JP3992679B2 - 電力変換装置 - Google Patents

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Description

本発明は、例えば自己消弧形半導体素子を適用した電力変換装置に係り、特に、無効電力補償や電圧調整、更には系統事故保護等の機能を備える、いわばマルチモード静止形直列補償装置とも言うことができる電力変換装置に関するものである。
需要家は受電端における力率を改善することによって電力会社との契約電力コストを低減するために、力率改善コンデンサを接続している。需要家の負荷ではその殆どがリアクトルを含む場合が多く、このリアクトルの存在は遅れ力率の要因となる。従って、進み力率となるコンデンサを組み合わせることによって力率を改善することができる。
しかしながら需要家が負荷の運転を停止した場合には、力率改善コンデンサが系統に対しては等価的に負荷となる。つまり電力会社は発電機によってこの等価進相負荷に進み無効電力を供給する必要が新たに発生する。
従来、このような問題に対して電力会社が取り得る対策としては、例えば、特許文献1の図8に開示されているような無効電力補償装置の導入がある。これは電力変換回路によって必要な無効電力を発生することができるものである。この無効電力補償装置は進み無効電力、遅れ無効電力ともに発生可能であるので、需要家が負荷を運転する場合には進み無効電力を、負荷を停止している場合には遅れ無効電力を発生して、発電機の発生すべき無効電力を抑制することができる。
また需要家によっては敏感負荷を持つところがあるが、受電している電圧の品質によっては負荷の稼働率が低下する場合がある。例えば、半導体製造ラインを持つ需要家であれば、受電している電圧が変動することによって製造ラインが停止する場合がある。特に系統事故による瞬時電圧低下が発生すると、需要家は大きな損害を被ることになる。
従来、この電圧変動を補償するために需要家が取り得る対策は、例えば、特許文献2の第1図に開示されているような無停電電源装置の導入がある。これは、定常時は系統から負荷に電力を供給するが、系統に電圧変動が生じれば、系統からスイッチによって負荷を切り離してから電力変換回路を介してバッテリーから負荷に電力を供給することができる。
更に、系統電圧が事故などによって変動した電圧を無停電電源装置のように系統から負荷を切り離すことなく補償するDVR(Dynamic Voltage Restorer)装置が特許文献3の図1Aに開示されている。これは、1次側の巻線を系統の送電線に直列に接続した変圧器の電圧を電力変換器を用いて制御することによって系統擾乱時に生じる系統電圧変動を補償するものである。
特開平11−41812号(第5頁、図8) 特開平4−117135号(第3頁、第1図) 米国特許5329222号(図1A)
従来の無効電力補償装置は、無効電力補償機能によって発電機が発生すべき無効電力を抑制することができることから、電力会社の送電コストを低減できる。しかしながら需要家の期待する無停電電源装置としては運転できない。つまり、系統事故などによって生じる電圧降下を補償することができない。
一方、従来の無停電電源装置は、系統電圧が瞬時電圧低下した場合には高速遮断器やサイリスタスイッチなどにより負荷を事故系統から切り離した後に負荷に電圧を供給することができる。しかしながら無停電電源装置はどのような瞬時電圧変動に対しても系統電圧と等しい電圧、即ち負荷が要求する電力を全て供給する必要がある。つまり10%の低下であっても50%の低下であっても補償すべき電圧は100%である。従って、電力変換回路やバッテリーとしては容量の大きなものを適用しなければならなかった。このため無停電電源装置のコストが高くなっていた。
更に、DVRは、系統電圧が変動しない限りは、系統に直列接続された変圧器は電力変換器により短絡状態に保持される。従って、系統電圧が正常な値を保持している間は、変圧器及び変圧器の2次側に接続される電力変換器は電力損失を発生しながら系統事故が発生するまで待機することになる。また電力変換器に流れる電流値は系統電流に変圧器の巻数比を乗じた値に等しく、また巻数比は1を超える値に設定されることから大きな値となる。従って、変圧器の2次側に接続される回路網において発生する損失が大きくなる。
本発明は上記のような問題点を解消するためになされたものであり、互いに異なる、例えば無効電力補償機能と無停電電源機能とを同時に備えて電力会社の要求と需要家の要求とを同時に満足することができ、しかもこれを低コスト、低損失で実現できる電力変換装置を提供することを目的としている。
この発明に係る電力変換装置は、電力系統の電力線に直列に挿入接続される第1の端子および第2の端子、エネルギー貯蔵回路からの電力を変換して上記第1の端子と第2の端子との間に電圧を出力する電力変換回路、上記第1および第2の端子の電圧を検出するそれぞれ第1および第2の電圧検出器、上記第1の端子から第2の端子に流れる電流を検出する電流検出器、上記第1および第2の電圧検出器と上記電流検出器との検出信号に基づいて上記第1または第2の端子における電圧変動の異常発生有無を検出する事故検出器、上記第1および第2の電圧検出器と上記電流検出器との検出信号から求めた電力検出値が所定の電力指令と一致するように上記電力変換回路の出力電圧を制御するための第1の電圧指令を出力する第1の制御部、上記事故検出器が上記異常発生有を検出したとき上記第1または第2の電圧検出器の検出電圧が上記異常発生前の電圧を維持するように上記電力変換回路の出力電圧を制御するための第2の電圧指令を出力する第2の制御部、および上記事故検出器が上記異常発生無を検出したときは上記第1の電圧指令を出力し、上記事故検出器が上記異常発生有を検出したときは上記第1の電圧指令と第2の電圧指令との和を出力するよう上記電力変換回路に出力する電圧指令の切換を行う電圧指令切換部を備えたものである。
この発明は以上のように構成されているので、電力系統に異常が無い定常時には、電力を一定に制御する機能を発揮し、電力系統に異常が発生した時の過渡時には、上記電力を一定に制御する機能に加えて補償対象部位の電圧変動を抑制する機能を発揮し、1台の装置で低コスト、低損失で上記両機能を実現することが出来る。
実施の形態1.
本発明の実施の形態1について図面を参照して説明する。図1、図2には本発明の実施の形態によって実現する電力変換装置としてのマルチモード静止形直列補償装置のブロック構成を示す。
まず図1の点線にて囲まれた主回路部分についてその構成を説明する。電力系統もしくは負荷に接続される第1の端子A、第2の端子Bに対して電圧を出力する電力変換回路1が直列に接続されている。電力変換回路1にはエネルギー貯蔵回路2が接続されており、電力変換回路1はエネルギー貯蔵回路2に蓄積されているエネルギーを用いて電圧を出力する。第1の端子Aと第2の端子Bとには、それぞれ第1の電圧検出器3と第2の電圧検出器4とを備える。また、第1の端子Aと第2の端子Bとの間を流れる電流(瞬時値)、即ち系統電流Isを検出する電流検出器5を備える。
電力変換回路1は電圧指令切換部6の出力である第3の電圧指令V3(瞬時値)に従って、第1の端子Aと第2の端子Bとの間に電圧を出力する。事故検出用インダクタンス7については、後述する実施の形態6で詳細に説明する。
図1の点線にて囲まれていない制御回路部分についてその構成を説明する。指令出力部8から出力された電力指令は主として無効電力補償制御を司る第1の制御部としての定常制御部9に入力される。また、電圧検出器3、4の出力と電流検出器5の出力が定常制御部9と第2の制御部としての過渡制御部10とに入力される。
定常制御部9は必要な無効電力を演算し、系統電流Isの位相に対して90度進んだ、もしくは遅れた電圧を出力するための第1の電圧指令V1(瞬時値)を電圧指令切換部6に入力する。一方、過渡制御部10は第1の端子Aまたは第2の端子Bにおける電圧の変動分を補償するための電圧を演算し、第2の電圧指令V2(瞬時値)として電圧指令切換部6に入力する。
事故検出部11では、系統事故の有無と系統事故発生場所(第1の端子A側もしくは第2の端子B側)を特定し、その結果を出力する。なお、この事故発生個所を判定する構成については、後述する実施の形態6で具体的に説明する。
特に、第1の端子A側と第2の端子B側とのどちらで電圧変動が生じたかを判定した結果に従って、過渡制御部10は極性を誤ることなく適切に第2の電圧指令V2を演算できる。電圧指令切換部6は電圧補償が必要であるという信号、つまり系統事故が発生した情報が入力されれば、電力変換回路1への電圧指令値である第3の電圧指令V3として、事故発生前における第1の電圧指令V1から事故発生後の第1の電圧指令V1と第2の電圧指令V2とを加算した値に切換える。
当然のことながら、事故が除去された場合には事故検出部11が電圧補償の必要がないと判断することから、電圧指令切換部6は第3の電圧指令V3として、事故除去前の第1の電圧指令V1と第2の電圧指令V2とを加算した値から事故除去後の第1の電圧指令V1に切換えて、通常運転に復帰する。
なお、図1では、系統事故が発生した地点が第1の端子A側であるのか第2の端子B側であるのかを判断する必要がある場合の構成であるのに対し、図2はその事故発生個所の判別の必要がない場合の構成で、他は図1の場合と同様である。
また、図1、2に示す電力変換回路1としては、エネルギー貯蔵回路2の蓄積エネルギーを用いて第1の端子Aと第2の端子Bの両端に電圧を印加できる手段であればどのようなものでも適用可能である。例えば電力用半導体デバイスなどから構成され直流−交流変換を行うインバータ回路はその手段のひとつである。
更に、図1、2に示すエネルギー貯蔵回路2としては、電気エネルギーを貯蔵するバッテリー、コンデンサ、SMESなどがある。更に回転エネルギーを貯蔵するフライホイールなどもその手段のひとつである。
また、図1、2では単相回路で説明したが、三相回路構成にも適用できることは言うまでもない。この場合には位相検出や電流振幅検出の手段に多少の違いがあるものの、同業者においては容易に想定できる範囲であることから説明は省略する。
実施の形態2.
図3は、本発明の実施の形態2によって実現するマルチモード静止形直列補償装置のブロック構成を示す。ここでは、マルチモード静止形直列補償装置は2つの交流電源Vs1(第1の電源)、Vs2(第2の電源)の間に接続され、そこに電圧を注入するよう構成されている。マルチモード静止形直列補償装置と交流電源Vs1、Vs2の間には例えば送電線や変圧器が持つインピーダンスXが存在する。図3では一方の交流電源Vs2との間にインピーダンスXがあるが、両側に存在しても本質は変わらない。
まず、マルチモード静止形直列補償装置がゼロ電圧を発生し運転している状態を説明する。図4(a)はこのときの状態を示したベクトル図である。このとき、2つの交流電源の間に流れる電流Is(ベクトル)は、インピーダンスXに印加される電圧とインピーダンスXの大きさにより決定される。送電線や変圧器の主たるインピーダンスXはリアクタンスであるので、2つの電源の電圧Vs1(ベクトル)およびVs2(ベクトル)とリアクタンスXより、Is=(Vs1−Vs2)/jXなる電流が系統に流れる。
図4(a)の状態からマルチモード静止形直列補償装置が電流Isに対して電気角で90度遅れた電圧を印加したときのベクトル図を図4(b)に示す。マルチモード静止形直列補償装置の第1の端子A側はインピーダンスXが存在していないので電圧Vs1と同じ電圧であるが、第2の端子Bはマルチモード静止形直列補償装置が注入した電圧だけ差が生じる。そのためインピーダンスXには第2の端子Bの電圧とVs2との差電圧が印加される。その結果、図4(a)に比べて大きな電圧がインピーダンスXに印加されて、2つの電源に流れる電流の大きさが大きくなる。逆に、マルチモード静止形直列補償装置が電流に対して進んだ電圧を注入すると、インピーダンスXに印加される電圧が小さくなって、その結果電流の大きさも小さくなる。この動作により2つの電源に流れる電流が変化して潮流が調節される。
図3の定常制御部9は、この動作を実現する制御装置の構成の一例を示した構成図である。電圧検出器4で検出した第2の端子Bの電圧VB(瞬時値)を位相同期ループ12に入力する。位相同期ループ12は電圧VBに同期した位相θBを検出して、その正弦と余弦を出力する。位相同期ループ12の構成と動作は例えば電気工学ハンドブック(第6版)第9編、第9章、432〜434頁、2001年2月20日電気学会発行に詳細に開示されているのでここでは省略する。電圧VBに対する同期位相のオフセットは任意に選択することができるが、ここでは位相θBの余弦波の零点と電圧VBの零点が同期したオフセットである。
次に、θBの正弦と余弦をマルチモード静止形直列補償装置の第1の端子Aから第2の端子Bに流れる電流検出器5の検出値に乗算した後、低域通過フィルタ13により、電流Isの正弦成分Iqと余弦成分Idとを演算する。そして、電流Isの正弦成分Iqと余弦成分Idとから位相θBに対する電流の位相差φを演算する。更に、位相差φの正弦と余弦および位相θBの正弦と余弦からθB+φの正弦を演算する。
即ち、sin(θB+φ)=sin(θB)・cos(φ)+cos(θB)・sin(φ)を乗算器及び加算器で演算する。この演算により、電流Isに対して90度遅れた基準信号sin(θB+φ)が得られる。検出した電圧VBと電流Isとを乗算器で乗算して低域通過フィルタ14により第2の端子Bへ流れる有効電力PBを検出する。
そして、指令出力部8の出力に相当する有効電力指令PBとの偏差をとり補償器15でその偏差を増幅する。増幅した信号と電流に対して90度遅れた基準信号sin(θB+φ)とを乗算器で乗算して第1の電圧指令V1を発生する。第2の端子Bの有効電力PBが有効電力指令PBよりも小さい場合、偏差が正となり電流Isに対して90度遅れた第1の電圧指令V1を発生し、その電圧指令に応じて電力変換回路1が動作し、第1の端子Aと第2の端子Bとの間に電圧を注入する。
これにより、図4(b)のベクトル図で示したように電流Isが増加して有効電力が増加し、偏差が減少する。逆に、偏差が負の場合には電流Isに対して90度進んだ電圧を注入するよう第1の電圧指令V1が発生し、その注入電圧により電流が減少して電力偏差が減少するように動作する。
次に、過渡制御部10を説明する。検出した電圧VBから位相同期ループ16により検出した、電圧に同期した位相から、その正弦と余弦を演算するのは定常制御部9と同様であるが、事故検出部11が端子Bの電圧低下を検出し、系統事故発生を示す信号Faultを出力すると、位相同期ループ16を自励発振させて事故前の電圧に同期した位相を発生し続ける。その位相の正弦と余弦を乗算器で電圧VBとそれぞれ乗算し、ホールド付き低域通過フィルタ17に入力する。ホールド付き低域通過フィルタ17は事故前には電圧VBの正弦及び余弦成分を演算しているが、系統事故発生を示す信号Faultによりその出力をホールドする。
低域通過フィルタ17はその特性上、電圧VBが事故で低下してもその出力はすぐには変化せず、ホールドされたときには事故前の電圧成分を維持するように動作する。例えば、低域通過フィルタ17が交流電圧の1周期以上の時定数を持つ場合に、事故検出部11が1/4周期程度で検出すれば、低域通過フィルタ17の出力はほぼ変化しない。ホールドされた正弦及び余弦成分は、自励発振した位相の正弦及び余弦と乗算して加算する。加算器の出力は、事故前の交流電圧とほぼ同じ振幅、位相の交流信号を発生する。そして、その加算器の出力から電圧VBを減算器で減算し、電圧偏差を演算する。第1の端子Aを電圧の正側としており、電圧偏差の逆極性が第2の電圧指令V2として電圧指令切換部6へ送られ、電力変換回路1が第1の端子Aと第2の端子Bとの間に電圧を注入する。この動作により第1の端子A側で交流系統事故が発生してもマルチモード静止形直列補償装置が第2の端子Bに対して事故前との差電圧を補償して第2の端子Bの電圧を維持し第1の端子Aの交流系統事故の影響を第2の端子Bに接続された交流系統へ与えないようにしながら高品質な電圧を維持することができる。
なお、ここで電圧検出部11に適用可能な電圧低下検出方法については例えば特許第2581735号に詳しく開示されているのでここでは説明を省略する。
次に、電圧指令切換部6について説明する。系統の電圧が通常の電圧値を維持している場合には、事故検出部11の出力Faultが事故ではないことを示し、電圧指令切換部6にある切換スイッチ18が第1の電圧指令V1を第3の電圧指令V3として電力変換回路1へ送る。事故検出部11の出力が事故を示す信号を発生すると、切換スイッチ18がもう一方の入力に切り換わり、V1+V2の信号を第3の電圧指令V3として電力変換回路1へ送る。このようにして通常運転時は電力潮流制御が動作し、事故時には同時に変動(主として低下)電圧を補償するように動作する。
図4(c)に第1の端子Aの電圧が低下したときのベクトル図を示す。電力制御は系統事故時には変動しない応答で動作しており第1の電圧指令V1は事故前とほぼ同じベクトルであり、電圧低下分の第2の電圧指令V2が加算されて第1及び第2の端子AとBの間に電圧が注入され、第2の端子Bの電圧が事故前と同じベクトルに維持される。
実施の形態3.
図5は、本発明の実施の形態3によって実現するマルチモード静止形直列補償装置のブロック構成を示す。マルチモード静止形直列補償装置の第1の端子Aには交流電源Vs1、第2の端子Bには負荷25が接続され、交流電源Vs1からマルチモード静止形直列補償装置を経由して負荷25へ電力を供給するよう構成されている。
まず、マルチモード静止形直列補償装置がゼロ電圧を発生し運転している状態を説明する。図6(a)はこのときの状態を示すベクトル図である。マルチモード静止形直列補償装置はゼロ電圧であり、第1の端子Aと第2の端子Bの電圧VA、VBは同じベクトルとなり、電流Isは負荷25の力率に応じて電圧と位相差を持つ。図6(a)の状態からマルチモード静止形直列補償装置が第2の端子Bを基準に電流Isに対して90度遅れた電圧を印加したときのベクトル図を図6(b)に示す。第2の端子Bの電圧と電流の位相関係は図6(a)の場合と同じであり、マルチモード静止形直列補償装置が第1の端子Aに対して電圧を印加することにより第1の端子Aの電圧が補償され、第1の端子Aの電圧と電流との位相差が減少し電源に対する負荷力率が改善される。マルチモード静止形直列補償装置の補償電圧は電圧VAとVBとの差電圧となる。
負荷力率が電圧に対して進みの場合は、マルチモード静止形直列補償装置が電流Isに対して進みの電圧を印加すると、遅れ力率の場合と同様に電源側の力率が改善される。この状態のベクトル図を図6(c)に示す。図6(b)と同様に電圧VAとVBとの差電圧がマルチモード静止形直列補償装置の補償電圧に相当する。
図5の定常制御部9はこの動作を実現する制御装置の構成の一例を示す構成図である。電圧検出器3で検出した第1の端子Aの電圧VAを位相同期ループ12に入力する。位相同期ループ12は電圧VAに同期した位相θAを検出して、その正弦と余弦を出力する。電圧VAに対する同期位相のオフセットは、位相θAの余弦波の零点と電圧VAの零点が同期するように選択する。
次に、位相θAの正弦と余弦をマルチモード静止形直列補償装置の第1の端子Aから第2の端子Bに流れる電流を電流検出器5で検出した検出値に乗算した後、低域通過フィルタ13により、電流Isの正弦成分と余弦成分とを演算する。そして、電流Isの正弦成分と余弦成分から位相θAに対する電流の位相差φを演算する。位相差φの正弦と余弦および位相θAの正弦と余弦からθA−φの正弦sin(θA−φ)=sin(θA)cos(φ)−cos(θA)sin(φ)を乗算器および減算器で演算する。
この演算により電流に対して90度遅れた基準信号sin(θA−φ)が得られる。検出した電圧VAと電流Isとを乗算器で乗算して低域通過フィルタ14を構成し第1の端子Aに流れる有効電力PAを検出する。次に位相差φの正接を乗算器で乗算し第1の端子Aの無効電力QAを演算する。そして、無効電力指令QAと減算器で偏差をとり補償器15でその偏差を増幅する。増幅した信号と電流に対して90度遅れた基準信号sin(θA−φ)とを乗算器で乗算して第1の電圧指令V1を発生する。
電源力率を改善する場合には、例えば無効電力指令QAを0に設定する。図6(b)のベクトル図に示すように、第1の端子Aの無効電力が遅れの場合、補償器15が正の補償量を発生してマルチモード静止形直列補償装置が電流に対して遅れの補償電圧を印加する。逆に図6(c)のベクトル図が示すように、第1の端子Aの無効電力が進みの場合、補償器15が負の補償量を発生してマルチモード静止形直列補償装置が電流に対して進みの補償電圧を印加する。
以上のように定常制御部9が動作して交流電源Vs1の力率を改善することができる。
過渡制御部10及び電圧指令切換部6は、先の実施の形態2のそれらと同様であるので説明を省略する。図6(d)は電源電圧が低下したときの状態を示すベクトル図である。低下した電圧を過渡制御部10の第2の電圧指令V2が補償し、電圧低下前に補償していた電圧を定常制御部9の第1の電圧指令V1が補償し、第2の端子Bの電圧を事故前の電圧に維持するように動作して、負荷には高品質の電圧を供給することができる。
実施の形態4.
図7は、本発明の実施の形態4によって実現するマルチモード静止形直列補償装置のブロック構成を示す。マルチモード静止形直列補償装置は2つの交流電源Vs1、Vs2の間に接続され、そこに電圧を注入するよう構成されている。マルチモード静止形直列補償装置と電源の間には例えば送電線や変圧器が持つインピーダンスXが存在する。図7では一方の電源との間にインピーダンスXがあるが、両側に存在しても本質は変わらない。
マルチモード静止形直列補償装置の定常制御部9の構成と定常制御部9が電流Isに対して電気角で90度遅れまたは進みの電圧を印加して潮流を制御する動作は先の実施の形態2と同様であるので説明を省略する。
次に過渡制御部10を説明する。検出した電圧VBから電圧偏差を演算する部分の構成と動作は実施の形態2と同様であり、さらに検出した電圧VBから電圧低下を検出して系統事故発生を示す信号(図7のFault信号)から電圧指令を切換える動作も実施の形態2と同様であるので説明を省略する。
図7では電流Isの検出値と電圧VBの検出値とから事故検出部11がマルチモード静止形直列補償装置の第1の端子Aで事故が発生したのか、または第2の端子Bで事故が発生したのかを示す事故点信号(図7のA/B信号)を発生する。
第1の端子Aで事故が発生した場合は、事故点信号が”1”、第2の端子Bで事故が発生した場合は、事故点信号が“−1”となる。そして、電圧偏差を−1倍して電圧偏差の逆極性の信号を演算した後、極性反転回路26により事故点信号を乗算して第2の電圧指令V2が演算される。従って、第1の端子Aでの事故に対する動作は図8(a)のベクトル図で示すように、実施の形態2と同様である。
第2の端子Bでの事故では電圧偏差と同じ極性の電圧が印加されるが、このときの動作を図8(b)のベクトル図で説明する。第2の端子B側の電圧低下により電圧偏差が発生し、第2の電圧指令ベクトルV2が印加されるとともに定常制御部9の第1の電圧指令ベクトルV1が印加される。これにより第1の端子A側の電圧が事故前と同じベクトルに維持される。そして、第2の端子Bは、この結果電圧偏差分だけ低下して、インピーダンスXに印加される電圧が維持されて電流Isも事故前の大きさを保つように動作する。第1の端子Aの事故に対しても電流が事故前の大きさを保つように動作するので、マルチモード静止形直列補償装置は系統事故が発生した場合に過電流抑制装置として機能させることができる。
実施の形態5.
図9は、本発明の実施の形態5によって実現するマルチモード静止形直列補償装置のブロック構成を示す。
マルチモード静止形直列補償装置の定常制御部9の基本構成と定常制御部9が電流Isに対して電気角で90度遅れまたは進みの電圧を印加して潮流を制御する動作および過渡制御部10の構成とその動作は先の実施の形態4と同様であるので説明を省略する。
次に、定常制御部9内に新たに追加された電流制限制御回路19を説明する。電流制限制御回路19では、第1の端子Aから第2の端子Bへ流れる電流の検出値を絶対値回路20に入力し、電流検出値の絶対値を演算する。そして、減算器で電流検出値の絶対値から制限電流指令値Imax減算し、ヒステリシス回路21に入力する。ヒステリシス回路21では、その入力が正の所定値以上になると”1”を出力し、入力が負の所定値以下になると”0”を出力する。
従って、検出した電流が制限電流指令Imaxを超えてヒステリシス回路21の制限電流指令Imaxから正の所定値分増加するとヒステリシス回路21の出力が”1”となる。また、電流の検出値は極性検出回路22に入力され、電流の検出値が正のときは”1”を、負のときは”−1”を、そして0のときは”0”を出力する。極性検出回路22の出力は正のゲイン回路23で増幅されてヒステリシス回路21の出力と乗算器で乗算される。
そして、定常制御部9の基本構成が作成した第1の電圧指令V1から減算器で減算され、新たな定常制御部9の電圧指令V11が電圧指令切換部6に入力される。例えば、電流が正方向に増加して大きくなると、ヒステリシス回路21の出力が”0”から”1”へ変化し、極性検出回路22が”1”を出力して電圧指令V11が減少する。これにより、第1の端子Aの電圧が減少して、交流系統のインピーダンスXに印加される電圧を減少させて電流を減少するように動作する。逆に、電流が負の方向に増加した場合は、ヒステリシス回路21が”0”から”1”へ変化し、極性検出回路22が”−1”を出力して第1の端子Aの電圧を増加させる。
以上のように、マルチモード静止形直列補償装置が動作して系統に流れる電流を制限することができる。
なお、図9において、過電流を補正する電圧を求めるために極性検出回路22の出力に対して正のゲイン回路23で増幅する手段を示したが、図10に示すように制限電流指令Imaxからの乖離幅を求めて過電流の度合いに応じてゲイン回路24で増幅する手段も適用できる。
実施の形態6.
先の各実施の形態に用いた事故検出部11の具体例につき、実施の形態6として図11を用いて説明する。図11(a、b)は第1の端子Aの電圧が正極である場合を、また図11(c、d)は第1の端子Aの電圧が負極である場合を示している。
第1の端子Aと第2の端子Bとの間に電力変換回路1と電流変化率検出器として事故検出用インダクタンス7を挿入する。先ず、図11(a)において、第1の端子A側で系統事故が発生した場合には、負荷電流の変化分ΔIsに相当する事故電流は図示する方向に増加することから、事故検出用インダクタンス7には、図示する極性に電圧が誘起される。ここでは事故電流は通常の系統電流が持つ電流変化率よりも大きいことから誘起電圧は通常よりも大きな値を示すことを前提とする。この電圧の大きさを事故が発生しない場合の誘起電圧と比較して、大きな値が発生すれば系統事故が発生したと判定できる。
一方、図11(b)において、第2の端子B側で系統事故が発生した場合には、事故電流ΔIsは図示する方向に増加することから、事故検出用インダクタンス7には、図示する極性に電圧が誘起される。この極性は第1の端子A側で系統事故が発生した場合とは異なることから、事故検出用インダクタンス7がある基準電圧より大きい場合に、事故が発生したと判断した後の事故検出用インダクタンス7の誘起電圧の極性情報に基づけば、系統事故の発生した場所が第1の端子A側であるのか、第2の端子B側であるのかを判定できる。
一方、図11(c)において、第1の端子A側で系統事故が発生した場合には、事故電流は図示する方向に増加することから、事故検出用インダクタンス7には図示する極性に電圧が誘起される。
一方、図11(d)において、第2の端子B側で系統事故が発生した場合には、事故電流は図示する方向に増加することから、事故検出用インダクタンス7には図示する極性に電圧が誘起される。この極性は第1の端子A側で系統事故が発生した場合とは異なることから、事故検出用インダクタンス7がある基準電圧より大きい場合に、事故が発生したと判断した後の事故検出用インダクタンス7の誘起電圧の極性情報に基づけば、系統事故の発生した場所が第1の端子A側であるのか、第2の端子B側であるのかを判定できる。
但し、図11(a、b)と図11(c、d)とを比較して判るように、それら2つの場合では事故検出用インダクタンス7の誘起電圧の極性と事故発生側端子との関係が逆になる。従って、以上のことから、事故検出部11は、第1の端子Aの電圧極性と事故検出用インダクタンス7の誘起電圧の大きさとその極性の3つの情報を得ることができれば事故の発生がいずれであるかの判定ができることになる。
なお、第1の端子Aの電圧極性の代わりに第2の端子Bの電圧極性を事故検出部11に入力してもよい。また、事故検出用インダクタンス7の誘起電圧を第1の端子Aの電圧と第2の端子Bの電圧、つまり電圧検出器3、4と電力変換回路1の出力電圧から演算して間接的に得ることも可能である。
更に、系統事故が発生したか否かの判定は実施の形態2において説明した方法を用いてもよく、事故発生の判定の直後(あるいは同時)に事故検出用インダクタンス7の誘起電圧の極性情報を得ても、事故発生場所が第1の端子A側であるのか第2の端子B側であるのかを判定することができることは明らかである。
なお、上記では、電流変化率検出器として事故検出用インダクタンスの誘起電圧出力を利用するものについて説明したが、この事故検出用インダクタンスに替わり、電流検出器を挿入し、その出力を微分する微分回路の出力を利用するようにしてもよい。
実施の形態7.
実施の形態5において、第1の端子A、第2の端子Bに接続される対象を交流電源として説明したが、電圧異常が第1の端子Aで発生したものか、第2の端子Bで発生したものかを判断することができることから、第2の端子Bに接続される対象を実施の形態3で説明したように負荷であっても良い。例えば負荷短絡が生じた場合や、変圧器の投入時には通常過電流や突入電流が流れる。これらの電流値を実施の形態5に示した手段によってある値以下に制限することが可能である。
更に、各実施の形態例において、上記第1の制御部は、上記第1または第2の電圧検出器の出力と上記電流検出器の出力とを乗算して有効電力検出値を求める有効電力検出回路、および上記有効電力検出値と有効電力指令との偏差を入力しこの偏差が零となるよう無効電力を発生するための上記第1の電圧指令を出力する有効電力制御回路を備えたので、電力系統に異常が無い定常時には、有効電力を一定に制御する機能を発揮し、電力系統に異常が発生した時の過渡時には、上記有効電力を一定に制御する機能に加えて補償対象部位の電圧変動を抑制する機能を発揮し、1台の装置で低コスト、低損失で上記両機能を実現することが出来る。
また、上記第1の制御部は、上記第1または第2の電圧検出器の出力と上記電流検出器の出力とを乗算して無効電力検出値を求める無効電力検出回路、および上記無効電力検出値と目標力率から設定される無効電力指令との偏差を入力しこの偏差が零となるよう無効電力を発生するための上記第1の電圧指令を出力する力率制御回路を備えたので、電力系統に異常が無い定常時には、力率を一定に制御する機能を発揮し、電力系統に異常が発生した時の過渡時には、上記力率を一定に制御する機能に加えて補償対象部位の電圧変動を抑制する機能を発揮し、1台の装置で低コスト、低損失で上記両機能を実現することが出来る。
また、上記事故検出部は、上記電圧変動の異常発生有無の情報と、上記異常発生が上記第1の端子側であるか第2の端子側であるかを区別する情報とを含む事故点信号を出力するものとし、上記第2の制御部は、上記事故検出部が上記事故点信号を出力したとき、上記第1または第2の端子のいずれか上記異常発生を検出していない側の端子の電圧検出器の検出電圧が上記異常発生前の電圧を維持するよう上記事故点信号に応じて出力する上記第2の電圧指令の極性を反転させる電圧指令極性反転回路を備えたので、電力系統に異常が発生した場合の電圧変動抑制機能がより確実になされる。
また、上記第1の端子と第2の端子との間に上記電力変換回路の出力側と直列に電流変化率検出器を挿入し、上記事故検出部は、上記第1または第2の電圧検出器の検出電圧の極性と上記電流変化率検出器の出力の大きさおよび極性とから上記事故点信号を出力するので、事故発生位置が確実に判定される。
また、上記第1の制御部は、上記電流検出値の絶対値が所定値を越えたとき当該絶対値を低減するよう上記電流検出値の極性に応じて上記第1の電圧指令に電圧制限分を加減算する電流制限制御回路を備えたので、事故発生時の過電流が確実に抑制される。
また、上記電力変換装置が、第1の電源と第2の電源とを連系するものである場合、上記第1の端子は上記第1の電源に接続され、上記第2の端子は上記第2の電源に接続されているので、通常運転時は、2つの電源間の電力潮流の制御が出来、系統擾乱時は更に変動電圧を補償することが出来る。
また、上記電力変換装置が、電源とこの電源から電力が供給される負荷とを接続するものである場合、上記第1の端子は上記電源に接続され、上記第2の端子は上記負荷に接続されているので、通常運転時、系統擾乱時の負荷の電圧品質が向上する。
この発明の実施の形態1におけるマルチモード静止形直列補償装置の概略構成を示す図である。 この発明の実施の形態1における図1とは異なるマルチモード静止形直列補償装置の概略構成を示す図である。 この発明の実施の形態2におけるマルチモード静止形直列補償装置の構成を示す図である。 図3の動作を説明するための電圧、電流ベクトルを示す図である。 この発明の実施の形態3におけるマルチモード静止形直列補償装置の構成を示す図である。 図5の動作を説明するための電圧、電流ベクトルを示す図である。 この発明の実施の形態4におけるマルチモード静止形直列補償装置の構成を示す図である。 図7の動作を説明するための電圧、電流ベクトルを示す図である。 この発明の実施の形態5におけるマルチモード静止形直列補償装置の構成を示す図である。 この発明の実施の形態5における図9とは異なるマルチモード静止形直列補償装置の構成を示す図である。 事故検出部の動作原理を示す図である。
符号の説明
1 電力変換回路、2 エネルギー貯蔵回路、3,4 電圧検出器、5 電流検出器、6 電圧指令切換部、7 事故検出用インダクタンス、8 指令出力部、
9 定常制御部、10 過渡制御部、11 事故検出部、12,16 位相同期ループ、13,14,17 低域通過フィルタ、15 補償器、18 切換スイッチ、
19 電流制限制御回路、20 絶対値回路、21 ヒステリシス回路、
22 極性検出回路、23,24 ゲイン回路、25 負荷、26 極性反転回路、
A 第1の端子、B 第2の端子、V1 第1の電圧指令、V2 第2の電圧指令、
V3 第3の電圧指令。

Claims (8)

  1. 電力系統の電力線に直列に挿入接続される第1の端子および第2の端子、エネルギー貯蔵回路からの電力を変換して上記第1の端子と第2の端子との間に電圧を出力する電力変換回路、上記第1および第2の端子の電圧を検出するそれぞれ第1および第2の電圧検出器、上記第1の端子から第2の端子に流れる電流を検出する電流検出器、上記第1および第2の電圧検出器と上記電流検出器との検出信号に基づいて上記第1または第2の端子における電圧変動の異常発生有無を検出する事故検出部、上記第1および第2の電圧検出器と上記電流検出器との検出信号から求めた電力検出値が所定の電力指令と一致するように上記電力変換回路の出力電圧を制御するための第1の電圧指令を出力する第1の制御部、上記事故検出部が上記異常発生有を検出したとき上記第1または第2の電圧検出器の検出電圧が上記異常発生前の電圧を維持するように上記電力変換回路の出力電圧を制御するための第2の電圧指令を出力する第2の制御部、および上記事故検出部が上記異常発生無を検出したときは上記第1の電圧指令を出力し、上記事故検出部が上記異常発生有を検出したときは上記第1の電圧指令と第2の電圧指令との和を出力するよう上記電力変換回路に出力する電圧指令の切換を行う電圧指令切換部を備えた電力変換装置。
  2. 上記第1の制御部は、上記第1または第2の電圧検出器の出力と上記電流検出器の出力とを乗算して有効電力検出値を求める有効電力検出回路、および上記有効電力検出値と有効電力指令との偏差を入力しこの偏差が零となるよう無効電力を発生するための上記第1の電圧指令を出力する有効電力制御回路を備えたことを特徴とする請求項1記載の電力変換装置。
  3. 上記第1の制御部は、上記第1または第2の電圧検出器の出力と上記電流検出器の出力とを乗算して無効電力検出値を求める無効電力検出回路、および上記無効電力検出値と目標力率から設定される無効電力指令との偏差を入力しこの偏差が零となるよう無効電力を発生するための上記第1の電圧指令を出力する力率制御回路を備えたことを特徴とする請求項1記載の電力変換装置。
  4. 上記事故検出部は、上記電圧変動の異常発生有無の情報と、上記異常発生が上記第1の端子側であるか第2の端子側であるかを区別する情報とを含む事故点信号を出力するものとし、上記第2の制御部は、上記事故検出部が上記事故点信号を出力したとき、上記第1または第2の端子のいずれか上記異常発生を検出していない側の端子の電圧検出器の検出電圧が上記異常発生前の電圧を維持するよう上記事故点信号に応じて出力する上記第2の電圧指令の極性を反転させる電圧指令極性反転回路を備えたことを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の電力変換装置。
  5. 上記第1の端子と第2の端子との間に上記電力変換回路の出力側と直列に電流変化率検出器を挿入し、上記事故検出部は、上記第1または第2の電圧検出器の検出電圧の極性と上記電流変化率検出器の出力の大きさおよび極性とから上記事故点信号を出力することを特徴とする請求項4記載の電力変換装置。
  6. 上記第1の制御部は、上記電流検出値の絶対値が所定値を越えたとき当該絶対値を低減するよう上記電流検出値の極性に応じて上記第1の電圧指令に電圧制限分を加減算する電流制限制御回路を備えたことを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載の電力変換装置。
  7. 上記電力変換装置が、第1の電源と第2の電源とを連系するものである場合、上記第1の端子は上記第1の電源に接続され、上記第2の端子は上記第2の電源に接続されていることを特徴とする請求項1ないし6のいずれかに記載の電力変換装置。
  8. 上記電力変換装置が、電源とこの電源から電力が供給される負荷とを接続するものである場合、上記第1の端子は上記電源に接続され、上記第2の端子は上記負荷に接続されていることを特徴とする請求項1ないし6のいずれかに記載の電力変換装置。
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