JP2010241367A - 車両の空気抵抗低減構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】 自動車の排気管やマフラーの冷却性能を確保しながら車体下面の空気抵抗の低減を図る。
【解決手段】 エンジンルーム11に導入された冷却風を車体下面に沿って形成した導風ダクト14を介して車体後面の負圧領域に排出するので、負圧領域の負圧を冷却風で回復させて空気抵抗を低減することができる。またエンジンルーム11内のエンジンEから延びる排気部材24,25,26を導風ダクト14の内部に配置したので、排気部材24,25,26を車体下面に配置する場合に比べて該車体下面を平坦にして空気抵抗を低減することができ、しかもエンジンルーム11の冷却風は車体下面と路面との間に排出されないため、車体下面の空気抵抗を更に効果的に低減することができる。また導風ダクト14の内部にはエンジンルーム11から出た冷却風が流れるため、排気部材24,25,26を確実に冷却して過熱を防止することができる。
【選択図】 図1
【解決手段】 エンジンルーム11に導入された冷却風を車体下面に沿って形成した導風ダクト14を介して車体後面の負圧領域に排出するので、負圧領域の負圧を冷却風で回復させて空気抵抗を低減することができる。またエンジンルーム11内のエンジンEから延びる排気部材24,25,26を導風ダクト14の内部に配置したので、排気部材24,25,26を車体下面に配置する場合に比べて該車体下面を平坦にして空気抵抗を低減することができ、しかもエンジンルーム11の冷却風は車体下面と路面との間に排出されないため、車体下面の空気抵抗を更に効果的に低減することができる。また導風ダクト14の内部にはエンジンルーム11から出た冷却風が流れるため、排気部材24,25,26を確実に冷却して過熱を防止することができる。
【選択図】 図1
Description
本発明は、自動車の排気管やマフラーの冷却性能を確保しながら車体下面の空気抵抗を低減する車両の空気抵抗低減構造に関する。
車両のフロアパネル下面と、その下方に配置したアンダーカバーとの間に、エンジンルームの冷却風を前輪の前方および後輪の前方に導く通路を形成することで、前輪および後輪の前方部分の気流を乱して空気抵抗の低減を図るものが、下記特許文献1により公知である。
また車体前面に形成した空気導入口と車体後面に形成した空気排出口とを、車体中央部を前後方向に延びる空気ダクトで接続し、空気ダクトの空気導入口から導入されて空気排出口から排出される空気で車両の後方に発生する渦流を低減して空力特性を向上させるものが、下記特許文献2により公知である。
ところで、路面に対向する自動車の車体下面はできるだけ平坦な方が空気抵抗を低減する上で有利なため、車体下面をカバーで覆って平坦化することが行われている。しかしながら、車体下面に配置される排気管やマフラーをカバーで覆ってしまうと、それら排気管やマフラーに走行風が当り難くなって過熱の原因となるため、従来はカバーの一部を開放して排気管やマフラーに走行風が当り易くしており、そのために車体下面の空気抵抗を充分に低減できないという問題があった。
本発明は前述の事情に鑑みてなされたもので、自動車の排気管やマフラーの冷却性能を確保しながら車体下面の空気抵抗の低減を図ることを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1に記載された発明によれば、車体前部に位置するエンジンルームに導入された冷却風を、車体下面に沿って前後方向に形成した導風ダクトを介して車体後面の負圧領域に排出するとともに、前記エンジンルーム内のエンジンから延びる排気部材を前記導風ダクトの内部に配置したことを特徴とする車両の空気抵抗低減構造が提案される。
また請求項2に記載された発明によれば、請求項1の構成に加えて、前記排気部材の排ガス出口は前記導風ダクトの排風口に臨むことを特徴とする車両の空気抵抗低減構造が提案される。
尚、実施の形態の排気管24、プレマフラ25およびメインマフラ26は本発明の排気部材に対応する。
請求項1の構成によれば、車体前部に位置するエンジンルームに導入された冷却風を、車体下面に沿って前後方向に形成した導風ダクトを介して車体後面の負圧領域に排出するので、車体後面の負圧領域の負圧を導風ダクトから排出される冷却風で回復させて空気抵抗を低減することができる。またエンジンルーム内のエンジンから延びる排気部材を導風ダクトの内部に配置したので、排気部材を車体下面に配置する場合に比べて該車体下面を平坦にして空気抵抗を低減することができ、しかもエンジンルームに導入された冷却風は車体下面と路面との間に排出されないため、車体下面の空気抵抗を更に効果的に低減することができる。また排気部材が配置される導風ダクトの内部にはエンジンルームから出た冷却風が流れるため、排気部材を確実に冷却して過熱を防止することができる。
また請求項2の構成によれば、排気部材の排ガス出口を導風ダクトの排風口に臨ませたので、車体下面の前端から後端までの間に排気部材が全く露出しないようにし、車体下面の空気抵抗を効果的に低減することができる。
以下、図1〜図4に基づいて本発明の実施の形態を説明する。
図1および図2に示すように、自動車の車体前部に設けられたエンジンルーム11の前端にラジエータ12が配置され、その後方にエンジンEおよびトランスミッションTを一体化したパワーユニット13が配置される。車体前端から後端まで延びる導風ダクト14は、エンジンルーム11の前部に配置されたラジエータ12の後面から後方に延びてパワーユニット13を覆い、エンジンルーム11と車室15とを仕切るダッシュパネル16の開口16aに接続される第1ダクト部14aと、ダッシュパネル16の開口16aから車室15の左右方向中央部を後方に向かって延びる第2ダクト部14bと、第2ダクト部14bの後端から左右方向に二股に分岐し、トランクルーム17の内部を後方に向かって延びる左右一対の第3ダクト部14c,14cとで構成される。
エンジンEに固定した排気マニホールド23に接続されて第1、第2ダクト部14a,14bの内部を車体後方に延びる排気管24は2本の分岐管24a,24aに分岐し、各分岐管24a,24aは第3ダクト部14c,14cの内部を車体後方に延びて排風口14d,14dに達している。第2ダクト部14bに収納された排気管24にはプレマフラ25が設けられ、各分岐管24a,24aにはメインマフラ26,26が設けられる。
図3に示すように、第2ダクト部14bは、車室15の容積を狭めないように概ねフロアパネル18,18の高さに配置され、フロントエンジン・リヤドライブ車両のフロアトンネルのような形状で上半部が車室15内に突出する。フロアパネル18,18は、導風ダクト14の第2ダクト部14bの車幅方向外側面と、左右のサイドシル19,19の車幅方向内側面とを接続しており、フロアパネル18,18の下面に車体前後方向に延びるフロアフレーム20,20が結合される。
図4に示すように、トランクルーム17に配置された左右の第3ダクト部14c,14cの排風口14d,14dは、リヤバンパー21の後面の左右両端部近傍に開口する。第3ダクト部14c,14cの排風口14d,14dの位置は、車体の後面の負圧分布のうちで最も低圧になる部分、つまり空気力より車体後方に向かう荷重が最大になる最も強い負圧領域に設定されている。
次に、上記構成を備えた本発明の実施の形態の作用を説明する。
車両の走行中にフロントグリル等からエンジンルーム11に導入された冷却風は、ラジエータ12を通過して冷却水との間で熱交換し、更にエンジンEを通過して該エンジンEの表面との間で熱交換する。熱交換により温度上昇して体積も増加した冷却風は、エンジンルーム11内に位置する導風ダクト14の第1ダクト部14aに案内されてダッシュパネル16の開口16aを通過し、車室15内の第2ダクト部14bを後方に流れた後に、トランクルーム17内の二股になった第3ダクト部14c,14cを後方に流れてリヤバンパー21の左右両端部に開口する一対の排風口14d,14dから車体後方に排出される。
このように、車体の後面の負圧分布のうちで最も低圧になる部分をピンポイントで狙って導風ダクト14から冷却風を供給することで、車体後面の負圧部分の圧力を効果的に回復させて空気抵抗を大幅に低減し、燃料消費量の節減に寄与することができる。
また従来の車両では排気管やマフラのような排気部材が車体下面に露出していたために車体下面を平坦にすることができず、その分だけ車体下面の空気抵抗が増加する問題があった。しかもエンジンルーム11を出た冷却風が車体下面と路面との間に排出されるため、車体下面の空気抵抗の増加を更に増長する問題があった。
しかしながら本実施の形態によれば、排気管24、プレマフラ25およびメインマフラ26,26等の排気部材を全て導風ダクト14の内部に収納したので、それらの排気部材が車体下面に露出しなくなり、車体下面を平坦化して空気抵抗を大幅に低減することができる。しかもエンジンルーム11を出た冷却風は車体下面と路面との間に排出されることなく、導風ダクト14を通過して車体後面に排出されるため、車体下面の空気抵抗を更に低減することができる。特に、排気管24の排ガス出口を導風ダクト14の排風口14d,14dに臨ませたので、車体下面の前端から後端までの間に排気管やマフラーが全く露出しないようにし、車体下面の空気抵抗を効果的に低減することができる。
更に、エンジンルーム11の冷却風を導風ダクト14を介して車体後面からスムーズに排出することができるので、冷却風の風量を増加させてラジエータ12およびエンジンEの冷却効果を高めることができるだけでなく、導風ダクト14に収納した排気管24、プレマフラ25およびメインマフラ26,26に充分な流量の冷却風を作用させて効率的に冷却し.その過熱を確実に防止することができる。
以上のように、本実施の形態によれば、導風ダクト14によりエンジンルーム11の冷却風を車体後面の負圧領域に供給して車体後面の空気抵抗を低減することが可能になるだけでなく、導風ダクト14の内部に排気管24、プレマフラ25およびメインマフラ26,26等の排気部材を配置することで、それらの排気部材を車体下面に露出させる必要をなくして空気抵抗を低減することが可能になり、二重の空気抵抗低減効果を得ることができる。
以上、本発明の実施の形態を説明したが、本発明はその要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更を行うことが可能である。
例えば、実施の形態では2個の排風口14d,14dを備えているが、排風口14d,14dの数は1個または3個以上であっても良い。
また実施の形態では1個のプレマフラ25と2個のメインマフラ26,26とを備えているが、マフラの数は任意である。
11 エンジンルーム
14 導風ダクト
14d 排風口
24 排気管(排気部材)
25 プレマフラ(排気部材)
26 メインマフラ(排気部材)
E エンジン
14 導風ダクト
14d 排風口
24 排気管(排気部材)
25 プレマフラ(排気部材)
26 メインマフラ(排気部材)
E エンジン
Claims (2)
- 車体前部に位置するエンジンルーム(11)に導入された冷却風を、車体下面に沿って前後方向に形成した導風ダクト(14)を介して車体後面の負圧領域に排出するとともに、前記エンジンルーム(11)内のエンジン(E)から延びる排気部材(24,25,26)を前記導風ダクト(14)の内部に配置したことを特徴とする車両の空気抵抗低減構造。
- 前記排気部材(24,25,26)の排ガス出口は前記導風ダクト(14)の排風口(14d)に臨むことを特徴とする、請求項1に記載の車両の空気抵抗低減構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009094823A JP2010241367A (ja) | 2009-04-09 | 2009-04-09 | 車両の空気抵抗低減構造 |
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JP2009094823A JP2010241367A (ja) | 2009-04-09 | 2009-04-09 | 車両の空気抵抗低減構造 |
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JP (1) | JP2010241367A (ja) |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN104443072A (zh) * | 2013-09-25 | 2015-03-25 | 广州汽车集团股份有限公司 | 一种导流板设计方法及由该设计方法设计的导流板结构 |
CN108216393A (zh) * | 2016-12-15 | 2018-06-29 | 通用汽车环球科技运作有限责任公司 | 用于车辆的下压力生成管道 |
JP2019034626A (ja) * | 2017-08-14 | 2019-03-07 | 日産自動車株式会社 | 移動体 |
WO2022163274A1 (ja) * | 2021-01-26 | 2022-08-04 | 三恵技研工業株式会社 | 排気構造体 |
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2009
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CN108216393B (zh) * | 2016-12-15 | 2021-07-30 | 通用汽车环球科技运作有限责任公司 | 用于车辆的下压力生成管道 |
JP2019034626A (ja) * | 2017-08-14 | 2019-03-07 | 日産自動車株式会社 | 移動体 |
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