JPH0734168Y2 - エンジンパワーユニット - Google Patents

エンジンパワーユニット

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JPH0734168Y2
JPH0734168Y2 JP6439789U JP6439789U JPH0734168Y2 JP H0734168 Y2 JPH0734168 Y2 JP H0734168Y2 JP 6439789 U JP6439789 U JP 6439789U JP 6439789 U JP6439789 U JP 6439789U JP H0734168 Y2 JPH0734168 Y2 JP H0734168Y2
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尚義 青木
隆男 為近
恵信 観
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は、可搬型エンジン発電機等のエンジンパワーユ
ニットに関し、特にエンジンとマフラとを接続するフレ
キシブル成形パイプに関するものである。
[従来の技術] 可搬型エンジン発電機等のエンジン作業機、特に比較的
大型で、ディーゼルエンジン等を使用するものにおいて
は、エンジンを防振ゴム等でフレームに対して防振支持
する一方、大型のマフラをエンジンからクランク軸方向
の一端部側に離した位置に配置してフレームに固定し、
この両者間に接続する排気管としてフレキシブル成形パ
イプを使用することにより、振動系の違いにより生じる
振動ずれ分を吸収するようにしている。
[考案が解決しようとする課題] ところで、フレキシブル成形パイプは、比較的長いパイ
プを蛇腹状に成形したもので、熱膨張による伸びが著し
く大となっており、マフラをある程度揺動自在にしてお
くことにより、マフラ側でフレキシブル成形パイプの伸
びを吸収可能となるが、それ以外のものでは熱膨張の伸
び量を蛇腹状フレキシブル部分自体の圧縮で吸収してい
る。
しかしながら、蛇腹の目が詰まった状態では、フレキシ
ブル成形パイプ本来の伸縮機能が低下してしまう。
また可搬型エンジン発電機等のエンジンパワーユニット
において、エンジン振動は振動中心に対して弧を描く回
転方向の振動が主体であり、この振動はフレキシブル成
形パイプに対し捩れとして作用する。
しかしながら、フレキシブル成形パイプの場合は、伸縮
及び曲げに対して有利であるが、捩れに対しては弱く、
耐久信頼性を得るためには、その対策が必要となる。
そこで本考案の目的は、エンジンからクランク軸方向の
一端部側に離して配置固定したマフラ側のエンジン側と
を接続する排気管に使用するフレキシブル成形パイプに
対して、エンジン回転振動が捩れとして作用するのを防
止し、エンジン回転振動をフレキシブル部分の伸縮及び
曲げによって効果的に吸収でき、排気管用のフレキシブ
ル成形パイプの耐久信頼性を高められるようにしたエン
ジンパワーユニットを提供することにある。
[課題を解決するための手段] 以上の課題を達成すべく本考案は、エンジンをフレーム
に対して防振支持し、このエンジンの排気装置に設ける
マフラを、前記エンジンとはクランク軸方向の一端部側
に離して配置するとともに、このマフラをエンジン振動
系とは別の振動系に固定し、このマフラと前記エンジン
とをフレキシブル成形パイプを有する排気管で接続した
エンジンパワーユニットであって、前記フレキシブル成
形パイプを、前記エンジンの回転振動方向に対して、振
動中心からの半径方向に弧を描くようにして取り付けた
ことを特徴とする。
具体的には、前記フレキシブル成形パイプは、前記エン
ジンの回転振動方向に対して、振動中心からの半径方向
に弧を描く形状に予め成形されている。
または前記フレキシブル成形パイプの両端部には、前記
エンジン側及び前記マフラ側への取付フランジが備えら
れ、この両取付フランジが、前記エンジン側及び前記マ
フラ側の被取付部に対し所定角度をもって対向する形状
に前記フレキシブル成形パイプが形成されており、前記
両取付フランジを前記各被取付部に固定した状態で、前
記フレキシブル成形パイプのフレキシブル部分が、前記
エンジンの回転振動方向に対して、振動中心からの半径
方向に弧を描く湾曲形状に変形している。
[作用] エンジンからクランク軸方向の一端部側に離して配置固
定したマフラ側とエンジン側とを接続する排気管に使用
するフレキシブル成形パイプが、取付状態において、エ
ンジンの回転振動方向に対して、振動中心からの半径方
向に弧を描く形状となっているので、エンジン回転振動
はフレキシブル部分の伸縮及び曲げとして効果的に吸収
され、フレキシブル部分の捩れが防止されることから、
耐久信頼性が高められる。
[実施例] 以下に添付図面を基に実施例を説明する。
エンジンパワーユニットの一例として本考案を適用した
可搬型エンジン発電機の概略構造を示す第1図乃至第3
図において、1はフレーム、2は防音ケース、3はディ
ーゼルエンジン、4は発電機、5は燃料タンク、6はラ
ジエータ、7は冷却ファン、8は車輪、9は仕切板、11
はマフラである。
図示のようにエンジン3の図示しないクランク軸方向両
側夫々に直結して発電機4及び冷却ファン7が備えら
れ、発電機4上方に燃料タンク5が配設されており、冷
却ファン12前方に配設したラジエータ6が仕切板9に支
持されている。
仕切板9は前後左右に移動用の各車輪8…を備えたフレ
ーム1上に起設され、この仕切板9前方に横置の大型マ
フラ11が配設されており、このマフラ11はフレーム1上
に起設したブラケット12,12に固定支持されている。こ
のようにしてマフラ11は取付信頼性向上と冷却性確保の
ためフレーム1に保持されている。
またエンジン3及び発電機4はフレーム1上にクランク
軸と直交方向の左右に配設した防振ゴム13,13…により
防振支持されている。従ってエンジン3及び発電機4か
らフレーム1への振動伝達は小さなものとなっている。
以上の各種機器はフレーム1上方に設けた防音カバー2
内に収納され、防音カバー2内方は仕切板9によってエ
ンジン3及び発電機4側とマフラ11側とに画成されてい
る。
またマフラ11の一端面に接続して防音カバー2の上面に
開口する排気管14が設けられるとともに、マフラ11の他
端面に接続して仕切板9の上方一側寄り面に開口する排
気管15が設けられている。
そしてエンジン3の上面と、仕切板9に対する前記排気
管15の開口面との間にはフレキシブル成形パイプ16が接
続されている。
このフレキシブル成形パイプ16は、取付状態を示す第4
図のように、仕切板9側に結合される若干屈曲形状のパ
イプ17とエンジン3側に結合されるエルボー形状のパイ
プ18とを、蛇腹形状のフレキシブル部分19により連結し
て構成されている。
更にフレキシブル部分19に対して、両側の各パイプ17,1
8の端部には取付フランジ17a,18aが一体に夫々備えられ
ており、図示の如く両取付フランジ17a,18aは、エンジ
ン3上面と仕切板9の排気管15開口面との各取付状態に
おいて、直交する位置に向いた状態となっている。
以上のフレキシブル成形パイプ16は、フレキシブル部分
19がステンレス製であり、両側の各パイプ17,18は鋼板
製であって、且つ各取付フランジ17a,18aを含みディー
ゼル排気の硫黄による腐食防止のためにアルミコーティ
ングが施されている。
以上のエンジンパワーユニットにおいて、エンジン3の
振動は、第3図のように振動中心O回りに弧を描く回転
方向の振動が主体となっており、その振れ角度範囲をα
で示している。
一方、フレキシブル成形パイプ16両端の取付フランジ17
a,18aは、第2図及び第3図のように仕切板9面にボル
ト結合する取付フランジ17aと、エンジン3上面にボル
ト結合する取付フランジ18aとが、エンジン3の回転振
動方向に位置をずらして配置されている。
このため、フレキシブル部分19は第2図の如くエンジン
3のクランク軸方向とこれに直交する回転振動方向に対
し傾斜して配置されている。
以上のフレキシブル成形パイプ16において、蛇腹状フレ
キシブル部分19を、側面視形状を示す第1図及び第4図
のように上方に緩やかに湾曲させるとともに、仕切板9
への取付フランジ17a側から見た形状を示す第3図のよ
うにエンジン3の回転振動方向に対し、振動中心Oから
の半径方向に緩やかな弧を描くように湾曲させている。
このようにフレーム1に防振支持したエンジン3側とフ
レーム1に固定したマフラ11(実施例では仕切板9部
分)側との間を接続する排気管として用いたフレキシブ
ル成形パイプ16の蛇腹状フレキシブル部分19を、特に第
3図の如くエンジン3の回転振動方向に対し、振動中心
Oからの半径方向に緩やかな弧を描く湾曲形状に保持し
てフレキシブル成形パイプ16を取り付けているので、エ
ンジン3の回転振動を弧状に湾曲した蛇腹状フレキシブ
ル部分19での伸縮及び曲げとして効果的吸収されるもの
となる。従ってフレキシブル部分19の捩れが防止され、
耐久信頼性が高められる。
また実施例ではエンジン振動吸収のために必要な部分の
みにフレキシブル成形パイプ16を使用しており、前記耐
久信頼性の向上が図れることと併せ、高級材料であるス
テンレス製の蛇腹状フレキシブル部分19の長さを短くす
ることが可能であり、従ってコストダウンとコンパクト
化に寄与するものとなっている。
ところで、前記フレキシブル成形パイプ16は取付状態の
形状、即ちエンジン3の回転振動方向に対し、蛇腹状フ
レキシブル部分19を振動中心Oからの半径方向に弧を描
く形状に予め成形しておいても良い。
またストレート形状の蛇腹状フレキシブル部分19とした
ものでは、第5図のように両取付フランジ17a,18aを、
エンジン3上面及び仕切板9面に対し所定角度をもって
対向させておき、各取付フランジ17a,18aをエンジン3
上面及び仕切板9面に夫々固定した状態において、蛇腹
状フレキシブル部分19が、前述のようにエンジン3の回
転振動方向に対し、振動中心Oからの半径方向に緩やか
な弧を描く湾曲形状に変形させれば良い。
尚、本考案は実施例の可搬型エンジン発電機に限らず他
のエンジン作業機等のパワーユニットにも適用可能であ
り、またガソリンエンジンを用いたものにも適用できる
こと勿論である。
[考案の効果] 以上のように本考案のエンジンパワーユニットによれ
ば、エンジンからクランク軸方向の一端部側に離して配
置固定したマフラ側とエンジン側との間の排気管に使用
するフレキシブル成形パイプを、エンジンの回転振動方
向に対して、振動中心からの半径方向に弧を描くように
して取り付けたため、エンジン回転振動をフレキシブル
部分の伸縮及び曲げとして効果的に吸収でき、フレキシ
ブル部分の捩れを防止できることから、耐久信頼性を高
めることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案を適用したエンジンパワーユニットの一
例としての可搬型エンジン発電機の概略を示す縦断側面
図、第2図は同じく横断平面図、第3図は第1図の矢印
III-III線に沿った断面図、第4図はフレキシブル成形
パイプの取付状態での単品縦断側面図、第5図は湾曲形
状に変形させて取り付ける前の一例構造を示すフレキシ
ブル成形パイプの単品縦断側面図である。 尚、図面中、1はフレーム、2は防音ケース、3はエン
ジン、4は作業機、9は仕切板、11はマフラ、16はフレ
キシブル成形パイプ、17a,18aは取付フランジ、19は蛇
腹状フレキシブル部分である。
フロントページの続き (56)参考文献 実開 昭55−71016(JP,U) 実開 昭59−14934(JP,U) 実開 昭59−67545(JP,U) 実開 昭61−140117(JP,U)

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】エンジンをフレームに対して防振支持し、
    このエンジンの排気装置に設けるマフラを、前記エンジ
    ンとはクランク軸方向の一端部側に離して配置するとと
    もに、このマフラをエンジン振動系とは別の振動系に固
    定し、このマフラと前記エンジンとをフレキシブル成形
    パイプを有する排気管で接続したエンジンパワーユニッ
    トであって、前記フレキシブル成形パイプを、前記エン
    ジンの回転振動方向に対して、振動中心からの半径方向
    に弧を描くようにして取り付けたことを特徴とするエン
    ジンパワーユニット。
  2. 【請求項2】前記フレキシブル成形パイプは、前記エン
    ジンの回転振動方向に対して、振動中心からの半径方向
    に弧を描く形状に予め成形されていることを特徴とする
    請求項1記載のエンジンパワーユニット。
  3. 【請求項3】前記フレキシブル成形パイプの両端部に
    は、前記エンジン側及び前記マフラ側への取付フランジ
    が備えられ、この両取付フランジが、前記エンジン側及
    び前記マフラ側の被取付部に対し所定角度をもって対向
    する形状に前記フレキシブル成形パイプが形成されてお
    り、前記両取付フランジを前記各被取付部に固定した状
    態で、前記フレキシブル成形パイプのフレキシブル部分
    が、前記エンジンの回転振動方向に対して、振動中心か
    らの半径方向に弧を描く湾曲形状に変形していることを
    特徴とする請求項1記載のエンジンパワーユニット。
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JP2007040345A (ja) * 2005-08-01 2007-02-15 Komatsu Ltd バルブ構造およびパーキングブレーキの非常用解除機構
JP4609313B2 (ja) * 2005-12-27 2011-01-12 三菱自動車工業株式会社 車両のエンジンルーム構造
JP2013234617A (ja) * 2012-05-10 2013-11-21 Mitsubishi Electric Corp 発電装置
JP2016183637A (ja) * 2015-03-26 2016-10-20 本田技研工業株式会社 可搬式エンジン作業機

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