JP3006084B2 - 電源回生形インバータ - Google Patents
電源回生形インバータInfo
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Description
【発明の詳細な説明】 A.産業上の利用分野 本発明は、電源回生電圧形インバータや電源回生電流
形インバータの電源回生形インバータに係り、特に高調
波抑制機能を持たせた電源回生形インバータに関する。
形インバータの電源回生形インバータに係り、特に高調
波抑制機能を持たせた電源回生形インバータに関する。
B.発明の概要 本発明は、順変換回路に系統の高調波抑制機能を持た
せた電源回生形インバータにおいて、 系統の高調波成分を瞬時実電力と虚電力で検出し、逆
変換回路の直流電圧と電流から負荷への実電力を求めて
瞬時実電力に加算して順変換回路の電流指令を求めるこ
とにより、 高調波抑制効果を高めながらインバータ負荷にも安定
した電力供給ができるようにしたものである。
せた電源回生形インバータにおいて、 系統の高調波成分を瞬時実電力と虚電力で検出し、逆
変換回路の直流電圧と電流から負荷への実電力を求めて
瞬時実電力に加算して順変換回路の電流指令を求めるこ
とにより、 高調波抑制効果を高めながらインバータ負荷にも安定
した電力供給ができるようにしたものである。
C.従来の技術 電圧形インバータや電流形インバータは、順変換回路
を自己消孤形デバイス(トランジスタやGTO)を用いたP
WM制御回路に構成することで電源側への電力の回生を可
能にする。第4図は電源回生電圧形インバータの回路図
を示す。交流電源1には電圧形インバータ2〜4が接続
され、各インバータによって電動機5〜7を駆動する構
成で示す。インバータ2〜4はインバータ2に代表して
示すように、自己消孤形デバイスを主回路スイッチとす
る順変換回路11とコンデンサ12と逆変換回路13とを備
え、交流電源1とは交流リアクトル14を通して電力授受
を行い、順変換回路11はコンデンサ12の直流電圧を一定
に保持するようPWM制御することで順逆両方向変換、即
ち電源回生も可能にする。搬送波除去フィルタ15はPWM
制御による搬送波成分の除去を行う。順変換回路11の制
御回路16はコンデンサ12の直流電圧Edと交流電源1の同
期信号を検出して順変換回路11のPWM制御を行う。
を自己消孤形デバイス(トランジスタやGTO)を用いたP
WM制御回路に構成することで電源側への電力の回生を可
能にする。第4図は電源回生電圧形インバータの回路図
を示す。交流電源1には電圧形インバータ2〜4が接続
され、各インバータによって電動機5〜7を駆動する構
成で示す。インバータ2〜4はインバータ2に代表して
示すように、自己消孤形デバイスを主回路スイッチとす
る順変換回路11とコンデンサ12と逆変換回路13とを備
え、交流電源1とは交流リアクトル14を通して電力授受
を行い、順変換回路11はコンデンサ12の直流電圧を一定
に保持するようPWM制御することで順逆両方向変換、即
ち電源回生も可能にする。搬送波除去フィルタ15はPWM
制御による搬送波成分の除去を行う。順変換回路11の制
御回路16はコンデンサ12の直流電圧Edと交流電源1の同
期信号を検出して順変換回路11のPWM制御を行う。
ここで、電圧形インバータ2に順変換回路11が持つ電
源回生機能を利用して高調波抑制機能を持たせるには、
制御回路16は交流電源1の電源ラインの負荷電流から高
調波成分を抽出し、この成分に応じた交流電流を電源1
側に供給する。
源回生機能を利用して高調波抑制機能を持たせるには、
制御回路16は交流電源1の電源ラインの負荷電流から高
調波成分を抽出し、この成分に応じた交流電流を電源1
側に供給する。
D.発明が解決しようとする課題 従来の構成において、高調波電流を完全に補償しよう
とすると、負荷の瞬時実電力の交流分によるエネルギー
が系統に接続される負荷と補償装置を往復してコンデン
サ12の蓄積エネルギーが増減する。従って、コンデンサ
12の電圧を一定に制御しようとすると高調波抑制効果を
低下させることになる。
とすると、負荷の瞬時実電力の交流分によるエネルギー
が系統に接続される負荷と補償装置を往復してコンデン
サ12の蓄積エネルギーが増減する。従って、コンデンサ
12の電圧を一定に制御しようとすると高調波抑制効果を
低下させることになる。
逆に、高調波抑制効果を高めると、コンデンサの直流
電圧が大きく振動し、インバータ13から負荷への安定し
た電力供給ができなくなる。
電圧が大きく振動し、インバータ13から負荷への安定し
た電力供給ができなくなる。
また電源回生形インバータとしての電流形インバータ
も電圧形インバータとほほ同様に構成されるが、交流電
源にインバータシステムの他の高調波を発生する負荷が
接続されている場合、インバータ入力電流は正弦波に制
御されても、交流電源から高調波発生負荷に供給される
負荷電流は高調波を含む歪んだ電流となるため、トータ
ルの電源電流は正弦波にならない。このため、一般に
は、主電源の近くにアクティブフィルタやLCフィルタを
設置して電源電流の正弦波化(高調波抑制対策)を行っ
ており、インバータシステムが高価なものとなってい
た。
も電圧形インバータとほほ同様に構成されるが、交流電
源にインバータシステムの他の高調波を発生する負荷が
接続されている場合、インバータ入力電流は正弦波に制
御されても、交流電源から高調波発生負荷に供給される
負荷電流は高調波を含む歪んだ電流となるため、トータ
ルの電源電流は正弦波にならない。このため、一般に
は、主電源の近くにアクティブフィルタやLCフィルタを
設置して電源電流の正弦波化(高調波抑制対策)を行っ
ており、インバータシステムが高価なものとなってい
た。
本発明の目的は、高調波抑制効果を高めながらインバ
ータ負荷にも安定した電力供給ができるとともに、優れ
た高調波抑制機能を備えた電源回生形インバータを提供
することにある。
ータ負荷にも安定した電力供給ができるとともに、優れ
た高調波抑制機能を備えた電源回生形インバータを提供
することにある。
E.課題を解決するための手段と作用 本発明は、前記目的を達成するため、自己消孤形デバ
イスを主回路スイッチとしてPWM制御により電源回生を
可能にした順変換回路と、この順変換回路から直流電力
が供給され負荷に交流電力を供給する逆変換回路と、前
記順変換回路をPWM制御する制御回路とを備えた電源回
生形インバータにおいて、前記制御回路は順変換回路の
交流系統の負荷電流と相電圧から瞬時実電力及び瞬時虚
電力の夫々の高調波成分を求める手段と、前記逆変換回
路の直流電圧と直流電流から負荷の実電力を求める手段
と、この負荷の実電力を前記瞬時実電力の高調波成分に
加算した実電力と前記瞬時虚電力とから前記順変換回路
の電流指令を求める手段とを備え、順変換回路の交流系
統の負荷電流から瞬時実電力及び虚電力の高調波成分を
求めて高調波抑制のための検出信号とし、このうち瞬時
実電力の高調波成分に逆変換回路が負荷に供給する実電
力を加算して順変換回路の実電力制御信号とすることで
瞬時電力による高調波抑制制御に逆変換回路の負荷電力
分を含ませたPWM制御を行う。
イスを主回路スイッチとしてPWM制御により電源回生を
可能にした順変換回路と、この順変換回路から直流電力
が供給され負荷に交流電力を供給する逆変換回路と、前
記順変換回路をPWM制御する制御回路とを備えた電源回
生形インバータにおいて、前記制御回路は順変換回路の
交流系統の負荷電流と相電圧から瞬時実電力及び瞬時虚
電力の夫々の高調波成分を求める手段と、前記逆変換回
路の直流電圧と直流電流から負荷の実電力を求める手段
と、この負荷の実電力を前記瞬時実電力の高調波成分に
加算した実電力と前記瞬時虚電力とから前記順変換回路
の電流指令を求める手段とを備え、順変換回路の交流系
統の負荷電流から瞬時実電力及び虚電力の高調波成分を
求めて高調波抑制のための検出信号とし、このうち瞬時
実電力の高調波成分に逆変換回路が負荷に供給する実電
力を加算して順変換回路の実電力制御信号とすることで
瞬時電力による高調波抑制制御に逆変換回路の負荷電力
分を含ませたPWM制御を行う。
F.実施例 第1図は本発明の一実施例による電圧形インバータの
順変換制御部を示すもので、3相/2相変換部21は、系統
の3相負荷電流IU,IV,IWを直交α−β座標上の2相電流
Iα,Iβに変換する。
順変換制御部を示すもので、3相/2相変換部21は、系統
の3相負荷電流IU,IV,IWを直交α−β座標上の2相電流
Iα,Iβに変換する。
同様に、3相/2相変換部22は、系統の相電圧EU,EV,EW
を直交α−β座標上の2相電圧Eα,Eβに変換する。
を直交α−β座標上の2相電圧Eα,Eβに変換する。
上述の2相電流Iα,Iβと2相電圧Eα,Eβとはα−
β座標軸上の瞬時ベクトルとなり、瞬時電力演算部23は
2相電圧と電流のスカラ積の和として瞬時実電力Pと瞬
時虚電力qを求める。
β座標軸上の瞬時ベクトルとなり、瞬時電力演算部23は
2相電圧と電流のスカラ積の和として瞬時実電力Pと瞬
時虚電力qを求める。
交流分演算部24及び25はローパスフィルタと加算器に
よってハイパスフィルタ機能を持ち、瞬時実電力P及び
瞬時虚電力qから夫々の交流分(高調波瞬時電力)Ph,q
hを求める。
よってハイパスフィルタ機能を持ち、瞬時実電力P及び
瞬時虚電力qから夫々の交流分(高調波瞬時電力)Ph,q
hを求める。
電流指令演算部26は瞬時電力Ph,qhと相電圧Eα,Eβ
から直交α−β座標上の瞬時電流Iα *,Iβ *を求め
る。
から直交α−β座標上の瞬時電流Iα *,Iβ *を求め
る。
2相/3相変換部27は、2相瞬時電流Iα *,Iβ *を3
相瞬時電流Ica *,Icb *,Icc *に変換する。
相瞬時電流Ica *,Icb *,Icc *に変換する。
PWM制御部28は、3相瞬時電流Ica *,Icb *,Icc *と補
償電流の検出信号IR,IS,ITとを突き合わせ、コンパレー
タによる搬送波との比較方式でPWM波形のゲート信号を
得、このゲート信号により順変換回路11の自己消孤素子
をスイッチング制御する。
償電流の検出信号IR,IS,ITとを突き合わせ、コンパレー
タによる搬送波との比較方式でPWM波形のゲート信号を
得、このゲート信号により順変換回路11の自己消孤素子
をスイッチング制御する。
上述までの構成により、系統負荷電流に含まれる高調
波成分を順変換回路11から補償する電流として交流電源
1側に供給する。
波成分を順変換回路11から補償する電流として交流電源
1側に供給する。
ここで、高調波瞬時実電力Phには逆変換回路13が電動
機5に供給する実電力PLを加算して電流指令演算部26に
供給する。この実電力PLはコンデンサ12の電圧Edと逆変
換回路13の直流電流Idの夫々の検出信号を乗算すること
で直流負荷を求め、必要に応じてフィルタによる一次遅
れを持って実電力演算部29によって求められる。また、
瞬時実電力Phには順変換回路11のスイッチングロス等の
ロス分を補償するロス電力Plを加算している。このロス
電力Plはコンデンサ電圧Edの検出信号とコンデンサ12の
直流電圧指令Ed *との突き合わせで電圧制御回路30から
求める。
機5に供給する実電力PLを加算して電流指令演算部26に
供給する。この実電力PLはコンデンサ12の電圧Edと逆変
換回路13の直流電流Idの夫々の検出信号を乗算すること
で直流負荷を求め、必要に応じてフィルタによる一次遅
れを持って実電力演算部29によって求められる。また、
瞬時実電力Phには順変換回路11のスイッチングロス等の
ロス分を補償するロス電力Plを加算している。このロス
電力Plはコンデンサ電圧Edの検出信号とコンデンサ12の
直流電圧指令Ed *との突き合わせで電圧制御回路30から
求める。
本実施例によれば、系統負荷電流から瞬時実電力Pと
瞬時虚電力qを求め、これら電力から高調波瞬時実電力
Phと虚電力qhを求め、このうち実電力Phには逆変換回路
13が負荷5に供給する実電力PL及び順変換回路11の変換
ロス分Plを加えて順変換回路11の瞬時実電力Pの制御信
号とし、この実電力Pと瞬時虚電力qhから電流指令に変
換し、さらに2相/3相変換と電流フィードバック制御に
よってPWM制御信号を得る。
瞬時虚電力qを求め、これら電力から高調波瞬時実電力
Phと虚電力qhを求め、このうち実電力Phには逆変換回路
13が負荷5に供給する実電力PL及び順変換回路11の変換
ロス分Plを加えて順変換回路11の瞬時実電力Pの制御信
号とし、この実電力Pと瞬時虚電力qhから電流指令に変
換し、さらに2相/3相変換と電流フィードバック制御に
よってPWM制御信号を得る。
従って、高調波抑制のためには瞬時実電力と虚電力か
ら高調波分を求めて順変換回路11への電流指令を求め、
この電流指令に逆変換回路13の負荷実電力を加えて順変
換回路11への電流指令を求めるため、高調波抑制機能を
低下させることなく逆変換回路の負荷にも安定した電力
供給を行うことができる。また、逆変換回路13の負荷に
供給するべき電力を直流電圧と直流電流のみから求める
ため実電力演算部29を簡単化する。さらに、逆変換回路
13の実電力を高調波抑制のための高調波実電力Phに加算
して、順変換回路11の電力制御になるため、逆変換回路
13から負荷に供給する電力は力率1になるし、同様に回
生運転時も力率1に制御される。
ら高調波分を求めて順変換回路11への電流指令を求め、
この電流指令に逆変換回路13の負荷実電力を加えて順変
換回路11への電流指令を求めるため、高調波抑制機能を
低下させることなく逆変換回路の負荷にも安定した電力
供給を行うことができる。また、逆変換回路13の負荷に
供給するべき電力を直流電圧と直流電流のみから求める
ため実電力演算部29を簡単化する。さらに、逆変換回路
13の実電力を高調波抑制のための高調波実電力Phに加算
して、順変換回路11の電力制御になるため、逆変換回路
13から負荷に供給する電力は力率1になるし、同様に回
生運転時も力率1に制御される。
第2図は本発明の他の実施例による電源回生形インバ
ータにおける電流形インバータの構成図であって、第2
図において第4図のものと同一部材または相当部分には
同一符号を付している。
ータにおける電流形インバータの構成図であって、第2
図において第4図のものと同一部材または相当部分には
同一符号を付している。
第2図において11aは自己消孤型スイッチ素子である
ゲートターンオフサイリスタを用いた順変換部、13aは
同じくゲートターンオフサイリスタを用いた逆変換部
で、順変換部11aと逆変換部13aは直流リアクトル31を介
して接続され、直流電流はこの直流リアクトル31によっ
て平滑される。順変換部11aの入力端および逆変換部13a
の出力端には、それぞれ、自己消孤素子のスイッチング
時に発生する過電圧抑制のためのコンデンサ33,34が接
続されている。交流リアクトル32とコンデンサ33は搬送
波除去フィルタ15を形成する。
ゲートターンオフサイリスタを用いた順変換部、13aは
同じくゲートターンオフサイリスタを用いた逆変換部
で、順変換部11aと逆変換部13aは直流リアクトル31を介
して接続され、直流電流はこの直流リアクトル31によっ
て平滑される。順変換部11aの入力端および逆変換部13a
の出力端には、それぞれ、自己消孤素子のスイッチング
時に発生する過電圧抑制のためのコンデンサ33,34が接
続されている。交流リアクトル32とコンデンサ33は搬送
波除去フィルタ15を形成する。
また、35は電圧検出器、36は電流検出器で負荷電流IL
を検出する。37は電流検出器でインバータ入力電流IIN
(IR,IS,IT)を検出する。38は直流電圧検出器である電
圧検出抵抗、39は直流電流検出器である。40は掛算回
路、41はPI制御回路、42は順変換制御指令部、43は高調
波発生負荷である。44はベクトル演算部、45はPWM制御
回路で、これらのベクトル演算部44とPWM制御回路45に
よって逆変換制御回路が構成される。
を検出する。37は電流検出器でインバータ入力電流IIN
(IR,IS,IT)を検出する。38は直流電圧検出器である電
圧検出抵抗、39は直流電流検出器である。40は掛算回
路、41はPI制御回路、42は順変換制御指令部、43は高調
波発生負荷である。44はベクトル演算部、45はPWM制御
回路で、これらのベクトル演算部44とPWM制御回路45に
よって逆変換制御回路が構成される。
第3図は第2図の電流形インバータシステムの制御回
路部であって、第1図のものと同一部材または相当部分
には同一符号を付している。
路部であって、第1図のものと同一部材または相当部分
には同一符号を付している。
第2図の電流形インバータにおいて、順変換部11aは
交流電源1からの交流電力を直流電力に変換する。順変
換部11aの直流電力は逆変換部13aによって所定周波数の
交流電力に変換された後に誘導電動機5に供給される。
順変換制御部16aにおいては、直流電圧検出器38からの
直流電圧検出信号edと直流電流検出器39からの直流電流
検出信号Idを基に掛算器40によって直流電力検出信号P2
が算出されると共に、ベクトル演算部44からの電流指令
信号I1と直流電流検出信号Idとの偏差分をPI演算回路41
によって算出された電力指令信号P1が算出される。
交流電源1からの交流電力を直流電力に変換する。順変
換部11aの直流電力は逆変換部13aによって所定周波数の
交流電力に変換された後に誘導電動機5に供給される。
順変換制御部16aにおいては、直流電圧検出器38からの
直流電圧検出信号edと直流電流検出器39からの直流電流
検出信号Idを基に掛算器40によって直流電力検出信号P2
が算出されると共に、ベクトル演算部44からの電流指令
信号I1と直流電流検出信号Idとの偏差分をPI演算回路41
によって算出された電力指令信号P1が算出される。
また、順変換制御部16aにおいては、電圧検出器35か
らの相電圧検出信号e,負荷電流検出信号IL,電力指令信
号P1およびP2を基に、制御指令部42が演算処理して電流
制御指令信号Ic *を算出する。PWM制御回路28は、イ
ンバータ入力電流検出信号Icと電流制御指令信号Ic *を
基にゲート信号を算出して順変換部の自己消孤型スイッ
チ素子を制御する。PWM制御回路45は、ベクトル演算部4
4からの周波数指令信号W1 *と位相指令信号ψ1 *を基
に逆変換部13aのスイッチ素子を制御し、これによりイ
ンバータ出力電流IOUTを制御する。
らの相電圧検出信号e,負荷電流検出信号IL,電力指令信
号P1およびP2を基に、制御指令部42が演算処理して電流
制御指令信号Ic *を算出する。PWM制御回路28は、イ
ンバータ入力電流検出信号Icと電流制御指令信号Ic *を
基にゲート信号を算出して順変換部の自己消孤型スイッ
チ素子を制御する。PWM制御回路45は、ベクトル演算部4
4からの周波数指令信号W1 *と位相指令信号ψ1 *を基
に逆変換部13aのスイッチ素子を制御し、これによりイ
ンバータ出力電流IOUTを制御する。
さらに詳しくは、順変換制御部16aでは、3相/2相変
換部21は前述の(1)式の演算を行うと共に、3相/2相
変換部22は(2)式の演算を行う。また、瞬時電力演算
部23は(3)式の演算を実行する。ここで、P,qの直流
分を除去したp,qは系統負荷の高調波成分に等しい。一
方、直流リアクトル31に一定の電流を流すための損失分
とインバータ負荷に供給すべき電力をP1,P2とすると、P
1,P2は瞬時実電力成分に相当する。P1は電流指令信号I1
*と検出された直流電流検出信号Idとの誤差電流をPI演
算を行いその出力である。P2は順変換部出力の直流電圧
(ed)と直流電流の乗算にて算出したものである。この
P1,P2成分と先に算出したp成分を加算したものをP3と
すると(6)式となる。
換部21は前述の(1)式の演算を行うと共に、3相/2相
変換部22は(2)式の演算を行う。また、瞬時電力演算
部23は(3)式の演算を実行する。ここで、P,qの直流
分を除去したp,qは系統負荷の高調波成分に等しい。一
方、直流リアクトル31に一定の電流を流すための損失分
とインバータ負荷に供給すべき電力をP1,P2とすると、P
1,P2は瞬時実電力成分に相当する。P1は電流指令信号I1
*と検出された直流電流検出信号Idとの誤差電流をPI演
算を行いその出力である。P2は順変換部出力の直流電圧
(ed)と直流電流の乗算にて算出したものである。この
P1,P2成分と先に算出したp成分を加算したものをP3と
すると(6)式となる。
P3=P1+P2+ ……(6) 従って、電流指令演算部26の出力である電流指令をI
α *,Iβ *とすると次式にて算出できる。
α *,Iβ *とすると次式にて算出できる。
さらにこれを2相/3相の変換を行うと(8)式とな
る。
る。
PWM制御回路28では、電流指令信号Ica *,Icb *,Icc *
と入力電流フィードバック信号IR,IS,ITとの突き合わせ
によりPWM演算を行って順変換部11aのゲート信号を作成
する。第2図および第3図に示す実施例の電流形インバ
ータは、順変換部と逆変換部を直流リアクトルで接続し
てなるインバータシステムのそれぞれの主回路素子に自
己消孤形デバイスを使用し、順変換制御部は、交流系統
の負荷電流と相電圧から高調波補償を行うための瞬時実
電力・瞬時虚電力を算出すると共に、逆変換部のベクト
ル制御演算部で求まる電流指令と直流電流からPI演算さ
れたものを瞬時実電力に加算し、直流電流と順変換部出
力電圧を乗じて求まる電力を瞬時実電力成分に加算する
ことにより、瞬時実・虚電力と相電圧から順変換部の電
流指令を求めて順変換部のPWM制御を行うものである。
と入力電流フィードバック信号IR,IS,ITとの突き合わせ
によりPWM演算を行って順変換部11aのゲート信号を作成
する。第2図および第3図に示す実施例の電流形インバ
ータは、順変換部と逆変換部を直流リアクトルで接続し
てなるインバータシステムのそれぞれの主回路素子に自
己消孤形デバイスを使用し、順変換制御部は、交流系統
の負荷電流と相電圧から高調波補償を行うための瞬時実
電力・瞬時虚電力を算出すると共に、逆変換部のベクト
ル制御演算部で求まる電流指令と直流電流からPI演算さ
れたものを瞬時実電力に加算し、直流電流と順変換部出
力電圧を乗じて求まる電力を瞬時実電力成分に加算する
ことにより、瞬時実・虚電力と相電圧から順変換部の電
流指令を求めて順変換部のPWM制御を行うものである。
従って、上記電流形インバータによれば、次のような
種々の利点が得られる。
種々の利点が得られる。
(1)可変速装置として機能するだけでなく、同じ電力
系統の高調波電流を補償する機能を合わせもつので、高
調波抑制のためのLCフィルタや高価なアクティブフィル
タを用いることなく、トータルの電源電流を正弦波とす
ることが出来る。
系統の高調波電流を補償する機能を合わせもつので、高
調波抑制のためのLCフィルタや高価なアクティブフィル
タを用いることなく、トータルの電源電流を正弦波とす
ることが出来る。
(2)従来の入出力正弦波電流形インバータと主回路構
成が同じであり、コストアップさせることなしに高調波
抑制機能が加わり経済性に優れている。
成が同じであり、コストアップさせることなしに高調波
抑制機能が加わり経済性に優れている。
(3)インバータ側のモータ負荷状態に関係なく高調波
抑制機能は動作する。
抑制機能は動作する。
(4)従来の電流形インバータと同じく電源回生が非常
に簡単で、回生運転時でも高調波抑制が行える。
に簡単で、回生運転時でも高調波抑制が行える。
G.発明の効果 以上のとおり、本発明によれば、電源回生機能を持つ
順変換回路のPWM制御に、系統負荷電流から求めた瞬時
電力の高調波成分に逆変換回路から負荷に供給する実電
力を瞬時実電力に加えておくため、系統の高調波抑制効
果を高めながら逆変換回路の負荷にも安定かつ力率1に
した電力系統ができる。また、逆変換回路の実電力は直
流電流と電圧から求めるため、回路構成を簡単化する。
順変換回路のPWM制御に、系統負荷電流から求めた瞬時
電力の高調波成分に逆変換回路から負荷に供給する実電
力を瞬時実電力に加えておくため、系統の高調波抑制効
果を高めながら逆変換回路の負荷にも安定かつ力率1に
した電力系統ができる。また、逆変換回路の実電力は直
流電流と電圧から求めるため、回路構成を簡単化する。
第1図は本発明の一実施例による電圧形インバータの順
変換制御回路図、第2図は本発明の他の実施例による電
流形インバータのブロック図、第3図は電流形インバー
タの順変換制御回路図、第4図は電源回生電圧形インバ
ータの回路図である。11,11a……順変換回路、13,13a…
…逆変換回路、23……瞬時電力演算部、26……電流指令
演算部、28……PWM制御回路、29……実電力演算部、30
……電圧制御回路、31……直流リアクトル、35……電圧
検出器、36,37……交流電流検出器、38……直流電圧検
出器、39……直流電流検出器、40……掛算器、41……PI
演算回路、42……制御指令部。
変換制御回路図、第2図は本発明の他の実施例による電
流形インバータのブロック図、第3図は電流形インバー
タの順変換制御回路図、第4図は電源回生電圧形インバ
ータの回路図である。11,11a……順変換回路、13,13a…
…逆変換回路、23……瞬時電力演算部、26……電流指令
演算部、28……PWM制御回路、29……実電力演算部、30
……電圧制御回路、31……直流リアクトル、35……電圧
検出器、36,37……交流電流検出器、38……直流電圧検
出器、39……直流電流検出器、40……掛算器、41……PI
演算回路、42……制御指令部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H02M 7/42 - 7/98 JICSTファイル(JOIS)
Claims (2)
- 【請求項1】自己消孤形デバイスを主回路スイッチとし
てPWN制御により電源回生を可能にした順変換回路と、
この順変換回路から直流電力が供給され負荷に交流電力
を供給する逆変換回路と、前記順変換回路をPWM制御す
る制御回路とを備えた電源回生形インバータにおいて、 前記制御回路は、 順変換回路の交流系統の負荷電流と相電圧から瞬時実電
力及び瞬時虚電力の夫々の高調波成分を求める手段と、 前記逆変換回路の直流電圧と直流電流から負荷の実電力
を求める手段と、 この負荷の実電力を前記瞬時実電力の高調波成分に加算
した実電力と前記瞬時虚電力の高調波成分とから前記順
変換回路の交流電流指令を求める手段とを備えた、 ことを特徴とする電源回生形インバータ。 - 【請求項2】自己消孤形デバイスを主回路スイッチとし
てPWM制御により電源回生を可能にした順変換回路と、
この順変換回路から直流リアクトルを介して直流電力が
供給され負荷に交流電力を供給する逆変換回路と、前記
順変換回路をPWM制御する制御回路とを備えた電源回生
形インバータにおいて、 前記制御回路は、 順変換回路の交流系統の負荷電流と相電圧から瞬時実電
力及び瞬時虚電力の夫々の高調波成分を求める手段と、 前記逆変換回路の逆変換制御部のベクトル制御演算部で
求まる前記順変換回路の直流電流指令と逆変換回路の直
流電流検出値との差をP−I演算して前記直流リアクト
ルに一定電流を流すための損失分電力を演算する手段
と、 前記逆変換回路の直流電流検出値と直流電圧検出値とを
乗算してインバータ負荷に供給する負荷供給電力を演算
する手段と、 これらの演算された負荷供給電力と損失分電力とを前記
瞬時実電力の高調波成分に加算して負荷の実電力を求め
る手段と、 この求まった実電力と前記瞬時虚電力の高調波成分とか
ら前記順変換回路の交流電流指令を求める手段、 とを備えたことを特徴とする電源回生形インバータ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2328028A JP3006084B2 (ja) | 1989-12-27 | 1990-11-28 | 電源回生形インバータ |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP34253689 | 1989-12-27 | ||
JP1-342536 | 1989-12-27 | ||
JP2328028A JP3006084B2 (ja) | 1989-12-27 | 1990-11-28 | 電源回生形インバータ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH03226277A JPH03226277A (ja) | 1991-10-07 |
JP3006084B2 true JP3006084B2 (ja) | 2000-02-07 |
Family
ID=26572731
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2328028A Expired - Fee Related JP3006084B2 (ja) | 1989-12-27 | 1990-11-28 | 電源回生形インバータ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3006084B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4989499B2 (ja) * | 2008-01-28 | 2012-08-01 | 株式会社日立製作所 | 電力変換装置 |
-
1990
- 1990-11-28 JP JP2328028A patent/JP3006084B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH03226277A (ja) | 1991-10-07 |
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