JP2001105896A - マウントインシュレータの取付構造及び防振装置 - Google Patents

マウントインシュレータの取付構造及び防振装置

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JP2001105896A
JP2001105896A JP28458299A JP28458299A JP2001105896A JP 2001105896 A JP2001105896 A JP 2001105896A JP 28458299 A JP28458299 A JP 28458299A JP 28458299 A JP28458299 A JP 28458299A JP 2001105896 A JP2001105896 A JP 2001105896A
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Japan
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insertion hole
member insertion
pin
center axis
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JP28458299A
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English (en)
Inventor
Takahisa Hiraide
高久 平出
Seiji Ishizu
誠司 石津
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Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 パワーユニットを車体側に取り付ける際の作
業性を向上させつつ締結強度を確保する。 【解決手段】 サイドメンバ5Rに固定された外筒11
と、支持弾性体12と、内筒13とでなるマウントイン
シュレータ7の内筒13内に連結部材17の圧入ピンが
圧入されて連結される。連結部材11の連結プレートに
は、ピンの中心軸に対して車体前後方向の等距離位置に
配置された、後ブロック部21、前ブロック部22と、
前ブロック部22より前方に位置する離間ブロック部2
3が一体的に設けられ、各ブロック部にボルト挿通孔が
形成される。なお、離間ブロック部23のボルト挿通孔
には位置決めボルト28が下方に向けて突出するように
植設されている。ユニット側ブラケット18の連結部2
9と連結プレート20とは接合されて3箇所でボルト・
ナットにより強固にかつバランスよく固定されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、車両に搭載され
たパワーユニットと車体側骨格部材との間に配設され、
パワープラントから車体側骨格部材への振動伝達を低減
するマウントインシュレータの取付構造及び防振装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、パワーユニットのマウントインシ
ュレータの取付構造及び防振装置として、例えば特開平
9−240290号公報に開示されたパワーユニット用
防振装置が知られている。
【0003】このパワーユニット用防振装置において
は、以下に説明する構成のマウントインシュレータを備
えている。すなわち、このマウントインシュレータは、
弾性体でなる略円筒状のマウントラバーと、このマウン
トラバーが内部に嵌合・固定された外筒部材(ラバー支
持部)と、マウントラバーの軸心部に挿入・固定された
内筒部材とを備えている。外筒には、マウントインシュ
レータを車体側骨格部材であるサイドメンバに取り付け
るためのフランジ部が形成されている。
【0004】また、マウントインシュレータは、エンジ
ン及びトランスミッションでなるパワーユニット側に設
けられたブラケットに連結部材を介して連結されてい
る。連結部材は、パワーユニット側のブラケットに固定
される連結プレートと、この連結プレートに突設された
圧入ピンとでなり、この圧入ピンは内筒内に圧入されて
いる。
【0005】さらに、連結プレートには、ブラケットと
当接する面に直角をなす方向に連結ボルトが突設されて
いる。この連結ボルトは、連結プレートとブラケットと
が当接した状態でブラケットを貫通し、ブラケットから
突出する部分がナットで緊締されている。また、連結プ
レートには、サイドメンバの延長方向(前後方向)に沿
って連結ボルトと並ぶように2つのボルト穴が開設され
ている。これに対してブラケット側には、連結プレート
における端縁側に位置するボルト穴に対応する位置に、
連結プレートを貫通するボルトが突設されている。
【0006】パワーユニットを車体側に取り付けるに
は、先ずマウントインシュレータと連結部とを連結する
と共にブラケットをパワーユニットに固定する。次い
で、マウントインシュレータを車体側(サイドメンバ)
に固定する。そして、連結部の下方にブラケットが位置
するようにパワーユニットを配置し、連結プレート及び
ブラケットに設けた連結ボルトとボルトとを含む3箇所
で、連結部とブラケットとをボルト・ナット結合するこ
とにより取り付けている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記したパ
ワーユニットを車体側(サイドメンバ)に取り付ける作
業性を向上させるため、上記したボルト・ナット結合の
うち車体前後方向の一方の端部側に位置するボルト・ナ
ット結合を、インシュレータ中心から離間させることが
望ましい。すなわち、インシュレータ中心からボルト・
ナット結合を離間させることにより、ボルト挿入位置が
見やすくなると共にボルト・ナットの緊締作業が行い易
くなる。しかし、この一端側のボルト・ナット結合をイ
ンシュレータ中心から離間させると、残る他の2つのボ
ルト・ナット結合で、パワーユニットと車体との間の相
対振動による入力に対する強度を確保する必要がある。
【0008】この発明は、このような課題に着目してな
されたものであり、パワーユニットを車体側に取り付け
る際の作業性を向上させつつ締結強度を確保できるマウ
ントインシュレータの取付構造及び防振装置を提供する
ことを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
原動機を含むパワーユニットと車体側骨格部材との間
に、前記車体側骨格部材に固定された外筒と当該外筒内
に同心状に配置された内筒との間に支持弾性体を介在さ
せてなるマウントインシュレータが、介装されたマウン
トインシュレータの取付構造であって、前記内筒に固定
されたピンと、前記ピンが車体側方へ向けて突設され且
つ前記パワーユニット側に設けられたユニット側ブラケ
ットに固定された連結プレートと、前記ピンと連結プレ
ートとが一体的に形成されてなる連結部材とを備え、前
記連結プレートに、前記ピンの中心軸を挟む前後で互い
に対称をなす位置に配置された第1締結部材挿通孔及び
第2締結部材挿通孔と、前記第1締結部材挿通孔又は第
2締結部材挿通孔より前記ピンの中心軸から離間する方
向に配置された第3締結部材挿通孔とが形成され、前記
ピンの中心軸に対して前記第3締結部材挿通孔と反対側
に位置する前記第1締結部材挿通孔又は前記第2締結部
材挿通孔の開口上面が前記ピンの中心軸より車体上方に
位置し且つ開口下面が前記ピンの中心軸より車体下方に
位置し、前記連結プレートと前記ユニット側ブラケット
とが前記第1締結部材挿通孔、前記第2締結部材挿通
孔、及び前記第3締結部材挿通孔のそれぞれの開口下面
で当接すると共に、これら締結部材挿通孔に挿通された
締結部材により前記連結プレートと前記ユニット側ブラ
ケットとが締結、固定されていることを特徴としてい
る。
【0010】このような構成の請求項1記載の発明で
は、ピンの中心軸に対して第3締結部材挿通孔と反対側
に位置する第1締結部材挿通孔又は第2締結部材挿通孔
の開口上面がピンの中心軸より車体上方に位置し且つ開
口下面がピンの中心軸より車体下方に位置するため、ピ
ンに対して第3締結部材挿通孔と反対側に位置する締結
部材挿通孔に挿通された締結部材によってユニット側ブ
ラケットと連結した状態において、こじり方向の力をこ
の締結部材挿通孔の開口上面と開口下面との2箇所で受
けることができ、こじりに対する剛性を高める作用があ
る。また、車体前後方向に配置した第1、第2、第3締
結部材挿通孔に挿通される3箇所の締結部材が分担して
モーメントを受けるため、それぞれの締結部材に加わる
負担を低減する。さらに、ピンから最も離れた位置に配
置された第3締結部材挿通孔に締結部材を取り付ける場
合は、締結部分の視認性と締結作業性が高いため、取付
作業を容易に行うことができる。
【0011】また、請求項2記載の発明は、請求項1記
載のマウントインシュレータの取付構造であって、前記
締結部材はボルト及びナットでなり、前記第3締結部材
挿通孔と、前記ピンの中心軸に対して第3締結部材挿通
孔と反対側に位置する前記第1締結部材挿通孔及び前記
第2締結部材挿通孔のうち少なくとも一方に、前記ボル
トを前記ユニット側ブラケットが位置する方向へ突出す
るように植設したことを特徴としている。
【0012】従って、請求項2記載の発明では、請求項
1記載の発明の作用に加えて、ボルトがユニット側ブラ
ケットが位置する方向へ突設されているため、このボル
トを位置決めとして用いることができ、連結部材とユニ
ット側ブラケットとの組み付けを容易にする。
【0013】さらに、請求項3記載の発明は、請求項1
記載のマウントインシュレータの取付構造であって、前
記締結部材はボルト及びナットでなり、前記ユニット側
ブラケットの、前記第1締結部材挿通孔、前記第2締結
部材挿通孔、及び前記第3締結部材挿通孔に対応する位
置に、順次第4締結部材挿通孔、第5締結部材挿通孔、
第6締結部材挿通孔が形成され、前記第6締結部材挿通
孔と、前記ピン中心軸に対して前記第6締結部材挿通孔
と反対側に位置する前記第4締結部材挿通孔及び前記第
5締結部材挿通孔のうち少なくとも一方に、前記ボルト
を前記連結プレート側へ向けて突出するように植設した
ことを特徴としている。
【0014】従って、請求項3記載の発明では、請求項
1記載の作用に加えて、ボルトが連結部材側に向けて突
設されているため、ユニット側ブラケットと連結部材と
の位置合わせが容易となる。また、ボルトを連結プレー
トの対応する締結部材挿通孔に貫通させることで、連結
プレート上で締結作業が行うことが可能となり、仮止め
や締結を容易に行うことが可能となる。
【0015】また、請求項4記載の発明は、請求項1記
載のマウントインシュレータの取付構造であって、前記
締結部材はボルト及びナットでなり、前記第3締結部材
挿通孔と、前記ピンの中心軸に対して第3締結部材挿通
孔と反対側に位置する前記第1締結部材挿通孔又は前記
第2締結部材挿通孔とのうちの一方に、第1ボルトを前
記ユニット側ブラケットが位置する方向へ突出するよう
に植設し、前記ユニット側ブラケットの、前記第1締結
部材挿通孔、前記第2締結部材挿通孔、及び前記第3締
結部材挿通孔に対応する位置に、順次第4締結部材挿通
孔、第5締結部材挿通孔、第6締結部材挿通孔が形成さ
れ、前記連結プレート側に植設された前記ボルトから最
も離間して配置された、第6締結部材挿通孔、又は前記
ピン中心軸に対して前記第6締結部材挿通孔と反対側に
位置する前記第4締結部材挿通孔又は前記第5締結部材
挿通孔に、第2ボルトを前記連結プレート側へ向けて突
出するように植設したことを特徴としている。
【0016】従って、請求項4記載の発明では、請求項
1記載の発明の作用に加えて、連結プレートにユニット
側ブラケットに向けて突設されたボルトを有し、ユニッ
ト側ブラケットに連結プレートに向けて突設されたボル
トを有するため、これらのボルトは対向する部材側に同
時に挿通する。また、連結プレートとユニット側ブラケ
ットとがピンの中心軸を挟む前後両側にボルトが挿通さ
れるため、ピン両側で、連結プレートとユニット側ブラ
ケットとを円滑に固定することができる。
【0017】さらに、請求項5記載の発明は、請求項1
乃至請求項4のいずれかに記載のマウントインシュレー
タの取付構造であって、前記ピンの中心軸に対して前記
第3締結部材挿通孔と同じ側にある前記第1締結部材挿
通孔又は前記第2締結部材挿通孔の開口下面が前記ピン
の中心軸より車体上方に位置し、前記第3締結部材挿通
孔の開口下面が前記ピンの中心軸より車体下方に位置す
るように形成されていることを特徴としている。
【0018】従って、請求項5記載の発明は請求項1〜
請求項4に記載された発明の作用に加えて、3つの締結
部材挿通孔の開口下面うち中央に位置する締結部材挿通
孔の開口下面は最も高い位置にあるため、連結プレート
の下面に凹部を形成することができ、この凹部に対応す
る形状となるようにユニット側ブラケットの連結部を形
成することで、ユニット側ブラケットと連結プレートと
が車体前後方向にずれが生じるのを防止できる。
【0019】また、請求項6記載の発明は、請求項1乃
至請求項5のいずれかに記載のマウントインシュレータ
の取付構造であって、前記連結部材は、軽量金属材料で
鋳造されたことを特徴としている。
【0020】従って、請求項6記載の発明では、請求項
1〜請求項5に記載の作用に加えて、連結部材が軽量金
属材料で鋳造されているため、従来の取付構造に比較し
て軽量化が図られ、ピンと連結プレートとが一体化して
いるので、複雑な2次加工作業が不要となる。
【0021】請求項7記載の発明は、原動機を含むパワ
ーユニットと車体側骨格部材との間に介装される防振装
置であって、前記車体側骨格部材に固定された外筒と当
該外筒内に同心状に配置された内筒との間に支持弾性体
を介在させてなるマウントインシュレータと、前記内筒
に固定されたピンと、前記ピンが車体側方へ向けて突設
された連結プレートとが一体的に形成されてなる連結部
材と、前記連結プレートに固定される連結部と、前記パ
ワーユニット側に固定される基台部とが一体的に形成さ
れたユニット側ブラケットと、を備えてなり、前記連結
プレートに、前記ピンの中心軸を挟む前後で互いに対称
をなす位置に配置された第1締結部材挿通孔及び第2締
結部材挿通孔と、前記第1締結部材又は第2締結部材挿
通孔より前記ピンの中心軸から離間する方向に配置され
た第3締結部材挿通孔とが形成され、前記ピンの中心軸
に対して前記第3締結部材挿通孔と反対側に位置する前
記第1締結部材挿通孔又は前記第2締結部材挿通孔の開
口上面が前記ピンの中心軸より車体上方に位置し且つ開
口下面が前記ピンの中心軸より車体下方に位置し、前記
連結プレートと前記ユニット側ブラケットとが前記第1
締結部材挿通孔、前記第2締結部材挿通孔、及び前記第
3締結部材挿通孔のそれぞれの開口下面で当接すると共
に、これら締結部材挿通孔に挿通された締結部材により
前記連結プレートと前記ユニット側ブラケットとが締
結、固定されることを特徴としている。
【0022】この発明では、ピンの中心軸に対して第3
締結部材挿通孔と反対側に位置する第1締結部材挿通孔
又は第2締結部材挿通孔の開口上面がピンの中心軸より
車体上方に位置し且つ開口下面がピンの中心軸より車体
下方に位置するため、ピンに対して第3締結部材挿通孔
と反対側に位置する締結部材挿通孔に挿通された締結部
材によってユニット側ブラケットと連結した状態におい
て、こじり方向の力をこの締結部材挿通孔の開口上面と
開口下面との2箇所で受けることができ、こじりに対す
る剛性を高める作用がある。また、車体前後方向に配置
した第1、第2、第3締結部材挿通孔に挿通される3箇
所の締結部材が分担してモーメントを受けるため、それ
ぞれの締結部材に加わる負担を低減する。さらに、ピン
から最も離れた位置に配置された第3締結部材挿通孔に
締結部材を取り付ける場合は、締結部分の視認性と締結
作業性が高いため、取付作業を容易に行うことができ
る。
【0023】また、請求項8記載の発明は、請求項7記
載の防振装置であって、前記連結部材は、軽量金属材料
で鋳造されたことを特徴としている。
【0024】従って、請求項8記載の発明では、請求項
7記載の発明の作用に加えて、連結部材が軽量金属材料
で鋳造されているため、従来の取付構造に比較して防振
装置の軽量化が図られ、ピンと連結プレートとが一体化
しているので、複雑な2次加工作業が不要となる。
【0025】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、ピンに対
して第3締結部材挿通孔と反対側に位置する締結部材挿
通孔に挿通された締結部材によってユニット側ブラケッ
トと連結した状態において、こじり方向の力をこの締結
部材挿通孔の開口上面と開口下面との2箇所で受けるこ
とができ、こじりに対する剛性を高める効果がある。ま
た、車体前後方向に配置した第1、第2、第3締結部材
挿通孔に挿通される3箇所の締結部材が分担してモーメ
ントを受けるため、それぞれの締結部材や締結部材挿通
孔に加わる負担を低減する効果がある。さらに、ピンか
ら最も離れた位置に配置された第3締結部材挿通孔に締
結部材を取り付ける場合は、締結部分の視認性と締結作
業性が高いため、取付作業を容易に行えるという効果が
ある。
【0026】請求項2記載の発明によれば、請求項1記
載の発明の効果に加えて、ボルトがユニット側ブラケッ
トが位置する方向へ突設されているため、このボルトを
位置決めとして用いることができ、連結部材とユニット
側ブラケットとの組み付け性を向上させる効果がある。
【0027】請求項3記載の発明によれば、請求項1記
載の効果に加えて、ボルトが連結部材側に向けて突設さ
れているため、ユニット側ブラケットと連結部材との位
置合わせを容易にする効果がある。また、ボルトを連結
プレートの対応する締結部材挿通孔に貫通させること
で、連結プレート上で締結作業が行うことが可能とな
り、仮止めや締結を容易に行えるという効果がある。
【0028】請求項4記載の発明によれば、請求項1記
載の発明の効果に加えて、連結プレートにユニット側ブ
ラケットに向けて突設されたボルトを有し、ユニット側
ブラケットに連結プレートに向けて突設されたボルトを
有するため、これらのボルトは対向する部材側に同時に
挿通でき、しかも連結プレートとユニット側ブラケット
とがピンの中心軸を挟む前後両側にボルトが挿通される
ため、ピン両側で、連結プレートとユニット側ブラケッ
トとを円滑に固定することができる。このため、連結プ
レートとユニット側ブラケットとをの連結作業の初期に
おける作業性を大幅に向上できる。
【0029】請求項5記載の発明によれば、請求項1〜
請求項4に記載された発明の効果に加えて、3つの締結
部材挿通孔の開口下面うち中央に位置する締結部材挿通
孔の開口下面は最も高い位置にあるため、連結プレート
の下面に凹部を形成することができ、この凹部に対応す
る形状となるようにユニット側ブラケットの連結部を形
成することで、ユニット側ブラケットと連結プレートと
が車体前後方向にずれが生じるのを防止でき、連結プレ
ートとユニット側ブラケットとの位置決め機能を高める
効果がある。
【0030】請求項6記載の発明によれば、請求項1〜
請求項5に記載の効果に加えて、連結部材が軽量金属材
料で鋳造されているため、従来の取付構造に比較して軽
量化が図られ、ピンと連結プレートとが一体化している
ので、複雑な2次加工作業を不要にする効果がある。
【0031】請求項7記載の発明によれば、ピンに対し
て第3締結部材挿通孔と反対側に位置する締結部材挿通
孔に挿通された締結部材によってユニット側ブラケット
と連結した状態において、こじり方向の力をこの締結部
材挿通孔の開口上面と開口下面との2箇所で受けること
ができ、こじりに対する剛性を高める効果がある。ま
た、車体前後方向に配置した第1、第2、第3締結部材
挿通孔に挿通される3箇所の締結部材が分担してモーメ
ントを受けるため、それぞれの締結部材に加わる負担を
低減する効果がある。さらに、ピンから最も離れた位置
に配置された第3締結部材挿通孔に締結部材を取り付け
る場合は、締結部分の視認性と締結作業性が高いため、
取付作業を容易に行えるという効果がある。
【0032】請求項8記載の発明によれば、請求項7記
載の発明の効果に加えて、連結部材が軽量金属材料で鋳
造されているため、従来の取付構造に比較して防振装置
の軽量化を図ることができ、またピンと連結プレートと
が一体化しているので、複雑な2次加工作業を不要にす
る効果がある。
【0033】
【発明の実施の形態】以下、この発明に係るマウントイ
ンシュレータの取付構造及び防振装置の詳細を図面に示
す実施形態に基づいて説明する。本実施形態は、パワー
ユニットを車体側骨格部材に対して4箇所で支持する場
合に本発明を適用した一例である。なお、マウントイン
シュレータの取付構造及び防振装置の説明に先駆けてパ
ワーユニット全体の支持構造を図1及び図2を用いて説
明する。
【0034】図1は本実施形態の防振装置及びその取付
構造が適用されたパワーユニットの支持状態を示す平面
図、図2はパワーユニットの支持状態を正面視で示した
部分断面図である。
【0035】図中符号1はエンジン2とトランスミッシ
ョン3とが一体的に設けられたパワーユニットを示して
いる。このパワーユニット1は車体前部のフレーム(骨
格部材)4に支持されている。矢印FRは車体前方、矢
印RRは車体後方を示す。以下、左右方向とは、この進
行方向前方に向かっての車幅方向をいう。
【0036】フレーム4は、図1及び図2に示すよう
に、メインフレーム5と、このメインフレーム5の下方
に配設され且つメインフレーム5に結合されたサブフレ
ーム6とで構成されている。メインフレーム5は、車体
の前部外板やその内部を各室に仕切る仕切り板等でなる
図示しないボデーを支持している。また、サブフレーム
6は、図示しない前車輪用サスペンションを支持してい
る。
【0037】メインフレーム5は、車体前部の左右各側
部に位置して車体前後方向に延びる左右一対のサイドメ
ンバ5L、5Rと、これらサイドメンバ5L、5Rの前
端部どうしを連結する車幅方向に延びる図示しないフロ
ントクロスメンバと、これらサイドメンバ5L、5Rの
後端部どうしを連結する車幅方向に延びる図示しないダ
ッシュクロスメンバとを備えている。
【0038】サブフレーム6は、車体前部の左右各側部
で上記した左右のサイドメンバ5L、5Rの下方に位置
して車体前後方向に延びる左右一対のサブサイドメンバ
6L、6Rと、車幅方向に延びてこれら左右のサブサイ
ドメンバ6L、6Rの前端部どうしを連結するように一
体的に設けられたサブフロントクロスメンバ6Fと、車
幅方向に延びて左右のサブサイドメンバ6L、6Rの前
後方向の中間部6a、6aどうしに亙って架設されたサ
ブリヤクロスメンバ6REとを備えている。
【0039】次に、このような構成の車体前部のフレー
ム4に対して、パワーユニット1を配置する位置関係を
説明する。本実施形態では、図1に示すように、パワー
ユニット1を車体前部のフレーム4に対して所謂4点十
字型の支持を行っている。
【0040】図1および図2に示すように、パワーユニ
ット1は、車体前部のフレーム4に対して、クランク軸
の軸方向(矢印Cで示す)が車幅方向と略平行になるよ
うに(横置きに)配置されている。また、図1および図
2に示すように、パワーユニット1は、車幅方向の両端
部及び車体の前後位置に連結された4つのインシュレー
タ7、8、9、10を介してフレーム4に支持されてい
る。具体的には、車幅方向右側のインシュレータ7はサ
イドメンバ5Rに支持されている。一方、左側のインシ
ュレータ8は、サブサイドメンバ6Lに支持されてい
る。ここで、エンジン2側はインシュレータ7を介して
サイドメンバ5Rに支持され、トランスミッション側は
インシュレータ8を介してサブサイドメンバ6Lに支持
されている。さらに、パワーユニット1の前部はサブフ
ロントクロスメンバ6Fにインシュレータ9を介して支
持され、パワーユニット1の後部はサブリヤクロスメン
バ6REにインシュレータ10を介して支持されてい
る。
【0041】以上、パワーユニット1全体の支持構造に
ついて説明したが、ここで本実施形態のマウントインシ
ュレータの取付構造及び防振装置についての概略を図3
〜図5を用いて説明する。なお、図3はマウントインシ
ュレータ7と連結部材17とを示す分解斜視図、図4は
マウントインシュレータ7と連結部材17とユニット側
ブラケット18とを組み付けた状態を示す斜視図、図5
はマウントインシュレータの取付構造を示すマウントイ
ンシュレータの中心軸を通る縦断面図である。本実施形
態の防振装置50は、マウントインシュレータ7と、マ
ウントインシュレータ7に連結される連結部材17と、
連結部材17に連結され且つパワーユニット1に固定さ
れるユニット側ブラケット18とからなる。
【0042】マウントインシュレータ7は、後述する連
結部材17及びユニット側ブラケット18を介してパワ
ーユニット1のエンジン(エンジンブロック)2側と連
結される。図3に示すように、マウントインシュレータ
7は、外筒11と、この外筒11内に固着される略円筒
形状の支持弾性体12と、支持弾性体12の回転中心軸
を通る軸穴内に嵌合・固着された内筒13とを備える。
外筒11の下部両側には、それぞれフランジ14が突設
されている。なお、これらフランジ14を含む外筒11
は、アルミニウム材を押し出し成形することにより形成
されている。また、これらフランジ14、14には、そ
れぞれ上下方向に貫通するボルト挿通孔15が形成され
ている。そして、図4に示すように、外筒11は右側の
サイドメンバ5R上の所定位置に配置され、フランジ1
4のボルト挿通孔15から取付ボルト16を挿通させて
サイドメンバ5R側に固着されている。なお、この外筒
11は軸心方向が車幅方向と一致するように配置する。
また、サイドメンバ5Rには、フランジ14のボルト挿
通孔15に対応する位置に図示しないナットが溶接にて
固定されている。
【0043】支持弾性体12は、外筒11の内周面およ
び内筒13の外周面の間に介在され例えば加硫接着によ
り固着されている。また、内筒13は外筒11に同軸に
配置されている。
【0044】上記した内筒13の一端部側(車幅方向内
側)には、図3に示すように連結部材17が連結され
る。また、連結部材17には、図4に示すようにユニッ
ト側ブラケット18が連結される。そして、ユニット側
ブラケット18は、図5に示すようにパワーユニット1
側(エンジン2)に固着される。
【0045】次に、図3〜図8を用いてマウントインシ
ュレータ7の取付構造を詳細に説明する。なお、図6は
連結部材17をユニット取付側から見た背面図、図7は
マウントインシュレータ7に連結部材17とユニット側
ブラケット18とを取り付けた状態の平面図、図8はマ
ウントインシュレータ7に連結部材17とユニット側ブ
ラケット18とを取り付けた状態のユニット取付側から
見た背面図である。
【0046】連結部材17は、図3に示すように、内筒
13内に圧入される圧入ピン19と、この圧入ピン19
が突設された連結プレート20とがアルミニウムの鋳造
により一体に成形されてなる。連結プレート20は、圧
入ピン19の基部の両側に位置する後ブロック部21、
前ブロック部22と、前ブロック部22より車体前側に
位置して圧入ピン19の基部から離れた位置に配置され
た離間ブロック部23とが一体に形成されてなる。な
お、連結部材17がマウントインシュレータ7に連結さ
れた状態では、後ブロック部21が車体後側に位置し前
ブロック部22が車体前側に位置するように設定され、
圧入ピン19が連結プレート20の側部から車幅方向右
側へ突出する。さらに、図6に示すように、後ブロック
部21と離間ブロック部23との間の下部には、すなわ
ち前ブロック部22の下部には、凹部24が形成されて
いる。この凹部24には、後記するユニット側ブラケッ
ト18の凸部25が差し込まれるようになっている。な
お、後ブロック部21の下端面は圧入ピン19の中心軸
より下方に位置するように設定され、前ブロック部22
の下端面は圧入ピン19の中心軸より上方に位置するよ
うに設定され、離間ブロック部23の下端面より下方に
位置するように設定されている。
【0047】図6に示すように、上記した後ブロック部
21と前ブロック部22には、それぞれ取付ボルト挿通
孔26、27が形成されている。これら取付ボルト挿通
孔26、27の中心を通る軸線26A、27Aは、圧入
ピン19の中心を通る上下方向の線19Aに対して同じ
距離dとなるように設定されている。また、離間ブロッ
ク部23には、下方に垂下するように位置決めボルト2
8が固定されている。
【0048】一方、ユニット側ブラケット18は、上記
した連結部材17に固定される連結部29と、パワーユ
ニット1側に固定される基台部30とを有し、アルミニ
ウム材の鋳造により成形されている。
【0049】連結部29には、連結プレート20が載置
され、連結プレート20の後ブロック部21、前ブロッ
ク部22、離間ブロック部23の下端面に対応する当接
面を備えている。そして、後ブロック部21の下端面に
対応する面には、図8に示すように、上方へ突出して取
付ボルト挿通孔26に挿通される取付用ボルト31が固
定されている。また、連結部29における前ブロック部
22の下端面に対応する部分(凸部25)には、取付ボ
ルト挿通孔27に連通可能な連結部ボルト挿通孔32が
形成されている。さらに、連結部29における離間ブロ
ック部23の下端面に対応する部分には、位置決めボル
ト28が挿通される位置決めボルト挿通孔33が形成さ
れている。
【0050】基台部30は、パワーユニット1のエンジ
ン2の側壁に取り付けられる略三角形状の取付プレート
部34を有し、取付プレート部34の3つの隅部にボル
ト挿通孔35、36、37が形成されている。このボル
ト挿通孔35、36、37には、図7に示すように、取
付ボルト38、39、40が挿通され、エンジン2のブ
ロック側壁に形成された雌ネジと螺合・固定されるよう
になっている。
【0051】連結部材17の連結プレート20は、ユニ
ット側ブラケット18の連結部29の上に載置される。
このとき、位置決めボルト28を離間ブロック部23に
形成された位置決めボルト挿通孔33に挿通させ、且つ
連結部29に上方へ向けて突設された取付用ボルト31
を連結プレート20の後ブロック部21に形成された取
付ボルト挿通孔26に挿通させると共に、連結プレート
20の下面側の凹部24にユニット側ブラケット18側
の凸部25が差し込まれるように位置決めを行うことで
適正位置に配置される。なお、図4、図7及び図8に示
すように、後ブロック部21の取付ボルト挿通孔26か
ら上方へ突出する取付用ボルト31にはナット41が螺
合・固定されている。また、前ブロック部22に形成さ
れた取付ボルト挿通孔27には取付ボルト42が挿通さ
れ、連結部29側に配設された図示しないナットに緊締
されている。
【0052】次に、パワーユニット1を本実施形態のマ
ウントインシュレータを介して車体側に固定する手順に
ついて説明する。まず、連結部材17の圧入ピン19を
マウントインシュレータ7の内筒13に圧入して結合さ
せる。また、マウントインシュレータ7のフランジ14
をボルト16にて、サイドメンバ5Rに固定する。一方
でパワーユニット1側のエンジン2のブロック側壁に、
ユニット側ブラケット18の取付プレート部34を取付
ボルト38、39、40で螺子固定する。
【0053】そして、連結部材17の連結プレート20
の下方に、ユニット側ブラケット18の連結部29が位
置するように配置し、連結プレート20に設けられた位
置決めボルト28を離間ブロック部23に形成された位
置決めボルト挿通孔33に挿通させ、且つ連結部29に
上方へ向けて突設された取付用ボルト31を連結プレー
ト20の後ブロック部21に形成された取付ボルト挿通
孔26に挿通させてそれぞれナット締めする。そして、
離間ブロック部23の下端面から下方に突出する位置決
めボルト28にナット43をナット締めし、後ブロック
部21の取付ボルト挿通孔26から上方へ突出する取付
用ボルト31にナット41を螺合させて固定する。この
とき、連結プレート20の下面側の凹部24にユニット
側ブラケット18側の凸部25が差し込まれるように配
置される。さらに、前ブロック部22に形成された取付
ボルト挿通孔27には、取付ボルト42を挿入させ連結
部25側に配設された図示しないナットでナット締めす
る。このようにしてパワーユニット1の車幅方向右側で
車体側へ取り付けることができる。なお、パワーユニッ
ト1の他の取付位置では周知のマウントインシュレータ
を用いて取り付ければよい。
【0054】本実施形態においては、連結部材17(連
結プレート20)は圧入ピン19より前方向に取付ボル
ト42、位置決めボルト28の2箇所でユニット側ブラ
ケット18に締結され、圧入ピン19より後方向に取付
用ボルト31の1箇所で締結される。このような構成に
おいて、パワーユニット1のエンジン2の振動によりエ
ンジン2と車体側(サイドメンバ5R)との間に相対変
位が生じ、この相対変位によって連結部材17(連結プ
レート20)をこじる方向の力(主に車体上下方向の
力)が入力した場合、後ブロック部21が上面がマウン
トインシュレータ7の中心より上に位置し且つ下面がマ
ウントインシュレータ7の中心より下に位置し、取付用
ボルト31で連結プレート20と連結部29とを締結し
ているため、上記したこじる方向の力を後ブロック部2
1の上面と下面との2箇所で受けることができる。この
ため、連結部材17とユニット側ブラケット18との締
結強度を充分に確保することができる。また、マウント
インシュレータ7の中心より前側では、取付ボルト42
と位置決めボルト28とで強固に固定されるため、こじ
り方向の力に対して剛性を充分に確保することができ
る。離間ブロック部23に設けられた位置決めボルト2
8が、マウントインシュレータ7と連結部材18の連結
ポイントから離間した位置に設けられているため、これ
に対応して形成された、位置決めボルト28を挿入する
ボルト挿通孔33が視認し易く、取付作業性を向上する
ことができる。
【0055】以上、実施形態について説明したが、本発
明はこれに限定されるものではなく、構成の要旨に付随
する各種の変更が可能である。例えば、上記した実施形
態では、パワーユニットを前後左右の4点で支持する構
造に本発明を適用して説明したが、3点支持構造や5点
以上の箇所で支持する構造などに適用してもよい。
【0056】また、上記した実施形態では、マウントイ
ンシュレータ7のフランジ14を外筒11と一体に成形
したが、溶接などにより固着させた構成としても勿論よ
い。
【0057】さらに、上記した実施形態では、連結部材
17の離間ブロック部23に下方に向けて突設された位
置決めボルト28と、ユニット側ブラケット18の連結
部29に上方へ向けて突設された取付ボルト41との2
本のボルトを設けたが、いずれか一方のみを備える構成
としてもよく、1本のボルトでも位置決め機能を備える
ことが可能である。
【0058】また、上記した実施形態では、パワーユニ
ット1を構成するエンジン2トランスミッション3とが
車幅方向に並ぶように配置したが、エンジン2とトラン
スミッション3とが車体前後方向に並ぶように配置する
場合にも本発明を適用すること可能である。
【0059】さらに、上記した実施形態では、エンジン
2を右側でトランスミッション3を左側に配置するもの
として説明したが、その逆の配置になる場合にも、本発
明が適用できることは言うまでもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明に係るマウントインシュレータの
取付構造及び防振装置が適用された実施形態のパワーユ
ニットの支持状態を示す平面図である。
【図2】図2は実施形態のパワーユニットの支持状態を
正面視で示した部分断面図である。
【図3】図3は実施形態のマウントインシュレータと連
結部材とを示す分解斜視図である。
【図4】図4は実施形態のマウントインシュレータと連
結部材とユニット側ブラケットとを組み付けてなる防振
装置を示す斜視図である。
【図5】図5は実施形態のマウントインシュレータの取
付構造を示すマウントインシュレータの中心軸を通る縦
断面図である。
【図6】図6は実施形態における連結部材をユニット取
付側から見た背面図である。
【図7】図7は実施形態のマウントインシュレータに連
結部材とユニット側ブラケット18とを取り付けて防振
装置を構成した状態を示す平面図である。
【図8】図8は実施形態のマウントインシュレータに連
結部材とユニット側ブラケットとを取り付けてなる防振
装置をユニット取付側から見た背面図である。
【符号の説明】
1 パワーユニット 2 エンジン 4 フレーム 5 メインフレーム 5L、5R サイドメンバ 7 マウントインシュレータ 11 外筒 12 支持弾性体 13 内筒 14 フランジ 17 連結部材 18 ユニット側ブラケット 19 圧入ピン 20 連結プレート 21 後ブロック部 22 前ブロック部 23 離間ブロック部 24 凹部 25 凸部 26、27 ボルト挿通孔 28 位置決めボルト 29 連結部 30 基台部 31 取付ボルト 32、33 ボルト挿通孔 41 ナット 42 取付ボルト 50 防振装置

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原動機を含むパワーユニットと車体側骨
    格部材との間に、前記車体側骨格部材に固定された外筒
    と当該外筒内に同心状に配置された内筒との間に支持弾
    性体を介在させてなるマウントインシュレータが、介装
    されたマウントインシュレータの取付構造であって、 前記内筒に固定されたピンと、前記ピンが車体側方へ向
    けて突設され且つ前記パワーユニット側に設けられたユ
    ニット側ブラケットに固定された連結プレートと、前記
    ピンと連結プレートとが一体的に形成されてなる連結部
    材とを備え、前記連結プレートに、前記ピンの中心軸を
    挟む前後で互いに対称をなす位置に配置された第1締結
    部材挿通孔及び第2締結部材挿通孔と、前記第1締結部
    材挿通孔又は第2締結部材挿通孔より前記ピンの中心軸
    から離間する方向に配置された第3締結部材挿通孔とが
    形成され、前記ピンの中心軸に対して前記第3締結部材
    挿通孔と反対側に位置する前記第1締結部材挿通孔又は
    前記第2締結部材挿通孔の開口上面が前記ピンの中心軸
    より車体上方に位置し且つ開口下面が前記ピンの中心軸
    より車体下方に位置し、前記連結プレートと前記ユニッ
    ト側ブラケットとが前記第1締結部材挿通孔、前記第2
    締結部材挿通孔、及び前記第3締結部材挿通孔のそれぞ
    れの開口下面で当接すると共に、これら締結部材挿通孔
    に挿通された締結部材により前記連結プレートと前記ユ
    ニット側ブラケットとが締結、固定されていることを特
    徴とするマウントインシュレータの取付構造。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のマウントインシュレータ
    の取付構造であって、 前記締結部材はボルト及びナットでなり、前記第3締結
    部材挿通孔と、前記ピンの中心軸に対して第3締結部材
    挿通孔と反対側に位置する前記第1締結部材挿通孔及び
    前記第2締結部材挿通孔のうち少なくとも一方に、前記
    ボルトを前記ユニット側ブラケットが位置する方向へ突
    出するように植設したことを特徴とするマウントインシ
    ュレータの取付構造。
  3. 【請求項3】 請求項1記載のマウントインシュレータ
    の取付構造であって、 前記締結部材はボルト及びナットでなり、前記ユニット
    側ブラケットの、前記第1締結部材挿通孔、前記第2締
    結部材挿通孔、及び前記第3締結部材挿通孔に対応する
    位置に、順次第4締結部材挿通孔、第5締結部材挿通
    孔、第6締結部材挿通孔が形成され、前記第6締結部材
    挿通孔と、前記ピン中心軸に対して前記第6締結部材挿
    通孔と反対側に位置する前記第4締結部材挿通孔及び前
    記第5締結部材挿通孔のうち少なくとも一方に、前記ボ
    ルトを前記連結プレート側へ向けて突出するように植設
    したことを特徴とするマウントインシュレータの取付構
    造。
  4. 【請求項4】 請求項1記載のマウントインシュレータ
    の取付構造であって、 前記締結部材はボルト及びナットでなり、 前記第3締結部材挿通孔と、前記ピンの中心軸に対して
    第3締結部材挿通孔と反対側に位置する前記第1締結部
    材挿通孔又は前記第2締結部材挿通孔とのうちの一方
    に、第1ボルトを前記ユニット側ブラケットが位置する
    方向へ突出するように植設し、 前記ユニット側ブラケットの、前記第1締結部材挿通
    孔、前記第2締結部材挿通孔、及び前記第3締結部材挿
    通孔に対応する位置に、順次第4締結部材挿通孔、第5
    締結部材挿通孔、第6締結部材挿通孔が形成され、 前記連結プレート側に植設された前記ボルトから最も離
    間して配置された、第6締結部材挿通孔、又は前記ピン
    中心軸に対して前記第6締結部材挿通孔と反対側に位置
    する前記第4締結部材挿通孔又は前記第5締結部材挿通
    孔に、第2ボルトを前記連結プレート側へ向けて突出す
    るように植設したことを特徴とするマウントインシュレ
    ータの取付構造。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至請求項4のいずれかに記載
    のマウントインシュレータの取付構造であって、 前記ピンの中心軸に対して前記第3締結部材挿通孔と同
    じ側にある前記第1締結部材挿通孔又は前記第2締結部
    材挿通孔の開口下面が前記ピンの中心軸より車体上方に
    位置し、前記第3締結部材挿通孔の開口下面が前記ピン
    の中心軸より車体下方に位置するように形成されている
    ことを特徴とするマウントインシュレータの取付構造。
  6. 【請求項6】 請求項1乃至請求項5のいずれかに記載
    のマウントインシュレータの取付構造であって、 前記連結部材は、軽量金属材料で鋳造されたことを特徴
    とするマウントインシュレータの取付構造。
  7. 【請求項7】 原動機を含むパワーユニットと車体側骨
    格部材との間に介装される防振装置であって、 前記車体側骨格部材に固定された外筒と当該外筒内に同
    心状に配置された内筒との間に支持弾性体を介在させて
    なるマウントインシュレータと、 前記内筒に固定されたピンと、前記ピンが車体側方へ向
    けて突設された連結プレートとが一体的に形成されてな
    る連結部材と、 前記連結プレートに固定される連結部と、前記パワーユ
    ニット側に固定される基台部とが一体的に形成されたユ
    ニット側ブラケットと、を備えてなり、 前記連結プレートに、前記ピンの中心軸を挟む前後で互
    いに対称をなす位置に配置された第1締結部材挿通孔及
    び第2締結部材挿通孔と、前記第1締結部材又は第2締
    結部材挿通孔より前記ピンの中心軸から離間する方向に
    配置された第3締結部材挿通孔とが形成され、前記ピン
    の中心軸に対して前記第3締結部材挿通孔と反対側に位
    置する前記第1締結部材挿通孔又は前記第2締結部材挿
    通孔の開口上面が前記ピンの中心軸より車体上方に位置
    し且つ開口下面が前記ピンの中心軸より車体下方に位置
    し、前記連結プレートと前記ユニット側ブラケットとが
    前記第1締結部材挿通孔、前記第2締結部材挿通孔、及
    び前記第3締結部材挿通孔のそれぞれの開口下面で当接
    すると共に、これら締結部材挿通孔に挿通された締結部
    材により前記連結プレートと前記ユニット側ブラケット
    とが締結、固定されることを特徴とする防振装置。
  8. 【請求項8】 請求項7記載の防振装置であって、前記
    連結部材は、軽量金属材料で鋳造されたことを特徴とす
    る防振装置。
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