JPH0743518B2 - ハロゲン化銀写真乳剤 - Google Patents

ハロゲン化銀写真乳剤

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JPH0743518B2
JPH0743518B2 JP62169080A JP16908087A JPH0743518B2 JP H0743518 B2 JPH0743518 B2 JP H0743518B2 JP 62169080 A JP62169080 A JP 62169080A JP 16908087 A JP16908087 A JP 16908087A JP H0743518 B2 JPH0743518 B2 JP H0743518B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、ハロゲン化銀写真乳剤に関し、特に高度に増
感され、かつ保存性の改良されたハロゲン化銀写真乳剤
に関する。
[発明の背景] ハロゲン化銀写真感光材料は、撮影用としては高速度被
写体の撮影や暗所での撮影条件に、産業用としてはX
線、Xe灯、水銀灯、レーザー光あるいは発光ダイオード
等の光源のエネルギーを抑えた露光条件の各々に対応で
きる高感度の感光材料が要望されている。
従来より上記感光材料に用いられるハロゲン化銀乳剤は
公知の増感方法を適宜組合せた化学熟成を施されて高感
度化が達成されてきた。
例えば著名なものとしてはハイポやチオ尿素誘導体、ポ
リスルフィド化合物を用いる硫黄増感法、白金、金、イ
リジウムを用いる貴金属増感法、セレノ尿素誘導体を用
いるセレン増感法、そして塩化第一スズポリアミン、ヒ
ドラジン誘導体を用いる還元増感法があり、その他ポリ
アルキレンオキシド誘導体、4級アンモニウム塩を用い
た現像促進効果を利用する方法も知られている。
これらの増感により、感度をさらに上げようとする場
合、かぶり増加あるいは赤色光感度の上昇を抑えること
は困難であり、又ハロゲン化銀写真感光材料製造後、保
存中にかぶりの増加や写真感度の変化をさけることは限
界があった。
かぶりの発生及び写真感度の変化を抑える目的でで乳剤
安定剤が用いられるが、かぶりを抑えると同時に感度も
低下させ、所望の高感度化を実現することは困難であっ
た。
[発明の目的] 本発明の目的は、感度が高く、かぶりの少ないハロゲン
化銀写真乳剤を提供することにある。
本発明の別の目的は、保存に際してかぶりの上昇の少な
い、写真特性の安定な高感度のハロゲン化銀写真乳剤を
提供することである。
[発明の構成] 本発明のかかる目的を達成するハロゲン化銀写真乳剤
は、化学増感されており、かつ下記一般式[S]で表さ
れる化合物を含有することを特徴とする。
一般式[S] YS-L1-(J1)k-(L2)l-(Z)m-(L3)n-(J2L4)p-(G)qr 式中、L1〜L4は各々2価の炭化水素基を、J1及びJ2は各
々−0−、−COO−、−CONR1−、−SO2NR1−、−NR1−C
O−NR2−、−SO2−、−N=N−、−NR1−又は−CO−
を、Yは水素原子、2価の結合手又はアミジノ基を、Z
は複素環基を、Gはスルホン酸基、カルボキシル基又は
リン酸基を、R1及びR2は水素原子、アルキル基又はアリ
ール基を、k,l,m,nは0〜2の整数、pは0〜4の整
数、qは1〜4の整数、rは1〜2の整数を表す。
但し、Gがカルボキシル基の場合、mは1〜2の整数を
表し、Yが2価の結合手を表す場合rは2を表す。
[発明の具体的構成] 本発明において化学増感とは、従来公知の化学熟成方法
を表し、例えばThe Theory of the Photographic proc
ess 4th Ed:(Macmillan NY 1977)記載の方法がある。
具体的にはPhot.J.1925.380頁、J.P.S.,2,154(1954)
並びに米国特許1,574,944号、同3,689,273号、同4,054,
457号、特開昭53-81230号、同55-29829号、同55-45016
号、同55-144236号、同58-80634号、特公昭58-28568号
等の各明細書及び公報に記載されている硫黄増感、米国
特許2,399,083号及びZ.Wiss.Phot.,26,65(1951)、日
本写真学会誌31,81(1968)、同32,131(1969)、Sci.I
nd.Poto.,27,4,121(1956)、Poto,Korr.,104,169(196
8)、J.P.S.,33,201(1985)、P.S.E,25,63(1981)等
に記載されている貴金属増感、米国特許1,574,944号、
同1,602,592号、同2,642,361号、同2,739,060号、同3,3
20,069号、同3,420,670号、同3,658,540号、英国特許25
5、846号、同861、984号、独国特許103,351号、同1,54
7,762号、仏国特許2、093、038号、同2、093、209
号、特公昭52-34491号、同52-34492号、同52-36009号、
同52-38408号、同53-295号、同57-22090号等の各明細書
及び公報に記載されているセレン増感、米国特許2,983,
609号、同2,983,610号、同3,901,714号、特公昭57-1682
45号等の各明細書及び公報に記載されている還元増感の
各方法が用いられる。
本発明で用いられる一般式[S]で示される化合物にお
いて、L1〜L4で表される2価の炭化水素基としては例え
ばアルキレン基、アリーレン基、アラルキレン基が挙げ
られ、アルキレン基としては炭素数1〜15の鎖状及び環
状のものが好ましく、例えばメチレン、エチレン、プロ
ピレン、ペンタメチレン、ドデカメチレン、1,6−シク
ロヘキシレン等の各基が挙げられる。
L1、L2で表されるアリーレン基としては、例えば1,4−
フェニレン、1,3−フェニレン、1,4−ナフチレン、1,4
−アントラミノリレン等の各基があり、アラルキレン基
としては、ベンジレン、フェネチレン等の各基が挙げら
れる。
Yで表わされるアミジノ基は、置換基を有するものを含
み、置換基としては例えばアルキル基(メチル、エチ
ル、ベンジル等の各基)、アリール基(フェニル、p−
トリル、ナフチル等の各基)、複素環基(2−チアゾリ
ル、2−ピリジル、4−イミダゾリル等の各基)等が挙
げられる。
Zで表される複素環基は好ましくは5員〜7員の環状基
であり、ベンゼン環、ナフタレン環、5〜6員の複素環
又は5〜6員の脂肪族環と縮合したものも包含し、具体
的にはフラン、チオフェン、ベンゾ[b]チオフェン、
イミダゾール、ベンズイミダゾール、ピロール、s−ト
リアジン、ピリミジン、キノリン、インドール、ベンゾ
オキサゾール、ベンゾチアゾール等の各複素環が挙げら
れる。
R1、R2で表されるアルキル基としては、例えばメチル、
エチル、プロピル等の各基が挙げられ、アリール基とし
ては、例えばフェニル、ナフチル等の各基が挙げられ
る。
さらにL1〜L4で表される2価の炭化水素基、R1、R2で表
されるアルキル基、アリーレン基並びにZで表される複
素環基は置換基を有するものを含み、置換基としては例
えばアルキル基(メチル、エチル、sec−プロピル等の
各基)、アルコキシ基(メトキシ、エトキシ、sec−プ
ロピル、t−オクチル等の各基)、アミノ基(メチルア
ミノ、N,N−ジメチルアミノ、n−ブチルアミノ等の各
基)、アリール基(トリル、フェニル等の各基)、アリ
ールオキシ基(フェノキシ、ナフトキシ等の各基)、メ
ルカプト基、スルホン酸基、カルボキシル基、シアノ
基、カルバモイル基、スルファモイル基、アミド基(ア
セチルアミノ、ベンゾイルアミノ等の各基)、スルホニ
ル基(メタンスルホニル、ベンゼンスルホニル等の各
基),アルコキシカルボニル基(エトキシカルボニル基
等)、アリールオキシカルボニル基(フェニルオキシカ
ルボニル基等)、アシル基(アセチル、ベンゾイル、プ
ロピオニル等の各基)、複素環基(チエニル、オキサゾ
リル、シンノリル等の各基)の他、例えば−J2L4G,−J
1-L1-SH(J1,J2,L1,L4,Gは前述と同様)が挙げられる。
Gで表わされるカルボキシル基、スルホン酸基、リン酸
基は酸フリーであっても対塩を形成していてもよく、対
塩としては、アルカリ金属(Na、K、Li)、アルカリ土
類金属(Ca、Mg)、アンモニウム等の無機カチオン、あ
るいはピリジニウム、トリエチルアンモニウム、トリエ
タノールアンモニウム、グアニジウム等の有機アンモニ
ウムがある。さらに分子内塩を形成してもよい。
一般式[S]で示される本発明に用いられる化合物はY
の選択によってメルカプト置換アニオン誘導体[S−
I]、プソイドチウロニウム分子内塩誘導体[S−I
I]、ジスルフィド誘導体[S−III]に区別されるが、
これらについて代表的な具体例を以下に示す。但し、本
発明はこれらに限定されるものではない。
(例示化合物) S−I−19 HSCH2CH2OCH2CH2OCH2CH2OCH2CH2SO3H・N(C2H5)3 S−I−25 HS(SH2)2SO3H S−I−27 HS(CH2)4SO3K S−I−28 NaS(CH2)5SO3Na S−I−30 HS-CH2CH2COCH2CH2CH2OPO(OH)2 2−II-11 S−I−22における−SO3H・N(C2H5)3が−SO3H,−SHが
C6H5NHC(=NH)S−である化合物 2−II-12 S−I−25における−SHが である化合物 2−II-13 S−I−27における−SO3Kが−SO3H,−SHがCH2=CHCH2
NHC(=NH)S−である化合物 2−II-14 S−I−11における−SO3H・H2NC(=NH)NH2が−SO
3H,−SHがH2NC(=NH)S−である化合物 2−II-15 S−I−25における−SHがH2NC(=NH)S−である化合
物 2−II-16 S−I−26における−SO3Naが−SO3H,−SHがH2NC(=N
H)S−である化合物 2−II-17 S−I−27における−SO3Kが−SO3H,−SHがH2NC(=N
H)S−である化合物 2−II-18 S−I−28における−SO3Naが−SO3H,−SNaがH2NC(=
NH)S−である化合物 一般式[S]で示される本発明の化合物は、例えばJ.A
m.Chem.Soc.,77,6231(1955)、J.Heterocycl.Chem.,19
68,5(3)319-22、Arm.Khim.Zh.1967,20(10),832−
5等の文献を参照することによって容易に合成できる。
即ち、一般的には下記スキームに従って水性溶媒中(例
えばメタノール、エタノール、含水エタノール)で付加
反応させることによってプソイドチウロニウム分子内塩
誘導体[S−II]を得ることができる。
本発明の化合物の一部であるスルヒド誘導体[S−I]
は上記スキームに示される[S−II]を緩和なアルカリ
雰囲気下で加水分解させることによって合成される。具
体的にはアンモニア水溶液中で加温することによってグ
アニジウム塩として単離できる。グアニジウム塩はイオ
ン交換処理あるいは塩交換操作によって任意の塩に変え
ることができる。
スルフィド誘導体[S−I]は酸化によって本発明のも
う1つの化合物であるジスルフィド誘導体[S−III]
へ導かれる。
式[I]、[S−I]、[S−II]及び[S−III]中
のL1〜L4、J1〜J2、Z、G、k、l、m、n、p、q及
びrは一般式[S]に同義であり、s1、s2は各々1であ
り、s3は2である。
式[I]中、Nuは求核基を表し、例えば塩素原子、臭素
原子、沃素原子、p−トルエンスルホニルオキシ基、ト
リフルオロメチルスルホニルオキシ基等が挙げられる。
式[II]中のR3及びR4は各々水素原子、アルキル基、ア
リール基、複素環基を表す。
一般式[S]で表される化合物の添加時期は特に制限さ
れるものではなく、例えば化学熟成の終了後から塗布直
前までの任意の時期が選択される。
またその添加量はハロゲン化銀1モル当り1×10-6〜1
×10-2モルが好ましく、1×10-5〜5×10-3モルがより
好ましい。
またこの化合物をハロゲン化銀乳剤層以外の写真構成層
中に添加する場合には、その塗布量が1×10-9〜1×10
-3モル/m2となるように添加することが好ましい。これ
らの化合物は、水、水と任意に混和可能な有機溶媒(例
えばメタノール、エタノール等)又はこれらの混和液に
溶解して添加する方法が好ましく用いられる。
本発明のハロゲン化銀乳剤としては、本発明の化合物を
含有する限り、通常のハロゲン化銀乳剤の任意のものを
用いることができる。
該乳剤は、常法により化学増感することができ、増感色
素を用いて、所望の波長域に光学的に増感できる。
ハロゲン化銀乳剤には、かぶり防止剤、安定剤等を加え
ることができる。該乳剤のバインダーとしては、ゼラチ
ンを用いるのが有利である。
乳剤量、その他の親水性コロイド層は、硬膜することが
でき、又、可塑剤、水不溶性又は難溶性合成ポリマーの
分散物(ラテックス)を含有させることができる。
カラー写真用感光材料の乳剤層には、カプラーが用いら
れる。
更に色補正の効果を有しているカラードカプラー、競合
カプラー及び現像主薬の酸化体とのカプリングによって
現像促進剤、漂白促進剤、現像剤、ハロゲン化銀溶剤、
調色剤、硬膜剤、かぶり剤、かぶり防止剤、化学増感
剤、分光増感剤、及び減感剤のような写真的に有用なフ
ラグメントを放出する化合物を用いることができる。
感光材料には、フィルター層、ハレーション防止層、イ
ラジエーション防止層等の補助量を設けるこができる。
これらの層中及び/又は乳剤層中には現像処理中に感光
材料から流出するか若しくは漂白される染料が含有させ
られてもよい。
感光材料には、ホルマリンスカベンジャー、蛍光増白
剤、マット剤、滑剤、画像安定剤、界面活性剤、色かぶ
り防止剤、現像促進剤、現像遅延剤や漂白促進剤を添加
できる。
支持体としては、ポリエチレン等をラミネートした紙、
ポリエチレンテレフタレートフィルム、バライタ紙、三
酢酸セルロースフィルム等を用いることができる。
本発明の乳剤を含む感光材料を用いて色素画像を得るに
は露光後、通常知られているカラー写真処理を行うこと
ができる。
[発明の効果] 本発明によれば、感度が高く、かぶりが少なく、保存に
際してかぶりの上昇の少ない、写真特性の安定な高感度
のハロゲン化銀乳剤を提供できる。
[実施例] 以下、本発明の実施例を詳説する。
なお、本発明は以下に述べる実施例に限定されるもので
はない。
実施例 1 ダブルジェット法により調製した平均粒径1.0μmの臭
化銀乳剤にはハロゲン化銀1モル当り、チオ硫酸ナトリ
ウムを8×10-6モル、チオシアン酸アンモニウム7×10
-4モル及び塩化金酸塩8×10-7モル加えて、最適に金・
硫黄増感を行い、4−ヒドロキシ−6−メチル−1,3,3a
−テトラザインデン2×10-2モルを加え、17分割し、そ
の中の16分割の各乳剤には表1に示す如く各々本発明の
化合物及び比較化合物を添加し、さらに下記記載の添加
剤を加えてゼラチン濃度2.5g/m2としてラテックス(L
−2)下引き済の透明ポリエチレンテレフタレートベー
ス上に塗設し、試料No.1〜17を作成した。
銀量はいずれも40mg/dm2であった。
得られた塗布試料は、光学ウェッジを介して色温度5400
゜Kの光源で1/50秒間露光し、下記に示す現像、定着処理
を行った。
処理工程 現像 32℃ 1分間 定着 25℃ 1分間 水洗 20℃ 2分間 乾燥 [現像液] ハイドロキノン 25g 硫酸ナトリウム 3g エチレンジアミン四酢酸ナトリウム 3g 炭酸カリウム 40g 臭化カリウム 3g 5−ニトロインダゾール 3mg ジエチレングリコール 40g 水で1とし、pHを10.2に調整した。
[定着液] 小西六写真工業社製サクラ定着液タイプ821 得られた特性曲線からベース濃度+かぶり濃度+0.5に
おける露光量を求め、試料No.1の感度を100とした相対
感度を求めた。
結果を表1に示した。
比較化合物 本発明に係る化合物は、従来公知の類似化合物と比較
し、かぶりの上昇がなく、むしろ抑制しながら増感効果
を示し、好ましい特性を有していることが判る。
実施例 2 ダブルジェット法により調製した平均粒径0.9μmの沃
化銀2.0モル%を含む沃臭化銀乳剤を実施例1に従って
化学増感処理を施し、ハロゲン化銀1モル当り2×10-5
モルの緑色増感色素(SD−1)を加えて分光増感した
後、4−ヒドロキシ−6−メチル−1,3,3a−テトラザイ
ンデンをハロゲン化銀1モル当り8×10-3モル加えて緑
感性乳剤を得た。
下引用コポリマー(P−1)を塗設加工したトリアセチ
ルセルロースフィルム支持体上に、順次支持体側から各
層を塗設し、カラー感光材料を作成した。添加量は1m2
当りで示し、ハロゲン化銀量は銀量に換算して表した。
第1層 ハレーション防止層 黒色コロイド銀 0.4g/m2 ゼラチン 2.2g/m2 第2層 中間層 2,5−ジ−t−オクチルハイドロキノン0.08g/m2を溶解
した0.04g/m2のn−ジブチルフタレート ゼラチン 1.2g/m2 第3層 緑感性ハロゲン化銀乳剤層 上記乳剤塗布銀量 2.0g/m2 マゼンタカプラー(M−1)0.24g/m2を溶解した0.25g/
m2のt−ノニルフェノール ゼラチン 2.0g/m2 第4層 保護層 硬膜剤(H−2) 0.1g/m2 ゼラチン 1.2g/m2 尚、各層に上記組成物の他に界面活性剤(D−1)を添
加した。
H−2 H2=CH-SO2CH2OCH2SO2CH=CH2 第3層に緑感性ハロゲン化銀乳剤層中には、本発明に係
る化合物及び比較化合物を添加して表2に示す試料を作
成した。
このようにして作成した各試料を緑色光フィルター(ラ
ッテン−58)を介してウェッジ露光した後、下記現像処
理を行い、緑色透過濃度を測定して感度とかぶりを求め
た。感度はかぶり+0.5の濃度を与える露光量の逆数と
し、試料No.18の感度を100とした相対感度で示した。結
果を表2に示した。
処理工程(38℃) 発色現像 3分15秒 漂白 6分30秒 水洗 3分15秒 定着 6分30秒 水洗 3分15秒 安定化 1分30秒 乾燥 各処理工程において使用した処理液組成は下記の通りで
ある。
[発色現像液] 4−アミノ−3−メチル−N−エチル−N−(β−ヒド
ロキシエチル)−アニリン・硫黄塩 4.75g 無水亜硫酸ナトリウム 4.25g ヒドロキシルアミン・1/2硫酸塩 2.0g 無水炭酸カリウム 37.5g 臭化ナトリウム 1.3g ニトリロトリ酢酸・3ナトリウム塩(1水塩) 2.5g 水酸化カリウム 1.0g 水を加えて1とする。
[漂白液] エチレンジアミン四酢酸鉄アンモニウム塩 100.0g エチレンジアミン四酢酸2アンモニウム塩 10.0g 臭化アンモニウム 150.0g 氷酢酸 10.0ml 水を加えて1とし、アンモニウム水を用いてpH=6.0
に調整する。
[定着液] チオ硫酸アンモニウム 175.0g 無水亜硫酸ナトリウム 8.5g メタ亜硫酸ナトリウム 2.3g 水を加えて1とし、酢酸を用いてpH=6.0に調整す
る。
[安定液] ホルマリン(37%水溶液) 1.5ml コニダックス(小西六写真工業社製) 7.5ml 水を加えて1とする。
比較化合物 表2から明らかなように、本発明に係る化合物は、カラ
ー感光材料に適用した場合にもかぶりの増加なしに感度
の上昇効果が得られる。
比較例 実施例2において第3層の緑感性ハロゲン化銀乳剤層中
には第3に示した比較化合物R−5〜R−8を各々添加
して試料No.33〜36を作成し、同様の評価を行った。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】化学増感されており、かつ下記一般式
    [S]で表される化合物を含有することを特徴とするハ
    ロゲン化銀写真乳剤。 一般式[S] YS-L1-(J1)k-(L2)l-(Z)m-(L3)n-(J2L4)p-(G)qr 式中、L1〜L4は各々2価の炭化水素基を、J1及びJ2は各
    々−O−、−COO−、−CONR1−、−SO2NR1−、−NR1−C
    O−NR2−、−SO2−、−N=N−、−NR1−又は−CO−
    を、Yは水素原子、2価の結合手又はアミジノ基を、Z
    は複素環基を、Gはスルホン酸基、カルボキシル基又は
    リン酸基を、R1及びR2は水素原子、アルキル基又はアリ
    ール基を、k,l,m,nは0〜2の整数、pは0〜4の整
    数、qは1〜4の整数、rは1〜2の整数を表す。 但し、Gがカルボキシル基の場合、mは1〜2の整数を
    表し、Yが2価の結合手を表す場合rは2を表す。
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