JPH074356Y2 - 車両用エンジンの防振装置 - Google Patents

車両用エンジンの防振装置

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JPH074356Y2
JPH074356Y2 JP1987090743U JP9074387U JPH074356Y2 JP H074356 Y2 JPH074356 Y2 JP H074356Y2 JP 1987090743 U JP1987090743 U JP 1987090743U JP 9074387 U JP9074387 U JP 9074387U JP H074356 Y2 JPH074356 Y2 JP H074356Y2
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JP
Japan
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transmission
engine
engine body
stay
side mounting
Prior art date
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Application number
JP1987090743U
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English (en)
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JPS63198845U (ja
Inventor
幸雄 大島
政行 加藤
定勝 牛尾
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Mitsubishi Motors Corp
Original Assignee
Mitsubishi Motors Corp
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Publication date
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Description

【考案の詳細な説明】 [考案の目的] (産業上の利用分野) この考案はエンジン運転中にエンジン本体と変速機との
間を折り曲げる方向に発生する振動を低減する車両用エ
ンジンの防振装置に関する。
(従来の技術) 一般に、自動車等の車両用のエンジンはゴムブッシュ等
の弾性体を備えた複数のマウント部を介して車体側に連
結されている。また、第3図に示すようにエンジン本体
1の一端部には変速機2がボルト止め等の手段によって
連結されている。
ところで、エンジン本体1の動作中、エンジン本体1の
回転数が例えば6600r.p.m.以上程度の高回転領域まで上
昇するとエンジン本体1と変速機2との間には第4図に
示すような曲げ一次共振モードが発生する。この曲げ一
次共振モードの発生時には第3図中のA(エンジン本体
1における変速機2との連結端部Bとは反対側の端
部)、B(エンジン本体1と変速機2との間の連結端
部)、D(変速機2におけるエンジン本体1との連結端
部Bとは反対側の端部)の各位置でそれぞれ大きな変位
が発生する。この場合、A、Dの各位置で発生する変位
とB位置で発生する変位とは位相が逆相になるので、曲
げ一次共振モードの発生時にはエンジン本体1と変速機
2との連結体(パワープラント)3をエンジン本体1と
変速機2との間の連結端部B位置で折り曲げる方向に作
用する強い振動が発生する。そして、この強い振動はエ
ンジン本体1から各マウント部を介して車体側に伝達さ
れるので、車室内には比較的強い振動こもり音が発生
し、車室内の騒音が大きくなる問題がある。
そこで、エンジン本体1の底面における変速機2との連
結部近傍に一端を固定させるとともに、変速機2におけ
るエンジン本体1との連結端部に他端を固定させた補強
ステー4を設け、この補強ステー4によって曲げ一次共
振モードの発生を抑える構成にしたものが開発されてい
る。しかしながら、上記従来構成のものにあっては補強
ステー4のエンジン本体1側の固定部5と変速機2側の
固定部6との間の間隔が小さいので、補強ステー4によ
る曲げ一次共振モードの制振効果が小さく、車室内の騒
音低減効果が不十分であった。また、補強ステー4を装
着するためにエンジン本体1側および変速機2側にそれ
ぞれステー取付け用のボス部を新たに突設する必要があ
るので、エンジン本体1および変速機2の設計変更等が
必要になり、コスト高になる問題があった。
(考案が解決しようとする問題点) 従来構成のものにあってはエンジン本体1の高回転領域
では曲げ一次共振モードの発生にともないエンジン本体
1から各マウント部を介して車体側に強い振動が伝達さ
れるので、車室内には比較的強い振動こもり音が発生
し、車室内の騒音が大きくなる問題があった。さらに、
エンジン本体1の底面における変速機2との連結端部近
傍に一端を固定させ、変速機2におけるエンジン本体1
との連結端部に他端を固定させた制振用の補強ステー4
を設けた場合には補強ステー4のエンジン本体1側の固
定部5と変速機2側の固定部6との間の間隔が小さいの
で、補強ステー4による曲げ一次共振モードの制振効果
が小さく、車室内の騒音低減効果が不十分であるうえ、
補強ステー4を装着するためにエンジン本体1側および
変速機2側にそれぞれステー取付け用のボス部を新たに
突設する必要があるので、エンジン本体1および変速機
2の設計変更等が必要になり、コスト高になる問題があ
った。
この考案は上記事情に着目してなされたもので、エンジ
ン本体の高回転領域であっても車室内の騒音を効果的に
低減することができるとともに、エンジン本体および変
速機の設計変更等を不要にすることができ、コストの上
昇を防止することができる車両用エンジンの防振装置を
提供することを目的とするものである。
[考案の構成] (問題点を解決するための手段) この考案は一端をエンジン本体における変速機との連結
端部上部のエンジン側取付け部に連結させ、他端を変速
機本体におけるエンジン本体との連結端部とは反対側の
端部の変速機側取付け部に連結させた制振用ステーを設
けるとともに、エンジン側取付け部および変速機側取付
け部を吸気マニホールドまたは排気マニホールドの取付
け部として兼用したものである。
(作用) エンジン本体の回転数が高回転領域まで上昇した場合に
エンジン本体と変速機との間に発生する曲げ一次共振モ
ードで変位が大きく位相が逆相になるエンジン側取付け
部と変速機側取付け部との間に制振用ステーを架設させ
ることにより、効果的に曲げ一次共振モードを抑制する
とともに、エンジン側取付け部および変速機側取付け部
を吸気マニホールドまたは排気マニホールドの取付け部
として兼用させることにより、エンジン本体および変速
機の設計変更を省略してコスト低下を図るようにしたも
のである。
(実施例) 以下、この考案の一実施例を第1図および第2図を参照
して説明する。第1図は例えば、FF(フロントエンジン
・フロントドライブ)形の自動車等の車両に装着された
車両用エンジンの防振装置の要部の概略構成を示すもの
である。第1図中で、11はエンジン本体、12はこのエン
ジン本体11の下部に連結されたオイルパン、13はエンジ
ン本体11に連結された変速機である。この場合、エンジ
ン本体11および変速機13は第2図に示すように車体14の
エンジンルーム内に車幅方向に沿って並設されている。
さらに、エンジン本体11はゴムブッシュ等の弾性体を備
えた複数のマウント部を介して車体側に連結されてお
り、変速機13はエンジン本体11の端面下部に連結されて
いる。
また、15はエンジン本体11と変速機13との間の曲げ一次
共振モードの発生を抑制する制振用ステーである。この
制振用ステー15の一端はエンジン本体11における変速機
13との連結端部上部のエンジン側取付け部16に、また他
端は変速機13におけるエンジン本体11との連結端部とは
反対側の端部の変速機側取付け部17にそれぞれ固定ボル
ト18…によって固定されている。この場合、これらのエ
ンジン側取付け部16および変速機側取付け部17は図示し
ない吸気マニホールドまたは排気マニホールドの取付け
部として兼用されている。
そこで、上記構成のものにあってはエンジン本体11の回
転数が高回転領域まで上昇した場合にエンジン本体11と
変速機13との間に発生する曲げ一次共振モードで変位が
大きく位相が逆相になるエンジン側取付け部16と変速機
側取付け部17との間に制振用ステー15を架設させたの
で、従来の補強ステー4(第3図に示す)に比べてステ
ー固定部間の長さ(エンジン側取付け部16と変速機側取
付け部17との間の長さ)を長くすることができ、エンジ
ン本体11と変速機13との間の結合強度を高めることがで
きる。そのため、エンジン本体11と変速機13との間に発
生する曲げ一次共振モードを従来に比べて効果的に抑制
することができるので、エンジン本体11の高回転領域で
あっても従来のようにエンジン本体11から各マウント部
を介して車体14側に強い振動が伝達されことを防止する
ことができ、車室内の騒音の増大を防止することができ
る。さらに、エンジン側取付け部16および変速機側取付
け部17を吸気マニホールドまたは排気マニホールドの取
付け部として兼用させたので、従来のように補強ステー
4を装着するためにエンジン本体11側および変速機13側
にそれぞれステー取付け用のボス部を新たに突設する必
要がない。そのため、エンジン本体11および変速機13の
設計変更を省略してコスト低下を図ることができる。
なお、この考案は上記実施例に限定されるものではな
い。例えば、制振用ステー15はその長手方向略中央位置
で2分割された一対の制振用ステー構成部材を接合する
構成にしてもよい。この場合にはエンジン本体11の周囲
のように各種の配管、配線類やその他の構成機器等が集
中的に密集状態で配設されたエンジンルーム内の狭い作
業空間内であっても比較的容易に制振用ステー15をエン
ジン本体11に取付けることができる。さらに、その他こ
の考案の要旨を逸脱しない範囲で種々変形実施できるこ
とは勿論である。
[考案の効果] この考案によれば一端をエンジン本体における変速機と
の連結端部上部のエンジン側取付け部に連結させ、他端
を変速機本体におけるエンジン本体との連結端部とは反
対側の端部の変速機側取付け部に連結させた制振用ステ
ーを設けるとともに、エンジン側取付け部および変速機
側取付け部を吸気マニホールドまたは排気マニホールド
の取付け部として兼用したので、エンジン本体の高回転
領域であっても車室内の騒音を効果的に低減することが
できるとともに、エンジン本体および変速機の設計変更
等を不要にすることができ、コストの上昇を防止するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
第1図および第2図はこの考案の一実施例を示すもの
で、第1図は車両用エンジンの防振装置の要部の概略構
成を示す正面図、第2図はエンジン本体の取付け状態を
示す平面図、第3図および第4図は従来例を示すもの
で、第3図は要部の概略構成を示す正面図、第4図はエ
ンジン本体と変速機との間の曲げ一次共振モードの振動
レベルを示す特性図である。 11…エンジン本体、13…変速機、15…制振用ステー、16
…エンジン側取付け部、17…変速機側取付け部。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】一端をエンジン本体における変速機との連
    結端部上部のエンジン側取付け部に連結させ、他端を変
    速機本体における前記エンジン本体との連結端部とは反
    対側の端部の変速機側取付け部に連結させた制振用ステ
    ーを設けるとともに、前記エンジン側取付け部および変
    速機側取付け部を吸気マニホールドまたは排気マニホー
    ルドの取付け部として兼用したことを特徴とする車両用
    エンジンの防振装置。
JP1987090743U 1987-06-15 1987-06-15 車両用エンジンの防振装置 Expired - Lifetime JPH074356Y2 (ja)

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JPS63198845U JPS63198845U (ja) 1988-12-21
JPH074356Y2 true JPH074356Y2 (ja) 1995-02-01

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019015192A (ja) * 2017-07-04 2019-01-31 日産自動車株式会社 パワープラント

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