JP2004255956A - エンジンルームの熱気抜き構造 - Google Patents

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政次 本田
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Abstract

【課題】エンジンルーム内に生じる熱気を効率的に排気し、エンジンルーム内の温度上昇を抑制することができて製造コストの低減を図ることが可能なエンジンルームの熱気抜き構造を提供すること。
【解決手段】車両10のエンジンルーム11の両側部に配設されたフロントフェンダー20の外側面21に排気開口22を設けると共に、エンジンルーム11の内部と排気開口22とを、両端が開口した中空の熱気抜きダクト40によって連通した。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、エンジンルーム内に生じた熱気を排気するエンジンルームの熱気抜き構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より自動車等の車両のエンジンルームを覆うフード(ボンネット)のオーバーハング量の縮小に伴い、エンジンルーム内における各種部品間の隙間が狭くなって、過密化していた。
【0003】
このため、車両走行時にエンジンルーム内を通過する空気が通る風路が狭くなり、このエンジンルーム内に生じた熱気が抜けにくくなっていた。
【0004】
さらに、上述のようにエンジンルーム内の熱気が抜けにくいので温度上昇しやすく、各種部品の耐熱性を向上させたり、熱源と部品との両方に遮熱部材を設けたり、部品冷却用のファンを設けたりする必要があった。そして、このために製造コストの上昇も生じていた。
【0005】
これらの問題を解決するため、従来のエンジンルーム内の熱気抜き構造としては、図7(a)に示すようなものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0006】
この熱気抜き構造では、エンジンルームEを覆うフード1をフードアウタ1aとフードインナ1bとにより構成し、フードインナ1bの後端部1cには連通孔2が設けられている。そして、フードアウタ1aとフードインナ1bとで区画されたフード1の内部空間Nは、この連通孔2を介して外気に連通している。
【0007】
さらに、フードアウタ1a及びフードインナ1bの前端部1d側には隙間3が設けられ、内部空間Nは隙間3を介してエンジンルームEに連通している。
【0008】
この構造によれば、エンジンルームE内に生じた熱気は、まず、隙間3を介してフードアウタ1aとフードインナ1bとで区画された内部空間N内に流れ込む(矢印A)。この内部空間N内に流れ込んだ熱気は、その後、フードインナ1bの後端部1cに設けられた連通孔2を介して外気に排気されていく(矢印B〜D)。これにより、エンジンルームE内の熱気が外気に放出され、エンジンルームE内から抜かれていた。
【0009】
【特許文献1】
実開平2−17486号公報
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、車両走行時のフード1の上面では、図7(b)に示すように、外気の圧力分布が正圧になる部分が多くなっている。この外気圧は、特にフード1の後端部1c側に行くに従い高まっている。
【0011】
そのため、この外気圧によって、フード1内の熱気が連通孔2を介して排気されにくく、効率的に熱気を抜くことが困難になっているという問題が生じていた。
【0012】
また、このようにエンジンルームE内の熱気を効率的に抜くことが困難であるので、エンジンルームE内に配設された各種部品の耐熱性を向上させたり、熱源と部品との両方に遮熱部材を設けたり、部品冷却用のファンを設けたりする必要が生じ、製造コストの低減を図ることができなかった。
【0013】
この発明は、上記問題に鑑みてなされたもので、エンジンルーム内に生じる熱気を効率的に排気し、エンジンルーム内の温度上昇を抑制することができると共に,製造コストの低減を図ることが可能なエンジンルームの熱気抜き構造を提供することを目的としている。
【0014】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1の発明のエンジンルームの熱気抜き構造は、車両のエンジンルームの両側部に配設されたフロントフェンダーの外側面に排気開口を設けると共に、エンジンルームと排気開口とを両端が開口した中空の熱気抜きダクトによって連通したことを特徴としている。
【0015】
請求項1に係る発明によれば、車両の走行時において、通常、エンジンルームの両側部に配設されたフロントフェンダーの外側面は負圧となるため、エンジンルーム内に生じた熱気を熱気抜きダクトを介して、効率的に排気することができ、エンジンルーム内の温度上昇を抑制することができる。
【0016】
そして、エンジンルーム内に配設された各種部品の耐熱性を向上させたり、熱源と部品との両方に遮熱部材を設けたり、部品冷却用のファンを設けたりする必要がなくなり、製造コストの低減を図ることも可能となる。
【0017】
請求項2の発明は、請求項1に記載のエンジンルームの熱気抜き構造において、フロントフェンダーは中空に形成され、熱気抜きダクトをフロントフェンダーの内部に配設したことを特徴としている。
【0018】
請求項2に係る発明によれば、請求項1の効果に加え、熱気抜きダクトがフロントフェンダーの内部に配設されて、エンジンルーム内に露出しなくなる。そのため、エンジンルームが狭くならずレイアウトの自由度を損なわない。さらに、エンジンルーム内の各種部品間の過密性を緩和して、さらに効率的に熱気を抜くことができる。
【0019】
請求項3の発明は、請求項1に記載のエンジンルームの熱気抜き構造において、エンジンルームの後部に車幅方向に沿って閉断面を有するカウルボックスを設け、且つ、閉断面にエンジンルームに臨む排気流出開口を設け、閉断面の内部を熱気抜きダクトにして、流出開口と排気開口とを連通したことを特徴としている。
【0020】
請求項3に係る発明によれば、請求項1の効果に加え、カウルボックスの閉断面の内部が熱気抜きダクトとして利用可能となり、エンジンルームが狭くならず、レイアウトの自由度を損なうことがなくなる。
【0021】
また、カウルボックスの閉断面がクロスメンバとしての機能をも有することができるので、車体の剛性を向上することができる。
【0022】
請求項4の発明は、請求項1に記載のエンジンルームの熱気抜き構造において、エンジンルームに車幅方向に沿って中空の架設部材を設け、且つ、この架設部材の側面にエンジンルームに臨む流出開口を設け、架設部材を熱気抜きダクトにして、流出開口と排気開口とを連通したことを特徴としている。
【0023】
請求項4に係る発明によれば、請求項1の効果に加え、架設部材の内部が熱気抜きダクトとして利用可能となり、エンジンルームが狭くならず、レイアウトの自由度を損なうことがなくなる。
【0024】
また、中空の架設部材がストラットタワーバーとしての機能をも有することができるので、車体の剛性を向上することができる。
【0025】
【発明の実施の形態1】
以下、図面に基づいてこの発明の実施の形態1を説明する。
【0026】
このエンジンルームの熱気抜き構造(以下、熱気抜き構造という)は、図1に示すように、自動車等の車両10に設けられたエンジンルーム11内に生じた熱気を、このエンジンルーム11の車幅方向の両側部に配設されたフロントフェンダー20、20の外側面21(他方図示せず)から外気に排出する構造である。
【0027】
エンジンルーム11は車室12の前方に位置し、ダッシュアッパ30aと、このダッシュアッパ30aの前端部から下方に延在されたダッシュロア30b等から構成されるダッシュパネル30(図2参照)によって、車室12と区画されている。また、このエンジンルーム11の上方はフード(ボンネット)13によって覆われている。
【0028】
さらに、エンジンルーム11内には、図2に示すように、ダッシュパネル30の前側に位置するカウルトップ31、図示しないサスペンションが挿入されるハウジング32、図示しないエンジン等が配設されている。
【0029】
一方、フロントフェンダー20は、車両前後方向に沿って延びる(図2では正面視右側のみを示す)と共に、後端20aが下方に向かって湾曲して前輪33の周面の一部を覆うホイールハウスを形成している(図1参照)。
【0030】
このフロントフェンダー20の後端20aは、下部がサイドシル34に接続されると共に、上部がフロントピラー35に接続されている。
【0031】
また、このフロントフェンダー20の前端20b側には、車幅方向に延びたバンパー36が設けられている。なお、フロントフェンダー20とバンパー36との接続部分の近傍には、照明灯37が配設されている。
【0032】
さらに、前輪33とフロントフェンダー20との間には、フェンダープロテクター38が取り付けられて、泥除け等を行っている。
【0033】
そして、フロントフェンダー20とフェンダープロテクター38との間には、車両前後方向に延在されたフードレッジレインフォース39が設けられている。このフードレッジレインフォース39は中空の筒状体であり、エンジンルーム11側に位置して配設され、側面がエンジンルーム11の内部に面している(図3(a)参照)。
【0034】
このフードレッジレインフォース39とフェンダープロテクター38とにより、図3(a)に示すようにフロントフェンダー20が中空に形成されている。
【0035】
また、フロントフェンダー20の外側面21には、外気に向かって開放した排気開口22が設けられている。なお、この排気開口22はフロントフェンダー20の後端20a近傍に位置している。さらに、この排気開口22には、ルーバーRが設けられている。
【0036】
ルーバーRは複数のハネを有しており、各ハネは車両前後方向に沿って延在され、図2に示すように、車両上下方向に沿って所定間隔をおいて並べられている。
【0037】
一方、フロントフェンダー20対向したエンジンルーム11の内壁面には、エンジンルーム11に開放した流出開口41が形成されている。この流出開口41は、エンジンルーム11の車両前側に形成され、ヘッドライト37近傍に位置している。なお、図示していないが、流出開口41は、バンパー36近傍にまで延在されたフードレッジレインフォース39を貫通するように形成されていてもよい。
【0038】
そして、この流出開口41とフロントフェンダー20に設けられた排気開口22とは、熱気抜きダクト40によって連通されている。
【0039】
熱気抜きダクト40は両端40a、40bが開口している中空の筒状体を呈しており、車両前後方向に延在されている。そして、中空に形成されたフロントフェンダー20の内部に配設されている。
【0040】
なお、排気開口22に対向した一方の開口40bには、ルーバーRの複数のハネが回動自在に架け渡されている(図3(b)参照)。
【0041】
次に、この熱気抜き構造の作用について説明する。
【0042】
車両10が走行すると、エンジンルーム11内に配設されたエンジン(図示せず)等の各種部品が発熱し、この熱によってエンジンルーム11内に熱気が生じることとなる。
【0043】
一方、このような車両10の走行時において、車両10の両側部の外気は通常負圧となっている。そのため、車両10の両側部に配設されたフロントフェンダー20の外側面21に設けられた排気開口22は、負圧となっている外気に臨んでいる。
【0044】
このとき、エンジンルーム11内の熱気は、まずエンジンルーム11の内壁面に形成された流出開口41を介して、熱気抜きダクト40の内部に流出する。
【0045】
そして、熱気抜きダクト40の内部に流出した熱気は、この熱気抜きダクト40内を通過して排気開口22から負圧となっている外気に引っ張られるようにして排気される。
【0046】
このように、エンジンルーム11内に生じた熱気を、負圧となっている外気に臨んでいるフロントフェンダー20の外側面21に設けた排気開口22から排気するので、効率良く熱気を抜くことができる。
【0047】
また、この排気される熱気が、熱気抜きダクト40を通過して排気されるので、熱気がエンジンルーム11内に拡散しにくく、エンジンルーム11内の温度上昇を抑制することができる。
【0048】
また、熱気が拡散しないため、この熱気抜きダクト40を介して効率的に排気することができ、エンジンルーム11内の温度上昇をさらに抑制することができる。
【0049】
そして、エンジンルーム11内に配設されたエンジン等の各種部品の耐熱性を向上させたり、熱源と部品との両方に遮熱部材を設けたり、部品冷却用のファンを設けたりする必要がなくなり、製造コストの低減を図ることも可能となる。
【0050】
なお、このエンジンルーム11内に生じた熱気は、車両10の走行に伴って車両10の後方に向かって流れていく。ここで、流出開口41がエンジンルーム11の車両前側に形成され、排気開口22がフロントフェンダー20の後端20a近傍に位置しているので、車両10の後方に流れる熱気をさらに効率良く排気することができる。
【0051】
そして、エンジンルーム11内の熱気が通過する熱気抜きダクト40は、中空に形成されたフロントフェンダー20の内部に配設されているので、エンジンルーム11内に露出しなくなる。そのため、エンジンルーム11が狭くならずレイアウトの自由度を損なわない。さらに、エンジンルーム11内の各種部品間の過密性を緩和して、より効率的に熱気を抜くことができる。
【0052】
また、熱気が通過することで熱を帯びる熱気抜きダクト40がフロントフェンダー20等によってエンジンルーム11と区画され、エンジンルーム11内の温度上昇をさらに抑制することができる。
【0053】
さらに、ここでは、排気開口22にルーバーRが設けられているので、排気開口22を介して熱気抜きダクト40内に雨水や砂塵等が侵入することを防止できる。
【0054】
【発明の実施の形態2】
以下、図面に基づいてこの発明の実施の形態2を説明する。なお、上述の発明の実施の形態1と同様の構成については同じ符号を用い、説明を省略する。
【0055】
図4(a)は、エンジンルーム11の後部右側(車両10を正面視した場合)を示している。
【0056】
ここで、50は熱気抜きダクトである。そして、この熱気抜きダクト50は車幅方向にほぼ沿って延在されており、エンジンルーム11の両側部に位置する一対のフロントフェンダー20、(他方図示せず)間に架け渡され、各フロントフェンダー20、(他方図示せず)のそれぞれの外側面21に形成された排気開口22同士を連通している。
【0057】
また、この熱気抜きダクト50は、エンジンルーム11の後部に配設されたカウルトップ31に沿って設けられたカウルボックス51が有する閉断面Hの内部である。
【0058】
カウルボックス51は、エンジンルーム11と車室12とを区画するダッシュパネル30の前側に位置するダッシュパネル30とカウルトップ31との間に架け渡された補強パネル52と、この補強パネル52とカウルトップ31とを接合するほぼ直角に屈曲された接合パネル53とによって構成されている(図4(b)参照)。
【0059】
これにより、熱気抜きダクト50は、ダッシュパネル30とカウルトップ31との間に配設されることとなる。
【0060】
一方、エンジンルーム11の内壁面であるカウルトップ31には、一対の流出開口54、(他方図示せず)が所定間隔をおいて形成されている。この流出開口54はカウルボックス51の閉断面Hに臨んでおり、ここでは、図示しないエンジンの両側方に対向する位置に形成されている。
【0061】
つまり、カウルボックス51の閉断面Hには、エンジンルーム11に臨む流出開口54が設けられ、両端の開口50a、(他方図示せず)はそれぞれ排気開口22に対向している。そして、エンジンルーム11の流出開口54と排気開口22とが熱気抜きダクト50を介して連通している。
【0062】
このような構成の熱気抜き構造では、エンジンルーム11の後方に流れやすい熱気を、エンジンルーム11の後方に設けられた熱気抜きダクト50を介して効率良く外気に排気することができる。また、カウルボックス51の閉断面Hの内部が熱気抜きダクト50として利用可能となっており、エンジンルーム11が狭くならず、エンジンルーム11内のレイアウトの自由度を損なうことがなくなる。
【0063】
さらに、熱気抜きダクト50がダッシュパネル30とカウルトップ31との間に配設されているので、フロントフェンダー20の車幅方向の厚みを抑制することができ、車両10の幅を小さくすることができる。
【0064】
また、カウルボックス51の閉断面Hがクロスメンバとしての機能をも有することができるので、車体の剛性を向上することができる。
【0065】
なお、上述の発明の実施の形態2では、熱気抜きダクト50であるカウルボックス51の閉断面Hは、エンジンルーム11の両側部に位置するフロントフェンダー20間に架け渡されているが、図5に示すように、カウルトップ31に形成された一対の流出開口54、54の内の一方と、一方の排気開口22とを連通してもよい。
【0066】
つまり、この場合では、ダッシュパネル30とカウルトップ31との間に、一対の熱気抜きダクト55が配設されることとなる。
【0067】
これにより、熱気抜きダクト55の長さが短くなり、この熱気抜きダクト55内に流入した熱気を素早く排出することが可能となる。
【0068】
【発明の実施の形態3】
以下、図面に基づいてこの発明の実施の形態3を説明する。なお、上述の発明の実施の形態1及び発明の実施の形態2と同様の構成については同じ符号を用い、説明を省略する。
【0069】
この発明の実施の形態3では、図6(a)に示すように、エンジンルーム11内に車幅方向に沿って中空の架設部材60が設けられている。この架設部材60はストラットハウジング32の上方近傍に位置しており、断面ハット型に形成された上部材60aと帯状に形成された下部材60bとで構成されている。この上下部材60a、60bの周縁部が適宜スポット溶接されて閉断面を形成すると共に、長手方向の両端部61、(他方図示せず)は開口している(図6(b)参照)。
【0070】
そして、エンジンルーム11内に面した架設部材60の側面である下部材60bには、エンジンルーム11に臨む流出開口62が形成されている。
【0071】
さらに、架設部材60の長手方向両端部61、(他方図示せず)には、熱気抜きダクト63が連続して設けられている。
【0072】
この熱気抜きダクト63は、フロントフェンダー20の外側面に設けられた図示しない排出開口に連通しており、架設部材60の内部と外気とを連通している。なお、熱気抜きダクト63の下側には、フードレンジレインフォース64が配設され、熱気抜きダクト63を中空の筒状体に形成している。
【0073】
このように、架設部材60の端部61を熱気抜きダクト63と連続することで、架設部材60を熱気抜きダクト63として利用し、流出開口62と排気開口(図示せず)とが連通することとなる。
【0074】
このような構成の熱気抜き構造によれば、エンジンルーム11内の熱気は、まず架設部材60の下部材60bに形成された流出開口62を介して架設部材60内に流入する。
【0075】
このとき、架設部材60はストラットハウジング32の上方近傍に位置しているので、熱せられて軽くなった熱気を効率良く架設部材60内に流入させることができる。
【0076】
そして、架設部材60内に流入した熱気は、架設部材60の両端部61、(他方図示せず)に向かって流れ、この端部61から熱気抜きダクト63内に流入し、図示しない排気開口を介して外気に排出される。
【0077】
このように、架設部材60の内部が熱気抜きダクト63として利用可能となるので、エンジンルーム11の内部が狭くならず、このエンジンルーム11内のレイアウトの自由度を損なうことがなくなる。
【0078】
また、中空の架設部材60がストラットタワーバーとしての機能をも有することができるので、車体の剛性を向上することができる。
【0079】
【発明の効果】
この発明によれば、エンジンルーム内に生じる熱気を効率的に排気し、エンジンルーム内の温度上昇を抑制することができると共に、製造コストの低減を図ることが可能なエンジンルームの熱気抜き構造を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る熱気抜き構造を有する車両示す全体外観斜視図である。
【図2】この発明の実施の形態1に係る熱気抜き構造を示す要部斜視図である。
【図3】(a)図2におけるE−E断面図である。
(b)図2におけるF−F断面図である。
【図4】(a)この発明の実施の形態2に係る熱気抜き構造を示す要部斜視図である。
(b)図4(a)におけるG−G断面図である。
【図5】この発明の実施の形態2の他の例を模式的に示す要部平面図である。
【図6】(a)この発明の実施の形態3に係る熱気抜き構造を示す要部斜視図である。
(b)図6(a)におけるH−H断面図である。
【図7】(a)従来の熱気抜き構造を示す要部断面図である。
(b)車両走行時のエンジンルーム上方の圧力分布を模式的に示す説明図である。
【符号の説明】
10 車両
11 エンジンルーム
20 フロントフェンダー
21 外側面
22 排気開口
40 熱気抜きダクト

Claims (4)

  1. 車両のエンジンルームの両側部に配設されたフロントフェンダーの外側面に排気開口を設けると共に、前記エンジンルームの内部と前記排気開口とを、両端が開口した中空の熱気抜きダクトによって連通したことを特徴とするエンジンルームの熱気抜き構造。
  2. 前記フロントフェンダーは中空に形成され、前記熱気抜きダクトを前記フロントフェンダーの内部に配設したことを特徴とする請求項1に記載のエンジンルームの熱気抜き構造。
  3. 前記エンジンルームの後部に車幅方向に沿って閉断面を有するカウルボックスを設け、且つ、前記閉断面に前記エンジンルームに臨む流出開口を設け、前記閉断面を前記熱気抜きダクトにして、前記流出開口と前記排気開口とを連通したことを特徴とする請求項1に記載のエンジンルームの熱気抜き構造。
  4. 前記エンジンルームに車幅方向に沿って中空の架設部材を設け、且つ、該架設部材に前記エンジンルームに臨む流出開口を設け、前記架設部材を前記熱気抜きダクトにして、前記流出開口と前記排気開口とを連通したことを特徴とする請求項1に記載のエンジンルームの熱気抜き構造。
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