JP4609313B2 - 車両のエンジンルーム構造 - Google Patents

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本発明は、車両のエンジンルーム内の昇温を効果的に抑制する、車両のエンジンルーム構造に関する。
従来より、エンジンが後方に配置される車両においてエンジンルームを冷却するための技術が提案されている。エンジンが後方に配置された車両は、エンジンルーム内に流入する空気の量が少ないので、エンジンが前方に配置された車両と比較して、エンジンルームに熱気が滞留しやすいためである。
例えば、特許文献1には、車両のルーフ上に外気取入口を設け、この外気取入口から流入した外気をエンジンルーム内に配置されたターボチャージャのインタークーラに導く空気導入路を車両のリア側のピラー内に形成する技術が開示されている。
つまり、この特許文献1の技術は、車両の前方からの空気が、ルーフ上に設けられた外気取入口を通じてエンジンルーム内に導入されることにより、ターボチャージャのインタークーラを冷却するようになっている。
また、特許文献2には、バスの後方にエンジンルームを設け、このエンジンルーム内にエンジンを搭載した際に、エンジンルームの上部側方に空気取り入れ口を設けるとともに、エンジンルームの上部後方即ち、バス最後尾に排風口を設ける技術が開示されている。
つまり、この特許文献2の技術は、空気取り入れ口からエンジンルーム内に空気を取り込み、最後尾の排風口から空気を排出することによって、エンジンルームを冷却するようになっている。
実開昭61−169724号公報 特開平8−268089号公報
ところが、車種によっては上述の特許文献1または2の技術を適用できない場合がある。
例えば、エンジンルームの上方に客室や荷物室を配置するような車両では、特許文献1の技術のようにルーフ上部の外気取入口及び外気取入口とエンジンルームとを接続する空気導入路を形成することは困難である。また、エンジンルームの後方側にマフラ等の排気装置を配置し、限られた車内スペースを有効利用する車両(例えば小型車)では、車両の最後尾にエンジンルーム内の空気を排出する排風口を設けるためのスペースを確保することは困難であり、上述の特許文献2を適用することは難しい。
本発明はこのような課題に鑑み創案されたもので、エンジンルームの上方及び後方に冷却のための通風口を設けることが困難な車両においてもエンジンルーム内の昇温を効果的に抑制できるようにした、車両のエンジンルーム構造を提供することを目的とする。
上述の目的を達成するために、請求項1記載の本発明の車両のエンジンルーム構造は、エンジンが後方に搭載された車両のエンジンルームの構造であって、該エンジンルームに配設された該エンジンと、該エンジンルームにおいて該エンジンよりも後方に設けられ、車幅方向に配置された排気装置と、該エンジンルームの一側部に形成された一側開口部と、該エンジンルームの他側部に形成された他側開口部と、該エンジンルームに配設され、該一側開口部を通じて該エンジンルーム内に取り入れた空気を該他側開口部を通じて該エンジンルーム外へ強制的に排出するように該エンジンルームの他側部に向かって送風する送風機と、該一側開口部と該他側開口部との間に配設され該エンジンと該排気装置とを接続する接続部とを備え、該送風機は、該排気装置よりも車両前側であってエンジンルームの一側部側に、該接続部と同じ高さで配設され、送風方向が該接続部と該排気装置との間に向かうように該車幅方向に対して車両後方へ傾いて配設されていることを特徴としている。
また、請求項2記載の本発明の車両のエンジンルーム構造は、請求項1のものにおいて、接続部には過給器が備えられることを特徴としている。
また、請求項3記載の本発明の車両のエンジンルーム構造は、請求項1または2のものにおいて、該送風機には、該一側開口部を通じて取り入れた空気の一部を該エンジンルームの上部に向けて送出させる送風ガイドが備えられることを特徴としている。
また、請求項4記載の本発明の車両のエンジンルーム構造は、請求項1〜3のいずれか1項のものにおいて、該排気装置は、断面形状が縦長の扁平形状に形成されたマフラ装置を含むことを特徴としている。
請求項1記載の本発明の車両のエンジンルーム構造によれば、強制的にエンジンルーム内に外気を取り入れ、かつ熱気を外部に排出することができるとともに、排ガスの通過により非常に高温となる接続部と排気装置との両者を積極的に空冷することができるので、エンジンルーム内の昇温を効果的に抑制することができる。
また、請求項2記載の本発明の車両のエンジンルーム構造によれば、請求項1の効果に加え、非常に高温となるターボ過給機をも効果的に冷却することで、エンジンルーム内の昇温を抑制することができるとともに、このターボ過給機によってエンジンに供給される吸気の密度を高めることもできる。
また、請求項3記載の本発明の車両のエンジンルーム構造によれば、請求項1または2の効果に加え、エンジンルームの上部に溜まりやすい熱気を排出することができ、エンジンルーム内の昇温をさらに効果的に抑制することができる。
また、請求項4記載の本発明の車両のエンジンルーム構造によれば、請求項1〜3のいずれか1項の効果に加え、エンジンルーム内のスペースを有効に活用しながら効率良く熱気を排出することができる。
以下、図1〜図7を参照しながら、本発明の実施形態について説明する。
図1〜図7は本発明の一実施形態に係る、車両のエンジンルーム構造を説明するためのものであって、図1は車両の後部を示す斜視図、図2はエンジンルームを模式的に示す上面図、図3は図2における模式的なY矢視図、図4は図2における模式的なX矢視図、図5は図4中マフラ装置を除いた模式的な後面図、図6は図2に対して送風機による空気の流れ方向を示した図、図7は図5に対して送風機による空気の流れ方向を示した図である。
図1及び図2に示すように、車両1の後部にはエンジンルーム2が設けられている。また、このエンジンルーム2は、その前面及びその上面がフロアパネル3により形成され、また、その側面がリアサイドメンバ4とホイールハウスパネル5により形成され、さらに、その後面がリアエンドパネル6により形成されている。
フロアパネル3は、図1に示すように、平面状の鋼板をプレス成形した部材である。
このフロアパネル3は前後二箇所で左右方向を軸に屈曲しており、これにより車両1の前方から順に後部座席フロア部3A、スロープ部3B、荷物室フロア部3Cが形成されている。
後部座席フロア部3Aは略水平に延在し、いずれも図示しない客室の後部座席の床面を形成している。
スロープ部3Bは、前方から後方にかけて斜め上方に向けて延在するように形成されている。このスロープ部3Bはエンジンルーム2の前壁を形成しており、このスロープ部3Bで客室とエンジンルーム2とが仕切られるようになっている。
荷物室フロア部3Cは、略水平に延在し、エンジンルーム2の上面を覆い、図示しない荷物室の床面を形成している。また、この荷物室フロア部3Cには開口が設けられており、エンジンルームカバー3Dがこの開口に対して開閉可能に設けられている。
また、エンジンルーム2の後面は、エンジンルーム2の後壁をなすリアエンドパネル6によって覆われて形成され、エンジンルーム2と車両外部とが仕切られるようになっている。
また、エンジンルーム2の左右側面は、リアサイドメンバ4及びホイールハウスパネル5A,5Bによって形成されている。
これらのうち、リアサイドメンバ4は車体を形成する部材であり、車両1の両側にそれぞれ配設され、前後方向に互いに略平行に延在するように形成されている。より詳しくは、図3に示すように、このリアサイドメンバ4は、車両1の後部側から前部側へ向けて略水平に延在し、その後、斜め前下方へ延在して、車室底部を形成する左右のサイドメンバ(図示略)に接続されて形成されている。
ホイールハウスパネル5A,5Bは、車両1の後部左右にそれぞれ設けられ、エンジンルーム2の左右面をそれぞれ形成している。また、これらのホイールハウスパネル5A,5Bには、それぞれ、開口部G5A,G5Bが形成され、図示しないハブや駆動軸などの駆動系機器が挿通されるようになっている。なお、これらの開口部G5A,G5Bは、車両1の組み付け作業やメンテナンス作業を容易にするため、駆動系機器の挿通に要するスペースよりも十分に大きく形成されており、これらの開口部G5A,G5Bを通してエンジンルーム2の外部と内部との間で空気が出入りすることができるようになっている。
なお、左側のホイールハウスパネル5の開口部G5Aを「左側開口部(一側開口部)」、右側のホイールハウスパネル5の開口部G5Bを「右側開口部(他側開口部)」という。
続いて、エンジンルーム2の内部の構成について説明する。
図2に示すように、エンジンルーム2の内部にはエンジン7,マフラ8,ターボチャージャ(過給器)9,エンジンルームファン(送風機)10,トランスミッション11及びターボ用インタークーラ12が配設されている。なお、このエンジンルーム2にはこれらの機器以外も設けられているが、本実施形態の説明においてはその説明を省略する。
エンジン7は、そのクランクシャフト20が車両1の幅方向に延在するように配設された、いわゆる横置き形式のエンジンである。また、このエンジン7は、エンジンルーム2の長手方向中心線Cよりもやや右側に偏った位置に配設され、クランクシャフト20がエンジン7の左側に隣接して配設されたトランスミッション11と接続されている。
また、このエンジン7の前方側には吸気マニホールド21が設けられ、後方側には排気マニホールド22が設けられている。
そして、排気マニホールド22の下流側は、ターボチャージャ9及び接続管13を介してマフラ8に接続されている。また、これらのターボチャージャ9及び接続管13は左側開口部G5Aと右側開口部G5Bとの間に配置されている。なお、ターボチャージャ9及び接続管13を「接続部」という場合がある。
接続管13は、ターボチャージャ9から右方向へ延在し、その後、後方向に略直角に屈曲したL字型のターボ側接続管13Aと、マフラ8から右方向へ延在し、その後、前方向に略直角に屈曲したL字型のマフラ側接続管13Bと、これらのターボ側接続管13A及びマフラ側接続管13Bを相互に接続するジョイント部13Cとによって構成されている。
また、ターボチャージャ9は公知であるので、その内部構造についてはいずれも図示省略するが、このターボチャージャ9には、吸気側流路と排気側流路とが形成されている。そして、排気側流路には排気ガスの流速を高めるべく、徐々に流路の断面積が小さくなるように形成されたスクロール部が設けられている。また、吸気側流路及び排気側流路には互いに一体となって回転するように形成されたタービンが設けられている。そしてターボチャージャ9の吸気側流路は過給器管14を介してインタークーラ12に接続されている。
マフラ8の内部には、排気音を吸収するためのチャンバに加え、排気ガス中の有害な未燃物質を無害化するための触媒(いずれも図示略)が配設されている。
また、このマフラ8は、図3に示すように、側面視で車両上下方向に縦長の扁平な形状をしており、扁平な面を車両1の前後方向に向けてターボチャージャ9の後方で、且つ、リアエンドパネル6の直前方に配設されている。また、このマフラ8は、後面視では図4に示すように、車幅方向に長い横長の矩形形状をなしてエンジンルーム2後面を広く覆うように設けられ、エンジンルーム2内の限られたスペースを活用できるようになっている。
そして、エンジンルーム2内において、左側開口部G5A,マフラ8,エンジン7,トランスミッション11で囲まれる空間で、且つ、マフラ8の左端前側近傍には、ターボチャージャ9と略同じ高さでエンジンルームファン10が配設されている。また、このエンジンルームファン10は、その電動モータ31及び羽根車32(図5を用いて後述する)の回転軸線(図2中符号B1)が、図2中符号θBで示すように、上面視で中心線Cとの直交軸線B2よりも角度θBだけ時計回り方向に傾くように配設されている。
次に、エンジンルームファン10の構成について説明する。
図5に示すように、エンジンルームファン10には、電動モータ31と、この電動モータの駆動によって回転するように接続された羽根車32とが備えられ、固定用部材33を介してリアサイドメンバ4から下方に延設されたラテラルロッドブラケット15(図3参照)に固定されている。
電動モータ31は、モータ支持部材34の中心部34Aに支持されている。なお、このモータ支持部材34は、リング状に形成された中心部34Aと、この中心部から固定用部材33に向けて延在する3本のアーム部34Bにより構成されている。
円筒部材35は、羽根車32の外周を囲む円筒状に形成されており、固定用部材33にネジで固定されている。
また、円筒部材35の下部にはガイドプレート(送風ガイド)36が設けられている。このガイドプレート36は、円筒部材35の外周面に沿って円弧状に形成されており、エンジンルームファン10の送風方向に突出して形成されている。また、このガイドプレート36の先端付近は上方に向けて湾曲して形成されている。
本発明の一実施形態に係る車両のエンジンルーム構造は上述のごとく構成されているので、以下のような作用および効果を奏する。なお、ここでは、先にエンジンルームファン10が作動していないことを想定した場合について説明し、その後、このエンジンルームファン10が作動した場合について説明する。
エンジン7が運転を開始すると、エンジン7から排出された高温の排気ガスが排気マニホールド22,ターボチャージャ9,接続管13およびマフラ8を経由して車両1の外部に排出される。つまり、これらの排気マニホールド22,ターボチャージャ9,接続管13およびマフラ8は、高温の排気ガスの通過に伴って高温となるため、エンジンルーム2内部の発熱源となる。
この中でも特にマフラ8とターボチャージャ9とにおいては大きな熱が発生する。これは、ターボチャージャ9においては、エンジン7から排出された直後の非常に高温の排気ガスが供給されるだけでなく、高速で回転するタービン(図示略)がさらなる発熱源となるためである。また、マフラ8においては、内部に備えられている触媒(図示略)によって排気ガス中の未燃成分が無害な物質に浄化される際に大きな化学反応熱が発生するためである。
このように、エンジン7の運転により、これらの発熱源により発せられた熱によりエンジンルーム2内部の空気の温度は高くなる。そして、高温となった空気はエンジンルーム2の上方へ移動する。
一方、上述したようにエンジンルーム2の上方は、荷物室フロア部3C及びエンジンルームカバー3Dにより荷物室と仕切られているため閉塞されている。このため、高温の空気はエンジンルーム2の上方からはエンジンルーム2外部へ排出されず、エンジンルーム2の上方に滞留する。
また、上述したようにエンジンルーム2の前方はスロープ部3Bにより客室と仕切られており、他方、エンジンルーム2の後方はリアエンドパネル6により閉塞されている。このため、高温の空気はエンジンルーム2の前方及び後方からもエンジンルーム2外部へ排出されない。
なお、エンジンルーム2の左右両側には、上述のように左側開口部G5A及び右側開口部G5Bが設けられている。このため、これら左側開口部G5A及び右側開口部G5Bを通じて空気が自然に出入りするが、この流入出量はエンジンルーム2内部の昇温を抑制するために十分ではない。
このように、エンジンルームファン10が作動していない場合は、エンジンルーム2内の温度が次第に上昇する。
次に、エンジンルームファン10による作用について説明する。なお、エンジンルームファン10から空気が送出される側(車両1の右側)を表側といい、エンジンルームファン10へ空気が供給される側(車両1の左側)を裏側という。
エンジンルームファン10の電動モータ31に駆動電力が入力されると、電動モータ31が回転駆動することにより羽根車32が回転する。そして、この羽根車32の回転によりエンジンルームファン10の裏側の空気が表側へ強制的に送り出される。これにより、エンジンルームファン10の表側には連続的な空気の流れが発生する。
すると、図6に示すように、エンジンルームファン10の裏側で、羽根車32によってエンジンルームファン10の表側に空気が強制的に送り出されるため空気圧が低下する。この空気圧の低下により、図6中矢印で示すように左側開口部G5Aを通じて外部の空気がエンジンルーム2の内部に強制的に取り入れられる。
そして、エンジンルームファン10の表側では、羽根車32によって送り出された空気が図6中矢印A1に示すように電動モータ31の回転軸線B1に沿って流れる。そしてこの空気流は、マフラ8の左右方向中央付近に接触した後、マフラ8とエンジン7及びターボチャージャ9とに挟まれた空間を流れ、その後、接続管13の周辺を経て右側開口部G5Bを通じて車両1の外部へと排出される。
また、図7に示すように、エンジンルームファン10の側から送出された空気は、主に、この図7において矢印A2で示すように略水平に進む。この空気の流れを水平流A2
いう。なお、エンジンルームファン10は、マフラ8、ターボチャージャ9及び接続管13と略同じ高さに設けられているので、エンジンルームファン10から送出された水平流A2は確実にマフラ8,ターボチャージャ9および接続管13に沿って流れてこれらのマフラ8,ターボチャージャ9および接続管13から熱を奪い、右側開口部G5Bから車両1の外部へと排出される。
一方、エンジンルームファン10の下方付近からは、ガイドプレート36によって空気の一部がこの図7において矢印A3で示すように、上方へ向けて送出される。この空気の流れを上方流A3といい、この上方流A3は、エンジンルーム2の上方の壁部、即ち、荷物室フロア3C及びエンジンルームカバー3D付近で、上述の水平流A2と略平行に流れる。
そして、マフラ8,ターボチャージャ9および接続管13等の発熱源の上方に滞留する高温の空気はこの上方流A3により押し出されて、右側のホイールハウスパネル5に沿って下降した後、右側開口部G5Bから車両1の外部へと排出される。
このように、本発明の一実施形態に係る車両のエンジンルーム構造によれば、エンジンルームファン10により、外部の空気を左側開口部G5Aからエンジンルーム2の内部に強制的に取り入れ、高温となったエンジンルーム2内の空気を右側開口部G5Bからエンジンルーム2の外部へ強制的に排出するので、エンジンルーム2の前方及び後方並びに上方が閉塞されている場合であってもエンジンルーム2の昇温を抑制することができる。
特に、エンジンルームファン10から送風方向が主な発熱源となるターボチャージャ9とマフラ8との間に向けて配向されているので、これらのターボチャージャ9やマフラ8に対して水平流A2を連続的に供給することが可能となり、発熱源から効果的に熱を奪うことができる。
また、エンジンルームファン10のガイドプレート36によって、上方流A3を発生されることによって、エンジンルーム2の上方に滞留する高温の空気をエンジンルーム2から外部へ排出することができる。
さらに、エンジンルーム2に対する空気の出し入れ、即ち、換気はエンジンルームファン10により強制的に行われるため、本来、比較的小さな開口である左側開口部G5A及び右側開口部G5Bを通じても十分な換気を行なうことができ、エンジンルーム2の昇温を抑制することができる。即ち、外部の空気をエンジンルーム2内に取り入れるための大きな開口部や、車両1の走行風をエンジンルーム2の内部に案内するためのガイドプレート等を設ける必要がなく、車両1の設計自由度を向上させ、美観を向上させるという効果も得られる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。
例えば、実施形態の車両1では、過給器としてターボチャージャ9が備えられているが、必ずしもこのようなターボチャージャ9を備えなくともよい。また、過給器としてターボチャージャ9の替わりにスーパーチャージャなど種々の過給器を用いるようにしてもよい。
また、エンジンルームファン(送風機)10の位置も上述の実施形態に限定するものではなく、適宜変更可能である。この場合、送風機によって送り出される空気が発熱源となるエンジン、過給器及びマフラの周辺を確実に通過するように送風機の位置及び配向を設定するのが好ましい。
本発明の一実施形態に係る、車両のエンジンルーム構造を説明するためのものであって、車両の後部を部分的に示す斜視図である。 本発明の一実施形態に係る、車両のエンジンルーム構造を説明するためのものであって、エンジンルームを模式的に示す上面図である。 本発明の一実施形態に係る、車両のエンジンルーム構造を説明するためのものであって、図2における模式的なY矢視図である。 本発明の一実施形態に係る、車両のエンジンルーム構造を説明するためのものであって、図2における模式的なX矢視図である。 本発明の一実施形態に係る、車両のエンジンルーム構造を説明するためのものであって、図4からマフラ装置を除いた場合を示す模式的な後面図である。 本発明の一実施形態に係る、車両のエンジンルーム構造を説明するためのものであって、図2に対して送風機による空気の流れ方向を書き加えた図である。 本発明の一実施形態に係る、車両のエンジンルーム構造を説明するためのものであって、図5に対して送風機による空気の流れ方向を書き加えた図である。
符号の説明
1 車両
2 エンジンルーム
5A,5B ホイールハウスパネル
7 エンジン
8 マフラ(排気装置)
9 ターボチャージャ(過給器)
10 エンジンルームファン(送風機)
36 ガイドプレート(送風ガイド)
5A 左側開口部(一側開口部)
5B 右側開口部(他側開口部)

Claims (4)

  1. エンジンが後方に搭載された車両のエンジンルームの構造であって、
    該エンジンルームに配設された該エンジンと、
    該エンジンルームにおいて該エンジンよりも後方に設けられ、車幅方向に配置された排
    気装置と、
    該エンジンルームの一側部に形成された一側開口部と、
    該エンジンルームの他側部に形成された他側開口部と、
    該エンジンルームに配設され、該一側開口部を通じて該エンジンルーム内に取り入れた空気を該他側開口部を通じて該エンジンルーム外へ強制的に排出するように該エンジンルームの他側部に向かって送風する送風機と、
    該一側開口部と該他側開口部との間に配設され該エンジンと該排気装置とを接続する接続部とを備え
    該送風機は、該排気装置よりも車両前側であってエンジンルームの一側部側に、該接続部と同じ高さで配設され、送風方向が該接続部と該排気装置との間に向かうように該車幅方向に対して車両後方へ傾いて配設されている
    ことを特徴とする、車両のエンジンルーム構造。
  2. 該接続部には過給器が備えられる
    ことを特徴とする、請求項1記載の車両のエンジンルーム構造。
  3. 該送風機には、該一側開口部を通じて取り入れた空気の一部を該エンジンルームの上部に向けて送出させる送風ガイドが備えられる
    ことを特徴とする、請求項1または2記載の車両のエンジンルーム構造。
  4. 該排気装置は、断面形状が縦長の扁平形状に形成される
    ことを特徴とする、請求項1〜3のいずれか1項記載の車両のエンジンルーム構造。
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