JPH0743770Y2 - 磁気ヘッドチップ - Google Patents

磁気ヘッドチップ

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JPH0743770Y2
JPH0743770Y2 JP1989053882U JP5388289U JPH0743770Y2 JP H0743770 Y2 JPH0743770 Y2 JP H0743770Y2 JP 1989053882 U JP1989053882 U JP 1989053882U JP 5388289 U JP5388289 U JP 5388289U JP H0743770 Y2 JPH0743770 Y2 JP H0743770Y2
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JP
Japan
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magnetic
magnetic head
head chip
layer
glass
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Application number
JP1989053882U
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JPH02144104U (ja
Inventor
徳雄 糸永
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関西日本電気株式会社
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Publication date
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は特にHD-TV対応、つまり高密度記録用のVTRに好
適に使用されれる磁気ヘッドチップに関する。
[従来技術] 高密度記録再生用のVTRには、例えば第2図に示す磁気
ヘッドチップが使用されている。この磁気ヘッドチップ
は、一般のVTR用の磁気ヘッドチップと異なり、渦電流
損失を低減させ高周波特性を向上させるために非磁性で
ある一対の非磁性基板1,1及び1′,1′間に強磁性体層
2と非磁性体層3を交互に複数層積層した一組のチップ
本体10,10を、ギャップスペーサ6を形成して各トラッ
ク溝4,4にそれぞれ充填されたガラス5,5により溶着一体
としたものである。
[考案が解決しようとする課題] しかしながら上記磁気ヘッドチップでは、非磁性基板1,
1及び1′,1′間に積層される強磁性体層2と非磁性体
層3は何れも蒸着又はスパッタリングによって交互に積
層されるもので、その接着強度によって両者間の接合強
度が左右されている。従って、強磁性体層2と非磁性体
層3との間に絶えず一定した接合強度が得難いといった
問題があった。そのため、磁気ギャップ形成面を含むコ
アを突き合せ面を研磨して所定の寸法に仕上げるとき
に、強磁性体層2と非磁性体層3との層間の接合強度の
ばらつきにより両者がずれ易く、場合によっては剥離し
てしまうといった問題があって製品としての歩留まりが
悪かった。
[課題を解決するための手段] 上記課題を解決するために本考案の磁気ヘッドチップ
は、非磁性基板間に強磁性体層と非磁性体層が交互に積
層されたワンチップ型の磁気ヘッドチップにおいて、磁
気ヘッドチップのバック部及び/又はサイド部に、トラ
ック溝に充填された上記ガラスより融点の高い補強用ガ
ラスを溶着したことを特徴とする。特にこの補強用ガラ
スをバック部に露出する強磁性体層に沿う方向に形成す
る凹溝内に充填する。
[作用] 上記構成の磁気ヘッドチップでは、そのバック部及び/
又はサイド部に補強用ガラスを溶着することにより、非
磁性基板間に積層された強磁性体層と非磁性体層とが剥
離することなく確実に保持されるようになる。この補強
用ガラスはトラック溝に充填されるガラスより融点が高
いので、ギャップスペーサを形成する場合でも溶融する
ことなく確実に強磁性体層と非磁性体層とを一体で保持
することができる。従って、トラック溝を含む部分でス
ライスしてこのスライス面を研磨して所定寸法に仕上げ
る場合でも強磁性体層と非磁性体層間がずれたり剥離す
ることがなくなる。
[実施例] 以下、図面を参照して本考案の一実施例を説明する。
第1図は本考案の一実施例に係る磁気ヘッドチップの斜
視図である。図に示す磁気ヘッドチップは、例えば、ハ
イビジョンやS−VHS,8ミリ等のVTRなどの高密度記録再
生用に使用されるものである。図において、10,10′は
一組のチップ本体であり、該チップ本体10,10′は、例
えばセラミック等の非磁性体よりなる一対の非磁性基板
1,1及び1′,1′の中央部分に、渦電流損失を低減する
ために、アモルファスやパーマロイ等の強磁性体の薄膜
層2(図では4層)と酸化シリコンやアルミナ等の非磁
性体の極薄膜層(図では3層)3とが交互に積層されて
いる。上記強磁性体層2と非磁性体層3は何れも蒸着又
はスパッタリングによって順次積層されるもので、強磁
性体層2が例えば約5μm、非磁性体層3が0.1μm程
度の薄膜に積層されている。
そして、一方の非磁性基板1′,1′に形成されたトラッ
ク溝4,4にそれぞれ充填されたガラス5,5によって両チッ
プ本体10,10′が酸化シリコン等のギャップスペーサ6
を形成して溶着一体となっている。
さらに、テープが摺動するヘッド面となるフロント部11
に対して反対面となるバック部12に補強用ガラス7が溶
着されている。該補強用ガラス7は上記トラック溝4に
充填されたガラス5より高融点の例えば鉛ガラスであ
り、各非磁性基板1,1′間に積層された強磁性体層2と
非磁性体層3との層間のずれや剥離が生じないように溶
着一体とするものである。特にこの補強用ガラスをバッ
ク部に露出する強磁性体層に沿う方向に形成する凹溝内
に充填したので、この凹溝がないものに比して補強用ガ
ラスとバック部12との接合面積が広くなり確実な接着が
可能となって、ただ単に凹溝を設けないでガラスをバッ
ク部12に配するものに比して極めて効果が大きい。
尚、8及び9は何れも後工程でリード線を巻き付けるた
めの切欠及び開口である。
上記構成の磁気ヘッドチップの補強用ガラス7の形成は
例えば、次のようになされる。即ち、第2図(イ)に示
すように、非磁性基板となるブロック1aの片面に蒸着又
はスパッタリングにより強磁性体層2と非磁性体層3と
を交互に複数層積層し、各ブロック1aを重ね合わせて上
記強磁性体層2と非磁性体層3とを各ブロック1a間に積
層した状態とする。そして、バック部12となる各ブロッ
ク1aを上側にして高融点の補強用ガラス7を供給し、加
熱溶融により強磁性体層2を非磁性体層3とを溶着一体
とする。
そして、第2図(ロ)に示すように、補強用ガラス7に
よって溶着一体となったブロック1aを非磁性基板1及び
1′を形成するためのチップブロック1b,1b′に分割
し、一方のチップブロック1b′にトラック溝4,4及び切
欠8を、また、他方のチップブロック1bに切欠8と開口
9とを形成し、上記トラック溝4,4にガラス5を溶着さ
せてから各チップブロック1b及び1b′間にギャップスペ
ーサ6を形成し、上記ガラス5によって両者を溶着一体
としている。
その後、トラック溝4,4の位置でそれぞれスライスし
て、各チップに分割し、該スライス面13,14を研磨する
一方、テープが摺動するヘッド面となるフロント部11を
曲面研磨し磁気ヘッドチップが形成される。
本考案の磁気ヘッドチップは、強磁性体層2と非磁性体
層3とが補強用ガラス7によって溶着一体となっている
ので、上記のスライス面13,14を研磨する際に、従来の
磁気ヘッドチップで起りがちであった強磁性体層2と非
磁性体層3間の接合強度のばらつきによる層間のずれや
剥離が確実に防止され、スライス面13,14が正確に研磨
できるようになり歩留まりが高くなる。
ここで、上記実施例では、補強用ガラス7をバック部12
に形成して強磁性体層2と非磁性体層3を溶着一体とし
ているが、両サイド部15,15の何れか一方又は両方、或
はフロント部11を除くバック部12及び両サイド部15,15
に補強用ガラス7を溶着し、強磁性体層2と非磁性体層
3を保持してもよい。
[考案の効果] 以上の説明から明かなように、本考案の磁気ヘッドチッ
プでは、補強用ガラスによって強磁性体層と非磁性体層
とが保持されて層間のずれや剥離が防止でき、各トラッ
ク溝部分でスライスし該スライス面を研磨する場合でも
確実に研磨できるようになり歩留まりが向上するといっ
た効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例に係る磁気ヘッドチップの斜
視図、第2図(イ)及び(ロ)は何れも本考案の磁気ヘ
ッドチップの製造を説明するための説明図、第3図は従
来の磁気ヘッドチップの斜視図である。 1,1′……非磁性基板、2……強磁性体層、3……非磁
性体層、5……ガラス、7……補強用ガラス、12……バ
ック部、15……サイド部。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】非磁性基板間に強磁性体層と非磁性体層が
    交互に積層されたワンチップ型の磁気ヘッドチップにお
    いて、 磁気ヘッドチップのバック部に前記強磁性体層に沿う方
    向に凹溝を形成し、この凹溝に、トラツク溝に充填され
    たガラスより融点の高い補強用ガラスを溶着したことを
    特徴とする磁気ヘッドチップ。
JP1989053882U 1989-05-09 1989-05-09 磁気ヘッドチップ Expired - Lifetime JPH0743770Y2 (ja)

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JPH02144104U JPH02144104U (ja) 1990-12-06
JPH0743770Y2 true JPH0743770Y2 (ja) 1995-10-09

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ID=31575453

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS61122906A (ja) * 1984-11-17 1986-06-10 Victor Co Of Japan Ltd 磁気ヘツドの製造方法
JPS61236007A (ja) * 1985-04-10 1986-10-21 Victor Co Of Japan Ltd 磁気ヘツド
JPS61294616A (ja) * 1985-06-20 1986-12-25 Victor Co Of Japan Ltd 磁気ヘツド

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JPH02144104U (ja) 1990-12-06

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