JPH0655839U - 自動車用パワーユニットの支持構造 - Google Patents
自動車用パワーユニットの支持構造Info
- Publication number
- JPH0655839U JPH0655839U JP337893U JP337893U JPH0655839U JP H0655839 U JPH0655839 U JP H0655839U JP 337893 U JP337893 U JP 337893U JP 337893 U JP337893 U JP 337893U JP H0655839 U JPH0655839 U JP H0655839U
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Abstract
(57)【要約】
【目的】トランスミッションのデフ部とマウントピンと
の共振による振動レベルを減衰させるとともに、デフ部
の振動レベルも効果的に減衰させることができる自動車
用パワーユニットの支持構造を提供すること。 【構成】横置き式パワーユニットを搭載した自動車にお
いて、トランスミッションのデフ部にマウントブラケッ
トを固定し、このマウントブラケットにマウントピンの
一端部を連結し、マウントピンの他端部をステーを介し
てエンジンに連結する。マウントピンに外挿された外筒
を車体に固定し、マウントピンと外筒との間にマウント
ゴムを設ける。
の共振による振動レベルを減衰させるとともに、デフ部
の振動レベルも効果的に減衰させることができる自動車
用パワーユニットの支持構造を提供すること。 【構成】横置き式パワーユニットを搭載した自動車にお
いて、トランスミッションのデフ部にマウントブラケッ
トを固定し、このマウントブラケットにマウントピンの
一端部を連結し、マウントピンの他端部をステーを介し
てエンジンに連結する。マウントピンに外挿された外筒
を車体に固定し、マウントピンと外筒との間にマウント
ゴムを設ける。
Description
【0001】
本考案は自動車用パワーユニットの支持構造、特に横置き式パワーユニットを 車体に支持する構造に関するものである。
【0002】
従来、FF車における横置き式パワーユニットの支持構造として、エンジンと トランスミッションとの結合部位にスチフナを設け、このスチフナにマウントブ ラケットを一体的に設け、このマウントブラケットをマウントゴムを介して車体 に支持したもの(実開昭59−47520号公報)や、マウントゴムの中空中心 軸をエンジン側ブラケット方向に延設し、この延設部を上記ブラケットの支持穴 に挿通した状態で締結したもの(実開平1−72411号公報)等が提案されて いる。
【0003】 ところで、パワーユニットを車体に支持する場合、少ない数のマウントブラケ ットで車体に振動を伝えないよう効果的に支持するために、マウントブラケット をトランスミッションのデフ部に配置しなければならない場合がある。しかし、 このデフ部はパワーユニットの中では機械的強度が弱くかつ振動レベルが大きい という問題がある。
【0004】 図1はトランスミッションのデフ部を支持した一例を示し、1はエンジン、2 はトランスミッション、3はマウントブラケット、4はマウントピン、5は車体 (図示せず)に固定された外筒、6はマウントゴムである。上記マウントピン4 、外筒5およびマウントゴム6とでマウントインシュレータMを構成している。 上記構造の場合、ギヤの噛合反力やパワーユニット全体の共振によって、破線 で示すようにトランスミッション2のデフ部2aが変位するため、この変位がマ ウントピン4に伝達される。特に、図1の構造の場合、マウントピン4がマウン トブラケット3に片持ち支持されているため、上記変位とマウントピン4とが共 振し、図2に示すようにマウントインシュレータの中心部Aにはデフ部2aの振 動による振動レベルのピークP1 と、マウントブラケット3およびマウントピン 4の固有振動による振動レベルのピークP2 とが現れる。図2の縦軸はデフ部2 aの振幅に対する中心部Aの振幅の比を示し、中心部Aはデフ部2aより大きな 振幅で振動することになる。
【0005】
一方、上記のようなマウントピン4を片持ち支持した構造に代えて、図3のよ うにブラケット3とピン4の先端部との間をステー7で連結し、ピン4を両端支 持した構造も考えられる。 図4は図3の支持構造におけるマウントインシュレータMの中心部Aの振動レ ベルを示す。この場合には、ステー7によってデフ部2aとマウントピン4との 共振が抑制されるため、ブラケット3およびピン4の固有振動に基づく振動レベ ルP2 は低くなる。しかしながら、ブラケット3とステー7とマウントインシュ レータMとがデフ部2aと一体的に振動するため、デフ部2aの振動P1 は殆ど 減衰せずに車体に伝達されるという欠点があった。 そこで、本考案の目的は、トランスミッションのデフ部とマウントピンとの共 振による振動レベルを減衰させるとともに、デフ部の振動レベルも効果的に減衰 させることができる自動車用パワーユニットの支持構造を提供することにある。
【0006】
上記目的を達成するために、本考案は、エンジンとトランスミッションとから なる横置き式パワーユニットを搭載した自動車において、上記トランスミッショ ンのデフ部にマウントブラケットを固定し、このマウントブラケットにマウント ピンの一端部を連結するとともに、マウントピンの他端部をステーを介してエン ジンに連結し、上記マウントピンに外挿された外筒を車体に固定し、マウントピ ンと外筒との間にマウントゴムを設けたものである。
【0007】
【作用】 トランスミッションのデフ部の振動はマウントブラケットを介してマウントピ ンに伝達されるが、エンジンの振動もステーを介してマウントピンに伝達される 。デフ部の振動とエンジンの振動は全く挙動が異なるので、マウントピンでは両 方の振動が互いに打ち消し合い、振動レベルが低く抑えられる。また、マウント ピンはマウントブラケットとステーによって両端支持されるので、マウントピン の支持剛性が高く、マウントピンとマウントブラケットとの固有振動数を高くす ることにより、デフ部との共振を抑制できる。以上の作用によって、車体へ伝達 される振動レベルが非常に低くなり、静粛なパワーユニットの支持構造を提供で きる。
【0008】 ステーとエンジンとを連結する方法として、ステーの端部をエンジンの側面に 直接固定してもよいが、エンジンとトランスミッションとの結合を補強するスチ フナや、エンジンに固定される部品にステーの端部を固定してもよい。
【0009】
図5は本考案にかかる横置き式パワーユニットの支持構造の一例を示す。 図において、10はエンジン、11はトランスミッション、12はトランスミ ッション11のデフ部11aの側面にボルト13で固定されたマウントブラケッ ト、14はマウントブラケット12に固定されたマウントピン、15は車体(図 示せず)にボルト16で固定された外筒、17はマウントピン14と外筒15と の間に介設されたマウントゴムである。上記マウントピン14、外筒15および マウントゴム17とでマウントインシュレータMを構成している。
【0010】 エンジン10とトランスミッション11との間には、両者の結合を補強するた めの2個のスチフナ20,22が設けられている。第1スチフナ20は横断面略 U字形に形成され、その前端部はボルト21でエンジン10の後壁に固定され、 後端部は第2スチフナ22の右端部とボルト23によって連結されている。第1 スチフナ20の中間部はボルト(図示せず)でトランスミッション11の右側壁 (クラッチハウジング)に固定されている。第2スチフナ22は横断面略L字形 に形成され、その右端部はエンジン10の後壁にボルト24で固定されており、 後方へ折曲された左端部はエンジン10の突出部10aを介してトランスミッシ ョン11の右側壁にボルト25で固定されている。
【0011】 第2スチフナ22の左端部には後方へ延長部22aが一体に延長され、この延 長部22aにステー26の一端部がボルト27で固定されている。ステー26の 他端部は上記マウントピン14の先端部に連結されている。このステー26はト ランスミッション11のデフ部11aから突出した出力軸28と干渉しないよう に、出力軸28の上側に配置されている。 なお、エンジン10およびトランスミッション11からなるパワーユニットは 、上記マウントブラケット12のほか数個のマウントブラケット(図示せず)で 車体に支持されている。
【0012】 上記構成よりなる支持構造において、トランスミッション11のデフ部11a はギヤの噛合反力等の作用によって車幅方向(図5の矢印B方向)に振動し、こ の振動はマウントブラケット12を介してマウントピン14に伝達される。また 、エンジン10の振動もステー26を介してマウントピン14に伝達される。デ フ部11aの振動とエンジン10の振動は全く挙動が異なるので、マウントピン 14では両者の振動が互いに打ち消し合い、振動レベルが低く抑えられる。しか も、マウントピン14はマウントブラケット12とステー26によって両端支持 されるので、マウントピン14の支持剛性が高く、マウントピン14の固有振動 数を高くすることにより、デフ部11aとの共振を抑制できる。
【0013】 図6の実線は上記支持構造におけるマウントインシュレータMの中心部Aの振 動レベルを示し、破線は図3の支持構造における中心部Aの振動レベルを示す。 図から明らかなように、デフ部11aとマウントピン14との共振による振動レ ベルP2 だけでなく、デフ部11aの振動レベルP1 も大幅に減衰していること が分かる。 また、従来ではデフ部11aの振動の振幅に比べて中心部Aの振幅が大きくな る傾向にあったが、本考案では図6から明らかなように、中心部Aの振幅をデフ 部11aより小さくすることが可能となった。そのため、車体に伝わる振動の伝 達を効果的に抑制できた。
【0014】
以上の説明で明らかなように、本考案によれば、マウントピンの両端部に互い に挙動の異なる振動入力を加え、両方の振動を互いに打ち消し合うようにしたの で、デフ部とマウントピンとの共振による振動レベルを減衰させるとともに、デ フ部の振動レベルも効果的に減衰させることができる。その結果、マウントイン シュレータの中心部における振動レベルが大幅に減少し、車体への振動伝達を少 なくすることができる。
【図1】従来の支持構造の一例の平面図である。
【図2】図1におけるマウントインシュレータの中心部
の振動レベル図である。
の振動レベル図である。
【図3】従来の支持構造の他の例の平面図である。
【図4】図3におけるマウントインシュレータの中心部
の振動レベル図である。
の振動レベル図である。
【図5】本考案にかかる支持構造の一例の斜視図であ
る。
る。
【図6】図5におけるマウントインシュレータの中心部
の振動レベル図である。
の振動レベル図である。
10 エンジン 11 トランスミッション 11a デフ部 12 マウントブラケット 14 マウントピン 15 外筒 17 マウントゴム 20 第1スチフナ 22 第2スチフナ 26 ステー M マウントインシュレータ
Claims (1)
- 【請求項1】エンジンとトランスミッションとからなる
横置き式パワーユニットを搭載した自動車において、 上記トランスミッションのデフ部にマウントブラケット
を固定し、このマウントブラケットにマウントピンの一
端部を連結するとともに、マウントピンの他端部をステ
ーを介してエンジンに連結し、上記マウントピンに外挿
された外筒を車体に固定し、マウントピンと外筒との間
にマウントゴムを設けたことを特徴とする自動車用パワ
ーユニットの支持構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1993003378U JP2565133Y2 (ja) | 1993-01-12 | 1993-01-12 | 自動車用パワーユニットの支持構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1993003378U JP2565133Y2 (ja) | 1993-01-12 | 1993-01-12 | 自動車用パワーユニットの支持構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0655839U true JPH0655839U (ja) | 1994-08-02 |
JP2565133Y2 JP2565133Y2 (ja) | 1998-03-11 |
Family
ID=11555698
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1993003378U Expired - Lifetime JP2565133Y2 (ja) | 1993-01-12 | 1993-01-12 | 自動車用パワーユニットの支持構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2565133Y2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2015166611A1 (ja) * | 2014-04-28 | 2015-11-05 | 本田技研工業株式会社 | 車両用動力伝達装置の構造 |
JP2019086115A (ja) * | 2017-11-08 | 2019-06-06 | トヨタ自動車株式会社 | マウント |
JP2021011165A (ja) * | 2019-07-05 | 2021-02-04 | 三菱自動車工業株式会社 | パワープラントの車体へのマウント構造 |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0260615U (ja) * | 1988-10-28 | 1990-05-07 |
-
1993
- 1993-01-12 JP JP1993003378U patent/JP2565133Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0260615U (ja) * | 1988-10-28 | 1990-05-07 |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2015166611A1 (ja) * | 2014-04-28 | 2015-11-05 | 本田技研工業株式会社 | 車両用動力伝達装置の構造 |
JPWO2015166611A1 (ja) * | 2014-04-28 | 2017-04-20 | 本田技研工業株式会社 | 車両用動力伝達装置の構造 |
JP2019086115A (ja) * | 2017-11-08 | 2019-06-06 | トヨタ自動車株式会社 | マウント |
JP2021011165A (ja) * | 2019-07-05 | 2021-02-04 | 三菱自動車工業株式会社 | パワープラントの車体へのマウント構造 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2565133Y2 (ja) | 1998-03-11 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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EXPY | Cancellation because of completion of term |