JP6926984B2 - 車両用空冷式オイルクーラ - Google Patents

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Description

本発明は車両において潤滑油の冷却を行う空冷式オイルクーラの外気との熱交換の増加に関するものである。
冷却が必要な部位である冷却対象を、潤滑油を用いて冷却することが行われている。特許文献1に記載された車両においては、主に後輪駆動系を構成する電動モータ、減速機構、および差動機構を冷却対象とし、これらから生じる熱を潤滑油によって空冷式オイルクーラに送り、潤滑油の冷却が空冷式オイルクーラによって行われる冷却装置が開示されている。これらの冷却対象は車両の前部以外に備えられており、空冷式オイルクーラは冷却対象の近くに備えられている。
特開2003−47202号公報
冷却対象と空冷式オイルクーラとが車両の前部以外に設置されている場合、車両の後面に空冷式オイルクーラの吸気口を設けるとともに、車両の上面、下面、および側面のいずれかの面に空冷式オイルクーラの排気口を設け、車両の走行時の外気の流れに伴って生じる吸気口と排気口との圧力差を用いて空冷式オイルクーラと外気との熱交換を行うことが考えられ、これによって空冷式オイルクーラに対して強制的に空気を供給する冷却ファンを除去することが可能となる。しかしながら、車両の後面と車両上面、下面、および側面のいずれかの面との外気の圧力差を用いた空冷式オイルクーラの熱交換において、この圧力差だけでは潤滑油の冷却として不十分である場合が生じていた。
本発明は、以上の事情を背景として為されたものであり、その目的とするところは、空冷式オイルクーラを通過する風速を増加することによって、空冷式オイルクーラの冷却効果を向上させることが可能な車両用空冷式オイルクーラを提供することにある。
第1発明の要旨とするところは、(a)車両の前進方向に対して後面に空冷式オイルクーラの吸気口が設けられ、前記車両の下面に前記空冷式オイルクーラの排気口が設けられた車両用空冷式オイルクーラであって、(b)前記車両の下面の前記空冷式オイルクーラの排気口が開口する部分の前記車両前方側に設けられ、前記空冷式オイルクーラの排気口が開口する部分の走行中に生じる風速を増加させる増速部材と、(c)前記増速部材の前記車両前方側の端縁に、前記車両の下面と平行な面との間の第1傾斜角が可変に設けられ、前記車両の下面との間の前記車両前方側の開口面積を可変とする空気抵抗減少部材と、を設けることを特徴とする。第2発明の要旨とするところは、(a)車両の前進方向に対して後面に空冷式オイルクーラの吸気口が設けられ、前記車両の下面に前記空冷式オイルクーラの排気口が設けられた車両用空冷式オイルクーラであって、(b)前記車両の下面の前記空冷式オイルクーラの排気口が開口する部分の前記車両前方側に設けられ、前記車両の下面と平行な面との間の第2傾斜角が可変に設けられ、走行状況に応じて前記第2傾斜角を大きくすることで前記車両の下面との間の前記車両後方側の開口面積を小さくして、前記空冷式オイルクーラの排気口が開口する部分の走行中に生じる風速を増加させる開閉式増速部材を設けることを特徴とする。
第1発明によれば、(a)車両の前進方向に対して後面に空冷式オイルクーラの吸気口が設けられ、前記車両の下面に前記空冷式オイルクーラの排気口が設けられた車両用空冷式オイルクーラであって、(b)前記車両の下面の前記空冷式オイルクーラの排気口が開口する部分の前記車両前方側に設けられ、前記空冷式オイルクーラの排気口が開口する部分の走行中に生じる風速を増加させる増速部材と、(c)前記増速部材の前記車両前方側の端縁に、前記車両の下面と平行な面との間の第1傾斜角が可変に設けられ、前記車両の下面との間の前記車両前方側の開口面積を可変とする空気抵抗減少部材と、が設けられる。これによって、例えば高車速である場合には、空気抵抗減少部材の第1傾斜角を大きくすることによって空気抵抗を低減して燃費を改善することが可能となり、また、例えば低車速である場合には、第1傾斜角を小さくすることによって、前記車両の下面と前記空気抵抗減少部材との間の車両前方側の開口面積を大きくし、空冷式オイルクーラの冷却効果を向上させることが可能となる。第2発明によれば、(a)車両の前進方向に対して後面に空冷式オイルクーラの吸気口が設けられ、前記車両の下面に前記空冷式オイルクーラの排気口が設けられた車両用空冷式オイルクーラであって、(b)前記車両の下面の前記空冷式オイルクーラの排気口が開口する部分の前記車両前方側に設けられ、前記車両の下面と平行な面との間の第2傾斜角が可変に設けられ、走行状況に応じて前記第2傾斜角を大きくすることで前記車両の下面との間の前記車両後方側の開口面積を小さくして、前記空冷式オイルクーラの排気口が開口する部分の走行中に生じる風速を増加させる開閉式増速部材が設けられる。これによって、例えば低車速である場合には、第2傾斜角を大きくすることによって前記空冷式オイルクーラの排気口が開口する部分の走行中に生じる風速を増速させ、空冷式オイルクーラの冷却能力を高めることができ、例えば高車速である場合には、第2傾斜角を小さくすることによって、空気抵抗を低減して燃費を改善することができる。
本発明が好適に適用される電動車両の後輪駆動部と空冷式オイルクーラとを示した概略図である。 図1の車両の空冷式オイルクーラ、その吸気口および排気口と走行時の圧力差を説明する模式図である。 図2の空冷式オイルクーラの排気口近傍の圧力を低下させる部材を前記排気口の前方に設けた効果を説明する模式図である。 図3の空冷式オイルクーラの排気口近傍の圧力を低下させる部材を設置した構造の一例を示す図である。 図3の空冷式オイルクーラの排気口近傍の圧力を低下させる部材を設置した構造の他の一例を示す図である。 図4、図5の空冷式オイルクーラの排気口近傍の圧力を低下させる部材の車両前方側の開口面積を可変とした構造を示す模式図である。 図4、図5の空冷式オイルクーラの排気口近傍の圧力を低下させる部材の車両後方側の開口面積を可変とした構造を示す模式図である。
以下、本発明の実施例を図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、以下の実施例において図は適宜簡略化或いは変形されており、各部の寸法比および形状等は必ずしも正確に描かれていない。
図1は、本発明の一実施例の空冷オイルクーラ20を備える、電動モータ14を駆動源として備える車両10を模式的に示した図である。車両10には、前輪22と、車両10の前部以外に配置されトランスアクスルケース12内に備えられている電動モータ14、減速ギヤ16、および差動歯車装置18と、それらによって駆動される後輪車軸26および後輪24とを備えている。車両10において、電動モータ14、減速ギヤ16、および差動歯車装置18を収容するトランスアクスルケース12の後部には空冷式オイルクーラ20が備えられ、トランスアクスルケース12内の電動モータ14、減速ギヤ16、および差動歯車装置18等の冷却対象には、空冷式オイルクーラ20によって冷却された潤滑油が油路28を介して供給される。また潤滑油は図示されていないオイルポンプによって循環させられている。これらの電動モータ14、減速ギヤ16、および差動歯車装置18に供給される潤滑油の冷却時の油圧の損失を低減するために空冷式オイルクーラ20は、上記の冷却対象の近くにおかれている。また、空冷式オイルクーラ20の吸気口20aは、車両10の後面10aに設けられるとともに、排気口20bは、車両10の下面(図2における10b)に設けられている。
図2は、車両10の後部に設置された空冷式オイルクーラ20と、その吸気口20aから導入された外気を空冷式オイルクーラ20に導入する吸気ダクト(吸気路)20cと、空冷式オイルクーラ20を通過した外気を排気ダクト(排気路)20dを介して導出する排気口20bとの断面を示すとともに作動原理を説明する模式図である。空冷式オイルクーラ20を車両10の前部に設置した場合、車両10の走行中に生じる走行風によって空冷式オイルクーラ20と外気との熱交換を効果的に行うことができる。しかし、空冷式オイルクーラ20を車両10の後部に設置した場合、車両10の正面の走行風を熱交換に利用することは難しい。このため、空冷式オイルクーラ20の排気口20bは車両10の下面10bに設けられ、吸気口20aは車両後面10aに設けられている。これによって、排気口20bの近傍の車両下面10bには白抜きの矢印で示される走行風すなわち走行時の車両表面の外気の流速V1が生じているが、車両後面10aに設けられた吸気口20aにおいては、外気の流れが乱流もしくはよどんでいるのに対して排気口20b近傍の外気の流れは、吸気口20a近傍の外気の流れに対してよどみが少なく流速が大きいので、吸気口20a近傍の外気の流速は、排気口20b近傍の外気の流速V1より低い。これにより、排気口20b近傍の排気口側圧力P1は、吸気口20a近傍の吸気側圧力P2より低下する。この車両10の後部に設置された空冷式オイルクーラ20においては、車両10の走行時における吸気側圧力P2と吸気側圧力P1との圧力差を用いて熱交換(潤滑油の放熱)が行われている。点線で囲われた矢印は、吸気側圧力P2と排気側圧力P1との圧力差によって生じる空冷式オイルクーラ20内の通気路を通過する外気の動きを示している。
上記の構造において、吸気側圧力P2と排気側圧力P1との圧力差が小さいことによって、空冷式オイルクーラ20による冷却が不足する虞が生じていた。これに対して、図3の本実施例の構造は、増速部材32(車両下面10b近傍の風速を増加させる部材に対応する)を設ける以外は図2と同一であり、増速部材32を排気口20bの車両10の前進方向側に設けることによって、空冷式オイルクーラ20を通過する外気の風速を増加させることが可能となる。増速部材32と車両下面10bとの距離は、車両10の前方側に向かうほど大きくなるように設定されている。すなわち増速部材32は、車両前方側において開口が広く、車両後方側において狭く設定されている。これによって、車両10の前進走行によって車両10の下面10bに生じた白抜きの矢印で示される外気の流速V1は、増速部材32を設置することによって、例えば破線で囲われた矢印で示された外気の流速V2に上昇する。また、排気口20bの近傍の外気の圧力は、増速部材32が無い場合の圧力P1から、増速部材32が設置されることによって生じる流速V2への増加にともなって排気口低下圧力P3へと低下する。これによって増速部材32が設置された場合、吸入口側圧力P2と排気口低下圧力P3との差が、増速部材32が設置されない場合と比較して増加することとなる。これによって、点線で囲われた矢印で示される吸気口低下圧力P3と排気側圧力P1との圧力差によって生じる空冷式オイルクーラ20を通過する外気の風速も増加される。
図4は、本実施例の空冷式オイルクーラ20の排気口20b近傍の車両下面10bに増速部材32を設けた具体的構造を示している。排気ダクト挿入部材36は、排気口20bおよび排気ダクト20dの内部に挿入が可能な寸法を有しており、排気ダクト20dの内部に設置される。また、車両10の前方側に増速部材32が設けられており、増速部材32は、排気ダクト挿入部材36と一体に形成されている。なお、増速部材32を排気ダクト挿入部材36に取付け可能な分割された構造としても良い。車両10の前方側の増速部材32の開口は開口面積S1を有しており、増速部材32の車両10の後方側開口面積S2と比較して大きく設定されている。
本実施例によれば、車両10の後部に備えられ、車両10の前進方向に対して後面10a側に空冷式オイルクーラ20の吸気口20aが設けられ、車両10の下面10bに空冷式オイルクーラ20の排気口20bが設けられた車両用空冷式オイルクーラ20であって、車両10の下面10bのうち排気口20bが開口する部分の走行中に生じる風速V1を増加させる部材32を車両10の下面10bに設ける。これによって、排気口20b近傍の外気の圧力P1が低下し、排気口20b近傍の外気の圧力P3と吸入口20a近傍の外気の圧力P2との圧力差が増加する。この圧力差の増加によって空冷式オイルクーラ20を通過する風速が増加され、空冷式オイルクーラ20の冷却効果を向上させることが可能となる。
つぎに、本発明の他の実施例を説明する。なお、以下の説明において実施例相互に共通する部分には同一の符号を付して説明を省略する。
図5は、空冷式オイルクーラ20の排気口20a近傍の車両下面10bに増速部材32を設けた構造の他の一例を示している。本実施例においては、排気ダクト挿入部材36を除いた点、および排気口20bの車両前方側に設けられた点において前述の実施例と異なっている。本実施例においては、排気口20bの車両10の前方側に車両外装パネル10cと一体に形成された増速部材32が設置されており、増速部材32の車両10の前方側開口面積S1は、後方側開口面積S2よりも大きく設定されている。なお、増速部材32を車両外装パネル10cに取付け可能な分割された構造としても良い。これによって、車両10の前進走行によって車両10の下面10bに生じた白抜きの矢印で示される外気の流速V1は、増速部材32によって増加され、排気口20bの近傍において破線で囲われた矢印で示された外気の流速V2に上昇する。また、排気口20bの近傍の外気の圧力は、増速部材32が無い場合の圧力P1から、増速部材32が設置されることによって生じる流速V2への増加にともなって排気口低下圧力P3へと減少する。これによって、吸気口低下圧力P3と排気側圧力P1との圧力差によって生じる空冷式オイルクーラ20を通過する外気の風速も増加される。
本実施例によれば、車両10の後部に備えられ、車両10の前進方向に対して後面10a側に空冷式オイルクーラ20の吸気口20aが設けられ、車両10の下面10bに空冷式オイルクーラ20の排気口20bが設けられた車両用空冷式オイルクーラ20であって、車両10の下面10bのうち排気口20bが開口する部分の走行中に生じる風速V1を増加させる部材32を車両10の下面10bに設ける。これによって、排気口20b近傍の外気の圧力P1が低下し、排気口20b近傍の外気の圧力P3と吸入口20a近傍の外気の圧力P2との圧力差が増加する。この圧力差の増加によって空冷式オイルクーラ20を通過する風速が増加され、空冷式オイルクーラ20の冷却効果を向上させることが可能となる。
つぎに、本発明の他の実施例を説明する。
図6には、図3、図4および図5で示された空冷式オイルクーラ20の排気口20bの車両前方側近傍において、それらの車両10の前方側開口面積S1を略零に閉じることも含んで可変とする断面構造を示した模式図が示されている。前方側開口面積S1を可変とする空気抵抗減少部材34および空気抵抗減少部材34を開閉駆動する図示しないアクチュエータが設けられている以外は、図3、図4、および図5で示された構造と同一である。増速部材32の前方に設けられた空気抵抗減少部材34は、図6の実線にて示されている前方側開口面積S1が最大となる位置、すなわち空気抵抗減少部材34と車両下面10bと平行な面とのなす角である第1傾斜角θ1が略零となる位置から、図6の破線にて示されている車両下面10bに接触して第1傾斜各θ1が最大の角度となる位置まで変更可能となっている。
本実施例によれば、車両10の空冷式オイルクーラ20の排気口20b近傍の風速を増加させ、排気口20b近傍の外気の圧力P3を減少させる空気抵抗減少部材34の、車両10の前進方向における開口面積すなわち前方側開口面積S1が変更可能とされている。このようにすれば、実施例1および実施例2と同様の効果が期待できるとともに、空気抵抗減少部材34の第1傾斜角θ1を大きくすることによって前方側開口面積S1を小さくし、空気抵抗を低減することによって燃費を改善することが可能となる。また、走行状況に応じて空気抵抗減少部材34の第1傾斜角θ1を小さくすることによって前方側開口面積S1を大きくし、空冷式オイルクーラの冷却能力を増加することが可能となる。
つぎに、本発明の他の実施例を説明する。
図7には、図3、図4および図5で示された空冷式オイルクーラ20の排気口20bの車両前方側近傍において、それらの車両10の後方側開口面積S2を可変とする構造の模式図が示されている。増速部材32に替えて第2傾斜角θ2が可変である開閉式増速部材38および開閉式増速部材38を開閉駆動する図示しないアクチュエータを備えることによって、後方側開口面積S2を可変とすること以外は、図3、図4、および図5で示された構造と同一である。
本実施例によれば、車両10の空冷式オイルクーラ20の排気口20b近傍の風速を増加させ、排気口20b近傍の外気の圧力P3を減少させる部材の、車両10の後進方向における開口面積すなわち後方側開口面積S2を変更可能に構成することにある。このようにすれば、実施例1および実施例2と同様の効果が期待できるとともに、走行状況に応じ第2傾斜角θ2を大きくすることによって後方側開口面積S2を小さくし、空冷式オイルクーラの冷却能力を増加することが可能となる。また、第2傾斜角θ2を小さくすることによって第2傾斜角θ2が大きい場合と比較して空気抵抗を低減し、燃費を改善することが可能となる。
なお、実施例3においては、車両10の前進方向における開口面積すなわち前方側開口面積S1が変更可能な実施例が示され、実施例4においては、増速部材32の後進方向における後方側開口面積S2が変更可能な実施例が示されている。これらの前方側開口面積S1と後方側開口面積S2との2つの可変が可能な構造としても良い。この構造においても、実施例3および実施例4と同様の効果が期待できる。
前述の実施例において、吸気口20aを車両後面10aに設け、排気口20bを車両底面10bに設けるものとしたが、排気口20bは、特に車両底面10bに限らず、例えば車両10の上面もしくは側面に設置しても同様の効果が期待できる。
また、前述の実施例において、空冷式オイルクーラ20による冷却対象をトランスアクスルケース12内に備えられている電動モータ14、減速ギヤ16、および差動歯車装置18としたが、とくにこれに限らず、たとえば電動モータを車両前部に備える車両の後部差動歯車装置等を冷却するものであっても良い。
さらに、本実施例においては、空冷式オイルクーラ20を電動モータのみを駆動源とする車両に用いるものであったが、これに限らず、エンジンと電動モータとを備えた車両もしくはエンジンのみを駆動源とする車両等の後部側に設置された冷却対象、例えば後部差動歯車装置、トランスアクスル等の冷却に用いるものであっても良い。
また、空冷式オイルクーラ20の熱交換を、吸気口20aから取り込み排気口20bから流出する外気の流れによって行うものであったが、たとえば、吸気口20aにファン等を取り付けることによって、必要に応じてファン等により外気の流れを増加させることが可能となるとともに、ファン等の作動を停止した場合においても、増速部材32の設置による冷却効率の増加が期待できる。
なお、上述したのはあくまでも一実施形態であり、本発明は当業者の知識に基づいて種々の変更、改良を加えた態様で実施することができる。
10:車両
10a:後面
10b:下面
20:空冷式オイルクーラ
20a:吸気口
20b:排気口
V1:風速
32:増速部材(風速を増加させる部材)

Claims (2)

  1. 車両の前進方向に対して後面に空冷式オイルクーラの吸気口が設けられ、前記車両の下面に前記空冷式オイルクーラの排気口が設けられた車両用空冷式オイルクーラであって、
    前記車両の下面の前記空冷式オイルクーラの排気口が開口する部分の前記車両前方側に設けられ、前記空冷式オイルクーラの排気口が開口する部分の走行中に生じる風速を増加させる増速部材と、
    前記増速部材の前記車両前方側の端縁に、前記車両の下面と平行な面との間の第1傾斜角が可変に設けられ、前記車両の下面との間の前記車両前方側の開口面積を可変とする空気抵抗減少部材と、を設ける
    ことを特徴とする車両用空冷式オイルクーラ。
  2. 車両の前進方向に対して後面に空冷式オイルクーラの吸気口が設けられ、前記車両の下面に前記空冷式オイルクーラの排気口が設けられた車両用空冷式オイルクーラであって、
    前記車両の下面の前記空冷式オイルクーラの排気口が開口する部分の前記車両前方側に設けられ、前記車両の下面と平行な面との間の第2傾斜角が可変に設けられ、走行状況に応じて前記第2傾斜角を大きくすることで前記車両の下面との間の前記車両後方側の開口面積を小さくして、前記空冷式オイルクーラの排気口が開口する部分の走行中に生じる風速を増加させる開閉式増速部材を設ける
    ことを特徴とする車両用空冷式オイルクーラ。
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