JP4777914B2 - 三相電圧型交直変換装置 - Google Patents

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Description

本発明は、電力系統と連系して運転するインバータに適用可能な三相電圧型交直変換装置に関する。
従来より、単独運転及び交流電力系統への逆充電を防ぐことができる系統連系インバータの保護方法が知られている(例えば、特許文献1参照。)。特許文献1には「周波数シフト方式」、「バンドパスフィルタ方式」、「電力変動方式」及び「高調波電圧監視方式」が記載されている。
ここで、図10に従来の三相電圧型交直変換装置の構成を示した概略図を示す。交流電力系統が遮断されたとき、系統連系インバータがインバータ出力電圧の周波数、周波数変化率及びゼロクロス付近の歪電圧に基づいて電流位相を変化させることでインバータ出力電圧の周波数が所定値に変化する。図10の三相電圧型交直変換装置は、これを検出して系統連系インバータを停止させている。
特開平06−311653号公報
しかし、従来の系統連系インバータの保護方法は柱上変圧器の励磁電圧が歪むことを利用しているため、系統連系インバータの供給電力と負荷電力とが略等しい場合、励磁電圧の歪みはインバータ容量と柱上変圧器容量との関係等に依存すると考えられ、系統連系インバータが単独運転となったことの確実な検出が困難である。
そこで、本発明では、交流電力系統が停電し、単独運転となったことを確実に検出できる三相電圧型交直変換装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に係る三相電圧型交直変換装置は、三相電圧型交直変換装置の交流電圧を正帰還する制御を付加して系統連系運転を行い、交流電力系統が遮断され単独運転になった場合に、出力電圧の周波数又は/及び振幅を変化させ、その変化を検出して単独運転となったことを、判断することとした。
具体的には、本発明は、交流端子から見て内部等価インピーダンスを持ち、PWM指令に基づいて発生させたゲート信号のパルス幅に応じて直流電圧源からの電力を三相交流電力に変換して出力し、前記三相交流電力を前記交流端子から出力させる三相電圧型交直変換回路と、前記三相電圧型交直変換回路からの出力を当該出力電圧の振幅に関わる成分をd軸成分とし周波数差に関わる成分をq軸成分とするdq回転座標空間上に変換した出力電圧ベクトル及び前記交流端子の出力電圧の振幅に対する振幅指令値をd軸成分とし周波数に対する指令値をq軸成分とするdq回転座標空間上の上位指令ベクトルが入力され、入力された前記出力電圧ベクトル及び前記上位指令ベクトルに基づいて、前記交流端子の三相出力電圧の振幅及び周波数が前記上位指令ベクトルによる指令値に近づくように生成した電圧指令ベクトルを出力する上位電圧制御回路と、前記上位電圧制御回路に入力される前記上位指令ベクトルのうち少なくとも一方のdq回転座標軸の成分に、前記出力電圧ベクトルのdq回転座標軸の成分をそれぞれ正帰還させる正帰還回路と、前記交流端子の三相出力電圧の振幅及び位相を規定する規準電圧ベクトル、前記三相電圧型交直変換回路の出力電圧に基づくベクトル並びに前記上位電圧制御回路からの前記電圧指令ベクトルに基づいて、前記三相出力電圧の振幅及び位相が前記規準電圧ベクトルと前記電圧指令ベクトルとの合成値に近づくように生成した信号を前記PWM指令として出力する下位電圧制御回路と、前記交流端子の三相出力電圧の周波数を規定する規準周波数に基づいて生成した生成値及び前記三相電圧型交直変換回路からの出力をdq回転座標空間上に変換した出力電圧ベクトルのq軸成分に基づいて生成した生成値を、前記三相電圧型交直変換回路からの出力をdq回転座標空間上に変換する変換行列の回転角度又は/及び前記上位電圧制御回路での変換行列の回転角度に同期させる周波数制御回路と、前記三相電圧型交直変換回路の出力電圧を監視し、監視する電圧が予め設定された範囲を逸脱したことを電圧異常として検出する電圧異常検出回路と、を備える三相電圧型交直変換装置であって、前記電圧異常検出回路が、前記出力の振幅値、前記出力の周波数又はそれらに相関のある量を監視することを特徴とする三相電圧型交直変換装置である。
本発明に係る三相電圧型交直変換装置は、電圧源として電力系統に接続しても運転可能なように内部等価インピーダンスを持つ。また、周波数制御回路により三相交流出力電圧の振幅に関わる成分をd軸成分とし周波数差に関わる成分をq軸成分とするdq回転座標空間上に変換する変換行列の回転角度に三相出力電圧の周波数差に関わる成分から生成した生成値を同期させる。これにより、当該回転角度を電力系統の周波数に追従させることができる。また、上位電圧制御回路及び周波数制御回路により、電力系統の電圧振幅及び周波数が変化しても、当該振幅及び周波数に対する三相電圧型交直変換装置の三相出力の電圧振幅及び周波数のそれぞれの偏差分を検出できる。よって、下位電圧制御回路において三相電圧型交直変換装置の振幅及び位相を制御して当該偏差分を補償することができる。さらに、正帰還回路により上位電圧制御回路に入力される上位指令ベクトルの少なくとも一方のdq回転座標軸成分に、上位電圧制御回路に入力される出力電圧ベクトルのdq回転座標軸成分をそれぞれ正帰還させる。これにより、電力系統から遮断されて単独運転となった場合に交流端子の電圧振幅又は周波数が変化する。
従って、本発明は、交流端子の電圧振幅又は周波数を監視し、所定の閾値を越えることで、交流電力系統が遮断され、単独運転となったことを確実に検出できる三相電圧型交直変換装置を提供することができる。
なお、本発明に係る三相電圧型交直変換装置では交流端子の電圧振幅又は周波数ではなく、三相電圧型交直変換回路の出力電圧の振幅値、出力電圧の周波数又はそれらに相関のある量を監視しても同様の効果を得ることができる。例えば、交流端子における三相出力電圧をdq回転座標空間へUM変換したときのd軸成分あるいはq軸成分、又は交流端子における三相出力電圧を三相出力電圧のうち1つを基準として互いに直交するα軸及びβ軸とするαβ静止座標空間へM変換したときのα軸成分あるいはβ軸成分を監視してもよい。
さらに、三相電圧型交直変換回路の出力電圧の振幅値、出力電圧の周波数又はそれらに相関のある量の監視点は、交流端子ではなく、それらを監視できれば、三相電圧型交直変換装置のいずれの箇所を監視してもよい。例えば、上位指令ベクトルに出力電圧ベクトルを正帰還させる正帰還点からの出力、上位電圧制御回路からの出力又は下位電圧制御回路からの出力を監視してもよい。
本発明に係る三相電圧型交直変換装置において、前記三相電圧型交直変換回路内において前記ゲート信号を停止させるゲート信号停止機能又は/及び前記三相電圧型交直変換回路と前記交流端子との間にある開閉器で前記三相電圧型交直変換回路からの三相交流電力を遮断する遮断機能を有するインバータ出力停止手段をさらに備え、前記インバータ出力停止手段は、前記電圧異常検出回路が電圧異常を検出した場合に前記交流端子からの三相交流電力の出力を停止させることができる。
上位指令ベクトルに出力電圧ベクトルを正帰還する正帰還回路を備えたことにより、三相電圧型交直変換装置が単独運転となった場合、三相電圧型交直変換回路の出力電圧は、不安定となる。そこで、インバータ出力停止手段を備えることで、単独運転となった場合に三相電圧型交直変換回路を停止させる又は三相電圧型交直変換回路からの出力を遮断することができる。
本発明に係る三相電圧型交直変換装置において、前記正帰還回路を遮断するスイッチ又は/及び前記正帰還回路のゲインを0とする正帰還回路停止手段をさらに備え、前記正帰還回路停止手段は、前記インバータ出力停止手段が前記交流端子からの三相交流電力の出力を停止させた後に前記電圧出力ベクトルを前記上位指令ベクトルへ正帰還することを停止させることができる。
前述のように、三相電圧型交直変換装置が単独運転となった場合、正帰還回路を備えたことにより三相電圧型交直変換回路からの出力は、交流電力系統の電圧及び周波数とは独立して変動することになる。そこで、正帰還回路停止手段を備え、単独運転となってインバータの出力を停止した後に正帰還を停止させることとした。
従って、本発明は、前述のような効果の他に、単独運転の検出によってインバータ出力を停止した後に再度系統連系運転をする際に、三相電圧型交直変換装置の電圧及び周波数と交流電力系統の電圧及び周波数とが不一致となることを回避することができる。
(三相電圧型交直変換装置の正確な内部等価インピーダンス)
三相電圧型交直変換装置の内部等価インピーダンスは以下のように計算できる。本発明に係る三相電圧型交直変換装置のα軸、β軸の等価回路は図8のようになる。図8のR、R及びCは数式(1)のようになる。
Figure 0004777914
なお、三相電圧型交直変換回路の三相電圧型交直変換部での電流アンプとしてのゲインをGPWMとしている。また、図5における第一電圧制御器64を増幅器とした場合、当該増幅器のフィードバックゲインをα、フィードフォワード増幅器68でのフィードフォワードゲインをβとしている。三相電圧型交直変換回路は三相電圧型交直変換部でのゲート信号に起因する高周波成分を除去することができる三相交流フィルタ回路を有する。三相交流フィルタ回路の概略構成図を図9に示す。数式(1)のCは三相交流フィルタ回路のコンデンサの容量を示す。数式(1)のRは三相交流フィルタ回路の抵抗値を示す。
本発明は、交流電力系統が遮断されて、単独運転となった場合に単独運転であることを確実に検出できる三相電圧型交直変換装置を提供することができる。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、本発明は、以下に示す実施形態に限定されるものではない。また、本明細書及び図面において符号が同じ構成要素は、相互に同一のものを示すものとする。
(第1実施形態)
図1に、本実施形態に係る三相電圧型交直変換装置の概略構成図を示す。
図1に示す三相電圧型交直変換装置11は、交流端子29から見て内部等価インピーダンスを持ち、PWM指令に基づいて直流電圧源(不図示)からの電力を直流端子21で受けて三相交流電力に変換して交流端子29から出力する三相電圧型交直変換回路40と、交流端子29の三相出力電圧をdq回転座標空間上に変換して出力するUM変換回路31と、上位指令ベクトル120及びUM変換回路31からの出力電圧ベクトルに基づいて生成した信号を電圧指令ベクトルとして出力する第一上位電圧制御回路70と、規準電圧ベクトル、UM変換回路31からの出力電圧ベクトル及び第一上位電圧制御回路70からの電圧指令ベクトルに基づいて生成した信号をPWM指令として出力する第一下位電圧制御回路60と、規準周波数、及びUM変換回路31からの出力電圧ベクトルのq軸成分に基づいて生成した生成値をUM変換回路31での回転座標変換行列52の回転角度に同期させる周波数制御回路50と、を備える。さらに、三相電圧型交直変換装置11は、上位指令ベクトル120の少なくとも一方のdq回転座標軸成分に、UM変換回路31からの出力電圧ベクトルのdq回転座標軸成分をそれぞれ正帰還させる正帰還回路200と、三相電圧型交直変換回路40の出力電圧を監視し、監視する電圧が予め設定された範囲を逸脱したことを電圧異常として検出する電圧異常検出回路220と、インバータ出力停止手段として三相電圧型交直変換回路40と交流端子22との間で三相電圧型交直変換回路40からの三相交流電力を遮断する開閉器230と、を備える。
三相電圧型交直変換回路40は、PWM指令に基づいてゲート信号発生器41により発生させたゲート信号のパルス幅に応じて不図示の直流電圧源からの電力を三相交流電力に変換する。直流電圧源は、バッテリ等の単独で直流電圧を出力する電圧源、風力発電等の発電方法で発電し整流して直流電圧を出力する電圧源、又は直流コンデンサの電圧を制御して直流電圧を出力する電圧源などを例示することができる。この場合、三相電圧型交直変換回路40の交流端子29と三相電圧型交直変換装置11の交流端子22との間にさらにブロッキングインダクタを備え、三相出力電圧をブロッキングインダクタを介して交流端子22から出力することとしてもよい。三相電圧型交直変換回路40でのPWM成分を三相電圧型交直変換装置11の交流端子22への流出を防止することができる。
図1のUM変換回路31は、以下の数式(2)から数式(4)により、交流端子29の三相出力電圧を当該電圧の振幅に関わる成分をd軸成分とし周波数差に関わる成分をq軸成分とするdq回転座標空間上に変換して出力する。数式(4)では、UM変換回路31に入力される三相出力電圧を(Va,Vb,Vc)とし、UM変換回路31からの出力電圧ベクトル(d軸成分,q軸成分)を(Vd,Vq)とした。図1では、UM変換回路31は、周波数制御回路50、第一下位電圧制御回路60及び第一上位電圧制御回路70にそれぞれ出力する。ここで、数式(2)〜数式(4)によりUM変換の演算を行うにあたり交流端子29の三相出力電圧を検出することになる。この場合、三相出力電圧のうち三相とも検出することとしてもよいが、三相出力電圧はいずれか2つの電圧が定まれば残りの1つの電圧が定まるため、UM変換回路31は、三相出力電圧のうちいずれか2つを検出することとしてもよい。
Figure 0004777914
Figure 0004777914
Figure 0004777914
周波数制御回路50は、交流端子22の三相出力電圧の周波数を規定する規準周波数、及びUM変換回路31からの出力電圧ベクトルのq軸成分に基づいて生成した生成値をUM変換回路31での回転座標変換行列52の回転角度に同期させる。具体的には、図5に示すように、ループフィルタ53において三相出力電圧の周波数差に関わる成分であるq軸成分に低域濾過要素を付加し第二時間積分器55で時間積分して出力する。ループフィルタ53において付加する低域濾過要素は、一次遅れ要素等の遅れ要素を例示できる。これにより、フィードバックループを安定化させることができる。
また、規準周波数設定器51から出力される規準周波数を第一時間積分器54において時間積分した積分値に第二時間積分器55からの積分値を加算器56において加算して生成した生成値57をUM変換回路31での回転座標変換行列52の回転角度に同期させる。これにより、当該回転角度を電力系統の周波数に追従させることができる。同期させるには、第一時間積分器54からの積分値と第二時間積分器55からの積分値とを加算した生成値57を数式(4)のθdqとする。
ここで、UM変換回路31では、前述したように三相出力電圧の周波数差に関わる成分(q軸成分)を出力する。そのため、UM変換回路31での信号処理は、三相出力電圧と第一時間積分器54からの積分値と第二時間積分器55からの積分値とを加算した生成値57との位相を比較する位相比較処理に相当すると考えられる。また、第一時間積分器54からの積分値と第二時間積分器55からの積分値とを加算することによる信号処理は、ループフィルタ53からの出力電圧に応じて生成値の値を可変するVCO(Voltage Controlled Oscillator)の信号処理に相当すると考えられる。そのため、UM変換回路31及び周波数制御回路50は、全体として、第一時間積分器54からの積分値と第二時間積分器55からの積分値とを加算した生成値57が交流端子22の三相出力電圧の周波数に同期するPLLとしての動作を行っていると考えられる。そのため、同期を維持する周波数範囲(同期保持範囲(ロックレンジ))と周波数引込み範囲(キャプチャレンジ)は、PLLの場合と同様にして求めることができる。
図1の第一上位電圧制御回路70には、交流端子22の三相出力電圧の振幅に対する電圧振幅指令値及び周波数に対する周波数指令値からなる上位指令ベクトル120が入力される。そして、入力された上位指令ベクトル120及びUM変換回路31からの出力電圧ベクトルに基づいて、交流端子22の三相出力電圧の振幅及び周波数が上位指令ベクトル120による指令値に近づくように生成した信号を電圧指令ベクトルとして出力する。具体的には、図5に示すように、減算器72においてUM変換回路31からの出力ベクトルと上位指令ベクトル120とを減算し、電力系統の電圧振幅及び周波数が上位指令ベクトル120による指令値に近づくように第一上位制御増幅器71で増幅して電圧指令ベクトルを生成して出力する。これにより、電力系統の電圧振幅及び周波数が変化しても、当該振幅及び周波数に対する三相電圧型交直変換装置11の三相出力の電圧振幅及び周波数のそれぞれの偏差分を検出できる。
図1の第一下位電圧制御回路60は、交流端子22の三相出力電圧の振幅及び位相を規定する規準電圧ベクトル、UM変換回路31からの出力電圧ベクトル並びに第一上位電圧制御回路70からの電圧指令ベクトルに基づいて、三相出力電圧の振幅及び位相が規準電圧ベクトルと電圧指令ベクトルとの合成値に近づくように生成した信号をPWM指令として出力する。また、規準電圧ベクトルは、第一規準電圧ベクトル設定器61により予め設定する。この規準電圧ベクトルは二相で交流端子22の三相出力電圧の振幅と位相の規準となる。
具体的には、図5に示すように、第一規準電圧ベクトル設定器61において予め設定された規準電圧ベクトルに第一上位電圧制御回路70からの電圧指令ベクトルを加算器62において加算して電力系統の電圧振幅及び位相の偏差の補償分を追加する。また、UM変換回路31からの出力電圧ベクトルを減算器63において減算し、電力系統の電圧振幅及び位相との差分を第一電圧制御器64で規準電圧ベクトルと電圧指令ベクトルとの合成値に近づくように変換して出力する。さらに、第一電圧制御器64からのdq空間上の出力ベクトルを第一逆U変換器65においてαβ空間上に変換し三相電圧型交直変換回路40へのPWM指令として出力する。これにより、第一上位電圧制御回路70で検出した偏差分を補償すると共に、三相電圧型交直変換装置11の三相出力電圧の振幅及び位相を電力系統の電圧振幅及び位相に一致させるように三相電圧型交直変換装置11の振幅及び位相を制御することができる。
正帰還回路200により、第一上位電圧制御回路70は電力系統が停電し、単独運転となった時に交流端子29に出力される三相交流電圧が不安定となるように、電圧指令ベクトルを出力することになる。具体的には以下のように動作する。
ここで、V FILqは三相電圧型交直変換装置のq軸フィルタ電圧指令値、VFILqは実測したq軸フィルタ電圧、V FILdは三相電圧型交直変換装置のd軸フィルタ電圧指令値、VFILdは実測したd軸フィルタ電圧である。
(UM変換回路31からの出力電圧ベクトルのq軸成分を正帰還させる場合)
FILqを数式(5)とする。
Figure 0004777914
ここで、kはゲイン(k>0)、V FILqqはq軸電圧指令値[V]である。k>0より、正帰還である。
系統連系運転中はインバータの出力周波数と出力電圧振幅とは電力系統の値に等しいため、VFILqは固定される。
単独運転となった場合、図1の正帰還回路200のゲインk>0により、V FILqに正帰還がかかるので、VFILqは系統連系運転中の値よりも大きくなる。具体的には、図5に示すように、加算器210において正帰還回路200の出力と上位指令ベクトル120とを加算した値を減算器72においてUM変換回路31からの出力ベクトルを減算するので、正帰還回路200のゲインkは数式(6)を満たす値にする。このため、V FILqに正帰還がかかるので、VFILqは、系統連系運転中の値よりも大きくなる。ここで、kvqは、第一上位電圧制御回路70のq軸ゲインとする。
Figure 0004777914
インバータの出力周波数Fは数式(7)で決まるので、VFILqが大きくなれば、Fはインバータ規準周波数FCOから大きく変化する。そのため、出力周波数Fを電圧異常検出回路220の周波数リレー等で監視することで単独運転を検出することができる。ここで、Kは周波数制御回路50内の電圧周波数変換ゲインである。
Figure 0004777914
(UM変換回路31からの出力電圧ベクトルのd軸成分を正帰還させる場合)
FILdを数式(8)とする。
Figure 0004777914
ここで、kはゲイン(k>0)、V FILddはd軸電圧指令値[V]である。k>0より、正帰還である。
系統連系運転中は、インバータの出力周波数と出力電圧振幅とは電力系統の値に等しいため、VFILqは、固定される。
単独運転となった場合、図1の正帰還回路200のゲインk>0により、V FILdに正帰還がかかるので、VFILdは系統連系運転中の値よりも大きくなる。具体的には、図5に示すように、加算器210において正帰還回路200の出力と上位指令ベクトル120とを加算した値を減算器72においてUM変換回路31からの出力ベクトルを減算するので、正帰還回路200のゲインkは数式(9)を満たす値にする。このため、V FILdに正帰還がかかるので、VFILdは、系統連系運転中の値よりも大きくなる。ここで、kvdは、第一上位電圧制御回路70のd軸ゲインとする。
Figure 0004777914
FILdはインバータの出力電圧の振幅であるので、VFILdが大きくなれば、インバータ出力電圧は規準電圧VCOから大きく変化する。そのため、電圧振幅を電圧異常検出回路220の電圧リレー等で監視することで単独運転を検出することができる。
図1の電圧異常検出回路220は、電圧検出回路、電圧リレー及び異常検出回路を有する。また、電圧異常検出回路220は電圧検出回路、周波数リレー及び異常検出回路を有してもよい。電圧異常検出回路220は三相電圧型交直変換回路40と交流端子22との間を監視点とし、三相電圧型交直変換回路40と交流端子22との間の三相交流の電圧又は周波数を監視する。また、電圧異常検出回路220は三相電圧型交直変換回路40の出力をUM変換したベクトルのq軸成分又は/及びd軸成分の電圧を監視してもよい。また、電圧異常検出回路220は三相電圧型交直変換回路40の出力を、三相交流電圧のうちのひとつを基準として互いに直交するα軸及びβ軸のαβ静止座標空間上にU変換したベクトルのα軸成分又は/及びβ軸成分の電圧を監視してもよい。三相電圧型交直変換装置11は電圧異常検出回路220が電圧異常を検出することで単独運転になったことを判断することができる。図1及び図5の電圧異常検出回路220は開閉器230と交流端子22との間を監視しているが、三相電圧型交直変換回路40と開閉器230との間を監視してもよい。
図1の電圧異常検出回路220は、三相電圧型交直変換回路40の出力を監視しているが、正帰還回路200からの出力電圧ベクトルが上位指令ベクトル120に正帰還される正帰還点としての加算器210からの出力、第一上位電圧制御回路70からの出力又は第一下位電圧制御回路60からの出力を監視してもよい。正帰還点としての加算器210からの出力、第一上位電圧制御回路70からの出力又は第一下位電圧制御回路60からの出力の電圧異常検出回路220による監視は、dq回転座標空間上のベクトルのq軸成分あるいは/並びにd軸成分の電圧、αβ静止座標空間上のベクトルのα軸成分あるいは/並びにβ軸成分の電圧又は逆UM変換あるいは逆U変換をした値でもよい。
(実施例1)
図6は、三相電圧型交直変換装置11において、UM変換回路31からの出力電圧ベクトルのq軸成分を正帰還させる場合の動作例である。三相電圧型交直変換装置11は2kW、力率1.0の負荷をもって、200V、50Hzの電力系統と連系運転をしている。三相電圧型交直変換装置11の出力はP=2kW、Q=0kvarなので連系潮流はゼロである。
時刻t=100msで連系遮断器を解放すると、三相電圧型交直変換装置11の出力周波数は徐々に高くなっている。連系遮断器の解放後60msでおよそ5Hz上昇している。
図7は、三相電圧型交直変換装置11において、UM変換回路31からの出力電圧ベクトルのd軸成分を正帰還させる場合の動作例である。三相電圧型交直変換装置11は2kW、力率1.0の負荷をもって、200V、50Hzの電力系統と連系運転をしている。三相電圧型交直変換装置11の出力はP=2kW、Q=0kvarなので連系潮流はゼロである。
時刻t=100msで連系遮断器を解放すると、三相電圧型交直変換装置11の電圧の絶対値が大きくなる。最大で三相電圧型交直変換装置11の直流側電圧である360Vまで高くなっている。
三相電圧型交直変換装置11はさらにインバータ出力停止手段を備える。図1のインバータ出力停止手段はゲート信号停止部又は/及び三相電圧型交直変換回路40と交流端子22との間にある開閉器230である。ゲート信号停止部は、電圧異常検出回路220が電圧異常を検出した場合に、三相電圧型交直変換回路40内のゲート信号発生器41からのゲート信号を停止させ、三相電圧型交直変換回路40からの三相交流電力の出力を停止させる。一方、開閉器230は、電圧異常検出回路220が電圧異常を検出した場合に、三相電圧型交直変換回路40からの三相交流電力を遮断し、交流端子22からの三相交流電力の出力を停止させる。図1及び図5の三相電圧型交直変換装置11は、インバータ出力停止手段としてゲート信号発生器41を停止させるゲート信号停止部及び開閉器230を有している。
三相電圧型交直変換装置11はインバータ出力停止手段を備えるにより、電圧異常検出回路220が電圧異常を検出した場合、すなわち単独運転時に三相交流電圧の外部への出力を遮断することができる。
三相電圧型交直変換装置11はさらに正帰還回路停止手段を備える。正帰還回路停止手段は正帰還回路200を開閉するスイッチ又は/及び正帰還回路200のゲインを0とする指示回路である。図4は正帰還回路停止手段としてスイッチ240を採用した場合の三相電圧型交直変換装置11である。正帰還回路停止手段は、電圧異常検出回路220が電圧異常を検出した場合に正帰還回路200が行う電圧出力ベクトルの上位指令ベクトル120への正帰還を停止させる。三相電圧型交直変換装置11は正帰還回路停止手段を備えるにより、電圧異常検出回路220が電圧異常を検出した場合、すなわち単独運転時に三相電圧型交直変換回路40からの三相交流の周波数、電圧振幅が大幅に変動することを防止できる。
図5に、三相電圧型交直変換装置11の他の形態の概略構成図を示す。図5の三相電圧型交直変換装置11は、図1に示す三相電圧型交直変換装置11に交流端子22の三相出力電流を検出する電流検出回路80と、電流検出回路80の検出電流信号をdq回転座標空間上に変換して出力するUM変換回路81と、をさらに備え、第一電圧制御器64からの出力ベクトルにさらにフィルタ電流補償器66、PWM電流偏差補償器67及びフィードフォワード増幅器68からの出力ベクトルを加算器69において加算した形態である。また、UM変換回路81でのdq変換は、数式(2)から数式(4)で説明した座標変換と同様である。つまり、UM変換回路81は、電流検出回路80の検出電流信号を当該検出電流信号の有効電力に関わる成分をd軸成分とし無効電力に関わる成分をq軸成分として出力する。
フィルタ電流補償器66は、三相電圧型交直変換回路40内の三相交流フィルタ回路における電流損失分を補償するように規定された電流補償ベクトルを出力する。これにより、三相電圧型交直変換装置11では、三相交流フィルタ回路における電流損失分を予めフィルタ電流補償器66において設定し、第一電圧制御器64からの出力ベクトルに加算することで当該損失を補償することができる。また、PWM電流偏差補償器67は、三相電圧型交直変換回路40からの三相出力電流の電流偏差を補償するように規定された電流偏差補償ベクトルを出力する。これにより、三相電圧型交直変換装置11では、PWM指令をゼロ指令としたときの三相電圧型交直変換回路40における電流偏差分を予めPWM電流偏差補償器67において設定し、第一電圧制御器64からの出力ベクトルに加算することで当該損失を補償することができる。また、フィードフォワード増幅器68は、UM変換回路81からの出力電流ベクトルを交流端子22を流れる電流を補償するように所定のフィードフォワードゲインで増幅して出力する。これにより、三相電圧型交直変換装置11では、電流検出回路80において交流端子22の三相出力電流を検出しdq変換することで三相出力電流の有効・無効成分を検出し、それらの値をフィードフォワード増幅器68をとおして、第一電圧制御器64からの出力ベクトルに加算することで負荷電流が変化しても安定した出力電圧を発生することができる。
以上説明したように、図1及び図5の三相電圧型交直変換装置11は、内部等価インピーダンスを持つことから、電圧源として電力系統に接続して運転することができると共に、周波数設定回路、第一上位電圧制御回路及び第一下位電圧制御回路を備えるため、電力系統に対する電力偏差を自律して補償する自律平行運転が可能である。
さらに、三相電圧型交直変換装置12は正帰還回路200及び電圧異常検出回路220により単独運転を検出することができ、インバータ出力停止手段により単独運転時の三相交流電圧を外部へ出力することを遮断でき、かつ、正帰還回路停止手段により三相電圧型交直変換回路40からの三相交流の周波数、電圧振幅が大幅に変動することを防止することができる。
系統電圧が欠相状態になった場合についても検出することができる。図7では、時刻t=100ms以降の三相電圧型交直変換装置11の電圧の絶対値が大きくなっていることから単独運転状態を検出することができるが、系統電圧が欠相状態の場合も、単独運転状態のとき程顕著ではないが三相電圧型交直変換装置11の電圧の絶対値が大きくなることを検出することができる。
なお、単独運転状態であるか、あるいは欠相状態であるかは、数100ms間の電圧型交直変換装置11の電圧の絶対値の変化量の程度によって識別することができる。
また、三相のうち例えば1相が欠相状態である場合は、UM変換回路31から出力される信号に電力系統周波数の2倍の周波数の振動が重畳されるので、このことを利用して、欠相状態であるか単独運転状態であるかを識別することもできる。
(第2実施形態)
図2に、本実施形態に係る三相電圧型交直変換装置の概略構成図を示す。
図2に示す三相電圧型交直変換装置12は、交流端子22から見て内部等価インピーダンスを持ち、PWM指令に基づいて直流電圧源(不図示)からの電力を三相交流電力に変換して交流端子22から出力する三相電圧型交直変換回路40と、交流端子22の三相出力電圧をαβ静止座標空間上に変換するM変換回路32と、M変換回路32の出力電圧ベクトルをdq回転座標空間上に変換して出力するU変換回路33と、上位指令ベクトル120及びU変換回路33からの出力電圧ベクトルに基づいて生成した信号を電圧指令ベクトルとして出力する第二上位電圧制御回路90と、規準電圧ベクトル、M変換回路32からの出力電圧ベクトル並びに第二上位電圧制御回路90からの電圧指令ベクトルに基づいて生成した信号をPWM指令として出力する第二下位電圧制御回路80と、規準周波数、及びU変換回路33からの出力電圧ベクトルのq軸成分に基づいて生成した生成値をU変換回路33での回転座標変換行列52の回転角度に同期させる周波数制御回路50と、を備える。本実施形態に係る三相電圧型交直変換装置12は、第1実施形態で説明した三相電圧型交直変換装置11と比較して、第二下位電圧制御回路80内での信号処理をαβ静止座標空間上で行う点、及び正帰還回路200がM変換回路32からの出力をU変換回路33で変換した出力を上位指令ベクトル120に正帰還している点、が異なっている。また、図2において、図1及び図5と符号が同一の構成要素は、相互に同一のものを示すため、説明は省略する。
M変換回路32は、交流端子22の三相出力電圧のうち1つを基準として互いに直交するα軸及びβ軸とするαβ静止座標空間上に変換する。変換行列は、上記数式(3)により表記できる。また、U変換回路33は、M変換回路32の出力電圧ベクトルを三相出力電圧の振幅に関わる成分をd軸成分とし周波数差に関わる成分をq軸成分とするdq回転座標空間上に変換して出力する。変換行列は、上記数式(2)により表記できる。そのため、U変換回路33からの出力は、M変換回路32を介しているため、図1のUM変換回路31からの出力と同質のベクトルが出力される。
図2の第二上位電圧制御回路90は、交流端子22の三相出力電圧の振幅に対する電圧振幅指令値及び周波数に対する周波数指令値からなる上位指令ベクトル120が入力される。そして、入力された上位指令ベクトル120及びU変換回路33からの出力電圧ベクトルに基づいて、交流端子22の三相出力電圧の振幅及び周波数が上位指令ベクトル120による指令値に近づくように生成した信号を第一逆U変換器91を介して電圧指令ベクトルとして出力する。具体的には、図5の第一上位電圧制御回路70で説明したように、減算器においてU変換回路33からの出力ベクトルと上位指令ベクトル120とを減算し、電力系統の電圧振幅及び周波数が上位指令ベクトル120による指令値に近づくように第二上位制御増幅器で増幅し第一逆U変換器91においてαβ静止座標空間上に変換して電圧指令ベクトルを生成する。これにより、電力系統の電圧振幅及び周波数が変化しても、当該振幅及び周波数に対する三相電圧型交直変換装置の三相出力の電圧振幅及び周波数のそれぞれの偏差分を検出できる。
図2の第二下位電圧制御回路80は、交流端子22の三相出力電圧の振幅及び位相を規定する規準電圧ベクトル、M変換回路32からの出力電圧ベクトル並びに第二上位電圧制御回路90からの電圧指令ベクトルに基づいて、三相出力電圧の振幅及び位相が規準電圧ベクトルと電圧指令ベクトルとの合成値に近づくように生成した信号をPWM指令として出力する。具体的には、第二下位電圧制御回路80は図5で説明した第一下位電圧制御回路60の第一電圧制御器64の代替として第二電圧制御器を有し、第一下位電圧制御回路60の第一逆U変換器65を有さない。第一規準電圧ベクトル設定器81において予め設定された規準電圧ベクトルに第二上位電圧制御回路90からの電圧指令ベクトルを加算器において加算して電力系統の電圧振幅及び周波数の偏差の補償分を追加する。また、M変換回路32からの出力電圧ベクトルを減算器において減算し、電力系統の電圧振幅及び位相との差分を第二電圧制御器で規準電圧ベクトルと電圧指令ベクトルとの合成値に近づくように変換して三相電圧型交直変換回路40へのPWM指令として出力する。これにより、第二上位電圧制御回路90で検出した偏差分を補償すると共に、三相電圧型交直変換装置12の三相出力電圧の振幅及び位相を電力系統の電圧振幅及び位相に一致させるように三相電圧型交直変換装置12の振幅及び位相を制御することができる。
図2に示す三相電圧型交直変換装置12は、図1及び図5で説明した正帰還回路200及び電圧異常検出回路220を備える。従って、三相電圧型交直変換装置12は電圧異常検出回路220が電圧異常を検出することで単独運転になったことを判断することができる。
図2に示す三相電圧型交直変換装置12は、図1及び図5で説明したインバータ出力停止手段を備える。図2のインバータ出力停止手段はゲート信号停止部又は/及び三相電圧型交直変換回路40と交流端子22との間にある開閉器230である。従って、三相電圧型交直変換装置12は電圧異常検出回路220が電圧異常を検出した場合、すなわち単独運転時に三相交流電圧の外部への出力を遮断することができる。
三相電圧型交直変換装置12はさらに正帰還回路停止手段を備える。図2の正帰還回路停止手段は正帰還回路200を開閉するスイッチ又は/及び正帰還回路200のゲインを0とする指示回路である。従って、三相電圧型交直変換装置12は電圧異常検出回路220が電圧異常を検出した場合、すなわち単独運転時に三相電圧型交直変換回路40からの三相交流の周波数、電圧振幅が大幅に変動することを防止できる。
図2に示す三相電圧型交直変換装置12は、図5で説明したフィードフォワード増幅器68並びにこれに必要な電流検出回路80及びM変換回路32、フィルタ電流補償器66、並びにPWM電流偏差補償器67をさらに有して、これらの回路からの出力を第二下位電圧制御回路80内で第二電圧制御器84からの出力ベクトルに加算することもできる。
以上説明したように、図2の三相電圧型交直変換装置12は、図1及び図5の三相電圧型交直変換装置11と同様に内部等価インピーダンスを持つことから電圧源として電力系統に接続して運転することができると共に、周波数制御回路50、第二上位電圧制御回路90及び第二下位電圧制御回路80を備えるため、電力系統に対する電力偏差を自律して補償する自律平行運転が可能である。
さらに、三相電圧型交直変換装置12は正帰還回路200及び電圧異常検出回路220により単独運転を検出することができ、インバータ出力停止手段及び正帰還回路停止手段により単独運転時の三相交流電圧を外部へ出力することを遮断でき、三相電圧型交直変換回路40からの三相交流の周波数、電圧振幅が大幅に変動することを防止することができる。
(第3実施形態)
図3に、本実施形態に係る三相電圧型交直変換装置の概略構成図を示す。
図3に示す三相電圧型交直変換装置13は、交流端子22から見て内部等価インピーダンスを持ち、PWM指令に基づいて直流電圧源(不図示)からの電力を三相交流電力に変換して交流端子22から出力する三相電圧型交直変換回路40と、交流端子22の三相出力電圧をdq回転座標空間上に変換して出力するUM変換回路31と、上位指令ベクトル120及びUM変換回路31からの出力電圧ベクトルに基づいて生成した信号を電圧指令ベクトルとして出力する第三上位電圧制御回路110と、規準電圧ベクトル、交流端子22の三相出力電圧並びに第三上位電圧制御回路110からの電圧指令ベクトルに基づいて生成した信号をPWM指令として出力する第三下位電圧制御回路100と、規準周波数、及びUM変換回路31からの出力電圧ベクトルのq軸成分に基づいて生成した生成値をUM変換回路31での回転座標変換行列52の回転角度に同期させる周波数制御回路50と、を備える。本実施形態に係る三相電圧型交直変換装置13は、第1実施形態で説明した三相電圧型交直変換装置11と比較して、第三下位電圧制御回路100内での信号処理を三相のまま行う点が異なっている。また、図6及び図7において、図1及び図2と符号が同一の構成要素は、相互に同一のものを示すため、説明は省略する。
第三上位電圧制御回路110には、交流端子22の三相出力電圧の振幅に対する電圧振幅指令値及び周波数に対する周波数指令値からなる上位指令ベクトル120が入力される。そして、入力された上位指令ベクトル120及びUM変換回路31からの出力電圧ベクトルに基づいて、交流端子22の三相出力電圧の振幅及び周波数が上位指令ベクトルによる指令値に近づくように生成した信号を電圧指令ベクトルとして出力する。
具体的には、図5の第一上位電圧制御回路70で説明したように、図3の第三上位電圧制御回路110は、減算器においてUM変換回路31からの出力ベクトルと上位指令ベクトル120とを減算し、電力系統の電圧振幅及び周波数が上位指令ベクトル120による指令値に近づくように第三上位制御増幅器で増幅し、逆UM変換器111においてdq回転座標空間上からの逆変換を行って電圧指令ベクトルを生成する。これにより、電力系統の電圧振幅及び周波数が変化しても、当該振幅及び周波数に対する三相電圧型交直変換装置13の三相出力の電圧振幅及び周波数のそれぞれの偏差分を検出できる。
図3の第三下位電圧制御回路100は、交流端子22の三相出力電圧の振幅及び位相を規定する規準電圧ベクトル、交流端子22の三相出力電圧並びに第三上位電圧制御回路110からの電圧指令ベクトルに基づいて、三相出力電圧の振幅及び位相が規準電圧ベクトルと電圧指令ベクトルとの合成値に近づくように生成した信号をPWM指令として出力する。具体的には、第三下位電圧制御回路100は図5で説明した第一下位電圧制御回路60の第一規準電圧ベクトル設定器61の代替として第二規準電圧ベクトル設定器101を有し、第一電圧制御器64の代替として第三電圧制御器を有し、第一下位電圧制御回路60の第一逆U変換器65を有さない。また、規準電圧ベクトルは、第二規準電圧ベクトル設定器101により予め設定する。この規準電圧ベクトルは、交流端子の三相出力電圧の振幅と位相の規準となる。
具体的には、第二規準電圧ベクトル設定器101において予め設定された規準電圧ベクトルに第三上位電圧制御回路110からの電圧指令ベクトルを加算器において加算して電力系統の電圧振幅及び周波数の偏差の補償分を追加する。また、交流端子22の三相出力電圧ベクトルを減算器において減算し、電力系統の電圧振幅及び位相との差分を第三電圧制御器で規準電圧ベクトルと電圧指令ベクトルとの合成値に近づくように変換して三相電圧型交直変換回路40へのPWM指令として出力する。これにより、第三上位電圧制御回路110で検出した偏差分を補償すると共に、三相電圧型交直変換装置13の三相出力電圧の振幅及び位相を電力系統の電圧振幅及び位相に一致させるように三相電圧型交直変換装置13の振幅及び位相を制御することができる。
図3に示す三相電圧型交直変換装置13は、図1及び図5で説明した正帰還回路200及び電圧異常検出回路220を備える。従って、三相電圧型交直変換装置13は電圧異常検出回路220が電圧異常を検出することで単独運転になったことを判断することができる。
図3に示す三相電圧型交直変換装置13は、図1及び図5で説明したインバータ出力停止手段を備える。図2のインバータ出力停止手段はゲート信号停止部又は/及び三相電圧型交直変換回路40と交流端子22との間にある開閉器230である。従って、三相電圧型交直変換装置13は電圧異常検出回路220が電圧異常を検出した場合、すなわち単独運転時に三相交流電圧の外部への出力を遮断することができる。
三相電圧型交直変換装置13はさらに正帰還回路停止手段を備える。図3の正帰還回路停止手段は正帰還回路200を開閉するスイッチ又は/及び正帰還回路200のゲインを0とする指示回路である。従って、三相電圧型交直変換装置13は電圧異常検出回路220が電圧異常を検出した場合、すなわち単独運転時に三相電圧型交直変換回路40からの三相交流の周波数、電圧振幅が大幅に変動することを防止できる。
図3に示す三相電圧型交直変換装置13は、図5で説明したフィードフォワード増幅器68及びこれに必要な電流検出回路80、フィルタ電流補償器66、並びにPWM電流偏差補償器67をさらに有して、これらの回路からの出力を第三下位電圧制御回路100内で第三電圧制御器からの出力ベクトルに加算することもできる。
さらに、三相電圧型交直変換装置12は正帰還回路200及び電圧異常検出回路220により単独運転を検出することができ、インバータ出力停止手段及び正帰還回路停止手段により単独運転時の三相交流電圧を外部へ出力することを遮断でき、三相電圧型交直変換回路40からの三相交流の周波数、電圧振幅が大幅に変動することを防止することができる。
以上説明したように、図3の三相電圧型交直変換装置13は、図1及び図5の三相電圧型交直変換装置11と同様に内部等価インピーダンスを持つことから電圧源として電力系統に接続して運転することができると共に、周波数制御回路50、第三上位電圧制御回路110及び第三下位電圧制御回路100を備えるため、電力系統に対する電力偏差を自律して補償する自律平行運転が可能である。
本発明の三相電圧型交直変換装置は、並列冗長運転が必要なUPS(無停電電源)の他、太陽光発電用インバータ、燃料電池用インバータ、蓄電システム用インバータ、DCリンク付風力発電用インバータ等の分散電源用インバータ、整流器、並びにSVC(無効電力補償装置)などに適用することができる。
一実施形態に係る三相電圧型交直変換装置の概略構成図である。 一実施形態に係る三相電圧型交直変換装置の概略構成図である。 一実施形態に係る三相電圧型交直変換装置の概略構成図である。 一実施形態に係る三相電圧型交直変換装置の概略構成図である。 一実施形態に係る三相電圧型交直変換装置の概略構成図である。 UM変換回路からの出力電圧ベクトルのq軸成分を正帰還させる場合の図5の三相電圧型交直変換装置について、系統連系運転から単独運転へ切替えた時の交流端子における電圧波形、電力波形及び電流波形を示した図である。 UM変換回路からの出力電圧ベクトルのd軸成分を正帰還させる場合の図5の三相電圧型交直変換装置について、系統連系運転から単独運転へ切替えた時の交流端子における電圧波形、電力波形及び電流波形を示した図である。 本発明に係る三相電圧型交直変換装置の等価回路図である。 本発明に係る三相電圧型交直変換装置に含まれる三相電圧型交直変換回路の三相交流フィルタ回路の概略構成図である。 従来の三相電圧型交直変換装置の概略構成図である。
符号の説明
10、11、12、13:三相電圧型交直変換装置
21:直流端子
22:交流端子
23:直流電圧源
29:交流端子
31:UM変換回路
32:M変換回路
33:U変換回路
34:電流検出回路
35、81:UM変換回路
40:三相電圧型交直変換回路
41:ゲート信号発生器
50:周波数制御回路
51:規準周波数設定器
52:回転座標変換行列
53:ループフィルタ
54:第一時間積分器
55:第二時間積分器
56:加算器
57:加算値
60:第一下位電圧制御回路
61:第一規準電圧ベクトル設定器
62:加算器
63:減算器
64:第一電圧制御器
65:第一逆U変換器
66:フィルタ電流補償器
67:PWM電流偏差補償器
68:フィードフォワード増幅器
69:加算器
70:第一上位電圧制御回路
71:減算器
72:第一上位制御増幅器
80:第二下位電圧制御回路
81:第一規準電圧ベクトル設定器
82:加算器
83:減算器
84:第二電圧制御器
90:第二上位電圧制御回路
91:第一逆U変換器
92:減算器
93:第二上位制御増幅器
100:第三下位電圧制御回路
101:第二規準電圧ベクトル設定器
102:加算器
103:減算器
104:第三電圧制御器
110:第三上位電圧制御回路
111:逆UM変換器
112:減算器
113:第三上位制御増幅器
120:上位指令ベクトル
200:正帰還回路
210:加算器
220:電圧異常検出回路
230:開閉器
401:インバータブリッジ
402:コイル
403:コンデンサ
404:抵抗器
406:電流指令
407:駆動部
408:ゲート信号発生器(PWM)
409:増幅器
410:電流基準
411:ゲイン又は/及び位相調整
412:係数設定回路
413:周波数演算
414:dV/dI
415:歪変化
416:周波数検出
417:電圧実効検出
418:ゼロクロス歪検出
450:電圧検出
451:電圧リレー
452:周波数リレー
453:歪リレー
454:異常検出

Claims (3)

  1. 交流端子から見て内部等価インピーダンスを持ち、PWM指令に基づいて発生させたゲート信号のパルス幅に応じて直流電圧源からの電力を三相交流電力に変換して出力し、前記三相交流電力を前記交流端子から出力させる三相電圧型交直変換回路と、
    前記三相電圧型交直変換回路からの出力を当該出力電圧の振幅に関わる成分をd軸成分とし周波数差に関わる成分をq軸成分とするdq回転座標空間上に変換した出力電圧ベクトル及び前記交流端子の出力電圧の振幅に対する振幅指令値をd軸成分とし周波数に対する指令値をq軸成分とするdq回転座標空間上の上位指令ベクトルが入力され、入力された前記出力電圧ベクトル及び前記上位指令ベクトルに基づいて、前記交流端子の三相出力電圧の振幅及び周波数が前記上位指令ベクトルによる指令値に近づくように生成した電圧指令ベクトルを出力する上位電圧制御回路と、
    前記上位電圧制御回路に入力される前記上位指令ベクトルのうち少なくとも一方のdq回転座標軸の成分に、前記出力電圧ベクトルのdq回転座標軸の成分をそれぞれ正帰還させる正帰還回路と、
    前記交流端子の三相出力電圧の振幅及び位相を規定する規準電圧ベクトル、前記三相電圧型交直変換回路の出力電圧に基づくベクトル並びに前記上位電圧制御回路からの前記電圧指令ベクトルに基づいて、前記三相出力電圧の振幅及び位相が前記規準電圧ベクトルと前記電圧指令ベクトルとの合成値に近づくように生成した信号を前記PWM指令として出力する下位電圧制御回路と、
    前記交流端子の三相出力電圧の周波数を規定する規準周波数に基づいて生成した生成値及び前記三相電圧型交直変換回路の出力をdq回転座標空間上に変換した出力電圧ベクトルのq軸成分に基づいて生成した生成値を、前記三相電圧型交直変換回路からの出力をdq回転座標空間上に変換する変換行列の回転角度又は/及び前記上位電圧制御回路での変換行列の回転角度に同期させる周波数制御回路と、
    前記三相電圧型交直変換回路の出力電圧を監視し、監視する電圧が予め設定された範囲を逸脱したことを電圧異常として検出する電圧異常検出回路と、
    を備える三相電圧型交直変換装置であって、
    前記電圧異常検出回路が、前記出力の振幅値、前記出力の周波数又はそれらに相関のある量を監視することを特徴とする三相電圧型交直変換装置。
  2. 前記三相電圧型交直変換回路内において前記ゲート信号を停止させるゲート信号停止機能又は/及び前記三相電圧型交直変換回路と前記交流端子との間にある開閉器で前記三相電圧型交直変換回路からの三相交流電力を遮断する遮断機能を有するインバータ出力停止手段をさらに備え、
    前記インバータ出力停止手段は、前記電圧異常検出回路が電圧異常を検出した場合に前記交流端子からの三相交流電力の出力を停止させることを特徴とする請求項1に記載の三相電圧型交直変換装置。
  3. 前記正帰還回路を遮断するスイッチ又は/及び前記正帰還回路のゲインを0とする正帰還回路停止手段をさらに備え、
    前記正帰還回路停止手段は、前記インバータ出力停止手段が前記交流端子からの三相交流電力の出力を停止させた後に前記正帰還回路が行う前記電圧出力ベクトルの前記上位指令ベクトルへの正帰還を停止させることを特徴とする請求項1又は2に記載の三相電圧型交直変換装置。
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