET)の間継続したら、前記第1のゲイン信号(g21)を前記所定値から0にランプ状に減少させる一方、前記第2のゲイン信号(g22)を0から所定値にランプ状に増加させる構成としたことを特徴とする瞬低補償装置。
JP2008174007A 2008-07-02 2008-07-02 瞬低補償装置 Expired - Fee Related JP5233450B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008174007A JP5233450B2 (ja) 2008-07-02 2008-07-02 瞬低補償装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008174007A JP5233450B2 (ja) 2008-07-02 2008-07-02 瞬低補償装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2010016963A JP2010016963A (ja) 2010-01-21
JP5233450B2 true JP5233450B2 (ja) 2013-07-10

Family

ID=41702504

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008174007A Expired - Fee Related JP5233450B2 (ja) 2008-07-02 2008-07-02 瞬低補償装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5233450B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8549226B2 (en) 2004-05-14 2013-10-01 Hewlett-Packard Development Company, L.P. Providing an alternative caching scheme at the storage area network level

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4672093B2 (ja) * 1998-07-14 2011-04-20 株式会社キューヘン 電力品質補償装置
JP2003259567A (ja) * 2002-03-06 2003-09-12 Fuji Electric Co Ltd 無停電電源装置
JP2006136054A (ja) * 2004-11-02 2006-05-25 Fuji Electric Systems Co Ltd 無停電電源装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8549226B2 (en) 2004-05-14 2013-10-01 Hewlett-Packard Development Company, L.P. Providing an alternative caching scheme at the storage area network level

Also Published As

Publication number Publication date
JP2010016963A (ja) 2010-01-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10615636B2 (en) Uninterruptible power supply
JP4945499B2 (ja) 単相電圧型交直変換装置
JP4814264B2 (ja) 無停電電源装置
WO2021044485A1 (ja) インバータ装置の試験装置
JP5338353B2 (ja) 並列型瞬低補償装置の電圧制御方法及び並列型瞬低補償装置
JPWO2010055557A1 (ja) 自励式無効電力補償装置
JP2012161163A (ja) 直流送電システム
JP2008118809A (ja) 系統連系用電力変換システムの単独運転保護方法および単独運転保護装置
JP4868585B2 (ja) 交流励磁発電電動機の制御装置
JP4859932B2 (ja) 瞬時電圧低下・停電対策機能を有する電力変換システムの制御装置および制御方法
JP5123673B2 (ja) 電力変換装置
JP5233450B2 (ja) 瞬低補償装置
JP4304519B2 (ja) 無停電電源装置
JP5986247B2 (ja) 二重化システム
JP5115730B2 (ja) Pwmコンバータ装置
EP3114752B1 (en) System and method for uninterruptible power supply intelligent transfer
JP4320228B2 (ja) 自励式変換器の制御装置
JP5332229B2 (ja) 瞬低補償装置
JP2006166585A (ja) 電力変換装置
JP5332621B2 (ja) 無停電電源装置
JP4875547B2 (ja) 無効電力補償装置及びその制御方法
JP5678844B2 (ja) 電力変換器の制御装置
JP5217357B2 (ja) 瞬低補償装置
JP2011139594A (ja) 系統連系システム
JP4640361B2 (ja) 並列補償型瞬時電圧低下停電対策装置及びその瞬停・停電対策方法、直列補償型瞬時電圧低下対策装置及びその瞬停対策方法、ならびに、自立運転機能付並列接続型交直変換装置及びその交直変換方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20110510

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20130128

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130226

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130311

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20160405

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees