JP2830719B2 - エンジンとクラッチハウジングとの連結構造 - Google Patents
エンジンとクラッチハウジングとの連結構造Info
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- JP2830719B2 JP2830719B2 JP28384793A JP28384793A JP2830719B2 JP 2830719 B2 JP2830719 B2 JP 2830719B2 JP 28384793 A JP28384793 A JP 28384793A JP 28384793 A JP28384793 A JP 28384793A JP 2830719 B2 JP2830719 B2 JP 2830719B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- engine
- stiffener
- clutch housing
- clutch
- power cylinder
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は自動車等、各種車両用エ
ンジン本体とクラッチハウジングとの間に補強用のステ
ィフナーを架設した、エンジンとクラッチハウジングと
の連結構造に関する。
ンジン本体とクラッチハウジングとの間に補強用のステ
ィフナーを架設した、エンジンとクラッチハウジングと
の連結構造に関する。
【０００２】
【従来の技術】自動車用エンジンにおいては、エンジン
本体の後方下部と該部に対向するクラッチハウジングの
前端部との間に補強用のスティフナーを架設して、該部
の強度向上を図っている。
本体の後方下部と該部に対向するクラッチハウジングの
前端部との間に補強用のスティフナーを架設して、該部
の強度向上を図っている。
【０００３】図６〜図７に、かかる自動車エンジンのス
ティフナー取付部近傍の構造を示す。図において、１は
エンジン本体、２はクラッチハウジングであり、両者は
そのフランジ部１ａ、２ａにてボルトにより固着されて
いる。
ティフナー取付部近傍の構造を示す。図において、１は
エンジン本体、２はクラッチハウジングであり、両者は
そのフランジ部１ａ、２ａにてボルトにより固着されて
いる。
【０００４】３はクラッチハウジング２にボルト締めさ
れたクラッチパワーシリンダ、４はスティフナーであ
る。前記スティフナー４は上面をエンジン本体１の下面
にボルト５にて固着されるとともに、後部フランジ４ｂ
をクラッチハウジング２のフランジ部２ａにボルト６に
て固着されることにより、エンジン本体１の下部とクラ
ッチハウジング２の前面との間に架設され、エンジン本
体１とクラッチハウジング２との間の補強部材としての
機能を果たしている。尚７はオイルパン、１００はエン
ジンのクランク軸中心線である。
れたクラッチパワーシリンダ、４はスティフナーであ
る。前記スティフナー４は上面をエンジン本体１の下面
にボルト５にて固着されるとともに、後部フランジ４ｂ
をクラッチハウジング２のフランジ部２ａにボルト６に
て固着されることにより、エンジン本体１の下部とクラ
ッチハウジング２の前面との間に架設され、エンジン本
体１とクラッチハウジング２との間の補強部材としての
機能を果たしている。尚７はオイルパン、１００はエン
ジンのクランク軸中心線である。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】前記のようなエンジン
本体とクラッチハウジングの連結構造においては、エン
ジン本体の後方下部又はクラッチハウジングの前部の剛
性が不充分なため該部の変形が過大になることがある。
本体とクラッチハウジングの連結構造においては、エン
ジン本体の後方下部又はクラッチハウジングの前部の剛
性が不充分なため該部の変形が過大になることがある。
【０００６】これに対応するにはスティフナー４の剛性
を上げる必要があるが、前記従来の連結構造において
は、スティフナー４を横方向（エンジンの幅方向）に張
り出させようとしても、クラッチパワーシリンダ３がス
ティフナー４の外側に装着されているため、これと干渉
して幅の拡張が制限され、充分な剛性が得られない。こ
のためスティフナー４の剛性不足によりエンジン本体１
がクラッチハウジング２に過大な応力が発生し、疲労破
壊が誘発されることがあった。
を上げる必要があるが、前記従来の連結構造において
は、スティフナー４を横方向（エンジンの幅方向）に張
り出させようとしても、クラッチパワーシリンダ３がス
ティフナー４の外側に装着されているため、これと干渉
して幅の拡張が制限され、充分な剛性が得られない。こ
のためスティフナー４の剛性不足によりエンジン本体１
がクラッチハウジング２に過大な応力が発生し、疲労破
壊が誘発されることがあった。
【０００７】従って、本発明の目的は、クラッチパワー
シリンダとの干渉を阻止しつつスティフナーの剛性を増
大せしめ、強度の大なるエンジンとクラッチハウジング
との連結構造を提供することである。
シリンダとの干渉を阻止しつつスティフナーの剛性を増
大せしめ、強度の大なるエンジンとクラッチハウジング
との連結構造を提供することである。
【０００８】
【課題を解決するための手段】本発明は前記課題を解決
するため、スティフナーをクラッチパワーシリンダ側に
張り出して、該スティフナーの後部フランジ部とクラッ
チパワーシリンダの取付けフランジ部とをクラッチハウ
ジングに共締めにて取付けるように構成したことを特徴
としている。
するため、スティフナーをクラッチパワーシリンダ側に
張り出して、該スティフナーの後部フランジ部とクラッ
チパワーシリンダの取付けフランジ部とをクラッチハウ
ジングに共締めにて取付けるように構成したことを特徴
としている。
【０００９】
【作用】クラッチパワーシリンダはエンジン本体の後方
下部から後クラッチハウジング側へ向けて設けられ、ク
ラッチハウジングの前端フランジに取付けられている。
本発明においては、スティフナーの後部フランジをクラ
ッチパワーシリンダのクラッチハウジング取付けボルト
の部位までエンジンの幅方向に張り出すとともに、クラ
ッチパワーシリンダの胴部とは干渉しないような形状と
し、クラッチパワーシリンダのクラッチハウジング取付
けボルトにてスティフナーの後部フランジ部をクラッチ
パワーシリンダのフランジ部等とともにクラッチハウジ
ングに共締めにて取付ける。
下部から後クラッチハウジング側へ向けて設けられ、ク
ラッチハウジングの前端フランジに取付けられている。
本発明においては、スティフナーの後部フランジをクラ
ッチパワーシリンダのクラッチハウジング取付けボルト
の部位までエンジンの幅方向に張り出すとともに、クラ
ッチパワーシリンダの胴部とは干渉しないような形状と
し、クラッチパワーシリンダのクラッチハウジング取付
けボルトにてスティフナーの後部フランジ部をクラッチ
パワーシリンダのフランジ部等とともにクラッチハウジ
ングに共締めにて取付ける。
【００１０】これにより、スティフナーはクラッチパワ
ーシリンダの取付けボルトの位置までエンジンの幅方向
に張り出させることができ、従来のスティフナーに較べ
てクラッチハウジングへの取付けフランジの面積が大幅
に拡大されるとともに、クラッチパワーシリンダのフラ
ンジ部もスティフナーの取付け部の剛性増大に寄与する
こととなり、高い剛性を備えたエンジンとクラッチハウ
ジングとの連結構造を提供することができる。
ーシリンダの取付けボルトの位置までエンジンの幅方向
に張り出させることができ、従来のスティフナーに較べ
てクラッチハウジングへの取付けフランジの面積が大幅
に拡大されるとともに、クラッチパワーシリンダのフラ
ンジ部もスティフナーの取付け部の剛性増大に寄与する
こととなり、高い剛性を備えたエンジンとクラッチハウ
ジングとの連結構造を提供することができる。
【００１１】
【実施例】以下、図１〜図５を参照して本発明の実施例
につき詳細に説明する。但し、この実施例に記載されて
いる構造部品の寸法、材質、形状、その相対位置などは
特に特例的な記載がない限りは、この発明の範囲をそれ
のみに限定する趣旨でなく単なる説明例に過ぎない。
につき詳細に説明する。但し、この実施例に記載されて
いる構造部品の寸法、材質、形状、その相対位置などは
特に特例的な記載がない限りは、この発明の範囲をそれ
のみに限定する趣旨でなく単なる説明例に過ぎない。
【００１２】図１〜図２には本発明に係る自動車用エン
ジンのエンジン本体とクラッチハウジングとの間の連結
部近傍の構造が示されている。図において、１はエンジ
ン本体、２はクラッチハウジング、３はクラッチパワー
シリンダ、７はオイルパンであり、該エンジン本体１と
クラッチハウジング２とは、エンジン本体の後部フラン
ジ１ａとクラッチハウジングの前部フランジ２ａとをボ
ルト締めすることにより連結されている。
ジンのエンジン本体とクラッチハウジングとの間の連結
部近傍の構造が示されている。図において、１はエンジ
ン本体、２はクラッチハウジング、３はクラッチパワー
シリンダ、７はオイルパンであり、該エンジン本体１と
クラッチハウジング２とは、エンジン本体の後部フラン
ジ１ａとクラッチハウジングの前部フランジ２ａとをボ
ルト締めすることにより連結されている。
【００１３】前記クラッチパワーシリンダ３は、エンジ
ン本体１の後部とオイルパン７との間のスペースに配置
され、エンジン本体１側からクラッチハウジング２の前
部フランジ２ａ内に端部が挿入されて該フランジ２ａに
ボルト締めされている。１００はクランク軸心線であ
る。
ン本体１の後部とオイルパン７との間のスペースに配置
され、エンジン本体１側からクラッチハウジング２の前
部フランジ２ａ内に端部が挿入されて該フランジ２ａに
ボルト締めされている。１００はクランク軸心線であ
る。
【００１４】４０はスティフナーであり、図３〜図５に
示すように、上部フランジ４０ａと後部フランジ４０ｂ
とをブラケット部４０ｃにて結合した形状となってい
る。そして、前記後部フランジ４０ｂは前記クラッチパ
ワーシリンダ３のクラッチハウジング２への取付けボル
ト５１の部位までエンジンの幅方向に張り出されてお
り、クラッチパワーシリンダ３の取付けボルト５１によ
り、該後部フランジ４０ｂとクラッチパワーシリンダ３
と共締めにてクラッチハウジング２の前部フランジ２ａ
に固着されるようになっている。
示すように、上部フランジ４０ａと後部フランジ４０ｂ
とをブラケット部４０ｃにて結合した形状となってい
る。そして、前記後部フランジ４０ｂは前記クラッチパ
ワーシリンダ３のクラッチハウジング２への取付けボル
ト５１の部位までエンジンの幅方向に張り出されてお
り、クラッチパワーシリンダ３の取付けボルト５１によ
り、該後部フランジ４０ｂとクラッチパワーシリンダ３
と共締めにてクラッチハウジング２の前部フランジ２ａ
に固着されるようになっている。
【００１５】また、前記ブラケット部４０ｃには、クラ
ッチパワーシリンダ３との干渉を避けるための凹陥部４
０ｄが形成されるとともに、主としてエンジン幅方向の
剛性を増加させるための箱形構造部４０ｅが形成されて
いる。
ッチパワーシリンダ３との干渉を避けるための凹陥部４
０ｄが形成されるとともに、主としてエンジン幅方向の
剛性を増加させるための箱形構造部４０ｅが形成されて
いる。
【００１６】さらに前記後部フランジ４０ｂと直角方向
に形成された上部フランジ４０ａはエンジン本体１の下
面にボルト５にて固着される。これにより、前記スティ
フナー４０は上部フランジ４０ａをエンジン本体１の下
面に、後部フランジ４０ｂをクラッチハウジング２の前
部フランジ２ａにボルト締めされることにより、エンジ
ン本体１とクラッチハウジング２との間に架設されて両
部材の補強をなすこととなり、しかもエンジンの幅方向
へは、クラッチパワーシリンダ３の取付けボルト５１の
部位まで拡張された強固な構造となる。
に形成された上部フランジ４０ａはエンジン本体１の下
面にボルト５にて固着される。これにより、前記スティ
フナー４０は上部フランジ４０ａをエンジン本体１の下
面に、後部フランジ４０ｂをクラッチハウジング２の前
部フランジ２ａにボルト締めされることにより、エンジ
ン本体１とクラッチハウジング２との間に架設されて両
部材の補強をなすこととなり、しかもエンジンの幅方向
へは、クラッチパワーシリンダ３の取付けボルト５１の
部位まで拡張された強固な構造となる。
【００１７】前記のようなスティフナーが組み付けられ
たエンジン本体とクラッチハウジングとの連結構造を有
する自動車用エンジンにおいて、スティフナー４０の後
部フランジ４０ｂがクラッチパワーシリンダ３の取付け
ボルト５１の位置までエンジン幅方向に拡張されている
ので後部フランジ４０ｂの前面面積が図６〜図７に示す
従来のスティフナーに較べて格段に大きくなるととも
に、ブラケット部４０ｃが箱形構造となっているので、
エンジンの長手方向、幅方向双方に剛性が格段に向上し
た構造となる。
たエンジン本体とクラッチハウジングとの連結構造を有
する自動車用エンジンにおいて、スティフナー４０の後
部フランジ４０ｂがクラッチパワーシリンダ３の取付け
ボルト５１の位置までエンジン幅方向に拡張されている
ので後部フランジ４０ｂの前面面積が図６〜図７に示す
従来のスティフナーに較べて格段に大きくなるととも
に、ブラケット部４０ｃが箱形構造となっているので、
エンジンの長手方向、幅方向双方に剛性が格段に向上し
た構造となる。
【００１８】またスティフナー４０をクラッチパワーシ
リンダ３と共締めにてクラッチハウジング２に取付ける
ようになっているので、後部フランジ４０ｂの専用取付
けボルトが不要となるとともに、スティフナー４０及び
クラッチパワーシリンダ３をクラッチハウジング２へ正
確にかつ堅固に固定することができる。これによりエン
ジン本体１の後方下部とクラッチハウジングとの連結部
は、エンジン振動等による荷重に対して充分な耐久性を
有することとなる。
リンダ３と共締めにてクラッチハウジング２に取付ける
ようになっているので、後部フランジ４０ｂの専用取付
けボルトが不要となるとともに、スティフナー４０及び
クラッチパワーシリンダ３をクラッチハウジング２へ正
確にかつ堅固に固定することができる。これによりエン
ジン本体１の後方下部とクラッチハウジングとの連結部
は、エンジン振動等による荷重に対して充分な耐久性を
有することとなる。
【００１９】
【発明の効果】本発明は以上のように構成されているの
で、本発明によれば、従来のものに較べてエンジンの幅
方向に拡張されかつクラッチパワーシリンダとの干渉が
避けられたスティフナーを用いることができ、これによ
りエンジン本体とクラッチハウジングとの連結部の剛性
が大幅に向上し、エンジンの耐久性向上に寄与すること
ができる。という著しい効果を奏する。
で、本発明によれば、従来のものに較べてエンジンの幅
方向に拡張されかつクラッチパワーシリンダとの干渉が
避けられたスティフナーを用いることができ、これによ
りエンジン本体とクラッチハウジングとの連結部の剛性
が大幅に向上し、エンジンの耐久性向上に寄与すること
ができる。という著しい効果を奏する。
【図１】本発明に係る自動車用エンジンのエンジンとク
ラッチハウジングとの連結部近傍を示すエンジンと長手
方向に沿う要部外観図。
ラッチハウジングとの連結部近傍を示すエンジンと長手
方向に沿う要部外観図。
【図２】図１のＩＩ−ＩＩ矢視図。
【図３】図１のスティフナーの正面図。
【図４】図１のスティフナーの側面図。（図３のＩＶ矢
視図）
視図）
【図５】図１のスティフナーの平面図。（図４のＶ矢視
図）
図）
【図６】従来例を示す図１応当図。
【図７】従来例を示す図２応当図。
１ エンジン本体 ２ クラッチハウジング ３ クラッチパワーシリンダ ５、５１ 取付けボルト ４０ スティフナー ４０ａ スティフナーの上部フランジ ４０ｂ スティフナーの後部フランジ ４０ｃ スティフナーのブラケット部 ４０ｅ スティフナーの箱形構造部 ７ オイルパン
Claims (1)
- 【請求項１】 エンジン本体とクラッチハウジングとの
間に架設される補強用のエンジンスティフナーを備えた
エンジンとクラッチハウジングとの連結構造において、 前記スティフナーのクラッチハウジング側フランジ部
を、該スティフナーよりもエンジンの幅方向外側に取付
けられたクラッチパワーシリンダ側に張り出して、該ス
ティフナーのフランジ部とクラッチパワーシリンダのフ
ランジ部とをクラッチハウジングに共締めにて取付けた
ことを特徴とするエンジンとクラッチハウジングとの連
結構造。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP28384793A JP2830719B2 (ja) | 1993-10-19 | 1993-10-19 | エンジンとクラッチハウジングとの連結構造 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP28384793A JP2830719B2 (ja) | 1993-10-19 | 1993-10-19 | エンジンとクラッチハウジングとの連結構造 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07119479A JPH07119479A (ja) | 1995-05-09 |
| JP2830719B2 true JP2830719B2 (ja) | 1998-12-02 |
Family
ID=17670942
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP28384793A Expired - Lifetime JP2830719B2 (ja) | 1993-10-19 | 1993-10-19 | エンジンとクラッチハウジングとの連結構造 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2830719B2 (ja) |
-
1993
- 1993-10-19 JP JP28384793A patent/JP2830719B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH07119479A (ja) | 1995-05-09 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
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