JP2514597Y2 - 車両のエンジン支持装置 - Google Patents

車両のエンジン支持装置

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JP2514597Y2
JP2514597Y2 JP1990067915U JP6791590U JP2514597Y2 JP 2514597 Y2 JP2514597 Y2 JP 2514597Y2 JP 1990067915 U JP1990067915 U JP 1990067915U JP 6791590 U JP6791590 U JP 6791590U JP 2514597 Y2 JP2514597 Y2 JP 2514597Y2
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mount bracket
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mount
vehicle
transmission
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一晴 下田
明久 鈴木
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Suzuki Motor Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この考案は車両のエンジン支持装置に係り、特に車両
にエンジンを搭載する際にエンジンと車体間にエンジン
用第1マウントブラケットを介設するとともに、変速機
と車体間に変速機用第2マウントブラケットを介設した
車両のエンジン支持装置に関する。
[従来の技術] 車両にエンジンが登載され、エンジンからの回転力を
車輪に伝達させて車両を前後方向に移動させている。
第2図に示す如く、前記エンジン102には変速機104が
装着されており、エンジン102にエンジン用第1マウン
トブラケット106の一端106aが装着されるとともに、前
記変速機104には変速機用第2マウントブラケット108の
一端108aが装着されている。
また、前記第1マウントブラケット106の他端106bは
例えばリヤ側第1マウンテング114を介して図示しない
車両の車体に接続し、前記第2マウントブラケット108
の他端108bはリヤ側第2マウンテング116を介して図示
しない車両の車体に接続する。
つまり、マウントブラケットがエンジン用と変速機用
との複数個に分割される場合には、夫々専用のマウント
ブラケットを形成し、エンジンや変速機を接続してい
る。
前記車両のエンジン支持装置としては、実開昭61-626
23号公報に開示されるものがある。この公報に開示され
る車両のエンジン支持構造は、エンジン本体とミッショ
ンケース間にわたってエンジンスティフナが設けられる
ともに、エンジンスティフナに取付用ボスが設けられ、
エンジンスティフナに取付けられたブラケットが弾性体
を介して車体フレームに支持され、エンジン側から車体
フレームへの振動の伝達を弾性体によって遮断されてい
る。
また、実開昭62-20920号公報に開示されるものがあ
る。この公報に開示される自動車用3気筒エンジンの支
持装置は、エンジンユニットを、気筒間の位相をクラン
ク角で120度間隔にした3気筒エンジンと、クランク軸
方向の一側面に接合したトランスミッションケースとに
より構成し、クランク軸と平行な左右両長手側面に取り
付けた左右一対の防振ゴムを介してエンジンユニットを
自動車の車体フレームに支持させ、一方の防振ゴムを、
平面視においてエンジンユニットの重心点を通ってクラ
ンク軸と直角の直交線上に配設、または直交線とエンジ
ン本体のトランスミッションケース接合部側の一側面と
の間の領域に配設するとともに、他方の防振ゴムを、エ
ンジンユニットの重心点と一方の防振ゴムとを結ぶ延長
線上、または延長上近傍に配設し、左右一対の防振ゴム
の取付位置を規制している。
更に、実開昭63-13328号公報に開示されるものがあ
る。この公報に開示される自動車用パワープラントは、
エンジンと、このエンジンのクランクシャフトに連結さ
れるクラッチを納めたクラッチハウジングと、トランス
ミッションギヤ及びデフギヤを納めたギヤボックスとを
設け、これらを車体に対してパワープラントマウントに
よって支持させる際に、エンジンとギヤボックス間且つ
クラッチハウジングと直列に隣接する位置に弾性機構を
介装させるとともに、パワープラントマウントの支持部
を弾性機構よりもエンジン側に配設し、エンジンからギ
ヤボックスへの振動の伝達を遮断し、且つパワープラン
トマウントによって効果的な支持を果たしている。
[考案が解決しようとする問題点] ところで、従来の車両のエンジン支持装置において、
第2図に示す如く、図示しない車両の車体とエンジン10
2との間が離れている場合には、第1、第2マウントブ
ラケット106、108を細長く形成しているものである。
このため、第1、第2マウントブラケット106、108が
振動し易くなり、固有の回転域でエンジン振動が増幅さ
れて車体側に伝達され、乗り心地が悪化するという不都
合がある。
また、第1、第2マウントブラケット106、108が振動
し易いことにより、第1、第2マウントブラケット10
6、108の共振点がエンジンの常用回転域にあると、第
1、第2マウントブラケット106、108が破壊あるいは接
続部位が損傷される惧れがあり、エンジン支持を確実に
果たし得ないという不都合がある。
[考案の目的] そこでこの考案の目的は、上述不都合を除去するため
に、第1マウントブラケットの一端をエンジンにのみ装
着するとともに他端をリヤ側第1マウンテングを介して
車体に接続して設け、第2マウントブラケットの一端を
変速機にのみ装着するとともに他端をリヤ側第2マウン
テングを介して車体に接続して設け、第1マウントブラ
ケットと、第2マウントブラケットと、第1マウントブ
ラケットと第2マウントブラケットとの夫々の略中間部
位を接続する接続部材とからなるマウントブラケット部
を設けたことにより、マウントブラケット部の剛性を向
上させることができ、エンジンから車体への振動の伝達
を確実に遮断し得るとともに、マウントブラケット部の
耐久性を増大させることができ、破壊を防止し得る車両
のエンジン支持装置を実現するにある。
[問題点を解決するための手段] この目的を達成するためにこの考案は、車両にエンジ
ンを搭載する際にエンジンと車両間にエンジン用第1マ
ウントブラケットを介設するとともにエンジンに装着さ
れる変速機と車体間に変速機用第2マウントブラケット
を介設する車両のエンジン支持装置において、前記第1
のマウントブラケットの一端をエンジンにのみ装着する
とともに他端をリヤ側第1マウンテングを介して車体に
接続して設け、前記第2マウントブラケットの一端を変
速機にのみ装着するとともに他端をリヤ側第2マウンテ
ングを介して車体に接続して設け、前記第1マウントブ
ラケットと、第2マウントブラケットと、第1マウント
ブラケットと第2マウントブラケットとの夫々の略中間
部位を接続する接続部材とからなるマウントブラケット
部を設けたことを特徴とする。
[作用] 上述の如く構成したことにより、エンジンの駆動時に
は、第1マウントブラケットと第2マウントブラケット
とこれら第1、第2マウントブラケットの略中間部位を
接続する接続部材とからなるマウントブラケット部によ
って剛性を向上させることができ、エンジンから車体へ
の振動の伝達を確実に遮断するとともに、マウントブラ
ケット部の耐久性を増大させ、破壊を防止している。
[実施例] 以下図面に基づいてこの考案の実施例を詳細に説明す
る。
第1図はこの考案の実施例を示すものである。第1図
において、2は車両のエンジン、4は変速機である。
このエンジン2と図示しない車体間にエンジン用第1
マウントブラケット6を介設し、変速機4と図示しない
車体間に変速機用第2マウントブラケット8を介設す
る。
つまり、前記エンジン2にエンジン用第1マウントブ
ラケット6の一端6aのみが第1固定ボルト10によって装
着されるとともに、前記変速機4には変速機用第2マウ
ントブラケット8の一端8aのみが第2固定ボルト12によ
って装着される。
また、前記第1マウントブラケット6の他端6bは例え
ばリヤ側第1マウンテング14を介して図示しない車両の
車体に接続し、前記第2マウントブラケット8の他端8b
はリヤ側第2マウンテング16を介して図示しない車両の
車体に接続される。
そして、前記第1マウントブラケット6と、第2マウ
ントブラケット8と、第1マウントブラケット6と第2
マウントブラケット8との夫々の略中間部位を接続する
接続部材20とからなるマウントブラケット部18を設ける
構成とする。
詳述すれば、マウントブラケット部18は、第1マウン
トブラケット6と、第2マウントブラケット8と、第1
マウントブラケット6と第2マウントブラケット8との
夫々の略中間部位を接続する別体の接続部材20とからな
る。
つまり、第1図から明かな如く、第1マウントブラケ
ット6の上端部6t且つ略中間部位に接続部材20の一端20
aを第3固定ボルト22によって固定するとともに、第2
マウントブラケット8の上端部8t且つ略中間部位に接続
部材20の他端20bを第4固定ボルト24によって固定し、
マウントブラケット部18を形成している。
次に作用について説明する。
前記エンジン2の駆動時には、エンジン2からの振動
が変速機4に伝達され、エンジン2及び変速機4からマ
ウントブラケット部18に振動が伝達される。
つまり、エンジン2からの振動は、マウントブラケッ
ト部18の第1マウントブラケット6を介して第1マウン
テング14に伝達されるとともに、エンジン2から変速機
4に至った振動は、マウントブラケット部18の第2マウ
ントブラケット8を介して第2マウンテング16に伝達さ
れ、これら第1、第2マウンテング14、16は図示しない
車体に接続されている。
そしてこのとき、第1、第2マウントブラケット6、
8の夫々の略中間部位が接続部材20によって接続されて
おり、前記マウントブラケット部18の剛性が向上されて
いる。
これにより、第1、第2マウントブラケット6、8の
夫々の略中間部位を接続部材20によって接続することに
よりマウントブラケット部18の剛性が向上され、第1、
第2マウントブラケット6、8が振動し難くなり、エン
ジン2の固有の回転域でエンジン2の振動が徒に増幅さ
れることがなく、マウントブラケット部18によってエン
ジン2から図示しない車体への振動の伝達を確実に遮断
することができ、車両の乗り心地を向上させることがで
き、実用上有利である。
また、前記マウントブラケット部18の剛性を向上させ
ることができることにより、マウントブラケット部18の
耐久性を増大し得て、エンジン2の振動によって第1、
第2マウントブラケット6、8が破壊されるのを確実に
防止することができ、マウントブラケット部18の使用寿
命を長くし得て、経済的にも有利である。
なお、この考案は上述実施例に限定されるものではな
く、種々の応用改変が可能である。
例えば、この考案の実施例においては、第1、第2マ
ウントブラケットに第3、第4固定ボルトにより接続部
材を接続してマウントブラケット部を構成したが、第
1、第2マウントブラケットと接続部材とを一体的に形
成して前記マウントブラケット部を構成することもでき
る。
[考案の効果] 以上詳細に説明した如くこの考案によれば、第1のマ
ウントブラケットの一端をエンジンにのみ装着するとと
もに他端をリヤ側第1マウンテングを介して車体に接続
して設け、第2マウントブラケットの一端を変速機にの
み装着するとともに他端をリヤ側第2マウンテングを介
して車体に接続して設け、第1マウントブラケットと、
第2マウントブラケットと、第1マウントブラケットと
第2マウントブラケットとの夫々の略中間部位を接続す
る接続部材とからなるマウントブラケット部を設けたの
で、マウントブラケット部の剛性が向上されて第1、第
2マウントブラケットが振動し難くなり、固有の回転域
でエンジンの振動が増幅されることがなく、エンジンか
ら車体への振動の伝達を確実に遮断し得て、車両の乗り
心地を向上させ得る。また、前記マウントブラケット部
の剛性を向上させることができることにより、マウント
ブラケット部の耐久性を増大し得て、第1、第2マウン
トブラケットが破壊されるのを確実に防止することがで
き、マウントブラケット部の使用寿命を長くし得て、経
済的に有利である。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案の実施例を示す第1マウントブラケッ
トと第2マウントブラケットと第1マウントブラケット
と第2マウントブラケットとを接続する接続部材とから
なるマウントブラケット部の概略斜視図である。 第2図はこの考案の従来技術を示す第1マウントブラケ
ットと第2マウントブラケットとの概略斜視図である。 図において、2は車両のエンジン、4は変速機、6はエ
ンジン用第1マウントブラケット、6aは一端、6bは他
端、6tは上端部、8は変速機用第2マウントブラケッ
ト、8aは一端、8bは他端、8tは上端部、10は第1固定ボ
ルト、12は第2固定ボルト、14はリヤ側第1マウンテン
グ、16はリヤ側第2マウンテング、18はマウントブラケ
ット部、20は接続部材、20aは一端、22は第3固定ボル
ト、24は第4固定ボルトである。

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】車両にエンジンを搭載する際にエンジンと
    車体間にエンジン用第1マウントブラケットを介設する
    とともにエンジンに装着される変速機と車体間に変速機
    用第2マウントブラケットを介設する車両のエンジン支
    持装置において、前記第1マウントブラケットの一端を
    エンジンにのみ装着するとともに他端をリヤ側第1マウ
    ンテングを介して車体に接続して設け、前記第2マウン
    トブラケットの一端を変速機にのみ装着するとともに他
    端をリヤ側第2マウンテングを介して車体に接続して設
    け、前記第1マウントブラケットと、第2マウントブラ
    ケットと、第1マウントブラケットと第2マウントブラ
    ケットとの夫々の略中間部位を接続する接続部材とから
    なるマウントブラケット部を設けたことを特徴とする車
    両のエンジン支持装置。
JP1990067915U 1990-06-28 1990-06-28 車両のエンジン支持装置 Expired - Lifetime JP2514597Y2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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